JP6048056B2 - 反射屈折撮影レンズ - Google Patents

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Description

本発明は、反射屈折撮影レンズに関する。
例えばカメラに用いられる撮影レンズとして、色収差の良好な補正と小型化との両立を図るのに有利な反射屈折撮影レンズが知られている。従来の反射屈折撮影レンズは、直線状に延びる単一の光軸に沿って配置された凹面反射鏡と凸面反射鏡とを含み、光軸に関して回転対称な光学系である(例えば、特許文献1を参照)。
特開平11−212132号公報
従来の反射屈折撮影レンズでは、物体(被写体)からの光束の中央部分が凸面反射鏡により遮られた後、中央開口部を有する凹面反射鏡および凸面反射鏡で順次反射され、凹面反射鏡の開口部を介して像面に達する。その結果、像面に達する結像光束の中央部分は欠如しており、像面に対するデフォーカス(焦点位置ずれ)に起因して物体像にリング状のボケが発生し易い。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、デフォーカスに起因するリング状のボケが発生することのない反射屈折撮影レンズを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明では、物体側から順に、第一反射鏡と、第二反射鏡と、レンズ群とを有し、前記第一反射鏡で反射された光は前記第二反射鏡にて反射されたのち、前記レンズ群を通って所定の像面に物体像を形成するように配置されており、
前記物体の中心と前記第一反射鏡の中心とを結ぶ直線を第一基準軸とし、前記第二反射鏡の中心と前記像面の中心とを結ぶ直線を第二基準軸とし、前記第一基準軸と前記第二基準軸とを含む平面を基準面とし、前記第一反射鏡の中心を通り前記基準面に垂直で前記第一基準軸と所定の角度をなす平面を第一直交面とし、前記第二反射鏡の中心を通り前記基準面に垂直で前記第二基準軸と所定の角度をなす平面を第二直交面とし、前記レンズ群のうち最も前記第二反射鏡側の面の中心を通り前記基準面に垂直で前記第二基準軸に平行な平面を第三直交面とするとき、
前記第一反射鏡と前記第二反射鏡とは前記基準面内で偏心しており、
前記第一反射鏡の反射面は回転非対称な非球面であって、前記基準面内及び前記第一直交面内で前記物体側に凹面である形状を有し、
前記第二反射鏡の反射面は回転非対称な非球面であり、
前記レンズ群のうちの最も前記第二反射鏡側の面は回転非対称な非球面であり、
前記レンズ群は、互いに同じ光学材料により形成された第1レンズと第2レンズとを有し、
前記第1レンズ及び前記第2レンズは、前記第二基準軸に直交する面に対して反対側に傾けて備えられ、前記第1レンズ及び前記第2レンズで発生する色収差を互いに補正する反射屈折撮影レンズを提供する。
本発明の反射屈折撮影レンズでは、中央部分の欠如していない中実断面の光束が物体像を形成するので、デフォーカスに起因するリング状のボケが発生することなく、鮮明な物体像が得られる。
実施形態の各実施例にかかる反射屈折撮影レンズの基本構成を概略的に示す図である。 第1実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第1実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第1実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。 各実施例のスポットダイアグラムにおける9つの像点の位置を示す図である。 第2実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第2実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第2実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。 第3実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第3実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第3実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。 第4実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第4実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第4実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。 第5実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第5実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第5実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。 第6実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第6実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。 第6実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。
実施形態の具体的な説明に先立ち、本発明における収差補正のメカニズムについて説明する。本発明は、可視域での結像レンズ、例えば比較的長い焦点距離を持つカメラレンズに関するものであるが、色収差の補正のために反射屈折光学系を採用している。長焦点距離のレンズでは、色収差の補正が最も困難である。焦点距離が短くても色収差の補正は重要であるが、長焦点距離の場合には特に二次の色収差の補正が問題になる。
二色の色消しには分散の異なる二種類以上の光学材料を用いれば良いが、長焦点距離の光学系において可視域という広い波長範囲に亘る色消しを行うには、より多くの種類の光学材料が必要になる。ただし、多くの種類の光学材料を用いることはレンズ枚数の増加を招き、最終的には、光学系の重量の増加、大型化、高コスト化の問題につながる。そこで、本発明では、色収差(特に二次の色収差)を補正するために一対の反射鏡を用いている。
ただし、反射鏡では色収差が発生しない反面、一対の反射鏡を直線状の共軸に沿って並べると光束の一部が遮蔽されるので、光束の遮蔽を回避するには一対の反射鏡を偏心させて配置することになる。一対の反射鏡を偏心させて配置すると、偏心に伴う新たな収差が発生する。つまり、反射鏡を活用することにより色収差補正の課題は解決されるが、一対の反射鏡の偏心配置が必要になるため、色収差の補正の問題は偏心収差の補正の問題へと課題が変わる。本発明では、この偏心収差の補正の問題を、所謂自由曲面状の光学面を用いることにより解決し、最終的に収差の良好に補正された高い結像性能を有する光学系を提供する。
