JP2010089428A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャリッジの姿勢を安定させると共に、従来と比較して前記キャリッジの移動における負荷を低減することができる記録装置を提供すること。
【解決手段】 記録装置1は、被記録媒体(P)に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド62を有し、被記録媒体(P)の幅方向Xへ移動するキャリッジ61と、該キャリッジ61を被記録媒体(P)の幅方向Xへ案内するガイド部(56)と、前記キャリッジ61と係合し、駆動源(40)の動力を前記キャリッジ61に伝達するベルト部30と、前記キャリッジ61において前記幅方向Xに複数設けられ、前記ガイド部(56)に対して荷重を可変に付与する荷重付与手段(10、20)と、前記キャリッジ61の移動状態に基づいて前記荷重付与手段(10、20)の荷重を変える制御部80と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動するキャリッジと、該キャリッジを被記録媒体の幅方向へ案内するガイド部と、前記キャリッジと係合し、動力源の動力を前記キャリッジに伝達するベルト部と、を備える記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンタ、ワイヤドットプリンタ、レーザープリンタ、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来では、特許文献1に示す如く、記録装置は、記録ヘッドと、キャリッジと、ガイド部としてのガイド軸と、ベルト部と、を有していた。このうち、前記キャリッジは、前記記録ヘッドを下方に備え、用紙の幅方向に延設された前記ガイド軸に案内されるように構成されていた。また、前記ベルト部は、前記キャリッジと係合し、動力を前記キャリッジに伝達するように設けられていた。従って、前記キャリッジは、用紙の幅方向へ移動することができた。
また、前記キャリッジと前記ガイド軸との間には、前記キャリッジの移動を滑らかにするため、極僅かな隙間である所謂、クリアランスが設けられていた。そして、該クリアランスによって前記キャリッジの姿勢が用紙の幅方向に対して傾くことを防止するために、くさび形状の摺動部材が前記キャリッジに設けられていた。具体的には、圧縮ばねにより該くさび形状の摺動部材が、常に一定の荷重で前記ガイド軸を付勢するように設けられていた。従って、前記クリアランスを無くし、前記キャリッジの姿勢を、用紙の幅方向に対して安定させることができた。具体的には、前記キャリッジが進行方向に対する上下方向を軸に傾くヨーイングである所謂、キャリッジの首振りを低減することができた。
特開2007−276216号公報
しかしながら、常に一定の荷重が前記くさび形状の摺動部材と前記ガイド軸との間で作用するため、前記キャリッジの前記幅方向への移動における摺動負荷が増加する。そして、前記ベルト部を介して前記キャリッジへ動力を伝達する動力源としてのモータの駆動負荷も増加する。また、駆動源としてのモータを大型化する必要があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、キャリッジの姿勢を安定させると共に、従来と比較して前記キャリッジの移動における負荷を低減することができる記録装置を提供することである。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動するキャリッジと、該キャリッジを被記録媒体の幅方向へ案内するガイド部と、前記キャリッジと係合し、駆動源の動力を前記キャリッジに伝達するベルト部と、前記キャリッジにおいて前記幅方向に複数設けられ、前記ガイド部に対して荷重を可変に付与する荷重付与手段と、前記キャリッジの移動状態に基づいて前記荷重付与手段の荷重を変える制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、前記記録装置は、前記複数の荷重付与手段と、前記制御部と、を備えている。従って、前記キャリッジの移動状態に基づいて前記荷重付与手段の荷重を変えることができる。その結果、前記キャリッジの姿勢を安定させることができる。
一般に、前記キャリッジと前記ガイド部との僅かな隙間である所謂、クリアランスがある。ここで、前記キャリッジが加速・減速するとき、前記ベルト部によって引っ張られる力および前記キャリッジの重量により、前記クリアランスの範囲内で該キャリッジの姿勢が傾こうとする力が作用する。そこで、該傾こうとする力に対抗するように前記荷重付与手段の荷重を変えることにより、前記キャリッジの姿勢を安定させることができる。
即ち、常に一定の荷重を付与するのではなく、必要な箇所において必要なときに応じて荷重を大きくする構成である。従って、前記キャリッジの姿勢を安定させると共に、前記キャリッジが移動する際に生じる負荷を、常に一定の荷重が付与される従来技術の構成と比較して、低減することができる。その結果、前記駆動源の負荷を低減することができ、電力で駆動する場合は消費電力を低減することができる。そして、前記駆動源がモータである場合は、該モータを小型化することができる。
尚、前記キャリッジが加速・減速する状態、一定速度で移動する状態の判別は、該キャリッジの位置によって判断することが可能である。言い換えると、前記キャリッジが、例えば加速区間に位置する場合は、加速している状態であると判断することができる。また、等速運動区間に位置する場合は、一定速度で移動している状態である判断することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記キャリッジの移動状態を判定する加速判定手段を有し、前記制御部は、該加速判定手段により得られる情報に基づいて前記荷重を変える構成であることを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジの移動状態を判定する加速判定手段を有し、前記制御部は、該加速判定手段により得られる情報に基づいて前記荷重を変える構成である。従って、前記制御部は、前記キャリッジの移動状態を判断することができる。
