JP6050049B2 - かつら - Google Patents

かつら Download PDF

Info

Publication number
JP6050049B2
JP6050049B2 JP2012179807A JP2012179807A JP6050049B2 JP 6050049 B2 JP6050049 B2 JP 6050049B2 JP 2012179807 A JP2012179807 A JP 2012179807A JP 2012179807 A JP2012179807 A JP 2012179807A JP 6050049 B2 JP6050049 B2 JP 6050049B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wig
fastening member
base
hair
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012179807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013151772A (ja
Inventor
誠 杉浦
誠 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Artnature Inc
Original Assignee
Artnature Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Artnature Inc filed Critical Artnature Inc
Priority to JP2012179807A priority Critical patent/JP6050049B2/ja
Priority to CN201210575442.XA priority patent/CN103169185B/zh
Publication of JP2013151772A publication Critical patent/JP2013151772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6050049B2 publication Critical patent/JP6050049B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、装着者の自毛を利用して頭部に止着するかつらに関し、特に、繰り返し着脱しても、かつらベースに与えるダメージが極めて少ない止着構造を採用したかつらに関する。
一般的なかつらは、長期装着型と短期装着型とに大きく分類される。このうち長期装着型のかつらは、装着者の自毛を利用して頭部に止着する自毛固定方式と、かつらベースの裏面に接着剤を塗布して装着者の頭皮に接着するベース接着方式とに分類される。一方、短期装着型のかつらは、かつらベースに設けた反転式のストッパー(ヘアピン)で装着者の自毛に固定するストッパー方式と、かつらベースに設けた両面テープで装着者の頭皮に接着する両面テープ方式とに分類される。
長期装着型のかつらは、非常に強固な固定が可能であり、日常生活でかつらが脱落してしまう心配が少なく、例えば、装着したままで激しい運動をしたり、水泳をしたりすることができる。一方、短期装着型のかつらは、長期装着型と比較して固定の強度が低く、長時間装着した場合にかつらがずれたり、脱落したりする可能性がある。その反面、短期装着型のかつらは、装着者自身で簡単に着脱することができるというメリットがある。
ここで、上述した自毛固定方式のかつらとしては、例えば、特許文献1〜8に記載されたようなものがある。特許文献1及び2には、糸状体を備えたかつら止着用部材1を、かつらベースの周縁部に接着し、糸状体に挿通した自毛を接着剤で固定するかつらが記載されている。
特許文献3には、ネット状基材の4箇所に両面テープ及び保護テープ(剥離紙)を積層した擬毛固定具を備え、当該擬毛固定具に形成した貫通孔から引き出した自毛を、2つ折りにした擬毛固定具の間に挟み込んで接着するかつらが記載されている。
引用文献4には、かつらベースの外周端と内周端との間に、非固着のネット状部材を設け、当該ネット状部材の網目から引き出した自毛を接着剤で固定するかつらが記載されている。
引用文献5には、かつらベースの周縁部に、複数のスリットを有する帯状体を設け、当該帯状体のスリットから引き出した自毛を、帯状体に接着剤で固定するかつらが記載されている。
引用文献6には、かつらベースの周縁部を、内層及び上層テープ材の二層構造とし、内層テープ材に形成したスリットから引き出した自毛を、これら内層及び上層テープ材の間に接着剤で固定するかつらが記載されている。
引用文献7には、かつらの周縁部に、2つの開孔と多数のモノフィラメントとを形成したシート状のかつら固定用部材を設け、かつら固定用部材の2つの開孔から引き出した自毛を、2つ折りにしたかつら固定用部材の間に挟み込んで接着剤で固定するかつらが記載されている。
引用文献8には、かつらベースが、偏平材料に切欠きを形成した保持具を備え、当該保持具の切欠きから引き出した自毛に、自己接着式ヘアバンドを貼り付けて固定するかつらが記載されている。
特開平11−36124号公報 特開平10−317220号公報 国際公開第99/048394号 特開平11−36123号公報 特開平11−81021号公報 特開平2005−60897号公報 国際公開第2008/149697号 特表2009−541605号公報
上述した特許文献1〜8のかつらは、いずれも止着部材をかつらベースの周縁部などに直接、接着固定した構成となっており、かつらを装着する場合は、装着者の自毛を止着部材に接着剤で固定していた。そして、かつらを取り外す場合は、有機溶剤系又は水系の除去剤を用いて接着剤を溶かし、あるいは固化した接着剤をペンチで粉砕して、自毛の固定を解除していた。
このため、上述した特許文献1〜8のかつらでは、かつらを何度も繰り返し着脱すると、止着部材が汚損ないし破損してしまい、止着部材を交換する度に、かつらベースの周縁部に物理的又は化学的なダメージを与えてしまうという問題があった。そして、かつらベースの周縁部が破損してしまった場合は、かつら本体が未だ美品であっても、もはやそのかつらを使用することはできない。
一方、上述した特許文献1〜8のかつらでは、止着部材から自毛の固定を解除するときに、接着剤を除去剤で溶かしたり、ペンチで粉砕したりしていたので、固定に用いた自毛が痛んでしまうという問題があった。このため、毎回、同じ部位の自毛をかつらの固定に用いれば、その部位の自毛が切れ毛になったり、脱毛してしまったりする。そこで、特定部位の自毛が痛まないように、かつらを装着する度に、固定に用いる自毛の部位を変更すればよい。しかし、上述した特許文献1〜8のかつらでは、自毛の止着位置を変更する度に、かつらベースの周縁部に付着する接着剤や両面テープの位置が変わり、かつらベースの周縁部にダメージを与える範囲が拡大するという問題がある。
さらに、上述した特許文献1〜8のかつらでは、装着者がかつらを装着した状態で、接着剤を除去剤で溶かしたり、ペンチで粉砕したりする作業を行わなければならず、かつらを取り外すときの作業性が悪いという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、繰り返し着脱しても、かつらベースに与えるダメージが極めて少なく、かつらを取り外すときに自毛に与える負担を軽減することができ、かつらの着脱作業を効率よく行うことが可能な止着構造を採用した、かつらの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1のかつらは、かつらベースの裏面外周に沿って固定されたフィルム、シート、紐又は糸状の部材からなる取付基部と、フィルム又はシート状の部材であって、装着者の自毛を通すためのスリットを有する止着部材と、を備え、前記取付基部が、間隔をおいた2つ以上の固定箇所を有し、2つの前記固定箇所の間が、前記かつらベースの裏面に対して非固定部になっており、前記止着部材を前記取付基部の非固定部に挿通し、前記スリットに装着者の自毛を通した後、前記止着部材の一端側と他端側との間に前記自毛を挟んだ状態で、前記止着部材の一端側と他端側と接着する構成としてある。