以下、実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、実施形態の各実施例にかかる反射屈折撮影レンズの基本構成を概略的に示す図である。各実施例にかかる反射屈折撮影レンズは、例えばカメラに用いられる撮影レンズであって、図1に示すように、物体側から光の入射順に、第一反射鏡CM1と、第二反射鏡CM2と、2つのレンズL1およびL2からなるレンズ群(L1,L2)とを有する。第6実施例では、第一反射鏡CM1の物体側に保護レンズL0が付設されている。
図1において、基準軸(第一基準軸)AXaは、無限遠にある物体の中心と第一反射鏡CM1の中心(反射面の原点)とを結ぶ直線である。基準軸AXbは、第一反射鏡CM1の中心と第二反射鏡CM2の中心(反射面の原点)とを結ぶ直線である。基準軸(第二基準軸)AXcは、第二反射鏡CM2の中心と像面IMの中心とを結ぶ直線である。図1では、全体座標系(X,Y,Z)として、図1の紙面に垂直な方向にX軸を、図1の紙面に沿って鉛直方向にY軸を、図1の紙面に沿って水平方向にZ軸を設定している。各実施例において、基準軸AXaは、Z軸に沿って水平方向に延びている。
基準軸AXa、AXbおよびAXcは、図1の紙面(YZ平面)に沿ってそれぞれ直線状に延びている。すなわち、基準軸AXa〜AXcは、YZ平面に沿った断面構成ではジグザグ状であるが、XZ平面に沿った断面構成では1本の直線に重なって見える。物体面と像面IMとは平行である。以下、基準軸AXaと基準軸AXcとを含む平面、すなわちYZ平面を基準面とする。
図1では、第一反射鏡CM1、第二反射鏡CM2、およびレンズL1,L2における局所座標系(x,y,z)をそれぞれ設定している。第一反射鏡CM1の局所座標系において、x軸はX軸と平行に設定され、yz平面はYZ平面と一致するように設定され、y軸はY軸を反時計廻りに角度θ01だけ回転させて得られる方向と一致している。すなわち、第一反射鏡CM1の局所座標系のy軸が全体座標系のY軸となす角度の大きさはθ01である。
第二反射鏡CM2の局所座標系において、x軸はX軸と平行に設定され、yz平面はYZ平面と一致するように設定され、y軸はY軸を反時計廻りに角度θ02だけ回転させて得られる方向と一致している。すなわち、第二反射鏡CM2の局所座標系のy軸が全体座標系のY軸となす角度の大きさはθ02である。各実施例において、角度の大きさθ01とθ02とは互いに同じである。
レンズL1の入射面R11の局所座標系において、x軸はX軸と平行に設定され、xy平面は入射面R11の接平面T11と一致し、yz平面はYZ平面と一致するように設定されている。入射面R11の局所座標系のy軸が全体座標系のY軸となす角度の大きさはθ11である。レンズL1の射出面R12の局所座標系において、x軸はX軸と平行に設定され、xy平面は射出面R12の接平面T12と一致し、yz平面はYZ平面と一致するように設定されている。射出面R12の局所座標系のy軸が全体座標系のY軸となす角度の大きさはθ12である。
レンズL2の入射面R21の局所座標系において、x軸はX軸と平行に設定され、xy平面は入射面R21の接平面T21と一致し、yz平面はYZ平面と一致するように設定されている。入射面R21の局所座標系のy軸が全体座標系のY軸となす角度の大きさはθ21である。レンズL2の射出面R22の局所座標系において、x軸はX軸と平行に設定され、xy平面は射出面R22の接平面T22と一致し、yz平面はYZ平面と一致するように設定されている。射出面R22の局所座標系のy軸が全体座標系のY軸となす角度の大きさはθ22である。
像面IMは、XY面に平行な平面である。図1では図示を省略したが、第6実施例において第一反射鏡CM1の物体側に配置される保護レンズL0の入射面の局所座標系では、x軸、y軸およびz軸がX軸、Y軸およびZ軸とそれぞれ平行に設定されている。すなわち、保護レンズL0の入射面における局所座標系のy軸が全体座標系のY軸となす角度の大きさは0である。同様に、保護レンズL0の射出面の局所座標系において、x軸、y軸およびz軸はX軸、Y軸およびZ軸とそれぞれ平行に設定されている。すなわち、保護レンズL0の射出面における局所座標系のy軸が全体座標系のY軸となす角度の大きさは0である。
第一反射鏡CM1の反射面は回転非対称な非球面であって、基準面内及び基準面に垂直なxz平面(第一直交面)内で物体側に凹面である形状を有する。第二反射鏡CM2の反射面、レンズL1の入射面R11および射出面R12、並びにレンズL2の入射面R21および射出面R22は、回転非対称な非球面である。第6実施例において第一反射鏡CM1の物体側に配置される保護レンズL0の入射面および射出面も、回転非対称な非球面である。
このように、第一反射鏡CM1と第二反射鏡CM2とは、第一反射鏡CM1で反射された光が第二反射鏡CM2にて反射された後、レンズL1およびL2を通って像面IMに物体像を形成するように基準面内で偏心している。換言すれば、物体からの光束の中央部分が遮られることなく像面IMに達するように、ひいては中央部分の欠如していない中実断面の光束が像面IMに物体像を形成するように、第一反射鏡CM1と第二反射鏡CM2とは偏心して配置されている。
第一反射鏡CM1、第二反射鏡CM2、およびレンズL0,L1,L2における回転非対称な非球面(すなわち自由曲面)は、次の式(1)により規定されている。式(1)において、sは非球面のz方向のサグ量(単位:mm)であり、mおよびnは0を含む自然数であり、C(m,n)は単項式xm・ynの係数である。
Figure 0006048056
本実施形態では、反射鏡において色収差は発生しないが、光の遮蔽を避けるために一対の反射鏡CM1とCM2とを基準面(YZ平面)内で偏心させて配置している。この場合、偏心収差が発生するだけでなく、反射鏡CM1,CM2の配置に機構的な制限が生じる。本実施形態では、機構的な配置を複雑にする反射鏡の数を2枚に抑え、自由曲面状の光学面を有する2枚のレンズを追加することにより、収差を良好に補正しつつ小型化を実現している。
自由曲面状の光学面を有するレンズは、高度に制御された切削または研削の機械を使って加工される。そのため、加工時間が長く、加工機自体も高価である。したがって、自由曲面状の光学面を有するレンズを比較的安価に且つ大量に製造するには、高精度に加工された型を準備し、樹脂による射出成型やガラスモールドなどの手法を採用することが必要になる。そのため、自由曲面状の光学面を有するレンズに使用可能な光学材料は限られてくる。一方、一般的にレンズでは色収差が発生するが、色収差を補正するには異なる分散を有する複数種類の光学材料が必要になる。
各実施例では、反射鏡CM1,CM2に比較的大きなパワーを付与し、レンズL1,L2のパワーを比較的小さく抑え、レンズL1,L2は主として収差補正の機能を果たしている。また、レンズL1,L2で発生する色収差を互いに補正することにより、互いに同じ光学材料により形成されているにもかかわらず、色収差を良好に補正している。なお、一種類の光学材料だけを用いているので、レンズの加工条件を探すのも一種類で済むため、加工時間、コストなどの削減を図ることができる。
