JP6045453B2 - モータ制御装置、モータ被駆動装置、モータ制御方法およびモータ制御プログラム - Google Patents

モータ制御装置、モータ被駆動装置、モータ制御方法およびモータ制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、モータの駆動を制御するモータ制御装置に関し、特にロータの回転を検出するエンコーダを備えたブラシレスモータの駆動を制御するモータ制御装置に関する。
ブラシレスモータにロータの回転を検出するエンコーダを設け、該エンコーダからの出力信号を用いて該モータをフィードバック制御することで、該モータを脱調を生じさせることなく高速駆動することができる。また、このような高速駆動が可能なブラシレスモータの制御には、該モータによって駆動する被駆動部材を目標停止位置に精度良く停止させる停止位置精度が要求される。
停止位置精度を保証するためには、モータの定速状態または加速状態からの減速における加速度と減速を行うロータの回転量、つまりは被駆動部材の駆動量(以下、減速駆動量という)が重要である。減速の加速度が大きいほど短い時間で目標停止位置に向けて減速することができるため、減速駆動量を短く、すなわち定速状態や加速状態での駆動量を長くすることができ、目標停止位置までの駆動時間を短縮することができる。ただし、減速の加速度が大きく減速駆動量が短いと、被駆動部材が目標停止位置を超えて移動してから停止する可能性が生ずる。
特許文献1には、モータの回転に伴ってエンコーダから出力されるパルス信号のカウント値に応じて通電相を切り替えて該モータの駆動を制御する技術が開示されている。具体的には、減速時にはロータの回転位相に対する通電相の位相差である位相進み量を補正して、制動力、つまりは加速度を調整することにより停止位置精度を向上させる。また、特許文献2には、移動体を定速状態から他の速度に向かって加速または減速する際の速度変動時間または停止状態から所定速度まで加速する際の速度変動時間に基づいて、移動体の停止命令を出力するタイミングを変更する技術が開示されている。この技術は、突発的な環境変化や経年変化があっても安定的に停止位置精度を確保することを目的としている。
特開2004−129452号公報 特開平8−63228号公報
特許文献1にて開示された技術では、モータのロータの現在位置から目標位置までの回転角を考慮して位相進み量を補正する。つまり、何らかの原因でロータの減速が遅れた場合には、目標位置の手前でロータに作用させる制動力を増大させて減速制御を行う。しかしながら、加速度は駆動系の制動力に依存するため、対象とする系によって上限値が定まり、また製造上の誤差に伴って加速度の上限値もばらつく。特許文献1では、駆動系の個体差や動作状態に起因する制動力の違いについて考慮されておらず、しかも減速駆動量についても考慮されていないと考えられる。
一方、特許文献2にて開示された技術では、速度変更に際しての加減速時および停止状態からの加速時における速度変動時間や、定速走行指令時における速度変動や速度偏差から減速・停止タイミングを決定している。つまり、経年変化等による特性変化を駆動中に取得し、減速駆動量を適切に決定することで停止位置精度を保証しようとしている。しかしながら、この技術は、駆動において定速状態が存在することを前提としており、定速状態が存在しない場合の停止位置精度までは保証されないと考えられる。
本発明は、モータの製造ばらつき等の個体差や負荷変動があっても、該モータによって駆動される被駆動部材を精度良く目標停止位置に停止させることができるようにしたモータ制御装置、モータ制御方法およびモータ制御プログラムを提供する。
本発明の一側面としてのモータ制御装置は、ブラシレスモータの回転を制御する。モータ制御装置は、モータの回転速度を制御する制御手段とモータによって被駆動部材を駆動する際の負荷トルクを、モータの回転に応じて検出信号を出力する回転検出手段からの検出信号を用いて算出する負荷トルク算出手段とを有する。制御手段は、被駆動部材を目標停止位置に向かって駆動する際に、モータの加速状態または定速状態からの減速を開始させるときの残り回転量である減速回転量を算出し、該減速回転量に基づいてモータの回転速度を制御する。そして、減速回転量、加速状態または定速状態において算出された負荷トルクを用いて算出されることを特徴とする。
なお、ブラシレスモータと、該モータにより駆動される被駆動部材と、上記モータ制御装置とを有するモータ被駆動装置も、本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としてのモータ制御方法は、ブラシレスモータの回転を制御する。該モータ制御方法はモータによって被駆動部材を駆動する際の負荷トルクを、モータの回転に応じて出力される検出信号を用いて算出するステップと、被駆動部材を目標停止位置に向かって駆動する際に、モータの加速状態または定速状態からの減速を開始させるときの残り回転量である減速回転量を算出するステップと、該減速回転量に基づいてモータの回転速度を制御するステップと、を有する。そして、減速回転量、加速状態または定速状態において算出された負荷トルクを用いて算出されることを特徴とする。
さらに、本発明の他の一側面としてのモータ制御プログラムは、ラシレスモータの回転を制御するコンピュータに、モータによって被駆動部材を駆動する際の負荷トルクを、モータの回転に応じて出力される検出信号を用いて算出するステップと被駆動部材を目標停止位置に向かって駆動する際に、モータの加速状態または定速状態からの減速を開始させるときの残り回転量である減速回転量を算出するステップと、該減速回転量に基づいてモータの回転速度を制御するステップと、を実行させるプログラムであって、減速回転量、加速状態または定速状態において算出された負荷トルクを用いて算出されることを特徴とする。
本発明によれば、製造ばらつき等の個体差や負荷変動に応じた減速回転量を算出し、減速回転量に対応するタイミングでモータの減速を開始するため、被駆動部材の高い停止位置精度で目標停止位置に駆動することができる。
本発明の実施例1であるデジタル一眼レフカメラの構成を示すブロック図。 実施例1におけるステッピングモータを含むモータユニットの外観斜視図。 実施例1におけるコントラストAFの動作を示すフローチャート。 実施例1におけるステッピングモータによるフォーカスレンズの駆動機構を示す図。 実施例1における進角ψと角速度ωの相関を示す図。 実施例1におけるモータ印加電流Iと角速度ωとの相関を示す図。 実施例1におけるフォーカスレンズの駆動制御動作を示すフローチャート。 実施例1におけるフォーカスレンズの駆動制御の定電流制御/定進角制御切替え動作を示すフローチャート。 実施例1における粘性係数の算出動作を示すフローチャート。 実施例1における角速度ω、角加速度α、残り駆動量および減速変位角との関係を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。各実施例は、被駆動部材を駆動するモータの負荷が変動しても、被駆動部材を目標停止位置に対して行き過ぎを生じることなく精度良く停止させることができるように、モータの減速を開始するタイミングを設定することを目的の1つとする。ここにいう負荷の変動とは、製造ばらつきおよび経年変化等のモータの個体において生じる負荷の変動や、温度環境や姿勢変化等の被駆動部材の駆動時の状態による負荷の変動を含む。
