JP2016140250A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】分草部材の回動支点軸およびその近傍の部位への穀稈の絡み付きを少なくし、穀稈を円滑に分草できるものとする。
【解決手段】刈取装置(4)に備えた分草フレーム(10)の前部に穀稈を分草する分草部材(11)を設け、刈取装置(4)の左右一側部に備えた分草フレーム(10)を、走行車体(1)の前後方向に沿う第1フレーム(10r)と、分草部材(11)を設けた第2フレーム(10f)から構成し、第2フレーム(10f)の後端部を、第1フレーム(10r)の前端部に対して回動支点軸(17)回りに左右回動自在に支持し、第2フレーム(10f)に、前記分草部材(11)で分草された穀稈を前記回動支点軸(17)の外側方へ案内する穀稈案内部材(21)を一体に取り付ける。
【選択図】図9
【解決手段】刈取装置(4)に備えた分草フレーム(10)の前部に穀稈を分草する分草部材(11)を設け、刈取装置(4)の左右一側部に備えた分草フレーム(10)を、走行車体(1)の前後方向に沿う第1フレーム(10r)と、分草部材(11)を設けた第2フレーム(10f)から構成し、第2フレーム(10f)の後端部を、第1フレーム(10r)の前端部に対して回動支点軸(17)回りに左右回動自在に支持し、第2フレーム(10f)に、前記分草部材(11)で分草された穀稈を前記回動支点軸(17)の外側方へ案内する穀稈案内部材(21)を一体に取り付ける。
【選択図】図9
Description
この発明は、コンバインに関する。
特許文献1に示すように、従来、刈取装置の既刈地側に備えた分草部材を左右内外へ回動自在に設けることで、左右両側の分草部材の間隔を変更して、刈取装置へ導入する穀稈の条数を変更するように構成したコンバインが知られている。
上述のように、刈取装置の既刈地側に備えた分草部材を左右回動自在に設けた場合、この回動部分に穀稈が絡み付き、この穀稈がちぎれる問題が発生しやすくなる。
また、上記特許文献1に記載されたコンバインでは、既刈地側の分草部材を支持する分草フレームの剛性が低くなり、分草部材の圃場面への突っ込みなどによって、この分草フレームが変形する虞があった。
本発明の課題は、分草部材を左右回動自在としながらも、この回動部分への穀稈の絡み付きを少なくすると共に、この分草部材の剛性を高めることにある。
本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、走行車体(1)上に脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の前方に刈取装置(4)を設け、該刈取装置(4)に備えた分草フレーム(10)の前部に穀稈を分草する分草部材(11)を設けたコンバインにおいて、前記刈取装置(4)の左右一側部に備えた分草フレーム(10)を、走行車体(1)の前後方向に沿う第1フレーム(10r)と、分草部材(11)を設けた第2フレーム(10f)から構成し、該第2フレーム(10f)の後端部を、前記第1フレーム(10r)の前端部に対して回動支点軸(17)回りに左右回動自在に支持し、該第2フレーム(10f)に、前記分草部材(11)で分草された穀稈を前記回動支点軸(17)の外側方へ案内する穀稈案内部材(21)を一体に取り付けたことを特徴とするコンバインである。
請求項2に記載の発明は、前記第2フレーム(10f)の前端部と後端部を、前記穀稈案内部材(21)で連結した請求項1に記載のコンバインである。
請求項3に記載の発明は、前記第2フレーム(10f)の左右回動角度を規制する回動規制手段(24)を、前記回動支点軸(17)の近傍の部位に備えた請求項2に記載のコンバインである。
請求項4に記載の発明は、前記回動規制手段(24)は、穀稈引起装置(12)を支持する第1フレーム(10r)側の引起装置支持部材(25)と、前記第2フレーム(10f)の後端部に固定されたプレート(123)から形成し、前記引起装置支持部材(25)とプレート(123)の接触によって、前記第2フレーム(10f)の左右回動角度が規制される構成とした請求項3に記載のコンバインである。
請求項5に記載の発明は、前記分草部材(11)の上面から穀稈引起装置(12)の上部前面にわたって、後上がりに傾斜する分草案内棒(200)を備えた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバインである。
