JP5547516B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関するものであり、特に、半導体基板にバイポーラトランジスタを有する半導体装置とその製造方法に関するものである。
一般的に、バイポーラトランジスタはCMOSトランジスタに比べて高速動作が可能であることが特徴で、主に高周波の回路に用いられている。エミッタとベースに異なる半導体材料を用いたヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor)として、従来よりGaAsのような化合物半導体が量産化されていたが、ベース部分にシリコンゲルマニウム膜(以下、「SiGe膜」ともいう)を用いることでSi基板上にバイポーラトランジスタ(以下、「SiGe−HBT」ともいう)を形成することが可能になり、近年では同一の半導体基板上にSiGe−HBTとCMOSトランジスタを形成するBiCMOSと呼ばれるプロセスが注目されている。バイポーラトランジスタの「高パワー、高速性能」特性と、CMOSの「低消費電力、高集積特性」特性の両方を備えるため、主に通信分野の製品においてその用途は広がりつつある。
SiGe膜はエピタキシャル成長と呼ばれる薄膜結晶成長技術を用いて形成される。これは、基板となる単結晶表面に配向して結晶が成長する方式で、形成された膜はエピタキシャル膜(以下、エピ膜)と呼ばれる。シリコン表面のみならず各種の膜の上にも膜が堆積する全面エピタキシャル(Blanketエピ、以下「全面エピ」ともいう)と、シリコン表面にのみ選択的にエピ膜が成長する選択エピタキシャル(以下「選択エピ」ともいう)の2種類があり、製膜条件が異なる。前者は寄生容量が大きいという欠点があるものの、後者に比べて構造が簡単で技術的にも容易なため、量産に多用されている。
全面エピは、単結晶シリコン基板上ではエピタキシャル成長する一方、シャロートレンチアイソレーション(以下、「STI」ともいう)などのシリコン酸化膜上や、ポリシリコン膜上、ナイトライド膜上などではポリシリコン膜として成長する。SiGe−HBTについて、縦方向に電流を流す領域は活性領域であるシリコン基板だが、寄生容量を低減させる目的で、ベースの引き出し電極部分はSTI上に形成するのが一般的である。従って、SiGe−HBTの内部において、活性領域とSTIの境界部分が存在し、その上に形成されるSiGe膜も、エピ膜とポリシリコン膜の境界領域が存在することになる。
このエピ膜とポリシリコン膜の境界部分は、STIを構成する埋め込み酸化膜からの応力とSiGe膜によるSi基板への応力、更には応力が添加された状態での不純物拡散熱処理工程の不均一性などから結晶欠陥が発生することが知られている。特に、少なくとも1回以上の洗浄プロセスを経ることでSTIが大きく削られる場合(即ち、削れ(リセス)量が大きい)場合、STIと活性領域との間に段差が生じるため、この段差に現れたシリコン(Si)基板の端部を格子定数が異なるSiGeが覆い、端部に応力が集中して結晶欠陥が更に発生しやすくなる。また、SiGe膜自身もSiとの格子不整合に基づくひずみを内含しているため、STIを構成する埋め込み酸化膜など、外部からの応力で欠陥を生じやすい。
これらの結晶欠陥は、SiGe膜中にドープしたP型不純物(ベース)と、N型不純物を含んだシリコン基板(コレクタ)の接合部分に位置するため、接合リークの原因となる。これはトランジスタ耐圧の低下や、電流増幅率の低下といった問題となってトランジスタ特性に現れる。
このような問題を解決するために、例えば非特許文献1では、STI端部をエミッタポリシリコンの外部に配置し、高濃度の外部ベースイオン注入にて結晶欠陥部分をP型領域に内包する方法が開示されている。
一方、例えば非特許文献2では、高濃度の外部ベースイオン注入が、同じく高濃度のエミッタ拡散領域と接合を形成してしまい、特性を悪化させてしまう例が開示されている。外部ベースイオン注入時のダメージによって、ボロンが増速拡散してベース幅を増大させる問題も合わせて示されている。そのため、外部ベース領域とエミッタ拡散領域の間には十分なスペースが必要であることが知られている。
図8は、従来例に係るSiGe−HBTの構成例を示す断面図である。
シリコン基板303上に活性領域(アクティブ)301と素子分離領域302が形成されており、素子分離領域302はシャロートレンチアイソレーション(STI)304からなる。なお、シリコン基板303は、その下層にN+埋め込み層(図示せず)がある場合はシリコンエピで構成されているのが一般的であり、また、複数あるいは1種類のN型不純物にてドープされたコレクタ領域305となっている。所定のプロファイルからなるP型不純物を含むSiGe膜は、活性領域301ではSiGeエピ膜306、素子分離領域302ではSiGeポリ膜307となっている。なお、SiGe膜の成長前に複数の洗浄工程を経ることで、活性領域301の表面とSTI304の表面には段差308が生じている。SiGeエピ膜306の上に形成したエミッタポリシリコン309はN型の不純物を含む。このN型不純物は熱処理によってエミッタウィンドウ310からSiGeエピ膜306に固相拡散し、エミッタ拡散層311を形成する。エミッタ拡散層311とSiGeエピ膜306中のP型不純物(ベース層)312との間で形成されるPN接合が、エミッタ/ベース接合となる。また、ベース層312とコレクタ領域305の間にはベース/コレクタ接合が形成されている。
ここで、活性領域301とSTI304の段差308に起因して、SiGeエピ膜306とSiGeポリ膜307の境界部分を基点とした結晶欠陥313が、SiGeエピ膜306中あるいはシリコン基板303に発生する。
そこで、この従来例に係るSiGe−HBTでは、エミッタポリシリコン309の端部とSTI304の端部の間にスペースaを設け、この領域のSiGeエピ膜306及びコレクタ領域305中にP型不純物を導入することで高濃度のP型不純物領域314を形成し、結晶欠陥313を内包する。こうすることで、結晶欠陥313がベース/コレクタ接合内にかからなくなるため、接合リークの発生を抑えることが可能となる。なお、P型不純物の導入方法としては、工程数の増加を避ける目的で、外部ベースイオン注入時に合わせて実施するのが一般的である。
また、外部ベースイオン注入にて導入されたP型不純物は、エミッタウィンドウ310付近まで拡散してしまうと、最適化されたベース層312のプロファイルに影響するためにトランジスタ特性が悪化してしまう。そのため、エミッタウィンドウ310とエミッタポリシリコン309の端部の間には、十分なスペースbを確保する。
以上により、SiGeエピ膜306とSiGeポリ膜307の境界付近に発生する結晶欠陥313によるリーク電流の発生を抑制し、トランジスタ特性の悪化を防ぐことができる。
