JP6052006B2 - 新規なエポキシ基含有シロキサン化合物 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子を配線板に異方性導電接続するために使用する異方性導電接着剤の接着成分として有用な新規なエポキシ基含有シロキサン化合物に関する。
近年、発光ダイオード(LED)素子を異方性導電ペーストや異方性導電フィルムを使用して基板に実装することにより発光装置が製造されているが、発光装置を稼働させた場合、実装に用いた異方性導電ペーストや異方性導電フィルム中の絶縁性接着成分が、熱や光により変色し、その変色に伴ってLED素子の出射光が色変化してしまうという問題がある。
そこで、異方性導電ペーストや異方性導電フィルム中の絶縁性樹脂成分を構成する硬化性化合物として、耐熱性、耐光性に優れた硬化物を与えるエポキシ基含有有機ケイ素化合物を使用することが提案されている(特許文献1)。このようなエポキシ基含有有機ケイ素化合物は、脂肪族不飽和基とエポキシ基含有有機基とを有する有機化合物と、ヒドロシリル基を有する有機ケイ素化合物とを、ヒドロ(アシロキシ)シランの存在下に白金系触媒によりヒドロシリル化反応させて得られている。
特開2003−327659号公報
しかしながら、特許文献1の実施例に具体的に開示されたエポキシ基含有有機ケイ素化合物を、異方性導電ペーストや異方性導電フィルム中の絶縁性樹脂成分を構成する硬化性化合物として使用した場合、ダイシェア強度や色差について、硬化物の耐熱光性や耐熱性が十分とはいえないという問題があった。
本発明の目的は、以上の従来の技術の問題点を解決することであり、発光ダイオード(LED)素子等の発光素子を配線板に異方性導電接着剤を用いてフリップチップ実装して発光装置を製造する際に、熱や光により変色しにくい上に実用上十分なダイシェア強度を示す異方性導電接着剤の絶縁性樹脂成分を構成する硬化性化合物として有用な新規なシロキサン化合物を提供することである。
本発明者らは、異方性導電接着剤の絶縁性樹脂成分を構成する硬化性化合物として、特定の構造を有する新規なエポキシ基含有シロキサン化合物、より具体的にはテトラキス(ジグリシジルイソシアヌリル変性シロキシ)シランを使用することにより、熱や光により異方性導電接着剤が変色してしまうことを防止でき、しかも実用上十分なダイシェア強度を示すことを見出した。そして、これらの知見に基づき本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、式(1)で表される新規なエポキシ基含有シロキサン化合物を提供する。
Figure 0006052006
式(1)中、置換基Rは独立的にアルキル基又はフェニル基である。連結基Aは、独立的に2価の炭化水素基である。置換基R1及びR2は、独立的にエポキシ基含有有機基、アルキル基又はアリール基であるが、R1及びR2の少なくとも一方、好ましくは双方がエポキシ基含有有機基である。
本発明の新規なエポキシ基含有シロキサン化合物は、中心のケイ素原子に対して4つのシリレンオキシ基が結合しており、しかもそれぞれのシリレンオキシ基の末端に、エポキシ基含有有機基で置換されたイソシアヌリルアルキル基が結合した構造を有している。このため、このエポキシ基含有シロキサン化合物を硬化成分として含有する異方性導電接着剤を、LED装置などの発光装置に適用した場合には、熱や光により異方性導電接着剤が変色してしまうことを防止でき、しかも実用上十分なダイシェア強度を実現することができる。
図1は、実施例1で製造した式(1a)のエポキシ基含有シロキサン化合物のFT−IR測定チャートである。 図2は、実施例1で製造した式(1a)のエポキシ基含有シロキサン化合物のH−NMR測定チャートである。
本発明のエポキシ基含有シロキサン化合物は、式(1)で表される構造を有する新規化合物であり、置換基R、連結基A、置換基R1、R2は以下に説明するように定義づけられる。
<置換基R>
式(1)中、Rは独立的にアルキル基又はフェニル基である。変色し難さの点からアルキル基が好ましい。アルキル基としては、接着機能保持の点から炭素数1〜6のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、へプチル基、イソへプチル基、ヘキシル基が好ましく、中でも、炭素数1〜3の低級アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基が好ましい。特に、熱・光に対する耐変色性の点からメチル基が好ましい。
<連結基A>
Aは、独立的に2価の炭化水素基、例えば、炭素数2以上のアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基であるが、変色し難さの点から炭素数2以上のアルキレン基が好ましい。
