JP5831618B2 - 記録装置の制御方法、及び記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置の制御方法、及び記録装置に関する。
一般に、ターゲットに対して記録処理を施す記録装置として、インクジェット式プリンター(以下、「プリンター」ともいう。)が広く知られている。また、近年では、こうしたプリンターを用いて、長尺状の連続紙(ターゲット)に、後に切り抜いてラベルとして用いる多数の単位画像を連続して印刷することにより、例えば生鮮食品のラップフィルム上に貼着されるラベルを小ロットで印刷する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプリンターは、連続紙における記録処理が施される領域を連続紙の長さ方向に沿う搬送経路に沿わせて支持するプラテンと、プラテンよりも連続紙の搬送方向の上流側であって且つプラテンの近傍位置に配設される搬送ローラーユニットと、プラテンよりも連続紙の搬送方向の下流側であって且つプラテンの近傍位置に配設される補助搬送ローラーユニットとを備えている。また、両搬送ローラーユニットは、無端ベルトを介して互いに連結されており、各々の配設位置において連続紙を巻き掛けた状態で、ベルト動力伝達機構から無端ベルトに伝達される駆動力に基づき互いに同期して回転駆動するようになっている。
なお、補助搬送ローラーユニットは、搬送ローラーユニットよりも回転径が小さくなるように構成されている。そのため、このプリンターでは、記録処理のために連続紙を搬送するとき、補助搬送ローラーユニットが搬送ローラーユニットよりもわずかに速い速度となるように回転駆動される。その結果、プラテン上に支持される連続紙には張力が付与されるようになっている。
特開2007−313663号公報
ところで、特許文献1に記載のプリンターでは、両搬送ローラーユニットの回転速度に速度差を設けることにより、両搬送ローラーユニットから連続紙に対して張力が付与されるようにしている。しかしながら、このプリンターでは、両搬送ローラーユニットから連続紙に対して付与されている張力を監視していないため、両搬送ローラーユニットから連続紙に対して実際にどの程度の張力が付与されているかを把握することができなかった。そのため、このプリンターでは、例えば温度条件などの違いによってプラテン上に支持されつつ搬送される連続紙を確実に搬送経路に沿って張られた状態にすることができなくなる虞があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送経路に沿うように支持されつつ搬送される長尺状のターゲットを確実に搬送経路に沿って張られた状態にすることができる記録装置の制御方法、及び記録装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の記録装置の制御方法は、長尺状のターゲットを該ターゲットの長さ方向に沿う搬送経路に沿わせて支持する支持手段と、前記支持手段により支持された状態にある前記ターゲットに対して記録処理を施す記録手段と、前記搬送経路上における前記支持手段の上流側端部の近傍位置において前記ターゲットを巻き掛ける第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーを駆動する第1搬送モーターと、前記搬送経路上における前記支持手段の下流側端部の近傍位置において前記ターゲットを巻き掛ける第2駆動ローラーと、前記第2駆動ローラーを駆動する第2搬送モーターと、を備えた記録装置の制御方法であって、前記ターゲットを搬送する場合において、前記第1駆動ローラーを前記第1搬送モーターを用いて回転量制御によって駆動するとともに、前記第2搬送モーターを用いて前記第2駆動ローラーを第1、第2、第3及び第4トルク管理値に基づく管理トルク値によって駆動し、前記第1の管理トルク値は前記ターゲットの非搬送時に対応する管理トルク値、前記第2の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作を開始する際、前記第1搬送モーターが所定速度まで加速動作を行う加速期間に対応する管理トルク値、前記第3の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作時において前記第1搬送モーターを一定速度による回転動作を行う定速回転期間に対応する管理トルク値、前記第4の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作を終了する際、前記第1搬送モーターが減速動作を行う減速期間に対応する管理トルク値とし、前記第4の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも低く設定され、前記第2の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも高く設定され、前記第3の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも高く且つ前記第2の管理トルク値よりも低く設定され、前記非搬送時は印刷動作時を含むことを特徴とする。
本発明の記録装置の制御方法によれば、第1〜第4の管理トルク値に基づき第2駆動ローラーの駆動を制御することで、搬送経路上を搬送されるターゲットに対して付与される張力の大きさを適宜調整することが可能となる。よって、搬送経路に沿うように支持されつつ搬送される長尺状のターゲットを搬送経路に沿って所定の張力で張られた状態とすることができる。また、所定の張力が付与された状態でターゲットが搬送されるので、ターゲットに負荷をかけず、駆動ローラーとターゲットとの間にすべり等の位置ズレが生じることを防止でき、ターゲットを搬送する際の位置制御を精度良く行うことができる。
また、上記記録装置の制御方法においては、前記第2の管理トルク値は、前記ターゲットの搬送を開始する際に前記第1駆動ローラーの回転数を上昇させる加速期間に対応しており、前記加速期間においては、前記第1駆動ローラーが回転を開始するタイミングよりも早く前記第2駆動ローラーの回転を開始させるのが好ましい。
この構成によれば、第1駆動ローラーが回転を開始するタイミングよりも早く第2駆動ローラーが回転を開始するので、第1駆動ローラー及び第2駆動ローラー間において支持手段の長さ分だけ生じるトルク伝達の遅れを解消することができる。よって、第2駆動ローラーのトルクをターゲットに伝達させた状態で第1駆動ローラーによる送り出し動作を行うことができる。よって、搬送開始時においてターゲットに弛みが生じることを防止できる。
