JP6051136B2 - エンジン - Google Patents
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Description
特許文献1のものでは、エンジンの冷始動時期間や、その後の暖機運転期間に、温度の低い吸気が吸気管を通過し、ブローバイガス出口の温度を低下させるため、寒冷時のブローバイガス出口の氷結を防止することができない。
図1、図2に例示するように、エンジン本体(1)と、DPFケース(2)と、高圧EGR経路(3)と、過給機(4)と、低圧EGR経路(5)とを備え、
高圧EGR経路(3)が排気マニホールド(6)と吸気マニホールド(7)との間に介設され、
DPFケース(2)から排気放出経路(8)が導出され、過給機(4)のエアコンプレッサ(4a)から吸気管(9)が導出され、低圧EGR経路(5)がDPFケース(2)の排気放出経路(8)と吸気管(9)との間に介設され、低圧EGR経路(5)に低圧EGRクーラ(10)が設けられ、
図3に例示するように、低圧EGR経路(5)の終端部(5a)に吸気管(9)で開口する低圧EGR出口(5b)が設けられ、ブローバイガス通路(19)の終端部(19a)に吸気管(9)で開口するブローバイガス出口(19b)が設けられたエンジンにおいて、
図3に例示するように、低圧EGR出口(5b)とブローバイガス出口(12b)とが、吸気管(9)の吸気管内通路(9)を挟んで対向する位置に配置され、
エンジンの冷始動期間と、その後の暖機期間とからなるエンジン冷始動暖機期間のうちの所定期間、低圧EGR出口(5b)からブローバイガス出口(12b)に向けて低圧EGRガス(20)が流出するように構成され、
図3に例示するように、吸気管(9)が斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)を備え、傾斜吸気管部分(9a)の下寄りの周壁(9c)に低圧EGR出口(5b)が配置され、傾斜吸気管部分(9)の上寄りの周壁(9d)にブローバイガス出口(19b)が配置され、
ブローバイガス出口(19b)真下に位置する下寄りの周壁(9c)の真下位置(9e)よりも高い位置に低圧EGR出口(5b)が配置されている、ことを特徴とするエンジン。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 寒冷時のブローバイガス出口付近の氷結を防止することができる。
図3に例示するように、エンジンの冷始動期間と、その後の暖機期間とからなるエンジン冷始動暖機期間のうちの所定期間、低圧EGR出口(5b)からブローバイガス出口(12b)に向けて低圧EGRガス(20)が流出するように構成されているので、ブローバイガス出口(12b)が低圧EGRガス(20)の熱で加温され、寒冷時のブローバイガス出口(12b)の氷結を防止することができる。
図3に例示するように、吸気管(9)が斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)を備え、傾斜吸気管部分(9a)の下寄りの周壁(9c)に低圧EGR出口(5b)が配置され、傾斜吸気管部分(9)の上寄りの周壁(9d)にブローバイガス出口(19b)が配置され、ブローバイガス出口(19b)真下に位置する下寄りの周壁(9c)の真下位置(9e)よりも高い位置に低圧EGR出口(5b)が配置されているので、ブローバイガス出口(19b)から流出したブローバイガス(22)中の水やオイルやカーボンが低圧EGR出口(5b)に進入しにくく、低圧EGR出口(5b)の詰まりを防止することができる。
図1、図2に示すように、シリンダブロック(23)の上部にシリンダヘッド(15)が組み付けられ、シリンダヘッド(15)の上部にシリンダヘッドカバー(16)が組み付けられ、シリンダブロック(23)の前部に水ポンプケース(24)が組み付けられ、シリンダブロック(23)の後部にフライホイールハウジング(25)が配置され、その内部にフライホイール(12)が収容され、シリンダブロック(23)の下部にオイルパン(26)が組み付けられている。
シリンダヘッド(15)の横一側には排気マニホールド(6)が組付けられ、横他側には吸気マニホールド(7)が組み付けられている。
図1、図2に示すように、エンジン本体(1)と、DPFケース(2)と、高圧EGR経路(3)と、過給機(4)と、低圧EGR経路(5)とを備えている。
高圧EGR経路(3)が排気マニホールド(6)と吸気マニホールド(7)との間に介設されている。
DPFケース(2)から排気放出経路(8)が導出され、過給機(4)のエアコンプレッサ(4a)から吸気管(9)が導出され、低圧EGR経路(5)がDPFケース(2)の排気放出経路(8)と吸気管(9)との間に介設され、低圧EGR経路(5)に低圧EGRクーラ(10)が設けられている。
クランク軸(11)の架設方向を前後方向、フライホイール(12)側を後側、エンジン本体(1)の幅方向を横方向とする。
