JP6398216B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、インクジェット式のプリンターなどの記録装置に関する。
記録装置として、用紙の搬送方向と交差する走査方向に移動される記録部からインクなどの記録材を吐出させることにより、用紙に記録を施すシリアル方式の記録装置が知られている。こうした記録装置において、用紙を搬送する搬送装置は、記録部よりも上記搬送方向における上流側に配置される一対の給送ローラーを有している。そして、これら各給送ローラーが用紙を挟持した状態で回転されることにより、用紙が搬送される。
ところで、用紙の後端が各給送ローラーを通過し、同各給送ローラーによる用紙の挟持が解消されたときには、当該用紙の後端が大きくばたつくことがある。このとき、大きくばたつく用紙の後端が記録部に接触し、用紙に記録材が不要に付着するおそれがある。
特許文献1に記載される記録装置にあっては、各給送ローラーによる用紙の挟持が解消される際には、用紙の幅方向における外側に記録部が退避される。これにより、用紙の後端がばたついている場合には、記録部が用紙と対向していないため、ばたついている用紙の後端と記録部との接触が回避される。その後、用紙の後端のばたつきが収束してから、同用紙への記録が再開されるようになっている。
特開2012−45846号公報
ところで、各給送ローラーによる用紙の挟持の解消によって同用紙の後端が大きくばたついた際には、当該用紙に付着している紙粉などの異物が飛散されることがある。こうした異物が記録部に付着すると、記録材を吐出するノズル内に当該異物が入り込むなどし、ノズルからの記録材の吐出不良が生じやすくなる。この点、上記の記録装置では、各給送ローラーによる用紙の挟持が解消される際には、用紙に対向しないように記録部が退避される。そのため、各給送ローラーによる挟持が解消されたことにより大きくばたつく用紙の後端から飛散される異物の記録部への付着を抑制することはできる。しかしながら、このように記録部を退避させている間では記録処理が中断されることとなり、スループットの低下を招くこととなる。
本発明の目的は、スループットの低下を抑制しつつ、各給送ローラーによる挟持の解消された媒体から飛散される異物の記録部への付着を抑制することができる記録装置を提供することにある。
上記目的を達成する記録装置は、媒体の搬送方向と交差する走査方向に移動され、媒体に対して記録を施す記録部と、前記搬送方向において前記記録部よりも上流側に配置され、媒体を搬送する一対の給送ローラーと、前記各給送ローラーの回転による媒体の搬送処理と、前記走査方向に移動される前記記録部の駆動による媒体への記録処理とを実施する制御装置と、を備えた装置を前提としている。そして、前記走査方向における媒体の端部を媒体の側端とした場合、前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記媒体の側端に対向しない退避領域に前記記録部を移動させる退避制御を実施する一方、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していないと予測されるとき、前記退避制御を実施しない。
例えば、前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から、前記走査方向において前記媒体の側端よりも外側であって且つ当該側端に対向しない領域である退避領域に前記記録部を移動させる退避制御を実施し、前記記録処理の完了後であり、且つ、前記記録部が前記退避領域まで移動した後に前記搬送処理を実施する一方、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していないと予測されるとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施する。
媒体を搬送方向下流側に搬送する搬送処理時に、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消された場合、同媒体がばたつき、同媒体に付着していた異物が飛散されることとなる。このとき、本願発明者は、ばたつく媒体の側端からは異物が飛散しやすい一方で、当該媒体における側端よりも内側である内側部分からは媒体の側端よりも異物が飛散しにくいという解析結果を得た。
そこで、上記構成によれば、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には記録部が媒体の側端に対向していると予測されるとき、上記退避制御の実施により記録部が媒体の側端と対向しない退避領域に移動される。その結果、実際に各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されるときには、記録部が媒体の側端と対向していないため、ばたつく媒体から飛散される異物の記録部への付着が抑制される。一方、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消される場合であっても、媒体の側端に記録部が対向していないと予測されるときには、上記退避制御は実施されない。すなわち、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時に、記録部が媒体の内側部分と対向していると予測されるときには、上記退避制御が実施されない。そのため、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には、上記退避制御を必ず実施する場合と比較して、退避制御の実施機会が減少される分、スループットの低下が抑制される。したがって、スループットの低下を抑制しつつ、各給送ローラーによる挟持の解消された媒体から飛散される異物の記録部への付着を抑制することができる。
上記記録装置において、前記制御装置は、前記記録処理を伴う前記記録部の前記走査方向への移動が完了される前から前記搬送処理を開始させる重ね合わせ制御を実施するようにしてもよい。この場合、前記制御装置は、前記重ね合わせ制御を実施することにより、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記重ね合わせ制御を実施しないで前記退避制御を実施し、同退避制御によって前記記録部が前記退避領域まで移動した後に前記搬送処理を開始することが好ましい。
上記構成によれば、重ね合わせ制御を実施したとすると、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には媒体の側端に記録部が対向していると予測される場合、上記退避制御の実施により、記録部が退避領域まで移動された後に、媒体の搬送が開始される。そのため、実際に各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されたときには、記録部が媒体の側端に対向していないこととなり、ばたつく媒体から飛散される異物の記録部への付着を抑制することができる。一方、重ね合わせ制御を実施したとすると、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には媒体の側端に記録部が対向していないと予測されるときには、上記退避制御を実施することなく、上記重ね合わせ制御が実施される。これにより、スループットの低下を抑制することができる。
上記記録装置において、前記制御装置は、前記搬送処理による媒体の搬送が完了される前から前記記録処理を伴う前記記録部の前記走査方向への移動を開始させる重ね合わせ制御を実施するようにしてもよい。この場合、前記制御装置は、前記重ね合わせ制御を実施することにより、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記重ね合わせ制御を実施せず、前記搬送処理による媒体の搬送が完了された後に前記記録部の前記走査方向への移動を開始させることが好ましい。
例えば、前記制御装置は、前記重ね合わせ制御を実施することにより、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記退避制御の実施によって前記記録部を前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から前記退避領域に移動させた後、前記重ね合わせ制御を実施せず、前記搬送処理による媒体の搬送が完了された後に前記退避領域で停止している前記記録部の前記走査方向への移動を開始させる。
上記構成によれば、重ね合わせ制御を実施したとすると、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には媒体の側端に記録部が対向していると予測される場合、媒体の搬送が完了されるまで、記録部は、媒体の側端と対向しない位置で待機される。そのため、実際に各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されたときには、記録部が媒体の側端に対向していないこととなり、ばたつく媒体から飛散される異物の記録部への付着を抑制することができる。一方、重ね合わせ制御を実施したとすると、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には媒体の側端に記録部が対向していないと予測される場合、上記重ね合わせ制御が実施される。これにより、スループットの低下を抑制することができる。
上記記録装置において、前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消される前記搬送処理では、前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されない前記搬送処理よりも媒体の搬送速度を遅くすることが好ましい。