尚、前記移動状態を判定する仕方としては、例えば、前記キャリッジの位置情報を時間で二回微分することにより加速度を得ることができ、移動状態を判定することができる。また、前記キャリッジに加速度センサを設けることによって前記制御部が直接、加速度情報を得て移動状態を判定する構成でもよい。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記加速判定手段は、前記キャリッジに設けられた加速度センサであることを特徴とする。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記加速判定手段は、前記キャリッジに設けられた加速度センサである。従って、前記制御部は、直接、加速度情報を得ることができる。その結果、専用のセンサを用いることにより前記キャリッジの移動状態を容易に把握することができ、荷重制御を容易にすることができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記キャリッジと前記ベルト部とを係合する係合部と、前記キャリッジにおいて、前記幅方向と交差する方向における前記ガイド部を基準とした前記係合部側に設けられ、該キャリッジと前記ガイド部とが接触する基準面と、を有し、前記複数の荷重付与手段は、前記幅方向と交差する方向において、前記ガイド部を該ガイド部側から前記係合部側へ向かって荷重を付与する構成であり、前記キャリッジが加速する状態では、前記制御部は、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重より小さくし、前記キャリッジが減速する状態では、前記制御部は、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重より小さくする構成であることを特徴とする。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジと前記ベルト部とを係合する係合部と、前記キャリッジにおいて、前記幅方向と交差する方向における前記ガイド部を基準とした前記係合部側に設けられ、該キャリッジと前記ガイド部とが接触する基準面と、を有し、前記複数の荷重付与手段は、前記幅方向と交差する方向において、前記ガイド部を該ガイド部側から前記係合部側へ向かって荷重を付与する構成である。
ここで、前記キャリッジが加速する状態では、前記キャリッジには、進行方向後側の前記基準面が前記ガイド部から離間し、進行方向前側の前記基準面が前記ガイド部に押圧されるように傾く力が作用する。
そこで、本態様において、前記キャリッジが加速する状態では、前記制御部は、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重より小さくする。即ち、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重は、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重より大きい。このとき、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重の大きさを、前記傾く力に対抗することができる大きさにすることが可能である。
従って、前記傾く力に対抗して、進行方向後側の前記基準面と前記ガイド部とを接触させることができる。即ち、進行方向前側および後側の前記基準面において、前記ガイド部と接触している状態にすることができる。その結果、進行方向である被記録媒体の幅方向に対する前記キャリッジの傾きを低減することができる。
さらに、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重を小さくするので、該小さくした分、前記キャリッジが移動する際に生じる負荷を、常に一定の荷重が付与される従来技術の構成と比較して、低減することができる。
前記キャリッジが減速する状態についても上記加速する状態の場合と同様である。その説明は省略する。
本発明の第5の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記キャリッジと前記ベルト部とを係合する係合部と、前記キャリッジにおいて、前記幅方向と交差する方向における前記ガイド部を基準とした前記係合部側と反対側に設けられ、該キャリッジと前記ガイド部とが接触する基準面と、を有し、前記複数の荷重付与手段は、前記幅方向と交差する方向において、前記ガイド部を前記係合部側から該ガイド部側へ向かって荷重を付与する構成であり、前記キャリッジが加速する状態では、前記制御部は、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重より小さくし、前記キャリッジが減速する状態では、前記制御部は、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重より小さくする構成であることを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジと前記ベルト部とを係合する係合部と、前記キャリッジにおいて、前記幅方向と交差する方向における前記ガイド部を基準とした前記係合部側と反対側に設けられ、該キャリッジと前記ガイド部とが接触する基準面と、を有し、前記複数の荷重付与手段は、前記幅方向と交差する方向において、前記ガイド部を前記係合部側から該ガイド部側へ向かって荷重を付与する構成である。
ここで、前記キャリッジが加速する状態では、前記キャリッジには、進行方向前側の前記基準面が前記ガイド部から離間し、進行方向後側の前記基準面が前記ガイド部に押圧されるように傾く力が作用する。
そこで、本態様において、前記キャリッジが加速する状態では、前記制御部は、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重より小さくする。即ち、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重は、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重より大きい。このとき、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重の大きさを、前記傾く力に対抗することができる大きさにすることが可能である。
従って、前記傾く力に対抗して、進行方向前側の前記基準面と前記ガイド部とを接触させることができる。即ち、進行方向前側および後側の前記基準面において、前記ガイド部と接触している状態にすることができる。その結果、上記第4の態様と同様の作用効果を得ることができる。
前記キャリッジが減速する状態についても上記加速する状態の場合と同様である。その説明は省略する。
本発明の第6の態様は、第4または第5の態様において、前記キャリッジが等速度で移動する状態では、前記制御部は、前記加速する状態で荷重が大きかった方の前記荷重付与手段の荷重を、前記キャリッジの移動に伴う摺動抵抗により生じる該キャリッジが傾こうとするモーメントに対抗する必要十分な程度に、小さくする構成であることを特徴とする。
