JP5375641B2 - 液体噴射装置、液体噴射方法 - Google Patents
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Description
本願において、液体噴射装置には、インクジェットプリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の記録装置が含まれるものとする。ここで、ラインプリンターには、例えば、用紙の送り方向にノズル列が延設されており、記録を実行する際に記録ヘッドを有するキャリッジが用紙の幅方向に数回移動する構成ものが含まれるものとする。
また、特許文献2に示す如く、n回目のキャリッジの移動において、次回であるn+1回目のキャリッジの移動における記録データを考慮してキャリッジの停止位置が決定されるように構成されていた。これにより、インクを吐出していないときのキャリッジの移動距離のロスおよび移動時間のロスと最小にすることができた。その結果、用紙一枚当たりの記録開始から終了までに要する時間である所謂、スループットを短くすることができた。
尚、記録ヘッド51が二つ図示しているがこれは記録ヘッド51が実際に二つあるのではない。それぞれの記録ヘッド51の位置を示すものであり記録ヘッド51は実際には一つである。
例えば、図12(A)に示す如く、用紙58の左側側端59と記録ヘッド51のC列のノズル54〜D列のノズル55間とが対向する関係の位置で記録ヘッド51が停止している状態で用紙58を送り方向下流側へ送る。係る場合における記録ヘッド51の面に付着する粉状物の量を示したのが図12(B)である。
図12(B)に示す如く、用紙58の左側側端59と対向するC列のノズル54〜D列のノズル55間における紙粉等の粉状物の付着量が著しく多い。
また、図12(C)に示す如く、用紙58の中央と対向する記録ヘッド51における粉状物の付着量は、図12(B)の場合と比較して極めて少ない。これは、用紙58の中央では紙粉等の粉状物が発生しにくいため、記録ヘッド51の面に付着する量が少ないものと考えられる。
そして、前述したように次回であるn+1回目のキャリッジ50の移動における液体噴射データを考慮してキャリッジ50の停止位置を決定し液体噴射を実行したとすると、ノズルに粉状物が付着する量が多くなる虞がある。これにより、所望の液体噴射品質を得ることができない虞がある。
ここで、「通過する際」は、通過する直前、通過する瞬間、通過した直後を含む時間的に幅のある概念である。
ここで、被液体噴射媒体の後端が前記送り手段を通過したとき、被液体噴射媒体の後端側は前記送り手段から離間し力を受けない状態へと変化する。そのため、被液体噴射媒体の後端側の姿勢および表裏方向における位置が変化しやすい。このとき、被液体噴射媒体の側端で粉状物が舞い上がり前記ノズルに付着しやすい。
また、粉状物が舞い上がり始めてから前記ノズル近傍に到達までタイムラグがあるため、前記通過する瞬間、前記通過した直後にキャリッジ移動モードを切り換えてもよい。
尚、被液体噴射媒体の後端が前記媒体支持部に支持された後では、被液体噴射媒体の後端側の姿勢が安定しているので、舞い上がった粉状物が落ち着くと考えることができる。そして、前記第1キャリッジ移動モードから前記第2キャリッジ移動モードに戻しても、粉状物が前記ノズルに付着する問題は小さいと考えることができる。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記液体噴射装置は前記検出手段によって被液体噴射媒体の後端の位置を精度よく把握することができる。その結果、前記第1キャリッジ移動モードに切り換えるタイミングの精度をよくすることができる。さらに、上記第2の態様においては、前記第2キャリッジ移動モードに戻すタイミングの精度もよくすることができる。
ここで、前記第1キャリッジ移動モードにおいて、前記キャリッジの停止位置が被液体噴射媒体の幅方向における大きさに基づいて幅方向における所定の位置に決められる構成とすることも可能である。
本態様の構成は、前記所定の位置に決められる場合と比較して、液体を噴射せずにキャリッジが移動する距離のロスおよび移動する時間のロスを小さくすることができる。その分、スループットが低下することを抑制することができる。
本発明の第7の態様によれば、上記第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
