以下、図面を参照して、本発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1乃至図3は、本発明の一実施形態に係る記録装置における重ね連送の動作を説明する断面図である。最初に、図1のST1で示す図を用いて本実施形態における記録装置の概略構成について説明する。
図1のST1において、1は記録シートである。複数枚の記録シート1は給送トレイ11(積載部)に積載されている。2は給送トレイ11に積載された最上位の記録シート1に当接してこの記録シートをピックアップするピックアップローラである。3はピックアップローラ2によってピックアップされた記録シート1をシート搬送方向の下流側へ給送するための給送ローラである。4は給送ローラ3へ付勢され給送ローラ3とともに記録シート1を挟持して給送する給送従動ローラである。
5は給送ローラ3及び給送従動ローラ4によって給送された記録シート1を記録ヘッド7と対向する位置へ搬送する搬送ローラである。6は搬送ローラ5へ付勢され搬送ローラ5とともに記録シートを挟持して搬送するピンチローラである。
7は搬送ローラ5及びピンチローラ6によって搬送された記録シート1に対して記録を行う記録ヘッドである。本実施形態では記録ヘッドからインクを吐出して記録シート1に記録を行うインクジェット記録ヘッドであるとして説明する。8は記録ヘッド7と対向する位置で記録シート1の裏面を支持するプラテンである。10は記録ヘッド7を搭載してシート搬送方向と交差する方向へ移動するキャリッジである。
9は記録ヘッド7によって記録が行われた記録シートを装置外に排出するための排出ローラである。12,13は記録ヘッド7によって記録が行われた記録シートの記録面と接触して回転する拍車である。ここで下流側にある拍車13は排出ローラ9へ付勢されており、上流側にある拍車12は対向する位置に排出ローラ9が配されていない。拍車12は記録シート1の浮き上がりを防止するためのものであり押え拍車とも呼ぶ。
給送ローラ3及び給送従動ローラ4で形成される給送ニップ部と、搬送ローラ5及びピンチローラ6で形成される搬送ニップ部との間では、記録シート1は搬送ガイド15によって案内される。16及び18は記録シート1の先端、及び後端を検知するためのシート検知センサである。第一のシート検知センサ16はシート搬送方向において給送ローラ3の下流側近傍に設けられ、第二のシート検知センサ18はシート搬送方向において搬送ローラ5の上流側近傍に設けられている。第二のシート検知センサ18は第一のシート検知センサ16に対して記録シートの給送方向の下流側に配置されている。17は後続シートの先端部を先行シートの後端部に重ねるためのシート押えレバーである。シート押えレバー17は回転軸17bの回りに図中反時計回り方向にバネで付勢されている。
図4はピックアップローラ2の構成を説明する図である。前述のようにピックアップローラ2は給送トレイ11に積載されている最上位の記録シートに当接して当該記録シートをピックアップする。19は後述する給送モータの駆動をピックアップローラ2に伝達するための駆動軸である。記録シートをピックアップするときに、駆動軸19及びピックアップローラ2は図中矢印A方向に回転する。駆動軸19には突起19aが設けられている。ピックアップローラ2には突起19aが嵌まり込む凹部2cが形成されている。図4(a)に示すように、突起19aがピックアップローラ2の凹部2cの第1の面2aに当接している場合は、駆動軸19の駆動がピックアップローラ2に伝達され、駆動軸19を駆動するとピックアップローラ2も回転される。一方、図4(b)に示すように、突起19aがピックアップローラ2の凹部2cの第2の面2bに当接している場合は、駆動軸19の駆動がピックアップローラ2に伝達されず、駆動軸19を駆動してもピックアップローラ2は回転されない。突起19aが第1の面2a及び第2の面2bのいずれにも当接せず、第1の面2aと第2の面2bの間にある場合も、駆動軸19を駆動してもピックアップローラ2は回転されない。
図5は、本実施形態の記録装置のブロック図である。201は、各部動作やデータの処理などを制御するMPUである。MPU201は、後述するように、先行する記録シートの後端部と後続シートの先端部とが重なるように記録シートの搬送を制御可能な搬送制御手段としても機能する。202は、MPU201によって実行されるプログラムやデータを格納するROMである。203は、MPU201によって実行される処理データ及びホストコンピュータ214から受信したデータを一時的に記憶するRAMである。
記録ヘッド7は記録ヘッドドライバ207によって制御される。キャリッジ10を駆動するキャリッジモータ204は、キャリッジモータドライバ208によって制御される。搬送ローラ5及び排出ローラ9は搬送モータ205によって駆動される。搬送モータ205は搬送モータドライバ209によって制御される。ピックアップローラ2及び給送ローラ3は給送モータ206によって駆動される。給送モータ206は給送モータドライバ210によって制御される。