本発明の第6の態様によれば、第4または第5の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジが等速度で移動する状態では、前記制御部は、前記加速する状態で荷重が大きかった方の前記荷重付与手段の荷重を、前記キャリッジの移動に伴う摺動抵抗により生じる該キャリッジが傾こうとするモーメントに対抗する必要十分な程度に、小さくする構成である。従って、前記キャリッジが等速度で移動する状態においても、前記キャリッジの姿勢を安定させることができると共に、前記キャリッジの移動負荷を最小にすることができる。
さらに、前記加速する状態で荷重が大きかった方の前記荷重付与手段の荷重を小さくするので、該小さくした分、前記キャリッジが移動する際に生じる負荷を、常に一定の荷重が付与される従来技術の構成と比較して、低減することができる。
その結果、等速度で移動する状態においても、前記駆動源の負荷を低減することができる。
本発明の第7の態様は、第4から第6のいずれか一の態様において、前記キャリッジの位置が記録実行範囲外の場合、または前記キャリッジが記録実行前の初期動作の場合、前記制御部は、前記加速する状態で少なくとも荷重が大きかった一方の前記荷重付与手段の荷重を無にして、前記キャリッジを加速させる構成であることを特徴とする。
本発明の第7の態様によれば、第4から第6のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジの位置が記録実行範囲外の場合、または前記キャリッジが記録実行前の初期動作の場合、前記制御部は、前記加速する状態で少なくとも荷重が大きかった一方の前記荷重付与手段の荷重を無にして、前記キャリッジを加速させる構成である。従って、前記キャリッジの位置が記録実行範囲外の場合、または前記キャリッジが記録実行前の初期動作の場合における加速時において、前記キャリッジの姿勢を、被記録媒体の幅方向に対して前記ガイド部にガイドされた限られたクリアランスの範囲内で積極的に傾けることができる。
その結果、前記キャリッジと前記ガイド部とが接触する箇所をずらすことができ、前記加速する状態における接触する箇所と異なるようにすることができる。そして、前記ガイド部に塗られた潤滑剤を、前記加速する状態における接触する箇所に積極的に取り込むことが可能である。即ち、前記キャリッジの移動により、前記キャリッジと前記ガイド部との間から掻き出された潤滑剤を、再び前記接触する箇所に取り込み、前記キャリッジの移動の滑らかさを回復することができる。
本発明の第8の態様は、第4から第7のいずれか一の態様において、前記キャリッジの位置が記録実行範囲外の場合、または前記キャリッジが記録実行前の初期動作の場合、前記制御部は、前記減速する状態で少なくとも荷重が大きかった一方の前記荷重付与手段の荷重を無にして、前記キャリッジを減速させる構成であることを特徴とする。
本発明の第8の態様によれば、第4から第6のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記キャリッジの位置が記録実行範囲外の場合、または前記キャリッジが記録実行前の初期動作の場合、前記制御部は、前記減速する状態で少なくとも荷重が大きかった一方の前記荷重付与手段の荷重を無にして、前記キャリッジを減速させる構成である。従って、前記キャリッジの位置が記録実行範囲外の場合、または前記キャリッジが記録実行前の初期動作の場合における減速時において、前記キャリッジの姿勢を、被記録媒体の幅方向に対して前記ガイド部にガイドされた限られたクリアランスの範囲内で積極的に傾けることができる。その結果、前記減速時において、上記第7の態様と同様の作用効果を得ることができる。即ち、前記減速時において、掻き出された潤滑剤を、再び前記接触する箇所に取り込み、前記キャリッジの移動の滑らかさを回復することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る液体噴射装置の一例である記録装置の概略を示す全体側面図である。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
またさらに、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
記録装置1は、「被記録材」としての記録紙Pを記録装置1の内部へ給送するための自動給送装置としての給送部70を備えている。また、記録装置1は、プラテン53に支持されている記録紙Pを搬送方向Yへ搬送する搬送部50として、搬送駆動ローラ51及び搬送従動ローラ52を備えている。さらに、記録装置1は、プラテン53に支持されている記録紙Pの記録面にインクを噴射して記録を実行する記録部60として記録ヘッド62を備えている。さらに、記録装置1は、記録実行後の記録紙Pを搬送方向Yへ搬送し排出する手段として、排出駆動ローラ54及び排出従動ローラ55を備えている。
給送部70は、ホッパ71、左側の第1エッジガイド20、右側の第2エッジガイド30、給送ローラ74、給送経路75、分離パッド76及び給送用モータ(図示せず)を備えている。
記録紙Pが積重されて載置されるホッパ71は、給送ローラ74へ向けて揺動可能に給送部70の基体に軸支されている。第1エッジガイド20及び第2エッジガイド30は、載置された記録紙Pのサイズに応じて幅方向X(搬送方向Yと交差する方向)へ摺動可能に支持されている。給送ローラ74は、給送部70の基体に軸支された給送用ローラ軸74aに一体に形成されており、給送用モータ(図示せず)の回転駆動力で給送用ローラ軸74aが回転することによって回転する。
ホッパ71に載置された記録紙Pは、給送ローラ74へ向けてホッパ71が揺動することによって、給送ローラ74の外周面に当接した状態となる。そして、記録紙Pは、給送ローラ74の回転によって、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とが当接する部分へ向けて給送経路75を通じて給送される。このとき、公知の分離パッド76によって記録紙Pの重送が防止される。
搬送駆動ローラ51は、表面に高摩擦被膜が施されており、図示していない搬送用モータの回転駆動力が伝達されて回転する。搬送従動ローラ52は、従動回転可能に軸支され、図示していないばね等の付勢手段により搬送駆動ローラ51の外周面に当接した状態で付勢されている。給送部70により給送された記録紙Pは、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持され、搬送駆動ローラ51の駆動回転によりプラテン53上を搬送方向Yへ搬送される。
