JP2010010456A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SiGe混晶層を有する半導体装置において、高い高周波特性と安定した低いベースコンタクト抵抗とを得られるようにする。
【解決手段】半導体装置は、N型のコレクタ層1aと、コレクタ層1aの上に形成され、P型SiGe層3bを含む真性ベース層となるSiGeエピ膜3と、SiGeエピ膜3の周囲に形成され、P型の多結晶シリコン層及びP型の多結晶シリコンゲルマニウム層を含むベース引き出し電極4と、SiGeエピ膜3の上部に形成されたN型のエミッタ層8とを有している。真性ベース層の上部には、Si−Cap層3cが形成されており、エミッタ層8は、Si−Cap層3cの上部に形成された上部エミッタ領域8bと、該上部エミッタ領域8bの下側に該上部エミッタ領域8bと接して形成された下部エミッタ領域8aとにより構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、特にベース層がエピタキシャル成長によって形成されたシリコンゲルマニウム(SiGe)へテロ接合を有する半導体装置に関する。
シリコンバイポーラトランジスタは、微細加工技術及びセルフアライン技術の進展により高速化が図られており、より一層の高性能化を目指して、ベース層をエピタキシャル成長により形成するエピベース構造が注目されている。
特に近年、エピタキシャル成長により形成されたSiGe混晶半導体をベース層に用いるSiGeヘテロ接合バイポーラトランジスタ(SiGe−HTB)の研究及び開発が盛んに行われている。なかでも、シリコン層の上にSiエピタキシャル膜又はSiGeエピタキシャル膜を成長するだけでなく、酸化膜若しくは窒化膜等の絶縁膜の上にもSi又はSiGeからなる多結晶膜を同時に成長させる非選択エピタキシャル成長技術が、トランジスタの高性能化を実現する技術として有望視されている。例えば、下記の特許文献1、特許文献2及び特許文献3には、SiGeヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法が示されている。
図9及び図10は、従来の非選択エピタキシャル成長技術を用いたバイポーラトランジスタの代表的な断面構造及び不純物濃度プロファイルを示している。
以下、図9及び図10を用いて、非選択エピタキシャル成長技術によるバイポーラトランジスタの構成及びその製造方法を説明する。
まず、図9に示すように、P型シリコン(Si)からなる半導体基板114の上部に形成された埋め込み層であるN型不純物層115の上にN型エピタキシャル層であるコレクタ層101を形成する。続いて、浅い素子分離領域102及び深い素子分離領域116を選択的に形成する。
次に、化学的気相成長(CVD)法により、素子分離領域102を含むコレクタ層101の上に第1のシリコン酸化膜118を堆積し、その後、堆積された第1のシリコン酸化膜118におけるベース形成領域の上側にベース開口部Aを選択的に形成する。
次に、例えば電子線エピタキシ(MBE)法等により、ベース開口部Aから露出するコレクタ層101及び素子分離領域102の上に、SiGeエピ膜103を形成する。ここで、SiGeエピ膜103は、コレクタ層101側から順次形成された、ノンドープのSiバッファ層103a、P型SiGe層103b及びノンドープのSi−Cap層103cからなる積層構造を持つ。また、図10に示すように、P型SiGe層103bには、濃度が1×1018cm−3から5×1019cm−3程度のボロン(B)がドープされており、コレクタ層101側からSi−Cap層103c側にGe濃度が減少するGe傾斜組成構造を採る。ここで、ノンドープのSiバッファ層103aの膜厚は、例えば10nmである。また、P型SiGe層103bにおけるGe濃度のピーク値は、例えば20atom%であり、その膜厚は例えば20nmである。また、ノンドープSi−Cap層103cの膜厚は、例えば20nmである。このとき、非選択エピタキシャル成長技術を用いることにより、コレクタ層101の上には単結晶のSiGeエピ膜103が成長し、一方、酸化シリコンからなる素子分離領域102の上には多結晶のベース引き出し電極104が成長する。
次に、SiGeエピ膜103及びベース引き出し電極104の上の全面に第2のシリコン酸化膜105を堆積し、その後、堆積された第2のシリコン酸化膜105におけるエミッタ形成領域の上側にエミッタ開口部Bを選択的に形成する。
次に、エミッタ開口部Bを含む第2のシリコン酸化膜105の上にN型ポリシリコン膜を堆積し、N型ポリシリコン膜をパターニングして、エミッタ電極107を形成する。