図1に示すのは、本実施形態に係る画像形成装置としてのプリンターを示す斜視図である。
図1に示すように、プリンター1は、高さ方向であるZ軸方向に薄型のプリンターである。また、プリンター1は、四角箱状の本体8を有している。またさらに、本体8の中央領域には、キャリッジ13が、図1における左右方向X(主走査方向(用紙の幅方向))に沿って延びるように架設されたキャリッジガイド軸41に案内されて、主走査方向に往復移動自在に設けられている。
図2に示す如く、プリンター1は、装置底部に給送装置2を備え、当該給送装置2から記録用紙Pを1枚ずつ給送し、記録手段4においてインクジェット記録を行う。そして、装置前方側(図2において左側)に設けられた図示しない排紙スタッカーへ向けて排出される構成を備えている。
従動ローラー29の下流側には第2モーター(図示せず)により回転駆動される駆動ローラー32と、駆動ローラー32との間で用紙Pをニップして従動回転するアシストローラー33と、を備えて構成された第2中間送り部31が設けられている。そして、この第2中間送り部31により、用紙Pが更に下流側へと送られる。
図3に示すのは、本発明に係る通常記録モードにおける用紙に対して相対的なキャリッジの動作を示す平面概念図である。
図3に示す如く、記録ヘッド7には、複数のノズル列9およびセンサー10が設けられている。具体的には、図3における左側から第1ノズル列9a、第2ノズル列9b、第3ノズル列9c、第4ノズル列9d、第5ノズル列9eおよび第6ノズル列9fが形成されている。
また、記録ヘッド7における第1ノズル列9a〜第6ノズル列9fの幅方向両側には、用紙Pの有無を検出することができるセンサー10が設けられている。またさらに、図3における点模様で示される範囲Aは、記録データに基づいて記録される範囲である。
一回目の移動における記録される範囲Aは、側端に対して記録を実行しない所謂、縁有り記録で記録可能な全範囲である。
先ず、一回目のキャリッジ13の移動(走査)において、移動工程としてキャリッジ13は、図3における右側から左側へ移動する。この際、用紙Pの右側側端P2より外側の位置に停止した状態から左側へ加速する。
ここで、停止位置から記録される範囲Aまでの間に距離があるのは、キャリッジ13が所定の速度まで加速するために所定の距離が必要であり、所定の速度に達したときに記録される範囲Aに到達するようにするためである。
尚、キャリッジ13が用紙Pの右側側端P2および左側側端P1を通過したか否かは、センサー10による用紙Pの検出状態によって判断することができる。また、前記第1モーター(図示せず)の駆動量からも判断することができる。
そして、次回のキャリッジ13の移動における記録データがないため、その後、用紙Pは送り方向下流側へ送られ、排出部の排出スタッカー3(図6〜図8参照)に排出される。
ここで、第1キャリッジ移動モード(その一)は、キャリッジ13の停止位置が、ノズル列9が用紙Pの両側側端P1、P2と対向する位置でなければよい。ノズルに粉状物が付着する量を低減するためである。上記の通常記録モードでは、キャリッジ13の停止位置をノズル列9の位置が用紙Pの両側側端P1、P2より外側となる位置として第1キャリッジ移動モード(その一)を説明したが、これに限られるものではない。縁有り記録の縁である余白を広くすることで、キャリッジ13の停止位置をノズル列9の位置が用紙Pの両側側端P1、P2より内側となる位置にすることができる。
例えば、距離L1より長い第2ノズル列9bと第3ノズル列9cとの間の距離L2、および第4ノズル列9dと第5ノズル列9eとの間の距離L2を有効に利用してもよい。
具体的には、第2ノズル列9bと第3ノズル列9cとの間の略中央、または第4ノズル列9dと第5ノズル列9eとの間の略中央が用紙Pの両側側端P1、P2と対向する位置でキャリッジ13が停止するように制御してもよい。
図4に示すのは、本発明に係る最短記録モードにおける用紙に対する相対的なキャリッジの動作を示す平面概念図である。
図4に示す如く、最短記録モードが選択されている場合、第2キャリッジ移動モードが選択される。第2キャリッジ移動モードでは、今回のキャリッジ13の幅方向Xへの移動における記録データと、次回の幅方向Xへの移動における記録データとを考慮して当該回の幅方向Xへ移動した際のキャリッジ13の停止位置が決められる。図4における点模様で示される範囲Aは、記録データに基づいて記録される範囲である。
