JP6887202B2 - 回路基板収容ケース - Google Patents

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Description

この発明は、回路部品(例えば車載用レーダー)が実装された回路基板を収容する回路基板収容ケースに関する。
従来の回路基板収容ケース(例えば特許文献1)は、第1分割ケース及び第2分割ケースで構成されている。第1分割ケースの周縁には、係合溝が設けられ、第2分割ケースの周縁には、上記の係合溝に挿入される係合壁が設けられている。
第1分割ケース及び第2分割ケースは、上記の係合溝に接着剤が充填された状態で、互いに組み付けられる。この組付状態では、係合溝に充填された接着剤が、係合溝と係合壁との間の隙間全体に行き渡って、係合溝と係合壁とを互いに固定すると共に係合溝と係合壁との間の隙間を封止する。
しかしながら、従来の回路基板収容ケースでは、寸法公差や組付誤差などにより、係合溝と係合壁との間の相対的な配置に位置ずれが生じたり、係合壁が係合溝に対して傾いて挿入される場合がある。この結果、係合壁が係合溝に挿入されるとき、係合溝と係合壁との間の隙間で接着剤が流動し難くなる部分が生じる。そして、係合溝と係合壁との間の隙間で接着剤が偏在することで、第1分割ケースと第2分割ケースとの合わせ目から接着剤がはみ出す場合がある。
特開2011−201348号公報
そこで、この発明は、係合溝と係合壁との間に接着剤が充填される回路基板収容ケースにおいて、接着剤の偏在を抑制することができる回路基板収容ケースを提供することにある。
この発明は、回路基板が収容される回路基板収容ケースであって、開口部を有する第1分割ケースと、前記第1分割ケースの前記開口部を閉塞する第2分割ケースとが備えられ、前記第1分割ケースには、前記開口部の周縁に沿って係合溝が設けられ、前記第2分割ケースには、前記係合溝に挿入される係合壁が立設されており前記係合壁における外側側面と内側側面の各々の先端部の間に内側に面する傾斜面が連接され、前記係合溝における外側側面と内側側面のうち前記傾斜面に面する前記内側側面のほうが高く形成され、前記係合溝における前記内側側面の上端部分に、前記係合壁との隙間を拡張した接着剤溜まりを有する回路基板収容ケースである。
なお、上記の傾斜面は、平面であっても湾曲面であってもよい。また、係合壁の両側の側面の各々の先端部と傾斜面との連接は、直接的な連接であっても、面取り面などを介した間接的な連接であってもよい。
この発明により、係合壁よりも外側の隙間及び内側の隙間のうち、接着剤が相対的に流動し易い方である外側の隙間の大きさを維持して、接着剤が相対的に流動し難い方である内側の隙間を、接着剤が十分に流動できる大きさに調整することができる。
この結果、係合壁が係合溝に挿入されたときに、係合溝に充填された接着剤を、係合壁よりも外側の隙間及び内側の隙間の両方に行き渡らせることができる。換言すれば、係合壁よりも外側の隙間及び内側の隙間のうちの一方の隙間に接着剤が偏在することを抑制でき、当該一方の隙間から外部に接着剤がはみ出すことを抑制することができる。
また、係合壁における外側側面と内側側面の各々の先端部の間に連接された傾斜面は、内側に面するように外側側面の先端部側から内側側面の先端部側に傾斜している。従って、係合壁が係合溝に挿入されたときに、係合壁よりも外側の隙間及び内側の隙間のうち、上記の傾斜面が面する側の隙間が反対側である外側の隙間よりも大きくなる。この結果、上記の外側の隙間の大きさを維持して、上記の傾斜面が面する側の隙間を、接着剤が十分に流動できる大きさに確保することができる。
また、係合溝における外側側面と内側側面のうち、係合溝に充填された接着剤がはみ出さない側側面の高さを維持して、係合溝に充填された接着剤がはみ出し易い側側面の高さを、接着剤がはみ出さない高さに確保することができる。