各給送ローラーによる媒体の挟持の解消に伴う同媒体のばたつき度合いは、媒体の搬送速度と相関する各給送ローラーの回転速度が速いほど大きくなりやすい。そして、媒体のばたつき度合いが大きいほど、媒体から異物が飛散されやすい。この点、上記構成では、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消される搬送処理時には、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されない搬送処理時よりも媒体の搬送速度が遅くされる。これにより、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されるときには、媒体のばたつき度合いが小さくなり、媒体からの異物の飛散量が少なくなりやすい。このように媒体からの異物の飛散量が少なくなる分、記録部に異物が付着しにくくすることができる。
上記記録装置において、前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消される前記搬送処理において、前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されるタイミングでは、同タイミングではないときよりも媒体の搬送速度を遅くすることが好ましい。
各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されるときには、記録部が媒体と対向していることもあれば、記録部が媒体と対向していないこともある。そして、記録部が媒体に対向しているときには、記録部が媒体と対向していないときと比較して、媒体から飛散される異物が付着しやすい。この点、上記構成では、給送ローラーによる媒体の挟持が解消される搬送処理において、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されるタイミングでは、同タイミングではないときよりも媒体の搬送速度が遅くされる。このように上記タイミングを含む所定期間のみ、媒体の搬送速度を遅くすることにより、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消される搬送処理では媒体の搬送速度が常に遅くされる場合と比較して、スループットの低下を抑制することができる。
上記記録装置において、前記退避領域は、前記走査方向において前記媒体の側端よりも外側に設定されていることが好ましい。この構成によれば、上記退避制御の実施により、記録部が媒体と対向しないようになるため、ばたつく媒体から飛散される異物の記録部への付着を抑制することができる。
上記記録装置は、搬送される媒体のサイズによって、前記媒体の側端の前記走査方向における位置が変わる装置であってもよい。この場合、前記制御装置は、前記搬送処理によって搬送される媒体のサイズが大きいほど、前記退避領域を前記走査方向における外側に決定することが好ましい。
媒体のサイズとは関係なく退避領域の位置を固定化させる場合、退避領域を、媒体の搬送経路から遠く離れて設定する必要がある。この点、上記構成では、退避領域が、搬送される媒体のサイズに応じて決定される。そのため、記録部の退避領域への移動、及び記録部の退避領域からの復帰に要する時間を短縮させることが可能となる。したがって、退避制御の実施に伴うスループットの低下を抑制することができる。
上記記録装置は、1回の前記搬送処理による媒体の搬送量の多い第1の記録モードと、1回の前記搬送処理による媒体の搬送量が前記第1の記録モード時よりも少ない第2の記録モードとを用意している装置であってもよい。この場合、前記制御装置は、前記第1の記録モードによる媒体への記録時には前記退避制御の実施を許可する一方で、前記第2の記録モードによる媒体への記録時には前記退避制御の実施を禁止することが好ましい。
上記構成によれば、第1の記録モードでは、第2の記録モードよりも1回の搬送処理による媒体の搬送量が多い。そのため、媒体の搬送速度が比較的高速となり、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消された際には媒体のばたつき度合いが比較的大きく、媒体からの異物の飛散量が多くなりやすい。したがって、第1の記録モードでの記録時にあっては、必要に応じて退避制御を実施することにより、媒体からの異物の記録部への付着を抑制することができる。
上記記録装置において、前記各給送ローラーによる挟持が解消される際に異物が飛散しやすい媒体を第1の媒体とし、前記各給送ローラーによる挟持が解消される際に同第1の媒体よりも異物が飛散しにくい媒体を第2の媒体とした場合、前記制御装置は、記録対象となる媒体が前記第1の媒体であるときには前記退避制御の実施を許可する一方で、記録対象となる媒体が前記第2の媒体であるときには前記退避制御の実施を禁止することが好ましい。
上記構成によれば、記録対象が第1の媒体である場合では、記録対象が第2の媒体である場合よりも、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消された際における媒体からの異物の飛散量が多くなりすい。そのため、第1の媒体への記録時には、必要に応じて退避制御を実施することにより、媒体からの異物の記録部への付着を抑制することができる。一方、記録対象が第2の媒体である場合には、上記退避制御が実施されないため、スループットの低下を抑制することができる。
また、上記目的を達成する記録装置は、媒体の搬送方向と交差する走査方向に移動し、媒体に対して記録材を吐出するノズルを有する記録部と、前記搬送方向において前記記録部よりも上流側に配置され、媒体を搬送する一対の給送ローラーと、前記各給送ローラーの回転による媒体の搬送処理と、前記走査方向に移動される前記記録部の前記ノズルからの記録材の吐出による媒体への記録処理とを実施する制御装置と、を備えた装置を前提としている。そして、前記走査方向における媒体の端部を媒体の側端とした場合、前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記ノズルが対向していると予測されるときには、前記ノズルが前記媒体の側端と対向しない位置に前記記録部を移動させる退避制御を実施する一方、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記ノズルが対向していないと予測されるときには、前記退避制御を実施しない。
例えば、前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記ノズルが対向していると予測されるときには、前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から、前記媒体の側端よりも前記ノズルが前記走査方向における外側に配置されるような位置に前記記録部を移動させる退避制御を実施し、前記記録処理の完了後であり、且つ、前記記録部が前記位置まで移動した後に前記搬送処理を実施する一方、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記ノズルが対向していないと予測されるときには、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施する。
上記構成によれば、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には記録部のノズルが媒体の側端に対向していると予測されるとき、上記退避制御の実施により、記録部は、ノズルが媒体の側端と対向しない位置に退避される。その結果、実際に各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されるときには、ノズルが媒体の側端と対向していないため、ばたつく媒体から飛散される異物のノズル内への入り込みが抑制される。一方、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消される場合であっても、媒体の側端にノズルが対向していないと予測されるときには、上記退避制御は実施されない。すなわち、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時に、記録部のノズルが媒体の内側部分と対向していると予測されるときには、上記退避制御が実施されない。そのため、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には、上記退避制御を必ず実施する場合と比較して、退避制御の実施機会が減少される分、スループットの低下が抑制される。したがって、スループットの低下を抑制しつつ、各給送ローラーによる挟持の解消された媒体から飛散される異物の記録部への付着を抑制することができる。
上記記録装置において、前記記録部における媒体との対向面において複数の前記ノズルが開口している領域を、開口領域とした場合、前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記開口領域が対向していると予測されるときには、前記開口領域が前記媒体の側端と対向しない位置に前記記録部を移動させる退避制御を実施する一方、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記開口領域が対向していないと予測されるときには、前記退避制御を実施しないことが好ましい。
