JP6034221B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents

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Description

本発明は、車両用サンバイザに関する。
車両用サンバイザは、サンバイザ本体と、当該サンバイザ本体に対して相対回動する支軸とを有する。サンバイザ本体は、支軸を介して車室の天井面に取り付けられ、天井面に沿う格納位置と、フロントガラスに沿う使用領域との間で回動可能とされている。サンバイザ本体の内部には、支軸を外面を付勢保持することでサンバイザ本体の回動操作時に所定のトルクを発生するバネクリップが設けられている。このような車両用サンバイザは、例えば特開平5−246241号公報に記載されている。
特開平5−246241号公報
ところで、支軸を射出成型による樹脂成型品で構成する場合、射出成型金型の合わせ目が支軸の長軸方向となるように設定するのが一般的であるが、成形後の支軸外面には、金型の合わせ目に対応して長軸方向に直線状に延在するパーティングライン(以下、PLラインという)が発生する。このPLラインは、支軸の外面から突出する突状部であり、金型の摩耗が進行することに伴い外面からの突出高さがより大きくなる。支軸外面に発生したPLラインは、格納位置と使用領域との間でのサンバイザ本体の回動操作時において、当該PLラインをバネクリップの接触部が通過する際にトルクを変動させて引っ掛かり感を与え、操作性を損なう。
本発明は、上記の問題に鑑み、サンバイザ本体の回動操作時の円滑性を向上するように改良された車両用サンバイザを提供することをその目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る車両用サンバイザの好ましい形態によれば、サンバイザ本体と、サンバイザ本体を車体に取り付ける円形断面の支軸とを有し、サンバイザ本体が支軸回りに回動可能に取り付けられている車両用サンバイザが構成される。車両用サンバイザは、サンバイザ本体に設けられ、支軸を、当該支軸の外面に接触して付勢保持することで、サンバイザ本体の支軸回りの回動動作に対して所定の回動抵抗を付与する付勢保持部材を更に有する。支軸は、サンバイザ本体と共に付勢保持部材が当該支軸回りに回動動作する際に当該付勢保持部材が摺動する摺動領域に、支軸の長軸方向と交差する方向に所定の長さで延在する交差状PLラインを有する。なお、本発明における「付勢保持する」とは、支軸の外面に接触してバネ力を付与することで当該支軸を弾発状に保持する態様がこれに該当する。
本発明によれば、支軸は、付勢保持部材が摺動する摺動領域に、支軸の長軸方向と交差する方向に所定の長さで延在する交差状PLラインを有する構成としている。このような構成とすることで、サンバイザ本体の回動操作時において、支軸外面に接触して摺動する付勢保持部材の接触部分が、交差状PLラインの一端部側から乗り上げた後、当該交差状PLライン上を移動して他端部側から下りるといった態様で当該交差状PLラインを通過する。すなわち、本発明によれば、接触部がPLラインへ乗り上げるとき、及びPLラインから下りるときの付勢保持部材とPLラインとの接触範囲を従来に比べて小さくできる。このため、接触部がPLラインを通過する際のトルク変動を小さく抑えることが可能となり、サンバイザ本体の回動動作時における引っ掛かり感が低減して円滑性を向上することができる。
本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、支軸の摺動領域には、支軸の長軸方向に平行に延在する長軸方向延在PLラインが設けられている。そして、付勢保持部材の回動方向に対して、交差状PLラインは、付勢部材が長軸方向延在PLラインを通過する前側と後側に設けられている。
この形態によれば、付勢保持部材の回動方向に対して、交差状PLラインは、付勢部材が長軸方向延在PLラインを通過する前側と後側に設けられているため、サンバイザ本体が、例えば格納位置から使用領域へと回動される場合、及び使用領域から格納位置へと回動される場合のいずれにおいても、付勢保持部材が長軸方向延在PLラインを通過する際のトルク変動を小さく抑えることが可能となる。
