JP2012116626A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長尺状のターゲットを搬送経路に沿って張られた状態にすることができる記録装置を提供する。
【解決手段】第1駆動ローラー25a及び第1従動ローラー25bで連続紙12を挟持した状態で連続紙12を搬送方向に搬送する第1搬送ローラー対25と、前記搬送方向で第1搬送ローラー対25よりも下流側に設けられ、第2駆動ローラー33a及び第2従動ローラー33bで連続紙12を挟持した状態で、第1搬送ローラー対25から一連する連続紙12を前記搬送方向に搬送する第2搬送ローラー対33と、第1搬送ローラー対25と第2搬送ローラー対33との間で連続紙12に対向し、連続紙12に記録を行う記録ヘッド36と、第1駆動ローラー25aの回転状態と第2駆動ローラー33aの回転状態との差である状態差に基づいて、連続紙12の緩みを検出する検出部と、を有することを特徴とする記録装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置に関する。
一般に、ターゲットに対して記録処理を施す記録装置として、インクジェット式プリンター(以下、「プリンター」ともいう。)が広く知られている。また、近年では、こうしたプリンターを用いて、長尺状の連続紙(ターゲット)に、後に切り抜いてラベルとして用いる多数の単位画像を連続して印刷することにより、例えば生鮮食品のラップフィルム上に貼着されるラベルを小ロットで印刷する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプリンターは連続紙における記録処理が施される領域を連続紙の長さ方向に沿う搬送経路に沿わせて支持するプラテンと、プラテンよりも連続紙の搬送方向の上流側であってかつプラテンの近傍付近に配置される搬送ローラーユニットと、補助搬送ローラーユニットとを備えている。また、両方の搬送ローラーユニットは無端ベルトを介して互いに連結されており、各々の配設位置において連続紙を巻きかけた状態で、ベルト動力伝達機構から無端ベルトに伝達される駆動力に基づき互いに同期して回転駆動するようになっている。
なお、補助搬送ローラーユニットは、搬送ローラーユニットよりも回転径が小さくなるように構成されている。そのため、このプリンターでは、記録処理のために連続紙を搬送するとき、補助搬送ローラーユニットが搬送ローラユニットよりもわずかに速い速度となるように回転駆動される。その結果、プラテン上に支持される連続紙には張力が付与されるようになっている。
特開2007−313663号公報
ところで、特許文献1に記載のプリンターでは、両搬送ローラーユニットの回転速度に速度差を設けることにより、両搬送ローラーユニットから連続紙に対して張力が付与されるようにしている。しかしながら、このプリンターでは、両搬送ローラーユニットから連続紙に対して付与されている張力を監視していないため、両搬送ローラーユニットから連続紙に対して実際にどの程度の張力が付与されているかを把握することができなかった。そのため、このプリンターでは、例えば温度条件などの違いによってプラテン上に支持されつつ搬送される連続紙を確実に搬送経路に沿って張られた状態にすることができなくなる虞があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]第1駆動ローラーと第1従動ローラーとを有し、前記第1駆動ローラー及び前記第1従動ローラーでターゲットを挟持した状態で前記第1駆動ローラーが駆動されることによって、前記ターゲットを搬送方向に搬送する第1搬送ユニットと、前記搬送方向で前記第1搬送ユニットよりも下流側に設けられ、第2駆動ローラーと第2従動ローラーとを有し、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーで前記ターゲットを挟持した状態で前記第2駆動ローラーが駆動されることによって、前記第1搬送ユニットから一連する前記ターゲットを前記搬送方向に搬送する第2搬送ユニットと、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で前記ターゲットに対向し、前記ターゲットに記録を行う記録ヘッドと、前記第1駆動ローラーの回転状態と前記第2駆動ローラーの回転状態との差である状態差に基づいて、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間の前記ターゲットの緩みを検出する検出部と、を有する、ことを特徴とする記録装置。
この記録装置では、検出部によって、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間のターゲットの緩みが検出されるので、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間のターゲットの緩みを監視することができる。
また、この記録装置では、ターゲットの緩みは、第1駆動ローラーの回転状態と第2駆動ローラーの回転状態との差である状態差に基づいて検出される。
ここで、例えば温度条件などの違いによって第1駆動ローラーの回転状態と第2駆動ローラーの回転状態との差が大きくなると、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間でターゲットの緩みが発生することがある。このような場合であっても、本発明の記録装置では、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間のターゲットの緩みを検出することができる。
[適用例2]上記の記録装置であって、前記検出部が前記ターゲットの緩みを検出したことに基づいて、前記記録ヘッドでの前記記録を停止させる制御部を有する、ことを特徴とする記録装置。
この記録装置では、検出部が前記ターゲットの緩みを検出したときに、記録を停止させることができる。これにより、記録ヘッドと緩んだターゲットとが互いにぶつかることを低く抑えやすくすることができる。
[適用例3]上記の記録装置であって、前記第1駆動ローラーの回転量を検出する第1エンコーダーと、前記第2駆動ローラーの回転量を検出する第2エンコーダーと、を有し、前記第1駆動ローラーの前記回転状態は、前記第1エンコーダーの検出結果に基づいて把握され、前記第2駆動ローラーの前記回転状態は、前記第2エンコーダーの検出結果に基づいて把握される、ことを特徴とする記録装置。
この記録装置では、第1エンコーダーの検出結果に基づいて、第1駆動ローラーの回転状態を把握することができ、第2エンコーダーの検出結果に基づいて、第2駆動ローラーの回転状態を把握することができる。
