JP6040632B2 - 試料厚測定方法、試料作成方法及び試料作成装置 - Google Patents

試料厚測定方法、試料作成方法及び試料作成装置 Download PDF

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Description

本発明は、試料厚測定方法、試料作成方法及び試料作成装置に関する。
半導体集積回路装置(LSI)等の電子デバイスにおいては、その中の素子の特性を調べるために、例えば集束イオンビーム(FIB:Focused Ion Beam)装置を使用して素子の一部を試料として切り出し、当該試料を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)装置により観察することがある。その場合、観察対象の試料は、TEM装置で生成した電子線が透過できる程度に十分に薄くしておくのが好ましい。
このような薄い試料を作製する時には、例えば走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を使用して試料の厚さを確認しながら所定の厚さになるまで加工を行う。この場合、試料の断面形状がテーパー形状になったり、材質の違いにより厚さ分布に差が生じたり、試料が薄いために撓んだりすると、SEMによる形状観察ではTEM観察したい箇所の厚さを確認することが困難になる。
そこで、FIB装置における試料の加工途中で試料に電子線を照射し、試料を透過する電子線の強度を測定して厚さを求め、その厚さに応じてFIBによる試料の加工量を定める方法が知られている。その方法では、試料を透過する透過電子線の強度が試料の膜厚に依存することを利用して、その電子線の照射強度と試料を透過した電子線の強度との比により膜厚が算出される。
この方法によれば、入射電子線の強度のばらつきが試料厚の算出結果から排除され、試料の厚さを正確に測定できる。
特開平6−231720号公報
しかしながら、上記の試料厚算出方法では、試料における電子線の入射強度と透過強度を同時に正確に測定できない。このため、試料での電子線の入射強度をファラデーカップで測定した後に、FIB装置のチャンバを大気に開放してファラデーカップを取り外し、続いて透過電子検出器により電子線の透過強度を測定する作業が必要である。このため、膜厚測定の工程数が多くなり、ユーザの負担増が避けられない。
本発明の目的は、試料の厚さ測定のスループットを向上させ、測定の厚さに基づいて試料を精度良く加工するための試料厚測定方法、試料作成方法と試料作成装置を提供することである。
本実施形態の1つの観点によれば、試料に電子線を照射することにより前記試料から発生する反射電子と二次電子を取得する工程と、前記反射電子に対する前記二次電子の強度比を算出する工程と、標準試料についての反射電子に対する二次電子の強度比と試料厚さの関係であって前記電子線の複数の異なる加速電圧毎に作成されたデータを用い、厚さが100nm以上の前記試料を測定する場合には100nmより薄い前記試料を測定する場合に比べて前記加速電圧を高くした条件とし、算出された前記強度比に基づいて前記試料の前記厚さを算出する工程と、算出された前記厚さと目標となる厚さとを比較して前記試料の加工量を算出する工程と、前記試料にイオンビームを照射することにより前記試料の厚さを前記加工量だけ減らして前記目標厚に近づける工程と、を有することを特徴とする試料作成方法が提供される。
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解されるものである。
本実施形態によれば、電子線の照射により試料から発生する反射電子と二次電子の強度比が試料の厚さに依存することを利用し、反射電子と二次電子の測定結果から強度比を求めることで厚さを算出する。これにより、厚さの測定を容易にして試料の加工精度を高くすることができる。
図1は、実施形態に係る試料作成装置の一例を示す構成図である。 図2は、実施形態に係る試料作成装置、試料作成方法に適用されるデータベースを作成する方法の一例を示すフローチャートである。 図3(a)は、実施形態に係る試料作成装置、試料作成方法に適用されるデータベースを作成する際の試料の厚さの測定方法の一例を示す側面図、図3(b)は、図3(a)に示す試料の測定方法に使用される標準試料の一例を示す斜視図である。 図4は、実施形態に係る試料作成装置、試料作成方法に使用されるデータベースの一例であって、試料における反射電子強度に対する二次電子強度の比と試料の厚さの関係を示す特性図である。 図5は、実施形態に係る試料作成方法の一例を示すフローチャートである。 図6(a)、(b)は、実施形態に係る試料作成方法における試料の厚さ測定状態と試料の加工状態の一例を示す側面図である。
