JP6051843B2 - 車両用ドアフレーム及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両ドアの窓枠を構成する車両用ドアフレーム及びその製造方法に関するものである。
従来、車両ドアの窓枠を構成するドアフレームには、意匠面を構成する外壁部よりも車内側となる位置に中空状の構造部が設けられたものがある。即ち、ドアフレームの構造部を中空状に形成することにより、重量の増加を抑えつつ、高い剛性を確保することができる。そして、例えば、特許文献1等には、そのドアフレームを複数の構成部材に分割して形成する構成が開示されている。
即ち、例えば、ドア本体の上方において上下方向に延びる立柱部を構成するものについては、そのドア本体に近い部分ほど車両内外方向(幅方向)の厚みが厚くなるように寸法を徐々に変更することで、効果的に、その車両内外方向の曲げ剛性を高めることができる。
ところが、このような徐変形状、或いは強化リブ等をドアフレームに設定することによって、その外壁部及び構造部を押出加工により一体的に成形することが難しくなる。そのため、このようなドアフレームにおいては、個別に形成された複数の構成部品を溶接や締結等の接合方法を用いて一体に接続することにより、その製造容易性と設計自由度との両立が図られている。
尚、特許文献1に記載の従来例では、その外壁部を含む意匠部に上記のような徐変形状が設定されている。また、その構造部(袋部)は、軽金属(アルミ合金)を素材とする押出加工を用いて形成され、意匠部は、プレス加工を用いて形成される。そして、これら二つに分割された構成部品がリベット締結により接続された構造を有している。
特開2011−42278号公報
しかしながら、軽金属の溶接には高度な技術が要求される。このため、その溶接箇所はより少ない方が好ましい。そして、リベット等の締結部材を用いる場合についてもまた、その締結箇所に比例して工数が増加することから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、高い接続強度を確保しつつ、分割された構成部品の接続作業を容易化することのできる車両用ドアフレーム及びその製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、意匠面を構成する外壁部と該外壁部に対向する内壁部とを備えた第1部材と、対向する一対の側壁を有して該各側壁の先端部が前記第1部材の内壁部に接続されることにより前記外壁部よりも車内側となる位置に中空状の構造部を形成する第2部材と、を備え、前記内壁部の側端部には、前記外壁部との対向面側に向かって延びる端壁部が設けられるとともに、前記側壁には、該側壁の先端部から、基端側へ向かう折返部が設けられ、前記側壁と前記折返部との間に前記端壁部が挟み込まれた車両用ドアフレームであること、を要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、意匠面を構成する外壁部と該外壁部に対向する内壁部とを備えた第1部材と、対向する一対の側壁を有して該各側壁の先端部が前記第1部材の内壁部に接続されることにより前記外壁部よりも車内側となる位置に中空状の構造部を形成する第2部材と、を備え、前記内壁部の側端部には、前記外壁
部との対向面側に向かって延びる端壁部が設けられるとともに、前記側壁の先端部には、基端側に折り返されることにより内側に前記端壁部を挟み込む折返部が設けられた車両用ドアフレームであること、を要旨とする。
上記構成によれば、旋回時に作用する遠心力等、車両の幅方向に作用する応力、即ち第1部材と第2部材とを離反させる車両内外方向の力を、第1部材側の端壁部と当該端壁部を挟み込む第2部材側の折返部とによって受けることができる。その結果、高い接続強度を確保しつつ、溶接やリベット締結等のような煩雑な接合作業が施される箇所を低減して、その第1部材と第2部材との接続作業を容易化することができる。
