JP6045184B2 - インクジェット記録装置および記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関し、特に記録媒体の搬送量に応じてキャリッジの走査毎にキャリッジ停止時間を切り替える手段を有したインクジェット記録装置および制御方法を指す。
記録装置では、給紙装置に積載された記録媒体は、給紙ローラにより記録装置内に給紙される。給紙された記録媒体は、搬送ローラまで搬送され、搬送ローラと搬送ローラに付勢されたピンチローラによりニップされ、記録媒体の先端が記録領域に到達し、記録媒体に記録が開始される。記録をしつつ搬送されると、記録媒体の先端は排紙ローラにニップされ、搬送ローラおよび排紙ローラに搬送される。
記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜けた瞬間、記録媒体の後端付近がプラテン上面から浮きあがり、記録ヘッドのフェイス面やフェイス面と略同一の高さでキャリッジに設置されている保護部材に接触することがある。記録ヘッドのフェイス面や前記保護部材にはインクミストが付着しているため、接触した記録媒体の表面にインク汚れが転写する。
このような、記録媒体の汚れを防止するために、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前に、キャリッジを記録媒体上からキャッピングユニットが備えられた基準位置に退避させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、記録媒体の紙浮きが生じる前に記録ヘッドを基準位置に退避するため、紙浮きが生じても、記録媒体が汚れることがない。
なお、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前に、キャリッジを記録媒体上から退避させる場合、直前の走査が往走査であったか復走査であったかによって、キャリッジが退避するまでの時間が異なる。すなわち、直前の走査が復走査であった場合、基準位置の近位にキャリッジがあるが、直前の走査が往走査であった場合、基準位置から遠位にキャリッジがあることになる。直前の走査が終わった位置から待機位置に戻り、また直前の走査が終わった位置まで戻り、その位置から記録を開始しなければならない。このため、直前の走査が復走査であった場合と復走査であった場合は、記録を中断している時間に差ができることになる。
特開2012−45846号公報
ところで、シリアルタイプの記録装置は、主走査を行うキャリッジに搭載した記録手段によって1バンド分の画像を記録し、1バンドの記録を終了した後に副走査方向に所定量の紙送りを行うことを繰り返すことにより、記録媒体に画像が記録される。このような記録方法では、1バンドの領域を記録した後から次の1バンドの記録開始を行うまでの待機時間の違いによって、インクの乾燥時間にばらつきが生じ、記録した画像の色味や、濃度にムラが生じることがある。このようなバンド間の待機時間の違いを生む要因として、例えば、予備吐出やワイピングといった回復処理、記録しようとしている画像データの画像処理や転送などがある。
このような、バンド間の待機時間の違いによる色ムラを低減するために、予めどの記録走査で回復処理等が行われるか把握して、その走査の前の走査間の待機時間を徐々に増やし後の走査間の待機時間を徐々に減らす記録制御方法を行うことがある。
このような方法に基づいて、搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前から記録を再開するまでの待機時間を予測する方法として、記録画像データの長さから直前の走査方向を推定することが考えられる。
しかしながら、搬送ローラなどの搬送系の部品の公差ばらつき、記録媒体の滑り、および記録媒体の製造公差で推定された走査方向と、実際の走査方向が異なるケースが起こりうる。予測した方向と実際の方向が一致しなかった場合、予測したキャリッジ退避による記録の中断の時間と予め設定されキャリッジの退避による記録の中断の時間の乖離が発生し、画像の乾燥ムラが視認されてしまう恐れがある。
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前に、キャリッジを記録媒体上から退避させる場合であっても、画像の乾燥ムラを低減することができる記録装置の提供をする。
そのために本発明では、記録媒体を挟持しながら搬送方向に搬送するための搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対よりも前記搬送方向における下流側に設けられたインクを吐出するための記録ヘッドと、前記搬送ローラ対よりも前記搬送方向における上流側に設けられ、前記記録媒体の前記搬送方向における後端を検出する第1の検出手段と、前記記録ヘッドからのインクの吐出を伴って、前記記録ヘッドを記録媒体に対して前記搬送方向と交差する走査方向に沿って往方向および復方向へ複数回走査させる走査手段と、前記走査手段による走査と走査の間に少なくとも前記搬送ローラ対を用いて前記記録媒体を前記搬送方向に搬送する搬送手段と、前記記録媒体が前記搬送ローラ対による挟持状態から抜けるタイミングの直前に行われる第1の走査と、当該タイミングの直後に行われる第2の走査と、の間であって、前記搬送手段による搬送が行われる前に、前記第1の走査が前記往方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が第1の時間となり、且つ、前記第1の走査が前記復方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が前記第1の時間よりも短い第2の時間となるように、前記記録ヘッドを前記記録媒体と対向しない位置に移動させるように制御する第1の制御手段と、前記第1の検出手段による検出結果に基づいて、前記第1の走査が前記往方向への走査であるか前記復方向への走査であるかを判定する判定手段と、(i)前記判定手段によって前記第1の走査が前記往方向への走査であると判定された場合、前記第1の検出手段によって前記記録媒体の前記搬送方向における後端が検出されたタイミングの後に行われる第3の走査と、前記第1の走査と、の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第1の時間よりも短い時間だけ前記走査手段による走査を待機させ、且つ、(ii)前記判定手段によって前記第1の走査が前記復方向への走査であると判定された場合、前記第1の検出手段によって前記記録媒体の前記搬送方向における後端が検出されたタイミングの後に行われる第4の走査であって、前記第3の走査よりも後に行われる前記第4の走査と、前記第1の走査と、の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第2の時間よりも短い時間だけ前記走査手段による走査を待機させるように制御する第2の制御手段と、を有することを特徴とする。
