以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。始めに、用語の定義を行う。
基本機能とは、画像形成装置を購入した時点で使用可能な標準的に搭載されている機能のことである。例えば、スキャン機能、コピー機能等がこれに該当する。拡張機能とは、画像形成装置に標準的に搭載されておらず、画像形成装置が生産された後に搭載される機能を指す。画像形成装置の基本機能に加えてスキャンした画像を情報処理装置にメールで送信するSEND機能や、リモートで画像形成装置を操作可能なVNC機能等がこれに該当する。連続複写速度とは、画像形成装置が1分間に連続で複写できる枚数のことである。1分間に60枚複写できる複合機の連続複写速度は60PPM(Page Per Minute)である。
商品とは、拡張機能や連続複写速度と言った機能を利用するために市場で取引される単位である。ライセンス管理サーバ101(詳細は後述する)は商品の情報として少なくとも以下の情報を保持する。1つ目は商品IDであり、商品を一意に識別する識別子である。2つ目は機能IDであり、拡張機能、および連続複写速度等の機能の中から特定の機能を一意に識別するための識別子である。例えば、機能ID””F001”であれば拡張機能SENDを表す識別子であり、”F003”であれば連続複写速度70PPMを表す識別子となる。
ライセンス番号とは、商品をユーザが購入する単位でライセンス管理サーバ101から発行される一意な識別子である。デバイス番号とは、画像形成装置103(詳細は後述する)を一意に識別する識別子である。
ライセンスとは、画像形成装置103で拡張機能の利用や連続複写速度の設定に必要なものであり、少なくとも以下の情報を保持する。1つ目はライセンスIDであり、ライセンスを一意に識別する識別子である。2つ目は機能IDであり、このライセンスで利用可能となる拡張機能、連続複写速度等の機能を一意に識別する識別子である。3つ目はデバイス番号であり、このライセンスが利用可能な画像形成装置103のデバイス番号である。ライセンスは、ライセンス管理サーバ101に対しライセンス番号とデバイス番号を含むライセンス発行要求を出すことによって、ライセンス管理サーバ101により発行される。また、発行されたライセンスは、画像形成装置103にインストールされる。
デバイス商品とは、ライセンス管理サーバ101に登録される画像形成装置の機種単位に用意された商品である。ライセンス管理サーバ101ではデバイス商品の情報として少なくとも以下の情報を保持する。1つ目はデバイス商品IDであり、デバイス商品を一意に識別する識別子である。2つ目は連続複写速度の設定情報であり、このデバイス商品に対して連続複写速度のライセンスによる設定が必須であるか、不要であるか、任意であるかの情報を保持する。3つ目はデバイス番号の範囲であり、このデバイス商品に所属するデバイス番号の範囲が含まれる。例えば、ある画像形成装置の機種として、デバイス番号AAA00000乃至AAA99999が生産される場合には、AAA00000乃至AAA99999がデバイス番号の範囲として1つのデバイス商品に登録される。
始めに、実施例1では、画像形成装置の連続複写速度を工場出荷後にライセンスによって設定する方法について説明する。図1は本発明を適用したライセンス管理システムのシステム構成を示している。画像形成装置103と情報処理装置102はLAN105によって接続されている。LAN105はインターネット104に接続可能であり、インターネット104にはライセンスサーバ101が接続されている。なお、図1では画像形成装置103及びに情報処理装置102が1台ずつ接続されているが、任意の台数をしてもよい。
図2はハードウェア構成を示している。図2(A)は画像形成装置103のハードウェア構成であり、以下の201乃至213の各部分により構成される。読み込む原稿を自動的にイメージリーダ202に送る原稿給送部201。原稿を読み込むイメージリーダ(スキャナ)202。読み込んだ原稿および受信したデータを印刷画像に変換・印刷する画像形成部203。印刷用の紙を給紙する給紙部204。ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行うNetworkI/F205。本装置の各部分の状態を検知するセンサ206。本装置上の各処理を司るCPU207。本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶するハードディスク208。電源を供給しなくても記憶を保持できかつ書き換え可能な不揮発性メモリ209。本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能な揮発性メモリ210。本装置の動作状況および操作部212に対する操作に関わる情報を表示する表示部211。本装置への指示入力を受け付ける操作部212。201乃至212の各部分を結びつけ、データをやり取りするシステムバス213。
図2(B)は、情報処理装置102、ライセンス管理サーバ101のハードウェア構成図であり、以下の221乃至227の各部分により構成される。
ウィンドウ、アイコン、メッセージ、メニュー、その他のユーザインタフェース情報が表示される表示部221。キーボード、マウスを利用したエンドユーザの入力を受け付ける操作部222。
本装置上の各処理を司るCPU223。本装置の各処理に関わるプログラムやデータを記憶するハードディスク224。本装置の各処理に関わる一時的なデータを電気的に記憶できかつ書き換え可能な揮発性メモリ225。ネットワーク経由でLANおよびインターネットに接続し、外部と情報交換を行うNetworkI/F226。221乃至226の各部分を結びつけ、データをやり取りするシステムバス227。
図3はソフトウェア構成を示している。図3(A)はライセンス管理サーバ101のソフトウェア構成301を示す図である。ソフトウェア構成301の各々の手段は、ライセンス管理サーバ101のCPU223が、ライセンス管理サーバ101のハードディスク224に記憶されているプログラムを、揮発性メモリ225上にロードすることで実行される。
商品情報保持手段311は、後述の商品情報テーブル501をライセンス管理サーバ101のハードディスク224に保持する手段である。ライセンス番号情報保持手段312は、後述のライセンス番号情報テーブル511をライセンス管理サーバ101のハードディスク224に保持する手段である。デバイス商品情報保持手段313は、後述のデバイス商品情報テーブル521をライセンス管理サーバ101のハードディスク224に保持する手段である。
ライセンス発行要求受信手段321は、ライセンス管理サーバ101のNetworkI/F226を介してライセンス発行要求811を受信する手段である。ライセンス転送要求受信手段322は、ライセンス管理サーバ101のNetworkI/F226を介してライセンス転送要求831を受信する手段である。
ライセンス発行手段323は、拡張機能を利用するためのライセンス901を発行する手段である。ライセンス発行手段323を利用してライセンスを発行するためには、商品を購入した単位で一意な値で発番されるライセンス番号とインストールの対象となる画像形成装置を一意に識別するデバイス番号が入力値として必要とする。
そして、ライセンス発行手段323は、入力されたライセンス番号から特定した機能ID、入力されたデバイス番号、及びライセンスを一意に識別するライセンスIDと、を含むライセンス901を発行する。ライセンスを発行した後は入力されたライセンス番号を含むライセンス番号情報のレコードの発行済デバイス番号カラム514とライセンスIDカラム515に対してデバイス番号とライセンスIDを格納する。
ライセンス転送手段324は、ある画像形成装置に対して発行したライセンスを他の画像形成装置で利用できるようにする手段である。ライセンス転送手段324を利用してライセンスを転送するためには、ライセンスを発行した画像形成装置から拡張機能を無効化したことを示す無効化ライセンス911と転送先の画像形成装置のデバイス番号を入力値として必要とする。そして入力された無効化ライセンス911から特定した機能ID、入力された転送先デバイス番号、およびライセンスを一意に識別するライセンスIDと、を含むライセンス901を発行する。ライセンス901を発行した後は、無効化ライセンスから特定したライセンス番号情報のレコードの発行済デバイス番号カラム514とライセンスIDカラム515に対して転送先デバイス番号とライセンスIDを格納する。追加ライセンス発行要求受信手段325は、ライセンス管理サーバ101のNetworkI/F226を介して追加ライセンス発行要求841を受信する手段である。