次に、ベース引き出し電極104をパターニングし、続いて、急速熱処理(RTA)等の熱処理を行って、エミッタ電極107に含まれるN型不純物をエミッタ開口部Bから真性ベース層となるSiGeエピ膜103に固相拡散させてエミッタ層108を形成し、エミッタ−ベース接合を形成する。このとき、図10に示すように、エミッタ層108は、Si−Cap層103cとP型SiGe層103bとの界面において、P型SiGe層103bとのPN接合が形成される。
その後は、エミッタ電極107及びベース引き出し電極104の各側面にサイドウォール110を形成し、続いて、ベース引き出し電極104及びエミッタ電極107の各上部にシリサイド層109を自己整合的に形成する。
次に、シリサイド層109が形成された半導体基板114の全面を覆うように層間絶縁膜111を堆積し、その後、エミッタ電極107及びベース引き出し電極104とそれぞれシリサイド層109を介して電気的に接続されるコンタクトプラグ112を形成する。その後は、層間絶縁膜111の上に、各コンタクトプラグ112と接続される金属配線113を形成して、図9に示すSiGe−HBTを得る。
このように、非選択エピタキシャル成長技術を用いて形成されたSiGe−HBTは、(1)ベース層として作用するSiGeエピ膜103と同時に形成された、素子分離領域102上の多結晶膜をベース引き出し電極104として用いることができるため、SiGeエピ膜103とベース引き出し電極104との接触部におけるコンタクト抵抗を低減することができ、すなわちベース抵抗を低減できる。(2)ベース引き出し電極104及びエミッタ電極107の上部に自己整合的にシリサイド層109が形成されており、特に、ベース引き出し電極104の上部にシリサイド層109を形成することにより、ベースコンタクト抵抗を低減することができ、すなわちベース抵抗を低減できる、という利点がある。
このように、非選択エピタキシャル成長技術を用いて製造されたSiGe−HBTは、ベース抵抗を低減することにより、高周波特性、特にトランジスタ特性の性能指標の1つである最大発振周波数fmaxを飛躍的に向上させることが可能となる。
特開2002−289834公報 特開平05−175222公報 特開平06−069434公報
しかしながら、前記従来の非選択エピタキシャル成長技術を用いるSiGe−HBTは、以下のような問題がある。
非選択エピタキシャル成長技術によるSiGe−HBTにおいては、SiGeエピ膜103(ベース層)とベース引き出し電極104とは同時に(一体に)形成されるが、SiGeエピ膜103の膜厚はデバイス設計から決定されるため、SiGeエピ膜103及びベース引き出し電極104のうちベース引き出し電極104の膜厚のみを厚くすることは極めて困難である。特に、バイポーラトランジスタの動作を高速化するには、ベース層の薄膜化が有効である。従って、ベース層を薄くすればする程、ベース引き出し電極104の膜厚も薄くなってしまう。
一方、コバルト等のシリコンによるシリサイド反応は、シリコン中にコバルトが拡散してシリコンと反応することによりシリサイド層109が形成される。このため、安定したコンタクト抵抗を実現するには、シリサイド層109の形成に十分な厚さを持つシリコン多結晶層が必要となる。また、SiGe−HBTのベース引き出し電極104は、シリサイド層109の形成に必要なシリコン多結晶が十分に存在しない場合は、SiGeエピ膜103にまでシリサイド反応が及んでしまい、ゲルマニウム(Ge)によってシリサイド反応が阻害されてしまう。これを回避するために、シリサイド層109自体を薄く形成した場合は、コンタクト抵抗にばらつきが生じる。
また、他の方法として、Si−Cap層103cを厚くするという方法がある。この方法は、Geによるシリサイド反応の阻害を避けながら、シリサイド層109の形成に十分なシリコンを供給することができるため、安定なコンタクト抵抗を実現することは可能である。
しかしながら、この場合、Si−Cap層103cを厚くしない従来の方法と同程度の小さいベース幅を実現するには、エミッタ電極107からの不純物拡散のためのRTAを高温で行う必要がある。ところが、SiGeエピ膜103は、コレクタ層101との界面に格子不整合による歪みが内在しており、RTAにより歪みが緩和することによる格子欠陥が発生してトランジスタ特性が劣化しまうことから、RTAを十分に高温化することができない。このため、Si−Cap層103cの厚膜化により、結果的にベース幅が大きくなってしまい、高周波特性を低下させてしまう。
