以下、実施形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の特典価値付与システムについて、図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の特典価値付与システムの構成を示す図である。
特典価値付与システム1は、取引をおこなう利用者9に対して利用可能な特典を提示し、選択された特典に対応する価値を利用者9に付与可能にするシステムである。特典価値付与システム1は、たとえば、POSシステムであり、利用者への商品の販売や、サービスの提供を取引の対象とする。取引は、たとえば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売での商品購入や、娯楽施設などにおけるサービスの利用などがある。
特典価値付与システム1は、取得手段2と、提示手段3と、選択手段4と、付与手段5とを備える。
取得手段2は、取引の対象にもとづいて利用可能な特典を取得する。取得手段2は、特典価値付与システム1がアクセス可能な記憶装置が保持する特典情報6を、利用可能な特典として取得することができる。
特典情報6は、特典に関する情報である。特典情報6は、特典価値6aや特典利用条件6bを含む。特典価値6aは、特典を利用した際に、利用者9に付与される価値に関する情報である。特典価値6aは、たとえば、割引率や割引額、ポイントカードなどに付与されるポイントなどがある。
特典利用条件6bは、利用者9が特典を利用するための条件である。利用者9が特典を利用するための条件は、特典を利用する利用者9に課せられる条件と、特典を利用する際の取引対象に課せられる条件とがある。たとえば、利用者9に課せられる条件は、所定の会員であることや、クーポン券、割引券の所持などがある。また、取引対象に課せられる条件は、商品の購入金額やサービスの利用金額、商品の購入点数や、サービス内容などがある。
提示手段3は、利用者9が利用可能な特典について、特典内容を利用者9に提示(特典提示)する。提示手段3が提示する特典内容は、特典を1つずつ提示するものであってもよいし、複数の特典を提示するものであってもよい。
提示手段3が提示する特典内容は、特典価値6aを含む他、特典利用条件6bなど、特典に関するその他の情報を含むものであってもよい。提示手段3は、たとえば、ディスプレイによる表示や音声出力などによって、特典内容を利用者9に提示することができる。
選択手段4は、提示手段3により提示された特典のうち1以上の利用者9による特典の選択を受け付ける。選択手段4は、たとえば、タッチパネルによる入力操作の受け付けなどによって、利用者9が選択する特典の選択を受け付けることができる。
付与手段5は、選択された特典に対応する特典価値6aを利用者9に付与(価値付与)する。
これによれば、特典価値付与システム1は、利用者9が利用可能な特典を利用者9に提示することができる。また、特典価値付与システム1は、利用可能な特典として提示した範囲から、利用者9に特典を選択させることができる。また、特典価値付与システム1は、利用者9が選択した特典に対応する価値を利用者9に付与することができる。
このようにして、特典価値付与システム1は、取引に適した特典を利用可能にして、対応する特典価値を利用者に付与することを可能にする。
[第2の実施形態]
次に、より具体的な第2の実施形態について説明する。図2は、第2の実施形態のPOSシステムを示す図である。
POSシステム100は、販売商品の精算、販売時点情報管理、および商品販売に伴う特典の利用管理をおこなう。POSシステム100は、ネットワーク140と、ネットワーク140に接続するPOS端末101とPOSサーバ125を備える。POS端末101は、販売時点情報管理をおこなうための端末である。POSサーバ125は、商品ごとの情報を登録した商品マスタ、部門ごとの情報を登録した部門マスタ、POS端末ごとの情報を登録したPOSマスタ、店舗ごとの情報を登録した店舗マスタ、特典に関する情報を登録したプロモーションメニューファイルを管理する。
POS端末101は、キャッシャユニット110と、チェッカユニット130を有する。
キャッシャユニット110は、主として販売代金の受領作業をおこなうためのユニットである。キャッシャユニット110は、制御ユニット111、自動釣銭機112、キャッシュドロア113、自動釣札機114、キーボード115、タッチパネル116、ディスプレイ117、カスタマディスプレイ118、プリンタ119、タッチパネル120を有する。
制御ユニット111は、キャッシャユニット110を制御するとともにPOS端末101を統括的に制御するコンピュータである。自動釣銭機112は、利用者から受け取った硬貨の入金と、釣銭の出金とをおこなう。キャッシュドロア113は、硬貨および紙幣を収納する収納庫である。自動釣札機114は、利用者から受け取った紙幣の入金と、釣銭の出金とをおこなう。キーボード115は、ディスプレイ117に表示されたGUIを操作するための入力装置である。タッチパネル116は、ディスプレイ117に表示されたGUIをオペレータがディスプレイ表示内容を直接パネルに触れて操作するため入力装置である。ディスプレイ117は、買い物作業をおこなうための所定のGUI(Graphical User Interface)を表示する。ディスプレイ117は、たとえば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ117は、タッチパネル116の下層に位置している。ディスプレイ117の表示する画像は、タッチパネル116を透過して、オペレータから視認可能である。従って、オペレータは、ディスプレイ117によって表示された画像を見ながら、タッチパネル116に対するタッチ操作をおこなうことができる。カスタマディスプレイ118は、利用者側に買い物情報を表示する表示装置であり、たとえば、商品購入代金の合計額、利用者からの預かり金額、釣銭金額、特典情報などを表示する。プリンタ119は、利用者の買い物結果をロール紙に印字してレシートを発行する印刷装置である。タッチパネル120は、利用者がディスプレイ表示内容を直接パネルに触れて操作するため入力装置である。
チェッカユニット130は、主として商品コードの入力作業をおこなうためのユニットである。チェッカユニット130は、タッチパネル131、スピーカ132、レーン台133、支柱134、固定スキャナ135、多項目キーボード136、ディスプレイ137、カスタマディスプレイ138、タッチパネル139を有する。
レーン台133は、支柱134を支持する。また、レーン台133には、利用者が持参した買い物かごや、買い物かごに投入された商品が載置される。支柱134は、タッチパネル131、スピーカ132、固定スキャナ135、多項目キーボード136、ディスプレイ137、カスタマディスプレイ138、タッチパネル139を支持する。
タッチパネル131は、バーコードの付されていない商品(たとえば、ばら売りの野菜や魚などの生鮮食料品や、惣菜など)をディスプレイ137に表示される商品群から選択する入力装置である。スピーカ132は、音声で入力結果を報知する。たとえば、スピーカ132は、入力が正常になされたときと、入力についてオペレータに注意喚起をする必要があるときなど状態に応じて異なる態様の音声出力をおこなう。より具体的には、たとえば、正常時は、「ピッ」という単発音で、注意喚起時は、「ピピッ」という連続音のようにオペレータが容易に区別可能な音声出力をおこなう。固定スキャナ135は、商品に付与されたバーコードを読み取るための装置である。オペレータは、商品に付されたバーコードを固定スキャナ135に向けてかざすことで、固定スキャナ135を入力装置とした商品コードの入力をおこなう。商品コードの入力結果は、ディスプレイ137に表示されて、オペレータが商品コードの入力結果を確認することができる。多項目キーボード136は、オペレータの操作を受け付ける。たとえば、多項目キーボード136は、スピーカ132からの音声出力で注意喚起されたときに、操作の誤りを認識したオペレータによる訂正操作を受け付ける。ディスプレイ137は、オペレータ側に商品情報を表示する装置であり、バーコードの付されていない商品、操作指示、商品の名称、数量、会計額などを表示する。カスタマディスプレイ138は、利用者側に買い物情報を表示する表示装置であり、たとえば、商品コードを入力した商品の名称、単価などを表示する。タッチパネル139は、利用者からの操作を受け付ける装置であり、たとえば、おでんやポテトなどのファーストフードを注文することができる。
なお、キーボード115やタッチパネル116は、特典価値の付与の際に、特典の適用を受け付ける入力装置として機能する。また、タッチパネル120,139は、利用者による特典の選択を受け付ける入力装置として機能を有する。また、カスタマディスプレイ118,138は、利用者に特典に関する情報を表示により提示する機能を有する。また、スピーカ132は、利用者に特典に関する情報を音声により提示する提示装置として機能する。
次に、第2の実施形態のキャッシャユニット110のハードウェア構成について説明する。図3は、第2の実施形態のキャッシャユニットのハードウェア構成例を示す図である。
キャッシャユニット110は、制御ユニット111によって装置全体が制御されている。制御ユニット111は、CPU111aと、RAM111bと、HDD111cと、通信インタフェース111dと、グラフィック処理装置111eと、入出力インタフェース111fとを備え、バス111gを介してそれぞれが接続されている。
CPU111aは、制御ユニット111を統括的に制御している。RAM111bには、CPU111aを実行させるOS(Operating System)のプログラムやサーバを実行するためのアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM111bには、CPU111aによる処理に必要な各種データが格納される。HDD111cには、OSやアプリケーションプログラムが格納される。
通信インタフェース111dは、たとえば、RS−232C(Recommended Standard 232 version C)やUSB(Universal Serial Bus)接続の接続形式でチェッカユニット130および図示しないネットワーク140に接続され、データの送受信をおこなう。