図3(B)は画像形成装置103のソフトウェア構成302を示す図である。ソフトウェア構成302の各々の手段は、画像形成装置103のCPU207が、画像形成装置103のハードディスク208に記憶されているプログラムを、揮発性メモリ210上にロードすることで実行される。
機能ID情報保持手段341は、後述の機能ID情報テーブル401を画像形成装置103のハードディスク208に保持する手段である。デバイス情報保持手段342は、後述のデバイス情報テーブル411を画像形成装置103のハードディスク208に保持する手段である。ライセンスID履歴保持手段343は、後述のライセンスID履歴テーブル421を画像形成装置103のハードディスク208に保持する手段である。ライセンス情報保持手段344は、後述のライセンス情報テーブル431を画像形成装置103のハードディスク208に保持する手段である。保留ライセンス保持手段345は、後述の保留ライセンステーブル441を画像形成装置103のハードディスク208に保持する手段である。
起動手段351は、画像形成装置103の電源が入れられたときに起動される手段である。起動手段351は、ライセンス情報テーブル431をチェックし、存在するレコードの機能IDの拡張機能を利用可能とする。
インストール要求受信手段352は、画像形成装置のNetworkI/F205を介してインストール要求801を受信する手段である。転送要求受信手段353は、画像形成装置のNetworkI/F205を介し転送要求821を受信する手段である。
インストール手段354は、ライセンス901を使用して拡張機能を利用可能にする手段である。インストール手段354はライセンス901を入力値とし、入力されたライセンス901のデバイス番号904がデバイス番号カラム412の値と一致しているかをチェックし、一致していた場合はインストール処理を実施する。インストールに成功した場合にはライセンス履歴テーブル421にライセンス901のライセンスID902を格納したレコードを追加する。さらにライセンス情報テーブル431に機能IDカラム432、ライセンスIDカラム433にライセンス901の機能ID903、ライセンスID902を格納したレコードを追加する。
ライセンス無効化手段355は、利用可能である拡張機能を利用不可能の状態に戻し、無効化ライセンス911を発行する手段である。ライセンス無効化手段355は機能IDを入力値とし、入力された機能IDを無効化することで発行される無効化ライセンス911を出力値とする。ライセンスの無効化に成功した場合には、ライセンス情報テーブル431から、対象の機能IDのレコードを削除する。PPM設定確認手段356は、起動手段351で呼び出される機能であり、連続複写速度が設定されているかどうかを判定する手段である。
インストール画面表示要求受信手段357は画像形成装置のNetworkI/F205を介しインストール画面表示要求を受信した際に、後述するインストール画面601を応答として返す手段である。ライセンス無効化画面表示要求受信手段358は画像形成装置のNetworkI/F205を介しライセンス無効化画面表示要求を受信した際に、後述するライセンス無効化画面621を応答として返す手段である。ライセンス返却手段359は、利用できないライセンスを返却するために無効化ライセンス911を発行する手段である。ライセンス返却手段359はライセンスを入力値とし、入力されたライセンスの情報から生成した無効化ライセンス911を出力値とする。
図4は画像形成装置103のハードディスク208で保持するテーブルの例を示している。図4(A)は機能ID情報テーブル401を示す図である。機能IDテーブル401のレコードはマスタデータとして工場出荷時に既に設定されている。機能IDカラム402は、機能を一意に特定するための機能IDを格納するカラムである。機能名カラム403は、機能IDに対する機能名を格納するカラムである。種別カラム404は、機能IDの種別を格納するカラムである。種別カラム404に格納する値には、連続複写速度を設定する機能IDの場合は”PPM”が格納され、拡張機能を利用可能とする機能IDの場合は”OPTION”が格納される。機能ID情報テーブル401は機能IDカラム402が主キーとなり、レコードを一意に識別することができる。
図4(B)はデバイス情報テーブル411を示す図である。デバイス番号カラム412は、画像形成装置103を一意に識別する番号であるデバイス番号を格納するカラムであり、工場出荷時に重複しないように設定がされている。PPMカラム413は、画像形成装置103に連続複写速度が設定されているかどうかを格納するカラムである。PPMカラム413には連続複写速度が設定されていない場合には”未設定”、連続複写速度が設定されている場合には”設定済”が格納される。PPMカラム413の値は、画像形成装置103が工場から出荷される時に”未設定”もしくは”設定済”が格納された状態で出荷される。
図4(C)はライセンスID履歴テーブル421を示す図である。ライセンスID履歴テーブル421は工場出荷時にレコードがない状態で出荷される。ライセンスIDカラム422は、画像形成装置103にインストールしたライセンスのライセンスIDを格納するカラムである。
図4(D)はライセンス情報テーブル431を示す図である。ライセンス情報テーブル431は工場出荷時にレコードがない状態で出荷される。機能IDカラム432は、現状の画像形成装置103で利用可能な機能IDを格納するカラムである。ライセンスIDカラム433は、画像形成装置103で特定の機能が利用可能となるようにするためにインストールを行ったライセンスのライセンスIDを格納するカラムである。ライセンス情報テーブル431は機能IDカラム432が主キーとなり、レコードを一意に識別することができる。
図4(E)は保留ライセンステーブル441を示す図である。工場出荷時における保留ライセンステーブル441にはレコードがない状態で出荷される。ライセンスカラム442は、画像形成装置103のハードディスク208上に格納されている保留ライセンスの絶対パスを格納するカラムである。拡張機能を利用可能とするライセンスであって、連続複写速度を設定するためのライセンスがインストールされていない状態で画像形成装置にインストールされたライセンスは、保留ライセンスとして保存される。連続複写速度が設定されていない以上、その画像形成装置は基本機能の一部を利用することができないので拡張機能をユーザに利用させたくないためである。
図5はライセンス管理サーバ101のハードディスク224で保持するテーブルを示している。図5(A)は商品情報テーブル501を示す図である。商品情報テーブル501のレコードは、新しい拡張機能を販売する際に追加登録される。商品IDカラム502は商品を一意に識別する商品IDを格納するカラムである。商品名カラム503は商品IDに対する商品名を格納するカラムである。種別カラム504は機能IDの種別を格納するカラムである。前記種別カラム504に格納する値には、連続複写速度を設定する機能IDの場合は”PPM”、または拡張機能を利用可能とする機能IDの場合は”OPTION”が格納される。機能IDカラム505は機能IDを格納するカラムである。商品情報テーブル501は商品IDカラム502が主キーとなり、レコードを一意に識別することができる。
図5(B)はライセンス番号情報テーブル511を示す図である。ライセンス番号カラム512は商品の購入単位で発行される一意な番号であるライセンス番号を格納するカラムである。商品IDカラム513は購入した商品の商品IDを格納するカラムである。発行済デバイス番号カラム514はライセンス番号を使用してライセンスを発行した画像形成装置103のデバイス番号を格納するカラムである。ライセンスIDカラム515はライセンス番号を使用して発行されたライセンスを一意に識別するライセンスIDを格納するカラムである。ライセンス番号情報テーブル511はライセンス番号カラム512が主キーとなり、レコードを一意に識別することができる。ライセンス番号情報テーブル511のレコードは、商品を購入した単位で追加登録され、追加されたレコードには新規で一意に発番したライセンス番号と、購入した商品の商品IDを、ライセンス番号カラム512と商品IDカラム513に格納したレコードである。ライセンス番号、ライセンスID、および発行済デバイス番号が夫々紐付くので、どのお客様のどのデバイスのどの機能が使えるのかをライセンス管理サーバー101で管理することができる。
図5(C)はデバイス商品情報テーブル521を示す図である。デバイス商品情報テーブル521のレコードは、新しい画像形成装置の機種を販売する際に追加登録される。デバイス商品IDカラム522はデバイス商品を一意に識別するデバイス商品IDを格納するカラムである。商品名カラム523はデバイス商品IDに対する商品名を格納するカラムである。PPM設定カラム524はデバイス商品が連続複写速度の設定が必要であるかどうかを格納するカラムである。