こうして、本実施形態の各実施例にかかる反射屈折撮影レンズでは、色収差の良好な補正と小型化との両立を図ることができるだけでなく、中央部分の欠如していない中実断面の光束が物体像を形成するので、デフォーカスに起因するリング状のボケが発生することなく、自然な物体像が得られる。
本実施形態にかかる反射屈折撮影レンズは、基準面(YZ平面)において非対称である。この場合、収差は瞳座標の1次の色収差から発生し、奇数次の色収差が大きく発生するため、この色収差を良好に補正しなければならない。一方で、一種類の光学材料により形成された一対のレンズL1,L2において色収差の発生を抑えなければならないが、レンズL1,L2のパワーを小さく抑えると偶数次の色収差が発生しにくく、色収差の補正には有利である。各実施例では、パワーを小さく抑える必要から、レンズL1,L2を傾けることにより、奇数次の色収差の補正を図っている。
具体的に、各実施例において、2つのレンズL1,L2は、第二反射鏡CM2側の第1レンズL1の非球面形状の入射面R11の接平面T11と、像面IM側の第2レンズL2の非球面形状の入射面R21の接平面T21とが、基準面(YZ平面)内でハの字(あるいは逆ハの字)を形成するように配置されている。このように、レンズL1,L2を傾けているので個々のレンズにおいて奇数次の色収差が発生するが、レンズL1とL2とを互いに反対方向に傾けているので、色収差を相殺することができ、波長による像シフトを抑えることができる。
また、各実施例において、第1レンズL1の非球面形状の入射面R11の接平面T11が第二基準軸AXcの直交面(XY平面)と基準面(YZ平面)内でなす角度の大きさすなわち第1傾き角度θ11、および第2レンズL2の非球面形状の入射面R21の接平面T21が第二基準軸AXcの直交面と基準面内でなす角度の大きさすなわち第2傾き角度θ21は、5度よりも大きく且つ65度よりも小さい。第1傾き角度θ11および第2傾き角度θ21を5度以下にすると、色収差の補正を十分に行うことが困難になる。一方、第1傾き角度θ11および第2傾き角度θ21を65度以上にすると、色収差の補正機能はあまり劣化しなくても、レンズ配置のための所要スペースの確保が困難になる。
また、各実施例において、第1レンズL1の非球面形状の入射面R11の接平面T11と第1レンズL1の非球面形状の射出面R12の接平面T12とが基準面(YZ平面)内でなす角度の大きさすなわち第1楔角度Δ1(Δ1=|θ11−θ12|)、および第2レンズL2の非球面形状の入射面R21の接平面T21と第2レンズL2の非球面形状の射出面R22の接平面T22とが基準面内でなす角度の大きさすなわち第2楔角度Δ2(Δ2=|θ21−θ22|)は、35度よりも小さい。
収差補正の観点から、第1楔角度Δ1および第2楔角度Δ2は、第1実施例〜第3実施例のように、できるだけ小さいことが望ましい。しかしながら、第4実施例および第5実施例のように、第1楔角度Δ1および第2楔角度Δ2を35度よりも小さい範囲である程度大きく設定しても、第1楔角度Δ1および第2楔角度Δ2の増大により発生する収差を、yz平面内で湾曲した光学面により補正することができる。
また、各実施例において、2つのレンズL1,L2は、第三直交面(XZ平面)内でメニスカス形状を有する。すなわち、2つのレンズL1,L2では、各光学面が第三直交面内で比較的大きな曲率を有するが、レンズとしては比較的小さいパワーしか有しないメニスカス形状である。この構成により、2つのレンズL1,L2では、入射面で発生した色収差を射出面で発生する色収差により相殺することができる。
[第1実施例]
図2は、第1実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。図3は、第1実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。第1実施例を含む各実施例では、第一反射鏡CM1と第二反射鏡CM2との間の光路中に開口絞りASを配置することができる。図2およびこれに対応する図6,図9,図12,図15,図18では、図面の明瞭化のために、第一反射鏡CM1での反射光の光路ではなく、第一反射鏡CM1を仮想的に透過した光の光路中に配置された開口絞りASを示している。
また、第1実施例〜第5実施例では、第一反射鏡CM1よりも物体側において参照符号IPで示す位置に、保護ガラスとしての平行平面板を配置することができる。上述したように、各実施例において、レンズL1とL2とは、互いに同じ光学材料により形成されている。第1実施例では、図3に示すように、レンズL1,L2は第三直交面(XZ平面)内でメニスカス形状を有する。次の表(1)に、第1実施例にかかる反射屈折撮影レンズの諸元の値を掲げる。
表(1)の硝材データの欄において、neはe線(基準波長:546.1nm)に対する光学材料の屈折率を、νeはe線基準のアッベ数を示している。表(1)の光学部材諸元の欄において、面番号は無限遠にある物体から像面IMへの光の進行する経路に沿った物体側からの面の順序を示している。すなわち、第1面は第一反射鏡CM1の反射面であり、第2面は第二反射鏡CM2の反射面であり、第3面はレンズL1の入射面R11であり、第4面はレンズL1の射出面R12であり、第5面はレンズL2の入射面R21であり、第6面はレンズL2の射出面R22であり、第7面は像面IMである。
また、表(1)の光学部材諸元の欄には、各面における局所座標系(x,y,z)の原点のX座標(単位:mm)、Y座標(単位:mm)、Z座標(単位:mm)、およびy軸のY軸に対する傾き角δ(単位:度)を示している。傾き角δは、対応する図の紙面においてY軸を反時計廻りに鋭角だけ回転させた方向とy軸とが一致する場合には正の値を、Y軸を時計廻りに鋭角だけ回転させた方向とy軸とが一致する場合には負の値をとるものとする。
したがって、図1および図2を参照すると、第1面である第一反射鏡CM1の反射面における局所座標系(x,y,z)の傾き角δは、θ01であり、正の値をとる。第2面である第二反射鏡CM2の反射面における局所座標系(x,y,z)の傾き角δは、θ02であり、正の値をとる。第3面はレンズL1の入射面R11における局所座標系(x,y,z)の傾き角δは、θ11であり、正の値をとる。
第4面であるレンズL1の射出面R12における局所座標系(x,y,z)の傾き角δは、θ12であり、正の値をとる。第5面であるレンズL2の入射面R21における局所座標系(x,y,z)の傾き角δは、θ21であり、負の値をとる。第6面であるレンズL2の射出面R22における局所座標系(x,y,z)の傾き角δは、θ22であり、負の値をとる。
表(1)の非球面データの欄は、第一反射鏡CM1、第二反射鏡CM2、およびレンズ群L1,L2における回転非対称な非球面(自由曲面)を規定する式(1)の各パラメータを示している。なお、表(1)における表記は、以降の表(2)〜表(6)においても同様である。表(1)の硝材データの欄の記載は各実施例に共通であり、表(2)〜表(6)での重複する記載を省略する。
表(1)
<硝材データ>
ne νe
硝材 1.518722 64.0