[適用例4]上記の記録装置であって、前記第1駆動ローラーの前記回転状態は、前記第1駆動ローラーの回転速度であり、前記第2駆動ローラーの前記回転状態は、前記第2駆動ローラーの回転速度である、ことを特徴とする記録装置。
この記録装置では、第1駆動ローラーの回転速度と第2駆動ローラーの回転速度との差を状態差として、この状態差に基づいてターゲットの緩みを検出することができる。
[適用例5]上記の記録装置であって、前記第1駆動ローラーの前記回転状態は、前記第1駆動ローラーの回転量であり、前記第2駆動ローラーの前記回転状態は、前記第2駆動ローラーの回転量である、ことを特徴とする記録装置。
この記録装置では、第1駆動ローラーの回転量と第2駆動ローラーの回転量との差を状態差として、この状態差に基づいてターゲットの緩みを検出することができる。
[適用例6]第1駆動ローラーと第1従動ローラーとを有し、前記第1駆動ローラー及び前記第1従動ローラーでターゲットを挟持した状態で前記第1駆動ローラーが駆動されることによって、前記ターゲットを搬送方向に搬送する第1搬送ユニットと、前記搬送方向で前記第1駆動ユニットよりも下流側に設けられ、第2駆動ローラーと第2従動ローラーとを有し、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーで前記ターゲットを挟持した状態で前記第2駆動ローラーが駆動されることによって、前記第1搬送ユニットから一連する前記ターゲットを前記搬送方向に搬送する第2搬送ユニットと、前記第1駆動ローラーを駆動するための動力を発生する第1モーターと、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で前記ターゲットに対向し、前記ターゲットに記録を行う記録ヘッドと、前記第1モーターの電流値に基づいて、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間の前記ターゲットの緩みを検出する検出部と、を有することを特徴とする記録装置。
この記録装置では、検出部が、第1モーターの電流値に基づいて、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間のターゲットの緩みを検出する。
ここで、第1モーターの電流値に基づいて、第1モーターの駆動状態ひいては第1駆動ローラーの回転状態を把握することができる。例えば、第1モーターの電流値が異常値である場合には、第1駆動ローラーの回転状態が異常であることが考えられる。第1駆動ローラーの回転状態が異常であるときには、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間でターゲットの緩みが発生している場合がある。
このように、この記録装置では、第1モーターの電流値に基づいてターゲットの緩みを検出することができる。これにより、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間のターゲットの緩みを監視することができる。
[適用例7]第1駆動ローラーと第1従動ローラーとを有し、前記第1駆動ローラー及び前記第1従動ローラーでターゲットを挟持した状態で前記第1駆動ローラーが駆動されることによって、前記ターゲットを搬送方向に搬送する第1搬送ユニットと、前記搬送方向で前記第1駆動ユニットよりも下流側に設けられ、第2駆動ローラーと第2従動ローラーとを有し、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーで前記ターゲットを挟持した状態で前記第2駆動ローラーが駆動されることによって、前記第1搬送ユニットから一連する前記ターゲットを前記搬送方向に搬送する第2搬送ユニットと、前記第2駆動ローラーを駆動するための動力を発生する第2モーターと、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で前記ターゲットに対向し、前記ターゲットに記録を行う記録ヘッドと、前記第2モーターの電流値に基づいて、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間の前記ターゲットの緩みを検出する検出部と、を有することを特徴とする記録装置。
この記録装置では、検出部が、第2モーターの電流値に基づいて、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間のターゲットの緩みを検出する。
ここで、第2モーターの電流値に基づいて、第2モーターの駆動状態ひいては第2駆動ローラーの回転状態を把握することができる。例えば、第2モーターの電流値が異常値である場合には、第2駆動ローラーの回転状態が異常であることが考えられる。第2駆動ローラーの回転状態が異常であるときには、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間でターゲットの緩みが発生している場合がある。
このように、この記録装置では、第2モーターの電流値に基づいてターゲットの緩みを検出することができる。これにより、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間のターゲットの緩みを監視することができる。
[適用例8]第1駆動ローラーと第1従動ローラーとを有し、前記第1駆動ローラー及び前記第1従動ローラーでターゲットを挟持した状態で前記第1駆動ローラーが駆動されることによって、前記ターゲットを搬送方向に搬送する第1搬送ユニットと、前記搬送方向で前記第1駆動ユニットよりも下流側に設けられ、第2駆動ローラーと第2従動ローラーとを有し、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーで前記ターゲットを挟持した状態で前記第2駆動ローラーが駆動されることによって、前記第1搬送ユニットから一連する前記ターゲットを前記搬送方向に搬送する第2搬送ユニットと、前記第1駆動ローラーを駆動するための動力を発生する第1モーターと、前記第2駆動ローラーを駆動するための動力を発生する第2モーターと、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で前記ターゲットに対向し、前記ターゲットに記録を行う記録ヘッドと、前記第1モーターの電流値及び前記第2モーターの電流値に基づいて、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間の前記ターゲットの緩みを検出する検出部と、を有することを特徴とする記録装置。
