JP6049656B2 - ボンド研磨物品 - Google Patents

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Description

以下は、ボンド研磨材、特に微結晶アルミナ砥粒を取込んだボンド研磨物品に関する。
研磨工具は一般に、材料除去の利用分野向けにボンド材料の内部に含まれる砥粒を有するように形成されている。超砥粒(例えばダイヤモンドまたは立方晶窒化ホウ素(CBN))または種添加(さらには種無添加)焼結ゾルゲルアルミナ砥粒は、微結晶アルファアルミナ(MCA)砥粒とも呼ばれ、このような研磨工具において利用でき、さまざまな材料上で優れた研削性能を提供するものとして公知である。ボンド材料は有機材料、例えば樹脂、または無機材料、例えばガラスまたはビトリファイド材料であり得る。詳細には、ビトリファイドボンド材料を用いMCA粒子または超砥粒を含むボンド研磨工具は、一貫性があり改善された研削性能を必要とする精密金属部品および他の産業用コンポーネントを研削するために商業的に有用である。
一部のボンド研磨工具、特にビトリファイドボンド材料を利用するボンド研磨工具は、高温での形成プロセスを必要とし、これは、砥粒に対し不利な影響を及ぼす可能性がある。事実、研磨工具を形成するのに必要なこのような高温においては、ボンド材料は砥粒特にMCA粒子と反応し、研磨材の無欠性を損なって、粒子の鋭利度および性能特性を低減させる可能性があることが認識されている。結果として、業界は、形成プロセス間の砥粒の高温劣化を阻止する目的でボンド材料を形成するのに必要な形成温度の低下に向かって移行してきた。
例えば、MCA粒子とビトリファイドボンド間の反応量を低減させるために、米国特許第4,543,107号明細書は、約900℃という低い温度で焼成するのに適した組成物を開示している。代替的なアプローチにおいて、米国特許第4,898,597号明細書は、低焼成温度のガラス質ボンドに適した少なくとも40%のフリット材料を含むボンド組成物を開示している。1100℃未満の温度そして実際には1000℃未満の温度で形成できるボンド材料を利用するこのようなボンド研磨物品としては、米国特許第5,203,886号明細書、米国特許第5,401,284号明細書、米国特許第5,536,283号明細書および米国特許第6,702,867号明細書が含まれる。それでもなお、業界はひきつづき、このようなボンド研磨物品の性能の改善を必要としている。
一態様によると研磨物品は、ボンド材料内部に含まれる微結晶アルミナを含む砥粒を有する研磨体を含み、このボンド材料は、少なくとも約15モル%のアルミナ合計含有量を有する。
別の態様によると、研磨物品は、ガラス質ボンド材料内部に含まれる微結晶アルミナで製造された砥粒を有する研磨体を含み、ガラス質ボンド材料は、少なくとも約15モル%というモル%単位のアルミナ合計含有量[CAl2O3]を含む。ガラス質ボンド材料は、さらに、モル%単位のシリカ合計含有量[CSiO2]を含み、ガラス質ボンド材料の[CAl2O3]/[CSiO2]比は少なくとも約0.2である。
別の態様において、研磨物品は、ガラス質ボンド材料の内部に含まれる微結晶アルミナで製造された砥粒を有する研磨体を含み、ガラス質ボンド材料は、少なくとも約15モル%のアルミナ合計含有量[CAl2O3]、約70モル%以下のシリカ合計含有量[CSiO2]を含み、酸化カリウム(KO)、酸化ナトリウム(NaO)および酸化リチウム(LiO)からなるアルカリ化合物の群から選択される酸化アルカリ化合物の合計含有量[Caoc]は約15モル%以下である。
さらに別の態様によると、研磨物品は、ガラス質ボンド材料の内部に含まれる微結晶アルミナを含む砥粒を有する研磨体を含み、ガラス質ボンド材料は約1.0重量%以下の粒子溶解係数(grain dissolution factor)を含む。
さらに別の態様において、研磨物品は、ガラス質ボンド材料の内部に含まれる微結晶ア
ルミナを含む砥粒を有する研磨体を含み、ガラス質ボンド材料は、[ΔAl]=([VBMAl2O3−PBMAl2O3]/[PBMAl2O3]の等式により計算した場合に約15.0モル%という粉末ボンド材料のアルミナ含有量[PBMAl2O3]とガラス質ボンド材料の合計アルミナ含有量[VBMAl2O3]の間の合計アルミナ含有量の変化[ΔAl]によって測定される砥粒の溶解を削減するのに充分な量のアルミナを有する粉末ボンド材料から形成されている。
一態様によると、研磨物品の形成方法は、微結晶アルミナを含む砥粒をボンド材料粉末と混合するステップであって、ボンド材料粉末が少なくとも約15モル%のアルミナを含むステップと、混合物を未加工物品の形に形成するステップとを含む。この方法にはさらに、未加工物品を少なくとも約800℃の焼成温度まで加熱して、ガラス質ボンド材料内部に含まれる砥粒を有する研磨物品を形成するステップが含まれる。
添付図面を参照することによって、当業者は本開示をより良く理解し、その数多くの特徴および利点が明らかになるかもしれない。
一実施形態に係る研磨物品の形成方法を示す流れ図である。 一実施形態にしたがって形成された試料および従来の試料についての動力消費量対研削サイクル数の関係を示すプロットである。 一実施形態にしたがって形成された試料および従来の試料についての真直度対研削サイクル数の関係を示すプロットである。
異なる図面中での同じ参照番号の使用は、類似のまたは同一の品目を表わす。
以下は、一般には研磨物品、詳細にはボンド材料内部に含まれる砥粒を用いるボンド研磨物品に向けられている。このような研磨物品は、材料除去の利用分野、例えば工作物に仕上げ加工および/または研削を施すためのさまざまな業界における材料除去の利用分野において有用である。研磨物品は、さまざまな仕上げ加工用工具例えば、ホイール、コーン、コップ形状の物品、ホーンおよび/または砥石を製造するように整形および分粒可能である。
図1は、一実施形態に係る研磨物品の形成方法を示す流れ図である。示されている通り、このプロセスは、ステップ101で砥粒をボンド材料粉末と混合することによって開始される。一実施形態によると、砥粒は酸化物などの無機材料を含むことができる。より詳細には、砥粒は微結晶アルミナ(MCA)粒子を含むことができる。