図1には、本発明の実施例1であるモータ被駆動装置としての交換レンズ200と該交換レンズ200の着脱が可能な撮像装置としてのデジタル一眼レフカメラ100の構成を示している。なお、撮像装置は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラであってもよいし、レンズ一体型カメラであってもよい。また、顕微鏡であってもよい。
交換レンズ200は、被写体側から順に、固定レンズ101と、ズームレンズ102と、絞り103と、防振レンズ104と、フォーカスレンズ(光学素子)105とにより構成される撮影光学系を有する。ズームレンズ102は光軸方向に移動して変倍を行い、フォーカスレンズ105は光軸方向に移動して焦点調節を行う。絞り103は、その開口径を増減させることで通過光量を変化させる。防振レンズ104は光軸に直交する方向に移動(シフト)して手振れ等によるカメラ振れに起因する像振れを低減(補正)する。
また、交換レンズ200には、ズームレンズ102を駆動するズーム駆動部110と、絞り103を駆動する絞り駆動部109と、防振レンズ104を駆動するシフト駆動部108と、フォーカスレンズ105を駆動するフォーカス駆動部106とを有する。各駆動部は、駆動源となるモータ等のアクチュエータを含む。各駆動部は、交換レンズ200内に設けられたレンズコントローラとしてのレンズIC111により制御される。
交換レンズ200に設けられた不図示のズームリングが使用者によって操作されると、レンズIC111は、その操作量に応じてズーム駆動部110を介してズームレンズ102を駆動する。ズームレンズ102の位置は電気的に検出されており、該検出された位置に応じてレンズIC111が合焦状態を維持するためにフォーカスレンズ105の駆動方向と駆動量を算出し、それらを含むズームトラッキング駆動命令をフォーカス駆動部106に与える。また、使用者が交換レンズ200に設けられた不図示のマニュアルフォーカスリングを操作すると、レンズIC111はその操作量に応じてフォーカスレンズ105の駆動量を算出し、それを含むマニュアルフォーカス駆動命令をフォーカス駆動部106に与える。さらに、レンズIC111は、後述するようにカメラIC118からのAF駆動命令を受けて、フォーカス駆動部106を介してフォーカスレンズ105を移動させることにより、オートフォーカス(AF)を行う。
また、レンズIC111は、カメラIC118から測光結果に基づく絞り駆動命令を受けて絞り駆動部109を介して絞り103を駆動する。さらに、レンズIC111は、交換レンズ200に設けられたジャイロセンサ等の振れセンサ(姿勢センサ)122により検出された手振れ等によるレンズ振れ(つまりはカメラ振れ)に基づいて、シフト駆動部108を介してシフトレンズ104をシフトさせる。
一方、カメラ100は、CMOSセンサやCCDセンサにより構成される光電変換素子としての撮像素子112と、該撮像素子112の出力をサンプリングしてゲインを調整するCDS/AGC回路113と、撮像処理回路114とを有する。撮像処理回路114は、カメラコントローラとしてのカメラIC118からの指令に従って、CDS/AGC回路113からの出力信号に対して各種画像処理を行い、画像を生成する。生成された画像はモニタ115に表示されたり、記録部116により不図示の記録媒体(半導体メモリ等)に記録されたりする。
また、カメラ100は、AF処理回路117を有する。AF処理回路117は、CDS/AGC回路113からの全画素の出力信号のうち焦点検出に用いられる画素の信号から高周波成分や輝度差成分を抽出してAF評価信号を生成する。カメラIC118は、AF評価信号の値(AF評価値)が最大となるフォーカスレンズ105の位置(合焦位置)を探索し、合焦位置にフォーカスレンズ105を移動させるため、レンズIC111に対してフォーカス駆動命令を出力する。レンズIC111は、該フォーカス駆動命令に従って、フォーカス駆動部106を介してモータ106aの励磁コイルの通電を制御する。これにより、モータ106aの駆動およびその回転速度(加速、定速および減速)が制御され、フォーカスレンズ105の移動およびその移動速度が制御される。こうして、オートフォーカス(AF)制御が行われる。
図2および図3には、フォーカス駆動部106に含まれるフォーカスモータユニットの構成を示している。フォーカスモータユニットは、ブラシレスモータとしてのステッピングモータ106aと、該モータ106aの出力軸であるリードスクリュー106bとを有する。ステッピングモータ106aおよびリードスクリュー106bは、モータホルダー106eによって保持されている。なお、ブラシレスモータは、ステッピングモータに限定されず、リラクタンスモータやその他のブラシレスモータでもよい。
また、フォーカスモータユニットは、リードスクリュー106bの一端部に取り付けられ、該リードスクリュー106bと一体回転するエンコーダマグネット106cと、モータホルダー106eにより保持されたホールIC107とを有する。エンコーダマグネット106cとモータ106a内のマグネットロータ(図示せず)はともに円筒形状の永久磁石により構成されており、その外周面は同一極数(本実施例では10極)に着磁されている。ホールIC107は、エンコーダマグネット106cの回転による磁束密度の変化を、ステッピングモータ106aの回転を示す電気信号(検出信号)として互いに位相が異なる2相の2値信号(パルス信号)に変換して出力する。ホールIC107とエンコーダマグネット106cにより、回転検出手段としてのエンコーダが構成される。エンコーダとしては、本実施例のような2値信号を出力するデジタルエンコーダに限らず、正弦波信号を出力するアナログエンコーダを用いることもできる。また、エンコーダとしては、磁気式エンコーダに限らず、フォトセンサと反射パターンまたは透過スリットが形成された回転板とにより構成される光学式エンコーダを用いることもできる。
さらに、フォーカスモータユニットは、モータ106aの励磁コイル(図示せず)に対する通電を行うモータドライバ106dと、リードスクリュー106bに噛み合ったラック106fとを有する。ラック106fは、図3に示すようにフォーカスレンズ105(実際にはフォーカスレンズ105を保持する部材であるフォーカス保持枠)に取り付けられている。このため、モータ106aが回転してリードスクリュー106bが回転すると、ラック106fを介してフォーカスレンズ105が、リードスクリュー106bが延びる光軸方向に駆動される。