以上説明したように、非選択エピタキシャル成長技術によりベース層及びベース引き出し電極を一体に形成する従来のSiGe−HBTは、ベース層を厚くするとベースコンタクト抵抗は安定するものの高周波特性が劣化し、ベース層を薄くすると高周波特性は向上するもののベース引き出し電極の上に形成されるシリサイド層が安定せずベースコンタクト抵抗が不安定となり、従って、高い高周波特性と、ベースコンタクト抵抗の低減とを両立できないという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決し、高い高周波特性と、安定した低いベースコンタクト抵抗とを両立できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体装置を、ベース層の上部に形成されるシリコン層(Si−Cap層)の厚さを厚くすると共に該シリコン層に形成されるエミッタ層を2層に分けて形成する構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体装置は、第1導電型の半導体からなるコレクタ層と、コレクタ層の上に形成され、第2導電型の単結晶シリコンゲルマニウム層を含む真性ベース層と、真性ベース層の周囲に形成され、第2導電型の多結晶シリコン層及び第2導電型の多結晶シリコンゲルマニウム層を含むベース引き出し電極と、真性ベース層の上部に形成された第1導電型のエミッタ層とを備え、真性ベース層の上部には、シリコン層が形成されており、エミッタ層はシリコン層の上部に形成された上部エミッタ領域と該上部エミッタ領域の下側に該上部エミッタ領域と接して形成された下部エミッタ領域とにより構成されていることを特徴とする。
本発明の半導体装置によると、エミッタ層はシリコン層の上部に形成された上部エミッタ領域と該上部エミッタ領域の下側に該上部エミッタ領域と接して形成された下部エミッタ領域とにより構成されているため、シリコン層を厚く形成したとしても、熱処理量を増大させることなくベース幅を従来と同等の寸法に維持することができる。これにより、高い高周波特性を実現しながら、ベース引き出し電極の上に安定したシリサイド層が形成できるため、ベースコンタクト抵抗を確実に低減することができる。
本発明の半導体装置において、コレクタ層は、エミッタ層の下方の領域に選択的に形成され、第1導電型で且つ深さ方向に不純物濃度が高くなるレトログレード領域を有していることが好ましい。
本発明の半導体装置において、シリコン層はノンドープのエピタキシャル成長により形成されていることが好ましい。
本発明の半導体装置において、エミッタ層は不純物濃度プロファイルが上部エミッタ領域と下部エミッタ領域とによって2つのピークを持つことが好ましい。
本発明の半導体装置において、シリコン層は、その膜厚が50nm以上であることが好ましい。
また、本発明の半導体装置において、シリコン層はその膜厚が200nm以下であることが好ましい。
本発明の半導体装置において、ベース引き出し電極はその膜厚が80nm以上であることが好ましい。
本発明の半導体装置において、下部エミッタ領域は、不純物としてヒ素が導入され、上部エミッタ領域は、不純物としてリンが導入されていることが好ましい。
本発明に係る半導体装置は、エミッタ層を2層構造としたことにより高い高周波特性を実現しながら、ベース引き出し電極に安定したシリサイド層を形成できるため、ベースコンタクト抵抗を安定化することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置は、真性ベース層を構成するSi−Cap層の厚さを比較的大きくし、且つ、真性ベース層の内部に形成されるエミッタ層をイオン注入による深い接合部を持つ下部エミッタ領域とエミッタ電極からの不純物拡散(固相拡散)による浅い接合部を持つ上部エミッタ領域とによって構成することを特徴とする。
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置であって、SiGeヘテロ接合バイポーラトランジスタ(SiGe−HTB)の断面構成を示している。
図1に示すように、P型シリコン(Si)からなる半導体基板14の上部には、厚さが500nm程度の埋め込み層であるN型不純物層15が形成されており、該N型不純物層15の上には、厚さが400nm程度のN型エピタキシャル層1が形成されている。
