JP6051739B2 - イネ病害の防除方法 - Google Patents
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Description
また、植物病害防除組成物の有効成分として、多くの化合物が知られている(例えば、非特許文献2参照)。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] イネ種子を鉄粉で表面処理する工程と、該種子を病害抵抗性誘導剤で表面処理または浸漬処理する工程と、該種子を播く工程とを有することを特徴とするイネ病害の防除方法。
[2] イネ種子1000グラムに対し、鉄粉100〜2000グラムと病害抵抗性誘導剤0.2〜400グラムとを用いる[1]に記載のイネ病害の防除方法。
[3] 病害抵抗性誘導剤がイソチアニル、プロベナゾールまたはチアジニルである[1]または[2]に記載のイネ病害の防除方法。
[4] 鉄粉で表面処理されると共に病害抵抗性誘導剤で表面処理または浸漬処理されてなるイネ種子。
また、イソチアニル(Isotianil)も公知の化合物であり、例えば特許第4088036号公報に記載された方法により製造することができる。
本発明において、さらに焼石膏を用いてもよい。かかる焼石膏としては、粉状の硫酸カルシウム・1/2水和物(CaSO4・1/2H2O)であればよく、市販のものを用いることができる。
イネ種子を病害抵抗性誘導剤で表面処理する方法としては、例えば、粉衣処理、吹き付け処理および塗布処理が挙げられる。
なお、ここで粉衣とは、前記の各成分が粉の状態で表面に付着されることを意味する。
プロベナゾール48部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土30部を粉砕、混合することにより水和剤を得る。
チアジニル30部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土48部を粉砕、混合することにより水和剤を得る。
イソチアニル15部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪藻土63部を粉砕、混合することにより水和剤を得る。
プロベナゾール30部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水40部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
チアジニル30部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水40部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
イソチアニル12部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン30部及び水58部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、フロアブル剤を得る。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)100gを水道水に一昼夜浸漬し、ネットに入れて勢いよく回転させて水切りし、該イネ種子をポリエチレン袋(縦:50cm、横22cm、容量1L)に収容し、そこへ還元鉄粉50g、焼石膏5g、水道水9ml及び所定量のイソチアニルを投入した後、該ポリエチレン袋の開口部を閉じて勢いよく上下左右に振り、粉衣処理した。次いで焼石膏2.5gを加えて同様に粉衣処理した後、該イネ種子を1cm以下の厚みとなるようにプラスチック製の箱(縦80cm×横20cm×高さ18cm)に広げて乾燥させることにより、イソチアニル及び還元鉄粉で粉衣処理されたイネ種子(以下、本発明イネ種子(1)と記す。)を得た。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)100gを水道水に一昼夜浸漬し、ネットに入れて勢いよく回転させて水切りし、該イネ種子をポリエチレン袋(縦:50cm、横22cm、容量1L)に収容し、そこへ還元鉄粉50g、焼石膏5g、水道水9ml及び所定量のチアジニルを投入した後、該ポリエチレン袋の開口部を閉じて勢いよく上下左右に振り、粉衣処理した。次いで焼石膏2.5gを加えて同様に粉衣処理した後、該イネ種子を1cm以下の厚みとなるようにプラスチック製の箱(縦80cm×横20cm×高さ18cm)に広げて乾燥させることにより、チアジニル及び還元鉄粉で粉衣処理されたイネ種子(以下、本発明イネ種子(2)と記す。)を得た。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ヘルシード(登録商標)Tフロアブル(チウラム・ベフラゾエート水和剤、北興化学工業株式会社製)の20倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、予め混合しておいた還元鉄粉5kg、焼石膏500g及び製剤例3で調製したイソチアニル水和剤416gの粉状混合物を少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量の粉状混合物で粉衣した後、焼石膏250gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及び還元鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、60℃10分間温湯消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、還元鉄粉3kg及び焼石膏300gを少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量の還元鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、予め混合しておいた焼石膏150g及び製剤例3で調製したイソチアニル水和剤416gの粉状混合物を少しずつ加え同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及び還元鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ベンレート(登録商標)水和剤(ベノミル水和剤、住友化学株式会社製)の50倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、還元鉄粉6kg及び焼石膏600gを少しずつ加え、製剤例3で調製したイソチアニル水和剤133gを等量の水で希釈した溶液を噴霧して全量の還元鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、焼石膏300gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及び還元鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)100gを水道水に一昼夜浸漬し、ネットに入れて勢いよく回転させて水切りし、該イネ種子をポリエチレン袋(縦:50cm、横22cm、容量1L)に収容し、そこへアトマイズ鉄粉50g、焼石膏5g、水道水9ml及び0.3125gのイソチアニルを投入した後、該ポリエチレン袋の開口部を閉じて勢いよく上下左右に振り、粉衣処理する。