カメラIC118およびレンズIC111が行うAF制御について説明する。コンピュータとしてのカメラIC118およびレンズIC111は、それぞれに内蔵されたコンピュータプログラムに従ってAF制御のための動作を行う。本実施例では、AF方式として、コントラストAFを採用する。ただし、コントラストAFに代えて又はこれと併用するように位相差AFを採用してもよい。コントラストAFでは、フォーカスレンズ105をウォブリング駆動(微小往復駆動)しながらAF評価値が最大となる合焦位置を探索し、最終的にその合焦位置にフォーカスレンズ105を移動させることで被写体に対する合焦状態を得る。
図4のフローチャートには、コントラストAFにおいて、フォーカスレンズ105にウォブリング駆動における1往復駆動を行わせるためのカメラIC118およびレンズIC111の動作を示している。まず、図4のフローチャート中に示したStage=1〜4(以下、Stage1〜4という)での動作について説明する。
Stage1では、ウォブリング駆動においてフォーカスレンズ105が至近側に位置している。このStage1では、カメラIC118は、前回のStage3においてフォーカスレンズ105が無限遠側に位置した状態で撮像素子112に蓄積された電荷に基づく撮像素子112の出力を用いて無限遠側のAF評価値を取得する。
また、Stage2では、カメラIC118は、レンズIC111を通じてフォーカスレンズ105を至近側から無限遠側に所定の振幅だけ駆動する。このとき、Stage1にて取得した無限遠側のAF評価値が前回のStage3にて取得した至近側のAF評価値よりも高ければ、ウォブリング駆動の中心位置も無限遠側に所定の中心移動量だけ移動させる。
また、Stage3では、ウォブリング駆動においてフォーカスレンズ105が無限遠側に位置している。このStage3では、カメラIC118は、前回のStage1においてフォーカスレンズ105が至近側に位置した状態で撮像素子112に蓄積された電荷に基づく撮像素子112の出力を用いて至近側のAF評価値を取得する。
さらに、Stage4では、カメラIC118は、レンズIC111を通じてフォーカスレンズ105を無限遠側から至近側に所定の微小量だけ駆動する。このとき、Stage3にて取得した至近側のAF評価値が前回のStage1にて取得した無限側のAF評価値よりも高ければ、ウォブリング駆動の中心位置も至近側に所定量だけ移動させる。
図4のフローチャートにおいて、ステップS101では、カメラIC118は、Stageの値が1か否かを判定する。1であればステップS102に、1でなければステップS106に進む。
ステップS102では、カメラIC118は、Stage1の処理を行う。すなわち、無限遠側におけるAF評価値をAF処理回路117に算出させる。そして、無限遠側のAF評価値を取得した後、カメラIC118は、ステップS103に進む。
ステップS103では、カメラIC118は、Stageの値が4か否かを判定する。4であればステップS104に、4でなければステップS105に進む。
ステップS105では、カメラIC118は、Stageの値を1インクリメントしてステップS101に戻る。
ステップS106では、カメラIC118は、Stageの値が2か否かを判定する。2であればステップS107に、2でなければステップS111に進む。
ステップS107では、カメラIC118は、Stage2の処理を行う。すなわち、カメラIC118は、Stage1(ステップS102)にて取得した無限遠側のAF評価値と前回のStage3(ステップS113)にて取得した至近側のAF評価値とを比較する。無限遠側のAF評価値が至近側のAF評価値よりも高ければ、カメラIC118は、ステップS108に進み、そうでなければステップS109に進む。
ステップS107からステップS108に進んだ場合、カメラIC118は、フォーカスレンズ105の駆動方向(以下、フォーカス駆動方向という)を無限遠側に設定する。また、フォーカスレンズ105の駆動量(以下、フォーカス駆動量という)を以下のように設定する。すなわち、AF評価値が無限遠側ほど高くなる(合焦位置がより無限遠側にある)として、ウォブリング駆動の振幅に、ウォブリング駆動の中心位置を無限遠側にずらすための中心移動量を加算して無限遠側へのフォーカス駆動量を設定する。そして、ステップS110に進む。一方、ステップS107からステップS109に進んだ場合、カメラIC118は、フォーカス駆動方向を無限遠側に設定するとともに、フォーカス駆動量を、上記中心移動量を加算することなく、ウォブリング駆動の振幅に設定する。そして、ステップS110に進む。
ステップS110では、カメラIC118は、ステップS108又はS109で設定されたフォーカス駆動量、フォーカス駆動方向およびウォブリング駆動のための所定のフォーカスレンズ105の駆動速度を含むフォーカス駆動命令をレンズIC111に与える。レンズIC111は、カメラIC118からのフォーカス駆動命令に応じてフォーカス駆動部106に駆動命令を与える。この際、レンズIC111は、必要に応じてフォーカスレンズ105およびその駆動に関係するすべての部材の状態(例えば、他の駆動部との同時駆動時の電圧制限)を考慮した補正を行ってフォーカス駆動部106に駆動命令を与える。フォーカス駆動部106は、該駆動命令に対応する励磁信号(励磁波形)をモータドライバ106dにて生成し、モータ106aを駆動して駆動命令に応じた駆動方向に該駆動命令に応じた駆動量だけフォーカスレンズ105を駆動する。そして、カメラIC118は、ステップS103に進む。
ステップS111では、カメラIC118は、Stageの値が3か否かを判定する。3であればステップS113に、3でなければステップS112に進む。
ステップS113では、カメラIC118は、Stage3の処理を行う。すなわち、至近側におけるAF評価値をAF処理回路117に算出させる。そして、至近側のAF評価値を取得した後、カメラIC118は、ステップS103に進む。
また、ステップS112では、カメラIC118は、Stage4の処理を行う。すなわち、カメラIC118は、Stage3(ステップS113)にて取得した至近側のAF評価値と前回のStage1(ステップS102)にて取得した無限遠側のAF評価値とを比較する。至近側のAF評価値が無限遠側のAF評価値よりも高ければ、カメラIC118は、ステップS108に進み、そうでなければステップS109に進む。
