JP6748125B2 - 運動方向変換機構および該運動方向変換機構を用いた押しボタンスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、運動方向変換機構および該運動方向変換機構を用いた押しボタンスイッチに関する。この押しボタンスイッチは、詳しくは、例えば乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両において、車両ドアの開閉操作に好適に使用される。
乗客が少ない路線の電車や気動車等の車両には、駅に停車中、不必要に長く車両ドアが開放されたままになって、冬場では暖房による暖気が車外に流出して車内温度が低下したり、夏場では冷房中の車内温度が上昇したりする。これを防止するために、乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両がある。上記のような半自動式の車両ドアを備えた車両では、一般に、車外と車内それぞれに車両ドア開閉用のスイッチとして押しボタンスイッチが設置されている。
従来のこの種の押しボタンスイッチには特許文献1に記載されたものがある。図6を参照して、特許文献1に記載されている従来例1の押しボタンスイッチを説明する。この押しボタンスイッチは、ケース101と、押しボタン102と、押しボタン102の押し込み量規制用の鍔103と、押しボタン102を押し込み方向とは反対方向に常時付勢する戻しバネ104と、押しボタン102の押し込みをガイドする筒状ガイド105と、車両ドア開閉機構に通電するための接点を内部に備えたリードスイッチ106と、リードスイッチ106の接点駆動用の磁石107と、磁石107が圧入された円筒状シリンダ108と、を備える 。
鍔103は、押しボタン102と円筒状シリンダ108とで挟まれ、筒状ガイド105の下面とケース101の凹部101a底面との間の空間内を押しボタン102と共に一体移動する。円筒状シリンダ108は、その下面が戻しバネ104で押しボタン102の方向に付勢されており、押しボタン102の移動に伴い、ケース101の筒状部101bの内面に沿って、移動する。
押しボタン102は、筒状ガイド105の内面でガイドされつつ押し込み自在であるが 、鍔103でその押し込み量が規制される一方、その押し込みが解除されると、戻しバネ104で元の位置に戻される。押しボタン102が押し込まれ、シリンダ108が移動すると、磁石107もその押し込み方向に移動してリードスイッチ106と対面させられる。
リードスイッチ106は、磁石107の磁力の作用およびその作用の解除で内部の接点 が開閉する。リードスイッチ106の接点が開閉すると、それに応じて車両のドア開閉機構への通電および通電の解除等により、半自動式の車両ドアが開閉する。
こうした押しボタンスイッチにおいては、磁石107の磁極軸の方向は、リードスイッ チ6の電極軸の方向と直交する方向に設定されていて、S磁極もしくはN磁極がリードス イッチ6の側に向いている。
上記構成の押しボタンスイッチでは、接点としてリードスイッチ106を使用することで、ドア駆動開閉機構を作動させる作動電圧を比較的高電圧として使用することが可能となり、電車等の車両への設置が容易になるほか、リードスイッチ106が押しボタン102の変位経路の脇に位置するので、全体の厚みが、押しボタン102の奥行き長さにその変位ストロークを加えた程度の厚みに収まり、比較的薄型である等の利点がある。
しかしながら、上記押しボタンスイッチには、以下のような課題があった。
