JP2000290113A - 種子消毒剤 - Google Patents
種子消毒剤Info
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- JP2000290113A JP2000290113A JP11139024A JP13902499A JP2000290113A JP 2000290113 A JP2000290113 A JP 2000290113A JP 11139024 A JP11139024 A JP 11139024A JP 13902499 A JP13902499 A JP 13902499A JP 2000290113 A JP2000290113 A JP 2000290113A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低薬量で、種子伝染性糸状菌病と細菌病を同時
に防除できる種子消毒剤を提供する. 【解決手段】2−(4−クロロベンジル)−5−イソプ
ロピル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イルメチル)−1−シクロペンタノールと、テトラキス
(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩とを有効成分とし
て含有する種子消毒剤を使用することにより、有効成分
量を低減させることが可能になった。
に防除できる種子消毒剤を提供する. 【解決手段】2−(4−クロロベンジル)−5−イソプ
ロピル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イルメチル)−1−シクロペンタノールと、テトラキス
(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩とを有効成分とし
て含有する種子消毒剤を使用することにより、有効成分
量を低減させることが可能になった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化1の構造式(I)の
2−(4−クロロベンジル)−5−イソプロピル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
−1−シクロペンタノールと、化2の構造式(II)の
テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩を有効
成分として含有する種子消毒剤を有効成分として含有す
る種子消毒剤に関する。
2−(4−クロロベンジル)−5−イソプロピル−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)
−1−シクロペンタノールと、化2の構造式(II)の
テトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩を有効
成分として含有する種子消毒剤を有効成分として含有す
る種子消毒剤に関する。
【0002】
【従来の技術】水稲の機械移植の普及に伴い、箱育苗期
間中の健苗の育成が重要になっている。近年、従来から
問題とされていた糸状菌によるイネばか苗病、いもち
病、ごま葉枯病に加え、イネもみ枯細菌病、立枯細菌
病、掲条病などの細菌病の発生が大きな問題となりつつ
ある。
間中の健苗の育成が重要になっている。近年、従来から
問題とされていた糸状菌によるイネばか苗病、いもち
病、ごま葉枯病に加え、イネもみ枯細菌病、立枯細菌
病、掲条病などの細菌病の発生が大きな問題となりつつ
ある。
【0003】一方、育苗期間中の病害防除には、種子消
毒が極めて効果的であり、従来、種子伝染性病害を防除
するため、ベノミル剤、チオファネートメチル剤、チウ
ラム剤、銅剤、トリフルミゾール剤、ペフラゾエート
剤、或はそれらの混合物が使用されている。しかしなが
ら、従来用いられている種子消毒剤は、問題が残されて
いる。例えば、従来幅広く使用されてきたベンズイミダ
ゾール系薬剤については、病原菌の一部に耐性菌が出現
し、防除効果の低下が報告されている.ベンズイミダゾ
ール系薬剤耐性菌にも有効な薬剤として、トリフルミゾ
ール剤、ペフラゾエート剤などのエルゴステロール生合
成阻害剤(EBI剤)が使用され始めたが、エルゴステ
ロール生合成阻害剤は、糸状菌病に高い効果を示すもの
の、細菌病に効果が期待できないことから、従前の混合
剤より抗菌スペクトルが狭まり、不満足な点が残されて
いた。また、細菌病剤としては次亜塩素酸カルシウム
剤、銅剤、ピリドンカルボン酸系薬剤などが実用に供さ
れているが、効果が充分でないこと、選択性に難がある
こと、さらに数種の薬剤との混合には濃度が高く、溶液
の調製が困難な問題があった。
毒が極めて効果的であり、従来、種子伝染性病害を防除
するため、ベノミル剤、チオファネートメチル剤、チウ
ラム剤、銅剤、トリフルミゾール剤、ペフラゾエート
