JP6057773B2 - 自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法およびそれによって得られる自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物 - Google Patents

自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法およびそれによって得られる自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物 Download PDF

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本発明は、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等からなる食器の洗浄に適し、とりわけ、洗浄後にリンス剤によるすすぎを行わなくても優れた仕上がり効果が得られる自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法およびそれによって得られる自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物に関する。
従来、ホテル、レストラン、学校、病院、飲食店、給食会社、会社の食堂等において、使用後の食器を効率よく洗浄するために自動食器洗浄機が広く用いられている。また、食器に限らず、各種食品製造工場、食品加工工場等においても、器具や容器、トレイ、コンテナ等を洗浄するために各種の自動洗浄機が用いられている。
これら自動洗浄機では、洗浄工程において、低泡性のアルカリ性の洗浄剤で洗浄した後、食器上で水滴が乾燥することによって発生するスポットを防止し、さらには、洗い上がった食器の乾燥速度を速めるために、すすぎ工程において、すすぎ水中に界面活性剤を主成分とするリンス剤が添加されている。
しかしながら、リンス剤にはウォータースポットを低減する効果は認められるものの、決して満足できるものではなく、レストランや喫茶店などでは、食器に付着したウォータースポットを取り除くため、タオルで拭き取る作業を行っている。また、リンス剤はすすぎ工程で使用されるため、洗浄工程で使用される洗浄剤供給装置とは別に、リンス剤供給装置の設置スペースを確保しなければならないという問題がある。さらに、リンス剤の購入費や在庫管理費も必要なため、レストランや喫茶店では、リンス剤の使用が大きな負担となっているのが実情である。
そこで、これらの問題を解決するため、リンス剤を必要としない種々の洗浄剤組成物および洗浄方法が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、カチオン化された水溶性多糖類およびノニオン性界面活性剤を含有するアルカリの食器洗浄機用洗浄剤組成物が開示されており、その洗浄液を用いて食器洗浄機により食器を洗浄し、その後、リンス剤を含有しないすすぎ水によりすすぎ処理を行う方法が開示されている。
また、下記の特許文献2には、カチオン性澱粉を含有する洗浄機用洗浄剤を用いて、食器洗浄機により食器を洗浄し、その後、リンス剤を含有しないすすぎ水によりすすぎ処理を行う方法が開示されており、下記の特許文献3には、水溶性多糖類および/または水溶性多糖類誘導体を自動食器洗い機用洗浄剤に用いることが開示されている。
特許第4975317号公報 特表2012−510342号公報 特開2005−68327号公報
しかしながら、これらの自動食器洗浄機用洗浄剤組成物は、良好な貯蔵安定性を備えているとはいえず、経時的に変質して、ウォータースポットの低減効果や優れた洗浄性、低泡性を充分に発揮することができず、期待される効果を得ることができないという問題がある。また、上記水溶性カチオン化多糖類を含有するいずれの組成物においても、粉体のまま水溶性カチオン化多糖類を処方した場合、カチオン化多糖類の水への溶解性が乏しいため、実際の自動食器洗浄機で使用した場合、粉体のまま食器上に残留し、食器の美観を損なうとともに、衛生上においても好ましくないという問題が残っている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等の食器の洗浄およびスポット低減効果に優れる自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法と、それによって得られる自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物とを提供することを、その目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、自動食器洗浄機に用いられる粉体洗浄剤組成物の製法であって、下記の(A)成分と(B)成分を、その質量比(A/B)が1/3〜1/200となる割合で用いるとともに下記の(C)成分を用いて油中水滴型エマルションを調製し、得られたエマルションを、組成物全体に対し0.5〜10質量%の割合で、下記の(D)〜(G)成分の少なくとも一種からなる粉体成分と混合することにより粉体洗浄剤組成物を得る自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法を第1の要旨とする。
(A)水溶性カチオン化多糖類
(B)非イオン界面活性剤
(C)水
(D)炭酸塩
(E)ケイ酸塩
(F)硫酸塩
(G)キレート剤