型エピタキシャル層1には、トランジスタ形成領域を規制し、該N型エピタキシャル層1及びその下のN型不純物層15を貫通する第1の素子分離領域(ディープトレンチ)16が形成されてる。また、N型エピタキシャル層1の上部には、該N型エピタキシャル層1にコレクタ層1a及びN型のコレクタウォール層17との領域を規制する第2の素子分離領域(シャロウトレンチ)2が形成されている。
コレクタ層1aの上には、真性ベース層となり且つ単結晶からなるSiGeエピ膜3が形成されている。
SiGeエピ膜3は、コレクタ層1a側から順次結晶成長した、ノンドープのSiバッファ層3a、P型SiGe層3b及びノンドープのSi−Cap層3cからなる積層構造を持つ。P型SiGe層3bは、濃度が1×1018cm−3から5×1019cm−3程度のボロン(B)がドープされており、図2の不純物濃度プロファイルに示すように、コレクタ層1a側からSi−Cap層3c側にGe濃度が減少するGe傾斜組成構造を採る。
Siバッファ層3a、P型SiGe層3b及びSi−Cap層3cの各膜厚及びP型SiGe層3bの不純物濃度は、トランジスタに要求される使用電圧及び使用周波数によって決定され、Siバッファ層3aの膜厚は例えば10nmであり、P型SiGe層3bのGe濃度のピーク値は、例えば20atom%であり、その膜厚は例えば20nmであり、そのP型不純物濃度は例えば1×1019cm−3である。また、Si−Cap層3cの膜厚は、例えば70nmである。
SiGeエピ膜3の上には、エミッタ開口部Bを有する第2のシリコン酸化膜5を介在させ、且つN型不純物であるリン(P)がドープされたN型ポリシリコンからなるエミッタ電極7が形成されている。
第1の実施形態の特徴として、SiGeエピ膜3のSi−Cap層3cにおけるエミッタ開口部Bの下側の領域にはN型不純物であるリン(P)又はヒ素(As)がイオン注入されてなる下部エミッタ領域8aがP型SiGe層3bと接するように形成され、下部エミッタ領域8aの上には、該下部エミッタ領域8aと接し、且つ、エミッタ電極7にドープされたリン(P)が固相拡散された上部エミッタ領域8bが形成されている。従って、本実施形態においては、P型SiGe層3bと接する下部エミッタ領域8aとエミッタ電極7と接する上部エミッタ領域8bとからエミッタ層8が形成されている。
SiGeエピ膜3の周囲には、該SiGeエピ膜3と一体に形成された単結晶シリコン(一部はSiGe)からなり、且つボロンがドープされた外部ベース領域3dが形成され、さらに外部ベース領域3dの周囲で且つ第2の素子分離領域2の上には、SiGeエピ膜3と一体に形成され且つ多結晶シリコン(一部はSiGe)からなるベース引き出し電極4が形成されている。
なお、ベース引き出し電極4の周囲で第2の素子分離領域2の上には、ベース形成領域を規制するベース開口部Aを有する第1のシリコン酸化膜18が残存している。
ベース引き出し電極4及びエミッタ電極7の各側面には、酸化シリコン等の絶縁膜からなるサイドウォール10がそれぞれ形成されている。
また、外部ベース領域3d、ベース引き出し電極4、エミッタ電極7及びコレクタウォール層17の上部には、コバルトシリサイド(CoSi)等のシリサイド層9がそれぞれ形成されている。ここで、図3に、第2の素子分離領域2、ベース引き出し電極4、エミッタ電極7、エミッタ層8及びコレクタウォール層17の平面構成(レイアウト)を示す。
ベース引き出し電極4及びエミッタ電極7を含め半導体基板14の上には、酸化シリコン等からなる層間絶縁膜11が形成されており、該層間絶縁膜11には、ベース引き出し電極4、エミッタ電極7及びコレクタウォール層17の各シリサイド層9と電気的に接続されたタングステン(W)等からなるコンタクトプラグ12が形成されている。層間絶縁膜11の上には、各コンタクトプラグ12と接続される金属配線13が形成されている。
以下、前記のように構成されたSiGe−HTBの製造方法について図4及び図5を参照しながら説明する。ここでは、発明の要部であるコレクタ層1a及びその上方の真性ベース層であるSiGeエピ膜3、エミッタ層8及びエミッタ電極7の形成方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、P型シリコン(Si)からなる半導体基板14の上部に形成された埋め込み層であるN型不純物層15の上にN型エピタキシャル層1を形成する。続いて、トレンチ技術及び酸化膜埋め込み技術を用いて、第1の素子分離領域16及び第2の素子分離領域2を選択的に形成する。これにより、N型エピタキシャル層1には、素子分離領域2に囲まれたコレクタ層1aが形成される。