PPM設定カラム524には、工場出荷時に連続複写速度を設定されておらず、ライセンスによって連続複写速度を設定しないと画像形成装置の基本機能も利用できないようなデバイス商品の場合は”必須”が格納される。また工場出荷時に連続複写速度が設定されているため、連続複写速度のライセンスの発行が不要なデバイス商品の場合は”不要”が格納される。さらに工場出荷時に連続複写速度が設定されているが、後から連続複写速度のライセンスにより連続複写速度の変更が可能なデバイス商品の場合は”任意”が格納される。
型式カラム525はデバイス商品に所属する画像形成装置103のデバイス番号の型式である上3桁を格納するカラムである。範囲カラム526はデバイス商品に所属する画像形成装置103のデバイス番号の下5桁の範囲を格納するカラムである。デバイス商品情報テーブル521はデバイス商品IDカラム522が主キーとなり、レコードを一意に識別することができる。
図6は画像形成装置103が提供する画面を示すものである。図6(A)はインストール画面601であり、インストール画面表示要求受信手段357から応答として要求元に提供される画面である。ライセンス入力フィールド602は、ライセンス901を入力するためのフィールドであり、複数のライセンスを一度に入力することができる。インストールボタン603は、ライセンス入力フィールド602に入力されたライセンス901を含むインストール要求801を画像形成装置103に送信するためのボタンである。
図6(B)は保留ライセンスをインストールできなかった場合のインストール完了画面611である。無効化ライセンスダウンロードリンク612は、無効化ライセンスをダウンロードするためのリンクである。図6(C)は連続複写速度設定のライセンスが画像形成装置にインストールされていなかったため、拡張機能のためのライセンスが保留ライセンスとされた場合のインストール完了画面613である。
図6(D)はライセンス無効化画面621であり、ライセンス無効化画面表示要求受信手段358から応答として要求元に提供される画面である。無効化機能チェックボックス622は、無効化したい機能をチェックするためのチェックボックスである。転送ボタン623は、無効化機能チェックボックス622でチェックされた機能IDを含むライセンス転送要求831を画像形成装置103に送信するためのボタンである。図6(E)は無効化ライセンスをダウンロードするためのライセンスの無効化完了画面631である。無効化ライセンスダウンロードリンク632は、無効化ライセンスをダウンロードするためのリンクである。
図7はライセンス管理サーバ101が提供する画面を示すものである。図7(A)はライセンス発行画面701であり、ライセンス発行画面表示要求受信手段326から応答として返される画面である。ライセンス番号入力フィールド702は、ライセンス番号を入力するためのフィールドである。デバイス番号入力フィールド703は、デバイス番号を入力するためのフィールドである。発行ボタン704は、ライセンス番号入力フィールド702に入力されたライセンス番号とデバイス番号入力フィールド703に入力されたデバイス番号を含むライセンス発行要求811をライセンス管理サーバ101に送信するためのボタンである。
図7(B)はライセンス発行完了画面711である。ライセンスダウンロードリンク712は、発行したライセンスをダウンロードするためのリンクである。図7(C)はライセンス転送画面721であり、ライセンス転送画面表示要求受信手段327から応答として返される画面である。無効化ライセンス入力フィールド722は、無効化ライセンスを入力するためのフィールドである。転送先デバイス番号入力フィールド723は、転送先の画像形成装置のデバイス番号を入力するためのフィールドである。発行ボタン724は、無効化ライセンス入力フィールド722に入力された無効化ライセンスと転送先デバイス番号入力フィールド723のデバイス番号を含むライセンス発行要求831をライセンス管理サーバ101に送信するためのボタンである。
図7(D)は追加ライセンス発行画面731である、ライセンス転送要求受信手段322から応答として返される画面である。ライセンス番号入力フィールド732は、ライセンス番号を入力するためのフィールドである。発行ボタン733は、ライセンス番号入力フィールド732に入力されたライセンス番号を含む追加ライセンス発行要求841をライセンス管理サーバ101に送信するためのボタンである。
図8はLAN105やインターネット104を介してやり取りされるデータを示すものである。図8(A)はインストール要求801を示す図である。インストール要求801は802の情報を少なくとも含んでいるデータである。ライセンス一覧802は、インストールするライセンスの一覧である。図8(B)はライセンス発行要求811を示す図である。ライセンス発行要求811は812乃至813の情報を少なくとも含んでいるデータである。デバイス番号812は、ライセンスを発行する対象の画像形成装置のデバイス番号である。ライセンス番号一覧813は、ライセンスを発行する対象商品のライセンス番号の一覧である。
図8(C)は無効化ライセンス発行要求821を示す図である。無効化ライセンス発行要求821は822の情報を少なくとも含んでいるデータである。機能ID一覧822は、無効化する対象の機能IDの一覧である。図8(D)はライセンス転送要求831を示す図である。ライセンス転送要求831は832乃至833の情報を少なくとも含んでいるデータである。転送先デバイス番号832は、ライセンスを発行する転送先の画像形成装置のデバイス番号である。無効化ライセンス一覧833は、転送する拡張機能の無効化ライセンスの一覧である。
図8(E)は追加ライセンス発行要求841の例を示す図である。追加ライセンス発行要求841は842乃至843の情報を少なくとも含んでいるデータである。ライセンス番号842は、追加でライセンスを発行する対象商品のライセンス番号である。クライアント識別子843は、ライセンス転送要求831があった情報処理装置102を識別するための識別子である。
図9(A)はライセンス901を示す図である。ライセンス901は少なくとも902乃至904の情報を含んでいる。ライセンスID902は、ライセンスを一意に識別する識別子である。機能ID903は画像形成装置の拡張機能を一意に表わす機能IDである。デバイス番号904はこのライセンスがインストール可能である画像形成装置のデバイス番号である。図9(B)は無効化ライセンス911を示す図である。無効化ライセンス911は少なくとも912乃至914の情報を含んでいる。ライセンスID912は、無効化ライセンスを一意に識別する識別子である。機能ID913は無効化した画像形成装置の拡張機能を一意に表わす機能IDである。デバイス番号914はこの無効化ライセンスを発行した画像形成装置のデバイス番号である。
以降、図10から本発明について、フローチャートを用いて実施例1を説明する。図10は、画像形成装置103の電源が入れられ、起動手段351の実行時に呼び出されるPPM設定確認手段356により実行されるフローチャートである。ステップS1001において、PPM設定確認手段356はデバイス情報商品保持手段313からデバイス情報テーブル411のPPMカラム413の値を取得する。取得した値が”設定済”であった場合はS1003に進み、異なる場合にはS1002に進む。ステップS1002において、PPM設定確認手段356はPPMが設定されていないことを示すエラーコードを起動手段351に応答として返す。ステップS1003において、PPM設定確認手段356はPPMが設定されていることを示す起動許可コードを起動手段351に応答として返す。
起動手段351は応答として、起動許可コードが返ってきた場合には起動処理を続行して、設定されている連続複写速度で動作する基本機能、設定されている拡張機能を利用可能な状態で起動する。また、起動手段351はエラーコードが返ってきた際、PPMが設定されていない旨のエラーメッセージを表示する。さらに、基本機能の起動処理を中止し、インストール画面表示要求受信手段357、及びインストール要求受信手段352を起動する。
図11(A)は、インストール要求受信手段352が、NetworkI/F205からインストール要求801を受信することにより実行されるフローチャートである。なお、図11(A)のフローチャートの実施の前に、ユーザはPCからライセンス管理サーバ101にアクセスし、ライセンス発行要求受信手段321を介して画像形成装置103に対するライセンス901の一覧を入手済である。また、入手したライセンスの一覧がインストール要求に含まれるライセンス一覧に指定されていることが前提である。