尚、第1キャリッジ移動モード(その一)と第2キャリッジ移動モードとの比較を容易にするために記録データに基づいて記録される範囲Aは前述した図3と同じであるものとする。
次に、二回目のキャリッジ13の移動において、キャリッジ13は、図4における左側から右側へ移動する。この際、用紙Pの左側側端P1より外側の位置に停止した状態から右側へ加速する。そして、記録される範囲Aの左端から記録を開始し、記録される範囲Aの右端まで所定の速度を保ちながら記録を実行する。その後、キャリッジ13は減速して停止する。
ところが、キャリッジ13の停止位置がキャリッジ13の移動毎に異なり、一のノズル列9が用紙Pの側端(P1、P2)と対向する関係となる位置でキャリッジ13が停止する場合がある。
ここで、用紙の材質および構造について説明しながら、紙粉が生じる量の多少について説明する。
図5(A)に示す如く、写真用紙61は、表面から裏面へ向う順に表面コート層62、インク吸収層63、ベース層64およびバックコート層65を有している。表面コート層62およびバックコート層65は、光沢等を調整するため、傷の発生を防止するため等に表裏の最も外側となるように塗装加工によって形成されている。
また、前述したように用紙Pの後端が搬送手段5としての搬送駆動ローラー35および搬送従動ローラー36から構成される送りローラー対49のニップ点N(図6〜図8参照)を通過した際、紙粉等の粉状物が舞い上がりやすいと考えられる。
そこで、本実施形態のプリンター1は、以下のようにキャリッジ移動モードを切り換えるように構成されている。
従って、用紙Pが送り方向下流側へ送られ、用紙Pの先端が送り方向Yにおいて検出器47を通過すると、検出レバー48が揺動し検出レバー48の姿勢が第1の姿勢から第2の姿勢へ変化する。
尚、送りローラー対49は、搬送従動ローラー36の回転中心が搬送駆動ローラー35の回転中心より送り方向下流側に位置するように構成されている。これにより、ニップ点Nにおける用紙Pの姿勢を媒体支持部39の上面の姿勢に対して傾けることができる。そして、ニップ点Nより下流側において用紙Pを媒体支持部39の上面に押し付けるように作用する。従って、媒体支持部上の用紙Pが媒体支持部39から浮き上がるように離間して、記録ヘッド7と接触することを防止することができる。
また、媒体支持部39の上部には、送り方向Yおよび幅方向Xに分割されたリブ60、60…が形成されている。所謂、縁なし記録を実行するためである。
一方、第1キャリッジ移動モード(その一)によって記録が実行されている場合は、そのままでよく、キャリッジ移動モードを切り換える必要はない。ノズル列9が用紙Pの側端(P1、P2)と対向する関係となる位置でキャリッジ13が停止することがないからである。
尚、前記自重によってではなく、排出手段6としての排出駆動ローラー44および排出従動ローラー45による送りローラー対49と同様の押し付ける効果によって点線で示す経路を通って移動する構成でもよいのは勿論である。
このとき、最短記録モード、通常記録モードのいずれの場合であっても、第1キャリッジ移動モード(その一)によって記録が実行されている。従って、最短記録モードにおいて、用紙Pの側端(P1、P2)において生じる紙粉等の粉状物がノズル列9に付着する量を、キャリッジ移動モードを切り換えない場合と比較して、低減させることができる。特に、ノズル列9における送り方向上流側において、前記付着する量を大幅に低減させることができ有効である。
そして、前述したように、記録を終了し、用紙Pは排出スタッカー3へ排出される。
例えば、送りローラー対49のニップ点Nからノズル列9までの距離が比較的短い場合、第1キャリッジ移動モード(その一)のまま記録を終了することが望ましい。紙粉等の粉状物が舞い上がってから落ち着くまでに用紙Pの後端側の記録が終了する可能性が高く、元の第2キャリッジ移動モードへ戻すと粉状物がノズル列9に付着する量を低減させる効果が十分に得られない虞があるからである。
図9に示すのは、本発明に係るキャリッジ移動モードの切り換える方法を示す図である。
図9に示す如く、ステップS1では、制御部が現在選択されている記録モードが最短記録モードか否かを判断する。具体的には、第2キャリッジ移動モードによって記録が実行されているか否かを判断する。第2キャリッジ移動モードの場合は、前述したように用紙Pの側端(P1、P2)とノズル列9とが対向する関係となる位置でキャリッジ13が停止する場合があるからである。
