JP6047291B2 - 横架材接合部構造 - Google Patents

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本発明は、横架材接合部構造に関し、特に建物の各階の壁体の上部に配置される受け梁と、受け梁に端部を支持されて架設される掛け梁との接合部における横架材接合部構造に関する。
例えば木造住宅建築物等の木造の建物においては、例えば上階の床部材は、下階の壁体の上部に配置される横架材である受け梁と、この受け梁に端部を支持されて、これと垂直な方向に架設される横架材である掛け梁とによって形成される、床部骨組み部材によって支持されることで、安定した状態で敷設されるのが一般的である。
また、受け梁と掛け梁との接合部の構造としては、継手仕口を介して掛け梁の端面を受け梁の側面に接合するものに代えて、近年、コの字断面形状を備える梁受け金物を使用したものが多く採用されている。梁受け金物を使用した受け梁と掛け梁との接合部では、例えば梁受け金物を、受け梁の側面に固定用のボルト部材を用いて固定すると共に、受け梁の側面から張り出した梁受け金物の一対の側板を、掛け梁の端面に形成した一対のスリットに挿入して、掛け梁の側面からドリフトピンを打ち込むことで、受け梁と掛け梁とを接合するようになっている(例えば、特許文献1参照)。このような梁受け金物を使用した接合部では、継手仕口を介したものと比較して、受け梁や掛け梁に複雑な仕口加工を施すことなく、より簡易な構成によって、受け梁と掛け梁とを接合することが可能になると共に、梁受け金物に大きな剪断力を負担させることができるので、強固な接合部を形成することが可能になる。
さらに、受け梁や掛け梁は、これらが支持される両端部の柱部材や受け梁の間のスパン割りの相違や、上方から負荷される荷重の相違等によって、梁せい(梁高さ)が同じになる場合の他、受け梁の方が掛け梁よりも梁せいが大きくなったり、掛け梁の方が受け梁よりも梁せいが大きくなったりする場合がある。また、掛け梁が負担する荷重によって掛け梁に生じる曲げ応力は、掛け梁の中央部で最大となり、掛け梁の端部で最小になるので、掛け梁の端部に相当の断面欠損部があっても構造耐力に影響を与えることがなく、強度を損なうこともない。このようなことから、例えば掛け梁の方が受け梁よりも梁せいが大きくなっている場合に、掛け梁の端面と下面とがなす隅角を、受け梁の下端に合わせて斜めに切断することで、特に掛け梁をあらわし梁として設置する際に、接合強度を損なうことなく、外観から招くおそれのある居住者の不信感や不安感を解消すると共に、木材の過剰使用を回避して材料費の低減を図ることができるようにした接合部構造も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4561473号公報
一方、例えば掛け梁の下方に下階の天井部材を設置する場合に、掛け梁の下面にできるだけ近接させて天井部材を配設することが、下階の空間が広くなるため好ましいが、天井部材を掛け梁の下面にできるだけ近接させて配置すると、空調用の設備配管や、送排水用の設備配管や、電気配線用の設備配管等の各種の配管類を、掛け梁と交差する方向に連続させて天井裏に敷設することが困難になる。
本発明は、例えば天井部材を掛け梁の下面に近接させて配置した場合でも、掛け梁の曲げ強度や接合強度を損なうことなく、各種の配管類を、掛け梁と交差する方向に連続させて天井裏に敷設することのできる横架材接合部構造を提供することを目的とする。
本発明は、建物の各階の壁体の上部に配置される受け梁と、該受け梁に端部を支持されて架設される掛け梁との接合部における横架材接合部構造において、前記受け梁に接合される前記掛け梁の端部の下端角部を凹状に切り欠いて、凹状切欠き部が、切欠き上端部を受け梁の下端面よりも上方に食い込ませて形成されており、前記凹状切欠き部の切欠き上端部は、その内側面が、側面視して弧状に湾曲する湾曲凹面となっており、前記凹状切欠き部において、前記壁体を構成する壁用面材が、上端縁部を切り欠くことなく当該上端縁部を前記受け梁の側面に接合して取り付けられており、前記凹状切欠き部に上端部分を通過させて、前記壁用面材の前面側に、野縁の端部を支持するライナー部材が、前記掛け梁を横断して連続して配設されている横架材接合部構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明の横架材接合部構造は、前記切欠き上端部の内側面が、側面視して略4半円弧形状に湾曲する湾曲凹面となっていることが好ましい。