このように、係合壁における外側側面と内側側面の各々の先端部の間に内側に面する傾斜面が連接されているため、係合壁が係合溝に挿入されたときに、係合溝に充填された接着剤を、上記の傾斜面が面する側の隙間(係合溝における内側側面と係合壁との隙間)に行き渡らせることができる。具体的には、係合溝における外側側面と内側側面のうち傾斜面に面する内側側面のほうが高く形成されているため、係合壁が係合溝に挿入されたときに、係合溝に充填された接着剤を、上記の傾斜面が面する側の隙間の高い位置まで行き渡らせることができる。
加えて、係合溝における内側側面の上端部分に、係合壁との隙間を拡張した接着剤溜まりを有するため、係合壁が係合溝に挿入されたときに、傾斜面に沿って上方へ送られた接着剤を、内部の回路基板側へはみ出す手前で溜めることができる。そのため、上記の傾斜面が面する側の隙間(係合溝における内側側面と係合壁との隙間)から接着剤がはみ出すことを抑制することができる。
また、この発明の態様として、前記係合壁は、前記係合壁における各側面と前記傾斜面との連接部分のうち、内側の前記連接部分が外側の前記連接部分よりも相対的に凹んだ傾斜面に形成されてもよい。
なお、上記の傾斜面は、平面であっても湾曲面であってもよい。
この発明により、係合溝と係合壁との間の隙間全体のうち、上記の外側の連接部分(即ち相対的に凹んでいない連接部分)付近の隙間の大きさを維持して、上記の内側の連接部分(即ち傾斜面に形成された連接部分)付近の隙間を、接着剤が十分に流動できる大きさに確保することができる。
また、この発明の態様として、前記傾斜面の先端部は、前記係合壁の厚さ方向の中心よりも外側の前記連接部分の側に配置されてもよい。
なお、傾斜面の先端部とは、係合壁の先端部側及び基端部側のうち、先端部側の端部である。
この発明により、上記の傾斜面と係合溝との間の隙間をより広く確保することができ、接着剤の流動性をより向上させることができる。
また、この発明の態様として、前記係合壁は、前記係合溝における前記内側側面の側に傾斜又は位置ずれしていてもよい。
この発明により、係合壁が、係合溝における内側側面の側に傾いていても、上記の傾斜面によって、係合溝と係合壁との間の隙間のうち、係合壁が傾斜又は位置ずれした側の隙間を、接着剤が十分に流動できる大きさに確保することができる。
また、この発明の態様として、前記第1分割ケースの周縁において、前記係合溝の底部に対して当該係合溝の外側部分よりも内側部分のほうが高く形成され記第2分割ケースの周縁において、前記係合壁の頂部に対して当該係合壁の外側部分よりも内側部分のほうが高く形成され前記第1分割ケース側の前記外側部分及び前記内側部分と前記第2分割ケース側の前記外側部分及び前記内側部分とが突き合わされてもよい。
この発明により、第1分割ケースの周縁で係合溝の外側部分よりも内側部分のほうが高く形成され、第2分割ケースの周縁で係合壁の外側部分よりも内側部分のほうが高く形成されているため、第1分割ケースと第2分割ケースとの合わせ目の間隔が大きくなり過ぎることを抑制することができる。
また、第1分割ケース側の外側部分及び内側部分と第2分割ケース側の外側部分及び内側部分とが突き合わされるため、第1分割ケースと第2分割ケースとの合わせ目から接着剤がはみ出すことを抑制することができる。
また、この発明の態様として、前記接着剤溜まりが前記第2分割ケース側の前記内側部分によって封止されてもよい。
この発明により、接着剤溜まりが第2分割ケース側の内側部分によって封止されるため、第1分割ケースと第2分割ケースとの内側の合わせ目から接着剤がはみ出すことを抑制することができる。
この発明によれば、係合溝と係合壁との間に接着剤が充填される回路基板収容ケースにおいて、接着剤の偏在を抑制すると共に、回路基板収容ケースの合わせ目からの接着剤のはみ出しを抑制する回路基板収容ケースを提供することにある。
本発明の実施形態に係る回路基板収容ケースを示す斜視図。 回路基板収容ケースを示す分解斜視図。 (a)は蓋体を裏側から見た斜視図、(b)はケース本体を開口部側から見た斜視図。 図1のA−A断面図。 図4の範囲Wを示す拡大図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1〜図5を参照して、この実施形態に係る回路基板収容ケース1について説明する。なお、図4では、作図上の都合により、後述の回路基板3及び電磁シールド部材4は図示省略されている。
