JP6061200B2 - コンバインの刈刃装置 - Google Patents
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請求項1に係る発明は、穀稈を引き起こす引起装置(11)の下方に配置され、該引起装置(11)によって引き起こされた穀稈の根元を切断するコンバインの刈刃装置であって、
該刈刃装置を、分草体(10)を支持する分草フレーム(16A)に取付けられる下刃(20)と、該下刃(20)の上面に左右方向に往復移動自在に摺接させた上刃(23)と、該上刃(23)を下刃(20)の上面側に押圧するために備えられ左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた上刃押さえ部材(25)とで構成し、前記下刃(20)を、刈刃装置の左右方向の中央部に配置される合わせ刃(22)と、該合わせ刃(22)の左側に配置される左側下刃(21L)と、前記合わせ刃(22)の右側に配置される右側下刃(21R)で構成し、前記上刃(23)は、左側下刃(21L)の上面に摺接する左側上刃(24L)と、右側下刃(21R)の上面に摺接する右側上刃(24R)で構成し、前記合わせ刃(22)の前端部を左側下刃(21L)および右側下刃(21R)の前端部よりも前方に延出させ、前記合わせ刃(22)の下側にステー(27)を設け、該ステー(27)を合わせ刃(22)の下側に位置する保護ステー部(28)と、下刃(20)の後端部下面に取付けられる連結ステー部(29)で構成し、前記保護ステー部(28)の前端部に、前記合わせ刃(22)よりも上方に突出する突起部(38)を形成し、該保護ステー部(28)の前部(28A)の左右方向の幅を合わせ刃(22)の刃先部(22A)の幅よりも広く形成し、前記保護ステー部(28)の前後方向中間部(28B)の左右方向の幅を合わせ刃(22)の刃元部(22B)の幅よりも狭く形成し、前記保護ステー部(28)の下部に、前後方向に延在する第1リブ(37)を後下がり傾斜させて形成したことを特徴とするコンバインの刈刃装置である。
また、保護ステー部(28)の下部に、前後方向に延在する第1リブ(37)を後下がり傾斜させて形成しているので、保護ステー部(28)の剛性が高まり、保護ステー部(28)の変形、破損を防止できる。
操作者の手先等と駆動部の接触を防止し安全性を高めるために、最左側の引起装置11の左側にはサイドカバー11aが設けられ、最右側の引起装置11の右側にはサイドカバー11bが設けられている。
サイドカバー11aは、前縁部が最左側の引起装置11の左側端部に、下側の後縁部が分草フレーム16の基部に、それぞれボルト等の締結手段によって着脱自在に取付けられている。また、サイドカバー11bは、前縁部が最右側の引起装置11の右側端部に、下側の後縁部が分草フレーム16の基部に、それぞれ着脱自在に取付けられている。
なお、本実施形態にあっては、サイドカバー11aとサイドカバー11bを略同一形状に形成しているが、掻込装置13、搬送装置14等の穀稈合流部から藁屑等を外部により能率良く排出するために、サイドカバー11aの下縁の傾斜を急にして側面視においてサイドカバー11aの下縁と分草フレーム16の間に形成される空間を、サイドカバー11bの下縁と分草フレーム16の間に形成される空間よりも大きく形成するのが好適である。
刈刃装置12は、掻込装置13で掻込まれた穀稈の株元を切断する装置であり、側面視において前部から基部に向かって後上がり傾斜して配置されている。
刈刃装置12は、図5〜7に示すように、左右方向の最両端部に配置された分草フレーム16A,16Aに左右方向の両端部が固定された下刃20と、この下刃20の上面に左右方向に往復移動自在に摺接させた上刃23と、この上刃23を下刃20の上面側に押圧するために備えられ左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた上刃押さえ部材25とで構成されている。
また、下刃20の後部下側には、連結フレーム19の前側に取付けられた係合ピン32に係合されるフック33が取付けられている。本実施形態においては、係合ピン32と、フック33は、左右方向に所定の間隔をおいてそれぞれ3個ずつ取付けられている。
また、圃場上の土砂等の接触による合わせ刃22の変形、破損、合わせ刃22の左右両側に形成された刃の摩耗、圃場の穀稈の合わせ刃22への絡まりを防止するために、合わせ刃22の下側には、ステー27が取付けられている。
また、図6に示すように、左側に設けられた上刃押さえ部材25の下面と、上刃押さえ部材25の前側押さえ部25Aの後面と、後側押さえ部25Bの前面で区画された空間には、左側上刃24Lの上面にリベット等の締結手段によって取付けられた左側ナイフバー26Lが左右方向に移動する空間が形成されている。
同様に、右側に設けられた上刃押さえ部材25の下面と、上刃押さえ部材25の前側押さえ部25Aの後面と、後側押さえ部25Bの前面で区画された空間には、右側上刃24Rの上面にリベット等の締結手段によって取付けられた左側ナイフバー26Rが左右方向に移動する空間が形成されている。
左側ナイフバー26Lの左側後部には、後述する左側揺動腕の前端部が嵌入されるU字形状の切り欠き部が形成された嵌合部31Lがリベット固定され、右側ナイフバー26Rの右側後部には、右側揺動腕の前端部が嵌入されるU字形状の切り欠き部が形成された嵌合部31Rがリベット固定される。