以下に、図面を参照して実施形態を説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
図1は、実施形態に係る試料作成装置の一例を示す断面図である。
図1に示す試料作成装置10において、チャンバ1内には作成される試料Wを載置する試料台2が配置され、その一側方には電子線照射部3が取り付けられ、また、その上方にはイオンビーム照射部4が取り付けられている。試料台2上の試料取付位置の周囲においては、電子線照射部3側に反射電子検出器5が配置され、さらに反射電子検出器5から離れて二次電子検出器6が配置されている。
電子線照射部3とイオンビーム照射部4は制御部7に接続されて動作が制御される。また、反射電子検出器5と二次電子検出器6のそれぞれの出力端は制御部7に接続され、それぞれの出力端から流れる電荷量が制御部7により測定される。
電子線照射部3は、SEM装置の電子照射部とほぼ同じ構造を有し、電子銃31、陽極32、集束レンズ33、絞り34、偏向コイル35、対物レンズ36等が電子照射方向に順に配置され、試料Wの一面を電子照射のターゲットとしている。電子銃31は試料Wの厚さ方向に電子線を放出し、陽極32は電子銃31との間に電位差を生じさせて設定された加速電圧で電子線を加速し、集束レンズ33は加速されて拡散する電子を集束する。絞り34は、集光レンズ33により集光された電子を所定の大きさにし、また、偏向コイル35は電子を所定の位置に偏向し、対物レンズ36は偏向された電子の焦点を合わせる。
イオンビーム照射部4は、FIB装置のイオン照射部とほぼ同じ構造を有し、イオン銃41、陰極42、集束レンズ43、絞り44、対物レンズ45、偏向電極46等がイオン照射方向に順に配置されている。イオン銃41は、試料Wの面に沿う方向でガリウムイオンビームを放出し、陰極42は、イオン銃41との間に電位差を生じさせてイオンを加速し、集束レンズ43は、加速されて拡散するイオンを集束する。絞り44は、集光レンズ43により集光されたイオンを所定の大きさにし、また、偏向コイル45はイオンを所定の位置に偏向し、対物レンズ46は偏向されたイオンビームの焦点を合わせる。
反射電子検出器5は、電子線照射部3から試料Wに照射された電子のうち試料Wの一面で反射された電子を入射し、その電子量に応じた強度の信号を制御部7に出力する信号線SL1に接続されている。また、二次電子検出器6は、試料Wの電子照射により両面から放出される二次電子を入射し、その電子量に応じた強度の信号を制御部7に出力する信号線SL2に接続されている。
制御部7は、データ作成部7a、記憶部7b、データ解析部7c、コラム制御部7d等を有している。制御部7は、例えばCPU、記憶装置等を有するコンピュータであってもよく、この場合にはデータ作成部7a、記憶部7b、データ解析部7c、コラム制御部7dは処理機能を示している。
データ作成部7aは、反射電子検出器5と二次電子検出器6のそれぞれの出力端に信号線SL1、SL2を介して電気的に接続され、それらの出力端から流れる反射電子強度Ibと二次電子強度Isを測定し、反射電子強度Iに対する二次電子強度Iの強度比X=I/Iを求める。また、記憶部7bでは、強度比Xと試料Wの厚さの関係を示すデータベースを書き込み及び読み出し可能に記憶させるとともに、試料Wの厚さの目標値、即ち目標厚さtを記憶させる。
データ解析部7cは、データ作成部7aで作成された強度比Xのデータを入力し、このデータを記憶部7b内のデータベースと比較して強度比Xに対応する厚さを実測厚さtとして読み取る。また、データ解析部7cは、実測厚さtと目標厚さtを比較して、目標厚さtとの差(t−t)を演算する。コラム制御部7dは、信号線SL3、SL4を介して電子線照射部3、イオンビーム照射部4に電気的に接続されている。コラム制御部7dは、算出された差(t−t)をイオンビームによる加工量、例えばエッチング量と定め、イオンビーム照射部4からイオンビームを試料Wに向けて照射して試料Wの面を加工量の厚さ分だけ削り取り、その後にその動作を停止させる。さらに、コラム制御部7dは、試料Wの厚さの測定の必要がある場合には、電子線照射部3から試料Wの一面に厚さ方向で電子線を照射させ、停止させる。
次に、上記の試料作成装置10を使用して、記憶部7bに格納するデータベースを作成する方法を図2に示すフローチャートを参照して説明する。
データベース作成に使用する標準試料Wは、検査対象とする試料Wと材質が同じであって厚さが既に測定済みとなっている試料である。標準試料Wの厚さは、例えば、SEMによる形状観察により測定してもよい。より具体的には、標準試料Wを、標準試料Wの面に沿う方向が電子線照射部3の方向になるように(図1では90°)傾けて、電子線照射部3と二次電子検出器6を用いて標準試料Wの二次電子像(SEM像)を取得し、二次電子像で厚さを測定する。その他の測定法として、入射電子線強度と透過電子線の強度の比により算出されてもよいし、或いは、データベースが充実した後には本実施形態に係る試料厚測定方法により測定してもよい。