<全体構成>
図1及び図2に示すように、回路基板収容ケース1は、各種機能を構成する回路部品が実装された回路基板3が収容可能な例えば樹脂製のケースであり、回路基板3が収容された状態で、例えば、車両の所定部位に固定されて用いられる。
この実施形態では、回路基板収容ケース1には、例えば底面視矩形の回路基板3と、回路基板3を電磁波から遮蔽する例えば底面視矩形の底浅皿状の電磁シールド部材4とが収容される。回路基板3には、上記の各種機能として、電波を対象物に向けて発射しその反射波を測定することで、対象物までの距離や方向を測る近距離レーダーを構成する回路部品が実施可能である。
回路基板収容ケース1は、開口部5aを有する例えば樹脂製のケース本体5(第1分割ケース)と、ケース本体5の開口部5aを閉塞する例えば樹脂製の蓋体6(第2分割ケース)とを備えている。
図3(b)及び図4に示すように、ケース本体5は、例えば、底面視矩形で一面が開放した底浅の箱状に形成されている。より詳細には、ケース本体5は、底面視矩形の板状の底部51と、底部51の周縁に沿って立設された周壁部52と、周壁部52の外周面に設けられ、車両の所定部位に締結具(例えばネジ)で固定される複数(例えば3つ)の固定部53と、周壁部52の外周面に設けられ、外部からの相手コネクタが接続されるコネクタ部54とを備えている。コネクタ部54は、ケース本体5の内部に収容された回路基板3と電気的に接続され、コネクタ部54に接続された相手コネクタと回路基板3とを電気的に接続する。
周壁部52の先端面(即ち周壁部52の立設方向の端面)には、蓋体6の後述の係合壁65が挿入される係合溝55が、周壁部52の周方向全体に渡って設けられている。係合溝55には、接着剤7が充填される(図5参照)。この接着剤7によって、ケース本体5と蓋体6とが互いに固定されると共にケース本体5と蓋体6との間の合わせ目が封止される。
ケース本体5では、周壁部52と底部51とによって、回路基板3が収容される収容凹部が構成され、この収容凹部の開口部が開口部5aになっている。底部51の内側主面には、回路基板3及び電磁シールド部材4を固定するための締結具(例えばネジ)が締結される複数のボス部56が立設されている。回路基板3及び電磁シールド部材4は、互いに重ねられた状態でケース本体5の内部(即ち収容凹部の内部)に収容され、締結具(例えばネジ)で各ボス部56に共締めで締結されることで、底部51に固定される。
図3(a)及び図4に示すように、蓋体6は、例えば、底面視矩形の底浅の皿状に形成されている。より詳細には、蓋体6は、底面視矩形の板状の底部61と、底部61の周縁に沿って立設された周壁部62とを備えている。周壁部62の先端面(即ち周壁部62の立設方向の端面)には、ケース本体5の係合溝55に挿入される係合壁65が、周壁部62の周方向全体に渡って立設されている。
図4に示すように、ケース本体5と蓋体6とが互いに組み付けられた状態では、蓋体6がケース本体5の開口部5aを閉塞すると共に、蓋体6の周壁部62の先端面がケース本体5の先端面に突き合わされ、蓋体6の係合壁65がケース本体5の係合溝55に挿入される。この挿入状態では、係合溝55と係合壁65との間に隙間S(図5参照)が確保され、その隙間S全体に、係合溝55に充填された接着剤7が行き渡る。この結果、接着剤7によって、ケース本体5と蓋体6とが互いに固定されると共に、ケース本体5と蓋体6との合わせ目が封止される。
<係合溝55及び係合壁65>
図5を参照して、係合溝55及び係合壁65について詳しく説明する。
上述のように、ケース本体5の周壁部52の例えば平坦な先端面には、係合溝55が設けられ、蓋体6の周壁部62の例えば平坦な先端面には、係合溝55に挿入される係合壁65が立設されている。
この回路基板収容ケース1では、係合壁65の立設方向L1が、係合溝55に対する係合壁65の挿入方向L2に対して、係合壁65の両側の側面(即ち外側側面65a及び内側側面65b)のうちの一方の側面の側に傾いていた場合でも、係合溝55に充填された接着剤7が、係合溝55と係合壁65との間の隙間S全体に(即ち係合壁65が傾いた側とは反対側だけでなく係合壁65が傾いた側にも)行き渡るように、係合壁65が形成されている。