記録ヘッド62は、キャリッジ61の底部に配設されている。記録ヘッド62のヘッド面には、インクを噴射するための多数の噴射ノズル(図示せず)が配設されている。キャリッジ61は、記録ヘッド62のヘッド面とプラテン53上の記録紙Pの記録面とが略平行となる状態を維持しつつ幅方向Xへ往復動可能に、ガイド軸56に支持されている。キャリッジモータ40(図2(A)参照)の図示しない回転軸に配設された駆動プーリ(図示せず)と回転自在に軸支された従動プーリ(図示せず)との間には、無端ベルトであるベルト部30(図2(A)参照)が掛架されている。そして、そのベルト部30が連結されたキャリッジ61は、キャリッジモータ40(図2(A)参照)の回転駆動力がベルト部30を介して伝達されることにより幅方向Xへ往復動する。
プラテン53は、記録紙Pの搬送方向Yに沿って形成された多数のプラテンリブを有している。プラテン53上を搬送される記録紙Pは、このプラテンリブの頂面で裏面側から支持される。記録紙Pは、このプラテン53に支持された領域において、記録ヘッド62のヘッド面からのインク噴射により記録面にドットが形成されて記録が実行される。記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pの記録面との間隔は、プラテンリブの頂面によって適正な間隔に規定される。
プラテン53上を搬送される記録紙Pは、キャリッジ61が幅方向Xへ往復動しながら記録ヘッド62のヘッド面から記録紙Pの記録面にインクを噴射してドットを形成する動作と、搬送駆動ローラ51の駆動回転により所定の搬送量で搬送方向Yへ搬送する動作とが交互に繰り返されることによって、記録面への記録が実行される。インク噴射後の記録紙Pは、排出駆動ローラ54と排出従動ローラ55とで挟持され、排出駆動ローラ54の駆動回転により搬送方向Yへ搬送されて排出される。これらの一連の記録制御は、マイコン制御回路を有する制御部80(図2参照)により実行される。
図2(A)(B)に示すのは、本発明のキャリッジの概略を示す平面図である。このうち、図2(A)はキャリッジの全体を示す。一方、図2(B)はキャリッジに設けられた荷重付与手段の要部を示す。
図2(A)(B)に示す如く、キャリッジ61は、インクカートリッジ2と、加速判定手段90の一例である加速度センサ91と、を備えている。
また、キャリッジ61には、ガイド軸56が挿通するガイド挿通穴63が設けられている。またさらに、キャリッジ61は、キャリッジモータ40の動力を伝達するベルト部30と係合部31において係合するように設けられている。従って、キャリッジ61は、キャリッジモータ40が駆動することによって、用紙Pの幅方向Xへ移動することができる。
また、キャリッジ61の移動を滑らかにするため、ガイド軸56とガイド挿通穴63との間には、極僅かな隙間である所謂、クリアランスが設けられている(図2(B)参照)。またさらに、ガイド挿通穴63における搬送方向上流側、即ち、Y軸の矢印が指す側と逆側には、第1基準面63aおよび第2基準面63bが設けられている。第1基準面63aおよび第2基準面63bは同一面上に形成されている。
このうち、第1基準面63aは、X軸方向におけるX軸の矢印が指す側と逆側に設けられている。即ち、図2(A)(B)における右側である幅方向1桁側である。一方、第2基準面63bは、X軸方向におけるX軸の矢印が指す側に設けられている。即ち、図2(A)(B)における左側である幅方向80桁側である。
そして、第1基準面63aおよび第2基準面63bがガイド軸56と接触したとき、キャリッジ61の姿勢がX軸方向に延設されたガイド軸56に対して傾いていない状態となるように構成されている。また、キャリッジ61は、Y軸方向における所望の位置となる。
またさらに、キャリッジ61は、ガイド軸56に対して荷重を可変に付与することができる第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20を有する。このうち、第1荷重付与手段10は、X軸方向において、第1基準面63aと対向する位置に設けられている。そして、ガイド軸56を第1基準面63aに押圧することができるように構成されている。一方、第2荷重付与手段20は、X軸方向において、第2基準面63bと対向する位置に設けられている。そして、ガイド軸56を第2基準面63bに押圧することができるように構成されている。
続いて、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20の詳細な構造について説明する。
第1荷重付与手段10は、第1当接部11と、第1ばね12と、第1カム部13と、第1アクチュエータ14と、を有する。このうち、第1当接部11は、ガイド軸56と当接可能に設けられている。また、第1ばね12は、第1当接部11をガイド軸56に対して付勢することが可能に設けられている。またさらに、第1カム部13は、回動することにより、第1ばね12の縮み量を変えることができる。そして、第1当接部11がガイド軸56を付勢する力である荷重の大きさを変えることができるように設けられている。また、第1アクチュエータ14は、制御部80からの指令により第1カム部13を回動することができるように構成されている。
第1荷重付与手段10と同様に、第2荷重付与手段20は、第2当接部21と、第2ばね22と、第2カム部23と、第2アクチュエータ24と、を有する。このうち、第2当接部21は、ガイド軸56と当接可能に設けられている。また、第2ばね22は、第2当接部21をガイド軸56に対して付勢することが可能に設けられている。またさらに、第2カム部23は、回動することにより、第2ばね22の縮み量を変えることができる。そして、第2当接部21がガイド軸56を付勢する力である荷重の大きさを変えることができるように設けられている。また、第2アクチュエータ24は、制御部80からの指令により第2カム部23を回動することができるように構成されている。
尚、第1アクチュエータ14および第2アクチュエータ24として、例えば、小型モータや電磁石等が挙げられる。
また、記録ヘッド62およびインクカートリッジ2を含むキャリッジ61全体の重心の位置は、Y軸方向および鉛直方向であるZ軸方向において、係合部31の位置と異なる位置に構成されているものとする。本実施形態では、キャリッジ61全体の重心の位置は、Y軸方向およびZ軸方向において、係合部31よりもガイド軸56側にあるものとする。
そして、本実施形態では、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20は、Y軸の矢印と逆方向に荷重を付与する構成とするが、Z軸方向にも荷重を付与してもよい。理解を容易にするため、Y軸の矢印と逆方向に荷重を付与する構成のみについて説明する。
続いて、記録実行時における第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20の動作について説明する。
[キャリッジが加速する際]