図1、図2に示すように、低圧EGR経路(5)は、エンジン本体(1)後側に沿う後側経路部分(13)と、排気マニホールド(6)側のエンジン本体(1)横側に沿う横側経路部分(14)とを備えている。
これにより、DPFケース(2)がエンジン本体(1)に搭載されたコンパクトな形状でありながら、低圧EGR経路(5)の経路長さを後側経路部分(13)と横側経路部分(14)とによって長くすることができ、低圧EGRクーラ(10)以外の部分からの放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
低圧EGR経路(5)の後側経路部分(13)の始端寄り部分(13a)が、シリンダヘッドカバー(16)の真後ろに配置され、後側経路部分(13)の終端寄り部分(13b)が、始端寄り部分(13a)から下方に折り曲げられ、後側経路部分(13)の終端部(13c)が低圧EGRクーラ(10)に接続されている。
これにより、終端寄り部分(13b)の折り曲げによって後側経路部分(13)の経路長さが長くなり、後側経路部分(13)の放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
これにより、低圧EGRクーラ(10)に溜まろうとするエアや水蒸気が、シリンダヘッド(15)の冷却水ジャケットに抜けやすく、低圧EGRクーラ(10)の冷却性能を高く維持することができる。
これにより、吸気マニホールド(7)側の排気放出経路(8)から排気マニホールド(6)側の横側経路部分(14)に至る後側経路部分(13)の経路長さが長くなり、後側経路部分(13)の放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
真上から見て、排気放出経路(8)と低圧EGR経路(5)の後側経路部分(13)とが、DPFケース(2)の下方で、DPFケース(2)と重なる位置に配置されている。
これにより、排気放出経路(8)と低圧EGR経路(5)の後側経路部分(13)とが、DPFケース(2)よりも後側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全長を短く維持することができる。
これにより、横側経路部分(14)の一部がDPFケース(2)よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
これにより、横側経路部分(14)の一部が過給機よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
これにより、高圧EGR経路(3)がDPFケース(2)よりも後側及び横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全長と全幅とを短く維持することができる。
これにより、下凸迂回経路部分(14a)によって横側経路部分(14)の経路長さが長くなり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
これにより、硫酸成分を含む凝縮水が低圧EGRクーラ(10)や低圧EGRバルブケース(17)に溜まりにくく、低圧EGRクーラ(10)内や低圧EGRバルブケース(17)内の腐食を抑制することができる。
これにより、硫酸成分を含む凝縮水(21)が低圧EGRバルブケース(17)に溜まりにくく、低圧EGRバルブケース(17)内の腐食を抑制することができる。
排気マニホールド(6)の上部に過給機(4)が配置され、吸気管(9)が斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)を備え、この傾斜吸気管部分(9a)に低圧EGR経路(5)の終端部(5a)が接続されている。
これにより、斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)によって、低圧EGR経路(5)の経路長さが長くなり、低圧EGRクーラ(10)以外の部分からの放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
これにより、折れ曲がり形状によって、上昇経路部分(14c)の経路長さが長くなり、低圧EGRクーラ(10)以外の部分からの放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
これにより、下凸迂回経路部分(14a)の一部が過給機(4)よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
これにより、下凸迂回経路部分(14a)の一部が吸気管(9)よりも横側に大きく張り出すことがなく、エンジンの全幅を短く維持することができる。
