JPH0338346A - 防水化粧シートとその製造方法及び防水化粧シート複合パネル - Google Patents

防水化粧シートとその製造方法及び防水化粧シート複合パネル

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JPH0338346A
JPH0338346A JP17503989A JP17503989A JPH0338346A JP H0338346 A JPH0338346 A JP H0338346A JP 17503989 A JP17503989 A JP 17503989A JP 17503989 A JP17503989 A JP 17503989A JP H0338346 A JPH0338346 A JP H0338346A
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JP
Japan
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waterproof
layer
sheet
paint
decorative
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Pending
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JP17503989A
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English (en)
Inventor
Kozo Okita
耕三 大北
Motohisa Nagai
永井 素久
Hirotoshi Kurashige
倉重 博年
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Fujiwara Chemical Co Ltd
Original Assignee
Fujiwara Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は防水化粧シートとその製造方法及び防水化粧シ
ート複合パネルに関するものであって、更に詳しくは、
乾式工法化の時代の要請に応じた、シート状の貼る外装
材に関する。とりわけ、従来の建築現場での塗工では技
術的に複雑すぎて現実に提供することができていない特
殊な多彩模様、例えば岩石調やメタリック調等の多彩I
I様化粧性を有し、かつ外装材として十分な耐水性と耐
久性を兼ね備えた貼る外装材シートである、塗料の吹付
方式による多彩模様の防水化粧シート及びその製造方法
に関するものである。更に、コンクリート系パネル、金
属系パネル、木質系パネル等の各種の下地踵体パネル面
に貼合して、外装壁面用途に、又は′水まわり周辺の内
装壁面用途に広くかつ有用に利用できる防水化粧シート
複合パネルに関するものである。
〈従来の技術とその課題〉 従来、外壁面への防水性能及び化粧性の付与は、建築施
工現場における塗料の塗工(刷毛、 ロール刷毛、 ス
プレーガン吹付は等による)が主体であり、現在でも同
様である。
本格的な貼る外装用シート″を用いて外壁面の外装仕上
げを行なう工法の実績は、最近に至って先に本発明者等
が″外装用防水化粧シート″(特開昭63−12533
2号)を提供することによって、ようやくそのスタート
を切った段階にあるといっても過言でない状況にある。
建築施工現場における塗工法では、岩石調多彩模様のよ
うな複雑な化粧仕上げは、技術的にもまた均整仕上げの
点からも非常に困難であり、現実的には実施できていな
いのが実状である。
本発明者等は、乾式工法化の時代の要請にこたえて、本
格的な外装工事に関しても、現在の”建築現場での塗工
方式を、防水性、耐久性、化粧パターン等の品質につい
て工場内での厳正な品質管理のもとで′貼る外装化粧シ