請求項6に記載の発明は、前記分草案内棒(200)を、その長手方向の軸心を中心として回転自在に備えた請求項5に記載のコンバインである。
請求項7に記載の発明は、前記分草部材(11)が後上がりに傾斜して設けられ、該分草部材(11)の前部上面から該分草部材(11)の後部背面にわたる分草案内杆(207)が備えられた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバインである。
請求項1に記載の発明によれば、分草部材(11)を設けた第2フレーム(10f)を左右回動させて穀稈の導入経路の幅を変更できるものでありながら、この導入経路の幅に入らなかった穀稈を穀稈案内部材(21)によって回動支点軸(17)の外側方へ案内するので、この回動支点軸(17)およびその近傍の部位への穀稈の絡み付きが少なくなり、穀稈を円滑に分草することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、分草フレーム(10)の前部を構成する第2フレーム(10f)の剛性が高まり、分草部材(11)が圃場面に突っ込んでも、変形を少なくすることができる。また、穀稈案内部材(21)の剛性も高まり、この穀稈案内部材(21)自体の変形も少なくなり、穀稈案内作用を円滑に維持することができる。
請求項3に記載の発明によれば、上記請求項2に記載の発明の効果に加えて、第2フレーム(10f)の過度の左右回動を規制することで、分草部材(11)の姿勢を刈取作業に適した範囲に維持し、分草部材(11)による穀稈の押し倒しを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、上記請求項3に記載の発明の効果に加えて、第2フレーム(10f)の左右回動角度を規制する回動規制手段(24)を簡素に構成できる。
請求項5に記載の発明によれば、上記請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、分草部材(11)の上面から穀稈引起装置(12)の上部前面にわたる分草案内棒(200)によって、穀稈を分草して穀稈引起装置(12)へ円滑に案内し、引き起こすことができる。
請求項6に記載の発明によれば、上記請求項5に記載の発明の効果に加えて、分草案内棒(200)は、分草される穀稈との接触によって回転するので、分草時における穀稈の絡み付きや引きちぎりが減少する。
請求項7に記載の発明によれば、上記請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、分草部材(11)の前部上面から後部背面にわたる分草案内杆(207)を、穀稈の倒伏方向に応じて回動調節し、穀稈を穀稈引起装置(12)へ円滑に案内し、引き起こすことができる。
図1に示すように、コンバインの走行車体1には、左右の走行クローラ2を備え、走行車体1の左側の部位に脱穀装置3を搭載し、脱穀装置3の前方に刈取装置4を設ける。刈取装置4と、脱穀装置3の右側に設けたグレンタンクGの間には、運転席5と操作ボックス6を備えた運転操作部を設ける。
刈取装置4は、走行車体1に対して上下回動自在な刈取支持フレーム7の前部に支持し、刈取支持フレーム7と走行車体1の間には、刈取昇降シリンダ8を設ける。
刈取支持フレーム7の前端部には、左右方向に沿う横支持フレーム9の左右方向中間部を連結し、横支持フレーム9から機体前方に向けて、複数の分草フレーム10を、左右方向に所定間隔をおいて延設する。
分草フレーム10の前端部には、正面視で逆三角形状の分草部材11を支持する。
この分草部材11は、圃場の穀稈を左右に分草する左端の分草部材11Lおよび右端の分草部材11R(請求項における分草部材11)と、これらの中間に配置される複数(実施例では3つ)の中分草部材11cとから構成する。
刈取装置4は、分草部材11と、分草後の穀稈を引き起す複数の穀稈引起装置12(左端の穀稈引起装置12L,中央の2連の穀稈引起装置12C,右端の穀稈引起装置12R)と、引起し中の穀稈を掻込む掻込ベルト14および掻込スターホイル15を有する掻込搬送装置と、掻込後の穀稈を刈り取る刈刃装置13と、掻込搬送後の穀稈を脱穀装置3に供給する揚上搬送装置16を備える。