上記構成によれば、取付基部を介して、止着部材をかつらベースの裏面に間接的に固定しているので、止着部材を取り付けるための接着剤や両面テープを、かつらベースの裏面に付着させる必要がない。これにより、かつらの着脱時において、かつらベースに与える物理的又は化学的なダメージを大幅に低減することができ、長年にわたって着脱を繰り返しても、かつらベースの傷みは極めて少ない。
また、本発明のかつらでは、止着部材が使い捨てとなっており、接着剤や両面テープ、除去剤によって汚損した止着部材を取付基部から取り外し、かつらを着脱する度に新しい止着部材に交換することができる。さらに、止着部材を取付基部に取り付けているので、止着部材を頻繁に交換してもかつらベースは傷まない。そして、長年の使用により、取付基部が疲労した場合には、止着部材とともに取付基部を交換すればよい。このとき、取付基部の固定箇所の位置を変更することで、かつらベースの特定部分が疲労することを防止でき、かつらの長寿命化を図ることができる。
上記目的を達成するために、本発明の第2のかつらは、かつらベースの裏面外周に固定されたフィルム又はシート状の取付基部と、フィルム又はシート状の部材であって、装着者の自毛を通すためのスリットを有する止着部材と、を備え、前記取付基部が、間隔をおいた2つ以上の固定箇所を有し、2つの前記固定箇所の間が、前記かつらベースの裏面に対して非固定部になっており、前記止着部材を前記取付基部の非固定部に挿通し、前記スリットに装着者の自毛を通した後、前記止着部材の一端側と他端側とを前記取付基部の上で互いに重ね合わせ、前記止着部材の一端側と他端側との間に前記自毛を挟んだ状態で、前記止着部材の一端側と他端側と接着する構成としてある。
上記構成によれば、上述した第1の本発明と同様の作用効果を奏するほか、特に、取付基部をフィルム又はシート状としたことにより、薄く柔軟な取付基部及び止着部材が、装着者の頭部とかつらベース裏面との間に平らに収まり、装着者に違和感を与えず、かつらの装着感を良好にすることができる。
上記目的を達成するために、本発明の第3のかつらは、かつらベースの裏面外周に略平行に固定された紐状体又は糸状体である、少なくとも2本のレール部材と、フィルム又はシート状の部材であって、装着者の自毛を通すためのスリットを有する止着部材と、を備え、少なくとも一のレール部材が、間隔をおいた2つ以上の固定箇所を有し、2つの前記固定箇所の間が、前記かつらベースの裏面に対して非固定部になっており、前記止着部材の一端側を、他のレール部材に固定するとともに、前記止着部材の他端側を、前記一のレール部材の非固定部に挿通して巻き返し、前記スリットに装着者の自毛を通した後、前記止着部材の他端側と一端側との間に前記自毛を挟んだ状態で、前記止着部材の他端側を一端側に接着する構成としてある。
上記構成によれば、2本のレール部材を介して、止着部材をかつらベースの裏面に間接的に固定しているので、止着部材を取り付けるための接着剤や両面テープを、かつらベースの裏面に付着させる必要がない。これにより、かつらの着脱時において、かつらベースに与える物理的又は化学的なダメージを大幅に低減することができ、長年にわたって着脱を繰り返しても、かつらベースの傷みは極めて少ない。
また、本発明のかつらでは、止着部材が使い捨てとなっており、接着剤や両面テープ、除去剤によって汚損した止着部材をレール部材から取り外し、かつらを着脱する度に新しい止着部材に交換することができる。さらに、止着部材をレール部材に固定しているので、止着部材を頻繁に交換してもかつらベースは傷まない。そして、長年の使用により、レール部材が疲労した場合には、止着部材とともにレール部材を交換すればよい。このとき、レール部材の固定箇所の位置を変更することで、かつらベースの特定部分が疲労することを防止でき、かつらの長寿命化を図ることができる。
ここで、本発明における「レール部材」は、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル等の合成繊維、綿、麻、絹等の天然繊維などを編んだ紐、これら合成又は天然繊維の一本若しくは複数本に撚りをかけた糸(天然又は人工の天蚕糸を含む)が含まれる。レール部材は、かつらベースほどの成型性、耐熱性を必要としないので、かつらを固定するのに十分な強度が得られる種々の合成樹脂材料を用いることが可能である。
さらに、「少なくとも2本のレール部材」のそれぞれは、互いに平行な異なる軌道上に設けられ、同一軌道上に配設されるレール部材は、後述するような1本の長いレール部材であってもよく、又は複数本の短いレール部材の集合であってもよい。
これに加え、「フィルム又はシート状」の用語は、本発明のかつらに用いられる「取付基部」及び「止着部材」の厚さを表現したものであるが、「フィルム」及び「シート」の一般的な定義はない。このため、本発明における「止着部材」には、社会通念上の「フィルム又はシート」に含まれる程度の厚さを有するものが広く含まれる。
好ましくは、上述した本発明における、前記他のレール部材が、間隔をおいた2つ以上の固定箇所を有し、2つの前記固定箇所の間が、前記かつらベースの裏面に対して非固定部になっており、前記止着部材の一端側を、前記他のレール部材の非固定部に巻き返し、当該非固定部に接着することなく、前記止着部材の一端側どうしを袋状に接着するとともに、前記止着部材の他端側を、前記一のレール部材の非固定部に挿通して巻き返し、前記スリットに装着者の自毛を通した後、前記止着部材の他端側と一端側との間に前記自毛を挟んだ状態で、前記止着部材の他端側を一端側に接着する構成にするとよい。
上記構成によれば、止着部材の袋状に接着した箇所を切断することによって、装着者の頭部から簡単にかつらを取り外すことが可能である。すなわち、袋状に接着した止着部材の一端側を切断することで、他のレール部材の非固定部から簡単に分離することができる。また、止着部材の他端側を、一のレール部材の非固定部に接着することなく、袋状に接着すれば、当該他端側を切断することで、一のレール部材の非固定部から簡単に分離することができる。装着者の頭部からかつらを取り外した後は、専用の作業スペースなどに移動して、かつらの点検やメンテナンス、新しい止着部材の取付作業などを効率よく行うことが可能である。
一方、かつらから分離した止着部材は、装着者の自毛の方に残り、止着部材に付着した接着剤を除去剤で溶かして、自毛から簡単に取り除くことができる。接着剤や除去剤は、使い捨ての止着部材にしか付着せず、接着剤や除去剤でかつらベースやレール部材がダメージを受けることはない。このような止着部材の除去作業は、かつらを完全に取り外した状態で行うことができるので、作業効率が極めて良く、装着者に痛みやストレスを感じさせず、スムーズに進めることが可能である。
好ましくは、上述した本発明における、前記取付基部及び前記止着部材の少なくとも一方が、樹脂フィルム又はシートからなる基材と、当該基材の少なくとも外側になる面の光の反射を抑えるための反射防止手段とを含む構成にするとよい。より好ましくは、前記反射防止手段が、前記基材の少なくとも外側になる面に貼着されたネット状部材である構成、又は前記反射防止手段が、前記基材の少なくとも外側になる面に施された粗面処理である構成にするとよい。
このような構成によれば、かつらベースの内側に隠れたフィルム又はシート状の取付基部及び止着部材の反射を抑え、かつらの外観をより自然に見せることができる。
好ましくは、上述した止着部材を構成する、前記基材の接着する側の面に、多数の微小突起を設けた構成にするとよい。
このような構成によれば、スリットに通した自毛を、止着部材の接着する側の面で挟んだときに、多数の微小突起の間に自毛が係止され、接着剤や粘着テープによる自毛の保持力を向上させることができる。