ステップS1101において、インストール要求受信手段352はインストール要求801を受信する。ステップS1102において、インストール要求受信手段352はS1101で取得したインストール要求801からライセンス一覧802を取得する。ステップS1103において、インストール要求受信手段352はS1102で取得したライセンス一覧802の各々のライセンス901から機能ID903を取得し、機能ID一覧を取得する。
ステップS1104において、インストール要求受信手段352はS1103で取得した機能ID一覧の中に、種別が”PPM”である機能IDが存在するかどうかをチェックする。具体的には、機能ID情報保持手段341で保持している機能ID情報テーブル401にS1103で取得した機能ID一覧に該当する機能IDのレコード一覧を取得し、種別カラムの値が”PPM”であるレコードが存在するかどうかをチェックする。もし存在する場合にはS1105に進み、存在しない場合にはS1108に進む。
ステップS1105において、インストール要求受信手段352はデバイス情報商品保持手段313で保持されているデバイス情報テーブル411から、PPMカラム413の値を取得する。もし取得したPPMカラム413の値が”未設定”であればS1106に進み、それ以外の値であればS1107に進む。ステップS1106において、インストール要求受信手段352はPPMが既に設定されている旨のエラーメッセージを表示する画面をインストール要求801に対する応答として返し、インストール処理を中止し終了する。ステップS1107において、インストール要求受信手段352はPPMライセンスインストール処理を実行して処理を終了する。PPMライセンスインストール処理については図11(B)を用いて後で説明を行う。
ステップS1108において、インストール要求受信手段352はデバイス情報商品保持手段313で保持しているデバイス情報テーブル411から、PPMカラム413の値を取得する。取得したPPMカラム413の値が”未設定”であればS1109に進み、それ以外の値であればS1111に進む。ステップS1109において、インストール要求受信手段352はインストール手段354を用いてS1102で取得したライセンス一覧をインストールする。ステップS1110において、インストール要求受信手段352はインストール完了した旨を表示する画面をインストール要求801の応答として返して処理を終了する。ステップS1111において、インストール要求受信手段352は保留ライセンス生成処理を実行して処理を終了する。保留ライセンス生成処理については図11(C)にて後で説明を行う。
図11(B)はS1107にて実行されるPPMライセンスインストール処理のフローチャートを示す図である。ステップS1121において、インストール要求受信手段352はインストール手段354を用いて、S1104で取得した種別が”PPM”であった機能IDのライセンスをインストールする。ライセンスのインストールによって、ライセンス情報テーブル431にライセンスに格納されていた機能IDを保持したレコードが追加される。そして、画像形成装置103を起動した際に実行される起動手段351により、画像形成装置103は追加された機能IDに対応した連続複写速度で動作する。
ステップS1122において、インストール要求受信手段352はデバイス情報商品保持手段313にて保持されているデバイス情報テーブル411のPPMカラム413の値に””設定済”を設定する。前記PPMカラム413の値に”設定済”を設定することによって、PPM設定確認手段356で実行されるS1001での条件分岐で画像形成装置の起動許可コードを返すことになり、画像形成装置の基本機能が利用可能となる。その際、その画像形成装置の連続複写速度は、インストールされたライセンスから特定される連続複写速度が設定されることになるので、例えば、ライセンスが”50PPM”のライセンスであれば画像形成装置の連続複写速度は”50PPM”の機種となる。
ステップS1123において、インストール要求受信手段352はインストール手段354を用いてS1102で取得したライセンス一覧のうちS1121でインストールした以外のライセンスのインストールをする。ライセンスのインストールによって、ライセンス情報テーブル431にライセンスに格納されていた機能IDを保持したレコードが追加される。そして、画像形成装置103を起動した際に実行される起動手段351により、画像形成装置103は追加された機能IDに対応した拡張機能を利用可能となる。
ステップS1124において、インストール要求受信手段352は保留ライセンス保持手段345にて保持されている保留ライセンステーブル441にレコードが存在するか否かをチェックする。もし存在していない場合にはS1126に進み、存在している場合にはS1125に進む。
ステップS1125において、インストール要求受信手段352は保留ライセンステーブル441に格納されているライセンスカラム442から保留ライセンスの一覧を取得する。そして、インストール要求受信手段352はインストール手段354を用いて保留ライセンス一覧をインストールする。この処理により、今までは画像形成装置の連続複写速度が設定されていなかったため利用することができなかった拡張機能が利用できるようになる。ステップS1126において、インストール要求受信手段352はインストール完了した旨を表示する画面をインストール要求801の応答として返す。
図11(C)はS1111にて実行される保留ライセンス生成処理のフローチャートである。ステップS1141において、インストール要求受信手段352はS1102で取得したライセンス一覧に含まれるデバイス番号904と、デバイス情報テーブル411に格納されているデバイス番号カラム412の値とが一致しているかをチェックする。もし一致していないのであればS1142に進み、一致しているのであればS1143に進む。
ステップS1142において、インストール要求受信手段352はインストールできないライセンスである旨を表示する画面をインストール要求の応答として返す。ステップS1143において、インストール要求受信手段352はS1102で受信したライセンス一覧を画像形成装置103のハードディスク208上に格納する。そしてインストール要求受信手段は保留ライセンスの絶対パスをライセンスカラム442に格納したレコードを保留ライセンステーブル441に追加する。ステップS1144において、インストール要求受信手段352はインストールを保留した旨を表示する画面をインストール要求の応答として返す。
以上説明した実施例1により、画像形成装置の連続複写速度を工場出荷後にライセンスによって設定することが可能となる。そのため、画像形成装置を連続複写速度毎に生産をして在庫を余らせてしまうというリスクを軽減することができる。また、ライセンスをインストールするまでは画像形成装置の基本機能も利用不可能とするため、工場出荷後に確実に連続複写速度の設定をさせることが可能となる。更に、先に拡張ライセンスがインストールされた際にもそのライセンスのインストールを保留し、画像形成装置に連続複写速度が設定された後でまとめてインストールされる。よって、ユーザはライセンスを一覧を入力する際も、どのライセンスが連続複写速度のライセンスであるのかを意識せずに入力したとしても、連続複写速度を設定するライセンスがインストールされた後で拡張機能を利用可能とするライセンスがインストールされる。
次に実施例2を説明する。実施例1では、画像形成装置103においてライセンスをインストールする際、他の連続複写速度を設定するライセンスによって連続複写速度が既に設定されていた場合にはエラー画面を表示するようにしていた。しかしながら、画像形成装置103でエラーとした場合は、エラーとなってしまった連続複写速度を設定するライセンスは使用できないため返品作業が発生してしまうことになる。そこで実施例2ではライセンス管理サーバ101がライセンスを発行する際に、対象の画像形成装置に対して連続複写速度を設定するライセンスを発行する必要があるか否かを判定する処理を実施することで事前に返品処理が必要かどうかを判定する。
図12(A)は、ライセンス発行要求受信手段321がNetworkI/F226を介してライセンス発行要求811を受信することにより実行されるフローチャートである。ステップS1201において、ライセンス発行要求受信手段321はライセンス発行要求811を受信する。ステップS1202において、ライセンス発行要求受信手段321はS1201で受信したライセンス発行要求811からデバイス番号812を取得する。