以上の構成によれば、記録媒体が搬送ローラとピンチローラのニップを抜けた位置を最大にして記録媒体の後端が検知されたところからの走査前の待機時間が徐々に長くなる。その結果、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前に、キャリッジを記録媒体上から退避させる場合であっても、画像の乾燥ムラを低減することができる。
第1の実施形態のインクジェット記録装置を示す斜視図である。 第1の実施形態のインクジェット記録装置を示す側断面図である。 第1の実施形態の記録媒体の紙浮きを概念的示した模式図である。 第1の実施形態の記録ヘッドを上方から透視した斜視図である。 第1の実施形態の記録ヘッドを搭載したキャリッジの下方斜視図である。 第1の実施形態の記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の記録動作制御の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態のキャリッジ停止時間制御の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態のキャリッジ停止時間制御による効果を示す模式図である。 第1の実施形態のキャリッジ停止時間制御による効果を示す模式図である。 第2の実施形態の記録動作制御の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態のキャリッジ停止時間制御による効果を示す模式図である。 第2の実施形態の損失時間に対する色味変化を示したものである。 第3の実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態の光沢度の検出を模式的に示す説明図である。 第4の実施形態の損失時間に対する光沢度変化を示すグラフである。 第4の実施形態の記録動作制御の流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態の後端キャリッジ停止時間を決定するフローチャートである。 第4の実施形態の記録媒体上の位置と損失時間を示すグラフである。 第5の実施形態の記録動作の流れを示すフローチャートである。 第5の実施形態の後端キャリッジ停止時間を決定するフローチャートである。 第5の実施形態の記録媒体上の位置と損失時間を示すグラフである。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態のインクジェット記録装置を示す側断面図である。
インクジェット記録装置1に備えられた給紙装置2の圧板3は、給紙装置枠体4に回転可能に支持され、その上面に記録媒体の束が積載される。記録媒体の給紙時には、駆動源である給紙モータ5によって給紙ローラ6が回転すると共に、圧板3が圧板ばね7により給紙ローラ6側に回転し、記録媒体の束が給紙ローラ6に圧接される。さらに給紙ローラ6が回転することで、記録媒体束の最上面の記録媒体のみが分離され、下流へ給送される。給紙装置2によって分離給送された記録媒体は、給紙ローラ6のさらなる回転により搬送ローラ8へ給送される。ここで、給紙装置2により分離給送された記録媒体の先端が、給紙ローラ6と搬送ローラ8の間に配置されたセンサレバー9を押すことでセンサレバー9を回動させ、さらにシートセンサ10からセンサレバー9が抜けることで記録媒体の先端が検出される。また、記録媒体の後端は、センサレバー9がシートセンサ10に入り込むことで検出される。
ピンチローラ12は、ピンチローラシャフト25およびピンチローラホルダー26を介してピンチローラばね11によって搬送ローラ8に付勢されている。ピンチローラ12は、搬送ローラ8の頂点(最も高い点)よりも搬送方向下流側において搬送ローラ8に接している。このようにピンチローラ12が搬送ローラ8の搬送方向下流側に偏った位置において搬送ローラ8に接していることにより記録媒体はプラテン14に押しつけられながら搬送される。
シートセンサ10によって記録媒体の先端が検出されると、給紙ローラ6によって記録媒体は所定量搬送され、記録媒体先端は搬送ローラ8とピンチローラ12の当接によって形成される搬送ローラニップに突き当たる。給紙ローラ6によってさらに搬送されることで、記録媒体の先端部分が湾曲し、記録媒体の先端は搬送ローラニップに押し付けられ斜行矯正動作が終了する。
図3は、本実施形態の記録媒体の後端位置の違いによる記録媒体Pの紙浮きを概念的示した模式図である。図3に示すように、搬送ローラニップは、プラテン14の上面より所定距離上方に位置し、かつピンチローラ12の中心を搬送ローラ8の回転中心を通る垂線より下流にオフセットさせている。すなわち、搬送ローラ8とピンチローラ12のニップにおける共通接線はプラテン14の上面に交わる。このような構成によって記録媒体はプラテン14の上面に押し付けられ、記録ヘッド13の液体吐出口配列面28(図5)と記録媒体との間隔が一定に保たれることができる。
斜行矯正動作終了後、記録媒体は搬送ローラ8によってプラテン14上に搬送され、記録ヘッド13の液体吐出口配列面28と対向する位置に、プラテン14の上面によって保持される。搬送ローラ8は、駆動源である搬送モータ15によって、搬送ローラ用タイミングベルト16を介して回転される(図3(a))。
次に、プラテン14の上面に支持されている記録媒体に、キャリッジ17に搭載された記録ヘッド13からインク滴を付与しながらキャリッジ17が記録媒体の搬送方向に対して交差する方向に往復走査することで記録が行われる。キャリッジ17は、ガイド軸18およびガイドレール19によって記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に走査可能に支持されており、キャリッジモータ20からの駆動によりキャリッジ用タイミングベルト21を介して駆動されている。また、キャリッジ17には記録媒体の幅寸法を検知する光学式センサが備えられている。
そして、記録が進行し、記録媒体の後端は、センサレバー9を通過し、搬送ローラニップに近づく(図3(b))。ここで、記録媒体の後端が搬送ローラニップを抜ける際に、ピンチローラ12の付勢力によって搬送方向に押し出される(図3(c))。そうすると、搬送ローラ8、上流排紙ローラ22や下流排紙ローラ23が、それらを駆動するギア列のバックラッシュ分多く回転し、記録媒体が意図している所定の搬送量より多く搬送される場合がある。そのため、記録媒体の後端が搬送ローラのニップを抜けた瞬間に搬送が終了した場合は、ギア列のバックラッシュ分多く搬送された誤差を吸収することができず、搬送精度に大きな誤差が生じる。これを解消するため、ノズルシフトと呼ばれる制御を行う。
図4は、本実施形態の記録ヘッドを上方から透視した斜視図である。複数の記録素子が形成された2枚の記録素子基板801(801Aおよび801B)は、支持基盤802上に形成され、駆動パルスの印加に伴って不図示のインク供給ユニットから供給されたインク滴を−Z方向に吐出する。記録素子基板801において、駆動パルスは、個々の記録素子に対応付けて用意された複数の電気熱変換素子(ヒータ)に印加される。この駆動パルスを生成するための駆動信号は、コンタクト端子配線基板804およびシート電気配線基板803等を介して記録素子基板801に入力される。コンタクト端子配線基板804は、記録ヘッド13がキャリッジ17に装着された際に、キャリッジ基板304に電気的に接続する仕組みになっている。