図3(A)(B)に示すのは、加速時におけるキャリッジの状態を示す概略平面図である。このうち、図3(A)はキャリッジの全体を示す。一方、図3(B)はキャリッジに設けられた第1荷重付与手段および第2荷重付与手段を示す。
図3(A)に示す如く、キャリッジ61がベルト部30に引っ張られて幅方向1桁側から80桁側へ、即ち、X軸の矢印の方向へ加速しながら移動する。
係る場合、キャリッジ61が鎖線で示す如く前記クリアランスの範囲内で反時計方向へ傾いた姿勢となるように力(回転モーメントM1)が作用する。
このとき、制御部80は、加速度センサ91からキャリッジ61の加速度の情報を得ることができるように構成されている。具体的には、キャリッジ61の加速度の向きおよび大きさの情報を得ることができる。そして、制御部80は、キャリッジ61の姿勢を安定させるために、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20に指令を出す。
具体的には、キャリッジ61を図3(A)における反時計方向へ傾かせるように作用する力M1に対抗するために、第1荷重付与手段10の荷重を、最大荷重の値を10とした場合の最大値10となるように第1カム部13を回動させる。これにより、ガイド軸56を第1基準面63aに押圧する。従って、矢印で示すようにキャリッジを時計方向へ回転させる力を発生させて回転モーメントM1に対抗することができる。即ち、第1基準面63aがガイド軸56から離間しないように荷重を付与する。
一方、第2荷重付与手段20に対しては、最大荷重の値を10とした場合の比較的小さい値1となるように第2カムを回動させる。これは、前記回転モーメントM1により第2基準面63bがガイド軸56に押圧されるため、第2基準面63bがガイド軸56から離間する虞が殆どなく、大きな荷重は必要ないからである。
その結果、第1基準面63aおよび第2基準面63bの両方を、ガイド軸56と接触させた状態にすることができる。即ち、キャリッジ61をX軸方向に対して殆ど傾いていない姿勢にすることができる。このとき、第2荷重付与手段20による荷重は比較的小さいので、従来技術における常に一定の荷重を付与する構成と比較して、キャリッジ61の摺動抵抗を小さくすることができる。即ち、キャリッジ61が移動する際のキャリッジモータ40の負荷を低減することができる。従って、従来技術と比較して、キャリッジモータ40の消費電力を低減することができる。そして、従来技術と比較して、キャリッジモータ40を小型化することができる。
尚、従来技術は、常に荷重の値が一定値10であったものとする。
[キャリッジが等速度で移動する際]
図4(A)(B)に示すのは、等速度で移動するキャリッジの状態を示す概略平面図である。このうち、図4(A)はキャリッジの全体を示す。一方、図4(B)はキャリッジに設けられた第1荷重付与手段および第2荷重付与手段を示す。
図4(A)に示す如く、図3(A)(B)の加速後にキャリッジ61の移動が等速度になる。このとき、キャリッジ61とガイド軸56との間の摺動抵抗が生じる位置と、ベルト部30がキャリッジ61を引っ張る係合部31の位置とが、Y軸方向において異なるため、加速時の回転モーメントM1より小さい回転モーメントM2が生じる。
このとき、制御部80は、加速度センサ91からキャリッジ61の加速度の情報を得るように構成されている。具体的には、キャリッジ61の加速度が0であることを得る。そして、制御部80は、キャリッジ61の姿勢を安定させるために、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20に指令を出す。
具体的には、キャリッジ61を図4(A)における反時計方向へ前述した加速する際の回転モーメントM1と比較して小さく傾かせるように作用する力M2に対抗するために、第1荷重付与手段10の荷重を、最大荷重の値を10とした場合の比較的小さい値3となるように第1カム部13を回動させる。これにより、ガイド軸56を第1基準面63aに押圧する。従って、矢印で示すようにキャリッジを時計方向へ回転させる力を発生させて回転モーメントM2に対抗することができる。即ち、第1基準面63aがガイド軸56から離間しない必要十分な大きさの荷重を付与する。
一方、第2荷重付与手段20に対しては、最大荷重の値を10とした場合の比較的小さい値1を保持するように第2カムの位相を保持させる。これは、前記回転モーメントM2により第2基準面63bがガイド軸56に押圧されるため、第2基準面63bがガイド軸56から離間する虞が殆どなく、大きな荷重は必要ないからである。
その結果、第1基準面63aおよび第2基準面63bの両方を、ガイド軸56と接触させた状態にすることができる。即ち、キャリッジ61をX軸方向に対して殆ど傾いていない姿勢にすることができる。このとき、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20による荷重は比較的小さいので、従来技術における常に一定の荷重を付与する構成と比較して、キャリッジ61の摺動抵抗をより一層小さくすることができる。即ち、キャリッジ61が移動する際のキャリッジモータ40の負荷をより一層低減することができる。従って、従来技術と比較して、キャリッジモータ40の消費電力をより一層低減することができる。そして、従来技術と比較して、キャリッジモータ40を小型化することができる。
[キャリッジが減速する際]
図5(A)(B)に示すのは、減速時におけるキャリッジの状態を示す概略平面図である。このうち、図5(A)はキャリッジの全体を示す。一方、図5(B)はキャリッジに設けられた第1荷重付与手段および第2荷重付与手段を示す。
図5(A)に示す如く、図4(A)(B)の等速度から減速する際、慣性により幅方向80桁側へ進み続けようとするキャリッジ61は、ベルト部30によって進行方向に対する後方へ引っ張られながら、幅方向1桁側から80桁側へ進む。即ち、減速しながら移動する。係る場合、キャリッジ61が鎖線で示す如く時計方向へ傾いた姿勢となるように力(回転モーメントM3)が作用する。即ち、加速時の回転モーメントM1と逆方向の回転モーメントM3が作用する。
このとき、制御部80は、加速度センサ91からキャリッジ61の負の加速度の情報を得ることができる。具体的には、キャリッジ61の加速度の向きおよび大きさの情報を得ることができる。そして、制御部80は、キャリッジ61の姿勢を安定させるために、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20に指令を出す。