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記(A)成分を上記(C)成分に、その質量比(A/C)が1/2〜1/100となる割合で溶解した後、上記(B)成分と混合して油中水滴型エマルションを調製する自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法を第2の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(B)成分と(C)成分を、その質量比(B/C)が1/1〜100/1となる割合で用いる自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法を第3の要旨とする。
そして、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(A)〜(C)成分を用いて調製される油中水滴型エマルションの水滴の平均粒子径が、0.1μm〜100μmの範囲にある自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法を第4の要旨とする。
また、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(A)成分が、カチオン化デンプン、カチオン化セルロースおよびカチオン化グアガムからなる群から選ばれる少なくとも一種の水溶性カチオン化多糖類である自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法を第5の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記(B)成分が、下記の一般式(1)〜(5)のいずれかで表され、その1質量%水溶液の曇点が40℃以下であるものから選ばれる少なくとも一種の非イオン界面活性剤である自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法を第6の要旨とする。
Figure 0006057773
Figure 0006057773
Figure 0006057773
そして、本発明は、それらのなかでも、特に、上記エマルションと粉体成分との混合後、アルカリ金属水酸化物を、組成物全体に対し1〜30質量%となる割合で添加して混合する自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法を第7の要旨とする。
また、本発明は、上記第1〜第7のいずれかの要旨である自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法によって得られる粉体洗浄剤組成物であって、下記の(A)〜(C)成分からなり(A)成分と(B)成分の質量比(A/B)が1/3〜1〜200に設定された油中水滴型エマルションが、組成物全体に対し0.5〜10質量%となる割合で、下記の(D)〜(G)成分の少なくとも一種からなる粉体成分と混合されている自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を第8の要旨とする。
(A)水溶性カチオン化多糖類
(B)非イオン界面活性剤
(C)水
(D)炭酸塩
(E)ケイ酸塩
(F)硫酸塩
(G)キレート剤
すなわち、本発明の自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法は、食器に残留するウォータースポット低減効果を有する(A)成分の水溶性カチオン化多糖類を、アルカリ成分等の他の成分原料とともに一気に混合するのではなく、まず、(B)成分の非イオン界面活性剤と(C)成分の水とともに油中水滴型エマルションを調製し、その状態で、アルカリ成分等の粉体原料と混合するようにしたものである。この製法によれば、他の成分との接触によって劣化しやすかった水溶性カチオン化多糖類を、非イオン界面活性剤で保護した状態で粉体成分に浸透・含浸させることができるため、上記水溶性カチオン化多糖類がアルカリ成分等と直接接触することがなく、長期にわたって、優れた性能を発揮することができる。
そして、本発明の製法によって得られる自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物(以下「粉体洗浄剤組成物」と略す場合がある)は、洗浄性、低泡性、長期の貯蔵安定性に優れ、しかもリンス剤を用いなくても、ガラス、陶磁器、金属、プラスチックなどの食器の洗浄において、食器やグラスの乾燥が速く、ウォータースポットの低減性能にも優れたものとなる。
なお、本発明の製法のなかでも、特に、上記(A)成分を上記(C)成分に、その質量比(A/C)が1/2〜1/100となる割合で用いるようにした場合、あるいは上記(B)成分と(C)成分を、その質量比(B/C)が1/1〜100/1となる割合で用いるようにした場合、より安定した油中水滴型のエマルションを得ることができ、好適である。
また、本発明の製法のなかでも、特に、上記(A)〜(C)成分を用いて調製される油中水滴型エマルションの水滴の平均粒子径が、0.1μm〜100μmの範囲にある場合も、より安定した油中水滴型のエマルションを得ることができ、好適である。
さらに、本発明の製法のなかでも、特に、上記(A)成分が、カチオン化デンプン、カチオン化セルロースおよびカチオン化グアガムからなる群から選ばれる少なくとも一種の水溶性カチオン化多糖類である場合には、これらの水溶性カチオン化多糖類が生産性、溶解性に優れているため、製造コストを低く抑えることができるだけでなく、洗浄後の仕上がり性に優れた洗浄剤組成物を得ることができ、好適である。