さらに、本発明の横架材接合部構造は、前記凹状切欠き部を通過させて、配管類が前記掛け梁を横断して連続して配設されていることが好ましい。
さらに、本発明の横架材接合部構造は、前記受け梁の梁せいよりも前記掛け梁の梁せいの方が大きくなっており、前記凹状切欠き部が、切欠き上端部を前記受け梁の下端面よりも上方に食い込ませて形成されており、該受け梁の下端面よりも上方に食い込んだ切欠き上端部において、前記壁体を構成する壁用面材が、上端縁部を切り欠くことなく当該上端縁部を前記受け梁の下部側面に接合して取り付けられていることが好ましい。
さらにまた、本発明の横架材接合部構造は、前記受け梁と前記掛け梁とが、天端面の高さを揃えて接合されていることが好ましい。
本発明の横架材接合部構造によれば、例えば天井部材を掛け梁の下面に近接させて配置した場合でも、掛け梁の曲げ強度や接合強度を損なうことなく、各種の配管類を、掛け梁と交差する方向に連続させて天井裏に敷設することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る横架材接合部構造の構成を説明する斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る横架材接合部構造の構成を説明する断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る横架材接合部構造の構成を説明する分解斜視図である。 (a)、(b)は、本発明の好ましい他の実施形態に係る横架材接合部構造の略示断面図である。 従来の横架材接合部構造を説明する斜視図である。
図1及び図2に示す本発明の好ましい一実施形態に係る横架材接合部構造10は、建物として例えば木造住宅建築物において、建物の壁体20の上部に配置される、両端が柱部材(図示せず)によって支持されて架設される受け梁11の側面に、当該受け梁11によって一方の端部12aが支持されて、当該受け梁11と対向して設置された他の受け梁(図示せず)との間に架設される掛け梁12の端面を、好ましくは梁受け金物13(図3参照)を介して強固に且つ安定した状態で接合するための構造として採用されたものである。また、本実施形態の横架材接合部構造10は、例えば下階の天井部材14が掛け梁12の下面に近接して配置されていて、これらの間の隙間に空調用の設備配管や、送排水用の設備配管や、電気配線用の設備配管等の各種の配管類15を通すことが困難な場合でも、所定の位置に所定の形状の切欠き部16を形成することで、掛け梁12の曲げ強度や接合強度を損なうことなく、これらの配管類15を、掛け梁12と交差する方向に連続させて天井裏部分に配設できるようにする機能を備える。
そして、本実施形態の横架材接合部構造10は、建物の各階の壁体10の上部に配置される受け梁11と、この受け梁11に端部12aを支持されて架設される掛け梁12との接合部における接合部構造において、図1及び図2に示すように、受け梁11に接合される掛け梁12の端部12aの下端角部を凹状に切り欠いて、凹状切欠き部16が形成されている。
また、本実施形態では、受け梁11の梁せい(梁高さ)h1よりも掛け梁12の梁せいh2の方が大きくなっており(図2参照)、凹状切欠き部16が、切欠き上端部16aを受け梁11の下端面11aよりも上方に食い込ませて形成されている。この受け梁11の下端面11aよりも上方に食い込んだ切欠き上端部16aにおいて、壁体20を構成する好ましくは防火被覆された耐力面材からなる壁用面材21が、上端縁部21aを切り欠くことなく当該上端縁部21aを受け梁11の下部側面に接合して取り付けられている。
本実施形態では、横架材接合部構造10を構成する受け梁11は、図3にも示すように、例えば幅105mm程度、高さ240mm程度の大きさの木製の角材からなり、例えば240mm程度の梁せいh1を有している。受け梁11は、両端が壁体20を構成する柱部材(図示せず)に、好ましくは梁受け金物を介して接合されることにより、これらの柱部材の間に架設されて、下階の壁体20の上部に横方向に延設して取り付けられている。