ステップS1203において、ライセンス発行要求受信手段321はS1201で受信したライセンス発行要求811からライセンス番号一覧813を取得する。
ステップS1204において、ライセンス発行要求受信手段321はS1202で取得したデバイス番号を元にデバイス商品情報保持手段313で保持しているデバイス商品情報テーブル521から該当するレコードをデバイス商品情報として取得する。具体的には、ライセンス発行要求受信手段321はS1202で取得したデバイス番号を上3桁と下5桁に分割する。更に、ライセンス発行要求受信手段321はデバイス番号の上3桁がデバイス商品情報テーブル521の型式カラム525の値であり、かつデバイス番号の下5桁が範囲カラム526の値の範囲内に存在するレコードを取得する。例えば、デバイス番号が”DDD11111”であれば、デバイス商品IDは”D004”であると特定される。
ステップS1205において、ライセンス発行要求受信手段321はS1204で取得したデバイス商品情報のレコードからPPM設定カラム524の値を取得する。ステップS1206において、ライセンス発行要求受信手段321はS1205で取得したPPM設定カラム524の値が”必須”であった場合にはS1207に進み、異なる場合にはS1208に進む。ステップS1207において、ライセンス発行要求受信手段321はPPM設定が”必須”の場合のライセンス発行処理を実行して処理を終了する。PPM設定が”必須”の場合のライセンス発行処理については、図12(B)のフローチャートにて説明をする。
ステップS1208において、ライセンス発行要求受信手段321はS1205で取得したPPM設定カラム524の値が”任意”であった場合にはS1211に進み、異なる場合にはS1209に進む。ステップS1209において、ライセンス発行要求受信手段321はライセンス発行手段323を用いてS1202で取得したデバイス番号とS1203で取得したライセンス番号一覧に対してライセンスを発行する。
ステップS1210において、ライセンス発行要求受信手段321はS1209で発行したライセンスを取得するためのライセンス発行完了画面をライセンス発行要求811の応答として返して処理を終了する。ステップS1211において、ライセンス発行要求受信手段321はPPM設定が”任意”の場合のライセンス発行処理を実行して処理を終了する。PPM設定が”任意”である画像形成装置は工場出荷時に連続複写速度が設定され、後から連続複写速度のライセンスにより連続複写速度の変更が可能である。そのため、PPM設定が”任意の場合のライセンス発行処理では、連続複写速度設定ライセンスが発行されていなくても拡張ライセンスの発行を可能とする制御などを行う。実施例2では具体的な処理については言及しない。
図12(B)はS1207で実行されるPPM設定が”必須”の場合のライセンス発行処理のフローチャートである。ステップS1221において、ライセンス発行要求受信手段321はS1202で取得したデバイス番号がライセンス番号情報テーブル511の発行済デバイス番号カラム514の値であるレコード一覧を発行済ライセンス番号情報一覧として取得する。
ステップS1222において、ライセンス発行要求受信手段321はS1221で取得した発行済ライセンス番号情報一覧の商品IDカラム513の値が商品情報テーブル501の商品IDカラム502の値であるレコード一覧を発行済商品情報一覧として取得する。ステップS1223において、ライセンス発行要求受信手段321はS1222で取得した発行済商品情報一覧の種別カラム504の値が”PPM”であるレコードが存在するか否かをチェックする。もし存在する場合はS1224に進み、存在しない場合はS1225に進む。
ステップS1224において、ライセンス発行要求受信手段321は揮発性メモリ225上にPPM商品発行済フラグの値として”false”であるデータを保持する。ステップS1225において、ライセンス発行要求受信手段321はライセンス管理サーバ101の揮発性メモリ225上にPPM商品発行済フラグの値として”true”であるデータを保持する。ステップS1226において、ライセンス発行要求受信手段321はS1203で取得したライセンス番号一覧から商品情報一覧を取得する。具体的にはS1203で取得した各々のライセンス番号とライセンス番号情報テーブル501のライセンス番号カラム512の値と一致したレコードの一覧を取得する。
ステップS1227において、ライセンス発行要求受信手段321はS1226で取得した商品情報一覧のうち、種別カラム504の値が”PPM”である商品情報をPPM商品情報一覧として取得する。ステップS1228において、ライセンス発行要求受信手段321はライセンス管理サーバ101の揮発性メモリ225に格納されているPPM商品発行済フラグの値が”true”であるか否かをチェックする。もし”true”である場合にはS1232に進み、異なる場合にはS1229に進む。
ステップS1229において、ライセンス発行要求受信手段321はS1227で取得したPPM商品一覧の数が0かどうかをチェックする。もし0の場合はS1230に進み、異なる場合にはS1231に進む。ステップS1230において、ライセンス発行要求受信手段321はPPM商品が未発行である旨を表示するエラー画面をライセンス発行要求の応答として返す。ステップS1231において、ライセンス発行要求受信手段321はS1227で取得したPPM商品一覧の数が2以上かどうかをチェックする。もし2以上の場合はS1234に進み、異なる場合にはS1233に進む。
ステップS1232において、ライセンス発行要求受信手段321はS1227で取得したPPM商品一覧の数が1以上かどうかをチェックする。もし1以上の場合はS1234に進み、異なる場合にはS1235に進む。ステップS1233において、ライセンス発行要求受信手段321はPPM商品を含むライセンス発行処理を実行する。PPM商品を含むライセンス発行処理については後述の図12(C)のフローチャートを用いて説明をする。
ステップS1234において、ライセンス発行要求受信手段321はPPM商品が複数存在する旨を表示するエラー画面をライセンス発行要求の応答として返す。ステップS1235において、ライセンス発行要求受信手段321はライセンス発行手段323を用いてS1202で取得したデバイス番号とS1203で取得したライセンス番号一覧に対してライセンスを発行する。ステップS1236において、ライセンス発行要求受信手段321はS1235で発行したライセンスを取得するためのライセンス発行完了画面をライセンス発行要求811の応答として返して処理を終了する。
図12(C)はS1233で実行されるPPM商品を含むライセンス発行処理のフローチャートである。ステップS1251において、ライセンス発行要求受信手段321はS1203で取得したライセンス番号一覧のうち、S1227で取得したPPM商品一覧に含まれていたライセンス番号を特定する。そしてライセンス発行手段323を用いて特定したライセンス番号とS1202で取得したデバイス番号に対してライセンスを発行する。
ステップS1252において、ライセンス発行要求受信手段321はライセンス発行手段323を用いてS1203で取得したライセンス番号一覧のうち、S1251で発行したライセンス番号以外のライセンス番号に対するライセンスを発行する。ステップS1253において、ライセンス発行要求受信手段321はS1251とS1252で発行したライセンスを取得するためのライセンス発行完了画面をライセンス発行要求811の応答として返して処理を終了する。
以上、実施例2において、ライセンスを発行する段階にて既に連続複写速度を設定するためのライセンスを発行しているか否かがチェックされることで、不要なライセンス発行を防ぐことができる。
次に第3の実施の形態を説明する。実施例1、および実施例2ではライセンスを他の画像形成装置に転送するということが考慮されていなかった。そのため、実施例3ではライセンスを転送する場合について考慮した説明をする。
図13は、無効化ライセンス発行画面表示要求受信手段328が、NetworkI/F205を介して無効化ライセンス発行画面表示要求を受信することにより実行されるフローチャートである。
ステップS1301において、無効化ライセンス発行画面表示要求受信手段328は無効化ライセンス発行画面表示要求を受信する。ステップS1302において、無効化ライセンス発行画面表示要求受信手段328はインストール済の機能ID一覧を取得する。具体的にはライセンス情報テーブル431の全レコードの機能IDカラム432の値を取得する。ステップS1303において、無効化ライセンス発行画面表示要求受信手段328はS1302で取得したインストール済機能IDと、機能ID情報テーブル401の機能IDカラムの値とが一致するレコード一覧を取得する。さらにそのレコード一覧のうち、種別カラムの値が”OPTION”であるOPTIONレコード一覧を取得する。