そして、本発明の製法のなかでも、特に、上記(B)成分が、特定の構造のものであってその1質量%水溶液の曇点が40℃以下であるものから選ばれる少なくとも一種の非イオン界面活性剤である場合、とりわけ安定した油中水滴型のエマルションを得ることができ、好適である。
また、本発明の製法のなかでも、特に、上記エマルションと粉体成分との混合後、アルカリ金属水酸化物を、組成物全体に対し1〜30質量%となる割合で添加して混合するようにすると、上記アルカリ金属水酸化物の配合によって、より優れた洗浄性が得られるとともに、このアルカリ金属水酸化物のアルカリ性によって(A)成分の水溶性カチオン化多糖類および(B)成分の非イオン界面活性剤が損なわれることがないため、得られる粉体洗浄剤組成物が長期にわたって優れた性能を発揮することができ、好適である。
つぎに、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
まず、本発明は、下記の(A)〜(C)成分を用いて油中水滴型エマルションを調製し、得られたエマルションを、下記の(D)〜(G)成分の少なくとも一種からなる粉体成分に混合することによって粉体洗浄剤組成物を得るようにしたものである。
(A)水溶性カチオン化多糖類
(B)非イオン界面活性剤
(C)水
(D)炭酸塩
(E)ケイ酸塩
(F)硫酸塩
(G)キレート剤
上記(A)成分の水溶性カチオン化多糖類としては、カチオン化デンプン、カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、カチオン化アラビアガム、カチオン化キトサン等があげられる。なかでも、仕上がり性、生産性、溶解性の観点から、カチオン化デンプン、カチオン化セルロース、カチオン化グアガムが好適である。
そして、上記(A)成分は、重量平均分子量が1,000〜60,000,000のものがあげられ、特に、重量平均分子量が10,000〜40,000,000のものが、とりわけ効果の点で好適である。
また、(B)成分の非イオン界面活性剤としては、下記一般式(1)〜(5)のいずれかで表され、且つ、1質量%水溶液の曇点が40℃以下であるものが好適に用いられる。すなわち、1質量%水溶液の曇点が40℃を超えるものを使用すると、(A)成分(B)成分および(C)成分によって形成される油中水滴型エマルションの安定性が低下するおそれがあるからである。
Figure 0006057773
Figure 0006057773
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なお、上記一般式(1)で表される非イオン界面活性剤のなかでも、特に、R1 が直鎖もしくは分岐鎖の炭素数8〜18のアルキル基であることが好ましい。また、R2 が水素原子または直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜10のアルキル基であることが好ましい。そして、平均付加モル数nは、1〜350が好ましく、さらに好ましくは1〜200、特に好ましくは1〜100である。
また、上記一般式(2)、(3)で表される非イオン界面活性剤は、いずれも、エチレンオキシド(EO)とプロピレンオキシド(PO)の合計中、EOを10モル%以上含むことが好ましく、これを満たすようにa、b、c、d、e及びfを選定することが好ましい。
また、上記一般式(2)、(3)で表される非イオン界面活性剤の重量平均分子量は、1,000〜15,000であることが好ましく、より好ましくは1,500〜10,000である。
さらに、上記一般式(4)で表される非イオン界面活性剤である場合は、上記l、m、n、o、pおよびqが、それぞれ独立して、1〜50の数であることが好ましく、上記一般式(5)で表される非イオン界面活性剤である場合は、上記r、s、t、u、vおよびwが、それぞれ独立して、1〜50の数であることが好ましい。
そして、洗浄性、無泡性や低泡性と、(A)〜(C)成分によって形成される油中水滴型エマルションの安定性の観点から、(B)成分の非イオン界面活性剤は、一般式(1)で表され、且つその1質量%水溶液の曇点が40℃以下のものを単独で用いるか、このものと、上記一般式(2)〜(5)のいずれかで表され、且つのその1質量%水溶液の曇点が40℃以下のもの(単独であっても2種以上であってもよい)とを組み合わせることが、とりわけ好適である。
また、前記(C)成分の水としては、例えば、純水、イオン交換水、軟水、蒸留水、水道水等があげられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、経済性の点から、水道水、イオン交換水が好ましく用いられる。
そして、前記(D)成分の炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウムおよび重炭酸カリウムの少なくとも一種が用いられ、中でも炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムが入手の容易性から好適に用いられる。
さらに、前記(E)成分のケイ酸塩としては、下記の一般式(6)で示されるものがあげられ、なかでも、洗浄性能および汚れの分散性能の点から、下記のx:yが3:1〜1:3のものが好適である。
Figure 0006057773
