JP6050624B2 - 塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法 - Google Patents

塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法 Download PDF

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Description

本発明は、塗布具に関し、粘性の高い液状材料を所望の大きさに塗布することができる塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法に関する。
可燃性ガスを検出するガスセンサのコイルに対して、液状の触媒材料を塗布することにより、コイル全体を触媒材料でモールドする工程を有するガスセンサの製造方法が知られている。
図5は、塗布対象としてのガスセンサ1を示している。ガスセンサ1は、円柱形状の台座部100を備えている。台座部100の一側面からは一対の脚部101,101が突設されている。
また、台座部100の他側面には、一対の端子11,11が突設されている。そして、これらの端子11,11間にコイル2が張設されている。
ガスセンサ1は、図6に示すようにコイル2の周囲全体に液体状の触媒材料が塗布されて、コイル2が、触媒88でモールドされることにより形成される。
一般に、電子部品などに液体材料を塗布するために用いる塗布具として、塗布針などが知られている。
たとえば、特開2007−094341号公報(特許文献1)は、塗布具としての塗布針を開示する。このようなものでは、針先の表面に一本または複数本の溝状の液状材料供給部を設けることにより、塗布される触媒材料の量を増大させている。
また、特開2009−268982号公報(特許文献2)は、塗布針先の先端に両端縁を開放するスリット7を形成して、保持できる触媒材料の量を増大させている。これにより、少ない塗布回数で塗布可能な触媒の量を増大させている。
図11に示すように、ホルダ部材4に固定された塗布針5の針先端6は、先細り形状を呈している。また、針先端6には、図12に示すスリット7が設けられている。
図13に示すように、針先端6の外周面に触媒材料8を付着させると、スリット7の溝内にも触媒材料8が浸入して、所定量の触媒材料8を保持することができる。これにより一回の塗布でコイル2に塗布される触媒材料8の量を増大させることができる。
図14は、従来の塗布針5を用いてガスセンサ1に触媒材料8を塗布する塗布工程を示している。
塗布工程では、図14(a)に示すように、塗布針5に触媒材料8を供給するため、液状の触媒材料8を収容した液体材料容器9が用意されている。
図14(b)に示すように、塗布針5を降下させて液体材料容器9内の触媒材料8に塗布針5の針先端6を浸ける。
図14(c)では、上昇されたホルダ部材4を移動している間、針先端6に所定量の液状の触媒材料8が保持されている様子が示される。そして、図14(d)に示すようにガスセンサ1の上方まで移動した塗布針5を降下させると、保持されている液状の触媒材料8がコイル2に接触する。
このため、図14(f)に示すように、コイル2の上面側から触媒材料8が塗布されることにより、モールドが行なわれる。
特開2007−094341号公報 特開2009−268982号公報
触媒材料8のように比較的粘度が高く、中に含まれる材料の粒子径が大きい液状材料では、針先端6に多くの触媒材料8を付着させても、塗布後、針先端6に残留する触媒材料8が生じてしまう。
このため、すべての触媒材料8をコイル2に塗布することはできず、溝状の液状材料供給部やスリット7などの形成による供給量の増大効果は得にくい。
よって、塗布される触媒材料8の分量が所望されるモールドに必要な分量に比して不足して、図14(f)に示すように、コイル2の下面側などに廻り込みにくい。従って、このような形状の塗布針12を用いて、一回の塗布工程でコイル2の外周面全面を被覆する所望のモールドを施すことは困難であった。
この発明の目的は、比較的粘度が高く粒子径が大きな液体材料であっても、塗布工程数を増大させることなく、短時間で所望の分量を塗布することが可能な塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法を提供することである。
この発明の塗布具は、先端に付着させた液体材料の液滴を、被塗布物の塗布領域に接触させて塗布を行なう液滴保持部を備える。
液滴保持部は、液滴の形状および寸法を塗布領域の形状および寸法に適合させた状態に保持したまま、塗布領域に液滴を受渡しして転写する。
好ましくは、液滴保持部は、少なくとも一対の塗布針を含み、塗布針の先端間を所定の間隔寸法、離間させた状態で固定するホルダ部材をさらに備える。
さらに好ましくは、一対の塗布針は、先端側の間隔寸法に比して、長尺方向で反対側に位置するホルダ部材側を拡開して、所定角度をなす状態でホルダ部材に固定されている。
さらに好ましくは、一対の塗布針のなす角度は、100度以下である。
さらに好ましくは、一対の塗布針は、なす角度が平行となるようにホルダ部材に固定される。
さらに好ましくは、液滴保持部は、塗布領域に沿わせた腕部と、腕部に連設されてホルダ部材に支持される支持脚部とを有する。
さらに好ましくは、支持脚部は、腕部側の間隔に比してホルダ部材側の間隔を大きく設定することで、所定角度でホルダ部材側に向かうに従って拡開する。
さらに好ましくは、液滴保持部は、平板状部材であり、平板状部材の下縁部は、塗布領域に平行に沿い、平板状部材の幅方向寸法は、塗布領域の長手方向の寸法に適合される。
さらに好ましくは、被塗布物は、ガスセンサ用のコイルであり、液体材料は、ガスセンサ用の触媒材料である。
また、この発明に係る塗布機構は、塗布具と、液滴保持部の先端に液滴を付着させた状態で、液滴を被塗布物に接触させる位置まで液滴保持部を移動させる駆動部とを有する。
好ましくは、塗布機構が、液体材料を収納した容器を搭載して、回転可能に構成された回転板と、回転板を回転駆動させる回転駆動機構と、回転板に搭載された容器を、塗布具の直下に位置決めするためのインデックス板と、インデックス板に設けられた位置決めマークを検出する検出部とを有する。
さらに好ましくは、塗布機構は、回転板に塗布具に付着した液体材料を洗浄液によって洗浄する洗浄装置と、塗布具に封着した洗浄液を乾燥させる乾燥装置とを有する。
また、この発明に係る塗布装置は、塗布機構と、被塗布物を保持する基台と、被塗布物の様子を観察する観察光学機構とを含む。塗布装置は、塗布機構および、観察光学機構を、基台に対して垂直および平行に相対移動させる位置決め駆動機構と、観察光学機構で確認された基台の位置に基づいて、位置決め駆動機構を制御する制御装置とをさらに備える。
さらに、この発明に係る塗布方法では、先端に付着させた液体材料の液滴を、被塗布物の塗布領域に接触させて塗布を行なう液滴保持部を備える塗布具を用いる。
塗布具の液滴保持部は、液滴の形状および寸法を塗布領域の形状および寸法に適合させた状態に保持したまま、塗布領域に液滴を受渡しして転写する。