グラフィック処理装置111eには、ディスプレイ117、カスタマディスプレイ118が接続されている。グラフィック処理装置111eは、CPU111aからの命令に従って、画像をディスプレイ117、カスタマディスプレイ118の画面に表示させる。
入出力インタフェース111fには、自動釣銭機112、キャッシュドロア113、自動釣札機114、キーボード115、タッチパネル116、プリンタ119、タッチパネル120が接続されている。また、入出力インタフェース111fは、可搬型記録媒体129への情報の書き込み、および可搬型記録媒体129への情報の読出しが可能な可搬型記録媒体インタフェースと接続可能になっている。入出力インタフェース111fは、キーボード115、タッチパネル116、タッチパネル120、可搬型記録媒体インタフェースから送られてくる入力信号を、バス111gを介してCPU111aに送信する。また、入出力インタフェース111fは、CPU111aから送られた信号を、バス111gを介して、自動釣銭機112、キャッシュドロア113、自動釣札機114、プリンタ119、可搬型記録媒体インタフェースに送信をおこなう。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
次に、第2の実施形態のチェッカユニット130のハードウェア構成について説明する。図4は、第2の実施形態のチェッカユニットのハードウェア構成例を示す図である。
チェッカユニット130は、制御ユニット150によって統括的に制御され、制御ユニット111と連携し、キャッシャユニット110と協調して動作する。制御ユニット150は、CPU150aと、RAM150bと、HDD150cと、通信インタフェース150dと、グラフィック処理装置150eと、入出力インタフェース150fとを備え、バス150gを介してそれぞれが接続されている。このように、制御ユニット150は、制御ユニット111と同様のハードウェア構成となっている。
制御ユニット150の入出力インタフェース150fには、タッチパネル131、スピーカ132、固定スキャナ135、多項目キーボード136、タッチパネル139が接続されている。また入出力インタフェースには可搬型記録媒体129が可搬型記録媒体インタフェースにより接続可能になっている。
入出力インタフェース150fは、タッチパネル131、固定スキャナ135、多項目キーボード136、タッチパネル139、可搬型記録媒体インタフェースから送られてくる入力信号を、バス150gを介してCPU150aに送信する。また入出力インタフェース150fは、CPU150aから送られた信号を、バス150gを介して、スピーカ132、可搬型記録媒体インタフェースに送信をおこなう。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
なお、チェッカユニット130、キャッシャユニット110は、それぞれFPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processer)などからなるモジュールを含んで構成することもでき、CPU111a、150aを有しない構成とすることもできる。その場合、キャッシャユニット110、チェッカユニット130は、それぞれ不揮発性メモリ(たとえば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ型メモリカードなど)を備え、モジュールのファームウェアを記憶する。不揮発性メモリは、可搬型記録媒体129、あるいは通信インタフェース111d、150dを介してファームウェアを書き込むことができる。このようにキャッシャユニット110、チェッカユニット130は、不揮発性メモリに記憶されているファームウェアを書き換えることにより、ファームウェアの更新をすることもできる。
次に、第2の実施形態のPOS端末101における商品精算について図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態のチェッカユニットとキャッシャユニットの商品精算のシーケンス図である。
POS端末101は、買い物ごとに少なくとも1つ以上の商品コードの入力と精算をおこなう。POS端末101は、商品精算において、商品に付されたバーコードを読み取り、精算対象の商品を特定し、利用可能な特典の提示と選択、特典価値の付与を精算処理の際(取引の確定の後)におこなう。
[ステップS11]キャッシャユニット110は、チェッカユニット130に対して固定スキャナ135の初期化指示をおこなう。固定スキャナ135の初期化の指示は、たとえば、オペレータによるキーボード115の操作にもとづいておこなわれる。キャッシャユニット110は、利用者の買い物一回ごとに1度の初期化をおこなう。
[ステップS22]チェッカユニット130は、キャッシャユニット110から終了指示にもとづいてバーコード入力の終了の判定をおこなう。すなわち、チェッカユニット130は、終了指示を受けることによりバーコード入力を終了する。一方、チェッカユニット130は、終了指示を受けるまでバーコード入力を継続し、ステップS23にすすむ。
[ステップS23]チェッカユニット130は、固定スキャナ135から商品に付されたバーコードを読み取る。
[ステップS24]チェッカユニット130は、読み取ったバーコードのデータをキャッシャユニット110に通知する。
[ステップS12]キャッシャユニット110は、チェッカユニット130からのデータの通知を待ち受ける。キャッシャユニット110は、チェッカユニット130から通知されたバーコードのデータを受けた場合に、ステップS13にすすむ。一方、キャッシャユニット110は、キーボード115などにより小計キー押下の入力を受けた場合に、ステップS14にすすむ。
[ステップS13]キャッシャユニット110は、入力データ処理をおこなう。キャッシャユニット110は、たとえば、入力データを商品マスタに照会して、商品名、商品単価、当該商品を対象とする特典に関する情報を取得する。そして、キャッシャユニット110は、商品名、商品単価をディスプレイ117、カスタマディスプレイ118に表示する。なお商品名、商品単価の表示は、キャッシャユニット110のディスプレイ117、カスタマディスプレイ118に限らず、通信インタフェース111dおよび150dを用いてチェッカユニット130のディスプレイ137、カスタマディスプレイ138に表示するようにしてもよい。
キャッシャユニット110(制御ユニット111)は、JAN(Japanese Article Number)コード、商品名、商品単価、商品数などを精算対象とし、特典に関する情報を利用可能な特典として一時記憶する。一時記憶する情報は、JANコード、商品名、商品単価、商品数に限らず、このステップで商品マスタが保有している他の情報を取得し一時記憶しておいてもよい。キャッシャユニット110は、入力データ処理が終了すると、ステップS12にすすむ。
[ステップS14]キャッシャユニット110は、終了指示をおこなう。キャッシャユニット110は、キーボード115などにより小計キーが押下されたことで、チェッカユニット130に終了指示(取引の確定)を通知し、ステップS15にすすむ。
[ステップS15]キャッシャユニット110は、精算処理をおこなう。キャッシャユニット110は、精算処理において、精算に加え、利用可能な特典の提示と選択、特典価値の付与をおこなう。精算処理の詳細については、後で詳細に説明する。キャッシャユニット110は、精算処理を終了すると、利用者との1回の取引を完了し、次の取引に備える。
このようにして、POSシステム100は、利用条件にかなう特典を利用者に提示して、利用者の選択に応じた特典に対応する特典価値を利用者に付与することができる。
次に、第2の実施形態のキャッシャユニット110の精算処理について、図6、図7、図8を用いて説明する。図6は第2の実施形態のキャッシャユニットの精算処理のフローチャートである。図7は、第2の実施形態のPOSシステムのシステム構成を示す図である。図8は、第2の実施形態のデータの構造を示す図である。
精算処理は、図5のステップS15でキャッシャユニット110においておこなわれる。
キャッシャユニット110は、精算処理において利用可能なプロモーションを検索する。プロモーションとは購買動機付けなどのマーケティング活動のことである。たとえば、事業の継続・成長に必要な顧客数を獲得・維持するために、期間・ターゲットを限定しておこなう購買動機付けがある。特典とは購買の動機付けとなる待遇のことであり、たとえば、「お試し」「プレゼント」「値引き」「割引」「ポイント」などがある。
またキャッシャユニット110は、検索したプロモーションを利用者に提示する際の、提示態様(表示態様)を決定し、プロモーションの提示をおこなう。これにより、利用者は、提示されたプロモーションの中から特典を選択することができる。そしてキャッシャユニット110は、利用者の特典の選択にもとづいて、選択された特典について利用条件を満たしているか否かを確認し、満たしていれば特典価値の付与をおこなう。特典価値とは特典を実際に適用した場合の価値であり、たとえば、「割引」であれば割引を適用した結果減額される具体的な金額を指す。
[ステップS31]キャッシャユニット110は、プロモーション条件処理をおこなう。プロモーション条件は取引対象に課せられる条件であり、たとえば、商品の購入金額やサービスの利用金額、商品の購入点数や、サービス内容などがある。キャッシャユニット110は、プロモーション条件処理において利用可能な特典をプロモーションメニューファイル405より探索する。プロモーション条件処理の詳細については、図9を用いて後で説明する。
[ステップS32]キャッシャユニット110は、ディスプレイ表示処理をおこなう。キャッシャユニット110は、特典の表示態様を決定する。ディスプレイ表示処理の詳細については、図10を用いて後で説明する。
[ステップS33]キャッシャユニット110は、特典の選択の受け付けをおこなう。キャッシャユニット110は、特典の選択を受けると選択された特典の表示情報ファイル406に選択済みという情報を入力する。表示情報ファイル406とは、ディスプレイに表示する特典に関する内容について取引1回毎に作成されるファイルである。