このようなケイ酸塩としては、例えば、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、オルソケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸カリウム、二ケイ酸ナトリウム、二ケイ酸カリウム、層状ケイ酸ナトリウム、層状ケイ酸カリウムの少なくとも一種があげられ、これらは無水物あるいは水和物として用いられる。これらのなかでも、特に、洗浄性能、他成分とのバランスおよび入手の容易性の点から、メタケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸ナトリウムが好ましい。
また、前記(F)成分の硫酸塩としては、硫酸ナトリウム、硫酸カリウムがあげられ、入手の容易性から硫酸ナトリウムが好適に用いられる。
そして、前記(G)成分のキレート剤としては、リン系,無リン系のどちらを用いてもよく、これらは単独で用いても2種以上を併用してもよい。上記リン系のキレート剤としては、リン酸アルカリ金属塩があげられ、上記リン酸としては、オルソリン酸、ポリリン酸、ピロリン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸等があげられる。そして、これらと化合させるアルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム等があげられる。特に、上記リン酸アルカリ金属塩のなかでもトリポリリン酸ナトリウムが好適である。
また、無リン系のものとしては、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオン酢酸、メチルグリシンジ酢酸(MGDA)、トリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸、エチレングリコールジエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、シクロヘキサン−1,2−ジアミン四酢酸、ジエンコル酸、ジカルボキシメチルグルタル酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、エチレンジアミンジコハク酸(EDDS)、L−グルタミン酸ジ酢酸(GLDA)、3−ヒドロキシ−2,2′−イミノジコハク酸(HIDS)、L−アスパラギン酸−N,N−ジ酢酸(ASDA)、ヘプトグルコン酸(GH−NA)、タウリン−N,N−ジ酢酸、グルコン酸、クエン酸および/または、これらのナトリウム塩、カリウム塩等の水溶性アルカリ金属塩、エタノールアミン塩、アンモニウム塩等があげられる。これらは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。そして、上記無リン系キレート剤のなかでも、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、L−グルタミン酸ジ酢酸、メチルグリシンジ酢酸および/または、これらのナトリウム塩、カリウム塩等の水溶性アルカリ金属塩、エタノールアミン塩、アンモニウム塩が好ましく、特に、洗浄力およびコストの点でナトリウム塩が有利である。
本発明では、上記(A)〜(G)成分を用い、例えばつぎのようにして自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を製造することができる。すなわち、まず、上記(A)成分と(B)成分を、特定の割合で用いるとともに上記(C)成分を用いて油中水滴型エマルションを調製し、得られたエマルションを、上記(D)〜(G)成分の少なくとも一種からなる粉体成分に、特定の割合で混合することにより、目的とする粉体洗浄剤組成物を得ることができる。
上記(A)成分と(B)成分の割合は、両者の質量比(A/B)が1/3〜1/200となるよう設定することが必要である。すなわち、上記質量比が1/3を上回ると、水溶性カチオン化多糖類が食器に再付着して残留するおそれがあり、また、1/200を下回ると、食器に残留するスポットの低減効果および食器に付着する水滴の乾燥速度が充分に得られない。そして、上記範囲のなかでも、特に、1/5〜1/100の範囲に設定することが好ましく、さらには1/10〜1/50の範囲に設定することが、貯蔵時の安定性の点で好ましい。
また、上記(A)成分は、上記(C)成分に溶解された後に、上記(D)〜(G)成分に混合されることが好ましく、その際、上記(A)成分と上記(C)成分の比率は、その質量比(A/C)が1/2〜1/100の範囲に設定することが好ましい。すなわち、上記質量比が1/2を上回った場合、(A)成分が(C)成分に完全に溶解しないおそれがあり、また、1/100を下回った場合、食器に残留するスポットの低減効果が充分に得られなくなるとともに形成されたエマルションの安定性が劣るおそれがある。そして、特に、上記質量比を1/3〜1/10の範囲に設定することが、貯蔵時の安定性の点で好ましい。
さらに、上記(B)成分と(C)成分の割合は、その質量比(B/C)が1/1〜100/1となるよう設定することが好ましい。1/1を下回った場合、形成されるエマルションが油中水滴型エマルションではなく水中油滴型エマルションを形成するおそれがあり、(C)成分の水が連続層となって(C)成分の水に溶解した(A)成分の水溶性カチオン化多糖類がアルカリ剤と接触して貯蔵時に劣化するおそれがあるからである。また、100/1を上回ると、形成された油中水滴型エマルションの安定性が低下し、(B)成分で形成される油層と(A)成分が溶解した(C)成分の水層が分離することから、同様に(A)成分の水溶性カチオン化多糖類が、他成分のアルカリ剤と接触し、貯蔵時に劣化し、充分な食器上のスポット抑制効果を発揮できなくなるおそれがあるためである。