好ましくは、上述した本発明における、各レール部材が、それぞれ1本の長い紐状の部材からなり、互いに平行な2本のレール部材の一方が、前記かつらベースの裏面外周の縁部に沿って配設され、他方のレール部材が、前記一方のレール部材の内側に略平行に配設され、各レール部材の互いに対応する位置に、複数の前記固定箇所を設けることにより、互いに対応する複数の前記非固定部を形成した構成にするとよい。
上記構成によれば、一本の長いレール部材に4つ以上の固定箇所を設ける、といった簡単な構成で複数の非固定部を並設することができる。また、かつらを装着する度に、止着部材を取り付ける非固定部を変更することで、固定に用いる自毛の部位を変更することが可能となり、特定部位の自毛に負担が集中することを防止できる。さらに、各レール部材を一本ずつとした場合は、かつら全体の部品点数を少なくでき、新しいレール部材への交換を容易に行うことが可能となる。
好ましくは、前記かつらベースにおける毛髪の生え際、分け目又はつむじに対応する部分の少なくとも1つに、頭皮を模した合成樹脂又は織布からなる人工皮膚を配設した構成とするとよい。
このような構成によれば、毛髪の生え際、分け目又はつむじに対応する部分の地肌を人工皮膚で模倣することができ、これらの箇所を自然に見せることができる。
ここで、本発明における「人工皮膚」には、例えば、ポリウレタンやシリコーン等の合成樹脂からなる肌色のフィルム又はシート、若しくはナイロン、ポリエステル、アクリル等の合成繊維、綿、麻、絹等の天然繊維からなる目の細かい肌色の織布(メッシュ又はネットを含む)が含まれる。このような人工皮膚は、かつらベースにおける毛髪の生え際、分け目又はつむじに対応する部分に貼着してもよく、若しくはかつらベースにおける毛髪の生え際、分け目又はつむじに対応する部分を人工皮膚で構成してもよい。
好ましくは、前記かつらベース全体がネット状部材からなり、当該ネット状部材の裏面外周に、合成樹脂又は織布からなる補強フィルム又はシートを配設し、当該補強フィルム又はシートを介して各レール部材を配設した構成とするとよい。
このような構成によれば、かつらを固定したときに負荷が掛かるかつらベースの外周を補強することができ、かつらベースの耐久性を向上させて、かつらの寿命を延ばすことが可能となる。
ここで、本発明におけるかつらベースを構成する「ネット状部材」の材料としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル等の合成繊維、又は綿、麻、絹等の天然繊維などを用いることが可能であり、好ましくは、成型性及び耐熱性に優れた合成繊維を用いるとよい。
また、本発明における「補強フィルム又はシート」としては、例えば、ポリウレタン製のフィルム又はシートを、かつらベースのネット状部材に縫着又は熱溶着する。なお、このような補強フィルム又はシートは、本発明の必須の構成要件ではなく、かつらベースの周縁部の強度に応じて設ければよい。例えば、補強フィルム又はシートを設けずに、かつらベースの周縁部を裏側に折り返した二重構造にして補強を図ってもよい。
また、本発明のかつらは、かつらベース全体がネット状部材からなる構成に限定されるものではない。例えば、前記かつらベース全体が、合成樹脂製の人工皮膚からなる構成としてもよい。
本発明のかつらによれば、繰り返し着脱しても、かつらベースに与えるダメージが極めて少なく、かつらを取り外すときに自毛に与える負担を軽減することができ、かつらの着脱作業を効率よく行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るかつらを裏面から見た状態を示す概略図である。 上記かつらを構成するレール部材及び止着部材を示す部分拡大図である。 図2に示したレール部材及び止着部材の断面図である。 上記かつらの装着手順を示すものであり、同図(a)は、上記かつらを装着者の頭部に載置した状態、同図(b)は、上記かつらの周縁部をめくって止着部材を露出させた状態を示す概略図である。 図4(b)に示した止着部材のスリットに、自毛引き出し用のスティックを挿入した状態を示す概略図である。 図5に示した止着部材のスリットから自毛を引き出した状態を示す概略図である。 図6に示した止着部材を接着し、スリットから引き出した自毛を挟んで固定した状態を示す概略図である。 図7に示した止着部材の一端側を切断する過程の状態を示す概略図である。 図8に示した止着部材の一端側の切断が完了した状態を示す概略図である。 図9に示した止着部材の他端側を切断する過程の状態を示す概略図である。 図9に示した止着部材の他端側の切断が完了した状態を示す概略図である。 同図(a)〜(d)は、本発明の変更例に係るかつらの要部を示す概略図である。 同図(a)及び(b)は、本発明の変更例に係るかつらの要部を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係るかつらを裏面から見た状態を示す概略図である。 上記かつらを構成する取付基部及び止着部材を示す部分拡大図である。 図15に示した取付基部及び止着部材の断面図である。 止着部材のスリットに、自毛引き出し用のスティックを挿入した状態を示す概略図である。 図17に示した止着部材を接着し、スリットから引き出した自毛を挟んで固定した状態を示す概略図である。 図18に示した止着部材を接着し、スリットから引き出した自毛を挟んで固定した状態を示す概略図である。
1.第1実施形態
<全体構成>
以下、本発明の第1実施形態に係るかつらについて、図面を参照しつつ説明する。図1において、本実施形態のかつら1は、主として、ネット状部材からなるかつらベース10に、人工毛又は人毛である毛髪11を結着し、表面側に引き出した構成となっている。かつらベース10の裏面には、生え際に対応する箇所に人工皮膚12Aが配設してあり、分け目及びつむじに対応する箇所に人工皮膚12Bが配設してある。
また、かつらベース10の裏面の外周縁に沿って、1本の紐状の第1のレール部材(取付基部)13が配設してあり、当該第1のレール部材13の内側には、これと同様の構成からなる第2のレール部材(取付基部)14が、略平行に配設してある。そして、第1及び第2のレール部材13、14に跨って、複数の止着部材20、20、20・・・が、互いに間隔をおいて取り付けてある。なお、図1は、各止着部材20の一端側のみを、第1のレール部材13に巻き返して固定した状態を示す。
<かつらベース>
本実施形態のかつらベース10は、装着者の頭部に合わせた椀状のネット状部材で構成してある。ネット状部材の材料としては、成型性及び耐熱性等に優れたナイロン、ポリエステル、アクリルなどの合成樹脂が好ましい。但し、綿、麻、絹等の天然繊維からなるネット状部材を用いてもよい。
かつらベース10を構成するネット状部材の色は、これに植設する毛髪11の色と近似した黒色、茶色又は白色などにするとよい。これにより、かつらベース10に結着した毛髪11の結び目が目立たなくなる効果がある。また、かつらベース10を構成するネット状部材のうち、少なくとも人工皮膚12A、12Bに対応する箇所の色を肌色にしてもよい。
<人工皮膚>
人工皮膚12A、12Bは、例えば、ポリウレタンやシリコーン等の合成樹脂からなる肌色のフィルム又はシート、若しくはナイロン、ポリエステル、アクリル等の合成繊維、綿、麻、絹等の天然繊維からなる目の細かい肌色の織布(メッシュ又はネットを含む)により構成してある。
各人工皮膚12A、12Bは、その周縁部をかつらベース10に縫着してあり、毛髪11の生え際、分け目及びつむじの部分で地肌のように見える役割を果たす。各人工皮膚12A、12Bに、合成樹脂製のフィルム又はシートを用いた場合は、人間の頭皮の質感をリアルに再現することができ、見た目がより自然となる。一方、合成繊維又は天然繊維の織布を用いた場合は、かつら1の通気性が良好となり、耐久性が向上する利点がある。
<レール部材>
本実施形態では、第1及び第2のレール部材13、14を、それぞれ合成繊維を編んだ1本の長い紐状としてある。第1及び第2のレール部材13、14の材料は、特に限定されないが、装着感、金属アレルギーや空港の金属探知機を考慮すると、金属、金属繊維以外の合成繊維又は天然繊維が好ましい。