次いで焼石膏2.5gを加えて同様に粉衣処理した後、該イネ種子を1cm以下の厚みとなるようにプラスチック製の箱(縦80cm×横20cm×高さ18cm)に広げて乾燥させることにより、イソチアニル及びアトマイズ鉄粉で粉衣処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)100gを水道水に一昼夜浸漬し、ネットに入れて勢いよく回転させて水切りし、該イネ種子をポリエチレン袋(縦:50cm、横22cm、容量1L)に収容し、そこへアトマイズ鉄粉50g、焼石膏5g、水道水9ml及び10gのチアジニルを投入した後、該ポリエチレン袋の開口部を閉じて勢いよく上下左右に振り、粉衣処理する。次いで焼石膏2.5gを加えて同様に粉衣処理した後、該イネ種子を1cm以下の厚みとなるようにプラスチック製の箱(縦80cm×横20cm×高さ18cm)に広げて乾燥させることにより、チアジニル及びアトマイズ鉄粉で粉衣処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ヘルシード(登録商標)Tフロアブル(チウラム・ベフラゾエート水和剤、北興化学工業株式会社製)の20倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、予め混合しておいたアトマイズ鉄粉5kg、焼石膏500g及び製剤例3で調製したイソチアニル水和剤416gの粉状混合物を少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量の粉状混合物で粉衣した後、焼石膏250gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及びアトマイズ鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、60℃10分間温湯消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、アトマイズ鉄粉3kg及び焼石膏300gを少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量のアトマイズ鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、予め混合しておいた焼石膏150g及び製剤例3で調製したイソチアニル水和剤416gの粉状混合物を少しずつ加え同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及びアトマイズ鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ベンレート(登録商標)水和剤(ベノミル水和剤、住友化学株式会社製)の50倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、アトマイズ鉄粉6kg及び焼石膏600gを少しずつ加え、製剤例3で調製したイソチアニル水和剤133gを等量の水で希釈した溶液を噴霧して全量のアトマイズ鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、焼石膏300gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及びアトマイズ鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)100gを水道水に一昼夜浸漬し、ネットに入れて勢いよく回転させて水切りし、該イネ種子をポリエチレン袋(縦:50cm、横22cm、容量1L)に収容し、そこへ電解鉄粉50g、焼石膏5g、水道水9ml及び0.3125gのイソチアニルを投入した後、該ポリエチレン袋の開口部を閉じて勢いよく上下左右に振り、粉衣処理する。次いで焼石膏2.5gを加えて同様に粉衣処理した後、該イネ種子を1cm以下の厚みとなるようにプラスチック製の箱(縦80cm×横20cm×高さ18cm)に広げて乾燥させることにより、イソチアニル及び電解鉄粉で粉衣処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)100gを水道水に一昼夜浸漬し、ネットに入れて勢いよく回転させて水切りし、該イネ種子をポリエチレン袋(縦:50cm、横22cm、容量1L)に収容し、そこ電解鉄粉50g、焼石膏5g、水道水9ml及び10gのチアジニルを投入した後、該ポリエチレン袋の開口部を閉じて勢いよく上下左右に振り、粉衣処理する。次いで焼石膏2.5gを加えて同様に粉衣処理した後、該イネ種子を1cm以下の厚みとなるようにプラスチック製の箱(縦80cm×横20cm×高さ18cm)に広げて乾燥させることにより、チアジニル及び電解鉄粉で粉衣処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ヘルシード(登録商標)Tフロアブル(チウラム・ベフラゾエート水和剤、北興化学工業株式会社製)の20倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、予め混合しておいた電解鉄粉5kg、焼石膏500g及び製剤例3で調製したイソチアニル水和剤416gの粉状混合物を少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量の粉状混合物で粉衣した後、焼石膏250gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及び電解鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、60℃10分間温湯消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、電解鉄粉3kg及び焼石膏300gを少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量の電解鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