剤、或はそれらの混合物が使用されている。しかしなが
ら、従来用いられている種子消毒剤は、問題が残されて
いる。例えば、従来幅広く使用されてきたベンズイミダ
ゾール系薬剤については、病原菌の一部に耐性菌が出現
し、防除効果の低下が報告されている.ベンズイミダゾ
ール系薬剤耐性菌にも有効な薬剤として、トリフルミゾ
ール剤、ペフラゾエート剤などのエルゴステロール生合
成阻害剤(EBI剤)が使用され始めたが、エルゴステ
ロール生合成阻害剤は、糸状菌病に高い効果を示すもの
の、細菌病に効果が期待できないことから、従前の混合
剤より抗菌スペクトルが狭まり、不満足な点が残されて
いた。また、細菌病剤としては次亜塩素酸カルシウム
剤、銅剤、ピリドンカルボン酸系薬剤などが実用に供さ
れているが、効果が充分でないこと、選択性に難がある
こと、さらに数種の薬剤との混合には濃度が高く、溶液
の調製が困難な問題があった。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】そこで、糸状菌病に
加えて、細菌病にも効果を示す、抗菌スペクトラムが広
く、かつ、これらの病害を同時に防除し、上記耐性菌に
対しても安定した防除効果を示す低薬量の種子消毒剤を
開発することが求められていた。本発明は、この様な実
情に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の
目的は、抗菌スペクトラムが広く、上記耐性菌に対して
も安定した病害防除効果を示す低薬量の種子消毒剤を提
供することにある。
加えて、細菌病にも効果を示す、抗菌スペクトラムが広
く、かつ、これらの病害を同時に防除し、上記耐性菌に
対しても安定した防除効果を示す低薬量の種子消毒剤を
開発することが求められていた。本発明は、この様な実
情に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の
目的は、抗菌スペクトラムが広く、上記耐性菌に対して
も安定した病害防除効果を示す低薬量の種子消毒剤を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は研究を重ねた
結果、特定の2つの有効成分を組み合わせて使用すると
上記の目的を達成でき、かつ、病害の防除効果に相乗的
作用を持つことを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。したがって、本発明の種子消毒剤は、化1の構造式
(I)の2−(4−クロロベンジル)−5−イソプロピ
ル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル
メチル)−1−シクロペンタノール[以下において、化
合物(A)と記載する]と、化2の構造式(II)のテ
トラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩[以下に
おいて化合物(B)と記載する]を有効成分として含有
することを特徴とする。テトラキス(ヒドロキシメチ
ル)ホスホニウム塩において、nは、1〜3の整数を示
し、Xは、サルフェート、クロライド、ホスフェートお
よびホスファイトなどのアニオンを示す。特に望まし
い、nとXとの組み合わせは、nが2、Xがサルフェー
トである。
結果、特定の2つの有効成分を組み合わせて使用すると
上記の目的を達成でき、かつ、病害の防除効果に相乗的
作用を持つことを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。したがって、本発明の種子消毒剤は、化1の構造式
(I)の2−(4−クロロベンジル)−5−イソプロピ
ル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル
メチル)−1−シクロペンタノール[以下において、化
合物(A)と記載する]と、化2の構造式(II)のテ
トラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウム塩[以下に
おいて化合物(B)と記載する]を有効成分として含有
することを特徴とする。テトラキス(ヒドロキシメチ
ル)ホスホニウム塩において、nは、1〜3の整数を示
し、Xは、サルフェート、クロライド、ホスフェートお
よびホスファイトなどのアニオンを示す。特に望まし
い、nとXとの組み合わせは、nが2、Xがサルフェー
トである。
【化1】
【化2】
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明種子消毒剤の有効成分の一つである化合物(A)
は、上記構造式(I)で示されるものであり、特開平1
−93574公報に記載の化合物であり、各種作物のう
どんこ病、さび病、果樹の赤星病、黒星病、イネのばか
苗病、いもち病、ごま葉枯病等に優れた防除効果を示す
ことが知られている。
発明種子消毒剤の有効成分の一つである化合物(A)
は、上記構造式(I)で示されるものであり、特開平1
