JP6055796B2 - リードスイッチを使用した押しボタンスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、押しボタンスイッチに係わり、より詳細には、例えば乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両において、車両ドアの開閉操作に好適に使用される押しボタンスイッチに関するものである。
乗客が少ない路線の電車や気動車等の車両には、駅に停車中、不必要に長く車両ドアが開放されたままになって、冬場では暖房による暖気が車外に流出して車内温度が低下したり、夏場では冷房中の車内温度が上昇したりする。これを防止するために、乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両がある。
上記のような半自動式の車両ドアを備えた車両では、一般に、車外と車内それぞれに車両ドア開閉用のスイッチとして押しボタンスイッチが設置されている。
図4を参照して、従来のこの種の押しボタンスイッチを説明する。この押しボタンスイッチは、ケース101と、押しボタン102と、押しボタン102の押し込み量規制用の鍔103と、押しボタン102を押し込み方向とは反対方向に常時付勢する戻しバネ104と、押しボタン102の押し込みをガイドする筒状ガイド105と、車両ドア開閉機構に通電するための接点を内部に備えたリードスイッチ106と、リードスイッチ106の接点駆動用の磁石107と、磁石107が圧入された円筒状シリンダ108と、を備える。
鍔103は、押しボタン102と円筒状シリンダ108とで挟まれ、筒状ガイド105の下面とケース101の凹部101a底面との間の空間内を押しボタン102と共に一体移動する。円筒状シリンダ108は、その下面が戻しバネ104で押しボタン102の方向に付勢されており、押しボタン102の移動に伴い、ケース101の筒状部101bの内面に沿って、移動する。
押しボタン102は、筒状ガイド105の内面でガイドされつつ押し込み自在であるが、鍔103でその押し込み量が規制される一方、その押し込みが解除されると、戻しバネ104で元の位置に戻される。押しボタン102が押し込まれ、シリンダ108が移動すると、磁石107もその押し込み方向に移動してリードスイッチ106と対面させられる。
リードスイッチ106は、磁石107の磁力の作用およびその作用の解除で内部の接点が開閉する。リードスイッチ106の接点が開閉すると、それに応じて車両のドア開閉機構への通電および通電の解除等により、半自動式の車両ドアが開閉する。
こうした押しボタンスイッチにおいては、磁石107の磁極軸の方向は、リードスイッチ6の電極軸の方向と直交する方向に設定されていて、S磁極もしくはN磁極がリードスイッチ6の側に向いている。
上記構成の押しボタンスイッチでは、接点としてリードスイッチ106を使用することで、ドア駆動開閉機構を作動させる作動電圧を比較的高電圧として使用することが可能となり、電車等の車両への設置が容易になるほか、リードスイッチ106が押しボタン102の変位経路の脇に位置するので、全体の厚みが、押しボタン102の奥行き長さにその変位ストロークを加えた程度の厚みに収まり、比較的薄型である等の利点がある。
特開2001−184973号公報
しかしながら、上記押しボタンスイッチには、以下のような課題がある。すなわち、上記押しボタンスイッチは、押しボタン102の下にリードスイッチ106およびリードスイッチ106の駆動用磁石107が一体となって配置されているので、押しボタン102の押し込み方向にそれらの合計厚さが必要である。
また、押しボタン102の移動ストロークは、リードスイッチ106の駆動に必要な磁石107の移動距離に等しいので、小さくすることができない。
さらには、押しボタン102の操作を容易にするため、押しボタン102の直径を大きくして操作面積が確保されてある場合、押しボタン102の操作面が不均等な力で押されると、押しボタン102が傾きやすい。このような傾きは、押しボタン102の移動ストロークが大きいことと相俟って、押しボタン102の操作性を低下させることになる。