そして、上記(A)水溶性カチオン化多糖類、(B)非イオン界面活性剤および(C)水で形成される油中水滴型エマルションは、上記(D)〜(G)成分の一種以上の粉体に、0.5〜10質量%(以下「%」と略す)の範囲で混合される。すなわち、0.5%未満では洗浄力および食器に残留するスポットの低減効果および食器に付着する水滴の乾燥速度が充分に得られず、また、10%を超えると、系のバランスが悪くなり、粉体組成物の流動性が低下するともに、貯蔵時の安定性が悪化する。そして、特に、1〜7%の割合で混合されることが効果の点で好ましい。
なお、上記(A)成分の水溶性カチオン化多糖類と(B)成分の非イオン界面活性剤と(C)成分の水によって形成される油中水滴型エマルションの水滴の平均粒子径は0.1μm〜100μmの範囲にあることが好ましい。すなわち、エマルションの水滴が0.1μm以下では可溶化領域が形成されて所望の油中水滴型エマルションを得られにくくなるおそれがあり、また、エマルションの水滴が100μm以上ではエマルションの安定性が低下して(B)成分で形成される油層と(A)成分が溶解した(C)成分の水層が分離することから、同様に(A)成分の水溶性カチオン化多糖類が、アルカリ剤と接触して貯蔵時に劣化するおそれがあるからである。
ここで、上記エマルションの水滴の平均粒径は、マイクロトラックHRA 粒度分布計9320(日機装社製)を用いて測定することができる。
また、本発明の製法において、さらに、アルカリ金属水酸化物を本粉体洗浄剤組成物中に添加することができる。アルカリ金属水酸化物は、(A)成分の水溶性カチオン化多糖類と(B)成分の非イオン界面活性剤と(C)成分の水によって形成される油中水滴型エマルションを、(D)〜(G)成分の一種以上からなる粉体成分に混合したのち、組成物全体に対し1〜30%の範囲で添加されることが好ましい。
上記のようにしてアルカリ金属水酸化物を添加した場合、上記エマルションは、アルカリ金属水酸化物の添加前に、上記(D)〜(G)成分の一種以上からなる粉体成分に浸透・含浸されるため、強アルカリ性を示すアルカリ金属水酸化物との直接接触が避けられ、(A)成分の水溶性カチオン化多糖類や(B)成分の非イオン界面活性剤の劣化が抑制される。
なお、本発明の粉体洗浄剤組成物には、上記各成分の外、必要に応じて各種の成分を、任意に配合することができる。
例えば、洗浄力向上のためのビルダーとして、エタン−1,1−ジホスホン酸塩、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸塩およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸化合物、またはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩、2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸またはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩、アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸またはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩等を用いることができる。
また、漂白効果を付与させる目的で、クロロイソシアヌル酸塩等の塩素系酸化剤や、過炭酸ナトリウム、過ほう酸ナトリウム、過フタル酸ナトリウム等の酸素系酸化剤等を用いることができる。
さらに、水道水中の硬度成分に起因し生成されるスケールを抑制する目的で、高分子電解質重合体を用いることができる。上記高分子電解質重合体としては、マレイン酸、アクリル酸の少なくとも一方を単量体とする重合体または共重合体、ならびにその水溶性アルカリ塩が好ましく、マレイン酸重合体、アクリル酸重合体、マレイン酸とアクリル酸との共重合体およびこれらの水溶性アルカリ金属塩があげられる。水溶性アルカリ金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩があげられるが、なかでも、ナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。特に好ましくは、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸とマレイン酸との共重合体のナトリウム塩が用いられる。
上記高分子電解質重合体の平均分子量は、600〜15,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは1,000〜15,000のものが用いられる。また、マレイン酸とアクリル酸の共重合体およびその水溶性アルカリ金属塩の平均分子量としては、1,000〜100,000のものが好適に用いられ、特に好ましくは50,000〜80,000のものが用いられる。上記重合体および共重合体の水溶性アルカリ金属塩は、全てが中和された塩であっても、部分的に中和された塩であってもよい。
さらに、漂白活性化剤、ハイドロトロープ剤、香料、染料や顔料等の着色剤、腐食防止剤、酵素等の各種成分を配合することもできる。
また、本発明において、上記の油中水滴型エマルションを調製するための攪拌機としては、液体を混合できる攪拌機であればどのようなものであってもよく、特に、佐竹式攪拌機またはホモジナイザーを用いて調製することが好適である。
