JP6202540B2 - リードスイッチを使用した押しボタンスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、押しボタンスイッチに係わり、より詳細には、例えば乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両において、車両ドアの開閉操作に好適に使用される押しボタンスイッチに関するものである。
乗客が少ない路線の電車や気動車等の車両には、駅に停車中、不必要に長く車両ドアが開放されたままになって、冬場では暖房による暖気が車外に流出して車内温度が低下したり、夏場では冷房中の車内温度が上昇したりする。これを防止するために、乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両がある。
上記のような半自動式の車両ドアを備えた車両では、一般に、車外と車内それぞれに車両ドア開閉用のスイッチとして押しボタンスイッチが設置されている。
図5を参照して、従来のこの種の押しボタンスイッチを説明する。この押しボタンスイッチは、ケース101と、押しボタン102と、押しボタン102の動き範囲規制用の鍔103と、押しボタン102を押し込み方向とは反対方向に常時付勢する戻しバネ104と、押しボタン102の押し込みをガイドする筒状ガイド105と、車両ドア開閉機構に通電するための接点を内部に備えたリードスイッチ106と、リードスイッチ106の接点駆動用の磁石107と、磁石107が圧入された円筒状シリンダ108と、を備える。
鍔103は、押しボタン102と円筒状シリンダ108とで挟まれ、筒状ガイド105の下面とケース101の凹部101a底面との間の空間内を押しボタン102と共に一体移動する。円筒状シリンダ108は、その下面が戻しバネ104で押しボタン102の方向に付勢されており、押しボタン102の移動に伴い、ケース101の筒状部101bの内面に沿って、移動する。
押しボタン102は、筒状ガイド105の内面でガイドされつつ押し込み自在であるが、鍔103でその押し込み量が規制される一方、その押し込みが解除されると、戻しバネ104で元の位置に戻される。押しボタン102が押し込まれ、シリンダ108が移動すると、磁石107もその押し込み方向に移動してリードスイッチ106と対面させられる。
リードスイッチ106は、磁石107の磁力の作用およびその作用の解除で内部の接点が開閉する。リードスイッチ106の接点が開閉すると、それに応じて車両のドア開閉機構への通電および通電の解除等により、半自動式の車両ドアが開閉する。
こうした押しボタンスイッチにおいては、磁石107の磁極軸の方向は、リードスイッチ6の電極軸の方向と直交する方向に設定されていて、S磁極もしくはN磁極がリードスイッチ6の側に向いている。
上記構成の押しボタンスイッチでは、接点としてリードスイッチ106を使用することで、ドア駆動開閉機構を作動させる作動電圧を比較的高電圧として使用することが可能となり、電車等の車両への設置が容易になるほか、リードスイッチ106が押しボタン102の変位経路の脇に位置するので、全体の厚みが、押しボタン102の奥行き長さにその変位ストロークを加えた程度の厚みに収まり、比較的薄型である等の利点がある。
特開2001−184973号公報
しかし、上記従来の押しボタンスイッチには、以下の課題がある。
すなわち、上記押しボタンスイッチは、押しボタン102の下にリードスイッチ106およびリードスイッチ106の駆動用磁石107が一体となって配置されているので、押しボタン102の押し込み方向にそれらの合計厚さが必要である。また、押しボタン102の移動ストロークは、リードスイッチ106の駆動に必要な磁石107の移動距離に等しいので、該移動ストロークを小さくすることができない。そのため、従来の押しボタンスイッチでは、より薄型化を図ることは容易ではないという課題があった。
そこで、本出願人は、特願2014−200531号(平成26年9月30日出願:発明の名称「リードスイッチを使用した押しボタンスイッチ」)で上記課題を解決した押しボタンスイッチを提案している。