そこで、かかる押しボタン102の操作時における傾きを防ぐためには、従来の押しボタンスイッチでは、筒状シリンダ部101b,108の長さとしては、押しボタン102の直径に見合った長さが必要である。
こうした理由により、従来の上記押しボタンスイッチでは、押しボタン102の操作時の傾きを防止してその操作性を向上させ、同時に、その薄型化を図ることには限度があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、押しボタンの操作性の向上と同時に、全体の薄型化をより図れるようにした押しボタンスイッチを提供することを主たる目的としている。
本発明に係る押しボタンスイッチは、ケースの開口部に出没自在に設けられた押しボタンを備えた押しボタンスイッチであって、上記課題を解決するため、以下の構成を備える。
すなわち、本発明の押しボタンスイッチにおいては、ケース内部にリードスイッチと、リードスイッチに対してその内部接点を磁力によりオンに駆動できる位置に対向配置された磁石と、押しボタンの押し込み操作で押されて撓み、前記押し込み操作が解除されると自身の復元力で押しボタンをその戻し位置に戻すように作用する板バネとを少なくとも備え、板バネは基端側で固定され、先端側に磁気遮蔽板を備えていると共に、押しボタンの押し込み操作で基端側に近い途中箇所が押されるようになっており、押しボタンが押し込み操作されると、板バネの先端側は、押し込み操作の方向に撓み、この撓みに伴い、先端側に備える磁気遮蔽板が、リードスイッチと磁石との対向間に入いるか、または、対向間から去る方向に移動することを特徴とする。
本発明の押しボタンスイッチでは、従来のシリンダが不要となると共に、板バネは基端側が固定されてその基端側に近い途中箇所が押される構造となっていることで先端側の動きは押しボタンの押し込み操作量よりも大きくなり、これにより押しボタンの操作ストロークが小さくなる結果、その薄型化を図ることが可能となる。
そして、本発明ではその薄型化に加えて、押しボタンはどの部位を押されても傾きにくく、また傾いてもその傾きは操作者に感知されない程度に済む。その結果、薄型化と同時にその操作性の向上を達成することができるものとなる。
本発明の好ましい実施態様では、ケース内部には、押しボタンの押し込み操作量を規制する鍔と、鍔の下面のバネ押さえバーと、を設け、板バネはその途中箇所が押しボタンの押し込み操作に際してバネ押さえバーにより押されるようにする。
本発明の別の好ましい実施態様として、バネ押さえバーの一部に設けたピンあるいは別途に設けたピンを板バネに開けた穴に差し込むことによって、バネ押さえバーと板バネとの相対位置がずれないようにして、押しボタンの傾きを低減ないし防止できるようにしてその操作性を向上させてもよい。
本発明のさらに別の好ましい実施態様では、ピンが差し込まれる穴は、板バネの弾力を調整するための弾力調整用溝穴である。
本発明のさらに別の好ましい実施態様として、リードスイッチおよび磁石の組合せとして、押しボタンが戻しの位置にあるとき磁気遮蔽板が対向間に入る第1のリードスイッチおよび第1の磁石の組合せと、押しボタンが押し込み位置にあるとき磁気遮蔽板が対向間に入る第2のリードスイッチおよび第2の磁石との組合せとを備えて、押しボタンスイッチをab接点として使用できるようにしてもよい。
本発明の押しボタンスイッチによれば、押しボタンの移動ストロークよりも板バネの先端側に取り付けた磁気遮蔽板の移動ストロークが大きく拡大され、また、押しボタンと、リードスイッチと、磁石とを並べて配置することができるので、押しボタンスイッチ全体の薄型化を図れる。
さらに、本発明では、押しボタンに設けたピンを板バネの穴に挿入することで押しボタンと板バネの相対位置が決まるので、オンオフ操作に際して押しボタンの傾きは殆どなく、また操作部位によっては傾きがあったとしても、その傾きは微小に済むから、その薄型化と共に、その操作性が向上したものとなる。