以下の説明では、一例として、係合壁65の立設方向L1が、挿入方向L2に対して、係合壁65の内側側面65bの側に傾いていた場合を例に挙げて説明する。
まず、係合溝55について説明する。係合溝55の周方向断面形状(即ち周方向に直交する断面の断面形状)は、略U字形状である。即ち、係合溝55において、両側の側面(即ち外側側面55a及び内側側面55b)の各々と底部55cとの間の各連接部分は、例えば円弧状に面取りされて形成されている。この実施形態では、それら各連接部分は、円弧状に面取りされているが、凹角状に尖っていてもよい。
次に、係合壁65について説明する。係合壁65の周方向断面形状(即ち周方向に直交する断面の断面形状)は、その中心線L3の外側と内側とで非対称である。なお、中心線L3は、係合壁65の厚さの中心を通り、係合壁65の立設方向L1に平行な直線である。
より詳細には、係合壁65は、係合壁65において両側の側面65a,65bの各々と先端部65cとの間の各連接部分65d,65eのうち、一方の連接部分(即ち係合壁65が傾いた側の連接部分)65dが、他方の連接部分65eよりも相対的に凹むように面取りされた傾斜面に形成されている。以後、傾斜面65dとも記載する。傾斜面65dは、係合壁65の先端部65cに向かって係合壁65の内側側面65bから外側側面65aに傾斜している。
この実施形態では、一方の連接部分(即ち傾斜面)65dは、例えば、平面状に形成され、他方の連接部分65eは、例えば、凸曲面状に面取りされて形成されている。なお、一方の連接部分65dは、曲面状であってもよく、他方の連接部分65eは、凸角状に尖っていてもよい。
傾斜面65dの先端部(即ち係合壁65の先端部65c側の端部)65d1は、例えば、中心線L3よりも他方の連接部分65eの側に配置されている。傾斜面65dの基端部65d2(即ち係合壁65の内側側面65bの先端部65b1)は、例えば、係合壁65の外側側面65aの先端部65a1よりも係合壁65の基端部側(即ち立設方向L1の反対側)に配置されている。
即ち、この実施形態では、係合壁65の両側の側面65a,65bの各々の先端部65a1,65b1の高さが互いに異なり、それら各先端部65a1,65b1の間に傾斜面65dが連接されている。なお、係合壁65の外側側面65aの先端部65a1と傾斜面65dとは、例えば円弧状の連接部分65eを介して間接的に連接され、係合壁65の内側側面65bの先端部65b1と傾斜面65dとは、直接連接されている。
また、係合壁65の両側の側面65a,65bの各々の先端部65a1,65b1の高さが互いに異ならされたり、傾斜面65dの先端部65d1が中心線L3よりも他方の連接部分65eの側に配置されたりすることで、各連接部分65d,65eの傾きが独立して調整されている。
また、傾斜面65dの基端部65d2は、例えば、係合壁65の高さの中央付近に配置されている。なお、この実施形態では、係合壁65の両側の側面65a,65bの各々の基端部65a2,65b2の高さが互いに異なるが、この場合の係合壁65の高さは、係合壁65の両側の側面65a,65bの各々の基端部65a2,65b2のうち、相対的に立設方向L1の反対側にずれた基端部65b2から係合壁65の先端部65cまでの立設方向L1に沿った長さでる。
係合溝55の説明に戻って、この実施形態では、係合溝55の両側の側面55a,55bのうち、一方の側面(即ち係合壁65が傾いた側の側面、即ち内側側面)55bの先端部55b1は、他方の側面(即ち外側側面)55aの先端部55a1よりも高く形成されている。換言すれば、ケース本体5の周壁部52の先端面において、係合溝55よりも外側の外側部分52a及び内側の内側部分52bのうち、一方の部分(即ち係合壁65が傾いた側の部分、即ち内側部分)52bは、他方の部分(即ち外側部分)52aよりも高く形成されている。