好ましくは、液滴保持部に付着させた液滴の形状の長手方向を、被塗布物の長手方向と平行に沿わせて被塗布物に液滴を接触させる。
さらに好ましくは、液滴保持部に付着させた液滴の形状の長手方向を被塗布物の長手方向と直交させて被塗布物に液滴を接触させる。
さらに好ましくは、液滴保持部の長手方向両側間寸法を、被塗布物の短手方向の塗布領域寸法よりも大きく設定した。
さらに好ましくは、液滴保持部の先端に保持した液体材料の液滴を被塗布物に塗布する際に、液滴が被塗布物に設けられた塗布領域に移動する時間、液滴保持部と被塗布物との間隔を一定距離に保持する。
さらに好ましくは、液滴保持部の先端に保持した液体材料の液滴を被塗布物に塗布する際に、液滴が被塗布物に位置する塗布領域に移動する時間、液滴保持部と被塗布物との間隔を近接離反させる方向へ往復動させる。
さらに好ましくは、往復動は、液滴が塗布領域に接触した状態を保持しながら行なわれる。
さらに好ましくは、液滴保持部の先端を超音波振動させることにより、液滴を被塗布物に移行させる。
さらに好ましくは、先端に付着した液体材料が乾燥しないように、塗布しない待機状態では、液滴保持部の先端が液体材料を収容する液体材料容器の中で、液体材料に浸漬されて保持される。
さらに好ましくは、ガスセンサに設けられたコイルに、ガスセンサを構成する触媒材料を受渡しして転写する。
本発明によれば、塗布具の液滴保持部の先端に液体材料を付着させると、液滴の形状および寸法が被塗布物の塗布領域の形状および寸法に適合した状態で、液滴保持部によって保持される。
液滴を被塗布物の塗布領域に接触させると、液滴は、転写により被塗布物の塗布領域に受け渡されて、短時間で所望の分量の液体材料を塗布することができる。
たとえば比較的粘度が高く、粒子径が大きな触媒材料などの液体材料であっても、短時間で所望の形状および寸法にコイル全体をモールドすることが可能となる。
この発明の実施の形態1による塗布具の構成を示す図である。 図1で説明した塗布具を用いた塗布機構の構成を示す図である。 図1で説明した塗布具を用いた塗布装置の構成を示す図である。 実施の形態1の塗布具を用いた塗布方法の一例を示す工程図である。 実施の形態1の塗布方法で、モールドが行なわれるコイルの側面図である。 実施の形態1の塗布方法で、モールドが行なわれたコイルの側面図である。 実施の形態1の塗布具を用いた塗布方法の他の変形例を示す工程図である。 この発明の実施の形態2による塗布具の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3による塗布具の構成を示す図である。 この発明の実施の形態4による塗布具の構成を示す図である。 従来の塗布針の構成を示す側面図である。 従来の塗布針の構成を示す下面図である。 従来の塗布針の構成を示し、インクを付けた様子を表わす側面図である。 従来の塗布針を用いた塗布方法の一例を示す工程図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態1〜4について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1〜図7は、本発明の実施の形態1の塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法を示している。
図1(a)は本発明の実施の形態1による塗布針12,12を液滴保持部10とする塗布具3の正面図、図1(b)は液滴保持部10に液滴18を付着させた様子を示す正面図である。
図1を用いて実施の形態1の塗布具3の構成を説明すると、塗布具3は、ホルダ部材4と、液滴保持部10とから主に構成されている。
このうち、ホルダ部材4に固定される液滴保持部10は、少なくとも一対の塗布針12,12を有している。
各塗布針12は、断面円形の金属材料製の丸棒部材が直線状となるように形成されている。
主に液滴保持部10の中央部分を構成する塗布針12の先端13は、ホルダ部材4の下面側に埋設固定される基端部など他の構成部分の半径方向寸法に比べて、断面形状の半径寸法を減少させた先細り形状としている。
また、実施の形態1の直線状の塗布針12は、ホルダ部材4の下面側に基端部を斜めに埋設固定することにより、先端13,13間に一定の間隔寸法W1が与えられた状態で離間して配置される。
しかも、塗布針12は、基部から同一径寸法で直線状に延設されて、液滴保持部10を構成し、さらに先端13の断面形状は、下端部に向けて徐々に減少する細針先状に形成される。
また、従来の図11の針先端6のようにスリット7などを形成する必要もない。このため、塗布針12単体の加工が容易に行なえる。
さらに、塗布針12,12の基端部はホルダ部材4の下側面から斜めに突設されて固定されている。このため、先端13,13間の間隔寸法W1および塗布針12,12間のなす角度αを所望の寸法および角度に容易に設定できる。
よって、液滴保持部10に保持させる液滴18の形状および寸法を、触媒材料8の粘度や、粒子の大きさに合わせて設定し、一回の転写で十分な触媒材料8の分量を保持させることができる。
塗布針12,12の先端13,13間には、触媒材料8を付着させた液滴18が保持される液滴保持部10が設けられている。液滴18の形状および寸法は、塗布領域であるコイル2の周囲の形状および寸法に適合する。このため、液滴保持部10に保持させた状態で、コイル2の塗布領域に液滴18を受渡すことにより転写が行なわれる。
塗布針12,12の先端13,13間の間隔寸法W1、および塗布針12,12のなす角度αは、触媒材料8の粘度や粒子の大きさにより適宜設定される。
たとえば、ホルダ部材4の下側面に固定される塗布針12,12のなす角度αは、100度以下が好ましい。実施の形態1では、角度αを約80度程度に設定している。
角度αが100度を超えると塗布針12の先端13への触媒材料8の供給に支障をきたす。また、角度αが100度を超えると塗布針12,12の先端13,13の液滴保持部10に触媒材料8が保持できないおそれがある。
そして、一回の転写で十分モールド可能な塗布量の触媒材料8が受渡せるように、液滴保持部10に転写される適量の液滴18が保持可能な適切な角度αおよび間隔寸法W1が設定されている。
実施の形態1では、液滴保持部10の中心に位置する先端13,13側から反対側に位置するホルダ部材4の方向へ向けて、間隔寸法W1がさらに拡開されるように塗布針12が固定されている。
これにより液滴保持部10が保持する液滴18の形状は、塗布針12,12のそれぞれの長手方向に沿って左右へ拡大される。従って、長手方向の寸法が長尺となる紡錘形状など、さらに所望の形状、寸法に近似した形状の液滴18を液滴保持部10に形成することができる。
また、コイル2の形状および寸法に適合させた状態とは、液滴保持部10に付着状態の液滴18が保持されている状態が、すでにコイル2にモールドされている状態の触媒88の形状および寸法に近似していることを示す。
すなわち、図5に示すガスセンサ1の端子11,11間に位置するコイル2の外周面に広がる塗布領域全体を完全に覆う形状および寸法に近似している状態であってもよい。