<光学部材諸元>
面番号 X座標 Y座標 Z座標 傾き角δ
1 0 0.00 182.37 15.33 (CM1)
2 0 -110.06 -0.45 15.33 (CM2)
3 0 -108.25 159.93 40.55 (L1;R11)
4 0 -111.85 174.92 40.55 (L1;R12)
5 0 -103.83 220.08 -40.08 (L2;R21)
6 0 -110.26 240.72 -40.08 (L2;R22)
7 0 -108.74 300.00 0.00 (IM)

<非球面データ>
面番号 1 2 3
4 5 6
C(2,0) -4.5485E-04 1.2778E-04 4.0423E-03
7.5032E-03 1.1904E-02 1.6197E-02
C(1,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,2) -5.4426E-04 -2.0370E-04 1.7881E-05
8.5289E-04 5.3203E-04 -3.2559E-04
C(3,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(1,2) 1.0189E-06 6.4645E-06 -1.9862E-04
-1.3519E-04 -2.5274E-04 -2.9753E-04
C(2,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,3) 4.0475E-07 2.3828E-06 -8.6614E-06
-4.3536E-05 -4.1322E-05 -2.9955E-05
C(4,0) 1.8979E-09 1.0681E-08 -8.9615E-07
-1.1465E-06 2.0235E-06 3.8480E-06
C(3,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,2) 3.4973E-09 3.5714E-08 -6.7566E-06
-1.0851E-05 1.9185E-06 2.6397E-06
C(1,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,4) 1.1898E-09 1.4192E-08 -7.9287E-08
1.5370E-06 1.2697E-06 1.0925E-06
C(5,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,1) 1.2896E-11 -1.9348E-11 -1.2712E-08
-5.9738E-08 -4.6920E-08 -1.0018E-07
C(3,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,3) 1.8895E-11 1.4868E-10 1.0808E-07
1.9384E-07 -1.2487E-07 -1.6485E-07
C(1,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,5) 1.2620E-11 4.1668E-10 -1.8870E-08
-2.5147E-08 -7.0869E-08 -8.9725E-08
C(6,0) 2.7729E-14 3.2753E-13 -2.7671E-10
-5.3653E-10 -4.7029E-10 -2.0790E-09
C(5,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,2) -3.1061E-14 -5.1674E-12 5.2151E-09
8.4118E-09 1.6619E-09 2.9180E-09
C(3,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,4) 7.1280E-14 -1.8900E-12 -2.9271E-10
-5.9684E-10 4.0774E-09 8.9811E-09
C(1,5) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,6) 1.2422E-14 -4.1081E-12 9.8721E-12
-1.5356E-10 -2.7018E-09 -2.7216E-09
C(7,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(6,1) -3.7287E-16 -2.3531E-14 3.6878E-11
3.2960E-11 7.9192E-11 2.8234E-10
C(5,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,3) -1.4557E-15 -6.9529E-14 -3.1498E-11
-1.0446E-10 5.5218E-11 -3.6164E-11
C(3,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,5) -3.8312E-16 -1.0126E-13 -1.3421E-11
-9.3971E-12 8.7879E-11 8.9466E-11
C(1,6) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,7) 5.2044E-16 5.8662E-14 -3.6216E-12
1.6519E-12 -6.6089E-11 -7.5726E-11

<条件対応値>
θ11=40.55度
θ12=40.55度
θ21=40.08度
θ22=40.08度
Δ1=|θ11−θ12|=0度
Δ2=|θ21−θ22|=0度
図4は、第1実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。図4では、g線(波長:435.8nm)のスポットと、e線のスポットと、C線(波長:656.3nm)のスポットとを、1:1:1のウェイトで重ねている。図4の表記は、対応する図8,図11,図14,図17,図20においても同様である。図5は、各実施例のスポットダイアグラムにおける9つの像点の位置を示す図である。e線は本実施形態における基準波長であり、g線は一般に可視光学系を検討する際の最も短い波長であり、C線は一般に可視光学系を検討する際の最も長い波長である。
短波長側の方が硝材の屈折率の分散が多く、最も色収差の発生するのがg線である。各実施例では、FXフォーマットのデジタルカメラを想定し、図5に示すように、36mm×24mmの矩形状の像面IM内での9つの像点(視点)S1〜S9でのスポットを計算した。図4における単位スケールの長さは、0.1mm=100μmである。図4を参照すると、第1実施例では、スポットサイズが各像点S1〜S9で十分小さく、像面IMの全体に亘って収差が均一で且つ良く補正されていることが分かる。さらに、各像点S1〜S9でのスポットの形がほぼ対称になっており、非対称な収差が良く補正されていることが分かる。
[第2実施例]
図6は、第2実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。図7は、第2実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。第2実施例においても、図7に示すように、レンズL1,L2は第三直交面(XZ平面)内でメニスカス形状を有する。次の表(2)に、第2実施例にかかる反射屈折撮影レンズの諸元の値を掲げる。
表(2)
<光学部材諸元>
面番号 X座標 Y座標 Z座標 傾き角δ
1 0 0.00 182.37 15.56 (CM1)
2 0 -110.00 0.02 15.56 (CM2)
3 0 -110.44 159.96 5.89 (L1;R11)
4 0 -110.00 179.93 5.89 (L1;R12)
5 0 -109.23 219.96 -29.11 (L2;R21)
6 0 -109.59 238.48 -29.11 (L2;R22)
7 0 -111.81 300.00 0.00 (IM)

