JP2020188655A - 駆動装置、および、その製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール性の向上された駆動装置、および、その製造方法を提供する。【解決手段】駆動装置は、電動機と、制御基板の搭載されたコネクタと、電動機およびコネクタとともに制御基板を収納する収納空間を構成するカバーと、を有する。電動機の第1端面に形成された環状の第1凹部316とコネクタの下支持面371dに形成された環状の第1凸部373とが第1接着剤391を介して第1凹部の全周にわたって連結されている。コネクタの上支持面371cと第1接続面372aそれぞれに形成された環状の第2凹部374とカバーの端面382bに形成された環状の第2凸部383とが第2接着剤392を介して第2凹部の全周にわたって連結されている。これにより電動機とカバーとがコネクタを介して連結されている。【選択図】図11

Description

本明細書に記載の開示は、電動機と、制御基板と、コネクタと、カバーと、を有する駆動装置、および、その製造方法に関するものである。
特許文献1に示されるように、収容部材と電動機を備える駆動装置が知られている。収容部材は電動機にねじ止めによって組み付けられている。
特許文献1に記載の収容部材はケース部材とカバー部材を有する。ケース部材とカバー部材との間の隙間がシール剤によってシールされている。
特開2018−74677号公報
上記したように特許文献1に記載の駆動装置では、ケース部材とカバー部材との間の隙間がシール剤によってシールされている。しかしながら収容部材と電動機とは単にねじ止めによって組み付けられている。そのためにシール性が弱い、という問題があった。
そこで本明細書に記載の開示は、シール性の向上された駆動装置、および、その製造方法を提供することを目的とする。
開示の1つは、電動機(310)と、
電動機の駆動を制御する制御基板(360)の搭載されたコネクタ(370)と、
電動機、および、コネクタとともに制御基板を収納する収納空間を構成するカバー(380)と、
電動機とコネクタとを機械的に連結する第1接着剤(391)と、
コネクタとカバーとを機械的に連結する第2接着剤(392)と、を有し、
電動機とカバーとがコネクタを介して所定方向に積層配置されており、
電動機におけるコネクタの搭載される端面(314a)に、所定方向においてコネクタから電動機に向かって凹んだ第1凹部(316)が形成され、
コネクタにおける電動機側の搭載面(371d)に、所定方向においてコネクタから電動機に向かって突起した第1凸部(373)が形成され、
コネクタにおけるカバー側の連結面(371c,372a)に、所定方向においてカバーからコネクタに向かって凹んだ第2凹部(374)が形成され、
カバーにおけるコネクタ側の縁面(382b)に、所定方向においてカバーからコネクタに向かって突起した第2凸部(383)が形成され、
第1凹部、第1凸部、第2凸部、および、第2凹部それぞれは、所定方向まわりの周方向で環状を成し、
第1接着剤と第1凸部それぞれが第1凹部に設けられ、第1凸部と第1凹部とが第1接着剤を介して第1凹部の全周にわたって連結され、
第2接着剤と第2凸部それぞれが第2凹部に設けられ、第2凸部と第2凹部とが第2接着剤を介して第2凹部の全周にわたって連結されている。
開示の1つは、電動機(310)と、
電動機の駆動を制御する制御基板の搭載されたコネクタ(370)と、
電動機、および、コネクタとともに制御基板を収納する収納空間を構成するカバー(380)と、
電動機とコネクタとを機械的に連結する第1接着剤(391)と、
コネクタとカバーとを機械的に連結する第2接着剤(392)と、を有する駆動装置(300)の製造方法であって、
電動機におけるコネクタの搭載される端面(314a)がその裏面(314b)よりも鉛直方向の上側に位置するように電動機を載置し、
電動機を載置した後に、鉛直方向まわりの周方向で環状を成すとともに、鉛直方向下側に向かって凹む態様で端面に形成された第1凹部(316)に液体状態の第1接着剤を塗布し、
第1凹部に液体状態の第1接着剤を塗布した後、周方向で環状を成すとともに、鉛直方向下側に向かって突起する態様でコネクタの搭載面(371d)に形成された第1凸部(373)を第1凹部に設けることで、第1凸部と第1凹部とを第1接着剤を介して第1凹部の全周にわたって連結し、
第1凸部と第1凹部とを連結した後、周方向で環状を成すとともに、鉛直方向下側に向かって凹む態様でコネクタにおける搭載面の裏側の連結面(371c,372a)に形成された第2凹部(374)に液体状態の第2接着剤を塗布し、
第2凹部に液体状態の第2接着剤を塗布した後、周方向で環状を成すとともに、鉛直方向下側に向かって突起する態様でカバーの縁面(382b)に形成された第2凸部(383)を第2凹部に設けることで、第2凸部と第2凹部とを第2接着剤を介して第2凹部の全周にわたって連結する。
このように本開示では、コネクタ(370)とカバー(380)とが第2接着剤(392)によってシールされるだけではなく、電動機(310)とコネクタ(370)とが第1接着剤(391)によってシールされる。これによりシール性が向上される。
また本開示によれば、第1接着剤(391)と第2接着剤(392)の連結箇所(シール箇所)がコネクタ(370)に集約されている。複数のシール箇所が所定方向で並んでいる。そのためにシール性を検査しやすくなっている。