、予め混合しておいた焼石膏150g及び製剤例3で調製したイソチアニル水和剤416gの粉状混合物を少しずつ加え同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及び電解鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ベンレート(登録商標)水和剤(ベノミル水和剤、住友化学株式会社製)の50倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、鉄粉6kg及び焼石膏600gを少しずつ加え、製剤例3で調製したイソチアニル水和剤133gを等量の水で希釈した溶液を噴霧して全量の電解鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、焼石膏300gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及び電解鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)100gを水道水に一昼夜浸漬し、ネットに入れて勢いよく回転させて水切りし、該イネ種子をポリエチレン袋(縦:50cm、横22cm、容量1L)に収容し、そこへ酸化鉄粉50g、焼石膏5g、水道水9ml及び0.3125gのイソチアニルを投入した後、該ポリエチレン袋の開口部を閉じて勢いよく上下左右に振り、粉衣処理する。次いで焼石膏2.5gを加えて同様に粉衣処理した後、該イネ種子を1cm以下の厚みとなるようにプラスチック製の箱(縦80cm×横20cm×高さ18cm)に広げて乾燥させることにより、イソチアニル及び酸化鉄粉で粉衣処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)100gを水道水に一昼夜浸漬し、ネットに入れて勢いよく回転させて水切りし、該イネ種子をポリエチレン袋(縦:50cm、横22cm、容量1L)に収容し、そこへ酸化鉄粉50g、焼石膏5g、水道水9ml及び10gのチアジニルを投入した後、該ポリエチレン袋の開口部を閉じて勢いよく上下左右に振り、粉衣処理する。次いで焼石膏2.5gを加えて同様に粉衣処理した後、該イネ種子を1cm以下の厚みとなるようにプラスチック製の箱(縦80cm×横20cm×高さ18cm)に広げて乾燥させることにより、チアジニル及び酸化鉄粉で粉衣処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ヘルシード(登録商標)Tフロアブル(チウラム・ベフラゾエート水和剤、北興化学工業株式会社製)の20倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、予め混合しておいた酸化鉄粉5kg、焼石膏500g及び製剤例3で調製したイソチアニル水和剤416gの粉状混合物を少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量の粉状混合物で粉衣した後、焼石膏250gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及び酸化鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、60℃10分間温湯消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、酸化鉄粉3kg及び焼石膏300gを少しずつ加える。適量の水を噴霧して全量の酸化鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、予め混合しておいた焼石膏150g及び製剤例3で調製したイソチアニル水和剤416gの粉状混合物を少しずつ加え同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及び酸化鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
乾燥したイネ種子(乾燥籾)10kgを網袋に入れて、ベンレート(登録商標)水和剤(ベノミル水和剤、住友化学株式会社製)の50倍水希釈液に10分間浸漬して消毒した後、水道水に3日間浸漬する。水切りしたイネ種子を、コーティングマシンに入れて回転させながら、酸化鉄粉6kg及び焼石膏600gを少しずつ加え、製剤例3で調製したイソチアニル水和剤133gを等量の水で希釈した溶液を噴霧して全量の酸化鉄粉及び焼石膏で粉衣した後、焼石膏300gで同様に粉衣する。その後、イネ種子をコーティングマシンから取り出してビニールシート上に厚さが1cm以下となるように分散させてから静置することにより、イソチアニル及び酸化鉄粉で処理されたイネ種子を得ることができる。
還元鉄粉を用いなかったこと以外は、製造例1と同様の操作を行い、イソチアニルで粉衣処理されたイネ種子(以下、比較イネ種子(1)と記す。)を得た。
還元鉄粉を用いなかったこと以外は、製造例2と同様の操作を行い、チアジニルで粉衣処理されたイネ種子(以下、比較イネ種子(2)と記す。)を得た。
イソチアニルを用いなかったこと以外は、製造例1と同様の操作を行い、還元鉄粉で粉衣処理されたイネ種子(以下、比較イネ種子(3)と記す。)を得た。
土壌を充填し代かきした1/5000aワグネルポットに、本発明イネ種子(1)及び(2)各10粒を播種した。また、比較イネ種子(1)及び(2)も同様に播種した。
播種60日後にそれぞれいもち病菌(1×104 spoes/ml)を霧吹きで接種し、それぞれのイネをいもち病に感染させた。これを処理区とする。
一方、何も粉衣処理されていないイネ種子10粒を用い、処理区と同様に播種後、いもち病に感染させた。これを無処理区とする。
接種14日後に処理区及び無処理区におけるいもち病の病斑数を数え下記式により防除価を算出した。
その結果を表1に示す。
防除価=100−A/B×100
A:処理区の病斑数
B:無処理区の病斑数
Claims (3)
- イネ種子を鉄粉で表面処理する工程と、該種子を病害抵抗性誘導剤で表面処理または浸漬処理する工程と、該種子を播く工程とを有し、病害抵抗性誘導剤がイソチアニルまたはチアジニルであることを特徴とするイネ病害の防除方法。
- イネ種子1000グラムに対し、鉄粉100〜2000グラムと病害抵抗性誘導剤0.2〜400グラムとを用いる請求項1に記載のイネ病害の防除方法。
- 鉄粉で表面処理されると共にイソチアニルまたはチアジニルで表面処理または浸漬処理されてなるイネ種子。
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