JP6052589B2 - 立体的に視認される画像が形成された積層体、および当該積層体を備えた容器 - Google Patents
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Description
図2に示すように、積層体10は、観察側から順に配置された金属層13、接着層12および基材11を含んでいる。ここで「観察側」とは、積層体10に形成された画像20を視認する観察者が居る側のことである。例えば後述するように、容器の外側の表面が少なくとも部分的に積層体10によって構成される場合、観察側とは容器の外側のことである。図2においては、上側が観察側となっている。
次に、積層体10に形成される画像20について、図1乃至図3を参照して説明する。図2に示すように、画像20は、観察側に向かって突出するとともに積層体10の観察側の表面において線状に延び、かつ金属層13を含む複数の線状凸部20aを有している。線状凸部20aによって表現される画像20が立体的に視認され得る限りにおいて、各線状凸部20aの具体的な形状が特に限られることはない。例えば図2に示す例において、各線状凸部20aは、湾曲した表面を有しており、より具体的には半楕円形の断面形状を有している。
本実施の形態において、各線状凸部20aにおいて、金属層13の内側に接着層12および基材11が存在している例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図7に示すように、線状凸部20aの表面だけでなく線状凸部20aの内部も金属層13によって構成されていてもよい。
図10に示すように、積層体10は、金属層13よりも観察側に配置された着色層14をさらに含んでいてもよい。着色層14としては、例えば、金属層13上に積層された印刷用のインキなどが用いられ得る。このような着色層14を設けることにより、画像20の色を調整することができ、これによって画像20の意匠性を高めることができる。また意匠性を高めるため、図示はしないが、積層体10は、所定の模様が形成された印刷層をさらに含んでいてもよい。印刷層は、例えば、非画像領域20’において基材11と接着層12との間に設けられる。
また本実施の形態において、一の単位画像領域の線状凸部20aが、隣り合う単位画像領域の線状凸部20aと境界部36において接続されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、線状凸部20aが境界部36において接続されていなくてもよい。例えば図13に示すように、第1単位画像領域21の第1線状凸部21aと境界部36とが交わる第1交点21bの位置と、第2単位画像領域22の第2線状凸部22aと境界部36とが交わる第2交点22bとが異なっていてもよい。図13に示す例においても、第1線状凸部21aおよび第2線状凸部22aは、第1交点21bにおける第1線状凸部21aの延びる方向D1と、第2交点22bにおける第2線状凸部22aの延びる方向D2とが異なるよう、構成されている。このため、各線状凸部21a〜24aによって反射されて観察者に到達する光の強度や角度などを、境界部36を境として不連続に変化させることができる。これによって、一の単位画像領域の見え方と、隣り合う他の単位画像領域の見え方とを異ならせることができ、このことにより、画像20が立体的に視認されるようにすることができる。
また本実施の形態において、画像20が四角形状の輪郭を有する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、線状凸部20aを用いることにより、様々な画像20を表現することができる。例えば図16に示すように、三角形状の輪郭を有する画像20を表現することができる。図16に示す例において、画像20は、画像20の内側から外側に向かって延びる3個の境界部36によって、第1〜第3単位画像領域21〜23に区画されている。第1〜第3単位画像領域21〜23はそれぞれ、一方の境界部36から他方の境界部36まで互いに交わらないように延びる線状凸部21a〜23aを含んでいる。また各線状凸部21a〜23aが延びる方向は、境界部36を境として不連続に変化している。このため、図16に示す画像20も立体的に視認され、例えば三角錐のように視認される。なお図16に示す例においては、境界部36において互いに接続された各線状凸部21a〜23aによって、三角形状に配置され、3個の角部38を有する一連の多角形状凸部37aが構成されている。
また本実施の形態において、一の単位画像領域内において隣り合う2つの線状凸部の間の間隔が、当該単位画像領域内において一定になっている例を示したが、これに限られることはない。例えば図19に示すように、一の単位画像領域内において隣り合う2つの線状凸部の間の間隔sが、画像20内の一点からの距離が大きくなるにつれて大きくなっていてもよい。このように2つの線状凸部の間の間隔sが、画像20内の一点、例えば中心Cからの距離に応じて変化する場合、画像20の外側の領域が、画像20の内側の領域に比べて浮き上がって見える、若しくは沈んで見える、という視覚的効果がさらにもたらされる。このことにより、画像20が立体的に視認される効果をさらに高めることができる。
ホットスタンプ法を用いて、図17に示す五芒星形状の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の画像20は、観察側から順に配置された着色層14、金属層13、接着層12および基材11を含んでいた。基材11としては、235g/m2の坪量を有するコートボール紙を用いた。接着層12としては、2μmの厚みを有するエチレン−アクリル酸共重合体を用いた。金属層13としては、50nmの厚みを有するアルミ蒸着膜を用いた。着色層14としては、1μmの厚みを有する黄色の印刷用インキを用いた。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを100μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Bに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは1であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを0μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Cに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは1であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを400μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Dに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは2であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを500μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Eに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは3であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを600μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Fに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは4であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを100μmとし、線状凸部20aの幅wを100μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Gに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは1であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを200μmとしたこと以外は、実施例1Gと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Hに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは1であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを300μmとしたこと以外は、実施例1Gと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Iに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは2であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを100μmとし、線状凸部20aの幅wを50μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Jに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは3であった。