請求項1に記載の発明は更に、前記端壁部の先端には、前記折返部に向かって突出する返し部分が形成されるとともに、前記端壁部の先端及び前記折返部には、かしめが施されており、前記第1部材には、ガラスランを保持するガラスラン保持部が形成されるとともに、前記折返部は、前記ガラスラン保持部の一部を構成すること、を要旨とする。
請求項2に記載の発明は更に、前記第2部材の第1側壁は、先端部に前記折返部を有して前記第1部材の内壁部に接続されるとともに、前記第2部材の第2側壁は、前記第1部材の内壁部に設けられた挿入部が挿通される貫通孔を先端部に有して前記内壁部に接続されること、を要旨とする。
上記構成によれば、車両の前後方向に作用する力を、第1部材側の挿入部と当該挿入部が挿通される第2部材側の貫通孔(当該貫通孔が形成された第2側壁の先端部)とによって受けることができる。そして、特に、その先端部に折返部を有して他方側に接続される第1側壁側の接続構造と組み合わせることによって、より効果的に、構造部の剛性を更に高めることができる。
請求項3に記載の発明は、前記第2側壁における前記貫通孔よりも先端側の部分がドア開口部の側端面との間に介在されるシール部材の保持部を構成すること、を要旨とする。
上記構成によれば、簡素な構成にて、容易にシール部材の保持部を形成することができる。また、貫通孔に挿通された第1部材の挿入部を第2側壁との接合箇所に設定することにより、その接合処理によって当該接合箇所に変形が生じた場合であっても、そのシール部材の保持部形状を維持することができる。そして、これにより、より確実にシール部材を保持することができる。
請求項4に記載の発明は、前記第1部材の内壁部には、前記貫通孔に挿通された前記挿入部との間に前記第2側壁を挟み込み可能な受け部が形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、容易且つ確実に、その貫通孔に挿通された挿入部と第2側壁とを締結することができるようになる。
請求項に記載の発明は、意匠面を構成する外壁部と該外壁部に対向する内壁部とを備えた第1部材と、対向する一対の側壁を有して該各側壁の先端部が前記第1部材の内壁部に接続されることにより前記外壁部よりも車内側となる位置に中空状の構造部を形成する第2部材と、を備え、前記内壁部の側端部には、前記外壁部との対向面側に向かって延びる端壁部が設けられるとともに、前記側壁の先端部には、基端側に折り返されることにより内側に前記端壁部を挟み込む折返部が設けられた車両用ドアフレームの製造方法において、前記第2部材の第1側壁に設けられた折曲部を前記端壁部の先端に掛合させる工程と、前記端壁部の先端に対する前記折曲部の掛合部分を支点として第2側壁の先端部が前記内壁部に接続される位置に前記第2部材を回動させる工程と、前記折曲部を更に折り曲げることにより前記折返部を形成する工程と、を備え、前記第2部材を回動させる工程には、前記第2側壁の先端部に形成された貫通孔内に前記内壁部に形成された挿入部を挿入する工程を含むこと、を要旨とする。
本発明によれば、高い接続強度を確保しつつ、分割された構成部品の接続作業を容易化することができる。
ドアフレームの側面図。 ドアフレームの断面図(II−II断面)。 第1部材と第2部材との接続工程を示す説明図。 第1部材と第2部材との接続工程を示す説明図。 第1部材と第2部材との接続工程の処理手順を示すフローチャート。 別例のドアフレームの断面図。 別例のドアフレームの断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両ドア1は、図示しない車両ボディに支持されたドア本体2と、このドア本体2の上方に設けられることにより当該ドア本体2の上端から出没する態様で上下動するウィンドガラス3の窓枠を構成するドアフレーム5とを備えている。
本実施形態の車両ドア1は、図示しない車両側面のドア開口部に設けられたサイドドアであり、ドア本体2は、その前部に固定されたドアヒンジ(図示略)を介して車両ボディに支持されている。そして、車両ドア1は、そのドアヒンジを支点として回動することにより、ドア開口部を開閉することが可能となっている。