ート″に造りこみ、更に、かつτ場内でこれを各種パネ
ルに貼合して″複合防水化粧パネル′″にして建築現場
に持ち込んで施工する、いわゆる″完全な乾式工法”に
切換えることを目標に、施工法の実用化とf屋化を推進
すべく一連の開発に鋭意努力してきているものである。
この″完全な乾式工法の利点は下記の各方面にわたって
おり、その効果は非常に大きなものである。すなわち、
下記の通りである。
(1)建築施工の工期短縮につながる。
(2)無足場工法が可能、 これは都市圏内でのビル建
設のような狭い敷地内での施工では大きな効果を発揮す
る(隣接ビルとの間隙が小さいノッポビルの建設等)。
(3)現場塗工での、塗料の飛散による汚染、ガン吹付
は法によるスプレーミストの飛散等のトラブル・公害の
発生がなく、かつこれらのトラブルを防止するための養
生工事等の無駄を省くことができる。
(4)防水化粧シートをパネル表面及び小口の一部に貼
合することにより、パネルに補強効果を付与し得る。パ
ネルの輸送中及び施工後のパネルのわれや欠けを防止す
る効果を有している。特にALC板、ケイ酸カルシウム
板のように低比重で角隅の欠けや割れを発生し易いパネ
ルや石綿スレート板、石膏ボードのように割れ易いパネ
ルでは、この補強効果が比較的大となっている。
(5)外装仕上げに関しての、防水性、耐久性、化粧パ
ターンの均整性等の品質面での信頼性がより高い。なぜ
ならば、工場内における品質管理のもとで充分なる機械
設備を用いて防水化粧シー1−の製造及び貼合施工が行
なわれるからであり、現場施工での人手を主とする仕上
げに比較すると品質の信頼性は明らかに高いものになっ
ている。
(6)建築現場施工では技術的に実現できない高度の化
粧パターンの外装ができること、これは本工法の最も大
きな利点として挙げることができる。
人手を主とし簡単な機械設備しか利用できなく、かつ塗
工では邪魔になるが必要悪である足場の存在下での現場
における壁面塗工においては、非常に高い均整度仕上げ
を要求される″メタリック調仕上げ″や、手法が複雑で
かつ各種の設備を必要とし、かつ高い均整度も要求され
る〃岩石調多彩模様仕上げ”は現場施工ではできないと
いうのが通説であり、また、それが現実であると判断さ
れる。このような高度な特殊化粧パターンをもった外装
を、本工法では容易にかつ経済的に世に提供することを
可能としようとするものである。
〈課題を解決するための手段〉 本発明はこれら課題を解決するための手段として提案し
た。防水化粧シートとその製造方法及び防水化粧シート
複合パネルであって、その特徴とするところは以下の通
りである。すなわち、基材としての繊維質シート部材(
1)、  中間層としての防水層(2)、表面層として
の耐候性塗料の吹付による多彩模様化粧層(3)とを基
本としてなる防水化粧シートであり、なかでも多彩模様
化粧層(3)が岩石調あるいはメタリック調多彩模様で
ある防水化粧シートが好ましく、場合によりこれを更に
プリッタ調、タイル調1等の目地模様に仕上げるのであ
る。
このような化粧シートの製法としては、繊維質シート部
材(1)の一表面側に任意に着色した水性弾性塗料をロ
ールコーター方式含浸法、ドクターブレード方式含浸法
又はスプレーガン吹付塗工含浸法のうちの少なくとも一
方法により、繊維質シート部材(1)の一部に水性弾性
塗料未含浸部(8)が残存するように含浸させたのち、
充分に乾燥を行なって任意の色調を有し、かつ表面が平
滑面又は凹凸面である中間層としての防水ff1(2)
を形成させて、繊維質シート部材(1)と防水層(2)
とが複合する複合シートを調製する。そののち、この防
水層(2)の表面上に耐候性塗料の吹付けにより表面層
としての多彩模様化粧N(3)を形成させることを特徴
とする。
このようにして製造された防水化粧シートをパネルの表
面全面又は表面と表面から小口面もしくは小口面の一部
へ回して貼着複合して防水化粧シート複合パネルにする
ここにいう基材としての繊維質シート部材(1)は、 