本発明の実施形態1に係る押しボタンスイッチの原理的な概略側面構造図であり、(a)は押しボタン戻り状態、(b)は押しボタン押し込み状態を示す。 図1の原理的な動作機構平面図である。 本発明の実施形態2に係る押しボタンスイッチの原理的な概略側面構造図であり,追加したリードスイッチはb接点を構成する。 従来例の押しボタンスイッチの概略的な側面断面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係る押しボタンスイッチを詳細に説明する。
(実施形態1)
図1および図2を参照して、実施形態1に係る押しボタンスイッチを説明する。図1は実施形態1の押しボタンスイッチの原理的な概略側面構造図であり、(a)は押しボタンの戻り状態、(b)は押しボタンの押し込み状態を示す。図2は図1の原理的な動作機構平面図である。実施形態1の押しボタンスイッチは、乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両に配備されるものである。
なお、実施形態1の押しボタンスイッチは、車両ドア近傍の車両内外に配置されて、乗客により操作されるものであるから、図中の上下方向は車両に配置されるときは水平方向、左右方向は垂直方向となるが、以下の上下方向および左右方向に本発明は限定されない。
本発明の押しボタンスイッチは、半自動式の車両ドアを装備した車両に適用することに限定されるものではなく、その用途に応じて適宜に実施することができることは勿論である。
実施形態1の押しボタンスイッチは、ケース1を備える。
ケース1は、共に同サイズの平面視矩形形状をなす上部1aおよび下部1bと、4つの側部1cとで箱形状に構成されている。なお、本発明において、ケース1の形状はこの箱形状に限定されるものではなく、円筒形状やその他の形状であってもよいことは勿論である。
ケース1の上部1aの右側には開口1dが平面視矩形形状に形成されている。その開口1dには、押しボタン2が出没自在に設けられている。
押しボタン2は開口1dの平面視形状とほぼ合致する平面視形状を有し、その上面が操作面となる。
押しボタン2は、ケース1の上部1aの肉厚よりも厚肉であり、図1(a)の戻り状態では、押しボタン2の操作面が開口1dより外方に若干突出し、図1(b)の押し込み状態では、開口1dからの突出し量が小さくなっている。
なお、図2では図解の都合で押しボタン2および後述する鍔3はその平面視の外形形状が仮想線で示されている。図2では押しボタン2および鍔3は平面視矩形形状に描かれているが、平面視円形形状やその他の平面視形状であってもよい。
ケース1の内部の構成を説明すると、鍔3は押しボタン2の下面に直結されている。鍔3は、開口1dより平面視サイズが大きい平面視矩形形状をなす。鍔3は、その平面視矩形形状の四隅を含む外周部分がケース1の開口部1d周囲の下面に位置するように当該下面側に設けられている。鍔3は平面視矩形形状であるが、平面視円形形状やその他の平面視形状であってもよい。
押しボタン2は鍔3と共に板バネ4で上方に付勢されている。鍔3は、押しボタン2が押されていないときは、板バネ4の復元力で上方に付勢されてケース1の上部1aを戻しストッパ14としてその内面に当接している。
この状態で、押しボタン2は、図1(a)の戻り位置にある。押しボタン2が図1(b)で示す矢印方向に押し込まれ、この押し込みにより鍔3は矩形枠状あるいは複数の押しストッパ13a,13bに突き当たると、押しボタン2はそれ以上押し込まれない。これにより、押しボタン2の押し込み方向における移動範囲が規制されるようになっている。
鍔3は、その下面における図1および図2で左右方向の中央箇所において、図1では紙面を垂直に貫通する方向、図2では上下方向に直線状に延びるバネ押さえバー31が形成されている。
バネ押さえバー31は、上下方向一様なバー高さで下方へ突出して板バネ4に接している。このバネ押さえバー31において、図2の上下に位置決めピン32a,32bが下方に突設されている。