[ステップS34]キャッシャユニット110は、特典選択終了の判定をおこなう。キャッシャユニット110は、利用者の終了操作を受け付けることで終了の判定をおこなう。キャッシャユニット110は終了操作を受け付けていない場合に、ステップS32にすすむ。キャッシャユニット110は終了操作を受け付けた場合に、ステップS35にすすむ。なお、キャッシャユニット110は利用できる特典がない場合に、終了操作を受け付けることなくステップS35にすすむ。
[ステップS35]キャッシャユニット110は、利用条件確認処理をおこなう。キャッシャユニット110は、特典を受けるにあたり利用者に課せられた条件を満たしているか否かを確認する。利用条件確認処理の詳細については、図11を用いて後で説明する。
[ステップS36]キャッシャユニット110は、特典価値の付与をおこなう。キャッシャユニット110は、利用条件確認処理で受けることができると判定された特典の特典価値を利用者に付与する。
[ステップS37]キャッシャユニット110は、精算開始の判定をおこなう。キャッシャユニット110は、利用者の精算開始の操作を受け付けることで精算開始の判定をおこなう。キャッシャユニット110は精算開始の判定を受け付けていない場合に、ステップS32にすすむ。キャッシャユニット110は精算開始を受け付けた場合に、ステップS38にすすむ。
[ステップS38]キャッシャユニット110は、精算をおこない精算処理が終了する。
このようにして、POSシステム100は、精算処理において、利用条件にかなう特典を利用者に提示して、利用者による特典の選択を受け付けることができる。
次に、POSシステム100において各マスタおよび各ファイルを保持する装置について説明する。
POSシステム100は、POSサーバ125とキャッシャユニット110とチェッカユニット130とを備える。POSサーバ125は、商品マスタ401、部門マスタ402、POSマスタ403、店マスタ404、プロモーションメニューファイル405を、たとえば図示しないHDDに保持している。
キャッシャユニット110は商品マスタ401a、部門マスタ402a、POSマスタ403a、店マスタ404a、プロモーションメニューファイル405a、表示情報ファイル406を、たとえば、HDD111cに保持している。キャッシャユニット110が保持する各マスタおよびプロモーションメニューファイル405aは、POSサーバ125が保持する各マスタおよびファイルの複製である。これらファイルの複製は、営業中POS端末が独立して動作をおこなえるように営業開始時に先立ち複製される。なお、これらファイルは、営業中に適宜更新されるようにしてもよい。
チェッカユニット130は、商品マスタ401bを保持する。商品マスタ401bは商品マスタ401の複製であり、チェッカユニット130が商品を読み取るときに利用する。
なお、図7に示す各マスタおよび各ファイルの保持形態は、一例であり、マスタ、ファイルの保持の形態はこれに限らない、たとえば、チェッカユニット130がすべてのマスタとファイルを保持していてもよく、さまざまな形態をとり得る。
次に各マスタ、ファイルの内容について説明をおこなう。
商品マスタ401は、商品に関連した情報を保持する。商品に関連した情報は、たとえば、JANコード、部門コード、クラスコード、商品名、価格、プロモーションメニュー番号である。ここで、部門コードとは部門を識別可能な識別コードである。クラスコードとは部門に属するクラスを識別可能な識別コードである。プロモーションメニュー番号とは各プロモーションを一意に識別可能な識別情報である。
部門マスタ402は、部門に関連した情報を保持する。部門に関連した情報は、たとえば、部門コード、クラスコード、税率、プロモーションメニュー番号である。
POSマスタ403は、POS端末に関連した情報を保持する。POS端末に関連した情報は、たとえば、店コード、POSNo、POS名称、プロモーションメニュー番号である。
店マスタ404は、店舗に関連した情報を保持する。店舗に関連した情報は、たとえば、店コード、店名称、店区域、プロモーションメニュー番号である。上記の各マスタが保持するデータは一例でありこれに限らず、他の情報を保持していてもよい。
プロモーションメニューファイル405は、各プロモーションに関連した情報を保持しているファイルである。プロモーションメニューファイル405は、たとえば、プロモーションメニュー番号、プロモーション名称、利用条件、支払区分、組合せ可能特典区分、確認方法、対象金額、対象数量、対象JANコード、対象部門コード、対象金額・数量組合せフラグ、特典区分、特典内容、有効期間(開始)、有効期間(終了)、有効時間(開始)、有効時間(終了)、出力装置、上限金額、上限数量、社員販売フラグなどを保持している。プロモーションメニューファイル405が保持しているプロモーションに関連した情報については後で詳細に説明する。上記のプロモーションに関連した情報は一例でありこれに限らず、他の情報を保持していてもよい。
表示情報ファイル406は、取引毎に作成されるファイルである。表示情報ファイル406は、利用可能な特典をディスプレイへ表示する内容であり、表示態様を決定する際に生成した情報などで構成されている。具体的には、表示情報ファイル406は、プロモーションメニューファイル405から取得した情報と、ディスプレイ表示処理で取得した情報と特典の選択受付で取得した情報とから構成されているファイルである。
プロモーションメニューファイル405から取得した情報は、プロモーションメニュー番号、プロモーション名称、出力装置である、ディスプレイ表示処理で取得した情報は、表示位置、表示加工、適用の不可フラグ、仮特典価値である。特典の選択受付で取得した情報は、選択済みフラグである。それぞれの情報については後で詳細に説明する。
なお、上記の表示情報ファイルが保持するデータは一例でありこれに限らず、他の情報を保持していてもよい。
次に、第2の実施形態のキャッシャユニットにおけるプロモーション条件処理について図9を用いて説明する。図9は第2の実施形態のキャッシャユニットにおけるプロモーション条件処理のフローチャートである。
プロモーション条件処理は、図6のステップS31でキャッシャユニット110においておこなわれる。プロモーション条件処理は、マスタからプロモーションメニュー番号を取得し、取得したプロモーションメニュー番号をもとにプロモーションの適用の可否を判定し、利用可能な特典について表示情報ファイル406を作成する処理である。
[ステップS41]キャッシャユニット110は、マスタ検索をおこなう。検索対象となるマスタは、たとえば、商品マスタ、部門マスタ、POSマスタ、店マスタなどである。キャッシャユニット110は、保持しているすべてのマスタを検索対象としてもよいし、保持している一部のマスタのみを検索対象としてもよい。
[ステップS42]キャッシャユニット110は、プロモーションメニュー番号の取得をおこなう。キャッシャユニット110は、マスタ検索により各マスタから一連の取引に関連するすべてのプロモーションメニュー番号を取得する。
[ステップS43]キャッシャユニット110は、プロモーションメニューファイル405の検索をおこなう。キャッシャユニット110は、取得したプロモーションメニュー番号のうち1つを用いてプロモーションメニューファイル405の検索をして、プロモーションに関連する情報を取得する。
[ステップS44]キャッシャユニット110は、プロモーションの適用可否(利用可否)の判定をおこなう。キャッシャユニット110は、取得したプロモーションについてプロモーションの取引対象に課せられる条件を満たしているか否かを判定する。たとえば、プロモーションの適用条件が購入金額3000円以上という条件がある場合に、キャッシャユニット110は小計額が3000円を超えているか否かの判定をおこなう。キャッシャユニット110はプロモーションを適用できる場合に、ステップS45にすすむ。キャッシャユニット110はプロモーションを適用できない場合に、ステップS46にすすむ。
[ステップS45]キャッシャユニット110は、表示情報ファイル406の作成をおこなう。キャッシャユニット110は、適用可能と判定されたプロモーションのプロモーションメニューファイル405にもとづいて表示情報ファイル406を作成する。
[ステップS46]キャッシャユニット110は、全プロモーションメニュー番号について終了しているか否かの判定をおこなう。キャッシャユニット110は全てのプロモーションメニュー番号について終了してない場合に、ステップS43にすすむ。キャッシャユニット110は全てのプロモーションメニュー番号について終了した場合に、プロモーション条件処理を終了する。
このようにして、POSシステム100は、利用条件にかなう特典を利用者に提示することができる。
次に第2の実施形態のキャッシャユニット110におけるディスプレイ表示処理について図10を用いて説明する。図10は第2の実施形態のキャッシャユニットにおけるディスプレイ表示処理のフローチャートである。
ディスプレイ表示処理は図6のステップS32でキャッシャユニット110においておこなわれる。キャッシャユニット110はディスプレイ表示処理において、表示情報ファイル406の内容を更新し、更新した表示情報ファイル406にもとづいて特典のディスプレイ表示をおこなう。
[ステップS51]キャッシャユニット110は、プロモーション条件処理で取得した表示情報ファイル406を読み込む。キャッシャユニット110は、選択済みの特典がある場合には選択済みの特典に関連する情報を取得する。
[ステップS52]キャッシャユニット110は、表示情報ファイル406にもとづいて仮特典価値の算出をおこなう。仮特典価値は、実際に付与される前の特典価値を意味する。
選択済みの特典がない場合には、キャッシャユニット110は、個々の特典を適用した場合に得られる価値を算出し、算出した価値を仮特典価値として表示情報ファイル406に書き込む。またキャッシャユニット110は、同時に選択可能な組合せ(利用可能な組合せ)ごとに、特典を適用した場合に得られる仮特典価値を算出する。
選択済みの特典がある場合には、キャッシャユニット110は、選択済みの特典とともに選択可能な特典を検出する。また検出されなかった特典は、適用不可として表示情報ファイル406の適用の不可フラグに適用することができないという旨の情報が入れられる。キャッシャユニット110は、個々の選択可能な特典を適用した場合に得られる価値を算出し、算出した価値を仮特典価値として表示情報ファイル406に書き込む。またキャッシャユニット110は、選択済みの特典と同時に選択可能な組合せごとに、特典を適用した場合に得られる価値の算出をおこなう。
