JP6059333B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、バイポーラトランジスタの電流増幅率βのばらつきをさらに低減できるようにした半導体装置及びその製造方法に関する。
近年では、エミッタ電極にポリシリコン膜を使用したバイポーラトランジスタは、高速・高集積を必要とする通信用デバイス等で多く利用されている。バイポーラトランジスタの構造とその製造方法は、例えば特許文献1に開示されている。
また、バイポーラトランジスタの代表的な特性として電流増幅率β(もしくはhFEと呼ばれる)がある。一般的にβは非常にばらつき易いパラメータと言われており、βのばらつき(即ち、βばらつき)低減については様々な検討がなされている。例えば、特許文献2には、エミッタ電極となるポリシリコン膜にフッ素(F)をイオン注入し、さらに熱処理を加えることで、ポリシリコン膜とベース層の境界部に存在する自然酸化膜をブレイクアップし、正孔逆注入障壁を低減させて、自然酸化膜厚がばらつくことに起因するβばらつきを低減させる方法が記載されている。
特開2004−311971号公報 特開平11−40572号公報
ところで、特許文献2に記載の方法は、エミッタ電極となるポリシリコン膜とベース層との境界部に存在する自然酸化膜の膜厚ばらつきに起因するβばらつきしか抑制することができない。
図20に示すように、実際のデバイスを製造すると、エミッタ領域239とベース領域235の接合部で、かつ絶縁膜241との界面に存在する界面準位(図20の×印)がβばらつきの原因になっていることが少なくない。この界面準位によってベース電流のばらつきが増大し、その結果、βばらつきが増大するからである。
つまり、特許文献2に記載の方法で、エミッタ電極となるポリシリコン膜250中にフッ素をイオン注入しても、×印で示した界面準位を低減できなければβばらつきを十分に低減できないことがある。フッ素は未結合手(ダングリングボンド)の終端に効果的な元素であり、界面準位を低減するのに有効であるが、特許文献2に記載のイオン注入方法は、自然酸化膜のブレイクアップのみが目的であるため、×印で示した界面準位が存在する領域まで高濃度のフッ素を到達させることができない。このため、特許文献2に記載の方法では、界面準位低減によるβばらつき低減効果を十分に得ることができないという課題があった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、バイポーラトランジスタのβばらつきをさらに低減できるようにした半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体装置は、基板に形成されたコレクタ領域と、前記コレクタ領域上に形成されたベース層と、前記ベース層のうちの上側部位に形成されたエミッタ領域と、前記ベース層上であって、前記ベース層と前記エミッタ領域との接合部の一部を覆うように形成された絶縁膜と、前記エミッタ領域上に形成されたポリシリコン膜からなるエミッタ電極と、を有し、前記接合部でかつ前記絶縁膜との界面に存在するハロゲン元素の濃度は、1×1020cm−3以上である。
本発明の別の態様に係る半導体装置は、基板に形成されたコレクタ領域と、前記コレクタ領域上に形成されたベース層と、前記ベース層のうちの上側部位に形成されたエミッタ領域と、前記エミッタ領域の端部領域を覆うように、ベース層上に形成された絶縁膜と、前記エミッタ領域上に形成されたポリシリコン膜からなるエミッタ電極と、を有し、前記端部領域でかつ前記絶縁膜との界面に存在するハロゲン元素の濃度は、1×1020cm−3以上である。
本発明のさらに別の態様に係る半導体装置は、エミッタ電極にポリシリコン膜を使用したバイポーラトランジスタを備える半導体装置であって、前記バイポーラトランジスタは、基板に形成されたコレクタ領域と、前記コレクタ領域上に形成されたベース層と、前記ベース層のうちの前記コレクタ領域から離れた上側部位に形成されたエミッタ領域と、前記ベース層上に形成され、前記ベース層と前記エミッタ領域との接合部の一部を覆う絶縁膜と、を有し、前記接合部でかつ前記絶縁膜との界面に存在するハロゲン元素の濃度は、1×1020cm−3以上である。
本発明の一態様に係る半導体装置の製造方法は、基板に第一導電型の不純物を注入してコレクタ領域を形成する工程と、
