JP6033477B1 - フォトレジストでパターンを形成した曲面体の製造方法及び露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】曲げ加工済みの多様な曲率の曲面体に直接且つ精度よく遮光膜を形成する製造方法を提供する。【解決手段】湾曲可能なフィルム状フォトマスク7及び陰圧形成用フィルム2との間に、フォトレジストを塗布した曲面体8を挿入する挿入工程、吸引ポンプ3により、前記湾曲可能なフィルム状フォトマスク7及び前記陰圧形成用フィルム2で形成された空間の空気を吸引することで、前記曲面体8のフォトレジストを塗布した面に前記湾曲可能なフィルム状フォトマスク7を密着し、前記曲面体8の他方の面に前記陰圧形成用フィルム2を密着する密着工程、前記湾曲可能なフィルム状フォトマスク7を介して前記曲面体に塗布されているフォトレジストを露光する露光工程、露光した前記曲面体8を現像し、余分なフォトレジストを除去する現像工程、を含む、フォトレジストでパターンを形成した曲面体の製造方法。【選択図】図2

Description

本発明は、フォトレジストでパターンを形成した曲面体の製造方法及び露光装置に関する。特に、曲面体として曲面ガラスを用い、当該曲面ガラスの周囲に額縁状の遮光膜をフォトレジストで形成した曲面ガラスの製造方法、及び当該製造方法に適した露光装置に関する。
車両の窓ガラスには、可視光線および紫外線を透過させず、また、窓ガラスの車内側の面に形成した電熱線あるいはアンテナ等を目立たないようにするために、窓ガラスの周囲に遮光膜(Black Matrix;BM)が形成されている(特許文献1参照)。また、LED等を用いた機器のカバーガラスにも、LEDパネルからの遮光目的の為、遮光膜が形成されている(特許文献2参照)。
ガラス上への遮光膜の形成方法としては、インクジェット方式、フォトリソグラフィー(特許文献2参照)の他、孔版スクリーン印刷、凹版グラビア印刷、オフセット凹版印刷、オフセット平版印刷、凸版印刷等の各種印刷法、電着塗装法、電子印刷法、静電印刷法、熱転写法等が知られている(特許文献3参照)。
国際公開第2007/052600号 特開平10−198049号公報 特開平9−237570号公報
ところで、上記特許文献2及び3に記載されている方法は、平面状のガラスに遮光膜を形成する方法である。そのため、スクリーン印刷を用いて曲面ガラスに遮光膜を印刷する場合、(1)ワーク間距離(ギャップ)を無くし印刷する事も出来、また、曲面硝子の形状に対応する為、スキージ押込み量を多くする事により印刷する事も出来るが、何れの方法も、印刷後にニジミやハネが発生する、
(2)遮光膜の印刷位置精度は曲面ガラスの曲り量とスキージ押込み量が関係し、量が多くなるほど精度が悪くなる。例えば、曲面R1000でスキージ押込み量が5mmの場合、最大15mmのズレが発生する、
という問題が生じる。
また、フォトリソグラフィーを用いて曲面ガラスに遮光膜を形成する場合、ガラスが湾曲していることから、フォトマスクと曲面ガラスの間隔は一定にはならない。そのため、フォトマスクと曲面ガラスの間隔が大きい場所では、露光時に光が乱反射し、フォトマスクの形状どおりに露光することが難しく、更に、同じフォトマスクを用いても製品毎にバラツキが発生するという問題が生じる。
特許文献2及び3に記載されている方法で曲面ガラスに遮光膜を形成すると上記のような問題が発生する。そのため、特許文献1では、先ず、平面ガラス板にセラミックペーストをスクリーン印刷し、次いで、平面ガラス板を加熱し、その後、型を用いて曲げ加工することで、車両用の遮光膜付き曲げガラス板を作製している。しかしながら、特許文献1に記載されている方法では、セラミックペーストを印刷後に加熱して曲げ加工をしている。そのため、曲げ加工の際にセラミックペースト部分が曲げ加工用機器と接触して損傷する場合がある。