ステップS1304において、無効化ライセンス発行画面表示要求受信手段328はS1303で取得したOPTIONレコードだけを表示する無効化ライセンス発行画面を無効化ライセンス発行画面表示要求の応答として返して処理を終了する。
図14は画像形成装置103の無効化ライセンス発行要求受信手段353が、NetworkI/F205を介して無効化ライセンス発行要求を受信することにより実行されるフローチャートである。ステップS1401において、無効化ライセンス発行要求受信手段353は無効化ライセンス発行要求821を受信する。ステップS1402において、無効化ライセンス発行要求受信手段353はS1401で取得した無効化ライセンス発行要求821から機能ID一覧822を転送機能ID一覧として取得する。ステップS1403において、無効化ライセンス発行要求受信手段353はS1402で取得した転送機能ID一覧のそれぞれの機能IDに対してライセンス無効化手段355を用いて無効化ライセンスを発行する。ステップS1404において、無効化ライセンス発行要求受信手段353はS1403で発行した無効化ライセンスの一覧をダウンロードするためのライセンス無効化完了画面621を表示して、処理を終了する。
図15はライセンス管理サーバ101のライセンス転送要求受信手段322が、NetworkI/F226を介してライセンス転送要求831を受信することにより実行されるフローチャートである。ステップS1501において、ライセンス転送要求受信手段322はライセンス転送要求831を受信する。ステップS1502において、ライセンス転送要求受信手段322はS1501で受信したライセンス転送要求831から転送先デバイス番号832を取得する。ステップS1503において、ライセンス転送要求受信手段322はS1501で受信したライセンス転送要求831から無効化ライセンス一覧833を取得する。
ステップS1504において、ライセンス転送要求受信手段322はS1502で取得した転送先デバイス番号からデバイス商品情報を取得する。具体的にはライセンス転送要求受信手段322はS1502で取得した転送先デバイス番号を上3桁と下5桁に分割する。さらにライセンス転送要求受信手段322は転送先デバイス番号の上3桁がデバイス商品情報テーブル521の型式カラム525の値であり、かつ転送先デバイス番号の下5桁が範囲カラム526の値の範囲内に存在するレコードを取得する。
ステップS1505において、ライセンス転送要求受信手段322はS1504で取得したデバイス商品情報のレコードからPPM設定カラム524の値を取得する。ステップS1506において、ライセンス転送要求受信手段322はS1505で取得した値が””必須”であるかどうかを判定する。もし””必須”である場合にはS1507に進み、異なる場合はS1508に進む。
ステップS1507において、ライセンス転送要求受信手段322はPPM設定が”必須”の場合のライセンス転送処理を実行する。PPM設定が”必須”の場合のライセンス転送処理については後述の図15(B)のフローチャートを用いて説明をする。ステップS1508において、ライセンス転送要求受信手段322はS1505で取得した値が””任意”であるかどうかを判定する。もし””任意”である場合にはS1511に進み、異なる場合はS1509に進む。
ステップS1509において、ライセンス転送要求受信手段322はライセンス転送手段324を用いてS1502で取得した転送先デバイス番号とS1503で取得した無効化ライセンス一覧を使用して転送ライセンスを発行する。ステップS1510において、ライセンス転送要求受信手段322はS1509で発行した転送ライセンスを取得するライセンス発行完了画面711をライセンス転送要求の応答として返す。ステップS1511において、ライセンス転送要求受信手段322はPPM設定が”任意”の場合のライセンス転送処理を実行して処理を終了する。PPM設定が”任意の場合のライセンス転送処理の説明については省略する。
図15(B)はS1507で実行されるPPM設定が”必須”の場合のライセンス転送処理のフローチャートである。ステップS1521において、ライセンス転送要求受信手段322はS1502で取得した転送先デバイス番号に対して発行した発行済ライセンス番号情報一覧を取得する。具体的にはライセンス番号情報保持手段312に保持しているライセンス番号情報テーブル511の発行済デバイス番号カラム514の値にS1502で取得した転送先デバイス番号が格納されているレコードの一覧を取得する。
ステップS1522において、ライセンス転送要求受信手段322はS1521で取得した発行済ライセンス番号情報一覧に対応する発行済商品情報一覧を取得する。具体的には商品情報保持手段311で保持している商品情報テーブル501の商品IDカラム502の値とS1521で取得した発行済ライセンス番号情報のレコードの商品IDカラム513の値とが一致するレコードを取得する。
ステップS1523において、ライセンス転送要求受信手段322はS1522で取得した発行済商品情報一覧に種別カラム504の値が”PPM”のレコードが存在するか否かをチェックする。もし存在している場合にはS1526に進み、存在していない場合にはS1524に進む。
ステップS1524において、ライセンス転送要求受信手段322はS1502で取得した転送先デバイスとS1503で取得した無効化ライセンス一覧をライセンス管理サーバ101のハードディスク224に保存する。その際に格納した場所を特定するために、ライセンス転送要求があった情報処理装置102を識別するクライアント識別子と関連付けて保存する。例えばクライアント識別子はセッションIDであってもよく、ハードディスク224に格納するパスにセッションIDを使用して保存をする。
ステップS1525において、ライセンス転送要求受信手段322は追加のライセンス番号を入力するための追加ライセンス発行画面731を転送要求に対する応答として返す。追加ライセンス発行画面731にはS1524で使用したクライアント識別子を情報として含む。ステップS1526において、ライセンス転送要求受信手段322はライセンス転送手段324を用いてS1502で取得した転送先デバイス番号とS1503で取得した無効化ライセンス一覧を使用して転送ライセンスを発行する。ステップS1527において、ライセンス転送要求受信手段322はS1526で発行した転送ライセンスを取得するライセンス発行完了画面711をライセンス転送要求の応答として返す。
図16はライセンス管理サーバ101の追加ライセンス発行要求受信手段325が、NetworkI/F226を介して追加ライセンス発行要求841を受信することにより実行されるフローチャートである。ステップS1601において、追加ライセンス発行要求受信手段325は追加ライセンス発行要求841を受信する。ステップS1602において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS1601で受信した追加ライセンス発行要求841からライセンス番号842を取得する。ステップS1603において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS1602で取得したライセンス番号がライセンス番号カラム512に含む商品情報レコードをライセンス番号情報テーブル511から取得する。そして、取得した商品情報レコードの種別カラム504の値が”PPM”であるかどうかを判定する。もし”PPM”であった場合はS1605に進む。異なる場合にはS1604に進む。
ステップS1604において、追加ライセンス発行要求受信手段325は入力されたライセンス番号はPPM商品でない旨を表示するエラー画面を表示して処理を終了する。ステップS1605において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS1601で受信した追加ライセンス発行要求841からクライアント識別子843を取得し、クライアント識別子を元にS1524で格納した転送先デバイス番号を取得する。ステップS1606において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS1601で受信した追加ライセンス発行要求841からクライアント識別子843を取得し、クライアント識別子を元にS1524で格納した無効化ライセンス一覧を取得する。