MCAまたはゾルゲルアルミナ粒子は、好ましくは、種添加または種無添加ゾルゲルプロセスのいずれかにより生産される。本明細書で使用される「ゾルゲルアルミナグリット」という用語は、酸化アルミニウム一水和物のゾルを解膠してゲルを形成するステップと、ゲルを乾燥させ焼成してそれを焼結させるステップと、次に焼結ゲルを破砕し、篩にかけ、分粒してアルファアルミナ微結晶から成る多結晶粒(例えば少なくとも約95%のアルミナ)を形成するステップとを含むプロセスによって作られたアルミナグリットのことである。アルファアルミナ微結晶に加えて、初期ゾルはさらに、最高15重量%のスピネル、ムライト、二酸化マンガン、チタニア、マグネシア、希土類金属酸化物、ジルコニア粉末またはジルコニア前駆体(これはより大量、例えば40重量%以上で添加可能である)または他の相容性ある添加剤またはその前駆体を含んでいてよい。これらの添加剤は多くの場合、破壊靱性、硬度、脆性、破壊力学または乾燥挙動などの特性を修正するために含み入れられる。焼結ゾルゲルアルファアルミナ粒子の調製は、他の箇所で詳述される。このような調製の詳細は、例えば、その内容が参照により本明細書に援用されている米国特許第4,623,364号明細書、4,314,827号明細書および5,863,308号明細書中に見出されるかもしれない。
MCA粒子という用語は、少なくとも95%の理論密度および500グラムで少なくとも18GPaのビッカース硬度(500グラム)を有する少なくとも60%のアルファアルミナ微結晶を含むあらゆる粒子を含むように定義される。焼結ゾルゲルアルファアルミナ粒子は、アルファアルミナ微結晶中に分散されたアルファアルミナ以外の材料の板状体を含んでいてよい。一般に、アルファアルミナ粒子および板状体は、この形態で作られた場合、サイズがサブミクロンである。本発明において有用であるMCA砥粒調製物およびMCA砥粒タイプのさらなる詳細は、米国特許第4,623,364号明細書および4,314,827号明細書中に開示されている基本的技術を引用する数多くの他の特許および公報のいずれか1つに見出されるかもしれない。
砥粒内で用いられる微結晶アルミナは、1ミクロン未満の結晶子サイズを有し得る。実際に、一部の場合において、微結晶アルミナは約0.5ミクロン未満、そして詳細には約0.1〜約0.2ミクロンの範囲内の平均結晶子サイズを有し得る。
さらに、本明細書の実施形態のボンド研磨物品は、一定含有量の二次砥粒を利用してよいということがわかる。二次砥粒が使用される場合、このような砥粒は、工具の合計砥粒の約0.1〜約97体積%、より好ましくは約30〜約70体積%を提供することができる。使用してよい二次砥粒としては、酸化アルミナ、炭化ケイ素、立方晶窒化ホウ素、ダイヤモンド、フリント(flint)およびガーネット粒子そしてその組合せが含まれるが、これらに限定されない。したがって、本明細書中の一部の研磨物品は、それが、MCAで製造された砥粒の第1の部分と、超砥粒、微結晶アルミナおよびその組合せからなる材料群から選択される第2の部分とを含むような形で、砥粒の混合物を利用してよい。
ボンド材料粉末に関しては、無機材料、詳細にはガラス質ボンドを有する最終形成済み研磨物品の形成を容易にする無機材料を使用してよい。すなわち、最終形成済み研磨物品は、一定含有量の非晶相を有するガラス質ボンドを有することができる。詳細には、本明細書中の実施形態の最終形成済みボンド研磨物品は、本質的に非晶相で構成されたボンド材料を含み得る。
特定の場合において、ボンド材料粉末は、酸化物などの無機材料を含むことができる。とりわけボンド材料粉末は、最終形成済みガラス質ボンド材料を形成するために適しているフリット材料を含むことができる。フリット材料は、最初に高温(例えば1000℃以上)まで焼成し、冷却し、圧砕しかつ分粒して、粉末化材料(「フリット」)を形成することにより形成される、ガラスから形成された粉末材料を含み得る。フリットはこのとき、シリカおよび粘土などの原料からガラスを作るために使用される初期焼成温度よりもはるかに低い温度で溶融させられるかもしれない。
以下の段落では、本来であればボンド構成成分の初期混合物であるボンド材料粉末中に使用されてよい幾つかの含有量および幾つかの組成物を示す。混合物を形成する上での一部の組成物の特定の量に対して言及されている場合であっても、研磨物品において必ずしも初期ボンド材料粉末と全く同じ組成を有する最終ガラス質ボンド材料を形成しないかもしれないということがわかるだろう。詳細には、最終ガラス質ボンド材料内に存在する一部の酸化物化合物の量は、初期ボンド材料粉末の内部に存在する同じ酸化物化合物の量と異なるかもしれないが、他の酸化物構成成分の量は実質的に不変のままにとどまってよい。
本明細書中の実施形態は、フリット材料を有するボンド材料粉末を利用することができる。フリット材料は、シリカ、アルカリ性酸化物(alkaline oxide)化合物、アルカリ土類酸化物化合物などの酸化物およびその組合せから形成されてよい。フリット材料は、最終形成済みボンド研磨材中におけるビトリファイドボンド材料の適切な形成を促進する。フリット材料は、ボンド材料粉末がフリット材料のみで構成されるように、ボンド材料粉末の最高100%の量で提供され得るが、特定の場合において、ボンド材料粉末はボンド材料粉末の総重量に対して約10重量%〜約60重量%のフリット材料を含み得る。
一実施形態によると、ボンド材料粉末は、一定含有量のシリカ(SiO)を含むことができる。例えば本明細書中の実施形態は、少なくとも約35モル%のシリカから形成されたボンド材料粉末を利用してよい。他の実施形態において、シリカの量はより大きいもの、例えば少なくとも約40モル%、例えば少なくとも約45モル%、そして詳細には約35〜約60モル%の範囲内のシリカ、例えば約40モル%〜約55モル%であり得る。
フリット材料は同様に、例えば酸化アルミニウム(すなわちアルミナ)を含む特定含有量の材料を含んでいてもよい。特定含有量のアルミナを有するフリット材料を提供することにより、アルミナが富化されている第1の液相が熱処理中に容易に形成されるかもしれず、こうして、第1の液相による砥粒の溶解が制限されるかもしれない。フリット材料内のアルミナの特に適切な含有量としては、フリット材料の総モル数の少なくとも約20モル%、例えば少なくとも約25モル%、少なくとも約30モル%、少なくとも約40モル%さらには少なくとも約50モル%が含まれ得る。さらに、アルミナの総量は、例えば約20モル%〜約75モル%、例えば約20モル%〜約65モル%、さらには約20モル%〜約50モル%の範囲内に制限されてよい。