そして、上記の油中水滴型エマルションと(D)〜(G)成分の粉体成分とを混合する方法も、どのような方法であってもよく、例えば、ナウタミキサ(登録商標)、リボンミキサ(登録商標)等の粉体混合機で混合して製造することができる。
このようにして得られた粉体洗浄剤組成物は、これを用いることのできる各種の自動食器洗浄機に、洗浄剤として供給され、食器の洗浄に供せられる。
なお、本発明において、「食器」とは、文字通りの「食器」のみならず、調理用の器材、食品製造工場や食品加工工場等で用いられる食品用の各種容器、トレイ、コンテナ等を含む趣旨である。
つぎに、本発明の実施例を、比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〜65、比較例1〜1
後記の表1〜表17に示す組成(各表の数値の単位は%である)の粉体洗浄剤組成物を以下のようにして調製した。
〔油中水滴型エマルションの調製〕
まず、(A)成分のカチオン化多糖類の所定量を(C)成分の水100gに攪拌機を用いて溶解し、調製されたカチオン化多糖類水溶液を(B)成分の非イオン界面活性剤に添加し、攪拌機を用いて、油中水滴型エマルションを調製した。
〔エマルションと粉体成分との混合〕
(D)〜(G)成分の一種以上を粉体用混合器で調製した後、上記油中水滴型エマルションを、上記の(D)〜(G)成分の一種以上を混合してなる粉体成分に添加した。そして、両者を同じく粉体用混合器で5分間混合することにより、目的とする粉体洗浄剤組成物を得た。
〔比較例19
後記の表17に示す組成となるよう材料を準備し、全ての成分を、粉体用混合器で10分間混合することにより、目的とする粉体洗浄剤組成物を得た。
そして、得られた粉体洗浄剤組成物の貯蔵安定性、低泡性、洗浄性、洗浄後仕上がり性、洗浄後の乾燥速度、スケール生成抑制能の6項目について評価し、その結果を後記の表1〜表17に併せて示した。なお、各項目の試験方法、評価方法は、以下に示すとおりである。
〔貯蔵安定性〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物を400gを、500ml容積のポリエチレン瓶に入れ、恒温槽(SLI−4S、須中理化工業社製)により40℃の雰囲気下に置き、その状態で1カ月保管した。そして、その外観を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
・評価基準
○:1カ月後、変色・固結等は認められなかった。
△:1カ月後、変色・固結等(塩素系漂白剤配合品にあっては、有効塩素の分解)が 認められた。
×:1カ月後、顕著な変色・固結等(塩素系漂白剤配合品にあっては、著しい有効塩 素の分解)が認められた。
〔低泡性〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物と充分にかき混ぜた鶏卵(全卵)30gを業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の運転条件で運転した。そして、洗浄液の泡立ちを目視により後記の評価基準で評価した。
*運転条件
洗剤濃度 :0.10%
洗浄温度 :60℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ:15秒)
水道水の硬度:(CaCO3 として)80mg/L
・評価基準
◎:運転時に泡が液面から50mm未満で、かつ運転終了後速やかに泡が消えた。
○:運転時に泡が液面から50mm未満で、かつ運転終了後1分経過以内に泡が消え た。
△:運転時に泡が液面から50mm以上であるが、運転終了後1分経過以内に泡が消 えた。
×:運転時の泡の高さにかかわらず、運転終了後1分経過後も泡が消えずに残ってい た。
××:運転直後に、ポンプに泡をかんで、運転困難となった。
〔洗浄性〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物を業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の運転条件で運転した。そして、下記の被洗浄物である陶器皿を10枚一組として洗浄し、その洗浄性能を後記の評価基準で評価した。なお、汚れとして、標準汚れ類を用意し、それぞれの汚れに対し洗浄評価を行った(なお、汚れとして牛脂、上新粉、カレーを用意し、それぞれの汚れに対し洗浄評価を行った)。
*運転条件
洗剤濃度 :0.10%
洗浄温度 :60℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ:15秒)
水道水の硬度:(CaCO3 として)80mg/L
牛脂汚れ :精製牛脂を用いた。
上新粉汚れ :上新粉25重量部に対し水75重量部を加え、途中かき混ぜながら2 0分間煮沸し、のり状となったものを用いた。
カレー汚れ :市販のレトルトカレー(商品名:ボンカレー:大塚食品社製)を用い た。
被洗浄物 :直径10cmの陶器皿に上記標準汚れを4g/枚となるように付着さ せ、常温で1時間乾燥させたものを用いた。
・評価基準
◎…90%以上の汚れが除去された。
○…70%以上90%未満の汚れが除去された。
△…50%以上70%未満の汚れが除去された。
×…50%未満の汚れが除去された。
〔洗浄後仕上がり性、乾燥速度〕
・試験方法