図5は、本実施形態の記録ヘッドを搭載したキャリッジの下方斜視図である。キャリッジ17の下方には、インク吐出ノズル列27が形成された記録ヘッドフェイス面28(液体吐出口配列面)と、インク吐出口配列面28と略同一の高さになるように設けられた記録ヘッド保護部材29が備えられている。キャリッジ17の側面にCD−R等の特殊メディアに記録を行う際や、記録結果や記録媒体端部等の位置検出用として、反射型の光センサからなる光学センサ30が取り付けられている。光学センサ30は発光素子より発光し、その反射光を受光することでキャリッジ17の現在位置を検出することができる。
記録素子基板801には、Si基板の片面に、複数の電気熱変換素子と各電気熱変換素子に電力を供給するためのAl等の配線が成膜技術によって形成されている。また、これら電気熱変換素子のそれぞれに対応づけられた複数の吐出口とこの吐出口までインクを導くためのインク路が、フォトリソグラフィ技術によって形成されている。互いに対応付けられた、電気熱変換素子、吐出口およびインク路の組によって1つの記録素子が画成されている。また吐出口列の端部には、記録ヘッド13の温度を検知するための温度センサ40(非図示)が設けられる。
図6は、本実施形態のインクジェット記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。制御手段である制御基板601は、インクジェット記録装置の制御を司り、各種の制御指令を出すCPU602、制御データなどが書き込まれたROM603、記録データ等を展開する領域となるRAM604などが備えられている。
ヘッドドライバ605は、記録ヘッド13を駆動するドライバである。また、記録ヘッドの温度センサ40による温度検出値は、制御基板601に入力される。複数のモータドライバ606、608、610は、キャリッジモータ607、搬送モータ609、給紙モータ611をそれぞれ駆動するためのドライバである。光センサ612は、記録媒体の幅を検出するセンサである。インターフェース613は、コンピュータ、デジタルカメラ等のホスト装置614とのデータ送受信を行うものである。
次に、本実施形態の記録動作について説明をする。
図7は、本実施形態の記録動作制御の流れを示すフローチャートである。まず、インクジェット記録装置が動作を開始し、記録媒体の幅Wの検知を行う光学センサ30まで記録媒体が搬送される。搬送された記録媒体の幅Wを、光学センサ30が備えられたキャリッジ17が移動することによって検知する(ステップS701)。なお、記録媒体の幅Wを検知する方法は、光学センサを使用する方法に限定するものではない。光学センサ以外のセンサで検知するものであってもよく、あらかじめユーザが記録媒体の大きさを入力するものでもよい。
次に、記録媒体の幅Wが251mmより大きいかどうかを判断する(ステップS702)。本実施形態では、記録媒体の幅が251mmより大きいと判定された場合、記録媒体の後端がニップから抜ける際にキャリッジが退避し、走査間隔が広がる可能性があると判断される。記録媒体がセンサレバー9を抜けシートセンサ10による検出されるまでは、nパスの記録走査および記録媒体の所定量の搬送を繰り返しながら記録が行われる。
記録媒体の後端がシートセンサ10によって検出(ステップS703)されたタイミングから、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前の記録走査方向を推定する(ステップS704)。シートセンサ10で記録媒体の後端を検知後に、記録媒体はニップから抜けた直後に実行するノズルシフトを行う記録走査が決定するためである。
推定された記録走査方向が往走査の場合はスキャン間キャリッジ停止時間A(ステップS705)が、復走査の場合はスキャン間キャリッジ停止時間B(ステップS706)がそれぞれ選択される。
記録媒体がニップから抜ける直前の記録走査が往走査である場合、キャリッジは記録媒体との接触を避けるために退避スペースから記録走査方向に一番遠い位置から、一旦退避スペースのある基準位置に退避する。記録媒体がニップを抜けてからインク吐出を伴わない往走査を実行するため約1.5秒のインターバルが発生する。すなわち、記録媒体がニップを抜けるときに記録ヘッドを退避スペースに退避させるため、記録媒体がニップを抜ける直前の記録終了から記録媒体がニップを抜けた後の記録を開始するまでは、1.5秒かかることになる。これに伴い、スキャン間キャリッジ停止時間Aは1.5秒に設定される。
一方記録走査が復走査である場合、退避スペースから記録走査方向に近い側の位置からキャリッジは復走査延長にあるキャップユニット上に退避するためインターバルは約0.2秒となる。これに伴い、スキャン間キャリッジ停止時間Bは0.2秒に設定される。このように、記録媒体がニップから抜ける直前から記録媒体がニップを抜けて記録ヘッドが再び記録を行うまでの時間、記録を中断しなければならない。
このように、記録媒体がニップから抜けるまで記録を中断すると、記録媒体がニップから抜ける直前の記録と、記録媒体がニップを抜けて記録ヘッドが再び記録開始位置まで移動して再開した記録との間に、バンド間に時間差むらが生じる。そこで、本実施形態では、記録媒体がニップを抜ける前の後端を検知したタイミングからニップから抜けた直後のスキャンまで、序々に走査前の待機時間を長くすることにより、バンド間の時間差むらを抑制するものである。
図8は、本実施形態のスキャン間キャリッジ停止時間制御の流れを示すフローチャートである。スキャン間キャリッジ停止時間AおよびBに係わらず、本図に示すフローチャートにより説明する。
後端検知タイミングからの記録媒体の搬送量を読み取る(ステップS801)。搬送量は画素単位で換算され、搬送量の相当するキャリッジ停止時間を算出する(ステップS802)。キャリッジ停止時間は、ROM603に予め書き込まれている下記の数式を用いて、算出される。
本実施形態では、後端検知のタイミングから記録媒体がニップから抜けるまでの記録媒体の長さは600画素であるとする。そして、記録媒体の後端検知タイミングからの搬送量をdとすると、記録媒体の後端検知タイミングからニップから抜けるタイミングまでのそれぞれの走査における往走査後のキャリッジ停止時間A(tA)は
(i)0≦d≦600 tA=1.5/600*d
(ii)600<d tA=1.5
となる。なお、キャリッジ停止時間の単位は秒[sec]であり、小数第2位以下は切り捨てされるものとする。
同様に、それぞれの走査における復走査後のキャリッジ停止時間B(tB)は
(i)0≦d≦600 tB=0.2/600*d
(ii)600<d tB=0.2
となる。なお、キャリッジ停止時間の単位は秒[sec]であり、小数第2位以下は切り捨てされるものとする。また、ニップ通過タイミング時は、ニップ通過時の待機時間のみとし、後端キャリッジ停止処理の値は加算しない。