ステップS1607において、追加ライセンス発行要求受信手段325はライセンス発行手段323を用いてS1602で取得したライセンス番号とS1605で取得した転送先デバイス番号に対してライセンスを発行する。ステップS1608において、追加ライセンス発行要求受信手段325はライセンス転送手段324を用いてS1605で取得した転送先デバイス番号とS1606で取得した無効化ライセンス一覧を使用して転送ライセンスを発行する。ステップS1609において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS1607で発行したライセンスとS1608で発行した転送ライセンスを取得するライセンス発行完了画面711をライセンス転送要求の応答として返す。
以上、実施例3により、ライセンスの転送をする際に、拡張機能のライセンスだけを無効化するリストとして表示することによって、連続複写速度ライセンスを転送させないようにすることができる。またライセンスを転送する際に転送先の画像形成装置に連続複写速度ライセンスが発行されていない場合に、連続複写速度設定のライセンス番号を追加で発行できる画面を提供することで、よりユーザビリティの高いユーザインタフェースを提供することができる。
次に実施例4を説明する。今まで説明した第1、第2、および第3の実施例では、連続複写速度が設定されていない画像形成装置に対して、後から連続複写速度を設定するためのライセンスがインストールされた場合のライセンスのインストール処理について説明をした。しかしながら、連続複写速度の設定に伴い、デバイス番号の型式を連続複写速度に合わせたいという要望も存在する。例えば、“40PPM”の型式を“AAA”にすることで、“AAA”という情報から“40PPM”の機能拡張の商品の売れ勢を確認することができる。また、デバイス番号を連続複写速度に応じて変えることで、デバイス番号を基に対象の画像形成装置の連続複写速度を認識することができるので、例えば、消耗品の消耗度合いを予測することも可能になる。実施例4では、デバイス番号を連続複写速度によって変更する方法を説明する。
図17は実施例4を実現するためのソフトウェア構成図である。図17のソフトウェア構成図は図3のソフトウェア構成図に対して以下の2つの手段が追加されている。全型式変換保持手段1701は、後述する全型式変換テーブル1901をライセンス管理サーバ101のハードディスク224に保持する手段である。型式変換保持手段1721は、後述の型式変換テーブル1801を画像形成装置103のハードディスク208に保持する手段である。
図18は画像形成装置103のハードディスク208で保持する型式変換テーブル1801を示す図である。型式変換テーブル1801のレコードはマスタデータとして工場出荷時に既に設定されている。機能IDカラム1802は、機能IDを格納するカラムである。変更後型式カラム1803は、変更後の型式を格納するカラムである。型式変換テーブル1801は機能IDカラム1802が主キーとなり、レコードを一意に識別することができる。
図19はライセンス管理サーバ101のハードディスク224で保持する全型式変換テーブル1901を示す図である。機能IDカラム1902は、機能IDを格納するカラムである。変更前型式カラム1903は、変更前の型式を格納するカラムである。変更後型式カラム1904は、変更後の型式を格納するカラムである。全型式変換テーブル1901は機能IDカラム1902と変更前型式カラム1903とが複合キーとなり、レコードを一意に識別することができる。
以降、第1、第2、および第3の実施例で説明したフローのうち、実施例4で変更された処理を図20乃至図22のフローチャートを用いて説明を行う。図20はS1233で実行されるPPM商品を含むライセンス発行処理のフローチャートであり、図12(C)のフローチャートの代わりに実行するものである。ステップS2001において、ライセンス発行要求受信手段321はS1203で取得したライセンス番号一覧のうち、S1227で取得したPPM商品一覧に含まれていたライセンス番号を特定する。そしてライセンス発行手段323を用いて特定したライセンス番号とS1202で取得したデバイス番号に対してライセンスを発行する。
ステップS2002において、ライセンス発行要求受信手段321はS1227で取得した商品情報レコードの機能IDカラムの値を取得する。ステップS2003において、ライセンス発行要求受信手段321は全型式変換テーブル1901の機能IDカラム1902の値が、S2002で取得した機能IDであるレコード一覧を取得する。ステップS2004において、ライセンス発行要求受信手段321はS2003で取得したレコード一覧のうち、変更前型式カラム1903の値がS1202で取得したデバイス番号の上3桁であるレコードを取得する。ステップS2005において、ライセンス発行要求受信手段321はS2004でレコードが取得できた場合にはS2006に進み、取得できなかった場合にはS2008に進む。
ステップS2006において、ライセンス発行要求受信手段321はS2004で取得したレコードの変更後型式カラム1904の値を変更後型式として取得する。ステップS2007において、ライセンス発行要求受信手段321はライセンス発行手段323を用いてS1203で取得したライセンス番号一覧のうち、S2001で発行したライセンス番号以外のライセンス番号に対するライセンスを発行する。ライセンス発行の際に使用するデバイス番号にはS1202で取得したデバイス番号の上3桁をS2006で取得した変更後型式に置き換えた値を使用する。
ステップS2008において、ライセンス発行要求受信手段321はライセンス発行手段323を用いてS1203で取得したライセンス番号一覧のうち、S2001で発行したライセンス番号以外のライセンス番号に対するライセンスを発行する。ライセンス発行の際に使用するデバイス番号にはS1202で取得したデバイス番号を使用する。ステップS2009において、ライセンス発行要求受信手段321はS2007もしくはS2008で発行したライセンスを取得するためのライセンス発行完了画面をライセンス発行要求811の応答として返して処理を終了する。
図21(A)はS1107で実行されるPPMライセンスインストール処理のフローチャートであり、図11(B)のフローチャートの代わりに実行するものである。ステップS2101において、インストール要求受信手段352はインストール手段354を用いてS1104で取得した種別が”PPM”であった機能IDのライセンスをインストールする。ステップS2102において、インストール要求受信手段352はデバイス情報商品保持手段313で保持しているデバイス情報テーブル411のPPMカラム413の値に””設定済”を設定する。
ステップS2103において、インストール要求受信手段352はS2101でインストールしたライセンスの機能IDが型式変換テーブル1801の機能IDカラム1802の値として存在するか否かをチェックする。もし存在する場合にはS2104に進み、存在しない場合にはS2106に進む。ステップS2104において、インストール要求受信手段352はS2103で存在したレコードの変更後型式カラム1803の値を変更後型式として取得する。
ステップS2105において、インストール要求受信手段352はデバイス情報テーブル411のデバイス番号カラム412の値の上3桁をS2104で取得した変更後型式に置き変えた値を設定する。例えば、デバイス番号カラム412の値が”AAA12345”であり、S2104で取得した変更後型式が”BBB”の場合は、”BBB12345”をデバイス番号カラム412の値として設定する。前記デバイス番号カラム412の値の変更に伴い、S2101で設定した連続複写速度に合わせたデバイス番号の変更ができる。
ステップS2106において、インストール要求受信手段352はインストール手段354を用いてS1102で取得したライセンス一覧のうちS2101でインストールした以外のライセンスのインストールをする。ステップS2107において、インストール要求受信手段352は保留ライセンス保持手段345で保持している保留ライセンステーブル441にレコードが存在するかどうかをチェックする。もし存在していない場合にはS2114に進み、存在している場合にはS2108に進む。
ステップS2108において、インストール要求受信手段352は保留ライセンステーブル441に格納されているライセンスカラム442から保留ライセンスの一覧を取得する。ステップS2109において、インストール要求受信手段352はS2108で取得した保留ライセンスの中のデバイス番号904の値とデバイス情報テーブル411のデバイス番号カラム412の値とが一致するライセンスが存在するかをチェックする。もし存在する場合にはS2110に進み、存在しない場合にはS2111に進む。