続いて、CVD法により、第2の素子分離領域2を含むN型エピタキシャル層1の上に第1のシリコン酸化膜18を堆積し、リソグラフィ法及びウエットエッチング法により、第1のシリコン酸化膜18におけるコレクタ層1aの上側部分を開口することにより、ベース形成領域を規制するベース開口部Aを形成する。
次に、図4(b)に示すように、電子線エピタキシ(MBE)法、超高真空(UHV)−CVD法又は低圧(LP)−CVD法により、第1のシリコン酸化膜18の上並びに該第1のシリコン酸化膜18のベース開口部から露出する第2の素子分離領域2及びコレクタ層1aの上に、SiGeエピ膜3を形成する。前述したように、SiGeエピ膜3は、コレクタ層1a側から、ノンドープのSiバッファ層3a、P型SiGe層3b及びノンドープのSi−Cap層3cからなる。このとき、非選択エピタキシャル成長技術を用いることにより、コレクタ層1aを構成するシリコンの上には単結晶となるエピタキシャル膜(SiGeエピ膜3)が成長し、第2の素子分離領域2及び第1のシリコン酸化膜18の上には、多結晶膜(ベース引き出し電極4)が成長する。
次に、図4(c)に示すように、CVD法により、SiGeエピ膜3及びベース引き出し電極4の上に第1のシリコン酸化膜5を堆積する。続いて、リソグラフィ法により形成した、エミッタ形成領域に開口部を持つレジストパターン6をマスクとして、第2のシリコン酸化膜5をエッチングすることにより、第2のシリコン酸化膜5にエミッタ形成領域を規制するエミッタ開口部Bを形成する。
次に、図4(d)に示すように、レジストパターン6をマスクとして、SiGeエピ膜3のSi−Cap層3cに、リン(P)又はヒ素(As)をイオン注入することにより、N型の下部エミッタ領域8a(深いエミッタ層)を形成する。
次に、図4(e)に示すように、レジストパターン6を除去した後、エミッタ開口部Bを含む第2のシリコン酸化膜5の上に、N型ポリシリコン膜7Aを堆積する。
次に、図5(a)に示すように、リソグラフィ法及びエッチング法により、堆積したN型ポリシリコン膜7Aを、図示しないレジストパターンをマスクとしてSiGeエピ膜3の両側部に外部ベース領域3dが形成されるようにパターニングして、N型ポリシリコン膜7Aからエミッタ電極7を形成する。その後、エミッタ電極7のパターニングに用いたレジストパターンをマスクとして、イオン注入法によりベース引き出し電極4及び外部ベース領域3dにボロン(B)を注入する。続いて、レジストパターンを除去した後、再度、リソグラフィ法及びエッチング法により、ベース引き出し電極4を所定の形状にパターニングする。その後、急速熱処理(RTA)等の熱処理を行うことにより、エミッタ電極7から、第2のシリコン酸化膜5のエミッタ開口部Bを通してN型不純物(例えばリン)を真性ベース層となるSiGeエピ膜3のSi−Cap層3cに固相拡散させる。これにより、下部エミッタ領域8aの上部に上部エミッタ領域8bが形成される。ここで、エミッタ電極7のN型不純物の濃度とRTAの熱処理条件とを最適化することにより、上部エミッタ領域8bと下部エミッタ領域8aとが部分的に重なるように形成することができる。
なお、下部エミッタ領域8aにおけるイオン注入は、上記のRTAを行った後に、ノンドープのSi−Cap層3cとP型SiGe層3bとの界面において下部エミッタ領域8aがP型SiGe層3bとPN接合を形成する注入条件を設定することが望ましい。Si−Cap層3cの膜厚は70nmであり、例えば、リン(P)を加速エネルギーが20keVで、ドーズ量が5×1014cm−2の注入条件でイオン注入することにより、所望の下部エミッタ領域8aを形成することができる。さらに、エミッタ電極7にはN型不純物としてリン(P)が5×1020cm−3の濃度でドープされており、900℃の温度で15秒間のRTA処理を行うことにより、所望の上部エミッタ領域8bを形成することができる。
なお、第1の実施形態においては、第2のシリコン酸化膜5を除去してからイオン注入を行ったが、該第2のシリコン酸化膜5を除去する前にイオン注入を行うことにより、下部エミッタ領域8aを形成しても構わない。
次に、図5(b)に示すように、パターニングされたベース引き出し電極4及びエミッタ電極7を覆うように全面にわたって酸化シリコン等からなる絶縁膜を堆積し、その後、ドライエッチにより、堆積した絶縁膜に対してエッチバックを行うことにより、エミッタ電極7及びベース引き出し電極4の各側面に絶縁膜からなるサイドウォール10を形成する。続いて、例えばコバルト(Co)を用いたサリサイド技術により、ベース引き出し電極4及びエミッタ電極7及びコレクタウォール層(図示せず)の上部にシリサイド層9を自己整合的に形成する。