本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、支軸の長軸方向に関して、交差状PLラインの支軸中心からの高さは、支軸の外形に沿って漸次変化する構成である。換言すれば、支軸の断面において、支軸の中心を通る仮想平面と、当該仮想平面に平行で、且つ交差状PLラインを通る平面との距離が、支軸の長軸方向に関して漸次変化する構成とすることが好ましい。ここで、「漸次変化」する態様としては、連続的に変化する態様は勿論のこと、段階的に変化する態様も包含する。
本発明に係る車両用サンバイザの更なる形態によれば、支軸は、当該支軸の長軸方向に関して、交差状PLラインの稜線と等位に延在する傾斜面を有する。
この形態によれば、支軸に、支軸の長軸方向に関して、交差状PLラインの稜線と等位に延在する傾斜面を設けたことにより、支軸を射出成型によって形成する場合において、射出成形用金型を離形する際のアンダーカットの無い形状を提供できる。従って、射出成形用金型の離形を支障なく行うことができる。
本発明によれば、サンバイザ本体の回動操作時の円滑性を向上するように改良された車両用サンバイザが提供されることとなった。
本発明の実施形態に係る車両用サンバイザの構成を示す正面図である。 図1のA−A線断面図である。 支軸の横軸部に形成されるPLラインを示す斜視図である。 支軸の横軸部に形成されるPLラインを示す平面図である。 支軸の正面図である。 図5のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。 図5のD−D線断面図である。 本実施形態に係る車両用サンバイザの回動位置とトルクカーブを示す説明図である。 従来の車両用サンバイザの回動位置とトルクカーブを示す説明図である。 第2実施形態に係るPLラインを示す平面図である。 第2実施形態に係る支軸の正面図である。
以下、本発明の第1実施形態に係る車両用サンバイザにつき、図1〜図9を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態に係る車両用サンバイザ101は、サンバイザ101の外郭を構成する略長方形状のサンバイザ本体103と、サンバイザ本体103を回動自在に支持する支軸105と、サンバイザ本体103の回動動作に所定の回転トルクを付与する金属製のバネクリップ121とを主体として構成される。このサンバイザ本体103が、本発明における「サンバイザ本体」に対応し、支軸105が、本発明における「支軸」に対応し、バネクリップ121が、本発明における「付勢保持部材」に対応する。
支軸105は、概ね鉛直方向に延びる縦軸部105aと、概ね水平方向に延びる横軸部105bとを備えた略L字状に形成されている。支軸105の横軸部105bがサンバイザ本体103における周縁部のうちの一方の長辺部の一端部側に相対回動自在に取り付けられる。これによりサンバイザ本体103が支軸105の横軸部105bの軸回りに相対的に回動自在とされる。一方、支軸105の縦軸部105aが取付ブラケット107に相対回動自在に取り付けられる。そして、取付ブラケット107が車室天井面110に固定状に取り付けられる。
バネクリップ121は、図2に示すように、支軸105の横軸部105bの外面に対し周方向の3か所で接触する構成(3点把持方式)であり、横軸部105bに対し径方向から弾発力を作用させつつ当該横軸部105bを回動自在に把持し、これによりサンバイザ本体103が格納位置と使用領域との間で回動操作される際、当該サンバイザ本体103の回動動作に所定の回転トルクを付与する構成とされる。
バネクリップ121は、一体状の板バネを曲げ加工することによって形成されている。バネクリップ121は、略U字形に曲げられてバネ力を発生する中央屈曲部123と、当該中央屈曲部123から横軸部105b側へと延在されるとともに互いに対向する第1アーム125及び第2アーム部127と、第2アーム部127に一体に連接して第1アーム部125の端部に向かってさらに円弧状に延長された延長アーム部129とを主体として構成される。