この記録装置では、検出部が、第1モーターの電流値及び第2モーターの電流値に基づいて、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間のターゲットの緩みを検出する。
ここで、第1モーターの電流値に基づいて、第1モーターの駆動状態ひいては第1駆動ローラーの回転状態を把握することができる。例えば、第1モーターの電流値が異常値である場合には、第1駆動ローラーの回転状態が異常であることが考えられる。
また、第2モーターの電流値に基づいて、第2モーターの駆動状態ひいては第2駆動ローラーの回転状態を把握することができる。例えば、第2モーターの電流値が異常値である場合には、第2駆動ローラーの回転状態が異常であることが考えられる。
第1駆動ローラーの回転状態や第2駆動ローラーの回転状態が異常であるときには、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間でターゲットの緩みが発生している場合がある。
このように、この記録装置では、第1モーターの電流値及び第2モーターの電流値に基づいてターゲットの緩みを検出することができる。これにより、第1搬送ユニットと第2搬送ユニットとの間のターゲットの緩みを監視することができる。
本実施形態におけるプリンターの概略の構成を示す正面図。 本実施形態におけるプラテンの断面図。 実施形態1におけるプリンターの制御構成のブロック図。 本実施形態における印刷処理の処理ルーチンを示すフローチャート。 実施形態2におけるプリンターの制御構成のブロック図。
以下、本発明の記録装置をインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」という)に具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「上下方向」、「左右方向」をいう場合は、図1に矢印で示した方向を基準として示すものとする。また、「前後方向」をいう場合は、図1において紙面に直交する方向を示すものとする。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
図1に示すように、実施形態1の記録装置としてのプリンター11は、ターゲットとしての長尺状の連続紙12を繰り出す繰り出し部13と、該繰り出し部13から繰り出された連続紙12に順次印刷を行う本体部14と、該本体部14で印刷処理(記録処理)が行われた連続紙12を巻き取る巻き取り部15とを備えている。なお、本体部14は、直方体状の本体ケース16を備えている。そして、連続紙12の搬送方向において上流側となる本体ケース16の左側には、繰り出し部13が配設されている。また、連続紙12の搬送方向において下流側となる本体ケース16の右側には、巻き取り部15が配設されている。
繰り出し部13は、本体ケース16の左面下端部から左方に延びる支持板17を備えている。そして、支持板17の左端部には、前方(図1において紙面と直交する方向の手前側)に向かって延びる巻き軸18が、支持板17に対して回転可能に支持されている。また、巻き軸18には、予めロール状に巻かれた連続紙12が、該巻き軸18と一体回転可能に支持されている。
また、繰り出し部13は、本体ケース16の左面中央部から左方に向かって水平に延びる平板状の繰り出し台19を備えている。そして、繰り出し台19の先端部には、巻き軸18から繰り出される連続紙12を巻き掛けて繰り出し台19の上面に導くための中継ローラー20が回転可能に設けられている。そして、連続紙12は、繰り出し台19の上面に沿って右側(本体部14側)に向かって搬送される。
本体部14の本体ケース16内における上下方向の中央部よりやや上寄りの位置には、本体ケース16内を上下に区画する平板状の基台21が設けられている。そして、本体ケース16内における基台21よりも上側の領域は、連続紙12に印刷を行うための印刷室22となっている。
本体ケース16の左壁には、繰り出し台19の上面から本体ケース16内に連続紙12を搬入するための図示しない搬入口が設けられている。そして、本体部14には、上記搬入口と近傍位置で対向するように、中継ローラー23が回転可能に設けられている。
また、本体ケース16内における中継ローラー23の右斜め下方には、中継ローラー24が回転可能に設けられている。そして、連続紙12は、本体ケース16内に搬入された後、中継ローラー24に左側上方から巻き掛けられて、印刷室22の左端部寄りの位置に向かうように搬送される。
印刷室22の左端部寄りの位置には、連続紙12の搬送経路において中継ローラー24の下流側に、連続紙12を挟持して搬送力を付与する第1搬送ローラー対25が設けられている。第1搬送ローラー対25は、第1搬送モーター(図3参照)26動力が伝達される第1駆動ローラー25aと、連続紙12を挟んで第1駆動ローラー25aに対向するように配置された第1従動ローラー25bとを有している。
繰り出し部13から繰り出された連続紙12は、中継ローラー23及び中継ローラー24をこの順に経由してから、第1搬送ローラー対25に至る。そして、第1駆動ローラー25aに左側下方から巻き掛けられた連続紙12は、第1駆動ローラー25aの回転駆動に伴って、印刷室22内を第1搬送ローラー対25から右方向に水平に搬送されるようになっている。
印刷室22内における第1搬送ローラー対25の右側の領域、すなわち連続紙12の搬送経路において第1搬送ローラー対25の下流側には、プラテン(支持手段)28が設けられている。すなわち、第1搬送ローラー対25は、連続紙12の搬送方向においてプラテン28の上流側に設けられている。
図2に示すように、プラテン28は、上面が開口した有底略箱体状をなす支持台28aが基台21に支持された状態で設けられている。そして、支持台28aの上方には、支持台28aの上側の開口を閉塞するように短形板状の載置板28bがその上面である支持面PLを連続紙12に対して接触させるようにして設けられている。
載置板28bには、該載置板28bを上下方向(載置板28bの厚み方向)に貫通する多数(図2では4つのみ図示)の貫通孔5が形成されている。また、支持台28aの左側壁部には排気口6が形成されており、該排気口6を介して吸引手段としての吸引ファン29が連結されている。そして、吸引ファンモーター(図3参照)30の回転駆動に伴って、吸引ファン29が回転駆動される場合には、支持台28aと載置板28bとの間で囲繞される空間内の空気は吸引ファン29を介して外部に排気される。すなわち、支持台28aと載置板28bとの間で囲繞される空間は、吸引ファン29の駆動に基づいて負圧を発生する負圧室31となっている。