次に、図5(c)に示すように、シリサイド層9が形成されたベース引き出し電極4及びエミッタ電極7を覆うように全面にわたって、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜を堆積する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、堆積した層間絶縁膜11におけるベース引き出し電極4、エミッタ電極7及びコレクタウォール層の上部に形成されたシリサイド層9をそれぞれ露出するコンタクトホールを形成し、形成された各コンタクトホールに、スパッタ法又はCVD法により、例えばタングステンを充填して、コンタクトプラグ12を形成する。その後、層間絶縁膜11の上に、各コンタクトプラグ12と接続される金属配線13を形成することにより、図1に示すSiGe−HTBが形成される。
このように、第1の実施形態によると、SiGe−HBTにおける真性ベース層を構成するSiGeエピ膜3の上部に設けるSi−Cap層3cの厚さを従来よりも大きくすることにより、SiGeエピ膜3と一体に形成されるベース引き出し電極4の膜厚を大きくすることができる。これにより、ベース引き出し電極4において、シリサイド層9とベース引き出し電極4の内部にドープされたGeとの間隔が大きくなるため、ベース引き出し電極4の上部に厚いシリサイド層9を安定して形成できるので、ベースコンタクト抵抗を低減でき且つその安定化を図ることができる。
上述したように、従来のSiGe−HBTは、Si−Cap層103cを厚くした場合に、電流増幅率、最大遮断周波数及び最大発振周波数等の高周波特性を高く維持するには、エミッタ電極107からの不純物拡散によりエミッタ層108を形成する際の熱処理量を増大させて、ベース幅を従来と同等に小さく設定する必要がある。しかしながら、従来のSiGe−HBTにおいて熱処理量を増大させた場合は、Geのプロファイルが崩れたり、結晶欠陥が発生したりして、トランジスタ特性の劣化を招く。
これに対し、第1の実施形態においては、エミッタ拡散層は、エミッタ開口部Bからのイオン注入によって形成された下部エミッタ領域8aと、エミッタ電極7からの不純物拡散により形成された上部エミッタ領域8bとの2層で形成されている。この構成により、エミッタ層8の形成時に熱処理量を増大させることなく、ベース幅を従来と同等の値に維持することができるため、電流増幅率及び高周波特性を低下させることはない。
また、第1の実施形態のように、エミッタ層8を2層により形成した場合は、エミッタ層8の側面の面積が増大する。一般に、エミッタ層8の側面の面積の増大はエミッタ/ベース間の寄生容量を増大させるため、高周波特性を低下させてしまう。しかしながら、本実施形態においては、Si−Cap層3cをノンドープ層としているため、エミッタ層8の側面ではSi−Cap層3c側に空乏層が十分に広がっている。従って、エミッタ/ベース間の寄生容量の増大を抑えることができる。
また、第1の実施形態においては、イオン注入とエミッタ電極7からの固相拡散とによってエミッタ層8を形成するため、エミッタ電極7からの固相拡散のみにより深いエミッタ層(下部エミッタ量8a)を形成する場合と比べて、エミッタ層8を低濃度とすることができ、これにより、さらにエミッタ/ベース間の寄生容量を低減することが可能となる。
また、エミッタ電極7からの固相拡散により上部エミッタ領域8bを形成するため、N型不純物の固相拡散時に、Si−Cap層3cの表面の酸化膜(自然酸化膜)を十分に破壊することができる。これにより、エミッタ層8とSi−Cap層3cとの界面抵抗(エミッタ抵抗の一部)を低減することもできる、このため、界面抵抗(エミッタ抵抗)の増大による高周波特性劣化を生じさせることもない。
さらに、図2に示したように、エミッタ層8を2つのピークを持つ不純物濃度プロファイルとしているため、エミッタ層8の低濃度化と界面抵抗の低減とを、特に効果的に実現することができる。
ここで、Geによるシリサイド反応の阻害を生じさせないためには、Si−Cap層3cの膜厚は50nm以上であることが望ましい。
また、ベースポリシリコン電極4の膜厚が厚くなると、SiGe−HBT部分の段差(エミッタ電極7とコレクタウォール層17及びベース引き出し電極4とコレクタウォール層17との段差)が大きくなる。このため、SiGe−HBTの加工の安定性の面から、Si−Cap層3cは200nm以下であることが望ましい。
逆に、ベース引き出し電極4の膜厚を小さくすると、該ベース引き出し電極4を構成するポリシリコンの表面モフォロジが低下するため、シリサイド層9を均一に形成することが困難となる。この点から、ベース引き出し電極4の総膜厚は、80nm以上であることが望ましい。