また、本実施形態のドアフレーム5は、ドア本体2の後方上端部2aから上方に延設された立柱部10と、この立柱部10の上端10aとドア本体2の前方上端部2bとの間を接続する略弓型の上縁部11とを有している。そして、これら立柱部10及び上縁部11が形成する窓枠の内周には、ウィンドガラス3の上下動を許容しつつ液密に当該ウィンドガラス3を保持可能なガラスラン(20)が設けられている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態のドアフレーム5を構成する立柱部10は、その意匠面Sを構成する外壁部21と、この外壁部21よりも車内側(同図中、下側)となる位置において当該外壁部21に対向する内壁部22とを備えている。また、本実施形態では、これら外壁部21及び内壁部22は、当該外壁部21及び内壁部22に交差する板状の接続壁23を介して連結されている。尚、本実施形態では、内壁部22は、接続壁23の内端部23aから車両前方側に配置される方向(同図中、左側)に延設されている。そして、上記ガラスラン20は、これら外壁部21と内壁部22との間に形成されたガラスラン保持部25内に保持されている。
尚、本実施形態では、上縁部11もまた、立柱部10と同様に、意匠面Sを構成する外壁部21と当該外壁部21に対向する内壁部22とを備えた二重構造を有している。そして、その外壁部21と内壁部22との間のガラスラン保持部25内にガラスラン20を保持する構成となっている。
また、本実施形態のドアフレーム5(立柱部10)は、上記内壁部22を周壁の一部に含んで中空状に形成された構造部26を備えている。具体的には、この構造部26は、よりドア本体2に近い部分ほど、即ちその下方側ほど太くなるように、最も車内側に配置される部分から上記内壁部22における最も外壁部21側に近い部分までの寸法(内外方向の寸法L)が徐々に拡大するように形成されている。そして、本実施形態では、これにより、その車両取着後における車両内外方向の剛性(同図中、上下方向の剛性)、即ち旋回時に作用する遠心力等、車両の幅方向に作用する応力に対応した剛性を高める構成となっている。
更に、接続壁23の内端部23aには、上記内壁部22とは反対側、即ち車両後方側に配置される方向(同図中、右側)に延設される後方延伸部27が設けられるとともに、この後方延伸部27の先端部分から外壁部21側に向かって突出する突部28が設けられている。また、外壁部21にも、この突部28に対向して車内側(同図中、下側)に突出する突部29が形成されている。そして、本実施形態では、これらの突部28,29によって、その車両ドア1とドア開口部の側端面32との間に介在されるシール部材、即ちウェザーストリップ30の保持部(ウェザーストリップ保持部31)が形成されている。
(ドアフレームの分割構造及び分割された構成部品の接続構造)
次に、本実施形態におけるドアフレームの分割構造及び分割された構成部品の接続構造について説明する。
図2に示すように、本実施形態のドアフレーム5(立柱部10)は、上記外壁部21、内壁部22及び接続壁23が一体に形成された第1部材41と、当該第1部材41に対して一体に組み付けられることにより外壁部21よりも車内側(同図中、下側)となる位置に中空状の構造部26を形成する第2部材42とに分割して形成されている。
詳述すると、本実施形態の第2部材42は、基壁44の両側端部(同図中、左右方向の端部)から当該基壁44に交差する方向に延設されることにより互いに対向して配置された一対の側壁45(45A,45B)を有する断面略U字状の外形を有している。また、第2部材42は、そのドアフレーム5が立柱部10としてドア本体2に組み付けられた状態において、当該ドア本体2に近い部分ほど構造部26が太くなるように、外壁部21及び内壁部22に交差する内外方向の寸法L´、つまり基壁44に交差する方向における各側壁45の長さが徐々に変更された徐変形状を有している。尚、本実施形態では、第1部材41は、軽金属(アルミ合金等)を素材として押出加工により形成され、第2部材42は、軽金属(アルミ合金等)を素材としてプレス加工により形成される。そして、第2部材42は、その両側壁45の先端部(45a,45b)が第1部材41の内壁部22に接続されることにより、上記のように当該内壁部22を周壁の一部に含んだ中空状の構造部26を形成するように構成されている。