また、左右外側端部の分草フレーム10,10の対地高さH1を、左右方向中間部の中分草フレーム10の対地高さよりも高く設定(H1>H2)して、分草時における穀稈の押し倒しを防ぐようにしている。
(分草部材の回動構造)
図4、図5、図8〜図10に示すように、右端の分草部材11Rが設けられた右端の分草フレーム10は、回動支点軸17より後側(刈刃装置13側)の分草リヤフレーム(第1フレーム)10rと、回動支点軸17より前側(分草部材11R側)の分草フロントフレーム(第2フレーム)10fから構成する。
(分草部材の回動構造)
図4、図5、図8〜図10に示すように、右端の分草部材11Rが設けられた右端の分草フレーム10は、回動支点軸17より後側(刈刃装置13側)の分草リヤフレーム(第1フレーム)10rと、回動支点軸17より前側(分草部材11R側)の分草フロントフレーム(第2フレーム)10fから構成する。
即ち、分草フロントフレーム10fの後端部を、分草リヤフレーム10rの前端部に対して、回動支点軸17回りに左右回動自在に支持する。
分草リヤフレーム10rは、前記横支持フレーム9側に固定されて前方へ延伸するフレーム110と、このフレーム110の前端部に固定されて分草フロントフレーム10fを回動自在に支持する支持部材111を備えている。
分草フロントフレーム10fは、支持部材111に支持される被支持部材121と、この被支持部材121に固定されたフレーム120と、このフレーム120の前端部に設けられて右端の分草部材11Rを支持する分草部材支持部122を備える。
支持部材111と被支持部材121に形成した同心上の穴に、円柱状のピンである回動支点軸17を挿し通すことで、分草フロントフレーム10fの後端部は、分草リヤフレーム10rの前端部に対して左右方向に回動自在に支持される。
支持部材111は、分草リヤフレーム10rの前端部に溶接で固定され、回動支点軸17が挿し通される円筒状のボス111aと、このボス111aの内部に挿入される円筒状のブッシュ111bから構成する。なお、ボス111aの円筒の軸心は、回動支点軸17の軸心と同軸心である。
図12、図13に示すように、被支持部材121は、回動支点軸17が通される穴123a,124aがそれぞれ形成された上プレート(プレート)123及び下プレート124と、この上プレート123と下プレート124を連結するとともにフレーム120の後端部を溶接した連結プレート125を有する。なお、上プレート123と下プレート124とは、支持部材111のボス111aの上下方向の幅と略同じか、それよりも広い間隔を隔てて連結プレート125に溶接で固定する。
この構成により、被支持部材121の上プレート123と下プレート124の上下方向の間隔部に、支持部材111のボスを挿入して、ボス111aの軸心と上プレート123及び下プレート124の穴123a,124aの軸心を一致させ、これらに回動支点軸17を挿し通すことで、分草フロントフレーム10fを、回動支点軸17回りに左右回動自在な状態で、分草リヤフレーム10rに支持する。
この構成により、右端の分草部材11Rは、分草フロントフレーム10fが回動支点軸17回りに左右回動することにより、この右端の分草部材11Rの先端部(前端部)が回動支点軸17よりも刈幅方向で内側(左側)に位置する閉状態と、先端部が回動支点軸17よりも刈幅方向で外側(右側)に位置する開状態に切り替えることができる。なお、左端の分草部材11Lも、この右端の分草部材11Rと同様に左右回動自在な構成としてもよい。
(分草部材の回動規制構造)
図4、図5、図8〜図13に示すように、回動支点軸17の近傍の部位、すなわち分草フロントフレーム10fの後端部と分草リヤフレーム10rの前端部の間には、分草フロントフレーム10fの左右回動角度範囲を規制することによって、分草部材11Rの設定範囲外への左右回動を規制する回動規制手段24を備える。回動規制手段24は、分草リヤフレーム10r側に設けられた規制部135と、分草フロントフレーム10fに設けられた被規制部136から構成する。これによって、右端の分草部材11Rの過度の左右回動が規制され、分草部材11Rおよび分草フロントフレーム10fによる穀稈の押し倒しを防止することができる。
(分草部材の回動規制構造)