また、上記記録装置の制御方法においては、前記第4の管理トルク値は、前記ターゲットの搬送を終了する際に前記第1駆動ローラーの回転数を下降させる減速期間に対応しており、前記減速期間においては、前記第2駆動ローラーが前記第3の管理トルク値から前記第4の管理トルク値による回転駆動に切り替わるタイミングよりも前記第1駆動ローラーの減速を早く開始させるのが好ましい。
この構成によれば、第2駆動ローラーが第3の管理トルク値から第4の管理トルク値による回転駆動に切り替わるタイミングよりも第1駆動ローラーが減速動作を早く開始するので、第1駆動ローラーと第2駆動ローラーとの間でターゲットに搬送速度差が生じることを防止し、ターゲットに弛みを生じさせることなく、搬送動作を終了することができる。
本発明の記録装置は、長尺状のターゲットを該ターゲットの長さ方向に沿う搬送経路に沿わせて支持する支持手段と、前記支持手段により支持された状態にある前記ターゲットに対して記録処理を施す記録手段と、前記搬送経路上における前記支持手段の上流側端部の近傍位置において前記ターゲットを巻き掛ける第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーを駆動する第1搬送モーターと、前記搬送経路上における前記支持手段の下流側端部の近傍位置において前記ターゲットを巻き掛ける第2駆動ローラーと、前記第2駆動ローラーを駆動する第2搬送モーターと、を備えた記録装置であって、前記記録装置は、前記ターゲットを搬送する場合において、前記第1駆動ローラーを前記第1搬送モーターを用いて回転量制御によって駆動するとともに、前記第2搬送モーターを用いて前記第2駆動ローラーを第1、第2、第3及び第4トルク管理値に基づく管理トルク値によって駆動する駆動制御部を備え、前記第1の管理トルク値は前記ターゲットの非搬送時に対応する管理トルク値、前記第2の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作を開始する際、前記第1搬送モーターが所定速度まで加速動作を行う加速期間に対応する管理トルク値、前記第3の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作時において前記第1搬送モーターを一定速度による回転動作を行う定速回転期間に対応する管理トルク値、前記第4の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作を終了する際、前記第1搬送モーターが減速動作を行う減速期間に対応する管理トルク値とし、前記第4の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも低く設定され、前記第2の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも高く設定され、前記第3の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも高く且つ前記第2の管理トルク値よりも低く設定され、前記非搬送時は印刷動作時を含むことを特徴とする。
本発明の記録装置によれば、制御部が第1〜第4の管理トルク値に基づき第2駆動ローラーの駆動を制御することで、搬送経路上を搬送されるターゲットに対して付与される張力の大きさを適宜調整することが可能となる。よって、上記制御方法と同様に、ターゲットに負荷をかけず、駆動ローラーとターゲットとの間にすべり等の位置ズレが生じることを防止でき、ターゲットの搬送量に基づく位置制御を精度良く行うことができる。
本実施形態のプリンターの概略正面図。 本実施形態のプラテンの断面図。 本実施形態のプリンターの制御構成のブロック図。 印刷処理及び搬送処理に関する処理ルーチンを示すフローチャート。 搬送処理に関する処理ルーチンを示すフローチャート。 第1駆動ローラーと第2駆動ローラーとのタイミングチャートを示す図。
以下、本発明の記録装置をインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」という。)に具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「上下方向」、「左右方向」をいう場合は、図1に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、「前後方向」をいう場合は、図1において紙面に直交する方向を示すものとする。
図1に示すように、本実施形態の記録装置としてのプリンター11は、ターゲットとしての長尺状の連続紙12を繰り出す繰り出し部13と、該繰り出し部13から繰り出された連続紙12に順次印刷を行う本体部14と、該本体部14で印刷処理(記録処理)が行われた連続紙12を巻き取る巻き取り部15とを備えている。なお、本体部14は、直方体状の本体ケース16を備えている。そして、連続紙12の搬送方向において上流側となる本体ケース16の左側には、繰り出し部13が配設されている。また、連続紙12の搬送方向において下流側となる本体ケース16の右側には、巻き取り部15が配設されている。
繰り出し部13は、本体ケース16の左面下端部から左方に延びる支持板17を備えている。そして、支持板17の左端部には、前方(図1において紙面と直交する方向の手前側)に向かって延びる巻き軸18が、支持板17に対して回転可能に支持されている。また、巻き軸18には、予めロール状に巻かれた連続紙12が、該巻き軸18と一体回転可能に支持されている。
また、繰り出し部13は、本体ケース16の左面中央部から左方に向かって水平に延びる平板状の繰り出し台19を備えている。そして、繰り出し台19の先端部には、巻き軸18から繰り出される連続紙12を巻き掛けて繰り出し台19の上面に導くための中継ローラー20が回転可能に設けられている。そして、連続紙12は、繰り出し台19の上面に沿って右側(本体部14側)に向かって搬送される。
本体部14の本体ケース16内における上下方向の中央部よりやや上寄りの位置には、本体ケース16内を上下に区画する平板状の基台21が設けられている。そして、本体ケース16内における基台21よりも上側の領域は、連続紙12に印刷を行うための印刷室22となっている。
本体ケース16の左壁には、繰り出し台19の上面から本体ケース16内に連続紙12を搬入するための図示しない搬入口が設けられている。そして、本体部14には、上記搬入口と近傍位置で対向するように、中継ローラー23が回転可能に設けられている。
また、本体ケース16内における中継ローラー23の右斜め下方には、中継ローラー24が回転可能に設けられている。そして、連続紙12は、本体ケース16内に搬入された後、中継ローラー24に左側上方から巻き掛けられて、印刷室22の左端部寄りの位置に向かうように搬送される。