<非球面データ>
面番号 1 2 3
4 5 6
C(2,0) -4.2211E-04 2.0120E-04 1.0987E-02
1.6557E-02 1.2925E-02 1.4129E-02
C(1,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,2) -5.0324E-04 3.5143E-06 -1.8829E-03
7.3000E-04 -7.2004E-04 -3.8191E-03
C(3,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(1,2) 1.5613E-06 8.4106E-06 6.2083E-05
3.0651E-04 -1.4383E-04 -2.9703E-04
C(2,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,3) 9.1061E-07 6.1526E-06 -2.7236E-04
-2.6581E-04 -7.1223E-05 -1.2940E-04
C(4,0) 2.5727E-09 1.2516E-08 -1.1906E-06
-1.9379E-06 -4.6943E-07 1.7353E-06
C(3,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,2) 4.0734E-09 -9.5351E-09 -1.3894E-05
-2.4851E-05 -6.7569E-07 2.8757E-06
C(1,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,4) 6.9061E-10 -2.4965E-08 9.5156E-07
3.5629E-06 -1.1725E-06 -7.1129E-06
C(5,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,1) 2.2060E-11 3.4538E-11 -1.2235E-07
-2.2611E-07 2.4746E-07 1.8244E-07
C(3,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,3) 1.7883E-11 -2.5426E-11 -9.0195E-08
5.7057E-08 -3.1592E-08 1.0264E-07
C(1,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,5) 2.2607E-13 1.3544E-10 3.9129E-08
-2.9614E-08 -2.9715E-07 -3.5595E-07
C(6,0) 8.9180E-15 -7.2765E-13 -2.4742E-10
4.3157E-11 -1.6976E-09 -2.3499E-09
C(5,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,2) 3.0995E-14 -5.3092E-12 -1.4095E-09
9.2201E-10 -7.9905E-09 -9.6890E-09
C(3,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,4) 1.7018E-13 6.6962E-13 4.1715E-09
7.4733E-09 8.5863E-09 1.6277E-08
C(1,5) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,6) 3.1256E-14 -4.4439E-13 -7.3302E-10
-1.0256E-11 -6.9610E-09 -8.5303E-09
C(7,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(6,1) -4.4805E-16 -1.6130E-14 -4.3338E-12
5.2493E-11 1.5800E-10 3.0944E-10
C(5,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,3) 2.2891E-15 1.3135E-13 2.1186E-11
1.0292E-10 -5.8773E-11 -1.4387E-10
C(3,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,5) 9.6681E-16 1.4544E-14 2.5663E-12
-9.5034E-11 3.2747E-10 1.0030E-10
C(1,6) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,7) 9.7654E-16 3.1260E-14 -1.3069E-11
2.6680E-11 -2.3796E-10 -2.3683E-10

<条件対応値>
θ11=5.89度
θ12=5.89度
θ21=29.11度
θ22=29.11度
Δ1=|θ11−θ12|=0度
Δ2=|θ21−θ22|=0度
図8は、第2実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。図8を参照すると、第2実施例においても第1実施例と同様に、スポットサイズが各像点S1〜S9で十分小さく、像面IMの全体に亘って収差が均一で且つ良く補正されていることが分かる。さらに、各像点S1〜S9でのスポットの形がほぼ対称になっており、非対称な収差が良く補正されていることが分かる。
[第3実施例]
図9は、第3実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。図10は、第3実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。第3実施例においても、図10に示すように、レンズL1,L2は第三直交面(XZ平面)内でメニスカス形状を有する。次の表(3)に、第3実施例にかかる反射屈折撮影レンズの諸元の値を掲げる。
表(3)
<光学部材諸元>
面番号 X座標 Y座標 Z座標 傾き角δ
1 0 0.00 182.37 15.33 (CM1)
2 0 -110.06 -0.45 15.33 (CM2)
3 0 -108.48 160.01 64.05 (L1;R11)
4 0 -117.31 168.15 64.05 (L1;R12)
5 0 -103.30 220.10 -65.95 (L2;R21)
6 0 -107.37 235.91 -65.95 (L2;R22)
7 0 -111.42 300.00 0.00 (IM)

<非球面データ>
面番号 1 2 3
4 5 6
C(2,0) -5.0222E-04 -8.7543E-06 6.9590E-04
1.7375E-03 4.4388E-03 5.1802E-03
C(1,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,2) -4.6957E-04 1.1668E-04 3.0512E-04
7.8196E-04 5.6658E-04 8.5056E-04
C(3,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(1,2) 7.3146E-07 4.2881E-06 -7.7462E-05
-6.0190E-05 -3.6815E-05 -4.3494E-05
C(2,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,3) 7.2747E-08 2.3530E-07 1.0403E-05
-3.8273E-05 1.8033E-05 2.6161E-05
C(4,0) 1.1639E-09 1.0830E-08 -1.0516E-06
-1.0045E-06 1.2348E-07 2.1912E-07
C(3,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,2) 1.7315E-09 1.6736E-08 -1.2018E-07
-1.2600E-06 2.5136E-07 -5.4416E-08
C(1,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,4) 2.1193E-10 -1.8771E-09 2.2070E-07
1.3486E-06 2.2763E-07 -2.3940E-08
C(5,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,1) 4.4667E-12 -1.6928E-11 2.1580E-09
-1.5074E-08 -5.7077E-09 -7.0860E-09
C(3,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,3) 1.1116E-11 2.9525E-10 2.1797E-08
3.3404E-08 -1.2034E-08 -9.4440E-09
C(1,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,5) 5.1159E-11 1.1688E-09 -1.8407E-08
-4.3728E-09 -1.0398E-08 -1.3714E-08
C(6,0) 4.9431E-16 -3.8126E-13 3.0785E-10
2.3914E-10 9.6718E-11 2.2131E-10
C(5,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,2) 6.6877E-14 1.7617E-12 5.6625E-10
8.8612E-10 5.5967E-11 -4.3988E-11
C(3,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,4) 1.0668E-13 -3.1576E-12 -2.1109E-10
-9.7387E-11 9.2367E-11 3.6902E-10
C(1,5) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,6) 1.4176E-13 -3.6356E-13 -5.1643E-13
-4.1694E-10 -1.7658E-11 1.0151E-14
C(7,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(6,1) -7.1005E-17 -2.5799E-14 1.0556E-11
9.7200E-12 1.3154E-11 2.5949E-11
C(5,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,3) -1.1181E-15 -9.5781E-14 -7.5230E-12
-8.1709E-12 -3.5292E-12 -9.6230E-12
C(3,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,5) 1.1288E-15 3.8744E-14 -1.5462E-12
-2.1401E-12 2.4168E-12 4.5408E-12
C(1,6) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,7) 1.6133E-15 4.7258E-14 3.3755E-12
4.3321E-12 1.7725E-12 1.6556E-12

