JP6063897B2 - 電気デバイスの冷却構造 - Google Patents
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フロントフロアパネル(例えば、後述の実施形態でのフロントフロアパネル5)から立ち上がるように形成されたキックアップ部(例えば、後述の実施形態でのキックアップ部5a)の後方に設けられた後部座席(例えば、後述の実施形態での後部座席9)と、
前記後部座席の下方において、前記キックアップ部及びリヤフロアパネル(例えば、後述の実施形態でのリヤフロアパネル6)間に開口する開口部(例えば、後述の実施形態での孔H)と、
電気デバイス(例えば、後述の実施形態での電気デバイスD)を収納するケース(例えば、後述の実施形態でのケース1)及び前記ケースを覆う蓋部材(例えば、後述の実施形態での蓋2)を有し前記開口部に挿入される電気デバイス収納部(例えば、後述の実施形態での電気デバイス収容体P)と、を備え、
前記ケースは、前記キックアップ部及び前記リヤフロアパネルに取付可能な取付フランジ(例えば、後述の実施形態での上側フランジ部12、下側フランジ部13)を備え、
前記蓋部材は、前記ケースの前記取付フランジを介して前記キックアップ部及び前記リヤフロアパネルに取付可能なフランジ(例えば、後述の実施形態でのフランジ21)を備え、
前記電気デバイスに車室(例えば、後述の実施形態での車室30)内の空気を供給して冷却する、電気デバイスの冷却構造であって、
前記蓋部材は、前記フランジが設けられる縦壁(例えば、後述の実施形態での縦壁23)より後方に形成された電気デバイス冷却用空気の吸気口(例えば、後述の実施形態での吸気口24a)を備え、
前記キックアップ部には、吸気グリル(例えば、後述の実施形態での吸気グリル16)が配設されたトリム(例えば、後述の実施形態でのトリム15)が施され、
前記縦壁は、少なくとも一部が前記吸気グリルを後方に投影した投影領域内に配置され、
前記縦壁、前記トリム、及び前記フランジによって第1異物捕獲部(例えば、後述の実施形態での第1異物捕獲部32)が形成される。
前記蓋部材から一体的に形成されて前記吸気口の上方を覆う吸気カバー(例えば、後述の実施形態での吸気カバー25)を備え、
前記後部座席は、前記吸気カバーと前記蓋部材とにより保持される。
前記吸気グリルと前記フランジとの間には隙間(例えば、後述の実施形態での隙間C)が設けられ、
前記間隙を介して、前記トリムと前記キックアップ部によって第2異物捕獲部(例えば、後述の実施形態での第2異物捕獲部33)が形成される。
前記吸気口は、前記蓋部材の上面を貫通する吸気パイプ(例えば、後述の実施形態での吸気パイプ24)によって形成され、
前記吸気口は、前記蓋部材の上面(例えば、後述の実施形態での天井部22)から突出している、電気デバイスの冷却構造。
本実施形態の電気デバイスの冷却構造は、図1及び図8に示すように、後部座席9(図8参照)の下方のフロアパネルFに設けられた孔Hに電気デバイス収容体Pを配設し、後部座席9の下方に配置される吸気グリル16を介して車室30内の冷却用空気を電気デバイス収容体P内に供給して電気デバイスDを冷却した後、排気ダクト41を介して荷室31内に排気する構造となっている。
先ず、電気デバイス収容体Pについて説明する。
図1及び図2に示す電気デバイス収容体Pは、バッテリ、DC/DCコンバータ、インバータ、ECU等の電気デバイスD(図3参照)を収容するものであり、例えば、ハイブリッド車に搭載される。電気デバイス収容体Pは、金属製のフロアパネルF(ボディパネル)に形成された孔Hに上側から嵌め込んだ状態で、このフロアパネルFに締結される。
図3に示すケース1は、ケース本体11と、このケース本体11の側壁11aから外側に延びる環状の上側フランジ部12と、上側フランジ部12よりも下側に配置されケース本体11の側壁11aから外側に延びる環状の下側フランジ部13と、を有している。ケース本体11の側壁11a、上側フランジ部12、及び下側フランジ部13は、平面視において四角枠状を呈している(図7参照。)。
蓋2は、箱状を呈するケース本体11の開口を塞ぐものであり、例えば、金属板をプレス加工することで形成される。蓋2には、ケース本体11の開口に対応して略長方形に形成された天井部22と、天井部22の外周縁から一体に垂下する略4角枠状の縦壁23と、縦壁23の下端縁部から全周に亘って水平方向に延びるフランジ21と、が形成されている(図2、図6参照)。
図7に示す上側シール3は、上側フランジ部12に形成されたシール溝12v(上側フランジ部12の上面)に設置される環状のシール部材であり、上側フランジ部12と蓋2との間に介在している。なお、ケース1内への浸水を防止して電気デバイスDを保護するために、上側シール3には、後記する下側シール4よりも高いシール性能が要求される。したがって、上側シール3として、下側シール4よりも圧縮に伴う弾性復元力(反力)が大きいものを用いることが好ましい。上側シール3として、例えば、防水性の高いゴム製のOリングやガスケットを用いることが好ましい。
図7に示す下側シール4は、下側フランジ部13の下面に設置(例えば、接着)される環状のシール部材であり、下側フランジ部13とフロアパネルFとの間に介在している。下側シール4として、上側シール3よりも圧縮に伴う弾性復元力が小さい(つまり、柔軟である)エプトシーラー(発泡樹脂)や、シリコン製又はウレタン製のシーラーを用いることが好ましい。これによって、フロアパネルF等の部品公差を下側シール4で吸収しつつ、フロアパネルFの孔Hを介して車室に水が侵入することを防止できる。また、エプトシーラー等は、ゴム製のOリングと比較して安価であるという利点もある。