図6に示すモールドされた触媒88の紡錘形状に近似している状態としては、たとえば、図1(b)に示すように液滴保持部10に保持された紡錘形状を呈する状態と、液滴18が形成されている状態を含む。
さらに、適合させた状態とは、液滴18の長手方向の寸法W2が触媒88の長手方向の寸法W4と同等の寸法となるように保持されている状態を含む。
また、液滴18が有する紡錘形状の短手方向の直径寸法が触媒88の短手方向の直径寸法に適合するように同等の寸法に設定されている状態を含む。
これにより、液滴18の長手方向および短手方向の寸法および形状がモールドされた後の状態では、所望する触媒88の長手方向および短手方向の寸法および形状とほぼ等しくなるように設定されている。
さらに、コイル2の周囲にモールドされた状態で、コイル2が内設されることによる触媒88の長手方向および短手方向の寸法の増減を考慮して、液滴18の長手方向および短手方向の寸法および形状を設定しても良い。
また、コイル2の外周面に設定される塗布領域の長手方向外形寸法がコイル2の両端を固定して張設する端子11,11間の間隔寸法W3に近接している場合、塗布針12,12が端子11,11に干渉してしまうおそれがある。
図1(b)に示すように、先端13,13が斜めに対峙する塗布針12,12間には、液状の触媒材料8が液滴保持部10によって液滴18の形状で保持されている。
また、ガスセンサ1のコイル2は、針金状の金属線材をらせん状に巻回して形成されている。このため、金属線材の全長が長く形成され、直線状に形成される場合に比して大きな表面積を得られる。
そして、液滴18が円滑に受渡しされるように、コイル2の塗布領域の外表面の面積に比して、液滴保持部10の先端13,13に位置する塗布針12,12の外表面の面積を小さく設定して、液滴18が接触する表面積を相違させている。
よって、表面張力差による保持力の差を利用して、液滴保持部10から液滴18がコイル2の塗布領域に受渡しされ易くなっており、転写がスムーズに行なわれる。これにより、転写に必要とされる時間は、刷毛塗りなどの塗装に必要とされる時間や、通常の単数の塗布針を用いる場合の時間に比して短い時間で行なえる。
転写による塗装では、従来のインクジェット塗装や、インク溝を形成した塗装針などのように細い道程を塗料が通過する部分がない。このため、粘度が高く、粒子径の大きな液体材料であっても目詰まりが発生しない。よって、時間当たりの塗布量も増大させることができる。
[塗布機構の構成]
図2は、図1に示す塗布具3を用いて、触媒材料8を接触させて塗布する塗布機構21の構成を示す一部省略した斜視図である。図2において、塗布機構21は、駆動部として、塗布具3を垂直駆動させるための塗布具駆動シリンダ22と、塗布具駆動シリンダ22の駆動で、近接離反方向へ移動可能となる駆動軸23とを含む。
駆動軸23の下端部には、保持部材24を介してホルダ部材4が着脱自在に設けられている。実施の形態では、駆動軸23に設けられた保持部材24に対して、ホルダ部材4が着脱自在となるように図示省略のネジ部材などを用いて固定されている。また特にこれに限らず、たとえばマグネットなどを用いて固定しても良く、ネジ部材とマグネットなどとを併用してもよい。
ホルダ部材4からは、さらに下方に向けて一対の塗布針12,12が突設されている。
それぞれ斜めに固定された塗布針12,12の各先端13,13は、塗布具駆動シリンダ22による駆動軸23の上下動方向への伸縮駆動に伴って、塗布されるコイル2を設けたガスセンサ1のワーク50に近接、離反方向(ここでは上下方向)に移動可能に構成される。
また、塗布具駆動シリンダ22は、保持部材24を介して、塗布具3のホルダ部材4を装着した状態で、駆動軸23を上下方向の所望の位置で、所望の時間、停止させることができる。
たとえば、塗布具駆動シリンダ22は、塗布針12,12の先端に付着させた液滴18を、コイル2の上面に接触させた状態で一時停止させることができる。
このため、液滴保持部10としての先端13,13に、触媒材料8を適量、所望の形状で付着させて液滴18の形状が保持された状態のまま、上下方向に移動させる。これにより、液滴18をワーク50の上方から、コイル2の上面側に接触させる位置まで移動させることができる。
さらに、塗布機構21は、水平に設けられた回転板としての回転テーブル25を含み、回転テーブル25の回転中心には、回転軸26が立設されている。
塗布機構21は、回転テーブル25の回転軸26を回転させるためのインデックス用のモータ34を含む。
回転テーブル25には、塗布針12,12に触媒材料8を付着させた状態の塗布具3を通過させるための切欠部27が外周縁の一部を中心に向けて凹設されている。
また、回転テーブル25には、液体材料容器28〜31が回転軸26から半径方向へほぼ等距離となるように外周縁に沿って一定間隔で配列されている。
そして、これらの液体材料容器28〜31は、複数種類の触媒材料8などが適宜注入されていて、4種類の異なる触媒材料8などを搭載することができる。
さらに、回転テーブル25の外周縁に沿って、これらの液体材料容器28〜31と同様に並べられた洗浄装置32、エアパージ装置33がそれぞれ設置されている。そして、回転テーブルの回転移動によって洗浄装置32、エアパージ装置33をそれぞれ塗布針12,12の下方に位置させることができる。
このうち、洗浄装置32は、塗布針12に付着した触媒材料8を除去するためのものである。また、エアパージ装置33は塗布針12に付着した洗浄液などを吹飛ばして乾燥させることができるように構成されている。
また、塗布機構21には、さらに回転軸26とともに回転するインデックス板35と、インデックス板35を介して回転テーブル25の回転位置を検出するためのインデックス用センサ36と、インデックス板35を介して回転テーブル25の回転位置が原点に復帰したことを検出するための原点復帰用センサ37とが設けられる。
モータ34はインデックス用センサ36,原点復帰用センサ37の出力に基づいて制御される。モータ34によって回転テーブル25が回転されると、切欠部27、液体材料容器28〜31、洗浄装置32およびエアパージ装置33のうちいずれかが塗布具3の塗布針12,12の下方に移動して位置決め停止される。
このため、液体材料容器28〜31にそれぞれ異なる液体材料を搭載して、被塗布物に合う塗料などの液体材料を適宜、塗布具3に付着させることができる。
なお、塗布具駆動シリンダ22とモータ34とは、図3に示すZ軸テーブルに固定されている。また、ガスセンサ1のコイル2が単数または複数個保持されたワーク50は、塗布針12の下方のXYテーブルによって、水平方向の二方向に相当するX方向およびY方向に移動が可能に構成されている。
そして、塗布具3に対して、ワーク50が相対位置をX方向およびY方向位置に移動させて、塗布工程における適正位置となるように位置決めされる。
[塗布機構の動作]
次に、塗布機構21の動作について説明する。
まず、XYテーブルおよびZ軸テーブルが駆動され、コイル2の上方の所定位置に塗布針12の先端が位置決めされる。モータ34によって回転テーブル25が回転され、所望の液体材料容器28などが塗布針12の下に移動される。次に、塗布具駆動シリンダ22によって塗布針12が上下に駆動され、塗布針12の先端部に触媒材料8が付着される。