第1アーム部125には、横軸部105bの外面に接触する第1接触部125aが形成され、第2アーム部127には、横軸部105bの外面に接触する第2接触部127aが形成され、延長アーム部129の延長端部には、横軸部105bの外面に接触する第3接触部129aが形成されている。第1接触部125aと第2接触部127aは、傾斜平面によって形成されており、当該傾斜平面の法線方向が第3接触部129aに向かうとともに、互いに交差するように設定されている。これにより、第1接触部125aと第2接触部127aによって横軸部105bを挟み付けたときに、当該横軸部105bに上向きの力を付与させるとともに、当該上向きの力を第3接触部129bによって受ける構成とされる。
上記のように構成された車両用サンバイザ101は、サンバイザ本体103が横軸部105bの軸回りに回動操作することで、車室の天井面110に沿うように置かれる格納位置と、当該格納位置以外の使用領域(遮光位置)との間で位置を変えることができる。なお、支軸105の横軸部105bの外面には、周方向の所定の領域につき、切欠状の平坦部105cが形成されている。この平坦部105cは、サンバイザ本体103が格納位置に置かれたときに、バネクリップ121の第1接触部125aと係合し、サンバイザ本体103を格納位置に保持する。
本実施形態の支軸105は、射出成型によって形成される樹脂成型品であり、成形後の支軸105の外面には、射出成型用金型の型合わせ目に対応した位置にPLラインが発生する。このPLラインは、支軸105の外面から突出する突状部であり、金型の摩耗が進行することに伴い外面からの突出量高さがより大きくなる。射出成型用金型の型合わせ目は、支軸105の横軸部105bの中心と平坦部105cを通り、且つ支軸105の長軸方向に延在する面として設定されるのが一般的である。このため、成形後の支軸105の横軸部105bの外面には、支軸105の横軸部105bの長軸方向に直線状に延びる態様でPLラインが形成されることになり、それは当然のことながらバネクリップ121の第2接触部127aが摺動する領域にも存在する。
従って、サンバイザ本体103の格納位置と使用領域間での回動操作時において、バネクリップ121の第2接触部127aがPLラインを通過するが、このとき、横軸部105bの外面に長軸方向に沿ってPLラインが形成されている従来の構成では、第2接触部127aは、進行方向に対して直角にPLラインを乗り越えることになる。すなわち、第2接触部127aの進行方向前方の端部全体がPLラインに対して全幅当たりで一挙に乗り上がることになる。このような形態で通過するため、サンバイザ本体103の回転動作中におけるトルクが大きく変動し、使用者に引っ掛かり感を及ぼすことになる。
そこで、本実施形態では、サンバイザ本体103の回動操作時において、PLラインをバネクリップ121の第2接触部127aが通過するときのトルク変動を低減するべく、図3及び図4に示すように、支軸105の横軸部105bの外面のうち、バネクリップ121の第2接触部127aが接触して摺動する接触摺動領域Aに、直線状PLライン131と2つの傾斜状PLライン133,135を設けている。すなわち、横軸部105bの長軸方向に延在する直線状PLライン131と、この直線状PLライン131の一端に直接に連接して横軸部105bの長軸方向と交差する方向に所定の長さで延在する傾斜状PLライン133と、直線状PLライン131の他端に直接に連接して横軸部105bの長軸方向と交差する方向に所定の長さで延在する傾斜状PLライン135を設けている。上記の接触摺動領域Aが、本発明における「摺動領域」に対応し、直線状PLライン131が、本発明における「長軸方向延在PLライン」に対応し、傾斜状PLライン133,135が、本発明における「交差状PLライン」に対応する。なお、図3及び図4において、直線状PLライン131及び傾斜状PLライン133,135を太線で示している。
このため、支軸105を射出成型するための射出成型用金型については、当該射出成型用金型に設定される合わせ面のうち、横軸部105bの接触摺動領域Aに対応する領域において、横軸部105bの長軸方向に直線状に延在する直線状合わせ面と、横軸部105bの長軸方向に対して所定の角度で傾斜して交差状に延在する傾斜状合わせ面が設定される。これにより横軸部105bの接触摺動領域Aに直線状合わせ面に対する直線状PLライン131と、傾斜状合わせ面に対応する傾斜状PLライン133,135が形成された支軸105を構成することが可能とされる。