炭素数2以上のアルキレン基としては、例えば、炭素数6までのアルキレン基が好ましく、具体的には、ジメチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基が挙げられる。これらのアルキレン基には、メチル基等のアルキル基が結合してもよい。
アリーレン基としては、例えば、1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン基、1,2−フェニレン基、1,4−ナフタレン基、1,5−ナフタレン基が挙げられる。好ましくは、1,4−フェニレン基である。
アラルキレン基としては、例えば、フェニルジメチレン基、フェニルトリメチレン基が挙げられる。
<置換基R1、R2>
置換基R1、R2は、独立的にエポキシ基含有有機基、アルキル基又はアリール基であるが、R1及びR2の少なくとも一方、好ましくは双方がエポキシ基含有有機基である。
エポキシ基含有有機基としては、例えば、グリシジル基、1,2−エポキシ−5−ヘキセニル基、2,6−ジメチル−2,3−エポキシ−7−オクテニル基、1,2−エポキシ−9−デセニル基が挙げられる。中でも、基材との接着性の点からグリシジル基が好ましい。
従って、式(1)で表される新規なエポキシ基含有シロキサン化合物の好ましい態様は、置換基Rが炭素数1〜3の低級アルキル基であり、連結基Aが炭素数2〜6のアルキレン基であり、置換基R1、R2が共にエポキシ基含有有機基である態様である。
式(1)で表される新規なエポキシ基含有シロキサン化合物の特に好ましい態様は、以下の式(1a)で表される化合物である。
Figure 0006052006
本発明の式(1)で表される新規なエポキシ基含有シロキサン化合物は、以下の反応式(いわゆるハイドロシリレーション反応)に示すように、式(a)のテトラキス(ハイドロジェンシリレンオキシシランと、式(b)のイソシアヌレートとを均一に混合した後、カールステッド(Karstedt)触媒(1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン白金(0)錯体溶液)の存在下で室温〜150℃に加熱することにより製造することができる。反応混合物からは、常法(濃縮処理・カラム処理等)により式(1)の化合物を単離することができる。
Figure 0006052006
化学反応式において、R、A、R1及びR2は、式(1)において説明したとおりである。A′は、連結基Aに対応した末端アルケニル基である。例えば、Aがジメチレン基である場合にはビニル基であり、トリメチレン基である場合にはアリル基であり、ヘキサメチレン基である場合には、5−ヘキセニル基である。
式(1)の新規なエポキシ基含有シロキサン化合物の特に好ましい態様である式(1a)の化合物も、以下の反応式に従って、式(a′)のテトラキス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)シランと、式(b′)の1−アリル−3,5−ジグリシジルイソシアヌレートとをハイドロシリレーション反応させることにより製造することができる。
Figure 0006052006
本発明の新規なエポキシ基含有シロキサン化合物は、発光素子を配線板に異方性導電接続するために使用する異方性導電接着剤の熱硬化性樹脂組成物の硬化成分として好ましく使用することができる。このような熱硬化性樹脂組成物は、本発明の式(1)の新規なエポキシ基含有シロキサン化合物に加えて、複素環系エポキシ化合物や脂環式エポキシ化合物や水素添加エポキシ化合物などのエポキシ化合物や、公知のエポキシ樹脂用硬化剤、例えば、アミン系硬化剤、ポリアミド系硬化剤、酸無水物系硬化剤、イミダゾール系硬化剤、ポリメルカプタン系硬化剤、ポリスルフィド系硬化剤、三フッ化ホウ素−アミン錯体系硬化剤、ジシアンジアミド、有機酸ヒドラジッド等の中から選択された硬化剤を含有することができる。また、公知の硬化促進剤、例えば、第四級ホスホニウム塩系硬化促進剤やイミダゾール系硬化促進剤を含有することができる。
実施例1
窒素気流中、還流冷却管と磁気撹拌子とを備えた100ml三口フラスコに、28.37g(100.88mmol)の1−アリル−3,5−ジグリシジルイソシアヌレート(MADGIC、四国化成工業(株))と、6.63g(20.17mmol)のテトラキス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)シラン(SIT7273.0、Gelest Inc.)]とを投入し、混合物を80℃で均一に融解するまで撹拌した。続いて、この融解混合物に2%Karstedt触媒溶液(キシレン溶液)30.2μLを添加し、撹拌しながら120℃になるまで加熱し、溶融混合物の温度が120℃に到達してから、その温度を9時間保持して、1−アリル−3,5−ジグリシジルイソシアヌレートとテトラキス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)シランとを反応させた。