ガラスJll維、セラミック繊維(シリカアルミナ系繊
維、ケイ酸カルシウム系繊維)等の無機質系繊維、ポリ
エステル繊維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、
ビニロン繊維、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維等の
合成繊維より選択された1種もしくは複数種の繊維を必
須主要構成材とし、CMC,ポバール、合成樹脂水性エ
マルジョン等のバインダー樹脂類、ビニロン系、ポリエ
ステル系、ポリプロピレン系等のバインダー繊維類、成
形加工性向上材もしくは透気度調整材としてのパルプも
しくはレイヨンステーブルのようなセルローズ系#I維
、酸化チタン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムの
ような体質顔料等より選択された副構成材を必要に応じ
て併用して、湿式抄造法にて代表される湿式法もしくは
カーデイング法にて代表される乾式法にて製造される。
主として、繊維物質より構成される厚さ1m以下の紙様
もしくは不織布様の形態で得られるシート状物をさす。
繊維質シート部材(1)の上記諸原料を選択する場合、
防火性能が要求される製品用には、ガラス繊維、ポリ塩
化ビニル系繊維が、耐水、性及び耐久性の点からはポリ
エステル繊維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル系繊維が
より好適である。
防火性能と耐水性、耐久性をバランスよく併有する選択
として1例えばガラス繊維・とポリエステル繊維、ガラ
ス繊維とアクリル繊維、ガラスRRとポリ塩化ビニル系
繊維のような複数種繊維の組合せがより好適に採用され
る。繊維質シートは、湿式法もしくは乾式法のいずれに
よっても製造されるが、複数種の繊維を使用する場合に
、製造がより容易で製品均整度が高く、より経済的な1
1払として湿式抄造法による製造を挙げることができる
。湿式抄造法で繊維質シート部材(1)を製造する場合
に、必須主要構成材としての繊維以外には。
抄造性向上とシート製品の透気度調整のために適量のパ
ルプを副構成材として使用する場合が多い。
本発明においては、繊維質シート基材に水性弾性塗料を
含浸させて、繊維質シート部材(1)内に水性弾性塗料
含浸部(4)と水性弾性塗料未含浸部(8)の両者が存
在するように製造する必要がある。
このためには、繊維質シート部材(1)は水性弾性塗料
がほどほどに含浸するが、あまり含浸し易くてシート部
材の裏側まで含浸してしまったものであってはならない
、このような点から、繊維質シート部材(1)について
のより好ましい選択としては。
シート坪量:35〜150g/m シート厚さ: 0.08〜0.30m++シート透気度
:1.0秒以下(JIS P8117)を挙げることが
できる。
中R層としての防水Jfl (2)は水性弾性塗料によ
り形成する。ここでいう水性弾性塗料とは、防水性能及
び高伸張性(弾性)を有した水性エマルジョンm脂を用
いて調製した水系塗料をさす。高伸張性(弾性)の樹脂
とは、一般にガラス転移点(Tg)がマイナス10℃以
下のやわらかい伸張性の高い樹脂をさす。
水性の弾性塗料用樹脂としては種々あるが、なかでも耐
水性、耐久性、耐折曲げ性、クラック追従性、経済性等
のバランスの点より1弾性アクリル樹脂(アクリルゴム
)系水性エマルジョンを主とした塗料がより好適に用い
られる。
この水性弾性塗料は、ガラス転移点がマイナス10℃〜
マイナス60℃位の弾性アクリル梱脂系水性エマルジョ
ン樹脂と酸化チタン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニ
ウム等の無機体質顔料を主体とし、その他の副資材とし
て分散剤、消泡剤、増粘剤、湿潤剤、着色顔料より適宜
選択したものを配合して調製される。