例えば、前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記開口領域が対向していると予測されるときには、前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から、前記媒体の側端よりも前記開口領域が前記走査方向における外側に配置されるような位置に前記記録部を移動させる退避制御を実施し、前記記録処理の完了後であり、且つ、前記記録部が前記位置まで移動した後に前記搬送処理を実施する一方、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記開口領域が対向していないと予測されるときには、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施する。
上記構成によれば、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には記録部の開口領域が媒体の側端に対向していると予測されるとき、上記退避制御が実施され、記録部は、ノズルが媒体の側端と対向しない位置に退避される。そのため、実際に各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されるときには、ノズルが媒体の側端と対向していないようになり、ばたつく媒体から飛散される異物のノズル内への入り込みを抑制することができる。一方、各給送ローラーによる媒体の挟持が解消される場合であっても、媒体の側端に開口領域が対向していないと予測されるときには、上記退避制御は実施されない。すなわち、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時に、全てのノズルが媒体の内側部分と対向していると予測されるときには、上記退避制御が実施されない。そのため、各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には、上記退避制御を必ず実施する場合と比較して、退避制御の実施機会が減少される分、スループットの低下を抑制することができる。
実施形態の記録装置の概略構成を示す側面図。 記録ユニットの概略構成を示す正面図。 (a)〜(c)は記録時に重ね合わせ制御が実施される場合のタイミングチャート。 (a),(b)は各給送ローラーによる用紙の挟持が解消される様子を示す作用図。 退避制御の実施によって、記録ヘッドが退避領域に移動される様子を示す作用図。 (a)は通常時の搬送処理を示すタイミングチャート、(b)は非通常時の搬送処理を示すタイミングチャート。 記録装置の制御装置において、その機能構成を示すブロック図。 用紙に記録を施す際の処理手順を示すフローチャート(前半部分)。 用紙に記録を施す際の処理手順を示すフローチャート(後半部分)。 (a),(b)は記録装置の作用を説明するタイミングチャート。 記録ヘッドの概略構成を示す平面図。 (a),(b)は別の実施形態において退避制御を実施した様子を示す作用図。
以下、記録装置を、インクジェット式の記録装置に具体化した一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の記録装置11は、媒体の一例である用紙Pに対して記録材の一例であるインクを吐出させるべく駆動する記録ユニット20と、用紙Pを搬送方向Xに搬送する搬送ユニット30とを備えている。記録ユニット20には、記録部の一例である記録ヘッド21と、記録ヘッド21を支持するキャリッジ22と、搬送方向Xとほぼ直交(交差)する走査方向Yにキャリッジ22を移動させる移動機構23とが設けられている。また、記録ユニット20には、用紙Pを支持する支持部材24が設けられている。
記録ヘッド21は、図示しないカートリッジから供給されたインクを吐出する複数のノズルを有している。そして、記録ヘッド21は、用紙Pにおいて支持部材24に支持されている部位にノズルからインクを吐出させることにより、用紙Pに対して記録を施す。
移動機構23は、キャリッジモーター25の駆動力をキャリッジ22に伝達する機構であって、一対のプーリー231,232と、両プーリー231,232に掛装される無端状のタイミングベルト233とを有している。各プーリー231,232のうち一方のプーリー231に、キャリッジモーター25の出力軸が連結されている。そして、キャリッジモーター25の駆動力が移動機構23を通じてキャリッジ22に伝達されると、キャリッジ22及び記録ヘッド21が、走査方向Yに移動される。
こうした記録ユニット20には、キャリッジ22の走査方向Yにおける位置、移動速度及び移動する向きを検出するためのリニアエンコーダーSE1と、支持部材24上に搬送された用紙Pを検知する第1の用紙検知センサーSE2とが設けられている。この第1の用紙検知センサーSE2は、キャリッジ22に設けられており、キャリッジ22の移動時における当該用紙Pの両側端の検出を主に行う。そして、こうした検出系から出力される信号は、記録装置11の制御装置に入力される。なお、ここでいう「用紙Pの側端」とは、用紙Pの走査方向における端部のことである。
搬送ユニット30は、いわゆるセンター給紙型のユニットである。そのため、様々なサイズの用紙Pを搬送ユニット30が搬送しても、支持部材24上では、用紙Pの走査方向Yにおける中心がほぼ変わらず、両側端の位置が用紙サイズに応じて変わる。こうした搬送ユニット30は、記録ヘッド21よりも搬送方向Xにおける上流側(図1では右側)に配置される一対の給送ローラー31,32と、記録ヘッド21よりも搬送方向Xにおける下流側(図1では左側)に配置される一対の排出ローラー33,34とを備えている。そして、これら各ローラー31〜34は、搬送モーター35からの駆動力が伝達されることにより回転する。すなわち、各給送ローラー31,32は、搬送方向Xにおける上流側から給送された用紙Pを挟持した状態で回転されることにより支持部材24上に搬送する。また、各排出ローラー33,34は、用紙Pを挟持した状態で回転されることにより用紙Pを排出する。
また、搬送ユニット30は、各給送ローラー31,32よりも搬送方向Xにおける上流側となる位置で用紙Pを検知する第2の用紙検知センサーSE3を有している。この第2の用紙検知センサーSE3は、主に搬送される用紙Pの搬送方向の長さ、先端及び後端を検出する。そして、第2の用紙検知センサーSE3から出力される信号は、記録装置11の制御装置に入力される。
本実施形態の記録装置11にあっては、記録速度を重視する第1の記録モードと、記録品質を重視する第2の記録モードとが予め用意されている。第1の記録モードによる記録時では、1回の搬送処理での用紙の搬送量である単位紙送り量Bが第2の記録モードによる記録時よりも多い。そのため、第1の記録モードによる記録時では、用紙の搬送速度が第2の記録モードによる記録時よりも速い。また、第2の記録モードによる記録時では、キャリッジ22が一方に移動するときにのみ記録ヘッド21からインクを吐出させる一方向記録が採用されている。これに対し、第1の記録モードによる記録時では、キャリッジ22が一方向に移動するときに加え、キャリッジ22が他方向に移動するときにも記録ヘッド21からインクを吐出させる双方向記録が採用されている。
次に、図3を参照して、第1の記録モードによる記録方法について説明する。なお、「N」は2以上の正数である。
図3(a),(b),(c)に示すように、N−1回目のキャリッジ動作が第1のタイミングt11から開始される。すると、キャリッジモーター25の駆動によってキャリッジ22が一方向に移動し始め、N−1回目のキャリッジ動作の最中の第2のタイミングt12から記録処理が開始される。この記録処理は、キャリッジ22の移動速度の減速途中である第3のタイミングt13まで実施される。すなわち、第2のタイミングt12から第3のタイミングt13までの期間で、記録ヘッド21のノズルからインクが吐出される。そして、その後の第4のタイミングt14で、N−1回目のキャリッジ動作が終了される。
記録処理が終了される第3のタイミングt13からは、N回目の搬送処理が開始される。すなわち、本実施形態では、N−1回目のキャリッジ動作が終了される前から、用紙Pの搬送を開始させる第1の重ね合わせ制御が実施される。なお、第1の重ね合わせ制御は、記録処理の終了時点(第3のタイミングt13)からキャリッジ動作の終了時点(第4のタイミングt14)までの間の任意のタイミングで搬送処理を開始させるのであれば、第3のタイミングt13よりも後で搬送処理を開始させるようにしてもよい。
そして、N回目の搬送処理では、第5のタイミングt15で、用紙Pの搬送速度が減速され始める。すると、N回目の搬送処理が終了される第7のタイミングt17よりも前の第6のタイミングt16で、N回目のキャリッジ動作を開始させる第2の重ね合わせ制御が実施される。なお、N回目のキャリッジ動作では、キャリッジ22の移動方向が、N−1回目のキャリッジ動作時の移動方向とは反対方向である。そして、用紙Pの搬送が終了されている第7のタイミングt17から記録処理が開始される。
ところで、図4(a),(b)に示すように、用紙Pが搬送されている場合、用紙Pの後端Pbが各給送ローラー31,32を通過すると、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される。すると、用紙Pの後端Pbがばたつくことがある。特に第1の記録モードによる記録時などのように用紙Pの搬送速度が速いほど、用紙Pの後端Pbのばたつき度合いが大きくなる。そして、用紙Pの後端Pbのばたつき度合いが大きいと、用紙Pの後端Pbに付着していた紙粉(異物の一例)が図中上方に飛散することがある。その一方で、第2の記録モードによる記録時などのように用紙Pの搬送速度が遅い場合には、用紙Pの後端Pbのばたつき度合いが小さく、用紙Pの後端Pbからの紙粉の飛散量が少ない。