全画像記録データの未記録データが残っているか否かを判定する(ステップS803)。データが残っていなければ、キャリッジ停止時間制御がOFFにされた後(ステップS804)、本処理を終了する。一方、未記録データが残っていれば、記録走査が行われ(ステップS805)、記録媒体の搬送が実行され(ステップS806)、ステップS801へ戻る。
図9および図10は、本実施形態のキャリッジ停止時間制御と本制御による効果を示す模式図である。縦軸は損失時間を示し、横軸は紙面位置を示している。
図9(a)は、記録媒体の後端のニップ抜けが往走査記録後に行われ、キャリッジ退避および記録再開位置への復帰で1.5秒のインターバルが発生した場合の損失時間の推移を示したものである。キャリッジ退避の前後で1.5秒もの損失時間の急峻な変化が起きるため、インクの乾燥むらが顕著に現れる。これに対し、図9(b)は、記録媒体の後端検知後にキャリッジ停止時間を0.1秒ずつ所定の搬送量毎に増やし、後端がニップを抜ける前に目標キャリッジ停止時間である1.5秒に達し、記録終了まで1.5秒を維持した場合の損失時間の推移を示したものである。
図10(a)は、記録媒体の後端のニップ抜けが複記録走査後に行われ、0.2秒のインターバルが発生した場合の損失時間の推移を示したものである。これに対して、図10(b)は記録媒体の後端検知後にキャリッジ停止時間を0.1秒ずつ所定の搬送量毎に増やしていき、後端がニップを抜ける前に目標キャリッジ停止時間である0.2秒に達し、記録終了まで0.2秒を維持した場合の損失時間の推移を示したものである。図9(b)および図10(b)に示した制御によって、損失時間の急峻な変化をなくし、インクの乾燥むらの目立たない画像の形成を行うことができる。
なお、本実施形態では記録媒体の後端のニップ抜け後は最長のキャリッジ停止時間を維持して記録を行ったが、キャリッジ停止時間を徐々に短くし損失時間を削減して記録時間を短縮させる制御を行ってもよい。
また、記録前に設定された求められる画像品位によっては所定時間のインターバル、例えば0.2秒のインターバルでは画像影響は軽微であると判断することもできる。そのような場合には、キャリッジ停止時間制御をOFFのまま、つまり損失時間を0のまま記録を実行しても問題ないものとする。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、記録媒体の後端が検出されたタイミングで記録走査の方向を検知して搬送制御を行うものであった。しかしながら、本実施形態では、記録媒体の後端がシートセンサ10によって検出されたタイミングにおいて、退避する直前の記録走査方向が正確に検知できない場合について説明をする。記録装置方向が正確に検知できないのは、例えば、シートセンサ10による記録媒体の後端検知における検知タイミングの記録走査を仕組み上、検出できないあるいは検出精度が低い記録装置により記録を行うことによる。
本実施形態では、スキャン間キャリッジ停止時間Cを1.5秒と0.2秒のほぼ中間の0.8秒に設定する。
図11は、本実施形態の記録動作制御の流れを示すフローチャートである。ステップS1101からステップS1103は、第1の実施形態において図7に示すステップS701からステップS703に相当する。
本実施形態では、記録媒体の後端検出における検出タイミングでの記録走査方向が検知できないものとする。1.5秒および0.2秒の両方の損失時間を想定し、スキャン間キャリッジ停止時間Cを0.8秒に設定する(ステップS1104)。すなわち、退避スペースから記録走査方向において一番遠い位置から退避する場合のインターバル時間と退避スペースから記録走査方向において近い側の位置から退避する場合のインターバル時間との間の時間にキャリッジ停止時間を設定する。
スキャン間キャリッジ停止時間Cのキャリッジ停止時間制御の流れは、図8と同じものであり、キャリッジ停止時間算出も以下のように実行される。
第1の実施形態と同様に、記録媒体の後端検知タイミングからの搬送量をdとすると、記録媒体の後端検知タイミングからニップから抜けるタイミングまでのそれぞれの走査におけるキャリッジ停止時間A(tA)は
(i)0≦d≦600 tA=0.8/600*d
(ii)600<d tA=0.8
となる。なお、キャリッジ停止時間の単位は秒[sec]であり、小数第2位以下は切り捨てされるものとする。
図12は、本実施形態のキャリッジ停止時間制御と本制御による効果を示す模式図である。縦軸は待機時間を示し、横軸は紙面位置を示している。本実施形態の記録媒体の後端検知後にキャリッジ停止時間を0.1秒ずつ所定の搬送量毎に増やし、後端がニップを抜ける前に目標キャリッジ停止時間である0.8秒に達し、記録終了まで0.8秒を維持した場合の損失時間の推移を示している。キャリッジ退避に伴うインターバルが0.2秒、1.5秒どちらになっても、損失時間の変化が約0.7秒となるため、インクの乾燥むらを低減することができる。
図13は、本実施形態の損失時間に対する色味変化を示したものである。縦軸は明度変化を示し、横軸は損失時間を示している。横軸の損失時間が1秒に達すると、ムラが視認範囲内に入り、以後明度変化が単調に増える。したがって、損失時間の変化を0.7秒に留めることでインクの乾燥ムラの発生を抑制することができる。
(第3の実施形態)
上記実施形態にて説明したキャリッジ停止時間制御は、記録モードに応じて実行するものであってもよい。本実施形態では、記録モードに応じて制御を変える方法について説明をする。
図14は、本実施形態の制御の流れを示すフローチャートである。インクジェット記録装置が動作を開始し、記録媒体の幅Wの検知を行う(ステップS1401)。そして、記録モードが「きれい」または「基準」モードであるか否かを判断する(ステップS1402)。
画質より速度を重視する「速い」モードでは、キャリッジ停止時間制御がOFFになり、速度より画質を重視する「きれい」および「標準」モードでは、キャリッジ停止制御が、記録媒体の後端検知タイミングにおいて実行される。
なお、本実施形態の記録モードに応じて制御を変える方法として、速度の観点の判断ではなく記録に用いるノズル数や後がけ記録などの特殊な記録方法の有無で分類するものであってもよい。
(第4の実施形態)
本実施形態は、第2実施形態の記録媒体の幅に比べて更に広い記録媒体に記録を行う場合もしくはキャリッジ速度が遅い記録装置により記録を行う場合について説明する。
まず、キャリッジ退避に伴う損失時間の変化に応じて光沢ムラが発生する場合について説明する。
図15は、本実施形態の光沢度の検出を模式的に示す説明図である。記録媒体や画像の光沢を評価する指標となる光沢度と写像性について説明する。
図15(a)に示す検出器(例えば、BYK−Gardner社製のB−4632(日本名;マイクロ−ヘイズ プラス)は、20°鏡面光沢度(以下、光沢度ともいう)およびヘイズを、記録物表面で反射した反射光によってこれらの値を検出する。反射光は、その正反射光の軸を中心にある角度で分布しており、図15(d)に示すように、光沢度は、例えば検出器中心の開口幅1.8°で検出される。すなわち、反射光が観察される場合、その分布の中心軸をなす正反射光の入射光に対する反射率が光沢度と定義される。