しかしながら、上記の従来例に係るSiGe−HBTでは、スペースa及びbの寸法を確保する必要があるために、必然的にコレクタ領域305の面積が大きくなる。これは、トランジスタサイズの増大によるチップ面積の増加というコスト的な側面ばかりではなく、コレクタ/ベース間容量の増大による高速特性の劣化という性能的な問題点をも持つ。
また、SiGeエピ膜306とSiGeポリ膜307の境界にはもともと結晶欠陥発生の可能性が潜在しているが、段差308が生じることでそれを増幅させている。この段差の発生はSiGeエピタキシャル成長に至るまでの種々の洗浄工程におけるSTI304の膜減りが原因である。特に、BiCMOSプロセスにおいては、CMOSトランジスタを形成する際の熱処理がバイポーラトランジスタに影響を与えることを避けるため、バイポーラトランジスタの形成に先立ってCMOSトランジスタが形成される。このCMOSトランジスタ形成の間にSTI304が洗浄によって削られることはプロセス上避けがたい。従って、根本的に結晶欠陥313の発生を抑制するためには、CMOSトランジスタを形成する過程において、STI304の削れ量を可能な限り抑えることが重要である。
上記に挙げた問題を回避するため、STIの加工形状や埋め込み酸化膜の変更による応力の低減を行うことは、CMOSトランジスタの諸特性への影響が大きく難しい。また、SiGe膜のGe濃度を下げてSiGe膜の応力を緩和することは、遮断周波数などのバイポーラ特性の劣化につながるため、変更は困難である。
本発明は、以上のような問題点を鑑みてなされたものであって、結晶欠陥による特性劣化を防止しながら、バイポーラトランジスタの面積を縮小し、コレクタ容量の低減によってトランジスタ特性を向上させる半導体装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。また、例えば、BiCMOSプロセスにおいて、結晶欠陥発生を増幅する原因であるSTIの削れ量を極力抑える半導体装置の製造方法を合わせて提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一の態様に係る半導体装置は、バイポーラトランジスタを半導体基板に有する半導体装置であって、前記バイポーラトランジスタの活性領域に隣接する領域の前記半導体基板に形成されたトレンチアイソレーションと、前記活性領域の前記半導体基板上から前記トレンチアイソレーション上にかけて連続して形成された半導体膜と、前記活性領域の前記半導体膜上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜の中央部に形成され、前記活性領域の前記半導体膜に接する溝部と、前記絶縁膜上に形成され、前記溝部を埋め込む導電膜と、前記活性領域であって前記溝部の直下に位置する中央領域の前記半導体膜に形成され、前記溝部に埋め込まれた前記導電膜と接する第1導電型の第1不純物層と、前記活性領域であって、前記トレンチアイソレーションと隣接する隣接領域の前記半導体基板に形成された第2導電型の第2不純物層と、前記隣接領域の前記半導体膜に形成された前記第2導電型の第3不純物層と、を含み、前記隣接領域が前記絶縁膜の下に位置していることを特徴とする。
このような構成であれば、バイポーラトランジスタの活性領域とトレンチアイソレーションとの境界部分に発生する結晶欠陥を、第2不純物層と第3不純物層とによって内包することができる。従って、結晶欠陥がベース/コレクタ接合に与える影響を防ぐことができ、結晶欠陥による接合リークを防止することができる。また、結晶欠陥を内包する第2不純物層及び第3不純物層を、活性領域であって導電膜及び絶縁膜の直下に配置している。このため、バイポーラトランジスタの面積を小さくすることができ、活性領域の半導体基板(即ち、コレクタ領域)を縮小化することができる。コレクタ幅を狭くすることができるので、コレクタ/ベース間容量を低減することができる。
なお、第1導電型はN型又はP型の一方であり、第2導電型はN型又はP型の他方である。また、トレンチアイソレーションとしては、例えば、後述するSTI4が該当する。また、半導体膜としては、例えば、後述するSiGe膜が該当する。また、絶縁膜としては、例えば、後述するシリコン酸化膜10が該当する。また、溝部としては、例えば、後述するエミッタウィンドウ12が該当する。また、導電膜としては、例えば、後述するエミッタポリシリコン膜13が該当する。また、第1不純物層としては、例えば、後述するエミッタ拡散層14が該当する。また、第2不純物層としては、例えば、後述する第1のP型不純物層8が該当する。また、第3不純物層としては、例えば、後述する第2のP型不純物層9が該当する。
また、本発明の別の態様に係る半導体装置の製造方法は、バイポーラトランジスタを半導体基板に形成する半導体装置の製造方法であって、前記バイポーラトランジスタの活性領域に隣接する領域の前記半導体基板にトレンチアイソレーションを形成する工程と、前記活性領域の前記半導体基板上から前記トレンチアイソレーション上にかけて連続して半導体膜を形成する工程と、前記半導体膜上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の中央部に前記半導体膜に接する溝部を形成する工程と、前記溝部を埋め込むように前記絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、前記活性領域を覆い、且つ前記活性領域と前記トレンチアイソレーションとの境界よりもトレンチアイソレーション側に側面が位置するように前記導電膜及び前記絶縁膜をそれぞれパターニングする工程と、前記活性領域であって前記溝部の直下に位置する中央領域の前記半導体膜に、前記溝部内の前記導電膜と接する第1導電型の第1不純物層を形成する工程と、前記活性領域であって前記トレンチアイソレーションと隣接する隣接領域の前記半導体基板に第2導電型の第2不純物層を形成する工程と、前記隣接領域の前記半導体膜に前記第2導電型の第3不純物層を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