ホストコンピュータ214には、使用者によって記録動作の実行が命令された場合に、記録画像や記録画像品位等の記録情報を取りまとめて記録装置と通信するためのプリンタドライバ2141が設けられている。MPU201は、I/F部213を介してホストコンピュータ214と記録画像等のやり取りを実行する。
図1のST1から図3のST9を用いて重ね連送の動作について時系列に説明する。ホストコンピュータ214からI/F部213を介して記録データが送信されると、MPU201で処理された後、RAM203に展開される。MPU201が展開されたデータに基づいて記録動作を開始する。
図1のST1を参照して説明する。最初に、給送モータドライバ210によって給送モータ206が低速駆動される。これにより、ピックアップローラ2は7.6inch/secで回転される。ピックアップローラ2が回転すると、給送トレイ11に積載された最上位の記録シート(先行シート1−A)がピックアップされる。ピックアップローラ2によってピックアップされた先行シート1−Aは、ピックアップローラ2と同方向に回転している給送ローラ3によって搬送される。給送ローラ3も給送モータ206によって駆動される。本実施形態は、ピックアップローラ2及び給送ローラ3を備える構成で説明する。しかしながら、積載部に積載された記録シートを給送する給送ローラのみ備える構成であってもよい。
給送ローラ3の下流側近傍に設けられた第一のシート検知センサ16によって先行シート1−Aの先端が検知されると、給送モータ206を高速駆動に切り替える。すなわち、ピックアップローラ2及び給送ローラ3は20inch/secで回転する。
図1のST2を参照して説明する。給送ローラ3を回転し続けることによって先行シート1−Aの先端は、バネの付勢力に抗してシート押えレバー17を回転軸17bの回りに時計回り方向に回転させる。さらに給送ローラ3を回転し続けると、先行シート1−Aの先端は第二のシート検知センサ18によって検知された後、搬送ローラ5とピンチローラ6で形成される搬送ニップ部に突き当たる。このとき搬送ローラ5は停止状態である。先行シート1−Aの先端が搬送ニップ部に突き当たった後も給送モータ206を回転させる。第二のシート検知センサ18により記録シートが検知されたタイミングを基準とした検知後の既定給送量(第2斜行矯正給送量F2)分、給送モータ206を回転させる。これにより、先行シート1−Aの先端が搬送ニップ部に突き当たった状態で整列し斜行が矯正される。斜行矯正動作をレジ取り動作ともいう。MPU201は、先行シートの後端部と先行シートの次に給送される後続シートの先端部とが重なった状態の後続シートの斜行を矯正する斜行矯正手段としても機能する。ここで、MPU201は、先行シートの先端が第一のシート検知センサ16で検知されてから第二のシート検知センサ18で検知されるまでの給送モータ206(給送ローラ3)の給送量として、駆動量R(実送り量)を取得する。MPU201は、駆動量R(実送り量)を予め定められた設定値Sで除算することにより給送誤差率Tを算出する。すなわち、MPU201は駆動量R(実送り量)と、予め定められた設定値Sとから給送誤差率T(T=R/S)を算出する。また、MPU201は、第一のシート検知センサ16による検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとを乗算することにより補正給送量を算出する。すなわち、MPU201は、第一のシート検知センサ16により記録シートが検知されたタイミングを基準とした検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)から補正給送量C(C=F1*T)を決定する。尚、本実施形態のように補正給送量を算出するのではなく、第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間における給送モータ206駆動量Rから斜行矯正の為の給送量を決定してもよい。
図1のST3を参照して説明する。先行シート1−Aの斜行矯正動作が終了すると、搬送モータ205が駆動されることによって搬送ローラ5が回転を開始する。搬送ローラ5は15inch/secでシートを搬送する。先行シート1−Aは記録ヘッド7と対向する位置まで頭出しされた後に、記録データに基づいて記録ヘッド7からインクを吐出することによって記録動作が行われる。尚、頭出し動作は、記録シートの先端が搬送ニップ部に突き当てられることにより搬送ローラ5の位置に一旦位置決めされ、その後、搬送ローラ5の位置を基準として搬送ローラ5の回転量を制御することにより行われる。
本実施形態の記録装置は、記録ヘッド7がキャリッジ10に搭載されているシリアルタイプの記録装置である。搬送ローラ5によって記録シートを所定量ずつ間欠搬送する搬送動作と、搬送ローラ5が停止しているときに記録ヘッド7を搭載したキャリッジ10を移動させながら記録ヘッド7からインクを吐出する画像形成動作と、を繰り返すことによって記録シートに対する記録動作が行われる。