さらに、最終形成ボンド材料は、一定含有量の酸化アルカリ(alkali oxide)化合物を有するボンド材料粉末から形成可能である。酸化アルカリ化合物は、酸化リチウム(LiO)、酸化カリウム(KO)、酸化ナトリウム(NaO)、酸化セシウム(CsO)およびその組合せなどの、周期表中に第1A族元素として示されているアルカリ種を用いた酸化物化合物および/または錯体である。
一実施形態によると、ボンド材料粉末は、約18モル%以下の合計酸化アルカリ化合物で形成され得る。他の場合において、ボンド材料粉末は、より少ない酸化アルカリ化合物、例えばボンド材料粉末の総モル数の約16モル%以下、約15モル%以下、約12モル%以下、約10モル%以下、さらには約8.0モル%以下程度のアルカリ性酸化物化合物から形成されている。本明細書中の特定の実施形態は、約2.0モル%〜約18モル%、たとえば約5.0モル%〜約16モル%、約8.0モル%〜約15モル%、さらには約8.0モル%〜約12モル%の範囲内の合計含有量の酸化アルカリ化合物を有するボンド材料粉末を形成するかもしれない。
ボンド材料粉末は、一部の低温ボンド組成物中でより多く見られるかもしれない酸化リチウムを極めて低含有量で含み得る。例えば、一部の実施形態において、ボンド材料粉末は、ボンド材料粉末の総モル数の8.0モル%未満の酸化リチウム、例えば約6.0モル%未満の酸化リチウム、約5.0モル%未満の酸化リチウム、さらには約4.0モル%未満の酸化リチウムから形成され得る。特定の実施形態は、約1.0モル%〜約8.0モル%例えば約2.0モル%〜約6.0モル%、さらには約3.0モル%〜約6.0モル%の範囲内の量の酸化リチウムを使用してよい。
ボンド材料粉末は、モル%単位で測定されるあらゆる他の酸化アルカリ材料の含有量未満であり得る特定含有量の酸化カリウムから形成され得る。事実、一部のボンド材料粉末組成物は、ボンド材料粉末の総モル数の約6.0モル%以下、例えば約5.0モル%以下、約4.0モル%以下、さらには約3.0モル%以下程度の量の酸化カリウムを含んでいてよい。さらに、ボンド材料粉末は、約0.01モル%〜約6.0モル%、例えば約0.1モル%〜約5.0モル%、さらには約0.2モル%〜約5.0モル%の範囲内の量の酸化カリウムから形成され得る。
ボンド材料粉末は、特定含有量の酸化ナトリウムから形成され得る。とりわけ、酸化ナトリウムの含有量は、酸化カリウムまたは酸化リチウムなどの他のどの個別の酸化アルカリ化合物の量よりも多くてよい。一部のボンド材料粉末組成物においては、酸化ナトリウムの量は酸化カリウムまたは酸化リチウムの量の少なくとも2倍多い。他のボンド材料粉末組成物は、酸化カリウムまたは酸化リチウムよりも少なくとも約3倍多い、少なくとも約4倍多い、そして詳細には約2倍〜約5倍多い量の酸化ナトリウムを有することができる。
一部の実施形態について、ボンド材料粉末は、その総モル数の少なくとも約6.0モル%の酸化ナトリウムから形成され得る。他の例において、ボンド材料粉末は、少なくとも約8.0モル%、少なくとも約10モル%、少なくとも約12モル%、さらには少なくとも約14モル%の酸化ナトリウムから形成され得る。一部のボンド材料粉末は、約6.0モル%〜約18モル%、例えば約8.0モル%〜約16モル%、例えば約10モル%〜約15モル%の範囲内の量の酸化ナトリウムを含む。
最終ガラス質ボンド材料は、一定含有量のアルカリ土類酸化物化合物から形成され得るボンド材料粉末から形成され得る。アルカリ土類酸化物化合物は、元素周期表の第2A族中に存在するアルカリ土類元素由来の2価の種を取込んだ酸化物化合物および錯体である。すなわち例えば、適切なアルカリ土類酸化物化合物としては、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)、酸化ストロンチウム(SrO)、酸化バリウム(BaO)およびその組合せが含まれ得る。
一実施形態によると、使用されるボンド材料粉末は、ボンド材料粉末の総モル数の約15モル%以下の合計アルカリ土類酸化物化合物から形成され得る。他の場合において、アルカリ土類酸化物化合物の含有量はより少ないもの、例えば約12モル%以下、約10モル%以下、約8.0モル%以下、約6.0モル%以下、約5.0モル%以下、さらには約4.0モル%以下程度である。本明細書中の特定の実施形態は、約0.05モル%〜約15モル%、例えば約0.1モル%〜約12モル%、約0.1モル%〜約10モル%、約0.1モル%〜約8.0モル%さらには約0.5モル%〜約5.0モル%の範囲内のアルカリ土類酸化物化合物の合計含有量を使用してよい。
アルカリ土類酸化物化合物のうち、酸化マグネシウムは、一部のボンド材料粉末組成物について他のアルカリ土類酸化物化合物と比べて最大の含有量で存在してよい。例えば、ボンド材料粉末内部の酸化マグネシウムの充分な量としては、ボンド材料粉末の総モル数の少なくとも約0.5モル%、例えば少なくとも約1.0モル%、少なくとも約1.5モル%の酸化マグネシウム、そして詳細には約0.5モル%〜約5.0モル%または約0.5モル%〜約3.0モル%が含まれ得る。
ボンド材料粉末は、一定含有量の酸化カルシウムを含むことができる。詳細には、酸化カルシウムの含有量は酸化マグネシウムの含有量より少ないものであり得るが、これは、全てのボンド材料粉末について必ずしもあてはまるわけではない。例えば、本明細書中の実施形態は、ボンド材料粉末の総モル数の約5.0モル%以下、例えば約3.0モル%以下、約2.0モル%以下、さらには約1.0モル%以下の酸化カルシウムから形成されたボンド材料粉末を使用してよい。ボンド材料粉末の特定のミックスは、約0.01モル%〜約5.0モル%、例えば約0.05モル%〜約3.0モル%、さらには約0.05モル%〜約1.0モル%の酸化カルシウムから形成され得る。一部の場合、ボンド材料粉末は本質的に酸化カルシウムを含まない可能性がある。
ボンド材料粉末内部の酸化バリウムの量は制限され得、詳細には酸化マグネシウムおよび/または酸化カルシウムの含有量よりも少ないものであり得る。例えば、本明細書中の実施形態は、ボンド材料粉末の総モル数の約5.0モル%以下の酸化バリウム、例えば約3.0モル%以下、約2.0モル%以下、さらには約1.0モル%の酸化バリウムから形成されたボンド材料粉末を使用してよい。とりわけ、ボンド材料粉末は、約0.01モル%〜約5.0モル%、例えば約0.05モル%〜約3.0モル%、さらには約0.05モル%〜約1.0モル%の酸化バリウムから形成され得る。一部の場合、ボンド材料粉末は本質的に酸化バリウムを含まない可能性がある。