このような製造方法であれば、上記のように、バイポーラトランジスタの活性領域とトレンチアイソレーションとの境界部分に発生する結晶欠陥を、第2不純物層と第3不純物層とによって内包することが可能なバイポーラトランジスタ、を有する半導体装置を提供することができる。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記半導体膜を形成する工程の前に、前記第2不純物層を形成する工程を行い、前記第2不純物層を形成する工程では、前記隣接領域を露出し、前記活性領域であって前記隣接領域以外の領域を覆う第1のレジストパターンを前記半導体基板上に形成し、前記第1のレジストパターンをマスクに前記半導体基板に前記第2導電型の不純物を注入して前記第2不純物層を形成する、ことを特徴としてもよい。このような製造方法によれば、活性領域の半導体基板とトレンチアイソレーションとの境界部分に、第2不純物層を容易に形成することができる。なお、第1のレジストパターンとしては、例えば、後述するレジストパターン21が該当する。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記半導体膜を形成する工程の後で、前記第2不純物層を形成する工程を行い、前記第2不純物層を形成する工程では、前記活性領域を覆い、且つ前記活性領域と前記トレンチアイソレーションとの境界よりもトレンチアイソレーション側に側面が位置するようにパターニングされた前記導電膜をマスクに、斜め上方から前記半導体基板に前記第2導電型の不純物を注入して前記第2不純物層を形成する、ことを特徴としてもよい。
このような製造方法によれば、活性領域の半導体基板とトレンチアイソレーションとの境界部分に、第2不純物層を容易に形成することができる。また、この第2不純物層の形成と同時に、アイソレーション上の半導体膜にも第2導電型の不純物を注入することができ、当該アイソレーション上の半導体膜に導電性を持たせることができる。即ち、第2不純物層の形成工程と、アイソレーション上の半導体膜に対する不純物の注入工程とを同時に行うことができる。2つの工程を1つの工程で兼用することができるため、工程数の増加を抑えることができる。
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記導電膜を形成する工程では、前記導電膜として前記第1導電型の不純物を含む多結晶半導体膜を形成し、前記第1不純物層を形成する工程では、前記多結晶半導体膜に含まれる前記第1導電型の不純物を、前記溝部を通して前記中央領域の前記半導体膜に拡散させて前記第1不純物層を形成し、前記第3不純物層を形成する工程では、前記第2不純物層に含まれる前記第2導電型の不純物を、前記隣接領域の前記半導体膜に拡散させて前記第3不純物層を形成し、前記第1不純物層を形成するための前記第1導電型の不純物の拡散工程と、前記第3不純物層を形成するための前記第2導電型の不純物の拡散工程と、を同時に行うことを特徴としてもよい。
このような製造方法によれば、溝部下の半導体膜に第1半導体層を容易に形成することができると共に、活性領域の半導体膜とトレンチアイソレーションとの境界部分に第3不純物層を容易に形成することができる。また、第1不純物層の形成工程と、第3不純物の形成工程とを、一つの拡散工程(即ち、熱処理)で兼用することができるため、工程数の増加を抑えることができる。
また、本発明の更に別の態様に係る半導体装置の製造方法は、バイポーラトランジスタとMOSトランジスタとを同一の半導体基板に形成する半導体装置の製造方法であって、前記バイポーラトランジスタの形成工程として、上記の半導体装置の製造方法、を含み、前記MOSトランジスタの形成工程として、前記半導体基板に前記第2導電型の不純物を注入してソース及びドレインのエクステンション領域を形成する工程を含み、前記エクステンション領域を形成するための前記第2導電型の不純物の注入工程と、前記第2不純物層を形成するための前記第2導電型の不純物の注入工程と、を同時に行うことを特徴とする。
このような製造方法によれば、第2不純物層を形成するための第2導電型の不純物の注入工程と、ソース及びドレインのエクステンション領域を形成するための第2導電型の不純物の注入工程と、を1つの注入工程で兼用することができるため、工程数の増加を抑えることができる。
また、本発明の更に別の態様に係る半導体装置の製造方法は、バイポーラトランジスタとMOSトランジスタとを同一の半導体基板に形成する半導体装置の製造方法であって、前記バイポーラトランジスタの形成工程として、上記の半導体装置の製造方法、を含み、前記MOSトランジスタの形成工程として、前記半導体基板に前記第2導電型の不純物を注入してソース及びドレインを形成する工程を含み、前記ソース及びドレインを形成するための前記第2導電型の不純物の注入工程と、前記第2不純物層を形成するための前記第2導電型の不純物の注入工程と、を同時に行うことを特徴とする。
このような製造方法によれば、第2不純物層を形成するための第2導電型の不純物の注入工程と、ソース及びドレインを形成するための第2導電型の不純物の注入工程と、を1つの注入工程で兼用することができるため、工程数の増加を抑えることができる。
また、本発明の更に別の態様に係る半導体装置の製造方法は、バイポーラトランジスタと、ゲート絶縁膜の厚さが異なる複数種類のMOSトランジスタとを同一の半導体基板に形成する半導体装置の製造方法であって、前記バイポーラトランジスタの形成工程として、上記の半導体装置の製造方法、を含み、前記バイポーラトランジスタの形成工程に先立ち、前記複数種類のMOSトランジスタの形成工程として、前記半導体基板上に高耐圧型のMOSトランジスタ用のゲート絶縁膜を形成する工程と、前記高耐圧型のMOSトランジスタが形成される領域と、前記バイポーラトランジスタが形成される領域とを覆い、且つ、前記高耐圧型以外の他の種類のMOSトランジスタが形成される領域を露出する第2のレジストパターンを前記ゲート絶縁膜上に形成する工程と、前記第2のレジストパターンをマスクに前記ゲート絶縁膜にウェットエッチングを施して、前記他の種類のMOSトランジスタが形成される領域の前記半導体基板上から前記ゲート絶縁膜を除去する工程と、を含み、前記高耐圧型のMOSトランジスタ用の前記ゲート絶縁膜は、前記他の種類のMOSトランジスタのゲート絶縁膜と比較して、膜厚が最も大きいことを特徴とする。
このような製造方法によれば、トレンチアイソレーションの削れ量を小さくすることができ、活性領域とトレンチアイソレーションとの間の段差を小さくすることができる。これにより、活性領域とトレンチアイソレーションとの境界部分に発生した結晶欠陥が、上記の段差に起因した応力によって増幅されることを抑制することができる。
なお、高耐圧型のMOSトランジスタ用のゲート絶縁膜としては、例えば、後述する厚いゲート酸化膜33が該当する。また、他の種類のMOSトランジスタのゲート絶縁膜としては、例えば、後述する薄いゲート酸化膜35が該当する。また、第2のレジストパターンとしては、例えば、後述するレジストパターン41が該当する。