また、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消された場合、用紙Pにおいて、走査方向Yにおける端部である側端のほうが、走査方向Yにおいて側端よりも内側となる内側部分よりも大きくばたつく。そのため、第1の記録モードによる記録時などのように用紙Pの搬送速度が速い場合、用紙Pの後端Pbの側端からは、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持の解消時には紙粉が飛散されやすい。その一方で、用紙Pの後端Pbの内側部分からは、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持の解消時には紙粉が飛散されにくい。
そこで、本実施形態では、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消されるタイミングである解消タイミングで、記録ヘッド21が、当該用紙Pの後端Pbの側端に対向する位置、すなわち直上に位置しているか否かが予測される。そして、図5に二点鎖線で示すように、記録ヘッド21が用紙Pの後端Pbの側端Peの直上に位置すると予測される場合には、上記解消タイミングよりも前に、記録ヘッド21を支持するキャリッジ22を、用紙Pの側端Peよりも走査方向Yにおける外側に設定されている退避領域A1まで移動させる退避制御が実施される。なお、退避領域A1は、用紙Pの側端Peよりも規定量ΔAだけ走査方向Yにおける外側に離れた位置に決定されている。
一方、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの後端Pbの側端Peの直上に位置していないと予測される場合には、上記退避制御が実施されない。このように退避制御が実施されない場合としては、上記解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの側端Peよりも走査方向Yにおける外側に位置している場合、上記解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの内側部分に対向している場合を挙げることができる。
ちなみに、上記解消タイミングにおいて、記録ヘッド21が用紙Pの内側部分と対向すると予測される場合には、搬送処理での用紙Pの搬送態様が変更される。
図6(a)には、通常時の搬送処理での用紙Pの搬送速度の推移の一例が図示されている。一方、図6(b)には、上記解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの内側部分と対向していると予測される場合である非通常時の搬送処理での用紙Pの搬送速度の推移の一例が図示されている。
すなわち、図6(a)に示すように、通常時の搬送処理は、初期の加速期間T1と、加速期間T1に続く一定速期間T2と、一定速期間T2に続く減速期間T3とからなる。そして、一定速期間T2での用紙の搬送速度は、標準速度VBである。これに対し、図6(b)に示すように、非通常時の搬送処理では、一定速期間T2の最中に、用紙Pの搬送速度を標準速度VBよりも低速の飛散抑制速度VThとする低速期間T2aが設定される。より具体的には、上記解消タイミングTaよりも規定時間αだけ前のタイミングから、上記解消タイミングTaよりも規定時間αだけ後のタイミングまでの期間が、低速期間T2aとされる。このように一定速期間T2の一部を低速期間T2aとすることにより、用紙の搬送速度は、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される直前で飛散抑制速度VThまで減速される。すなわち、上記解消タイミングTaでは、同解消タイミングTaではない場合よりも、用紙の搬送速度が遅くなっている。そして、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消された後で、用紙の搬送速度が元に戻される。
なお、飛散抑制速度VThは、上記解消タイミングTaでは用紙Pの後端Pbのばたつき度合いが許容範囲内に入るような速度に設定されている。例えば、飛散抑制速度VThは、第2の記録モードによる記録時における用紙の搬送速度と同等としてもよいし、同搬送速度よりも低速に設定してもよい。
次に、図7を参照して、記録装置11の制御装置50について説明する。
制御装置50の入力インターフェースには、リニアエンコーダーSE1、第1の用紙検知センサーSE2及び第2の用紙検知センサーSE3が電気的に接続されている。また、入力インターフェースには、パーソナルコンピューターやタブレット端末などの外部装置、及び記録装置11に設けられている操作部なども電気的に接続されている。そして、制御装置50は、入力インターフェースを通じて入力された各種情報に基づき、搬送モーター35、キャリッジモーター25及び記録ヘッド21の駆動を制御する。
こうした制御装置50は、ソフトウェア及びハードウェアの少なくとも一方により実現される機能部として、PF制御部51、CR制御部52、ヘッド制御部53、入力解析部54、情報記憶部55、退避領域決定部56、予測部57及び主制御部58を有している。
PF制御部51は、主制御部58からの指示に基づき、搬送モーター35を制御する。
CR制御部52は、主制御部58からの指示に基づき、キャリッジモーター25を制御する。
ヘッド制御部53は、主制御部58からの指示に基づき、記録ヘッド21の駆動、すなわちノズルからのインク吐出を制御する。
入力解析部54は、制御装置50に入力された情報を解析し、その解析結果を情報記憶部55に記憶させる。例えば、入力解析部54は、用紙Pに対して画像を記録させるための記録データが入力された場合、同記録データのヘッダー情報を解析し、記録対象となる用紙の種類(例えば、普通紙)やサイズ(例えば、A4)、及び記録モード(上述した第1の記録モード又は第2の記録モード)を取得する。なお、記録対象となる用紙の種類を取得する際には、図示しない用紙カセットに収容されている用紙の種類が把握できている場合、把握している用紙の種類を取得するようにしてもよい。
また、入力解析部54は、1回のキャリッジ動作中に実施される記録処理の開始位置及び終了位置を、記録データに基づき解析する。そして、入力解析部54は、N−1回目のキャリッジ動作の終了タイミング、すなわちキャリッジ22の停止予定位置を、N−1回目のキャリッジ動作中に実施される記録処理の終了位置と、N回目のキャリッジ動作中に実施される記録処理の開始位置とのうち、走査方向Yにおける外側となる位置に基づいて決定する。
退避領域決定部56は、上述した退避領域A1(図5参照)の走査方向Yにおける位置を決定する。例えば、退避領域決定部56は、情報記憶部55から用紙Pのサイズに関する情報を取得し、当該用紙Pの両側端Peの走査方向Yにおける位置を算出する。そして、退避領域決定部56は、算出した位置から規定量ΔAだけ走査方向Yに離れた位置に決定する。すなわち、退避領域A1は、搬送される用紙Pのサイズが大きいほど走査方向Yにおける外側に決定される。そして、退避領域決定部56は、決定した退避領域A1の位置に関する情報を主制御部58に出力する。
予測部57は、第1の記録モードによる記録時に、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置しているか否かを予測する。そして、予測部57は、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置していると予測される場合、その旨を主制御部58に出力する。
ここで、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置しているか否かの予測方法の一例について説明する。予測部57は、1枚の用紙Pを搬送するに際し、1回の搬送処理での用紙の搬送量である単位紙送り量Bの積算値(後述する用紙搬送カウントNx)と、搬送対象となる用紙Pの長さである用紙長Lとを取得する。そして、予測部57は、用紙長Lと当該積算値とにより上記解消タイミングを算出することができる。
また、予測部57は、リニアエンコーダーSE1によって検出される情報と、N回目のキャリッジ動作に伴うキャリッジ22の停止予定位置とに基づき、任意のタイミングでの記録ヘッド21の走査方向Yにおける位置を予測することができる。すなわち、予測部57は、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される搬送処理時では、上記解消タイミングでの記録ヘッド21の走査方向Yにおける位置を予測することができる。したがって、予測部57は、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置しているか否かを予測することができる。
また、予測部57は、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置していないと予測される場合、同解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの内側部分と対向しているか否かを予測する。そして、予測部57は、上記解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの内側部分と対向していると予測される場合、その旨を主制御部58に出力する。