図3に示す補強部材51,52は、上側フランジ部12と下側フランジ部13とによって挟まれる金属部材であり、左右方向に延びている。上側フランジ部12及び下側フランジ部13は、上記したように平面視において四角枠状を呈しており、補強部材51、52は、四角枠状の一方の対辺(左右方向に沿う対辺)に対応する箇所に設置される。すなわち、図7に示すように、ケース1の前側から一方の補強部材51が嵌め込まれ、ケース1の後側から他方の補強部材52が嵌め込まれる。
図4(a)に示すカラー61は、円筒状を呈する金属部材であり、補強部材51を貫通した状態でこの補強部材51に溶着されている。左右方向に延びる補強部材51に溶着された状態において、カラー61は上下方向に延びている(図7参照)。また、ボルトB1が締結された状態において、カラー61の上端は蓋2のフランジ21の下面に当接し、カラー61の下端はフロアパネルFの上面に当接している。
図6に示すフレーム部材7は、上下二段に配置された電気デバイスD(例えば、バッテリパック)をケース1の上側フランジ部12に掛けた状態で保持するための金属部材である。フレーム部材7は、電気デバイスDに締結されるデバイス側締結部71と、上側フランジ部12に締結されるフランジ側締結部72と、を有している。デバイス側締結部71は、上下方向に延びており、フランジ側締結部72は、デバイス側締結部71の上端から上側フランジ部12に向けて前方(または後方)に延びている。
図3に示すボルトB1及びナットN1(締結部材)は、蓋2と、補強部材51,52と、フロアパネルFと、を締結するものである。ボルトB1は、補強部材51に溶着されたカラー61を貫通し、その軸部の下端がフロアパネルFよりも下側に突出している。ボルトB1の軸部のうちフロアパネルFの下側に突出した箇所にナットN1が螺合される。なお、フロアパネルFの下面に予めナットN1を溶着するようにしてもよい。なお、他のボルトB2〜B4、ナットN2〜N4については、詳細な説明を省略する。
図2を参照して、上記のような構成を有する電気デバイス収容体Pは、キックアップ部5aと、リヤフロアパネル6との間に設けられた開口部である孔Hに、車室30側から挿入されてフロアパネルFに締結され、排気ダクト41の室内側ダクト42が、環状バルク44に形成された貫通孔45に接続されて組み付けられる。なお、排気ダクト41の荷室側ダクト43は、荷室31側から環状バルク44の貫通孔45に接続される。
図9に示す吸気グリル16は、トリム15の上端近傍に、複数のねじ17により取り外し可能に取り付けられている。従って、第1異物捕獲部32に捕捉された異物は、吸気グリル16をトリム15から取り外して容易に除去することができる。なお、ねじ17に限らず、クリップ等の他の締結手段によって取り外し可能に取り付けられていてもよい。
2 蓋(蓋部材)
5 フロントフロアパネル(フロアパネル)
5a キックアップ部
6 リヤフロアパネル(フロアパネル)
9 後部座席
12 上側フランジ部(取付フランジ)
13 下側フランジ部(取付フランジ)
15 トリム
16 吸気グリル
21 フランジ
22 天井部(上面)
23 縦壁
24 吸気パイプ
24a 吸気口
25 吸気カバー
30 車室
32 第1異物捕獲部
33 第2異物捕獲部
C 隙間
D 電気デバイス
F フロアパネル
H 孔(開口部)
P 電気デバイス収容体(電気デバイス収納部)
Claims (4)
- フロントフロアパネルから立ち上がるように形成されたキックアップ部の後方に設けられた後部座席と、
前記後部座席の下方において、前記キックアップ部及びリヤフロアパネル間に開口する開口部と、
電気デバイスを収納するケース及び前記ケースを覆う蓋部材を有し前記開口部に挿入される電気デバイス収納部と、を備え、
前記ケースは、前記キックアップ部及び前記リヤフロアパネルに取付可能な取付フランジを備え、
前記蓋部材は、前記ケースの前記取付フランジを介して前記キックアップ部及び前記リヤフロアパネルに取付可能なフランジを備え、
前記電気デバイスに車室内の空気を供給して冷却する、電気デバイスの冷却構造であって、
前記蓋部材は、前記フランジが設けられる縦壁より後方に形成された電気デバイス冷却用空気の吸気口を備え、
前記キックアップ部には、吸気グリルが配設されたトリムが施され、
前記縦壁は、少なくとも一部が前記吸気グリルを後方に投影した投影領域内に配置され、
前記縦壁、前記トリム、及び前記フランジによって第1異物捕獲部が形成される、電気デバイスの冷却構造。 - 請求項1に記載の電気デバイスの冷却構造であって、
前記蓋部材から一体的に形成されて前記吸気口の上方を覆う吸気カバーを備え、
前記後部座席は、前記吸気カバーと前記蓋部材とにより保持される、電気デバイスの冷却構造。 - 請求項1または請求項2に記載の電気デバイスの冷却構造であって、
前記吸気グリルと前記フランジとの間には間隙が設けられ、
前記間隙を介して、前記トリムと前記キックアップ部によって第2異物捕獲部が形成される、電気デバイスの冷却構造。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気デバイスの冷却構造であって、
前記吸気口は、前記蓋部材の上面を貫通する吸気パイプによって形成され、
前記吸気口は、前記蓋部材の上面から突出している、電気デバイスの冷却構造。
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