ステップS112からステップS108に進んだ場合、カメラIC118は、フォーカス駆動方向を至近側に設定する。また、フォーカス駆動量を以下のように設定する。すなわち、AF評価値が至近側ほど高くなる(合焦位置がより至近側にある)として、ウォブリング駆動の振幅に、ウォブリング駆動の中心位置を至近側にずらすための中心移動量を加算して至近側へのフォーカス駆動量を設定する。そして、ステップS110に進む。一方、ステップS112からステップS109に進んだ場合、カメラIC118は、フォーカス駆動方向を至近側に設定するとともに、フォーカス駆動量を、上記中心移動量を加算することなく、ウォブリング駆動の振幅に設定する。そして、カメラIC118は、ステップS110に進み、前述したようにフォーカス駆動命令をレンズIC111に与え、フォーカスレンズ105を駆動する。そして、カメラIC118は、ステップS103に進む。
ステップS104では、カメラIC118は、Stageの値を1に戻す。その後、カメラIC118は、ステップS101に戻る。
以上のようにしてフォーカスレンズ105の往復駆動と中心移動とを繰り返してAF評価値が増加する方向にフォーカスレンズ105を移動させることで、AF評価値が最大となる合焦位置を検出することができる。
ここで、フォーカス駆動方向やフォーカス駆動量は、被写体の移動その他の変化に応じて頻繁に変化し、フォーカスレンズ105の加減速を含めた駆動中であっても新たなフォーカス駆動命令がカメラIC118からレンズIC111に与えられる可能性がある。このため、フォーカスレンズ105の減速時の駆動量に対応するモータ106aの回転量である減速変位角を所定の周期で計算して更新することが好ましい。本実施例では、減速変位角の更新をモータ106aの所定の変位角周期で、例えばホールIC107の出力の変化ごとに行う。ただし、減速変位角を所定の時間周期で更新してもよいし、時間周期と変位角周期の両者で更新してもよい。
また、本実施例では、後に詳しく説明するが、ステッピングモータ106aをオープンループ制御とフィードバック制御とを併用して駆動する。具体的には、該モータ106aの高速駆動を行う場合はフィードバック制御で駆動し、中低速駆動または駆動量が小さい場合はオープンループ制御で駆動する。以下で説明する減速変位角の算出は、オープンループ制御とフィードバック制御のいずれの制御を行う場合にも適用することができる。
フォーカスレンズ105は、駆動前の位置からカメラIC118からのフォーカス駆動命令に含まれるフォーカス駆動量だけ移動した目標停止位置に高速かつ精度良く停止することが必要である。このため、レンズIC111は、現在のモータ106aの角速度(回転速度)ωから停止するまでに要する回転量、言い換えれば減速を開始させる残り回転量である減速変位角(減速回転量)θを算出し、停止までのスケジューリングを所定の変位角周期で行う。また、角速度ωだけでなく、角加速度(回転加速度)αによっても減速変位角θが変わる。このため、角速度ωおよび角加速度αを含む多変数を用いて減速変位角θを算出する。レンズIC111は、加速度算出手段、負荷トルク算出手段および制御手段として機能する。
なお、以下では、任意の角速度ωから停止位置精度を保証できる角速度(以下、減速目標角速度という)ωstopまたは角速度0に減速する際の減速変位角θの算出方法について説明する。ただし、この算出方法は、停止を前提としない単なる減速についても適用することができる。
レンズIC111は、モータ106aの運動方程式である式(1)を用いて、駆動中のモータ106aが減速して停止するまでに要する減速変位角θを算出する。
式(1)の第1項は、慣性モーメントIと角加速度dθ/dt(以下、αと略す)との積で表される加速トルクを示す。また、第2項は、粘性係数Dと角速度dθ/dt(以下、ωと略す)との積で表される粘性抵抗を示す。さらに、第3項は負荷トルクTを示し、左辺の総和はモータ106aが発生するトルクTと等価である。
また、現在の角速度ωから停止精度を保証できる減速目標角速度ωstopまで減速するのに要するモータ106aの仕事量は、以下の式(2)で表される。
式(1),(2)より、減速して停止するまでに要する減速変位角θは、式(3)で表される。
式(3)において、慣性モーメントIおよび粘性係数Dは定数項である。また、減速目標角速度ωstopは目標停止位置に対する行き過ぎが発生しない角速度として一意に設定され、角速度ωおよび角加速度αは、ホールIC107の出力信号の変化周期を用いて算出される。このことから、負荷トルクTを求めることで、負荷変動を考慮した減速変位角θが一意に定まる。
図3に示したモータ106aとフォーカスレンズ105との配置関係において、モータ106aが発生する回転トルクは、ラック106fを介してリードスクリュー106bの軸方向の駆動力に変換され、フォーカスレンズ105を光軸方向に駆動する。図3に示した駆動機構における負荷トルクTは、以下の式(4)で表される。
式(4)において、第1項は駆動方向、すなわち光軸方向での荷重F[N]、リードスクリュー106bのリード[m/rev]および効率ηで表される。駆動方向の荷重Fは、外力とフォーカスレンズ105およびフォーカス保持枠等の被駆動部材の総質量m[kg]に加わる重力加速度g[m/s]の和で表される。
本実施例において、フォーカスレンズ105は不図示のレンズ鏡筒内に配置されていることから、外力を無視できるものとすると、駆動方向の荷重Fは式(5)で表される。
式(5)において、第1項は駆動方向にかかる重力加速度の力であり、第2項は第1項に直交する力で摺動面における摺動摩擦の大きさを表す。なお、ζは駆動方向と光軸とのなす角度であり、μは摺動面における摩擦係数を表す。つまり、光軸方向と重力方向との関係によって駆動方向の荷重Fも変化するため、交換レンズ200(カメラ100)の姿勢によって負荷トルクを表す式(4)の第1項が変化する。例えば、ζ=0[deg]、つまり図3に示すように駆動方向と光軸とが平行で、かつ両者が重力方向に対して直交する方向(水平方向)に延びる場合、式(5)の第1項は0、第2項は1となり、摺動面での摩擦力のみが働く。
式(4)において、第2項はラックの付勢荷重F[N]、ラックの摩擦抵抗μおよびリードスクリュー106bのリード[m/rev]により表される。付勢荷重Fを定数項とみなすと、式(4)で表される負荷トルクTは上述した姿勢と、摩擦係数に関わる温度の変化と、モータ個体の製造ばらつきによって変動する。
姿勢は前述した姿勢センサ122からの出力を用いて検出(推定)することができる。また、温度変化は、交換レンズ200内に設けられた温度センサ121を用いて検出(測定)することができる。本実施例において、被駆動部材の総質量mに加わる重力加速度gは、ラック106fの付勢荷重Fに比べて十分に小さいため、各種センサを設けることによって負荷トルクTの各要素を測定することはせずに、負荷トルクT全体を推定する。ただし、温度センサ121および姿勢センサ122からの出力を用いて式(4)および式(5)から負荷トルクを導出してもよく、負荷トルクTの導出過程はどのようなものであってもよい。