本発明によれば、例えば、従来例に係るSiGe−HBTの構成例を示す断面図(図8)で示したaに相当する部分のスペースが不要となる。また、バイポーラトランジスタの面積を小さくすることができ、コレクタ領域を縮小化することができる。これにより、コレクタ幅を狭くすることができるので、コレクタ/ベース間容量を低減することができる。
第1の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)。 第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)。 第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。 第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)。 第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)。 MOSトランジスタのソース及びドレインの構成例を示す断面図。 従来例に係る半導体装置の断面図。
(第1の実施の形態)
以下に、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置及びその製造方法について、図1から図3を参照しながら説明する。なお、ここでは半導体基板にシリコン基板を用いる場合を例に挙げて説明する。まず、半導体装置の構成例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。
図1に示すように、半導体基板3上にはSiGe−HBTが形成される素子形成領域(即ち、活性領域)1と、それを平面視で囲むように素子分離領域2が存在する。これにより、活性領域1は他の活性領域内の各種半導体素子(図示せず)から電気的に分離されている。素子分離領域2はシャロートレンチアイソレーション(STI)4によって形成されているが、その中にディープトレンチアイソレーション(図示せず)が形成されている場合もある。また、半導体基板3の下層に高濃度のN型埋め込み層(図示せず)が形成されている場合は、半導体基板3はシリコンエピにて形成される。半導体基板3にはN型不純物が導入されており、活性領域1はコレクタ領域5となる。
コレクタ領域5からSTI4にかけて連続的にSiGe膜が形成され、コレクタ領域5の上ではSiGeエピ膜6、STI4の上ではSiGeポリ膜7となる。コレクタ領域5とSTI4の境界部分には、半導体基板3(コレクタ領域5)とSiGeエピ膜6の両者にまたがるようにP型拡散層領域が存在する。このP型拡散層領域のうち、半導体基板3(コレクタ領域5)側を第1のP型不純物層8、SiGeエピ膜6側を第2のP型不純物層9とし、両者を合わせてポケットP型領域と呼ぶこともある。
SiGeエピ膜6の上にはシリコン酸化膜10及びポリシリコン膜11からなる積層膜があり、コレクタ領域5の中央に相当する部分(即ち、中央領域)には、積層膜を溝状に削り取ることにより形成されたエミッタウィンドウ12が存在している。これら積層膜及びエミッタウィンドウ12の上にエミッタポリシリコン膜13が形成されており、膜中にはN型不純物がドープされている。エミッタポリシリコン膜13中のN型不純物は、エミッタウィンドウ12を通してSiGeエピ膜6に拡散し、エミッタ拡散層14が形成されている。シリコン酸化膜10及びポリシリコン膜11からなる積層膜とエミッタポリシリコン膜13のパターン端部(即ち、図1における側面)は、SiGeエピ膜6とSiGeポリ膜7の境界部分よりも外側(即ち、SiGeポリ膜7の側)に位置する。
以上において説明した本実施の形態に係る半導体装置は、SiGeエピ膜6とSiGeポリ膜7の境界部分を基点とした結晶欠陥16を、ポケットP型領域(8及び9)にて内包できるため、接合リークなどの不良現象は発生しない。また、積層膜及びエミッタポリシリコン膜13のパターン端部はSiGeポリ膜7の真上にあるため、エミッタウィンドウ12との距離(図中cで示す)は十分な値を確保することができる。そのため、抵抗成分低減を目的として、SiGeポリ膜7のエミッタポリシリコン膜13で覆われていない部分に対して、P型不純物による外部ベースイオン注入を実施しても、最適化されたベース層17の幅を変調させることはなく、特性の劣化は起きない。更に、コレクタ領域5を縮小化できるためにトランジスタサイズを小さくでき、コレクタ/ベース間の寄生容量の低減によって遮断周波数などの高速性能を高めることができる。次に、半導体装置の製造方法について説明する。
図2及び図3は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。なお、図1に示した半導体装置と共通する部分については、図1と同一の符号を付し、その説明を省略する場合もある。
まず、図2(a)に示すように、半導体基板3上にイオン注入によってN型不純物からなるコレクタ領域5を形成したのち、熱酸化法によりシリコン酸化膜51を形成し、更にシリコン窒化膜52を堆積する。ここで、半導体基板3の下層に高濃度のN型埋め込み層(図示せず)が形成されている場合は、半導体基板3はシリコンエピにて形成する。また、コレクタ領域5の形成は、後述するSTI4を形成した後にイオン注入によって形成することも可能である。
続いて図2(b)のように活性領域1を覆うレジストパターン53を形成し、これをエッチングマスクとしてシリコン窒化膜52及びシリコン酸化膜51を反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching;以下、RIE)法などの異方性エッチングによりパターニングし、その後、レジストパターン53を除去する。これにより、素子分離領域2では半導体基板3が表面に露出する。この後、電界集中を防ぐ目的で、露出した半導体基板3の表面を酸化して活性領域のコーナー部分を丸めることも一般的である(図示せず)。
次に、図2(c)に示すように、シリコン窒化膜52をマスクとして半導体基板3をエッチングし、溝53を形成する。続いて、溝53の側面及び底面を酸化することで再びコーナー部分を丸めるライナー酸化を実施する(図示せず)。これは同時にシリコン表面に与えたエッチングダメージを取り除くことも目的とする。
次に、図2(d)に示すように、シリコン酸化膜54を堆積する。このシリコン酸化膜は、溝53を埋める必要があるため、例えばオゾンTEOS(Tetraethylorthosilicate)などの被覆性がよく、流動性の高い材料が適している。続いて、熱処理によってシリコン酸化膜54を粘性流動(リフロー)させて平坦化する(図示せず)。