線状凸部20aの高さhを50μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Kに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは1であった。
線状凸部20aの高さhを10μmとしたこと以外は、実施例1Kと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Lに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは2であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを100μmとしたこと以外は、実施例1Kと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Mに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは1であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを400μmとしたこと以外は、実施例1Kと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Nに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは2であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを、画像20の内側から外側に向かうにつれて20μmずつ大きくしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。最も内側に位置する線状凸部20aと、最も内側の線状凸部20aと隣り合う線状凸部20aとの間の間隔sは20μmとした。図23Oに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは1であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを、画像20の内側から外側に向かうにつれて50μmずつ大きくし、また、最も内側に位置する線状凸部20aと、最も内側の線状凸部20aと隣り合う線状凸部20aとの間の間隔sを50μmとしたこと以外は、実施例1Oと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Pに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは3であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを300μmとし、線状凸部20aの幅wを300μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Qに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは2であった。
隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを600μmとし、線状凸部20aの幅wを300μmとしたこと以外は、実施例1Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図23Rに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。本実施例において得られた画像20の立体感のレベルは4であった。
ホットスタンプ法を用いて、略正方形の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。なお本実施例においては、図13に示すように、一の単位画像領域の線状凸部20aが、隣り合う単位画像領域の線状凸部20aと境界部36において接続されないよう、線状凸部20aを形成した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μmであり、線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。
ホットスタンプ法を用いて、四角形の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。画像20を構成する線状凸部20aとしては、4個の角部38を有する一連の多角形状凸部37aを用いた。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μmであり、線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。
ホットスタンプ法を用いて、四角形の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。なお本実施例においては、図15に示すように、境界部36が画像20内の一点においては互いに接続されていない画像20を作製した。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μm前後であった。その他の条件は、実施例3Aの場合と同様である。
ホットスタンプ法を用いて、四角形の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。なお本実施例においては、図21に示すように、境界部36が画像20の内側から外側に向かって非直線状に延びるよう、画像20を作製した。画像20を構成する線状凸部20aとしては、4個の角部38を有する一連の正方形の多角形状凸部37aを用いた。線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。
画像20の外側に向かうにつれて境界部が延びる方向が変化する程度を、実施例4Aの場合よりも大きくしたこと以外は、実施例4Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図26Bに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。図26Bに示すように、画像20の外側に向かうにつれて境界部が延びる方向が変化する程度を大きくすることにより、隣り合う2つの単位画像領域の間における陰影の差を大きくすることができた。
ホットスタンプ法を用いて、正八角形の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。画像20を構成する線状凸部20aとしては、8個の角部38を有する一連の正八角の多角形状凸部37aを用いた。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μmであり、線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。
ホットスタンプ法を用いて、正十二角形の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。画像20を構成する線状凸部20aとしては、12個の角部38を有する一連の正十二角形の多角形状凸部37aを用いた。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μmであり、線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。