図4、図5、図8〜図13に示すように、回動支点軸17の近傍の部位、すなわち分草フロントフレーム10fの後端部と分草リヤフレーム10rの前端部の間には、分草フロントフレーム10fの左右回動角度範囲を規制することによって、分草部材11Rの設定範囲外への左右回動を規制する回動規制手段24を備える。回動規制手段24は、分草リヤフレーム10r側に設けられた規制部135と、分草フロントフレーム10fに設けられた被規制部136から構成する。これによって、右端の分草部材11Rの過度の左右回動が規制され、分草部材11Rおよび分草フロントフレーム10fによる穀稈の押し倒しを防止することができる。
分草リヤフレーム10rには、穀稈引起装置12の下部を支持する引起し支持パイプ(引起装置支持部材)25を立ち上げ、この引起し支持パイプ25の下部を、規制部135とする。
図12に示すように、被規制部136は、上プレート123の後縁部に形成された係合凹部123dを有する。この係合凹部123dは、上プレート123における穴123aが形成された部分である基部123bから2つの突起123cを後方へ突出させ、この2つの突起123cの間に、半円形状に凹んだ部として形成する。
この構成により、右端の分草部材11Rが刈幅方向で内側(左側)に回動して閉状態となると、2つの突起123cのうちの左側の突起123cが、引起し支持パイプ25の下部の規制部135と接触し、右端の分草部材11Rが閉状態よりも左側へ回動することを規制する。同様に、右端の分草部材11Rが刈幅方向で外側(右側)に回動して開状態となると、2つの突起123cのうちの右側の突起123cが、引起し支持パイプ25の下部の規制部135と接触し、右端の分草部材11Rが開状態よりも右側へ回動することを規制する。
(分草フロントフレーム)
図12、図13に示すように、分草フロントフレーム10fのフレーム120は、被支持部材121の連結フレーム125から前方かつ下方へ向って延伸する第1フレーム部120aと、この第1フレーム部120aの前端部に連なって、前方かつ右方へ延伸する第2フレーム部120bを有し、第2フレーム部120bの前端部に、分草部材支持部122が溶接等の手段により固定する。
(分草ガイド杆)
図12、図13に示すように、右端の分草部材11Rの後側には、分草部材11Rにより非刈取対象穀稈(分草部材11Rよりも刈幅の外側へ案内された穀稈)を回動支点軸17よりも外側方へ案内する分草ガイド杆(穀稈案内部材)21を備える。分草ガイド杆21は、その前端部を、分草部材支持部122に対して溶接によって一体に取り付け、その後端部を、被支持部材121に対して溶接によって一体に取り付ける。従って、分草ガイド杆21は、分草フロントフレーム10fが回動支点軸17回りに回動したときに、分草フロントフレーム10f及び分草部材11Rと共に回動支点軸17回りに左右回動する。
(分草フロントフレーム)
図12、図13に示すように、分草フロントフレーム10fのフレーム120は、被支持部材121の連結フレーム125から前方かつ下方へ向って延伸する第1フレーム部120aと、この第1フレーム部120aの前端部に連なって、前方かつ右方へ延伸する第2フレーム部120bを有し、第2フレーム部120bの前端部に、分草部材支持部122が溶接等の手段により固定する。
(分草ガイド杆)
図12、図13に示すように、右端の分草部材11Rの後側には、分草部材11Rにより非刈取対象穀稈(分草部材11Rよりも刈幅の外側へ案内された穀稈)を回動支点軸17よりも外側方へ案内する分草ガイド杆(穀稈案内部材)21を備える。分草ガイド杆21は、その前端部を、分草部材支持部122に対して溶接によって一体に取り付け、その後端部を、被支持部材121に対して溶接によって一体に取り付ける。従って、分草ガイド杆21は、分草フロントフレーム10fが回動支点軸17回りに回動したときに、分草フロントフレーム10f及び分草部材11Rと共に回動支点軸17回りに左右回動する。
分草ガイド杆21の前端部は、分草部材支持部122における第2フレーム部120bの前端部と連結されている部分よりも前方側の部位に、溶接により固定する。また、分草ガイド杆21の後端部は、被支持部材121の連結プレート125と一体の側方延伸部125aの外側端部に、溶接により固定する。すなわち、分草ガイド杆21は、分草部材支持部122(第2フレーム10fの前端部)と分草フロントフレーム10fの後端部を連結することにより、分草フロントフレーム10fの剛性を高めている。
分草ガイド杆21は丸棒状の部材であり、平面視において、前部から後部へ向うほど分草フロントフレーム10fから離れるように傾斜した姿勢であり、側面視においては、第1フレーム部120aと平行な姿勢で設けている。