次いで、モータ34によって回転テーブル25が回転され、切欠部27が塗布針12の下に移動される。
塗布機構21では、回転軸26とともに回転するインデックス板35に設けられて、回転テーブル25の回転位置を示す位置決めマークがインデックス用センサ36、および原点復帰用センサ37によって検出される。
回転位置の検出により、回転テーブル25に配置されている液体材料容器28〜31、洗浄装置32、エアパージ装置33および切欠部27のいずれかが塗布具3を駆動する塗布具駆動シリンダ22の真下まで回転により移動されて位置決めされるとともに、停止される。
次に、塗布具駆動シリンダ22によって塗布針12が上下に駆動され、塗布針12の先端部に付着した触媒材料8がコイル2に接触することにより、液滴18を受渡しして転写する。
塗布針12の洗浄時は、モータ34によって回転テーブル25が回転され、洗浄装置32が塗布針12の下に移動される。次に、塗布具駆動シリンダ22によって塗布針12が上下に駆動され、塗布針12に付着した触媒材料8が洗浄される。
次いで、モータ34によって回転テーブル25が回転され、エアパージ装置33が塗布針12の下に移動される。
そして、塗布具駆動シリンダ22によって塗布針12が上下に駆動され、塗布針12に付着した洗浄液が吹き飛ばされる。これにより4種類の触媒材料を被塗布物に合わせて交換して塗布することが可能となる。
[塗布装置の構成]
図3は、図2に示した塗布機構21を搭載した塗布装置の全体構成を示す図である。図3において、塗布装置は、大きく分類すると、観察光学機構としての観察光学系40、CCDカメラ41、および塗布機構21と、塗布機構21をコイル2に対して垂直方向(Z軸方向)に移動させるZ軸テーブル44と、Z軸テーブル44を搭載してX軸方向に移動させるためのX軸テーブル45と、ガスセンサを搭載してY軸方向に移動させるためのY軸テーブル46と、装置全体の動作を制御する制御用コンピュータ47と、制御用コンピュータ47に作業者からの指令を入力するための操作パネル48とを有して主に構成される。
観察光学系40は、コイル2の状態や、塗布機構21で触媒を転写した被塗布物の様子を観察するためのものである。観察光学系40によって観察される画像は、CCDカメラ41により電気信号に変換され、制御装置としての制御用コンピュータ47のモニタ画面に表示される。
観察光学系40と、ワーク50が載置された基台を相対移動させる位置決め駆動機構が設けられている。位置決め駆動機構は、Z軸テーブル44と、X軸テーブル45と、Y軸テーブル46とを備える。
制御用コンピュータは、観察光学系40で確認された基台の位置に基づいて塗布機構21により触媒材料8が塗布されるコイル2を含むワーク50を、観察光学系40の真下へ移動させる。
そして、観察光学系40により、塗布対象となるコイル2のXY軸方向位置とZ軸方向高さ位置とが確認される。コイル2の位置の確認が行なわれた後、塗布具3の真下へ移動される。
塗布具3は、ホルダ部材4に固定された塗布針12,12を備える。塗布具駆動シリンダ22は駆動軸23の下端に設けられたホルダ部材4および液滴保持部10を構成する塗布針12,12を降下させる。
塗布具3の液滴保持部10に保持されている液滴18は、コイル2の上面側に上方から接触されて、コイル2の周囲に受渡しされることにより転写が確実に行なわれる。
また、塗布機構21で触媒材料8が塗布されたコイル2は、X軸テーブル45とY軸テーブル46とにより、観察光学系40の真下へ移動させられて、転写が確実に行なわれたかを確認できるようにしてもよい。
[塗布工程]
図4は、発明の実施の形態の塗布装置を用いた塗布工程を説明するものである。
図4(a)は、液体材料容器9に収容された触媒材料8を、塗布具3の液滴保持部10に付着させる塗布工程を示している。
まず塗布工程では、図1に示す回転テーブル25の回転位置が、モータ34の回転駆動により変更される。そして、塗布工程に使用される触媒材料8を収容した液体材料容器28〜31のいずれかが塗布具3の真下まで移動されて配置される。
液体材料容器28〜31のいずれかが、図4(a)の液体材料容器9の位置に示すように配置されると、塗布具駆動シリンダ22の駆動軸23が駆動されて図4(b)に示すように塗布具3を液体材料容器9の位置方向へ降下させる。このため、塗布具3のホルダ部材4の下面側から突設されている塗布針12,12は、先端13,13が触媒材料8内に浸漬される。
一旦、先端13,13を触媒材料8内に浸漬させた状態で上下方向の移動を停止させた駆動軸23は、再び駆動されて、図4(c)に示すように塗布具3を上方へ移動させる。
塗布針12,12の先端13,13間を中心として設けられた液滴保持部10には、触媒材料8が付着して、ホルダ部材4の上方への移動に伴って紡錘形形状を呈する液滴18が液滴保持部10に形成される。
実施の形態1では、液滴保持部10を構成する塗布針12,12が所定の角度αで、先端13,13間を対向させて左右対称に設けられている。液滴保持部10で、触媒材料8は、表面張力により、ほぼ球形に纏まろうとする。
この際、先端13,13間の隙間を中心として各塗布針12,12の延設方向に向けて塗布針12,12の表面に付着する触媒材料8は、各塗布針12,12の長尺方向に沿って左右に拡開する。
よって紡錘形状となるように保持された液滴18は、球形の状態に比して長尺方向の寸法が延伸されて分量が増大し紡錘形状が保持されたまま、所定の位置まで上昇する。液滴18の形状および寸法は、実施の形態のガスセンサ1を構成するコイル2の塗布領域の形状および寸法に適合した状態となり、液滴保持部10によって移動中も保持される。
回転テーブル25の回転位置は、切欠部27を塗布具3の真下に位置させることにより、塗布具3を次の工程で降下させても、塗布針12,12が回転テーブル25と干渉しないように移動される。
また、回転テーブル25の下側に位置するX軸テーブル45とY軸テーブル46とがそれぞれ駆動されて、塗布されるコイル2を設けたワーク50を塗布具3の真下位置まで移動させる。
この状態で塗布具駆動シリンダ22の駆動軸23を駆動して、図4(d)に示すようにホルダ部材4を降下させる。ホルダ部材4の液滴保持部10は、液滴18を一定の形状および寸法に保持したまま、液滴18が形成する紡錘形状の長手方向をコイル2の長手方向と一致させた状態で、駆動軸23の駆動により降下されてコイル2の上方から上面側に近接する。
液滴保持部10に保持された液滴18をガスセンサ1のコイル2の上面側に位置する塗布領域に接触させると、液滴18の紡錘形状が、転写によりコイル2側の塗布領域に受け渡される。
このため、短時間で、液滴18を紡錘形状として形成する十分な分量の触媒材料8を、コイル2の周囲の塗布領域に転写により受け渡して、所望の分量の触媒材料8を塗布することができる。
液滴18の受渡しに必要とされる移動距離は、長尺方向をコイルの延設される方向に一致させた液滴18の紡錘形状によって、コイル2の塗布領域に所望される形状と適合されている。このため、従来の塗布方法に比べて、比較的短い移動距離で効率的に転写されることにより、塗布領域の全体を円滑に覆うことができる。