なお、検出器により測定される光沢度の単位は無次元で、光沢度はJIS規格のK5600に準拠している。
写像性は、例えば、JIS H8686『アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の写像性測定方法』やJIS J7105『プラスチックの光学的特性試験方法』を用いて測定され、記録媒体に映り込んだ像の鮮明さを表している。例えば、記録媒体に映り込んだ照明像がぼやけている場合は、写像性の値が低くなる。
図15(b)および(c)は、記録画像表面の粗さに応じて反射光の量や向きが異なることを示す図である。これらの図に示されるように、一般に、表面が粗くなるほど反射光が拡散し正反射光の量が減るため、写像性と光沢度がより小さく測定される。
以下、本実施形態では、記録媒体や画像内の各点において測定した写像性と光沢度の値にばらつきが小さいことを光沢均一性が高いと記載する。
図16は、本実施形態の損失時間に対する光沢度変化を示すグラフである。縦軸は光沢度変化を示し、横軸は損失時間を示している。
本実施形態における、顔料色材を含む複数の有色インクシステムにおいて、キャリッジ退避に伴う損失時間に応じて、下地の状態が変化する。長時間退避後吐出されたインク液滴は、損失時間が少ない場合に比べ着弾した際の濡れ広がり方や浸透速度が異なる。このため、定着後のドット高さが変化して平滑性が低下し、光沢ムラとして視認される。
横軸の損失時間が1.2秒に達すると、光沢ムラが視認範囲内に入り、以後光沢度変化が単調に増えていく。したがって、損失時間の変化を0.8秒に留めることで光沢ムラの発生を抑制する。
図17は、本実施形態の記録動作制御の流れを示すフローチャートである。まず、インクジェット記録装置が動作を開始し、記録媒体の幅Wの検知を行う光学センサ30まで記録媒体が搬送される。搬送された記録媒体の幅Wを、光学センサ30が備えられたキャリッジ17が移動することによって検知し(ステップS1701)、記録媒体の幅Wが251mmより大きいかどうかを判断する(ステップS1702)。
そして、記録媒体の後端がシートセンサ10によって検出されると(ステップS1703)後端スキャン間キャリッジ停止時間Dを選択する(ステップS1704)。
本実施形態では、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前の記録走査が復走査であれば、キャリッジの退避が基準位置で実施可能であるので記録走査間隔の増加が0.2秒生じる。一方、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前の記録走査が往走査であれば、非基準側から基準側へのキャリッジ退避の復走査と記録再開位置への復帰の往走査が生じる。しかしながら、本実施形態では第1の実施形態に比べて記録媒体幅が更に広いもしくはキャリッジ速度が遅いため2.2秒の記録走査間隔が生じる。
そこで、第2の実施形態の算出方法によれば、スキャン間キャリッジ停止目標時間Aの値
=(ニップ通過直前スキャンが往路時の増加時間+ニップ通過直前スキャンが復路時の増加時間)/2
=(2.2sec+0.2sec)/2=1.2sec
と設定される。すると、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前の記録走査がどちらであっても、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップ通過時の損失時間の変化が約1.0秒となり、ムラを解消できない可能性がある。よって、本実施形態では、キャリッジ退避に伴うインターバルが0.2秒、2.2秒どちらになっても、損失時間の変化が約0.8秒となるよう、ニップ通過時にキャリッジ往復動作が行われたかを判定する。そして、往復動作が発生しない場合は、ニップ通過後後端スキャン間キャリッジ停止時間tB=Kを設定することで損失時間の変化が約0.8秒となるようにし、ムラ発生を抑制する。Kの算出方法は以下の式となる。
K=ニップ通過直前スキャンが往路時の時間―ニップ通過直前スキャンが復路時の時間−0.8sec×2
=2.2sec−0.2sec−1.6sec=0.4sec
上記値を加算すると、ニップ通過時に往復動作が発生しない場合のニップ通過後後端スキャン停止時間
=K+ニップ通過直前スキャンが復路時の時間
=0.4sec+0.2sec=0.6secとなる。
最後に後端スキャン間キャリッジ停止目標時間Bの値
=(ニップ通過直前スキャンが往路時の時間+ニップ通過直前スキャンが復路時の時間)/2=(2.2sec+0.6sec)/2=1.4secと設定される。以上により、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップから抜ける直前の記録走査がどちらであっても、記録媒体の後端が搬送ローラとピンチローラのニップ通過時の損失時間の変化を約0.8秒とほぼ同じに設定することができる。
図18は、本実施形態の後端キャリッジ停止時間を決定する流れを示すフローチャートである。後端検知タイミングからの記録媒体の搬送量を読み取る(ステップS1801)。搬送量は画素単位で換算される。記録媒体端部ニップ通過タイミングか否かの判定を行う(ステップS1802)。通過タイミング以外は、搬送量の相当するキャリッジ停止時間を算出する(ステップS1806)。後端キャリッジ停止時間_2は、ROM603に予め書き込まれている下記の数式を用いて算出される。記録媒体の後端検知タイミングからの搬送量をdとすると、後端スキャン間キャリッジ停止時間D(tD)は
(i)0≦d≦600 tD=1.4/600*d
(ii)600<d tD=1.4
となる。キャリッジ停止時間の単位は秒[sec]であり、小数第2位以下は切り捨てされるものとする。
ニップ通過時にキャリッジ往復動作が行われたかを判定する(ステップS1804)。往復動作が発生した場合は、後端キャリッジ停止時間tD=0secを設定する(ステップS1805)。キャリッジ往復動作を伴うニップ通過タイミング時は、ニップ通過時の待機時間2.2秒のみとなり、後端スキャン間キャリッジ停止処理を加算しない。往復動作が発生していない場合は、後端スキャン間キャリッジ停止時間tD=K[sec]を設定する(ステップS1806)。キャリッジ往復動作を伴わないニップ通過タイミング時は、ニップ通過時の待機時間=0.2sec+0.4sec=0.6secとなり、損失時間の変化を約0.8秒に抑えることができる。
全画像記録データの未記録データが残っているか否かを判定する(ステップS1807)。残っていなければ、キャリッジ停止時間制御がOFFにされた後(ステップS1808)、本処理が終了する。一方、未記録データが残っていれば、記録走査が行われ(ステップS1809)、記録媒体の搬送が実行され(ステップS1810)、S1801へ戻る。
図19は、本実施形態の後端キャリッジスキャン間停止処理の有無に対する記録媒体上の位置と損失時間を示すグラフである。縦軸は待機時間を示し、横軸は、紙面位置を示している。