エンジンの冷始動期間と、その後の暖機期間とからなるエンジン冷始動暖機期間のうちの所定期間、低圧EGR出口(5b)からブローバイガス出口(12b)に向けて低圧EGRガス(20)が流出するように構成されている。
これにより、ブローバイガス出口(12b)が低圧EGRガス(20)の熱で加温され、寒冷時のブローバイガス出口(12b)の氷結を防止することができる。
ブローバイガス出口(19b)真下に位置する下寄りの周壁(9c)の真下位置(9e)よりも高い位置に低圧EGR出口(5b)が配置されている。
これにより、ブローバイガス出口(19b)から流出したブローバイガス(22)中の水やオイルやカーボンが低圧EGR出口(5b)に進入しにくく、低圧EGR出口(5b)の詰まりを防止することができる。
これにより、後側経路部分(13)の経路長さが長くなり、後側経路部分(13)の放熱性が高まり、低圧EGRクーラ(10)に対する放熱の依存度が低下し、低圧EGRクーラ(10)を小型化することができる。
排気放出パイプ(2b)の先には排気放出経路(8)を構成する排気ダクト(図示せず)が接続され、排気ダクトの先にはSCR触媒ケースが接続されている。
DPFケース(2)内には、上流側にDOC(32)、下流側にDPF(33)が配置されている。DOCはディーゼル酸化触媒、DPFはディーゼル・パティキュレート・フィルタである。
SCR触媒は、選択還元型NOX触媒である。
このため、後部高圧EGRクーラ(27)や横部高圧EGRクーラ(28)に溜まろうとするエアや水蒸気が、シリンダヘッド(15)の冷却水ジャケットに抜けやすく、低圧EGRクーラ(10)の冷却性能を高く維持することができる。
高圧EGR経路(3)のうち、後部高圧EGRクーラ(27)や横部高圧EGRクーラ(28)を除くパイプ部分と、低圧EGR経路(5)のうち、低圧EGRクーラ(10)と低圧EGRバルブケース(17)を除くパイプ部分は、放熱しやすい金属パイプで構成されている。
EGRバルブ(17a)とバルブステム(17b)とステムシール(17c)とは、いずれも低圧EGRバルブケース(17)と同様、凝縮水溜(18)のある側に向けて下り傾斜状に傾けられている。
これにより、EGRバルブ(17a)とバルブステム(17b)とステムシール(17c)に硫酸成分を含む凝縮水(21)が付着しても、この凝縮水(21)は凝縮水溜(18)側に流れ落ちやすい。
EGRバルブケース(17)の前側にはバルブアクチュエータ(29)が取り付けられ、バルブアクチュエータ(29)でEGRバルブ(17a)が開閉される。
バルブアクチュエータ(29)も、低圧EGRバルブケース(17)と同様、凝縮水溜(18)のある側に向けて下り傾斜状に傾けられている。
(2) DPFケース
(3) 高圧EGR経路
(4) 過給機
(4a) エアコンプレッサ
(5) 低圧EGR経路
(5a) 終端部
(5b) 低圧EGR出口
(6) 排気マニホールド
(7) 吸気マニホールド
(8) 排気放出経路
(9) 吸気管
(9a) 傾斜吸気管部分
(9b) 内部通路
(9c) 下寄りの周壁
(9d) 上寄りの周壁
(9e) 真下位置
(19) ブローバイガス通路
(19a) 終端部
(19b) ブローバイガス出口
(20) 低圧EGRガス
Claims (1)
- エンジン本体(1)と、DPFケース(2)と、高圧EGR経路(3)と、過給機(4)と、低圧EGR経路(5)とを備え、
高圧EGR経路(3)が排気マニホールド(6)と吸気マニホールド(7)との間に介設され、
DPFケース(2)から排気放出経路(8)が導出され、過給機(4)のエアコンプレッサ(4a)から吸気管(9)が導出され、低圧EGR経路(5)がDPFケース(2)の排気放出経路(8)と吸気管(9)との間に介設され、低圧EGR経路(5)に低圧EGRクーラ(10)が設けられ、
低圧EGR経路(5)の終端部(5a)に吸気管(9)で開口する低圧EGR出口(5b)が設けられ、ブローバイガス通路(19)の終端部(19a)に吸気管(9)で開口するブローバイガス出口(19b)が設けられた、エンジンにおいて、
低圧EGR出口(5b)とブローバイガス出口(12b)とが、吸気管(9)の吸気管内通路(9)を挟んで対向する位置に配置され、
エンジンの冷始動期間と、その後の暖機期間とからなるエンジン冷始動暖機期間のうちの所定期間、低圧EGR出口(5b)からブローバイガス出口(12b)に向けて低圧EGRガス(20)が流出するように構成され、
吸気管(9)が斜め上向きに導出された傾斜吸気管部分(9a)を備え、傾斜吸気管部分(9a)の下寄りの周壁(9c)に低圧EGR出口(5b)が配置され、傾斜吸気管部分(9)の上寄りの周壁(9d)にブローバイガス出口(19b)が配置され、
ブローバイガス出口(19b)真下に位置する下寄りの周壁(9c)の真下位置(9e)よりも高い位置に低圧EGR出口(5b)が配置されている、ことを特徴とするエンジン。
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