具体的には、キャリッジ61を図5(A)における時計方向へ傾かせるように作用する力M3に対抗するために、第2荷重付与手段20の荷重を、最大荷重の値を10とした場合の最大値10となるように第2カム部23を回動させる。これにより、ガイド軸56を第2基準面63bに押圧する。従って、矢印で示すようにキャリッジを反時計方向へ回転させる力を発生させて回転モーメントM3に対抗することができる。即ち、第2基準面63bがガイド軸56から離間しないように荷重を付与する。
一方、第1荷重付与手段10に対しては、最大荷重の値を10とした場合の比較的小さい値1となるように第1カムを回動させる。これは、前記回転モーメントM3により第1基準面63aがガイド軸56に押圧されるため、第1基準面63aがガイド軸56から離間する虞が殆どなく、大きな荷重は必要ないからである。
その結果、第1基準面63aおよび第2基準面63bの両方を、ガイド軸56と接触させた状態にすることができる。即ち、キャリッジ61をX軸方向に対して殆ど傾いていない姿勢にすることができる。このとき、第1荷重付与手段10による荷重は比較的小さいので、従来技術における常に一定の荷重を付与する構成と比較して、キャリッジ61の摺動抵抗を小さくすることができる。即ち、キャリッジ61が移動する際のキャリッジモータ40の負荷を低減することができる。従って、従来技術と比較して、キャリッジモータ40の消費電力を低減することができる。そして、従来技術と比較して、キャリッジモータ40を小型化することができる。
図6に示すのは、本発明のキャリッジの状態に対する荷重付与手段の荷重の値を示す図である。
前述したように、キャリッジ61が幅方向1桁側から80桁側へ加速する状態では、第1荷重付与手段10の荷重の値を10とし、第2荷重付与手段20の荷重の値を1とした。そして、キャリッジ61が等速度で移動する状態では、第1荷重付与手段10の荷重の値を3とし、第2荷重付与手段20の荷重の値を1とした。
また、キャリッジ61が減速する状態では、第1荷重付与手段10の荷重の値を1とし、第2荷重付与手段20の荷重の値を10とした。
その結果、前述したように、キャリッジ61の姿勢を安定させることができると共に、従来技術の常に一定の荷重を付与する構成と比較して、キャリッジ61の移動における負荷を低減することができる。
尚、一方の荷重の値を1としたが、他方の荷重の値より小さければよく、値1に限られるものではない。
また、キャリッジ61が幅方向80桁側から1桁側へ移動する場合も、1桁側から80桁側へ移動する場合と同様である。
具体的には、キャリッジ61が幅方向80桁側から1桁側へ加速する状態では、第1荷重付与手段10の荷重の値を1とし、第2荷重付与手段20の荷重の値を最大値10とする。従って、図3(A)における時計方向へ傾いた姿勢とする力(回転モーメント)に対抗することができる。
そして、第1基準面63aおよび第2基準面63bの両方を、ガイド軸56と接触させた状態にすることができる。即ち、キャリッジ61をX軸方向に対して殆ど傾いていない姿勢にすることができる。このとき、第1荷重付与手段10による荷重は比較的小さいので、従来技術における常に一定の荷重を付与する構成と比較して、キャリッジ61の摺動抵抗を小さくすることができる。
また、キャリッジ61が幅方向80桁側から1桁側へ等速度で移動する状態では、第1荷重付与手段10の荷重の値を1とし、第2荷重付与手段20の荷重の値を3とする。従って、前述した加速する際と比較して小さく傾かせるように作用する力に対抗することができる。
そして、第1基準面63aおよび第2基準面63bの両方を、ガイド軸56と接触させた状態にすることができる。即ち、キャリッジ61をX軸方向に対して殆ど傾いていない姿勢にすることができる。このとき、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20による荷重は比較的小さいので、従来技術における常に一定の荷重を付与する構成と比較して、キャリッジ61の摺動抵抗をより一層小さくすることができる。
またさらに、キャリッジ61が幅方向80桁側から1桁側へ減速しながら移動する状態では、第1荷重付与手段10の荷重の値を最大値10とし、第2荷重付与手段20の荷重の値を1とする。従って、図5(A)における反時計方向へ傾いた姿勢とする力(回転モーメント)に対抗することができる。
そして、第1基準面63aおよび第2基準面63bの両方を、ガイド軸56と接触させた状態にすることができる。即ち、キャリッジ61をX軸方向に対して殆ど傾いていない姿勢にすることができる。このとき、第2荷重付与手段20による荷重は比較的小さいので、従来技術における常に一定の荷重を付与する構成と比較して、キャリッジ61の摺動抵抗を小さくすることができる。
尚、上記実施例において、加速判定手段90として加速度センサ91を設けたが、これに限られない。リニアスケール(エンコーダスケール)およびエンコーダセンサを用いることによりキャリッジ61の位置情報を得て、該位置情報を2回微分して加速度を算出してもよい。また、キャリッジ61の加速領域、等速度領域および減速領域を定めて、キャリッジ61の現在位置によってキャリッジ61が加速状態、等速移動状態および減速状態のいずれかであるかを判断するように構成してもよい。
また、ガイド挿通穴63における第1基準面63aおよび第2基準面63bの位置が、Y軸方向(Z軸方向)における係合部31側であるか、または係合部31と反対側であるかによって第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20の荷重の大小関係が逆になる。
例えば、図2〜図5に示した構成とは異なり、第1基準面および第2基準面の位置が、Y軸方向において、係合部と反対側である場合、第1荷重付与手段および第2荷重付与手段は、Y軸の矢印方向へ係合部側からガイド軸側へ荷重を付与する構成となる。
そして、キャリッジが1桁側から80桁側へ加速する状態では、制御部は、キャリッジの進行方向前側である第2荷重付与手段の荷重の値を最大値10とし、進行方向後側の第1荷重付与手段の荷重の値を1とする。そして、キャリッジが1桁側から80桁側へ等速度で移動する状態では、第2荷重付与手段の荷重を3とし、第1荷重付与手段の荷重の値を1とする。また、キャリッジが1桁側から80桁側へ減速しながら移動する状態では、第2荷重付与手段の荷重を1とし、第1荷重付与手段の荷重の値を最大値10とする。
また、キャリッジが幅方向80桁側から1桁側へ移動する場合も、1桁側から80桁側へ移動する場合と同様である。
キャリッジが80桁側から1桁側へ加速する状態では、制御部は、キャリッジの進行方向前側である第1荷重付与手段の荷重の値を最大値10とし、進行方向後側の第2荷重付与手段の荷重の値を1とする。そして、キャリッジが80桁側から1桁側へ等速度で移動する状態では、第1荷重付与手段の荷重を3とし、第2荷重付与手段の荷重の値を1とする。また、キャリッジが80桁側から1桁側へ減速しながら移動する状態では、第1荷重付与手段の荷重を1とし、第2荷重付与手段の荷重の値を最大値10とする。