第1及び第2のレール部材13、14としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル等の合成繊維、綿、麻、絹等の天然繊維などを編んだ紐を用いることができる。特に、第1及び第2のレール部材13、14は、かつらベース10ほどの成型性、耐熱性を必要としないので、かつら1を固定するのに十分な強度が得られる種々の合成樹脂材料を用いることが可能である。また、第1及び第2のレール部材13、14の形態は、紐状に限らず、例えば、合成又は天然繊維の一本若しくは複数本に撚りをかけた糸状としてもよいし、幅狭の帯状としてもよい。
このような第1及び第2のレール部材13、14は、間隔をおいた多数の固定箇所13a、13a、13a・・・及び14a、14a、14a・・・のところで、かつらベース10に縫着してある。2つの固定箇所13a、13a及び14a、14aの間は、かつらベース10の裏面に対して非固定部13b、13b、13b・・・及び14b,14b,14b・・・になっている。なお、説明の便宜上、図1においては、各固定箇所13a、14aを白い円で図示しているが、実際は、第1及び第2のレール部材13、14とほぼ同じの色の糸で縫着するので、各固定箇所13a、14aは目立たない。
<止着部材>
図1に示すように、第1及び第2のレール部材13、14の、互いに対応する非固定部13b、14bには、止着部材20が取り付けてある。図2の下側に示す止着部材20のように、かつら1の装着前は、止着部材20の一端側20Aのみを、第1のレール部材13の非固定部13bに巻き返し(図3の符号20Aを付した点線を参照)、非固定部13bに接着することなく、一端側20Aどうしを袋状に接着してある。一方、止着部材20の他端側20Bは、第2のレール部材14の非固定部14bの下に挿通してある。
ここで、図3は、図2の上側に示す取り付け前の止着部材20の断面図である。図3に示すように、本実施形態の止着部材20は、基材としての透明樹脂フィルム21に、反射防止手段としてのネット状部材22を積層した二層構造になっている。止着部材20は、かつらベース10の裏面を基準として、透明樹脂フィルム21が上、ネット状部材22が下になるように、第1のレール部材13の非固定部13bに取り付けてある。
なお、止着部材20の材料は、特に限定されるものではない。かつら1の固定手段としての耐久性と接着性、及び巻き返しや折り曲げを容易に行える程度の柔軟性を有するものであれば、合成又は天然のあらゆるフィルム又はシート状の材料を、止着部材20として用いることが可能である。
図2に示すように、止着部材20の中央付近には、折り目線23が入れてあり、当該折り目線23を境にして、他端側20Bを一端側20Aに折り曲げやすくしてある(図3の符号20Bを付した点線を参照)。止着部材20の折り目線23よりも他端側20Bには、装着者の自毛を挿通するためのスリット24が形成してある。説明の便宜上、図1〜図3に示すスリット24は、面積のある細い開口孔として図示したが、実際は、止着部材20に切り込みを入れるだけの構成とするのがよい。スリット24を単なる切り込みとした方が、面積のある開口孔よりも、挿通した自毛の保持力が高くなる。
後に詳述するが、折り目線23に沿って止着部材20を折り曲げると、反射防止のネット状部材22が外側を覆い、透明樹脂フィルム21の平滑面が内側で対向する。外側を覆うネット部材22の色は、かつらベース10に植設する毛髪11の色と近似した黒色、茶色又は白色などにするとよい。一方、内側で対向する透明樹脂フィルム21の平滑面は、接着剤や両面テープなどの接着面となり、かつら1を装着する際に、スリット24に挿通した装着者の自毛を挟んだ状態で接着する。
<レール部材及び止着部材の実施例>
次に、第1及び第2のレール部材13、14、止着部材20の寸法に関する一実施例について、図1〜3を参照しつつ説明する。
第1及び第2のレール部材13、14は、かつら1が日本で市販されている通常のサイズのものであれば、図1に示すような生え際部分を除いた全長が、おおよそ35cm前後になる。
第1及び第2のレール部材13、14の各固定箇所13aと13a、14aと14aの間隔(=各非固定部13b、14bの幅)は、止着部材20の横幅(短辺)の寸法に基づいて定める。各非固定部13b、14bの幅は、図2の上側に示した止着部材20のように、止着部材20の両側に数mmの可動範囲(遊び)L、Lを確保できる寸法にするとよい。止着部材20の可動範囲L、Lを設けることで、止着部材20を自毛へ固定するときに位置の微調整が可能となり、かつら1の装着作業が容易となる。
例えば、次に述べるように、止着部材20の横幅を2.0cmとしたならば、各非固定部13b、14bの幅は2.5cm程度にするとよい。この場合は、5mmの範囲で止着部材20の位置を、各固定箇所13aと13a、14aと14aの間で調整することができる。
止着部材20は、図2の上側に示した止着部材20のように、一端側20A及び他端側20Bを巻き返して接着する前の状態において、例えば、長さ(長辺)を横幅(短辺)の約2倍に設定するとよい。例えば、止着部材20の横幅を2.0cmとし、長さを4.1cmとする。また、止着部材20の横幅2.0cmに対して、スリット24は、例えば、横幅1cm程度の切り込みとする。
止着部材20の長さは、図2の下側に示した止着部材20及び図3に示すように、一端側20A及び他端側20Bを巻き返して接着する部分の長さを考慮して定める。例えば、止着部材20の長さを4.1cmとした場合、非固定部13bに対する一端側20Aの巻き返し長さを0.5cmとし、非固定部14bに対する他端側20Bの巻き返し長さを1.8cmとする。この場合、図7に示す自毛の固定時において、一端側20A及び他端側20Bを巻き返して接着した止着部材20の長さは1.8cmになる。
ここで、止着部材20の長さ寸法を大きくすると、固定する自毛の長さ、一端側20A及び他端側20Bの接着面積が増大する。しかし、止着部材20の長さ寸法をあまり大きくしすぎると、装着したときにかつら1の内側で止着部材20が嵩張ったり、短い自毛を安定して固定することができなくなったりしてしまう。このような観点から、止着部材20の長さ寸法は適度な大きさとするとよい。
一方、止着部材20の横幅寸法を大きくすると、スリット24の横幅寸法も大きくすることができるので、スリット24の近傍に自毛が生えていれば、スリット24に挿通する自毛の本数を増やすことができ、かつら1の固着力を増大させることに可能である。しかし、止着部材20の横幅寸法をあまり大きくしすぎると、第1及び第2のレール部材13、14に多くの非固定箇所13b、14bを設けることができなくなり、止着部材20の固定箇所13b、14bのローテーションを行うことができなくなる。このような観点から、止着部材20の横幅寸法は適度な大きさとするとよい。
<かつらの装着手順>
次に、上述した本実施形態に係るかつら1の装着手順について、図4〜図7を参照しつつ説明する。なお、図面を分かりやすくするために、図1に示したかつら1の毛髪11の図示は省略する。また、以下の説明において、かつら1の各止着部材20は、図1及び図2の下側に示す止着部材20のように、あらかじめ、一端側20Aを、第1のレール部材13の非固定部13bに巻き返して袋状に接着するとともに、他端側20Bを、第2のレール部材14の非固定部14bの下に挿通したものとする。
まず、図4(a)に示すように、本実施形態のかつら1を装着者の頭部に載置する。次いで、同図(b)に示すように、かつらベース10の各止着部材20、20、20・・・に対応する箇所を順番に捲って、当該箇所の止着部材20を外部に露出させる。
次いで、図5に示すように、先端が鉤状に曲がったスティック30を、止着部材20のスリット24に挿通し、図6に示すように、装着者の自毛100をスリット24から引き出す。ここで、図5に示す状態において、スリット24から引き出す自毛100は、かつらベース10を捲っていない状態(図4を参照)にしたときに、スリット24の近傍に生えている自毛100を選ぶ。