このように、キャッシャユニット110は、特典が選択されている場合には、特典の選択に基づいて、選択可能な組合せを再構成し、価値の算出をおこなう。
仮特典価値は、たとえば、特典が会員ポイント付与である場合は、買い物で取得可能なポイント数であり、特典が割引である場合は、割引した結果の値引き額である。
[ステップS53]キャッシャユニット110は、仮特典価値の価値換算をおこなう。キャッシャユニット110は、仮特典価値の算出において算出された結果を同一の基準に価値換算する。同一の基準は、たとえば、円であり、特典内容が円単位ではなくポイント単位である場合に1ポイントを1円への換算や、特典内容が無料宅配などのサービスである場合はサービス内容を円に換算するなど、すべて同じ基準に統一することを意味する。また、単位は円に限らず、ポイントなどでもよく、同一の基準に換算することができればよい。
[ステップS54]キャッシャユニット110は、仮特典価値の評価をおこなう。キャッシャユニット110は、ステップS53の仮特典価値の価値換算にもとづいて、最も価値の高い組合せや、最も価値の高い組合せ内で最も価値が高い特典などを導出する。
[ステップS55]キャッシャユニット110は、特典表示態様の生成をおこなう。キャッシャユニット110は、仮特典価値の算出結果と仮特典価値の評価結果とにもとづいて特典の表示態様を生成する。生成された特典の表示態様は表示情報ファイル406に書き込まれる。キャッシャユニット110は、表示態様の生成において、たとえば、特典の表示の配置順序などを生成する。キャッシャユニット110は、表示態様の生成において、特典の表示の配置順序に限らず、表示の大きさ、表示の色彩、表示の組合せなどを生成してもよく、さまざまな表示態様を生成し得る。またキャッシャユニット110は、特典の表示態様の生成において、ディスプレイ117とカスタマディスプレイ118で異なる表示態様を生成してもよい。たとえば、ディスプレイ117にはオペレータに必要な情報を主とした特典の表示態様を生成し、カスタマディスプレイ118には利用者が必要な情報を主とした特典の表示態様を生成する。
なお、特典の表示態様は、特典を1つずつ表示するような表示態様であってもよいし、複数表示するような表示態様であってもよい。複数表示する場合に、表示態様は、選択可能な組合せを表示するような表示態様であってもよい。また、表示態様は、特典とともに特典価値を表示するような表示態様であってもよく、特典価値として個々の特典の特典価値を表示する表示態様にしてもよいし、選択可能な組合せの特典価値を表示する表示態様にしてもよい。
[ステップS56]キャッシャユニット110は、ステップS55にもとづいて特典の表示をおこなう。キャッシャユニット110は特典の表示をディスプレイ117、およびカスタマディスプレイ118にし、ディスプレイ表示処理を終了する。なお、キャッシャユニット110はディスプレイ117とカスタマディスプレイ118により表示をおこなったが、表示に限らず音声による通知であってもよい。なお、キャッシャユニット110は、ディスプレイ117とカスタマディスプレイ118で表示をおこなったが、チェッカユニット130のディスプレイ137とカスタマディスプレイ138で表示をおこなうようにしてもよい。なお、POSシステム100は、キャッシャユニット110において特典の表示態様を生成したが、チェッカユニット130において特典の表示態様を生成してもよい。またPOSシステム100は、利用者の携帯端末などのディスプレイに無線ネットワークなどを利用して特典を表示可能になるようにしてもよい。
上記のようなディスプレイ表示処理をおこなうことで、POSシステム100は、利用可能な特典の組合せで表示することができる。また、POSシステム100は、特典とともに仮特典価値を表示することができる。また、POSシステム100は、利用者の選択に基づいて、特典の選択可能な組合せを再構築することができる。
利用可能な特典の組合せで表示することで、POSシステム100は、利用者に同時に利用できる特典の組合せを知らせることができ、利用者が特典の選択をおこなう手助けになる。また特典とともに仮特典価値を表示することで、POSシステム100は、利用者に特典の仮特典価値を知らせることができ、利用者が特典を適用すると特典として何を付与されるかが一目でわかるようになり、利用者が特典の選択をおこなう手助けになる。また利用者の選択に基づいて選択可能な組合せを再構築し表示することで、POSシステム100は、利用者に選択のたびにまだ選択可能な特典の組合せを知らせることができ、利用者が特典の選択をおこなう手助けになる。
POSシステム100は、上記のように特典の表示態様を生成し表示をおこなうことで、利用者が特典を容易に把握することを可能にし、利用者が自ら納得して特典の選択をできるようにする。またPOSシステム100は、利用者に納得して特典を選択させることで、買い物に満足感を与えることができ、顧客満足度の向上につながり、再来店の促進をすることができる。
次に第2の実施形態のキャッシャユニットにおける利用条件確認処理について図11を用いて説明する。図11は第2の実施形態のキャッシャユニットにおける利用条件確認処理のフローチャートである。
利用条件確認処理は図6のステップS35においてキャッシャユニット110で実行する処理であり、特典を利用者が受けるにあたり、利用者に課せられる条件を満たしているか否かの判定をおこなう処理である。
[ステップS61]キャッシャユニット110は、選択された特典の利用条件の確認方法を取得する。利用条件の確認方法は、特典を受けるために利用者に課せられた条件を確認するための方法である。キャッシャユニット110は、利用者が選択した特典のプロモーションメニューファイル405を検索することで、確認方法を取得する。
なお、キャッシャユニット110による利用条件の確認方法は、バーコードスキャン・目検・IC読み取り・カードスキャンなどがある。確認方法は上記の手段に限らず、特典を受ける条件を満たしているか否かを確認することができる方法であればよい。
[ステップS62]キャッシャユニット110は、利用条件の確認をおこなう。キャッシャユニット110は、ステップS61で取得した利用条件の確認方法に従い利用条件を満たしているか否かを確認し、キャッシャユニット110に結果を通知する。利用条件の確認は、たとえば、キャッシャユニット110が取得した利用条件の確認方法によりオペレータが特典を受けられるか否かの確認をし、キーボード115を用いてキャッシャユニット110に利用条件を満たしているか否かの結果を通知する。
なお、キャッシャユニット110は、オペレータのキーボード115での通知に変えてタッチパネル116などの入力端末での通知を受け付けるようにしてもよい。また、キャッシャユニット110は、確認方法としてカードスキャンやICリーダライタなどの入出力機器を利用してもよい。この場合、キャッシャユニット110は、入出力機器でデータを読み取りキャッシャユニット110において利用条件の確認がおこなわれる。なお、キャッシャユニット110が利用条件の確認をしたが、チェッカユニット130で利用条件の確認をするようにしてもよい。
[ステップS63]キャッシャユニット110は、選択されたすべての特典の確認が終了したか否かの判定をおこなう。判定の結果、キャッシャユニット110は、選択されたすべての特典の確認を終えている場合に、利用条件確認処理が終了する。選択されたすべての特典の確認を終えていない場合に、ステップS61にすすむ。
次に第2の実施形態の商品マスタの具体例について図12を用いて説明する。図12は第2の実施形態の商品マスタの一例を示す図である。
商品マスタ420は、JANコード、部門コード、クラスコード、商品名、価格、プロモーションメニュー番号を保持している。
JANコードは、商品を一意に識別可能な識別情報であり、商品に付されている。部門コードは部門を識別可能な識別コードである。クラスコードは、部門に属するクラスを一意に識別可能な識別コードである。商品名は、商品の名称である。価格は、商品の価格である。プロモーションメニュー番号は、プロモーションを一意に識別可能な識別情報である。
たとえば、商品に付されているJANコード「4912345678901」を特定することで、部門コード「0010」、クラスコード「0101」、商品名「婦人セーター上着」、価格「5000」、プロモーションメニュー番号「01,05,09,34」を取得することが可能である。
部門コード「0010」は、JANコード「4912345678901」を持つ商品が部門「0010」であることを示している。部門コード「0010」は、たとえば、婦人服の部門コードである。クラスコード「0101」は、JANコード「4912345678901」を持つ商品がクラス0101であることを示している。クラスコード「0101」は、たとえば、セーターのクラスコードである。商品名「婦人セーター上着」は、JANコード「4912345678901」を持つ商品の名称が婦人セーター上着であることを示している。価格「5000」は、JANコード「4912345678901」を持つ商品の価格が5000円であることを示している。またプロモーションメニュー番号「01,05,09,34」は、JANコード「4912345678901」を持つ商品が4つのプロモーションの対象の商品であることを示している。
次に第2の実施形態の部門マスタの具体例について図13を用いて説明する。図13は第2の実施形態の部門マスタの一例を示す図である。
部門マスタ421は部門コード、クラスコード、税率、プロモーションメニュー番号を保持している。
部門コードとクラスコードとプロモーションメニュー番号とについては、上記と同様であるため説明を省略する。税率は、消費税率である。
たとえば、部門コード「0010」とクラスコード「0101」とを特定することで、税率「05」、プロモーションメニュー番号「04,06」を取得することが可能である。
税率「05」は、部門コード「0010」およびクラスコード「0101」に属する商品の消費税率が5%であることを示している。プロモーションメニュー番号「04,06」は、部門コード「0010」およびクラスコード「0101」に属する商品が2つのプロモーションの対象であることを示している。
次に第2の実施形態のPOSマスタの具体例について図14を用いて説明する。図14は第2の実施形態のPOSマスタの一例を示す図である。
