JP6058350B2 - 電子部品を内蔵する筐体の防水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品を内蔵する筐体の防水構造に関する。
携帯電話機、PHS、携帯音楽プレーヤー等の携帯電子機器の中には、防水機能を備えるものがある。防水機能を備える携帯電話機は、フロントケースとリアケース等の2つ以上のケースを連結して電子機器を内蔵する筐体とする場合、ケースとケースとの間に防水パッキン(パッキング)を配置し、ケースとケースとの間を防水構造とする(特許文献1参照)。
特開平10−284855号公報
ここで、上記の防水構造は、一方のケースに溝を形成し、その溝に防水パッキンを挿入している。しかしながら、溝に防水パッキンを挿入する防水構造は、細長い溝に防水パッキンを埋め込む作業が必要となり製造時の手間となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、簡単に製造することができる電子部品を内蔵する筐体の防水構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電子部品を内蔵する筐体の防水構造は、第1ケース、及び接着剤が塗布される溝を前記第1ケースに対向する面に有する第2ケースからなる筐体と、前記筐体に内蔵される電子部品と、を備え、前記第1ケースは、前記第2ケースに対向する面に、前記第1ケースと第2ケースとが取り付けられると、前記溝内に侵入して前記接着剤に接触する凸部を備えていることを特徴とする。
ここで、前記凸部の前記溝内への侵入深さは、前記接着剤の塗布量が当該塗布量の変動幅の最小量であっても前記接着剤に接触可能な深さであることが好ましい。
また、前記溝は、前記第2ケースに設けられた外側壁と、前記外側壁よりも前記第2ケースの内側に設けられた内側壁との間に形成され、前記内側壁は、前記外側壁よりも低いことが好ましい。
また、前記溝は、前記第2ケースに設けられた外側壁と、前記外側壁よりも前記第2ケースの内側に設けられた内側壁との間に形成され、前記内側壁は、貫通孔が設けられていることが好ましい。
また、前記凸部の表面のうちの前記第1ケースの内側寄りの表面は、前記第1ケースの前記第2ケースに対向する面に近づくにしたがって徐々に前記第1ケースの内側に向かう方向に傾斜していることが好ましい。
本発明に係る電子部品を内蔵する筐体の防水構造によれば、簡単に製造することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る携帯電子機器の概略構成を示す正面側からみた斜視図である。 図2は、実施形態1に係る携帯電子機器の概略構成を示す正面側からみた分解斜視図である。 図3は、図2に示す携帯電子機器の概略構成を背面側からみた分解斜視図である。 図4は、図2に示す携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図である。 図5は、図4中のIV部を拡大して示す断面図である。 図6は、実施形態2に係る携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図である。 図7は、実施形態3に係る携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図である。 図8は、実施形態4に係る携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図である。 図9は、実施形態5に係る携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図である。 図10は、撮像モジュールの分解斜視図である。 図11は、図10に示された撮像モジュールの第1ケースと第2ケースとの接合部分の断面図である。 図12は、図10に示された撮像モジュールの第1ケースと撮像窓との接合部分の断面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯電子機器の一例としてPHS(Personal Handy-phone System)端末を取り上げるが、携帯電子機器はPHS端末に限定されるものではなく、例えば、携帯電話機、PDA、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機等であってもよい。