記録媒体の後端検知後にキャリッジ停止時間を0.1秒ずつ所定の搬送量毎に増やし、後端がニップを抜ける前に目標キャリッジ停止時間である1.4秒に達し、記録終了まで1.4秒を維持した場合の損失時間の推移を示したものである。本実施形態はニップ通過時に往復動作が発生しない場合は0.4sec+0.2sec=0.6secとなる。そのためキャリッジ退避に伴うインターバルが0.6秒、2.2秒どちらになっても、損失時間の変化が約0.8秒となるため、光沢ムラを低減することが可能になる。本実施形態では、光沢ムラが発生するインクシステムであったが、その他のキャリッジ退避に伴うムラなどに対しても同様に適用することができる。
(第5の実施形態)
本実施形態では、第2の実施形態で説明した、後端キャリッジ停止制御以外のキャリッジ停止制御として、ヘッド昇温に伴う画像劣化抑制のためのキャリッジ停止時間が発生した場合について示す。
環境温度が高い場合または、記録画像の記録デューティによっては記録ヘッド温度が上昇する。そして、インクによっては一定温度以上で吐出すると、ヨレなどの着弾乱れが発生し画像劣化をまねくことがある。そのため、温度センサ40で検知した温度が一定以上を超えた場合、走査間でキャリッジ停止時間を設けることで、温度上昇を抑制することができる。本実施形態のヘッド昇温を抑制するための制御をヘッド昇温抑制制御、ヘッド昇温を抑制するためのキャリッジ停止時間をヘッド昇温抑制キャリッジ停止時間と呼ぶ(ha)。
図20は、本実施形態の昇温抑制のための記録動作の流れを示すフローチャートである。給紙動作が行われると(ステップS2001)、記録データ中の記録媒体サイズが251mm以上かを判定する(ステップS2002)。本実施形態においては記録媒体サイズ幅が小さいほど、キャリッジの反転動作が多いため昇温しにくく温度が一定以上上昇しない。一方、251mm以上であると、記録するにつれ昇温し続ける。そのため、251mm未満では、ヘッド昇温抑制キャリッジ停止時間を0秒に設定する(ステップS2005)。
一方、251mm以上の場合は、記録ヘッド温度(T_head)が閾値温度(T_a)を超えていないかの判定を行う(ステップS2003)。本実施形態では、給紙時の記録ヘッド温度を取得し、閾値以下であれば、ヘッド昇温抑制キャリッジ停止時間を0秒に設定する(ステップS2005)。一方、閾値温度以上なら、閾値温度は画像劣化が生じる閾値温度から1ページ記録中の最大温度上昇を引いた値とする。そうすることで、キャリッジ停止時間を設けなくても温度上昇に伴う画像劣化が発生する温度閾値には到達しない。ヘッド昇温抑制制御のためのキャリッジ停止時間(ha)を設定する(ステップS2004)。本実施形態ではha=0.6[sec]とする。
記録ヘッド温度上昇を抑制可能なキャリッジ停止時間を設定することにより、温度上昇に伴う画像劣化を抑制しつつ、キャリッジ停止時間も一定なので、スキャン間ウェイトに伴うムラの抑制を行うことができる。
そして、設定されたヘッド昇温抑制キャリッジ停止を行い(ステップS2006)、全画像記録データの未記録データが残っているか否かを判定する(ステップS2007)。残っていなければ、キャリッジ停止時間制御がOFFにされた後(ステップS2008)、本処理が終了する。一方、未記録データが残っていれば、記録走査が行われ(ステップS2009)、記録媒体の搬送が実行され(ステップS12010)、ステップS2006へ戻る。
以上が昇温抑制制御の流れであるが、251mmの記録媒体幅を検知した場合は、キャリッジ停止時間処理方法を決定するフローチャートに基づき後端ニップ通過周辺でのキャリッジ停止時間も設定される。つまり、2つのキャリッジ停止時間が後端領域で発生してしまう。そのため本実施形態では、待機時間が重複した場合に各々の停止時間を比較し長い側の停止時間を採用することで、温度上昇に伴う画像劣化と、キャリッジ停止時間に伴うムラの両方の抑制を達成する。
図21は、本実施形態の後端キャリッジ停止時間を決定する流れを示すフローチャートである。スキャン間キャリッジ停止時間tEのキャリッジ停止時間制御フローは図8と同じものであり、S2102のみがS802と異なる。S2202にて後端キャリッジ停止処理_3に基づき、後端キャリッジ停止時間が算出される。記録媒体の後端検知タイミングからの搬送量をdとすると、キャリッジ停止時間E(tE)は
(i)0≦d≦600 tE=0.8/600*d、
(ii)600<d tE=0.8
となる。なお、後端キャリッジ停止時間の単位は秒[sec]であり、小数第2位以下は切り捨てされるものとする。更に本実施形態では、ヘッド昇温抑制制御のためのhaも参照し、tEとhaの値を比較し、
(iii)tE<ha tE=ha
(iv)tE≧ha tE=tE
と後端キャリッジ停止時間を設定する。
図22は、本実施形態の後端キャリッジ停止処理の有無に対する記録媒体上の位置と損失時間を示すグラフである。縦軸は待機時間を示し、横軸は紙面位置を示している。記録媒体の後端検知前はヘッド昇温抑制制御(0.6秒)が実行されていて(非図示)、後端検知後もしばらくは後端キャリッジ停止時間よりヘッド昇温抑制制御のほうが、値が大きいため0.6秒が選択される。そして後端キャリッジ停止時間がヘッド昇温抑制制御の停止時間を上回る0.7秒から後端キャリッジ停止時間が選択され、後端がニップを抜ける前に目標キャリッジ停止時間である0.8秒に達し、記録終了まで0.8秒を維持した場合の損失時間の推移を示したものである。キャリッジ退避に伴うインターバルが0.2秒、1.5秒どちらになっても、損失時間の変化が約0.7秒となり、インクの乾燥むらをある程度低減することが可能になるのに加え、昇温に伴うムラも抑制することができる。
10 シートセンサ
12 ピンチローラ
13 記録ヘッド
14 プラテン

Claims (16)

  1. 記録媒体を挟持しながら搬送方向に搬送するための搬送ローラ対と、
    前記搬送ローラ対よりも前記搬送方向における下流側に設けられたインクを吐出するための記録ヘッドと、
    前記搬送ローラ対よりも前記搬送方向における上流側に設けられ、前記記録媒体の前記搬送方向における後端を検出する第1の検出手段と、
    前記記録ヘッドからのインクの吐出を伴って、前記記録ヘッドを記録媒体に対して前記搬送方向と交差する走査方向に沿って往方向および復方向へ複数回走査させる走査手段と、
    前記走査手段による走査と走査の間に少なくとも前記搬送ローラ対を用いて前記記録媒体を前記搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体が前記搬送ローラ対による挟持状態から抜けるタイミングの直前に行われる第1の走査と、当該タイミングの直後に行われる第2の走査と、の間であって、前記搬送手段による搬送が行われる前に、前記第1の走査が前記往方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が第1の時間となり、且つ、前記第1の走査が前記復方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が前記第1の時間よりも短い第2の時間となるように、前記記録ヘッドを前記記録媒体と対向しない位置に移動させるように制御する第1の制御手段と、