ステップS2110において、インストール要求受信手段352はインストール手段354を用いてS2109でデバイス番号が一致した保留ライセンスをインストールする。
ステップS2111において、インストール要求受信手段352はS2108で取得した保留ライセンスの中のデバイス番号904の値とデバイス情報テーブル411のデバイス番号カラム412の値とが一致しないライセンスが存在するかをチェックする。もし存在する場合にはS2112に進み、存在しない場合にはS2114に進む。ステップS2112において、インストール要求受信手段352はS2111で存在したデバイス番号が一致しなかった保留ライセンスを転送するための無効化ライセンスを発行する。
ステップS2113において、インストール要求受信手段352はインストールが完了した旨の表示とS2112で発行した無効化ライセンスをダウンロードする画面をインストール要求801の応答として返す。ステップS2114において、インストール要求受信手段352はインストール完了した旨を表示する画面をインストール要求801の応答として返す。
図21(B)はS1111で実行される保留ライセンス生成処理のフローチャートであり、図11(C)のフローチャートの代わりに実行するものである。ステップS2131において、インストール要求受信手段352は型式変換テーブル1801にレコードが1つ以上存在するかどうかを確認する。もし存在する場合にはS2132に進み、存在しない場合にはS2135に進む。ステップS2132において、インストール要求受信手段352は型式変換テーブル1801の変更後型式カラム1803に格納されている値の一覧を変更後型式一覧として取得する。
ステップS2133において、インストール要求受信手段352はデバイス情報テーブル411のデバイス番号カラム412の値からデバイス番号を取得する。そして、取得したデバイスの上3桁をS2132で取得した変更後型式一覧のそれぞれで置き換えた値を変更可能なデバイス番号一覧として取得する。ステップS2134において、インストール要求受信手段352はS1102で取得したライセンス一覧に含まれるデバイス番号904が、S2133で取得した変更可能なデバイス番号一覧に含まれるかどうかをチェックする。もし含まれる場合にはS2137に進み、含まれない場合にはS2136に進む。
ステップS2135において、インストール要求受信手段352はS1102で取得したライセンス一覧に含まれるデバイス番号904と、デバイス情報テーブル411に格納されているデバイス番号カラム412の値とが一致しているかをチェックする。もし一致していないのであればS2136に進み、一致しているのであればS2137に進む。ステップS2136において、インストール要求受信手段352はインストールできないライセンスである旨を表示する画面をインストール要求の応答として返す。
ステップS2137において、インストール要求受信手段352はS1102で受信したライセンス一覧を画像形成装置103のハードディスク208上に格納する。そしてインストール要求受信手段は保留ライセンスの絶対パスをライセンスカラム442に格納したレコードを保留ライセンステーブル441に追加する。ステップS2138において、インストール要求受信手段352はインストールを保留した旨を表示する画面をインストール要求の応答として返す。
図22はライセンス管理サーバ101の追加ライセンス発行要求受信手段325が、NetworkI/F226を介して追加ライセンス発行要求841を受信することにより実行されるフローチャートであり、図16のフローチャートの代わりに実行するものである。
ステップS2201において、追加ライセンス発行要求受信手段325は追加ライセンス発行要求841を受信する。ステップS2202において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS2201で受信した追加ライセンス発行要求841からライセンス番号842を取得する。ステップS2203において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS2202で取得したライセンス番号がライセンス番号カラム512に含む商品情報レコードをライセンス番号情報テーブル511から取得する。そして、取得した商品情報レコードの種別カラム504の値が”PPM”であるかどうかを判定する。もし”PPM”であった場合はS2205に進む。異なる場合にはS2204に進む。
ステップS2204において、追加ライセンス発行要求受信手段325は入力されたライセンス番号はPPM商品でない旨を表示するエラー画面を表示して処理を終了する。ステップS2205において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS2201で受信した追加ライセンス発行要求841からクライアント識別子843を取得し、クライアント識別子を元にS1524で格納した転送先デバイス番号を取得する。ステップS2206において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS2201で受信した追加ライセンス発行要求841からクライアント識別子843を取得し、クライアント識別子を元にS1524で格納した無効化ライセンス一覧を取得する。
ステップS2207において、追加ライセンス発行要求受信手段325はライセンス発行手段323を用いてS2202で取得したライセンス番号とS2205で取得した転送先デバイス番号に対してライセンスを発行する。ステップS2208において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS2203取得した商品情報レコードの機能IDカラム505の値を取得する。ステップS2209において、追加ライセンス発行要求受信手段325は全型式変換テーブル1901の機能IDカラム1902の値が、S2208で取得した機能IDであるレコード一覧を取得する。
ステップS2210において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS2209で取得したレコード一覧のうち、変更前型式カラム1903の値がS2205で取得した転送デバイス番号の上3桁であるレコードを取得する。ステップS2211において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS2210でレコードが取得できた場合にはS2212に進み、取得できなかった場合にはS2214に進む。
ステップS2212において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS2210で取得したレコードの変更後型式カラム1904の値を変更後型式として取得する。ステップS2213において、追加ライセンス発行要求受信手段325はライセンス転送手段324を用いてS2206で取得した無効化ライセンス一覧を使用して転送ライセンスを発行する。ライセンス発行の際に使用するデバイス番号にはS2205で取得した転送デバイス番号の上3桁をS2212で取得した変更後型式に置き換えた値を使用する。
ステップS2214において、追加ライセンス発行要求受信手段325はライセンス転送手段324を用いてS2205で取得した転送先デバイス番号とS2206で取得した無効化ライセンス一覧を使用して転送ライセンスを発行する。ステップS2215において、追加ライセンス発行要求受信手段325はS2207で発行したライセンスとS2213もしくはS2214で発行した転送ライセンスを取得するライセンス発行完了画面711をライセンス転送要求の応答として返す。
以上、実施例4により、ライセンス管理サーバ101は入力されたデバイス番号で連続複写速度設定ライセンスを発行し、連続複写速度ライセンスのインストールに伴い変更されるデバイス番号を算出する。その後で算出されたデバイス番号に対して拡張機能のライセンスを発行することにより、ユーザはデバイス番号が変更されることを意識せずにライセンス発行及びに転送をすることができる。
また画像形成装置103は入力されたライセンスが現在設定済のデバイス番号ではインストールできなかったとしても、連続複写速度設定ライセンスをインストールした際に変更される可能性のあるデバイス番号であった場合には保留ライセンスとして扱う。それによって、従来、連続複写速度設定ライセンスをインストールしてデバイス番号を変更した後でしか拡張ライセンスをインストールできなかったがインストール順序を気にせずにインストール処理をすることができるようになる。
[その他の実施例]
本願発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。