従って、たとえば比較的粘度が高く、粒子径が大きな触媒材料8などの液体材料であっても、液滴保持部10に一定の形状および寸法を有する液滴18として保持し、短時間でコイル2に転写できる。
このように、所望の液量の触媒材料8を一回の転写により、コイル2の周囲の形状に適合させて塗布できる。このため、コイル2全体を所望の状態でモールドすることが可能となる。
また、塗布装置には、回転テーブル25およびX軸テーブル45とY軸テーブル46とが設けられている。このため、塗布具駆動シリンダ22の駆動軸23は、軸方向(装置上下方向)に沿って塗布具3を移動させる動作により、液滴18を液体材料容器28〜31からコイル2へ受渡すことができる。
従って、左右方向(装置水平方向)にも、塗布具3を移動させて液滴18を搬送する塗布機構のように、水平方向の加速度が液滴保持部10部分に加わることがない。
よって、液滴保持部10に加わる加減速の回数を減らすことが可能で、この点においても、液滴18の落下などで液体材料を失なうことなく、所望の形状および寸法を保持できる。
また、転写が行なわれている間は、塗布具駆動シリンダ22の駆動軸23の駆動が停止されて、図4(d)に示す液滴18をコイル2に接触させている状態で、塗布具3をコイル2から一定の距離に保持する。
液滴18をコイル2に転写する際、特に触媒材料8の粘度が高かったり、あるいは粒子が、巻線部分の隙間に比して比較的大きい場合には、コイル2のらせん状に巻回された部分の内側に触媒材料8が入り込むまでに所定の時間が必要とされる。
実施の形態では、コイル2から一定距離に塗布具3を保持した接触状態で、塗布具駆動シリンダ22の駆動を停止させることにより、液滴保持部10に保持されている液滴18を一定時間、コイル2の塗布領域に接触させた状態で保持する。
これにより、液滴18がコイル2側に転写される時間が確保されて、触媒材料8がコイル2の内側に浸入するとともに、外周面にも十分な触媒材料8を行き渡らせることができる。
従って、触媒88の付回りが良好で、コイル2の内部まで浸入して塗布されることにより、さらに良好なモールド状態を得られる。
また、塗布具3を一定時間停止させる工程と組み合わせて、もしくは単独で、液滴18がコイル2に位置する塗布領域に移動するまでの時間、塗布具駆動シリンダ22の駆動軸23の駆動により、液滴保持部10とコイル2との間隔を近接離反させる方向へ往復動させてもよい。
この場合、さらに触媒材料8の流動性が増大して、触媒材料8がコイル2に転写される時間を短縮することができる。
さらに、図4(d)に示すように液滴18がコイル2に接触している状態で、一定距離に保たれた液滴保持部10の位置を中心として、駆動軸23を駆動して塗布具3を上下方向へ往復動させてもよい。この場合、転写される触媒材料8は常にコイル2に接触しているので、転写中の触媒材料8の供給を途切れにくくすることができる。
また、図4(d)に示すように液滴18がコイル2に接触している状態で、一定距離に保たれた液滴保持部10の位置を中心として、塗布具3を揺動方向へ往復動させるようにしてもよい。
そして、図4(d)に示すように液滴18がコイル2に接触している状態で、駆動軸23に支持されている塗布具3に、図示しない超音波振動発生装置により超音波振動を与えても良い。この場合、さらに触媒材料8がコイル2の内側に入り込ませて転写する時間を短縮できる。
また、音波振動発生装置による音波振動の周波数は、超音波に特に限定されるものではなく、低周波振動など、他の周波数帯域の振動が与えられてもよい。
次に図4(e)に示すように塗布具3の液滴保持部10は上方へ移動される。そして、塗布針12,12の先端13,13から、触媒材料8が離脱してコイル2の周囲に残留する。
この際、コイル2の塗布領域内に位置する針金状の金属線材がらせん状に巻回された部分と、塗布針12の先端13,13とがそれぞれ異なる表面積で、触媒材料8に接触している。したがって、表面張力による保持力の差により、保持力が小さな液滴保持部10からは触媒材料8がほとんど離脱して、コイル2側に受渡しされる。
受渡しにより、触媒材料8は、コイル2の周囲に十分に行き亘り、図4(f)に示すようにコイル2の被塗布領域内に転写された触媒88によって、所望の紡錘形状でコイル2の表面全体をモールドすることができる。
さらに、実施の形態では、触媒材料8の流下速度にも保持力の差が影響する。すなわち、コイル2と、液滴保持部10の塗布針12の先端13,13との表面張力の相違が利用されて、保持力が小さな液滴保持部10から保持力が比較的大きなコイル2へ向けて、短い時間で触媒材料8を流下させて受渡すことができる。
実施の形態では、一対の塗布針12,12の先端13,13間に保持された液滴18の形状および寸法がコイル2の塗布領域に形成される触媒88の紡錘形状に適合させた状態に保持されている。
このため、液滴18の紡錘形状のうち長手方向を、コイル2の長手方向と平行に沿わせることにより、同一近接距離で比較して接触面積が点接触に限られる場合よりも、大きな接触面積で、触媒材料8を流下させて移動させることができる。
よって、円滑にコイル2の塗布領域に受渡しされ、刷毛塗りなどの塗装方法に比して短い時間で、モールドに必要とされる分量の触媒材料8が転写される。
また、従来のインク溝を形成した塗装針や、ディスペンサや、インクジェット方式などのように、細い管の中などの道程に液体材料を通過させる必要がない。
このため、触媒材料8のように粘度が高く、粒子の径が比較的大きな液体材料であっても目詰まりなどの問題がない。
さらに、液滴18を構成する触媒材料8により、一回の転写で、触媒88のモールドが形成できる。
また、実施の形態では、一対の塗布針12,12が先端13,13間を所定の間隔寸法W1、離間させた状態でホルダ部材4の下面側に固定されている。
図1(a)に示すように、液滴保持部10を構成する一対の塗布針12,12の間の相対位置は、ホルダ部材4の下面側に固定される塗布針12,12のそれぞれの基端部の固定状態により一義に決定される。
また、先端13,13の間の間隔寸法W1および塗布針12,12がなす角度αは、図1(b)に示すように、液滴保持部10に保持される液滴18の形状および寸法に、大きな影響を与える。
このため、塗布針12,12間の間隔および角度を、ホルダ部材4への固定状態の設定により調整することが容易に可能である。
しかも実施の形態では、ホルダ部材4が保持部材24を介して駆動軸23の下端部に、図示省略のネジ部材あるいはマグネットなどを用いて着脱自在とされている。このため、必要とされる液滴18の形状および寸法に合わせて、予め用意されていた異なる塗布針12,12の固定間隔および角度を有するホルダ部材4へ交換することができる。
ホルダ部材4などの交換により、塗布具3などを容易に液体材料の種類や、被塗布物の形態、塗布領域の形状および寸法に適合させることができる。このため、予め複数種類の液状材料および被塗布物の組合せに適合するように、ホルダ部材4などを準備しておくことができる。