前記コレクタ領域上に、第二導電型の不純物層であるベース層を形成する工程と、前記ベース層上にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸化膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、前記シリコン酸化膜と前記ベース層との界面付近をピークに、前記ポリシリコン膜、前記シリコン酸化膜及び前記ベース層に1×10 15 cm −2 以上、1×10 16 cm −2 以下のドーズ量でハロゲン元素をイオン注入してハロゲン元素をドープする工程と、前記ハロゲン元素をドープした後に、前記ポリシリコン膜と前記シリコン酸化膜とをエッチングして開口部を形成する工程と、ポリシリコン膜を堆積して、前記開口部にエミッタ電極を形成する工程と、前記ベース層にエミッタ領域を形成する工程と、を有する。
本発明の別の態様に係る半導体装置の製造方法は、エミッタ電極にポリシリコン膜を使用したバイポーラトランジスタを備える半導体装置の製造方法であって、基板にコレクタ領域を形成する工程と、前記コレクタ領域上にベース層を形成する工程と、前記ベース層上にシリコン酸化膜を形成する工程と、前記シリコン酸化膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、前記シリコン酸化膜と前記ベース層の界面付近をピークに、前記ポリシリコン膜、前記シリコン酸化膜及び前記ベース層に1×1015cm−2以上、1×1016cm−2以下のドーズ量でハロゲン元素をイオン注入する工程と、前記ハロゲン元素をイオン注入した後でアニール処理を実施し、前記シリコン酸化膜と前記ベース層の界面にハロゲン元素を偏析させる工程と、レジストマスクを用いて前記ポリシリコン膜をエッチングする工程と、前記レジストマスクを除去する工程と、前記ポリシリコン膜をマスクに用いて前記シリコン酸化膜をウェットエッチングして、前記ベース層を底面とする開口部を形成する工程と、ポリシリコン膜を堆積して、前記開口部にエミッタ電極を形成する工程と、前記開口部を通して前記ベース層に不純物が導入され、前記ベース層のうちの前記コレクタ領域から離れた上側部位にエミッタ領域を形成する工程と、を有する。
本発明の一態様によれば、ベース層とエミッタ領域との接合部で、かつ絶縁膜との界面にハロゲン元素(例えば、フッ素元素)が1×1020cm−3以上の高濃度で存在する。又は、前記界面付近をピークに、ポリシリコン膜、シリコン酸化膜及びベース層に1×1015cm−2以上、1×1016cm−2以下のドーズ量でハロゲン元素をイオン注入することにより、上記界面にハロゲン元素を1×1020cm−3以上の高濃度に導入することができる。
これにより、上記界面に存在するダングリングボンドをハロゲン元素で効果的に終端することができ、上記界面に存在する界面準位を十分に、安定に低減することができる。従って、バイポーラトランジスタにおいて、界面準位低減によるβばらつき低減効果を十分に得る(即ち、界面準位を低減してβばらつきをさらに低減する)ことが可能となる。
実施形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。 比較形態に係るバイポーラトランジスタの構成例を示す断面図である。 本発明者が行ったシミュレーションの結果を示す図である。 本発明者が行った実際の実験結果を示す図である。 課題を説明するための断面図である。
以下、本発明による実施形態を、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する各図において、同一の構成で同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(構成)
図1は、本発明の実施形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。
図1に示す半導体装置は、エミッタ電極50にポリシリコン膜を使用したヘテロ接合構造のNPNバイポーラトランジスタ100を備える。
NPNバイポーラトランジスタ100は、シリコン(Si)基板1に形成されたN型のコレクタ領域(高濃度コレクタ領域11及び低濃度コレクタ領域13)と、コレクタ領域上に形成されたP型のベース層30と、ベース層30のうちのコレクタ領域から離れた上側部位に形成されたN型のエミッタ領域39と、ベース層30上に形成されたシリコン酸化(SiO)膜41と、を有する。