主制御部58は、搬送処理、キャリッジ動作及び記録処理の開始タイミング及び終了タイミングを決定し、その決定した開始タイミング及び終了タイミングをPF制御部51、CR制御部52及びヘッド制御部53に出力する。主制御部58は、第2の記録モードによる記録時には、搬送処理の一部とキャリッジ動作の一部とを時間的に重複させる重ね合わせ制御(第1及び第2の各重ね合わせ制御)の実施を禁止する。一方、主制御部58は、第1の記録モードによる記録時には、第1及び第2の各重ね合わせ制御の実施を許容する。しかし、重ね合わせ制御を実施した場合には上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置していると予測部57が予測している場合、主制御部58は、重ね合わせ制御の実施を禁止する。
例えば、第1の重ね合わせ制御を実施することにより、キャリッジ動作の終了直前で各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消され、この解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上を通過すると予測されるものとする。この場合、主制御部58は、キャリッジ動作の終了タイミングを遅らせて、記録ヘッド21を退避領域A1まで移動させる退避制御の実施指示をCR制御部52に出力する。そして、主制御部58は、記録ヘッド21が退避領域A1に移動して停止されたことを検知すると、搬送処理の開始指示をPF制御部51に出力する。すなわち、主制御部58は、第1の重ね合わせ制御を実施させないで退避制御を実施させることにより、記録ヘッド21が退避領域A1まで移動した後に搬送処理を開始させるようにする。
また、第2の重ね合わせ制御を実施することにより、搬送処理の終了直前で各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消され、この解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上を通過すると予測されるものとする。この場合、主制御部58は、搬送処理による用紙Pの搬送が終了されたことを検知した後に、キャリッジ動作の開始指示をCR制御部52に出力する。すなわち、主制御部58は、第2の重ね合わせ制御を実施させず、搬送処理による用紙Pの搬送が完了された後にキャリッジ動作を開始させるようにする。
なお、記録モードが第2の記録モードである場合、主制御部58は、上記退避制御を実施させない。
次に、図8及び図9に示すフローチャートを参照して、記録指示が入力され、用紙Pに対して記録を施す際の処理手順について説明する。
図8及び図9に示すように、本処理において、入力解析部54は、入力された記録データのヘッダー情報を解析し、今回の記録対象となる用紙Pの種類やサイズ及び記録モードなどの記録に関する情報を取得し、同情報を情報記憶部55に記憶させる(ステップS11)。続いて、PF制御部51は、搬送モーター35を駆動し、用紙Pを給紙カセットから給紙させる給紙処理を実施する(ステップS12)。なお、こうした給紙処理が開始されると、CR制御部52は、記録ヘッド21が支持部材24との対向位置に位置するように、キャリッジ22が移動される。これにより、給紙処理によって給紙されている用紙Pの前端を、キャリッジ22に設けられている第1の用紙検知センサーSE2によって検知することが可能となる。
そして、主制御部58は、第1の用紙検知センサーSE2によって用紙Pの前端を検知できたか否か判定する(ステップS13)。未だ用紙Pの前端を検知できていない場合(ステップS13:NO)、処理が前述したステップS12に移行され、PF制御部51が給紙処理を継続する。一方、用紙Pの前端を検知できた場合(ステップS13:YES)、PF制御部51が給紙処理を終了し、主制御部58は用紙搬送カウントNxを「0(零)」にリセットする(ステップS14)。
続いて、主制御部58は、次回のキャリッジ動作時の記録データがあるか否かを判定する(ステップS15)。次回のキャリッジ動作時の記録データがある場合、用紙Pに対する記録が継続されるため、処理が次のステップS16に移行される。一方、次回のキャリッジ動作時の記録データがない場合、用紙Pに対する記録が終了したため、処理が後述するステップS31に移行される。
図9に示すように、ステップS16において、主制御部58は、設定されている記録モードに応じた単位紙送り量Bを取得し、この単位紙送り量Bに現時点の用紙搬送カウントNxを加算し、その和を最新の用紙搬送カウントNxとする。第1の記録モードに応じた単位紙送り量Bは、第2の記録モードに応じた単位紙送り量Bよりも多い。続いて、主制御部58は、今回の記録対象となる用紙Pが、紙粉の飛散量の多い第1の用紙であるか、紙粉の飛散量の少ない第2の用紙であるかを判別する(ステップS17)。なお、第1の用紙としては、例えば、普通紙や再生紙などを挙げることができる。一方、第2の用紙としては、例えば、写真用の用紙などのように表面にコートが施されているコート紙を挙げることができる。
今回の記録対象となる用紙Pが、紙粉の飛散量の少ない用紙である場合(ステップS17:YES)、処理が、後述するステップS19に移行される。一方、今回の記録対象となる用紙Pが、紙粉の飛散量の多い用紙である場合(ステップS17:NO)、予測部57は、今回の記録対象となる用紙Pの搬送方向Xにおける長さである用紙長Lを情報記憶部55から読み出し、用紙長LがステップS16で更新した最新の用紙搬送カウントNx以上であるか否かを判定する(ステップS18)。用紙長Lが用紙搬送カウントNx未満になったということは、次回の搬送処理時に、用紙Pの後端Pbが各給送ローラー31,32を通過し、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消されることを意味している。一方、用紙長Lが用紙搬送カウントNx以上であるということは、次回の搬送処理時には各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消されないことを意味している。
そして、未だ用紙長Lが用紙搬送カウントNx以上である場合(ステップS18:YES)、主制御部58は、次回の搬送処理を通常時の搬送処理(図6(a)参照)に決定する(ステップS19)。続いて、PF制御部51は、主制御部58によって決定された搬送処理(通常時の搬送処理又は非通常時の搬送処理)を開始する(ステップS20)。この搬送処理では、上記単位紙送り量Bだけ用紙Pが搬送されるように搬送モーター35が駆動される。
そして、CR制御部52は、キャリッジモーター25の駆動によってキャリッジ22を移動させるキャリッジ動作を開始させる(ステップS21)。例えば、ステップS20を実行してからキャリッジ動作を開始させる場合、搬送処理の実施による用紙Pの搬送が終了される前からキャリッジ動作が開始される。続いて、ヘッド制御部53は、記録ヘッド21のノズルからインクを吐出させる記録処理を開始する(ステップS22)。このようにノズルからのインク吐出が開始される時点では、用紙Pの搬送が終了している。そして、処理が、前述したステップS15に移行される。
その一方で、ステップS18において、用紙長Lが用紙搬送カウントNx未満になった場合(NO)、予測部57は、用紙搬送カウントNxから用紙長Lを減じ、その差(=Nx−L)を規定差とする。そして、予測部57は、単位紙送り量Bから規定差を減じ、その差を用紙抜け位置Zとする(ステップS23)。この用紙抜け位置Zが、上記解消タイミングに相当する。
続いて、予測部57は、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置しているか否かを判定する(ステップS24)。解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置していないと予測される場合(ステップS24:NO)、予測部57は、解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの内側部分に対向しているか否かを判定する(ステップS25)。記録ヘッド21が用紙Pの内側部分に対向していないと予測される場合には、記録ヘッド21が用紙Pの搬送経路よりも走査方向Yにおける外側に位置していると判断することができる。
そして、記録ヘッド21が用紙Pの内側部分と対向していないと予測される場合(ステップS25:NO)、処理が前述したステップS19に移行される。一方、記録ヘッド21が用紙Pの内側部分と対向していると予測される場合(ステップS25:YES)、主制御部58は、次回の搬送処理を上記非通常時の搬送処理(図6(b)参照)に決定する(ステップS26)。そして、処理が前述したステップS20に移行される。この場合、PF制御部51は、非通常時の搬送処理を実施し、上記解消タイミングでは用紙の搬送速度が飛散抑制速度VThとなるように搬送モーター35を制御する。
その一方で、ステップS24において、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置していると予測される場合(YES)、主制御部58は、キャリッジ22の移動量を補正する補正処理を実施する(ステップS27)。このとき、主制御部58は、既にキャリッジ22が停止している場合、キャリッジ22の移動量の補正をしない。一方、主制御部58は、キャリッジ22が移動中である場合、現時点で実行されているキャリッジ動作で、退避領域決定部56が決定した退避領域A1まで記録ヘッド21が移動するように、キャリッジ22の移動量が補正される。
そして、主制御部58は、キャリッジ22が停止しているか否かを判定する(ステップS28)。未だキャリッジ22が停止していない場合(ステップS28:NO)、主制御部58は、ステップS28の判定処理を繰り返す。一方、キャリッジ22が停止している場合(ステップS28:YES)、PF制御部51は、通常時の搬送処理を開始する(ステップS29)。すなわち、第1の重ね合わせ制御の実施が禁止され、キャリッジ動作が完了してから、用紙Pの搬送が開始される。