−93574公報に記載の化合物であり、各種作物のう
どんこ病、さび病、果樹の赤星病、黒星病、イネのばか
苗病、いもち病、ごま葉枯病等に優れた防除効果を示す
ことが知られている。
【0007】一方、本発明の種子消毒剤の有効成分の他
の一つである化合物(B)は細菌類、真菌類、藻類に対
し広い活性スペクトラムを持った化学物質として知られ
ている。(特開昭62−114903号公報、特開昭6
3−305989号公報、特公平5−50481号公
報)。例えば、工業用水中の水生微生物の生長抑制剤と
して利用されてきた。しかしながら、化合物(A)と化
合物(B)とを混合して、種子消毒剤として使用するこ
とは知られていなかった。
の一つである化合物(B)は細菌類、真菌類、藻類に対
し広い活性スペクトラムを持った化学物質として知られ
ている。(特開昭62−114903号公報、特開昭6
3−305989号公報、特公平5−50481号公
報)。例えば、工業用水中の水生微生物の生長抑制剤と
して利用されてきた。しかしながら、化合物(A)と化
合物(B)とを混合して、種子消毒剤として使用するこ
とは知られていなかった。
【0008】本発明によれば、化合物(A)と化合物
(B)を有効成分として併用すると、細菌病と糸状菌病
を含め抗菌スペクトラムがひろく、耐性菌に対しても安
定した効果を示すとともに、その防除効果は、それぞれ
単独で使用した場合に比して相乗的に優れている。本発
明の種子消毒剤において、化合物(A)と化合物(B)
との混合比は、重量で、好ましくは、1:0.1〜1:
200の範囲であり、より好ましくは1:0.5〜1:
30の範囲で用いられる。
(B)を有効成分として併用すると、細菌病と糸状菌病
を含め抗菌スペクトラムがひろく、耐性菌に対しても安
定した効果を示すとともに、その防除効果は、それぞれ
単独で使用した場合に比して相乗的に優れている。本発
明の種子消毒剤において、化合物(A)と化合物(B)
との混合比は、重量で、好ましくは、1:0.1〜1:
200の範囲であり、より好ましくは1:0.5〜1:
30の範囲で用いられる。
【0009】本発明の種子消毒剤を使用するには上記有
効成分をそのままで用いることもできるが通常担体と混
合し、製剤化して使用する.また、必要に応じて、さら
に各種の製剤用補助剤、例えば、界面活性剤、湿展剤、
固着剤、増粘剤、安定剤等を添加して、水和剤、粉剤、
フロアブル剤等の剤型に製剤して用いることができる。
効成分をそのままで用いることもできるが通常担体と混
合し、製剤化して使用する.また、必要に応じて、さら
に各種の製剤用補助剤、例えば、界面活性剤、湿展剤、
固着剤、増粘剤、安定剤等を添加して、水和剤、粉剤、
フロアブル剤等の剤型に製剤して用いることができる。
【0010】本発明の種子消毒剤において、上記有効成
分を担体と混合する場合、その含量は、通常、重量比で
0.1〜80%の範囲である。上記製剤の担体として
は、カオリン、アッタパルジャイト、ベントナイト、酸
性白土、バイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石、
クルミ粉、尿素、硫酸アンモニウム、合成含水酸化ケイ
素等の微粉末或は粒状物の固体担体、キシレン、メチル
ナフタレン等の芳香族炭化水素、イソプロパノール、エ
チレングリコール、セルソルブ等のアルコール、アセト
ン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン、大豆
油、綿実油等の植物油、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、水等の液体担体があげられる。
分を担体と混合する場合、その含量は、通常、重量比で
0.1〜80%の範囲である。上記製剤の担体として
は、カオリン、アッタパルジャイト、ベントナイト、酸
性白土、バイロフィライト、タルク、珪藻土、方解石、
クルミ粉、尿素、硫酸アンモニウム、合成含水酸化ケイ
素等の微粉末或は粒状物の固体担体、キシレン、メチル
ナフタレン等の芳香族炭化水素、イソプロパノール、エ
チレングリコール、セルソルブ等のアルコール、アセト
ン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン、大豆
油、綿実油等の植物油、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、水等の液体担体があげられる。
【0011】乳化、分散、湿展等のために用いられる界
面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、アルキル
アリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エ
ステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物、ポリカルボン酸型高分子等の陰イオン界面活性剤、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンブロック共重合体、ソルビタン脂肪