さらに詳述すると、第1部材41の内壁部22において、その車両前方側(同図中、左側)に配置される第1側端部47Aには、外壁部21との対向面22a側に延びる端壁部48が形成されている。そして、同じく車両前方側に配置される第2部材42の第1側壁45Aには、その先端部45aに、基端側(基壁44側、同図中、下側)に折り返されることにより内側に上記内壁部22の端壁部48を挟み込む折返部50が形成されている。
一方、車両後方側(同図中、右側)に配置される第2部材42の第2側壁45Bは、その先端部45bが、当該第2側壁45Bに交差する方向、詳しくは車両後方側に向かってフランジ状に折り曲げられている。また、この第2側壁45Bには、その先端部45bを厚み方向(同図中、上下方向)に貫通する貫通孔51が形成されている。そして、第1部材41の内壁部22において、車両後方側に配置される第2側端部47Bには、その反対向面22b側に突出することにより上記第2側壁45Bの先端部45bに形成された貫通孔51に挿通される挿入部52が設けられている。
尚、本実施形態では、内壁部22の第2側端部47Bには、その立柱部10の延伸方向(図1中、上下方向、図2中、紙面に直交する方向)に沿って、複数の挿入部52が櫛歯状に設けられている。また、第2側壁45Bの先端部45bには、同じく、その立柱10長手方向に沿って、これらの各挿入部52に対応する複数の貫通孔51が形成されている。そして、第2部材42の第2側壁45Bは、これら各貫通孔51内に第1部材41の各挿入部52が挿入されることによって、その外壁部21及び内壁部22に交差する方向(車両内外方向)に延設された接続壁23の延長線上に配置されるようになっている。
ここで、図3及び図4に示すように、本実施形態では、上記のように第2部材42の第1側壁45A(の先端部45a)に設けられた折返部50は、当該第1側壁45Aに設けられたフランジ状の折曲部54を更に(より鋭角に)折り曲げることにより形成される。
具体的には、図3に示すように、本実施形態の第2部材42は、第1部材41に対する組み付け時には、その折曲部54を内壁部22の第1側端部47Aに設けられた端壁部48の先端に掛合させる(引っ掛ける)ことにより、当該掛合部分を支点として回動可能に形成されている。また、第2部材42は、この回動動作を利用して、その第2側壁45Bの先端部45bに形成された貫通孔51内に、第1部材41の内壁部22に設けられた挿入部52を挿入することが可能となっている。そして、図4に示すように、その第2側壁45Bの先端部45bが内壁部22に接続される位置に配置された状態(図3中、二点鎖線に示される状態)で折曲部54を折り曲げることにより、その第1側壁45Aの先端部45aに折返部50を形成する構成となっている。
さらに詳述すると、本実施形態では、第2部材42の第1側壁45Aは、その内側に挟み込まれた第1部材41側の端壁部48とともに上記折返部50を「かしめる」ことにより、内壁部22の第1側端部47Aに接合(締結)される。尚、本実施形態では、折返部50におけるガラスラン保持部25内に配置される部分(内側面50a)が、その「かしめ」を施す部分となっている。
また、第1部材41の内壁部22には、その反対向面22b側に突出することにより上記貫通孔51に挿通された挿入部52との間に第2側壁45Bを挟み込み可能な受け部55が形成されている。そして、第2部材42の第2側壁45Bは、この受け部55を利用して、第2側壁45Bとともに挿入部52を「かしめる」ことにより、内壁部22の第2側端部47Bに接合(締結)されるようになっている。
尚、本実施形態では、上記のようにフランジ状に折り曲げられた第2側壁45Bの先端部45bは、当該第2側壁45Bの先端部45bが内壁部22の第2側端部47Bに接続された状態において、その先端が外壁部21側を向くように更に折り曲げられている。そして、これにより、その貫通孔51よりも先端側の部分によって、上記ウェザーストリップ保持部31を構成する後方延伸部27及び突部28が形成されるようになっている。