そのような標準試料Wを図1に示したチャンバ1内の試料台2の上に載置した状態にする(図2のS1)。チャンバ1内は排気ポンプ(不図示)により減圧されている。そのような状態において、制御部7のコラム制御部7dは、電子線照射部3に制御信号を送信し、図3(a)に示すように、電子線照射部3から標準試料Wの一面に向けて厚さ方向に電子線を照射させる(図2のS2)。
標準試料Wに入射した電子の一部は非弾性散乱を起こし、それにより標準試料W内の電子が励起されて標準試料Wの表面から二次電子として放出され、二次電子検出器6に入射する。標準試料Wが薄い場合には、電子線のうち裏面に達する量が増加するので、裏面からも二次電子が放出される。標準試料Wが薄くなればその裏面に到達する電子線の量も増加するので、裏面から放出される二次電子の量も増加する。よって、二次電子検出器6で検出される全体の二次電子の強度は標準試料Wが薄くなるほど増加する。
また、標準試料Wに入射した電子の他の一部は、標準試料W内の原子核や電子により散乱されて反射電子として放出される。標準試料Wが薄くなるほど電子が試料で散乱される確率が減少するため、反射電子検出器5で検出される反射電子の強度も減少する。このように、二次電子と反射電子のそれぞれの強度は試料の厚さに依存する。
制御部7のデータ解析部7cは、反射電子検出器5と二次電子検出器6のそれぞれの電子入射強度に応じてデータ作成部7aに流れる電流に基づいて強度比Xを求め(図2のS3)、求めた値と標準試料Wの厚さの関係を記憶部7b内のデータベースの一部として記憶させる(図2のS4)。このような測定を厚さの異なる標準試料Wについて繰り返して行う(図2のS5のNo、S2〜S4)。そして、データ作成部7aが厚さの異なる複数の標準試料Wについてのデータ測定を終えた後に、データ解析部7cは、図4に示すような厚さtと強度比Xの関係を有するデータベースを作成する(図2のS5のYes、S6)。
図4は、電子線照射部3内の加速電圧を2kV、5kV、10kVの3種類に設定した場合のデータベースを示している。図4によれば、標準試料Wの厚さtが薄くなるにつれて二次電子強度は増加し、反射電子強度は減少して強度比Xが大きくなる。加速電圧を2kVに設定する場合に、試料Wの厚さが100nm以上になると、膜厚tの変化に対する強度比Xの変化量が極めて小さくなるが、加速電圧5kV、10kVについては変化量が比較的大きい。
従って、厚さtが100nm以上の試料Wについては加速電圧として5kV〜10kVを選択し、厚さtが100nmより薄い試料については加速電圧として2kV〜5kVを選択することが好ましい。即ち、試料の厚さが100nm以下では、加速電圧が小さくなるほど強度比Xと厚さtの関係を示す特性線の傾きが大きくなり、強度比Xの測定に基づく厚さtを高精度で求めることができる。
なお、標準試料Wとして、図3(b)に示すように、三角柱状に加工された試料を使用してもよい。この標準試料Wでは、上面から見て鋭角の頂点から底辺にかけた方向で厚さtが増している。その厚さtは予め測定されている。このような標準試料Wを使用する場合には、標準試料Wの一面の幅方向に電子線を走査し、必要な箇所で強度比Xを求める。これにより、厚さの異なる複数箇所に電子線を照射することにより、標準試料Wを交換せずにデータベースを作成することができる。
次に、測定用の試料Wの厚さの調整方法について、図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、測定対象の試料Wを図1に示したチャンバ1内の試料台2の上に載置した状態にする(図5のS11)。チャンバ1内は減圧状態となっている。そして、制御部7のコラム制御部7dは電子線照射部3に制御信号を送信し、図6(a)に示すように、電子線照射部3から試料Wの一面に向けて電子線を照射させる(図5のS12)。電子線が照射された試料Wでは、電子線が当たった面から電子が反射され、反射電子検出器5に入射する。また、電子が照射されることにより試料Wの片面又は両面から二次電子が放出され、二次電子検出器6に入射する。
これにより、制御部7のデータ作成部7aは、反射電子検出器5と二次電子検出器6からの出力信号に基づいて、反射電子強度と二次電子強度のデータを数値化する。データ解析部7cは、データ作成部7aから反射電子強度と二次電子強度のデータに基づいて強度比Xを求める(図5のS13)。次に、データ解析部7cは、記憶部7bに記憶されたデータベース、例えば図4に示すような関係を有するデータベースを参照し、電子照射部3の加速電圧に対応する特性データに強度比Xの値を当てはめ、その値に対応する試料Wの厚さtを求め、その厚さを測定厚さとする(図5のS14)。