係る場合の態様は、図2〜図5に示した構成とは異なり、キャリッジにおいて、幅方向Xと交差する方向であるY軸方向におけるガイド部としてのガイド軸を基準とした係合部側と反対側に設けられ、キャリッジとガイド軸とが接触する基準面である前記第1基準面および第2基準面を有し、複数の荷重付与手段としての前記第1荷重付与手段および第2荷重付与手段は、Y軸方向において、ガイド軸を係合部側から該ガイド軸側へ向かって荷重を付与する構成となる。
さらに、キャリッジが加速する状態では、制御部は、キャリッジの進行方向前側の第2荷重付与手段の荷重を大きくし、進行方向後側の第1荷重付与手段の荷重を、第2荷重付与手段の荷重より小さくする。また、キャリッジが減速する状態では、制御部は、進行方向後側の第1荷重付与手段の荷重を大きくし、進行方向前側の第2荷重付与手段の荷重を、第1荷重付与手段の荷重より小さくする構成となる。
また、図2〜図5に示した構成において、キャリッジ61の位置が記録実行範囲外の場合、またはキャリッジ61が記録実行前の初期動作の場合、記録実行時における第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20の荷重の大小関係と逆の関係にする。
例えば、記録実行範囲外において、幅方向1桁側から80桁側へキャリッジ61が移動する際、キャリッジ61が加速する状態では、第1荷重付与手段10の荷重の値を0とし、第2荷重付与手段20の荷重の値を最大値10とする。
係る場合、キャリッジ61の姿勢を、幅方向Xに対してガイド軸56にガイドされた限られたクリアランスの範囲内で積極的に傾けることができる。その結果、キャリッジ61とガイド軸56とが接触する箇所をずらすことができ、記録実行時の加速する状態における接触する箇所と異なるようにすることができる。そして、ガイド軸56に塗られた潤滑剤を、記録実行時の加速する状態における接触する箇所に積極的に取り込むことが可能である。即ち、キャリッジ61の移動により、キャリッジ61とガイド軸56との間から掻き出された潤滑剤を、再び前記接触する箇所に取り込み、キャリッジ61の滑らかな移動を保つことができる。また、滑らかな移動が損なわれている場合は、滑らかさを回復することができる。
キャリッジ61が減速する状態についても同様である。その説明は省略する。
尚、記録実行時のみ第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20を作用させる構成としてもよい。言い換えると、キャリッジ61の位置が記録実行範囲外の場合、またはキャリッジ61が記録実行前の初期動作の場合、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20を作用させない構成である。係る場合、作用させない分だけ摺動負荷を低減することができる。そして、消費電力を低減することができる。
また、制御部80は、インクカートリッジ2のインク残量の変化を加味して、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20の荷重を変えるように構成してもよい。インク残量の変化によって、加速時および減速時の回転モーメントの大きさが変化するからである。インク残量が少なくなると共に、回転モーメントは小さくなる。そのため、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20の荷重の値を小さくすることができる。
尚、インク残量については、制御部80が、記録ヘッド62からインクを吐出する量をカウントすることにより、インクカートリッジ2のインク残量を算出することができる。
本実施形態の記録装置1は、被記録媒体の一例である用紙Pに対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッド62を有し、用紙Pの幅方向Xへ移動するキャリッジ61と、キャリッジ61を用紙Pの幅方向Xへ案内するガイド部としてのガイド軸56と、キャリッジ61と係合し、駆動源であるキャリッジモータ40の動力をキャリッジ61に伝達するベルト部30と、キャリッジ61において幅方向Xに複数設けられ、ガイド軸56に対して荷重を可変に付与する荷重付与手段である第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20と、キャリッジ61の移動状態に基づいて第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20の荷重を変える制御部80と、を備えていることを特徴とする。
また、本実施形態において、キャリッジ61の加速度を検出する加速判定手段90を有し、制御部80は、加速判定手段90により得られる情報に基づいて前記荷重を変える構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、加速判定手段90は、キャリッジ61に設けられた加速度センサ91であることを特徴とする。
また、本実施形態において、キャリッジ61とベルト部30とを係合する係合部31と、キャリッジ61において、幅方向Xと交差するY軸方向およびZ軸方向におけるガイド軸56を基準とした係合部31側に設けられ、キャリッジ61とガイド軸56とが接触する基準面である第1基準面63aおよび第2基準面63bと、を有し、第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20は、Y軸方向およびZ軸方向において、ガイド軸56をガイド軸56側から係合部31側へ向かって荷重を付与する構成である。
さらに、キャリッジ61が幅方向1桁側から80桁側へ加速する状態では、制御部80は、キャリッジ61の進行方向後側の第1荷重付与手段10の荷重を大きくし、進行方向前側の第2荷重付与手段20の荷重を、第1荷重付与手段10の荷重より小さくする。また、キャリッジ61が幅方向1桁側から80桁側への移動において減速する状態では、制御部80は、進行方向前側の第2荷重付与手段20の荷重を大きくし、進行方向後側の第1荷重付与手段10の荷重を、第2荷重付与手段20の荷重より小さくする構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、キャリッジ61が幅方向1桁側から80桁側へ等速度で移動する状態では、制御部80は、前記加速する状態で荷重が大きかった方の荷重付与手段(上記実施例では第1荷重付与手段10)の荷重を、キャリッジ61の移動に伴う摺動抵抗により生じるキャリッジ61が傾こうとするモーメントM2に対抗する必要十分な程度(上記実施例では値3)に、小さくする構成であることを特徴とする。