次に、上記のように構成されたドアフレーム5の製造工程における作用(第1部材と第2部材との接続工程の処理手順)について説明する。
即ち、図5のフローチャートに示すように、ドアフレーム5を構成する第1部材41及び第2部材42の組み付けは、先ず、第1部材41側の第1側端部47Aに形成された端壁部48(の先端)に対して、第2部材42側の第1側壁45Aに形成された折曲部54を掛合させることにより行われる(ステップ101)。
続いて、その端壁部48の先端に対する折曲部54の掛合部分を支点として、第2側壁45Bの先端部45bが第1部材41の内壁部22に接続される位置に、第2部材42を回動させる(ステップ102)。尚、この第2部材42を回動させる工程には、その第2側壁45Bの先端部45bに形成された貫通孔51内に、内壁部22に形成された挿入部52を挿入する工程が含まれる。
次に、図示しない治具(ダイやパンチ等)を用いて折曲部54を更に(より鋭角に)折り曲げることにより、その内側に上記内壁部22の端壁部48を挟み込む折返部50を形成する(ステップ103)。そして、その第1部材41の内壁部22と第2部材42の各側壁45との接続部分、即ち上記折返部50及び挿入部52に「かしめ」を施すことにより、第2部材42の第1側壁45A及び第2側壁45Bを、それぞれ第1部材41の内壁部22に接合する(ステップ104)。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ドアフレーム5は、意匠面を構成する外壁部21と当該外壁部21に対向する内壁部22とを備えた第1部材41と、対向する一対の側壁45を有して当該各側壁45の先端部が第1部材41の内壁部22に接続されることにより、外壁部21よりも車内側となる位置に中空状の構造部26を形成する第2部材42とを備える。また、内壁部22の第1側端部47Aには、外壁部21との対向面22a側に向かって延びる端壁部48が設けられる。そして、第2部材42の第1側壁45Aには、その先端部45aに、基端側(基壁44)に折り返されることにより内側に上記内壁部22の端壁部48を挟み込む折返部50が形成される。
上記構成によれば、旋回時に作用する遠心力等、車両の幅方向に作用する応力、即ち第1部材41と第2部材42とを離反させる内外方向の力を、第1部材41側の端壁部48と当該端壁部48を挟み込む第2部材42側の折返部50とによって受けることができる。その結果、高い接続強度を確保しつつ、溶接やリベット締結等のような煩雑な接合作業が施される箇所を低減して、その第1部材41と第2部材42との接続作業を容易化することができる。
(2)第2部材42の第2側壁45Bは、第1部材41の内壁部22に設けられた挿入部52が挿通される貫通孔51を先端部45bに有して内壁部22に接続される。
上記構成によれば、車両の前後方向に作用する力を、第1部材41側の挿入部52と当該挿入部52が挿通される第2部材42側の貫通孔51(当該貫通孔51が形成された第2側壁45Bの先端部45b)とによって受けることができる。そして、特に、先端部45aに折返部50を有して内壁部22の第1側端部47A(の端壁部48)に接続される第1側壁45Aの接続構造と組み合わせることによって、より効果的に、構造部26の剛性を高めることができる。
(3)第2側壁45Bにおける貫通孔51よりも先端側の部分によって、車両ドア1とドア開口部の側端面32との間に介在されるシール部材としてのウェザーストリップ30の保持部(ウェザーストリップ保持部31)が形成される。
上記構成によれば、簡素な構成にて、容易にウェザーストリップ保持部31を形成することができる。また、貫通孔51に挿通された第1部材41の挿入部52を第2側壁45Bとの接合箇所に設定することにより、その接合処理によって当該接合箇所に変形が生じた場合であっても、そのウェザーストリップ保持部31の形状を維持することができる。そして、これにより、より確実にウェザーストリップ30を保持することができる。