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係る電子部品を内蔵する筐体の防水構造の一例としてPHS(Personal Handy-phone System)端末等の携帯電子機器を、図面を参照して説明する。図1は、実施形態1に係る携帯電子機器の概略構成を示す正面側からみた斜視図であり、図2は、実施形態1に係る携帯電子機器の概略構成を示す正面側からみた分解斜視図であり、図3は、図2に示す携帯電子機器の概略構成を背面側からみた分解斜視図である。実施形態1に係る携帯電子機器1は、防水機能を有するPHS端末である。携帯電子機器1は、図1、図2及び図3に示すように、筐体2が互いに取り付けられるフロントケース21とリアケース22で構成された、所謂ストレート型のPHS端末である。ここで、本発明では、筐体2の長手方向が長さ方向であり、筐体2の幅方向が幅方向であり、長さ方向と幅方向との双方に直交する方向が厚さ方向である。
筐体2は、偏平な箱状に形成されている。筐体2は、図1、図2及び図3に示すように、携帯電子機器1の正面側に配されるフロントケース21(第1ケースに相当)と、携帯電子機器1の背面側に配されるリアケース22(第2ケースに相当)とを備えている。フロントケース21は、合成樹脂で構成され、枠状の枠状部23と、箱状の箱状部24とを一体に備えている。フロントケース21は、箱状部24の中央部が透光性の合成樹脂で構成され、他の部分が遮光性の合成樹脂で構成されている。フロントケース21は、枠状部23と箱状部24とが前記長さ方向に並べられている。また、フロントケース21は、枠状部23の正面側に操作部カバー30が取り付けられる。
リアケース22は、合成樹脂で構成され、枠状の枠状部25と、箱状の箱状部26とを一体に備えている。リアケース22は、枠状部25と箱状部26とが前記長さ方向に並べられている。また、リアケース22は、枠状部25の背面側に複数の電池カバー27a,27bが取り付けられる。電池カバー27a,27bは、実施形態1では二つ設けられている。二つの電池カバー27a,27bは、リアケース22の枠状部25の背面に順に重ねられて、リアケース22に取り付けられる。なお、リアケース22の枠状部25の背面に直接重ねられる一方の電池カバー27aと、枠状部25との間は、防水構造となっている。これにより、リアケース22は、枠状部25と電池カバー27aとの間に形成される空間に外部から水が入ることを抑制でき、当該空間を防水空間とすることができる。リアケース22の枠状部25と電池カバー27aとの間の防水構造は、枠状部25と電池カバー27aとの間にパッキン等のシール部材を配置している。
また、筐体2は、フロントケース21の外縁部とリアケース22の外縁部とが互いに対向して係合し、これらの間が防水構造3(図4に示す)となっている。これにより、筐体2は、フロントケース21とリアケース22との間に形成される空間に外部から水が入ることを抑制でき、当該空間を防水空間とすることができる。なお、フロントケース21とリアケース22との間の防水構造3(防水構造)については、後述する。また、実施形態1では、筐体2は、フロントケース21に設けられた係合爪28が、リアケース22に設けられた孔29に係合することで、フロントケース21とリアケース22とが互いに取り付けられる。
また、携帯電子機器1は、図2及び図3に示すように、基体4と、操作パッド5と、電池6などを備えている。基体4と操作パッド5と電池6などは、筐体2に搭載される。基体4は、携帯電子機器1全体の動作をつかさどるものである。基体4は、ベース板43と、画像を表示する表示装置41と、操作を受け付ける操作部42と、各種電子部品を実装した基板44などを備えている。ベース板43は、表示装置41と操作部42と基板44や、PHS端末として必要な各種機能部品(マイク、レシーバ、スピーカ、カメラなど)を固定している。表示装置41は、フロントケース21の箱状部24の中央部の透明部分を透して、待ち受け画像、メニュー画像等の種々の画像を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネル等を有する表示パネルである。操作部42は、各種のスイッチ(図示せず)を有するものである。基板44は、筐体2に内蔵される各種電子部品を実装した、所謂プリント配線板(PWB:Printed Wiring Board)である。即ち、携帯電子機器1は、電子部品を備えている。基体4は、操作部42がフロントケース21の枠状部23内に搭載され、表示装置41がフロントケース21の箱状部24内に搭載されて、筐体2の内部に配置される。
操作パッド5は、ユーザの操作を受け付けるためのものである。操作パッド5は、操作される各種の操作キー51と、操作キー51を設けた防水シート52とを備えている。操作パッド5は、操作キー51が操作部カバー30に設けられた通し孔30aを通して外部に露出されて、フロントケース21に搭載される。操作キー51は、操作部42のスイッチと対応しており、操作を操作部42の対応するスイッチに伝える。操作キー51は、例えば、通話相手の電話番号やメール作成時等に文字を入力するための操作キー、表示装置41に表示されるメニューの選択及び決定や画面のスクロール等を容易に実行するための方向及び決定キー等を含む。また、操作パッド5は、防水シート52がフロントケース21の枠状部23と操作部カバー30との間に配置されて、フロントケース21の枠状部23との間を防水構造とする。
電池6は、携帯電子機器1の電源として機能するものである。電池6は、リアケース22の枠状部25内に収容されて、リアケース22に搭載される。電池6は、電池カバー27aにより覆われる。
次に、フロントケース21とリアケース22の防水構造3(電子部品を内蔵する筐体の防水構造に相当)について、図面を参照して説明する。図4は、図2に示す携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図であり、図5は、図4中のIV部を拡大して示す断面図である。
防水構造3は、フロントケース21とリアケース22の互いに対向する外縁部に設けられている。防水構造3は、図4及び図5に示すように、リアケース22の外縁部のフロントケース21に対向する面22aに設けられた溝31と、フロントケース21の外縁部のリアケース22に対向する面21aに設けられた凸部32とを備えている。
溝31は、リアケース22の外縁部に全周に亘って設けられている。溝31は、面22aから凹に形成され、断面形状が矩形状あるいは弧状に形成されている。溝31は、リアケース22の外側に設けられた外側壁34と、外側壁34よりもリアケース22の内側に設けられた内側壁35との間に形成されている。外側壁34と内側壁35とは、間隔をあけて配置され、互いの間を溝31としている。フロントケース21とリアケース22とが互いに取り付けられると、内側壁35の上端面351が外側壁34の上端面341よりもリアケース22の面22aから離間する。なお、実施形態1では、外側壁34の上端面341がリアケース22の面22aと一致している。内側壁35の上端面351が外側壁34の上端面341よりもリアケース22の面22aから離間することは、内側壁35が、外側壁34よりも低いことを示している。なお、実施形態1では、内側壁35は、外側壁34よりも若干低い。内側壁35の高さは、外側壁34の高さの半分よりも高い。溝31内には、接着剤33が塗布される。
接着剤33は、硬化する前に溝31内に塗布される。実施形態1では、接着剤33は、リアケース22に対して相対移動される吐出口(図示せず)から一定量ずつ吐出されて、溝31内に塗布される。なお、接着剤33の吐出口から吐出される一定量及びこの一定量の公差(変動幅に相当)が、携帯電子機器1の設計時などに定められている。
凸部32は、フロントケース21の外縁部に全周に亘って設けられている。凸部32は、面21aから凸に形成され、断面形状が矩形状もしくは弧状に形成されている。凸部32の断面形状は、溝31の断面形状よりも小さい。凸部32は、フロントケース21とリアケース22とが互いに取り付けられると、溝31内に侵入して接着剤33に接触する。凸部32の先端の溝31内への侵入深さHは、溝31内への接着剤33の塗布量が前述した一定値よりも公差分下回る場合でも、図5中の下方の二点鎖線で示すように、凸部32が接着剤33に接触可能な深さである。なお、侵入深さHは、フロントケース21とリアケース22とが互いに取り付けられた際の外側壁34の上端面341から凸部32の先端までの距離をいう。また、接着剤33の一定値よりも公差分下回る塗布量は、接着剤33の塗布量の変動幅の最小量をいう。
また、溝31は、内側に塗布された接着剤33の量が前述した一定値よりも公差分上回る場合でも、図5中の上方の二点鎖線で示すように、接着剤33を内側壁35の上端面351を超えさせない大きさである。また、接着剤33の一定値よりも公差分上回る塗布量は、接着剤33の塗布量の変動幅の最大量をいう。なお、図5中の実線は、接着剤33の塗布量が前述した一定値である場合の接着剤33の表面を示している。図5中の一点鎖線は、接着剤33の塗布量が前述した一定値よりも公差分下回る場合の接着剤33の表面を示している。図5中の上方の二点鎖線は、接着剤33の塗布量が前述した一定値よりも公差分上回る場合の接着剤33の表面を示している。
前述した携帯電子機器1は、以下のように組み立てられる。まず、基体4が、フロントケース21に内蔵される。リアケース22に対して相対的に移動する吐出口から接着剤33が溝31内に一定量ずつ吐出されて、接着剤33が溝31内に塗布される。その後、接着剤33の硬化前に外縁部の面21a,22aが互いに重なるように、フロントケース21とリアケース22とが互いに取り付けられる。フロントケース21とリアケース22とが互いに取り付けられる際には、接着剤33が硬化する前であるので、凸部32が溝31内に侵入して接着剤33に接触する。そして、凸部32は、接着剤33内にも侵入して、接着剤33を溝31の内面に向けて押し付ける。その後、操作パッド5をフロントケース21の枠状部23に重ねて、操作部カバー30をフロントケース21に取り付ける。さらに、電池6をリアケース22の枠状部25内に内蔵して、電池カバー27a,27bをリアケース22の枠状部25に取り付ける。
そして、防水構造3は、接着剤33が硬化すると、接着剤33が溝31の内面と凸部32の表面との双方に密に接触して、フロントケース21とリアケース22との間を水密に保つ。防水構造3は、接着剤33がフロントケース21とリアケース22との間に形成される空間に外部から水が入ることを抑制する。また、接着剤33は、硬化すると、フロントケース21とリアケース22とを固定する。
実施形態1に係る携帯電子機器1は、リアケース22の溝31内に塗布された接着剤33に、フロントケース21に設けられた凸部32を接触させている。携帯電子機器1は、接着剤33と凸部32とにより、フロントケース21とリアケース22との間を防水構造3とする。これにより、携帯電子機器1は、吐出口から接着剤33を溝31内に塗布して、フロントケース21とリアケース22とを取り付けることにより組み立てることができるので、製造時の手間を抑制することができ、簡単に製造することができる。
また、携帯電子機器1は、溝31内に塗付された接着剤33の硬化前に、フロントケース21とリアケース22とを取り付けて、接着剤33が硬化することで防水構造3とする。さらに、携帯電子機器1は、凸部32の溝31内への侵入深さHが、溝31内に塗付される接着剤33の塗布量が変動幅の最小量であっても、凸部32が接着剤33に接触可能な深さである。これにより、携帯電子機器1は、製造後に、接着剤33とフロントケース21及びリアケース22との間に隙間を生じることを抑制でき、フロントケース21とリアケース22との間の高い防水機能を維持することができる。したがって、携帯電子機器1は、高い防水機能を維持しつつ、簡単に製造することができる。
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2に係る携帯電子機器を、図面を参照して説明する。図6は、実施形態2に係る携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図である。なお、図6において、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。実施形態2に係る携帯電子機器1の防水構造3aは、図6に示すように、溝31を形成する内側壁35aの高さが、外側壁34の高さの半分よりも低く、内側壁35aが外側壁34よりも低い。また、実施形態2の携帯電子機器1の防水構造3aは、凸部32aの面21aからの突出量が、実施形態1よりも小さく、凸部32aが、実施形態1より幅広である。
実施形態2に係る携帯電子機器1は、接着剤33の塗布量が前述した一定量を上回ると、フロントケース21とリアケース22とを取り付ける際に、接着剤33が、図6に示すように、内側壁35aの上端面351上に乗り上げることがある。
実施形態2に係る携帯電子機器1は、内側壁35aが外側壁34よりも低いので、フロントケース21とリアケース22とを取り付ける際に、余剰な接着剤33を、外側壁34を越えるよりも先に内側壁35aを超えさせてケース21,22内に留める。これにより、携帯電子機器1は、接着剤33が外側壁34を超えてケース21,22外に吐出することを抑制することができ、高い防水機能を維持しつつ簡単に製造することができることにくわえ、美観を損ねることを抑制することができる。
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3に係る携帯電子機器を、図面を参照して説明する。図7は、実施形態3に係る携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図である。なお、図7において、実施形態1及び実施形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。実施形態3に係る携帯電子機器1の防水構造3bでは、図7に示すように、溝31を形成する内側壁35は、当該内側壁35を貫通した貫通孔36が設けられている。貫通孔36は、溝31の長手方向に間隔をあけて複数設けられている。
実施形態3に係る携帯電子機器1は、溝31内に塗付される接着剤33が、フロントケース21とリアケース22とを取り付ける際に、凸部32から押されて、図7に示すように、内側壁35に設けられた貫通孔36内に侵入することがある。
実施形態3に係る携帯電子機器1は、内側壁35に貫通孔36が設けられているので、フロントケース21とリアケース22とを取り付ける際に、余剰な接着剤33を、外側壁34を越えるよりも先に貫通孔36内に侵入させてケース21,22内に留める。これにより、携帯電子機器1は、接着剤33が外側壁34を超えてケース21,22外に吐出することを抑制することができ、高い防水機能を維持しつつ簡単に製造することができることにくわえ、美観を損ねることを抑制することができる。
[実施形態4]
次に、本発明の実施形態4に係る携帯電子機器を、図面を参照して説明する。図8は、実施形態4に係る携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図である。なお、図8において、実施形態1から実施形態3と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。実施形態4に係る携帯電子機器1の防水構造3cは、図8に示すように、内側壁35aの高さが、実施形態2と同様に外側壁34の高さの半分よりも低く、内側壁35aが、外側壁34よりも低い。また、実施形態4に係る携帯電子機器1の防水構造3cは、凸部32の面21aからの突出量が、実施形態1と同等である。
実施形態4に係る携帯電子機器1は、接着剤33の塗布量が前述した一定量を上回ると、フロントケース21とリアケース22とを取り付ける際に、接着剤33が、図8に示すように、内側壁35aの上端面351上に乗り上げることがある。
実施形態4に係る携帯電子機器1は、内側壁35aが外側壁34よりも低いので、フロントケース21とリアケース22とを取り付ける際に、余剰な接着剤33を、外側壁34を越えるよりも先に内側壁35aを超えさせてケース21,22内に留める。これにより、携帯電子機器1は、接着剤33が外側壁34を超えてケース21,22外に吐出することを抑制することができ、高い防水機能を維持しつつ簡単に製造することができることにくわえ、美観を損ねることを抑制することができる。
[実施形態5]
次に、本発明の実施形態5に係る携帯電子機器を、図面を参照して説明する。図9は、実施形態5に係る携帯電子機器のフロントケースとリアケースの防水構造の概略構成を示す断面図である。なお、図9において、実施形態1から実施形態4と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。実施形態5に係る携帯電子機器1の防水構造3dでは、凸部32bの表面のうちのフロントケース21の内側寄りの表面321は、面21aに近づくにしたがって徐々にフロントケース21の内側に向かう方向に傾斜している。凸部32bの表面321は、面21a,22aと平行な方向と、面21a,22aに直交する方向との双方に対して傾斜している。
実施形態5に係る携帯電子機器1は、フロントケース21とリアケース22とを取り付ける際に、接着剤33が、図9に示すように、表面321上を移動して、フロントケース21の内側に案内される。
実施形態5に係る携帯電子機器1は、凸部32bのフロントケース21の内側寄りの表面321が面21aに近づくにしたがって徐々にフロントケース21の内側に向かう方向に傾斜している。これにより、携帯電子機器1は、フロントケース21とリアケース22とを取り付ける際に、接着剤33が表面321によりケース21,22の内側に向けて案内される。したがって、携帯電子機器1は、接着剤33が外側壁34を超えてケース21,22外に吐出することを抑制することができ、美観を損ねることを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
たとえば、前述においては、電子部品を内蔵する筐体の防水構造の一例としてPHS(Personal Handy−phone System)端末等の携帯電子機器を例に説明したが、上記防水構造は、PHS端末等の携帯電子機器に限定されるものではなく、例えば、携帯電話機、PDA、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機、ビデオカメラ、時計等の電子機器、もしくは、CCDセンサやCMOSセンサを内蔵した撮像モジュール、マイクやスピーカを内蔵した音響モジュールであってもよい。
以下、具体的に、撮像モジュールについて説明する。図10は、撮像モジュール500の分解斜視図である。撮像モジュール500は、第1ケース501と第2ケース601とによって当該モジュールの筐体が構成される。そして、第1ケース501は枠状の凸部502を有し、第2ケース601は前記凸部502と対向する位置に溝602を有する。さらに、前記溝502には接着剤が塗布され、凸部502は、前記第1ケース501と第2ケース601とが取り付けられると、前記溝602内に侵入して前記接着剤に接触する。また、撮像素子700から出力される信号を送出する信号ケーブルや、当該撮像素子に電力を供給する電源ケーブル等が纏められたケーブル900が、筐体の内部から外部に水密状態を維持したまま引き出されている。
このように撮像モジュールの筐体が構成されることによって、防水パッキンを溝に嵌め込む従来技術に比べて製造を簡素化することができる。
ところで、このような撮像モジュール500は、自動車等の乗り物に搭載される場合、振動を受け易い環境下に配されることとなる。しかしながら、本願発明の構成に加え、凸部502を溝内部の接着剤に埋入させることにより、第1ケース501と第2ケース601との間の固着は、振動に起因する横方向(第1ケース501と第2ケース601とが積層する方向に直交する方向)へのずれに対して強くなるため、結果として防水性が損なわれにくくなる。
上述の構成について、図11を用いて詳細に説明する。図11は、図10に示された撮像モジュールの第1ケース501と第2ケース601との接合部分の断面図である。なお、図11は、説明のために、第1ケース501と第2ケース601とが組み立てられる直前の様子を示しており、第1ケースと501と第2ケース601とが固着されて一つの筐体を構成する際には、外壁部611の上面611aと、第1ケース501の前記上記611aと対向する面である上面511aとは当接し、溝602に塗布された接着剤33に凸部502が埋入する。
第2ケース601は、第1ケース501と固着される箇所に、筐体外側面を形成する外壁部611と、筐体内側面を形成する内壁部612と、これら外壁部611および内壁部612とに囲まれた箇所に溝602と、を有する。溝部602の底部602aからの外壁部611の高さは、溝部602の底部602aからの内壁部612の高さよりも低くなるように構成されている。
つまり、第1ケース501と第2ケース601とが組み立てられる際には、前述したように、外壁部611の上面611aと、第1ケース501の上面511aとは当接するものの、内壁部612の上面612aと第1ケース501の上面512aとは当接せずに隙間が生じる。
したがって、第1ケース501と第2ケース601が組み立てられることにより、凸部502が接着剤33に埋入することによって押し出された接着剤33は、たとえ溝602から溢れ出てしまったとしても、外壁部611から外側にあふれずに、内壁部612から内側にあふれるために、接着剤によって外観が損なわれる虞を抑制することが出来る。
さらに、第1ケース501と第2ケース601とからなる筐体内には、レンズ701を備える撮像素子700が実装される。また、第1ケース501または第2ケース601のいずれかには、撮像素子700のレンズ701が臨む撮像窓801が接着剤によって固定されている。
たとえば、前述の撮像モジュール500においては、撮像窓801が筐体(第1ケース501または第2ケース502)に取り付けられる。本実施形態では、撮像窓801は、第1ケース501に取り付けられるものとする。そして、第1ケース501は、撮像窓801が配される箇所に枠状の凸部503を有し、撮像窓801は前記凸部503と対向する位置に溝802を有する。さらに、前記溝802には接着剤が塗布され、凸部503は、前記第1ケース501と第2ケース601とが取り付けられると、前記溝802内に侵入して前記接着剤に接触する。