印刷室22の左端部寄りの位置には、連続紙12を挟持して搬送力を付与する第1搬送ローラー対25が設けられている。第1搬送ローラー対25は、第1搬送モーター(図3参照)26に対して動力伝達可能に連結された第1駆動ローラー25aと、該第1駆動ローラー25aに対して連続紙12を挟んで対向するように配置された第1従動ローラー25bとによって構成されている。そして、第1駆動ローラー25aに左側下方から巻き掛けられた連続紙12は、第1駆動ローラー25aの回転駆動に伴って、印刷室22内を第1搬送ローラー対25から右方向に水平に搬送されるようになっている。また、印刷室22内における第1搬送ローラー対25の右側の領域にはプラテン(支持手段)28が設けられている。すなわち、第1搬送ローラー対25は、プラテン28の上流側端部の近傍位置に設けられている。
図2に示すように、プラテン28は、上面が開口した有底略箱体状をなす支持台28aが基台21に支持された状態で設けられている。そして、支持台28aの上方には、支持台28aの上側の開口を閉塞するように短形板状の載置板28bがその上面である支持面PLを連続紙12に対して接触させるようにして設けられている。
載置板28bには、該載置板28bを上下方向(載置板28bの厚み方向)に貫通する多数(図1では5つのみ図示)の貫通孔5が形成されている。また、支持台28aの左側壁部には排気口6が形成されており、該排気口6を介して吸引手段としての吸引ファン29が連結されている。そして、吸引ファンモーター(図3参照)30の回転駆動に伴って、吸引ファン29が回転駆動される場合には、支持台28aと載置板28bとの間で囲繞される空間内の空気は吸引ファン29を介して外部に排気される。すなわち、支持台28aと載置板28bとの間で囲繞される空間は、吸引ファン29の駆動に基づいて負圧を発生する負圧室31となっている。
また、吸引ファン29の駆動に伴って負圧室31に負圧が生じた場合には、該負圧室31と連通する載置板28bの貫通孔5内にも同様に負圧が作用する。そのため、載置板28bの貫通孔5は、プラテン28の支持面PL上を搬送する連続紙12に対して吸着力を作用させる吸引孔として機能するようになっている。なお、負圧室31には、吸引ファン29の回転駆動に伴う負圧室31の圧力変化を検出する圧力検出センサー32が設けられている。
また、図1に示すように、印刷室22内におけるプラテン28の右側の領域には、連続紙12を挟持して搬送力を付与する第2搬送ローラー対33が設けられている。すなわち、第2搬送ローラー対33は、プラテン28の下流側端部の近傍位置に設けられている。
第2搬送ローラー対33は、第2搬送モーター(図3参照)34に対して動力伝達可能に連結された第2駆動ローラー33aと、該第2駆動ローラー33aに対して連続紙12を挟んで対向するように配置された第2従動ローラー33bとによって構成されている。
第2駆動ローラー33aには、第1搬送ローラー対25からプラテン28の支持面PL上を水平右方向に搬送される連続紙12が左側上方から巻き掛けられている。そして、連続紙12は、その搬送方向が水平右方向から鉛直下方向に転換されている。また、連続紙12は、第2駆動ローラー33aによって搬送方向が鉛直下方向に転換された後、基台21に設けられた図示しない挿通孔を通って鉛直下方に搬送される。なお、第2駆動ローラー33aの上面は、第1駆動ローラー25aの上面、及び、プラテン28の支持面PLに対して互いに面一になっている。また、第2従動ローラー33bは、連続紙12の印刷面における幅方向(前後方向)の端縁部のみに当接する構成となっている。
印刷室22内におけるプラテン28の前後両側には、左右方向に延びるガイドレール35(図1では二点鎖線で示す)が対をなすように設けられている。なお、ガイドレール35の上面は、プラテン28の支持面PLよりも高くなっている。また、両ガイドレール35の上面には、短形板状のキャリッジ35aが、両ガイドレール35に沿って左右方向へ往復移動可能な状態で支持されている。
キャリッジ35aの下面には、記録手段としての記録ヘッド36が支持されている。記録ヘッド36の下面には、多数のインク吐出ノズル(図示略)が前後方向に列設されている。また、印刷室22内における本体ケース16の上壁には、インクを一時貯留するためのバルブユニット37が設けられている。バルブユニット37は、図示しないインク供給チューブを介して記録ヘッド36に接続されている。そして、記録ヘッド36は、バルブユニット37から供給されたインクをインク吐出ノズルからプラテン28上に搬送されて停止された状態の連続紙12の表面に向けて噴射することにより、印刷を行うようになっている。
したがって、連続紙12の搬送経路の途中位置であってプラテン28の左端から右端までの領域は、インク吐出ノズルからのインクの噴射により連続紙12に対して印刷が行われる印刷領域Rとされている。そして、連続紙12は、その搬送経路に沿って印刷領域Rと対応した領域単位で間欠的に搬送されるようになっている。
また、第2駆動ローラー33aに巻き掛けられて鉛直下方向に搬送された連続紙12は、本体ケース16内における第2駆動ローラー33aの鉛直下方となる位置に回転可能に配設された反転ローラー38に左側上方から巻き掛けられ、やや右斜め上方に向かって搬送される。そして、反転ローラー38から搬送された連続紙12は、本体ケース16内における反転ローラー38の右方に回転可能に設けられた中継ローラー39に左側下方から巻き掛けられ、本体ケース16内を本体ケース16の右壁に沿うように上方に向かって搬送される。なお、印刷領域Rにて印刷が施された後の連続紙12は、本体ケース16内を搬送される過程で自然乾燥されることとなる。
また、本体ケース16の右壁における基台21の近傍位置には、連続紙12を巻き取り部15側へ搬出するための図示しない搬出口が設けられている。また、本体ケース16内における上記搬出口と近傍位置で対向する位置には、送り出しローラー40が回転可能に設けられている。そして、送り出しローラー40は、上記搬入口を介して連続紙12を巻き取り部15側へ送り出すようになっている。
巻き取り部15は、直方体状の巻き取りフレーム41を備えている。また、巻き取りフレーム41の上端部には、中継ローラー42が回転可能に設けられている。そして、上記搬入口から送り出された連続紙12は、中継ローラー42に左側上方から巻き掛けられ、右斜め下方に向けて搬送される。
巻き取りフレーム41における中継ローラー42の右斜め下方には、前方に向かって延びる巻き取り駆動軸43が、巻き取りフレーム41に対して回転駆動可能に支持されている。巻き取り駆動軸43には、中継ローラー42から右斜め下方に向かって搬送された連続紙12が巻き付けられている。そして、連続紙12は、巻き取り駆動軸43の回転駆動に伴って順次巻き取られるようになっている。
次に、本実施形態のプリンター11における制御構成について説明する。