この提案に係る押しボタンスイッチにおいては、押しボタンを押し込み操作することで、板バネを撓ませ、板バネがその先端に備える磁石でリードスイッチをオンまたはオフに駆動し、押し込み操作を解除すると、板バネ自身の復元力を利用して押しボタンを所定の戻し位置に戻すようにしている。
この提案に係る押しボタンスイッチに関して、板バネの先端にある磁石がケース上部に当たると、板バネはそれ以上、復元できなくなり、それによって、板バネの復元力を利用して押しボタンを所定の戻し位置に復帰させることができず、押しボタンの復帰位置での姿勢が不安定となって、その操作性が低下するおそれがあるという課題が残る。
すなわち、本発明は、本出願人の提案に係る上記押しボタンスイッチの改良に係り、板バネを使用して押しボタンの薄型化を図ると同時に、押し込み操作を解除すると、押しボタンが板バネの復元力で安定した姿勢でもって所定の戻し位置に戻り、これにより押しボタンの操作性が向上した押しボタンスイッチを提供することを目的としている。
本発明に係る押しボタンスイッチは、ケースの開口部に出没自在に設けられた押しボタンを備えた押しボタンスイッチであって、前記ケースの内部に、リードスイッチと、前記リードスイッチをオンまたはオフに駆動する駆動手段を備えた第1の板バネと、前記駆動手段を備えず、前記押しボタンに復元力を与える第2の板バネと、を備え、前記両板バネは、共に一端側が固定され、前記押しボタンの押し込み操作で被押圧箇所が押されると該被押圧箇所と前記一端側との間の途中箇所を支点にして同時に撓むように、前記押しボタン側から前記第2の板バネと前記第1の板バネとがこの順で重ねられて取り付けられていることを特徴とする。
本発明において、前記駆動手段には、例えば、磁石や、磁気遮蔽板を含む。本発明は、前記駆動手段として、磁石や磁気遮蔽板に限定されず、リードスイッチをオンまたはオフに駆動することができるものであればよい。
本発明によれば、上記2枚の板バネの撓み、復元でリードスイッチをオンまたはオフに駆動する構造であるので、従来の押しボタンスイッチで必要とされていたシリンダが不要となるなど、押しボタンの操作ストロークが小さくなり、これにより押しボタンスイッチ全体の薄型化を達成することができる。
そして、本発明においては、押しボタンの押し込みおよびその押し込みの解除に伴い第1の板バネが挙動し、これにより、第1の板バネに備えられた駆動手段によってリードスイッチがオンまたはオフに駆動される一方、第2の板バネは、押しボタンの押し込みが解除されると、自身の復元力で押しボタンを所定の戻し位置に戻すように作用する。その結果、第1の板バネがその復帰に制限があっても、押しボタンは、第2の板バネによって所定の戻し位置に復帰するので、その復帰姿勢がぐらつかず安定せしめ、その操作性が向上する。
本発明の好ましい実施態様では、前記駆動手段は、前記リードスイッチを磁力によりオンに駆動する磁石であり、前記磁石は、前記押しボタンの押し込み操作による前記第1の板バネの挙動により、前記リードスイッチに近接して当該リードスイッチをオンに駆動し、または、前記リードスイッチから離脱する。
本発明の別の好ましい実施態様では、前記リードスイッチに対向配置された磁石を備え、前記駆動手段は、前記押しボタンの押し込み操作による前記第1の板バネの挙動により、前記リードスイッチと前記磁石との間に介入またはその間から離脱する磁気遮蔽板である。
本発明によれば、板バネを使用し、板バネの撓みでリードスイッチを駆動する構造であるので、押しボタンスイッチの薄型化を図れる。本発明では、押しボタンの戻し操作で駆動手段がケース内上部に達するなどして、駆動手段を備える第1の板バネがその移動の制限位置に達して押しボタンを戻し位置に戻すための復元力を失っても、第2の板バネはそのような制限を受けず押しボタンを所定の戻し位置に戻すための復元力を維持している。押しボタンは第2の板バネの復元力で所定の戻し位置まで復帰できるので、その復帰姿勢が安定し、その操作性が向上する。また、本発明では、第1、第2の板バネが重ねられて配置されているので、両板バネの取り付けスペースを小さくでき、2枚の板バネを使用しても押しボタンスイッチの薄型化を損なうことがない。
本発明の実施形態1に係る押しボタンスイッチの原理的な概略側面構造図であり、(a)は押しボタン戻り状態、(b)は押しボタン押し込み状態を示す。 図1の原理的な動作機構平面図である。 本発明の実施形態2に係る押しボタンスイッチの原理的な概略側面構造図であり、リードスイッチの内部接点が、b接点を構成する。 本発明の実施形態3に係る押しボタンスイッチの原理的な概略側面の一部構造図であり、(a)は押しボタン戻り状態、(b)は押しボタン押し込み状態を示す。 従来例の押しボタンスイッチの概略的な側面断面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係る押しボタンスイッチを詳細に説明する。
(実施形態1)
図1および図2を参照して、実施形態1に係る押しボタンスイッチを説明する。図1は実施形態1の押しボタンスイッチの原理的な概略側面構造図であり、(a)は押しボタンの戻り状態、(b)は押しボタンの押し込み状態を示す。図2は図1の原理的な動作機構平面図である。実施形態1の押しボタンスイッチは、乗客自らが車両ドアを開閉操作できる半自動式の車両ドアを備えた車両に配備されるものである。
なお、実施形態1の押しボタンスイッチは、車両ドア近傍の車両内外に配置されて、乗客により操作されるものであるから、図中の上下方向は車両に配置されるときは水平方向、左右方向は垂直方向となるが、以下の上下方向および左右方向に本発明は限定されない。本発明の押しボタンスイッチは、半自動式の車両ドアを装備した車両に適用することに限定されるものではなく、その用途に応じて適宜に実施することができることは勿論である。
実施形態1の押しボタンスイッチは、ケース1を備える。
ケース1は、共に同サイズの平面視矩形形状をなす上部1aおよび下部1bと、同サイズの平面視矩形形状をなす4つの側部1cとで箱形状に構成されている。本発明において、ケース1の形状は箱形状に限定されず、円筒形状やその他の形状であってもよいことは勿論である。
ケース1の上部1aに開口部1dが平面視矩形形状に形成されている。その開口部1dには、押しボタン2が出没自在に設けられている。
押しボタン2は、ケース1の開口部1dの平面視形状とほぼ合致する平面視形状を有し、その上面が操作面となる。
押しボタン2は、ケース1の上部1aの肉厚よりも厚肉であり、押しボタン2の操作面は、図1(a)の戻り状態では、開口部1dより、若干、上部外方に突出している。
なお、図2では図解の都合で押しボタン2および後述する鍔3はその平面視の外形形状が仮想線で示されている。図2では押しボタン2および鍔3は平面視矩形形状に描かれているが、その形状に限定されるものではなく、平面視円形形状やその他の平面視形状であってもよい。
ケース1の内部の構成を、以下、説明する。
鍔3は、押しボタン2の下面に直結されており、ケース1の開口部1dより平面視サイズが大きい平面視矩形形状をなしている。鍔3は、その平面視矩形形状の四隅を含む外周部分がケース1の開口部1d周囲の下面に位置するように当該下面側に設けられている。鍔3は、押しボタン2が上方に付勢されていると、ケース1の上部1aを戻しストッパ14としてその内面に当接する。
押しボタン2の下面には、図1および図2で左右方向の中央箇所に、図1では紙面を垂直に貫通する方向、図2では上下方向に延びるバネ押さえバー31が形成されている。バネ押さえバー31は、図の上下方向一様なバー高さで下方すなわち板バネ4a,4b方向へ突出しており、押しボタン2が下方へ押し込み操作されると、第1、第2の板バネ4a,4bを下方へ押さえる。バネ押さえバー31には、図1では紙面を垂直に貫通する方向2箇所、図2では上下方向2箇所で位置決めピン32a、32bが突設され、第1及び第2の板バネ4a、4bの位置決め穴42e1,42e2を貫通している。
押しボタン2は、図1(a)の戻り位置から図1(b)で示す矢印方向に押し込まれ、最初は第2の板バネ4bを押し、第2の板バネ4bが第1の板バネ4aに接すると、両板バネ4a、4bを同時に押し、バネ押さえバー31の位置決めピン32a、32bが押しストッパ13に突き当たると、押しボタン2はそれ以上押し込まれない。これにより、押しボタン2の押し込み方向における移動範囲が規制されるようになっている。
第1及び第2の板バネ4a、4bは、燐青銅等のバネ材料からなり、図2の平面視において長方形板状に形成されている。第1の板バネ4aの左右方向の長さは、第2の板バネ4bの左右方向の長さより長く、実施形態では約2倍程度長いが、第1の板バネ4aおよび第2の板バネ4bの左右方向の長さは、この長さ比率に限定されるものではない。第1及び第2の板バネ4a、4bは、共に、その右側端部42a1,42a2(一端側)がケース1内の右側において同じ位置で固定されており、第1の板バネ4aの左右方向中間付近が、第2の板バネ4bの左側端部42b2(他端側)付近にほぼ対応する位置となる。
第1の板バネ4aは、図1では左右両端部42a1,42b1のほぼ中央箇所上面がバネ押さえバー31により押される第1の被押圧箇所42d1となり、第1の被押圧箇所42d1より図中右側の途中部位(一端側42a1と第1の被押圧箇所42d1とのほぼ中間付近)の下面が第1の支点部42c1となっており、第1の板バネ4aは、第1の支点部42c1で板バネ支持台12に支持されている。板バネ支持台12はケース1の下部1b内面に設けられている。
第2の板バネ4bは、図1では図中左側の他端部42b2の上面がバネ押さえバー31により押される第2の被押圧箇所42d2となり、第2の被押圧箇所42d2より一端側42a2に近い図中右側の途中部位の下面が第2の支点部42c2となっており、第2の板バネ4bは、第2の支点部42c2で板バネ支持台12に支持されている。板バネ支持台12はケース1の下部1b内面に設けられている。第1の支点部42c1と第2の支点部42c2は、共に板バネ支持台12の上面上に位置する。第2の被押圧箇所42d2は、図中の左右方向において、第1の被押圧箇所42d1とほぼ同一位置の箇所となっている。
ケース1の右側側面1cの内面に板バネ取り付け部11が設けられている。板バネ取り付け部11は、その下面が板バネ取り付け面となり、この板バネ取り付け面に第1及び第2の板バネ4a、4bの図中右側の一端側42a1,42a2を位置決めするための位置決めピン11a、11bが形成されている。板バネ取り付け部11の下面は傾斜した板バネ取り付け面となっている。板バネ取り付け部の下面が傾斜していることで、押しボタン2を戻し位置に戻した際に、第1および第2の板バネ4a、4bの弾力を維持するようになっている。
第1および第2の板バネ4a、4bは右側一端側42a1,42a2が第1及び第2の基端部42a1,42a2とされ、これら第1及び第2の基端部42a1,42a2には、それぞれ、位置決め穴42f1,42f2が形成されている。位置決め穴42f1,42f2には、板バネ取り付け部11の位置決めピン11a,11bが嵌め込まれている。これにより第1および第2の板バネ4、44は、板バネ取り付け部11の傾斜した板バネ取り付け面に取り付けられている。
第1および第2の板バネ4a、4bは、第1及び第2の被押圧箇所42d1,42d2がバネ押さえバー31で下方へ押されると、第1及び第2の被押圧箇所42d1,42d2より一端側(基端部)42a1,42a2に近い第1及び第2の支点部42c1,42c2を撓み起点として下方へ撓むことができる。
押しボタン2により第1及び第2の被押圧箇所42d1,42d2が下方へ押されることにより、第1および第2の板バネ4a、4bそれぞれの第1及び第2の被押圧箇所42d1,42d2が下方へ移動する距離は、押しボタン2が下方へ移動する距離(押しボタン2の操作ストローク)に対応する。
第1の板バネ4aは、第1の被押圧箇所42d1が下方へ移動すると、他端側42b2は自由端となって下方へ移動する。第1の板バネ4aの他端側42b1はその中央部の突出部分が丸められて円筒形状となった先端部42b1となっている。
第1の板バネ4aの先端部42b1に、リードスイッチ6をオンまたはオフに駆動する手段として円柱形状の磁石5が保持されている。なお、磁石5は円柱形状に限定されず、平板形状であってもよく、第1の板バネ4aの先端部42b1は、磁石5の形状に合う筒状体であればよい。
押しボタン2が押されて第1の板バネ4aが下方へ撓むと、磁石5は下方へ移動してリードスイッチ6に図1(b)に示すように接近する。磁石5がリードスイッチ6に近接した位置(第1の駆動位置)に移動すると、磁石5の磁力がリードスイッチ6に達してリードスイッチ6はオンに駆動される。
押しボタン2の押し込み操作が解除されると押しボタン2は第1および第2の板バネ4a、4bにより上方に付勢されて図1(a)の戻し位置に戻ると共に、磁石5はリードスイッチ6から離脱した位置(第2の駆動位置)に移動するので、磁石5の磁力がリードスイッチ6に達しなくなり、リードスイッチ6はオフになる。
磁石5が、ケース1の上部1aに達するなど、移動制限位置に達すると第1の板バネ4aは復元力を失うが、第2の板バネ4bは磁石5の移動制限と無関係に復元力を持ち、第1の板バネ4aと離れて押しボタン2を戻し位置まで上方に付勢する。
実施形態1では、磁石5の磁力によるリードスイッチ6のオンオフを確実にするために、ケース1の上部1aの内面側に、磁石5の磁力を吸収する磁気遮蔽板7が設けられている。
磁気遮蔽板7は、鉄板等の強磁性体からなり、図1では紙面を垂直に延び、図2では上下に延びる矩形板状をなし、上下方向長さはリードスイッチ6に達する磁力を吸収するに足るものとする。磁石5はリードスイッチ6から上方位置に離脱した位置(第2の駆動位置)でその磁力を磁気遮蔽板7に吸収され、リードスイッチ6を確実にオフできる。
また、磁気遮蔽板7は、磁石5に近い位置で固定され、磁力の吸収作用が大きい部材、例えば厚さが大きい鉄板等を使用でき、実用性が高まる。
第1の板バネ4aは、板バネ支持台12で第1の基端側42a1に近い第1の支点部42c1が支持されているので、バネ押さえバー31により第1の被押圧箇所42d1が押されると、第1の支点部42c1を撓み起点として図中左側の先端部42b1が下方へ撓む。この場合、第1の被押圧箇所42d1の下方移動距離に対して、磁石5の下方移動距離が拡大する。
その結果、リードスイッチ6をオンさせるのに必要とする押しボタン2の操作ストロークは、磁石5の移動距離よりも小さくて済み、これにより、押しボタンスイッチは押しボタン2の操作方向における厚みを薄くすることができる。
バネ押さえバー31下面の2つの位置決めピン32a,32bはそれぞれ第1及び第2の板バネ4a,4bの位置決め穴42e1,42e2に入り込んでいる。これにより、押しボタン2が押し込み操作されるとき、位置決めピン32a,32bは前後左右に動かないので、押しボタン2は傾かない。
位置決めピン32a,32bが入り込む第1および第2の板バネ4a、4bの位置決め穴42e1,42e2は,位置決めピン32a,32bの断面形状と同じ形状の穴が適し押しボタン2の押し込み操作の際の当該押しボタン2の傾きをより有効に防止できる。実施形態1では位置決め穴42e1,42e2は2つになっているが、必要に応じて数を増やすことが出来る。
リードスイッチ6は、ケース1内部の左側下方に固定されている。磁石5の磁極軸(N磁極とS磁極を結ぶ軸)の方向は、リードスイッチ6の電極軸の方向と平行としている。この場合、磁石5の磁極はどちらでも良い。
実施形態1では、押しボタン2の操作面は平坦であり、押しボタンスイッチの薄型化にはよいが、必ずしも平坦である必要はなく、押しボタン2の操作面中央部位を若干膨らませた形状としてもよい。こうすると、押しボタン2は乗客の手指によりその中央が押されやすくなり、押しボタン2が傾かず、押しボタン2の操作性がより向上する。
実施形態1においては、押しボタン2、リードスイッチ6、磁石5が並べられて配置され、また、第1の板バネ4aの先端部42b1にある磁石5の移動距離は、押しボタン2の操作ストロークが拡大されたものとなり、押しボタン2の操作ストロークを小さくし、第1の板バネ4aに第2の板バネ4bを重ねることによって押しボタン2の操作性を改善することができる。その結果、実施形態1の押しボタンスイッチは、その薄型化を容易に実現することができる。
なお、実施形態1では、バネ押さえバー31により第1の板バネ4aを下方に押し込んで、第1の板バネ4aの先端部42b1を下方に移動させるようになっているが、バネ押さえバー31ではなく、鍔3の一部あるいは押しボタン2の一部を用いて第1の板バネ4を下方に移動させるようにしてもよい。
下記の態様における作用効果を説明する。
上記したように、押しボタン2には、押しボタン2の動き範囲を規制する鍔3と、鍔3の下面に取り付けられて板バネの被押圧箇所を押さえるバネ押さえバー31とが設けられている。この構成では、板バネ4a,4bの被押圧箇所42d1,42d2を均一に押さえることができるので、押しボタン2の押し込み操作に際して板バネ4a,4bは傾くことなく,他端側42b1,42b2の下方への移動距離を常にほぼ一定にでき、第1の板バネ4aに取り付けられた磁石5によるリードスイッチ6のオンオフをより適確にすることができる。