調製された洗浄剤組成物を業務用の自動食器洗浄機(DW−DR61、三洋電機社製)に投入し、下記の条件で運転した。そして、下記の被洗浄物であるガラスコップを10個一組として洗浄し、洗浄後の仕上がり性能および乾燥速度をそれぞれ後記の評価基準で評価した。
*運転条件
洗剤濃度 :0.10%
洗浄温度 :60℃
すすぎ温度 :80℃
洗浄コース :標準洗浄サイクル(洗浄:43秒、すすぎ15秒)
使用水の硬度:(CaCO3 として)80mg/L
洗浄物 :200ml容積のガラスコップ(佐々木硝子社製)に牛乳を注いだ後、 5分間放置した。ついで、牛乳を捨てた後、水ですすぐことなく30分 間風乾した。
・仕上がり性の評価基準
◎:ウォータースポットが全くみられなかった。
○:ウォータースポットが1〜2個みられた。
△:ウォータースポットが3〜5個みられた。
×:ウォータースポットが6個以上みられた。
・乾燥速度の評価基準
◎;10分未満で乾燥した。
○;10分以上、30分未満で乾燥した。
△;30分以上、1時間未満で乾燥した。
×;1時間以上で乾燥した。
〔スケール生成抑制能〕
・試験方法
人工硬水(総硬度:150mg/L)を用いて、洗浄剤組成物を0.05%に希釈し、容量100mlの比色管に50mlを注ぎ、60℃で4時間保持した後、スケールの生成量を以下の基準で目視判定した。
・評価基準
◎:スケールの生成がなかった。
○:スケール生成が殆どなかった。
△:スケールの生成があった。
×:スケール付着が著しかった。
なお、後記の表1〜表17において、用いた成分とその有効純分(%)の詳細は、下記のとおりであり、表中のA成分のカチオン化多糖類についての数値は、有効純分(%)で示し、その他の成分の数値はあり姿のまま示した。
また、(C)成分の水については、(A)成分に含まれる水と別途添加する水の合計量を示した。
なお、後記の表1〜表17に示される各成分の詳細は以下のとおりである。
〔A成分〕
・水溶性カチオン化多糖類1
2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピルエーテル澱粉クロリド
(CAS番号 56780−58−6)
分子量:38MDa
有効純分:90%
水分:10%
形状:25℃にて粉体
製品名:Hi Cat CWS 42(Roquette社製) ・水溶性カチオン化多糖類2
2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピルエーテル澱粉クロリド
(CAS 56780−58−6)
純分:60%
水分:40%
形状:25℃にて液体
製品名:エキセル NL(日澱化学社製) ・水溶性カチオン化多糖類3
2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピルエーテル澱粉クロリド
(CAS番号 56780−58−6)
純分:20%
水分:80%
形状:25℃にて液体
分子量:15MDa 製品名:VectorSC20157(Roquette社製)
・水溶性カチオン化多糖類4
α−2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル. ω−ヒドロキシポリ( オキシ−1,2−エタンジイル)エーテルセルロースクロリド
(CAS番号 68610−92−4)
純分:91%
水分: 9%
形状:25℃にて粉体
製品名:ミラポールPQ−10(Rhodia社製) ・水溶性カチオン化多糖類5
2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピルエーテルグアガムクロリド
(CAS番号 71888−88−5)
純分:100%
形状:25℃にて粉体
製品名:ジャガーC−1000(Rhodia社製)
〔B成分〕
・非イオン界面活性剤1
ポリオキシエチレン(p=3)ポリオキシプロピレン(q=10)直鎖アルキル(C=
14、15)エーテル
曇点=9℃
試作品
・非イオン界面活性剤2
ポリオキシエチレン(p=8)ポリオキシプロピレン(q=6)直鎖アルキル(C=1
2、13)エーテル
曇点=31℃
商品名:ペポールAS−054C(東邦化学工業社製)
・非イオン界面活性剤3
ポリオキシエチレン(p=5)ポリオキシプロピレン(q=6)直鎖アルキル(C=1
2、13)エーテル
曇点=17℃
商品名:ペポールAS−053X(東邦化学工業社製)
・非イオン界面活性剤4
ポリオキシエチレン(p=11)ポリオキシプロピレン(q=30)ブロックポリマー
(プルロック型ブロックポリマー)
曇点=32℃
商品名:プルロニックPE6200(BASF社製)
・非イオン界面活性剤5
ポリオキシエチレン(p=10)ポリオキシプロピレン(q=29)ブロックポリマー
(リバースプルロニック型ブロックポリマー)
曇点:0℃以下
商品名:プルロニックRPE1720(BASF社製)
・非イオン界面活性剤6
前記一般式(4)で表されるトリメチロールプロパンEO,PO付加物
(ただし、l,n,p=5.7、m,o,q=20.8)
曇点=8℃
試作品
・非イオン界面活性剤7
前記一般的(5)で表されるグリセリンEO,PO付加物
(ただし、r,t,v=4、s,u,w=25)
曇点:4℃
試作
〔C成分〕
・水
イオン交換水
〔D成分〕
・炭酸塩1
炭酸ナトリウム
製品名:ソーダ灰(デンス)(徳山化学社製)
〔E成分〕
・ケイ酸塩1
無水メタケイ酸ナトリウム
商品名:無水メタ珪酸ナトリウム(日本化学工業社製)
・ケイ酸塩2
オルソケイ酸ナトリウム
商品名:オルソ65(東洋珪酸曹達社製)
〔F成分〕
・硫酸塩1
無水硫酸ナトリウム
商品名:中性無水ボウ硝(四国化成社製)