先行シート1−Aが頭出しされると、給送モータ206を低速駆動に切り替える。すなわち、ピックアップローラ2及び給送ローラ3は7.6inch/secで回転する。搬送ローラ5によって記録シートを所定量ずつ間欠搬送しているときに、給送モータ206によって給送ローラ3も間欠駆動される。すなわち搬送ローラ5が回転しているときは給送ローラ3も回転し、搬送ローラ5が停止しているときは給送ローラ3も停止している。搬送ローラ5の回転速度に対して、給送ローラ3の回転速度は小さい。そのため、搬送ローラ5と給送ローラ3の間でシートは張った状態になる。また、給送ローラ3は搬送ローラ5によって搬送される記録シートによって連れ回りさせられる。
給送モータ206を間欠的に駆動するため、駆動軸19も駆動される。前述のように、ピックアップローラ2の回転速度は搬送ローラ5の回転速度よりも小さい。そのため、ピックアップローラ2は搬送ローラ5で搬送される記録シートによって連れ回りさせられる。すなわち、ピックアップローラ2は駆動軸19に対して先回りした状態になっている。具体的には、駆動軸19の突起19aは第1の面2aから離間し第2の面2bに当接した状態になっている。したがって、先行シート1−Aの後端がピックアップローラ2を通過しても2枚目の記録シート(後続シート1−B)はすぐにピックアップされない。駆動軸19が所定時間駆動されると、突起19aが第1の面2aと当接するようになり、ピックアップローラ2が回転を開始する。
図2のST4を参照して説明する。ピックアップローラ2が回転を開始し、後続シート1−Bをピックアップした状態を示す。第一のシート検知センサ16は、センサの応答性等の要因により記録シートの端部を検知するためにはシート間に所定以上の間隔が必要になる。すなわち、第一のシート検知センサ16によって先行シート1−Aの後端を検知した後、後続シート1−Bの先端を検知するまでに所定の時間間隔をもたせるために、先行シート1−Aの後端部と後続シート1−Bの先端部との間を所定距離離す必要がある。そのために、ピックアップローラ2の凹部2cは約70度に設定されている。
図2のST5を参照して説明する。ピックアップローラ2によってピックアップされた後続シート1−Bは、給送ローラ3によって搬送される。このときに、先行シート1−Aは、記録データに基づいて記録ヘッド7によって画像形成動作が行われている。第一のシート検知センサ16によって後続シート1−Bの先端が検知されると、給送モータ206を高速駆動に切り替える。すなわち、ピックアップローラ2及び給送ローラ3は20inch/secで回転する。
図2のST6を参照して説明する。ST6において、先行シート1−Aの後端部は、図2のST5に示すようにシート押えレバー17によって下方に押し下げられ、第二のシート検知センサ18は先行シート1−Aの後端部を検知している状態である。記録ヘッド7による記録動作によって先行シート1−Aが下流に移動する速度に対して、後続シート1−Bを高速に移動させることによって先行シート1−Aの後端部の上に後続シート1−Bの先端部が重なった状態を形成することができる(図2のST6)。先行シート1−Aは記録データに基づいて記録動作が行われているため、先行シート1−Aは搬送ローラ5によって間欠搬送される。一方、後続シート1−Bは第一のシート検知センサ16によって先端が検知された後、給送ローラ3を20inch/secで連続的に回転させることによって先行シート1−Aに追いつくことができる。
図3のST7を参照して説明する。先行シート1−Aの後端部の上に後続シート1−Bの先端部が重なった重なり状態を形成した後、後続シート1−Bは先端が搬送ニップの上流の所定位置で停止するまで給送ローラ3によって搬送される。後続シート1−Bの先端の位置は、後続シート1−Bの先端が第一のシート検知センサ16によって検知されてからの給送ローラ3の回転量から算出され、この算出結果に基づいて制御される。このとき、先行シート1−Aは、記録データに基づいて記録ヘッド7によって画像形成動作が行われている。
図3のST8を参照して説明する。先行シート1−Aの最終行の画像形成動作(インク吐出動作)を行うために搬送ローラ5が停止しているときに、給送モータ206を駆動することによって後続シート1−Bの先端を搬送ニップ部に突き当てて後続シート1−Bの斜行矯正動作を行う。第二のシート検知センサ18は先行シート1−Aを検知している状態である。先行シート1−Aの後端部の上に後続シート1−Bの先端部が重なった重なり状態を形成した後、後続シート1−Bの先端は搬送ニップの上流の所定位置で停止するまで給送ローラ3によって搬送される。この状態で、後続シート1−Bは第二のシート検知センサ18により検知されていない。第二のシート検知センサ18により先行シートが検出された状態(第二のシート検知センサ18により後続シートが検出されていない状態)で、MPU201は後続シート1−Bの給送量を制御して後続シート1−Bの斜行を矯正する。まず、MPU201は、先行シートが第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間を給送される際の実送り量と予め定められた設定値とを用いて給送誤差率Tを取得する。