炭酸カルシウム粉末のような顔料を添加する場合、水性
弾性塗料のpvc(顔料容積濃度)は通常25〜50位
、塗料粘度は数百より数百センチボイスの広い範囲で使
用される。
防水)Pj(2)の形成は次のようにして行なう。 ま
ず、&!維質シート部材(1)の一表面側に、上記水性
弾性塗料(通常は調色したもの)をロールコータドクタ
ーブレード、スプレーガンのうちの少なくとも一装置を
用いて塗布含浸させる。含浸は繊維質シート部材(1)
の一部に水性弾性塗料未含浸部(8)が残存するように
含浸させる。 したがって、塗料の含浸がほどほどに適
当であることが必要で、塗料が含浸しすぎることにより
、繊維質シート部材(1)のもう一方何表面(1A面)
にまで通ってしまってはならない。より好ましくは、繊
維質シート部材(1)内への水性弾性塗料の含浸程度が
水性弾性塗料含浸部(4)がこのシート部材の厚さ方向
に75%〜25%、水性弾性塗料未含浸部(8)がこの
シート部材の厚さ方向に25%〜75%の領域内に入っ
ているのが好ましい。この含浸程度は、繊維質シート部
材の透気度、水性弾性塗料のpvc(顔料容積濃度)及
び粘度、含浸設備による含浸操作のTAmの方法等に依
存するものであり、この点を適正にうまく調整しつつ含
浸させ、かつ防水層(2)を充分に形成させる塗工を行
なって、乾燥設備で乾燥させて、表面が平滑面又は凹凸
面であり、任意に着色し、 かつ繊維質シート部材(1
)と生成する防水層(2〉が複合一体化した長尺の複合
シート状物をロール状に捲き上げる。
次に、外装材としての耐久性のある塗料吹付けによる多
彩模様化粧層(3)具現のための手段について説明する
ベースとなる耐候性塗料は、アクリル樹脂系、硬化型ア
クリルウレタン樹脂系、硬化型フッ素樹脂系、硬化型ア
クリルシリコン樹脂系等の耐候性樹脂をベースとして調
製する。岩石調やメタリック調に仕上げるための塗料は
、これら耐候性樹脂に対して、耐候性着色顔料、マイカ
系骨材、ステンレス、銅、アルミなどの金属粉や金属箔
を混合した塗料である6色調の異なる複数の塗料を色調
別に複数のスプレーガンで前記ベースシート上に吹付け
て仕上げると、岩石調、メタリック調あるいはパール調
になる。あるいは色調の異なる複数のゲル状塗料を予め
混合したものを1又は複数のガンにより別個に吹付ける
方法によっても同様の結果が得られる。
表面層としての多彩模様化粧層(3)の上に上記耐候性
塗料のクリア樹脂による透明性トップコート仕上げを行
なう場合もある。このトップコート仕上げは超耐候性塗
料である常温硬化型アクリルシリコン41M脂系もしく
はフッ素樹脂系の2液型溶剤タイプのクリア塗料が好ま
しく、エアレスタイプのスプレーガンにより50g/ 
rd前後の塗工量に吹付け、乾燥、加熱硬化して仕上げ
る。耐候性クリア塗料の他の例として、水性アクリル樹
脂塗料、溶剤型アクリルウレタン樹脂系塗料等が挙げら
れる。
最後に、上記防水化粧シート複合パネルについて述べる
。パネル材として好適なものは、防火性に優れた無4f
i質材料であって、例えば、ALC板(オートクレーブ
養生軽量発泡コンクリート板)。
PC板(プレキャス1−コンクリート板)、GRC板(
ガラス繊維強化コンクリート板)、押出し成形セメント
板、ケイ酸カルシウム板、パルプセメント板、石綿スレ
ート板、石膏ボード、あるいはパーティクルボード、ハ
ードボード、合板、金属板までも使用できる。上記防水
化粧シートは、これらパネルの表面全面又は小口面にま
で貼着する。貼着は接着剤、粘着剤、粘着性防水ゴムシ
ート等による。目地部には連帯のシーリング材、目地成
形材料を用いてパネル小[1面へ回り込んだ防水化粧シ
ート相互間をシールして雨水等の浸入を防止する。
〈作用〉 本発明の防水化粧シート複合パネルにおいては。
基材としての繊維質シート部材(1)により強度と可撓
性を持たせ、かつ接着剤の一部含浸により、壁面パネル
としてのALCコンクリート板等への接着を強固にして