また、受け梁11の側面における掛け梁12の接合箇所には、梁受け金物13を固定するためのボルト螺着孔17(図3参照)が、縦方向に間隔をおいて3箇所に形成されている。これらのボルト螺着孔17は、受け梁11の側面側の部分が拡径した2段構造を備えている。これらの側面側の拡径部分17aに、梁受け金物13の当接プレート部13aから外側に突出して設けられた位置決め突部13bを装着することで、梁受け金物13を、受け梁11の側面に安定した状態で位置決めさせて、ボルト部材22を用いて受け梁11の側面に強固に締着固定できるようになっている。
横架材接合部構造10を構成する掛け梁12は、例えば幅105mm程度、高さ360mm程度の大きさの木製の角材からなり、例えば360mm程度の梁せいh2を有している。掛け梁12は、一方の端部12aが梁受け金物13を介して受け梁11に接合されると共に、他方の端部が、例えば当該受け梁11と対向して平行に配置された、当該受け梁11と同様の構成を備える他の受け梁11に梁受け金物13を介して接合されることにより、これらの受け梁11の間に架設されて、受け梁11と垂直な横方向に延設して取り付けられている。掛け梁12には、受け梁11に接合される端部12aの下端角部を凹状に切り欠いて、後述する凹状切欠き部16が形成されている。
また、本実施形態では、掛け梁12の受け梁11に接合される端部12aの端面の凹状切欠き部16よりも上方の部分には、当該端面と垂直な方向に切り込まれた一対の平行な接合溝18aを含む、略コの字断面形状の切欠き凹部18が形成されている。すなわち、切欠き凹部18は、掛け梁12の端部12aの端面に沿って薄く切り欠かれた、略コの字断面形状の中間辺部による端面切欠き部18bと、端面切欠き部18bの両端部から掛け梁12の軸方向に向けて垂直に切り込まれた、略コの字断面形状の一対の側辺部による接合溝18aとからなる。
掛け梁12の端部12aを、梁受け金物13を介して受け梁11の側面に接合固定する際に、受け梁11の側面に固定された梁受け金物13の一対の張出しプレート部13cは、掛け梁12の端部12aに形成された切欠き凹部18の一対の接合溝18aに、各々ぴったりと嵌め込まれるようにして装着される。また梁受け金物13の当接プレート部13aは、切欠き凹部18の端面切欠き部18bに納められた状態で取り付けられる。
また、掛け梁12の端部12aの、切欠き凹部18が形成された端面と近接する部分の側面には、両側の側面の間を貫通するようにして、接合溝18aに装着された梁受け金物13の張出しプレート部13cに形成された複数のドリフトピン係合孔13dやドリフトピン係合切欠13eと合致する位置に、梁側ドリフトピン係合孔19が穿孔形成されている。
本実施形態では、梁受け金物13は、好ましくは金属製のプレート部材に折り曲げ加工等を施すことによって、コの字の中間辺部を構成する当接プレート部13aと、コの字の両側の側辺部を構成する一対の張出しプレート部13cとからなる、略コの字断面形状を有するように加工形成された梁接合用のプレート状の金物である。梁受け金物13の当接プレート部13aには、縦方向に所定の間隔をおいて、3箇所のボルト締着孔が、位置決め突部13bの中央部分に開口形成されており、一対の張出しプレート部13cには、縦方向に所定の間隔をおいて、6箇所のドリフトピン係合孔13dやドリフトピン係合切欠き13eが開口形成されている。
また、本実施形態では、上述のように、略コの字断面形状を有する梁受け金物13の当接プレート部13aの外側面から外側に突出して、受け梁11の側面に形成されたボルト螺着孔17の拡径部分17aに位置決め装着される、位置決め突部13bが、縦方向に所定の間隔をおいて3箇所に設けられている。これらの位置決め突部13bの中央部分には、ボルト締着孔が各々開口形成されており、梁受け金物13を受け梁11の側面に固定するためのボルト部材22の頭部が、必要に応じてワッシャー部材を介在させた状態で、これらの位置決め突部13bの中空内部において締着されるようになっている。