次に、図2(e)に示すように、活性領域1を開口したレジストパターン55を形成し、これをマスクとしてRIE法などによりシリコン酸化膜54を一定量エッチングする。これは、次の平坦化処理の際に、シリコン窒化膜52上にシリコン酸化膜54の削り残しが発生することを防ぐ目的である。
次に、図2(f)に示すように、シリコン酸化膜54の表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法にて平坦化する。これにより、活性領域1を覆うシリコン窒化膜52がシリコン酸化膜54下から露出することとなる。
更に、シリコン窒化膜52を熱リン酸を用いたウェットエッチング処理にて除去し、シリコン酸化膜51をフッ化水素酸(HF)水溶液によって除去することでシャロートレンチアイソレーション(STI)4が完成し、図2(g)に示す素子分離構造が完成する。
なお、図2(g)に相当する素子分離構造の形成にあたっては、上記の方法に限定されるものではない。また、バイポーラトランジスタの高速化や、素子間のクロストーク対策として、STI4の中にディープトレンチアイソレーション(図示せず)を形成する場合もある。
ところで、CMOSトランジスタとSiGe−HBTを同一基板上に形成するBiCMOSプロセスにおいては、SiGe−HBTに過剰な熱がかかることを避けるために、SiGe−HBTに先行してCMOSトランジスタを形成するのが一般的である。その場合、CMOSトランジスタ形成の間にHF水溶液などの洗浄工程を1回もしくは複数回経ることによりSTI4の表面が削れ、半導体基板3のコレクタ領域5の表面とSTI4の表面の間に段差(リセス)15が生じる。この様子を図3(a)に示す。
また、BiCMOSプロセスではなく、SiGe−HBT単体のプロセスの場合でも、例えばコレクタの一部の領域だけのN型不純物濃度を高くしてトランジスタの高速化を図る場合、選択的コレクタイオン注入(Selectively Implanted Collector、以下では「SICイオン注入」とする)を実施することが多い。この場合、SICイオン注入の前後において、CVDによるシリコン酸化膜の形成工程とHF水溶液によるシリコン酸化膜の除去工程が追加されるため、やはりSTI4の表面がエッチングされ、コレクタ領域5との間に段差15を生じる。
次に、図3(b)に示すように、コレクタ領域5の一部を覆うレジストパターン21を形成し、P型不純物のイオン注入を実施することで、第1のP型不純物層8を形成する。即ち、活性領域1であって、STI4と隣接する隣接領域1aをレジストパターン21下から露出させ、この状態でP型不純物のイオン注入を実施することで、隣接領域1aの半導体基板3に第1のP型不純物層8を形成する。その後、レジストパターン21は除去する。
続いて、図3(c)に示すように、全面エピタキシャル成長法によってコレクタ領域5からSTI4にかけてSiGe膜を形成する。SiGe膜は、コレクタ領域5の上ではSiGeエピ膜6となり、STI4の上ではSiGeポリ膜7となる。SiGe膜には膜成長中にin−situでボロンがドープされており、SiGeエピ膜6にはP型ベース層17が形成されている。なお、SiGeエピタキシャル成長前には、半導体基板3の表面に形成されている自然酸化膜を除去する目的でHF水溶液による洗浄を行う必要があり、その際にSTI4も削れるために、段差15は更に大きくなる傾向がある。
次に、図3(d)に示すように、SiGeエピ膜6及びSiGeポリ膜7の上に、シリコン酸化膜10及びポリシリコン膜11を順に積層する。シリコン酸化膜はCVD(Chemical Vapor Deposition)法によるもの、熱酸化法によるもの、など手法は問わないが、SiGe膜に対する熱の影響を考慮して低温で処理できるものが望ましい。
次に、ポリシリコン膜11上に、活性領域の一部を開口するレジストパターン22を形成し、これをマスクにドライエッチングを施してポリシリコン膜11を除去する。続いてレジストパターン22を除去し、その後、図3(e)に示すように、HF水溶液によるウェットエッチングによってシリコン酸化膜10を除去する。レジストパターン22はコレクタ領域5の中央に溝状の開口部分があり、これら2段階のエッチングによってエミッタウィンドウ12が形成される。即ち、ポリシリコン膜11及びシリコン酸化膜10をパターニングして、中央領域1bにエミッタウィンドウ12を形成する。エミッタウィンドウ12は、SiGeエピ膜6に接している。
次に、図3(f)に示すように、エミッタポリシリコン膜13を形成する。これにより、エミッタウィンドウ12は、エミッタポリシリコン膜13で埋め込まれる。続いて、イオン注入によりエミッタポリシリコン膜13中にN型不純物を導入する。なお、イオン注入によってエミッタポリシリコン膜13にN型不純物を導入する代わりに、エミッタポリシリコン膜13にドープトポリシリコンを用いてもよい。
次に、図3(g)に示すように、エミッタポリシリコン膜13上にレジストパターン23を形成する。レジストパターン23の端部は、SiGeエピ膜6とSiGeポリ膜7の境界より外側のSiGeポリ膜7上とする。続いて、レジストパターン23をマスクにドライエッチングを施して、エミッタポリシリコン膜13とポリシリコン膜11、シリコン酸化膜10を順に除去する。続いて、ベースコンタクト(図示せず)までの引き出し部となるSiGeポリ膜7の抵抗を下げる目的で、P型不純物による外部ベースイオン注入を実施する。このとき、エミッタポリシリコン膜13の上にはレジストパターン23が残っているため、エミッタポリシリコン膜13にP型不純物がドープされることはない。その後、レジストパターン23を除去する。
次に、図3(h)に示すように、RTA(Rapid Thermal Anneal)などの熱処理により、エミッタポリシリコン膜13に含まれるN型不純物を、エミッタポリシリコン膜13からエミッタウィンドウ12を通してSiGeエピ膜6に拡散させ、エミッタ拡散層14を形成する。このとき、同時に第1のP型不純物層8に含まれるP型不純物も、第1のP型不純物層8からSiGeエピ膜6の方向に拡散し、第2のP型不純物層9が形成される。なお、BiCMOSプロセスの場合、本拡散工程はCMOSトランジスタに導入した各種不純物の活性化のための熱処理と兼ねることができれば、CMOSの特性に変動を及ぼさないという点で望ましい。
以上において説明した本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、第1のP型不純物層8及び第2のP型不純物層9からなるポケットP型領域を形成でき、SiGeエピ膜6とSiGeポリ膜7の境界部分を基点とした結晶欠陥16を内包して接合リークの発生を防ぐことができる。