剥離を皆魚にする作用が得られる。
中間層としての防水P3(2)は雨水等の浸透を防止し
、色調の異なる複数の塗料を色調別に又は混合した同一
の塗液を複数の吹付ガンにより表面層を形成するので、
化粧模様の多様化が図れる。塗液が均一に混合できる場
合は表面平滑なメタリック調に好ましいものとなり、塗
液がゲル状で不均一混合の場合は表面凹凸となり、岩石
調ベースとして好ましい。特に、岩石調多彩模様は異な
る色調又は大きさの骨材を選択することによって容易に
達成される。岩石調のほかメタリック調、パール調、あ
るいはシラコート調なども可能で、外装用として広範囲
なデザイン化が可能である。
この防水化粧シートは工場生産で品質管理が容易なため
、均質な製品が得られ、現場施工も壁面への接着施工で
あるし、予め壁面材に貼着した化粧パネルは目地部仕上
げ施工法により更に簡便に外装防水壁とすることができ
る。
〈実施例〉 以下実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
(A)第1図〜第4図に示す繊維質シート部材(1)は
、ガラスwiRJJ、、30部、ポリエステル繊維40
部、パルプ30部からなる不織布で、l1lij 1 
mのシート状のものを用いた。シートの坪量65g/ 
rn’、厚さ約0.14巾、 シートの透気度(JIS
 P8117)は約0.20秒である。
(B)防水層(2)は次のようにして上記繊維質シート
部材(1)上に形成した。まず、ガラス転8温度(Tg
)が−45℃の弾性アクリル樹脂系水性エマルジョンに
炭酸カルシウム粉末を体質顔料とし、補助添加材として
適量の分散剤、消抱剤、湿潤剤。
増粘剤等を加え、顔料容積濃度約35の白色の塗料を調
整した。 このものの粘度は約6.ooo cpsであ
った。
次に、 この塗料を水で希釈して粘度約700 CPS
の塗料(a)と約1,500 CPSの塗料(b)にし
、塗料(a)を ロールコータ−で繊、准質シート・部
材(1)上にコーティング後、f!1.料(b)をエア
ガンスプレー塗工を行ない、スプレー塗工、乾燥して繊
維質シート部材(1)と防水層(2)との複合シートと
した。このものは坪量約480g/ rrfの白色平滑
シートである。
防水層(2)の繊維質シート部材(1)への水性弾性塗
料含浸部(4)の厚さはほぼ60〜70%で、残りの未
含浸部(8)は第3図のように、パネル面への接着剤又
は粘着剤含浸部(5)となる部分である。
防水化粧シートは、第3図で示すように裏面に粘着剤#
(10)を未含浸部(8)に予め含浸形成して離形紙(
12)を貼着したものや、第4図に示すように裏面に粘
着性防水ゴムシート(11)を貼着し、更に離形紙(1
2)を貼着したものとし、現場において雛形紙(12)
を剥ぐだけで直f3壁面に貼着施工できる形体にして用
いることもできる。
繊維質シート部材(1)と防水層(2)との複合シート
(表面層吹付用ベースシート〉については、防水化粧シ
ート製品の多彩模様色調の多様化要求に対応するために
、無調色(白色iA)の複合シートを大量に一括生産し
ておいて、本複合シートの表面に要求色調に対応するベ
ースシート表面着色塗工あるいは凹凸玉吹模様無色又は
着色塗工を行なう場合も当然あり得る。
玉吹調表面のベースシー1・とするには、次の方法によ
る。前記粘度700 CPSの塗料(a)を用い、ロー
ルコータ−で塗料固形公約180g/%含浸塗工した後
、その表面へドクターブレード方式により高粘度の約1
5,000 CPSの)M塗料(c)を約180g/m
塗工した後、予備乾燥で生乾きとし更に粘度約6 、0
00CPSに調整した塗料(d)をスプレーガンで玉吹
きした。塗工量は固形分で約210g/rrrである。
十分に乾燥後、ロール状長尺玉吹き白色シートとした。
シート厚さ0.6〜0.7mm、シート坪量は約630
g/ボ、防水層(2)の繊維質シート部材(1)への水