すなわち、上記押しボタンスイッチは、押しボタン102の下にリードスイッチ106およびリードス イッチ106の駆動用磁石107が一体となって配置されているので、押しボタン102の押し込み方向にそれらの合計厚さが必要である。また、押しボタン102の移動ストロークは、リードスイッチ106の駆動に必要な磁石107の移動距離に等しいので、小さくすることができない。さらには、押しボタン102の操作を容易にするため、押しボタン102の直径を大きくして操作面積が確保されてある場合、押しボタン102の操作面が不均等な力で押されると、押しボタン102が傾きやすい。このような傾きは、押しボタン102の移動ストロークが大きいことと相俟って、押しボタン102の操作性を低下させることになる。
特開2001−184973号公報 特開2017−191668号公報
かかる従来例1の押しボタンスイッチを改良した別の従来例2の押しボタンスイッチが特許文献2に記載されている。図7を参照して、従来例2の押しボタンスイッチを説明する。
図7はケースの図示を略した押しボタンスイッチの原理的な概略構造の斜視図である。押しボタン2は、図6と同様、押しボタンスイッチのケース(図示せず)から突出し、乗客自らがこれを押して車両ドアを開閉操作できるものであり、半自動式の車両ドアを備えた車両に配備される。この押しボタンスイッチはZ方向における薄型化を図るものである。
図7において、±X、±Y及び±Zは三次元直交座標系の各座標軸である。図7において、符号2は押しボタン、3はスライダ、4は板バネ、5は磁石、6はリードスイッチである。これらはほぼ同一のXY平面上にある。また、板バネ4の+Y方向の一端側42aと、リードスイッチ6は、図示略のケースに固定されている。押しボタン2、磁石5及びスライダ3のケースに対する可動方向及び可動範囲は規制されている。
押しボタン2は、押し込み操作方向(−Z方向)に押し込み操作されると、バネ押さえバー21により板バネ4上における所定の被押圧箇所を押し込み操作方向に押すように配置されている。押しボタン2は、その押し込みが解除されると、板バネ4で元の位置に戻される。
板バネ4は、+Y方向の一端側が固定側42aとされてケースに固定され、この固定側42aを撓み起点として、図上、−Z方向に撓みが可能であり、弾性復元力で+Z方向に復元可能となっている。
押しボタンスイッチは、磁石移動手段としてスライダ3を備える。
スライダの一方の側面部31cは、対向する2つの斜面31d1、31d2を有する。スライダ3は矢印D2で示すようにリードスイッチ6の電極軸方向である±X方向にのみスライド移動するよう図示略の機構でケース内に配置されている。
板バネ4の先端42bは、スライダ3の斜面31d1、31d2に接するよう両斜面31d1、31d2の対向間に挿入され、押しボタンの押し込み操作または戻し操作により板バネ4の先端42bはD3方向(Z方向)に移動し、斜面31d1または斜面32d2を滑ることにより、スライダ31をD2方向(X方向)に移動させる。
スライダ3は、磁石5を保持している。磁石5はリードスイッチ6の接点制御用磁石である。図7では磁石の保持機構は省略している。
リードスイッチ6は、車両ドア開閉機構に通電するための接点を内部に備えたスイッチであり、その電極軸の方向が±X方向に一致するようケース内に固定配置されることで、 磁石5の磁極軸と平行している。リードスイッチ6は、磁石5の位置で内部の接点が開閉する。
この押しボタンスイッチによれば、磁石5がリードスイッチ6の電極軸と平行に移動するので、電極軸と直交する方向(Z方向)に移動空間を必要とせず、また、リードスイッチ6と、磁石5と、板バネ4と、を平面上に並べて配置することができるので、押しボタンスイッチ全体の薄型化を図れる。
従来例2においては、押しボタンスイッチのケースの内部空間は平面状に配置されたリードスイッチ6と磁石5と板バネ4とによって占められ、これらの内、押しボタンスイッチの厚み方向に最も高いリードスイッチ6の直径で押しボタンスイッチ全体の厚さが決まり、押しボタンスイッチ全体の薄型化は限界に近いものである。
