JP6036189B2 - アンテナモジュール、情報通信装置及び情報通信システム - Google Patents

アンテナモジュール、情報通信装置及び情報通信システム Download PDF

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Description

本開示は、アンテナモジュール、情報通信装置及び情報通信システムに関する。
近年、非接触型ICカードやRFID(Radio Frequency IDentification)などの非接触の近接無線通信を行う通信装置が普及している。この近接無線通信の方法としては、例えば、アンテナコイルによる交流磁界を利用した磁界結合を用いたものや、板状の電極をアンテナとする電界結合を用いたものなどが知られている。
また、特許文献1には、複数の通信系統を用いて送受信することが可能となるように、一つのアンテナモジュールに複数のアンテナやコイルを組み込むことが記載されている。
特開2009−171070号公報
一方、データ通信ではなく電力伝送を非接触で行う非接触電力伝送も知られている。一般に非接触電力伝送は、受電装置と送電装置の両方にコイルを設け、電磁誘導や磁界共鳴などを利用することにより行われる。
さらに、非接触電力伝送コイルと近接無線通信アンテナとを一つの通信装置に備えることにより、非接触電力伝送及び近接無線通信の両方を行うことができる通信装置等の電子機器が知られている。
しかし、従来の通信装置において、非接触電力伝送コイルと近接無線通信アンテナは別個に配置されていた。したがって、非接触電力伝送及び近接無線通信の両方が使用可能になるためには、ユーザは非接触電力伝送コイル及び近接無線通信アンテナの両方について、位置合わせをする必要があった。
そのため、送信側又は受信側で位置合わせ後に通信装置の位置がずれたり、向きが回転したりした場合、非接触電力伝送及び近接無線通信のどちらか一方、又は両方が使用不可能となっていた。
そこで、本開示では、送信側又は受信側の通信装置の向きが回転しても近接無線通信と非接触電力伝送の両方を使用することが可能な、新規かつ改良されたアンテナモジュール、情報通信装置及び情報通信システムを提案する。
本開示によれば、非接触電力伝送コイルと、前記非接触電力伝送コイルと同軸で形成された近接無線通信アンテナと、を備えるアンテナモジュールが提供される。
また、本開示によれば、非接触電力伝送コイルと、前記非接触電力伝送コイルと同軸で形成された近接無線通信アンテナと、前記非接触電力伝送コイルへの電力伝送を制御する電力伝送制御部と、前記近接無線通信アンテナへの信号を制御する通信制御部と、を備える情報通信装置が提供される。
また、本開示によれば、第1非接触電力伝送コイル、前記第1非接触電力伝送コイルと同軸で形成された第1近接無線通信アンテナ、前記第1非接触電力伝送コイルへの給電を制御する送電制御部、前記第1近接無線通信アンテナへの通信を制御する第1通信制御部、を備える第1情報通信装置と、前記第1非接触電力伝送コイルに対応する第2非接触電力伝送コイル、前記第2非接触電力伝送コイルと同軸で形成され、前記第1近接無線通信アンテナに対応する第2近接無線通信アンテナ、前記第2非接触電力伝送コイルからの受電を制御する受電制御部、前記第2近接無線通信アンテナへの通信を制御する第2通信制御部、を備える第2情報通信装置と、からなる情報通信システムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、送信側又は受信側の通信装置の向きが回転しても近接無線通信と非接触電力伝送の両方を使用することが可能である。
本開示の第1の実施形態に係るアンテナモジュールを含む情報通信装置の使用例を示した概略図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールを含む情報通信装置の内部構成を示すブロック図である。 比較例のアンテナモジュールが有する近接無線通信アンテナの具体例を示した説明図である。 比較例のアンテナモジュールが有する近接無線通信アンテナの他の具体例を示した説明図である。 比較例のアンテナモジュールにおける送受信の様態を示した説明図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールの構造を説明する上面図及び断面図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールが有する近接無線通信アンテナの構造を示す斜視図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールが有する近接無線通信アンテナの第1の変形例を示す上面図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールが有する近接無線通信アンテナの第2の変形例を示す上面図である。 本開示の第2の実施形態に係るアンテナモジュールを含む撮像装置の具体例を示した説明図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールを含む撮像装置の内部構成を示したブロック図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールの構造を説明する上面図及び断面図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールの変形例1の構成を説明する断面図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールの変形例2の構成を説明する断面図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールの変形例3の構成を説明する断面図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールの変形例4の構成を説明する断面図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールの変形例5の構成を説明する断面図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールの変形例6の構成を説明する断面図である。 同実施形態に係るアンテナモジュールの変形例7の構成を説明する斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施の形態
1.1.第1の実施形態に係るアンテナモジュールを含む情報通信装置の全体構成
1.2.比較例のアンテナモジュールの構成
1.3.第1の実施形態に係るアンテナモジュールの構成
1.4.第1の実施形態に係るアンテナモジュールの変形例
2.第2の実施形態
2.1.第2の実施形態の概略
2.2.第2の実施形態に係るアンテナモジュールを含む撮像装置の全体構成
2.3.第2の実施形態に係るアンテナモジュールの構成
2.4.第2の実施形態に係るアンテナモジュールの変形例
2.4.1.変形例1
2.4.2.変形例2
2.4.3.変形例3
2.4.4.変形例4
2.4.5.変形例1〜4の総括
2.4.6.変形例5
2.4.7.変形例6
2.4.8.変形例7
3.まとめ
<1.第1の実施形態>
[1.1.第1の実施形態に係るアンテナモジュールを含む情報通信装置の全体構成]