ここで、ベース層30は、後述の図7に示すように、Si層31と、Si層31上に積層されたシリコンゲルマニウム(SiGe)層32と、SiGe層32上に積層されたSi層33とを含むヘテロ接合構造の半導体層である。エミッタ領域39は、このベース層30の上側部位であるSi層33に形成されている。このベース層30においてエミッタ領域39とコレクタ領域とに挟まれた領域が、ベースとして実効的に機能する実効ベース領域35である。
また、このNPNバイポーラトランジスタ100において、シリコン酸化膜41は、ベース層30とエミッタ領域39との接合部の一部を覆っている。そして、ベース層30とエミッタ領域39との接合部で、かつシリコン酸化膜41との界面には、ハロゲン元素(例えば、フッ素元素(F))が存在する。この界面におけるフッ素元素の濃度は、例えば1×1020cm−3以上となっている。
また、本発明の別の実施形態では、エミッタ領域39の端部領域を覆うように、ベース層30上に形成されたシリコン酸化膜41と、エミッタ領域39上に形成されたポリシリコン膜からなるエミッタ電極50と、を有し、該端部領域でかつシリコン酸化膜41との界面に存在するハロゲン元素の濃度は、1×1020cm−3以上となっている。
また、ベース層30とシリコン酸化膜41との界面に存在するハロゲン元素の濃度も、1×1020cm−3以上となっていることが好ましい。
(製造方法)
次に、図1に示した半導体装置の製造方法について説明する。
図2〜図16は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。なお、図15は、要部を拡大した断面図である。また、ここでは、ベース層にSi/SiGeを用いたヘテロ接合構造のNPNバイポーラトランジスタ(HBT)を例に説明するが、本発明はこの構造に限るものではない。
図2に示すように、まず、P型のシリコン(Si)基板1を用意する。次に、このSi基板1の表面に、膜厚100Å程度の熱酸化膜3を形成する。次に、リソグラフィーにより、HBT形成領域の上方を開口し、それ以外の領域を覆うフォトレジスト5を熱酸化膜3上に形成する。そして、このフォトレジスト5をマスクに用いて、Si基板1にN型不純物を高濃度にイオン注入する。このイオン注入工程では、N型不純物としてヒ素もしくはリンを用いる。また、イオン注入のドーズ量は1×1015〜1×1016cm−2程度とする。このイオン注入の後、フォトレジスト5を除去する。続いて、熱酸化膜3をウェットエッチで除去し、Si基板1の表面に単結晶Si層を1μm程度エピタキシャル成長させる。
次に、図3に示すように、Si基板1の表面に、膜厚100Å程度の熱酸化膜7を形成する。そして、リソグラフィーにより、HBT形成領域の上方を開口し、それ以外の領域を覆うフォトレジスト9を形成する。続いて、このフォトレジスト9をマスクに用いて、Si基板1にN型不純物を低濃度にイオン注入する。このイオン注入工程では、N型不純物としてヒ素もしくはリンを用いる。また、イオン注入のドーズ量は1×1012〜1×1013cm−2程度とする。このイオン注入の後に、フォトレジスト9は除去する。
次に、Si基板1全体に1000〜1200℃/60〜120minの熱処理を施し、Si基板1に注入したN型不純物を活性化及び拡散させる。これにより、図4に示すように、Si基板1に、高濃度コレクタ領域(N+層)11と、高濃度コレクタ領域11上に位置する低濃度コレクタ領域(N−層)13とを形成する。
次に、図4に示すように、素子分離層として、シリコン酸化膜により構成される深さ約0.3umのシャロートレンチ21と、ノンドープポリシリコン膜及びこれを取り囲むシリコン酸化膜により構成される深さ約6μmのディープトレンチ22を形成する。
次に、CVD法などにより膜厚500〜2000Åのシリコン酸化膜、膜厚500〜2000Åのポリシリコン膜をSi基板1の上方全面に堆積する。そして、図5に示すように、リソグラフィー、ドライエッチング、ウェットエッチングにより、HBT形成領域上からポリシリコン膜25とシリコン酸化膜23を部分的に除去する。これにより、低濃度コレクタ領域13の表面を部分的に露出させる。