図3に示すように、プリンター11には、装置全体の駆動状態を制御するコントローラー(駆動制御部)44が設けられている。コントローラー44は、中央処理装置となるCPU45、ROM46、及びRAM47を備えている。ROM46には、図4、5にフローチャートで示される印刷処理及び搬送処理に関する処理ルーチンのプログラム等が記憶されている。また、RAM47には、CPU45の演算結果が一時的に記憶されたり、外部入力装置48から入力される印刷データなどが一時記憶されたりする。
コントローラー44は、ヘッドドライバー49を介して記録ヘッド36に接続されている。そして、コントローラー44は、外部入力装置48から入力された印刷データをRAM47から読み出し、読み出した印刷データをヘッドドライバー49に送信する。ヘッドドライバー49は、コントローラー44から受信した印刷データに基づいて、記録ヘッド36のインク吐出ノズルからインク滴を吐出させるようになっている。
また、コントローラー44は、第1搬送モータードライバー50を介して第1搬送モーター26を駆動制御する。そして、第1駆動ローラー25aは、第1搬送モーター26の回転駆動に伴って、第1搬送モーター26の回転量に基づいた所定の搬送量に達するまで、連続紙12を搬送方向の下流側に向けて搬送するようになっている。
また、コントローラー44には、第1搬送モーター26の回転量を検出する回転量検出センサー51が接続されている。そして、コントローラー44は、回転量検出センサー51から受信した第1搬送モーター26の回転量の検出結果に基づき、第1搬送モータードライバー50を介して第1搬送モーター26の回転量をフィードバック制御するようになっている。すなわち、第1搬送モーター26は、第1駆動ローラー25aを回転量制御によって駆動する第1駆動手段として機能する。なお、本実施形態では、回転量検出センサー51として、第1搬送モーター26の回転角度を検出するロータリーポテンショメーターが用いられている。
また、コントローラー44は、第2搬送モータードライバー52を介して第2搬送モーター34を駆動制御する。そして、第2駆動ローラー33aは、第2搬送モーター34の回転駆動に伴って、第2搬送モーター34のトルクに基づいた所定の張力を連続紙12に対して付与するようになっている。
また、コントローラー44には、第2搬送モーター34のトルクを検出するトルク検出センサー53が接続されている。そして、コントローラー44は、トルク検出センサー53から受信した第2搬送モーター34のトルクの検出結果に基づき、第2搬送モータードライバー52を介して第2搬送モーター34のトルクをフィードバック制御するようになっている。すなわち、第2搬送モーター34は、第2駆動ローラー33aをトルク制御によって駆動する第2駆動手段として機能する。
なお、一般に、モーターは、トルクと電流とがほぼ比例関係を持つため、モーターの回転速度が一定であれば、モーターの負荷に応じて電流の大きさが決定する。すなわち、ローラーにかかる負荷に応じて、モーターの駆動に必要な電流の大きさが決定される。したがって、モーターを流れる電流の大きさを検出することにより、モーターに荷重される負荷の大きさを検出することができる。そこで、本実施形態では、トルク検出センサー53として、第2搬送モーター34に流れる電流の大きさを検出する電流センサーが用いられている。
また、コントローラー44は、吸引ファンモータードライバー54を介して吸引ファンモーター30を駆動制御する。そして、吸引ファンモーター30の回転駆動に伴って、吸引ファン29が吸引ファンモーター30の回転速度に基づいた所定の吸引力で負圧室31内を減圧する。その結果、連続紙12には、負圧室31内の負圧が載置板28bの貫通孔5を介してプラテン28の支持面PLに対する吸着力として作用するようになっている。
次に、上記のように構成されたプリンター11における搬送制御及び印刷制御について図4,5を参照しながら説明する。コントローラー44は、搬送処理及び印刷処理に関する処理ルーチンのプログラムをROM46から読み出して実行することにより、プリンター11における搬送制御及び印刷制御を行う。なお、本実施形態では、コントローラー44が搬送処理及び印刷処理に関する処理ルーチンのプログラムを実行する前段階で、外部入力装置48からRAM47に対して記録ヘッド36による連続紙12に対する印刷データが予め入力されているものとする。
図4に示すように、まず、ステップS10において、コントローラー44は、吸引ファンモーター30の回転速度を設定することにより、吸引ファン29による負圧室31内の吸引力をF1に設定する。
そして次に、ステップS11において、コントローラー44は、吸引ファンモータードライバー54に対して制御指令信号を送信する。すると、吸引ファンモーター30の回転駆動に伴って吸引ファン29が回転駆動を開始することにより、負圧室31内に負圧が生成する。その結果、プラテン28の支持面PL上の連続紙12には、負圧室31内から載置板28bの貫通孔5を介して吸着力が作用する。なお、この場合、連続紙12は、吸引ファン29の吸引力F1とほぼ等しい第2の吸着力でプラテン28の支持面PL上に吸着されるようになっている。
なお、吸引ファン29の吸引力は、第1駆動ローラー25aによる連続紙12の搬送を阻害することがないように、連続紙12がプラテン28の支持面PLに対して強固に張り付くことがない程度の大きさに設定されている。そのため、第2駆動ローラー33aからプラテン28の支持面PL上の連続紙12に対して確実に張力が作用するため、第2駆動ローラー33aは、後述するように連続紙12に対して作用させる張力の大きさを高精度に調整することが可能となっている。また、プラテン28の支持面PLから連続紙12に作用する吸着力が低廉となるため、連続紙12の搬送時における第1搬送モーター26及び第2搬送モーター34の駆動負荷が過大となることが回避されるようになっている。
続いて、ステップS12において、コントローラー44は、負圧室31内に設けられた圧力検出センサー32からの検出信号に基づいて、負圧室31内の圧力が吸引ファン29の回転駆動に伴って吸引ファン29の吸引力F1とほぼ等しい圧力値となるまで減圧されたか否かを判定する。
そして、コントローラー44は、ステップS12での判定結果が肯定判定(負圧室31の圧力=F1)である場合、負圧室31内の圧力が所望の圧力値となるまで吸引ファン29による減圧が完了したと判断し、搬送動作(ステップS13)に移行する。
一方、コントローラー44は、ステップS12での判定結果が否定判定(負圧室31の圧力≠F1)である場合、吸引ファン29による負圧室31内の減圧が完了していないと判断する。そして、コントローラー44は、負圧室31内の圧力が所望の圧力値となるまで減圧されるように、吸引ファン29による負圧室31内の減圧を継続する。