また、SiGe−HBTの性能の向上を図るには、下部エミッタ領域8aにドープするN型不純物をヒ素(As)とし、上部エミッタ領域8bにドープするN型不純物をリン(P)とすることが望ましい。なぜなら、下部エミッタ領域8aの不純物をヒ素とすることにより、熱処理による不純物濃度プロファイルの広がりを抑制することができるからである。また、エミッタ電極7を構成するポリシリコンには、ヒ素よりもリンの方が高濃度にドープすることができるからである。その上、エミッタ電極7における不純物濃度が高い程、界面酸化膜が破壊されやすくなって、界面抵抗の低減効果が大きくなるからである。従って、エミッタ電極7のポリシリコンにドープされる不純物がリンの場合、すなわち、上部エミッタ領域8bにドープされる不純物がリンの場合の方が、エミッタ電極7とSi−Cap層3cとの界面抵抗をより低減することが可能となる。
以上説明したように、第1の実施形態によると、複雑な製造工程を採ることなく、高い遮断周波数を持ち、且つ安定したシリサイド層9を有するSiGe−HBTを実現することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を用いて説明する。
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置は、第1の実施形態に係るエミッタ層8を2層とする構成に加え、コレクタ層1aにおけるエミッタ層8の下方にレトログレードコレクタ領域を備えていることを特徴とする。
図6は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置であって、SiGeヘテロ接合バイポーラトランジスタ(SiGe−HTB)の断面構成を示している。図6において、図1と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図6に示すように、第2の実施形態に係るSiGe−HTBは、コレクタ層1aにおけるエミッタ層8の下方の領域にN型のレトログレードコレクタ領域19が形成されている。
以下、第2の実施形態の特徴であるレトログレードコレクタ領域19の形成方法を図面を参照しながら説明する。
図7(a)に示すように、第1の実施形態と同様に、例えばCVD法により、SiGeエピ膜3及びベース引き出し電極4の上に第1のシリコン酸化膜5を堆積する。続いて、リソグラフィ法により形成した、エミッタ層形成領域に開口部を持つレジストパターン6をマスクとして、第2のシリコン酸化膜5をエッチングすることにより、第2のシリコン酸化膜5にエミッタ開口部Bを形成する。続いて、レジストパターン6をマスクとして、リン(P)又はヒ素(As)をイオン注入することにより、レトログレードウエル領域19を形成する。このときのイオン注入条件は、例えばリンを用いた場合、加速エネルギーは250keVであり、ドーズ量は3×1013cm−2である。
次に、図7(b)に示すように、再度レジストパターン6をマスクとして、SiGeエピ膜3のSi−Cap層3cに、リン(P)又はヒ素(As)をイオン注入することにより、N型の下部エミッタ領域8a(深いエミッタ層)を形成する。
この後は、第1の実施形態に示した図4(e)及び図5(a)〜(c)と同様の製造工程を経て、図6に示すSiGe−HTBを得る。
上記の製造方法により、第2の実施形態に係るSiGe−HTBは、SiGeエピ膜3及びコレクタ層1aに、図8に示すような不純物濃度プロファイルを得る。
以上のように、第2の実施形態に係るSiGe−HBTは、第1の実施形態に係る構成に加え、複雑な製造工程を追加することなく、コレクタ層1aにレトログレードコレクタ領域19を形成することができる。
従って、第2の実施形態においては、コレクタ層1aをレトログレードコレクタ構成とすることにより、第1の実施形態の効果を得られると共に、レトログレードコレクタ領域19を設けることによる効果、すなわち真性ベース層(SiGeエピ膜3)からコレクタ層1aへのキャリアの走行時間を短縮できるという効果を得ることができる。このため、第1の実施形態に係るSiGe−HTBよりもさらに高周波特性を向上することができる。言い換えれば、複雑な製造工程を採ることなく、第1の実施形態の効果に加え、さらに高い高周波特性を有する高性能なSiGe−HBTを得ることができる。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態においては、SiGeバイポーラトランジスタの導電型をNPN型として説明したが、本発明はNPN型に限られず、PNP型のSiGeバイポーラトランジスタに対しても適用可能である。