一方、通常記録モードが選択されており、第1キャリッジ移動モード(その一)によって記録が実行されていると判断した場合、キャリッジ移動モードを切り換える必要がない。係る場合、シーケンスを終了する。
尚、用紙Pのサイズ設定の情報と用紙Pを送った量に基づいて用紙Pの後端の位置を把握する構成としてもよい。言い換えると、用紙検出手段46を用いずに用紙Pの後端の位置を把握する構成としてもよい。本実施例で用紙検出手段46を用いたのは、送りローラー対49のニップ点Nを通過する直前のタイミングをより精度良く把握するためである。用紙検出手段46は、検出レバー48を有さない非接触式の光センサーでもよいのは勿論である。係る場合も同様の作用効果を得ることができるからである。
ここで、「直前」は、用紙Pの後端からニップ点Nまでの距離ができるだけ短くなるタイミングであることが望ましい。第2キャリッジ移動モードによって記録を実行する割合をできるだけ大きくすることにより、スループットをできるだけ短くするためである。
また、粉状物が舞い上がり始めてからノズル列近傍に到達までタイムラグがあるため、用紙Pの後端がニップ点Nを通過する瞬間または通過した直後にキャリッジ移動モードを切り換えてもよい。
従って、技術的思想としては、遅くとも用紙Pの後端が送りローラー対49のニップ点Nを通過する際までにキャリッジ移動モードを切り換えることができればよく、直前に限られない。用紙Pの後端が送りローラー対49のニップ点Nの近傍またはニップ点Nより送り方向上流側の所定の位置に到達したことを把握できればよい。
ステップS4では、制御部が第2キャリッジ移動モードから第1キャリッジ移動モード(その一)へ切り換える。これにより、前述したように、用紙Pの後端がニップ点Nを通過した際の用紙Pの後端の姿勢および位置の変化によって粉状物が舞い上がることによるノズル列9への粉状物の付着量を、切り換えない構成と比較して低減させることができる。そして、キャリッジ移動モードを元に戻すタイミングを把握するためにステップS5へ進む。
ステップS6では、制御部は、第1キャリッジ移動モード(その一)から第2キャリッジ移動モードへ戻す。これにより、前述したように戻さない構成と比較して、スループットを短くすることができる。そして、シーケンスを終了する。
また、上記実施例では、キャリッジ13が停止した状態から加速し、等速で移動している状態となってから記録を実行し、その後減速して停止する構成として説明したがこれに限られない。キャリッジ13の加速中および減速中においても記録を実行する構成としてもよいのは勿論である。上記実施例において、加減速中に記録を実行しない構成として説明をしたのは、本願発明の理解をより容易にするためである。
一方、今回(n回目)のキャリッジ13の移動がインクの吐出を行わない移動であり、記録データにおいて次回(n+1回目)のキャリッジ13の移動があるとき、今回(n回目)の移動における停止位置は、次回(n+1回目)の記録開始位置に基づいて決められる。
ここで、「コート紙」とは、上級印刷紙、中級印刷紙等のパルプを主要な構成要素とした普通紙66をそれぞれ塗装加工したものをいう。具体的には、上質コート紙、中質コート紙等をいう。
また、コート紙でも、塗装量が異なると、前述したように粉状物が生じる量も異なる。塗装量が比較的少ない軽量コート紙は、コート紙より粉状物が生じる量が多い傾向がある。
これらの要素を考慮して、キャリッジ移動モードの切り換えの有無を選択する。
またさらに、本実施形態において、搬送手段5はローラー対としての送りローラー対49であり、送りローラー対49が用紙Pを挟圧する位置であるニップ点Nは、記録ヘッド7と媒体支持部39とが対向する方向において、媒体支持部39より記録ヘッド側に位置する構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、搬送手段5より送り方向上流側に用紙Pの有無を検出する検出手段としての用紙検出手段46が設けられていることを特徴とする。
[他の実施形態]
他の実施形態では、前述した実施形態の通常記録モード(第1キャリッジ移動モード(その一))の代わりに品質重視モード(第1キャリッジ移動モード(その二))があるものとする。言い換えると、他の実施形態のプリンター1は、前述した最短記録モード(第2キャリッジ移動モード)と、詳しくは後述する品質重視モード(第1キャリッジ移動モード(その二))とを有している。