2つの傾斜状PLライン133,135のうち、一方(図3、図4において右側)の傾斜状PLライン133が直線状PLライン131の延在方向の一端部に連接され、他方(図3、図4において左側)の傾斜状PLライン135が直線状PLライン131の延在方向の他端部に連接される。2つの傾斜状PLライン133,135は、横軸部105bの長軸方向及び周方向に関して互いに反対方向へと延在され、サンバイザ本体103の回動操作時において、直線状PLライン131を挟んで第2接触部127aの進行方向の前方と後方に位置する。すなわち、バネクリップ121の回動方向に対して、2つの傾斜状PLライン133,135は、バネクリップ121が直線状PLライン131を通過するときの前側と後側に設けられている。
また、2つの傾斜状PLライン133,135は、横軸部105bにおける接触摺動領域Aの直線状PLライン131と、接触摺動領域A以外の領域B(以下、非接触領域Bという)の直線状PLライン137との間に形成された構成である。なお、接触摺動領域Aの直線状PLライン131と非接触領域Bの直線状PLライン137は、同一直線上に形成される。一方の傾斜状PLライン133は、直線状PLライン131に平行な平行状PLライン133aと、平行状PLライン133aに直交する直交状PLライン133bを介在して非接触領域Bの直線状PLライン137に連接されている。他方の傾斜状PLライン135も、同様に直線状PLライン131に平行な平行状PLライン135aと、平行状PLライン135aに直交する直交状PLライン135bを介在して非接触領域Bの直線状PLライン137に連接されている。なお、平行状PLライン133a,135aは、接触摺動領域Aの直線状PLライン131に比べて延在長さが短く設定されている。また、本実施形態にあっては、平行状PLライン133a,135aが接触摺動領域Aと非接触領域Bとに跨って形成され、直交状PLライン133b,135bが非接触領域Bに形成されている。
また、傾斜状PLライン133,135について見方を変えると、横軸部105bの側面視において、横軸部105bの長軸方向に関して、傾斜状PLライン133,135の横軸部中心からの高さ(距離)は、横軸部105bの外形に沿って漸次変化する構成である。換言すれば、傾斜状PLライン133,135の延在方向の各位置について横軸部105bの断面で見た場合、横軸部105bの中心を通る仮想平面と、当該仮想平面に平行で、且つ傾斜状PLライン133,135を通る平面との距離は、横軸部105bの長軸方向に関して漸次変化する構成となる。具体的には、直線状PLライン131との連接部位を起点として当該連接部位から離れる方向に向かって漸減する。
また、本実施の形態では、図3〜図5に示すように、横軸部105bの外面の接触摺動領域A内において、直線状PLライン131の各端部側に凹面141,143が形成されている。この凹面141,143は、金型の離形を可能とするために設定される。一方の凹面141は、一方(図3〜図5において右側)の傾斜状PLライン133に対応する傾斜面141a及び平行状PLライン133aに対応する平坦面141bにより構成される。また、他方(図3〜図5において左側)の凹面143は、傾斜状PLライン135に対応する傾斜面143a及び平行状PLライン135aに対応する平坦面143bにより構成される。これらの凹面141,143は、横軸部105bの長軸方向に関して、傾斜状PLライン133,135の稜線と概ね等位で延在する傾斜面141a,143a及び平行状PLライン133a,135aの稜線と等位で延在する平坦面141b,143bとして形成される。
上記のように、本実施形態においては、横軸部105bに傾斜面141a,143a及び平坦面141b,143bからなる凹面141,143を設けている。従って、図5の各断面指示線で切断された図6〜図8の断面図に示すように、これらの傾斜面141a,143a及び平坦面141b、143bは、支軸105を射出成型によって形成する場合において、射出成形用金型300を離形する際にアンダーカットの無い支軸105の形状を提供するものであり、これにより射出成形用金型300の離形を支障なく行うことが可能となる。換言すれば、横軸部105bに凹面141,143を設けることにより、横軸部105bに傾斜状PLライン133,135を備えた支軸105の射出成型を可能としたものである。なお、図6〜図8において、離形方向が矢印で示される。