さらに言えば、接着剤を介して凸部が凹部に連結される。このために収納空間とその外側の外部空間との間の接着剤の厚さが厚くなる。これによってシール性が向上される。またアンカー効果によって電動機(310)とコネクタ(370)との機械的な連結強度、および、コネクタ(370)とカバー(380)との機械的な連結強度それぞれが強化される。
上記した2つの開示のうちの後者によれば、電動機(310)、コネクタ(370)、および、カバー(380)それぞれを接着剤で連結する過程において、これら3者の配置を鉛直方向において反転しなくともよくなる。そのために製造方法が簡素化される。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
ステアリングシステムを示す模式図である。 駆動装置の上面図である。 駆動装置の側面図である。 図2に示すIV−IV線に沿う断面図である。 モータの上面図である。 駆動装置の分解側面図である。 制御基板の上面図である。 コネクタの下面図である。 コネクタの上面図である。 カバーの下面図である。 図4において破線で囲って示す領域Aの拡大断面図である。 第1接着剤の充填された第1凹部と第1凸部との対向状態を示す断面図である。 第2接着剤の充填された第2凹部と第2凸部との対向状態を示す断面図である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図13に基づいて本実施形態に係る駆動装置の適用された電動パワーステアリング装置を説明する。
<ステアリングシステム>
図1に示すように電動パワーステアリング装置200は車両のステアリングシステム100に適用される。ステアリングシステム100は、ステアリングホイール110、ステアリングシャフト120、ピニオンギア130、ラック軸140、車輪150、および、電動パワーステアリング装置200を備える。
ステアリングホイール110はステアリングシャフト120に接続されている。ステアリングシャフト120の先端にピニオンギア130が設けられている。ピニオンギア130はラック軸140に噛み合っている。ラック軸140の両端にはタイロッドなどを介して一対の車輪150が連結されている。
運転者がステアリングホイール110を回転すると、ステアリングホイール110に接続されたステアリングシャフト120が回転する。このステアリングシャフト120の回転運動がピニオンギア130によってラック軸140の直線運動に変換される。この結果、一対の車輪150はラック軸140の変位量に応じた角度に操舵される。
<電動パワーステアリング装置>
電動パワーステアリング装置200はステアリングホイール110の回転を補助する機能を果たす。電動パワーステアリング装置200は図1に示すトルクセンサ210、減速ギア220、および、駆動装置300を有する。駆動装置300はモータ310と制御部350を有する。
トルクセンサ210はステアリングシャフト120の操舵トルクを検出する機能を果たす。トルクセンサ210で検出された操舵トルクは制御部350に入力される。
制御部350はトルクセンサ210で検出された操舵トルクと車両に搭載された各種ECUから入力される信号などに基づいてモータ310の駆動を制御する。
モータ310は図示しないベルトを介して減速ギア220に連結されている。減速ギア220はモータ310の回転を減速してステアリングシャフト120に伝達する。これによりステアリングホイール110の回転(操舵)が補助される。
このように本実施形態の電動パワーステアリング装置200はステアリングシャフト120に操舵を補助するためのアシスト力を付与するコラムアシスト式の構成になっている。しかしながら電動パワーステアリング装置200の構成としては上記例に限定されない。電動パワーステアリング装置200の構成としてはラック軸140にアシスト力を付与するラックアシスト式や、ピニオンギア130にアシスト力を付与するピニオンアシスト式を採用することもできる。
<駆動装置>
次に駆動装置300を詳説する。それに当たって、以下においては互いに直交する3方向を、x方向、y方向、および、z方向と示す。z方向が所定方向に相当する。
上記したように駆動装置300はモータ310と制御部350を有する。図2と図3に示すようにモータ310と制御部350はz方向に並ぶ態様で一体的に連結されている。駆動装置300はいわゆる機電一体型の構成になっている。
<モータ>
図4に簡易体に示すようにモータ310は、モータシャフト311、ロータ312、ステータ313、および、ハウジング314を有する。ハウジング314はz方向を軸方向とする円筒形状を成している。このハウジング314の中空にモータシャフト311、ロータ312、および、ステータ313それぞれが収納されている。モータ310が電動機に相当する。
モータシャフト311はz方向に延びている。このモータシャフト311の中央部にロータ312がはめ込まれている。そしてこのロータ312を囲む態様で、ステータ313がハウジング314に収納されている。ロータ312とステータ313それぞれから発する磁界によってモータシャフト311に回転トルクが発生する。これによりモータシャフト311が回転する。
本実施形態のステータ313は2系統の巻線を有する。これら2系統の巻線それぞれはブラシレスモータを構成するU相、V相、および、W相の3相のステータコイルを含んでいる。これら2系統の3相のステータコイルに三相交流を供給するための6つのモータ線315がハウジング314から制御部350に向かってz方向に沿って延びている。