また、吸引ファン29の駆動に伴って負圧室31に負圧が生じた場合には、該負圧室31と連通する載置板28bの貫通孔5内にも同様に負圧が作用する。そのため、載置板28bの貫通孔5は、プラテン28の支持面PL上を搬送する連続紙12に対して吸着力を作用させる吸引孔として機能するようになっている。なお、負圧室31には、吸引ファン29の回転駆動に伴う負圧室31の圧力変化を検出する圧力検出センサー32が設けられている。
また、図1に示すように、印刷室22内におけるプラテン28の右側の領域には、連続紙12を挟持して搬送力を付与する第2搬送ローラー対33が設けられている。すなわち、第2搬送ローラー対33は、連続紙12の搬送方向においてプラテン28の下流側に設けられている。
第2搬送ローラー対33は、第2搬送モーター(図3参照)34から動力が伝達される第2駆動ローラー33aと、連続紙12を挟んで第2駆動ローラー33aに対向するように配置された第2従動ローラー33bとを有している。
第2駆動ローラー33aには、第1搬送ローラー対25からプラテン28の支持面PL上を水平右方向に搬送される連続紙12が左側上方から巻き掛けられている。そして、連続紙12は、その搬送方向が水平右方向から鉛直下方向に転換されている。また、連続紙12は、第2駆動ローラー33aによって搬送方向が鉛直下方向に転換された後、基台21に設けられた図示しない挿通孔を通って鉛直下方に搬送される。なお、第2駆動ローラー33aの上面は、第1駆動ローラー25aの上面、及び、プラテン28の支持面PLに対して互いに面一になっている。また、第2従動ローラー33bは、連続紙12の印刷面における幅方向(前後方向)の端縁部のみに当接する構成となっている。
印刷室22内におけるプラテン28の前後両側には、左右方向に延びるガイドレール35が対をなすように設けられている。なお、ガイドレール35の上面は、プラテン28の支持面PLよりも高くなっている。また、両ガイドレール35の上面には、短形板状のキャリッジ35aが、両ガイドレール35に沿って左右方向へ往復移動可能な状態で支持されている。
キャリッジ35aの下面には、記録手段としての記録ヘッド36が支持されている。記録ヘッド36の下面には、多数のインク吐出ノズル(図示略)が前後方向に列設されている。また、印刷室22内における本体ケース16の上壁には、インクを一時貯留するためのバルブユニット37が設けられている。バルブユニット37は、図示しないインク供給チューブを介して記録ヘッド36に接続されている。そして、記録ヘッド36は、バルブユニット37から供給されたインクをインク吐出ノズルからプラテン28上に搬送されて停止した状態の連続紙12の表面に向けて噴射することにより、印刷を行うようになっている。
したがって、連続紙12の搬送経路の途中位置であってプラテン28の左端から右端までの領域は、インク吐出ノズルからのインクの噴射により連続紙12に対して印刷が行われる印刷領域Rとされている。そして、連続紙12は、その搬送経路に沿って印刷領域Rと対応した領域単位で間欠的に搬送されるようになっている。
また、第2駆動ローラー33aに巻き掛けられて鉛直下方向に搬送された連続紙12は、本体ケース16内における第2駆動ローラー33aの鉛直下方となる位置に回転可能に配設された反転ローラー38に左側上方から巻き掛けられ、やや右斜め上方に向かって搬送される。そして、反転ローラー38から搬送された連続紙12は、本体ケース16内における反転ローラー38の右方に回転可能に設けられた中継ローラー39に左側下方から巻き掛けられ、本体ケース16内を本体ケース16の右壁に沿うように上方に向かって搬送される。なお、印刷領域Rにて印刷が施された後の連続紙12は、本体ケース16内を搬送される過程で自然乾燥されることとなる。
また、本体ケース16の右壁における基台21の近傍位置には、連続紙12を巻き取り部15側へ搬出するための図示しない搬出口が設けられている。また、本体ケース16内における上記搬出口と近傍位置で対向する位置には、送り出しローラー40が回転可能に設けられている。そして、送り出しローラー40は、搬出口を介して連続紙12を巻き取り部15側へ送り出すようになっている。
巻き取り部15は、直方体状の巻き取りフレーム41を備えている。また、巻き取りフレーム41の上端部には、中継ローラー42が回転可能に設けられている。そして、上記搬出口から送り出された連続紙12は、中継ローラー42に左側上方から巻き掛けられ、右斜め下方に向けて搬送される。
巻き取りフレーム41における中継ローラー42の右斜め下方には、前方に向かって延びる巻き取り駆動軸43が、巻き取りフレーム41に対して回転駆動可能に支持されている。巻き取り駆動軸43には、中継ローラー42から右斜め下方に向かって搬送された連続紙12が巻き付けられている。そして、連続紙12は、巻き取り駆動軸43の回転駆動に伴って順次巻き取られるようになっている。
次に、本実施形態のプリンター11における制御構成について説明する。
図3に示すように、プリンター11には、装置全体の駆動状態を制御するコントローラー(駆動制御部)44が設けられている。コントローラー44は、中央処理装置となるCPU45、ROM46、及びRAM47を備えている。ROM46には、図4、5にフローチャートで示される印刷処理及び搬送処理に関する処理ルーチンのプログラム等が記憶されている。また、RAM47には、CPU45の演算結果が一時的に記憶されたり、外部入力装置48から入力される印刷データなどが一時記憶されたりする。
コントローラー44は、ヘッドドライバー49を介して記録ヘッド36に接続されている。そして、コントローラー44は、外部入力装置48から入力された印刷データをRAM47から読み出し、読み出した印刷データをヘッドドライバー49に送信する。ヘッドドライバー49は、コントローラー44から受信した印刷データに基づいて、記録ヘッド36のインク吐出ノズルからインク滴を吐出させるようになっている。
また、コントローラー44は、第1搬送モータードライバー50を介して第1搬送モーター26を駆動制御する。そして、第1駆動ローラー25aは、第1搬送モーター26の回転駆動に伴って、第1搬送モーター26の回転量に基づいた所定の搬送量に達するまで、連続紙12を搬送方向の下流側に向けて搬送するようになっている。
また、コントローラー44には、第1搬送モーター26の回転量を検出する回転量検出センサー51aが接続されている。そして、コントローラー44は、回転量検出センサー51aから受信した第1搬送モーター26の回転量の検出結果に基づき、第1搬送モータードライバー50を介して第1搬送モーター26の回転量をフィードバック制御するようになっている。すなわち、第1搬送モーター26は、第1駆動ローラー25aを回転量制御によって駆動する第1駆動手段として機能する。
ここで、第1搬送モーター26からの動力は、第1駆動ローラー25aに伝達される。このため、回転量検出センサー51aによる第1搬送モーター26の回転量の検出結果に基づいて、第1駆動ローラー25aの回転量を把握することができる。
また、コントローラー44には、第2搬送モーター34の回転量を検出する回転量検出センサー51bが接続されている。第2搬送モーター34からの動力は、第2駆動ローラー33aに伝達される。このため、回転量検出センサー51bによる第2搬送モーター34の回転量の検出結果に基づいて、第2駆動ローラー33aの回転量を把握することができる。
なお、本実施形態では、回転量検出センサー51aとして、第1搬送モーター26の回転角度を検出するロータリーエンコーダーが用いられている。また、回転量検出センサー51bとして、第2搬送モーター34の回転角度を検出するロータリーエンコーダーが用いられている。
また、コントローラー44は、第2搬送モータードライバー52を介して第2搬送モーター34を駆動制御する。そして、第2駆動ローラー33aは、第2搬送モーター34の回転駆動に伴って、第2搬送モーター34のトルクに基づいた所定の張力を連続紙12に対して付与するようになっている。
コントローラー44には、第2搬送モーター34のトルクを検出するトルク検出センサー53が接続されている。そして、コントローラー44は、トルク検出センサー53から受信した第2搬送モーター34のトルクの検出結果に基づき、第2搬送モータードライバー52を介して第2搬送モーター34のトルクをフィードバック制御するようになっている。すなわち、第2搬送モーター34は、第2駆動ローラー33aをトルク制御によって駆動する第2駆動手段として機能する。
なお、一般に、モーターは、トルクと電流とがほぼ比例関係を持つため、モーターの回転速度が一定であれば、モーターの負荷に応じて電流の大きさが決定する。すなわち、ローラーにかかる負荷に応じて、モーターの駆動に必要な電流の大きさが決定される。したがって、モーターを流れる電流の大きさを検出することにより、モーターに荷重される負荷の大きさを検出することができる。そこで、本実施形態では、トルク検出センサー53として、第2搬送モーター34に流れる電流の大きさを検出する電流センサーが用いられている。
また、コントローラー44は、吸引ファンモータードライバー54を介して吸引ファンモーター30を駆動制御する。そして、吸引ファンモーター30の回転駆動に伴って、吸引ファン29が吸引ファンモーター30の回転速度に基づいた所定の吸引力で負圧室31内を減圧する。その結果、連続紙12には、負圧室31内の負圧が載置板28bの貫通孔5を介してプラテン28の支持面PLに対する吸着力として作用するようになっている。
次に、上記のように構成されたプリンター11における印刷処理について説明する。コントローラー44は、印刷処理に関する処理ルーチンのプログラムをROM46から読み出して実行することにより、プリンター11における印刷制御を行う。なお、本実施形態では、コントローラー44が印刷処理に関する処理ルーチンのプログラムを実行する前段階で、外部入力装置48からRAM47に対して記録ヘッド36による連続紙12に対する印刷データが予め入力されているものとする。
印刷処理では、図4に示すように、まず、ステップS1において、コントローラー44は、吸引ファンモーター30の回転速度を設定することにより、吸引ファン29による負圧室31内の吸引力をF1に設定する。
そして次に、ステップS2において、コントローラー44は、吸引ファンモータードライバー54に対して制御指令信号を送信する。すると、吸引ファンモーター30の回転駆動に伴って吸引ファン29が回転駆動を開始することにより、負圧室31内に負圧が生成する。その結果、プラテン28の支持面PL上の連続紙12には、負圧室31内から載置板28bの貫通孔5を介して吸着力が作用する。なお、この場合、連続紙12は、吸引ファン29の吸引力F1とほぼ等しい第2の吸着力でプラテン28の支持面PL上に吸着されるようになっている。
なお、吸引ファン29の吸引力は、第1駆動ローラー25aによる連続紙12の搬送を阻害することがないように、連続紙12がプラテン28の支持面PLに対して強固に張り付くことがない程度の大きさに設定されている。そのため、第2駆動ローラー33aからプラテン28の支持面PL上の連続紙12に対して確実に張力が作用するため、第2駆動ローラー33aは、後述するように連続紙12に対して作用させる張力の大きさを高精度に調整することが可能となっている。また、プラテン28の支持面PLから連続紙12に作用する吸着力が低廉となるため、連続紙12の搬送時における第1搬送モーター26及び第2搬送モーター34の駆動負荷が過大となることが回避されるようになっている。
続いて、ステップS3において、コントローラー44は、負圧室31内に設けられた圧力検出センサー32からの検出信号に基づいて、負圧室31内の圧力が吸引ファン29の回転駆動に伴って吸引ファン29の吸引力F1とほぼ等しい圧力値となるまで減圧されたか否かを判定する。
そして、コントローラー44は、ステップS3での判定結果が肯定判定(負圧室31の圧力=F1)である場合、負圧室31内の圧力が所望の圧力値となるまで吸引ファン29による減圧が完了したと判断し、搬送動作(ステップS4)に移行する。
一方、コントローラー44は、ステップS3での判定結果が否定判定(負圧室31の圧力≠F1)である場合、吸引ファン29による負圧室31内の減圧が完了していないと判断する。そして、コントローラー44は、負圧室31内の圧力が所望の圧力値となるまで減圧されるように、吸引ファン29による負圧室31内の減圧を継続する。
次いで、コントローラー44は、ステップS4において、第1搬送モータードライバー50及び第2搬送モータードライバーに搬送指令を出力する。搬送指令に基づいて、第1搬送モータードライバー50は、第1搬送モーター26の駆動を制御する。また、搬送指令に基づいて、第2搬送モータードライバー52は、第2搬送モーター34の駆動を制御する。これにより、連続紙12の搬送動作が実施される。
搬送動作では、連続紙12は、搬送経路に沿って所定量だけ搬送されてから、静止する。搬送経路に沿って所定量だけ搬送されてから静止するまでが、1回の搬送動作である。
次いで、コントローラー44は、ステップS5において、連続紙12の緩みを検出したか否かを判定する。このとき、検出対象となる連続紙12の緩みは、第1搬送ローラー対25と第2搬送ローラー対33との間における連続紙12の緩みである。
ここで、連続紙12の緩みは、搬送動作における第1駆動ローラー25aの回転状態と、搬送動作における第2駆動ローラー33aの回転状態との差である状態差に基づいて検出される。搬送動作では、第2搬送モーター34のトルクに基づいた所定の張力が連続紙12に付与される。搬送動作において連続紙12に張力が作用するので、第1駆動ローラー25aの回転状態と第2駆動ローラー33aの回転状態との差は、ほとんどない。しかしながら、このとき、連続紙12に緩みが発生すると、第1駆動ローラー25aの回転状態と第2駆動ローラー33aの回転状態との間に大きな状態差が発生する。このため、大きな状態差が発生したことに基づいて、連続紙12の緩みが検出され得る。
本実施形態では、第1駆動ローラー25aの回転状態は、回転量検出センサー51aの検出結果に基づいて把握される。また、第2駆動ローラー33aの回転状態は、回転量検出センサー51bの検出結果に基づいて把握される。
第1駆動ローラー25aの回転状態としては、例えば、第1駆動ローラー25aの回転量や、第1駆動ローラー25aの回転速度などが挙げられる。また、第2駆動ローラー33aの回転状態としては、例えば、第2駆動ローラー33aの回転量や、第2駆動ローラー33aの回転速度などが挙げられる。本実施形態では、第1駆動ローラー25aの回転状態として、第1駆動ローラー25aの回転量が採用され、第2駆動ローラー33aの回転状態として、第2駆動ローラー33aの回転量が採用されている。
上述したように、第1駆動ローラー25aの回転状態と第2駆動ローラー33aの回転状態との間の状態差に基づいて、連続紙12の緩みが検出され得る。
そして、ステップS5では、コントローラー44は、連続紙12の緩みを検出したか否かを判定する。このとき、コントローラー44は、判定結果が肯定判定である(連続紙12の緩みを検出した)場合、印刷処理を終了する。他方で、コントローラー44は、判定結果が否定判定である(連続紙12の緩みを検出しない)場合、ステップS6に移行する。
ステップS6において、コントローラー44は、吸引ファンモーター30の回転速度を設定することにより、吸引ファン29によって負圧室31内を吸引する吸引力をF2に変更する。なお、吸引ファン29の吸引力F2は、ステップS1にて設定される吸引ファン29の吸引力F1よりも大きな値となるように設定される。そして、連続紙12は、吸引ファン29の吸引力F2とほぼ等しい第1の吸着力でプラテン28の支持面PL上に吸着されるようになっている。すなわち、吸引ファン29は、印刷処理の実行時には第1の吸着力で連続紙12をプラテン28の支持面PLに吸着させ、搬送処理の実行時には第1の吸着よりも小さい第2の吸着力で連続紙12をプラテン28の支持面PLに吸着させるようになっている。
次に、ステップS7において、コントローラー44は、吸引ファンモータードライバー54に対して制御指令信号を送信する。すると、吸引ファンモーター30の回転速度が変更されることにより、吸引ファン29の駆動に伴って負圧室31内に生成される負圧が変化する。その結果、プラテン28の支持面PL上の連続紙12は、吸引ファン29の吸引力F2とほぼ等しい吸着力でプラテン28の支持面PL上に吸着されるようになる。この場合、搬送が停止された状態にある連続紙12には、プラテン28の支持面PL上で相対的に大きな吸着力が作用するため、連続紙12がプラテン28の支持面PL上において位置ずれを生じることはほとんどない。
続いて、ステップS8において、コントローラー44は、印刷処理を行う。具体的に、コントローラー44は連続紙12に対する印刷データをRAM47から読み出し、読み出した印刷データをヘッドドライバー49に送信する。すると、ヘッドドライバー49は、プラテン28の支持面PL上に支持された連続紙12に対して記録ヘッド36のインク吐出ノズルからインクを噴射させることにより連続紙12に対する印刷動作を開始する。
すなわち、記録ヘッド36は、第1搬送モータードライバー50により間欠的に行われる第1駆動ローラー25aの各回転動作間において連続紙12に対する印刷処理を実行するようになっている。
コントローラー44は記録ヘッド36による連続紙12に対する印刷動作が完了した後、本処理をステップS9に移行する。コントローラー44は、ステップS9において連続紙12に対する印刷処理を継続するか否かを判断する。そして、コントローラー44は、ステップS9において連続紙12に対する印刷処理を継続すると判断した場合には、本処理をステップS1に移行して、ステップS1からステップS8までの処理を再帰的に実行する。一方、コントローラー44は、ステップS9において連続紙12に対する印刷処理を継続しないと判断した場合には、連続紙12に対する印刷処理に関する処理ルーチンのプログラムを終了する。
本実施形態において、第1搬送ローラー対25が第1搬送ユニットに対応し、第2搬送ローラー対33が第2搬送ユニットに対応し、コントローラー44及びステップS5の処理が検出部に対応している。また、コントローラー44及びステップS5の処理は、制御部にも対応している。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態に係るプリンター11の制御方法及びプリンター11では、連続紙12の搬送時における第1駆動ローラー25aの回転状態と第2駆動ローラー33aの回転状態との状態差により、連続紙12に適切な張力が付加された状態で間欠搬送されたかどうかを検出することができる。これにより、第1駆動ローラー25aや、第2駆動ローラー33aと連続紙12との間にすべり等の位置ズレが生じたことを検出し、印刷を停止することによって、連続紙12への位置精度が確保できない印刷を防止することが出来る。
(2)また、上記実施形態では、連続紙12の搬送する際における緩みを検出することもができ、連続紙12の緩みを検出することによって印刷を停止し、印刷時における連続紙12と記録ヘッド36との衝突を事前に防止することが出来る。
なお、本実施形態では、第1駆動ローラー25aの回転状態として、第1駆動ローラー25aの回転量が採用され、第2駆動ローラー33aの回転状態として、第2駆動ローラー33aの回転量が採用されている。しかしながら、回転状態は、回転量に限定されず、回転速度も採用され得る。
回転速度では、搬送動作の期間(以下、搬送期間と呼ぶ)中において、搬送期間よりも短い時間ごとに、第1駆動ローラー25aの回転速度と第2駆動ローラー33aの回転速度とを比較することによって、連続紙12の緩みを複数回にわたって検出することができる。これにより、検出頻度を高めることができる。