すなわち、スリット24から自毛100を引き出したときに、当該自毛100の根本101(図5の点線で囲った部分を参照)が、スリット24の近傍に位置するように止着すると、かつら1を安定して固定することができる。本実施形態では、図2に示す折り目線23の位置を調整することで、止着部材20を巻き返したときに、スリット24の位置が、第2のレール部材14とほぼ一致するようにしてある。これにより、スリット24から引き出した自毛100の根本101が、第2のレール部材14の近傍に位置し、引き出した自毛100が第2のレール部材14の非固定部14bに適度なテンションを与え、かつら1を安定して固定することができる。また、第2のレール部材14の位置を基準にして、スリット24に挿通すべき最適な位置の自毛100を容易に選択することができる。なお、スリット24から自毛100を引き出しすぎると頭皮に過負荷が掛かり、自毛100の引き出しが足りないと、かつら1を安定して固定できなくなるため、このような観点から、自毛100の適度な引き出し量を決定する。
次いで、図7に示すように、スリット24から自毛100を適度に引き出した後は、この状態を維持しつつ、止着部材20の他端側20Bを、第2のレール部材14の非固定部14bを中心にして一端側20Aへ巻き返す。そして、止着部材20の他端側20Bと一端側20Aとの間に自毛100を挟んだ状態で、止着部材20の他端側20Bを一端側20Aに接着する。この接着は、例えば、接着剤又は両面テープのいずれによるものでもよい。接着剤と両面テープを併用してもかまわない。好ましくは、止着部材20の巻き返した他端側20Bが、第2のレール部材14の非固定部14bに接着しないよう、一端側20Aに袋状に接着するとよい。
ここで、自毛100の固定に用いる接着剤としては、従来から用いられているラテックス系、シリコーン系、エポキシ系又はポリウレタン系等の毛髪用接着剤を適用することが可能であるが、自毛100を痛めない無溶剤系、水系の接着剤を用いることが好ましい。
以上のような手順を繰り返し、本実施形態のかつら1に設けた全ての止着部材20、20、20・・・を自毛100に固定することで、本かつら1の頭部への装着は完了する。
<かつらの取り外し手順>
次に、上述した本実施形態に係るかつら1の取り外し手順について、図8〜図11を参照しつつ説明する。
例えば、図8に示すように、止着部材20の袋状に接着した一端側20Aに鋏200を挿通させる。そして、第1のレール部材13の非固定部13b及び装着者の自毛100を切断することなく、一端側20Aのみを鋏200で切断する。すると、図9に示すように、止着部材20の一端側20Aが開いた状態となり、第1のレール部材13の非固定部13bから分離する。
次いで、図10に示すように、止着部材20の袋状に接着した他端側20Bに鋏200を挿通させ、第2のレール部材14の非固定部14b及び装着者の自毛100を切断することなく、他端側20Bのみを鋏200で切断する。すると、図11に示すように、止着部材20の他端側20Bが、第2のレール部材14の非固定部14bから分離し、止着部材20が装着者の自毛100の方に残る。
その後、全ての止着部材20、20、20・・・について、上記と同様に一端側20Aと他端側20Bを鋏200で切断すると、かつら1を装着者の頭部から簡単に取り外すことができる。一方、装着者の自毛100の方に残った止着部材20は、図11に示すように、その切断箇所が開いた状態になるので、ここから除去剤を塗布して接着剤を溶かし、簡単に自毛100から取り除くことが可能である。すなわち、開いた切断箇所から接着剤に直接、除去剤を塗布することができ、除去剤が接着剤に浸透しやすい。また、止着部材20の切断箇所は、もともと袋状であった非接着部分なので、この非接着部分を指でつまんで、接着剤を溶かした止着部材20を容易に開かせることができる。
なお、図9に示すように、止着部材20の一端側20Aを切断した時点で、その開いた切断箇所に除去剤を塗布して接着剤を溶かし、止着部材20の他端側20Bを切断せずに、止着部材20を自毛100から取り除くこともできる。
<作用効果>
上述した本実施形態に係るかつら1は、主として、下記(1)〜(6)のような作用効果を奏する。
(1)2本のレール部材13、14を介して、止着部材20をかつらベース10の裏面に間接的に固定しているので、止着部材20を取り付けるための接着剤や両面テープを、かつらベース10の裏面に付着させる必要がない。これにより、かつら1の着脱時において、かつらベース10に与える物理的又は化学的なダメージを大幅に低減することができ、長年にわたって着脱を繰り返しても、かつらベース10の傷みは極めて少ない。
(2)本実施形態のかつら1では、止着部材20が使い捨てとなっており、接着剤や両面テープ、除去剤によって汚損した止着部材20を各レール部材13、14から取り外し、かつら1を着脱する度に新しい止着部材20に交換することができる。
(3)止着部材20を各レール部材13、14に固定しているので、止着部材20を頻繁に交換してもかつらベース10は傷まない。そして、長年の使用により、各レール部材13、14が疲労した場合には、止着部材20とともに各レール部材13、14を交換すればよい。このとき、各レール部材13、14の固定箇所13a、14aの位置を変更することで、かつらベース10の特定部分が疲労することを防止でき、かつら1の長寿命化を図ることができる。
(4)止着部材20の袋状に接着した箇所を切断することによって、装着者の頭部から簡単にかつら1を取り外すことが可能である。すなわち、袋状に接着した止着部材20の一端側20Aを切断することで、第1のレール部材13の非固定部13bから簡単に分離することができる。また、本実施形態では、止着部材20の他端側20Bを、第2のレール部材14の非固定部14Bに接着することなく、袋状に接着しているので、当該他端側20Bを切断することで、第2のレール部材14の非固定部14bから簡単に分離することができる。装着者の頭部からかつら1を取り外した後は、専用の作業スペースなどに移動して、かつら1の点検やメンテナンス、新しい止着部材20の取付作業などを効率よく行うことが可能である。
(5)かつら1から分離した止着部材20は、装着者の自毛100の方に残り、止着部材20に付着した接着剤を除去剤で溶かして、自毛100から簡単に取り除くことができる。接着剤や除去剤は、使い捨ての止着部材20にしか付着せず、接着剤や除去剤でかつらベース10や各レール部材13、14がダメージを受けることはない。このような止着部材20の除去作業は、かつら1を完全に取り外した状態で行うことができるので、作業効率が極めて良く、装着者に痛みやストレスを感じさせず、スムーズに進めることが可能である。
(6)その他、止着部材20の外側になる面に、反射防止手段としてのネット状部材22を貼着しているので、かつらベース10の内側に隠れた複数の止着部材20、20、20・・・の反射を抑え、かつら1の外観をより自然に見せることができる。
<その他の変更例>
本発明のかつらは、上述した図1〜図11に示す実施形態の構成に限定されるものではない。以下、本発明のかつらの変更例について、図12(a)〜(d)及び図13(a)、(b)を参照しつつ説明する。
<<変更例1>>
図12(a)に示すように、ネット状部材からなるかつらベース10の裏面外周に、合成樹脂又は織布からなる補強シート(又はフィルム)40を配設し、当該補強シート40を介して第1及び第2のレール部材13、14を配設した構成としてもよい。
このような構成によれば、かつら1を固定したときに負荷が掛かるかつらベース10の外周を補強することができ、かつらベース10の耐久性を向上させて、かつら1の寿命を延ばすことが可能となる。