<条件対応値>
θ11=64.05度
θ12=64.05度
θ21=65.95度
θ22=65.95度
Δ1=|θ11−θ12|=0度
Δ2=|θ21−θ22|=0度
図11は、第3実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。図11を参照すると、第3実施例においても第1実施例および第2実施例と同様に、スポットサイズが各像点S1〜S9で十分小さく、像面IMの全体に亘って収差が均一で且つ良く補正されていることが分かる。さらに、各像点S1〜S9でのスポットの形がほぼ対称になっており、非対称な収差が良く補正されていることが分かる。
[第4実施例]
図12は、第4実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。図13は、第4実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。第4実施例においても、図13に示すように、レンズL1,L2は第三直交面(XZ平面)内でメニスカス形状を有する。次の表(4)に、第4実施例にかかる反射屈折撮影レンズの諸元の値を掲げる。
表(4)
<光学部材諸元>
面番号 X座標 Y座標 Z座標 傾き角δ
1 0 0.00 182.37 14.87 (CM1)
2 0 -110.18 -1.35 14.87 (CM2)
3 0 -104.24 160.35 18.33 (L1;R11)
4 0 -111.61 174.30 43.33 (L1;R12)
5 0 -108.61 219.97 -31.44 (L2;R21)
6 0 -108.89 237.15 -39.83 (L2;R22)
7 0 -112.97 300.00 0.00 (IM)

<非球面データ>
面番号 1 2 3
4 5 6
C(2,0) -5.1393E-04 -4.4858E-05 -3.1561E-03
-4.4639E-03 1.1901E-02 1.3367E-02
C(1,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,2) -4.1675E-04 5.6902E-05 1.3181E-02
1.0602E-02 1.5533E-03 -3.9581E-03
C(3,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(1,2) 3.7790E-07 9.9406E-07 2.0403E-04
1.0332E-04 -3.0675E-04 -2.4927E-04
C(2,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,3) 1.5728E-06 9.3621E-06 3.9661E-05
2.7207E-04 -1.3872E-04 -1.4560E-04
C(4,0) 1.3869E-09 1.7383E-08 -2.1254E-06
-1.8020E-06 9.0126E-08 1.9870E-06
C(3,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,2) -4.1423E-10 -3.2935E-08 2.0797E-06
2.2186E-06 2.4870E-06 3.4252E-06
C(1,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,4) -1.7187E-10 -7.3959E-08 -3.7083E-06
5.2605E-06 -2.8091E-06 -7.4575E-06
C(5,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,1) -5.0396E-13 -2.1380E-11 -2.8857E-08
-4.3183E-08 7.2852E-08 3.4277E-08
C(3,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,3) 1.0649E-11 6.0977E-10 -5.7630E-08
4.9756E-08 -2.4905E-08 8.0697E-08
C(1,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,5) -4.6480E-12 5.0202E-10 -5.7991E-08
9.2449E-08 -3.1990E-07 -3.7740E-07
C(6,0) 2.0582E-15 -4.1817E-13 4.0188E-11
3.3683E-10 -3.7927E-10 -1.4594E-09
C(5,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,2) 3.7744E-14 2.7293E-13 1.0052E-09
-1.9686E-10 -5.0018E-09 -4.2932E-09
C(3,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,4) -5.1310E-14 -6.1205E-12 7.7090E-10
1.7230E-09 -3.6361E-09 7.8712E-09
C(1,5) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,6) 8.9045E-14 -2.1271E-12 -5.4587E-11
7.9252E-10 -1.0740E-08 -8.6622E-09
C(7,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(6,1) -2.6009E-16 -3.2200E-14 -8.4884E-12
-1.7506E-11 -2.8028E-11 -4.9891E-11
C(5,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,3) 6.0319E-16 1.4295E-14 1.1002E-11
-7.7649E-11 1.0604E-10 -2.2442E-11
C(3,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,5) -2.1080E-15 6.5636E-16 -2.4898E-11
4.8416E-11 1.0854E-10 1.8329E-10
C(1,6) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,7) 7.6313E-16 5.9530E-15 1.2579E-11
-1.0702E-12 2.7981E-11 -3.4522E-11

<条件対応値>
θ11=18.33度
θ12=43.33度
θ21=31.44度
θ22=39.83度
Δ1=|θ11−θ12|=25.00度
Δ2=|θ21−θ22|=8.39度
図14は、第4実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。図14を参照すると、第4実施例においても第1実施例〜第3実施例と同様に、スポットサイズが各像点S1〜S9で十分小さく、像面IMの全体に亘って収差が均一で且つ良く補正されていることが分かる。さらに、各像点S1〜S9でのスポットの形がほぼ対称になっており、非対称な収差が良く補正されていることが分かる。
[第5実施例]
図15は、第5実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。図16は、第5実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。第5実施例においても、図16に示すように、レンズL1,L2は第三直交面(XZ平面)内でメニスカス形状を有する。次の表(5)に、第5実施例にかかる反射屈折撮影レンズの諸元の値を掲げる。
表(5)
<光学部材諸元>
面番号 X座標 Y座標 Z座標 傾き角δ
1 0 0.00 182.37 15.26 (CM1)
2 0 -110.08 -0.58 15.26 (CM2)
3 0 -108.77 159.01 51.57 (L1;R11)
4 0 -110.87 177.36 16.57 (L1;R12)
5 0 -90.18 219.97 -55.01 (L2;R21)
6 0 -113.34 248.00 -35.64 (L2;R22)
7 0 -98.70 300.00 0.00 (IM)