まず、本開示の第1の実施形態に係るアンテナモジュールを含む情報通信装置2の全体構成について図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本開示の第1の実施形態に係るアンテナモジュールを含む情報通信装置2の使用例を示した概略図である。図1に示すように、アンテナモジュールを含む情報通信装置2は、電子計算機1に接続されたクレードル3上に載置されている。
情報通信装置2は、第1の実施形態に係るアンテナモジュールを有する情報処理装置である。情報通信装置2は、例えば、携帯端末、携帯電話、スマートフォンなどであってもよい。情報通信装置2は、第1の実施形態に係るアンテナモジュールにより、クレードル3との間で同時に近接無線通信及び非接触電力伝送を行うことができる。情報通信装置2は、クレードル3上に載置されることによりクレードル3との間で大容量データ通信を行ったり、充電を行ったりすることができる。
クレードル3は、情報通信装置2と同様に、第1の実施形態に係るアンテナモジュールを有し、情報通信装置2との間で近接無線通信及び非接触電力伝送を行う。クレードル3は、情報通信装置2のアンテナモジュールに対応するアンテナモジュールを備え、情報通信装置2を載置する載置面を備え、電子計算機1に接続されている。
電子計算機1は、クレードル3と接続され、情報通信装置2とのデータ通信や情報通信装置2への充電を制御する。電子計算機1は、汎用のコンピュータであってもよく、クレードル3と一体化された専用の情報処理装置であってもよい。電子計算機1が汎用のコンピュータで構成される場合、電子計算機1はUSB(Universal Serial Bus)などによってクレードル3と接続されてもよい。
なお、上記では、クレードル3は電子計算機1に接続されるとして説明したが、クレードル3は、LAN(Local Area Network)などを介して直接ネットワークに接続されていてもよい。係る場合、クレードル3は、該ネットワークを介してサーバ等とデータ通信を行う。
以上、説明したように第1の実施形態に係るアンテナモジュールを有する情報通信装置2は、対応するアンテナモジュールを有するクレードル3の所定の位置に載置されることにより、大容量データ通信及び電力伝送による充電などを同時に行うことが可能である。
なお、本開示に係る技術は、上記の情報通信装置2とクレードル3との間で近接無線通信及び非接触電力伝送を行う例のみに限定されるものではない。例えば、本開示に係る技術は、複数の情報通信装置2の間で近接無線通信及び非接触電力伝送を行う場合にも適用可能である。
引き続き、図2を参照して、第1の実施形態に係るアンテナモジュールを含む情報通信装置2の内部構成について説明する。図2は、第1の実施形態に係るアンテナモジュールを含む情報通信装置2の内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報通信装置2は、近接無線通信アンテナ210と非接触電力伝送コイル220を有するアンテナモジュール20と、通信制御部250と、タイミング制御部252と、電力伝送制御部254と、主制御部256と、記憶部258と、表示部260と、音声出力部262と、を備える。
近接無線通信アンテナ210は、アンテナモジュール20内に備えられ、近接無線通信を行う。近接無線通信技術としては、例えば、誘導電界の結合作用を利用して信号を転送する「TransferJet(登録商標)」や電磁誘導方式のNFC(Near Field Comunication)などを使用することができる。このような通信技術は、高周波信号の処理を行う通信回路と、結合用電極と、結合用電極に高周波信号を供給する共振回路によって実現される。本明細書では、結合用電極、又は結合用電極と共振回路を含んだ部品のことを、「カプラ」と呼ぶ。なお、カプラは、さらにグランドを備えていてもよい。係る場合、結合用電極は、グラウンドに対しある程度の距離を離して配置される。
近接無線通信アンテナ210は、上記カプラによって構成され、近接無線通信を行うことができる。カプラは近距離では高いゲインを得ることができるが、離れると急激にゲインが減衰する特徴を持つため、他の無線通信との干渉が起きにくく、近接無線通信に好適に用いることができる。例えば、近接無線通信の有効範囲は数センチ以内である。近接無線通信アンテナ210を構成する該カプラの構成については、[1.3.第1の実施形態に係るアンテナモジュールの構成]以降で詳細に説明する。
非接触電力伝送コイル220は、アンテナモジュール20内に備えられ、非接触電力伝送を行う。非接触電力伝送は、例えば、受電する装置と給電する装置の両方にコイルを設け、該コイル間の電磁誘導や磁界共鳴などを利用することにより行われる。
通信制御部250は、近接無線通信アンテナ210を介した通信を制御する。具体的には、通信制御部250は、通信されるデータ及び通信時の設定などを制御する。また、電力伝送制御部254は、非接触電力伝送コイル220を介した電力伝送を制御する。具体的には、電力伝送に関する設定などを制御する。
タイミング制御部252は、通信制御部250及び電力伝送制御部254と接続され、近接無線通信及び非接触電力伝送を行うタイミングを制御する。具体的には、タイミング制御部252は、近接無線通信及び非接触電力伝送が同時又は時分割で行われるように、通信制御部250及び電力伝送制御部254に、通信及び電力伝送の開始と終了のタイミングを通知する。ここで、タイミング制御部252により、近接無線通信及び非接触電力伝送が時分割で行われた場合には、近接無線通信及び非接触電力伝送のそれぞれが互いに干渉することを防止することができる。
主制御部256は、情報通信装置2の各構成の動作及び設定を制御する。具体的には、主制御部256は、通信制御部250、タイミング制御部252、及び電力伝送制御部254を制御し、近接無線通信及び非接触電力伝送に係る動作全体を制御する。また、主制御部256は、記憶部258、表示部260、及び音声出力部262を制御し、情報通信装置2の近接無線通信及び非接触電力伝送以外の動作についても制御を行う。
ここで、通信制御部250、電力伝送制御部254、タイミング制御部252及び主制御部256は、例えば、制御IC(Integrated Circuit)などで実現されてもよく、CPU(Central Proccesing Unit)などで構成される演算処理装置などで実現されてもよい。
記憶部258は、情報通信装置2の動作に用いられる各種情報、プログラム等を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部258は、主制御部256が情報通信装置2の各構成を制御するためのプログラムを記憶し、通信制御部250、電力伝送制御部254及びタイミング制御部252が、近接無線通信及び非接触電力伝送を制御するためのプログラムを記憶する。また、記憶部258は、近接無線通信アンテナ210が送受信するファイルデータ等の通信データを記憶してもよい。なお、記憶部258は、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリで実現されてもよく、HDD(Hard Disk Drive)装置のような磁気記録媒体で実現されてもよい。
表示部260は、情報通信装置2のユーザに画像で情報を提供するための表示を行う。例えば、表示部260は、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などで実現される。また、音声出力部262は、情報通信装置2のユーザに音声にて情報を提供するための出力を行う。音声出力部262は、例えば、スピーカおよびヘッドフォンなどの音声出力装置を含み、音声データ等を音声に変換して出力する。