また、本実施例では、負荷トルクTを式(4)および式(5)を用いて簡易的に算出する場合について説明している。しかし、リードスクリュー106bとラック106fとの噛み合いにより生ずるロスや、フォーカス保持枠に対するガタ取りのためのばね等による付勢力や、グリスの粘性抵抗の温度変化等を負荷変動要因として考慮すると、より負荷トルクの推定精度が高まる。実際のフォーカスレンズ105の駆動機構の構成に応じて、負荷トルクTを適切に定式化して、該負荷トルクTの変動要素を明確化することが好ましい。
なお、必ずしも姿勢と温度の双方を負荷トルクTの変動要素とする必要はなく、これらのうち少なくとも一方を変動要素としてもよい。
本実施例では、式(1)から負荷トルクTを加速駆動状態(以下、単に加速状態という)および定速駆動状態(以下、単に定速状態という)のそれぞれにて算出する。まず、加速状態での負荷トルクTの算出について説明する。ここでも粘性負荷の影響を無視すると、式(1)は加速トルクI・αと負荷トルクTの和がモータ106aの発生トルクTと等しくなる。慣性モーメントIは駆動機構の構成から既知であり、角加速度αはホールIC107の出力変化時間の時間微分により算出可能である。モータ106aの発生トルクTは、以下の式(6)で表される。
式(6)において、Kはトルク定数、iはモータ106aの励磁コイルに与える励磁信号の電流値(以下、励磁電流という)、fは励磁電流の周波数、φは励磁電流の位相遅れである。式(6)を用いることにより、励磁電流iが定まればモータの発生トルクTを求めることができる。なお、オームの法則によって入力電圧からモータ106aの発生トルクTを求めることもできる。したがって、式(6)より求められるモータ106aの発生トルクTと加速トルクI・αとの差分から負荷トルクTが求まる。
次に、定速状態における負荷トルクTの算出について説明する。定速状態とは、モータ106aの角速度の変動がほとんどない状態を示す。本実施例では、定速状態におけるモータ106aの制御に、定電流制御と定進角制御を併用する。
定電流制御では、励磁電流を一定とし、該励磁電流の位相とロータの回転角(回転位相)である機械的位相との位相差、すなわち進角を制御することで、駆動速度またはトルクを制御する。一方、定進角制御では、進角を一定として、励磁電流を増減させることで駆動速度またはトルクを制御する。
図5には、モータ106aの励磁電流(図にはモータ印加電流Iと記す)を一定とする定電流制御において、負荷トルクTが変動した場合の進角ψと角速度ωとの関係を示す。また、図6には、モータ106aの定進角制御において負荷トルクTが変動した場合の励磁電流(モータ印加電流I)と角速度ωとの関係を示す。
図5において、進角ψと角速度ωとは比例関係にあるため、進角ψが大きくなるとモータ106aが発生するトルク(発生トルク)が大きくなり、角速度ωも大きくなる。ただし、進角ψがほぼ90[deg]で発生トルクが最大となり、この進角ψを超えた進角では発生トルクが減少し、発生トルクが負荷トルクよりも小さくなるとモータ106aは脱調する。
また、図5において、負荷トルクTL0が±βだけ変動してもトルク曲線の傾きには変化はなく、切片値のみ変化する。したがって、定電流制御における負荷トルクTは、ホールIC107の出力と励磁コイルに対する励磁波形から算出される角速度ωおよび進角ψを用いて、事前に測定された図5に示す特性から推定できる。
定進角制御での負荷トルクTの推定についても定電流制御とほぼ同等であり、任意のタイミングにおける角速度ωとモータ印加電流I(または電圧値)を用いて、図6に示す事前に測定した特性から負荷トルクTを推定できる。
このように定電流制御と定進角制御のいずれにおいても負荷トルクTを推定することができ、該推定結果と式(3)とを用いて減速変位角θを一意に求めることができる
次に、本実施例におけるレンズIC111が行うフォーカスレンズ105の駆動制御、つまりはモータ106aの駆動制御について、図7および図8のフローチャートを用いて説明する。図7には、カメラIC118からレンズIC111に対してフォーカス駆動命令が与えられた際に、レンズIC111がフォーカスレンズ105を駆動する動作を示している。また、図8には、図7中のステップS203にて説明する制御方式の設定処理のためのサブルーチンを示している。レンズIC111は、コンピュータプログラムとしてのモータ制御プログラムに従ってモータ106aの駆動制御を行う。
ステップS201では、レンズIC111は、カメラIC118からのフォーカス駆動命令を受け取る。レンズIC111は、カメラIC118からフォーカス駆動命令だけでなく、ズームレンズ102の駆動命令、絞り103の駆動命令および防振レンズ104の駆動命令等も受け取るが、ここではフォーカス駆動命令に対する動作についてのみ説明する。
フォーカス駆動命令には、前述したフォーカス駆動方向とフォーカス駆動量に加えて、最大角速度ωmaxが含まれる。フォーカス駆動量は零以外の値であり、最大角速度ωmaxは1以上の値である。なお、レンズIC111は、フォーカス駆動命令に対応したフォーカスレンズ105の駆動中であっても、新たなフォーカス駆動命令を受け付ける。
ステップS202では、レンズIC111は、受け取ったフォーカス駆動量および最大角速度ωmaxから今回のモータ106aの駆動制御をオープンループ制御で行うかフィードバック制御で行うかを決定する。本実施例では、フォーカス駆動量が所定量より小さい場合や最大角速度ωmaxが所定角速度より遅い中低速域である場合はオープンループ制御を選択する。一方、フォーカス駆動量が所定量より大きく、かつ最大角速度ωmaxが所定角速度より速い高速域である場合はフィードバック制御を選択する。これはステッピングモータ106aの特性上、進角ψを適切に制御しないと高速域で駆動できないことに基づく選択基準である。
次にステップS203では、レンズIC111は、モータ106aの定速状態での制御方式を定電流制御と定進角制御のいずれかに設定する。この定速状態での制御方式の設定動作を図8のフローチャートを用いて説明する。
ステップS301では、レンズIC111は、ステップS202で選択(決定)されたモータ106aの駆動制御方式がオープンループ制御かフィードバック制御かを判定する。オープンループ制御である場合は、定速状態での制御方式として定電流制御を選択する。定進角制御では進角ψを一定に保つために励磁波形にフィードバック情報が含まれるため、オープンループ制御の場合は必ず定電流制御が選択される。そして、ステップS306に進む。一方、フィードバック制御である場合は、他の条件を考慮して定電流制御と定進角制御のいずれかを選択するため、ステップS302に進む。