板バネ4は、図2の平面視において上下方向が短辺で左右方向が長辺の長方形板状のものである。板バネ4は、その左右方向中央から図1および図2の右方向の途中の箇所42cで板バネ固定台12に固定されている。板バネ固定台12はケース1の下部1bの内面上に設けられている。また、板バネ4は図中の右方向一端側が基端部42aとして上方に折り曲げられ、ケース1の側面1cの内面に設けられたバネ取り付け部11の溝11aに嵌め込まれ、これにより板バネ4はケース1に固定されている。この場合、板バネ4は基端側42aで固定されているので、板バネ固定台12は板バネ4を支持する支持台とすることもできる。
板バネ4は上記途中箇所42cに近い別の途中箇所が被押圧箇所42dでバネ押さえバー31に押され、この被押圧箇所42dが押されることで途中箇所42cを撓み起点として下方へ撓むことができる。この被押圧箇所42dが下方へ移動する距離は、押しボタン2の下方への移動距離(押しボタン2の操作ストローク)に対応する。
板バネ4は、被押圧箇所42dが下方へ移動すると、図中の左方向他端側である先端側42bが自由端として下方へ移動する。この先端側42bは、上方に折り曲げられ次いで下方に折り返されて磁気遮蔽板41となっている。磁気遮蔽板41は板バネ4の先端側42bが2重に折り曲げられてなることで磁気抵抗が小さくなり、後述の磁気遮蔽効果が強められている。なお、実施形態では、磁気遮蔽板41は板バネ4の先端側42bを二重折りにされて構成されているが、二重折りでなくてもよく、板バネ4の先端側42bを厚肉にしてもよいし、また、板バネ4の先端側42bに別途に磁気遮蔽板を設けてもよい。
板バネ4の先端側に窓44が設けられ、当該先端側の可動質量が減じられている。窓44の大きさや形状は任意であり、複数の窓であってもよい。また、窓44を設けることは必ずしも必須ではない。
板バネ4は、上記のように板バネ固定台12で基端側42aに近い途中箇所42cが固定され、バネ押さえバー31により被押圧箇所42dが押され、これにより先端側42bが下方へ撓む。この場合、被押圧箇所42dの下方への移動距離に対して、先端部42bの下方への移動距離が拡大されて、磁気遮蔽板41は下方へ移動させられる。
そのため、リードスイッチ6の内部接点をオンさせるに必要とする押しボタン2の操作ストロークは、磁気遮蔽板41の移動距離よりも小さくて済むので、押しボタンスイッチは押しボタン2の操作方向における厚みを薄くすることができる。
また、磁気遮蔽板41は押しボタン2を押していないときは図1(a)に示すように後述する磁石5とリードスイッチ6との対向間にあり、押しボタン2を押すと図1(b)に示すようにその対向間から去る。この場合、板バネ4はその先端側42bが図1(b)の撓み状態にあるとその復元力で先端側42bは図1(a)に示す位置に復元するが、この復元の際、磁気遮蔽板41に働く磁石5からの吸引力が板バネ4の復元力に加算される結果、押しボタン2の押し込み操作を解除した際に板バネ4が元の位置に復元するのを助ける。
板バネ4にはその左右方向に直線状に延びる弾力調整用溝穴43a,43bが形成されている。板バネ4の先端側42bで構成される磁気遮蔽板41の磁気遮蔽効果を高める上で板厚が厚くかつ幅広であることが好ましいが、そうした場合、板バネ4の剛性が過大となって撓みにくくなり、板バネ4を撓ませるための押しボタン2の操作に力を要し、押しボタン2の操作性が低下する。そのため、板バネ4の弾力を調整する目的で板バネ4の実質的な幅を狭くする弾力調整用溝穴43a,43bが設けられている。
バネ押さえバー31下面の2つの位置決めピン32a,32bはそれぞれ個別に弾力調整用溝穴43a,43bに入り込んでいる。押しボタン2が戻り位置にある図1(a)の状態で,位置決めピン32a,32bは弾力調整用溝穴43a,43bの図中左端内壁面に沿っている。押しボタン2が押し込み操作されると、位置決めピン32a,32bは弾力調整用溝穴43a,43bの左端内壁面に沿った状態が保たれ、押しボタンは傾かない。