上記したようにハウジング314は円筒形状を成す。そのためにハウジング314はz方向に並ぶ第1端面314aと第2端面314b、および、これらを連結する側面314cを有する。第1端面314aが端面に相当する。第2端面314bが裏面に相当する。
図4〜図6に示すように第1端面314aから2系統の3相のステータコイルそれぞれに接続された6つのモータ線315の先端がハウジング314の外に飛び出している。このモータ線315の先端が後述の制御基板360に接続される。また図3および図4に示すように第2端面314bからモータシャフト311の一端がハウジング314の外に飛び出している。このモータシャフト311の一端がベルトを介して減速ギア220に連結される。
図5に示すように第1端面314aはz方向に面する平面において円形を成している。この第1端面314aにはモータ線315の先端を通すための孔の他に、後述のコネクタ370をハウジング314に固定するためのボルト孔314dが開口している。
本実施形態では3つのボルト孔314dが第1端面314aに開口している。これら3つのボルト孔314dは第1端面314aの中心をz方向に貫く中心線周りの円周上に位置している。3つのボルト孔314dの隣接角度は120°になっている。
図4および図5に示すように第1端面314aの縁側には、z方向においてハウジング314の中空へと向かう態様で局所的に凹んだ第1凹部316が形成されている。第1凹部316はz方向まわりの周方向で環状を成している。この第1凹部316に図11に示す第1接着剤391が充填される。この第1接着剤391を介して、ハウジング314と後述のコネクタ370とが機械的に接続される。
<制御部>
図4および図6に示すように制御部350は、制御基板360、コネクタ370、および、カバー380を有する。制御基板360はコネクタ370を介してハウジング314に固定される。そしてこのコネクタ370にカバー380が固定される。コネクタ370を介してハウジング314とカバー380とが固定されることで、制御基板360を収納する収納空間が構成されている。モータ310とカバー380とがコネクタ370を介して積層配置されている。
<制御基板>
制御基板360はz方向の厚さの薄い平板形状の配線基板にMOSFETなどの能動素子やコンデンサなどの受動素子の搭載されたものである。制御基板360には配線基板の配線パターンと上記の能動素子や受動素子によって、モータ310の駆動を制御するためのマイコン、ゲートドライバ、および、インバータなどが構成されている。
図6および図7に示すように制御基板360はz方向に並ぶ上主面360aと下主面360bを有する。制御基板360は下主面360bの一部がハウジング314の第1端面314aとz方向で離間して対向する態様でコネクタ370に設けられる。下主面360bはz方向に面している。
制御基板360には上主面360aと下主面360bとに開口する複数の孔が形成されている。詳しく言えば、制御基板360にはモータ孔361、センサ孔362、および、通信孔363が形成されている。
モータ孔361にはモータ線315が通される。センサ孔362にはトルクセンサ210と電気的に接続されるためのセンサピン375が通される。通信孔363には車両に搭載された各種ECUとの通信を行うための通信ピン376が通される。モータ線315、センサピン375、および、通信ピン376それぞれははんだによって制御基板360に接続される。
また図示しないが制御基板360にはバッテリと電気的に接続するための電力ピンの通される電力孔が形成されている。この電力ピンもはんだによって制御基板360に接続される。
さらに、制御基板360にはボルト通し孔364と位置決め孔365が形成されている。ボルト通し孔364には上記したボルト孔314dに締結されるボルトの軸部が通される。位置決め孔365には後述の突起部377bが通される。図7に示すように制御基板360には2つの位置決め孔365がx方向とy方向に離間して形成されている。
<コネクタ>
細分化して説明すると、コネクタ370は図8および図9に示す基部371と接続部372を有する。
基部371はz方向に開口する円環形状を成している。基部371はz方向まわりの周方向で円環形状を成す内環状面371aと外環状面371bを有する。基部371はこれら2つの環状面を連結する上支持面371cと下支持面371dを有する。上支持面371cと下支持面371dはz方向で並んでいる。
図4および図8に示すように下支持面371dの縁部にはz方向において下支持面371dから離間する態様で局所的に突起する第1凸部373が形成されている。第1凸部373はz方向まわりの周方向で環状を成している。下支持面371dが搭載面に相当する。
図11に示すようにこの第1凸部373がハウジング314の第1凹部316に挿入される。第1凸部373と第1凹部316とが第1接着剤391を介して機械的に接続される。第1凸部373と第1凹部316との間の隙間が第1接着剤391によってシールされる。コネクタ370とモータ310との間の隙間が第1接着剤391によってシールされる。
接続部372は基部371の外環状面371bの一部からy方向に離間する態様で延びている。基部371がハウジング314の第1端面314aに固定された状態で、接続部372は第1端面314aとz方向で非対向になっている。
この接続部372に上記したセンサピン375、通信ピン376、および、電力ピンそれぞれがインサート成形されている。これら3種類のピンそれぞれの両端が接続部372から露出されている。