ステップS302では、レンズIC111は、カメラ100が有するバッテリの残量チェックを行う。バッテリ残量が最大充電容量の所定パーセント以下(例えば、20%以下)である場合は、電源不足とみなして定電流制御を選択し、ステップS306に進む。一方、バッテリ残量が所定パーセントを超えている場合は定進角制御を選択し、ステップS303に進む。
ステップS303〜S305では、レンズIC111は、定進角制御の設定を行う。まずステップS303では、レンズIC111は、励磁電流(モータ印加電流I)に対して上限値を設定する。上限値はモータ定格値と同値としてもよいし、他の駆動部との同時駆動やバッテリ残量等で制限がある場合には定格値未満に定めてもよい。
ステップS304では、レンズIC111は、進角を予め設定された進角ψに固定する。これにより、該固定した進角ψを保つような励磁波形をモータドライバ106dが生成する。
ステップS305では、レンズIC111は、負荷トルクTの初期値を設定する。初期値は、直前の駆動で負荷トルクを取得できていれば、その値を負荷トルクTとして設定する。また、このような負荷トルクを取得できていない場合はリセット動作時の定速処理で取得した値、もしくは工場調整時に取得した値を負荷トルクTとして設定する。なお、本実施例では、一定時間の間外部から操作がなければスリープ状態となり、スリープ状態からの復帰後電源投入時に必ずリセット動作する機能を有する。リセット動作中において負荷トルクTを推定できれば、少なくともスリープ状態になる一定時間より長い時間間隔での温度変化は無視することができるため、リセット動作時の取得であっても負荷トルクTの変動を抑制することができる。
ステップS309では、レンズIC111は、式(3)を用いて減速変位角θを算出する。停止からの駆動では角速度ω=0であるため、減速変位角θ=0を設定する。駆動中の場合は角速度ωに応じて減速変位角θが設定される。
一方、ステップS306〜S308では。レンズIC111は、定電流制御の設定を行う。ステップS306では、レンズIC111は、可変制御する進角ψに上限値を設定する。発生トルクに比べて負荷が小さい場合や、駆動する角速度に制限が設けられる場合等はその条件に応じて適切な進角ψを設定する。なお、0<ψ<90[deg]である。
ステップS307では、レンズIC111は、モータ106aに印加する励磁電流(モータ印加電流I)を固定値として設定する。
ステップS308では、レンズIC111は、ステップS305と同様に、負荷トルクTの初期値を設定する。初期値としては、直前の駆動時、リセット駆動時または工場調整時に取得された負荷トルクを設定する。そして、ステップS309に進み、減速変位角θを算出する。ステップS309からは図7中のステップS204に進む。
ステップS204では、レンズIC111は、式(3)を用いて算出した減速変位角θと現在の実際の残り回転量(以下、残り駆動量という)とを比較する。初回判定時は減速変位角θ=0であるので、ステップS205に進む。励磁波形を生成するごとに残り駆動量は減少していくため、残り駆動量が減速変位角θ以下になった場合はステップS212に進む。
ステップS205では、レンズIC111は、現在の角速度ωと最大角速度ωmaxとを比較して、加速処理を行うか定速処理を行うかを決定する。角速度ωが最大角速度ωmaxに達していない場合は加速処理を行うためにステップS206に進み、達している場合は定速処理を行うために、ステップS207に進む。
ステップS206では、レンズIC111は、モータ106aの加速処理を行う。具体的には、モータ106aがオープンループ制御されている場合は、予め定められた加速特性、例えば一定の角加速度でモータ106aを加速させる。一方、フィードバック制御されている場合は、最大角加速度ωmaxと現在の角速度ωとの角速度の偏差から励磁波形の周波数または振幅を設定する。そして、ステップS208に進む。
ステップS207では、レンズIC111は、モータ106aの定速処理を行う。具体的には、モータ106aがオープンループ制御およびフィードバック制御のいずれがなされている場合でも、角速度が最大角速度ωmaxとなる励磁波形を出力する。ただし、フィードバック制御が行われている場合には、ホールIC107の出力から算出される角速度ωが変化したときに現在の角速度と最大角速度ωmaxとの偏差が零になるような励磁波形を出力する。そして、ステップS208に進む。
ステップ208では、レンズIC111は、ステップS206,S207での加速処理および定速処理にしたがってモータドライバ106dを介して励磁波形を生成し、モータ106aを駆動する。
次にステップS209では、レンズIC111は、ホールIC107からの出力がLowからHighまたはHighからLowに変化したか否かを判定する。変化した場合は各種情報を更新するためにステップS210に進み、変化がなかった場合はステップS204へ進む。
ステップS210では、レンズIC111は、ホールIC107からの出力を用いて角速度ωおよび角加速度αを算出する。具体的には、角速度ωは、ホールIC107からの前回の出力時点から今回の出力時点までの経過時間から算出される。また、角加速度αは、ホールIC107からの前回の出力時点で算出された角速度ωと今回の出力時点で算出された角速度ωとの差から算出される。また、本ステップにおいて、レンズIC111は、励磁波形の位相とホールIC107の出力とから進角ψを算出する。
続いてステップS211では、レンズIC111は、減速変位角θを再計算する。すなわち、ステップS210にて算出(更新)された角速度ωと角加速度αを式(3)に代入して、減速変位角θを求める。
一方、ステップS212では、レンズIC111は、残り駆動量が0か否かを判定する。0でない場合は減速処理を行うためにステップS213に進み、0である場合は停止処理を行うためにステップS214に進む。
ステップS212では、レンズIC111は、モータ106aの減速処理を行う。加速処理と同様に、モータ106aがオープンループ制御されている場合は、予め定められた特性の下でモータ106aを減速させる。また、モータ106aがフィードバック制御されている場合は、角速度偏差から励磁波形の周波数または振幅を設定する。また、フィードバック制御では、残り駆動量と減速変位角θとの偏差である位置偏差を帰還信号として付与した位置制御を併用してもよい。
ステップS214では、レンズIC111は、モータ106aの停止処理を行う。すなわち、レンズIC111は、モータ106aに対する通電状態を一定時間保持した後、無通電状態に移行してモータ106aを停止させる。