また、従来例2の押しボタンスイッチによれば、小型化は、ほぼ達成されたが、押しボタン2の移動方向と磁石5の移動方向とが直交しているため、押しボタン2の移動方向を磁石5の移動方向に変換するための運動方向変換機構が必要で、従来例2の押しボタンスイッチのように運動方向変換機構として斜面31d1,31d2を使用する機構では、当該斜面31d1,31d2表面の荒れや摩耗による変形などに耐久力に問題がある。そのため、従来例2の押しボタンスイッチでは、この問題を解決するできる運動方向変換機構を必要としている。
本発明は、上記課題を解決した運動方向変換機構及びこれを用いた押しボタンスイッチを提供することを目的とする。
(1)本発明に係る運動方向変換機構は、駆動方向にのみ移動可能で且つ該駆動方向に磁化した駆動用磁石と、受動方向にのみ移動可能で且つ該受動方向に磁化した受動用磁石とを備え、前記駆動用磁石と前記受動用磁石は、前記駆動方向と前記受動方向において一定の角度を持って相互に非接触の状態で移動可能に配置され、前記駆動用磁石が一方向に移動すると、前記駆動用磁石のNS極のうちの一方の極が前記受動用磁石に接近し、前記受動用磁石は、前記駆動用磁石の一方の極と、前記受動用磁石のNおよびS極との間に同時に発生する吸引および反発作用で、前記受動方向の一方に移動し、前記駆動用磁石が他方向に移動すると、前記駆動用磁石の他方の極が前記受動用磁石に接近し、前記受動用磁石は、前記駆動用磁石の他方の極と、そのNおよびS極との間に同時に発生する反発および吸引作用で、前記受動方向の他方に移動する、ことを特徴とする。
本発明によれば、駆動用磁石と受動用磁石とが接触していないので、機械的な摩擦や摩耗の問題から解放され、駆動用磁石を短くして板状にすれば入力方向の移動量を小さくして、運動方向変換機構全体を薄型にでき、これを使用した押しボタンスイッチ全体の薄型化を図れる。
本発明の好ましい実施態様では、前記駆動用磁石は、前記駆動方向の長さが前記駆動方向に直交する方向の長さよりも短い。
本発明において、別の好ましい実施態様では、前記受動用磁石は、U字形状を有し、前記駆動用磁石は、当該受動用磁石のN極とS極との間の対向空間に配置されている。
本発明において、さらに別の好ましい実施態様では、前記受動用磁石が、前記磁化方向に分離されて2つの受動用磁石として対向配置され、前記2つの受動用磁石それぞれの対向極間に前記駆動用磁石が配置されている。
(2)本発明に係る押しボタンスイッチは、リードスイッチと、前記リードスイッチの電極軸に磁化方向が平行で且つ当該磁化方向に移動可能に配置された磁石と、前記リードスイッチの前記電極軸と直交する方向に操作されて前記磁石を前記電極軸方向に移動させる運動方向変換機構とを有し、前記磁石の前記磁化方向への移動により前記リードスイッチをオンオフに制御する押しボタンスイッチにおいて、前記運動方向変換機構は、上記 (1)に記載の運動方向変換機構である、ことを特徴とする。
本発明の運動方向変換機構によれば、駆動用磁石と受動用磁石とが接触していないので、機械的な摩擦や摩耗の問題から解放され、駆動用磁石を短くして板状にすれば入力方向の移動量を小さくできるので、運動方向変換機構全体を薄型にでき、これを使用した押しボタンスイッチ全体の薄型化を図れる。
(a)本発明に係る運動方向変換機構1の概略構造を示す図、(b)(c)運動方向変換機構1の動作をそれぞれ示す図である。 (a)本発明に係る運動方向変換機構2の概略構造を示す図、(b)動作を示す図である。 (a)本発明に係る運動方向変換機構3の正面図、(b)運動方向変換機構3の下面図である。 本発明に係る運動方向変換機構4の正面図である。 本発明に係る押しボタンスイッチの原理的な概略構造を示す斜視図である。 従来例1の押しボタンスイッチの断面図である。 従来例2の押しボタンスイッチの斜視図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態に係る運動方向変換機構及びこれを用いた押しボタンスイッチを説明する。