以上、図1及び図2を参照して、第1の実施形態に係るアンテナモジュール20を含む情報通信装置2の構成について、詳細に説明した。情報通信装置2は、タイミング制御部252を有することにより、近接無線通信及び非接触電力伝送を行うタイミングを同時又は時分割となるように制御することが可能である。したがって、近接無線通信及び非接触電力伝送の干渉を防止したい場合には、タイミングを時分割で制御し、干渉が問題にならない程度であれば効率を優先するためにタイミングを同時にするなど、情報通信装置2が柔軟な動作をすることを可能とする。
[1.2.比較例のアンテナモジュールの構成]
次に、図3A〜図4を参照して、比較例のアンテナモジュールについて、構成を説明する。図3A及び図3Bは、比較例のアンテナモジュールが有する近接無線通信アンテナの具体例を示した説明図である。図3A及び図3Bに示すように、比較例のアンテナモジュールが有する近接無線通信アンテナは、誘電体基板400と、給電線路430と、カプラ素子415(すなわち、カプラ素子415a又は415b)と、を備える。
誘電体基板400は、例えば、樹脂基板、樹脂フィルム、セラミックス基板で形成される。誘電体基板400は、一方の面に給電線路430及びカプラ素子415を備え、反対側の他方の面にグランドを備える。給電線路430は、カプラ素子415と柱状の導体で接続されている。
ここで、カプラは電磁波の縦波成分を利用して情報を伝達するため、カプラの発する電磁波が横波成分の大きい偏波とならないよう、給電線路430はカプラ素子415の中心の一点で接続されることが望ましい。また、カプラ素子415は矩形又は円形の平板状電極で形成されている。カプラ素子415の平板電極形状が、矩形である具体例が図3Aのカプラ素子415aであり、円形で形成された具体例が図3Bのカプラ素子415bである。
図4は、比較例のアンテナモジュールにおける送受信の様態の具体例を示した説明図である。図4に示すように、比較例のアンテナモジュール402は、それぞれアンテナモジュール402上に配置された近接無線通信アンテナ412及び非接触電力伝送コイル422を備える。また、送受信相手であるアンテナモジュール402’も、それぞれ近接無線通信アンテナ412’及び非接触電力伝送コイル422’を同様に備える。
近接無線通信アンテナ412は、上記にて図3A及び図3Bを参照して説明した構造を有するため、非接触電力伝送コイル422と別個に配置される。係る構造を有するアンテナモジュール402及び402’間で近接無線通信及び非接触電力伝送を同時に有効とする場合、図4に示すように近接無線通信アンテナ412、412’同士、及び非接触電力伝送コイル422、422’同士の位置合わせが必要である。すなわち、アンテナモジュール402及び402’の両者にて2点の位置合わせが必要であるため、実質的にアンテナモジュール402及び402’の相対位置関係は固定される。
ここで、アンテナモジュール402及び402’のいずれかが回転した場合、近接無線通信及び非接触電力伝送のどちらか一方、又は両方が使用不可能となる。したがって、図4に示すような構造を有する比較例のアンテナモジュール402では、近接無線通信及び非接触電力伝送の両方を同時に使用可能としながら、アンテナモジュール402又は402’を回転させることは困難であった。
また、比較例のアンテナモジュール402及び402’では、それぞれのアンテナモジュールの近接無線通信アンテナ412と非接触電力伝送コイル422との距離が異なる場合、近接無線通信及び非接触電力伝送の両方を同時に使用可能とすることはできない。特に、異なるアンテナモジュールを有する情報通信装置2間では、近接無線通信アンテナ412と非接触電力伝送コイル422との距離が異なる可能性が高いため、実質的に近接無線通信及び非接触電力伝送の両方を同時に使用可能とすることは困難であった。
本発明者らは、近接無線通信アンテナと非接触電力伝送コイルとを有するアンテナモジュール等について、鋭意検討を重ねた結果、上記の問題等を解決し、下記で詳述する第1の実施形態に係るアンテナモジュールを想到するに至った。以下、図5〜8を参照して、第1の実施形態に係るアンテナモジュールの構成について、説明する。
[1.3.第1の実施形態に係るアンテナモジュールの構成]
まず、図5を参照して、第1の実施形態に係るアンテナモジュール20の構成について、説明する。図5は、本開示に係るアンテナモジュール20の構造を説明する上面図及び断面図である。より具体的には、図5上部は、アンテナモジュール20の上面図であり、図5下部は、アンテナモジュール20を上面図中のA−A’ラインで切断し、通信及び電力伝送を行う別のアンテナモジュールと相対させた断面図である。
図5上部の上面図に示すように、アンテナモジュール20は、誘電体基板200と、近接無線通信アンテナ210と、非接触電力伝送コイル220と、を備える。また、図5下部の断面図に示すように、近接無線通信アンテナ210及び非接触電力伝送コイル220は、誘電体基板200の同一平面上に形成される。
誘電体基板200は、一方の面に近接無線通信アンテナ210と、非接触電力伝送コイル220とを備える。また、誘電体基板200は、一方の面の反対面にグランド(図示せず)が備えられてもよい。誘電体基板200は、例えば、樹脂基板、樹脂フィルム、セラミックス基板などで形成される。
非接触電力伝送コイル220は、リッツ線やメッキ線などで形成されたコイルとして形成される。本開示において、非接触電力伝送コイル220の構造は特に限定されず、多様な形態を採用することができる。例えば、非接触電力伝送コイル220の巻き数や巻く方向などは、最適となるように適宜設定することが可能であり、また、所定の規格に合わせて設定してもよい。
近接無線通信アンテナ210は、電磁界結合を行うリング状又は多角形の環状形状のカプラとして形成される。また、近接無線通信アンテナ210は、非接触電力伝送コイル220の外周側に、非接触電力伝送コイル220と同軸となるように形成される。
図5下部の断面図を参照すれば、アンテナモジュール20は、相対するアンテナモジュールと互いの中心を合わせることにより、近接無線通信アンテナ210及び210’、非接触電力伝送コイル220及び220’の両者の位置合わせが完了することがわかる。
また、近接無線通信アンテナ210及び非接触電力伝送コイル220のどちらも軸中心に対して形状が等方的である。したがって、アンテナモジュール20が該軸中心を中心として回転しても位置関係が変わらないので、近接無線通信アンテナ210及び210’との間、非接触電力伝送コイル220及び220’との間で近接無線通信及び非接触電力伝送が可能である。
なお、図5上部の上面図の実施形態では、アンテナモジュール20は、グランドを備えない構成としたが、本開示の技術は係る例に限定されない。例えば、アンテナモジュール20は、グランドを備えていてもよい。係る場合、グランドは、誘電体基板200の近接無線通信アンテナ210が形成された一面と反対に位置する他面に形成される。
また、本開示の技術は上記の実施形態に限定されない。例えば、アンテナモジュール20は、近接無線通信アンテナ210及び非接触電力伝送コイル220と誘電体基板200との間に磁性体シートをさらに備えていてもよい。磁性体シートは、例えば、磁性体である金属とポリマーを混合して形成されたシートなどであり、高い透磁率により近接無線通信アンテナ210及び非接触電力伝送コイル220が発生させる磁場を吸収する。これにより、磁性体シートは、アンテナモジュール20が設置された装置内部の基板などの金属が該磁場の電磁誘導によって生じる渦電流にて発熱することを抑止することができる。