次に、図6に示すように、Si基板1上にベース層30を形成する。ベース層30の形成工程では、例えば図7に示すように、膜厚50〜300ÅのSi層31、膜厚500〜1000Åのシリコンゲルマニウム(SiGe)層32、膜厚50〜300ÅのSi層33を、この順にエピタキシャル成長させる。このとき、単結晶のSi基板1上では単結晶Si、SiGeが成長し、図6に示したポリシリコン膜25や図示しないシリコン酸化膜上では多結晶もしくはアモルファスSi、SiGeが成長する。また、ベース層30の形成工程では、例えばin−situドープにより、SiGe層32にボロンを導入する。これにより、SiGe層32の導電型をP型にする。
次に、図8に示すように、Si基板1上に膜厚約350Åのシリコン酸化膜41を形成し、続いて、シリコン酸化膜41上に膜厚約500Åのポリシリコン膜43を堆積する。シリコン酸化膜41の形成方法は、例えばCVD法である。
次に、図9に示すように、フッ素元素を1×1015〜1×1016cm−2程度のドーズ量でイオン注入する。このイオン注入工程では、HBT形成領域のシリコン酸化膜41とベース層30の界面付近をピークに、ポリシリコン膜43、シリコン酸化膜41及びベース層30にフッ素が分布するように、注入エネルギーを設定する。
次に、図10に示すように、リソグラフィー及びドライエッチングにより、ポリシリコン膜43に開口パターンを形成する。開口パターンの形成後、図示しないフォトレジストをアッシングにより除去する。その後、ウェットエッチングにより、開口パターンを有するポリシリコン膜43をマスクに用いてシリコン酸化膜41を開口させる。これにより、HBT形成領域に、ポリシリコン膜43及びシリコン酸化膜41を貫いてベース層30を底面とする開口部45を形成する。
次に、図11に示すように、CVD法などにより、Si基板1上にエミッタ電極となるノンドープのポリシリコン膜50´を厚さ約2500Å程度堆積して、開口部45を埋め込む。そして、堆積したポリシリコン膜50´にN型不純物をイオン注入する。このイオン注入のドーズ量は5×1015〜1×1016cm−2程度とする。なお、ノンドープのポリシリコン膜50´の堆積とイオン注入を行う代わりに、リンをin−situドープした、いわゆるドープドポリシリコン膜を堆積してもよい。
次に、リソグラフィー、ドライエッチングにより、ポリシリコン膜50´をパターニングする。これにより、図12に示すように、ポリシリコン膜50´からなるエミッタ電極50を形成する。続いて、エミッタ電極50上にフォトレジスト53を残したまま、外部ベース領域(即ち、実効ベース領域を外部へ引き出すための領域)の抵抗を低減するために、ベース層30のエミッタ電極50下から露出している領域に1×1015〜1×1016cm−2程度のドーズ量でボロンもしくはBFをイオン注入する。その後、エミッタ電極50上からフォトレジスト53を除去する。
次に、図13に示すように、リソグラフィーとドライエッチングにより、ベース層30をパターニングして外部ベース領域37を形成する。その後、ベース層30のパターニングに用いた図示しないフォトレジストを除去する。
次に、図14に示すように、Si基板1の上方に厚さ約100Åのシリコン酸化膜55を形成する。そして、リソグラフィーにより、低濃度コレクタ領域13のコンタクト領域(即ち、コレクタコンタクト領域)14の上方を開口し、それ以外の領域を覆うフォトレジスト57を形成する。次に、このフォトレジスト57をマスクに用いて、1×1015〜5×1015cm−2程度のドーズ量でヒ素をイオン注入する。その後、フォトレジスト57を除去する。
次に、温度950〜1050℃/時間10〜60sec程度のアニールをSi基板1全体に施す。これにより、図15に示すように、ポリシリコン膜からなるエミッタ電極50に含まれているN型不純物を、エミッタ電極50からベース層30側へ拡散させて、ベース層30の低濃度コレクタ領域から離れた上側部位(例えば、図7に示したSi層33)にエミッタ領域39を形成する。
この時、ポリシリコン膜43、シリコン酸化膜41、ベース層30中に分布しているフッ素は、そのほとんどがシリコン酸化膜41中、及びシリコン酸化膜41とベース層30の界面に吸い込まれるため、フッ素をシリコン酸化膜41とベース層30との界面に分布させることができる。その理由は、フッ素のSi/SiO界面の偏析係数が5.6×10−8程度であり、Si/SiO界面ではフッ素の濃度比が8桁離れた状態(つまり、SiO中におけるフッ素の濃度が、Si中におけるフッ素の濃度よりも8桁高い状態)が平衡状態であるからである。