(運動方向変換機構1)
図1は、運動方向変換機構1の概略構成を示す。
図1(a)は当該運動方向変換機構1の構成を示す。この運動方向変換機構1は、駆動方向(運動入力方向)である±Z方向にのみ移動可能で且つ該駆動方向に磁化した駆動用磁石Mzと、受動方向(運動出力方向)である±X方向にのみ移動可能で且つ該受動方向に磁化した受動用磁石Mxとを備える。
駆動用磁石Mzと受動用磁石Mxは、駆動方向と受動方向とにおいて一定の角度、実施形態では駆動と受動方向とのいずれにも直交する±Y方向に相互非接触の状態で移動可能に配置されている。なお、±X方向、±Y方向及び±Z方向はそれぞれ直交三次元座標系における座標軸である。
駆動用磁石Mzが移動すると、駆動用磁石MzのN極とS極とのうちの一方の極であるS極と前記受動用磁石のN極とS極との吸引反発作用で、受動用磁石Mxが受動方向に移動する。
具体的には、図1(b)のように駆動用磁石MzをZ方向に移動させると、駆動用磁石MzのS極が受動用磁石Mxに近づくので、駆動用磁石MzのS極と受動用磁石MxのN極との吸引力(図中の実線矢印で示す向きの力)が増し、駆動用磁石MzのS極と受動用磁石MxのS極との反発力(図中の実線矢印で示す向きの力)に増す。駆動用磁石MzのN極は、受動用磁石Mxから離れるので受動用磁石Mxに及ぼす力(図中の点線矢印で示す向きの力)は小さくなる。その結果、受動用磁石Mxには−X方向に力が働き、受動用磁石Mxは−X方向に運動する。
図1(c)のように駆動用磁石Mzを−Z方向に移動させると駆動用磁石MzのN極が受動用磁石Mxに近づくので、駆動用磁石MzのN極と受動用磁石MxのS極との吸引力(図中の実線矢印で示す向きの力)が増し、駆動用磁石MzのN極と受動用磁石MxのN極との反発力(図中の実線矢印で示す向きの力)が増す。駆動用磁石MzのS極は受動用磁石Mxから離れるので受動用磁石Mxに及ぼす力(図中の点線矢印で示す向きの力)は小さくなる。その結果、受動用磁石MxにはX方向に力が働き、受動用磁石MxはX方向に運動する。
このように図1(a)の構成で駆動用磁石MzのZ方向の運動はX方向に方向変換される。運動は入力と出力の運動が比例関係にはならないが、押しボタンスイッチを駆動する装置等では非線形は問題にならない。駆動用磁石Mzまたは受動用磁石Mxどちらか一方の磁化極性を逆にすると、出力の運動方向は逆になる。また、入力方向と出力方向は直交に限らず、他の一定角度とすることもできる。
(運動方向変換機構2)
図2は運動方向変換機構2を示し、入力の駆動用磁石Mzは駆動方向である±Z方向の長さが前記駆動方向に直交する方向である±X方向の長さよりも短く、±Z方向の厚さが薄い板状となっている。その他は図1の運動方向変換機構1と同構成である。
動作は、図2(a)のように駆動用磁石Mzが受動用磁石MxのZ方向の中心よりZ側にあるときは駆動用磁石MzのS極が、受動用磁石MxのN極とは図中の実線矢印で示すように吸引し、受動用磁石MxのS極とは図中の実線矢印で示すように反発して、受動用磁石MxをーX方向(図中、右方向)に動かす。図2(b)のように駆動用磁石Mzが受動用磁石MxのZ方向の中心より−Z側にあるときは駆動用磁石MzのN極が作用して受動用磁石MxをX方向(図中、左方向)に動かす。このように、駆動用磁石Mzを板状にすれば、小さな入力の動きで出力側の受動用磁石Mxを動かすことができる。
(運動方向変換機構3)
図3(a)(b)は、運動方向変換機構3を示す。この運動方向変換機構3においては、受動用磁石Mxは、その両端がY方向にU字形状に湾曲されて、受動用磁石MxのN極とS極との間に駆動用磁石Mzを配置できる空間が設けられている。駆動用磁石Mxは、受動用磁石MzのN極とS極との間の対向空間に配置されている。