補強シート40としては、例えば、ポリウレタン製のシート(又はフィルム)を、かつらベース10のネット状部材に縫着又は熱溶着する。なお、このような補強シート40は、本発明の必須の構成要件ではなく、かつらベース10の周縁部の強度に応じて設ければよい。例えば、補強シート40を設けずに、かつらベースの周縁部を裏側に折り返した二重構造にして補強を図ってもよい。
<<変更例2>>
図12(b)に示すように、例えば、止着部材20を構成する透明樹脂フィルム21に、多数の線状の凹部又は凸部21a、21a、21a・・・を形成した構成としてもよい。このような凹部又は凸部21aを設けることにより、止着部材20の接着面である透明樹脂フィルム21の摩擦抵抗を増大させることができ、接着剤によるかつら1の保持力を向上させることができる。なお、透明樹脂フィルム21に設ける凹部又は凸部は、線状に限らず、多数の点状の凹部又は凸部であってもよい。
<<変更例3>>
図12(c)に示すように、例えば、止着部材20を構成する透明樹脂フィルム21に、多数の微小突起21b、21b、21b・・・を設けた構成にしてもよい。このような微小突起21bを設けることにより、スリット24に通した自毛100を、止着部材20の接着面で挟んだときに、多数の微小突起21b、21b、21b・・・の間に自毛100が係止され、接着剤や粘着テープによる自毛100の保持力を向上させることが可能となる。微小突起21bの形状は、例えば、半球状、円柱状、略キノコ形、面ファスナの一方を構成するフック型などとする。
<<変更例4>>
図12(d)に示すように、例えば、止着部材20に二以上のスリット25a、25b、25cを形成し、これらスリット25a〜25cから装着者の自毛100を交互に引き出す構成としてもよい。このような構成によれば、これら25a〜25cから自毛100が抜けにくくなり、止着部材20によるかつら1の保持力を向上させることができる。
<<変更例5>>
上述した実施形態では、止着部材20の一端側20A及び他端側20Bのそれぞれを、各レール部材13、14に接着することなく、袋状に巻き返して接着したが、この構成に限定されるものではない。例えば、図13(a)に示すように、止着部材20の一端側10Aを第1のレール部材13に縫着し、又は同図(b)に示すように、止着部材20の一端側20Aを第1のレール部材13に接着した構成としてもよい。
<<その他の変更>>
本発明のかつらは、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、かつらベース10の裏面に2本のレール部材13、14を設けた構成としたが、3本以上のレール部材を設けてもよい。また、上述した実施形態では、かつらベース10をネット状部材で構成したが、かつらベース全体を、合成樹脂製の人工皮膚で構成してもよい。
2.第2実施形態
以下、本発明の第2実施形態に係るかつらについて、図14〜図19を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する第2実施形態において、上述した第1実施形態のかつらと同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
<取付基部>
図14において、本実施形態に係るかつら2は、かつらベース10の裏面外周縁に沿って、フィルム又はシート状の取付基部15を配設した構成になっている。取付基部15は、間隔をおいた多数の固定箇所15a、15a、15a・・・のところで、かつらベース10に縫着してある。2つの固定箇所15a、15aの間は、かつらベース10の裏面に対して非固定部15b、15b、15b・・・になっている。取付基部15の寸法としては、例えば、短手方向の幅を約10mm程度とし、約20〜30mm程度の間隔で固定箇所15a、15a、15a・・・を縫着する。
そして、非固定部15b、15b、15b・・・のうち、所定の非固定部15b(例えば、図14の前側、左右側、後側の非固定部15b)には、自毛を接着固定するための止着部材20、20、20・・・が取り付けられる。
図15及び図16に示すように、止着部材20は、所定の非固定部15bに挿通され、自毛を接着固定する過程において、その一端側20Aと他端側20Bとが、この順番で折り曲げられ、取付基部15の上で互いに重ね合わせられる(図15の上、中、下に示す止着部材20を参照)。自毛は、互いに重ね合わせられた一端側20Aと他端側20Bとの間に接着固定される。このようなかつらの装着手順については、後に図17〜図19を参照しつつ詳述する。
ここで、図15に示すように、本実施形態では、かつらベース10の外周縁に、約3mm程度の幅の狭いベース縁縫製部16が設けてあり、このベース縁縫製部16の内側に沿って取付基部15が縫着してある。これにより、一端側20Aと他端側20Bとを折り曲げた止着部材20(図15の下に示す止着部材20を参照)が、かつらベース10の外周縁よりも外側にはみ出すことがなく、かつらベース10の裏側に収まる。
また、図16に示すように、本実施形態の取付基部15は、止着部材20と同様に、基材としての透明樹脂フィルム151に、反射防止手段としてのネット状部材152を積層した二層構造になっている。取付基部15は、かつらベース10の裏面を基準として、透明樹脂フィルム151が上、ネット状部材152が下になるように、かつらベース10の裏面に縫着してある。
取付基部15の材料は、特に限定されないが、かつら2の固定手段としての耐久性と接着性、及び巻き返しや折り曲げを容易に行える程度の柔軟性を有するものであれば、合成又は天然のあらゆるフィルム又はシート状の材料を、取付基部15として用いることが可能である。
<かつらの装着手順>
次に、上述した本実施形態に係るかつら2の装着手順について、図17〜図19を参照しつつ説明する。なお、図面を分かりやすくするために、図14に示したかつら2の毛髪11の図示は省略する。また、かつら2を装着者の頭部へ載置して、かつらベース10の外周縁を捲る作業は、第1実施形態の図4(a)及び(b)を用いて説明する。
まず、図4(a)に示すように、本実施形態のかつら2を装着者の頭部に載置する。次いで、同図(b)に示すように、かつらベース10の前側、左右側、後側を順番に捲り、取付基部15のうち所定の非固定部15b、15b、15b・・・を外部に露出させる。
このとき、図14に示すように、かつら2を装着者の頭部に載置する前に、予め所定の非固定部15b、15b、15b・・・に止着部材20、20、20・・・を挿通しておいてもよいし、頭部に載置したかつらベース10を捲ったときに、所定の非固定部15b、15b、15b・・・に止着部材20、20、20・・・を挿通してもよい。本実施形態では、後者の手順を採ったものとして説明する。
次いで、図17に示すように、かつらベース10を捲った箇所の非固定部15bに止着部材20を挿通し、その一端側20Aを折り曲げて、非固定部15bの上に指で押さえ付ける。その後、先端が鉤状に曲がったスティック30を、止着部材20のスリット24に挿通し、図18に示すように、装着者の自毛100をスリット24から引き出す。
第1実施形態と同様に、図17に示す状態において、スリット24から引き出す自毛100は、かつらベース10を捲っていない状態(図4を参照)にしたときに、スリット24の近傍に生えている自毛100を選ぶ。すなわち、スリット24から自毛100を引き出したときに、当該自毛100の根本101(図17の点線で囲った部分を参照)が、スリット24の近傍に位置するように止着すると、かつら2を安定して固定することができる。
次いで、図19に示すように、スリット24から自毛100を適度に引き出した後は、この状態を維持しつつ、止着部材20の他端側20Bを折り曲げて、非固定部15bの上で一端側20Aに重ね合わせる。そして、止着部材20の他端側20Bと一端側20Aとの間に自毛100を挟んだ状態で、止着部材20の他端側20Bを一端側20Aに接着する。この接着は、例えば、接着剤又は両面テープのいずれによるものでもよい。接着剤と両面テープを併用してもかまわない。