以下、品質重視モードにおける第1キャリッジ移動モード(その二)について詳しく説明する。
[品質重視モード(第1キャリッジ移動モード(その二))]
図10に示す如く、品質重視モードが選択されている場合、第1キャリッジ移動モード(その二)が選択されるように構成されている。第1キャリッジ移動モード(その二)では、図4に示す第2キャリッジ移動モードと同様に今回のキャリッジ13の移動における停止予定の位置を判断する。そして、停止予定の位置が、ノズル列9が用紙Pの側端(P1、P2)と対向する関係となる位置か否かを判断する。該対向する関係となると判断した場合、停止予定の位置にキャリッジ13を停止させず、今回の移動方向下流側へさらにキャリッジ13を移動させ前記対向しない関係となる位置で停止させるように制御する。
尚、比較を容易にするために記録データに基づいて記録される範囲Aは同じであるものとする。
先ず、一回目のキャリッジ13の移動(走査)において、キャリッジ13は、図10における右側から左側へ移動する。一回目のキャリッジ13の移動については、停止予定の位置が前記対向する関係とならない。従って、前述した最短記録モードの場合と同様である。その説明は省略する。
具体的には、制御部は、先ず、キャリッジ13の停止予定の位置を算出する。当該回のキャリッジ13の移動における記録データに基づいて記録終了位置を把握する。そして、記録終了位置から減速して停止するまでに必要な距離(減速区間)を加味して停止予定の位置を算出することができる。
前記対向する関係となる位置であると判断した場合、制御部は、前記対向する関係とならない位置で停止するように制御する。具体的には、記録終了位置に到達した際の減速を開始するタイミングを遅らせる。または、減速を開始するタイミングを変更せずに減速区間を延長する。
ここで、加速する区間の長さを変更せずに、記録開始位置の手前で所定の速度に達するように制御してもよい。また、二回目の移動において前記余分に移動させた分だけ加速する区間の長さが長くなるように制御してもよい。前者は後者と比較して時間のロスを低減することができる。一方、後者は前者と比較して緩やかに加速するので、キャリッジ13の移動によるプリンター全体の幅方向Xの振動の大きさを低減することができる。
他の実施形態では図10に示す如く、前記対向する関係となる停止予定の位置で停止させず、該停止予定の位置から第2ノズル列9bと第3ノズル列9cとの間の距離L2の半分の距離だけさらに三回目の移動における移動方向下流側へ移動させて停止させる。これにより、第2ノズル列9bと第3ノズル列9cとの間の中心が用紙Pの左側側端P1と対向する関係となる位置でキャリッジ13を停止させることができる。即ち、第1ノズル列9a〜第6ノズル列9fのいずれもが用紙Pの側端(P1、P2)と対向しない関係となる位置でキャリッジ13を停止させることができる。
図11に示す如く、ステップS11では、n回目のpass走査(移動)を開始する。言い換えると、キャリッジ13のn回目の幅方向Xへの移動を開始する。具体的には、所定の速度に達するまでキャリッジ13を加速させる。そして、ステップS12へ進む。
ステップS12では、n回目のpass記録を実行する。具体的には、n回目の移動における記録データに基づいて記録を実行する。そして、ステップS13へ進む。
ステップS14では、n回目の走査の停止予定の位置を算出する。具体的には、前述したように、次回(n+1回目)の記録開始位置が今回(n回目)の記録終了位置より今回(n回目)のキャリッジ13の移動方向下流側か否かを判断する。
ステップS16では、前述したように実際のキャリッジ13の停止位置を、前記停止予定の位置と異なる位置へ変更する。そして、ステップS17へ進む。
ステップS18では、停止予定の位置でキャリッジ13を停止させる。そして、シーケンスを終了する。
また、上記他の実施形態では、キャリッジ13の幅方向Xへの移動の往路および復路においてインクを吐出する所謂、ツーウェイパスの構成について説明したが、これに限られるものではない。前記往路および復路の一方においてインクを吐出する所謂、ワンウェイパスの構成でもよい。係る場合も、同様の作用効果を得ることができるからである。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