本明細書中の実施形態によると、最終ガラス質ボンド材料は、特定含有量のアルミナ(Al)を有するように形成され得る、ボンド材料粉末から形成され得る。とりわけ、ボンド材料粉末は、形成中にボンド材料を飽和させ、ボンド材料による粒子の溶解の熱力学的ポテンシャルを削減するため特に高い含有量のアルミナから形成され得る。例えば、本明細書中の実施形態は、少なくとも約14モル%、少なくとも約14.5モル%、少なくとも約15モル%、少なくとも約15.5モル%、少なくとも約16モル%、少なくとも約16.5モル%、少なくとも約17モル%、少なくとも約18モル%、少なくとも約19モル%、さらには少なくとも約20モル%の量のアルミナから形成されたボンド材料粉末を使用してよい。さらに、アルミナ含有量は、ボンド材料粉末組成物が、約14モル%〜約30モル%、約14モル%〜約25モル%、約14モル%〜約23モル%、約14モル%〜約20モル%、約14モル%〜約19モル%、約14モル%〜約18モル%、約15モル%〜約18モル%、さらには約16モル%〜約18モル%のアルミナを含むような形で、制限されてよい。
上記酸化物種に加えて、最終ガラス質ボンドは、一部の低温ボンド組成物に比べると極めて少量であるかもしれない特定含有量の酸化リン(P)を有するボンド材料粉末から形成されてもよい。例えば、ボンド材料粉末は、1.0モル%未満の酸化リンから形成され得る。他の実施形態では、ボンド材料粉末は、約0.5モル%未満の酸化リンから形成され得る。特定の場合において、ボンド材料粉末は、それが本質的に酸化リンを含まないような形で形成され得る。
さらに、ボンド材料粉末は、特定含有量の酸化ホウ素(B)から形成され得る。例えば、ボンド材料粉末は、少なくとも約5.0モル%、少なくとも約8.0モル%、少なくとも約10モル%、少なくとも約12モル%、さらには少なくとも約15モル%の酸化ホウ素から形成されてよい。一部の場合において、ボンド材料粉末は、約5.0モル%〜約25モル%、例えば約5.0モル%〜20モル%、約10モル%〜約20モル%、さらには約12モル%〜約18モル%の酸化ホウ素から形成され得る。
上述の一部の種に加えて、追加の金属酸化物化合物を混合物に加えて、最終的ガラス質ボンド材料の形成を促すことができる。一部の適切な追加の化合物は、例えば酸化亜鉛、酸化鉄、酸化マンガン、酸化チタン、酸化クロム、酸化ジルコニウム、酸化ビスマスおよびその組合せを含めた(但しこれらに限定されない)、遷移金属元素の酸化物を含み得る。追加の金属酸化物化合物の各々は、例えば約5.0モル%以下、約3.0モル%以下さらには約1.0モル%以下のわずかな量で存在してよい。
砥粒とボンド材料粉末の混合物を製造した後、他の材料をこの混合物に添加してよいことがわかる。例えば、物品の形成を容易にするために、結合剤などの一部の有機化合物を混合物に添加してよい。1つの特定の実施形態によると、混合物は、一定含有量のポリエチレングリコール、動物性膠、デキストリン、マレイン酸、ラテックス、ワックスエマルジョン、PVA、CMCおよび他の有機および/または無機結合剤を含むことができる。
さらに、最終形成済みボンド研磨物品の形成を容易にするために混合物内部に他の添加剤を提供してよい。例えば、適切な添加剤には、中空ガラスビーズ、粉砕したクルミの殻、プラスチック材料または有機化合物のビーズ、発泡ガラス粒子および発泡アルミナ、細長い粒子、繊維およびその組合せを含む(ただしこれらに限定されない)細孔形成剤が含まれ得る。他のタイプの充填材料としては、無機材料、例えば最終形成済み研磨物品に色を与えることのできる顔料および/または染料が含まれ得る。
ステップ101で混合物を形成した後、プロセスは、ステップ103で混合物を形成して未加工物品を形成することによって続行可能である。未加工物品とは、高密度化を補完するために完全に熱処理されていなくてよい(すなわち完全に焼成されていなくてよい)仕上げ加工されていない物品を意味する。一実施形態によると、混合物を形成するプロセスには、混合物を意図された最終形成済みボンド研磨物品の形状に類似する特定の形状にプレス加工するプレス加工作業が含まれ得る。プレス加工作業は、冷間プレス加工作業として行なわれてよい。適切な圧力は、約10トン〜約300トンの範囲内であり得る。
ステップ103で混合物を適切に形成した後、ステップ105で、ガラス質ボンド材料内部に含まれる砥粒を有する研磨物品を形成するように未加工物品を加熱することによってプロセスを続行することができる。未加工物品を加熱するプロセスは、少なくとも約800℃の焼成温度まで炉内で未加工物品を加熱して研磨物品を形成するステップを含むことができる。焼成は、一般には、炉の設定温度によって測定されるビトリファイドボンド材料を形成するのに適した温度で実施される。本明細書の実施形態の形成プロセスは、例えば少なくとも約825℃、少なくとも約850℃、少なくとも約875℃、少なくとも約900℃、少なくとも約910℃、少なくとも約950℃、少なくとも約、少なくとも約1000℃、少なくとも約1050℃、少なくとも約1100℃、少なくとも約1150℃、少なくとも1200℃、少なくとも約1250℃、さらには少なくとも約1300℃などのとりわけ高い焼成温度を使用してよい。本明細書中の実施形態のボンド研磨物品を形成するために用いられる焼成温度は、約800℃〜約1400℃の範囲内、例えば約800℃〜約1300℃の範囲内、例えば約900℃〜約1400℃の範囲内、例えば約900℃〜約1300℃の範囲内、さらには1100℃〜約1400℃の範囲内にあり得る。
一般に、焼成は、空気を含むように、環境大気中で実施可能である。一般に、焼成のためのピーク温度の持続時間は、少なくとも約1時間、詳細には約1〜10時間の範囲内であり得る。ガラス質ボンド材料内に含まれる砥粒を有するボンド研磨物品を形成するに充分な程度に物品を加熱した後、物品を冷却することができる。本明細書中の実施形態は、自然および/または制御型冷却プロセスを使用してよい。
本明細書の実施形態のボンド研磨物品は、ボンド材料内に含まれる砥粒を含むことができ、ここで、ボンド材料は非晶相を有するガラス質材料である。一部の組成物(例えばアルカリ性酸化物化合物、シリカ、アルミナ、酸化ホウ素など)の特定の含有量は高温形成プロセス中に変化し得、このため最終形成済みボンド研磨物品は、初期混合物中のこのような組成物の含有量に比べて異なる含有量でこのような組成物を有することになる点が指摘される。本明細書中の実施形態のボンド研磨物品は、一部の構成成分の一定含有量そして詳細には研磨物品の形成を促進するようなアルミナ含有量および一部の構成成分の特定の比を研磨物品の最終ボンド材料が有するように形成される。