駆動用磁石MzのN極とS極とが受動用磁石MxのN極とS極とに作用することには変わりがないが、駆動用磁石Mzと受動用磁石Mxとの間のY方向の吸引力、反発力が減少し、駆動用磁石Mz及び受動用磁石Mxと、それらの移動用のガイドに与える摩擦を軽減することができる。
(運動方向変換機構4)
図4は、運動方向変換機構4を示す。この運動方向変換機構4において、受動用磁石Mxを変形して、受動用磁石Mx1と受動用磁石Mx2との2つに分け、機械的に連結して同時一体にX方向に移動できる構成にしたものである。運動方向変換機構2と同様にN極とS極との間に駆動用磁石Mzを配置できる対向空間が設けられている。この運動方向変換機構4によれば、図4の運動方向変換機構3と同様にY方向の吸引力、反発力が減少し、ガイドに与える摩擦を軽減することができる。
(押しボタンスイッチ)
図5は、実施形態の運動方向変換機構を適用した押しボタンスイッチを示す。運動方向変換機構以外は図6の押しボタンスイッチと同構造である。図5はケースの図示を略した本発明の押しボタンスイッチの原理的な概略構造斜視図である。本発明の図5に示す押しボタンスイッチにおいて、押しボタン2は、図7、図6と同様、押しボタンスイッチのケース(図示せず)から突出し、乗客自らがこれを押して車両ドアを開閉操作できる、半自動式の車両ドアを備えた車両に配備されるものである。
なお、本発明の押しボタンスイッチは、車両ドア近傍の車両内外に配置されて、乗客により操作されるものであるから、図中のX方向、Y方向、及びZ方向に本発明は限定されない。本発明の押しボタンスイッチは、後述するようにZ方向における薄型化を図るものである。
本発明の押しボタンスイッチは、半自動式の車両ドアを装備した車両に適用することに限定されるものではなく、その用途に応じて適宜に実施することができることは勿論である。
本発明の押しボタンスイッチは、ケースを備えるが、図5は動作に関係する要素のみを示してあり、押しボタンスイッチの内部構造を囲うと共に車両等の構造物に取付けて保護するケースの図示は省略されている。
図5において、X、Y及びZは三次元直交座標系の各座標軸である。図5において、符号2は押しボタン、3はスライダ、4は板バネ、5は図7の磁石5と同様の働きと受動用磁石の働きとをする磁石、6はリードスイッチ、7は駆動用磁石である。これらはほぼ同一のXY平面上にある。また、板バネ4の+Y方向の一端側42aと、リードスイッチ6は、図示略のケースに固定されている。押しボタン2、磁石5及び スライダ3のケースに対する可動方向及び可動範囲は規制されている。
押しボタン2は、押し込み方向(−Z方向)に押し込み操作されると、バネ押さえバー21により板バネ4上における所定の被押圧箇所を押し込み操作方向に押すように配置されている。押しボタン2は、その押し込みが解除されると、板バネ4で元の位置に戻される。
押しボタン2は、板バネ4の弾性復元力により戻し位置方向(+Z方向)に付勢されている。押しボタン2が押されていないときは、押しボタン2は、板バネ4の弾性復元力で戻し位置に戻る。
板バネ4は、押しボタン2を戻し位置方向に常時付勢する戻しバネとして、燐青銅等の磁性を持たないバネ材料からなり、図3のように長方形板状に形成されている。
押しボタン2が矢印D1で示すように押し込み操作されると、板バネ4は、バネ押さえバー21により被押圧箇所が押されて押し込み操作方向(−Z方向)に撓む。
板バネ4は、+Y方向の一端側が固定側42aとされ、ケースに固定され、この固定側42aを撓み起点として、図上、−Z方向に撓み可能、弾性復元力でZ方向に復元可能となっている。