(4)第1部材41の内壁部22には、その反対向面22b側に突出することにより上記貫通孔51に挿通された挿入部52との間に第2側壁45Bを挟み込み可能な受け部55が形成される。これにより、容易且つ確実に、その貫通孔51に挿通された挿入部52と第2側壁45Bとを締結することができるようになる。
(5)第2部材42の第1側壁45Aは、その内側に挟み込まれた第1部材41側の端壁部48とともに上記折返部50を「かしめる」ことにより、内壁部22の第1側端部47Aに接合される。そして、第2部材42の第2側壁45Bは、当該第2側壁45Bとともに挿入部52を「かしめる」ことにより、内壁部22の第2側端部47Bに接合される。上記構成によれば、容易且つ確実に、その第1部材41の内壁部22と第2部材42の各側壁45との接続部分を接合することができる。そして、これにより、その第1部材41と第2部材42との接続作業を容易化することができる。
(6)折返部50は、そのガラスラン保持部25内に配置される部分(内側面50a)に「かしめ」が施される。このような構成を採用することで、その「かしめられた部分」を見え難くすることができる。そして、これにより、その意匠性を高めることができる。
(7)第2部材42の第1側壁45A(の先端部45a)に設けられた折返部50は、当該第1側壁45Aに設けられたフランジ状の折曲部54を更に(より鋭角に)折り曲げることにより形成される。そして、第2部材42は、第1側端部47Aに設けられた端壁部48の先端に対して第1側壁45Aの先端部45aに設けられた折曲部54を掛合させる(引っ掛ける)とともに、その掛合部分を支点として回動させることにより、その第2側壁45Bの先端部45bが内壁部22に対して接続可能な位置に配置されるように形成される。
上記構成によれば、容易に、第1部材41に対して第2部材42を組み付けることができる。そして、これにより、その第1部材41と第2部材42との接続作業を更に容易化することができる。
(8)第1部材41及び第2部材42は、一体に組み付けられることによりドア本体2の上方において上下方向に延びるドアフレーム5の立柱部10を構成する。そして、第2部材42は、そのドアフレーム5が立柱部10としてドア本体2に組み付けられた状態において、当該ドア本体2に近い部分ほど構造部26が太くなるように、外壁部21及び内壁部22に交差する内外方向の寸法L´、つまり基壁44に交差する方向における各側壁45の長さが徐々に変更された徐変形状を有する。
上記構成によれば、その車両取着後における車両内外方向の剛性、即ち旋回時に作用する遠心力等、車両の幅方向に作用する応力に対応した剛性を高めることができる。
(9)第2部材42の第2側壁45Bは、外壁部21及び内壁部22に交差する方向(車両内外方向)に延設された接続壁23の延長線上に配置される。これにより、車両内外方向の剛性を更に高めることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、外壁部21の外表面が直接的に意匠面Sを構成することとしたが、当該外壁部21がカバー等によって覆われることにより、そのドアフレーム5の意匠面Sが形成される構成であってもよい。
・上記実施形態では、第2部材42は、そのドアフレーム5が立柱部10としてドア本体2に組み付けられた状態において、当該ドア本体2に近い部分ほど構造部26が太くなるように、外壁部21及び内壁部22に交差する内外方向の寸法が徐々に変更された徐変形状を有することとした。しかし、これに限らず、このような徐変形状を第1部材41が有する構成であってもよい。更に、例えば、構造部26や接続壁23に、リブ等のような押出加工の難しい形状を有するものに具体化してもよい。そして、このような徐変形状やリブ形状等といった押出加工の難しい形状が設定されていない構成についても、これを排除しない。
・また、上記実施形態では、ドアフレーム5の分割構造及び分割された構成部品の接続構造を、その立柱部10を構成する部分に具体化したが、上縁部11を構成する部分に適用してもよい。