続いて、データ解析部7cは、記憶部7bに記憶された目標厚tと測定厚さtの差t(=t−t)を算出する(図5のS15)。そして、データ解析部7cは、その差tがプラスであって目標厚さtの誤差範囲にあるかどうかを判断する(図5のS16)。測定厚さtが目標厚さtより厚く、誤差範囲外である場合には、その差tをエッチング量と定める(図5のS16のNo、S17)。
次に、制御部7のコラム制御部7dは、電子線照射部3の電子線照射を停止させた後に、図6(b)に示すように、イオンビーム照射部4からイオンビームを試料Wの加工面に照射させる。この場合、イオンビームは、試料Wの縁を通して加工面に照射され、加工面を縁から面方向にエッチングする。さらに、コラム制御部7dは、イオンビーム照射部4を制御し、イオンビームを試料Wの縁に沿って走査させることにより加工面の全面に照射可能にする。そのようなイオン照射により加工面がエッチングされ、薄く且つ平坦になって目標厚さtと測定厚さtの差を小さくするかゼロにする(図5のS18)。その後に、コラム制御部7dは、イオンビーム照射部4のイオンビーム照射を停止させる。
続いて、コラム制御部7dは、電子線照射部3を駆動して試料Wの厚さを再び測定し(図5のS12〜S15)、その測定値が目標厚さt又はその誤差範囲内に達していない場合には、再び目標厚さtと測定厚さtの差tを算出し、その差tをエッチング量として再び設定する(図5のS16のNo、S17)。さらに、再びイオンビーム照射部4からイオンビームを試料Wの加工面に照射して加工面をエッチングする(図5のS18)。このように目標厚さtと測定厚さtの厚さが同じになるか誤差範囲内になった場合には、試料作成処理を終了する(図5のS16のYes)。なお、初めから目標厚さtと測定厚さtが同じになっている場合には、加工せずに処理は終了する。
以上のような試料Wの作成方法によれば、反射電子線強度と二次電子線強度の強度比と試料厚さの関係を利用したので、チャンバ1を大気に開放することなく試料Wの厚さを測定することができ、厚さ測定のスループットが向上する。また、図4に示したように、電子線照射部3の加速エネルギーを変えることにより、データベースに使用される膜厚tの変化に対する強度比Xの変化量を調整することができるので、試料Wの膜厚を高い精度で測定することができる。しかも、チャンバ1内を大気に曝すことなく、試料Wの厚さ測定と試料Wの加工を交互に行うことができるので、試料作成の簡略化を実現できる。
なお、上記の強度比は、反射電子の強度に対する二次電子の強度の比で求めたが、二次電子の強度に対する反射電子の強度の比で求めてもよい。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈され、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができると理解される。
次に、本発明の実施形態について特徴を付記する。
(付記1) 試料に電子線を照射することにより前記試料から発生する反射電子と二次電子を取得する工程と、前記反射電子と前記二次電子の強度比を算出する工程と、標準試料についての反射電子と二次電子の強度比と試料厚さの関係のデータを用い、算出された前記強度比に基づいて前記試料の厚さを算出する工程と、算出された前記厚さと目標となる厚さとを比較して前記試料の加工量を算出する工程と、前記試料にイオンビームを照射することにより前記試料の厚さを前記加工量だけ減らして前記目標厚に近づける工程と、を有することを特徴とする試料作成方法。
(付記2) 前記データの作成は、厚さが測定済みの前記標準試料に電子線を照射して前記標準試料の反射電子と二次電子を取得する工程と、前記反射電子の強度と前記二次電子の強度の強度比を前記標準試料の前記厚さ毎に算出する工程と、 前記厚さ毎に前記強度比を対応付けるデータを作成する工程と、を有することを特徴とする付記1に記載の試料作成方法。
(付記3) 前記データは、前記電子線を照射するための加速電圧の相違毎に作成されることを特徴とする付記1又は付記2に記載の試料作成方法。
(付記4) 前記加速電圧は2kV〜5kVの範囲で設定されることを特徴とする付記3に記載の試料作成方法。
(付記5) 前記標準試料として、厚さの異なる複数の箇所を有する1つの試料か、厚さの異なる複数の試料かのいずれかが使用されることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1つに記載の試料作成方法。
(付記6) 前記イオンビームは、前記測定用試料の縁の一部を通して加工面に照射されることを特徴とする付記1乃至付記5のいずれか1つに記載の試料作成方法。
(付記7) 試料に電子線を照射することにより前記試料から発生する反射電子と二次電子を取得する工程と、前記反射電子と前記二次電子の強度比を算出する工程と、標準試料についての反射電子と二次電子の強度比と試料厚さの関係のデータを用い、算出された前記強度比に基づいて前記試料の厚さを算出する工程と、を有する試料厚測定方法。