図9のフローチャートには、粘性抵抗を含む速度に依存して変化する負荷成分(速度依存負荷)を算出する処理を示す。レンズIC111は、工場調整時や電源投入によるリセット駆動時に本処理を行い、式(1)に表される粘性係数Dを算出する。具体的には、レンズIC111は、モータ106aの発生トルクTを固定して、角速度が定速になるように制御しつつ、複数の角速度(本実施例では5つの角速度)における負荷トルクをそれぞれ算出する。そして、角速度の変化に対する負荷トルクの増加率から比例係数としての粘性係数Dを求める。
ステップS401では、レンズIC111は、粘性係数Dを初期化するとともに、目標角速度ωを初期化(n=0)する。
ステップS402では、レンズIC111は、定トルクで駆動するための初期設定を行う。駆動する角速度によってモータ106aに印加すべき逆起電圧が異なるため、角速度に応じて適切なパワーレートや励磁電圧を設定する。
ステップS403では、レンズIC111は、目標角速度ω(n=1〜5)を設定する。例えば1−2相換算で、500,1000,1500,2000,2500[pps]の順に目標角速度を設定する。
ステップS404では、レンズIC111は、前ステップまでの設定値に基づいて所定の周波数および振幅値を有する励磁波形を生成し、モータ106aを駆動する。
ステップS405では、レンズIC111は、モータ106aが目標角速度ωでの定速状態となったか否かを判定する。すなわち、エンコーダ107の出力から算出される現在の角速度と目標角速度とがほぼ等しくなったときは定速状態になったとしてステップS406に進み、そうでない場合はステップS404に進む。
ステップS406では、レンズIC111は、定速状態での負荷トルクを算出する。続いてステップS407では、レンズIC111は、目標角速度ωを次の目標角速度ωn+1に変更する。
次にステップS408では、レンズIC111は、5つ全ての目標角速度ωでの負荷トルクの算出が終了したか否かを判定する。終了した場合はステップS409に進み、まだ終了していない場合はステップS402に戻る。
ステップS409では、レンズIC111は、算出された5つの目標角速度と負荷トルクとの関係から、速度依存負荷を抽出し、さらに粘性係数Dを算出する。
このようにして粘性係数Dを求めることにより、前述した加速および定速状態での負荷トルクの算出において、式(1)の第2項までを考慮することができる。これにより、より高い精度で負荷トルクを求めることができ、より厳密な減速変位角θを算出することができる。
本実施例では、ホールIC107の出力変化のタイミングで減速変位角θを更新したが、前述したように所定の時間周期で減速変位角θを更新してもよい。また、負荷トルクTや角速度ω、角加速度αを含めて各種変数にはセンサノイズや処理遅延が介在するため、これらを量子化した値を用いてもよい。
また、前述したように、負荷トルクTは各要素に細分化して要素毎に算出してもよい。特に本実施例におけるカメラ100の姿勢は撮影条件によって自由に変化するため、被駆動部材であるフォーカスレンズ105の質量mが大きい場合は考慮すべきである。
さらに、リードスクリュー106bの位置やフォーカスレンズ105を光軸方向にガイドするガイドバーに係合する不図示のスリーブの位置によって負荷トルクTが変化する場合には、駆動する絶対位置も考慮に入れた負荷トルクTを算出するとよい。これにより、より信頼性の高い減速変位角θが得られる。
図10には、図8および図9のフローチャートに従うモータ106aの駆動制御の例を示す。図10の下段のグラフの縦軸は駆動量(残り駆動量)を、上段のグラフの縦軸は角速度を、中段のグラフの縦軸は角加速度の絶対値をそれぞれ示す。また、下段のグラフには、ホールIC107の出力変化のタイミングで更新される減速変位角θも示しており、減速変位角θと残り駆動量とが交わるタイミング、すなわち減速開始タイミングから減速が開始される。
この駆動制御例では、時間0からモータ106aの駆動を開始し、加速区間である時間T〜Tにて加速目標角速度ωmaxまで加速する。その後、定速区間である時間T〜Tでは加速目標角速度ωmaxを維持し、減速開始タイミングである時間Tから時間Tまでの減速区間にて停止精度を確保するための減速目標角速度ωstopに減速する。そして、時間T〜Tで再び定速区間として減速目標角速度ωstopで所定の駆動量だけ駆動し、時間Tで停止する。停止時間であるTよりも早い時間Tまでに減速目標角速度ωstopに減速しておくことで、停止時間Tにおいてモータ106a(フォーカスレンズ105)を目標停止位置に高い停止位置精度で停止させることができる。
図10に示した各区間の詳細を、粘性係数Dは算出できているものとして説明する。加速区間においては、レンズIC111は、式(1)から負荷トルクを算出する。ただし、駆動開始直後はモータ106aの回転が安定しないため、駆動開始から所定時間の経過後から負荷トルクの算出を開始する。加速区間において負荷トルクから減速変位角θを求めると、図10の下段に示すように、角速度の増加にほぼ比例して増加する。
次に、定速区間においては、レンズIC111が算出する減速変位角θはほぼ一定の値となる。残り駆動量は角速度に応じた傾きで減少していき、時間(減速開始タイミング)Tで減速変位角θと交わり(一致し)、減速区間へと移行する。この減速開始タイミングTがモータ106aの個体差や動作環境の変化に応じて変化する。
減速区間では、図10の中段に示した角加速度から明らかなように、加速区間に比べて角加速度の絶対値が大きい。これは、ラック106fがリードスクリュー106bに対してばね等により付勢されていることによって制動力が働きやすいためである。つまり、加速と減速において式(1)のdω/dtが異なり、減速の方がより大きな値となる。時間Tにおいて減速目標角速度ωstopまで減速できているので、時間Tにて目標停止位置に対する行き過ぎを生ずることなく該目標停止位置に停止することができる。
減速時における制動力の大きさは、上述したラック106fのリードスクリュー106bに対する付勢を含めて、フォーカスレンズ105の駆動系の構造に応じて決定する。したがって、減速時における角加速度の大きさを構造上で解析したり、事前に測定したり、加速時の特性から推定したりすることで、減速変位角θをさらに適切に設定できる。
上記実施例によれば、モータ106aの駆動状態である角速度ωや角加速度αに加え、製造のばらつき、経年、温度および姿勢等による負荷トルクTの変化を考慮して減速変位角θ、言い換えれば減速区間長を決定する。このため、冗長さのない駆動制御により高い停止位置精度を実現することができる。つまり、減速区間に過不足がないため、余剰な減速処理を行うことがなく、結果的に高速駆動を実現しつつ、高い停止位置精度を保証することができる。
なお、上記実施例では、加速区間の後、定速区間を経て減速区間に移行する場合について説明したが、駆動量が少ない場合等は定速区間を設けなくてもよい。つまり、加速区間から直接、減速区間に移行してもよい。この場合も、モータの駆動状態や負荷トルクの変化を考慮して減速区間長が決定されるので、冗長さのない駆動制御と高い停止位置精度とを実現することができる。