4 記録手段、5 搬送手段、6 排出手段、7 記録ヘッド、8 本体、
8A 被装着部、8B カバー、9 ノズル列、9a 第1ノズル列、
9b 第2ノズル列、9c 第3ノズル列、9d 第4ノズル列、9e 第5ノズル列、
9f 第6ノズル列、10 センサー、11 用紙カセット、12 分離部材、
13 キャリッジ、14 移動手段、15 インクカートリッジ、
16 ピックアップローラー、17 揺動部材、18 揺動軸、
19 フレキシブル配線板、20 ガイドローラー、21 分離手段、
22 分離ローラー、23 駆動ローラー、24 操作スイッチ、
25 第1中間送り部、26 駆動ローラー、27 アシストローラー、
29 従動ローラー、31 第2中間送り部、32 駆動ローラー、
33 アシストローラー、35 搬送駆動ローラー、36 搬送従動ローラー、
37 上側紙案内部、39 媒体支持部、40 リブ、41 キャリッジガイド軸、
44 排出駆動ローラー、45 排出従動ローラー、46 用紙検出手段、
47 検出器、48 検出レバー、49 送りローラー対、
50 (本願が考慮する)キャリッジ、51 記録ヘッド、52 A列のノズル、
53 B列のノズル、54 C列のノズル、55 D列のノズル、56 E列のノズル、
57 F列のノズル、58 用紙、59 左側側端、60 右側側端、61 写真用紙、
62 表面コート層、63 インク吸収層、64 ベース層、65 バックコート層、
66 普通紙、67 ベース層、68 (写真用紙の)側端、69 (普通紙の)側端、
A 記録範囲、L1 第1〜第2、第3〜第4、第5〜第6ノズル列間の距離、
L2 第2〜第3、第4〜第5ノズル列間の距離、N ニップ点、P 用紙、
P1 用紙の左側側端、P2 用紙の右側側端、X 幅方向、Y 記録時の送り方向、
Z 高さ方向
Claims (7)
- 被液体噴射媒体を送る送り手段と、
液体を噴射するノズルを有し、前記送り手段によって送られた被液体噴射媒体に対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
該液体噴射ヘッドを有し、被液体噴射媒体の幅方向へ移動するキャリッジと、
該キャリッジを幅方向へ移動させる移動手段と、を備え、
被液体噴射媒体の幅方向へ移動した際の前記キャリッジが停止する位置を前記ノズルと被液体噴射媒体の幅方向側端とが対向しない関係となる位置とする第1キャリッジ移動モードと、
今回(n回目)の移動における液体噴射データおよび次回(n+1回目)の移動における液体噴射データの少なくとも一方に基づいて今回(n回目)の移動における前記キャリッジの停止位置が決められる第2キャリッジ移動モードと、を有しており、
該第2キャリッジ移動モードによって液体噴射をしている場合、被液体噴射媒体における送り方向上流端である後端が前記送り手段を通過する際に、前記第2キャリッジ移動モードから前記第1キャリッジ移動モードに切り換える構成である液体噴射装置。 - 請求項1に記載の液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドと対向する位置に設けられ、被液体噴射媒体を支持する媒体支持部をさらに備え、
前記第1キャリッジ移動モードに切り換えた後において、被液体噴射媒体の後端が前記媒体支持部に支持された際、前記第1キャリッジ移動モードから前記第2キャリッジ移動モードに戻す構成である液体噴射装置。 - 請求項1または2に記載の液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドと対向する位置に設けられ被液体噴射媒体を支持する媒体支持部をさらに備え、
前記送り手段はローラー対であり、
該ローラー対が被液体噴射媒体を挟圧する位置は、前記液体噴射ヘッドと前記媒体支持部とが対向する方向において、前記媒体支持部より前記液体噴射ヘッド側に位置する構成である液体噴射装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の液体噴射装置において、前記送り手段より送り方向上流側に被液体噴射媒体の有無を検出する検出手段が設けられている液体噴射装置。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の液体噴射装置において、前記キャリッジの幅方向への移動の往路および復路において、前記液体噴射ヘッドから液体を噴射する構成である場合、