POSマスタ422は店コード、POSNo、POS名称、プロモーションメニュー番号を保持している。
プロモーションメニュー番号については、上記と同様であるため説明を省略する。店コードは、各店舗を一意に識別可能な識別コードである。POSNoは、店舗内の各POS端末を一意に識別可能な識別情報である。POS名称は、POS端末につけられた名称である。
たとえば、店コード「0001」とPOSNO「1」とを特定することで、POS名称「衣服売場POS番号1」、プロモーションメニュー番号「20,31」を取得することが可能である。
POS名称「衣服売場POS番号1」は、店コード「0001」でPOSNO「1」のPOS端末の名称が「衣服売場POS番号1」であることを示している。プロモーションメニュー番号「20,31」は、店コード「0001」でPOSNO「1」のPOS端末が2つのプロモーションの対象であることを示している。
次に第2の実施形態の店マスタの具体例について図15を用いて説明する。図15は第2の実施形態の店マスタの一例を示す図である。
店マスタ423は店コード、店名称、店区域、プロモーションメニュー番号を保持している。店コード、プロモーションメニュー番号については、上記と同様であるため説明を省略する。店名称は店につけられた名称である。店区域は、店が出店している区域の区分を一意に識別する識別情報である。たとえば、店コード「0001」を特定することで、店名称「富士商店」、店区域「13102」、プロモーションメニュー番号「40,46」を取得することが可能である。
店名称「富士商店」は、店コード「0001」の店の名称が富士商店であることを示している。店区域「13102」は、店コード「0001」の店区域が13102であることを示している。店区域「13102」は、たとえば、東京都中央区の店区域である。プロモーションメニュー番号「40,46」は、店コード「0001」の店が2つのプロモーションの対象であることを示している。
次に第2の実施形態のプロモーションメニューファイルの具体例について図16を用いて説明する。図16は第2の実施形態のプロモーションメニューファイルの一例を示す図である。
プロモーションメニューファイル424は、プロモーションメニュー番号、プロモーション名称、利用条件、支払区分、組合せ可能特典区分、確認方法、対象金額、対象数量、対象JANコード、対象部門コード、対象金額・数量組合せフラグ、特典区分、特典内容、有効期間(開始)、有効期間(終了)、有効時間(開始)、有効時間(終了)、出力装置、上限金額、上限数量、社員販売フラグを保持している。
プロモーションメニュー番号については、上記と同様であるため説明を省略する。プロモーション名称は、プロモーションの名称である。利用条件は、プロモーションの特典を受けるために利用者に課せられた条件である。支払区分は、プロモーションを受ける際に利用できる支払方法の区分である。組合せ可能特典区分は、同時に選択可能なプロモーションの特典区分である。確認方法は、利用者の提示が利用条件を満たしているか否かを確認するための方法である。対象金額は、プロモーションの対象となるために満たす必要がある最低金額である。対象数量は、プロモーションの対象となるために満たす必要がある最低数量である。対象JANコードは、プロモーションの対象となるJANコードである。対象部門コードは、プロモーションの対象となる部門コードである。対象金額・数量組合せフラグは、対象金額と対象数量のどちらか一方を満たせばよい場合に入力されるフラグである。特典区分は、特典の区分である。特典内容は、特典の内容である。有効期間(開始)は、プロモーションの有効期間の開始日である。有効期間(終了)は、プロモーションの有効期間の終了日である。有効時間(開始)は、プロモーションの有効時間の開始時間である。有効時間(終了)は、プロモーションの有効時間の終了時間である。出力装置は、プロモーションの内容を表示出力する装置である。上限金額は、プロモーションを適用することができる上限の金額である。上限数量はプロモーションを適用することができる上限の数量である。社員販売フラグは、社員専用のプロモーションであるかのフラグである。
たとえば、プロモーションメニュー番号「04」を特定することで、プロモーション名称「無料宅配」、利用条件「会員カード提示/現金or電子マネー払い」、支払区分「1,3」、組合せ可能特典区分「2,3」、確認方法「1」、対象金額「2000」、対象数量「2」、対象JANコード「1」、対象部門コード「0010」、対象金額・数量組合せフラグ「1」、特典区分「5」、特典内容「無料宅配」、有効期間(開始)「2012年1月1日」、有効期間(終了)「2012年3月30日」、有効時間(開始)「9:00」、有効時間(終了)「22:00」、出力装置「1,2」、上限金額「0」、上限数量「0」、社員販売フラグ「1」を取得することが可能である。
プロモーション名称「無料宅配」は、プロモーションメニュー番号「04」のプロモーション(以下プロモーション「04」)のプロモーションの名称が無料宅配であることを示している。利用条件「会員カード提示/現金or電子マネー払い」は、プロモーション「04」を受けるための、利用条件が会員カードの提示かつ現金または電子マネーでの支払いであることを示している。
支払区分「1,3」は、プロモーション「04」の支払区分が「1,3」であることを示している。たとえば、支払区分は、現金、クレジット、電子マネーであり、それぞれの支払区分に番号が割り振られている。従って、プロモーション「04」は、「1,3」に該当する支払区分である現金、他電子マネーで支払をおこなうことができる。
組合せ可能特典区分「2,3」は、プロモーション「04」と同時に選択可能な特典区分が「2,3」であることを示している。たとえば、同時に選択可能な特典区分は、値引き、割引、ポイント倍率、ポイント付与、サービスであり、それぞれの同時に選択可能な特典区分には番号が割り振られている。従って、プロモーション「04」は、「2,3」に該当する組合せ可能特典区分である割引、ポイント倍率と組合せ可能である。
確認方法「1」は、プロモーション「04」の確認方法が「1」であることを示している。たとえば、確認方法は、目検、カードスキャン、バーコードスキャン、IC読み取りであり、それぞれの確認方法には番号が付されている。従って、プロモーション「04」の利用条件の確認方法は、「1」に該当するカードスキャンである。
対象金額「2000」は、プロモーション「04」の対象金額が2000円であることを示している。対象数量「2」は、プロモーション「04」の対象数量が「2」であることを示している。
対象JANコード「1」は、プロモーション「04」の対象JANコードが「1」であることを示している。対象JANコードは、たとえば、対象となる商品が複数ある場合は複数のコードを入力し、すべての商品が対象である場合はJANコードの代わりに「1」を入力する。従って、プロモーション「04」は、全商品対象である。
対象部門コード「0010」は、プロモーション「04」の対象部門コードが「0010」であることを示している。対象部門コードは、たとえば、対象となる部門が複数ある場合は複数のコードを入力し、すべての部門が対象である場合は部門コードの代わりに「1」を入力する。
対象金額・数量組合せフラグ「1」は、プロモーション「04」の対象金額・数量組合せフラグが「1」であることを示している。対象金額・数量組合せフラグは、たとえば、対象金額または対象数量のどちらかの条件を満たせばよい場合に「1」であり、両方満たす必要がある場合に「0」である。従って、プロモーション「04」は対象金額または対象数量のどちらかを満たせばよい。
特典区分「5」は、プロモーション「04」の特典区分が「5」であることを示している。たとえば、特典区分は、値引き、割引、ポイント倍率、ポイント付与、サービスであり、選択可能な特典区分と同一の特典区分である。またそれぞれの同特典区分には番号が割り振られている。従って、プロモーション「04」の特典区分は、「5」に該当するサービスである。
特典内容「無料宅配」は、プロモーション「04」の特典内容が無料宅配であることを示している。特典内容は、たとえば、値引きの場合には値引き額であり、割引の場合には割引率であり、ポイント倍率の場合には倍率であり、ポイント付与の場合には付与ポイントであり、サービスの場合にはサービスの内容である。従って、プロモーション「04」は、無料宅配である。
有効期間(開始)「2012年1月1日」は、プロモーション「04」の開始日が2012年1月1日であることを示している。有効期間(終了)「2012年3月30日」はプロモーション「04」の終了日が2012年3月30日であることを示している。
有効時間(開始)「9:00」は、プロモーション「04」の開始時間が9:00であることを示している。有効時間(終了)「22:00」は、プロモーション「04」の終了時間が22:00であることを示している。
出力装置「1,2」は、プロモーション「04」の出力装置が「1,2」であることを示している。出力装置は、たとえば、ディスプレイ117、カスタマディスプレイ118であり、それぞれの出力装置には番号が割り振られている。従って、プロモーション「04」は、「1,2」に該当するディスプレイ117およびカスタマディスプレイ118に表示される。
上限金額「0」は、プロモーション「04」の上限金額が「0」であることを示す。上限金額は、たとえば、上限金額がある場合にのみ入力し、上限金額がない場合は「0」が入力される。従って、プロモーション「04」は、上限金額が設定されていない。上限数量「0」は、プロモーション「04」の上限数量が「0」であることを示す。上限数量は、たとえば、上限数量がある場合にのみ入力し、ない場合は「0」が入力される。従って、プロモーション「04」は、上限数量が設定されていない。
社員販売フラグ「1」は、プロモーション「04」の社員販売フラグが「1」であることを示している。社員販売フラグは、たとえば、社員のみが対象になるプロモーションである場合は「0」であり、社員を対象としてプロモーションでない場合は「1」である。従って、プロモーション「04」は、社員を対象としたプロモーションではない。
次に第2の実施形態の表示情報ファイルの具体例について図17を用いて説明する。図17は第2の実施形態の表示情報ファイルの一例を示す図である。
表示情報ファイル425はプロモーションメニュー番号、プロモーション名称、利用条件、表示位置、表示加工、出力装置、適用の不可フラグ、選択済みフラグ、仮特典価値を保持している。