ホットスタンプ法を用いて、正二十四角形の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。画像20を構成する線状凸部20aとしては、24個の角部38を有する一連の正二十四角形の多角形状凸部37aを用いた。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μmであり、線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。
ホットスタンプ法を用いて、正三角形の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。画像20を構成する線状凸部20aとしては、3個の角部38を有する一連の正三角形の多角形状凸部37aを用いた。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μmであり、線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。
ホットスタンプ法を用いて、四角形、より具体的にはひし形の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。画像20を構成する線状凸部20aとしては、4個の角部38を有する一連のひし形の多角形状凸部37aを用いた。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μmであり、線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。また、多角形状凸部37aの内角はそれぞれ60度および120度であった。
ホットスタンプ法を用いて、図18に示す十字形状の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。画像20を構成する線状凸部20aとしては、十字形状に配置され、12個の角部38を有する一連の多角形状凸部37aを用いた。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μmであり、線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。
ホットスタンプ法を用いて、図20に示す花びら状の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成は、実施例1Aの場合と同一である。画像20を構成する線状凸部20aとしては、花びら形状に配置され、6個の角部38を有する一連のループ状凸部37を用いた。線状凸部20aの高さhは20μmであった。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは、境界部36近傍であって境界部36に平行な方向において、すなわち最も狭い部分で0.6mmであった。また、この部分における線状凸部20aの幅wは0.6mmであった。一方、2つの境界部36の二等分線に沿った方向において、すなわち最も広い部分において、隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは0.94mmであった。また、この部分における線状凸部20aの幅wは0.94mmであった。
境界部36近傍であって境界部36に平行な方向における、隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを0.4mmとし、線状凸部20aの幅wを0.4mmとし、2つの境界部36の二等分線に沿った方向における、隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを0.4mとし、線状凸部20aの幅wを0.4mmとしたこと以外は、実施例7Aと同様にして、画像20を作製し、かつシミュレーションを実施した。図29Bに、シミュレーションにより算出された陰影が施された画像20の斜視図を示す。図29Bに示すように、隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sを小さくすることにより、隣り合う2つの単位画像領域の間における陰影の差を大きし、これによって立体感をさらに高めることができた。
ホットスタンプ法を用いて、四角形状の輪郭を有する画像20が形成された積層体10を作製した。積層体10の層構成としては、図9Bに示すような、線状凸部20aに含まれる金属層13の凸部13aの表面が、基材11と平行に延びていている、という層構成を採用した。実施例1Aの場合と同一である。画像20を構成する線状凸部20aとしては、四角形状に配置され、4個の角部38を有する一連の多角形状凸部37aを用いた。隣り合う2つの線状凸部20aの間の間隔sは200μmであり、線状凸部20aの幅wは200μmであり、線状凸部20aの高さhは20μmであった。
10 積層体
11 基材
12 接着層
13 金属層
20 画像
20a 線状凸部
21〜24 第1〜第4単位画像領域
36 境界部
Claims (11)
- 観察側から立体的に視認される画像が形成された積層体であって、
前記積層体は、観察側から順に配置された金属層および基材を少なくとも含み、
前記画像は、観察側に向かって突出するとともに前記積層体の観察側の表面において線状に延び、かつ前記金属層を含む複数の線状凸部と、隣り合う2つの前記線状凸部の間に位置し、前記金属層を含む平坦面と、を有し、
画像を観察側から見た場合に、前記画像が形成されている領域は、画像の内側から外側に向かって延びる複数の境界部によって、複数の単位画像領域に仮想的に区画されており、
各単位画像領域において、各線状凸部は、一方の境界部から他方の境界部まで互いに交わらないよう延びており、
1つの前記境界部を基準として、当該境界部に接する2つの単位画像領域のうちの一方を一側単位画像領域と称し、他方を他側単位画像領域と称し、一側単位画像領域に含まれる1つの前記線状凸部と前記境界部との交点を一側交点と称し、前記他側単位画像領域に含まれる複数の前記線状凸部と前記境界部との交点のうち前記一側交点に最も近接する交点を他側交点と称する場合、前記一側交点における前記一側単位画像領域の前記線状凸部の延びる方向と、前記他側交点における前記他側単位画像領域の前記線状凸部の延びる方向とが異なっている、積層体。 - 複数の前記境界部は各々、前記画像の内側から外側に向かって放射状に延びている、請求項1に記載の積層体。
- 各単位画像領域において、隣り合う2つの前記線状凸部の間の間隔が、100μm以上且つ前記線状凸部の幅の2倍以下であり、前記線状凸部の幅が、50〜300μmの範囲内であり、前記線状凸部の高さが、10〜50μmの範囲内である、請求項1または2に記載の積層体。
- 前記一側交点における前記一側単位画像領域の前記線状凸部の延びる方向と、前記他側交点における前記他側単位画像領域の前記線状凸部の延びる方向とが成す角が、30〜150度の範囲内である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の積層体。
- 前記線状凸部の前記金属層は、互いに異なる法線方向を有する少なくとも2つの反射面を含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の積層体。
- 複数の前記境界部は各々、画像の内側から外側に向かって直線状に延びている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の積層体。
- 各単位画像領域の複数の前記線状凸部は各々、隣り合う前記単位画像領域の前記線状凸部と前記境界部において接続されており、この結果、前記画像は、互いに接続された前記線状凸部から構成され、前記各境界部に角部が形成された複数のループ状凸部を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の積層体。
- 各ループ状凸部の形状が相似している、請求項7に記載の積層体。
- 複数の前記境界部は各々、画像の内側から外側に向かって非直線状に延びている、請求項8に記載の積層体。
- 内容物を収容する容器であって、
前記容器の外側の表面を少なくとも部分的に構成するよう配置された積層体を備え、
前記積層体が、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の積層体からなる、容器。 - 前記積層体の前記基材が、前記容器の内容物を収容するための収容空間を画定するよう成形されている、請求項10に記載の容器。
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