また、例えば、従来例に係るSiGe−HBTの構成例を示す断面図(図8)で示したaに相当する部分のスペースが不要となる。また、第1のP型不純物層8及び第2のP型不純物層を、ベース層17に影響を与えない距離まで、中央領域1bに近づけて配置することにより、バイポーラトランジスタの面積を小さくすることができる。これに伴い、コレクタ領域5を縮小化することができ、コレクタ幅を狭くすることができるので、コレクタ/ベース間容量を低減することができる。
例えば、従来例に係るSiGe−HBTの場合、コレクタ幅が1.36um必要であったのに対して、本実施の形態に係る半導体装置では1.0um程度にまで縮小可能である。これに応じてコレクタ/ベース間容量が低減するため、高速特性を劣化させることなく結晶欠陥の影響を抑制する効果がある。
(第2の実施の形態)
以下に、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について、図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。なお、ここでも第1の実施の形態と同様、半導体基板にシリコン基板を用いる場合を例に挙げて説明する。また、先に説明した第1の実施の形態に係る半導体装置と共通する部分については、図1から図3と同一の符号を付し、その説明を省略する場合もある。
第1の実施の形態同様、まず、図4(a)に示すように、半導体基板3上にシャロートレンチアイソレーション(STI)4を形成する。ディープトレンチアイソレーションの追加、コレクタ領域5の形成についても第1の実施の形態に準じる。また、その後、半導体基板3のコレクタ領域5の表面とSTI4の表面の間に段差15が生じることについても第1の実施の形態と同じである。
次に、図4(b)に示すように、全面エピタキシャル成長法によってコレクタ領域5からSTI4にかけてSiGe膜を形成する。SiGe膜は、コレクタ領域5の上ではSiGeエピ膜6となり、STI4の上ではSiGeポリ膜7となる。SiGe膜には膜成長中にin−situでボロンがドープされており、SiGeエピ膜6にはP型ベース層17が形成されている。
次に、図4(c)に示すように、SiGeエピ膜6及びSiGeポリ膜7の上方に、シリコン酸化膜10及びポリシリコン膜11を順に積層する。
次に、ポリシリコン膜11上にレジストパターン22を形成し、ドライエッチングによってポリシリコン膜11を除去する。続いてレジストパターン22を除去し、その後、図4(d)に示すように、HF水溶液によるウェットエッチングによってシリコン酸化膜10を除去する。これにより、エミッタウィンドウ12を形成する。
次に、図4(e)に示すように、エミッタポリシリコン膜13を形成する。これにより、エミッタウィンドウ12は、エミッタポリシリコン膜13で埋め込まれる。続いて、イオン注入によりエミッタポリシリコン膜13中にN型不純物を導入する。なお、イオン注入を実施する代わりに、エミッタポリシリコン膜13にドープトポリシリコンを用いてもよい。
次に、図4(f)に示すように、エミッタポリシリコン膜13上にレジストパターン23を形成する。続いて、ドライエッチングによりエミッタポリシリコン膜13とポリシリコン膜11、シリコン酸化膜10を順に除去する。続いて、ベースコンタクト(図示せず)までの引き出し部となるSiGeポリ膜7の抵抗を下げる目的で、P型不純物による外部ベースイオン注入を実施する。
続いて、図4(g)に示すように、レジストパターン23を形成したまま、P型不純物をエミッタポリシリコン膜13の両側から斜め方向にイオン注入する。打ち込みエネルギーを適切に設定することで、コレクタ領域5のSTI4との境界付近(即ち、トレンチアイソレーションと隣接する隣接領域1a)に第1のP型不純物層8を形成する。その後、レジストパターン23を除去する。
次に、図4(h)に示すように、RTAなどの熱処理により、エミッタポリシリコン膜13に含まれるN型不純物を、エミッタポリシリコン膜13からエミッタウィンドウ12を通してSiGeエピ膜6に拡散させ、エミッタ拡散層14を形成する。このとき、同時に第1のP型不純物層8に含まれるP型不純物もSiGeエピ膜6の方向に拡散し、第2のP型不純物層9が形成される。
以上において説明した本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、第1の実施の形態と同様に、ポケットP型領域(8及び9)により結晶欠陥による接合リークを抑えることができる。更に、第1のP型不純物層8の形成を外部ベースイオン注入時に同じレジストパターン23を用いて同時に実施するため、第1の実施の形態に比べて、リソグラフィー工程を1工程削減できるという効果がある。
(第3の実施の形態)
以下に、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造方法として、CMOSトランジスタとSiGe−HBTとを同一の半導体基板上に形成するBiCMOSプロセスにおける製造方法について説明する。
先に説明した通り、BiCMOSプロセスでは、SiGe−HBTに過剰な熱がかかることを避けるために、SiGe−HBTに先行してCMOSトランジスタを形成するのが一般的である。また、PMOSトランジスタの形成において、ソース及びドレインをLDD(Lightly Doped Drain)構造にするために、ソース及びドレインのエクステンション領域(即ち、低濃度領域)と、ソース及びドレインの高濃度領域の両者をP型不純物のイオン注入にて形成する。この2つのイオン注入のうち少なくとも1つの工程を、第1の実施の形態における第1のP型不純物層8の形成工程と同時に実施することで、工程数の短縮を図ることが可能となる。
例えば、図7(a)に示すように、PMOSトランジスタにおいて、ソース及びドレインのエクステンション領域61を形成するためのイオン注入を、図3(b)に示した第1のP型不純物層8の形成工程と同時に実施する。あるいは、図7(b)に示すように、PMOSトランジスタにおいて、ソース及びドレインの高濃度領域62を形成するためのイオン注入を、図3(b)に示した第1のP型不純物層8の形成工程と同時に実施する。これにより、SiGe−HBTとCMOSトランジスタとに対するイオン注入工程を別々に行う場合と比較して、工程数の短縮を図ることができる。
(第4の実施の形態)