(付記8) 試料を載せる試料台と、前記試料に電子線を照射する電子線照射部と、前記試料のうち前記電子線照射部側に配置され、前記試料から反射される反射電子線を測定する第1の測定器と、前記試料(周囲に配置され、前記電子線の照射により前記試料から発生する二次電子を測定する第2の測定器と、前記試料にイオンビームを照射するイオンビーム照射部と、前記第1の測定器の測定結果から得られた反射電子強度と前記第2の測定器の測定結果から得られた二次電子強度との強度比と試料厚さとの関係のデータに基づいて算出された前記試料の厚さに基づいて加工量を算出し、前記イオンビーム照射部を制御して前記加工量だけ前記試料の前記厚さを減らす制御部と、を有する試料作成装置。
(付記9)前記イオンビーム照射部は、前記試料の縁部に向けて前記イオンビームを照射できる位置に配置されることを特徴とする付記8に記載の試料作成装置。
1 チャンバ
2 試料台
3 電子線照射部
4 イオンビーム照射部
5 二次電子検出器
6 反射電子検出器
7 制御部
W 試料
標準試料

Claims (5)

  1. 試料に電子線を照射することにより前記試料から発生する反射電子と二次電子を取得する工程と、
    前記反射電子に対する前記二次電子の強度比を算出する工程と、
    標準試料についての反射電子に対する二次電子の強度比と試料厚さの関係であって前記電子線の複数の異なる加速電圧毎に作成されたデータを用い、厚さが100nm以上の前記試料を測定する場合には100nmより薄い前記試料を測定する場合に比べて前記加速電圧を高くした条件とし、算出された前記強度比に基づいて前記試料の前記厚さを算出する工程と、
    算出された前記厚さと目標となる厚さとを比較して前記試料の加工量を算出する工程と、
    前記試料にイオンビームを照射することにより前記試料の厚さを前記加工量だけ減らして前記目標厚に近づける工程と、
    を有することを特徴とする試料作成方法。
  2. 前記データの作成は、
    厚さが測定済みの前記標準試料に電子線を照射して前記標準試料の反射電子と二次電子を取得する工程と、
    前記反射電子の強度と前記二次電子の強度の強度比を前記標準試料の前記厚さ毎に算出する工程と、
    前記厚さ毎に前記強度比を対応付ける特性データを複数の前記加速電圧毎に作成する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の試料作成方法。
  3. 前記試料の前記厚さが100nm以上の場合の測定時には前記加速電圧を5以上で10kV以下とし、100nmより薄い場合の測定時には前記加速電圧を2kV以上で5kV未満とする
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の試料作成方法。
  4. 試料に電子線を照射することにより前記試料から発生する反射電子と二次電子を取得する工程と、
    前記反射電子と前記二次電子の強度比を算出する工程と、
    標準試料についての反射電子に対する二次電子の強度比と試料厚さの関係であって前記電子線の複数の異なる加速電圧毎に作成されたデータを用い、厚さが100nm以上の前記試料を測定する場合には100nmより薄い前記試料を測定する場合に比べて前記加速電圧を高くした条件とし、算出された前記強度比に基づいて前記試料の前記厚さを算出する工程と、
    を有する試料厚測定方法。
  5. 試料を載せる試料台と、
    前記試料に電子線を照射する電子線照射部と、
    前記試料のうち前記電子線照射部側に配置され、前記試料から反射される反射電子線を測定する第1の測定器と、
    前記試料の周囲に配置され、前記電子線の照射により前記試料から発生する二次電子を測定する第2の測定器と、
    前記試料にイオンビームを照射するイオンビーム照射部と、
    前記第1の測定器の測定結果から得られた反射電子強度に対する前記第2の測定器の測定結果から得られた二次電子強度強度比を算出し標準試料についての前記強度比と試料厚さの関係であって前記電子線の複数の異なる加速電圧毎に作成されたデータを用い、厚さが100nm以上の前記試料を測定する場合には100nmより薄い前記試料を測定する場合に比べて前記加速電圧を高くした条件とし、算出された前記強度比に基づいて前記試料の前記厚さを算出し、算出された前記厚さと目標厚さを比較して前記試料の加工量を算出し、前記イオンビーム照射部を制御して前記加工量だけ前記試料の前記厚さを減らす制御部と、
    を有する試料作成装置。
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