弾力調整用溝穴43a,43bは前記したように板バネ4の弾力を調整するものであると同時に位置決めピン32a,32bが入り込む穴ともなっているが、板バネ4には、こうした弾力調整用溝穴43a,43bとは別に位置決めピン32a,32bが入り込む穴を設けてもよい。この場合の穴は位置決めピン32a,32bの断面形状と同じ形状の穴が適し押しボタン2の押し込み操作の際の当該押しボタン2の傾きをより有効に防止できる。実施形態では弾力調整用溝穴は43a,43bの2つになっているが,必要に応じて数を増やすことが出来る。
なお、実施形態1では、バネ押さえバー31の下面に位置決めピン32a,32bが2個形成されているが、1個でもよいし、3個以上でもよく、また、弾力調整用溝穴の数より少なくてもよい。
ケース1内部の左側上方に磁石5とリードスイッチ6とが左右方向において一定の距離を隔てて対向した状態でそれぞれ固定されている。磁石5の磁極軸(N磁極とS磁極を結ぶ軸)の方向は、リードスイッチ6の電極軸の方向と平行としている。この場合、磁石5の磁極はどちらでも良い。実施形態1では、押しボタン2を含めて磁石5とリードスイッチ6とが左右方向で並置されるので、押しボタンスイッチの薄型化に貢献することができる。
なお、押しボタン2は、リードスイッチ6の電極軸と直交する方向(図1では上下方向)に一定ストローク移動することができ、ケース1の開口1dから出没する方向に変位することができる。
また、押しボタン2は、鍔3およびバネ押さえバー31と共に板バネ4の反発復元力により押し上げられている。この状態で押しボタン2はケース1の開口部1dから若干外方に突出し、乗客が押しボタン2を押し込み操作できるようになっている。
磁石5とリードスイッチ6は、それらの対向間に、図1(a)のように磁気遮蔽板41が入り込むことができるように対向配置されている。押しボタン2が押し込み操作されていない戻り位置にあるときは、板バネ4の先端側42bにおける磁気遮蔽板41は磁石5とリードスイッチ6との対向間に図1(a)のように入り込んでいる。
磁気遮蔽板41が磁石5とリードスイッチ6との対向間に入り込んでいると、磁石5の磁力は磁気遮蔽板41により遮蔽されてリードスイッチ6に達することができず、これによりリードスイッチ6の内部接点は駆動されずオフとなっている。このように押しボタン2が押し込み操作されず、図1(a)の位置にあって、リードスイッチ6の内部接点がオフしていると、車両ドア開閉機構へ通電されず車両ドアは閉じている。
押しボタン2が押し込み操作されると、板バネ4が鍔3下面のバネ押さえバー31で下方に押され、板バネ4の先端側42bが下方へ移動し、その先端側42bの磁気遮蔽板41は磁石5とリードスイッチ6との対向間から図1(b)のように離脱する。
磁気遮蔽板41が磁石5とリードスイッチ6との対向間から離脱すると、磁石5の磁力は磁気遮蔽板41により遮蔽されなくなってリードスイッチ6に達する結果、リードスイッチ6の内部接点は磁石5の磁力により駆動されてオンとなる。こうして押しボタン2が図1(b)のように押し込まれてリードスイッチ6の内部接点がオンすると、その内部接点を介して不図示の車両ドア開閉機構に通電されて、不図示の車両ドアが開く。
次に、押しボタン2の押し込み操作が解除されると、板バネ4は自身の復元力で図1(a)に示すように復元し、これにより板バネ4の先端側42bは磁石5とリードスイッチ6との対向間の位置に戻り、これにより磁石5の磁力は板バネ4の先端側42bの磁気遮蔽板41により遮蔽され、これにより、リードスイッチ6の内部接点がオフして車両ドア開閉機構への通電が停止されて車両ドアが閉じる。
なお、乗客が、車両ドアが開いてから車内に乗り込む、あるいは車外に出るまでには乗客の人数やその他で所要の時間がかかるので、例えば、その時間を見込み、リードスイッチ6の内部接点がオフしてから一定時間の経過後に車両ドアが閉じられるようにするとよい。
また、実施形態では、押しボタン2の操作面は平坦であり、押しボタンスイッチの薄型化にはよいが、必ずしも平坦である必要はなく、押しボタン2の操作面中央部位を若干膨らませた形状としてもよい。こうすると、押しボタン2は乗客の手指によりその中央が押されやすくなり、押しボタン2が傾かず、押しボタン2の操作性が向上する。