以上説明したように、本開示に係るアンテナモジュール20は、近接無線通信アンテナ210と非接触電力伝送コイル220を同軸となるように形成されている。そのため、非接触電力伝送コイル220の中心位置が合っていれば、アンテナモジュール20が回転しても近接無線通信及び非接触電力伝送の両方を使用可能である。また、アンテナモジュール同士の位置合わせにおいて、非接触電力伝送コイル220の中心の1点のみの位置合わせで、近接無線通信アンテナ210及び210’、非接触電力伝送コイル220及び220’の両方の位置合わせを行うことが可能である。
さらに、近接無線通信アンテナ210と非接触電力伝送コイル220の中心が一致しているため、異なるアンテナモジュールを有する情報通信装置2同士で近接無線通信アンテナ210と非接触電力伝送コイル220の中心間の距離が一致しない可能性を排除できる。
また、近接無線通信アンテナ210が非接触電力伝送コイル220の外周側に形成されていてもよい。係る構造により、非接触電力伝送コイル220は、どのような形状も取り得ることができ、設計の自由度が増す。特に、非接触電力伝送コイル220が所定の国内又は国際規格により決められた形状にせざるを得ない場合であっても、第1の実施形態に係るアンテナモジュールであれば、容易に設計することが可能である。ここで、上記の実施形態では、近接無線通信アンテナ210が非接触電力伝送コイル220の外周側に形成されるとしたが、本開示の技術は係る例に限定されない。例えば、近接無線通信アンテナ210が非接触電力伝送コイル220の内周側にあってもよい。
ここで、アンテナモジュール20同士の非接触電力伝送コイル220の中心位置合わせには、公知のムービングコイル方式等を用いてもよい。第1の実施形態に係るアンテナモジュール20は、非接触電力伝送コイル220の中心の位置合わせが行われると、アンテナモジュール20の角度に関わらず、自ずと近接無線通信アンテナ210も位置合わせされる。したがって、ムービングコイル方式を用いた場合、第1の実施形態に係るアンテナモジュール20は、非接触電力伝送に加えて近接無線通信も、自動で位置合わせすることができるため、利便性が高くなる。
引き続き、図6を参照して、第1の実施形態に係るアンテナモジュール20が有する近接無線通信アンテナ210の構成について、さらに説明を行う。図6は、第1の実施形態に係る近接無線通信アンテナ210の構造を示す斜視図である。ここで、図6においては、非接触電力伝送コイル220は図面の明確化のために省略し、近接無線通信アンテナ210に係る構成のみを図示している。
図6に示すように、アンテナモジュール20が有する近接無線通信アンテナ210は、電磁界結合を行うリング状又は多角形の環状形状のカプラとして形成され、誘電体基板200上に、給電線路230と、カプラ素子215と、を備える。誘電体基板200については、比較例の近接無線通信アンテナと実質的に同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。ここでは、本開示に係る近接無線通信アンテナ210であるカプラの特徴的な構成について、説明を行う。
カプラ素子215はリング状又は多角形の環状形状であり、分岐を有する給電線路230より2点の接続点P12及びP14より柱状の導体にて給電される。ここで、P12及びP14は、P12及びP14を結ぶ直線がカプラ素子215の中心を通るように設定され、また、カプラ素子215は、P12及びP14にて給電線路230より同位相で給電される。係る構成により、カプラ素子215は、通常のアンテナとしては使用できないものの、近接無線通信アンテナとして使用することができるようになっている。また、係る構成により、カプラ素子215は、近接無線通信を行っていないときの入力整合が不整合となるので、不要輻射を抑えることができる。なお、カプラ素子215は、近接無線通信アンテナとして用いることが可能であれば、給電点の位置及び給電される位相は上記の実施形態に限定されない。カプラ素子215は、給電位置を適切に設定することにより、同位相で給電しなくとも近接無線通信アンテナとしての機能を備えることが可能である。
さらに、給電線路230の長さを通信周波数の波長の1/4の倍数の長さとなるようにしてもよい。給電線路230が係る長さである場合、近接無線通信の帯域をより広げることができる。
[1.4.第1の実施形態に係るアンテナモジュールの変形例]
以上にて、第1の実施形態に係る近接無線通信アンテナ210の特徴的な構成について説明した。次に、図7及び図8を参照して、該近接無線通信アンテナの変形例について、説明を行う。図7及び図8は、同実施形態に係る近接無線通信アンテナ210の第1及び第2の変形例を示す上面図である。ここで、図7及び8においては、非接触電力伝送コイル220は明確化のために省略し、近接無線通信アンテナ210に係る構成のみを図示している。
図7に示すように、近接無線通信アンテナ210の第1の変形例では、給電線路230aの形状が図6で示した給電線路230の形状と異なるように形成される。具体的には、給電線路230aの形状が、非対称な形状となっており、カプラ素子215は、接続点P22及びP24にて、給電線路230aより給電される。
係る変形例でも、P22及びP24は、P22及びP24を結んだ直線がカプラ素子215の中心点P20を通るように設定される。また、P22及びP24までの給電線路230aの距離である「L1+L2」及び「R1+R2」が等しくなるように給電線路230aが設計されることにより、カプラ素子215に同位相で給電されている。すなわち、図7に示すような変形例であっても、本開示の技術思想は実現可能であり、本開示の技術的範囲に含まれることがわかる。また、上述したようにカプラ素子215は、さらに給電位置を適切に設定することにより、同位相で給電しなくとも近接無線通信アンテナとしての機能を備えることが可能であり、本開示の技術は上記の変形例に限定されず、多様な形態により実現することが可能である。
また、図8に示すように、近接無線通信アンテナ210の第2の変形例では、図6で示したカプラ素子215の形状とは異なり、カプラ素子215aにスリットが入っている。具体的には、カプラ素子215aの中心に対して対称な位置に、カプラ素子215aを分断するようにスリットが入っている。アンテナモジュール20では、近接無線通信アンテナ210及び非接触電力伝送コイル220が同軸で形成されているため、非接触電力伝送による電磁誘導によりカプラ素子215上で渦電流が発生し、非接触電力伝送の効率が低下する。しかし、図8に示すように、カプラ素子215aにスリットを入れておくことにより、上述した渦電流の発生を抑制し、非接触電力伝送の効率低下を防止することができる。
ここで、上記では、スリットはカプラ素子215aの中心に対して対称な位置に2カ所形成されたが、本開示は係る例に限定されない。例えば、スリットは、カプラ素子215aの中心に対して対称となるように3カ所以上に入れてもよいし、又は1カ所のみに入れてもよい。
<2.第2の実施形態>
[2.1.第2の実施形態の概略]
上記にて、第1の実施形態に係るアンテナモジュール20について、アンテナモジュール20を備える情報通信装置2も含めて詳細に説明した。以下では、第2の実施形態に係るアンテナモジュール及び該アンテナモジュールを含む撮像装置について詳細に説明を行う。