酸エステル等の非イオン系界面活性剤等があげられる。
製剤用補助剤としては、リグニンスルホン酸塩、アルギ
ン酸塩、ポリビニルアルコール、アラビアガム、CMC
(カルボキシメチルセルロース)、PAP(酸性リン酸
イソプロピル)、キサンタンガム等があげられる。
面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、アルキル
アリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エ
ステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合
物、ポリカルボン酸型高分子等の陰イオン界面活性剤、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンブロック共重合体、ソルビタン脂肪
酸エステル等の非イオン系界面活性剤等があげられる。
製剤用補助剤としては、リグニンスルホン酸塩、アルギ
ン酸塩、ポリビニルアルコール、アラビアガム、CMC
(カルボキシメチルセルロース)、PAP(酸性リン酸
イソプロピル)、キサンタンガム等があげられる。
【0012】本発明の種子消毒剤を種子処理する場合
は、製剤を水で希釈して、有効成分濃度が50〜100
00ppmの溶液を調製し、この溶液に種子を浸漬して
使用することができる。また、粉末状または液状の製剤
そのものもしくは10倍までの範囲で水で希釈したもの
を、種子粉衣・吹き付け・塗沫処理して用いることがで
きる。種子粉衣・吹き付け・塗沫処理する場合の使用量
は、通常、乾燥種子重量の0.05〜5%が適当である
が、このような使用量は、製剤の形態や被処理作物種子
の種類によっても変わりうる。さらに本発明の種子消毒
剤を、ヒドロキシイソキサゾール等の他の殺菌剤と混合
使用することにより、より広範囲の種子伝染性病害を防
除することができる。また、チウラム、カスガマイシ
ン、チアベンダゾール、カルベンダジム、キヤプタン、
プロベナゾール、ベノミル、チオファネートメチル、ト
リフルミゾール、プロクロラズ、ペフラゾエート、フル
ジオキソニル等と混用することもできる.
は、製剤を水で希釈して、有効成分濃度が50〜100
00ppmの溶液を調製し、この溶液に種子を浸漬して
使用することができる。また、粉末状または液状の製剤
そのものもしくは10倍までの範囲で水で希釈したもの
を、種子粉衣・吹き付け・塗沫処理して用いることがで
きる。種子粉衣・吹き付け・塗沫処理する場合の使用量
は、通常、乾燥種子重量の0.05〜5%が適当である
が、このような使用量は、製剤の形態や被処理作物種子
の種類によっても変わりうる。さらに本発明の種子消毒
剤を、ヒドロキシイソキサゾール等の他の殺菌剤と混合
使用することにより、より広範囲の種子伝染性病害を防
除することができる。また、チウラム、カスガマイシ
ン、チアベンダゾール、カルベンダジム、キヤプタン、
プロベナゾール、ベノミル、チオファネートメチル、ト
リフルミゾール、プロクロラズ、ペフラゾエート、フル
ジオキソニル等と混用することもできる.
【0013】本発明の種子消毒剤が有効な病害の具体例
としては、イネのいもち病(Pyricularia
oryzae)、ごま葉枯病(Cochliobolu
smiyabeanus)、ばか苗病(Gibbere
lla fujikuroi)、もみ枯細菌病(Bur
kholderia glumae)、苗立枯細菌病
(Burkholderia plantarii)、
褐条病(Pseudomonas avenae)、稲
こうじ病(Claviceps virens)、コム
ギの葉枯病(Septoria tritici)、ふ
枯病(Leptosphaeria nodoru
m)、なまぐさ黒穂病(Tilletiacarie
s)、裸黒穂(Ustilago nuda)、苗立枯
病(Fusarium sp.)、黒目粒(Cochl
iobolus sativus)、オオムギの斑葉病
(Pyrenophora graminea)、裸黒
穂病(Ustilago nuda)、網斑病(Pyr
enophora teres)、雲形病(Rhync
hosporium secalis)、堅黒穂病(U
stilago hordei)、なまぐさ黒穂病(T
illetia controversa)等があげら
れる。
としては、イネのいもち病(Pyricularia
oryzae)、ごま葉枯病(Cochliobolu
smiyabeanus)、ばか苗病(Gibbere
lla fujikuroi)、もみ枯細菌病(Bur
kholderia glumae)、苗立枯細菌病
(Burkholderia plantarii)、
褐条病(Pseudomonas avenae)、稲
こうじ病(Claviceps virens)、コム