以上の実施形態1においては、上述したように、押しボタン2、リードスイッチ6、磁石5が並べられて配置され、また、板バネ4の先端側42bの磁気遮蔽板41は、押しボタン2の操作ストロークが拡大されて、磁石5とリードスイッチ6との間に出入りするので、押しボタン2の操作ストロークを小さくすることができる。その結果、実施形態1の押しボタンスイッチは、その薄型化を容易に実現することができる。
なお、実施形態1では、バネ押さえバー31により板バネ4を下方に押し込んで、板バネ4の先端側42bを下方に移動させるようになっているが、バネ押さえバー31ではなく、鍔3の一部あるいは押しボタン2の一部を用いて板バネ4を下方に移動させるようにしてもよい。
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2に係る押しボタンスイッチの原理的な概略側面構造図である。図3では、板バネ4を押しボタン1が戻し位置にあるときは実線で、押しボタン1が押し込み位置にあるとき点線でその形状を示している。
実施形態1の押しボタンスイッチにおいては、リードスイッチ6の内部接点は、押しボタン2の押し込み操作によりオンするので、a接点である。
これに対して、実施形態2では、実施形態1の磁石5とリードスイッチ6とに加えて、さらに、磁石51と、リードスイッチ61とを追加し、リードスイッチ61の内部接点を磁石51により駆動されてオンするb接点を構成するようにしている。すなわち、実施形態2の押しボタンスイッチでは、リードスイッチの内部接点をab接点としたことを特徴とする。
実施形態2において、磁石5とリードスイッチ6との磁気遮蔽板41による配置位置は実施形態1と同様であり、これによりリードスイッチ6の内部接点がa接点動作することは実施形態1と同様であるのでその説明は省略する。
実施形態2において磁石51とリードスイッチ61はケース1内部の左側下方に配置されている。磁石51とリードスイッチ61は、ケース1内部の左側下方において一定の水平距離を隔てて対向した状態でそれぞれ固定されている。磁石51の磁極軸(N磁極とS磁極を結ぶ軸)の方向は、リードスイッチ61の電極軸の方向と平行としている。この場合、磁石51の磁極はどちらでも良い。
磁石51とリードスイッチ61は、それらの対向間に、図3の点線で示すように磁気遮蔽板41が入り込むことができるように対向配置されている。
押しボタン2が押された位置では板バネ4が点線で示すように下方へ撓み、その先端側42bの磁気遮蔽板41が磁石51とリードスイッチ61との対向間に入り込むと、磁石51の磁力は磁気遮蔽板41により遮蔽されてリードスイッチ61に達することができず、これによりリードスイッチ61の内部接点はオフとなる。一方、磁気遮蔽板41は磁石5とリードスイッチ6との対向間に入り込んでいないので、磁石5の磁力は磁気遮蔽板41で遮蔽されず、リードスイッチ6の内部接点はオンになる。
押しボタンが戻しの位置では板バネ4が撓んでなくて実線で示すようになり、その先端側42bの磁気遮蔽板41が図3の実線で示すように磁石51とリードスイッチ61との対向間から脱するので磁石51の磁力は磁気遮蔽板41により遮蔽されずリードスイッチ61に達する結果、リードスイッチ61の内部接点は磁石51の磁力により駆動されてオンとなる。この位置では、磁気遮蔽板41はリードスイッチ6と磁石5との対向間に入り込んでいるので、リードスイッチ6の内部接点はオフとなる。
以上から押しボタンの操作に対して,リードスイッチ6とリードスイッチ61それぞれの内部接点のオンオフが逆となり、実施形態2では、ab接点の押しボタンスイッチとなる。
なお、実施形態2で、磁石5と磁石51は1個の磁石で兼用することも可能である。また ,実施形態2において、磁石5とリードスイッチ6とを設けず、リードスイッチ61と磁石51のみを設けることでb接点の押しボタンスイッチとしてもよい。
このように、本発明では、リードスイッチを用いたことによりドア開閉機構を作動させる電圧・電流定格を大きくすることができると共に、従来あったシリンダが不要であるので、従来の押しボタンスイッチよりも薄型化した押しボタンスイッチを実現することができる。