次に、シリコン酸化膜を300Å程度堆積し、続けてシリコン酸化膜に異方性のエッチバックを施す。これにより、図16に示すように、ポリシリコン膜50の側壁にサイドウォール59を形成する。
次に、セルフアラインドシリサイドにより、低濃度コレクタ領域13の露出している表面と、エミッタ電極50の露出している表面と、外部ベース領域37の露出している表面とにそれぞれCoSi層61を形成する。これ以降の工程は、標準的な多層配線プロセスを用い、各素子間の電気的接続を行う。即ち、図1に示したように、層間絶縁膜65を形成し、層間絶縁膜65を貫いてCoSi層61を底面とするコンタクトホールを形成し、これらコンタクトホール内にそれぞれ電極材を埋め込む。これにより、エミッタ電極50に電気的に接続するエミッタコンタクト部71と、外部ベース領域37に電気的に接続するベースコンタクト部73と、低濃度コレクタ領域13に電気的に接続するコレクタコンタクト部75と、を形成する。
以上の工程を経て、βばらつきを低減させたヘテロ接合構造のNPNバイポーラトランジスタ100が完成する。
この実施形態では、高濃度コレクタ領域11及び低濃度コレクタ領域13が本発明のコレクタ領域に対応している。また、シリコン酸化膜41が本発明の絶縁膜に対応している。さらに、フッ素が本発明のハロゲン元素に対応し、ヘテロ接合構造のNPNバイポーラトランジスタ100が本発明のバイポーラトランジスタに対応している。
(実施形態の効果)
本発明の実施形態は、以下の効果を奏する。
(1)ベース層30とエミッタ領域39との接合部で、かつシリコン酸化膜41との界面にフッ素元素が1×1020cm−3以上の高濃度で存在する。又は、ポリシリコン膜43、シリコン酸化膜41及びベース層30に1×1015cm−2以上、1×1016cm−2以下のドーズ量でフッ素元素をイオン注入することにより、上記界面にフッ素元素を1×1020cm−3以上の高濃度に導入することができる。
これにより、上記界面に存在するダングリングボンドをフッ素で効果的に終端することができ、上記界面に存在する界面準位を十分に、安定に低減することができる。従って、バイポーラトランジスタにおいて、界面準位低減によるβばらつき低減効果を十分に得る(即ち、界面準位を低減してβばらつきをさらに低減する)ことが可能となる。
即ち、エミッタ電極にポリシリコン膜を用いたバイポーラトランジスタにおいて、ポリシリコン膜とベース層の境界部に存在する自然酸化膜をブレイクアップさせた上に、エミッタ領域とベース領域の接合部で、かつ絶縁膜との界面にあたる領域にフッ素などのハロゲン元素を1×1020cm−3以上の濃度で分布させる。なお、ポリシリコン膜とベース層の境界部に存在する自然酸化膜をブレイクアップできる理由は、本実施例ではベース層にもフッ素を注入しているため、ポリシリコン膜とベース層の境界部にも当然フッ素を導入できるからである。
これにより、上記界面に存在する界面準位を低減させて、βばらつきを抑制したバイポーラトランジスタを実現することができる。
(2)また、ベース層30は、SiGe層32と、SiGe層32上に積層されたSi層33とを含む。即ち、ベース層30は、SiGe/Si層である。これにより、ヘテロ接合構造バイポーラトランジスタを構成することができ、ホモ接合構造バイポーラトランジスタと比べて、ベース電流Ibを小さくすることができるので、βを大きくすることができる。
(変形例)
(1)上記の実施形態では、ベース層30とエミッタ領域39との接合部で、かつシリコン酸化膜41との界面に存在する(又は、導入する)ハロゲン元素がフッ素である場合について説明した。しかしながら、本発明において、上記ハロゲン元素はフッ素に限定されるものではない。ハロゲン元素は、例えば、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)のいずれか一の元素でもよい。このような場合であっても、実施形態の効果(1)(2)と同様の効果を奏する。
(2)また、上記の実施形態では、本発明のバイポーラトランジスタが、ヘテロ接合構造のNPNバイポーラトランジスタである場合について説明した。しかしながら、本発明においてバイポーラトランジスタはこれに限定されるものではない。