前記第2キャリッジ移動モードにおいて、今回(n回目)のキャリッジの移動における前記停止位置は、液体噴射データにおいて次回(n+1回目)のキャリッジの移動があるとき、次回(n+1回目)の液体噴射開始位置と、今回(n回目)の液体噴射終了位置とを比較して今回(n回目)のキャリッジの移動方向下流側である一方に基づいて決められる構成であり、
前記キャリッジの幅方向への移動の往路および復路の一方において、前記液体噴射ヘッドから液体を噴射する構成である場合、
前記第2キャリッジ移動モードにおいて、今回(n回目)のキャリッジの移動が液体噴射を行う移動であるとき、今回(n回目)の移動における前記停止位置は、今回(n回目)の液体噴射終了位置に基づいて決められ、
今回(n回目)のキャリッジの移動が液体噴射を行わない移動であり、液体噴射データにおいて次回(n+1回目)のキャリッジの移動があるとき、今回(n回目)の移動における前記停止位置は、次回(n+1回目)の液体噴射開始位置に基づいて決められる構成である液体噴射装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の液体噴射装置において、前記ノズルは幅方向に複数配設されており、
前記キャリッジの幅方向への移動の往路および復路において、前記液体噴射ヘッドから液体を噴射する構成である場合、
前記第1キャリッジ移動モードでは、液体噴射データにおいて次回(n+1回目)のキャリッジの移動があるとき、次回(n+1回目)の液体噴射開始位置と、今回(n回目)の液体噴射終了位置とを比較して今回(n回目)のキャリッジの移動方向下流側である一方に基づいて今回(n回目)のキャリッジの移動における停止する予定の位置が算出され、
前記キャリッジの幅方向への移動の往路および復路の一方において、前記液体噴射ヘッドから液体を噴射する構成である場合、
前記第1キャリッジ移動モードでは、今回(n回目)のキャリッジの移動が液体噴射を行う移動であるとき、今回(n回目)のキャリッジの移動における停止する予定の位置は、今回(n回目)の液体噴射終了位置に基づいて算出され、
今回(n回目)のキャリッジの移動が液体噴射を行わない移動であり、液体噴射データにおいて次回(n+1回目)のキャリッジの移動があるとき、今回(n回目)のキャリッジの移動における停止する予定の位置は、次回(n+1回目)の液体噴射開始位置に基づいて算出され、
前記停止する予定の位置が、幅方向に複数配設されたうちの一のノズルと被液体噴射媒体の幅方向側端とが対向する関係となる位置であると前記液体噴射装置が判断した場合、前記停止する予定の位置で前記キャリッジを停止させず、
前記一のノズルに対して前記キャリッジの移動方向上流側に隣接した他の上流側のノズルがあるとき、該他の上流側のノズルと前記一のノズルとの間の距離の半分の距離だけ前記停止する予定の位置より移動方向下流側となる位置まで前記キャリッジを移動させ、
前記一のノズルに対して前記他の上流側のノズルがないとき、前記一のノズルに対して前記キャリッジの移動方向下流側に隣接した他の下流側のノズルと前記一のノズルとの間の距離の半分の距離だけ前記停止する予定の位置より移動方向下流側となる位置まで前記キャリッジを移動させ、
前記対向しない関係となる位置で前記キャリッジを停止させる構成である液体噴射装置。 - キャリッジを被液体噴射媒体の幅方向へ移動させる移動工程と、
該移動工程において、送り手段によって送られる被液体噴射媒体に対して前記キャリッジに設けられた液体噴射ヘッドのノズルから液体を噴射する液体噴射工程と、を有し、
被液体噴射媒体の幅方向へ移動した際の前記キャリッジが停止する位置を、前記ノズルと被液体噴射媒体の幅方向側端とが対向しない関係となる位置とする第1キャリッジ移動モードと、
今回(n回目)の移動における液体噴射データおよび次回(n+1回目)の移動における液体噴射データの少なくとも一方に基づいて今回(n回目)の移動における前記キャリッジの停止位置が決められる第2キャリッジ移動モードと、をさらに有しており、
該第2キャリッジ移動モードによって液体噴射をしている場合、被液体噴射媒体における送り方向上流端である後端が前記送り手段を通過する際に、前記第2キャリッジ移動モードから前記第1キャリッジ移動モードに切り換えるモード切り換え工程を具備する液体噴射装置における液体噴射方法。
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