<非球面データ>
面番号 1 2 3
4 5 6
C(2,0) -4.7124E-04 1.1233E-04 9.1233E-04
3.9694E-03 4.2936E-03 8.8476E-03
C(1,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,2) -6.1225E-04 -2.7608E-04 -6.9983E-03
-1.5930E-02 3.0917E-03 6.8870E-03
C(3,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(1,2) 6.8093E-07 4.7230E-06 -1.4827E-04
-1.7676E-04 -1.4271E-05 -7.1655E-05
C(2,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,3) 3.8291E-07 2.5399E-06 5.6492E-05
-1.4011E-04 1.1204E-06 -7.7880E-05
C(4,0) 1.6988E-09 1.4469E-08 -8.8054E-07
9.3565E-08 3.4854E-07 9.0737E-07
C(3,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,2) 2.2226E-09 3.6264E-08 1.1416E-06
-4.0081E-06 -1.2247E-07 2.3398E-06
C(1,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,4) 3.7335E-09 9.7853E-08 -1.2705E-07
6.1666E-06 3.9422E-07 3.7352E-06
C(5,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,1) 5.8751E-12 -7.8795E-11 4.0035E-09
-1.2930E-07 -1.0722E-08 -1.2521E-08
C(3,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,3) 1.1361E-11 -2.1529E-10 3.1906E-08
1.1866E-07 -2.9046E-08 -2.4804E-08
C(1,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,5) -6.1419E-12 -4.8392E-10 9.0679E-09
-8.1717E-08 -5.9320E-09 -6.6746E-08
C(6,0) 1.8715E-14 -8.4283E-14 -3.2930E-10
-1.2154E-09 -8.0249E-11 5.4212E-11
C(5,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,2) 8.5349E-14 7.8279E-13 9.8169E-10
5.2115E-09 4.3633E-10 -1.9665E-10
C(3,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,4) 5.4769E-14 -4.1533E-12 -4.5943E-10
-2.1639E-10 -2.2162E-11 -2.1806E-09
C(1,5) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,6) 6.9453E-14 -3.9555E-12 -2.0475E-10
7.9122E-10 -1.1954E-10 6.7853E-10
C(7,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(6,1) 2.2061E-16 8.9158E-15 1.8922E-11
4.8483E-11 -1.8353E-12 1.6723E-14
C(5,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,3) -5.1958E-17 1.4891E-14 -2.0726E-11
-5.9706E-11 -4.0873E-12 1.4414E-11
C(3,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,5) 1.3457E-15 1.8466E-13 1.2438E-12
-1.8377E-12 1.0703E-11 3.9784E-11
C(1,6) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,7) -5.5501E-16 -3.8044E-15 1.4599E-12
-3.0853E-12 1.0919E-12 -1.0658E-11

<条件対応値>
θ11=51.57度
θ12=16.57度
θ21=55.01度
θ22=35.64度
Δ1=|θ11−θ12|=35.00度
Δ2=|θ21−θ22|=19.37度
図17は、第5実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。図17を参照すると、第5実施例においても第1実施例〜第4実施例と同様に、スポットサイズが各像点S1〜S9で十分小さく、像面IMの全体に亘って収差が均一で且つ良く補正されていることが分かる。さらに、各像点S1〜S9でのスポットの形がほぼ対称になっており、非対称な収差が良く補正されていることが分かる。
[第6実施例]
図18は、第6実施例にかかる反射屈折撮影レンズのYZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。図19は、第6実施例にかかる反射屈折撮影レンズのXZ平面に沿った断面構成を概略的に示す図である。第6実施例においても、図19に示すように、レンズL1,L2は第三直交面(XZ平面)内でメニスカス形状を有する。第6実施例では、第一反射鏡CM1の物体側に保護レンズL0が付設されている。
したがって、第1面は保護レンズL0の入射面であり、第2面は保護レンズL0の射出面であり、第3面は第一反射鏡CM1の反射面であり、第4面は第二反射鏡CM2の反射面であり、第5面はレンズL1の入射面R11であり、第6面はレンズL1の射出面R12であり、第7面はレンズL2の入射面R21であり、第8面はレンズL2の射出面R22であり、第9面は像面IMである。
前述したように、保護レンズL0の入射面および射出面の局所座標系(x,y,z)のx軸、y軸およびz軸は、X軸、Y軸およびZ軸とそれぞれ平行に設定されている。表(6)の非球面データの欄は、保護レンズL0、第一反射鏡CM1、第二反射鏡CM2、およびレンズ群L1,L2における回転非対称な非球面を規定する式(1)の各パラメータを示している。次の表(6)に、第6実施例にかかる反射屈折撮影レンズの諸元の値を掲げる。
表(6)
<光学部材諸元>
面番号 X座標 Y座標 Z座標 傾き角δ
1 0 0.00 0.00 0.00 (L0の入射面)
2 0 0.00 15.00 0.00 (L0の射出面)
3 0 0.00 197.37 15.53 (CM1)
4 0 -110.00 14.97 15.53 (CM2)
5 0 -110.03 174.91 34.33 (L1;R11)
6 0 -110.93 192.14 35.89 (L1;R12)
7 0 -110.26 215.77 -21.44 (L2;R21)
8 0 -110.07 234.72 -23.37 (L2;R22)
9 0 -109.25 322.23 0.00 (IM)

<非球面データ>
面番号 1 2 3 4
5 6 7 8
C(2,0) -1.0145E-03 -1.1202E-03 -2.5556E-04 7.2340E-04
-2.1794E-02 -1.4712E-02 1.2247E-02 1.5372E-02
C(1,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,2) -1.9340E-04 -2.2531E-04 -4.6131E-04 4.4300E-06
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(3,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(1,2) -5.5764E-05 -5.2861E-05 -1.1595E-06 -1.8245E-06
7.8909E-05 4.0287E-05 -4.8736E-05 -2.5369E-05
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C(4,1) -3.2188E-09 -3.6337E-09 2.7071E-10 6.8704E-10
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C(3,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
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C(2,3) -2.1229E-09 -2.0126E-09 7.4580E-13 -2.3365E-10
1.0059E-07 5.1828E-08 -1.1820E-07 -6.6716E-08
C(1,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,5) -9.2615E-10 -8.1077E-10 -3.0003E-11 -2.9002E-10
2.6119E-08 8.8447E-09 -9.9826E-09 -1.1195E-08
C(6,0) -4.1988E-12 -3.6166E-12 3.6359E-13 1.0245E-12
-3.0119E-11 -1.2868E-10 9.0556E-10 3.2924E-09
C(5,1) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,2) 2.5755E-12 9.6486E-12 5.5588E-13 5.0641E-12
-2.5482E-09 -1.2202E-09 2.9965E-09 7.5379E-09
C(3,3) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,4) 6.3634E-13 3.8754E-12 -3.4375E-14 -4.2031E-13
-4.1918E-09 -2.0589E-09 5.4179E-10 2.2941E-09
C(1,5) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,6) 1.8503E-13 2.6075E-12 8.6188E-14 7.6116E-13
-4.2429E-10 1.2428E-10 -2.3721E-09 -3.1390E-09
C(7,0) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(6,1) 9.5888E-14 1.0015E-13 -1.5184E-15 -1.6174E-15
8.6665E-12 -4.4504E-12 -2.5349E-11 -7.1373E-11
C(5,2) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(4,3) 7.5405E-14 4.1240E-14 -9.2771E-15 -4.3499E-14
8.4643E-11 4.4138E-11 -3.9429E-11 -1.8646E-10
C(3,4) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(2,5) 4.0590E-14 4.6738E-14 -1.9644E-16 -6.3345E-16
2.7857E-11 3.3082E-12 -3.3851E-11 -9.3216E-11
C(1,6) 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
C(0,7) -7.3456E-15 1.1868E-14 6.6607E-16 1.5037E-14
-1.1264E-12 -4.7888E-12 2.1578E-11 -1.0153E-12