例えば、本発明のバイポーラトランジスタは、ヘテロ接合構造のPNPバイポーラトランジスタでもよい。その場合は、上記の実施形態において、各半導体層に含まれる不純物の導電型を、P型をN型に、N型をP型に置き換えればよい。このような場合であっても、実施形態の効果(1)(2)と同様の効果を奏する。
或いは、本発明のバイポーラトランジスタは、ホモ接合構造でもよい。その場合は、ベース層が例えばSiGe/Siではなく、Siのみで構成される。このような場合であっても、実施形態の効果(1)と同様の効果を奏する。
(3)また、上記の実施形態では、シリコン酸化膜41を開口するために、ポリシリコン膜43をハードマスクとする製造方法を用いたが、ポリシリコン膜43を用いずに、シリコン酸化膜41の上に直接レジストパターンを形成してシリコン酸化膜41を開口し、その後レジストパターンの除去を実施する製造方法を適用することも考えられる。だたし、そのような場合、ベース層30を底面とする開口部45を形成した後にレジスト除去工程が必要になるため、開口部45の底面であるベース層30にダメージが入り、エミッタ電極50とベース層30の界面状態が劣化してHBT特性が劣化するという別の問題が発生する。従って、ポリシリコン膜43をハードマスクとしてシリコン酸化膜41を開口するという、本実施例で用いた製造方法と同等のβばらつき低減効果を得ることができない。
(4)また、上記の実施形態では、シリコン酸化膜41及びポリシリコン膜43を形成した直後にフッ素注入を実施しているが、シリコン酸化膜41を形成した直後や、エミッタ開口部45を形成した直後にフッ素注入する製造方法を適用することも考えられる。
なお、シリコン酸化膜41を形成した直後にフッ素注入をする場合、シリコン酸化膜41の膜厚が比較的薄いため、イオン注入におけるフッ素のピークをシリコン酸化膜41とベース層30の界面付近にコントロールすることが困難な場合がある。
また、エミッタ開口部45を形成した直後にフッ素注入する場合、ベース層30の表面が露出しているため、高ドーズのフッ素イオン注入によりベース層30にダメージが入り、エミッタ電極50とベース層30の界面状態が劣化してHBT特性が劣化するという別の問題が発生することもある。従って、好ましくは、ポリシリコン膜43を形成した直後にフッ素イオン注入する本実施例で用いた製造方法がよい。
(測定方法)
本実施形態において、バイポーラトランジスタにおけるF濃度の測定方法としては、EELSやTEM−EXD、3次元アトムプローブ(3DAP)などの解析手法により測定することができる。
(比較形態)
エミッタ電極にポリシリコン膜を用いたバイポーラトランジスタの製造方法において、特許文献2に記載の方法、つまりポリシリコン膜150にフッ素をイオン注入して熱処理を実施する場合を、本発明の比較形態とする。
図17に示すように、この比較形態では、フッ素は、ポリシリコン膜150の上層に存在するシリコン酸化膜155や、ポリシリコン膜150とポリシリコン膜43との間に存在する自然酸化膜144などに主に吸い込まれる。このため、本発明の実施形態と異なり、比較形態は、シリコン酸化膜41とベース層30との界面に1×1020cm−3以上の高濃度のフッ素を導入することはできない。このため、ダングリングボンド(図17の×印)をフッ素で効果的に終端することができず、βばらつきの原因となる界面準位を十分に低減することはできない。
ポリシリコン膜150の上層や、ポリシリコン膜150とポリシリコン膜43との間には、積極的にシリコン酸化膜を形成しなくても、空気と触れることにより、数Åの自然酸化膜144が必ず形成されてしまう。このため、比較形態では本発明の課題を回避することができない。本発明者は、この点について、以下の検証を行った。
(検証)
図18は、本発明の実施形態に係るバイポーラトランジスタ100(即ち、図9に示したように、ポリシリコン膜43、シリコン酸化膜41、ベース層30にフッ素をイオン注入して形成したバイポーラトランジスタ)におけるフッ素濃度分布と、比較形態に係るバイポーラトランジスタ200(即ち、図17に示したように、ポリシリコン膜150にフッ素をイオン注入して形成したバイポーラトランジスタ)におけるフッ素濃度分布とをシミュレーションで比較した結果を示す図である。なお、図18のグラフで示すフッ素濃度分布(即ち、F濃度プロファイル)は、同図に示す実施形態の断面図の太線の部分、及び、比較形態の断面図の太線の部分における各シミュレーション値である。