また、実施の形態1では、図1(a)に示すように、塗布針12,12の各基端部が、先端13,13の間隔寸法W1から、さらに拡開されてホルダ部材4の下面側に固定されている。
これにより、塗布針12,12間は、一定の角度αを有して先端13,13間を対峙させる。先端13,13の間をほぼ中心とする液滴保持部10では、図1(b)に示すように塗布針12,12が拡開する、それぞれの長手方向に沿って液滴18の形状が伸長される。
従って、長手方向の寸法W2を縦横比で長尺として、所望の紡錘形状に近似した液滴18を液滴保持部10に形成できる。
ここで、拡開された一対の塗布針12,12のなす角度αは、100度以下が好ましい。さらに好ましくは、実施の形態1に示すように約70〜85度付近が紡錘形状の液滴18の形状の保持に適している。一対の塗布針12,12のなす角度αが100度以上となると塗布針12,12の先端13,13への触媒材料8の供給が困難になる。
また、液体材料の粘度や粒子の大きさにも影響されるが、100度以上となると先端13,13間を中心とする液滴保持部10の所望の位置に液滴18を保持できないおそれが生じる。
さらに、転写時に、塗布針12,12が端子11に干渉してしまうといった問題もあるため、諸条件に応じて適宜、角度αが設定されることが望ましい。
上述してきたように、図1(b)に示すように液滴保持部10によって保持されている触媒材料8からなる液滴18の分量を十分なものとすることができる。
このため、コイル2の塗布領域に液滴18を接触させると、一回の転写で所望の分量の触媒材料8が転写により受渡しされる。そして、比較的粘度が高く粒子径が大きな触媒材料8などであっても、短時間で図6に示すように、触媒88の塗布を完了させてコイル2の周囲全体を確実にモールドすることができる。
たとえば、図1(b)に示す液滴18の寸法W2を触媒88の長手方向の寸法W4に適合するように設定して転写することにより、所望の形状および寸法のモールドを被塗布領域に形成できる。
また、実施の形態では、被塗布物としてガスセンサ1に設けられたコイル2に、比較的高粘度でしかも液中の粒子の大きさが比較的大きな触媒材料8が受渡しされて転写される。
ガスセンサ1を構成するコイル2は、針金状の金属線材がらせん状に巻回されて、塗布領域の表面積が、塗布針12,12の先端13,13の表面積よりも比較的容易に大きく設定されている。
このため、一対の塗布針12,12で構成される液滴保持部10の保持力に比して、表面張力による保持力を大きく設定することが容易で、保持力の差を利用して液滴保持部10から塗布領域にさらに短い時間で円滑な転写を行なえる。
また、実施の形態では、塗布工程が終了して、塗布針12を洗浄する際には、塗布装置のモータ34によって回転テーブル25が回転され、洗浄装置32が塗布針12の下方に移動される。次に、塗布具駆動シリンダ22によって塗布針12が上下に駆動され、塗布針12に付着した触媒材料8が洗浄される。
次いで、モータ34によって回転テーブル25が回転され、エアパージ装置33が塗布針12の下に移動される。そして、塗布具駆動シリンダ22によって塗布針12が上下に駆動され、塗布針12に付着した洗浄液が吹き飛ばされる。
そして、実施の形態の図3に示す塗布装置の塗布機構21では、回転テーブル25に配置されている液体材料容器28〜31の中に、各種液体材料が収容されている。
塗布工程が終了した後の待機状態では、塗布具3の塗布針12,12の先端13,13がいずれかの液体材料容器28〜31の中に浸されて保持される。
待機状態では、液滴保持部10の先端が液体材料容器28〜31の中に浸されることにより湿潤状態に保たれる。このため、付着した液体材料が乾燥したり、あるいは硬化して先端13に粘着するなど、不要に塗布針12に付着して塗布性能を阻害するおそれを減少させることができる。
また、待機中には、液状で塗布に適した良好な状態の触媒材料8が適度に塗布針12,12の先端13,13に付着している状態で保持されている。
このため、塗布工程に移行すると、液滴保持部10の先端が液体材料容器28〜31の中から取出されて、直ちに塗布具3として使用できる。従ってメンテナンス性が良好であるとともに、塗布工程を開始するまでの準備時間を短縮できる。
[実施の形態の変形例1]
図7は、本発明の実施の形態1のうち、変形例1の塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法を示している。以下、変形例1の構成および作用効果を詳述する。実施の形態1の塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法との相違点を中心に説明して同一となる構成および作用効果について記述を繰り返さない。
実施の形態1では、図4(c)に示すように、液滴保持部10に付着させた液滴18の紡錘形状のうち長手方向をコイル2の長手方向と平行に沿わせて、液滴18をコイル2に接触させている。
これに対して変形例1では、図7(c)に示すように、液滴保持部10に付着させた液滴18の長手方向をコイル2の長手方向と直交させて、液滴18をコイル2に接触させる。
すなわち、この変形例1では、図7(d)に示すように、直交する位置で下降する液滴18は、長手方向がコイル2の短手方向と一致して、先端13,13間にコイル2の巻線部分が介挿された状態で、転写される。
このため、塗布針12,12の各先端13,13間には、図1(a)に示すように一定の間隔寸法W1が設けられている。
また、実施の形態1では、図5に示すようにガスセンサ1のコイル2の両側でコイル2を張設する端子11,11の間隔寸法W3が比較的狭い場合、先端13,13間に例えば、間隔寸法W1のような所定の大きさの制限が設定される。これにより先端13,13と端子11,11との干渉が防止されている。
この変形例1では、塗布具3を降下させる際、液滴18の長手方向がコイル2の短手方向に一致して先端13,13がコイル2の巻線部分の両側に位置して、端子11,11およびコイル2に当接しにくい。
よって、コイル2が張設されている高さ位置近傍まで、塗布針12,12の先端13,13を降下させて、触媒材料8を転写しやすい高さ位置に維持できる。
さらに、液滴保持部10を降下させても、コイル2の直径方向の両側に跨ぐように塗布針12,12の先端13,13がコイル2の長手方向に直交して、コイル2の両側に位置する。
このように、塗布針12,12がコイル2を跨いでいる状態から、塗布具3を上下方向に振動または揺動させることもできる。このため、さらに短時間でコイル2の周囲の塗布領域へ十分な分量の触媒材料8を転写して、図7(e)に示すようにモールドすることができる。
また、一回で塗布される触媒材料8の分量を多くするため、塗布針12,12の先端13,13間の間隔寸法W1を大きく設定して、液滴保持部10に保持できる液滴18の分量を多くすることが考えられる。
実施の形態1のように、コイル2の長手方向に液滴保持部10の長手方向を平行に沿わせた位置関係では、先端13,13間の間隔寸法W1が大きく設定されると、端子11,11に干渉するおそれがある。