ギの葉枯病(Septoria tritici)、ふ
枯病(Leptosphaeria nodoru
m)、なまぐさ黒穂病(Tilletiacarie
s)、裸黒穂(Ustilago nuda)、苗立枯
病(Fusarium sp.)、黒目粒(Cochl
iobolus sativus)、オオムギの斑葉病
(Pyrenophora graminea)、裸黒
穂病(Ustilago nuda)、網斑病(Pyr
enophora teres)、雲形病(Rhync
hosporium secalis)、堅黒穂病(U
stilago hordei)、なまぐさ黒穂病(T
illetia controversa)等があげら
れる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を試験例によって詳細に説明
する。化合物(B)としては、硫酸塩(以下において、
THPSと記載する)を用いて試験を行った例を示す。 製剤例1(水和剤) 化合物(A)5部、THPS5部、リグニンスルホン酸
塩5部、アルキルスルホン酸塩3部、珪藻土82部をよ
く粉砕混合することにより、有効成分10%を含有する
水和剤を得た。
する。化合物(B)としては、硫酸塩(以下において、
THPSと記載する)を用いて試験を行った例を示す。 製剤例1(水和剤) 化合物(A)5部、THPS5部、リグニンスルホン酸
塩5部、アルキルスルホン酸塩3部、珪藻土82部をよ
く粉砕混合することにより、有効成分10%を含有する
水和剤を得た。
【0015】製剤例2(懸濁剤) 化合物(A)0.4部、THPS 10部、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル0.5部、キサンタン
ガム0.5部、ポリカルボン酸型高分子活性剤(デモー
ルEP(登録商標))1.5部、エチレングリコール8
部、水79.1部を混合し、混合物の粒度が5ミクロン
以下になるまで湿式粉砕することにより、有効成分1
0.4%を含有する懸濁剤を得た。
エチレンノニルフェニルエーテル0.5部、キサンタン
ガム0.5部、ポリカルボン酸型高分子活性剤(デモー
ルEP(登録商標))1.5部、エチレングリコール8
部、水79.1部を混合し、混合物の粒度が5ミクロン
以下になるまで湿式粉砕することにより、有効成分1
0.4%を含有する懸濁剤を得た。
【0016】試験例1(イネもみ枯細菌病に対する種子
消毒効果試験) イネもみ枯細菌(Burkholderia glum
ae)接種籾を製剤例1に準じて調製した水和剤で、2
4時間浸漬処理を行ない、その後、育苗培土を詰めたプ
ラスチック製ポットにポットあたり4.5 gづつ2ポ
ットに播種した。ついで育苗器内で3日間30℃に保持
した後、温室内で14日間栽培し、発病状態を調査し、
罹病度を式1により算出した。なお、罹病度0は罹病し
ていないことを意味し、罹病度100は薬剤無処理対照
群の場合と同じであることを意味する。
消毒効果試験) イネもみ枯細菌(Burkholderia glum
ae)接種籾を製剤例1に準じて調製した水和剤で、2
4時間浸漬処理を行ない、その後、育苗培土を詰めたプ
ラスチック製ポットにポットあたり4.5 gづつ2ポ
ットに播種した。ついで育苗器内で3日間30℃に保持
した後、温室内で14日間栽培し、発病状態を調査し、
罹病度を式1により算出した。なお、罹病度0は罹病し
ていないことを意味し、罹病度100は薬剤無処理対照
群の場合と同じであることを意味する。
【式1】
【0017】この試験において、使用した活性化合物間
の相乗効果を説明するための一助として上記試験の結果
をコルビー(R.S.Colbey)により、ウイーズ
(Weeds)、第15巻、20〜22頁(1967
年)に記載されている方法により評価した。期待される
罹病度E(指数)は式2にしたがって計算した。式2に
おいて、XおよびYは、2つの活性化合物の調製液を別
個に適用した場合の罹病度(指数)を表わし、Eは活性
化合物の混合物を適用した場合に期待される罹病度を表
す。
の相乗効果を説明するための一助として上記試験の結果
をコルビー(R.S.Colbey)により、ウイーズ
(Weeds)、第15巻、20〜22頁(1967
年)に記載されている方法により評価した。期待される
罹病度E(指数)は式2にしたがって計算した。式2に
おいて、XおよびYは、2つの活性化合物の調製液を別
個に適用した場合の罹病度(指数)を表わし、Eは活性
化合物の混合物を適用した場合に期待される罹病度を表
す。
【式2】 実際に観察される罹病度が、式2でもとまる、期待され
る罹病度(E)よりも小さければ相乗効果があることを
意味する。
る罹病度(E)よりも小さければ相乗効果があることを
意味する。
【0018】結果を表1に示す。
【表1】
【0019】試験例2(イネばか苗病菌感染籾に対する
種子消毒効果) イネばか苗病菌(Gibberella fujiku
roi)をイネの開花期に接種して得た感染籾を、製剤