板バネ4は、その被押圧箇所が押しボタン2により押され、板バネ4の被押圧箇所が押し込み操作方向(−Z方向)へ移動する距離は、押しボタン2が下方に移動する距離(押しボタン2の操作ストローク)に対応する。
板バネ4は、−Y方向の他端側に、−Y方向に突出した先端42bに本発明における運動方向変換機構の駆動用磁石7が取り付けられている。この駆動用磁石7は、先端42bが押しボタン2が押し込み操作されて、板バネ4が撓むに伴い、−Z方向に移動する。
押しボタンスイッチは、磁石移動手段としてスライダ3を備える。
スライダ3は、リードスイッチ6に接近して,板バネ4および押しボタン2と共に、前述のようにほぼ同一のXY平面内においてY方向に並べられて配置されている。
スライダ3は矢印D2で示すようにリードスイッチ6の電極軸方向である±X方向にのみスライド移動するよう図示略の機構でケース内に配置されている。また、スライダ3にはリードスイッチの制御用磁石5が取り付けられている。磁石5はX方向に磁化されており、その極性は例えばX方向にNSとする。磁石5は運動方向変換機構の受動用磁石5としても働く。
板バネ4の先端42bに駆動用磁石7が取り付けられている。この駆動用磁石7はZ方向に磁化されている。その極性は例えばZ方向にNSとする。板バネ4が押し込み操作方向(−Z方向)に撓むと、Z方向の磁極Nが受動用磁石5と作用して受動用磁石5をX方向に移動させ、一体となっているスライダ3を+X方向にスライド移動させる。
スライダ3は、円柱形状の磁石5を保持している。前述のように本構成では磁石5は受動用磁石5としても働く。磁石5はリードスイッチ6の制御用磁石でもあり、その着磁方向(磁極軸の方向)がスライダ3の移動方向に一致するようスライダ3に固定配置され、スライダ3と一体となって移動する。図3では磁石の保持機構は省略している。なお、磁石5はその着磁方向がスライダ3の移動方向に一致すれば、円柱形状に限定されず、平板形状、等であってもよい。
リードスイッチ6は、車両ドア開閉機構に通電するための接点を内部に備えたスイッチであり、その電極軸の方向がX方向になるようケース内に固定配置されることで、磁石5の磁極軸と平行している。リードスイッチ6は、磁石5の位置の変化で内部の接点が開閉する。リードスイッチ6の接点が開閉すると、それに応じて車両のドア開閉機構への通電および通電の解除等により、半自動式の車両ドアが開閉する。
リードスイッチ6は、磁石5及びスライダ3と、板バネ4と、前述のようにほぼ同一のXY平面内に おいて、Y方向に並べられて配置されている。スライダ3内の磁石5は、リードスイッチ6から所定距離離隔した位置で、X方向にスライダ3と共に移動する。
駆動用磁石7と受動用磁石5はZ方向とX方向の運動方向変換機構を構成し、押しボタン2から板バネの先端42bまでが入力装置、スライダ3が出力装置となる。
押しボタン2が押されて板バネ4が−Z方向に撓むと、運動方向変換機構により、スライダ3が磁石5と共に+X方向にスライド移動する。リードスイッチ6は、磁石5の位置の変化により、オン(ON)になる。
押しボタン2の押し込み操作が解除されると、押しボタン2は板バネ4により+Z方向に付勢されて戻し位置に戻ると共に、運動方向変換機構により、スライダ3は磁石5と共に−X方向に移動する。これにより磁石5はリードスイッチ6のオン(ON)領域から離れ、リードスイッチ6をオフにする。
以上の押しボタンスイッチにおいては、接点としてリードスイッチ6を使用することで、ドア駆動開閉機構を作動させる作動電圧を比較的高電圧で使用することが可能となり、 電車等の車両への設置が容易になるほか、リードスイッチ6、磁石5およびスライダ3、板バネ4、押しボタン2が平面上(XY平面内)に並べて配置され、また、駆動用磁石7を取り付けた板バネ4の先端42bの移動距離は、押しボタン2の操作ストロークが拡大されたものとなり、押しボタン2の操作ストロークを小さくすることができる。その結果、実施形態1の押しボタンスイッチは、特許文献2と同様に薄型化を容易に実現することができる。加えて、発明の運動方向変換機構を使用することにより、高信頼化、長寿命化を実現することができる。