干渉を防止するため、端子11,11間の寸法の制約を受け入れると、液滴保持部10に保持できる触媒材料8の分量を増加させることができない。
変形例1では、ホルダ部材4の装着方向を90度変更、または、被塗布物の載置方向をホルダ部材4に対して90度変更して、配列される一対の塗布針12,12の方向とコイル2の長手方向を直交させた。
液滴保持部10を下降させると、コイル2の短手方向と平行位置に液滴保持部10が沿い、各先端13,13がコイル2の両側に対峙する位置に到達して、液滴18を短時間で転写することができる。
しかも液滴保持部10を上方からコイル2に近接させても、塗布針12,12はコイル2の短手方向の両側に位置して、端子11,11およびコイル2に干渉しない。
このため、液滴18を保持している塗布針12,12の間隔寸法W1を大きく設定でき、よって、実施の形態のように端子11,11の間隔W3寸法に制約されるものに比して、液滴保持部10に保持される液滴18の分量を増加させることができる。
たとえば、コイル2の短手方向の両側に塗布針12,12の各先端13,13を対峙させる位置であれば、液滴18の紡錘形状の長手方向がコイル2の長手方向に対して、完全に90度で直交しなくてもどのような斜め角度で交差しても良く、この場合も干渉が防止される。
また、液滴保持部10の長手方向の寸法W2を、コイル2の長手方向の巻線部分の寸法(たとえば図6の寸法W4に相当する部分)よりも大きく設定出来る。
この変形例では、塗布針12,12が端子11,11と干渉するおそれがないので、液滴保持部10の長手方向をコイル2の短手方向に沿って大きく設定して、紡錘形状の液滴18の分量を増大させることができる。
また、コイル2の端子11,11間の寸法設定に拘束されないため、さらに液滴保持部10の長手方向の寸法W2を、コイル2の長手方向の全長の寸法(たとえば図5の間隔寸法W3に相当する部分)よりも、さらに大きく設定することができる。
したがって、液滴保持部10に保持させる液滴18の寸法設定の自由度を向上させて、より液滴18の分量を多くするなど、実施の形態1のように端子11,11間の寸法に制約されることなく、所望の分量の液滴18を転写できる。
[実施の形態2]
図8は、発明の実施の形態2による塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法を示している。以下、実施の形態2の構成および作用効果を詳述するが実施の形態1の塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法との相違点を中心に説明して同一となる構成および作用効果については、記述を繰り返さない。
実施の形態1では、図1に示すように、塗布具3の塗布針12,12の基端部がホルダ部材4の下側面から斜めに突設されて固定されている。
実施の形態2では、図8(a)に示すように塗布具63の液滴保持部60が一対の塗布針12,12によって構成されている。
塗布針12,12は、基端部がホルダ部材4の下側面から平行に突設されて固定されている。
このように構成された実施の形態2の塗布具63では、図8(b)に示すように塗布針12,12の先端間の隙間を中心として、触媒材料8が付着される。
触媒材料8は、一対の塗布針12,12方向に延伸して、紡錘形状の液滴18が形成される。液滴18は、形状および寸法が被塗布物の塗布領域に適合するように液滴保持部60に保持されたまま、転写される。
[実施の形態3]
図9は、発明の実施の形態3の塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法を示している。以下、実施の形態3の構成および作用効果を詳述する。実施の形態1の塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法との相違点を中心に説明して同一となる構成および作用効果について記述を繰り返さない。
実施の形態1では、図1に示すように、塗布具3の一対の塗布針12,12がホルダ部材4の下側面から斜めに突設されて、液滴保持部10が形成されている。
実施の形態3では、図9に示すように、液滴保持部70が塗布領域に沿わせた腕部72と、腕部72に連設されてホルダ部材4に支持される支持脚部71,71とを有して形成されている。図9で(a)は、塗布具73の側面を示し、(b)は、塗布具73の液滴保持部70に液滴18を付着させた様子を示し、(c)は、(a)のI−I線に沿った位置での断面を示している。
このうち、支持脚部71,71は、腕部72側の間隔寸法W5に比してホルダ部材4側の間隔寸法W6が大きくなるように設定されている。そして、支持脚部71,71間がなす角度α2がホルダ部材側に向かうに従って拡開する。拡開によりなす角度は角度α2=約80度程度に設定されている。
このように構成された実施の形態3の塗布具73では、図9(a)に示すように支持脚部71,71の腕部72側端部が腕部72の両端部にそれぞれ一体となるように連設されて、一本の逆台形形状の門型を呈している。
そして、腕部72から、支持脚部71,71の腕部72側各端部間にかけて、触媒材料8を付着させて、紡錘形状の液滴18を保持させる液滴保持部70が形成されている。
この液滴保持部70は、液滴18の形状および寸法が被塗布物の塗布領域に適合する。
このように構成された実施の形態3の塗布具73では、図9(b)に示すように支持脚部71,71の各下端部と、これらの支持脚部71,71間を一体に連設する腕部72とが液滴保持部70として触媒材料8を付着させる。
触媒材料8は、水平方向に延設される腕部72に沿って、両側に位置する支持脚部71,71の各下端部まで延伸して、紡錘形状の液滴18が形成される。
液滴18は、形状および寸法が被塗布物の塗布領域に適合するように液滴保持部70に保持されたまま、転写される。
実施の形態3では、図9(a)に示すように一対の支持脚部71,71の各下端部が、これらの支持脚部71,71間を一体に連設する水平方向に延設される腕部72によって逆台形形状の門型を呈している。しかしながら、特にこれに限らず、一本の支持脚部71の下端部に、水平方向に延設される腕部72を接続して、片持ち梁状にしてもよく、液滴保持部を形成する部材の形状、数量、および材質が特に限定されるものではない。
[実施の形態4]
図10は、発明の実施の形態4の塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法を示している。以下、実施の形態4の構成および作用効果を詳述する。実施の形態1の塗布具、塗布機構、塗布装置および塗布方法との相違点を中心に説明して同一となる構成および作用効果について記述を繰り返さない。
実施の形態1では、図1に示すように、塗布具3の一対の塗布針12,12が用いられて液滴保持部10が形成されている。
実施の形態4では、図10に示すように、塗布具83がホルダ部材4の下面側に固着される平板状部材81を有して構成されている。
平板状部材81は、図10(c)に示されるように水平断面形状を長方形として、所定の板厚を有する厚板状に形成されていて、ホルダ部材4の下面側から長手方向を下方に向けて突設されている。
