JP5146936B2 - ブロー成形容器 - Google Patents
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Description
図7はこのダイレクトブロー成形方法の概略説明図であり、円筒状のパリソンPを押出機21よりダイスを介して押出し、このパリソンPを型締め方向に垂直に二分割された割金型23により型締めして挟み込み、この割金型23のキャビティーの底辺に配設した刃部であるピンチオフ部24で溶融樹脂の下部を切断すると共に熱溶着シールし、上部ではパリソンカッター25で筒状の溶融樹脂の上部を切断することで有底筒体のパリソンPを形成し、次いで割金型23の頂部より挿入のエアノズルによってブローエアをパリソンPに吹き込みブロー成形する。
そして、ピンチオフ部24の下方に食み出た部分であるバリはピンチオフ部24で切断除去されるが、成形される容器の底部底面にはピンチオフ部24による喰切り跡である喰切り線が割金型によるパーティングライン上に形成される。
そして、胴部を形成する平坦壁では、平坦であるが故に後収縮による凹状の変形が進行し易いことと相俟って、僅かな凹みでも、光の反射等で目立つので外観を大きく損ねてしまう。
型締め方向に垂直に分割された割金型を用いたダイレクトブロー成形法により得られ、底部の上方に4ケの平坦壁を4ケの角部で連結して成る平断面形状が台形状である四角形筒状の胴部を有し、この胴部の上方に肩部を介して口筒部を起立連設し、割金型によるパーティングラインが相対向する一対の角部に沿って形成される合成樹脂製の成形品において、
底部の台形状の底面に対角線上に位置する割金型によるパーティングラインに沿って形成される割金型のピンチオフ部による喰切り線を、パーティングラインに交差状に形成される中央直線部の両端にそれぞれ端部直線部を連結した3ケの直線部から成る屈曲線状に形成されたものとし、
中央直線部を台形の上辺と下辺の中央中間位置にこの上辺と下辺に平行に形成し、
両端部直線部がそれぞれ中央直線部の端部を基端として角部近傍でパーティングラインに連結する構成とする、と云うものである。
型締め方向に垂直に分割された割金型を用いたダイレクトブロー成形法により得られ、底部の上方に4ケの平坦壁を4ケの角部で連結して成る平断面形状が四角形状である四角形筒状の胴部を有し、この胴部の上方に肩部を介して口筒部を起立連設し、割金型によるパーティングラインが相対向する一対の角部に沿って形成される合成樹脂製の成形品において、
底部の底面に対角線上に位置する割金型によるパーティングラインに沿って形成される割金型のピンチオフ部による喰切り線を、パーティングラインに交差状に形成される中央直線部の両端にそれぞれ端部直線部を連結した3ケの直線部から成る屈曲線状に形成されたものとし、
両端部直線部がそれぞれ中央直線部の端部を基端として角部近傍でパーティングラインに連結する構成とし、
端部直線部を、この端部直線部が近接する角部の角度を略二等分する方向に形成する、と云うものである。
そこで、上記構成により端部直線部を、この端部直線部が近接する角部の角度を略二等分する方向に形成することにより、上記のような喰切り線の端部の偏った形成位置に起因するひけの発生を効果的に抑制することができる。
なお、上記構成で角部を正確に二等分する必要はなく、パーティングラインの方向に比較して、当該角部をより等分に近く二分することによりひけの発生を抑制することができ、ここでは「略」二等分すると云う構成としている。
まず、喰切り線を中央直線部と2ケの端部直線部を連結した屈曲線状とすることにより、ブロー成形における割金型の良好な型開き性等を損なうことなく、この屈曲形状を利用し、角部近傍における喰切り線の端部の位置や向きを調整して、底部の角部に近接する胴部平坦壁部分におけるひけの発生を効果的に抑制することができる。
図1〜図3は本願発明のブロー成形容器の一実施例を示すものであり、図1は正面図、図2は平面図、図3は底面図である。
このブロー成形容器は、4ケの平坦壁3f(3f1、3f2、3f3、3f4)を4ケの角部3c(3c12、3c23、3c34,3c41)で連結し、その平断面形状が台形状である四角筒状の胴部3を有し、この胴部3の下端には底部4を有し、また上端には肩部2を介して外周面に螺条を刻設した円筒状の口筒部1を起立連設して構成されている。
この比較例の容器は、他の形状は上記実施例と同様で、ピンチオフ部による喰切り線8を従来のようにパーティングラインPL沿って一直線状に形成したものである。
これらのひけはピンチオフ部の端部近傍の肉溜まりにより金型による冷却固化が十分に進行しないことに起因するものであるが、平坦壁は微小な後収縮により容易に凹状に変形し、さらには微小な凹みでも光の反射等で目立つので外観を大きく損ねてしまう。