以下に、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造方法として、ゲート絶縁膜厚が異なる少なくとも2種類以上のMOSトランジスタと、SiGe−HBTとを同一の半導体基板に形成する製造方法について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法のうち、SiGe−HBT形成に先立つCMOSトランジスタ形成工程におけるゲート酸化膜の形成について、工程順に示す断面図である。また、図6は本実施の形態に係る半導体装置の製造方法のうち、HBT−SiGe形成工程の最初と最後を模式的に示す断面図である。なお、先に説明した第1から第3の実施の形態に係る半導体装置と共通する部分については、図1から図4と同一の符号を付し、その説明を省略する場合もある。また、ここでも第1から第3の実施の形態と同様、半導体基板にシリコン基板を用いる場合を例に挙げて説明する。
図5(a)において、SiGe−HBT及び高耐圧MOSトランジスタが形成される領域(以下、「SiGe−HBT領域」ともいう)31と、低耐圧MOSトランジスタ及びその他の素子が形成される領域(以下、「低耐圧MOS領域」ともいう)32は、同一の半導体基板3上に形成されている。SiGe−HBT領域31及び低耐圧MOS領域32には、第1の実施の形態と同様に、素子分離のためのシャロートレンチアイソレーション(STI)4が形成されている。
SiGe−HBT形成工程に先立つCMOSトランジスタ形成工程において、まず、図5(a)に示すように、高耐圧MOSトランジスタ用の厚いゲート酸化膜33を熱酸化法により形成する。続いて、SiGe−HBT領域31を覆うようなレジストパターン41を形成する。
次に、このレジストパターン41をマスクに用いたHF水溶液によるウェットエッチング処理によって、図5(b)に示すように、低耐圧MOS領域32から厚いゲート酸化膜33を除去し、その後、レジストパターン41を除去する。このとき、低耐圧MOS領域32のSTI4はウェットエッチング処理によって削られるため、半導体基板3との間に段差34を生じる。一方、SiGe−HBT領域31はレジストパターン41により覆われているため、そのような段差は生じない。
次に、図5(c)に示すように、低耐圧MOSトランジスタ用の薄いゲート酸化膜35を熱酸化法により形成する。
このようにしてCMOSトランジスタ形成工程を経た場合、SiGe−HBT領域31は、図6(a)に示すように、コレクタ領域5とSTI4の段差を抑制することが可能である。この領域にSiGe−HBTを形成した場合、図6(b)に示すように、SiGeエピ膜6とSiGeポリ膜7がフラットな構造(即ち、境界部分に段差がほとんどない構造)となるため、その境界部分を基点とした結晶欠陥の発生を抑制できるという効果が見込める。
本実施の形態と、第1から第3の実施の形態とを組み合わせることで、極めて信頼性が高く、特性バラツキの少ないSiGe−HBTを提供することができる。
(その他の形態)
なお、上記の第1から第4の実施の形態では、SiGe−HBTがNPN型(即ち、エミッタとコレクタがN型で、ベースがP型)のトランジスタである場合について説明したが、本発明はこれに限られることはない。本発明の実施の形態において、SiGe−HBTがPNP型(即ち、エミッタとコレクタがP型で、ベースがN型)のトランジスタであってもよい。このような場合は、例えば図1において、SiGeエピ膜6とSiGeポリ膜7の境界部分を基点とした結晶欠陥16を、ポケットN型領域にて内包できるため、接合リークなどの不良現象を発生しないようにすることができる。
また、上記の第1から第4の実施の形態では、コレクタ領域5からSTI4にかけて連続的に形成される半導体膜(即ち、ベース材)として、SiGe膜を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限られることはない。本発明の実施の形態において、半導体膜は、例えば、ボロンの拡散を抑制するためにSiGeにカーボンをドープしたSiGe:Cでもよく、或いは、ガリウムヒ素(GaAs)でもよい。このように、SiGe膜以外の半導体膜であっても、シリコンと格子定数が異なる半導体膜(即ち、半導体基板に対して、応力を発生させる半導体膜)であれば、本発明において好適に用いることができる。
1 素子形成領域(活性領域)
1a 隣接領域
1b 中央領域
2 素子分離領域
3 半導体基板
4 シャロートレンチアイソレーション(STI)
5 コレクタ領域
6 SiGeエピ膜
7 SiGeポリ膜
8 第1のP型不純物層
9 第2のP型不純物層
10 シリコン酸化膜
11 ポリシリコン膜
12 エミッタウィンドウ
13 エミッタポリシリコン膜
14 エミッタ拡散層
15、34 段差(リセス)
16 結晶欠陥
17 ベース層
21〜23、41、53、55 レジストパターン
31 SiGe−HBT領域
32 低耐圧MOS領域
33 厚いゲート酸化膜
35 薄いゲート酸化膜
51 シリコン酸化膜
52 シリコン窒化膜
53 溝
54 シリコン酸化膜

Claims (5)

  1. バイポーラトランジスタを半導体基板に形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記バイポーラトランジスタの活性領域に隣接する領域の前記半導体基板にトレンチアイソレーションを形成する工程と、
    前記半導体基板と格子定数が異なる半導体膜を前記活性領域の前記半導体基板上から前記トレンチアイソレーション上にかけて連続して形成する工程と、
    前記半導体膜上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の中央部に前記半導体膜に接する溝部を形成する工程と、
    前記溝部を埋め込むように前記絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
    前記活性領域を覆い、且つ前記活性領域と前記トレンチアイソレーションとの境界よりもトレンチアイソレーション側に側面が位置するように前記導電膜及び前記絶縁膜をそれぞれパターニングする工程と、
    前記活性領域であって前記溝部の直下に位置する中央領域の前記半導体膜に、前記溝部内の前記導電膜と接する第1導電型の第1不純物層を形成する工程と、
    前記活性領域であって前記トレンチアイソレーションと隣接する隣接領域の前記半導体基板に第2導電型の第2不純物層を形成する工程と、
    前記隣接領域の前記半導体膜に前記第2導電型の第3不純物層を形成する工程と、を含み、
    前記導電膜を形成する工程では、前記導電膜として前記第1導電型の不純物を含む多結晶半導体膜を形成し、
    前記第1不純物層を形成する工程では、
    前記多結晶半導体膜に含まれる前記第1導電型の不純物を、前記溝部を通して前記中央領域の前記半導体膜に拡散させて前記第1不純物層を形成し、
    前記半導体膜を形成する工程の前に、前記第2不純物層を形成する工程を行い、
    前記第2不純物層を形成する工程では、