さて、本実施形態では、横軸部105bの接触摺動領域Aに、長軸方向に延在する直線状PLライン131を設けるとともに、横軸部105bの長軸方向と交差する方向に延在する2つの傾斜状PLライン133,135を、第2接触部127aが直線状PLライン131を通過するときの前側と後側に設けている。従って、サンバイザ本体103が横軸部105bの軸線回りに回動操作されたとき、図4に示すように、横軸部105bの外周面沿いに摺動するバネクリップ121の第2接触部127aは、直線状PLライン131に乗り上がる前に、進行方向Fにおいて直線状PLライン131よりも手前側(図示右側)に位置する傾斜状PLライン133に乗り上げる。その後、直線状PLライン131へと移動し、直線状PLライン131を通過後は、当該直線状PLライン131よりも奥側(図示左側)に位置する傾斜状PLライン135上を移動して接触摺動領域AのうちのPLラインの無い領域(外周面)に下りる。
すなわち、第2接触部127aの進行方向手前側の傾斜状PLライン133が、第2接触部127aの直線状PLライン131への乗り上げガイドとして機能し、また、進行方向奥側の傾斜状PLライン135が、第2接触部127aの直線状PLライン131からの下降ガイドとして機能することになる。そして、そのときの傾斜状PLライン133,135と第2接触部127aとの接触は、傾斜状の接触であり、直角に接触する従来構造の場合に比べて接触範囲が少ない。これにより、第2接触部127aは、引っ掛かり感の少ない状態で、直線状PLライン131及び傾斜状PLライン133,135を滑らかに通過する。
図9は、本実施形態に係る車両用サンバイザ101の回動位置とトルクカーブを示す説明図であり、図10は、直線状PLラインのみを有する従来の車両用サンバイザの回動位置とトルクカーブを示す説明図である。
図9及び図10において、縦軸に操作トルクTを示し、横軸に操作角度θを示す。図中の上段側にサンバイザ本体103を格納位置から使用領域へ回動させたときのトルクカーブT1が示され、下段側にサンバイザ本体103を使用領域から格納位置へ回動させたときのトルクカーブT2が示される。図示のように、サンバイザ本体103の回動操作時において、格納位置から使用領域に向けて回動動作を開始してからの所定区間、格納位置に戻る直前の所定区間、及びPLラインをバネクリップ121の第2接触部127aが通過するときにトルクが変動する。それ以外の区間ではトルクは概ね一定となる。
すなわち、本実施形態によれば、図9に示すように、バネクリップ121の第2接触部127aがPLラインを通過するときのトルク変動を、図10に示す従来のトルク変動よりも小さくできる。その結果、サンバイザ本体103の回動操作時における円滑性を向上することができる。
次に本発明の第2実施形態につき、図11及び図12を参照しつつ説明する。この実施形態は、横軸部105bの接触摺動領域Aに形成される傾斜状PLライン133,135に関する。
この実施形態では、図11に示すように、一方(図示右側)の傾斜状PLライン133は、接触摺動領域Aの直線状PLライン131から非接触領域Bの直線状PLライン137に向かって略V字形をなすように延在している。他方(図示左側)の傾斜状PLライン135は、接触摺動領域Aの直線状PLライン131から非接触領域Bの直線状PLライン137に向かって略逆V字形をなすように延在している。図12において、直線状PLライン131,137及び傾斜状PLライン133,135は、太線で示される。この傾斜状PLライン133,135が、本発明における「交差状PLライン」に対応する。
このような傾斜状PLライン133,135に対応して、横軸部105bの外面に形成される凹面141,143は、図12に示すように、傾斜状PLライン133,135に対応した横軸部105bの側面視で略V形状、すなわち、直線状PLライン131との連接部位から離れる方向に向けて下り勾配の傾斜面141a,143aと上り勾配の傾斜面141b,143bとによって形成される。
上記構成によれば、前述した第1実施形態の場合と同様に、バネクリップ121の第2接触部127aが直線状PLライン131及び傾斜状PLライン133,135を通過するときのトルク変動を従来のトルク変動よりも小さくできる。このことにより、サンバイザ本体103の回動操作時における円滑性を向上することができる。