本発明では接点として内部の接点容量が大きいリードスイッチ6,61を用いているので、高耐圧であり大電流を流してドア開閉機構を作動させることができるという利点があるが、本発明は、接点としてかかるリードスイッチ6,61に限定されるものではなく、用途として小容量の接点を用いてもよい場合であれば、板バネの先端にホトインタラプタの遮光板を取り付け、この遮光板を間にして発光素子と受光素子とを対向させ、板バネ先端の挙動で発光素子からの発光が遮光板で遮光されればオフし、遮光されず受光素子で受光されればオンするものとしてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
1 ケース
11 板バネ取り付け部
12 板バネ固定台(曲げ方向)
13 押しストッパ
14 戻しストッパ
2 押しボタン
3 鍔
31 バネ押さえバー
32 位置決めピン
4 板バネ
41 磁気遮蔽板
42a 板バネの一端側(基端部)
42b 板バネの他端側(先端部)
42c 板バネの途中部
42d 板バネの被押圧箇所
43a,43b 弾力調整用溝穴
44 窓
5 磁石
51 b接点用磁石
6 リードスイッチ
61 b接点用リードスイッチ

Claims (5)

  1. ケースの開口部に出没自在に設けられた押しボタンを備えた押しボタンスイッチであって、
    前記ケース内部に
    リードスイッチと、
    前記リードスイッチに対してその内部接点を磁力によりオンに駆動できる位置に対向配置された磁石と、
    前記押しボタンの押し込み操作で押されて撓み、前記押し込み操作が解除されると自身の復元力で前記押しボタンをその戻し位置に戻すように作用する板バネとを少なくとも備え、
    前記板バネは基端側で固定され、先端側に磁気遮蔽板を備えていると共に、前記押しボタンの押し込み操作で前記基端側に近い途中箇所が押されるようになっており、
    前記押しボタンが押し込み操作されると、前記板バネの前記先端側は、前記押し込み操作の方向に撓み、この撓みに伴い、前記先端側に備える前記磁気遮蔽板が、前記リードスイッチと前記磁石との対向間に入いるか、または、前記対向間から去る方向に移動する、
    ことを特徴とする押しボタンスイッチ。
  2. 前記ケース内部には、
    前記押しボタンの押し込み操作量を規制する鍔と、
    前記鍔の下面のバネ押さえバーと、を設け、
    前記板バネは前記途中箇所が前記押しボタンの押し込み操作に際して前記バネ押さえバーにより押されるようになっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  3. 前記バネ押さえバーの一部にピンが設けられ、
    前記板バネの一部に前記ピンが差し込まれる穴が形成されており、
    前記ピンが前記板バネの前記穴に差し込まれてなり、
    前記バネ押さえバーにより前記板バネが押されても、前記バネ押さえバーと前記板バネとの相対位置がずれないようになっている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の押しボタンスイッチ。
  4. 前記ピンが差し込まれる前記穴は、前記板バネの弾力を調整するための弾力調整用溝穴である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の押しボタンスイッチ。
  5. 前記リードスイッチおよび前記磁石の組合わせとして、
    前記押しボタンが戻しの位置にあるとき前記磁気遮蔽板が対向間に入る第1のリードスイッチおよび第1の磁石の組合わせと、
    前記押しボタンが押し込み位置にあるとき前記磁気遮蔽板が対向間に入る第2のリードスイッチおよび第2の磁石との組合わせと、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の押しボタンスイッチ。
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