プロモーションメニュー番号、プロモーション名称、利用条件、表示位置、表示加工、出力装置、仮特典価値については、上記と同様であるので説明を省略する。適用の不可フラグは、選択済みの特典と同時に選択することが可能か不可能かのフラグである。選択済みフラグは、すでに利用者が特典を選択済みか否かのフラグである。
たとえば、プロモーションメニュー番号「04」を特定することで、プロモーション名称「無料宅配」、利用条件「会員カード提示/現金or電子マネー払い」、表示位置「02」、表示加工「2」、出力装置「1,2」、適用の不可フラグ「0」、選択済みフラグ「0」、仮特典価値「無料宅配」を取得することが可能である。
プロモーション名称「無料宅配」は、プロモーション「04」の名称が無料宅配であることを示している。利用条件「会員カード提示/現金or電子マネー払い」は、プロモーション「04」を受けるための、利用条件が会員カードの提示かつ現金または電子マネーでの支払いであることを示している。
表示位置「02」は、プロモーション「04」の表示位置が「02」であることを示している。表示位置は、たとえば、画面の領域の中で上から何番目に表示するかなどである
表示加工「2」は、プロモーション「04」の表示加工が「2」であることを示している。表示加工は、たとえば、加工無、グレーアウト、黄、赤などであり、それぞれに番号が振り分けられている。従って、プロモーション「04」の表示加工は、該当する「2」の表示加工の黄である。
出力装置「1,2」は、プロモーション「04」の出力装置が「1,2」であることを示している。出力装置は、たとえば、ディスプレイ117、カスタマディスプレイ118であり、それぞれの出力装置には番号が割り振られている。従って、プロモーション「04」は、「1,2」に該当するディスプレイ117およびカスタマディスプレイ118に表示される。
適用の不可フラグ「0」は、プロモーション「04」の適用の不可フラグが「0」であることを示している。適用の不可フラグは、たとえば、選択済みの特典との組合せで適用することができる場合は「0」であり、選択済みの特典との組合せで適用することができない場合は「1」である。従って、プロモーション「04」は、適用をすることができる。
選択済みフラグ「0」は、プロモーション「04」の選択済みフラグが「0」であることを示している。選択済みフラグは、たとえば、選択済みの特典は「1」であり、選択していない特典は「0」である。従って、プロモーション「04」は、未だに利用者からの選択を受けていない。
仮特典価値「無料宅配」は、プロモーション「04」の仮特典価値が無料宅配であることを示している。また仮特典価値は、利用者の特典の選択後に特典価値として利用者へ付与される。
以上が各マスタおよび各ファイルの具体例である。なお、各マスタおよび各ファイルは上記の例に限らず、保持する内容を変えてもよく、さまざまな内容を保持し得る。
次に特典の提示画面の具体例について図18、図19を用いて説明する。図18は第2の実施形態の特典選択前における小計時の表示の一例を示す図である。図19は第2の実施形態の特典選択後における小計時の表示の一例を示す図である。
小計時の表示430、430aは、たとえば、図5のステップS15の精算処理においてディスプレイ117、カスタマディスプレイ118などの表示である。
小計時の表示430は、特典選択領域433と特典条件領域434と特典内容領域435と選択済み特典表示領域436と小計領域437とを含む。
特典選択領域433は、特典を選択するために選択ボタンを表示する領域である。特典条件領域434は、利用者に課せられた利用条件を提示する領域である。特典内容領域435は、特典の仮特典価値を提示する領域である。選択済み特典表示領域436は、選択済みの特典の選択ボタンを表示する領域である。小計領域437は、小計額を表示する領域である。
特典選択領域433は、特典を選択するために、選択ボタンを表示する。選択ボタンは、特典の内容として表示情報ファイル406のプロモーション名称を表示する。たとえば、選択ボタンは、現金払い5%ポイント、無料宅配などを表示する。上記のように選択ボタンにプロモーション名称の表示をおこなうことで、利用者は選択ボタンを見るだけで特典の概要をつかむことができるようになる。
特典選択領域433に表示される選択ボタンは、最もお得な特典の組合せの選択ボタン群431とその他の特典の選択ボタン群432とを含む。
最もお得な特典の組合せの選択ボタン群431は、ディスプレイ表示処理のステップS54において、最も価値が高いと評価された組合せの選択ボタン群である。その他の特典の選択ボタン群432は、表示情報ファイル406にある特典のうち、最もお得な特典の組合せに該当する特典を除いた特典の選択ボタン群である。
最もお得な特典の組合せの選択ボタン群431は、組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン431aとその他の組合せ可能特典の選択ボタン群431bとを含む。
組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン431aは、ディスプレイ表示処理のステップS54において、最も価値の高い組合せ内で最も価値が高い特典と評価された特典の選択ボタンである。またその他の組合せ可能特典の選択ボタン群431bは、最もお得な特典の組合せの選択ボタン群431から組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン431aを除いた特典の選択ボタン群である。
選択ボタンは、表示情報ファイル406の表示加工に従った表示態様で表示され、選択ボタンごとに異なる表示態様で表示することが可能である。選択ボタンは、たとえば、組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン431aには彩色をして表示し、その他の組合せ可能特典の選択ボタン群431bには組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン431aと異なる彩色をして表示し、その他の特典の選択ボタン群432のボタンには彩色をせずに表示するなどの表示態様をとることができる。
上記のように選択ボタンを表示加工に従った表示態様で表示をおこなうことで、利用者は選択ボタンの態様の違いにより、特典をふるい分けすることが可能になる。また上記のように組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン431aと、その他の組合せ可能特典の選択ボタン群431bと、その他の特典の選択ボタン群432とを異なる表示態様を表示することで、利用者は最もお得な特典の組合せを容易に把握することができるようになる。
特典条件領域434は、表示情報ファイル406の利用条件を表示する。たとえば、特典条件領域434は、利用条件として現金払い、会員カード提示などを表示する。上記のように利用条件を提示することにより、利用者は特典を受けることができるか否か把握することができるようになる。
特典内容領域435は、各特典の表示情報ファイル406の仮特典価値を表示する。たとえば、特典内容領域435は、1500P、無料宅配、150円値引きなどの仮特典価値を表示する。上記のように仮特典価値を表示することで、利用者は特典を適用した場合に、取得することができるポイント数、いくら相当のサービスを受けることができるか、値引きを受ける値引き額などの特典価値を把握することができるようになる。
選択済み特典表示領域436には、何も表示がされてない。小計領域437には、小計額¥30,000が表示されている。たとえば、プロモーション「04」の表示内容439は表示情報ファイル425を表示したものである。
次に特典選択後における小計時の表示について説明する。
小計時の表示430aは、特典選択領域433と特典条件領域434と特典内容領域435と選択済み特典表示領域436と小計領域437を含む。
特典選択領域433と特典条件領域434と特典内容領域435と選択済み特典表示領域436と小計領域437は上記と同様であるため説明を省略する。特典選択領域433は、最もお得な特典の組合せの選択ボタン群441とその他の特典の選択ボタン群442と選択不可能になった特典の選択ボタン群443とを含む。
最もお得な特典の組合せの選択ボタン群441は、組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン441aとその他の組合せ可能特典の選択ボタン群441bとを含む。
最もお得な特典の組合せの選択ボタン群441は、選択済みのプロモーションと同時に選択可能な組合せの中で、ディスプレイ表示処理のステップS54において、最も価値が高いと評価された組合せの一群の選択ボタンである。従って、最もお得な特典の組合せの選択ボタン群441は利用者の選択にもとづいて変化(再構成)していく。
その他の特典の選択ボタン群442は、表示情報ファイル406にあるプロモーションから、最もお得な特典の組合せに該当するプロモーションと、適用の不可フラグが立っているプロモーションと、選択済みのフラグが立っているプロモーションとを除いたプロモーションの一群の選択ボタンである。
選択不可能になった選択ボタン群443は、適用の不可フラグが立っているプロモーションの選択ボタンである。
選択ボタンは、表示情報ファイル406の表示加工に従った表示態様で表示され、選択ボタンごとに異なる表示態様で表示することが可能である。選択ボタンは、たとえば、組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン441aには彩色をして表示し、その他の組合せ可能特典の選択ボタン群441bには組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン441aと異なる彩色をして表示し、その他の特典の選択ボタン群442のボタンには彩色をせずに表示し、選択不可能になった特典の選択ボタン群443には組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン441aとその他の組合せ可能特典の選択ボタン群441bと異なる彩色で表示するなどの表示態様をとることができる。