    前記隣接領域を露出し、前記活性領域であって前記隣接領域以外の領域を覆う第1のレジストパターンを前記半導体基板上に形成し、前記第1のレジストパターンをマスクに前記半導体基板に前記第2導電型の不純物を注入して前記第2不純物層を形成し、
    前記第3不純物層を形成する工程では、
    前記第2不純物層に含まれる前記第2導電型の不純物を、前記隣接領域の前記半導体膜に拡散させて前記第3不純物層を形成し、
    前記第1不純物層を形成するための前記第1導電型の不純物の拡散工程と、前記第3不純物層を形成するための前記第2導電型の不純物の拡散工程と、を同時に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. バイポーラトランジスタを半導体基板に形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記バイポーラトランジスタの活性領域に隣接する領域の前記半導体基板にトレンチアイソレーションを形成する工程と、
    前記半導体基板と格子定数が異なる半導体膜を前記活性領域の前記半導体基板上から前記トレンチアイソレーション上にかけて連続して形成する工程と、
    前記半導体膜上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の中央部に前記半導体膜に接する溝部を形成する工程と、
    前記溝部を埋め込むように前記絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
    前記活性領域を覆い、且つ前記活性領域と前記トレンチアイソレーションとの境界よりもトレンチアイソレーション側に側面が位置するように前記導電膜及び前記絶縁膜をそれぞれパターニングする工程と、
    前記活性領域であって前記溝部の直下に位置する中央領域の前記半導体膜に、前記溝部内の前記導電膜と接する第1導電型の第1不純物層を形成する工程と、
    前記活性領域であって前記トレンチアイソレーションと隣接する隣接領域の前記半導体基板に第2導電型の第2不純物層を形成する工程と、
    前記隣接領域の前記半導体膜に前記第2導電型の第3不純物層を形成する工程と、を含み、
    前記導電膜を形成する工程では、前記導電膜として前記第1導電型の不純物を含む多結晶半導体膜を形成し、
    前記第1不純物層を形成する工程では、
    前記多結晶半導体膜に含まれる前記第1導電型の不純物を、前記溝部を通して前記中央領域の前記半導体膜に拡散させて前記第1不純物層を形成し、
    前記半導体膜を形成する工程の後で、前記第2不純物層を形成する工程を行い、
    前記第2不純物層を形成する工程では、
    前記活性領域を覆い、且つ前記活性領域と前記トレンチアイソレーションとの境界よりもトレンチアイソレーション側に側面が位置するようにパターニングされた前記導電膜をマスクに、斜め上方から前記半導体基板に前記第2導電型の不純物を注入して前記第2不純物層を形成し、
    前記第3不純物層を形成する工程では、
    前記第2不純物層に含まれる前記第2導電型の不純物を、前記隣接領域の前記半導体膜に拡散させて前記第3不純物層を形成し、
    前記第1不純物層を形成するための前記第1導電型の不純物の拡散工程と、前記第3不純物層を形成するための前記第2導電型の不純物の拡散工程と、を同時に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. バイポーラトランジスタとMOSトランジスタとを同一の半導体基板に形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記バイポーラトランジスタの形成工程として、請求項に記載の半導体装置の製造方法、を含み、
    前記MOSトランジスタの形成工程として、前記半導体基板に前記第2導電型の不純物を注入してソース及びドレインのエクステンション領域を形成する工程を含み、
    前記エクステンション領域を形成するための前記第2導電型の不純物の注入工程と、前記第2不純物層を形成するための前記第2導電型の不純物の注入工程と、を同時に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. バイポーラトランジスタとMOSトランジスタとを同一の半導体基板に形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記バイポーラトランジスタの形成工程として、請求項に記載の半導体装置の製造方法、を含み、
    前記MOSトランジスタの形成工程として、前記半導体基板に前記第2導電型の不純物を注入してソース及びドレインを形成する工程を含み、
    前記ソース及びドレインを形成するための前記第2導電型の不純物の注入工程と、前記第2不純物層を形成するための前記第2導電型の不純物の注入工程と、を同時に行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. バイポーラトランジスタと、ゲート絶縁膜の厚さが異なる複数種類のMOSトランジスタとを同一の半導体基板に形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記バイポーラトランジスタの形成工程として、請求項1又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法、を含み、
    前記バイポーラトランジスタの形成工程に先立ち、前記複数種類のMOSトランジスタの形成工程として、
    前記半導体基板上に高耐圧型のMOSトランジスタ用のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記高耐圧型のMOSトランジスタが形成される領域と、前記バイポーラトランジスタが形成される領域とを覆い、且つ、前記高耐圧型以外の他の種類のMOSトランジスタが形成される領域を露出する第2のレジストパターンを前記ゲート絶縁膜上に形成する工程と、
    前記第2のレジストパターンをマスクに前記ゲート絶縁膜にウェットエッチングを施して、前記他の種類のMOSトランジスタが形成される領域の前記半導体基板上から前記ゲート絶縁膜を除去する工程と、を含み、
    前記高耐圧型のMOSトランジスタ用の前記ゲート絶縁膜は、前記他の種類のMOSトランジスタのゲート絶縁膜と比較して、膜厚が最も大きいことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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