搬送動作(ステップS13)は、図5に示されるようにステップS21〜S27を含む。本実施形態においては、連続紙12を搬送する際、コントローラー44が第1搬送モーター26を用いて第1駆動ローラー25aを回転量制御によって駆動するとともに、第2搬送モーター34を用いて第2駆動ローラー33aを後述する管理トルク値(第1の管理トルク値)T1、管理トルク値(第2の管理トルク値)T2、管理トルク値(第3の管理トルク値)T3、管理トルク値(第4の管理トルク値)T4に基づくトルク制御によって駆動するようにしている。
管理トルク値T1は搬送動作を行っていない場合において第2搬送モーター34が連続紙12に作用させる張力の大きさであり、この場合、第2駆動ローラー33aは回転動作を行っていない。管理トルク値T2、T3は管理トルク値T1よりも高く設定されており、管理トルク値T2の方が管理トルク値T3よりも高く設定されている。また、管理トルク値T4は管理トルク値T1よりも低く設定されている。なお、管理トルク値T2〜T4に対応する期間では、第2駆動ローラー33aが回転動作を行っている。
図6は回転量制御により駆動する第1駆動ローラー25aとトルク制御により駆動する第2駆動ローラー33aとのタイミングチャートを示す図であり、同図における横軸は時間軸を示し、同図における縦軸は第1駆動ローラー25aの回転速度の変化、及び第2駆動ローラー33aの管理トルク値の変化を表している。図6においてAで示される領域は、連続紙12の搬送動作を開始する際、第1搬送モーター26が所定速度まで加速動作を行う加速期間を示している。また、同図中においてBで示される領域は、連続紙12の搬送動作を終了する際、第1搬送モーター26が減速動作を行う減速期間を示している。なお、加速期間A及び減速期間Bの間は、連続紙12の搬送動作時において第1搬送モーター26を一定速度による回転動作を行う定速回転期間Cとなっている。
まず、ステップS21において、コントローラー44は、第2搬送モーター34の管理トルク値をT1からT2に設定することにより、第2駆動ローラー33aから連続紙12に作用させる張力の大きさを設定する。管理トルク値T2は後述のように連続紙12の搬送動作を開始する際に第1搬送モーター26の回転速度を増加させる加速期間に対応するものである。なお、第2搬送モーター34の管理トルク値T2は、第2駆動ローラー33aが第2搬送モーター34のトルクに基づいてプラテン28上の連続紙12に作用させる張力の大きさが、搬送時における連続紙12のばたつきを十分に抑制することができる程度の大きさとなるように設定されている。
第2搬送モーター34の管理トルク値をT2に設定し、第2駆動ローラー33aを回転させた後、ステップS22において、コントローラー44は、第1搬送モーター26の回転速度を増加させる加速動作を開始する(加速期間A)。なお、コントローラー44は回転量検出センサー51からの検出信号に基づいて第1搬送モーター26の回転量を検出し、第1搬送モーター26の回転速度を検出可能となっている。これにより、コントローラー44は図6に示すように回転速度が所定値に到達するまで第1搬送モーター26を加速し続ける。
本実施形態では、図6に示したように、加速期間Aにおいては第1駆動ローラー25aが回転を開始するタイミングよりもΔAだけ早く第2駆動ローラー33aが回転を開始するようにしている。具体的には、ΔAとしては数ミリ秒(例えば、3〜5ミリ秒)だけ早く第2駆動ローラー33aの回転を開始している。
この構成によれば、第1駆動ローラー25a及び第2駆動ローラー33a間においてプラテン28の長さ分だけ生じるトルク伝達の遅れを解消することができる。よって、第2駆動ローラー33aのトルクを連続紙12に伝達させた状態で第1駆動ローラー25aによる送り出し動作を行うことができる。よって、搬送動作時において連続紙12に弛みが生じることを防止できる。
コントローラー44は、第1搬送モーター26の回転速度が所定値に到達すると、ステップS23において、第1搬送モーター26を低速回転するとともに、第2搬送モーター34の管理トルク値をT2からT3に設定し、第2駆動ローラー33aから連続紙12に作用させる張力の大きさを低くする。さらに、コントローラー44は、第1搬送モーター26の回転速度を一定に保持した定速回転へと切り替える(定速回転期間C)。管理トルク値T3は、加速期間Aにおける管理トルク値T2よりも低く、上述のように連続紙12の非搬送時における管理トルク値T1よりも高く設定されているため、定速搬送時の連続紙12に対して張力が過剰に掛かることで連続紙12に負荷が加わるのを防止できる。
本実施形態では、連続紙12の搬送時には、コントローラー44は、回転量検出センサー51からの検出信号に基づいて第1駆動ローラー25aの回転量を随時監視すると共に、トルク検出センサー53からの検出信号に基づいて第2駆動ローラー33aから連続紙12に作用している張力の大きさを随時監視し、更には、圧力検出センサー32からの検出信号に基づいて吸引ファン29の回転駆動に伴う負圧室31内の圧力変化を随時監視している。
そして、コントローラー44は、第1駆動ローラー25a、第2駆動ローラー33a、及び吸引ファン29の駆動状態(回転量、張力、吸引力)が各ドライバー50,52,54から送信される制御信号に基づいて規定される駆動条件に対してずれを生じた場合には、エラー報知を行うようになっている。すなわち、コントローラー44は、第1駆動ローラー25a、第2駆動ローラー33a、及び吸引ファン29が各ドライバー50,52,54から送信される制御信号に基づいて正常に稼動しているか否かを随時監視しているため、装置の動作の信頼性が高められるようになっている。
なお、本実施形態において、吸引ファン29の吸引力F1、及び、第2搬送モーター34の管理トルク値T1〜T4は、外部入力装置48からコントローラー44に入力されるデータに基づいて任意に変更することが可能となっている。そのため、吸引ファン29の吸引力F1をより小さく設定することにより、搬送時における連続紙12のばたつきを抑制可能な範囲内で第2搬送モーター34の管理トルク値T2,3をより小さく設定することが可能となっている。そして、第2搬送モーター34の管理トルク値T2,T3をより小さく設定することにより、第2搬送モーター34の駆動負荷が低減されるため、第2搬送モーター34が過熱状態となることを防止できると共に、装置全体の省エネルギー化を図ることが可能となる。
ステップS24において、コントローラー44は、回転量検出センサー51からの検出信号に基づいて、第1搬送モーター26の回転量を検出し、この回転量から第1駆動ローラー25aによる連続紙12の搬送量を検出する。そして、第1搬送モーター26の回転量が所定に到達したか否かを判定する。
コントローラー44は、ステップS16での判定結果が否定判定(第1搬送モーター26の回転量≠所定値)である場合、第1駆動ローラー25aによる連続紙12の搬送を継続すると判断する。そして、コントローラー44は、第1駆動ローラー25aによる連続紙12の搬送量が所定の搬送量となるまで、第1駆動ローラー25aによる連続紙12の搬送を継続する。