さらに、回転状態としては、回転量及び回転速度の両方も採用され得る。つまり、第1駆動ローラー25aの回転量と第2駆動ローラー33aの回転量との差(回転量差)、及び、第1駆動ローラー25aの回転速度と第2駆動ローラー33aの回転速度との差(回転速度差)の双方に基づいて連続紙12の緩みを検出する方法が採用され得る。この方法では、例えば、搬送期間よりも短い時間ごとに回転速度差を検出し、搬送期間後に回転量差を検出することができる。これにより、検出頻度を一層高めることができる。
また、本実施形態では、第1駆動ローラー25aの回転状態と第2駆動ローラー33aの回転状態との状態差に基づいて連続紙12の緩みを検出する方法が採用されている。しかしながら、連続紙12の緩みの検出方法は、これに限定されず、第2搬送モーター34の電流値に基づいて連続紙12の緩みを検出する方法も採用され得る。
前述したように、第2搬送モーター34の電流値は、第2駆動ローラー33aにかかる負荷に応じて変化する。このため、第2搬送モーター34の電流値を検出することによって、第2駆動ローラー33aにかかる負荷を検出することができる。
搬送期間において、第2搬送モーター34の電流値を監視することによって、連続紙12の緩みを監視することができる。なお、第2搬送モーター34の電流値は、トルク検出センサー53(図3)によって検出される。第2搬送モーター34の電流値を検出することによって連続紙12の緩みを検出する方法においても、上記の効果と同様の効果が得られる。
(実施形態2)
実施形態2のプリンター11は、図5に示すように、電流センサー55を有している。実施形態2のプリンター11は、電流センサー55が設けられていることを除いては、実施形態1のプリンター11と同様の構成を有している。したがって、以下においては、実施形態1のプリンター11と同様の構成については、実施形態1と同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
電流センサー55は、第1搬送モーター26の電流値を検出する。
第1搬送モーター26の電流値は、第1駆動ローラー25aにかかる負荷に応じて変化する。このため、第1搬送モーター26の電流値を検出することによって、第1駆動ローラー25aにかかる負荷を検出することができる。
搬送期間において、第1搬送モーター26の電流値を監視することによって、連続紙12の緩みを監視することができる。第1搬送モーター26の電流値を検出することによって連続紙12の緩みを検出する方法においても、実施形態1の効果と同様の効果が得られる。
なお、実施形態2では、第1搬送モーター26の電流値に基づいて連続紙12の緩みを検出する方法が採用されている。しかしながら、連続紙12の緩みの検出方法は、これに限定されず、第1搬送モーター26の電流値と第2搬送モーター34の電流値とに基づいて連続紙12の緩みを検出する方法も採用され得る。以下において、第1搬送モーター26の電流値を第1電流値と呼ぶ。また、第2搬送モーター34の電流値を第2電流値と呼ぶ。
第1電流値と第2電流値とに基づいて連続紙12の緩みを検出する方法では、例えば、第1電流値及び第2電流値のいずれか一方が異常値を示したときに緩みが発生したと判定する方法も採用され得る。この方法によれば、監視の対象を第1電流値及び第2電流値の2つに増やすことができるので、検出精度を向上させやすくすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることは無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
上記実施形態において、回転量検出センサー51a及び回転量検出センサー51bとして、それぞれ、ロータリーエンコーダーが採用されているが、これに限定されない。回転量検出センサー51a及び回転量検出センサー51bとしては、それぞれ、ロータリーポテンショメーターなども採用され得る。
上記実施形態において、プラテン28の支持面PLに対して連続紙12を吸着させる吸着手段として、プラテン28の支持面PLに対して連続紙12を静電吸着させる静電吸着装置を採用してもよい。なお、この場合、静電吸着装置は、連続紙12の印刷処理時には、第1の静電吸着力で連続紙12をプラテン28の支持面PLに静電吸着させ、連続紙12の搬送処理時には、第1の静電吸着力よりも小さい第2の静電吸着力で連続紙12をプラテン28の支持面PLに静電吸着させる構成とすることが望ましい。
上記実施形態において、負圧室31内を大気開放する大気開放弁を設ける構成としてもよい。この場合、吸引ファン29による負圧室31内の吸引力を低下させると同時に、大気開放弁によって負圧室31内を大気開放することにより、負圧室31内の減圧度を速やかに低下させることが可能となる。
上記実施形態において、負圧室31内の圧力変化を検出する圧力検出センサーを設けることなく、吸引ファン29によって負圧室31内から排気される空気の流量を検出する流量検出センサーを設けてもよい。この場合、コントローラー44は、吸引ファン29によって負圧室31内から排気される空気の流量が所定の閾値を下回ったことを示す検出信号を流量検出センサーから受信した時点で、吸引ファン29による負圧室31内の減圧が完了した旨を判別することができる。
上記実施形態において、プリンター11の稼動時には、第1搬送モーター26の回転量Xを設定することなく、第1駆動ローラー25aを常に継続して回転駆動させることにより、連続紙12を連続的に搬送する構成としてもよい。
上記実施形態において、ターゲットとして、長尺状のプラスチックフィルム等を用いてもよい。
上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンターに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体(液状体)を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの液体(流状体)を噴射する液体噴射装置であってもよい。そして、これらのうち何れか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…プリンター、12…連続紙、25…第1搬送ローラー対、25a…第1駆動ローラー、25b…第1従動ローラー、26…第1搬送モーター、28…プラテン、33…第2搬送ローラー対、33a…第2駆動ローラー、33b…第2従動ローラー、34…第2搬送モーター、36…記録ヘッド、44…コントローラー、51a…回転量検出センサー、51b…回転量検出センサー、53…トルク検出センサー、55…電流センサー。