好ましくは、止着部材20の折り曲げた一端側20A及び他端側20Bのいずれもが、取付基部15の非固定部15bに接着しないよう、止着部材20全体を環状に接着するとよい。止着部材20と取付基部15とを接着せず、止着部材20に多少の回動範囲を残すことで、接着固定した自毛100の引っ張りが緩和され、また、自毛100に加わる外力が分散され、かつら2の装着感を良好にすることができる。
ここで、第1実施形態と同様に、自毛100の固定に用いる接着剤としては、従来から用いられているラテックス系、シリコーン系、エポキシ系又はポリウレタン系等の毛髪用接着剤を適用することが可能であるが、自毛100を痛めない無溶剤系、水系の接着剤を用いることが好ましい。
以上のような手順を繰り返し、例えば、かつらベース10の前側、左右側、後側に位置する所定の非固定部15b、15b、15b・・・に挿通した全ての止着部材20、20、20・・・を自毛100に固定することで、本かつら2の頭部への装着は完了する。
<かつらの取り外し手順>
図19に示すように、本実施形態のかつら2では、止着部材20を取付基部15と接着せず、止着部材20全体を環状に接着している。これにより、止着部材20の自毛100に接着していない箇所(すなわち、一端側20Aと他端側20Bとの間)を、図中の横方向に鋏で切断することで、止着部材20を取付基部15の非固定部bから簡単に分離させることができる。
図示しないが、取付基部15の非固定部15bから分離させた止着部材20は、装着者の自毛100の方に残るので、その後、止着部材20に除去剤を塗布して接着剤を溶かし、切断した止着部材20を簡単に自毛100から取り除くことが可能である。
<作用効果>
上述した本実施形態に係るかつら2は、第1実施形態と同様に、下記(1)〜(6)の作用効果を奏するほか、特に、下記(7)の作用効果を奏する。
(1)取付基部15を介して、止着部材20をかつらベース10の裏面に間接的に固定しているので、止着部材20を取り付けるための接着剤や両面テープを、かつらベース10の裏面に付着させる必要がない。これにより、かつら2の着脱時において、かつらベース10に与える物理的又は化学的なダメージを大幅に低減することができ、長年にわたって着脱を繰り返しても、かつらベース10の傷みは極めて少ない。
(2)本実施形態のかつら2では、止着部材20が使い捨てとなっており、接着剤や両面テープ、除去剤によって汚損した止着部材20を取付基部15から取り外し、かつら2を着脱する度に新しい止着部材20に交換することができる。
(3)止着部材20を取付基部15に固定しているので、止着部材20を頻繁に交換してもかつらベース10は傷まない。そして、長年の使用により、取付基部15が疲労した場合には、止着部材20とともに取付基部15を交換すればよい。このとき、取付基部15の固定箇所15aの位置を変更することで、かつらベース10の特定部分が疲労することを防止でき、かつら2の長寿命化を図ることができる。
(4)環状に接着した止着部材20の非接着箇所(一端側20Aと他端側20Bとの間)を切断することによって、装着者の頭部から簡単にかつら2を取り外すことが可能である。装着者の頭部からかつら2を取り外した後は、専用の作業スペースなどに移動して、かつら2の点検やメンテナンス、新しい止着部材20の取付作業などを効率よく行うことが可能である。
(5)かつら2から分離した止着部材20は、装着者の自毛100の方に残り、止着部材20に付着した接着剤を除去剤で溶かして、自毛100から簡単に取り除くことができる。接着剤や除去剤は、使い捨ての止着部材20にしか付着せず、接着剤や除去剤でかつらベース10や取付基部15がダメージを受けることはない。このような止着部材20の除去作業は、かつら2を完全に取り外した状態で行うことができるので、作業効率が極めて良く、装着者に痛みやストレスを感じさせず、スムーズに進めることが可能である。
(6)止着部材20の外側になる面に、反射防止手段としてのネット状部材22を貼着しているので、かつらベース10の内側に隠れた複数の止着部材20、20、20・・・の反射を抑え、かつら2の外観をより自然に見せることができる。
(7)取付基部15をフィルム又はシート状としたことにより、薄く柔軟な取付基部15及び止着部材20が、装着者の頭部とかつらベース10の裏面との間に平らに収まり、装着者に違和感を与えず、かつらの装着感を良好にすることができる。
1 かつら
10 かつらベース
11 毛髪
12A 人工皮膚(生え際用)
12B 人工皮膚(分け目、つむじ用)
13 第1のレール部材(取付基部)
13a 固定箇所
13b 非固定部
14 第2のレール部材(取付基部)
14a 固定箇所
14b 非固定部
15 取付基部
15a 固定箇所
15b 非固定部
151 透明樹脂フィルム(基材)
152 ネット状部材(反射防止手段)
16 ベース縁縫製部
20 止着部材
20A 一端側
20B 他端側
21 透明樹脂フィルム(基材)
21a 凹部又は凸部
21b 微小突起
22 ネット状部材(反射防止手段)
23 折り目線
24 スリット
25a、25b、25c 複数のスリット
30 スティック
40 補強シート(又はフィルム)
100 装着者の自毛
105 根本
200 鋏

Claims (12)

  1. かつらベースの裏面外周に沿って固定されたフィルム、シート、紐又は糸状の部材からなる取付基部と、
    フィルム又はシート状の部材であって、装着者の自毛を通すためのスリットを有する止着部材と、を備え、
    前記取付基部が、間隔をおいた2つ以上の固定箇所を有し、2つの前記固定箇所の間が、前記かつらベースの裏面に対して非固定部になっており、
    前記止着部材が、前記取付基部の非固定部に挿通され、前記スリットに装着者の自毛され、前記止着部材の一端側と他端側との間に前記自毛を挟んだ状態で、前記止着部材の一端側と他端側と接着される、ことを特徴とするかつら。
  2. かつらベースの裏面外周に固定されたフィルム又はシート状の取付基部と、
    フィルム又はシート状の部材であって、装着者の自毛を通すためのスリットを有する止着部材と、を備え、
    前記取付基部が、間隔をおいた2つ以上の固定箇所を有し、2つの前記固定箇所の間が、前記かつらベースの裏面に対して非固定部になっており、
    前記止着部材が、前記取付基部の非固定部に挿通され、前記スリットに装着者の自毛され、前記止着部材の一端側と他端側とを前記取付基部の上で互いに重ね合わせ、前記止着部材の一端側と他端側との間に前記自毛を挟んだ状態で、前記止着部材の一端側と他端側と接着される、ことを特徴とするかつら。
  3. かつらベースの裏面外周に略平行に固定された紐状体又は糸状体である、少なくとも2本のレール部材と、
    フィルム又はシート状の部材であって、装着者の自毛を通すためのスリットを有する止着部材と、を備え、
    少なくとも一のレール部材が、間隔をおいた2つ以上の固定箇所を有し、2つの前記固定箇所の間が、前記かつらベースの裏面に対して非固定部になっており、
    前記止着部材の一端側、他のレール部材に固定されるとともに、
    前記止着部材の他端側、前記一のレール部材の非固定部に挿通されて巻き返され、前記スリットに装着者の自毛され、前記止着部材の他端側と一端側との間に前記自毛を挟んだ状態で、前記止着部材の他端側一端側に接着される、ことを特徴とするかつら。
  4. 前記他のレール部材が、間隔をおいた2つ以上の固定箇所を有し、2つの前記固定箇所の間が、前記かつらベースの裏面に対して非固定部になっており、
    前記止着部材の一端側、前記他のレール部材の非固定部に巻き返され、当該非固定部に接着されることなく、前記止着部材の一端側どうし袋状に接着されるとともに、
    前記止着部材の他端側、前記一のレール部材の非固定部に挿通されて巻き返され、前記スリットに装着者の自毛され、前記止着部材の他端側と一端側との間に前記自毛を挟んだ状態で、前記止着部材の他端側一端側に接着される、請求項3に記載のかつら。
  5. 前記取付基部及び前記止着部材の少なくとも一方が、樹脂フィルム又はシートからなる基材と、当該基材の少なくとも外側になる面の光の反射を抑えるための反射防止手段とを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のかつら。