上記のように選択ボタンを表示加工に従った表示態様で表示をおこなうことで、利用者は選択ボタンの態様の違いにより、特典をふるい分けすることができるようになる。
また上記のように組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン441aとその他の組合せ可能特典の選択ボタン群441bとその他の特典の選択ボタン群442と選択不可能になった特典の選択ボタン群443とを異なる表示態様で表示することで、利用者は最もお得な特典の組合せを容易に把握することができる。さらに、利用者の選択にもとづいて最もお得な特典の組合せの選択ボタン群441が変化していくため、利用者は特典を選択するたびに選択済みの特典を含んだ最もお得な特典の組合せを容易に把握することができるようになる。
特典条件領域434は、表示情報ファイル406の利用条件が表示される領域である。特典内容領域435は、表示情報ファイル406の仮特典価値が表示される領域である。
選択済み特典表示領域436は、選択済み特典の選択ボタン444を表示する領域である。選択済み特典の選択ボタン444は、利用者が利用するとして選択した特典の選択ボタンである。選択済み特典の選択ボタン444は、表示情報ファイル406の選択済みフラグにおいて選択済みのフラグであるプロモーションの特典の選択ボタンである。選択済み特典の選択ボタン444には、たとえば、無料宅配の選択ボタンがある。上記のように選択した特典の選択ボタンを表示することで、利用者はすでに自らが選択している特典を把握して、特典の選択し忘れや特典の適用し間違いを防ぐことができる。
小計領域437には、特典適用後の小計額として¥30,000と表示されている。
以上が小計時の表示の表示例である。なお、小計時の表示は上記の例に限らず、表示内容や表示態様を変えてもよく、さまざまなデザインをとり得る。
以上が第2の実施形態である。上記第2の実施形態によれば、POSシステム100は、小計時(取引の対象の確定後)において、利用可能な特典の取得、利用可能な特典と特典価値の利用者への提示をおこなうことができる。またPOSシステム100は、利用者による特典の選択を可能にし、選択にもとづいて利用者に特典価値の付与をおこなうことができる。またPOSシステム100は、利用者に利用可能な特典の組合せを提示することができる。
従って、POSシステム100は、利用者が利用可能な特典、特典の組合せ、特典価値を提示することにより、利用者に特典選択の手助けとなる特典に関連する情報の提示をおこなえる。従って、POSシステム100は、特典を知らずに受けることができないなどの利用者の不公平感をなくすことができる。またPOSシステム100は、特典に関連する情報の提示をすることで、利用者が自ら納得して特典の選択をおこなうことができ、買い物に満足感を与えることができ、顧客満足度の向上につながり、再来店の促進をすることができる。
[第3の実施形態]
次に第3の実施形態について説明をおこなう。第3の実施形態は利用可能な特典の取得と提示を商品登録時(取引の更新時)におこなう点で第2の実施形態と異なる。第3の実施形態のキャッシャユニット110の精算処理について図20を用いて説明をおこなう。図20は、第3の実施形態のチェッカユニットとキャッシャユニットの商品精算のシーケンス図である。
POSシステム100aは、第2の実施形態の図2から図4のPOSシステム100と同様の構成を含む。またPOSシステム100aは、第2の実施形態と同様、図7、図8の各マスタ、各ファイルを保持する。POSシステム100aとPOSシステム100とで同様の構成は同一の符号で説明をおこなう。
POS端末101は、買い物ごとに少なくとも1つ以上の商品コードの入力と精算をおこなう。POS端末101は利用可能な特典の提示を商品登録の際(取引の対象の更新の際)におこない、利用可能な特典の選択を商品登録および精算処理の際に受け付け、特典価値の付与を精算処理の際におこなう。
[ステップS71]キャッシャユニット110は、チェッカユニット130に対して固定スキャナ135の初期化指示をおこなう。
[ステップS81]チェッカユニット130は、キャッシャユニット110からの終了指示にもとづいてバーコード入力の終了の判定をおこなう。すなわち、チェッカユニット130は、終了指示をうけることによりバーコード入力を終了する。一方、チェッカユニット130は、終了指示をうけるまでバーコード入力を継続し、ステップS82にすすむ。
[ステップS82]チェッカユニット130は、固定スキャナ135から商品に付されたバーコードを読み取る。
[ステップS83]チェッカユニット130は、読み取ったバーコードのデータをキャッシャユニット110に通知する。
[ステップS72]キャッシャユニット110は、チェッカユニット130からのデータの通知を待ち受ける。キャッシャユニット110は、チェッカユニット130から通知されたバーコードのデータを受けた場合に、ステップS73にすすむ。または、キャッシャユニット110は、タッチパネル120などにより特典の選択の入力を受けた場合に、ステップS73にすすむ。キャッシャユニット110は、キーボード115などにより小計キー押下の入力を受けた場合に、ステップS74にすすむ。
[ステップS73]キャッシャユニット110は、入力データ処理をおこなう。キャッシャユニット110は、たとえば、入力データを商品マスタに照会して、商品名、商品単価、当該商品を対象とする特典に関する情報を取得する。そしてキャッシャユニット110は、商品名、商品単価をディスプレイ117、カスタマディスプレイ118に表示する。商品名などの表示に加え、キャッシャユニット110は、利用可能な特典の提示をおこなう。入力データ処理の詳細については、図21を用いて後で説明する。
[ステップS74]キャッシャユニット110は、終了指示をおこなう。キャッシャユニット110は、キーボード115などによる、小計キーが押下を受け付けたことで、チェッカユニット130に終了指示を通知する。
[ステップS75]キャッシャユニット110は、精算処理をおこなう。キャッシャユニット110は、精算処理において、精算に加え、特典の選択と特典価値の付与をおこなう。
このようにして、POSシステム100aは、利用条件にかなう特典を利用者に提示して、利用者の選択に応じた特典に対応する特典価値を利用者に付与することができる。
次に入力データ処理について図21を用いて説明する。図21は第3の実施形態のキャッシャユニットにおける入力データ処理のフローチャートである。
入力データ処理は、図20のステップS73でキャッシャユニット110においておこなわれる。キャッシャユニット110は、入力データ処理において通知された入力データを処理し、ディスプレイ117に表示する。
[ステップS90]キャッシャユニット110は、受け付けた入力がバーコードデータであるか否かの判定をおこなう。キャッシャユニット110は、受け付けたデータがバーコードの入力データである場合に、ステップS91にすすむ。キャッシャユニット110は、受け付けたデータがバーコードの入力データではない場合に、ステップS95にすすむ。
[ステップS91]キャッシャユニット110は、マスタ検索をおこなう。
[ステップS92]キャッシャユニット110は、プロモーションメニュー番号の取得をおこなう。
[ステップS93]キャッシャユニット110は、プロモーション条件処理をおこなう。キャッシャユニット110は、プロモーションメニュー番号をもとに利用可能な特典の取得をおこなう。プロモーション条件処理の詳細については、図22を用いて後で説明する。
[ステップS94]キャッシャユニット110は、全プロモーションメニュー番号について終了しているか否かの判定をおこなう。キャッシャユニット110は、全てのプロモーションメニュー番号についてプロモーション条件処理を終了している場合に、ステップS96へ移動する。キャッシャユニット110は、全てのプロモーションメニュー番号についてプロモーション条件処理を終了していない場合に、ステップS93へ移動する。
[ステップS95]キャッシャユニット110は、特典の選択の受け付けをおこなう。キャッシャユニット110は、特典の選択を受け付けると選択された特典の表示情報ファイル406の選択済みフラグに1をセットする。
[ステップS96]キャッシャユニット110は、ディスプレイ表示処理をおこなう。ディスプレイ表示処理は特典の表示態様を決める。ディスプレイ表示処理の詳細については、図23を用いて説明する。キャッシャユニット110は、ディスプレイ表示処理が終了すると入力データ処理を終了する。
このようにして、POSシステム100は、入力データ処理において、利用条件にかなう特典を利用者に提示して、利用者による特典の選択を受け付けることができる。
次にプロモーション条件処理について図22を用いて説明する。図22は第3の実施形態のキャッシャユニットにおけるプロモーション条件処理のフローチャートである。プロモーション条件処理は、図21のステップS93においてキャッシャユニット110でおこなわれる。
キャッシャユニット110は、プロモーション条件処理においてプロモーションメニュー番号をもとにプロモーションの適用の可否を判定し、利用可能な特典について表示情報ファイル406を作成する。
[ステップS101]キャッシャユニット110は、プロモーションメニューファイル405の検索をおこなう。キャッシャユニット110は、取得したプロモーションメニュー番号のうち1つを用いてプロモーションメニューファイル405の検索をして、プロモーションに関連する情報の取得をおこなう。
[ステップS102]キャッシャユニット110は、取得したプロモーションの適用可否の判定をおこなう。キャッシャユニット110は、取得したプロモーションについてプロモーションの取引対象に課せられる条件を満たしており、プロモーションを適用することが可能であるか不可能であるかを判定する。キャッシャユニット110はプロモーションを適用可能である場合に、ステップS103にすすむ。キャッシャユニット110はプロモーションを適用不可能である場合に、プロモーション条件処理を終了する。
[ステップS103]キャッシャユニット110は、表示情報ファイル406の作成をおこない、プロモーション条件処理を終了する。
次にディスプレイ表示処理について図23を用いて説明する。図23は第3の実施形態のキャッシャユニットにおけるディスプレイ表示処理のフローチャートである。ディスプレイ表示処理は図21のステップS96においてキャッシャユニット110でおこなわれる処理である。