一方、コントローラー44は、ステップS16での判定結果が肯定判定(第1搬送モーター26の回転量=所定値)である場合、本処理をステップS26に移行する。ステップS25において、コントローラー44は定速回転する第1搬送モーター26を減速させる減速動作を開始する。
第1搬送モーター26の減速動作を開始した後、ステップS26において、コントローラー44は、第2搬送モーター34の管理トルク値をT3から減速期間Bに対応したT4に設定することにより、第2駆動ローラー33aから連続紙12に作用させる張力の大きさを設定する。なお、第2搬送モーター34の管理トルク値T4は、第2駆動ローラー33aが第2搬送モーター34のトルクに基づいてプラテン28上の連続紙12に作用させる張力の大きさが、搬送時における連続紙12のばたつきを十分に抑制することができる程度の大きさとなるように設定されている。
本実施形態では、図6に示したように、減速期間Bにおいては第2駆動ローラー33aが管理トルク値をT3からT4による回転駆動に切り替わるタイミングよりも第1駆動ローラー25aの減速動作をΔBだけ早く開始するようにしている。具体的には、ΔBとしては数ミリ秒(例えば、3〜5ミリ秒)だけ早く第1駆動ローラー25aの減速動作を開始している。
この構成によれば、第1駆動ローラー25aと第2駆動ローラー33aとの間で連続紙12に搬送速度差が生じることを防止し、ターゲットに弛みを生じさせることなく、搬送動作を終了することができる。
コントローラー44は回転量検出センサー51からの検出信号に基づいて第1搬送モーター26の回転速度を検出し、第1駆動ローラー25aの回転停止を確認する。そして、本処理をステップS27へと移行する。ステップS27において、第1駆動ローラー25aの回転停止、すなわち連続紙12の搬送動作が終了したことを検出した後、コントローラー44は、第2搬送モーター34の管理トルク値をT4からT1に設定し、第2駆動ローラー33aから連続紙12に作用させる張力の大きさを低くする。これにより、連続紙12に過剰に張力が加わり、負荷がかかるのを防止することができる。また、第2駆動ローラー33aを回転駆動する第2搬送モーター34の駆動負荷が低減されると共に、装置全体の省エネルギー化を図ることもできる。
以上のステップS21からステップS27を経ることで搬送動作(ステップS13)が終了する。搬送動作が終了した後、ステップS14へと移行し、後述の印刷処理を行う。
ステップS14において、コントローラー44は、吸引ファンモーター30の回転速度を設定することにより、吸引ファン29によって負圧室31内を吸引する吸引力をF2に変更する。なお、吸引ファン29の吸引力F2は、ステップS10にて設定される吸引ファン29の吸引力F1よりも大きな値となるように設定される。そして、連続紙12は、吸引ファン29の吸引力F2とほぼ等しい第1の吸着力でプラテン28の支持面PL上に吸着されるようになっている。すなわち、吸引ファン29は、印刷処理の実行時には第1の吸着力で連続紙12をプラテン28の支持面PLに吸着させ、搬送処理の実行時には第1の吸着よりも小さい第2の吸着力で連続紙12をプラテン28の支持面PLに吸着させるようになっている。
そして次に、ステップS15において、コントローラー44は、吸引ファンモータードライバー54に対して制御指令信号を送信する。すると、吸引ファンモーター30の回転速度が変更されることにより、吸引ファン29の駆動に伴って負圧室31内に生成される負圧が変化する。その結果、プラテン28の支持面PL上の連続紙12は、吸引ファン29の吸引力F2とほぼ等しい吸着力でプラテン28の支持面PL上に吸着されるようになる。この場合、搬送が停止された状態にある連続紙12には、プラテン28の支持面PL上で相対的に大きな吸着力が作用するため、連続紙12がプラテン28の支持面PL上において位置ずれを生じることはほとんどない。
なお、本実施形態において、コントローラー44は、ステップS14において吸引ファン29の吸引力の大きさをF2に増大させた後、ステップS19において第2搬送モーター34の管理トルク値をT2に減少させる。すなわち、第2駆動ローラー33aから連続紙12に作用させる張力の大きさが相対的に大きい状態で吸引ファン29の吸引力が増大されるため、連続紙12は、高い平面性を維持しつつプラテン28の支持面PL上で吸着される。したがって、第2駆動ローラー33aから連続紙12に対して作用する張力の大きさが減少したとしても、連続紙12はプラテン28の支持面PL上で強固に吸着されているため、連続紙12がプラテン28の支持面PL上で位置ずれを生じることはほとんどない。
続いて、ステップS16において、コントローラー44は、印刷処理を行う。具体的に、コントローラー44は連続紙12に対する印刷データをRAM47から読み出し、読み出した印刷データをヘッドドライバー49に送信する。すると、ヘッドドライバー49は、プラテン28の支持面PL上に支持された連続紙12に対して記録ヘッド36のインク吐出ノズルからインクを噴射させることにより連続紙12に対する印刷動作を開始する。すなわち、記録ヘッド36は、第1搬送モータードライバー50により間欠的に行われる第1駆動ローラー25aの各回転動作間において連続紙12に対する印刷処理を実行するようになっている。
コントローラー44は記録ヘッド36による連続紙12に対する印刷動作が完了した後、本処理をステップS17に移行する。コントローラー44は、ステップS17において連続紙12に対する印刷処理を継続するか否かを判断する。そして、コントローラー44は、ステップS17において連続紙12に対する印刷処理を継続すると判断した場合には、本処理をステップS10に移行して、ステップS10からステップS16までの処理を再帰的に実行する。一方、コントローラー44は、ステップS17において連続紙12に対する印刷処理を継続しないと判断した場合には、連続紙12に対する搬送処理及び印刷処理に関する処理ルーチンのプログラムを終了する。