例2に準じて調製した懸濁剤で、24時間処理を行な
い、種子を風乾後、駒田培地上に培地1枚あたり30粒
置床した。25℃で5日間培養後ばか苗病菌が生育した
籾の数を数え、感染籾率を求めた。試験例1と同様に罹
病度を式3により算出した。なお、罹病度0は罹病して
いないことを意味し、罹病度100は薬剤無処理対照群
の場合と同じであることを意味する。
種子消毒効果) イネばか苗病菌(Gibberella fujiku
roi)をイネの開花期に接種して得た感染籾を、製剤
例2に準じて調製した懸濁剤で、24時間処理を行な
い、種子を風乾後、駒田培地上に培地1枚あたり30粒
置床した。25℃で5日間培養後ばか苗病菌が生育した
籾の数を数え、感染籾率を求めた。試験例1と同様に罹
病度を式3により算出した。なお、罹病度0は罹病して
いないことを意味し、罹病度100は薬剤無処理対照群
の場合と同じであることを意味する。
【式3】
【0020】結果を表2に示す。
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明の種子消毒剤は、種々の種子伝染
性の病害に対し、高い効果を発揮し、それぞれの有効成
分を単独で使用した場合の効果を上回り、有効成分量を
低減させることが可能である。また、抗菌スペクトルが
広く、種子消毒時の作業を軽減すると同時に、育苗期間
中に問題となる病害の発生を抑えることができる。
性の病害に対し、高い効果を発揮し、それぞれの有効成
分を単独で使用した場合の効果を上回り、有効成分量を
低減させることが可能である。また、抗菌スペクトルが
広く、種子消毒時の作業を軽減すると同時に、育苗期間
中に問題となる病害の発生を抑えることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】化1の構造式(I)の2−(4−クロロベ
ンジル)−5−イソプロピル−1−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)−1−シクロペンタ
ノールと、化2の構造式(II)のテトラキス(ヒドロ
キシメチル)ホスホニウム塩を有効成分として含有する
種子消毒剤。[構造式(II)において、nは1〜3の
整数を示す。Xは、サルフェート、クロライド、ホスフ
ェートおよびホスファイトなどのアニオンを示す。] 【化1】 【化2】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11139024A JP2000290113A (ja) | 1999-04-08 | 1999-04-08 | 種子消毒剤 |
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JP11139024A JP2000290113A (ja) | 1999-04-08 | 1999-04-08 | 種子消毒剤 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
WO2002030198A1 (fr) * | 2000-10-06 | 2002-04-18 | Kureha Kagaku Kogyo K.K. | Desinfectants de semences |
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-
1999
- 1999-04-08 JP JP11139024A patent/JP2000290113A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002030198A1 (fr) * | 2000-10-06 | 2002-04-18 | Kureha Kagaku Kogyo K.K. | Desinfectants de semences |
EP2177600A1 (en) | 2003-10-29 | 2010-04-21 | Kureha Corporation | Fungus having activity of controlling disease of gramineous plant, controlling agent using the same, method of controlling and biological material |
US8569037B2 (en) | 2003-10-29 | 2013-10-29 | Kureha Corporation | Fungus having activity of controlling disease of gramineous plant, controlling agent using the same, method of controlling and biological material |
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