Claims (8)

  1. 第1駆動ローラーと第1従動ローラーとを有し、前記第1駆動ローラー及び前記第1従動ローラーでターゲットを挟持した状態で前記第1駆動ローラーが駆動されることによって、前記ターゲットを搬送方向に搬送する第1搬送ユニットと、
    前記搬送方向で前記第1搬送ユニットよりも下流側に設けられ、第2駆動ローラーと第2従動ローラーとを有し、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーで前記ターゲットを挟持した状態で前記第2駆動ローラーが駆動されることによって、前記第1搬送ユニットから一連する前記ターゲットを前記搬送方向に搬送する第2搬送ユニットと、
    前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で前記ターゲットに対向し、前記ターゲットに記録を行う記録ヘッドと、
    前記第1駆動ローラーの回転状態と前記第2駆動ローラーの回転状態との差である状態差に基づいて、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間の前記ターゲットの緩みを検出する検出部と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記検出部が前記ターゲットの緩みを検出したことに基づいて、前記記録ヘッドでの前記記録を停止させる制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第1駆動ローラーの回転量を検出する第1エンコーダーと、
    前記第2駆動ローラーの回転量を検出する第2エンコーダーと、を有し、
    前記第1駆動ローラーの前記回転状態は、前記第1エンコーダーの検出結果に基づいて把握され、
    前記第2駆動ローラーの前記回転状態は、前記第2エンコーダーの検出結果に基づいて把握される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記第1駆動ローラーの前記回転状態は、前記第1駆動ローラーの回転速度であり、
    前記第2駆動ローラーの前記回転状態は、前記第2駆動ローラーの回転速度である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記第1駆動ローラーの前記回転状態は、前記第1駆動ローラーの回転量であり、
    前記第2駆動ローラーの前記回転状態は、前記第2駆動ローラーの回転量である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  6. 第1駆動ローラーと第1従動ローラーとを有し、前記第1駆動ローラー及び前記第1従動ローラーでターゲットを挟持した状態で前記第1駆動ローラーが駆動されることによって、前記ターゲットを搬送方向に搬送する第1搬送ユニットと、
    前記搬送方向で前記第1駆動ユニットよりも下流側に設けられ、第2駆動ローラーと第2従動ローラーとを有し、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーで前記ターゲットを挟持した状態で前記第2駆動ローラーが駆動されることによって、前記第1搬送ユニットから一連する前記ターゲットを前記搬送方向に搬送する第2搬送ユニットと、
    前記第1駆動ローラーを駆動するための動力を発生する第1モーターと、
    前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で前記ターゲットに対向し、前記ターゲットに記録を行う記録ヘッドと、
    前記第1モーターの電流値に基づいて、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間の前記ターゲットの緩みを検出する検出部と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  7. 第1駆動ローラーと第1従動ローラーとを有し、前記第1駆動ローラー及び前記第1従動ローラーでターゲットを挟持した状態で前記第1駆動ローラーが駆動されることによって、前記ターゲットを搬送方向に搬送する第1搬送ユニットと、
    前記搬送方向で前記第1駆動ユニットよりも下流側に設けられ、第2駆動ローラーと第2従動ローラーとを有し、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーで前記ターゲットを挟持した状態で前記第2駆動ローラーが駆動されることによって、前記第1搬送ユニットから一連する前記ターゲットを前記搬送方向に搬送する第2搬送ユニットと、
    前記第2駆動ローラーを駆動するための動力を発生する第2モーターと、
    前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で前記ターゲットに対向し、前記ターゲットに記録を行う記録ヘッドと、
    前記第2モーターの電流値に基づいて、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間の前記ターゲットの緩みを検出する検出部と、
    を有することを特徴とする記録装置。
  8. 第1駆動ローラーと第1従動ローラーとを有し、前記第1駆動ローラー及び前記第1従動ローラーでターゲットを挟持した状態で前記第1駆動ローラーが駆動されることによって、前記ターゲットを搬送方向に搬送する第1搬送ユニットと、
    前記搬送方向で前記第1駆動ユニットよりも下流側に設けられ、第2駆動ローラーと第2従動ローラーとを有し、前記第2駆動ローラー及び前記第2従動ローラーで前記ターゲットを挟持した状態で前記第2駆動ローラーが駆動されることによって、前記第1搬送ユニットから一連する前記ターゲットを前記搬送方向に搬送する第2搬送ユニットと、
    前記第1駆動ローラーを駆動するための動力を発生する第1モーターと、
    前記第2駆動ローラーを駆動するための動力を発生する第2モーターと、
    前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間で前記ターゲットに対向し、前記ターゲットに記録を行う記録ヘッドと、
    前記第1モーターの電流値及び前記第2モーターの電流値に基づいて、前記第1搬送ユニットと前記第2搬送ユニットとの間の前記ターゲットの緩みを検出する検出部と、
    を有することを特徴とする記録装置。
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