図18に示すように、本発明の実施形態は、比較形態と比べて、シリコン酸化膜41とベース層30との界面に1桁以上高濃度のフッ素を導入できることを確認した。なお、本シミュレーションでは、実施形態、比較形態のいずれにおいても、フッ素のドーズ量を5×1015cm−2とし、ポリシリコン膜50、150の上層のシリコン酸化膜55、155の膜厚を20Åとし、ポリシリコン膜50、150とポリシリコン膜43との間の自然酸化膜の膜厚を5Åとした。
図19は、実施形態に係るバイポーラトランジスタ100と、比較形態に係るバイポーラトランジスタ200と、バイポーラトランジスタ100、200と同様の構造でフッ素を注入しない場合とで、8インチウエハのβの面内ばらつきを比較した実際の実験結果を示す図である。図19の横軸は電流増幅率βを示し、縦軸は累積度数を示す。
図19に示すように、実施形態と、比較形態と、フッ素を注入しない場合とを比較し、実施形態のβばらつきが最も小さいことを確認した。即ち、本発明により、βばらつきの小さいバイポーラトランジスタを実現できることを確認した。なお本実験では、実施形態、比較形態のどちらの場合においても、フッ素のドーズ量を5×1015cm−2に設定した。
<その他>
本発明は、以上に記載した実施形態に限定されうるものではない。当業者の知識に基づいて実施形態に設計の変更等を加えることが可能であり、そのような変形が加えられた態様も本発明の範囲に含まれる。
1 基板
3、7 熱酸化膜
5、9、53、57 フォトレジスト
11 高濃度コレクタ領域
13 低濃度コレクタ領域
14 コレクタコンタクト領域
23、41、55 シリコン酸化(SiO)膜
21 シャロートレンチ
22 ディープトレンチ
25、43 ポリシリコン膜
30 ベース層
31、33 Si層
32 SiGe層
35 実効ベース領域
37 外部ベース領域
39 エミッタ領域
45 開口部
50 エミッタ電極
50´ ポリシリコン膜
59 サイドウォール
61 CoSi層
65 層間絶縁膜
71 エミッタコンタクト部
73 ベースコンタクト部
75 コレクタコンタクト部
100 ヘテロ接合構造のNPNバイポーラトランジスタ

Claims (11)

  1. 基板に形成されたコレクタ領域と、
    前記コレクタ領域上に形成されたベース層と、
    前記ベース層のうちの上側部位に形成されたエミッタ領域と、
    前記ベース層上であって、前記ベース層と前記エミッタ領域との接合部の一部を覆うように形成された絶縁膜と、
    前記エミッタ領域上に形成されたポリシリコン膜からなるエミッタ電極と、を有し、
    前記接合部でかつ前記絶縁膜との界面に存在するハロゲン元素の濃度は、1×1020cm−3以上である半導体装置。
  2. 基板に形成されたコレクタ領域と、
    前記コレクタ領域上に形成されたベース層と、
    前記ベース層のうちの上側部位に形成されたエミッタ領域と、
    前記エミッタ領域の端部領域を覆うように、ベース層上に形成された絶縁膜と、
    前記エミッタ領域上に形成されたポリシリコン膜からなるエミッタ電極と、を有し、
    前記端部領域でかつ前記絶縁膜との界面に存在するハロゲン元素の濃度は、1×1020cm−3以上である半導体装置。
  3. エミッタ電極にポリシリコン膜を使用したバイポーラトランジスタを備える半導体装置であって、
    前記バイポーラトランジスタは、
    基板に形成されたコレクタ領域と、
    前記コレクタ領域上に形成されたベース層と、
    前記ベース層のうちの前記コレクタ領域から離れた上側部位に形成されたエミッタ領域と、
    前記ベース層上に形成され、前記ベース層と前記エミッタ領域との接合部の一部を覆う絶縁膜と、を有し、
    前記接合部でかつ前記絶縁膜との界面に存在するハロゲン元素の濃度は、1×1020cm−3以上である半導体装置。
  4. 前記ベース層は、シリコンゲルマニウム層と、該シリコンゲルマニウム層上に積層されたシリコン層とを含む、又は、シリコン層のみで構成される請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記ベース層と、前記絶縁膜との界面に存在するハロゲン元素の濃度が、1×1020cm−3以上である請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 基板に第一導電型の不純物を注入してコレクタ領域を形成する工程と、
    前記コレクタ領域上に、第二導電型の不純物層であるベース層を形成する工程と、
    前記ベース層上にシリコン酸化膜を形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜と前記ベース層との界面付近をピークに、前記ポリシリコン膜、前記シリコン酸化膜及び前記ベース層に1×10 15 cm −2 以上、1×10 16 cm −2 以下のドーズ量でハロゲン元素をイオン注入してハロゲン元素をドープする工程と、
    前記ハロゲン元素をドープした後に、前記ポリシリコン膜と前記シリコン酸化膜とをエッチングして開口部を形成する工程と、
    ポリシリコン膜を堆積して、前記開口部にエミッタ電極を形成する工程と、
    前記ベース層にエミッタ領域を形成する工程と、
    を有するバイポーラトランジスタを備える半導体装置の製造方法。
  7. 前記エミッタ領域を形成する工程では、
    ニール処理を実施することにより前記エミッタ領域を形成する請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. エミッタ電極にポリシリコン膜を使用したバイポーラトランジスタを備える半導体装置
    の製造方法であって、
    基板にコレクタ領域を形成する工程と、
    前記コレクタ領域上にベース層を形成する工程と、
    前記ベース層上にシリコン酸化膜を形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜上にポリシリコン膜を形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜と前記ベース層の界面付近をピークに、前記ポリシリコン膜、前記シリコン酸化膜及び前記ベース層に1×1015cm−2以上、1×1016cm−2以下のドーズ量でハロゲン元素をイオン注入する工程と、
    前記ハロゲン元素をイオン注入した後でアニール処理を実施し、前記シリコン酸化膜と前記ベース層の界面にハロゲン元素を偏析させる工程と、
    レジストマスクを用いて前記ポリシリコン膜をエッチングする工程と、
    前記レジストマスクを除去する工程と、
    前記ポリシリコン膜をマスクに用いて前記シリコン酸化膜をウェットエッチングして、前記ベース層を底面とする開口部を形成する工程と、
    ポリシリコン膜を堆積して、前記開口部にエミッタ電極を形成する工程と、
    前記開口部を通して前記ベース層に不純物が導入され、前記ベース層のうちの前記コレクタ領域から離れた上側部位にエミッタ領域を形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法。
  9. 前記ベース層は、シリコンゲルマニウム層と、該シリコンゲルマニウム層上に積層されたシリコン層とを含む、又は、シリコン層のみで構成される請求項6〜8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記開口部にエミッタ電極を形成する工程において、前記ポリシリコン膜を堆積後に、第一導電型の不純物を注入し、
    前記エミッタ領域を形成する工程において、アニールすることによって、前記ベース層にエミッタ領域が形成される請求項6〜9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記開口部にエミッタ電極を形成する工程において、堆積させるポリシリコン膜が第一導電型の不純物を含むドープポリシリコン膜であり、
    前記エミッタ領域を形成する工程において、アニールすることによって、前記ベース層にエミッタ領域が形成される請求項6〜9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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