また、分草ガイド杆21は、その前端部を、第2フレーム部120bの前端部よりも高い位置に配置し、後端部を、第1フレーム部120aの後端部よりも高い位置に配置している。
(操作レバーと分草部材の連繋構造)
分草部材11Rを開状態と閉状態に切替操作する操作レバー26は、運転操作部における運転席5の左側に配置する。
(操作レバーと分草部材の連繋構造)
分草部材11Rを開状態と閉状態に切替操作する操作レバー26は、運転操作部における運転席5の左側に配置する。
この操作レバー26と右端の分草部材11Rは、作動ワイヤ19により連繋する。また、分草部材11Rが閉状態となる側へ付勢するリターンスプリング140を設ける。
操作レバー26の前後一方側への操作によって作動ワイヤ19が引かれると、リターンスプリング140の付勢力に抗して分草部材11Rが右方向(開状態となる方向)へ回動し、操作レバー26の前後他方側への操作により作動ワイヤ19が緩むと、リターンスプリング140の付勢力によって、分草部材11Rは左方向(閉状態となる方向)へ回動する。
作動ワイヤ19を被覆するワイヤアウター19bの前端部は、分草リヤフレーム10rに設けられたステー112に取り付ける。
ワイヤ19aの分草部材11R側の端部は、連結プレート125の側方延伸部125aにスプリング20を介して取り付ける。作動ワイヤ19は、分草リヤフレーム10rのフレーム110に沿って、フレーム110の外側に配策する。また、ステー112は、フレーム110の前後方向での中間部において、フレーム110の外側(右側)に溶接して設ける。
また、リターンスプリング140の後端部を、分草リヤフレーム10rの後部に溶接されたステー113に取り付け、リターンスプリング140の前端部は、連結プレート125における回動支点軸よりも左側に延設されたステー125bに取り付ける。すなわち、リターンスプリング140は、分草リヤフレーム10rの内側(左側)に配置する。
(分草部材の開閉状態)
図10に示すように、右端の分草部材11Rの先端部が刈幅方向の内側へ左回動して閉状態となると、分草部材11Rの先端部は、刈幅方向で回動支点軸17よりも内側に位置する。この状態では、分草部材11R全体が回動支点軸よりも刈幅方向で内側に位置すると共に、分草部材11Rの外側縁(右側縁)は、機体の前後方向に沿い、分草部材11Rの内側縁(左側縁)は、機体の前後方向を基準として、後方の部位ほど刈幅方向の内側に位置するように傾斜する。
(分草部材の開閉状態)
図10に示すように、右端の分草部材11Rの先端部が刈幅方向の内側へ左回動して閉状態となると、分草部材11Rの先端部は、刈幅方向で回動支点軸17よりも内側に位置する。この状態では、分草部材11R全体が回動支点軸よりも刈幅方向で内側に位置すると共に、分草部材11Rの外側縁(右側縁)は、機体の前後方向に沿い、分草部材11Rの内側縁(左側縁)は、機体の前後方向を基準として、後方の部位ほど刈幅方向の内側に位置するように傾斜する。
また、この分草部材11Rの閉状態において、分草フロントフレーム10fの第1フレーム部120aは、機体の前後方向を基準として、前方の部位ほど刈幅方向の内側に位置するように傾斜し、第2フレーム部120bは、機体の前後方向に沿う姿勢となる。
また、分草部材11Rの閉状態において、分草ガイド杆21は、回動支点軸17よりも刈幅方向の内側から外側に亘って、回動支点軸17の前方に延在する状態となる。すなわち、分草ガイド杆21の前端部は回動支点軸17よりも刈幅方向の内側に位置し、分草ガイド杆21の後端部は回動支点軸17よりも刈幅方向の外側に位置する。また、分草ガイド杆21の後端部は、作動ワイヤ19及びスプリング20よりも刈幅方向の外側に位置する。
従って、分草部材11Rの閉状態では、分草部材11R全体を回動支点軸17よりも刈幅方向の内側に位置させて分草部材11Rの内側への移動量を大きく設定しつつも、分草ガイド杆21により回動支点軸17及び作動ワイヤ19近傍への穀稈の干渉(引っ掛かりや絡み付き)を効果的に抑制している。