このように、この押しボタンスイッチでは、リードスイッチを用いたことにより、ドア開閉機構を作動させる電圧・電流定格を大きくすることができると共に、運動方向変換機構を用いたことで、従来の押しボタンスイッチよりも、より薄型化した押しボタンスイッチを提供することができる。
なお、この押しボタンスイッチでは、磁石5は、運動方向変換機構の受動用磁石を兼用しているが、磁石5とは別に、運動方向変換機構1〜4と同様の受動用磁石を設けてもよい。
以上において、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
2 押しボタン
21 バネ押さえ
3 スライダ
4 板バネ
42a 板バネの一端側(固定側)
42b 板バネの他端側(先端)
5 押しボタンスイッチの制御用磁石(運動方向変換機構の受動用磁石)
6 リードスイッチ
7 運動方向変換機構の駆動用磁石

Claims (5)

  1. 駆動方向にのみ移動可能で且つ該駆動方向に磁化した駆動用磁石と、
    受動方向にのみ移動可能で且つ該受動方向に磁化した受動用磁石とを備え、
    前記駆動用磁石と前記受動用磁石は、前記駆動方向と前記受動方向において一定の角度を持って相互に非接触の状態で移動可能に配置され、
    前記駆動用磁石が前記駆動方向の一方に移動すると、前記駆動用磁石のNS極のうちの一方の極が前記受動用磁石に接近し、前記受動用磁石は、前記駆動用磁石の前記一方の極と、前記受動用磁石のN極およびS極との間に同時に発生する吸引および反発作用で、前記受動方向の一方に移動し、
    前記駆動用磁石が前記駆動方向の他方に移動すると、前記駆動用磁石の前記NS極のうちの他方の極が前記受動用磁石に接近し、前記受動用磁石は、前記駆動用磁石の前記他方の極と、当該受動用磁石の前記N極および前記S極との間に同時に発生する反発および吸引作用で、前記受動方向の他方に移動する、
    ことを特徴とする運動方向変換機構。
  2. 前記駆動用磁石は、前記駆動方向の長さが前記駆動方向に直交する方向の長さよりも短い板状とし、その表裏にあるN極またはS極を受動用磁石に作用させるための移動距離を短くした、
    ことを特徴とする請求項1に記載の運動方向変換機構。
  3. 前記受動用磁石は、U字形状を有し、その2つの磁極を結ぶ方向を受動用磁石の移動方向になるように配置され、
    前記駆動用磁石は、当該受動用磁石の前記N極と前記S極との間の対向空間に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の運動方向変換機構。
  4. 前記受動用磁石が、前記磁化方向に分離されて2つの受動用磁石として対向配置され、
    前記2つの受動用磁石それぞれの対向極間に前記駆動用磁石が配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の運動方向変換機構。
  5. リードスイッチと、前記リードスイッチの電極軸に磁化方向が平行で且つ当該磁化方向に移動可能に配置された磁石と、前記リードスイッチの前記電極軸と直交する方向に操作されて前記磁石を前記電極軸方向に移動させる運動方向変換機構とを有し、前記磁石の前記磁化方向への移動により前記リードスイッチをオンオフに制御する押しボタンスイッチにおいて、
    前記運動方向変換機構は、請求項1ないし4のいずれかに記載の運動方向変換機構である
    ことを特徴とする押しボタンスイッチ。
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