ここで、最終形成済み研磨物品におけるガラス質ボンド材料のいくつかの面に言及する。以下で認識される通り、最終形成済み研磨物品のボンド材料は、有意な量の非晶相シリカを含むことができ、こうしてボンド材料の大部分が非晶質を含むようになっている。事実、ボンド材料の実質的に全ては、ボンド材料が本質的に非晶相で構成されるような形で、非晶相材料を含むことができる。さらに、ボンド材料は、幾分かの含有量の結晶相を含んでいてよい、ということがわかるが、このような結晶相の量は一般に少量(すなわち研磨物品の総体積の約50体積%未満)である。
ガラス質ボンド材料は一定含有量のシリカを有することができる。一実施形態によると、最終形成済みボンド材料は、ボンド材料内部の材料の総モル数の約70モル%以下のシリカを含むことができる。他の実施形態は、最終的ガラス質ボンド材料中に異なる量、例えば約65モル%以下、例えば約60モル%以下、約55モル%以下、さらには約50モル%以下のシリカを含むことができる。さらに、一部の実施形態において、ボンド材料は、約30モル%〜約70モル%のシリカ、35モル%〜約65モル%のシリカ、約35モル%〜約60モル%のシリカ、さらには約40モル%〜約50モル%のシリカを有することができる。
本明細書における実施形態の最終形成済みボンド材料は、特定含有量の酸化ホウ素を有することができる。例えば、最終形成済みボンド材料は、ボンド材料中の総モル数の少なくとも約5.0モル%の酸化ホウ素を有することができる。他の場合において、ボンド材料は、少なくとも約8.0モル%、例えば10モル%、例えば少なくとも約15モル%の酸化ホウ素を含むことができる。一部の実施形態において、ボンド材料は、約5.0モル%〜約30モル%、例えば約10モル%〜約25モル%、さらには約12モル%〜約18モル%の範囲内の含有量の酸化ホウ素を有する。
最終形成済みボンド材料は、本明細書中の実施形態の高温ボンド研磨物品を形成するのに適した一定のアルミナ(Al)含有量を示すことができる。例えば、ガラス質ボンド材料内部のアルミナ合計含有量は、少なくとも約15モル%、例えば少なくとも約15.5モル%、少なくとも約16モル%、少なくとも約16.5モル%、さらには少なくとも約17モル%であり得る。一部の研磨物品は、約15モル%〜約25モル%、例えば約15.5モル%〜約22モル%そして約16モル%〜約20モル%の範囲内のガラス質ボンド材料内のアルミナ合計含有量を有し得る。
とりわけ、ガラス質ボンド材料は、例えばシリカを含めた(ただしこれに限定されない)ボンド材料内部の他の種に比べた特定の比率のアルミナを有し得る。ガラス質ボンド材料は、モル%単位のシリカ合計含有量[Csio2]に比べたモル%単位のアルミナ合計含有量[CAl2O3]の一定の比を有することができ、この比[CAl2O3]/[Csio2]は少なくとも約0.2である。一部の他の実施形態において、[CAl2O3]/[CSiO2]比は、少なくとも約0.3、例えば少なくとも約0.35、少なくとも約0.4、少なくとも約0.5、さらには少なくとも約0.6であり得る。特定の場合において、[CAl2O3]/[CSiO2]比は、約0.2〜約1、例えば約0.3〜約0.9、約0.4〜約0.8、約0.3〜約0.7、さらには約0.3〜約0.6の範囲内であり得る。
その上、ガラス質ボンド材料は、アルミナの量と酸化ホウ素の量間の特定の比を含み得る。例えば、ガラス質ボンド材料は、約0.2〜約2の範囲内にあり得る、[CAl2O3]/[CB2O3]として表わされる、モル%単位のアルミナ合計含有量[CAl2O3]とモル%単位の酸化ホウ素合計含有量の比を有することができる。他の場合において、[CAl2O3]/[CB2O3]比は、約0.5〜約2、例えば約0.5〜約1.5、例えば約0.8〜約1.5、約0.8〜約1.3、さらには約0.9〜約1.2の範囲内にあり得る。
本明細書中の一部の実施形態によると、研磨物品のガラス質ボンド材料は、形成プロセス中の砥粒の溶解を軽減するように特定の組成を有するものとして形成され得る。詳細には、ガラス質ボンド材料は、ボンド材料中への砥粒の溶解を低減させるのに充分な量のアルミナを有する粉末ボンド材料から形成され得る。溶解度は、粉末ボンド材料のアルミナ含有量[PBMAl2O3]とガラス質ボンド材料の合計アルミナ含有量の間の合計アルミナ含有量の変化[ΔAl]によって測定可能である。本明細書の実施形態に係る一部の研磨物品は、等式[ΔAl]=([VBMAl2O3−PBMAl2O3]/[PBMAl2O3]によって計算される約15.0モル%以下のアルミナ含有量の変化を有する可能性がある。他の実施形態において、合計アルミナ含有量の変化は、これより少ないもの、例えば約12.0モル%以下、約10.0モル%以下、約8.0モル%以下、約6.0モル%以下、約5.0モル%以下、約3.0モル%以下、さらには約1.0モル%以下であり得る。少なくとも1つの実施形態によると、合計アルミナ含有量の変化は、0.01モル%〜約15.0モル%、例えば約0.5モル%〜約12モル%、約1.0モル%〜約12モル%、約1/0モル%〜約10モル%、そしてさらには約1.0モル%〜約8.0モル%の範囲内である。
本明細書中の実施形態の研磨物品は、ボンド材料内部に酸化アルカリ化合物の一定の合計含有量を有することができる。すなわち、最終ボンド材料内の酸化アルカリ化合物の合計量[Caoc]は、約15モル%以下であり得る。詳細には、酸化アルカリ化合物の合計含有量は、約12モル%以下、約11モル%以下、約10モル%以下、約8.0モル%以下、約6.0モル%以下、さらには約5.0モル%以下であり得る。一部の場合において、本明細書中の研磨物品は、ボンド材料が、約1.0モル%〜約15モル%、例えば約1.0モル%〜約15モル%、約2.0モル%〜約10モル%、約2.0モル%〜約8.0モル%、さらには約2.0モル%〜約5.0モル%の範囲内の酸化アルカリ化合物合計含有量を有するように形成される。
上述の通り、最終ガラス質ボンド材料を形成するのに使用されるボンド材料粉末の初期混合物は、一部の酸化アルカリ化合物、例えば酸化ナトリウムを特定量含むことができる。こうして、研磨物品のガラス質ボンド材料は、少なくとも約2.0モル%の酸化ナトリウムを含むことができる。他のボンド材料においては、酸化ナトリウムの量は、少なくとも約5.0モル%、少なくとも約6.0モル%、少なくとも約8.0モル%、そして詳細には約2.0モル%〜約20モル%、約4.0モル%〜約18モル%、少なくとも約6.0モル%〜約16モル%、少なくとも約8.0モル%〜約15モル%の範囲内であり得る。とりわけ、最終ガラス質ボンド材料内の酸化ナトリウムの量は、任意の他の酸化アルカリ化合物例えば酸化カリウムまたは酸化リチウムの量より多いものであり得る。事実、一部のガラス質ボンド材料は、酸化カリウムと酸化リチウムを組合せた合計含有量より多い酸化ナトリウムの量を有する可能性がある。