反応終了後、反応混合物を冷却し、未反応モノマーを減圧下(150℃/0.1kPa)で留去し、式(1a)のエポキシ基含有シロキサン化合物を得た。
Figure 0006052006
<ヒドロシリル化反応の進行程度評価>
ヒドロシリル化反応の進行具合を確認するために、以下に説明するようにFT−IR測定とH−NMR測定とを行った。
(FT−IR測定)
ヒドロシリル化反応物の減圧蒸留残渣、並びに原料の1−アリル−3,5−ジグリシジルイソシアヌレート(MADGIC)とテトラキス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)シラン(SIT7278.0)について、それぞれFT−IR測定(測定装置:フーリエ変換赤外分光光度計 FT−IR−460PLUS、日本分光(株))を行い、得られた結果を図1に示した。原料のテトラキス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)シラン(SIT7278.0)については、Si−H基特有のスペクトルとして、2140cm−1付近の伸縮ピーク、900cm−1付近の変角振動ピークが検出された。また、1690cm−1及び1460cm−1付近には、イソシアヌレート由来のシャープなカルボニル基伸縮ピークが検出された。反応物の減圧蒸留残渣については、Si−H基に特有な2140cm−1付近と900cm−1付近のピークは検出されず、一方、イソシアヌレートに由来する1690cm−1及び1460cm−1付近のピークが検出された。
これらのことから、式(1a)のエポキシ基含有シロキサン化合物が生成していることが確認できた。即ち、ハイドロシリレーション(ハイドロシリル化反応)が完結していることが確認できた。
H−NMR測定)
ヒドロシリル化反応物の減圧蒸留残渣について、H−NMR測定(測定装置:MERCURY300、VARIAN製)を行い、得られた結果を図2に示した。ケミカルシフトが0ppm付近には、シリコーン由来のSi−Me基に対応するシグナルが観測された。また、ケミカルシフトが4.12〜2.66ppmには、グリシジルイソシアヌレート由来のシグナルが多数確認された。他方、アリル基のα,β位炭素隣接プロトンにみられる特有のシグナルとSi−H基のシグナル(両者とも、ケミカルシフト6.00〜5.00ppm)とは、共に確認されなかった。
これらのことからも、式(1a)のエポキシ基含有シロキサン化合物が生成していることが確認できた。即ち、ハイドロシリレーション(ハイドロシリル化反応)が完結していることが確認できた。なお、MADGICの投入量をコントロールすることにより、部分的にSi−H基が残存する化合物を意図的に製造できることが期待される。
得られたエポキシ基含有シロキサン化合物を用い、表1に示す配合組成の成分を均一に混合することにより絶縁性接着剤を調製した。
Figure 0006052006
なお、実施例1においては、エポキシ基/酸無水物の官能基数の比が1/1.1となるように、エポキシ化合物と酸無水物系硬化剤とを配合した。また、比較例1の絶縁性接着剤は、エポキシ化合物として、式(1a)のエポキシ基含有シロキサン化合物に代えて1,3,5−トリグリシジルイソシアネートを使用した例であり、比較例2の絶縁性接着剤は、2液硬化型ジメチルシリコーン樹脂(IVS4742、モメンティブマテリアル社)であり、比較例3の絶縁性接着剤は、2液硬化型フェニルシリコーン樹脂(SCR−1012、信越化学工業(株))である。
得られた絶縁性接着剤について、ダイシェア強度試験、耐熱試験と耐熱光試験とを行った。得られた結果を表2に示す。
<ダイシェア強度試験>
金バンプ(高10μm、径80μm、ピッチ190μm)が形成された10μm厚の銀ベタ電極を有するLED用ガラスエポキシ基板(特注品、関西電子工業(株)))に、径が4mmとなるように絶縁性接着剤を塗布し、そこへ0.3mm角のフリップチップ型LED素子(GM35R460G、昭和電工(株))を載せ、フリップチップ型LED素子が表側となるようにガラスエポキシ基板を80℃に保持されたホットプレートに置き、2分間加熱してLED素子をLED用ガラスエポキシ基板に仮固定した。このLED素子が仮固定されたLED用ガラスエポキシ基板を熱圧着装置に適用し、LED素子に80gf/chipの圧力を印加しながら230℃で15秒間熱圧着処理を行うことにより、LED用ガラスエポキシ基板にLED素子が実装されたLED装置を作成した。実施例1又は比較例1の絶縁性接着剤を使用して作成したLED装置の場合、熱圧着処理後に更に260℃、20秒のリフロー処理を行った。
このようにして作成したLED装置について、ダイシェア強度(gf/chip)を測定した。実用上、ダイシェア強度は少なくとも200gf/chip、好ましくは250gf/chip以上であることが望まれる。