保護ステー部28は、前側から順に、平面視において略2等辺三角形状に形成された保護ステー前側部(請求項における「前部」)28Aと、保護ステー先端部28Aの後側の両側部にくびれが形成され略X形状の保護ステー中間部(請求項における「前後方向中間部」)28Bと、保護ステー中間部28Bの後側の両側部が後方に向かって直線状に形成された保護ステー後側部28Cを備えている。また、保護ステー中間部28Bの左右方向の中心部の後部から保護ステー後側部28Cの左右方向の中心部の後部までには、合わせ刃22を左右側下刃21L,21Rに連結するリベット等の締結手段との干渉を防止するために開口部35が形成されている。なお、合わせ刃22と上刃23による穀稈の切断性能を良好に維持し、上刃23上に堆積する圃場上の土砂等の泥抜けを良好に維持するために、保護ステー前側部28Aの後端部の左右方向の幅を最も広く形成し、くびれが形成され保護ステー中間部28Bの左右方向の幅を最も狭く形成するのが好適である。
また、保護ステー前側部28Aから合わせ刃22の両側に刃が形成された刃元部22Bに穀稈を効率良く移動させるために、平面視において、保護ステー前側部28Aの左辺40Lを合わせ刃22の刃元部22Bの左辺22Lと平行に形成し、保護ステー前側部28Aの右辺40Rを合わせ刃22の刃元部22Bの右辺22Rと平行に形成するのが好適である。
なお、左側上刃24Lと右側上刃24Rの移動による振動等を抑制するために、左側上刃24Lが左方向に移動する場合には、右側上刃24Rは右方向に移動し、左側上刃24Lが右方向に移動する場合には、右側上刃24Rは左方向に移動するように構成されている。
11 引起装置
16A 分草フレーム
20 下刃
21L 左側下刃
21R 右側下刃
22 合わせ刃
22A 刃先部
22B 刃元部
22L 左辺
22R 右辺
23 上刃
24L 左側上刃
24R 右側上刃
25 上刃押さえ部材
27 ステー
28 保護ステー部
28A 保護ステー前側部(前部)
28B 保護ステー中間部(前後方向中間部)
29 連結ステー部
37 リブ(第1リブ)
38 突起部
39 リブ(第2リブ)
40L 左辺
40R 右辺
Claims (4)
- 穀稈を引き起こす引起装置(11)の下方に配置され、該引起装置(11)によって引き起こされた穀稈の根元を切断するコンバインの刈刃装置であって、
該刈刃装置を、分草体(10)を支持する分草フレーム(16A)に取付けられる下刃(20)と、該下刃(20)の上面に左右方向に往復移動自在に摺接させた上刃(23)と、該上刃(23)を下刃(20)の上面側に押圧するために備えられ左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた上刃押さえ部材(25)とで構成し、
前記下刃(20)を、刈刃装置の左右方向の中央部に配置される合わせ刃(22)と、該合わせ刃(22)の左側に配置される左側下刃(21L)と、前記合わせ刃(22)の右側に配置される右側下刃(21R)で構成し、
前記上刃(23)は、左側下刃(21L)の上面に摺接する左側上刃(24L)と、右側下刃(21R)の上面に摺接する右側上刃(24R)で構成し、
前記合わせ刃(22)の前端部を左側下刃(21L)および右側下刃(21R)の前端部よりも前方に延出させ、
前記合わせ刃(22)の下側にステー(27)を設け、該ステー(27)を合わせ刃(22)の下側に位置する保護ステー部(28)と、下刃(20)の後端部下面に取付けられる連結ステー部(29)で構成し、
前記保護ステー部(28)の前端部に、前記合わせ刃(22)よりも上方に突出する突起部(38)を形成し、該保護ステー部(28)の前部(28A)の左右方向の幅を合わせ刃(22)の刃先部(22A)の幅よりも広く形成し、前記保護ステー部(28)の前後方向中間部(28B)の左右方向の幅を合わせ刃(22)の刃元部(22B)の幅よりも狭く形成し、
前記保護ステー部(28)の下部に、前後方向に延在する第1リブ(37)を後下がり傾斜させて形成したことを特徴とするコンバインの刈刃装置。 - 前記保護ステー部(28)の前部(28A)の左辺(40L)を、平面視において合わせ刃(22)の刃元部(22B)の左辺(22L)と平行に形成し、前記保護ステー部(28)の前部(28A)の右辺(40R)を、平面視において合わせ刃(22)の刃元部(22B)の右辺(22R)と平行に形成した請求項1記載のコンバインの刈刃装置。
- 前記連結ステー部(29)の前端部の下部に、左右方向に延在する第2リブ(39)を形成した請求項1または2記載のコンバインの刈刃装置。
- 前記第2リブ(39)を後下がり傾斜させて形成した請求項3記載のコンバインの刈刃装置。
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JP2013245705A JP6061200B2 (ja) | 2013-11-28 | 2013-11-28 | コンバインの刈刃装置 |
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Family Applications (1)
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2013
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