性弾性塗料含浸部(4)の厚さはほぼ50〜60%であ
った。
(C)多彩模様化粧層(3)の形成は1本発明の主要部
をなすものであって、前述のように、 「メタリック調
」、 「岩石側」及び「シラコート調」に大別できる。
メタリック調多彩模様は、マイカ系、金属粉又は金属箔
系(ステンレス粉又は箔、銅粉)及びこれら両者の混合
系の塗料の1種又は2種以上を液状で1又は2以上のス
プレーにより、それぞれ別個に又は混合液を前記ベース
上へ吹付けて形成する。組合せによっては、細かな岩石
側多彩模様になる場合もある。
岩石側多彩模様は、色調の異なる複数の塗料を色調別に
複数のスプレーガンで吹付けることによって得られる。
更に大粒の岩石側多彩模様やシラコート調多彩模様は、
JIS K−5667で規定している塗料を使用すると
簡単である。この塗料はゲル状の2色以上の色の粒が懸
濁したもので、1つのスプレーガンによっても岩石側の
色散らし模様(いわゆる多彩模様)のできるのが特徴で
ある。
以下に5種の具体的実施例(C□〜CS )を挙げる。
C1:天然雲母と酸化チタンより得られる真珠光沢を有
する平均粒子径約35μの「パール顔料」を均一に水性
分散液に分散させて得られたパール顔゛料分散体である
LIOPACPEARL IE−30[東洋インク製造
曲製]100重景部(固形濃度約50%)と、ガラス転
位点(Tg)が約0℃であるアクリル樹脂系水性エマル
ジョン樹脂TOCRYL 1i1−263[東洋インク
製造■!32]200重量部とを混合し、 これに適量
のカーボンブランク系黒色水性カラート−ナーを用いて
調色して、 プレイ色調のマイカ系メタリック塗料(固
形分濃度約45%)、粘度約2,000cpsを調整し
た。本塗料を用い同様にスプレー用エアガン2丁使用に
より吹付塗工を実施した。エアスプレーガンチップロ径
1.5m、 エア圧力4.5kg/cdで同様に連続的
に玉吹凋表面ベースシート表面上に吹付は塗工及び乾燥
を行なって塗工後シートをロール状に巻上げた。塗料の
塗工量は固形分表示で90z/1であった。得られた吹
付防水化粧シートは、グレー色の美しいメタリック調の
シートであった。なお、厳密に観察するとメタリック調
であると共に、かつ、多彩模様である。また、得られた
シー1〜の一部については、更にメタリック調シートの
表面上に前述したのと同方法で硬化型フッ素樹脂のクリ
ヤトップコート処理を施した。クリヤトップ樹脂量は固
形分で約40g/−であった。
C2:前述のC□に記載したのと同様に、LIOPAC
PEARL E!−30を100重量部とτ0CRYL
 V−263を200重量部の混合物にカーボンブラッ
ク系黒色水性カラートーナーを用いて調色を行ない極く
淡いグレー色(マイカ系メタリック塗料)と黒色(マイ
カ系メタリック塗料)の2種塗料を調製した。前記2色
のメタリック調塗料を用いて、エアスプレーガン2丁を
使用して下記のように2段吹付仕上を行なうことにより
、メタリック調でかつ岩石側の多彩模様の′″吹付防水
化粧シート″を製造した。
上表記載のエアスプレーガンによる吹付塗工においては
、1段目の吹付においてほぼ均一なミスト状櫓料の塗工
となり、2段目吹付ではある程度の玉状塗料の塗工とな
り、メタリック調であり、かつ岩石側の多彩模様の防水
化粧シー1−に仕上がるものである。
C3:繊維質シート部材(1)と防水層(2)との複合
シートである″フラット調表面−ベースシ一ト″及び″
玉吹調表面−ベースシート″の両者を用い、本ベースシ
ートの表面に下表に示す条件でエアスプレーガンによる
多段吹付仕上を行なうことにより、本発明に関する岩石
調多彩模様の″吹付防水化粧シート″を製造した。
第1表は黒御影調パターンを示したものである。
第1表 2段目吹付においてグレー色に代えてオレンジ色を用い
ると校御影調パターンと々ろ。
ベースシートを61分のラインスピードでスプレーブー
スター室内゛に連続的に供給し、スプレーエアガン3丁
を用い、各スプレーエアガンはスプレーブースター室内