平板状部材81は、先端に下端面82が設けられている。下端面82は、突設された方向に対して直交する横幅方向を長手方向とする下端面82を有している。
下端面82の各四隅部は面取加工されていて、先端に付着させた液体材料を、被塗布物の塗布領域に接触させて塗布を行なう液滴保持部80を構成する。
また、液滴保持部80は、横幅方向をコイル2の延設方向である長手方向に沿うように、転写時の配置が設定されている。
そして、図10(b)に示すように、平板状部材81の下端面82に触媒材料8を接触させると、液滴保持部80に触媒材料8が付着して、紡錘形形状の液滴18として保持される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ガスセンサ、2 コイル、3 塗布具、4 ホルダ部材、5,12 塗布針、6 針先端、7 スリット、8 触媒材料、9,28〜31 液体材料容器、10,60,70,80 液滴保持部、11 端子、13 先端、18 液滴、21 塗布機構、22 塗布具駆動シリンダ、23 駆動軸、24 保持部材、25 回転テーブル、26 回転軸、27 切欠部、32 洗浄装置、33 エアパージ装置、34 モータ、36 インデックス用センサ、37 原点復帰用センサ、40 観察光学系、41 カメラ、44,45,46 X,Y,Z軸テーブル、47 制御用コンピュータ、48 操作パネル、50 ワーク、71 支持脚部、72 腕部、81 平板状部材、82 下端面、88 触媒、100 台座部、101 脚部。

Claims (19)

  1. 先端に付着させた液体材料の液滴を、被塗布物の塗布領域に接触させて塗布を行なう液滴保持部を備え、
    前記液滴保持部は、前記液滴の形状および寸法を前記塗布領域の形状および寸法に適合させた状態に保持したまま、前記塗布領域に前記液滴を受渡して転写し、
    前記液滴保持部は、前記液滴保持部に付着させた前記液滴の形状の長手方向を前記被塗布物の長手方向と直交させて前記被塗布物に前記液滴を接触させる、塗布具。
  2. 前記液滴保持部は、少なくとも一対の塗布針を含み、
    前記塗布針の先端間を所定の間隔寸法、離間させた状態で固定するホルダ部材をさらに備える、請求項1に記載の塗布具。
  3. 前記一対の塗布針は、前記先端側の間隔寸法に比して、長尺方向で反対側に位置する前記ホルダ部材側を拡開して、所定角度をなす状態で前記ホルダ部材に固定されている、請求項2に記載の塗布具。
  4. 前記一対の塗布針のなす角度は、100度以下である、請求項3に記載の塗布具。
  5. 前記一対の塗布針は、なす角度が平行となるように前記ホルダ部材に固定される、請求項2に記載の塗布具。
  6. 先端に付着させた液体材料の液滴を、被塗布物の塗布領域に接触させて塗布を行なう液
    滴保持部と、
    前記液滴保持部を保持するホルダ部材とを備え、
    前記液滴保持部は、
    前記塗布領域に沿わせた腕部と、
    前記腕部の両端部それぞれ連設されて前記ホルダ部材に支持される一対の支持脚部とを有し、
    前記支持脚部は、前記腕部側の間隔に比して前記ホルダ部材側の間隔を大きく設定することで、所定角度で前記ホルダ部材側に向かうに従って拡開し、
    前記液滴保持部は、前記液滴の形状および寸法を前記塗布領域の形状および寸法に適合
    させた状態に保持したまま、前記塗布領域に前記液滴を受渡して転写する、塗布具。
  7. 前記被塗布物は、ガスセンサ用のコイルであり、
    前記液体材料は、ガスセンサ用の触媒材料である、請求項1〜のいずれか1項に記載の塗布具。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の塗布具と、
    前記液滴保持部の先端に液滴を付着させた状態で、前記液滴を前記被塗布物に接触させる位置まで前記液滴保持部を移動させる駆動部とを有する、塗布機構。
  9. 前記液体材料を収納した容器を搭載して、回転可能に構成された回転板と、
    前記回転板を回転駆動させる回転駆動機構と、
    前記回転板に搭載された容器を、前記塗布具の直下に位置決めするためのインデックス板と、
    前記インデックス板に設けられた位置決めマークを検出する検出部とを有する、請求項8に記載の塗布機構。
  10. 前記回転板に前記塗布具に付着した液体材料を洗浄液によって洗浄する洗浄装置と、
    前記塗布具に封着した洗浄液を乾燥させる乾燥装置とを有する、請求項9に記載の塗布機構。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の塗布機構と、
    前記被塗布物を保持する基台と、
    前記被塗布物の様子を観察する観察光学機構と、
    前記塗布機構および、前記観察光学機構を、前記基台に対して垂直および平行に相対移動させる位置決め駆動機構と、
    前記観察光学機構で確認された前記基台の位置に基づいて、前記位置決め駆動機構を制御する制御装置とを備える、塗布装置。
  12. 先端に付着させた液体材料の液滴を、被塗布物の塗布領域に接触させて塗布を行なう液滴保持部を備える塗布具を用いた塗布方法であって、
    前記液滴保持部は、前記液滴の形状および寸法を前記塗布領域の形状および寸法に適合させた状態に保持したまま、前記塗布領域に前記液滴を受渡して転写し、
    前記液滴保持部は、前記液滴保持部に付着させた前記液滴の形状の長手方向を前記被塗布物の長手方向と直交させて前記被塗布物に前記液滴を接触させる、塗布方法。
  13. 前記液滴保持部は、少なくとも一対の塗布針を含み、
    前記一対の塗布針の間隔を、前記被塗布物の短手方向の塗布領域寸法よりも大きく設定した、請求項12に記載の塗布方法。
  14. 前記液滴保持部の先端に保持した前記液体材料の液滴を前記被塗布物に塗布する際に、前記液滴が前記被塗布物に設けられた塗布領域に移動する時間、前記液滴保持部と前記被塗布物との間隔を一定距離に保持する、請求項12または13に記載の塗布方法。
  15. 前記液滴保持部の先端に保持した前記液体材料の液滴を前記被塗布物に塗布する際に、前記液滴が前記被塗布物に位置する塗布領域に移動する時間、前記液滴保持部と前記被塗布物との間隔を近接離反させる方向へ往復動させる、請求項12または13に記載の塗布方法。
  16. 前記往復動は、前記液滴が前記塗布領域に接触した状態を保持しながら行なわれる、請求項15に記載の塗布方法。
  17. 前記液滴保持部の先端を超音波振動させることにより、前記液滴を前記被塗布物に移行させる、請求項14に記載の塗布方法。
  18. 前記先端に付着した前記液体材料が乾燥しないように、塗布しない待機状態では、前記液滴保持部の先端が、前記液体材料を収容する液体材料容器の中で、前記液体材料に浸漬されて保持される、請求項12〜17のいずれか1項に記載の塗布方法。
  19. ガスセンサに設けられたコイルに、前記ガスセンサを構成する触媒材料を受渡して転写する、請求項12〜18のいずれか1項に記載の塗布方法。
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