これに伴って、係合壁65の両側の側面65a,65bのうち、一方の側面(即ち係合壁65が傾いた側の側面、即ち内側側面)65bの基端部65b2は、他方の側面(即ち外側側面)65aの基端部65a2よりも高く形成されている。換言すれば、蓋体6の周壁部62の先端面において、係合壁65よりも外側の外側部分62a及び内側の内側部分62bのうち、一方の部分(即ち係合壁65が傾いた側の部分、即ち内側部分)62bが他方の部分(即ち外側部分)62aよりも高く形成されている。
なお、この実施形態では、係合溝55の外側側面55a(内側側面55b)の先端部55a1(55b1)側は、例えば、係合溝55の外周側(内周側)に曲がっており、外側側面55a(内側側面55b)の先端部55a1(55b1)を、周壁部52の例えば平坦な先端面の外側部分52a(内側部分52b)に接続された部分としている。
また、この実施形態では、係合壁65の外側側面65a(内側側面65b)の基端部65a2,65b2側は、係合壁65の外周側(内周側)に曲がっており、外側側面65a(内側側面65b)の基端部65a2(65b2)を、周壁部62の例えば平坦な先端面の外側部分62a(内側部分62b)に接続された部分としている。また、係合壁65の外側側面65a(内側側面65b)の先端部65a1(65b1)を、連接部分65e(65d)に接続された部分としている。
次に、ケース本体5と蓋体6との組付方法を詳しく説明する。
まず、ケース本体5の係合溝55に接着剤7が適量充填される。なお、適量とは、接着剤7が係合溝55と係合壁65との間の隙間S全体に行き渡った状態でケース本体5と蓋体6との合わせ目からはみ出さない量である。
そして、蓋体6がケース本体5の開口部5aの正面に対向配置された状態で、その対向方向L5(即ち挿入方向L2)に沿って、蓋体6がケース本体5の開口部5aに相対的に接近され(図2参照)、蓋体6の周壁部62の先端面とケース本体5の周壁部52の先端面とが突き合わされ、蓋体6の係合壁65がケース本体5の係合溝55に挿入される(図4及び図5)。これにより、蓋体6がケース本体5の開口部5aに組み付けられる。
この組み付けの際、この実施形態では、係合壁65は、その立設方向L1が挿入方向L2に対して係合溝55の内側側面55bの側に傾いた状態で、係合溝55に挿入されるが、係合壁65の内側の連接部分65dが傾斜面であるため、係合壁65の連接部分(即ち傾斜面)65dと係合溝55の内側側面55bとの隙間Scが十分な大きさ(即ち接着剤7が流動できる大きさ)に確保された状態で、係合壁65が係合溝55に挿入される。従って、係合溝55の両側の側面55a,55bの各々と係合壁65との各隙間が十分な大きさに確保された状態で、係合壁65が係合溝55に挿入される。
この結果、係合溝55への係合壁65の挿入に伴って、係合溝55に充填された接着剤7が、係合溝55と係合壁65との間の隙間S全体に(即ち係合壁65が傾いた側とは反対側だけでなく係合壁65が傾いた側にも)行き渡る。
また、この実施形態では、係合壁65の立設方向L1が係合溝55の内側側面55bの側に傾いているため、係合溝55と係合壁65との間の隙間S全体のうち、係合壁65の内側側面65bに面する隙間Sbの方が係合壁65の外側側面65aに面する隙間Saよりも相対的に狭い(即ち隙間の容積が小さい)。このため、係合壁65の内側側面65bに面する隙間Sbの方が係合壁65の外側側面65aに面する隙間Saよりも、接着剤7が高い位置まで行き渡る。しかし、この実施形態では、係合溝55の内側側面55bの先端部55b1の高さが係合溝55の外側側面55aの先端部55a1の高さよりも高いため、接着剤7が係合溝55の内側側面55bの側の合わせ目(即ち蓋体6とケース本体5との合わせ目)からはみ出すことが抑制される。
<主要な効果>
以上、この実施形態に係る回路基板収容ケース1によれば、開口部5aを有するケース本体5(第1分割ケース)と、ケース本体5の開口部5aを閉塞する蓋体6(第2分割ケース)とが備えられ、ケース本体5には、開口部5aの周縁(即ち周壁部52の先端面)に沿って係合溝55が設けられ、蓋体6には、係合溝55に挿入される係合壁65が立設され、係合壁65の周方向断面形状は、係合壁65の厚さの中心を通る中心線L3の外側と内側とで非対称である。
この構成により、係合壁65の周方向断面形状は、係合壁65の厚さの中心を通る中心線L3の外側と内側とで非対称であるため、係合壁65の周方向断面形状において、中心線L3の外側及び内側の各々の断面形状部分を互いに異なる形に形成でき、これにより、係合溝55と係合壁65との間の隙間Sにおいて、中心線L3よりも外側及び内側の各々の隙間の大きさを、互いに独立に調整することができる。
従って、上記の中心線L3よりも外側の隙間及び内側の隙間のうち、接着剤7が相対的に流動し易い方の隙間の大きさを維持して、接着剤7が相対的に流動し難い方の隙間を、接着剤7が十分に流動できる大きさに調整することができる。
この結果、係合壁65が係合溝55に挿入されたとき、係合溝55に充填された接着剤7を、上記の中心線L3よりも外側の隙間及び内側の隙間の両方に行き渡らせることができる。換言すれば、上記の中心線L3よりも外側の隙間及び内側の隙間のうちの一方の隙間に接着剤7が偏在することを抑制でき、当該一方の隙間から外部に接着剤7がはみ出すことを抑制することができる。
また、上記のように、係合壁65の周方向断面形状における中心線L3よりも外側及び内側の各々の断面形状部分のうち、一方側の断面形状部分だけを独立して適切な形に形成できるため、係合壁65の強度の低下を抑制することができる。
また、係合壁65は、互いに先端部65a1,65b1の高さが異なる両側の側面65a,65bと、両側の側面65a,65bの各々の先端部65a1,65b1の間に連接された傾斜面65dとを有しているため、各先端部65a1,65b1の間に連接された傾斜面65dは、各先端部65a1,65b1のうち、高い方の先端部側から低い方の先端部側に傾斜している。
従って、係合壁65が係合溝55に挿入されたとき、係合溝55の両側の側面55a,55bの各々と係合壁65との間の各隙間のうち、上記の傾斜面65dが面する側の隙間が反対側の隙間よりも大きくなる。この結果、上記の反対側の隙間の大きさを維持して、上記の傾斜面65dが面する側の隙間を、接着剤7が十分に流動できる大きさに確保することができる。
また、係合壁65は、係合壁65における先端部65cと両側の側面65a,65bの各々との間の各連接部分65e,65dのうち、一方の連接部分(例えば65d)が、他方の連接部分(例えば65e)よりも相対的に凹んだ傾斜面に形成されているため、係合溝55と係合壁65との間の隙間全体のうち、上記の他方の連接部分(即ち相対的に凹んでいない連接部分)65e付近の隙間の大きさを維持して、上記の一方の連接部分(即ち傾斜面に形成された連接部分)65d付近の隙間を、接着剤7が十分に流動できる大きさに調整することができる。
また、傾斜面65dの先端部65d1は、係合壁65の厚さ方向の中心よりも、他方の連接部分65eの側に配置されているため、傾斜面65dと係合溝55との間の隙間をより広く確保することができ、接着剤7の流動性をより向上させることができる。
また、係合壁65は、係合溝55の両側の側面55a,55bのうち傾斜面65dに面する側面55bの側に傾斜しているが、このような場合でも、傾斜面65dによって、係合溝55と係合壁65との間の隙間全体のうち係合壁65が傾斜した側の隙間を、接着剤7が十分に流動できる大きさに調整することができる。
また、係合溝55の両側の側面55a,55bの各々の先端部55a1,55b1は、互いに異なる高さに形成されているため、係合溝55の両側の側面55a,55bのうち、係合溝55に充填された接着剤7がはみ出さない側(例えば係合壁65が傾斜する側とは反対側)の側面55aの先端部55a1の高さを維持して、係合溝55に充填された接着剤7がはみ出し易い側(例えば係合壁65が傾斜する側)の側面55bの先端部55b1の高さを、接着剤7がはみ出さない高さに調整することができる。
また、ケース本体5(第1分割ケース)の周縁(即ち周壁部52の先端面)において、係合溝55よりも外側の外側部分52a及び内側の内側部分52bの各々の高さは、互いに異なり、係合壁65は、蓋体6(第2分割ケース)において、ケース本体5の周縁に対応する対応部分(即ち周壁部62の先端面)に設けられ、蓋体6の上記の対応部分において係合壁65よりも外側の外側部分62a及び内側の内側部分62bの各々の高さは、ケース本体5の外側部分52a及び内側部分52bの各々の高さに応じて互いに異なっている。