図8および図9に示すように接続部372はz方向に並ぶ第1接続面372aと第2接続面372bを有する。上記した3種類のピンそれぞれの一端は第1接続面372aからz方向に突出して制御基板360に接続される。またこれら3種類のピンそれぞれの他端が第2接続面372bから突出して図示しないワイヤハーネスに接続される。これにより制御基板360がトルクセンサ210、車両に搭載された各種ECU、および、バッテリそれぞれと電気的に接続される。
図4および図9に示すように基部371の上支持面371cの縁部にはz方向において下支持面371d側へと向かう態様で局所的に凹んだ第2凹部374が形成されている。接続部372の第1接続面372aの縁部にもz方向において第2接続面372b側へと向かう態様で局所的に凹んだ第2凹部374が形成されている。上支持面371cと第1接続面372aが連結面に相当する。
これら基部371と接続部372それぞれに形成された第2凹部374は連結されて、z方向まわりの周方向で環状を成している。この第2凹部374に図11に示す第2接着剤392が充填される。この第2接着剤392を介して、基部371とカバー380とが機械的に接続される。
コネクタ370は基部371と接続部372の他に、基部371に一体的に連結された支持部377、ガイド部378、および、フランジ部379を有する。
支持部377は制御基板360を支持する機能を果たす。支持部377は内環状面371aと外環状面371bそれぞれに一体的に連結されている。内環状面371aに形成された支持部377は、内環状面371aによって囲まれた円盤形状の空中に位置する態様で内環状面371aに連結されている。外環状面371bに形成された支持部377は、内環状面371aによって囲まれた円盤形状の空中の外で外環状面371bに連結されている。
これら複数の支持部377それぞれは図6に示すようにz方向において下支持面371dから上支持面371cに向かってz方向に沿って突起している。複数の支持部377それぞれのz方向に面する支持面377aはz方向において上支持面371cよりも下支持面371dから離間している。そのために支持面377aは上支持面371cよりもz方向に局所的に出っ張っている。
本実施形態では内環状面371aと外環状面371bそれぞれに2つの支持部377が形成されている。内環状面371aに形成された2つの支持部377と外環状面371bに形成された2つの支持部377はy方向で離れている。内環状面371aに形成された2つの支持部377はx方向で離れて並んでいる。外環状面371bに形成された2つの支持部377はx方向で離れ並んでいる。これら4つの支持部377それぞれの支持面377aはz方向に面している。そしてこれら4つの支持面377aのz方向の位置は相等しくなっている。
内環状面371aに形成された2つの支持部377のうちの1つ、および、外環状面371bに形成された2つの支持部377のうちの1つそれぞれの支持面377aにはz方向に局所的に突起する突起部377bが形成されている。これら2つの突起部377bは内環状面371aによって囲まれた円盤形状の空中を間に挟む態様でx方向とy方向で離れている。
図6に示すようにコネクタ370に制御基板360が搭載されると、複数の支持部377の支持面377aが制御基板360の下主面360bに接触される。それとともに2つの突起部377bそれぞれが上記した制御基板360の位置決め孔365に挿入される。
これにより制御基板360はz方向において上支持面371cから離間する態様で基部371に支持される。それとともにコネクタ370と制御基板360とのz方向に面する方向の相対的な位置ずれが生じることが抑制されている。
ガイド部378は内環状面371aによって囲まれた円盤形状の空中に一部が位置する態様で内環状面371aに連結されている。ガイド部378にはz方向に貫通するガイド孔378cが形成されている。
本実施形態では2つのガイド部378が内環状面371aに連結されている。これら2つのガイド部378は内環状面371aによって囲まれた円盤形状の空中を間に挟む態様でx方向に離れている。
2つのガイド部378それぞれに3つのガイド孔378cが形成されている。3つのガイド孔378cはy方向で並んでいる。計6つのガイド孔378cそれぞれに6つのモータ線315が挿通される。
ガイド部378はz方向に並ぶ上面378aと下面378bを有する。z方向において上面378aは上支持面371c側に位置し、下面378bは下支持面371d側に位置している。ガイド孔378cはこれら上面378aと下面378bそれぞれに開口している。
上面378aはz方向において上支持面371cよりも下支持面371dから離間している。そのために上面378aは上支持面371cよりもz方向に局所的に出っ張っている。ガイド部378の上面378aが、内環状面371aによって囲まれた円盤形状の空中の外に位置している。
ただし上面378aは支持部377の支持面377aよりもz方向において上支持面371c側に位置している。そのために上面378aと支持面377aとの間にはz方向においてギャップがある。
上記したように支持面377aに下主面360bが接触する態様でコネクタ370に制御基板360が搭載される。この搭載状態において、下主面360bと上面378aとはz方向で離間している。より詳しく言えば、モータ孔361の下主面360b側の開口とガイド孔378cの上面378a側の開口とがz方向で離間して並んでいる。
下面378bはz方向において下支持面371dよりも上支持面371c側に位置している。そのために下面378bは下支持面371dよりもz方向に局所的に引っ込んでいる。