第1の実施形態に係るアンテナモジュール20は、アンテナモジュール20内にそれぞれ1つの近接無線通信アンテナ210及び非接触電力伝送コイル220を有し、外部の情報通信装置2又はクレードル3と近接無線通信及び非接触電力伝送を行う。一方、第2の実施形態に係るアンテナモジュールは、アンテナモジュール内にそれぞれ2つ以上の近接無線通信アンテナ及び非接触電力伝送コイルを有し、該アンテナモジュール内で、近接無線通信及び非接触電力伝送を行う。
本開示に係るアンテナモジュールは、送信側又は受信側のアンテナモジュールの向きが回転しても近接無線通信と非接触電力伝送の両方を使用することが可能である。したがって、第2の実施形態に係るアンテナモジュールでは、アンテナモジュール内の一方の近接無線通信アンテナ及び非接触電力伝送コイルに対して、他方の近接無線通信アンテナ及び非接触電力伝送コイルが無限回転することが可能である。
上記のような無限回転を実現する構成としては、金属接点を有するスリップリング等が挙げられる。しかし、スリップリングは、金属接点を有するために、該金属接点の摩耗などにより信頼性が低下し、頻繁に金属接点を交換する必要があった。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、上記のスリップリング等の問題を解決することが可能な第2の実施形態に係るアンテナモジュールを想到するに至った。以下、図9〜18を参照して、本開示に係る第2の実施形態について、説明を行う。
以下では、第2の実施形態の実施例として、撮像部が無限回転する撮像装置を例示するが、本開示の第2の実施形態は係る例に限定されない。第2の実施形態は、無限回転を行うすべての装置類に適用可能であり、例えば、無限回転する関節を有するロボットアームやターンテーブルなどにも適用することができる。
[2.2.第2の実施形態を含む撮像装置の全体構成]
まず、図9及び図10を参照して、第2の実施形態に係るアンテナモジュールを含む撮像装置の全体構成について、説明を行う。図9は、第2の実施形態に係るアンテナモジュールを含む撮像装置5の具体例を示した説明図である。図9に示すように、第2の実施形態に係るアンテナモジュールは、例えば撮像装置5に含まれて実現される。
撮像装置5は、監視カメラ等であって、無限回転を行うことにより設置位置の周囲全周を撮影することが可能な装置である。図9では、撮像装置5は、天井に設置するような形態で図示されているが、係る例に限定されず、床や筐体上に図9とは逆向きで設置されてもよい。
続いて、図10を参照して、第2の実施形態に係るアンテナモジュールを含む撮像装置5の内部構成について説明を行う。図10は、第2の実施形態に係るアンテナモジュールを含む撮像装置5の内部構成を示したブロック図である。
図10に示すように、撮像装置5は、第1近接無線通信アンテナ510、第2近接無線通信アンテナ512、第1非接触電力伝送コイル520及び第2非接触電力伝送コイル522を含むアンテナモジュール50と、第1通信制御部560と、送電制御部562と、第2通信制御部564と、受電制御部566と、接続制御部570と、外部接続部572と、撮像制御部574と、撮像部576と、を備える。
第1近接無線通信アンテナ510及び第2近接無線通信アンテナ512は近接無線通信アンテナ210と、第1非接触電力伝送コイル520及び第2非接触電力伝送コイル522は非接触電力伝送コイル220と、第1通信制御部560及び第2通信制御部564は通信制御部250と、送電制御部562及び受電制御部566は電力伝送制御部254と実質的に同様であるので、ここでの詳細な説明は省略し、以下では第2の実施形態において特徴的な構成について説明を行う。
アンテナモジュール50は、第1近接無線通信アンテナ510及び第1非接触電力伝送コイル520と、該第1近接無線通信アンテナ510及び第1非接触電力伝送コイル520に対して無限回転が可能な第2近接無線通信アンテナ512及び第2非接触電力伝送コイル522とを有する。また、第1近接無線通信アンテナ510と第2近接無線通信アンテナ512との間で近接無線通信が行われ、第1非接触電力伝送コイル520と第2非接触電力伝送コイル522との間で非接触電力伝送が行われる。ここで、図10の撮像装置5においては、第1非接触電力伝送コイル520が給電側であり、第2非接触電力伝送コイル522が受電側である。
また、第1近接無線通信アンテナ510は第1通信制御部560によって制御され、第1非接触電力伝送コイル520は、送電制御部562によって制御される。さらに、第1通信制御部560及び送電制御部562と接続した第1タイミング制御部561は、近接無線通信及び非接触電力伝送の両者のタイミングを制御する。
また、第2近接無線通信アンテナ512は第2通信制御部564によって制御され、第2非接触電力伝送コイル522は、受電制御部566によって制御される。また、第2通信制御部564及び受電制御部566と接続した第2タイミング制御部565は、近接無線通信及び非接触電力伝送の両者のタイミングを制御する。
外部接続部572は、接続制御部570によって制御され、外部と接続してデータの送受信及び電力の取得を行う。また、接続制御部570は、送電制御部562及び第1通信制御部560と接続し、送電制御部562へ電力を受け渡したり、第1通信制御部560とデータのやり取りを行ったりする。
撮像部576は、撮像制御部574によって制御され、周囲の映像を取得する。また、撮像制御部574は、受電制御部566及び第2通信制御部564と接続し、受電制御部566から電力を受け取ったり、第2通信制御部564とデータのやり取りを行ったりする。
[2.3.第2の実施形態に係るアンテナモジュールの構成]
以上、第2の実施形態に係るアンテナモジュール50を含む実施例の一例である撮像装置について、説明を行った。次に、図11〜18を参照して、第2の実施形態に係るアンテナモジュール50の構成について以下で詳述する。
図11は、第2の実施形態に係るアンテナモジュール50の構造を説明する上面図及び断面図である。より具体的には、図11上部は、アンテナモジュール50の上面図であり、図11下部は、アンテナモジュール50を上面図中のB−B’ラインで切断した断面図である。
図11の上面図及び断面図に示すように、第2の実施形態に係るアンテナモジュール50は、第1誘電体基板500と、第1近接無線通信アンテナ510と、第1非接触電力伝送コイル520と、第2誘電体基板502と、第2近接無線通信アンテナ512と、第2非接触電力伝送コイル522と、回転軸540と、ベアリング542と、を備える。
第1誘電体基板500及び第2誘電体基板502は誘電体基板200と、第1近接無線通信アンテナ510及び第2近接無線通信アンテナ512は近接無線通信アンテナ210と、第1非接触電力伝送コイル520及び第2非接触電力伝送コイル522は非接触電力伝送コイル220と実質的に同様であるので、第1の実施形態と重複する内容については、ここでの説明は省略する。以下では、第2の実施形態で特徴的な構成について、説明を行う。
第1近接無線通信アンテナ510及び第1非接触電力伝送コイル520は、第1誘電体基板500の同一平面上に同軸となるように形成される。また、第1近接無線通信アンテナ510及び第1非接触電力伝送コイル520の軸中心に回転軸540が形成される。さらに、第1近接無線通信アンテナ510及び第1非接触電力伝送コイル520と対向するように、第2近接無線通信アンテナ512及び第2非接触電力伝送コイル522が、第2誘電体基板502の同一平面上に同軸で形成される。