キャッシャユニット110は、表示情報ファイル406の内容を更新し、更新した表示情報ファイル406にもとづいて特典をディスプレイに表示をおこなう。
[ステップS111]キャッシャユニット110は、商品追加の有無を判定する。商品の追加は、バーコードがスキャンされ、キャッシャユニット110が図20のステップS72の入力データ待ちにおいて入力データの通知を受け付けた場合である。キャッシャユニットは、商品追加があると判定した場合に、ステップS112にすすむ。商品追加が無いと判定した場合に、ステップS114にすすむ。
[ステップS112]キャッシャユニット110は、小計額の更新をおこなう。キャッシャユニット110は、小計の更新において、精算対象として商品が追加されたことにより変化した小計額を、ディスプレイ117に表示する。
[ステップS113]キャッシャユニット110は、精算対象となる商品の更新をおこなう。キャッシャユニット110は、精算対象となる商品の更新において、商品追加がされたことにより変化した精算対象となる商品をディスプレイに表示する。
[ステップS114]キャッシャユニット110は、表示情報ファイルを読み込む。
[ステップS115]キャッシャユニット110は、表示情報ファイル406にもとづいて仮特典価値を算出する。
選択済みの特典がない場合には、キャッシャユニット110は、個々の特典を適用した場合に得られる価値を算出し、算出した価値を仮特典価値として表示情報ファイル406に書き込む。またキャッシャユニット110は、同時に選択可能な組合せごとに、特典を適用した場合に得られる価値を算出する。
選択済みの特典がある場合には、キャッシャユニット110は、選択済みの特典とともに選択可能な特典を検出する。また検出されなかった特典は、適用不可として表示情報ファイル406の適用の不可フラグに1がセットされる。キャッシャユニット110は、個々の選択可能な特典を適用した場合に得られる価値を算出し、算出した価値を仮特典価値として表示情報ファイル406に書き込む。またキャッシャユニット110は、選択済みの特典と同時に選択可能な組合せごとに、特典を適用した場合に得られる仮特典価値を算出する。
[ステップS116]キャッシャユニット110は、仮特典価値の価値換算をおこなう。キャッシャユニット110は、仮特典価値の算出において算出された仮特典価値を同一の基準に価値換算する。
[ステップS117]キャッシャユニット110は、仮特典価値の評価をおこなう。キャッシャユニット110は、価値換算された仮特典価値にもとづいて、最も価値の高い組合せや、最も価値の高い組合せ内で最も価値が高い特典などを導出する。
[ステップS118]キャッシャユニット110は、特典表示態様の生成をおこなう。キャッシャユニット110は、仮特典価値の算出結果と仮特典価値の評価結果とにもとづいて特典の表示態様を生成する。生成された特典の表示態様は表示情報ファイル406に書き込まれる。
[ステップS119]キャッシャユニット110は、ステップS118にもとづいて特典の表示をおこなう。キャッシャユニット110は、ディスプレイ117、およびカスタマディスプレイ118で表示をおこなう。キャッシャユニット110は特典の表示をディスプレイ117、およびカスタマディスプレイ118にし、ディスプレイ表示処理を終了する。
次に精算処理について図24を用いて説明する。図24は第3の実施形態のキャッシャユニットにおける精算処理のフローチャートである。精算処理は、図20のステップS75において、キャッシャユニット110でおこなわれる。キャッシャユニット110は、精算処理において、精算に加えて、特典の選択と特典価値の付与をおこなう。
[ステップS121]キャッシャユニット110は、特典選択終了の判定をおこなう。キャッシャユニット110は、利用者の終了操作を受け付けることで特典選択終了の判定をおこなう。キャッシャユニット110は終了操作を受け付けてない場合に、ステップS122にすすむ。キャッシャユニット110は終了操作を受け付けている場合に、ステップS124にすすむ。なお、キャッシャユニット110は利用できる特典がない場合に、終了操作を受け付けることなくステップS124にすすむ。
[ステップS122]キャッシャユニット110は、ディスプレイ表示処理をおこなう。ディスプレイ表示処理の詳細については、第2の実施形態の図10のディスプレイ表示処理と同様であるため説明を省略する。
[ステップS123]キャッシャユニット110は、特典の選択の受け付けをおこなう。特典の選択を受けると選択された特典の表示情報ファイル406の選択済みフラグに1をセットする。
[ステップS124]キャッシャユニット110は、利用条件確認処理をおこなう。キャッシャユニット110は、利用条件確認処理において利用者が特典を利用するにあたり利用者に課せられた条件を満たしているか否かを確認する。利用条件確認処理の詳細については、第2の実施形態の図11の利用条件確認処理と同様であるため説明を省略する。
[ステップS125]キャッシャユニット110は、特典価値の付与をおこなう。キャッシャユニット110は、利用条件確認処理で受けることができると判定された特典の特典価値を利用者に付与する。
[ステップS126]キャッシャユニット110は、精算開始の判定をおこなう。
キャッシャユニット110は、利用者の精算開始の操作を受け付けることで精算開始の判定をおこなう。キャッシャユニット110は精算開始の判定を受け付けない場合に、ステップS121にすすむ。キャッシャユニット110は精算開始を受け付けた場合に、ステップS127にすすむ。
[ステップS127]キャッシャユニット110は、精算をおこない精算処理を終了する。
以上が第3の実施形態における取引における商品精算の流れである。
上記第3の実施形態によれば、POSシステム100aは、商品登録の際に利用可能となった特典の提示をすることができる。またPOSシステム100aは、利用者に商品登録中から特典に関する情報を提示し、利用者からの特典の選択を商品登録中から受け付けることができる。
従って、POSシステム100aは、利用者に特典の提示、選択の受け付け、特典価値の付与をする場合であっても精算に係る時間を短縮することができる。また、POSシステム100aは精算に係る時間を短縮した結果、利用者がレジに並び商品精算を受け始めるまでの待ち時間を短縮することができ、顧客満足度の向上につながる。またPOSシステム100aは、利用者の精算に係る時間を短縮した結果、単位時間当たりに精算をおこなえる利用者が増えることで、レジの削減による売り場の拡大や、レジの削減によるコストの削減ができる。
次に登録時の表示について図25を用いて説明する。図25は第3の実施形態における商品登録時の表示の一例を示す図である。
登録時の表示450は商品情報領域451と特典選択領域433と特典条件領域434と特典内容領域435と選択済み特典表示領域436と小計領域437とを含む。
特典選択領域433と特典条件領域434と特典内容領域435と選択済み特典表示領域436と小計領域437は上記と同様であるため説明を省略する。商品情報領域451は、商品の情報を表示する領域である。
特典選択領域433は、最もお得な特典の組合せの選択ボタン群452とその他の特典の選択ボタン群453とを含む。最もお得な特典の組合せの選択ボタン群452は、組合せ内で最もお得な特典の選択ボタン452aとその他の組合せ可能特典の選択ボタン群452bとを含む。
商品情報領域451は、商品の情報としてバーコードでスキャンした商品名、数量、価格などが表示される。
以上が商品登録時の表示の表示例である。なお、商品登録時の表示は上記の例に限らず、表示内容や表示態様を変えてもよく、さまざまなデザインをとり得る。
[第4の実施形態]
次に第4の実施形態について説明する。第2、第3の実施形態と同様の内容は適宜省略して説明する。第4の実施形態は利用可能な特典の提示と選択を商品登録時および小計時におこない、特典価値の付与を小計時におこなう点で第2、第3の実施形態と異なる。第4の実施形態と第3の実施形態とで同様の構成は同一の符号で説明をおこなう。
第4の実施形態のPOSシステム100aの商品精算は、図20の第3の実施形態のチェッカユニットとキャッシャユニットの商品精算のシーケンス図と同じ商品精算の流れでおこなわれる。キャッシャユニット110は、第3の実施形態同様に、入力データ処理において利用可能な特典を取得し、特典を提示し、特典を選択可能にする。またキャッシャユニット110は、第3の実施形態とは異なり、小計時においても利用可能な特典を取得し、特典を提示し、特典を選択可能にする。つまり、POSシステム100aは、精算処理において第3の実施形態の精算処理ではなく、第2の実施形態の精算処理をおこなう。
以上が第4の実施形態における取引における商品精算の流れである。上記第4の実施形態によれば、POSシステム100aは、商品登録の際に利用可能な特典の提示をし、また小計の際にも利用可能な特典の提示をすることができる。
POSシステム100aは、商品登録の際と小計の際とでプロモーションメニュー番号を取得するために検索するマスタを変えることで、商品登録の際と小計の際によって異なる特典の提示をおこなうことができる。また、POSシステム100aは、商品登録時には商品マスタと部門マスタとを検索し、小計時にはPOSマスタと店マスタとを検索することで、商品登録時には商品に関連する特典を、精算時には取引に関連する特典の提示を与えることができる。
以上が第4の実施形態である。上記第4の実施形態によれば、商品登録時および小計時において、利用者は、商品登録の際に利用可能な特典の提示を受け、小計の際に利用可能な特典の提示を受けることができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、キャッシャユニット110、チェッカユニット130、POSサーバ125が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(可搬型記録媒体を含む)に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
なお、上述の実施の形態は、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
さらに、上述の実施の形態は、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではない。