JP6055250B2 - 挿通管押え構造と挿通管押え部材 - Google Patents

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Description

本発明は、建物のコンクリート基礎に埋設されるさや管の内部に挿通された挿通管の動きを抑制する挿通管押え構造と挿通管押え部材に関するものである。
トイレ、風呂場、洗面所等からの排水を、建物の屋内から屋外に導く排水管路には、建物のコンクリート基礎に埋設されるさや管が好適に用いられる。そのさや管内部には、縦管、横管と、それらを接続する90°エルボ継手などが収容されており、それら配管の外径はさや管の内径よりも小さいため、単に収容するだけではぐらついて不安定となるので、その動きを抑制するために、例えば90°エルボ継手保持部材などが用いられている(特許文献1)。
上記特許文献1の90°エルボ継手保持部材は、弾力性、クッション性に優れ、軽量である発泡スチロールや発泡ゴムなどで形成されたものであって、90°エルボ継手の上部接続口の外形に合致する円弧状の切欠部が形成されている。そして、この90°エルボ継手保持部材を、さや管の内壁面と90°エルボ継手の隙間に挿入することで90°エルボ継手の動きを抑制している。
特開2010−053599号公報
しかしながら、上記特許文献1の90°エルボ継手保持部材は、さや管の内壁面と90°エルボ継手の隙間に単に挿入するだけのものであるので、90°エルボ継手の押えが充分とはいえず、特に上下方向から力が加わると90°エルボ継手がずれてしまう恐れがあった。また、90°エルボ継手保持部材は、発泡スチロールなどで形成されているので、多少の寸法誤差は許容するとはいえ、90°エルボ継手保持部材に対してさや管の内壁面と90°エルボ継手の隙間が小さすぎると、その挿入が困難となり、90°エルボ継手保持部材を切断するなどの加工が必要となって施工性が良好と言えない場合があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、さや管内部に挿通される挿通管の動きを確実に抑制すると共に、隙間のばらつきがあっても配置可能な挿通管押え構造と挿通管押え部材を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る挿通管押え構造は、さや管の内部に挿通される挿通管の動きを、挿通管押え部材によって抑制する挿通管押え構造であって、上記挿通管は、縦挿通管と横挿通管が曲がり挿通管を介して接続されることで屈曲又は湾曲しており、上記挿通管押え部材は、その一部に弾性部を備えたものであり、縦さや管部の内壁面と縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接するように、縦さや管部の内壁面と縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面との隙間に配置され、上記弾性部が、2本の延設片の先端にそれぞれ設けられた弾性脚であって、その一対の弾性脚が、縦さや管部の内壁面に向って略ハの字状に広がっていることを特徴とするものである。
本発明の挿通管押え構造においては、上記挿通管押え部材が、縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接する縦挿通管当接部を備え前記延設片が該当接部から縦さや管部の内壁面に向って延びていることが好ましい。また、上記弾性部が、前記縦さや管の内壁面に面接触する当接片が設けられていることがより好ましい。



次に、本発明に係る挿通管押え部材は、さや管の内部に挿通される挿通管の動きを抑制する挿通管押え部材であって、縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接する縦挿通管当接部と、該当接部の左右両端から縦さや管部の内壁面に向って延びる2本の延設片と、該延設片にそれぞれ設けられた一対の弾性脚と、を備えており、該弾性脚は、縦さや管部の内壁面に向って略ハの字状に広がっていることを特徴とするものである。
本発明の挿通管押え部材においては、上記挿通管押え部材が、横挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接する横挿通管当接部を備えていることが好ましい。
本発明の挿通管押え構造は、挿通管押え部材を、縦さや管部の内壁面と縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接するように、縦さや管部の内壁面と縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面との隙間に配置することで、挿通管の動きは確実に抑制されて、縦挿通管と横挿通管と曲がり挿通管の接続がズレたり外れたりする恐れがなくなる。そして、挿通管押え部材は、その一部に弾性部を備えているので、縦さや管部の内壁面と挿通管との隙間が狭くても、弾性部が弾性変形することで挿入可能となり、その弾性変形した際の反発力によって、より確実に挿通管の動きを抑制することができる。
また、上記挿通管押え部材が、縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接する縦挿通管当接部と、該当接部から縦さや管部の内壁面に向って延びる延設片と、該延設片に設けられた弾性部と、を備えている挿通管押え構造は、さや管の内壁面に向って延設片を押えつけながら挿入することができるので、挿通管押え部材を、縦さや管部の内壁面と挿通管との隙間に挿入し易くなって、施工性が向上する。
更に、上記弾性部が、2本の延設片の先端にそれぞれ設けられた弾性脚であって、その一対の弾性脚が、縦さや管部の内壁面に向って略ハの字状に広がっている挿通管押え構造のように、弾性脚を最も変形しやすい略ハの字形状にすることで、一層施工性が向上する。
次に、本発明に係る挿通管押え部材は、縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接する縦挿通管当接部と、該当接部の左右両端から縦さや管部の内壁面に向って延びる2本の延設片によって、さや管内部に挿通される挿通管の動きを確実に抑制することができる。また、略ハの字状の弾性脚が弾性変形することで、縦さや管部の内壁面と挿通管との隙間にばらつきがあっても、挿通管押え部材をその隙間に挿入して配置することができる。
上記挿通管押え部材が、横挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接する横挿通管当接部を備えている挿通管押え部材は、横挿通管当接部を備えることで、挿通管の上下方向の動きが抑制されて、より一層挿通管の動きを抑制することができると共に、挿通管押え部材の剛性も増す。
本発明の一実施形態に係る挿通管押え構造を示す部分断面図である。 同押え構造の平面図である。 同押え構造の挿通管押え部材を曲がり挿通管の外壁面に当接させた状態を示す斜視図である。 同押え構造に用いるさや管の斜視図である。 同押え構造に用いる挿通管押え部材を示すものであって、(a)は平面図、(b)は右側面図である。 同押え構造の種々の態様を説明する説明図であって、(a)は曲がり挿通管とさや管の内壁面との距離が遠い場合を示し、(b)は曲がり挿通管とさや管の内壁面との距離が近い場合を示す。 同押え構造の施工の一例を示す概略図である。 同施工例の下流側の部分断面図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
本発明の挿通管押え構造は、図1、図7に示すように、建物のコンクリート基礎Bに埋設されるさや管1の内部に挿通された挿通管2,3,4の動きを、挿通管押え部材5によって抑制することで、それら挿通管2,3,4をさや管1内部にぐらつくことなく安定して収容することができるようにしたものである。
上記コンクリート基礎Bに埋設されるさや管1は、図4に示すように、縦さや管部1Aと横さや管部1Bとで構成されている。この縦さや管部1Aは、その開口部の形状が、上流側が略半円形に形成されると共に下流側が方形に形成されたもので、下流側側壁の下端部には、横さや管部1Bの上流側端部を挿入する接続口1aが形成されている。また、縦さや管部1Aの底部は、図7に示すように、下流側から上流側にかけて斜め上方へ立ち上がるように形成されている。この底部の立ち上がり角度は、土間コンクリートCの傾斜角に合わせて30°〜75°に設定されており、このような角度に設定することで、墨出しや鉄筋、型枠の施工を容易にするためコンクリート基礎Bの下に捨て打ちされる捨てコン(不図示)や、下が直接土に接している土間コンクリートCの傾斜角に等しくなるので、それらの上に安定して設置することができるようになっている。
また、上記縦さや管部1Aの内部には、図1、図2に示すように、曲がり挿通管4を支持する支持段部1bが設けられている。この支持段部1bは、縦さや管部1Aの上流側の内壁面から下流側方向に段部を突設したもので、この支持段部1bに曲がり挿通管4の上流側接続口4aを載置すると共に、後述する挿通管押え部材5によって曲がり挿通管4の動きを抑制することで、曲がり挿通管4を、ぐらつくことなく安定して縦さや管部1Aの内部に収容することができるようになっている。
上記縦さや管部1Aと共にさや管1を構成する横さや管部1Bは、図1、図8に示すように、その内部に後述する横挿通管3やソケット部材6や下流側排水管7を十分に余裕を持って挿通できるだけの内径を有した円筒体であり、施工現場でコンクリート基礎Bの寸法に合わせて切断して用いるので、通常想定されるコンクリート基礎Bから突出するように、コンクリート基礎Bよりも長めに形成されている。そして、この横さや管部1Bを上記縦さや管部1Aの接続口1aに挿入することで、縦さや管部1Aと横さや管部1Bは一体化されて、さや管1が形成される。
上記構成のさや管1の材質は特に限定されないが、強度、耐久性、成形性を考慮すると合成樹脂製のものが好ましく、特に硬質塩化ビニル樹脂製のさや管1が好適に用いられる。
上記さや管1の内部に収容される挿通管は、縦挿通管2、横挿通管3、曲がり挿通管4からなる。縦挿通管2は、図1、図7に示すように、縦さや管部1Aの内部に収容される長さの短い円筒体(短管)であって、その上流側端部は90°エルボ継手8に接続されると共に、下流側端部は曲がり挿通管4の上流側接続口4aに接続されている。
また、横挿通管3は、横さや管部1Bの略上流側端部から下流側端部まで収容される全長の長い円筒体であって、図1に示すように、その上流側端部は曲がり挿通管4の下流側接続口4bに接続されており、図8に示すように、下流側端部は後述するソケット部材6を介して下流側排水管7と接続されている。
上記縦挿通管2と横挿通管3を接続する曲がり挿通管4は、図1に示すように、縦挿通管2の下流側端部を挿入する上流側接続口4aと、横挿通管3の上流側端部を挿入する下流側接続口4bと、それらの接続口4a,4bを繋ぐ、円弧状に湾曲した曲率半径の大きい湾曲部4cを有する硬質塩化ビニル樹脂製の曲がり継手であって、その上流側接続口4a外面の段差部分を支持段部1bに載置することで、縦さや管部1A内部に収容されるものである。
尚、本実施形態の曲がり挿通管4は、上記のように、湾曲した曲がり継手であるが、略L字型に屈曲した屈曲継手であってもよい。
上記挿通管2,3,4は、図1に示すように、曲がり挿通管4の上流側接続口4aが、縦さや管部1Aの支持段部1bに載置されているので、ある程度は安定して収容される。しかしながら、図2に示すように、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cと曲がり挿通管4の間には隙間があるので、特に横方向からの力が挿通管2,3,4に加わると、挿通管2,3,4がぐらつくと共に曲がり挿通管4の上流側接続口4aが支持段部1bから外れて、最悪の場合、それら挿通管2,3,4の接続がズレたり外れたりする恐れが生じる。挿通管2,3,4がズレてしまうと、床下の上流側排水管9の配管勾配にズレが生じて、排水が逆流したり滞溜するといった不具合が発生する。そこで、挿通管2,3,4のぐらつきをなくし安定してさや管1の内部に収容できるように、次に説明する本発明の挿通管押え部材5を用いる。
即ち、挿通管押え部材5は、図2に示すように、上記縦さや管部1Aの下流側内壁面1cと曲がり挿通管4との隙間に挿入して、曲がり挿通管4の動きを抑制するためのものであって、図3、図5の(a)に示すように、曲がり挿通管4の上流側接続口4aの外壁面に当接する縦挿通管当接部5aと、該当接部5aの左右両端から縦さや管部1Aの下流側内壁面1cに向って延びる2本の延設片5b,5bと、該延設片5b,5bにそれぞれ設けられた一対の弾性脚5c,5cと、曲がり挿通管4の湾曲部4cの外壁面に当接する横挿通管当接部5dを備えている。
上記挿通管押え部材5の縦挿通管当接部5aは、図3に示すように、曲がり挿通管4の上流側接続口4aの外周面に当接するよう円弧状に湾曲形成されたもので、この縦挿通管当接部5aが、曲がり挿通管4の上流側接続口4aの外周面(円周の約1/4程度)に当接するようになっている。上流側接続口4aの円周に対して縦挿通管当接部5aの当接する部分を増やすと、曲がり挿通管4の動きをより抑制できるので、上流側接続口4aの円周全体に縦挿通管当接部5aを当接させてもよいが、挿入の作業性や挿通管押え部材5の大きさ・材料費等を考慮すると、上流側接続口4aの円周の1/8〜3/4程度に当接させることが好ましく、当接する部分が上流側接続口4aの円周の2/5〜2/4程度であると、抑制力、作業性、コストのバランスが優れるので、より好ましい。また、図5の(b)に示すように、縦挿通管当接部5aの上端には、係合突片50aが外側方向に向って突設されている。この係合突片50aは、図1に示すように、曲がり挿通管4の上流側接続口4a上端面に係合して、曲がり挿通管4が上下方向に動くのを抑制すると共に、挿通管押え部材5と曲がり挿通管4の係合を確実なものとし、挿通管押え部材5が曲がり挿通管4から外れたりするのを防止する役割を果たす。一方、縦挿通管当接部5aの下端部は、内側方向に折り曲げられて拡径されている。このように縦挿通管当接部5aの下端部を拡径することで、挿通管押え部材5を、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cと曲がり挿通管4の隙間に挿入する際、縦挿通管当接部5aの下端部が、曲がり挿通管4の上流側接続口4aに当接してガイドの役割を果たすので、挿通管押え部材5が挿入し易くなっている。
上記縦挿通管当接部5aの左右両端からは、図2、図5の(a)に示すように、2本の延設片5b,5bが延設されている。この延設片5bは、図5の(b)に示すように、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cに向って延設された、略L字型をしたものであって、その先端(下流側端部)には弾性脚5cが設けられていると共に、下端部には、2本の延設片5b,5bを架橋する横挿通管当接部5dが設けられている。
上記2本の延設片5b,5bの先端(下流側端部)にそれぞれ設けられた弾性脚5c,5cは、図6に示すように、曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cとの距離Dが遠い場合(a)でも近い場合(b)でも、曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cの隙間に挿通管押え部材5を挿入できるようにするための弾性部であって、図2に示すように、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cに向って略ハの字状に広がるように形成されている。この弾性脚5cの延設片5bに対する広がり角度は、およそ15°〜60°程度に設定されており、この範囲内に広がり角度を設定することで、通常想定される曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cとの隙間に対応することができる。そして、弾性脚5cの先端(延設片5bと反対側の端部)には、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cに当接する当接片50cが外側方向に向って突設されている。この当接片50cを設けることで、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cと弾性脚5cとは、線ではなく面で接触するようになるので、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cとの摩擦係数が増して、挿通管2,3,4に外力が加わっても、曲がり挿通管4の動きを確実に抑制し、ズレたりする心配がなくなる。
この弾性脚5cは、図6の(a)に示すように、曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cとの距離Dが遠い場合は、殆ど外側方向に広がることなく略原型のまま配置される。その逆に、図6の(b)に示すように、曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cとの距離Dが近い場合は、それぞれの弾性脚5cが外側方向に向って広がる(弾性変形する)ことで、挿通管押え部材5の長さが短くなって挿入できるようになっている。このように、弾性脚5cは、曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cとの距離Dに合わせて広がったり狭まったりする必要があるものなので、上記のように、平面視が弾性変形し易い略ハの字に形成されると共に、より弾性変形し易いように、図5の(a)に示すように、上記の縦挿通管当接部5aや延設片5bよりも厚みが薄く(約半分)形成されている。弾性脚5cをこのような構成にすることで、曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cとの距離Dが近い場合でも、弾性脚5c,5cの先端部(当接片50c)が外側方向に広がるので、曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cの隙間に容易に挿入することができ、弾性脚5cの弾性変形した復元力が縦さや管部1Aの下流側内壁面1cに作用すると共に、その反発力が延設片5bを経て縦挿通管当接部5aへ伝達されて、縦挿通管当接部5aが曲がり挿通管4の上流側接続口4aに強く当接するので、確実に曲がり挿通管4の動きを抑制することができる。このように、本発明は、挿通管押え部材5の弾性脚5cが弾性変形する(外側に開いて挿通管押え部材5の長さが短くなる)ことで、曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cの隙間が大きい場合でも小さい場合でも、確実に曲がり挿通管4の動きを抑制することができる。
尚、上記弾性脚5cは、弾性脚5cを何段階かに分けて外側に屈曲させることで略ハの字形状に形成すると、弾性脚5cが一番広がったときにも、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cにしっかりと面で当接するようになるので好ましい。同様に、弾性脚5cの全体を緩やかに湾曲させて略ハの字形状に形成すると、挿通管押え部材5を、曲がり挿通管4と縦さや管部1Aの下流側内壁面1cの隙間に挿入した際、弾性脚5c,5cがスムーズに外側方向に広がって縦さや管部1Aの下流側内壁面1cに当接するので好ましい。
また、弾性脚5cは、弾性変形し易い形状であれば、本実施形態のようにハの字形状に限定されるものではなく、例えば、逆ハの字形状であってもよく、斜めに滑って広がったり狭まったりすることで、挿通管押え部材5の長さが変わるものであればハの字形状に限定されるものではない。
次に、横挿通管当接部5dは、図1、図3に示すように、曲がり挿通管4の湾曲部4cの外壁面に当接して、曲がり挿通管4の特に上下方向の動きを抑制するためのものあって、曲がり挿通管4の湾曲部4c外壁面の形状に沿うように湾曲形成されており、上記2本の延設片5b,5bの下端部と下端部を架橋している。この横挿通管当接部5dと上記縦挿通管当接部5aの係合突片50aによって、曲がり挿通管4の上下方向の動きを抑制すると共に、挿通管押え部材5が下方に落下するのを防止するストッパーとしての役割も果たす。
尚、縦さや管部1A或いは曲がり挿通管4や縦挿通管2に、挿通管押え部材5が上方へと移動するのを防止するストッパーを設けることも好ましい。
次に、上記構成の挿通管押え部材5を用いた本発明の挿通管押え構造に係る施工手順を説明する。
まず、上記横挿通管3の下流側端部を、ソケット部材6の上流側開口に挿入する。このソケット部材6は、図8に示すように、外径が横さや管部1Bの内径よりもやや小さく、内径が横挿通管3及び下流側排水管7の外径に略等しい円筒体で、その外周面には、断面形状が略く字形の防水パッキン3dが周設されたものである。
上記のように、横挿通管3の下流側端部をソケット部材6の上流側開口に挿入すると、次いで、それらをさや管1の横さや管部1B内部に収容し、横挿通管3の上流側端部を曲がり挿通管4の下流側接続口4bに挿入する。そして、図7に示すように、横さや管部1Bを埋設する位置に配置して縦さや管部1Aと一体化したのち、針金等(不図示)で配筋10にくくり付けて固定し、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cと曲がり挿通管4の隙間に、挿通管押え部材5を挿入して配置する。この後、コンクリートを打設してさや管1をコンクリート基礎Bに埋設するが、このとき、さや管1の縦さや管部1Aの上部開口に、蓋部材(不図示)やテープ等を取付けて、コンクリートが縦さや管部1Aに流入しないように養生してからコンクリートを打設するようにする。このようにさや管1を建物のコンクリート基礎Bを貫通するように埋設すると、次に、縦挿通管2と90°エルボ継手8と上流側排水管9を接続し、その縦挿通管2を曲がり挿通管4の上流側接続口4aに接続したのち、ソケット部材6の下流側開口に下流側排水管7を挿入して、横挿通管3と下流側排水管7を接続することで施工が完了する。