またz方向に貫通するガイド孔378cの下面378b側の内径は、ガイド孔378cの上面378a側の内径よりも広くなっている。ガイド孔378cの下面378b側の内径は上面378aから下面378bに向かうにしたがって末広がりになっている。
上記したモータ線315はガイド孔378cの下面378b側の開口からその中空へと向かって挿入される。モータ線315の先端はガイド孔378cの上面378a側の開口から上面378aと下主面360bとの間の空隙へと突出する。
このモータ線315の先端がモータ孔361の下主面360b側の開口からその中空へと向かって挿入される。モータ線315の先端はモータ孔361の上主面360a側の開口から上主面360aの上方側の空間へと突出する。
モータ線315ははんだによって制御基板360に接続される。はんだはモータ孔361の上主面360a側の縁部、その中空、下主面360b側の縁部それぞれに接続される。はんだのフィレットが上主面360aと下主面360bそれぞれに形成される。
フランジ部379は内環状面371aによって囲まれた円盤形状の空中に一部が位置する態様で内環状面371aに連結されている。フランジ部379にはz方向に貫通する通し孔379cが形成されている。
本実施形態では3つのフランジ部379が内環状面371aに連結されている。これら3つのフランジ部379に形成された通し孔379cは基部371の中心をz方向に貫く中心線周りの円周上に位置している。3つの通し孔379cの隣接角度は120°になっている。
これら通し孔379cにはボルトの軸部が通される。このボルトの軸部の先端がボルト孔314dに締結される。フランジ部379がボルトの頭部とハウジング314の第1端面314aとの間で挟持される。これによりコネクタ370がモータ310に固定される。
<カバー>
カバー380は天板381と側壁382を有する。天板381はz方向の厚さの薄い扁平形状を成している。天板381はz方向に並ぶ内天面381aと外天面381bを有する。
側壁382は内天面381aの縁部からz方向に突起している。側壁382は内天面381aを囲む態様で環状を成している。
図4および図10に示すように側壁382の内天面381aからz方向に離間した環状の端面382bには、z方向において内天面381aから離間する態様で局所的に突起した第2凸部383が形成されている。第2凸部383はz方向まわりの周方向で環状を成している。端面382bが縁面に相当する。
図11に示すようにこの第2凸部383がコネクタ370の第2凹部374に挿入される。第2凸部383と第2凹部374とが第2接着剤392を介して機械的に接続される。第2凸部383と第2凹部374との間の隙間が第2接着剤392によってシールされる。カバー380とコネクタ370との間の隙間が第2接着剤392によってシールされる。
<駆動装置の製造方法>
先ず図6に示すようにモータ310を用意する。そして鉛直方向において第2端面314bが第1端面314aよりも下方に位置するように、モータ310を載置(配置)する。このモータ310の配置状態を冶具などによって固定する。
次に制御基板360とコネクタ370を用意する。制御基板360の下主面360bをコネクタ370の支持部377の支持面377aに接触させる。それとともに支持面377aから突起した突起部377bを下主面360bに開口する位置決め孔365に挿入する。これにより制御基板360のコネクタ370に対する配置を仮固定する。また、制御基板360のセンサ孔362、通信孔363、および、電力孔に、コネクタ370のセンサピン375、通信ピン376、および、電力ピンを通してはんだ接続する。
このコネクタ370に対する制御基板360の固定により、制御基板360のボルト通し孔364とフランジ部379の通し孔379cとがz方向で並ぶ。モータ孔361とガイド孔378cとがz方向で並ぶ。
なお通し孔379cが3つあるのに対してボルト通し孔364は1つである。ボルト通し孔364とz方向で並ばない他の2つのボルト通し孔364は、そもそもz方向で制御基板360と非対向になっている。ボルト通し孔364は通し孔379cよりも内径が広くなっている。
次に、制御基板360の固定されたコネクタ370をハウジング314の第1端面314aに配置する。それとともに図12に示すように液体状態の第1接着剤391を第1凹部316に塗布する。第1凹部316に液体状態の第1接着剤391を充填する。
この際、ガイド孔378cの下面378b側の開口からその中空へと向かってモータ線315を通す。それとともに、モータ孔361の下主面360b側の開口からその中空へと向かってモータ線315を通す。これによりモータ線315の先端をモータ孔361の上主面360a側の開口から上主面360aの上方側の空間へと突出させる。
また、図13に示すように液体状態の第1接着剤391の充填された第1凹部316に第1凸部373を挿入する。これにより第1凹部316に充填された第1接着剤391を第1凹部316の外にこぼれださせる。第1凸部373と第1凹部316との間の隙間を第1接着剤391によって埋める。
以上に示したように制御基板360の固定されたコネクタ370がモータ310に配置されると、ボルト通し孔364、通し孔379c、および、ボルト孔314dがz方向で並ぶ。通し孔379cとボルト孔314dがz方向に並ぶ。これらz方向に並ぶ3つ若しくは2つの孔にボルトの軸部を通す。そしてボルトの軸部の先端をボルト孔314dに締結する。フランジ部379をボルトの頭部とハウジング314の第1端面314aとの間で挟持する。これによってコネクタ370とモータ310とを固定する。