なお、印刷動作時には、第2駆動ローラー33aは管理トルク値T1に基づき、連続紙12に対して継続して張力を作用させる。すなわち、第2搬送モータードライバー52は、第1搬送モーター26の回転動作の実行時と記録ヘッド36による連続紙12に対する印刷処理の実行時を通して第2駆動ローラー33aに対してトルク制御による駆動を行うようになっている。また、第1駆動ローラー25aは、回転動作が停止した状態ではあるものの、第2駆動ローラー33aによってプラテン28の支持面PL上から搬送方向の下流側に引っ張られる連続紙12を支持した状態で連続紙12に対して張力を作用させている。そのため、印刷動作時には、第1駆動ローラー25a及び第2駆動ローラー33aからプラテン28の支持面PL上の連続紙12に対して連続紙12の搬送方向の上流側及び下流側の両側から張力が作用するようになっている。したがって、記録ヘッド36は、平面性が維持された状態の連続紙12に対して高品質の印刷処理を施すことが可能となっている。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態に係るプリンター11の制御方法及びプリンター11では、第2搬送モーター34が第2駆動ローラー33aを第1〜第4の管理トルク値T1〜T4に基づくトルク制御によって駆動することにより、第2駆動ローラー33aから連続紙12に付与される張力の大きさを調整することができる。そのため、プラテン28に支持されつつ搬送される連続紙12を確実に搬送経路に沿って張られた状態にすることができる。また、所定の張力が付与された状態で連続紙12を搬送できるので、連続紙12に負荷をかけず、第1、第2駆動ローラー25a,33aと連続紙12との間にすべり等の位置ズレが生じることを防止でき、連続紙12を搬送する際の位置制御を精度良く行うことができる。
(2)また、上記実施形態では、第1駆動ローラー25aが回転を開始するタイミングよりも早く第2駆動ローラー33aが回転を開始するので、第1駆動ローラー25a及び第2駆動ローラー33a間においてプラテン28の長さ分だけ生じるトルク伝達の遅れを解消することができる。よって、第2駆動ローラー33aのトルクを連続紙12に伝達させた状態で第1駆動ローラー25aによる送り出し動作を行うことができる。よって、搬送開始時において連続紙12に弛みが生じることを防止できる。
(3)また、上記実施形態では、第2駆動ローラー33aが管理トルク値T3から管理トルク値T4による回転駆動に切り替わるタイミングよりも第1駆動ローラー25aが減速動作を早く開始するので、第1駆動ローラー25aと第2駆動ローラー33aとの間で連続紙12に搬送速度差が生じることを防止し、連続紙12に弛みを生じさせることなく、搬送動作を終了することができる。
(4)また、上記実施形態では、連続紙12の搬送時及び搬送停止時の双方において、第2駆動ローラー33aから連続紙12に対して張力が付与されるようになっている。そのため、連続紙12の搬送時には、連続紙12のばたつきが抑制されるため、連続紙12を安定した状態で搬送することができる一方、連続紙12の搬送停止時には、プラテン28に支持されつつ搬送される連続紙12を確実に搬送経路に沿って張られた状態にすることができる。
(5)上記実施形態では、連続紙12の搬送停止時には、第2駆動ローラー33aから連続紙12に対して張力が作用するため、プラテン28に支持される連続紙12を確実に搬送経路に沿って張られた状態にすることができる。一方、連続紙12の搬送時には、第2駆動ローラー33aから連続紙12に対して作用する張力が相対的に大きくなるため、連続紙12のばたつきがより確実に抑制され、プラテン28に支持されつつ搬送される連続紙12をより確実に搬送経路に沿って張られた状態にすることができる。
(6)上記実施形態では、連続紙12の搬送停止時には、連続紙12が吸引ファン29の駆動に伴ってプラテン28に対して吸着されるため、プラテン28に支持された連続紙12の搬送を確実に停止させた状態とすることができる。一方、連続紙12の搬送時には、吸引ファン29の駆動に伴って連続紙12に対して作用する吸着力が相対的に小さくなるため、第2駆動ローラー33aから連続紙12に対してより確実に張力が作用するようになり、結果として、プラテン28に支持されつつ搬送される連続紙12をより確実に搬送経路に沿って張られた状態にすることができる。
(7)上記実施形態では、連続紙12は、プラテン28上で搬送経路に沿って張られた状態にあるため、記録ヘッド36は、プラテン28上に支持された連続紙12に対して高品質の記録処理を施すことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることは無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
上記実施形態において、プラテン28の支持面PLに対して連続紙12を吸着させる吸着手段として、プラテン28の支持面PLに対して連続紙12を静電吸着させる静電吸着装置を採用してもよい。なお、この場合、静電吸着装置は、連続紙12の印刷処理時には、第1の静電吸着力で連続紙12をプラテン28の支持面PLに静電吸着させ、連続紙12の搬送処理時には、第1の静電吸着力よりも小さい第2の静電吸着力で連続紙12をプラテン28の支持面PLに静電吸着させる構成とすることが望ましい。
上記実施形態において、連続紙12の材質毎に個別に対応する第2搬送モーター34の管理トルク値T1,T2の一覧データをROM46に予め記憶させる構成としてもよい。この場合、コントローラー44は、連続紙12の搬送処理時及び印刷処理時には、各処理が行われる連続紙12の材質に応じて第2搬送モーター34の管理トルク値T1〜T4をROM46から読み出し、読み出した第2搬送モーター34の管理トルク値T1〜T4にて第2駆動ローラー33aをトルク制御することとなる。
上記実施形態において、負圧室31内を大気開放する大気開放弁を設ける構成としてもよい。この場合、吸引ファン29による負圧室31内の吸引力を低下させると同時に、大気開放弁によって負圧室31内を大気開放することにより、負圧室31内の減圧度を速やかに低下させることが可能となる。
上記実施形態において、負圧室31内の圧力変化を検出する圧力検出センサーを設けることなく、吸引ファン29によって負圧室31内から排気される空気の流量を検出する流量検出センサーを設けてもよい。この場合、コントローラー44は、吸引ファン29によって負圧室31内から排気される空気の流量が所定の閾値を下回ったことを示す検出信号を流量検出センサーから受信した時点で、吸引ファン29による負圧室31内の減圧が完了した旨を判別することができる。
上記実施形態において、プリンター11の稼動時には、第1搬送モーター26の回転量Xを設定することなく、第1駆動ローラー25aを常に継続して回転駆動させることにより、連続紙12を連続的に搬送する構成としてもよい。
上記実施形態において、ターゲットとして、長尺状のプラスチックフィルム等を用いてもよい。
上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体(液状体)を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの液体(流状体)を噴射する液体噴射装置であってもよい。そして、これらのうち何れか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…プリンター(記録装置)、12…連続紙(ターゲット)、25a…第1駆動ローラー、26…第1搬送モーター(第1駆動手段)、28…プラテン(支持手段)、33a…第2駆動ローラー、34…第2搬送モーター(第2駆動手段)、36…記録ヘッド(記録手段)、44…コントローラー(駆動制御部)、T1…第1の管理トルク値、T2…第2の管理トルク値、T3…第3の管理トルク値、T4…第4の管理トルク値、A…加速期間、B…減速期間。