〔G成分〕
・キレート剤1
エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム
商品名:トリロンB(BASF社製)
・キレート剤2
ニトリロ三酢酸酸ナトリウム
商品名:トリロンA92R(BASF社製)
・キレート剤3
メチルグリシンジ酢酸ナトリウム塩
純分:82%
商品名:トリロンMコンパクテート(BASF社製)
・キレート剤4
L−グルタミン酸ジ酢酸ナトリウム塩
純分:74%
商品名:ディゾルヴィン GL- 74(アクゾノベル社製)
〔任意成分〕
・水酸化アルカリ金属塩
水酸化ナトリウム
商品名:東ソーパール(東ソー社製)
・塩素系漂白剤
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
(有効塩素濃度55%)
商品名:ハイライト55G(日産化学工業社製)
・ビルダー
1−ヒドロキシエチリデン―1,1−ジホスホン酸4ナトリウム塩
純分:85%
製品名:ディクエスト2016D( サーモフォスジャパン社製)
Figure 0006057773
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上記の結果から、実施例品はいずれも、どの評価項目においても「○」もしくは「◎」の良好な評価が得られたが、比較例品は、いずれかの評価項目において「△」や「×」、「××」の評価があり、実用上問題があることがわかる。
本発明の製法によれば、ガラス、陶磁器、金属、プラスチック等からなる食器やそれに類するものの洗浄に適し、とりわけ、洗浄後にリンス剤によるすすぎを行わなくても優れた仕上がり効果が得られる自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物を製造することができる。

Claims (8)

  1. 自動食器洗浄機に用いられる粉体洗浄剤組成物の製法であって、下記の(A)成分と(B)成分を、その質量比(A/B)が1/3〜1/200となる割合で用いるとともに下記の(C)成分を用いて油中水滴型エマルションを調製し、得られたエマルションを、組成物全体に対し0.5〜10質量%となる割合で、下記の(D)〜(G)成分の少なくとも一種からなる粉体成分と混合することにより粉体洗浄剤組成物を得ることを特徴とする自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法。
    (A)水溶性カチオン化多糖類
    (B)非イオン界面活性剤
    (C)水
    (D)炭酸塩
    (E)ケイ酸塩
    (F)硫酸塩
    (G)キレート剤
  2. 上記(A)成分を上記(C)成分に、その質量比(A/C)が1/2〜1/100となる割合で溶解した後、上記(B)成分と混合して油中水滴型エマルションを調製する請求項1記載の自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法。
  3. 上記(B)成分と(C)成分を、その質量比(B/C)が1/1〜100/1となる割合で用いる請求項1または2記載の自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法。
  4. 上記(A)〜(C)成分を用いて調製される油中水滴型エマルションの水滴の平均粒子径が、0.1μm〜100μmの範囲にある請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法。
  5. 上記(A)成分が、カチオン化デンプン、カチオン化セルロースおよびカチオン化グアガムからなる群から選ばれる少なくとも一種の水溶性カチオン化多糖類である請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法。
  6. 上記(B)成分が、下記の一般式(1)〜(5)のいずれかで表され、その1質量%水溶液の曇点が40℃以下であるものから選ばれる少なくとも一種の非イオン界面活性剤である請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法。
    Figure 0006057773
    Figure 0006057773
    Figure 0006057773
  7. 上記エマルションと粉体成分との混合後、アルカリ金属水酸化物を、組成物全体に対し1〜30質量%となる割合で添加して混合する請求項1〜6のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法。
  8. 上記請求項1〜7のいずれか一項に記載の自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物の製法によって得られる粉体洗浄剤組成物であって、下記の(A)〜(C)成分からなり(A)成分と(B)成分の質量比(A/B)が1/3〜1〜200に設定された油中水滴型エマルションが、組成物全体に対し0.5〜10質量%となる割合で、下記の(D)〜(G)成分の少なくとも一種からなる粉体成分と混合されていることを特徴とする自動食器洗浄機用粉体洗浄剤組成物。
    (A)水溶性カチオン化多糖類
    (B)非イオン界面活性剤
    (C)水
    (D)炭酸塩
    (E)ケイ酸塩
    (F)硫酸塩
    (G)キレート剤
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