また、一般には、ブラシレスモータにエンコーダを設けた場合にはフィードバック制御が行われるが、上記実施例にて説明したモータ駆動制御は、オープンループ制御を行う場合にも使用することができる。エンコーダはあくまで角速度ωや角加速度αを測定する手段として用い、加速区間または定速区間から減速区間への移行タイミング(減速開始タイミング)の決定手段としてのみ利用する。これにより、オープンループ制御においてもモータの個体別の特性や被駆動部材の状態に応じて必要となる減速区間を設定することが可能となる。
また、上記実施例で説明したフォーカスレンズの駆動のように所定の駆動範囲内で自由に駆動可能な被駆動部材を駆動する場合においてその駆動領域によって負荷が変動するときには、駆動領域も考慮に入れて減速変位角の算出を行うとよい。この場合において、フォーカスレンズの駆動範囲における負荷トルクの変動量が既知であれば、フォーカスレンズの駆動位置を変数に含む関数を用いて負荷トルクに補正を加えるようにしてもよい。これにより、さらに高い停止位置精度が得られる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
光学機器等において被駆動部材の高い停止位置精度を保証できるモータ制御装置を提供することができる。
100 カメラ
105 フォーカスレンズ
106 フォーカス駆動部
106a ステッピングモータ
106b リードスクリュー
106c エンコーダマグネット
106d モータドライバ
106f ラック
107 ホールIC
111 レンズIC
117 AF処理回路
118 カメラIC

Claims (13)

  1. ブラシレスモータの回転を制御するモータ制御装置であって、
    前記モータの回転速度を制御する制御手段と、
    前記モータによって被駆動部材を駆動する際の負荷トルクを、前記モータの回転に応じて検出信号を出力する回転検出手段からの検出信号を用いて算出する負荷トルク算出手段とを有し、
    前記制御手段は、前記被駆動部材を目標停止位置に向かって駆動する際に、前記モータの加速状態または定速状態からの減速を開始させるときの残り回転量である減速回転量を算出し、該減速回転量に基づいて前記モータの回転速度を制御し、
    前記減速回転量、前記加速状態または前記定速状態において算出された前記負荷トルクを用いて算出されることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記検出信号を用いて前記モータの回転加速度を算出する加速度算出手段をさらに有し、
    前記減速回転量は、前記負荷トルクと、前記加速状態または前記定速状態において算出された回転加速度を用いて算出されることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記負荷トルク算出手段は、前記加速状態において前記加速度算出手段により算出された前記回転加速度から前記負荷トルクを算出することを特徴とする請求項に記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記定速状態において、前記励磁信号の電流値を一定とする定電流制御を行い、
    前記負荷トルク算出手段は、前記定電流制御において、前記モータの回転位相と前記励磁信号の位相との位相差から前記負荷トルクを算出することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記定速状態において、前記モータの回転位相と前記励磁信号の位相との位相差を一定とする定進角制御を行い、
    前記負荷トルク算出手段は、前記定進角制御において、前記励磁信号の電流値または電圧値から前記負荷トルクを算出することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  6. 前記負荷トルク算出手段は、
    前記モータの回転速度を変化させたときの前記負荷トルクの変化から、該回転速度に応じて変化する負荷である速度依存負荷を算出し、
    前記負荷トルクを、前記速度依存負荷を用いて算出することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. ブラシレスモータと、
    該モータにより駆動される被駆動部材と、
    前記モータの駆動を制御する請求項1からのいずれか一項に記載のモータ制御装置とを有することを特徴とするモータ被駆動装置。
  8. 前記モータ被駆動装置の温度を検出する温度センサをさらに有し、
    前記負荷トルク算出手段は、前記温度センサの出力を用いて前記負荷トルクを算出することを特徴とする請求項に記載のモータ被駆動装置。
  9. 前記モータ被駆動装置の姿勢を検出する姿勢センサをさらに有し、
    前記負荷トルク算出手段は、前記姿勢センサの出力を用いて前記負荷トルクを算出することを特徴とする請求項またはに記載のモータ被駆動装置。
  10. 前記負荷トルク算出手段は、前記被駆動部材の駆動位置に応じて前記負荷トルクを補正することを特徴する請求項からのいずれか一項に記載のモータ被駆動装置。
  11. 前記被駆動部材は、撮像に用いられる光学素子であることを特徴とする請求項から10のいずれか一項に記載のモータ被駆動装置。
  12. ブラシレスモータの回転を制御するモータ制御方法であって、
    前記モータによって被駆動部材を駆動する際の負荷トルクを、前記モータの回転に応じて出力される検出信号を用いて算出するステップと
    前記被駆動部材を目標停止位置に向かって駆動する際に、前記モータの加速状態または定速状態からの減速を開始させるときの残り回転量である減速回転量を算出するステップと
    該減速回転量に基づいて前記モータの回転速度を制御するステップと、を有し、
    前記減速回転量、前記加速状態または前記定速状態において算出された前記負荷トルクを用いて算出されることを特徴とするモータ制御方法。
  13. ラシレスモータの回転を制御するコンピュータに
    前記モータによって被駆動部材を駆動する際の負荷トルクを、前記モータの回転に応じて出力される検出信号を用いて算出するステップと
    記被駆動部材を目標停止位置に向かって駆動する際に、前記モータの加速状態または定速状態からの減速を開始させるときの残り回転量である減速回転量を算出するステップと
    該減速回転量に基づいて前記モータの回転速度を制御するステップと、を実行させるプログラムであって、
    前記減速回転量、前記加速状態または前記定速状態において算出された前記負荷トルクを用いて算出されることを特徴とするプログラム。
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