このように、撮像窓801と筐体とは、凸部503、溝802および当該溝802に塗布された接着剤によって、防水パッキンを用いることなく製造を簡単にすることが出来る。
さらに、本撮像モジュール500は、前述したように、自動車等の乗り物に搭載される場合があるものの、撮像部801と第1ケース501との間の固着は、振動に起因する横方向(撮像窓801と第1ケース501とが積層する方向に直交する方向)へのずれに対して強くなるため、結果として防水性が損なわれにくくなる。
上述の構成について、図12を用いて詳細に説明する。図12は、図10に示された撮像モジュールの第1ケース501と撮像窓801との接合部分の断面図である。なお、図12は、説明のために、第1ケース501と撮像窓801とが組み立てられる直前の様子を示しており、第1ケース501に撮像窓801が固着される際には、撮像窓801の外壁部811の上面811aと、第1ケース501の前記上記611aと対向する面である上面511aとは当接し、溝802に塗布された接着剤33に凸部502が埋入する。
撮像窓801は、第1ケース501と固着される箇所に、撮像窓801の縁を形成する外縁部811と、撮像窓801の中央部を形成する内面部812と、これら外縁部811および内面部812とに囲まれた箇所に溝802と、を有する。溝部802の底部802aからの外縁部811の高さは、溝部802の底部802aからの内面部812の高さよりも低くなるように構成されている。
つまり、第1ケース501に撮像窓801が組み立てられる際には、前述したように、外縁部811の上面811aと、第1ケース501の上面811aとは当接するものの、内面部812の上面812aと第1ケース501の上面812aとは当接せずに隙間が生じる。
したがって、第1ケース501に撮像窓801が組み立てられることにより、凸部503が接着剤33に埋入することによって押し出された接着剤33は、たとえ溝802から溢れ出てしまったとしても、外縁部811から外側にあふれずに、内面部812から内側にあふれるために、接着剤によって外観が損なわれる虞を抑制することが出来る。
1 携帯電子機器
2 筐体
3 防水構造(電子部品を内蔵する筐体の防水構造)
21 フロントケース(第1ケース)
22 リアケース(第2ケース)
21a,22a 面
31,602 溝
32,502 凸部
33 接着剤
34 外側壁
35 内側壁
36 貫通孔
321 内側寄りの表面
501 第1ケース
601 第2ケース
H 侵入深さ

Claims (5)

  1. 第1ケース、及び接着剤が塗布される溝を前記第1ケースに対向する面に有する第2ケースからなる筐体と、
    前記筐体に内蔵される電子部品と、を備え、
    前記第1ケースは、前記第2ケースの前記溝に対向する面に、前記第1ケースと前記第2ケースとが取り付けられると、前記溝内に侵入して前記接着剤に接触する凸部を備え
    前記溝は、前記第2ケースに設けられた外側壁と、前記外側壁よりも前記第2ケースの内側に設けられた内側壁との間に形成され、
    前記内側壁は、前記第1ケースと前記第2ケースとを取り付ける際に、余剰な前記接着剤を、前記外側壁を越えるよりも先に侵入させるための貫通孔が設けられていることを特徴とする電子部品を内蔵する筐体の防水構造。
  2. 前記凸部の前記溝内への侵入深さは、前記接着剤の塗布量が当該塗布量の変動幅の最小量であっても前記接着剤に接触可能な深さであることを特徴とする請求項1に記載の電子部品を内蔵する筐体の防水構造。
  3. 記内側壁は、前記外側壁よりも低いことを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品を内蔵する筐体の防水構造。
  4. 前記第1ケースと前記第2ケースとを取り付ける際に、前記内部壁と前記凸部との間に隙間が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子部品を内蔵する筐体の防水構造。
  5. 前記凸部の表面のうちの前記第1ケースの内側寄りの表面は、前記第1ケースの前記第2ケースに対向する面に近づくにしたがって徐々に前記第1ケースの内側に向かう方向に傾斜していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子部品を内蔵する筐体の防水構造。
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