上記挿通管押え部材5は、弾性脚5c,5cを縦さや管部1Aの下流側内壁面1cに当接させながら下方に移動させることで挿入されていく。そして、縦挿通管当接部5aを曲がり挿通管4の上流側接続口4aの外壁面に当接させると共に、係合突片50aを上流側接続口4aの上端面に係合させて、横挿通管当接部5dを曲がり挿通管4の湾曲部4cの外壁面に当接させる。このとき、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cと曲がり挿通管4との隙間が狭い場合は、挿通管押え部材5を下流側内壁面1cの方向へ押圧して、図6の(b)に示すように、弾性脚5c,5cを外側方向に広げて挿通管押え部材5の長さを短くして挿入すればよい。このように挿通管押え部材5を、縦さや管部1Aの下流側内壁面1cと曲がり挿通管4の隙間に挿入して配置することで、縦挿通管当接部5aが曲がり挿通管4の左右方向の動きを抑制し、係合突片50aと横挿通管当接部5dが曲がり挿通管4の上下方向の動きを抑制するので、曲がり挿通管4の動きは確実に抑制されて、その曲がり挿通管4に接続されている縦挿通管2と横挿通管3の動きも確実に抑制される。従って、本発明の挿通管押え構造は、それら挿通管2,3,4の接続がズレたり外れたりするのを確実に防止することができるものである。
尚、挿通管押え部材5は、曲がり挿通管4と縦挿通管2の接続前であれば、コンクリートの打設後に配置してもよく、この挿通管押え部材5を、曲がり挿通管4と縦挿通管2の接続前に配置することで、挿通管押え部材5が曲がり挿通管4の動きを抑制するので、曲がり挿通管4と縦挿通管2の接続が容易となって施工性が向上する。
尚、挿通管押え部材5の長さは、曲がり挿通管4とさや管1の下流側内壁面1cとの隙間よりも若干なりとも長く形成することが必須要件であるが、その寸法誤差を、予め想定されるよりも大きくすることで、弾性脚5c,5cが弾性変形した際の反発力がより強く作用して、挿通管2,3,4の動きをしっかりと抑制できるようになるので好ましい。
また、上記実施形態の挿通管押え部材5の縦挿通管当接部5aは曲がり挿通管4に当接させているが、縦挿通管2に当接させてその動きを抑制してもよい。同様に、横挿通管当接部5dを横挿通管3に当接させてその動きを抑制してもよい。
1 さや管
1A 縦さや管部
1a 接続口
1b 支持段部
1c 下流側内壁面
1B 横さや管部
2 縦挿通管
3 横挿通管
4 曲がり挿通管
4a 上流側接続口
4b 下流側接続口
4c 湾曲部
5 挿通管押え部材
5a 縦挿通管当接部
50a 係合突片
5b 延設片
5c 弾性脚
50c 当接片
5d 横挿通管当接部
6 ソケット部材
6a 防水パッキン
7 下流側排水管
8 90°エルボ継手
9 上流側排水管
10 配筋
D 曲がり挿通管とさや管の内壁面との距離

Claims (5)

  1. さや管の内部に挿通される挿通管の動きを、挿通管押え部材によって抑制する挿通管押え構造であって、
    上記挿通管は、縦挿通管と横挿通管が曲がり挿通管を介して接続されることで屈曲又は湾曲しており、
    上記挿通管押え部材は、その一部に弾性部を備えたものであり、縦さや管部の内壁面と縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接するように、縦さや管部の内壁面と縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面との隙間に配置され
    上記弾性部が、2本の延設片の先端にそれぞれ設けられた弾性脚であって、その一対の弾性脚が、縦さや管部の内壁面に向って略ハの字状に広がっていることを特徴とする挿通管押え構造。
  2. 上記挿通管押え部材が、縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接する縦挿通管当接部を備え前記延設片が該当接部から縦さや管部の内壁面に向って延びていることを特徴とする請求項1に記載の挿通管押え構造。
  3. 前記弾性脚が、前記縦さや管の内壁面に面接触する当接片が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の挿通管押え構造。
  4. さや管の内部に挿通される挿通管の動きを抑制する挿通管押え部材であって、縦挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接する縦挿通管当接部と、該当接部の左右両端から縦さや管部の内壁面に向って延びる2本の延設片と、該延設片にそれぞれ設けられた一対の弾性脚と、を備えており、該弾性脚は、縦さや管部の内壁面に向って略ハの字状に広がっていることを特徴とする挿通管押え部材。
  5. 上記挿通管押え部材が、横挿通管及び/又は曲がり挿通管の外壁面に当接する横挿通管当接部を備えていることを特徴とする請求項4に記載の挿通管押え部材。
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