本実施形態では、受け梁11の側面における掛け梁12の接合箇所に固定された梁受け金物13の一対の張出しプレート部13cに、端部12aに形成した切欠き凹部18の一対の接合溝18aを嵌め込んで、掛け梁12の端部12aを受け梁11の側面に位置決めした後に、掛け梁12の端部12aの側面から、梁側ドリフトピン係合孔19を介して、ドリフトピン係合孔13dやドリフトピン係合切欠き13eに向けて複数のドリフトピン23を打ち込むことにより、掛け梁12の端部12aが、受け梁11の側面に、好ましくは受け梁11の天端面と掛け梁12の天端面の高さを揃えた状態で、容易に且つ安定した状態で強固に接合される。受け梁11と掛け梁12とが、天端面の高さを揃えて接合されていることにより、これらの受け梁11や掛け梁12を床部骨組み部材として、上階の床部材をより安定した状態で容易に支持することが可能になる。
そして、本実施形態では、受け梁11に接合される掛け梁12の端部12aの下端角部を凹状に切り欠いて、凹状切欠き部16が形成されている。凹状切欠き部16は、本実施形態では、掛け梁12の端部12aの下端角部において、図2に示すように、幅b1が例えば80mm程度、高さh3が180mm程度の領域に納まるように形成されている。ここで、凹状切欠き部16は、幅b1が20〜200mm程度、高さh3が60〜400mm程度の領域に納まるように形成されていることが好ましい。凹状切欠き部16がこのような領域に形成されていることにより、設備用配管や配線等を、掛け梁12を貫通させることなく通して容易に配置させることが可能になる。凹状切欠き部16は、切欠き上端部16aの、受け梁11の下端面11aよりも上方に食い込ませた高さh4が、20〜100mm程度となっていることが好ましい。これによって、例えば壁ボードからなる壁用面材21を、掛け梁12の外周形状に沿った形状に欠き込まずに、受け梁11に容易に取り付けることが可能になる。
また、本実施形態では、凹状切欠き部16の切欠き上端部16aは、その内側面が、側面視して弧状に湾曲する湾曲凹面となっており、特に好ましくは、切欠き上端部16aは、その内側面が、側面視して略4半円弧形状に湾曲する湾曲凹面となっている。凹状切欠き部16の切欠き上端部16aの内側面が湾曲凹面となっていることにより、凹状切欠き部16の切欠き上端部16aにおいて掛け梁12に生じやすい、梁の断面が欠損していることによる掛け梁12の端部での割裂の発生を、効果的に回避することが可能になる。弧状に湾曲する湾曲凹面の曲率半径は、例えば20〜200mm程度となっていることが好ましい。
さらに、本実施形態では、凹状切欠き部16において、空調用の設備配管や、送排水用の設備配管や、電気配線用の設備配管等の配管類15が、図1にも示すように、掛け梁12を横断して連続して配設されている。また凹状切欠き部16に上端部分を通過させて、壁用面材21の前面側に、野縁24の端部を支持するライナー部材25が、掛け梁12を横断して連続して配設されている。野縁24の端部を支持するライナー部材25が、凹状切欠き部16に上端部分を通過させて取り付けられていることにより、野縁24に上面部を支持されて取り付けられる例えば天井ボード等の天井部材14を、掛け梁12の下面に近接させて配置して、下階の空間を広くすることが可能になる。
さらにまた、本実施形態では、凹状切欠き部16において、壁体20を構成する好ましくは防火被覆された耐力面材からなる壁用面材21が、上端縁部21aを切り欠くことなく、当該上端縁部21aを受け梁11の下部側面に接合して取り付けられている。
そして、上述の構成を備える本実施形態の横架材接合部構造10によれば、天井部材14を掛け梁12の下面に近接させて配置した場合でも、掛け梁12の曲げ強度や接合強度を損なうことなく、各種の配管類15を、掛け梁12と交差する方向に連続させて天井裏に敷設することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、受け梁11と掛け梁12との接合部において、掛け梁12の端部12aの下端角部を凹状に切り欠いて、凹状切欠き部16が形成されているので、掛け梁12が負担する荷重によって掛け梁12に生じる曲げ応力が小さくなる端部12aを切り欠いて形成した凹状切欠き部16に、配管類15を通すことで、掛け梁12の下面と天井部材14との間に僅かな隙間しかない場合でも、掛け梁12の曲げ強度や接合強度を損なうことなく、配管類15を、掛け梁12と交差する方向に連続させて容易に配設することが可能になる。