本発明に係る半導体装置は、高い高周波特性とベースコンタクト抵抗の安定化を図ることができ、特にベース層がエピタキシャル成長によって形成されたSiGeへテロ接合を有する半導体装置等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置のエミッタ層及び真性ベース層における不純物濃度プロファイルを示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る半導体装置のエミッタ電極、エミッタ層及びベース引き出し電極等を示す平面図である。 (a)〜(e)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の要部を示す工程順の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置のエミッタ層、真性ベース層及びコレクタ層における不純物濃度プロファイルを示すグラフである。 従来のSiGeヘテロ接合バイポーラトランジスタ(SiGe−HTB)を示す断面図である。 従来のSiGe−HTBのエミッタ層及び真性ベース層における不純物濃度プロファイルを示すグラフである。
符号の説明
1 N型エピタキシャル層
1a コレクタ層
2 第2の素子分離領域(シャロートレンチ)
3 SiGeエピ膜
3a Siバッファ層
3b P型SiGe層
3c Si−Cap層
3d 外部ベース領域
4 ベース引き出し電極
5 第2のシリコン酸化膜
6 レジストパターン
7 エミッタ電極
7A N型ポリシリコン膜
8 エミッタ層
8a 下部エミッタ領域
8b 上部エミッタ領域
9 シリサイド層
10 サイドウォール
11 層間絶縁膜
12 コンタクトプラグ
13 金属配線
14 半導体基板
15 N型不純物層
16 第1の素子分離領域(ディープトレンチ)
17 コレクタウォール層
18 第1のシリコン酸化膜
19 レトログレードコレクタ領域
A ベース開口部
B エミッタ開口部

Claims (8)

  1. 第1導電型の半導体からなるコレクタ層と、
    前記コレクタ層の上に形成され、第2導電型の単結晶シリコンゲルマニウム層を含む真性ベース層と、
    前記真性ベース層の周囲に形成され、第2導電型の多結晶シリコン層及び第2導電型の多結晶シリコンゲルマニウム層を含むベース引き出し電極と、
    前記真性ベース層の上部に形成された第1導電型のエミッタ層とを備え、
    前記真性ベース層の上部には、シリコン層が形成されており、
    前記エミッタ層は、前記シリコン層の上部に形成された上部エミッタ領域と、該上部エミッタ領域の下側に該上部エミッタ領域と接して形成された下部エミッタ領域とにより構成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記コレクタ層は、前記エミッタ層の下方の領域に選択的に形成され、第1導電型で且つ深さ方向に不純物濃度が高くなるレトログレード領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記シリコン層は、ノンドープのエピタキシャル成長により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記エミッタ層は、不純物濃度プロファイルが前記上部エミッタ領域と前記下部エミッタ領域とによって2つのピークを持つことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記シリコン層は、その膜厚が50nm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記シリコン層は、その膜厚が200nm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記ベース引き出し電極は、その膜厚が80nm以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記下部エミッタ領域は、不純物としてヒ素が導入され、前記上部エミッタ領域は、不純物としてリンが導入されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
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