第2誘電体基板502は、第2近接無線通信アンテナ512及び第2非接触電力伝送コイル522の軸中心にて、ベアリング542を介して回転軸540と結合されている。ベアリング542には、転がり軸受、流体軸受などが使用されてもよい。ここで、回転軸540は、近接無線通信及び非接触電力伝送にて発生する磁場が引き起こす電磁誘導により生じる渦電流の影響を受けないようにするため、非金属で形成されることが望ましい。
以上により、第1近接無線通信アンテナ510及び第1非接触電力伝送コイル520は、第2近接無線通信アンテナ512及び第2非接触電力伝送コイル522に対して、回転軸を中心として回転することができる。また、四者がすべて同軸上に形成されていることにより、第1近接無線通信アンテナ510と第2近接無線通信アンテナ512との間で近接無線通信を、第1非接触電力伝送コイル520と第2非接触電力伝送コイル522との間で非接触電力伝送を、回転しながら同時に行うことができる。
したがって、上記で説明した本開示の第2の実施形態を用いると、第1誘電体基板500側は第2誘電体基板502側に対して回転しながら、非接触でデータ通信及び電力給電を同時に行うことが可能である。また、第1誘電体基板500と第2誘電体基板502との間にはリード線等がないため、回転軸540は無限回転が可能である。さらに、本開示の第2の実施形態に係るアンテナモジュールは、スリップリング等のように摩耗しやすい金属接点を持たないため、長寿命及び高信頼性を実現することができる。
[2.4.第2の実施形態の変形例]
続いて、図12〜図18を参照して、第2の実施形態に係るアンテナモジュールの変形例を説明する。図12〜図17は、それぞれ第2の実施形態に係るアンテナモジュールの変形例1〜6の構成を説明する断面図であり、図18は第2の実施形態に係るアンテナモジュールの変形例7の構成を説明する斜視図である。
(2.4.1.変形例1)
まず、図12を参照して、変形例1のアンテナモジュール50−1の説明を行う。図12に示すように、変形例1のアンテナモジュール50−1は、図11を用いて説明したアンテナモジュール50と同様に、第1誘電体基板500と、第1近接無線通信アンテナ510と、第1非接触電力伝送コイル520と、第2誘電体基板502と、第2近接無線通信アンテナ512と、第2非接触電力伝送コイル522と、回転軸540と、ベアリング542と、を備え、さらに、第3誘電体基板504と、第4誘電体基板506と、スペーサ508と、を備える。ここで、第3誘電体基板504及び第4誘電体基板506は、第1誘電体基板500及び第2誘電体基板と同様に、誘電体で形成される。また、スペーサ508は、材質等に制限のない構造体である。
変形例1のアンテナモジュール50−1は、第1近接無線通信アンテナ510、第1非接触電力伝送コイル520、第2近接無線通信アンテナ512及び第2非接触電力伝送コイル522のすべてが異なる平面上に形成されている点が、図11を用いて説明したアンテナモジュール50と異なる。
具体的には、第1誘電体基板500と第3誘電体基板504は、スペーサ508によって結合されており、第1誘電体基板500上に第1近接無線通信アンテナ510が形成され、第3誘電体基板504上に第1非接触電力伝送コイル520が形成されている。また、第2誘電体基板502と第4誘電体基板506は、回転軸540によって結合されており、第2誘電体基板502上に第2近接無線通信アンテナ512が形成され、第4誘電体基板506上に第2非接触電力伝送コイル522が形成されている。
また、第3誘電体基板504と回転軸540との間にベアリング542が備えられているので、第1近接無線通信アンテナ510及び第1非接触電力伝送コイル520側に対して、第2近接無線通信アンテナ512及び第2非接触電力伝送コイル522側が、近接無線通信及び非接触電力伝送を行いつつ、無限回転することが可能になっている。
(2.4.2.変形例2)
次に、図13を参照して変形例2のアンテナモジュール50−2の説明を行う。図13に示すように、変形例2のアンテナモジュール50−2は、変形例1のアンテナモジュール50−1に対して、近接無線通信アンテナと非接触電力伝送コイルが入れ替わった構成となっている。各構成の詳細については、変形例1で説明した内容と実質的に同様であるので、ここでの説明は省略する。変形例2のアンテナモジュール50−2の構造であっても、変形例1のアンテナモジュール50−1と同様に、近接無線通信及び非接触電力伝送を行いつつ、無限回転することが可能である。
(2.4.3.変形例3)
続いて、図14を参照して変形例3のアンテナモジュール50−3の説明を行う。図14に示すように、変形例3のアンテナモジュール50−3は、第1誘電体基板501と、第1近接無線通信アンテナ510と、第1非接触電力伝送コイル520と、第2誘電体基板503と、第2近接無線通信アンテナ512と、第2非接触電力伝送コイル522と、回転軸540と、ベアリング542と、第3誘電体基板505と、スペーサ509と、を備える。
変形例3のアンテナモジュール50−3においても、第1近接無線通信アンテナ510、第1非接触電力伝送コイル520、第2近接無線通信アンテナ512及び第2非接触電力伝送コイル522のすべてが異なる平面上に形成されている。具体的には、第1誘電体基板501と第3誘電体基板505は、スペーサ509によって結合されており、第1誘電体基板501上に第1近接無線通信アンテナ510が形成され、第3誘電体基板505上に第1非接触電力伝送コイル520が形成されている。また、回転軸540と結合された第2誘電体基板503上の一方の面に第2近接無線通信アンテナ512が形成され、一方の面の反対の面に第2非接触電力伝送コイル522が形成されている。
また、第3誘電体基板505と回転軸540との間にベアリング542が備えられている。したがって、第1近接無線通信アンテナ510及び第1非接触電力伝送コイル520側に対して、第2近接無線通信アンテナ512及び第2非接触電力伝送コイル522側が、近接無線通信及び非接触電力伝送を行いつつ、無限回転することが可能になっている。変形例3のアンテナモジュール50−3は、変形例1及び2のアンテナモジュール50−1及び50−2に対して、誘電体基板を1枚減らすことができるので、構造を単純化することが可能である。
(2.4.4.変形例4)
次に、図15を参照して変形例4のアンテナモジュール50−4の説明を行う。図15に示すように、変形例4のアンテナモジュール50−4は、変形例3のアンテナモジュール50−3に対して、近接無線通信アンテナと非接触電力伝送コイルが入れ替わった構成となっている。各構成の詳細については、変形例3で説明した内容と実質的に同様であるので、ここでの説明は省略する。変形例4のアンテナモジュール50−4の構造であっても、変形例3のアンテナモジュール50−3と同様に、近接無線通信及び非接触電力伝送を行いつつ、無限回転することが可能である。
(2.4.5.変形例1〜4の総括)
上記にて説明を行った、変形例1〜4のアンテナモジュール50−1〜50−4では、第1近接無線通信アンテナ510、第1非接触電力伝送コイル520、第2近接無線通信アンテナ512及び第2非接触電力伝送コイル522のすべてが異なる平面上に形成されている。係る構成により、第1近接無線通信アンテナ510と第1非接触電力伝送コイル520、第2近接無線通信アンテナ512と第2非接触電力伝送コイル522が、同一平面上に形成されたアンテナモジュール50よりも、近接無線通信と非接触電力伝送による干渉を減少させることができる。また、変形例1〜4のアンテナモジュール50−1〜50−4の方が、回転軸方向に各構成を重ねて配置することができるため、アンテナモジュール50よりも横幅を縮めることができ、よりコンパクトなアンテナモジュールとすることが可能である。
なお、上記変形例1〜4では、アンテナモジュール50−1〜50−4の構造を例示したが、本開示に係る技術は係る例に限定されない。例えば、変形例1において、回転軸540を延長して第1誘電体基板500とベアリング542を介して結合させてもよく、本開示の技術的思想の範囲内で、誘電体基板500、502、504、506、スペーサ508及び回転軸540等の構造は適宜変更することが可能である。
(2.4.6.変形例5)
次に、図16を参照して、変形例5のアンテナモジュール50−5の説明を行う。図16に示すように、変形例5のアンテナモジュール50−5は、変形例1のアンテナモジュール50−1のリング形状である第1近接無線通信アンテナ510及び第2近接無線通信アンテナ512に替えて、非リング形状の第1近接無線通信アンテナ514及び第2近接無線通信アンテナ516を適用した例である。非リング形状の第1近接無線通信アンテナ514及び第2近接無線通信アンテナ516以外の構成については、変形例1で説明したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
すなわち、変形例5は、回転軸540上に第1近接無線通信アンテナ514及び第2近接無線通信アンテナ516が形成される場合には、非リング形状の近接無線通信アンテナも使用可能であることを示している。ただし、変形例5においても第1近接無線通信アンテナ514、第1非接触電力伝送コイル520、第2近接無線通信アンテナ516及び第2非接触電力伝送コイル522が同軸上に形成されていることは言うまでもない。
また、変形例3に対しても同様に、リング状の第1近接無線通信アンテナ510及び第2近接無線通信アンテナ512に代えて、非リング形状の第1近接無線通信アンテナ514及び第2近接無線通信アンテナ516を使用することも可能である。
(2.4.7.変形例6)
続いて、図17を参照して、変形例6のアンテナモジュール50−6の説明を行う。図17に示すように、変形例6のアンテナモジュール50−6は、変形例1のアンテナモジュール50に対して、第3誘電体基板504上に磁性体シート550がさらに備えられた点のみが異なる。磁性体シート550以外の構成については、変形例1で説明したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
磁性体シート550は、例えば、磁性体である金属とポリマーを混合して形成されたシートなどであり、高い透磁率により磁場を吸収する。第3誘電体基板504上に磁性体シート550を備えることによって、磁性体シート550は、近接無線通信アンテナ及び非接触電力伝送コイルが発生させる磁場を吸収し、互いの磁場の干渉を軽減させることができる。
なお、上記変形例6では、変形例1がさらに磁性体シート550を備える例を示したが、本技術は係る例に限定されない。例えば、同様の効果を得るために、変形例2及び変形例5の同様の位置に磁性体シート550を備えることも可能である。
(2.4.8.変形例7)
次に、図18を参照して、変形例7のアンテナモジュール50−7の説明を行う。図18に示すように、変形例7に係るアンテナモジュール50−7は、第1誘電体基板500と、非環状形状の第1近接無線通信アンテナ518と、第1非接触電力伝送コイル520と、第2誘電体基板502と、第2近接無線通信アンテナ512と、第2非接触電力伝送コイル522と、を備える。ただし、回転軸及びベアリングは簡略化のため図18では省略している。
ここで、第1誘電体基板500、第1非接触電力伝送コイル520、第2誘電体基板502、第2近接無線通信アンテナ512、第2非接触電力伝送コイル522について、図11を参照して説明した内容と実質的に同様の構成については詳細な説明を省略する。以下では、変形例7にて特徴的な非環状形状の第1近接無線通信アンテナ518について、説明を行う。
非環状形状の第1近接無線通信アンテナ518は、第1非接触電力伝送コイル520の中心から第2近接無線通信アンテナ512の半径dと同じ距離だけ離れた位置に形成される。係る構成により、非環状形状の第1近接無線通信アンテナ518は、第1誘電体基板500が第2誘電体基板502に対して回転しても、常に第2近接無線通信アンテナ512上に存在する。したがって、回転中であっても非環状形状の第1近接無線通信アンテナ518及び第2近接無線通信アンテナ512’間で近接無線通信を行うことができる。
ここで、図18では、非環状形状の第1近接無線通信アンテナ518の具体的形状として、第1非接触電力伝送コイル520と同軸の円弧形状を例示したが、本開示の技術は、係る実施形態に限定されない。非環状形状の第1近接無線通信アンテナ518の形状としては、環状でなければよく、例えば、多角形形状等の多様な形状を取ることができる。また、非環状形状の第1近接無線通信アンテナ518は、複数個配置されていてもよい。
非環状形状の第1近接無線通信アンテナ518を採用することにより、リング形状である場合に対して、第1誘電体基板500を小型化することが可能である。よって、該第1誘電体基板500を含む変形例7に係るアンテナモジュール50−7も小型化することができる。
なお、変形例7のアンテナモジュール50−7の構成を、上述した変形例1〜4及び6の構成と組み合わせることも可能であることは言うまでもない。また、本開示の第1の実施形態に係るアンテナモジュールにおいて、互いに近接無線通信及び非接触電力伝送を行う2つのアンテナモジュール20のうち、一方を上記変形例7の第1誘電体基板500と実質的に同様の構成とすることも可能である。係る場合、該アンテナモジュール20は、非環状形状の近接無線通信アンテナを有する。係る実施形態もまた、本開示の技術的範囲に含まれる。
<3.まとめ>
上記にて説明したように、第1の実施形態によれば、近接無線通信アンテナと非接触電力伝送コイルを同軸とすることにより、送信側又は受信側のアンテナモジュールの向きが回転しても、近接無線通信と非接触電力伝送の両方を使用することが可能となる。また、非接触電力伝送コイルの中心位置さえ合わせれば、アンテナモジュールの角度に関わらず、近接無線通信及び非接触電力伝送が行えるため、ユーザのアンテナモジュールに対する位置合わせの自由度を向上させることができる。
さらに、第2の実施形態によれば、近接無線通信アンテナと非接触電力伝送コイルの軸中心に回転軸を備えることにより、非接触でデータ通信及び電力伝送を行う無限回転が可能な機構を実現することができる。第2の実施形態により実現される回転機構は、金属接点を持たないため、長寿命と高信頼性を実現することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
非接触電力伝送コイルと、
前記非接触電力伝送コイルと同軸で形成された近接無線通信アンテナと、
を備えるアンテナモジュール。
(2)
前記近接無線通信アンテナは、電磁界結合を行うカプラで構成された、前記(1)に記載のアンテナモジュール。
(3)
前記カプラは、リング状又は多角形の環状形状を有する、前記(2)に記載のアンテナモジュール。
(4)
前記カプラは、前記リング状又は多角形の環状形状の中心を通る直線と前記カプラとの交点に配置された複数点にて、給電線路より同位相で給電される、前記(3)に記載のアンテナモジュール。
(5)
前記カプラは、少なくとも一つ以上のスリットを有する、前記(2)〜(4)のいずれか一項に記載のアンテナモジュール。
(6)
前記カプラは、前記非接触電力伝送コイルの外周側に形成される、前記(2)〜(5)のいずれか一項に記載のアンテナモジュール。