また、本実施形態によれば、図1に示すように、凹状切欠き部16において、壁用面材21を、上端縁部21aを切り欠くことなく、当該上端縁部21aを受け梁11の下部側面に接合して取り付けることができると共に、凹状切欠き部16に上端部分を通過させて、野縁24の端部を支持するライナー部材25を、掛け梁12を横断させて連続して取り付けることができるようになっている。これによって、例えば図5に示すように、受け梁11’と、この受け梁11’に端部12a’が支持されて架設される掛け梁12’との接合部において、掛け梁12’の端部12a’の下端角部に凹状切欠き部が形成されておらず、したがって、壁用面材21’の上端縁部21a’に掛け梁12’との緩衝を避けるためのコの字状の切欠き21b’を形成する必要があったり、ライナー部材25’を分断して取り付ける必要があったりするものと比較して、接合部の施工性を、効果的に向上させることが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、受け梁と掛け梁は、掛け梁の方が受け梁よりも梁せいが大きくなっている必要は必ずしもなく、例えば図4(a)に示すように、受け梁11の方が掛け梁12よりも梁せいが大きくなっていたり、図4(b)に示すように、受け梁11と掛け梁12の梁せいが同じになっていても良い。これらの場合でも、凹状切欠き部16に、配管類15や、ライナー部材25の上端部分や、壁用面材21の上端縁部21aを配置することで、上述と同様の作用効果が奏される。また受け梁と掛け梁とは、天端面の高さを揃えて接合されている必要は必ずしも無い。
10 横架材接合部構造
11 受け梁
11a 下端面
12 掛け梁
12a 端部
13 梁受け金物
14 天井部材
15 配管類
16 凹状切欠き部
16a 切欠き上端部
17 ボルト螺着孔
18 切欠き凹部
19 梁側ドリフトピン係合孔
20 壁体
21 壁用面材
21a 上端縁部
22 ボルト部材
23 ドリフトピン
24 野縁
25 ライナー部材

Claims (5)

  1. 建物の各階の壁体の上部に配置される受け梁と、該受け梁に端部を支持されて架設される掛け梁との接合部における横架材接合部構造において、
    前記受け梁に接合される前記掛け梁の端部の下端角部を凹状に切り欠いて、凹状切欠き部が、切欠き上端部を受け梁の下端面よりも上方に食い込ませて形成されており、
    前記凹状切欠き部の切欠き上端部は、その内側面が、側面視して弧状に湾曲する湾曲凹面となっており、
    前記凹状切欠き部において、前記壁体を構成する壁用面材が、上端縁部を切り欠くことなく当該上端縁部を前記受け梁の側面に接合して取り付けられており、
    前記凹状切欠き部に上端部分を通過させて、前記壁用面材の前面側に、野縁の端部を支持するライナー部材が、前記掛け梁を横断して連続して配設されている横架材接合部構造。
  2. 前記切欠き上端部の内側面が、側面視して略4半円弧形状に湾曲する湾曲凹面となっている請求項1記載の横架材接合部構造。
  3. 前記凹状切欠き部を通過させて、配管類が前記掛け梁を横断して連続して配設されている請求項1又は2記載の横架材接合部構造。
  4. 前記受け梁の梁せいよりも前記掛け梁の梁せいの方が大きくなっており、前記凹状切欠き部が、切欠き上端部を前記受け梁の下端面よりも上方に食い込ませて形成されており、該受け梁の下端面よりも上方に食い込んだ切欠き上端部において、前記壁体を構成する壁用面材が、上端縁部を切り欠くことなく当該上端縁部を前記受け梁の下部側面に接合して取り付けられている請求項1〜3のいずれか1項記載の横架材接合部構造。
  5. 前記受け梁と前記掛け梁とが、天端面の高さを揃えて接合されている請求項1〜4のいずれか1項記載の横架材接合部構造。
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