次いで、モータ孔361の上主面360a側の開口から上主面360aの上方側の空間へと突出したモータ線315の余分な部位を除去する。モータ線315と制御基板360とを上主面360a側ではんだによって接続する。
上記したように下主面360bが支持面377aに接触する態様で、制御基板360がコネクタ370に固定されている。そしてモータ孔361の下主面360b側の開口とガイド孔378cの開口する上面378aとがz方向で離間している。
そのため、上記したようにモータ線315と制御基板360とを上主面360a側で溶融したはんだによって接続する際、溶融状態のはんだがモータ孔361の中空を介して上主面360a側から下主面360b側へと濡れ広がる。この結果、はんだが上主面360aとモータ孔361の中空だけではなく下主面360bに連結される。はんだのフィレットが上主面360aだけではなく下主面360bにも形成される。このように下主面360bでのはんだのフィレットの形成が阻害されない程度に制御基板360の下主面360bとガイド部378の上面378aとがz方向で離間している。
次に、カバー380をコネクタ370の上支持面371cの上方に配置する。それとともに図13に示すように液体状態の第2接着剤392を第2凹部374に塗布する。第2凹部374に液体状態の第2接着剤392を充填する。
そして、図11に示すように液体状態の第2接着剤392の充填された第2凹部374に第2凸部383を挿入する。これにより第2凹部374に充填された第2接着剤392を第2凹部374の外にこぼれださせる。第2凸部383と第2凹部374との間の隙間を第2接着剤392によって埋める。
以上の工程を経ることでモータ310にコネクタ370を介してカバー380が固定される。モータ310、コネクタ370、および、カバー380によって構成される収納空間に制御基板360が収納される。また制御基板360におけるモータ310とコネクタ370それぞれとの電気的な接続部位が収納空間に収納される。
<第1凹部と第1凸部の連結>
次に、モータ310の第1凹部316とコネクタ370の第1凸部373の第1接着剤391を介した連結を詳説する。それに当たって、第1端面314a、下支持面371d、および、上支持面371cそれぞれの中心をz方向に貫く中心軸からz方向に面する方向に離間して延びる方向を径方向と示す。
第1凹部316は図11に示すように径方向で離間して並ぶ内回廊壁317と外回廊壁318との間に構成されている。これら2つの回廊壁は周方向で環状を成している。第1凹部316はこれら2つの回廊壁の径方向で離間して対向する内側壁面317aと外側壁面318a、および、第1端面314aにおけるこれら2つの側壁面の間の底壁面314eによって区画されている。
径方向において内回廊壁317は外回廊壁318よりも上記の中心軸側に位置している。そして内回廊壁317は外回廊壁318よりもz方向において底壁面314eから離間して突起している。内側壁面317aは外側壁面318aよりもz方向において底壁面314eから離間して延びている。そのために内側壁面317aにおける内回廊壁317の先端側は外側壁面318aと径方向で非対向になっている。
第1凸部373は径方向で並ぶ第1側壁面373aと第2側壁面373b、および、これらを連結する第1先端面373cを有する。これら2つの側壁面は周方向で環状を成している。径方向において第1側壁面373aは第2側壁面373bよりも中心軸側に位置している。
そして径方向における第1側壁面373aと第2側壁面373bとの間の厚さは、第1先端面373c側で一定であるが、下支持面371d側で変化している。すなわち、下支持面371d側において、z方向で第1先端面373cから下支持面371d側に向かうにしたがって第1側壁面373aと第2側壁面373bとの間の厚さが徐々に厚くなる態様で第2側壁面373bが傾斜している。
また、径方向における第1側壁面373aと第2側壁面373bそれぞれの中心軸からの離間距離は径方向における第1凹部316の内側壁面317aの中心軸からの離間距離よりも長くなっている。径方向における第1側壁面373aと第2側壁面373bそれぞれの中心軸からの離間距離は径方向における外側壁面318aの中心軸からの離間距離よりも短くなっている。
図12に示すように、液体状態の第1接着剤391の充填された第1凹部316に第1凸部373を挿入する際、第1凹部316の全周にわたって、径方向において第1凸部373を外回廊壁318よりも内回廊壁317側に配置する。径方向において第1凸部373を外側壁面318aよりも内側壁面317a側に配置する。この配置状態で、第1凸部373を液体状態の第1接着剤391の充填された第1凹部316に挿入する。
この挿入過程において、第1凸部373の第1側壁面373aと内回廊壁317の内側壁面317aとの間に構成される隙間の径方向の厚さは、第2側壁面373bと外回廊壁318の外側壁面318aとの間に構成される隙間の径方向の厚さよりも薄くなる。また、上記した内回廊壁317と外回廊壁318とのz方向の長さの違いのために、第1側壁面373aと内側壁面317aとの間の隙間のz方向の長さは、第2側壁面373bと外側壁面318aとの間の隙間のz方向の長さよりも長くなる。
そのために第1凸部373の挿入によって第1凹部316の外へとこぼれだされる液体状態の第1接着剤391は、第1側壁面373aと内側壁面317aとの間の隙間よりも、第2側壁面373bと外側壁面318aとの間の隙間へと流れやすくなっている。第2側壁面373bと外回廊壁318との間の隙間へと流れた第1接着剤391は重力に逆らって第2側壁面373bにおける傾斜した部位へと濡れ広がる。第1接着剤391は径方向において中心軸から離間する態様で、収納空間の外側へと濡れ広がる。