(7)
前記近接無線通信アンテナは、第1近接無線通信アンテナと第2近接無線通信アンテナとを含み、
前記非接触電力伝送コイルは、第1非接触電力伝送コイルと第2非接触電力伝送コイルとを含む、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載のアンテナモジュール。
(8)
前記非接触電力伝送コイル及び前記近接無線通信アンテナの軸中心に形成された回転軸をさらに備える、前記(7)に記載のアンテナモジュール。
(9)
前記回転軸は、非金属である、前記(8)に記載のアンテナモジュール。
(10)
前記第1近接無線通信アンテナと前記第1非接触電力伝送コイル、及び第2近接無線通信アンテナと前記第2非接触電力伝送コイルは、それぞれ同一平面上に形成される、前記(7)〜(9)のいずれか一項に記載のアンテナモジュール。
(11)
前記第1近接無線通信アンテナ、前記第1非接触電力伝送コイル、第2近接無線通信アンテナ、及び前記第2非接触電力伝送コイルは、それぞれ異なる平面上に形成される、前記(7)〜(9)のいずれか一項に記載のアンテナモジュール。
(12)
前記第1近接無線通信アンテナ及び前記第2近接無線通信アンテナと、前記第1非接触電力伝送コイル及び前記第2非接触電力伝送コイルとの間に磁性体シートをさらに備える、前記(11)に記載のアンテナモジュール。
(13)
前記第1近接無線通信アンテナは、リング状又は多角形の環状形状を有するカプラで構成され、前記第2近接無線通信アンテナは、前記回転軸より前記カプラの半径だけ離れた位置に少なくとも一つ以上の非環状形状で形成される、前記(7)〜(12)のいずれか一項に記載のアンテナモジュール。
(14)
非接触電力伝送コイルと、
前記非接触電力伝送コイルと同軸で形成された近接無線通信アンテナと、
前記非接触電力伝送コイルへの電力伝送を制御する電力伝送制御部と、
前記近接無線通信アンテナへの信号を制御する通信制御部と、
を備える情報通信装置。
(15)
非接触電力伝送及び近接無線通信を同時又は時分割で行うようタイミングを制御するタイミング制御部をさらに備える、前記(14)に記載の情報通信装置。
(16)
第1非接触電力伝送コイル、
前記第1非接触電力伝送コイルと同軸で形成された第1近接無線通信アンテナ、
前記第1非接触電力伝送コイルへの給電を制御する送電制御部、
前記第1近接無線通信アンテナへの通信を制御する第1通信制御部、
を備える第1情報通信装置と、
前記第1非接触電力伝送コイルに対応する第2非接触電力伝送コイル、
前記第2非接触電力伝送コイルと同軸で形成され、前記第1近接無線通信アンテナに対応する第2近接無線通信アンテナ、
前記第2非接触電力伝送コイルからの受電を制御する受電制御部、
前記第2近接無線通信アンテナへの通信を制御する第2通信制御部、
を備える第2情報通信装置と、
からなる情報通信システム。
1 電子計算機
2 情報通信装置
3 クレードル
5 撮像装置
20、50 アンテナモジュール
200、400 誘電体基板
210、412 近接無線通信アンテナ
215、415 カプラ素子
220、422 非接触電力伝送コイル
230、430 給電線路
250 通信制御部
252 タイミング制御部
254 電力伝送制御部
256 主制御部
258 記憶部
260 表示部
262 音声出力部
500、501 第1誘電体基板
502、503 第2誘電体基板
504、505 第3誘電体基板
506 第4誘電体基板
508、509 スペーサ
510、514、518 第1近接無線通信アンテナ
512、516 第2近接無線通信アンテナ
520 第1非接触電力伝送コイル
522 第2非接触電力伝送コイル
540 回転軸
542 ベアリング
550 磁性体シート
560 第1通信制御部
561 第1タイミング制御部
562 送電制御部
564 第2通信制御部
565 第2タイミング制御部
566 受電制御部
570 接続制御部
572 外部接続部
574 撮像制御部
576 撮像部

Claims (9)

  1. 非接触電力伝送コイルと、
    電磁界結合を行うカプラで構成された近接無線通信アンテナと、
    を備え、
    前記カプラは、前記非接触電力伝送コイルと同軸で形成され、少なくとも一つ以上のスリットが設けられたリング状又は多角形の環状形状を有し、かつ前記リング状又は多角形の環状形状の中心を通る直線と前記カプラとの交点に配置された複数点にて、給電線路より同位相で給電される、アンテナモジュール。
  2. 前記カプラは、前記非接触電力伝送コイルの外周側に形成される、請求項1に記載のアンテナモジュール。
  3. 第1非接触電力伝送コイル及び第2非接触電力伝送コイルを含む非接触電力伝送コイルと、
    前記非接触電力伝送コイルと同軸で形成され、第1近接無線通信アンテナ及び第2近接無線通信アンテナを含む近接無線通信アンテナと、
    前記非接触電力伝送コイルおよび前記近接無線通信アンテナの軸中心に形成された回転軸と、
    を備え、
    前記第1近接無線通信アンテナは、リング状又は多角形の環状形状を有するカプラで構成され、前記第2近接無線通信アンテナは、前記回転軸より前記カプラの半径だけ離れた位置に少なくとも一つ以上の非環状形状で形成される、アンテナモジュール。
  4. 前記回転軸は、非金属である、請求項に記載のアンテナモジュール。
  5. 前記第1近接無線通信アンテナと前記第1非接触電力伝送コイル、及び前記第2近接無線通信アンテナと前記第2非接触電力伝送コイルは、それぞれ同一平面上に形成される、請求項に記載のアンテナモジュール。
  6. 前記第1近接無線通信アンテナ、前記第1非接触電力伝送コイル、前記第2近接無線通信アンテナ、及び前記第2非接触電力伝送コイルは、それぞれ異なる平面上に形成される、請求項に記載のアンテナモジュール。
  7. 前記第1近接無線通信アンテナ及び前記第2近接無線通信アンテナと、前記第1非接触電力伝送コイル及び前記第2非接触電力伝送コイルとの間に磁性体シートをさらに備える、請求項に記載のアンテナモジュール。
  8. 非接触電力伝送コイルと、
    前記非接触電力伝送コイルと同軸で形成された近接無線通信アンテナと、
    前記非接触電力伝送コイルへの電力伝送を制御する電力伝送制御部と、
    前記近接無線通信アンテナへの信号を制御する通信制御部と、
    非接触電力伝送及び近接無線通信を同時又は時分割で行うかを選択してタイミングを制御するタイミング制御部と、
    を備える情報通信装置。
  9. 第1非接触電力伝送コイル、
    前記第1非接触電力伝送コイルと同軸で形成された第1近接無線通信アンテナ、
    前記第1非接触電力伝送コイルへの給電を制御する送電制御部、
    前記第1近接無線通信アンテナへの通信を制御する第1通信制御部、
    非接触電力伝送及び近接無線通信を同時又は時分割で行うかを選択してタイミングを制御するタイミング制御部
    を備える第1情報通信装置と、
    前記第1非接触電力伝送コイルに対応する第2非接触電力伝送コイル、
    前記第2非接触電力伝送コイルと同軸で形成され、前記第1近接無線通信アンテナに対応する第2近接無線通信アンテナ、
    前記第2非接触電力伝送コイルからの受電を制御する受電制御部、
    前記第2近接無線通信アンテナへの通信を制御する第2通信制御部、
    を備える第2情報通信装置と、
    からなる情報通信システム。
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