上記したように、バネ押さえバー31の一部に設けたピン32a,32bあるいは別途に設けたピンを板バネ4a,4bに開けた位置決め穴42e1,42e2に差し込むようになっているので、バネ押さえバー31と板バネ4a,4bとの相対位置のずれがなくなり、押しボタン2の傾きを低減ないし防止でき、その操作性が向上する。
上記したように、第1の板バネ4aの他端側42b1の一部は筒状体になっており、磁石5は前記筒状体内に保持されている。この実施態様では、磁石5の取り付けが簡単で、かつ、第1の板バネ4aの他端側42b1が上下動しても磁石5が脱落する虞がなくその取り付け状態が安定化する。
上記したように、板バネ4a,4bは、位置決めピン11a,11bが、位置決め穴42f1,42f2に挿入されて板バネ取り付け部11に固定されて、その一端側42a1,42a2が板バネ取り付け部11に固定されるので、押しボタン2の操作で、板バネ4a,4bが多数回、撓みが繰り返されても、板バネ4a,4bの位置が維持され、押しボタンスイッチの使用上の信頼性が向上する。
以上から、実施形態1においては、押しボタン2の押し込み操作の解除、つまり、戻し操作で磁石5のような駆動手段がケース1内上部に達するなどして、磁石5を備える第1の板バネ4aがその移動の制限位置に達して押しボタン2を戻し位置に戻すための復元力を失っても、第2の板バネ4bは磁石5を備えないため、そのような制限を受けず押しボタン2を所定の戻し位置に戻すための復元力を維持している。そのため、本発明によれば、押しボタン2は第2の板バネ4bの復元力で所定の戻し位置まで復帰し、その結果、復帰姿勢がぐらつかず安定するため、その操作性が向上する。
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2に係る押しボタンスイッチの原理的な概略側面構造図である。図3では、第1および第2の板バネ4a、4bを押しボタン1が戻し位置にあるときは実線で、押しボタン1が押し込み位置にあるとき点線でその形状を示している。
実施形態1の押しボタンスイッチにおいては、リードスイッチ6は、押しボタン2の押し込み操作によりオンするので、その内部接点はa接点である。
これに対して、実施形態2では、実施形態1のリードスイッチ6と磁気遮蔽板7との上下位置関係を交換し、磁石5との位置関係が押しボタンの押し、および、戻りに対して、実施形態1とは逆になっている。リードスイッチ6は、押しボタン2の戻しでオン、押しボタン2の押し操作でオフとなる。すなわち、実施形態2の押しボタンスイッチでは、リードスイッチ6の内部接点をb接点としたことを特徴とする。
実施形態2においても、押しボタン2の押し込み操作の解除で、第1の板バネ4aがケース1内上部に達するなどして、その移動の制限位置に達して押しボタン2を戻し位置に戻すための復元力を失っても、第2の板バネ4bは駆動手段である磁石5を備えないため、そのような制限を受けず押しボタン2を戻し位置に戻すための復元力を維持している。そのため、実施形態2においても、押しボタン2は、第2の板バネ4bの復元力で所定の戻し位置まで復帰する結果、その復帰姿勢が安定し、その操作性が向上する。
(実施形態3)
図4は、本発明の実施形態3に係る押しボタンスイッチの原理的な概略側面の一部構造図であり、(a)は押しボタン戻り状態、(b)は押しボタン押し込み状態を示す。実施形態3においては、第1の板バネ4aの先端部42b1の構成と、磁石5、リードスイッチ6以外の構成は、実施形態1と同様であるので、それらの図示を略すると共に、第2の板バネ4bについての説明は省略する。
実施形態1,2では、磁石5は、第2の板バネ4bの先端部42b1に固定され、磁気遮蔽板7は固定されている。実施形態3においては、図4(a)(b)に示すように、リードスイッチ6と磁石5とを対向配置すると共に、第2の板バネ4bの先端部42b1を上方に折り曲げ、次いで下方に折り返して磁気遮蔽板1としている。このように実施形態3においては、磁気遮蔽板は第2の板バネ4bの先端部42b1で構成され、当該第2の板バネ4bの挙動で移動する一方、磁石5は固定されている。すなわち、押しボタン2が戻し位置にあると、図4(a)に示すように、第2の板バネ4bの先端部42b1からなる磁気遮蔽板は、リードスイッチ6と磁石5との間に介入してリードスイッチ6をオフに駆動し、また、押しボタン2が押し込み操作されると、図4(b)に示すように、第2の板バネ4bの先端部42b1からなる磁気遮蔽板は、リードスイッチ6と磁石5との間から離脱してリードスイッチ6を磁石5の磁力によりオンに駆動する。