<第2凹部と第2凸部の連結>
次に、コネクタ370の第2凹部374とカバー380の第2凸部383の第2接着剤392を介した連結を詳説する。
図11に示すように第2凹部374は上支持面371cにおいて下支持面371d側へと局所的に凹んで構成されている。第2凹部374は径方向で離間して並ぶ内側面374aと外側面374b、および、これら2つの側面の間の底面374cによって区画されている。
径方向において内側面374aは外側面374bよりも中心軸側に位置している。そして内側面374aは外側面374bよりもz方向において底面374cから離間して延びている。内側面374aの上支持面371c側は外側面374bと径方向で非対向になっている。
第2凸部383は径方向で並ぶ第3側壁面383aと第4側壁面383b、および、これらを連結する第2先端面383cを有する。2つの側壁面は周方向で環状を成している。径方向において第3側壁面383aは第4側壁面383bよりも中心軸側に位置している。
そして径方向における第3側壁面383aと第4側壁面383bとの間の厚さは、第2先端面383c側で一定であるが、端面382b側で変化している。すなわち、端面382b側において、z方向で第2先端面383cから端面382b側に向かうにしたがって第3側壁面383aと第4側壁面383bとの間の厚さが徐々に厚くなる態様で第4側壁面383bが傾斜している。
また、径方向における第3側壁面383aと第4側壁面383bそれぞれの中心軸からの離間距離は径方向における第2凹部374の内側面374aの中心軸からの離間距離よりも長くなっている。径方向における第3側壁面383aと第4側壁面383bそれぞれの中心軸からの離間距離は径方向における外側面374bの中心軸からの離間距離よりも短くなっている。
図13に示すように、液体状態の第2接着剤392の充填された第2凹部374に第2凸部383を挿入する際、第2凹部374の全周にわたって、径方向において第2凸部383を外側面374bよりも内側面374a側に配置する。この配置状態で、第2凸部383を液体状態の第2接着剤392の充填された第2凹部374に挿入する。
この挿入過程において、第2凸部383の第3側壁面383aと第2凹部374の内側面374aとの間に構成される隙間の径方向の厚さは、第4側壁面383bと外側面374bとの間に構成される隙間の径方向の厚さよりも薄くなる。また、上記した内側面374aと外側面374bとのz方向の長さの違いのために、第3側壁面383aと内側面374aとの間の隙間のz方向の長さは、第4側壁面383bと外側面374bとの間の隙間のz方向の長さよりも長くなる。
そのために第2凸部383の挿入によって第2凹部374の外へとこぼれだされる液体状態の第2接着剤392は、第3側壁面383aと内側面374aとの間の隙間よりも、第4側壁面383bと外側面374bとの間の隙間へと流れやすくなっている。第4側壁面383bと外側面374bとの間の隙間へと流れた第2接着剤392は重力に逆らって第4側壁面383bにおける傾斜した部位へと濡れ広がる。第2接着剤392は径方向において中心軸から離間する態様で、収納空間の外側へと濡れ広がる。
<作用効果>
これまでに説明したように、モータ310にコネクタ370を介してカバー380が固定されることで構成される収納空間に制御基板360が収納されている。コネクタ370とカバー380との間の隙間が第2接着剤392によってシールされるだけではなく、モータ310とコネクタ370との間の隙間が第1接着剤391によってもシールされる。これにより収納空間のシール性が向上される。制御基板360が埃や液体などから保護される。
上記したようにコネクタ370に第1接着剤391と第2接着剤392が接着される。2つの接着剤の接着箇所(シール箇所)がコネクタ370に集約されている。2つのシール箇所はz方向で並んでいる。そのためにシール箇所の検査が容易になる。
さらに言えば、第1接着剤391を介して第1凹部316に第1凸部373が連結される。第2接着剤392を介して第2凹部374に第2凸部383が連結される。このために収納空間とその外側の外部空間との間の接着剤の厚さが厚くなる。これによってシール性が向上される。またアンカー効果によってモータ310とコネクタ370との機械的な連結強度、および、コネクタ370とカバー380との機械的な連結強度それぞれが強化される。
本実施形態では、液体状態の第1接着剤391の充填された第1凹部316に第1凸部373を挿入する際、径方向において第1凸部373を第1凹部316の外側壁面318aよりも内側壁面317a側に配置させる。この内側壁面317aは外側壁面318aよりもz方向において底壁面314eから離間して延びている。
したがって、第1凸部373の挿入によって第1凹部316の外へとこぼれだされる液体状態の第1接着剤391は、第1側壁面373aと内側壁面317aとの間の隙間よりも、第2側壁面373bと外側壁面318aとの間の隙間へと流れやすくなっている。液体状態の第1接着剤391が収納空間側ではなく外部空間側へと濡れ広がりやすくなっている。これにより第1凹部316と第1凸部373との間に位置して両者の間の隙間をシールする第1接着剤391の濡れ広がり状態を収納空間の外から目視などによって検査することが容易になっている。