    前記第1の検出手段による検出結果に基づいて、前記第1の走査が前記往方向への走査であるか前記復方向への走査であるかを判定する判定手段と、
    (i)前記判定手段によって前記第1の走査が前記往方向への走査であると判定された場合、前記第1の検出手段によって前記記録媒体の前記搬送方向における後端が検出されたタイミングの後に行われる第3の走査と、前記第1の走査と、の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第1の時間よりも短い時間だけ前記走査手段による走査を待機させ、且つ、(ii)前記判定手段によって前記第1の走査が前記復方向への走査であると判定された場合、前記第1の検出手段によって前記記録媒体の前記搬送方向における後端が検出されたタイミングの後に行われる第4の走査であって、前記第3の走査よりも後に行われる前記第4の走査と、前記第1の走査と、の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第2の時間よりも短い時間だけ前記走査手段による走査を待機させるように制御する第2の制御手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第2の制御手段は、(i)前記判定手段によって前記第1の走査が前記往方向への走査であると判定された場合、前記第の走査と前記第1の走査との間に行われる走査間のそれぞれにおいて、後に行われる走査間ほど待機時間長くなり、(ii)前記判定手段によって前記第1の走査が前記復方向への走査であると判定された場合、前記第4の走査と前記第1の走査との間に行われる走査間のそれぞれにおいて、後に行われる走査間ほど待機時間が長くなるように、前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第2の制御手段は、(i)前記判定手段によって前記第1の走査が前記往方向への走査であると判定された場合、前記第3の走査と前記第1の走査との間に行われる走査間のそれぞれにおいて、後に行われる走査間ほど待機時間が所定時間ずつ長くなり、(ii)前記判定手段によって前記第1の走査が前記復方向への走査であると判定された場合、前記第4の走査と前記第1の走査の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、後に行われる走査間ほど待機時間が前記所定時間ずつ長くなるように、前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記第2の制御手段は、(i)前記判定手段によって前記第1の走査が前記往方向への走査であると判定された場合、前記第3の走査と前記第1の走査との間に行われる走査間のそれぞれにおいて、後に行われる走査間に向かうにしたがって待機時間が0秒近傍の時間から前記第1の時間近傍の時間まで漸次的に長くなり、(ii)前記判定手段によって前記第1の走査が前記復方向への走査であると判定された場合、前記第4の走査と前記第1の走査との間に行われる走査間のそれぞれにおいて、後に行われる走査間に向かうにしたがって0秒近傍の時間から前記第2の時間近傍の時間まで漸次的に長くなるように、前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録媒体の幅を検出するための第2の検出手段を更に有し、
    前記第1の制御手段は、(i)前記第2の検出手段によって検出された前記記録媒体の幅が所定の幅よりも短い場合、前記記録ヘッドの移動を行わず、(ii)前記第2の検出手段によって検出された前記記録媒体の幅が前記所定の幅よりも長い場合、前記第1の走査と前記第2の走査の間に前記記録ヘッドを前記記録媒体と対向しない位置に移動させるように制御することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第2の制御手段は、(i)前記判定手段によって前記第1の走査が前記往方向への走査であると判定された場合、前記第2の走査以降に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第1の時間だけ前記走査手段による走査を待機させ、且つ、(ii)前記判定手段によって前記第1の走査が前記復方向への走査であると判定された場合、前記第2の走査以降に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第2の時間だけ前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 記録媒体を挟持しながら搬送方向に搬送するための搬送ローラ対と、
    前記搬送ローラ対よりも前記搬送方向における下流側に設けられたインクを吐出するための記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドからのインクの吐出を伴って、前記記録ヘッドを記録媒体に対して前記搬送方向と交差する走査方向に沿って往方向および復方向へ複数回走査させる走査手段と、
    前記走査手段による走査と走査の間に少なくとも前記搬送ローラ対を用いて前記記録媒体を前記搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体が前記搬送ローラ対による挟持状態から抜けるタイミングの直前に行われる第1の走査と、当該タイミングの直後に行われる第2の走査と、の間であって、前記搬送手段による搬送が行われる前に、前記第1の走査が前記往方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が第1の時間となり、且つ、前記第1の走査が前記復方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が前記第1の時間よりも短い第2の時間となるように、前記記録ヘッドを前記記録媒体と対向しない位置に移動させるように制御する第1の制御手段と、
    前記複数回の走査のうちの前記第1の走査よりも前に行われる第3の走査と、前記第1の走査と、の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第1の時間と前記第2の時間のほぼ中間の第3の時間以下の時間だけ前記走査手段による走査を待機させるように制御する第2の制御手段と、を有するインクジェット記録装置。
  8. 前記第2の制御手段は、前記第3の走査と前記第1の走査との間に行われる走査間のそれぞれにおいて、後に行われる走査間ほど待機時間長くなるように、前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第2の制御手段は、前記第3の走査と前記第1の走査との間に行われる走査間のそれぞれにおいて、後に行われる走査間ほど待機時間が所定時間ずつ長くなるように、前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記第2の制御手段は、前記第3の走査と前記第1の走査との間に行われる走査間のそれぞれにおいて、後に行われる走査間に向かうにしたがって待機時間が0秒近傍の時間から前記第3の時間まで漸次的に長くなるように、前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項8または9に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記搬送ローラ対よりも前記搬送方向における上流側に設けられ、前記記録媒体の前記搬送方向における後端を検出する第1の検出手段を更に有し、