・上記実施形態では、内壁部22の第1側端部47Aについてのみ端壁部48が形成されるとともに、これに対応した第2部材42の第1側壁45Aのみに、その端壁部48を挟み込む折返部50が形成されることとした。しかし、これに限らず、図6に示すように、内壁部22の第2側端部47B、及び第2部材42の第2側壁45Bにも、それぞれ端壁部48及び折返部50が形成される構成であってもよい。そして、その端壁部48が第2側端部47Bにのみに形成されるとともに、これに対応した第2側壁45Bのみに、その折返部50が形成される構成についても、これを排除しない。
・上記実施形態では、折返部50は、第1側壁45Aに設けられたフランジ状の折曲部54を更に(より鋭角に)折り曲げることにより形成されることとした。しかし、これに限らず、予め内壁部22側の端壁部48を内側に挟み込み可能な程度に鋭角に折り曲げられた折返部50が第1側壁45Aの先端部45aに設けられた構成であってもよい。即ち、必ずしも、その折曲部54の掛合部分を支点として第2部材42が回動することにより、第1部材41に対して第2部材42が組み付けられる構成でなくともよい。
・上記実施形態では、第2側壁45Bには、その先端部45bを厚み方向に貫通する貫通孔51が形成される。そして、内壁部22の第2側端部47Bには、その貫通孔51に挿通される挿入部52が形成されることとした。しかし、これに限らず、図7に示すように、内壁部22の第2側端部47Bに貫通孔61が形成され、第2側壁45Bの先端部45bに貫通孔61に挿通される挿入部62が形成される構成であってもよい。そして、このような貫通孔51(61)と挿入部52(62)との挿入による接続構造を有しない構成についても、これを排除しない。
・上記実施形態では、内壁部22における車両前方側に配置される側の側端部を第1側端部47Aとし、同じく第2部材42における車両前方側に配置される側の側壁45を第1側壁45Aとした。しかし、これに限らず、車両後方側に配置される側を内壁部の第1側端部とし、及び第2部材の第2側壁とする構成であってもよい。
・上記実施形態では、第1部材41の内壁部22と第2部材42の側壁45との接続部分(折曲部50及び挿入部52)には、かしめが施されることとした。しかし、その接合方法については、リベット等を用いた締結であってもよく、溶接であってもよい。即ち、煩雑な接合作業を要する場合であっても、その接合箇所が低減されることにより第1部材41と第2部材42との接続作業が容易になるという点で、一定の効果を得ることができる。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記第2部材の第1側壁は、先端部に前記折返部を有して前記第2部材に接続されるとともに、前記第2部材の第2側壁は、前記内壁部に形成された貫通孔に挿入される挿入部を先端部に有して前記第2部材に接続されること、を特徴とする車両用ドアフレーム。
上記構成によれば、車両の前後方向に作用する力を、第2部材側の挿入部と当該挿入部が挿通される第1部材側の貫通孔(当該貫通孔が形成された内壁)とによって受けることができる。そして、先端部に折返部を有して内壁部に接続される他方側の接続構造と組み合わせることによって、その構造部の剛性を更に高めることができる。その結果、より効果的に、煩雑な接合作業の施工箇所を低減して、その第1部材と第2部材との接続作業を容易化することができる。
(ロ)前記第1部材は、前記外壁部及び前記内壁部に交差する方向に延びる接続壁を備えるともに、前記第2部材は、前記接続壁の延長線上に配置される前記側壁を有すること、を特徴とする車両用ドアフレーム。これにより、車両内外方向の剛性を更に高めることができる。