一方、図9に示すように、右端の分草部材11Rの先端部が刈幅方向の外側へ回動して開状態となると、分草部材11Rの先端部は、刈幅方向で回動支点軸17よりも外側に位置する。この状態では、分草部材11Rの一部が回動支点軸17よりも刈幅方向の内側に位置する。また、分草部材11Rの外側縁(右側縁)及び内側縁(左側縁)は、機体の前後方向を基準として、後方の部位ほど刈幅方向の内側に位置するように傾斜する。また、分草部材11Rの外側縁は、その全長の殆どが、回動支点軸17に対して刈幅方向の外側に位置し、分草部材11Rの内側縁は、その全長の略半分が回動支点軸17に対して刈幅方向の内側に位置する。
また、分草部材11Rの開状態において、分草フロントフレーム10fの第1フレーム部120aは、機体の前後方向に沿う姿勢となり、第2フレーム部120bは、機体の前後方向を基準として、前方の部位ほど刈幅方向の外側に位置するように傾斜する。
また、分草部材11Rの開状態において、分草ガイド杆21は、その全体が回動支点軸17よりも刈幅方向の外側に位置するとともに、回動支点軸17に対して刈幅方向の外側にずれた位置で、機体の前後方向に沿う姿勢となる。また、分草ガイド杆21の後端部は、作動ワイヤ19及びスプリング20よりも刈幅方向の外側に位置する。
分草部材11Rの開状態では、分草部材11Rが後方の部位ほど刈幅方向の内側に位置するように傾斜する姿勢となり、コンバインの刈取作業中に、圃場に植生する穀稈や圃場面から、分草部材11Rに機体の前方から後方へ向う力が作用する。そのため、第2フレーム120bの前端部と分草部材支持部122との連結部に大きな力がかかるが、機体の前後方向に沿う姿勢の第1フレー部120a及び分草ガイド杆21によってこの力を受け止め、分草フロントフレーム10fや分草部支持部122の破損が防止される。
以上の構成により、右端の分草部材11Rを閉状態とすると、右端の分草部材11Rとこれに隣り合う中分草部材11cとの間の導入経路の幅内に1条分の穀稈が導入される。
また、右端の分草部材11Rを開状態とすると、右端の分草部材11Rとこれに隣り合う中分草部材11cとの間の導入経路の幅内に2条分の穀稈が導入される。
(分草案内棒)
図14、図15に示すように、右端の分草部材11Rの上面から右端の穀稈引起装置12R(請求項における穀稈引起装置12)の上部前面にわたって、後上がりに傾斜する分草案内棒200を設ける。
(分草案内棒)
図14、図15に示すように、右端の分草部材11Rの上面から右端の穀稈引起装置12R(請求項における穀稈引起装置12)の上部前面にわたって、後上がりに傾斜する分草案内棒200を設ける。
この分草案内棒200は、その長手方向の回転軸心となる回転軸201と、この回転軸201の外側を被覆するように設けた円筒状の回転筒202から構成される。
回転軸201の下端部は、分草部材11Rの前後方向中央部に形成された穴を貫通し、この分草部材11Rの下面側に姿勢変更自在に融通支持した軸受203に軸受けされる。
回転軸201の上端部は、穀稈引起装置12Rの上部前面側に取り付けた軸受204に対して、ブーツ205で被覆されたユニバーサルジョイント206を介して軸受けされる。
この構成により、分草案内棒200は、この分草案内棒200自体で分草される穀稈との接触によって、回転軸201を中心に回転する。これによって、穀稈に与える負荷が減少し、穀稈の引きちぎりが減少し、穀稈を穀稈引起装置12Rへ円滑に案内して、引き起こすことができる。
(分草案内杆)
図16、図17に示すように、後上がりに傾斜した右端の分草部材11Rの前部上面から、この右端の分草部材11Rの後部背面にわたる分草案内杆207を設ける。
(分草案内杆)
図16、図17に示すように、後上がりに傾斜した右端の分草部材11Rの前部上面から、この右端の分草部材11Rの後部背面にわたる分草案内杆207を設ける。
この分草案内杆207は、図17に示すように、逆U字形状に屈曲された棒状の部材である。
この分草案内杆207の前側端部は、分草部材11Rの前部に形成された孔を貫通し、この分草部材11Rの下面側に固定したブラケット208に回動自在に支持される。
この分草案内杆207の後側端部は、分草部材11Rの後端部(上端部)を上側から迂回し、この分草部材11Rの背面に至り、この分草部材11Rの背面側に固定したブラケット209に回動自在に支持される。
この構成により、分草案内杆207を穀稈の倒伏方向に応じて回動調節し、穀稈を穀稈引起装置12Rへ円滑に案内して、引き起こすことができる。
1 走行車体
3 脱穀装置
4 刈取装置
10 分草フレーム
10f 分草フロントフレーム(第2フレーム)
10r 分草リヤフレーム(第1フレーム)
11 分草部材