続いて、主制御部58は、搬送処理が終了したか否かを判定する(ステップS30)。未だ搬送処理が終了していない場合(ステップS30:NO)、主制御部58は、ステップS30の判定処理を繰り返す。一方、搬送処理が終了した場合(ステップS30:YES)、処理が前述したステップS21に移行される。すなわち、第2の重ね合わせ制御の実施が禁止され、用紙Pの搬送が終了してから、キャリッジ動作が開始される。
図8に示すように、ステップS31において、予測部57は、上記ステップS18と同様に、用紙長Lが用紙搬送カウントNx以上であるか否かを判定する。用紙長Lが用紙搬送カウントNx以上である場合(ステップS31:YES)、PF制御部51は、用紙Pを排出させる排出処理を実施する(ステップS32)。そして、用紙Pの排出が完了されると、本処理が終了される。
一方、用紙長Lが用紙搬送カウントNx未満である場合(ステップS31:NO)、上記ステップS23と同様に、予測部57は、用紙抜け位置Zを算出する(ステップS33)。そして、上記ステップS27と同様に、主制御部58は、キャリッジ22の移動量を補正する補正処理を実施する(ステップS34)。続いて、主制御部58は、キャリッジ22が退避領域A1で停止したか否かを判定する(ステップS35)。未だキャリッジ22が停止していない場合(ステップS35:NO)、主制御部58は、ステップS35の判定処理を繰り返す。一方、キャリッジ22が退避領域A1で停止した場合(ステップS35:YES)、処理が前述したステップS32に移行される。
次に、図10に示すタイミングチャートを参照して、第1の記録モードでの記録時における作用について説明する。なお、図10(a),(b)における「N」及び「M」は、1以上の正数である。
前提として、N回目の搬送処理が終了される直前(第5のタイミングt25)で、1枚目の用紙Pの後端Pbが各給送ローラー31,32を通過し、各給送ローラー31,32による1枚目の用紙Pの挟持が解消されるものとする。また、M+1回目の搬送処理の開始直後で、2枚目の用紙Pの後端Pbが各給送ローラー31,32を通過し、各給送ローラー31,32による2枚目の用紙Pの挟持が解消されるものとする。
図10(a),(b)に示すように、N−1回目のキャリッジ動作の最中であって且つ記録処理が終了される第1のタイミングt21で、1枚目の用紙Pを搬送するN回目の搬送処理が開始される。なお、このN−1回目のキャリッジ動作は、第1のタイミングt21よりも少し後の第2のタイミングt22で終了される。そして、このときの記録ヘッド21は、1枚目の用紙Pの側端Peよりも僅かに走査方向Yにおける外側で停止している。
N回目の搬送処理の実施中の第3のタイミングt23で、用紙の搬送速度が標準速度VBから減速され始める。すると、用紙の搬送速度の減速途中である第5のタイミングt25で、用紙Pの後端Pbが各給送ローラー31,32を通過し、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される。すなわち、第5のタイミングt25が、上記解消タイミングに相当する。
このとき、図10(b)に破線で示すように、上記第2の重ね合わせ制御が実施されると、第5のタイミングt25よりも前の第4のタイミングt24で、N回目のキャリッジ動作が開始されることとなる。この場合、上記解消タイミングである第5のタイミングt25で、用紙Pの側端Peの直上を記録ヘッド21が通過することが予測される。
そこで、本実施形態では、第2の重ね合わせ制御の実施が禁止され、N回目のキャリッジ動作は、N回目の搬送処理が終了されるまで待機される。すなわち、N回目のキャリッジ動作は、N回目の搬送処理が終了される第6のタイミングt26から開始される。その結果、各給送ローラー31,32による1枚目の用紙Pの挟持が解消され、同用紙Pの後端Pbがばたついても、記録ヘッド21は、用紙Pと対向していない。これにより、ばたつく用紙Pの後端Pbから飛散される紙粉の記録ヘッド21への付着が抑制される。その後、1枚目の用紙Pへの記録が完了されると、排出処理によって同用紙Pが排出され、2枚目の用紙Pへの記録が開始される。
2枚目の用紙Pへの記録時では、第7のタイミングt27から開始されるM回目のキャリッジ動作の終了前からM+1回目の搬送処理を開始させる第1の重ね合わせ制御が実施したとすると、上記解消タイミングで記録ヘッド21が2枚目の用紙Pの側端Peの直上に位置していることが予測される。
そこで、本実施形態では、M回目のキャリッジ動作では、キャリッジ22の停止位置が補正される。すなわち、図10(b)に破線で示すように、通常であれば第8のタイミングt28でM回目のキャリッジ動作が終了されるのに対し、キャリッジ22の停止位置の補正によって、M回目のキャリッジ動作が第9のタイミングt29まで延長される。これにより、記録ヘッド21を支持するキャリッジ22が退避領域A1まで移動される。この場合、第1の重ね合わせ制御の実施が禁止されるため、M回目のキャリッジ動作が終了される第9のタイミングt29で、M+1回目の搬送処理が開始される。これにより、上記解消タイミング以前に、記録ヘッド21が同用紙Pの側端Peを通過している。すなわち、解消タイミングでは、記録ヘッド21が2枚目の用紙Pの側端Peの直上に位置していない。
以上、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peと対向していると予測されるとき、解消タイミングよりも以前に、記録ヘッド21が退避領域A1まで移動される。その結果、実際に各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消されるときには、記録ヘッド21が用紙Pの側端Peと対向していないため、ばたつく用紙Pから飛散される紙粉の記録ヘッド21への付着、より具体的にはノズル内への紙粉の入り込みが抑制される。一方、上記解消タイミングでは用紙Pの側端Peに記録ヘッド21が対向していないと予測されるときには、記録ヘッド21を退避領域A1まで移動させる退避制御が実施されない。そのため、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持の解消時には、上記退避制御を必ず実施する場合と比較して、退避制御の実施機会が減少される分、スループットの低下が抑制される。したがって、スループットの低下を抑制しつつ、各給送ローラー31,32による挟持の解消された用紙Pから飛散される紙粉などの異物の記録ヘッド21への付着を抑制することができる。
(2)第1の重ね合わせ制御を実施することにより、上記解消タイミングでは用紙Pの側端Peの直上に記録ヘッド21が位置していると予測されるときには、第1の重ね合わせ制御の実施を禁止した上で、上記退避制御が実施される。これにより、記録ヘッド21が用紙Pの側端Peと対向していない状態で用紙Pの搬送が開始されることとなる。そのため、ばたつく用紙Pから飛散される紙粉などの異物の記録ヘッド21への付着を抑制することができる。一方、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される場合であっても、用紙Pの側端Peに記録ヘッド21が対向していないと予測されるときには、上記退避制御を実施することなく、第1の重ね合わせ制御が実施される。これにより、スループットの低下を抑制することができる。
(3)また、第2の重ね合わせ制御を実施することにより、上記解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置していると予測されるときには、第2の重ね合わせ制御の実施を禁止し、搬送処理が完了されてからキャリッジ動作が開始される。これにより、上記解消タイミングよりも後であって、且つ用紙Pの後端Pbのばたつきが収束された後で、当該用紙Pの側端Peの直上を記録ヘッド21に通過させることが可能となる。そのため、ばたつく用紙Pから飛散される紙粉などの異物の記録ヘッド21への付着を抑制することができる。一方、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される場合でも、第2の重ね合わせ制御を実施しても上記解消タイミングでは用紙Pの側端Peの直上に記録ヘッド21が位置していないと予測されるときには、第2の重ね合わせ制御が実施される。これにより、スループットの低下を抑制することができる。
(4)ただし、本実施形態では、上記解消タイミングでは、記録ヘッド21が用紙Pの内側部分と対向していることがある。この場合、搬送処理として、上記非通常時の搬送処理が選択される(図6(b)参照)。これにより、上記解消タイミングでは、用紙の搬送速度が飛散抑制速度VThとされる。そのため、上記解消タイミングでも用紙の搬送速度が標準速度VBである場合と比較して、記録ヘッド21への紙粉などの異物の付着の抑制効果をさらに高めることができる。
(5)また、非通常時の搬送処理では、上記解消タイミングTaを含む所定期間では用紙の搬送速度が飛散抑制速度VThとされる一方で、一定速期間T2において同所定期間以外の期間では用紙の搬送速度が標準速度VBとされる。そのため、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される搬送処理の一定速期間T2では、用紙の搬送速度が飛散抑制速度VThで保持される場合と比較して、当該搬送処理に要する時間の増大を抑制することができる。したがって、スループットの低下を抑制することができる。