なお、第2の板バネ4bの先端部42b1は二重折りにされているが、二重折りでなくてもよく、第2の板バネ4bの先端部42b1を厚肉にしてもよいし、第2の板バネ4bの先端部42b1に別途に磁気遮蔽板を設けてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、リードスイッチを用いたことによりドア開閉機構を作動させる電圧・電流定格を大きくすることができると共に、従来あったシリンダが不要であるので、従来の押しボタンスイッチよりも薄型化した押しボタンスイッチを実現することができる。
さらに、本発明では、押しボタンの押し込み操作の解除で駆動手段がケース内上部に達するなどして、駆動手段を備える第1の板バネがその移動の制限位置に達して押しボタンを戻し位置に戻すための復元力を失っても、第2の板バネは、そのような制限を受けず押しボタンを戻し位置に戻すための復元力を維持している。そのため、本発明では、第2の板バネの復元力で押しボタンをその戻し位置まで移動させることができ、その結果、押しボタンを戻し位置での姿勢を安定させて、その操作性を向上させることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
1 ケース
1d ケースの開口部
11 板バネ取り付け部
11a,11b 板バネの位置決めピン
12 板バネ支持台
13 押しストッパ
14 戻しストッパ
2 押しボタン
3 鍔
31 バネ押さえバー
32a,32b 位置決めピン
4a 第1の板バネ
42a1 第1の板バネの一端側(基端部)
42b1 第1の板バネの他端側(先端部)
42c1 第1の板バネの途中部(支点部)
42d1 第1の板バネの被押圧箇所
42e1 第1の板バネの位置決め穴
42f1 第1の板バネの位置決め穴
4b 第2の板バネ
42a2 第2の板バネの一端側(基端部)
42b2 第2の板バネの他端側(先端部)
42c2 第2の板バネの途中部(支点部)
42d2 第2の板バネの被押圧箇所
42e2 第2の板バネの位置決め穴
42f2 第2の板バネの位置決め穴
5 磁石(駆動手段)
6 リードスイッチ
7 磁気遮蔽板

Claims (3)

  1. ケースの開口部に出没自在に設けられた押しボタンを備えた押しボタンスイッチであって、
    前記ケースの内部に、
    リードスイッチと、
    前記リードスイッチをオンまたはオフに駆動する駆動手段を備えた第1の板バネと、
    前記駆動手段を備えず、前記押しボタンに復元力を与える第2の板バネと、
    を備え、
    前記両板バネは、共に一端側が固定され、前記押しボタンの押し込み操作で被押圧箇所が押されると該被押圧箇所と前記一端側との間の途中箇所を支点にして同時に撓むように、前記押しボタン側から前記第2の板バネと前記第1の板バネとがこの順で重ねられて取り付けられている、ことを特徴とする押しボタンスイッチ。
  2. 前記駆動手段は、前記リードスイッチを磁力によりオンに駆動する磁石であり、
    前記磁石は、前記押しボタンの押し込み操作による前記第1の板バネの挙動により、前記リードスイッチに近接して当該リードスイッチをオンに駆動し、または、前記リードスイッチから離脱する、
    請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
  3. 前記リードスイッチに対向配置された磁石を備え、
    前記駆動手段は、前記押しボタンの押し込み操作による前記第1の板バネの挙動により、前記リードスイッチと前記磁石との間に介入またはその間から離脱する磁気遮蔽板である、
    請求項1に記載の押しボタンスイッチ。
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