<耐熱試験>
1mm高さのスペーサが四隅に配置された2枚のアルミニウム平板(長100mm×幅50.0mm×厚0.50mm)で絶縁性接着剤を挟み、実施例1及び比較例1の絶縁性接着剤については、まず120℃で30分加熱し、続いて140℃で1時間加熱することにより硬化樹脂シートサンプルを作成した。また、比較例2及び3の絶縁性接着剤については、まず80℃で1時間加熱し、続いて150℃で2時間加熱することにより硬化樹脂シートサンプルを作成した。
得られた硬化樹脂シートサンプルを、150℃に設定されたオーブン内に1000時間放置し、放置前後の分光特性(L、a、b)を、分光測色計(CM−3600d、コニカミノルタオプティクス(株))を用いて測定し、得られた測定値から色差(ΔE)を算出した。実用上、ΔEは35以下であることが望まれる。
<耐熱光試験>
耐熱試験に供した硬化樹脂シートサンプルと同様の硬化樹脂シートサンプルを作成し、それを、温度120℃で光強度16mW/cmに設定された熱光試験機(スーパーウインミニ、ダイプラウィンテス(株);メタルハライドランプ使用)内に1000時間放置し、 得られた硬化樹脂シートを、150℃に設定されたオーブン内に1000時間放置し、放置前後の分光特性(L、a、b)を、分光測色計(CM−3600d、コニカミノルタオプティクス(株))を用いて測定し、得られた測定値から色差(ΔE)を算出した。実用上、ΔEは20以下であることが望まれる。
Figure 0006052006
表2から解るように、実施例1のエポキシ基含有シロキサン化合物を硬化成分として用いた絶縁性接着剤は、ダイシェア強度、耐熱試験及び耐熱光試験の結果がいずれも実用上好ましいものであったが、比較例1の場合には、熱硬化性エポキシ樹脂組成物を使用しているため、ダイシェア強度については好ましい結果が得られたが、式(1a)のエポキシ含有シロキサン化合物を使用していないため、耐熱試験に関し、満足できる結果が得られなかった。
なお、比較例2及び3については、式(1a)のエポキシ基含有シロキサン化合物のみならず、熱硬化性エポキシ樹脂組成物を使用していないため、ダイシェア強度が著しく低く、耐熱試験、耐熱光試験をするまでもないものであった。
本発明の新規なエポキシ基含有シロキサン化合物は、中心のケイ素原子に対して4つのシリレンオキシ基が結合しており、しかもそれぞれのシリレンオキシ基の末端には、エポキシ基含有有機基で置換されたイソシアヌリルアルケンが付加反応により結合している。このため、このエポキシ基含有シロキサン化合物を硬化成分として含有する異方性導電接着剤を、LED装置などの発光装置に適用した場合には、熱や光により異方性導電接着剤が変色してしまうことを防止でき、しかも実用上十分なダイシェア強度を実現することができる。よって、本発明の新規なエポキシ基含有シロキサン化合物は、LED素子をフリップチップ実装する際に使用する絶縁性接着剤や異方性導電接着剤の硬化樹脂成分として有用である。

Claims (5)

  1. 式(1)
    Figure 0006052006
    (式(1)中、置換基Rは独立的にアルキル基又はフェニル基である。連結基Aは、独立的に2価の炭化水素基である。置換基R1及びR2は、独立的にエポキシ基含有有機基、アルキル基又はアリール基であるが、R1及びR2の少なくとも一方がエポキシ基含有有機基である。)
    で表されるエポキシ基含有シロキサン化合物。
  2. 置換基Rが炭素数1〜3の低級アルキル基であり、連結基Aが炭素数2〜6のアルキレン基であり、置換基R1、R2が共にエポキシ基含有有機基である請求項1記載のエポキシ基含有シロキサン化合物。
  3. 以下の式(1a)
    Figure 0006052006
    で表される請求項1又は2記載のエポキシ基含有シロキサン化合物。
  4. 請求項1記載のエポキシ基含有シロキサンの製造方法であって、以下の反応式に従って、式(a)のテトラキス(ハイドロジェンシリレンオキシシラン)と、式(b)のイソシアヌレートとを均一に混合した後、カールステッド(Karstedt)触媒の存在下、無溶媒で加熱することにより式(1)のエポキシ基含有シロキサン化合物を取得する製造方法:
    Figure 0006052006
    (式中、置換基Rは独立的にアルキル基又はフェニル基である。連結基Aは、独立的に2価の炭化水素基である。置換基R1及びR2は、独立的にエポキシ基含有有機基、アルキル基又はアリール基であるが、R1及びR2の少なくとも一方がエポキシ基含有有機基である。A′は、連結基Aに対応した末端アルケニル基である。)。
  5. Rがメチル基であり、A′がアリル基であり、R1及びR2は共にグリシジル基である請求項4記載の製造方法。
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