そして、MPU201は、後続シート1−Bの斜行を矯正するために、第一のシート検知手段による検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとを用いて後続シート1−Bの給送量を制御する。すなわち、MPU201は、第一のシート検知センサ16により記録シートが検知されたタイミングを基準とした検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tから補正給送量C(C=F1*T)を算出する。MPU201は補正給送量C(C=F1*T)を用いて、後続シート1−Bの斜行矯正動作を行うように給送モータ206の駆動を制御する。この場合、MPU201は、後続シートの斜行を矯正するために、第二のシート検知センサ18により記録シートが検知されたタイミングを基準とした検知後の既定給送量(第2斜行矯正給送量F2)に基づく給送モータ206の駆動制御を行わない。尚、本実施形態のように補正給送量を算出するのではなく、第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間における給送モータ206の駆動量Rから斜行矯正の為の給送量を決定してもよい。
図3のST9を参照して説明する。先行シート1−Aの最終行の画像形成動作が終了すると、搬送ローラ5を所定量回転させることによって先行シート1−Aの上に後続シート1−Bが重なった状態を維持して後続シート1−Bの頭出しを行うことができる。後続シート1−Bには、記録データに基づいて記録ヘッド7によって記録動作が行われる。後続シート1−Bが記録動作のために間欠搬送されると、先行シート1−Aも間欠搬送され、やがて先行シート1−Aは排出ローラ9によって記録装置外に排出される。
後続シート1−Bが頭出しされると、給送モータ206を低速駆動に切り替える。すなわち、ピックアップローラ2及び給送ローラ3は7.6inch/secで回転する。後続シート1−Bの後にも記録データがある場合は、図2のST4に戻り3枚目のピックアップ動作が行われる。
図6は、本実施形態における重ね連送動作のフローチャートである。ステップS1で、I/F部213を介してホストコンピュータ214から記録データが送信されると記録動作を開始する。ステップS2で先行シート1−Aの給送動作を開始する。具体的には、給送モータ206を低速駆動する。ピックアップローラ2は7.6inch/secで回転する。ピックアップローラ2によって先行シート1−Aをピックアップし、給送ローラ3によって先行シート1−Aを記録ヘッド7に向けて給送する。
ステップS3で、第一のシート検知センサ16によって先行シート1−Aの先端が検知される。第一のシート検知センサ16によって先行シート1−Aの先端が検知されると、ステップS4で給送モータ206を高速駆動に切り替える。すなわち、ピックアップローラ2及び給送ローラ3は20inch/secで回転する。その後、ステップS5で、第二のシート検知センサ18によって先行シート1−Aの先端が検知される。先行シート1−Aは第二のシート検知センサ18によって先行シート1−Aの先端が検知された後に給送モータ206の回転量を制御することによって、ステップS6で先行シート1−Aの先端を搬送ニップ部に突き当てて斜行矯正動作を行う。
また、ステップS7で補正給送量Cが算出される。MPU201は、先行シートが第一のシート検知センサ16で検知されてから第二のシート検知センサ18で検知されるまでの給送モータ206の駆動量R(実送り量)を取得し、駆動量Rと予め定められた設定値Sとから給送誤差率T(=R/S)を算出する。MPU201は、第一のシート検知センサ16により記録シートが検知されたタイミングを基準とした検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率T(T=R/S)とから補正給送量C(C=F1*T)を算出する。
ステップS8で記録データに基づいて先行シート1−Aを頭出しする。すなわち、搬送ローラ5の回転量を制御することによって、記録データに基づいた搬送ローラ5の位置を基準とした記録開始位置まで先行シート1−Aを搬送する。ステップS9で給送モータ206を低速駆動に切り替える。ステップS10で先行シート1−Aに対して記録ヘッド7からインクを吐出することによって記録動作を開始する。具体的には、搬送ローラ5によって先行シート1−Aを間欠搬送する搬送動作と、キャリッジ10を移動させて記録ヘッド7からインクを吐出する画像形成動作(インク吐出動作)とを繰り返すことによって、先行シート1−Aに対する記録動作を行う。搬送ローラ5によって先行シート1−Aを間欠搬送する動作と同期して、給送モータ206を間欠的に低速駆動する。すなわち、ピックアップローラ2及び給送ローラ3は7.6inch/secで間欠的に回転する。
ステップS11で次ページの記録データがあるか判断する。次ページの記録データが無い場合はステップS27に進む。ステップS27で先行シート1−Aに対する記録動作が完了したら、ステップS28で先行シート1−Aを排出し記録動作を終了する。