に50cn間隔で3段に設置されており、各スプレーガ
ンはシート幅より少し広い幅の間をトラバースしながら
塗料を吹付けるようになっている。ガンのトラバース速
度は30〜40回/分である。吹付塗工後のシートは連
続的に90〜130℃の乾燥機内で十分に乾燥したのち
長尺シートをロール状に巻上げて″吹付防水化粧シート
″を得た。
C4:岩石調又はシラコート調多彩模様の形成にはゲル
状塗料がよい。
油溶性樹脂材質のゲル状の着色粒が、透明または透明に
近い水性ベース樹脂液中に懸濁した塗料である。耐水性
及び耐候性の点ではJIS K−5667規定で1種(
主として外部用)に属する。ここでは。
アクリル樹脂系の多彩模様用のベース塗料である下記4
色の塗料を用い、下記のような配合で混合を行なって吹
付仕上げに使用する多彩模様塗料をtA製した。すなわ
ち、■白色−多彩模様用ベース塗料、■淡いグレー色−
多彩模様用ベース塗料、■グレー色−多彩模様用ベース
塗料、■淡い茶色−多彩模様用ベース塗料の4色で、い
ずれも塗料固形分濃度約35%である。これらをブレン
ド比=[■/■/■/■=8.071.210.610
.2]・・・(重量比)で、フラット調表面−ベースシ
ート及び玉吹き調表面−ベースシートの両シートについ
て吹付は化粧仕上げを実施した。
吹付化粧仕上げの方法は次のとおりである。これら2種
のベースシートの表面に、ラインスピー16m/分で連
続的に上記多彩模様塗料をブースター内でスプレー用エ
アガン2丁使用により吹付塗工を実施した。スプレーガ
ンは、シート幅のトラバースを行ないながら(1〜ラバ
一ス逮度:30回/分)吹付仕上げを行なった。エアス
プレーガンーチソブロ径4.0mm、エア圧カニ 2 
、0〜2 、5 kg / ai、多彩模様全科の塗工
量は塗料−固形分表示で130g/dであった。吹付塗
工後5乾燥機内で十分に乾燥した後で長尺シートをロー
ル状に捲き上げた。得られた多彩模様化粧層(3)を有
するシートは、岩石調もしくはシラコート調の美しい多
彩色模様を有するシートであった。
得られた防水化粧シートの多彩模様化粧層に対して、J
IS K 5667記載の耐水性、耐アルカリ性、耐洗
浄性、耐候性について検討した結果、 1種(主として
外部用)の性能を有していた。
C5:平均直径約60μmでアスペクト比が約100で
あるステンレス箔を溶剤タイプの硬化型アクリルシリコ
ン樹脂液に懸濁分散させ、かつ、黒色無機顔料で濃いシ
ルバー色に調色した金属箔系メタリック調塗料(2液溶
剤タイプ、固形分濃度:約45%)を用い、玉吹調表面
ベースシート表面上に吹付塗工及び乾燥硬化を行なって
、塗工後のシートをロール状に巻上げた。吹付けは、エ
アスプレーガン2丁を使用して(スプレーガンチップ口
径3圓、吹付エア圧力4〜5 kg/alf)実施した
。塗料の塗工量は固形分表示で約125g/n?であっ
た。得られた吹付防水化粧シートは美麗なるメタリック
調のシートであった。なお、厳密にamするとメタリッ
ク調であると共に、かつ、多彩模様である。
(D)上記(A)〜(C)の基本シートに対して更に耐
候性を高めるために、第2〜4図のように透明トップコ
ートl (9)をスプレーガンにより形成させた。
透明トップコートは、常温硬化型フッ素樹脂系クリア塗
料をエアレスタイプのスプレーガンにより塗工し、後に
乾燥設備内で乾燥及び加熱硬化を行なって、長尺ロール
状に捲上げて実施した塗工量は樹脂固形分で約40g/
−であった。得られたシートは美しい光沢を有するメタ
リック調又は岩石調−多彩模様の防水化粧シートであり
、優れた表面耐水性及び表面耐候性を有するものであっ
た。
耐候性については、サンシャインウェザ−メーターによ
る2500時間照射テスト後においても、優れた表面光
沢保持能を示した。
(E)第5〜8図はコンクリート系パネル(13)に防
水化粧シートを貼着した複°合パネルの目地部所面図で