(6)なお、上記の非通常時の搬送処理は、上記解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pと対向していない場合には選択されない。そのため、記録ヘッド21が用紙Pの内側部分と対向しているか否かとは関係なく、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される搬送処理では上記非通常時の搬送処理が選択される場合と比較して、スループットの低下を抑制することができる。
(7)本実施形態では、退避領域A1は、用紙Pよりも走査方向Yにおける外側に設定されている。そのため、退避制御を実施することにより、上記解消タイミングでは、記録ヘッド21が用紙Pと対向していないようになる。したがって、ばたつく用紙Pから飛散される紙粉などの異物の記録ヘッド21への付着を好適に抑制することができる。
(8)第1の記録モードでは、第2の記録モードよりも1回の搬送処理による用紙の搬送速度が速いため、各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消された際には用紙Pのばたつき度合いが比較的大きく、用紙Pからの紙粉の飛散量が多くなりやすい。したがって、第1の記録モードでの記録時にあっては、必要に応じて退避制御を実施することにより、用紙Pからの紙粉などの異物の記録ヘッド21への付着を抑制することができる。
(9)さらに、退避領域A1は、用紙Pのサイズに応じて設定される。そのため、用紙Pのサイズによらず退避領域A1の位置を固定する場合と比較して、退避領域A1を、用紙Pの側端Peの近くに決定することができる。これにより、退避領域A1への記録ヘッド21の移動に要する時間、及び記録ヘッド21の退避領域A1からの復帰に要する時間を短縮させることが可能となる。したがって、スループットの低下を抑制することができる。
(10)また、本実施形態では、紙粉が飛散しにくい用紙Pへの記録時には、第1及び第2の各重ね合わせ制御を実施させるとともに、退避制御を実施しないようにした。したがって、紙粉が飛散しにくい用紙Pへの記録時におけるスループットの低下を抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・用紙Pの種類によらず、退避制御の実施を許可するようにしてもよい。この場合、紙粉などの異物が飛散しにくい用紙への記録時であっても、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置していると予測される場合には、退避制御が実施される。
・退避領域A1の位置を用紙Pのサイズによらず固定化させてもよい。この場合、退避領域A1は、最もサイズの大きい用紙への記録時であっても、当該用紙の側端Peよりも走査方向Yにおける外側に記録ヘッド21が位置するように設定してもよい。また、退避領域A1は、用紙Pの側端Peよりも内側となる内側部分と対向する領域であってもよい。
・上記実施形態では、非通常時の搬送処理は、上記解消タイミングを含む所定期間のみ、用紙の搬送速度を飛散抑制速度VThとしている。しかし、上記解消タイミングでは用紙の搬送速度を飛散抑制速度VTh以下とするのであれば、一定速期間T2では、用紙の搬送速度を飛散抑制速度VThで一定とするようにしてもよい。
・各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される際の搬送処理として、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pに対向している場合であっても対向していない場合であっても、非通常時の搬送処理を選択するようにしてもよい。
・各給送ローラー31,32による用紙Pの挟持が解消される際の搬送処理として、上記解消タイミングで記録ヘッド21が用紙Pに対向している場合であっても対向していない場合であっても、上記通常時の搬送処理を採用するようにしてもよい。
・用紙Pの側端Peを検出する方法としては、以下に示す方法を採用してもよい。例えば、第1の用紙検知センサーSE2によって用紙Pの前端を検知したときに、キャリッジ22を走査方向Yに往復動させることにより、用紙Pの両側端Peの走査方向Yにおける位置を検出するようにしてもよい。そして、このように検出した用紙Pの側端Peの位置に基づき、退避領域A1を決定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、上記解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置していると予測される場合には、第1及び第2の各重ね合わせ制御の実施を禁止するようにした。しかし、第1の重ね合わせ制御を実施させないで退避制御を実施させることにより、実際の解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置しないようになるのであれば、第2の重ね合わせ制御を実施させるようにしてもよい。反対に、第2の重ね合わせ制御を実施することにより、実際の解消タイミングでは記録ヘッド21が用紙Pの側端Peの直上に位置しないようになるのであれば、第1の重ね合わせ制御を実施させるようにしてもよい。
・ばたつく用紙Pから飛散される異物は、用紙Pと記録ヘッド21との間の間隔が広いほど記録ヘッド21に付着しにくい。そこで、上記間隔を広くした記録時には上記退避制御の実施を禁止し、上記間隔を狭くした記録時には上記退避制御の実施を許可するようにしてもよい。
・図11に示すように、記録ヘッド21において用紙Pと対向する対向面であるノズル形成面70には、多数のノズル71が開口している。そして、ノズル形成面70において、全てのノズル71が開口している領域を「開口領域72」としたとする。この開口領域72は、走査方向Yにおいて最も一端(図11では右端)に位置するノズル71から、走査方向Yにおいて最も他端(図11では左端)に位置するノズル71までの領域である。
この場合、図12(a)に示すように、上記解消タイミングで開口領域72が用紙Pの側端Peと対向しているか否かを予測し、開口領域72が側端Peと対向していると予測されるときには、開口領域72が側端Peと対向しない位置に記録ヘッド21を移動させる退避制御を実施するようにしてもよい。そして、退避制御によって開口領域72が用紙Pの側端Peと対向しないのであれば、例えば、図12(b)に示すように、記録ヘッド21は、用紙Pの側端Peと対向していてもよい。
この制御構成を採用しても、ばたつく用紙Pの後端Pbから飛散される紙粉のノズル71内への入り込みを抑制することができる。したがって、上記実施形態と同様に、スループットの低下を抑制しつつ、各給送ローラー31,32による挟持の解消された用紙Pから飛散される紙粉などの異物の記録ヘッド21への付着を抑制することができる。
・記録対象となる媒体は、用紙Pに限らず、フィルムなどの他の媒体であってもよい。例えば、フィルムへの記録時にあっては、各給送ローラー31,32によるフィルムの挟持の解消によってフィルムが大きくばたつくと、フィルムに付着していた埃などの異物が飛散されることがある。そのため、フィルムへの記録時であっても、上記解消タイミングでフィルムの側端に記録ヘッド21が対向していると予測される場合には、上記退避制御を実施することにより、フィルムから飛散される異物の記録ヘッド21への付着を抑制することができる。
・記録ヘッド21のノズルから吐出される記録材としては、インクなどの液体の他、トナーなどの粉粒体であってもよい。
・記録装置は、用紙に記録を施すことのできる装置であれば、インクジェット方式以外の他の方式(例えば、ドットインパクト方式)の記録装置であってもよい。
11…記録装置、21…記録部の一例である記録ヘッド、31,32…給送ローラー、50…制御装置、70…対向面としてのノズル形成面、71…ノズル、72…開口領域、A1…退避領域、P…用紙、Pe…側端。

Claims (7)

  1. 媒体の搬送方向と交差する走査方向に移動され、媒体に対して記録を施す記録部と、
    前記搬送方向において前記記録部よりも上流側に配置され、媒体を搬送する一対の給送ローラーと、
    前記各給送ローラーの回転による媒体の搬送処理と、前記走査方向に移動される前記記録部の駆動による媒体への記録処理とを実施する制御装置と、を備えた記録装置において、
    前記走査方向における媒体の端部を媒体の側端とした場合、
    前記制御装置は、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から、前記走査方向において前記媒体の側端よりも外側であって且つ当該側端に対向しない領域である退避領域に前記記録部を移動させる退避制御を実施し、前記記録処理の完了後であり、且つ、前記記録部が前記退避領域まで移動した後に前記搬送処理を実施する一方、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していないと予測されるとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施し、
    前記搬送処理を実施しても前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されないとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施するようになっており、
    前記制御装置は、前記記録処理を伴う前記記録部の前記走査方向への移動が完了される前から前記搬送処理を開始させる重ね合わせ制御を実施するようになっており、
    前記制御装置は、
    前記重ね合わせ制御を実施することにより、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、