そこで、図6に示すようにパーティングラインPLに沿って、中央直線部8csと2ケの端部直線部8esからなる喰切り線8を屈曲線分状に形成することにより、これら白抜き矢印で指した平坦壁3f3と平坦壁3f1部分におけるひけの発生を効果的に抑制することができる。
たとえば、上記実施例では胴部の平断面形状を台形状のものとしたが、本発明の作用効果は、さまざま形態の四角形のものついて発揮されるものである。
また、中央直線部の長さやパーティングラインとの交差角度、端部直線部と中央直線部の屈曲角度、そして端部直線部の長さを変えることにより、喰切り線と底部近傍の胴部周壁の距離を様々な態様で調整することができる。
2 ;肩部
3 ;胴部
3f(3f1、3f2、3f3,3f4);平坦壁
3c(3c12、3c23、3c34、3c41);角部
4 ;底部
5 ;底面
7 ;接地部
8 ;食切り線
8cs;中央直線部
8es;端部直線部
21;押出機
23;割金型
23a;分割面
24;ピンチオフ部
25;パリソンカッター
P ;パリソン
PL;パーティングライン
M ;成形品
Claims (2)
- 型締め方向に垂直に分割された割金型を用いたダイレクトブロー成形法により得られ、底部(4)の上方に4ケの平坦壁(3f)を4ケの角部(3c)で連結して成る平断面形状が台形状である四角形筒状の胴部(3)を有し、該胴部(3)の上方に肩部(2)を介して口筒部(1)を起立連設し、前記割金型によるパーティングライン(PL)が相対向する一対の前記角部(3c)に沿って形成される合成樹脂製の成形品において、
底部(4)の台形状の底面(5)に対角線上に位置する前記割金型によるパーティングライン(PL)に沿って形成される割金型のピンチオフ部による喰切り線(8)を、前記パーティングライン(PL)に交差状に形成される中央直線部(8cs)の両端にそれぞれ端部直線部(8es)を連結した3ケの直線部から成る屈曲線状に形成されたものとし、
前記中央直線部(8cs)を台形の上辺と下辺の中央中間位置に該上辺と下辺に平行に形成し、
前記両端部直線部(8es)がそれぞれ中央直線部(8cs)の端部を基端として角部(3c)近傍で前記パーティングライン(PL)に連結する構成としたことを特徴とするブロー成形容器。 - 型締め方向に垂直に分割された割金型を用いたダイレクトブロー成形法により得られ、底部(4)の上方に4ケの平坦壁(3f)を4ケの角部(3c)で連結して成る平断面形状が四角形状である四角形筒状の胴部(3)を有し、該胴部(3)の上方に肩部(2)を介して口筒部(1)を起立連設し、前記割金型によるパーティングライン(PL)が相対向する一対の前記角部(3c)に沿って形成される合成樹脂製の成形品において、
底部(4)の底面(5)に対角線上に位置する前記割金型によるパーティングライン(PL)に沿って形成される割金型のピンチオフ部による喰切り線(8)を、前記パーティングライン(PL)に交差状に形成される中央直線部(8cs)の両端にそれぞれ端部直線部(8es)を連結した3ケの直線部から成る屈曲線状に形成されたものとし、
前記両端部直線部(8es)がそれぞれ中央直線部(8cs)の端部を基端として角部(3c)近傍で前記パーティングライン(PL)に連結する構成とし、
前記端部直線部(8es)を、該端部直線部(8es)が近接する角部(3c)の角度を略二等分する方向に形成する構成としたことを特徴とするブロー成形容器。
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JP2008089817A JP5146936B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | ブロー成形容器 |
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ID=41304343
Family Applications (1)
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JP2008089817A Active JP5146936B2 (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | ブロー成形容器 |
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2008
- 2008-03-31 JP JP2008089817A patent/JP5146936B2/ja active Active
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