この構成により、ケース本体5の周縁において係合溝55よりも外側の外側部分52a及び内側の内側部分52bの各々の高さが互いに異なる場合(即ち、係合溝55の両側の側面55a,55bの各々の先端部55a1,55b1の高さが互いに異なる場合)、その異なりに応じて、蓋体6の上記の対応部分において係合壁65よりも外側の部分62a及び内側の内側部分62bの各々の高さが互いに異なるため、ケース本体5と蓋体6との合わせ目の間隔が大きくなり過ぎることを抑制することができる。
<変形例>
上記の実施形態では、係合壁65の立設方向L1が係合溝55の内側側面55bの側に傾いている場合を例に挙げて説明したが、係合壁65の立設方向L1が係合溝55の外側側面55aの側に傾いている場合は、連接部分65dの代わりに連接部分65eに傾斜面が設けられる。この場合も、上記の実施形態と同様の効果を得る。
また、上記の実施形態では、係合壁65の立設方向L1が傾いている場合を例に挙げて説明したが、係合壁65の立設方向L1が傾いている代わりに、係合壁65が、係合溝55の幅方向の中心から係合壁65の外側側面65aの側又は内側側面65bの側に位置ずれしている場合は、各連接部分65d、65eのうち、係合壁65が位置ずれている側の連接部分に傾斜面が設けられる。この場合も、上記の実施形態と同様の効果を得る。
この発明は、上述の実施形態及び変形例の構成のみに限定されるものではなく、上述の実施形態及び変形例の組み合わせも含む。
1…回路基板収容ケース
5…ケース本体(第1分割ケース)
5a…開口部
6…蓋体(第2分割ケース)
52a…ケース本体の周縁の外側部分
52b…ケース本体の周縁の内側部分
55…係合溝
55a,55b…側面
55a1,55b1…側面の先端部
65…係合壁
65a,65b…側面
65c…先端部
65d…連接部分(傾斜面)
65e…連接部分
65a1,65b1…側面の先端部
62a…蓋体の対応部分の外側部分
62b…蓋体の対応部分の内側部分
L3…中心線

Claims (5)

  1. 回路基板が収容される回路基板収容ケースであって、
    開口部を有する第1分割ケースと、前記第1分割ケースの前記開口部を閉塞する第2分割ケースとが備えられ、
    前記第1分割ケースには、前記開口部の周縁に沿って係合溝が設けられ、
    前記第2分割ケースには、前記係合溝に挿入される係合壁が立設されており、
    前記係合壁における外側側面と内側側面の各々の先端部の間に内側に面する傾斜面が連接され、
    前記係合溝における外側側面と内側側面のうち前記傾斜面に面する前記内側側面のほうが高く形成され、
    前記係合溝における前記内側側面の上端部分に、前記係合壁との隙間を拡張した接着剤溜まりを有する
    回路基板収容ケース。
  2. 前記係合壁は、前記係合壁における各側面と前記傾斜面との連接部分のうち、内側の前記連接部分が外側の前記連接部分よりも相対的に凹んだ傾斜面に形成された
    請求項1に記載の回路基板収容ケース。
  3. 前記傾斜面の先端部は、前記係合壁の厚さの中心よりも外側の前記連接部分の側に配置されている
    請求項2に記載の回路基板収容ケース。
  4. 前記係合壁は、前記係合溝における前記内側側面の側に傾斜又は位置ずれしている
    請求項1から請求項3のうちの一項に記載の回路基板収容ケース。
  5. 前記第1分割ケースの周縁において、前記係合溝の底部に対して当該係合溝の外側部分よりも内側部分のほうが高く形成され、
    前記第2分割ケースの周縁において、前記係合壁の頂部に対して当該係合壁の外側部分よりも内側部分のほうが高く形成され、
    前記第1分割ケース側の前記外側部分及び前記内側部分と前記第2分割ケース側の前記外側部分及び前記内側部分とが突き合わされる
    請求項1から請求項4のうちの一項に記載の回路基板収容ケース。
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