<条件対応値>
θ11=34.33度
θ12=35.89度
θ21=21.44度
θ22=23.37度
Δ1=|θ11−θ12|=1.56度
Δ2=|θ21−θ22|=1.93度
図20は、第6実施例のg線、e線、C線に対する収差をスポットダイアグラムで示す図である。図20を参照すると、第6実施例においても第1実施例〜第5実施例と同様に、スポットサイズが各像点S1〜S9で十分小さく、像面IMの全体に亘って収差が均一で且つ良く補正されていることが分かる。さらに、各像点S1〜S9でのスポットの形がほぼ対称になっており、非対称な収差が良く補正されていることが分かる。第6実施例では、回転非対称な非球面状の入射面および射出面を有する保護レンズL0が第一反射鏡CM1の物体側に付設されているので、第1実施例〜第5実施例よりも色収差が良好に補正されている。
以上のように、本実施形態では、偏心光学系という回転非対称な光学系であるにも関わらず、非対称な収差の発生を良好に抑えている。また、本実施形態では、可視の波長帯の光に対して36mm×24mmという比較的広い像面の全体に亘って色収差が十分に低減された光学系を実現している。なお、反射鏡や屈折部材(レンズなど)を樹脂で形成することにより軽量化を図ることができる。
上述の説明では、例えばカメラに用いられる反射屈折撮影レンズに対して本発明を適用している。しかしながら、これに限定されることなく、他の適当な画像機器に対して同様に本発明を適用することができる。
CM1 第一反射鏡
CM2 第二反射鏡
L0 保護レンズ
L1,L2 レンズ
IM 像面
AXa,AXb,AXc 基準軸

Claims (8)

  1. 物体側から順に、第一反射鏡と、第二反射鏡と、レンズ群とを有し、前記第一反射鏡で反射された光は前記第二反射鏡にて反射されたのち、前記レンズ群を通って所定の像面に物体像を形成するように配置されており、
    前記物体の中心と前記第一反射鏡の中心とを結ぶ直線を第一基準軸とし、前記第二反射鏡の中心と前記像面の中心とを結ぶ直線を第二基準軸とし、前記第一基準軸と前記第二基準軸とを含む平面を基準面とし、前記第一反射鏡の中心を通り前記基準面に垂直で前記第一基準軸と所定の角度をなす平面を第一直交面とし、前記第二反射鏡の中心を通り前記基準面に垂直で前記第二基準軸と所定の角度をなす平面を第二直交面とし、前記レンズ群のうち最も前記第二反射鏡側の面の中心を通り前記基準面に垂直で前記第二基準軸に平行な平面を第三直交面とするとき、
    前記第一反射鏡と前記第二反射鏡とは前記基準面内で偏心しており、
    前記第一反射鏡の反射面は回転非対称な非球面であって、前記基準面内及び前記第一直交面内で前記物体側に凹面である形状を有し、
    前記第二反射鏡の反射面は回転非対称な非球面であり、
    前記レンズ群のうちの最も前記第二反射鏡側の面は回転非対称な非球面であり、
    前記レンズ群は、互いに同じ光学材料により形成された第1レンズと第2レンズとを有し、
    前記第1レンズ及び前記第2レンズは、前記第二基準軸に直交する面に対して反対側に傾けて備えられ、前記第1レンズ及び前記第2レンズで発生する色収差を互いに補正する反射屈折撮影レンズ。
  2. 請求項1に記載された反射屈折撮影レンズであって、
    前記第1レンズ及び前記第2レンズは、回転非対称な非球面を有する反射屈折撮影レンズ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された反射屈折撮影レンズであって、
    前記第1レンズの物体側の面、前記第1レンズの像側の面、前記第2レンズの物体側の面、及び前記第2レンズの像側の面は、回転非対称な非球面である反射屈折撮影レンズ。
  4. 請求項3に記載された反射屈折撮影レンズであって、
    前記第1レンズの非球面形状の物体側の面と前記第二基準軸との交点における接平面が前記第二基準軸の直交面と前記基準面内でなす第1傾き角度、および前記第2レンズの非球面形状の物体側の面と前記第二基準軸との交点における接平面が前記第二基準軸の直交面と前記基準面内でなす第2傾き角度は、5度よりも大きく且つ65度よりも小さい反射屈折撮影レンズ。
  5. 請求項3または4に記載された反射屈折撮影レンズであって、
    前記第1レンズの非球面形状の物体側の面と前記第二基準軸との交点における接平面と前記第1レンズの非球面形状の像側の面と前記第二基準軸との交点における接平面とが前記基準面内でなす第1楔角度、および前記第2レンズの非球面形状の物体側の面と前記第二基準軸との交点における接平面と前記第2レンズの非球面形状の像側の面と前記第二基準軸との交点における接平面とが前記基準面内でなす第2楔角度は、35度よりも小さい反射屈折撮影レンズ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載された反射屈折撮影レンズであって、
    前記第1レンズ及び前記第2レンズは、前記第三直交面内でメニスカス形状を有する反射屈折撮影レンズ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載された反射屈折撮影レンズであって、
    前記物体面と前記像面とは平行である反射屈折撮影レンズ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載された反射屈折撮影レンズであって、
    前記第一反射鏡の前記物体側に配置されて、回転非対称な非球面形状の光学面を有する保護レンズを備えている反射屈折撮影レンズ。
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