1…車両ドア、2…ドア本体、3…ウィンドガラス、5…ドアフレーム、10…立柱部、11…上縁部、21…外壁部、22…内壁部、22a…対向面、22b…反対向面、23…接続壁、25…ガラスラン保持部、26…構造部、27…後方延伸部、28…突部、30…ウェザーストリップ、31…ウェザーストリップ保持部、32…側端面、41…第1部材、42…第2部材、44…基壁、45…側壁、45A…第1側壁、45a…先端部、45B…第2側壁、45b…先端部、47A…第1側端部、47B…第2側端部、48…端壁部、50…折返部、51…貫通孔、52…挿入部、54…折曲部、55…受け部、61…貫通孔、62…挿入部、S…意匠面、L,L´…寸法。

Claims (5)

  1. 意匠面を構成する外壁部と該外壁部に対向する内壁部とを備えた第1部材と、
    対向する一対の側壁を有して該各側壁の先端部が前記第1部材の内壁部に接続されることにより前記外壁部よりも車内側となる位置に中空状の構造部を形成する第2部材と、を備え、
    前記内壁部の側端部には、前記外壁部との対向面側に向かって延びる端壁部が設けられるとともに、
    前記側壁には、該側壁の先端部から、基端側へ向かう折返部が設けられ
    前記側壁と前記折返部との間に前記端壁部が挟み込まれており、
    前記端壁部の先端には、前記折返部に向かって突出する返し部分が形成されるとともに、前記端壁部の先端及び前記折返部には、かしめが施されており、
    前記第1部材には、ガラスランを保持するガラスラン保持部が形成されるとともに、前記折返部は、前記ガラスラン保持部の一部を構成すること、を特徴とする車両用ドアフレーム。
  2. 意匠面を構成する外壁部と該外壁部に対向する内壁部とを備えた第1部材と、
    対向する一対の側壁を有して該各側壁の先端部が前記第1部材の内壁部に接続されることにより前記外壁部よりも車内側となる位置に中空状の構造部を形成する第2部材と、を備え、
    前記内壁部の側端部には、前記外壁部との対向面側に向かって延びる端壁部が設けられるとともに、
    前記側壁の先端部には、基端側に折り返されることにより内側に前記端壁部を挟み込む折返部が設けられ、
    前記第2部材の第1側壁は、先端部に前記折返部を有して前記第1部材の内壁部に接続されるとともに、前記第2部材の第2側壁は、前記第1部材の内壁部に設けられた挿入部が挿通される貫通孔を先端部に有して前記内壁部に接続されること、
    を特徴とする車両用ドアフレーム。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアフレームにおいて、
    前記第2側壁における前記貫通孔よりも先端側の部分がドア開口部の側端面との間に介在されるシール部材の保持部を構成すること、を特徴とする車両用ドアフレーム。
  4. 請求項に記載の車両用ドアフレームにおいて、
    前記第1部材の内壁部には、前記貫通孔に挿通された前記挿入部との間に前記第2側壁を挟み込み可能な受け部が形成されること、を特徴とする車両用ドアフレーム。
  5. 意匠面を構成する外壁部と該外壁部に対向する内壁部とを備えた第1部材と、
    対向する一対の側壁を有して該各側壁の先端部が前記第1部材の内壁部に接続されることにより前記外壁部よりも車内側となる位置に中空状の構造部を形成する第2部材と、を備え、
    前記内壁部の側端部には、前記外壁部との対向面側に向かって延びる端壁部が設けられるとともに、
    前記側壁の先端部には、基端側に折り返されることにより内側に前記端壁部を挟み込む折返部が設けられた車両用ドアフレームの製造方法において、
    前記第2部材の第1側壁に設けられた折曲部を前記端壁部の先端に掛合させる工程と、
    前記端壁部の先端に対する前記折曲部の掛合部分を支点として第2側壁の先端部が前記内壁部に接続される位置に前記第2部材を回動させる工程と、
    前記折曲部を更に折り曲げることにより前記折返部を形成する工程と、を備え、
    前記第2部材を回動させる工程には、前記第2側壁の先端部に形成された貫通孔内に前記内壁部に形成された挿入部を挿入する工程を含むこと、
    を特徴とする車両用ドアフレームの製造方法。
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