また、本実施形態において、キャリッジ61の位置が記録実行範囲外の場合、またはキャリッジ61が記録実行前の初期動作の場合、制御部80は、前記加速する状態で少なくとも荷重が大きかった一方の荷重付与手段(上記実施例では第1荷重付与手段10)の荷重を無にして、キャリッジ61を加速させる構成であることを特徴とする。
またさらに、本実施形態において、キャリッジ61の位置が記録実行範囲外の場合、またはキャリッジ61が記録実行前の初期動作の場合、制御部80は、前記減速する状態で少なくとも荷重が大きかった一方の荷重付与手段(上記実施例では第2荷重付与手段20)の荷重を無にして、キャリッジ61を減速させる構成であることを特徴とする。
尚、上記実施形態では、荷重付与手段として第1荷重付与手段10および第2荷重付与手段20の二つを設けたが、三つ以上でもよい。
また、上記実施形態では、インクカートリッジ2をキャリッジ61に搭載する構成としたが、搭載しない構成でもよい。
またさらに、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置を示す全体側面図。 (A)(B)は本発明のキャリッジの概略を示す平面図。 (A)(B)は加速時におけるキャリッジの状態を示す概略平面図。 (A)(B)は等速時におけるキャリッジの状態を示す概略平面図。 (A)(B)は減速時におけるキャリッジの状態を示す概略平面図。 本発明のキャリッジの移動状態に対する荷重付与手段の荷重の値を示す図。
符号の説明
1 記録装置(インクジェットプリンタ)、2 インクカートリッジ、
10 第1荷重付与手段、11 第1当接部、12 第1ばね、13 第1カム部、
14 第1アクチュエータ、20 第2荷重付与手段、21 第2当接部、
22 第2ばね、23 第2カム部、24 第2アクチュエータ、30 ベルト部、
31 係合部、40 キャリッジモータ、50 搬送部、51 搬送駆動ローラ、
52 搬送従動ローラ、53 プラテン、54 排出駆動ローラ、
55 排出従動ローラ、56 ガイド軸、60 記録部、61 キャリッジ、
62 記録ヘッド、63 ガイド挿通穴、63a 第1基準面、63b 第2基準面、
70 給送部、71 ホッパ、74 給送ローラ、75 給送経路、76 分離パッド、
74a 給送用ローラ軸、80 制御部、90 加速判定手段、91 加速度センサ、
M1 加速時の回転モーメント、M2 等速度時の回転モーメント、
M3 減速時の回転モーメント、P 用紙、X (用紙の)幅方向、Y 搬送方向、
Z 鉛直方向

Claims (8)

  1. 被記録媒体に対してインクを吐出して記録を実行する記録ヘッドを有し、被記録媒体の幅方向へ移動するキャリッジと、
    該キャリッジを被記録媒体の幅方向へ案内するガイド部と、
    前記キャリッジと係合し、駆動源の動力を前記キャリッジに伝達するベルト部と、
    前記キャリッジにおいて前記幅方向に複数設けられ、前記ガイド部に対して荷重を可変に付与する荷重付与手段と、
    前記キャリッジの移動状態に基づいて前記荷重付与手段の荷重を変える制御部と、を備える記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記キャリッジの移動状態を判定する加速判定手段を有し、
    前記制御部は、該加速判定手段により得られる情報に基づいて前記荷重を変える構成である記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記加速判定手段は、前記キャリッジに設けられた加速度センサである記録装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記キャリッジと前記ベルト部とを係合する係合部と、
    前記キャリッジにおいて、前記幅方向と交差する方向における前記ガイド部を基準とした前記係合部側に設けられ、該キャリッジと前記ガイド部とが接触する基準面と、を有し、
    前記複数の荷重付与手段は、前記幅方向と交差する方向において、前記ガイド部を該ガイド部側から前記係合部側へ向かって荷重を付与する構成であり、
    前記キャリッジが加速する状態では、前記制御部は、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重より小さくし、
    前記キャリッジが減速する状態では、前記制御部は、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重より小さくする構成である記録装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記キャリッジと前記ベルト部とを係合する係合部と、
    前記キャリッジにおいて、前記幅方向と交差する方向における前記ガイド部を基準とした前記係合部側と反対側に設けられ、該キャリッジと前記ガイド部とが接触する基準面と、を有し、
    前記複数の荷重付与手段は、前記幅方向と交差する方向において、前記ガイド部を前記係合部側から該ガイド部側へ向かって荷重を付与する構成であり、
    前記キャリッジが加速する状態では、前記制御部は、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重より小さくし、
    前記キャリッジが減速する状態では、前記制御部は、進行方向前側の前記荷重付与手段の荷重を、進行方向後側の前記荷重付与手段の荷重より小さくする構成である記録装置。
  6. 請求項4または5に記載の記録装置において、前記キャリッジが等速度で移動する状態では、前記制御部は、前記加速する状態で荷重が大きかった方の前記荷重付与手段の荷重を、前記キャリッジの移動に伴う摺動抵抗により生じる該キャリッジが傾こうとするモーメントに対抗する必要十分な程度に、小さくする構成である記録装置。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の記録装置において、前記キャリッジの位置が記録実行範囲外の場合、または前記キャリッジが記録実行前の初期動作の場合、
    前記制御部は、前記加速する状態で少なくとも荷重が大きかった一方の前記荷重付与手段の荷重を無にして、前記キャリッジを加速させる構成である記録装置。
  8. 請求項4乃至7のいずれか1項に記載の記録装置において、前記キャリッジの位置が記録実行範囲外の場合、または前記キャリッジが記録実行前の初期動作の場合、
    前記制御部は、前記減速する状態で少なくとも荷重が大きかった一方の前記荷重付与手段の荷重を無にして、前記キャリッジを減速させる構成である記録装置。
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