同様にして、液体状態の第2接着剤392の充填された第2凹部374に第2凸部383を挿入する際、径方向において第2凸部383を第2凹部374の外側面374bよりも内側面374a側に配置させる。この内側面374aは外側面374bよりもz方向において底面374cから離間して延びている。
したがって、第2凸部383の挿入によって第2凹部374の外へとこぼれだされる液体状態の第2接着剤392は、第3側壁面383aと内側面374aとの間の隙間よりも、第4側壁面383bと外側面374bとの間の隙間へと流れやすくなっている。液体状態の第2接着剤392が収納空間側ではなく外部空間側へと濡れ広がりやすくなっている。これにより第2凹部374と第2凸部383との間に位置して両者の間の隙間をシールする第2接着剤392の濡れ広がり状態を収納空間の外から目視などによって検査することが容易になっている。
駆動装置300の製造方法によれば、モータ310、コネクタ370、および、カバー380それぞれを機械的に連結する工程において、これら3者の配置を鉛直方向において反転しなくともよくなる。そのために製造方法が簡素化される。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
100…ステアリングシステム、200…電動パワーステアリング装置、210…トルクセンサ、300…駆動装置、310…モータ、314a…第1端面、314b…第2端面、316…第1凹部、350…制御部、360…制御基板、370…コネクタ、371c…上支持面、371d…下支持面、372a…第1接続面、373…第1凸部、374…第2凹部、380…カバー、382b…端面、383…第2凸部、391…第1接着剤、392…第2接着剤

Claims (2)

  1. 電動機(310)と、
    前記電動機の駆動を制御する制御基板(360)の搭載されたコネクタ(370)と、
    前記電動機、および、前記コネクタとともに前記制御基板を収納する収納空間を構成するカバー(380)と、
    前記電動機と前記コネクタとを機械的に連結する第1接着剤(391)と、
    前記コネクタと前記カバーとを機械的に連結する第2接着剤(392)と、を有し、
    前記電動機と前記カバーとが前記コネクタを介して所定方向に積層配置されており、
    前記電動機における前記コネクタの搭載される端面(314a)に、前記所定方向において前記コネクタから前記電動機に向かって凹んだ第1凹部(316)が形成され、
    前記コネクタにおける前記電動機側の搭載面(371d)に、前記所定方向において前記コネクタから前記電動機に向かって突起した第1凸部(373)が形成され、
    前記コネクタにおける前記カバー側の連結面(371c,372a)に、前記所定方向において前記カバーから前記コネクタに向かって凹んだ第2凹部(374)が形成され、
    前記カバーにおける前記コネクタ側の縁面(382b)に、前記所定方向において前記カバーから前記コネクタに向かって突起した第2凸部(383)が形成され、
    前記第1凹部、前記第1凸部、前記第2凸部、および、前記第2凹部それぞれは、前記所定方向まわりの周方向で環状を成し、
    前記第1接着剤と前記第1凸部それぞれが前記第1凹部に設けられ、前記第1凸部と前記第1凹部とが前記第1接着剤を介して前記第1凹部の全周にわたって連結され、
    前記第2接着剤と前記第2凸部それぞれが前記第2凹部に設けられ、前記第2凸部と前記第2凹部とが前記第2接着剤を介して前記第2凹部の全周にわたって連結されている駆動装置。
  2. 電動機(310)と、
    前記電動機の駆動を制御する制御基板の搭載されたコネクタ(370)と、
    前記電動機、および、前記コネクタとともに前記制御基板を収納する収納空間を構成するカバー(380)と、
    前記電動機と前記コネクタとを機械的に連結する第1接着剤(391)と、
    前記コネクタと前記カバーとを機械的に連結する第2接着剤(392)と、を有する駆動装置(300)の製造方法であって、
    前記電動機における前記コネクタの搭載される端面(314a)がその裏面(314b)よりも鉛直方向の上側に位置するように前記電動機を載置し、
    前記電動機を載置した後に、前記鉛直方向まわりの周方向で環状を成すとともに、前記鉛直方向下側に向かって凹む態様で前記端面に形成された第1凹部(316)に液体状態の前記第1接着剤を塗布し、
    前記第1凹部に液体状態の前記第1接着剤を塗布した後、前記周方向で環状を成すとともに、前記鉛直方向下側に向かって突起する態様で前記コネクタの搭載面(371d)に形成された第1凸部(373)を前記第1凹部に設けることで、前記第1凸部と前記第1凹部とを前記第1接着剤を介して前記第1凹部の全周にわたって連結し、
    前記第1凸部と前記第1凹部とを連結した後、前記周方向で環状を成すとともに、前記鉛直方向下側に向かって凹む態様で前記コネクタにおける前記搭載面の裏側の連結面(371c,372a)に形成された第2凹部(374)に液体状態の前記第2接着剤を塗布し、
    前記第2凹部に液体状態の前記第2接着剤を塗布した後、前記周方向で環状を成すとともに、前記鉛直方向下側に向かって突起する態様で前記カバーの縁面(382b)に形成された第2凸部(383)を前記第2凹部に設けることで、前記第2凸部と前記第2凹部とを前記第2接着剤を介して前記第2凹部の全周にわたって連結する駆動装置の製造方法。
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