ガラス質ボンド材料は、わずかな量で存在する酸化カリウム量を有することができる。例えばガラス質ボンド材料は、約5.0モル%以下の酸化カリウム、例えば約3.0モル%以下の酸化カリウム、約2.5モル%以下の酸化カリウム、さらには約2.0モル%以下の酸化カリウムを含むことができる。一部の実施形態は、約0.01モル%〜約5.0モル%、例えば約0.1モル%〜約3.0モル%の範囲内の量の酸化カリウムを利用してよい。とりわけ、一部の実施形態において、研磨物品の最終形成済みボンド材料は本質的に酸化カリウムを含まない可能性がある。
ガラス質ボンド材料は、少ない量の酸化リチウム、詳細には酸化ナトリウムまたは酸化カリウムの量より少ない量の酸化リチウムを有し得る。例えば、ガラス質ボンド材料は、約5.0モル%以下の酸化リチウム、例えば約3.0モル%以下の酸化リチウム、約2.5モル%以下の酸化リチウム、さらには約2.0モル%以下の酸化リチウムを含む可能性がある。一部の実施形態では、約0.01モル%〜約5.0モル%、例えば約0.1モル%〜約3.0モル%の範囲内の量の酸化リチウムが使用されてよい。とりわけ、一部の実施形態では、研磨物品の最終形成済みボンド材料は本質的に酸化リチウムを含まない可能性がある。
その上、ガラス質ボンド材料は、特定の比率でアルミナの量と酸化アルカリ化合物の合計量を含むことができる。例えばガラス質ボンド材料は、少なくとも約0.8であり得る。[CAl2O3]/[Caoc]として表わされるモル%単位のアルミナ合計含有量[CAl2O3]と酸化アルカリ化合物合計含有量[Caoc]間の比を有することができる。他の実施形態において、この比の値はより大きいもの、例えば少なくとも約0.85、少なくとも約0.9、少なくとも約1.0、少なくとも約1.05、さらには少なくとも約1.1であり得る。特定の実施形態では、約0.8〜約2.5、例えば約0.8〜約2.2、約0.8〜約2.0、約0.9〜約1.8、約0.8〜約1.5、約0.9〜約1.4、約0.95〜約1.35、約1.0〜約1.3、さらには約1.1〜約1.25の範囲内の値を有する比が使用され得る。
さらに、最終形成済みボンド材料は、アルカリ土類酸化物化合物の一定含有量の[Caeoc]を含んでいてよい。特定の場合において、研磨物品は、ガラス質ボンド材料が約15モル%以下、例えば約12モル%以下、約10モル%以下、約8.0モル%以下、約5.0モル%以下さらには約3.0モル%以下のアルカリ土類酸化物化合物を含み得るような形で形成され得る。一部の実施形態によると、ボンド材料は、約0.5モル%〜約15モル%、約1.0モル%〜約10モル%、約1.0モル%〜約8.0モル%、そしてさらには約1.0モル%〜約5.0モル%のアルカリ土類酸化物化合物というアルカリ土類酸化物化合物の合計含有量を有することができる。
ガラス質ボンド材料は、特定の量のアルカリ土類酸化物化合物を含んでいてよい。例えばガラス質ボンド材料は、酸化バリウムの含有量よりも多い含有量の酸化マグネシウムを含むことができる。事実、ガラス質ボンド材料内の酸化マグネシウム含有量は、酸化カルシウムの含有量よりも大きいものであり得る。さらに詳細には、酸化マグネシウムの含有量は、酸化バリウムと酸化カルシウムを組合せた含有量よりも多いものであり得る。特定のガラス質ボンド材料は、約0.2モル%〜約5.0モル%、例えば約0.5モル%〜約3.0モル%、さらには約0.5モル%〜約2.0モル%の範囲内の量の酸化マグネシウムを含むことができる。一部のガラス質ボンド材料は、酸化カルシウムおよび/または酸化バリウムを本質的に含まなくてもよい。
ボンドは、他の材料、詳細には酸化リンなどの酸化物化合物をわずかな量で含んでいてよい。例えば、最終形成済みボンド材料は、約1.0モル%未満の酸化リン、例えば約0.5モル%未満の酸化リンを有することができる。詳細には、研磨物品の最終形成済みボンド材料は本質的に酸化リンを含まない可能性がある。
本明細書中の実施形態に係る研磨物品は、研磨体の総体積の少なくとも約34体積%の合計砥粒含有量を含むことができる。例えば、研磨体内部の砥粒含有量は、少なくとも約38体積%、少なくとも約40体積%、少なくとも約42体積%、少なくとも約44体積%、少なくとも約46体積%、さらには少なくとも約50体積%であり得る。特定の場合において、砥粒含有量は、研磨物品の総体積の約34体積%〜約60体積%、例えば約34体積%〜約56体積%、約40体積%〜約54体積%、そして詳細には約44体積%〜約52体積%の範囲内であり得る。MCA研磨材は、研磨物品の全砥粒の約1〜約100体積%、例えば研磨物品中の砥粒の総体積の約10体積%〜約80体積%、または30体積%〜約70体積%を占める可能性がある。さらに、一部の研磨物品は、0.1体積%〜60体積%の1つ以上の第2の砥粒、充填材および/または添加剤を含むことができる。
本明細書中の実施形態の研磨物品は、研磨体の総体積に対して少なくとも約4体積%のガラス質ボンド材料を含み得る。特定の場合において、研磨体は、少なくとも約5体積%のボンド、少なくとも約6体積%のボンド、少なくとも約7体積%のボンド、さらには少なくとも約8体積%のボンドを含み得る。一部の研磨物品において、研磨体は、約4体積%〜約30体積%のボンド材料、例えば約4体積%〜約25体積%のボンド、約5体積%〜約20体積%のボンドそしてさらには約6体積%〜約12体積%のボンドを含み得る。
大半の研磨工具はさまざまな多孔度を有し得るが、本明細書中の実施形態にしたがって形成された研磨体の一部は、一定の細孔含有率を示してよい。例えば、研磨体は、研磨物品の総体積の少なくとも約30体積%である気孔率を有することができる。他の場合において、気孔率はより大きいもの、例えば少なくとも約35体積%、少なくとも約40体積%、さらには少なくとも約45体積%であり得る。特定の研磨物品は、約30体積%〜約50体積%、例えば約30体積%〜約45体積%、そしてより詳細には約35体積%〜約45体積%の範囲内の細孔含有量を有することができる。