  6. 前記反射防止手段が、前記基材の少なくとも外側になる面に貼着されたネット状部材である、請求項5に記載のかつら。
  7. 前記反射防止手段が、前記基材の少なくとも外側になる面に施された粗面処理である、請求項5に記載のかつら。
  8. 前記止着部材を構成する、前記基材の接着する側の面に、多数の微小突起設けられた、請求項5〜7のいずれか1項に記載のかつら。
  9. 各レール部材が、それぞれ1本の長い紐状の部材からなり、互いに平行な2本のレール部材の一方が、前記かつらベースの裏面外周の縁部に沿って配設され、他方のレール部材が、前記一方のレール部材の内側に略平行に配設され、各レール部材の互いに対応する位置に、複数の前記固定箇所設けられることにより、互いに対応する複数の前記非固定部形成された、請求項3〜8のいずれか1項に記載のかつら。
  10. 前記かつらベースにおける毛髪の生え際、分け目又はつむじに対応する部分の少なくとも1つに、頭皮を模した合成樹脂又は織布からなる人工皮膚配設された、請求項1〜9のいずれか1項に記載のかつら。
  11. 前記かつらベース全体がネット状部材からなり、当該ネット状部材の裏面外周に、合成樹脂又は織布からなる補強フィルム又はシート配設され、当該補強フィルム又はシートを介して各レール部材配設された、請求項1〜10のいずれか1項に記載のかつら。
  12. 前記かつらベース全体が、合成樹脂製の人工皮膚からなる、請求項1〜11のいずれか1項に記載のかつら。
JP2012179807A 2011-12-26 2012-08-14 かつら Active JP6050049B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012179807A JP6050049B2 (ja) 2011-12-26 2012-08-14 かつら
CN201210575442.XA CN103169185B (zh) 2011-12-26 2012-12-26 假发

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011283006 2011-12-26
JP2011283006 2011-12-26
JP2012179807A JP6050049B2 (ja) 2011-12-26 2012-08-14 かつら

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013151772A JP2013151772A (ja) 2013-08-08
JP6050049B2 true JP6050049B2 (ja) 2016-12-21

Family

ID=49048314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012179807A Active JP6050049B2 (ja) 2011-12-26 2012-08-14 かつら

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6050049B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6486036B2 (ja) * 2014-08-29 2019-03-20 株式会社アートネイチャー かつら止着部材、かつら、かつらの修繕方法及びかつらの装着方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4606359A (en) * 1981-06-10 1986-08-19 West Coast Hair Products, Inc. Hairpiece construction
JPH0519287Y2 (ja) * 1988-06-30 1993-05-21
JP2529757Y2 (ja) * 1991-09-17 1997-03-19 株式会社アデランス かつら止着部材
JP3886070B2 (ja) * 1997-06-05 2007-02-28 株式会社アデランス かつら並びにかつらの止着方法
CA2514044A1 (en) * 2003-07-28 2005-02-03 Aderans Co., Ltd. Double-stick adhesive tape for wig and wig provided with the same
WO2008149697A1 (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Aderans Holdings Co., Ltd. かつら固定用部材とこのかつら固定用部材を用いたかつらの固定方法
JP5260189B2 (ja) * 2008-08-29 2013-08-14 株式会社アートネイチャー かつら取付方法、及び、毛束取付方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013151772A (ja) 2013-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3866831B2 (ja) かつら止着用部材、かつら止着用部材のかつら台材への取付け方法並びにかつらの止着方法
TWI396510B (zh) 用於黏著自黏式頭髮延伸的方法及自黏式頭髮延伸系統
JP4879666B2 (ja) 自己粘着性ヘアエクステンションを頭部毛髪に取り付ける方法およびこの方法に用いるヘアエクステンション
WO2012026315A1 (ja) つけまつ毛、つけまつ毛用取付けテープ及びつけまつ毛の装着方法
CA2688566A1 (en) Apparatus for fixing a wig and method for fixing a wig using the apparatus
KR20120113243A (ko) 범용 가발, 가발의 장착 방법 및 커스터마이즈 가발
KR200438702Y1 (ko) 접착부재가 구비되는 인조 속눈썹
JP6050049B2 (ja) かつら
JP2009541605A5 (ja)
US8863760B2 (en) Apparatus and methods for hair extensions
CN103169185B (zh) 假发
JP2010285730A (ja) 付け睫毛
US20140083445A1 (en) Method and device for applying hair extensions
JP4576634B2 (ja) 毛髪用止着具、この止着具を用いたかつら及びその装着方法
JPS62133103A (ja) ヘアピ−ス用骨組
JP2011084830A (ja) かつら
JPH1181021A (ja) かつら並びにその止着方法
JP6486036B2 (ja) かつら止着部材、かつら、かつらの修繕方法及びかつらの装着方法
JP2015074845A (ja) かつら
JP5468948B2 (ja) カツラ
JP7071176B2 (ja) かつら及びその装着方法
WO2024038649A1 (ja) 汎用かつら
JP2953652B2 (ja) かつら
JPH0532492Y2 (ja)
JP4351301B2 (ja) かつら並びにかつらの止着方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150316

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150330

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6050049

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250