11 分草部材
12 穀稈引起装置
17 回動支点軸
21 分草ガイド杆(穀稈案内部材)
24 回動規制手段
25 引起し支持パイプ(引起装置支持部材)
123 上プレート(プレート)
200 分草案内棒
207 分草案内杆
3 脱穀装置
4 刈取装置
10 分草フレーム
10f 分草フロントフレーム(第2フレーム)
10r 分草リヤフレーム(第1フレーム)
11 分草部材
11 分草部材
12 穀稈引起装置
17 回動支点軸
21 分草ガイド杆(穀稈案内部材)
24 回動規制手段
25 引起し支持パイプ(引起装置支持部材)
123 上プレート(プレート)
200 分草案内棒
207 分草案内杆
Claims (7)
- 走行車体(1)上に脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の前方に刈取装置(4)を設け、該刈取装置(4)に備えた分草フレーム(10)の前部に穀稈を分草する分草部材(11)を設けたコンバインにおいて、前記刈取装置(4)の左右一側部に備えた分草フレーム(10)を、走行車体(1)の前後方向に沿う第1フレーム(10r)と、分草部材(11)を設けた第2フレーム(10f)から構成し、該第2フレーム(10f)の後端部を、前記第1フレーム(10r)の前端部に対して回動支点軸(17)回りに左右回動自在に支持し、該第2フレーム(10f)に、前記分草部材(11)で分草された穀稈を前記回動支点軸(17)の外側方へ案内する穀稈案内部材(21)を一体に取り付けたことを特徴とするコンバイン。
- 前記第2フレーム(10f)の前端部と後端部を、前記穀稈案内部材(21)で連結した請求項1に記載のコンバイン。
- 前記第2フレーム(10f)の左右回動角度を規制する回動規制手段(24)を、前記回動支点軸(17)の近傍の部位に備えた請求項2に記載のコンバイン。
- 前記回動規制手段(24)は、穀稈引起装置(12)を支持する第1フレーム(10r)側の引起装置支持部材(25)と、前記第2フレーム(10f)の後端部に固定されたプレート(123)から形成し、前記引起装置支持部材(25)とプレート(123)の接触によって、前記第2フレーム(10f)の左右回動角度が規制される構成とした請求項3に記載のコンバイン。
- 前記分草部材(11)の上面から穀稈引起装置(12)の上部前面にわたって、後上がりに傾斜する分草案内棒(200)を備えた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記分草案内棒(200)を、その長手方向の軸心を中心として回転自在に備えた請求項5に記載のコンバイン。
- 前記分草部材(11)が後上がりに傾斜して設けられ、該分草部材(11)の前部上面から該分草部材(11)の後部背面にわたる分草案内杆(207)が備えられた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコンバイン。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2015015918A JP2016140250A (ja) | 2015-01-29 | 2015-01-29 | コンバイン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2016140250A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107211656A (zh) * | 2017-07-21 | 2017-09-29 | 河南科技大学 | 一种适用于杂粮收割的收割机分禾器装置 |
-
2015
- 2015-01-29 JP JP2015015918A patent/JP2016140250A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107211656A (zh) * | 2017-07-21 | 2017-09-29 | 河南科技大学 | 一种适用于杂粮收割的收割机分禾器装置 |
CN107211656B (zh) * | 2017-07-21 | 2023-12-22 | 河南科技大学 | 一种适用于杂粮收割的收割机分禾器装置 |
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