ある。第5図に示す複合パネルは、ALC板(100X
 600 X 3.200mm)の小口面(14)まで
、第4図に示す防水化粧シート(6)の離型紙(12)
を剥がして貼着したものである。目地部(15)にはバ
ックアツプ材(16)を奥へ押し込み、その上へシーリ
ング材(17)を詰めて防水性を高めた。第6図の複合
パネルは、上記パネルの目地部(15)に中空の乾式目
地成形材料(18)を用いた例である。第7図の複合パ
ネルは小口面(14)が2段目地構造どなっている他は
第5図と同様である。第8図は小口面(14)がさね継
ぎ小口、コンクリート系パネル(i3)が中空押出成形
セメント板(60X 450 X 3,000mm )
に応用した複合パネルであり、目地部(15)は第5図
同様、バックアツプ材(16)とシーリング材(17)
の組合せで完全防水を図ったものである。
〈発明の効果〉 本発明の防水化粧シートを用いると、建築現出では技術
的に実現できない高度な化粧パターンの外装が容易にな
った。
特に、色調の異なる複数の塗料を色調別に、又は混合し
た同一の塗液ヲ複数のガンにより吹付けることで、岩石
調多彩模様やブリックlH’l )タイル調、あるいは
メタリック調等の単品又は組合せによる多彩模様が任意
に製作できることとなった。
また、予めコンクリート系パネル等にこの防水化粧シー
トを貼着した複合パネルにすると、従来のパネル装着工
法と目地施工のみで外装工事か行なえ、吹付塗装を必要
としない完全な乾式外装工事により耐久性の大な各種の
化粧面を経済的に施工することを可能にしたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は防水化粧シートの断面拡大図である。 第5図〜第8図は防水化粧シート複合パネルの部分断面
拡大図である。 (1)繊維質コート・部材 (2)防水層(3)多彩模
様化粧層  (4)水性弾性塗料含浸部(5)接着剤含
浸部   (6)防水化粧シート(8)水性弾性塗料未
含浸部 (9)透明トップコートWJ(4o)粘着剤層(11)
粘着性防水ゴムシート (12) m型紙(13)コン
クリート系パネル (14)小口面(15)目地部  
   (16)バックアツプ材(17)シーリング材 
 (18)目地成形材f′を以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基材としての繊維質シート部材(1)、表面状態が
    平滑面又は凹凸面である中間層としての防水層(2)、
    表面層としての耐候性塗料の吹付による多彩模様化粧層
    (3)とを基本としてなる防水化粧シート。 2 多彩模様化粧層(3)が岩石調多彩模様である請求
    項1記載の防水化粧シート。 3 多彩模様化粧層(3)がメタリック調多彩模様であ
    る請求項1記載の防水化粧シート。 4 基材としての繊維質シート部材(1)の一表面側に
    水性弾性塗料をロールコーター方式含浸法、ドクターブ
    レード方式含浸法又はスプレーガン吹付塗工含浸法のう
    ちの少なくとも一方法により、繊維質シート部材(1)
    の一部に水性弾性塗料未含浸部(8)が残存するように
    含浸させたのち、充分に乾燥を行なって任意の色調を有
    し、かつ表面が平滑面又は凹凸面である中間層としての
    防水層(2)を形成させて、繊維質シート部材(1)と
    防水層(2)とが複合する複合シートを調製し、該防水
    層(2)の表面上に耐候性塗料の吹付けにより表面層と
    しての多彩模様化粧層(3)を形成させることを特徴と
    する防水化粧シートの製造方法。 5 請求項1記載の防水化粧シートをパネルの表面全面
    又は表面と表面から小口面もしくは小口面の一部へ回し
    て貼着複合してなる防水化粧シート複合パネル。
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