次ページの記録データがある場合は、ステップS12で後続シート1−Bの給送動作を開始する。具体的には、ピックアップローラ2によって後続シート1−Bをピックアップし、給送ローラ3によって後続シート1−Bを記録ヘッド7に向けて給送する。ピックアップローラ2は7.6inch/secで回転する。前述のように、駆動軸19の突起19aに対して、ピックアップローラ2の凹部2cが大きく設けられているため、後続シート1−Bは先行シート1−Aの後端と所定の間隔をもった状態で給送される。
ステップS13で、第一のシート検知センサ16によって後続シート1−Bの先端が検知される。第一のシート検知センサ16によって後続シート1−Bの先端が検知されると、ステップS14で給送モータ206を高速駆動に切り替える。すなわち、ピックアップローラ2及び給送ローラ3は20inch/secで回転する。第一のシート検知センサ16によって後続シート1−Bの先端が検知された後の給送ローラ3の回転量を制御することによって、ステップS15で後続シート1−Bの先端が搬送ニップ部の所定量手前の位置となるように後続シート1−Bを搬送する。先行シート1−Aは記録データに基づいて間欠搬送される。後続シート1−Bは給送モータ206を連続的に高速駆動することによって、先行シート1−Aの後端部の上に後続シート1−Bの先端部が重なる重ね状態が形成される。
ステップS16で後述する所定条件を満たしているか判断する。所定条件を満たしている場合は、ステップS16で先行シート1−Aの画像形成動作が開始されたかを判断する。画像形成動作が開始された場合にはステップS18に進み、開始されていない場合には開始されるまで待機する。ステップS18で重ね状態を維持したまま後続シート1−Bの先端を搬送ニップ部に突き当てて後続シート1−Bの斜行矯正動作を行う。第二のシート検知センサ18は先行シート1−Aを検知している状態であり、この状態で、後続シート1−Bは第二のシート検知センサ18により検知されていない。後続シート1−Bの斜行矯正動作の為、MPU201は、給送モータ206の駆動量を、第一のシート検知センサ16による検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとから算出された補正給送量C(C=F1*T)を用いて制御する。そして、ステップS19で先行シート1−Aの最終行の画像形成動作が終了したと判断した場合は、ステップS20で重ね状態を維持したまま後続シート1−Bを頭出しする。
ステップS16で所定条件を満たしていない場合は、重ね状態を解除して後続シート1−Bを頭出しする。具体的には、ステップS29で先行シート1−Aの最終行の画像形成動作が終了するとステップS30で先行シート1−Aの排出動作を行う。この間、給送モータ206は駆動されないため、後続シート1−Bはその先端が搬送ニップ部の所定量手前の位置のまま停止している。先行シート1−Aは排出されるため、重ね状態は解除する。ステップS31で後続シート1−Bの先端を搬送ニップ部に突き当てて後続シート1−Bの斜行矯正動作を行う。後続シート1−Bの先端が第二のシート検知センサ18により検知された場合(検知履歴ありの場合)、MPU201は、給送モータ206を第2斜行矯正給送量F2に基づいて駆動して後続シート1−Bを搬送ローラに突き当てることで斜行矯正する。
後続シート1−Bが第二のシート検知センサ18により検知されていない場合(検知履歴なしの場合)、MPUは第一のシート検知センサ16による検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとから補正給送量C(=F1*T)を算出する。そして、MPU201は算出した補正給送量Cを用いて給送モータ206の駆動量を制御する。尚、本実施形態のように補正給送量を算出するのではなく、第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間における給送モータ206の駆動量Rから斜行矯正の為の給送量を決定してもよい。そして、ステップS20で後続シート1−Bを頭出しする。
ステップS21で給送モータ206を低速駆動に切り替える。ステップS22で後続シート1−Bに対して記録ヘッド7からインクを吐出することによって記録動作を開始する。具体的には、搬送ローラ5によって後続シート1−Bを間欠搬送する搬送動作と、キャリッジ10を移動させて記録ヘッド7からインクを吐出する画像形成動作(インク吐出動作)とを繰り返すことによって、後続シート1−Bに対する記録動作を行う。搬送ローラ5によって後続シート1−Bを間欠搬送する動作と同期して、給送モータ206を間欠的に低速駆動する。すなわち、ピックアップローラ2及び給送ローラ3は7.6inch/secで間欠的に回転する。
ステップS23で次ページの記録データがあるか判断する。次ページの記録データが有る場合はステップS12に戻る。次ページの記録データが無い場合は、ステップS24で後続シート1−Bの画像形成動作が完了するとステップS25で後続シート1−Bの排出動作を行い、ステップS26で記録動作を終了する。
図7、図8は、本実施形態における先行シートに後続シートを重ねる動作を説明する図である。図6のS14、S15で説明した、先行シートの後端部の上に後続シートの先端部を重ねる重ね状態を形成する動作について説明する。
図7、図8は、給送ローラ3と給送ピンチローラ4で形成される給送ニップ部と、搬送ローラ5とピンチローラ6で形成される搬送ニップ部の間の拡大図である。
搬送ローラ5、給送ローラ3により記録シートが搬送される過程を、3つの状態として順に説明する。後続シートが先行シートを追いかける動作を行う第1の状態を図7のST1、ST2を参照して説明する。後続シートを先行シートに重ねる動作を行う第2の状態を図8のST3、ST4を参照して説明する。重ね状態を維持して後続シートの斜行矯正動作を行うか判定する第3の状態を図8のST5を参照して説明する。
図7のST1では、給送ローラ3を制御し後続シート1−Bを搬送し、第一のシート検知センサ16で後続シート1−Bの先端を検知する。第一のシート検知センサ16から後続シート1−Bを先行シート1−Aの上に重ねることが可能となる位置P1までを第1の区間A1と定義する。第1の区間A1において、後続シート1−Bの先端が先行シート1−Aの後端を追いかける動作を行う。P1は、機構の構成により決定されるものである。
第1の状態では、第1の区間A1において、追いかける動作を停止する場合が存在する。図7のST2のように、後続シート1−Bの先端が、P1より手前で先行シート1−Aの後端を追い越してしまう場合は、後続シートを先行シートに重ねる動作を行わない。
図8のST3において、前述のP1からシート押えレバー17が設けられた位置P2までを第2の区間A2と定義する。第2の区間A2において、後続シート1−Bを先行シート1−Aに重ねる動作を行う。
第2の状態では、第2の区間A2において、後続シートを先行シートに重ねる動作を停止する場合が存在する。図8のST4のように、第2の区間A2内で後続シート1−Bの先端が先行シート1−Aの後端に追いつくことができない場合は、後続シートに先行シートを重ねる動作ができない。
図8のST5において、前述のP2からP3までを第3の区間A3と定義する。P3は図6のステップS13で後続シートが停止したときの先端の位置である。後続シート1−Bを先行シート1−Aに重ねた状態で、後続シート1−Bの先端がP3に到達するまで搬送する。第3の区間A3において、重ね状態を維持したまま後続シート1−Bを搬送ニップ部に突き当てて頭出しをするか否かを判断する。すなわち、重ね状態を維持して斜行矯正動作を行い頭出しをするか、重ね状態を解除して斜行矯正動作を行い頭出しをするかの判定を行う。
図9は、本実施形態における後続シートの斜行矯正動作を説明するフローチャートである。図6のS14で説明した所定条件を満たしているかの判断について詳細に説明する。
先行シート1−Aと後続シート1−Bの重ね状態を維持したまま後続シート1−Bの先端を搬送ニップ部に突き当てて斜行矯正動作を行うか、先行シート1−Aと後続シート1−Bの重ね状態を解除してから後続シート1−Bの先端を搬送ニップ部に突き当てて斜行矯正動作を行うかの判定動作について説明する。
ステップS101で開始する。ステップS102において、後続シート1−Bの先端が判定位置(図8ST5のP3)まで到達しているかを判定する。ここで到達していない場合(ステップS102:NO)は、後続シートのみの斜行矯正動作に決定し(ステップS103)、判定動作は終了する(ステップS104)。すなわち、先行シート1−Aの後端が搬送ニップ部を通過した後に、後続シート1−Bのみを搬送ニップ部に突き当てて斜行矯正動作を行う。後続シート1−Bの先端が第二のシート検知センサ18により検知された場合(検知履歴ありの場合)、MPU201は、給送モータ206を第2斜行矯正給送量F2に基づいて駆動して後続シート1−Bを搬送ローラに突き当てることで斜行矯正する。後続シート1−Bが第二のシート検知センサ18により検知されていない場合(検知履歴なしの場合)、MPUは第一のシート検知センサ16による検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとから補正給送量C(=F1*T)を算出する。そして、MPU201は算出した補正給送量Cを用いて給送モータ206の駆動量を制御する。尚、本実施形態のように補正給送量を算出するのではなく、第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間における給送モータ206の駆動量Rから斜行矯正の為の給送量を決定してもよい。その後、後続シート1−Bのみの状態で頭出しをする。
一方、後続シート1−Bの先端が判定位置P3まで到達している場合(ステップS102:YES)、先行シート1−Aの後端が搬送ニップ部を通過したかの判定を行う(ステップS105)。ここで通過したと判定された場合(ステップS105:YES)、先行シートと後続シートは重なっていないため、後続シートのみの斜行矯正動作に決定する(ステップS106)。すなわち、後続シート1−Bのみを搬送ニップ部に突き当てて斜行矯正動作を行う。後続シート1−Bの先端が第二のシート検知センサ18により検知された場合(検知履歴ありの場合)、MPU201は、給送モータ206を第2斜行矯正給送量F2に基づいて駆動して後続シート1−Bを搬送ローラに突き当てることで斜行矯正する。後続シート1−Bが第二のシート検知センサ18により検知されていない場合(検知履歴なしの場合)、MPUは第一のシート検知センサ16による検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとから補正給送量C(=F1*T)を算出する。そして、MPU201は算出した補正給送量Cを用いて給送モータ206の駆動量を制御する。尚、本実施形態のように補正給送量を算出するのではなく、第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間における給送モータ206の駆動量Rから斜行矯正の為の給送量を決定してもよい。その後、後続シート1−Bのみの状態で頭出しをする。
一方、先行シート1−Aの後端が搬送ニップ部を通過していないと判定された場合(ステップS105:NO)、先行シート1−Aの後端部と後続シート1−Bの先端部の重なり量が閾値より小さいかの判定を行う(ステップS107)。先行シート1−Aの後端の位置は、先行シート1−Aに対する記録動作にともなって更新していく。また、後続シート1−Bの先端の位置は、前述の判定位置にある。すなわち、重なり量は、先行シート1−Aの記録動作にともなって減少していく。重なり量が閾値より小さいと判定された場合(ステップS107:YES)、重ね状態を解除して後続シートのみの斜行矯正動作に決定する(ステップS108)。すなわち、先行シート1−Aの画像形成動作が終了した後に、後続シート1−Bを先行シート1−Aとともに搬送しない。具体的には、搬送モータ205によって搬送ローラ5を駆動して先行シート1−Aを搬送する。しかしながら、給送ローラ3は駆動しない。したがって、重ね状態は解除される。さらに、後続シート1−Bのみを搬送ニップ部に突き当てて斜行矯正動作を行う。
後続シート1−Bの先端が第二のシート検知センサ18により検知された場合(検知履歴ありの場合)、MPU201は、給送モータ206を第2斜行矯正給送量F2に基づいて駆動して後続シート1−Bを搬送ローラに突き当てることで斜行矯正する。後続シート1−Bが第二のシート検知センサ18により検知されていない場合(検知履歴なしの場合)、MPUは第一のシート検知センサ16による検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとから補正給送量C(=F1*T)を算出する。そして、MPU201は算出した補正給送量Cを用いて給送モータ206の駆動量を制御する。尚、本実施形態のように補正給送量を算出するのではなく、第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間における給送モータ206の駆動量Rから斜行矯正の為の給送量を決定してもよい。その後、後続シート1−Bのみの状態で頭出しをする。
重なり量が閾値以上と判定された場合(ステップS107:NO)、後続シート1−Bを頭出ししたときに後続シート1−Bが押え拍車12まで到達するかの判定を行う(ステップS109)。後続シート1−Bが押え拍車12まで到達しないと判定された場合(ステップS109:NO)、重ね状態を解除して後続シートのみの斜行矯正動作に決定する(ステップS110)。すなわち、先行シート1−Aの画像形成動作が終了した後に、後続シート1−Bを先行シート1−Aとともに搬送しない。具体的には、搬送モータ205によって搬送ローラ5を駆動して先行シート1−Aを搬送する。しかしながら、給送ローラ3は駆動しない。したがって、重ね状態は解除される。さらに、後続シート1−Bのみを搬送ニップ部に突き当てて斜行矯正動作を行う。後続シート1−Bの先端が第二のシート検知センサ18により検知された場合(検知履歴ありの場合)、MPU201は、給送モータ206を第2斜行矯正給送量F2に基づいて駆動して後続シート1−Bを搬送ローラに突き当てることで斜行矯正する。後続シート1−Bが第二のシート検知センサ18により検知されていない場合(検知履歴なしの場合)、MPUは第一のシート検知センサ16による検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとから補正給送量C(=F1*T)を算出する。そして、MPU201は算出した補正給送量Cを用いて給送モータ206の駆動量を制御する。尚、本実施形態のように補正給送量を算出するのではなく、第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間における給送モータ206の駆動量Rから斜行矯正の為の給送量を決定してもよい。その後、後続シート1−Bのみの状態で頭出しをする。
後続シート1−Bが押え拍車12まで到達すると判定された場合(ステップS109:YES)、先行シートの最終行と当該最終行の前行との間に隙間があるかの判定を行う(ステップS111)。隙間がないと判定された場合(ステップS111:NO)、重ね状態を解除して後続シートのみの斜行矯正動作に決定する(ステップS112)。後続シート1−Bの先端が第二のシート検知センサ18により検知された場合(検知履歴ありの場合)、MPU201は、給送モータ206を第2斜行矯正給送量F2に基づいて駆動して後続シート1−Bを搬送ローラに突き当てることで斜行矯正する。後続シート1−Bが第二のシート検知センサ18により検知されていない場合(検知履歴なしの場合)、MPUは第一のシート検知センサ16による検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとから補正給送量C(=F1*T)を算出する。
そして、MPU201は算出した補正給送量Cを用いて給送モータ206の駆動量を制御する。尚、本実施形態のように補正給送量を算出するのではなく、第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間における給送モータ206の駆動量Rから斜行矯正の為の給送量を決定してもよい。一方、隙間があると判定された場合(ステップS111:YES)、重ね状態を維持したまま後続シート1−Bの斜行矯正動作を行い(ステップS113)、その後頭出しをする。すなわち、先行シート1−Aの画像形成動作が終了した後に、後続シート1−Bを先行シート1−Aと重なった状態のまま搬送ニップ部に突き当てる。第二のシート検知センサ18は先行シート1−Aを検知している状態であり、この状態で、後続シート1−Bは第二のシート検知センサ18により検知されていない。後続シート1−Bの斜行矯正動作の為、MPU201は、給送モータ206の駆動量を、第一のシート検知センサ16により記録シートが検知されたタイミングを基準とした検知後の既定給送量(第1斜行矯正給送量F1)と給送誤差率Tとから算出された補正給送量C(C=F1*T)を用いて制御する。尚、本実施形態のように補正給送量を算出するのではなく、第一のシート検知センサ16と第二のシート検知センサ18との間における給送モータ206の駆動量Rから斜行矯正の為の給送量を決定してもよい。具体的には、搬送モータ205と同時に給送モータ206を駆動することによって搬送ローラ5及び給送ローラ3を回転させる。斜行矯正動作の後に、後続シート1−Bを先行シート1−Aと重なった状態のまま頭出しをする。
このように、先行シート1−Aと後続シート1−Bの重ね状態を維持するか解除するかの判定動作を行う。
図10は、本実施形態における後続シートの頭出し後の先端位置を算出する構成を説明するフローチャートである。
ステップS201で開始する。ステップS202で、シートサイズの記録可能領域を読み込む。最先端で記録可能な位置、すなわち上端マージンが特定されるため、記録可能領域の上端マージンを先端位置に設定する(ステップS203)。ここで、先端位置は、搬送ニップ部からの距離で定義される。
次に、最初の記録データを読み込む(ステップS204)。これにより、最初の記録データがシート先端からどの位置になるかが特定される(非記録領域の特定)ため、シート先端から最初の記録データまでの距離が先に設定した先端位置より大きいか否かの判定を行う(ステップS205)。シート先端から最初の記録データまでの距離が先に設定した先端位置より大きい場合(ステップS205:YES)、先端位置をシート先端から最初の記録データまでの距離に更新する(ステップS206)。シート先端から最初の記録データまでの距離が先に設定した先端位置以下の場合(ステップS205:NO)は、ステップS207へ進む。
次に最初のキャリッジ移動命令を作成する(ステップS207)。次に最初のキャリッジ移動のためのシート搬送量が先に設定した先端位置より大きいか否かの判定を行う(ステップS208)。最初のキャリッジ移動のためのシート搬送量が先に設定した先端位置より大きい場合(ステップS208:YES)、先端位置を最初のキャリッジ移動のためのシート搬送量に更新する(ステップS209)。最初のキャリッジ移動のためのシート搬送量が先に設定した先端位置以下の場合(ステップS208:NO)は、先端位置を更新しない。以上のように、後続シート1−Bの先端位置が確定し(ステップS210)、終了する(ステップS211)。確定した先端位置に基づいて、後続シート1−Bを頭出ししたときに後続シート1−Bが押え拍車12まで到達するかの判定(図9:ステップS109)を行うことができる。
以上説明したように、上記の実施形態によれば、先行シートの後端部1−Aに後続シート1−Bの先端部を重ねる場合に、重ね状態を維持したまま後続シートを記録ヘッド7と対向する位置に搬送するか否かを判断することにより、先行シートの後端余白量および後続シートの先端余白量が判明していなくても後続シートの給送を開始することが可能となる。
また、記録ヘッド7によって先行シート1−Aに記録動作を行う際に、第一のシート検知センサ16によって後続シート1−Bの先端が検知される前は給送モータ206を搬送モータ205と同期して駆動させ、第一のシート検知センサ16によって後続シートの先端が検知された後は給送モータ206を連続駆動させることにより、先行シートに後続シートを重ねるための追いかけ動作を行うことが可能となる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。