なお、図示は省略するが、上述した各実施形態のほか、例えば、接触摺動領域Aの直線状PLライン131の一方の端部側にのみ、当該接触摺動領域Aの直線状PLライン131を挟んで周方向の両側に傾斜状PLライン133,135を形成する構成とすることが可能である。また、接触摺動領域Aの直線状PLライン131の延在方向中央部に、傾斜状PLライン133,135を設ける構成とすることも可能である。
また、第1実施形態において、平行状PLライン133a,135aを有しない構成、すなわち、傾斜状PLライン133,135の延在端部が直交状PLライン133b,135bのみを介して非接触領域Bの直線状PLライン137に連接する構成に変更可能である。また、交差状PLラインとして、傾斜状PLライン133,135を直交状PLラインに変更することも可能である。
(実施の形態の各構成要素と本発明の構成要素との対応関係)
本実施の形態における各構成要素と、本発明における構成要素との発明特定事項との関係は、以下のとおりである。もちろん、本実施の形態における各構成要素は、対応する本発明の特定事項に関する一つの実施構成例に過ぎず、本発明の各構成要素はこれに限定されるものではない。
サンバイザ本体103は、本発明の「サンバイザ本体」に対応する構成の一例である。
支軸105は、本発明の「支軸」に対応する構成の一例である。
バネクリップ121は、本発明の「付勢保持部材」に対応する構成の一例である。
接触摺動領域Aは、本発明の「摺動領域」に対応する構成の一例である。
傾斜状PLライン133,135及び第3実施形態における直交状PLライン133b,135bは、本発明の「交差状PLライン」に対応する構成の一例である。
接触摺動領域Aの直線状PLライン131は、本発明の「長軸方向延在PLライン」に対応する構成の一例である。
101 車両用サンバイザ
103 サンバイザ本体
105 支軸
105a 縦軸部
105b 横軸部
105c 平坦部
107 取付ブラケット
121 バネクリップ(付勢保持部材)
123 中央屈曲部
125 第1アーム部
125a 第1接触部
127 第2アーム部
127a 第2接触部
129 延長アーム部
129a 第3接触部
131 接触摺動領域Aの直線状PLライン(長軸方向延在PLライン)
133,135 傾斜状PLライン(交差状PLライン)
133a,135a 平行状PLライン
133b,135b 直交状PLライン(交差状PLライン)
137 非接触領域Bの直線状PLライン
141,143 凹面
141a,143a 傾斜面
141b,143b 平坦面
300 射出成型用金型

Claims (4)

  1. サンバイザ本体と、前記サンバイザ本体を車体に取り付ける円形断面の支軸とを有し、前記サンバイザ本体が前記支軸回りに回動可能に取り付けられている車両用サンバイザであって、
    前記サンバイザ本体に設けられ、前記支軸を、当該支軸の外面に接触して付勢保持することで、前記サンバイザ本体の前記支軸回りの回動動作に対して所定の回動抵抗を付与する付勢保持部材を更に有し、
    前記支軸は、前記サンバイザ本体と共に前記付勢保持部材が当該支軸回りに回動動作する際に当該付勢保持部材が摺動する摺動領域に、前記支軸の長軸方向と交差する方向に所定の長さで延在する交差状PLラインを有することを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 請求項1に記載の車両用サンバイザであって、
    前記支軸の摺動領域には、前記支軸の長軸方向に平行に延在する長軸方向延在PLラインが設けられ、前記付勢保持部材の回動方向に対して、前記交差状PLラインは、前記付勢保持部材が前記長軸方向延在PLラインを通過する前側と後側に設けられていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用サンバイザであって、
    前記支軸の長軸方向に関して、前記交差状PLラインの前記支軸中心からの高さは、前記支軸の外形に沿って漸次変化する構成であることを特徴とする車両用サンバイザ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用サンバイザであって、
    前記支軸は、前記支軸の長軸方向に関して、前記交差状PLラインの稜線と等位に延在する傾斜面を有することを特徴とする車両用サンバイザ。
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