本明細書中の実施形態の研磨物品は、形成プロセス中の砥粒に対するボンド材料の攻撃によって測定される適切な砥粒無欠性レベルを示す。本明細書中の実施形態にしたがって形成された研磨物品は、砥粒の溶解について調査され、これは、およそ48体積%の微結晶アルミナ砥粒、およそ10体積%のボンド材料そしておよそ42体積%の細孔を有する試料について測定された。砥粒の溶解は、ボンドの初期アルミナ含有量と最終アルミナ含有量の差に基づいて再度計算された。最終ボンド組成は、CAMECA Corporationから入手可能なSX50機を用いたマイクロプローブ分析により測定された。10ミクロンのスポットサイズでボンド内において少なくとも平均で10個の分析ポイントを各々の測定に使用し、これを次に各試料について平均した。
本明細書中の実施形態の研磨物品は、上記試験条件にしたがって測定された場合に約1.5重量%以下の粒子溶解係数を示した。本明細書中の実施形態の一部の研磨物品は、約1.2重量%以下、約1.1重量%以下、約1.0重量%以下、約0.9重量%、例えば約0.8重量%、約0.7重量%以下、約0.5重量%以下、さらには約0.4重量%以下の粒子溶解係数を示した。さらに、一部の実施形態は、約0.01重量%〜約1.5重量%、例えば約0.01重量%〜約1.3重量%、約0.01重量%〜約1.2重量%、約0.01重量%〜約1.1重量%、約0.01重量%〜約1.0重量%、約0.01重量%〜約0.9重量%、約0.05重量%〜約0.8重量%、さらには約0.1重量%〜約0.8重量%の粒子溶解係数を示している。
実施例1
本明細書中の実施形態にしたがって形成された5つの試料(試料S1、S2、S3、S4およびS5)と従来のボンドを有する5つの従来の試料(試料CS1、CS2、CS3およびCS4)を含む一連の試料を調製した。各々の試料について粒子溶解係数を試験し、以下にこれを説明する。
最初に80〜90重量%の砥粒と、下表1に示されているアルミナ量を有する9〜15重量%の初期ボンド材料を組合わせることにより、試料S1〜S5を形成した。最初に試料S1〜S5を冷間プレス加工して、未加工物品を形成し、その後約950℃、1000℃または1050℃の焼成温度で焼成して、およそ46〜50体積%の砥粒、7〜12体積%のガラス質ボンド材料、そして残量の細孔を有する最終ボンド研磨物品を形成した。ボンド材料内のアルミナの最終含有量を、CAMECA Corporationから入手可能なSX50機を用いたマイクロプローブ分析を介して測定した。
従来の試料CS1〜CS4を、試料S1〜S5と同じプロセスにしたがって形成し、従来の試料の各々についてボンド内の初期アルミナ含有量を下表1に提供する。ボンド材料内のアルミナの最終含有量を、CAMECA Corporationから入手可能なSX50機を用いたマイクロプローブ分析を介して測定した。
全ての試料を形成した後、以下に示す等式に基づいて、各試料について粒子溶解係数を測定したが、ここで変数(例えばmGi)は表1に示されている。計算のためには、全てのアルミナ富化がアルミナ粒子溶解に由来するものと仮定されていることに留意すべきである。次に、アルミナ粒子の密度およびヘリウム比重びん法を介して測定された初期ボンドの密度を考慮に入れて、アルミナ富化量を、重量%単位の粒子損失として再計算する。
下表1のデータによって示されているように、試料S1〜S5は各々、重量パーセント単位のアルミナ粒子損失値によって示される通り、従来の試料CS1〜CS4の粒子溶解係数よりも著しく低い粒子溶解係数を有していた。試料S1〜S5は各々、従来の試料CS1〜CS4に比べて、より多い初期アルミナ含有量および、初期アルミナ含有量と最終アルミナ含有量間の有意に低いアルミナ含有量変化を示した。その機序は完全に理解されていないものの、データから、初期ボンド材料内部の一定のアルミナ含有量が粒子溶解を制限するかもしれないことが示唆されている。その上、特定の理論により拘束されることは望まないが、例えば酸化ホウ素、酸化アルカリ化合物、アルカリ土類酸化物化合物などの一部の化合物の含有量を含めた他の要因が、粒子溶解の制限の一因となることも疑われている。
実施例2
2つの試料を形成する。試料S6は本明細書中の実施形態にしたがって形成する。試料CS5は、実施例1の試料CS1と同じ特性を有する従来の試料である。とりわけ、試料S6およびCS5は、実施例1の試料と同じ構造を有するが、試料の焼成は915℃で行なう。
試料S6は、26.94重量%(18.59モル%)の出発アルミナ重量パーセントおよび28.7重量%(19.25モル%)の最終アルミナ含有量を有し、こうして本明細書中で開示されている方法にしたがって測定された場合に0.33重量%というアルミナ粒子溶解を示している。試料CS5は、16.05重量%(10.13モル%)の出発アルミナ含有量、25.5重量%(17.02モル%)の最終アルミナ含有量、ひいては、本明細書中に記載の公式および方法にしたがって測定した場合に1.70重量%というアルミナ粒子溶解を有する。したがって、試料S6は、形成プロセス中にアルミナ粒子溶解が著しく少ないことを示している。
試料S6およびCS5を内径研削作業に付し、1研削サイクルあたりのボンド研磨物品の動力消費量と同様、研削手順後の試料S6およびCS5の真直度を判定した。研削条件を、下表2に要約する。
図2および3は、テスト結果を要約している。図2は、各々の試料(すなわちS6およびCS5)についての動力対研削サイクル数のプロットを含んでいる。図3のデータは、試料S6が、全ての研削サイクルについて使用動力量が少なく、ひいては研削サイクルの各々についての平均動力消費量が低いことを示し、試料6が試料CS5に比べて改善された砥粒無欠性を有することを示唆している。
さらに、図3は、ボンド研磨物品による研削作業後に工作物中に生成される表面の直線性の尺度である、真直度と研削回数の関係を示すプロットを含む。生成された部品の真直度は、縁部とバルク領域内のホイール摩耗の均一性に関係づけすることができる。真直度の測定は、円ゲージ(Mahr Federal製Formscan 260)を用いて実施され、工作物の表面に沿ってラインプロファイルが生成される。このような測定を各部品について4回行ない、その平均を真直度の値として報告する。この試験方法は、規格ASME Y14.5M「Dimensioning and Tolerancing」にしたがったものである。示されている通り、試料S6は、試料CS5に比べてほぼ同じ真直度を示す。したがって、図2のデータと併せると、試料S6は、比較的少ない動力を使用しながら同じ品質の研削性能を実現でき、こうして試料CS5と比べてより効率の良い研削プロセスを提供する。