    前記重ね合わせ制御を実施しないで前記退避制御を実施し、同退避制御によって前記記録部が前記退避領域まで移動した後に前記搬送処理を開始する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 媒体の搬送方向と交差する走査方向に移動され、媒体に対して記録を施す記録部と、
    前記搬送方向において前記記録部よりも上流側に配置され、媒体を搬送する一対の給送ローラーと、
    前記各給送ローラーの回転による媒体の搬送処理と、前記走査方向に移動される前記記録部の駆動による媒体への記録処理とを実施する制御装置と、を備えた記録装置において、
    前記走査方向における媒体の端部を媒体の側端とした場合、
    前記制御装置は、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から、前記走査方向において前記媒体の側端よりも外側であって且つ当該側端に対向しない領域である退避領域に前記記録部を移動させる退避制御を実施し、前記記録処理の完了後であり、且つ、前記記録部が前記退避領域まで移動した後に前記搬送処理を実施する一方、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していないと予測されるとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施し、
    前記搬送処理を実施しても前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されないとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施するようになっており、
    前記制御装置は、前記搬送処理による媒体の搬送が完了される前から前記記録処理を伴う前記記録部の前記走査方向への移動を開始させる重ね合わせ制御を実施するようになっており、
    前記制御装置は、
    前記重ね合わせ制御を実施することにより、前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、
    前記退避制御の実施によって前記記録部を前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から前記退避領域に移動させた後、前記重ね合わせ制御を実施せず、前記搬送処理による媒体の搬送が完了された後に前記退避領域で停止している前記記録部の前記走査方向への移動を開始させる
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 媒体の搬送方向と交差する走査方向に移動され、媒体に対して記録を施す記録部と、
    前記搬送方向において前記記録部よりも上流側に配置され、媒体を搬送する一対の給送ローラーと、
    前記各給送ローラーの回転による媒体の搬送処理と、前記走査方向に移動される前記記録部の駆動による媒体への記録処理とを実施する制御装置と、を備えた記録装置において、
    前記走査方向における媒体の端部を媒体の側端とした場合、
    前記制御装置は、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から、前記走査方向において前記媒体の側端よりも外側であって且つ当該側端に対向しない領域である退避領域に前記記録部を移動させる退避制御を実施し、前記記録処理の完了後であり、且つ、前記記録部が前記退避領域まで移動した後に前記搬送処理を実施する一方、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していないと予測されるとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施し、
    前記搬送処理を実施しても前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されないとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施するようになっており、
    前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消される前記搬送処理では、前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されない前記搬送処理よりも媒体の搬送速度を遅くする
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 媒体の搬送方向と交差する走査方向に移動され、媒体に対して記録を施す記録部と、
    前記搬送方向において前記記録部よりも上流側に配置され、媒体を搬送する一対の給送ローラーと、
    前記各給送ローラーの回転による媒体の搬送処理と、前記走査方向に移動される前記記録部の駆動による媒体への記録処理とを実施する制御装置と、を備えた記録装置において、
    前記走査方向における媒体の端部を媒体の側端とした場合、
    前記制御装置は、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から、前記走査方向において前記媒体の側端よりも外側であって且つ当該側端に対向しない領域である退避領域に前記記録部を移動させる退避制御を実施し、前記記録処理の完了後であり、且つ、前記記録部が前記退避領域まで移動した後に前記搬送処理を実施する一方、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していないと予測されるとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施し、
    前記搬送処理を実施しても前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されないとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施するようになっており、
    前記制御装置は、前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消される前記搬送処理において、前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されるタイミングでは、同タイミングではないときよりも媒体の搬送速度を遅くする
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 媒体の搬送方向と交差する走査方向に移動され、媒体に対して記録を施す記録部と、
    前記搬送方向において前記記録部よりも上流側に配置され、媒体を搬送する一対の給送ローラーと、
    前記各給送ローラーの回転による媒体の搬送処理と、前記走査方向に移動される前記記録部の駆動による媒体への記録処理とを実施する制御装置と、を備えた記録装置において、
    前記走査方向における媒体の端部を媒体の側端とした場合、
    前記制御装置は、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していると予測されるとき、前記走査方向において前記媒体の側端よりも内側から、前記走査方向において前記媒体の側端よりも外側であって且つ当該側端に対向しない領域である退避領域に前記記録部を移動させる退避制御を実施し、前記記録処理の完了後であり、且つ、前記記録部が前記退避領域まで移動した後に前記搬送処理を実施する一方、
    前記各給送ローラーによる媒体の挟持の解消時には前記媒体の側端に前記記録部が対向していないと予測されるとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施し、
    前記搬送処理を実施しても前記各給送ローラーによる媒体の挟持が解消されないとき、前記退避制御を実施せず、前記記録処理の完了後に前記搬送処理を実施するようになっており、
    前記記録装置は、1回の前記搬送処理による媒体の搬送量の多い第1の記録モードと、1回の前記搬送処理による媒体の搬送量が前記第1の記録モード時よりも少ない第2の記録モードとを用意しており、
    前記制御装置は、前記第1の記録モードによる媒体への記録時には前記退避制御の実施を許可する一方で、前記第2の記録モードによる媒体への記録時には前記退避制御の実施を禁止する
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 前記記録装置は、搬送される媒体のサイズによって、前記媒体の側端の前記走査方向における位置が変わる装置であって、
    前記制御装置は、前記搬送処理によって搬送される媒体のサイズが大きいほど、前記退避領域を前記走査方向における外側に決定する
    請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の記録装置。
  7. 前記各給送ローラーによる挟持が解消される際に異物が飛散しやすい媒体を第1の媒体とし、前記各給送ローラーによる挟持が解消される際に同第1の媒体よりも異物が飛散しにくい媒体を第2の媒体とした場合、
    前記制御装置は、記録対象となる媒体が前記第1の媒体であるときには前記退避制御の実施を許可する一方で、記録対象となる媒体が前記第2の媒体であるときには前記退避制御の実施を禁止する
    請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の記録装置。
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