Claims (8)

  1. 長尺状のターゲットを該ターゲットの長さ方向に沿う搬送経路に沿わせて支持する支持手段と、前記支持手段により支持された状態にある前記ターゲットに対して記録処理を施す記録手段と、前記搬送経路上における前記支持手段の上流側端部の近傍位置において前記ターゲットを巻き掛ける第1駆動ローラーと、前記第1駆動ローラーを駆動する第1搬送モーターと、前記搬送経路上における前記支持手段の下流側端部の近傍位置において前記ターゲットを巻き掛ける第2駆動ローラーと、前記第2駆動ローラーを駆動する第2搬送モーターと、を備えた記録装置の制御方法であって、
    前記ターゲットを搬送する場合において、
    前記第1駆動ローラーを前記第1搬送モーターを用いて回転量制御によって駆動するとともに、前記第2搬送モーターを用いて前記第2駆動ローラーを第1、第2、第3及び第4トルク管理値に基づく管理トルク値によって駆動し、
    前記第1の管理トルク値は前記ターゲットの非搬送時に対応する管理トルク値、前記第2の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作を開始する際、前記第1搬送モーターが所定速度まで加速動作を行う加速期間に対応する管理トルク値、前記第3の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作時において前記第1搬送モーターを一定速度による回転動作を行う定速回転期間に対応する管理トルク値、前記第4の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作を終了する際、前記第1搬送モーターが減速動作を行う減速期間に対応する管理トルク値とし、
    前記第4の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも低く設定され、
    前記第2の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも高く設定され、
    前記第3の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも高く且つ前記第2の管理トルク値よりも低く設定され
    前記非搬送時は印刷動作時を含むこと、
    を特徴とする記録装置の制御方法。
  2. 前記第2の管理トルク値の前記加速期間においては、前記第1駆動ローラーが回転を開始するタイミングよりも早く前記第2駆動ローラーの回転を開始させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置の制御方法。
  3. 前記第4の管理トルク値の前記減速期間においては、前記第2駆動ローラーが前記第3の管理トルク値から前記第4の管理トルク値による回転駆動に切り替わるタイミングよりも前記第1駆動ローラーの減速を早く開始させることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置の制御方法。
  4. 前記第2の管理トルク値は、搬送時における前記ターゲットのばたつきを十分に制御することができる程度の大きさであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置の制御方法。
  5. 前記第4の管理トルク値は、搬送時における前記ターゲットのばたつきを十分に制御することができる程度の大きさであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置の制御方法。
  6. 長尺状のターゲットを該ターゲットの長さ方向に沿う搬送経路に沿わせて支持する支持手段と、
    前記支持手段により支持された状態にある前記ターゲットに対して記録処理を施す記録手段と、
    前記搬送経路上における前記支持手段の上流側端部の近傍位置において前記ターゲットを巻き掛ける第1駆動ローラーと、
    前記第1駆動ローラーを駆動する第1搬送モーターと、
    前記搬送経路上における前記支持手段の下流側端部の近傍位置において前記ターゲットを巻き掛ける第2駆動ローラーと、
    前記第2駆動ローラーを駆動する第2搬送モーターと、
    を備えた記録装置であって、
    前記記録装置は、前記ターゲットを搬送する場合において、前記第1駆動ローラーを前記第1搬送モーターを用いて回転量制御によって駆動するとともに、前記第2搬送モーターを用いて前記第2駆動ローラーを第1、第2、第3及び第4トルク管理値に基づく管理トルク値によって駆動する駆動制御部を備え、
    前記第1の管理トルク値は前記ターゲットの非搬送時に対応する管理トルク値、前記第2の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作を開始する際、前記第1搬送モーターが所定速度まで加速動作を行う加速期間に対応する管理トルク値、前記第3の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作時において前記第1搬送モーターを一定速度による回転動作を行う定速回転期間に対応する管理トルク値、前記第4の管理トルク値は前記ターゲットの搬送動作を終了する際、前記第1搬送モーターが減速動作を行う減速期間に対応する管理トルク値とし、
    前記第4の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも低く設定され、
    前記第2の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも高く設定され、
    前記第3の管理トルク値は、前記第1の管理トルク値よりも高く且つ前記第2の管理トルク値よりも低く設定され
    前記非搬送時は印刷動作時を含むこと、
    を特徴とする記録装置。
  7. 前記第2の管理トルク値は、搬送時における前記ターゲットのばたつきを十分に制御することができる程度の大きさであることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記第4の管理トルク値は、搬送時における前記ターゲットのばたつきを十分に制御することができる程度の大きさであることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の記録装置。
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