本明細書中の実施形態は、高温ボンド研磨物品中に微結晶アルミナ粒子を取込んだ研磨物品において、微結晶アルミナ粒子が改善された無欠性と最小限の溶解および劣化を示す研磨物品に向けられている。一般に、MCA粒子を用いた最先端のボンド研磨物品は、1000℃未満の温度で形成された低温ビトリファイドボンドの形成と使用に向けられてきた。しかしながら、本明細書中の実施形態は、形成中のMCAを含む砥粒の劣化および/または溶解を軽減しながら高温で形成可能なガラス質ボンド組成物を形成するために、ボンド材料粉末内部に一定含有量(例えば一定の比)の材料を含みいれるように形成されたボンド研磨物品に向けられている。本明細書中の実施形態は、特定のボンド組成、アルミナとシリカ間の比、アルミナと酸化ホウ素間の比、アルミナと酸化アルカリ化合物間の比、ならびに酸化ホウ素、アルカリ土類酸化物、酸化アルカリ化合物などを含む他の構成成分間の比を含めた(ただしこれらに限定されない)ボンド内部の化合物の特定の比を含めた特徴の1つ以上の組合せを使用することができる。以上では、実施形態のボンド研磨物品を記述し定義するためにさまざまな要領で組合せることのできる特徴の組合せが記載されている。この記述は、特徴の序列を説明するように意図されたものではなく、本発明を定義するために1つ以上の要領で組合せることのできる異なる特徴を説明するように意図されたものである。
以上で、具体的な実施形態およびいくつかの構成成分の関連性に対する言及は、例示的なものである。連動または関連しているものとしての構成成分に対する言及は、前記構成成分間の直接的関連性または本明細書中で論述されている方法を実施するものとして今後認識されるような1つ以上の介入する構成成分を通した間接的な関連性のいずれかを開示するように意図されたものであることがわかるだろう。したがって、以上で開示した内容は、限定的なものではなく例示的なものとしてみなされるべきであり、添付のクレームは、本発明の真の範囲内に入る全ての修正、増強および他の実施形態を網羅するように意図されている。こうして、法律により許容される最大限度で、本発明の範囲は、以下のクレームおよびその等価物の許容可能な最も広義の解釈により決定されるべきであり、以上の詳細な説明により制約または限定されるものではない。
「開示の要約」は、クレームの範囲または意味を解釈または限定するために使用されないという了解の下に提出されたものである。さらに上述の「詳細な説明」では、開示を簡素化する目的で、さまざまな特徴を一緒にまとめるかまたは単一の実施形態中に記載されているかもしれない。この開示は、請求対象の実施形態が各クレーム内で明示的に列挙されているよりも多くの特徴を必要としているという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下のクレームが反映しているように、発明力ある内容は、開示されている任意の実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴に向けられていてよい。したがって、以下のクレームは、各クレームが別個に請求される内容を定義するものとして独立している状態で、「詳細な説明」の中に組込まれるものである。

Claims (14)

  1. ガラス質ボンド材料の内部に含まれる微結晶アルミナを含む砥粒を有する最終形成済み研磨体を含む研磨物品において、前記ガラス質ボンド材料が、少なくとも15モル%のアルミナ合計含有量[CAl2O3]、30モル%〜70モル%のシリカ合計含有量[CSiO2]を含み、酸化カリウム(KO)、酸化ナトリウム(NaO)および酸化リチウム(LiO)からなるアルカリ化合物の群から選択される酸化アルカリ化合物の合計含有量[Caoc]が11モル%以下であり、前記ガラス質ボンド材料が、1.0モル%未満の酸化リン(P)合計含有量を含み、前記酸化リチウム合計含有量が0.01モル%〜5.0モル%の範囲内にある、研磨物品。
  2. ガラス質ボンド材料の内部に含まれる微結晶アルミナを含む砥粒を有する最終形成済み研磨体を含む研磨物品において、前記ガラス質ボンド材料が、少なくとも18モル%のアルミナ合計含有量[CAl2O3]、30モル%〜70モル%のシリカ合計含有量[CSiO2]、酸化カリウム(KO)、酸化ナトリウム(NaO)および酸化リチウム(LiO)からなるアルカリ化合物の群から選択される11モル%以下の酸化アルカリ化合物の合計含有量[Caoc]、および1.0モル%未満の酸化リン(P)合計含有量を含む、研磨物品。
  3. 前記ガラス質ボンド材料が酸化リン(P)を含まない、請求項1又は2に記載の研磨物品。
  4. 前記酸化アルカリ化合物合計含有量が2.0モル%〜10モル%の範囲内にある、請求項1又は2に記載の研磨物品。
  5. 前記酸化ナトリウム含有量が酸化カリウムおよび酸化リチウムを組合せた合計含有量よりも大きい、請求項1又は2に記載の研磨物品。
  6. 前記酸化カリウム合計含有量が酸化リチウム合計含有量と酸化ナトリウム合計含有量のいずれか一方の合計含有量よりも少ない、請求項5に記載の研磨物品。
  7. 前記酸化カリウム合計含有量が5.0モル%以下である、請求項5に記載の研磨物品。
  8. 前記ガラス質ボンド材料が少なくとも5.0モル%の酸化ホウ素合計含有量を含む、請求項1又は2に記載の研磨物品。
  9. 前記酸化ホウ素合計含有量が5.0モル%〜30モル%の範囲内にある、請求項8に記載の研磨物品。
  10. 前記ボンド材料が、前記アルミナ合計含有量[CAl2O3]と前記酸化ホウ素合計含有量[CB2O3]間の、[CAl2O3]/[CB2O3]として表わされる0.2〜2の範囲内の比を含む、請求項8に記載の研磨物品。
  11. 前記ガラス質ボンド材料が、酸化カルシウム(CaO)、酸化バリウム(BaO)、酸化マグネシウム(MgO)およびその組合せからなる群から選択されるアルカリ土類酸化物材料を含む、請求項1又は2に記載の研磨物品。
  12. 前記ガラス質ボンド材料が、15モル%以下のアルカリ土類酸化物材料の合計含有量を含む、請求項11に記載の研磨物品。
  13. 前記ガラス質ボンド材料が、酸化バリウムの含有量よりも大きい酸化マグネシウム含有量を含む、請求項11に記載の研磨物品。
  14. 前記ガラス質ボンド材料が、1.0モル%〜8.0モル%の範囲内の酸化リチウム(LiO)合計含有量を含む、請求項1又は2に記載の研磨物品。
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