    前記第2の制御手段は、前記第1の検出手段によって前記記録媒体の後端が検出されたタイミングの直後に行われる走査を前記第3の走査として、前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記第2の制御手段は、(i)前記第2の走査以降に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第3の時間だけ前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記記録ヘッドの温度を検出するための第3の検出手段を更に有し、
    前記第2の制御手段は、前記複数回の走査のうちの前記第3の走査よりも前に行われる走査間のそれぞれにおいて、(i)前記第3の検出手段によって検出された温度が所定の温度よりも低い場合、前記走査手段による走査の待機を行わず、(ii)前記第3の検出手段によって検出された温度が前記所定の温度よりも高い場合、所定の時間だけ前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項から12のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記第2の制御手段は、前記第3の走査と前記第1の走査の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、(i)前記第3の検出手段によって検出された温度が前記所定の温度よりも低い場合、前記第の時間以下の時間だけ前記走査手段による走査を待機させ、(ii)前記第3の検出手段によって検出された温度が前記所定の温度よりも高く、且つ、前記第の時間が前記所定の時間よりも短い場合、前記所定の時間だけ前記走査手段による走査を待機させ、(iii)前記第3の検出手段によって検出された温度が前記所定の温度よりも高く、且つ、前記第の時間が前記所定の時間よりも長い場合、前記第の時間だけ前記走査手段による走査を待機させるように制御することを特徴とする請求項13に記載のインクジェット記録装置。
  15. 記録媒体を挟持しながら搬送方向に搬送するための搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対よりも前記搬送方向における下流側に設けられたインクを吐出するための記録ヘッドと、
    前記搬送ローラ対よりも前記搬送方向における上流側に設けられ、前記記録媒体の前記搬送方向における後端を検出する第1の検出手段と、
    前記記録ヘッドからのインクの吐出を伴って、前記記録ヘッドを記録媒体に対して前記搬送方向と交差する走査方向に沿って往方向および復方向へ複数回走査させる走査手段と、前記走査手段による走査と走査の間に少なくとも前記搬送ローラ対を用いて前記記録媒体を前記搬送方向に搬送する搬送手段と、を有するインクジェット記録装置の記録方法であって、
    前記記録媒体が前記搬送ローラ対による挟持状態から抜けるタイミングの直前に行われる第1の走査と、当該タイミングの直後に行われる第2の走査と、の間であって、前記搬送手段による搬送が行われる前に、前記第1の走査が前記往方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が第1の時間となり、且つ、前記第1の走査が前記復方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が前記第1の時間よりも短い第2の時間となるように、前記記録ヘッドを前記記録媒体と対向しない位置に移動させるように制御する第1の制御工程と、
    前記第1の検出手段による検出結果に基づいて、前記第1の走査が前記往方向への走査であるか前記復方向への走査であるかを判定する判定工程と、
    (i)前記判定工程によって前記第1の走査が前記往方向への走査であると判定された場合、前記第1の検出手段によって前記記録媒体の前記搬送方向における後端が検出されたタイミングの後に行われる第3の走査と、前記第1の走査と、の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第1の時間よりも短い時間だけ前記走査手段による走査を待機させ、且つ、(ii)前記判定工程によって前記第1の走査が前記復方向への走査であると判定された場合、前記第1の検出手段によって前記記録媒体の前記搬送方向における後端が検出されたタイミングの後に行われる第4の走査であって、前記第3の走査よりも後に行われる前記第4の走査と、前記第1の走査と、の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第2の時間よりも短い時間だけ前記走査手段による走査を待機させるように制御する第2の制御工程と、を有することを特徴とする記録方法。
  16. 記録媒体を挟持しながら搬送方向に搬送するための搬送ローラ対と、前記搬送ローラ対よりも前記搬送方向における下流側に設けられたインクを吐出するための記録ヘッドと、前記記録ヘッドからのインクの吐出を伴って、前記記録ヘッドを記録媒体に対して前記搬送方向と交差する走査方向に沿って往方向および復方向へ複数回走査させる走査手段と、前記走査手段による走査と走査の間に少なくとも前記搬送ローラ対を用いて前記記録媒体を前記搬送方向に搬送する搬送手段と、を有するインクジェット記録装置の記録方法であって、
    前記記録媒体が前記搬送ローラ対による挟持状態から抜けるタイミングの直前に行われる第1の走査と、当該タイミングの直後に行われる第2の走査と、の間であって、前記搬送手段による搬送が行われる前に、前記第1の走査が前記往方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が第1の時間となり、且つ、前記第1の走査が前記復方向への走査である場合には前記第1の走査と前記第2の走査の間の移動時間が前記第1の時間よりも短い第2の時間となるように、前記記録ヘッドを前記記録媒体と対向しない位置に移動させるように制御する第1の制御工程と、
    前記複数回の走査のうちの前記第1の走査よりも前に行われる第3の走査と、前記第1の走査と、の間に行われる走査間のそれぞれにおいて、前記第1の時間と前記第2の時間のほぼ中間の第3の時間以下の時間だけ前記走査手段による走査を待機させるように制御する第2の制御工程と、を有する記録方法。
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