また、遮光膜を設けた曲面ガラスは、多様な曲率の製品が求められる。しかしながら、平面ガラス板上に形成したセラミックペーストを曲げ加工すると、曲率が大きくなるほどセラミックペースト部分に歪が生じ、セラミックペースト部分に亀裂等が発生するという問題がある。また、曲げ加工の際に、セラミックペースト部分は損傷しなくても、その他のガラス部分が損傷したり、曲率不良が発生する場合がある。その場合、セラミックペースト部分は問題が無くても不良品となり、セラミックペーストの塗布工程が無駄になるという問題がある。
今後、遮光膜を形成したガラス等の曲面体の需要が益々増えていくが、曲げ加工済みの多様な曲率の曲面体に直接且つ精度よく遮光膜を形成する方法は知られていない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、鋭意研究を行ったところ、(1)湾曲可能なフィルム状フォトマスク及び陰圧形成用フィルムとの間に、フォトレジストを塗布した曲面体を挿入し、(2)吸引ポンプで吸引することで、曲面体に湾曲可能なフィルム状フォトマスク及び陰圧形成用フィルムを密着し、(3)密着した状態で露光することでフォトマスクの形状を正確にフォトレジストに露光できること、を新たに見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、フォトレジストでパターンを形成した曲面体の製造方法、及び当該製造方法に使用する露光装置を提供することである。
本発明は、以下に示す、フォトレジストでパターンを形成した曲面体の製造方法、及び当該製造方法に使用する露光装置に関する。
(1)湾曲可能なフィルム状フォトマスク及び陰圧形成用フィルムとの間に、フォトレジストを塗布した曲面ガラスを挿入する挿入工程、
吸引ポンプにより、前記湾曲可能なフィルム状フォトマスク及び前記陰圧形成用フィルムで形成された空間の空気を吸引することで、前記曲面ガラスのフォトレジストを塗布した面に前記湾曲可能なフィルム状フォトマスクを密着し、前記曲面ガラスの他方の面に前記陰圧形成用フィルムを密着する密着工程、
前記湾曲可能なフィルム状フォトマスクを介して前記曲面ガラスに塗布されているフォトレジストを露光する露光工程、
露光した前記曲面ガラスを現像し、余分なフォトレジストを除去する現像工程、
を含む、フォトレジストでパターンを形成した曲面ガラスの製造方法。
(2)前記密着工程が、前記湾曲可能なフィルム状フォトマスク及び前記陰圧形成用フィルムとの間にシール部材を配置して行われる、上記(1)に記載の製造方法。
)前記フォトレジストが、前記曲面ガラスの周囲に額縁状に形成されている上記(1)又は(2)に記載の製造方法。
本発明のフォトレジストでパターンを形成した曲面体の製造方法及び露光装置を用いることで、様々な曲率の曲面体に直接フォトレジストでパターンを形成することができる。
図1は、本発明の露光装置1の概略を説明するための図である。 図2(A)〜(C)は、本発明の製造方法の概略を説明するための図である。 図3は、図面代用写真で、図3(A)は実施例1で作製した3D曲面ガラスの上面方向、図3(B)は3D曲面ガラスのX軸方向、図3(C)は3D曲面ガラスのY軸方向、からの写真である。 図4は、図面代用写真で、実施例2で作製した3D曲面ガラスの拡大写真である。 図5は、図面代用写真で、比較例1で作製した3D曲面ガラスの拡大写真である。
以下、図面を参照しつつ、本発明のフォトレジストでパターンを形成した曲面体の製造方法(以下、単に「製造方法」と記載することがある。)及び露光装置について、詳しく説明する。
図1は、本発明の露光装置1の概略を説明するための図である。露光装置1は、陰圧形成用フィルム2、吸引ポンプ3、光源4を少なくとも含んでいる。また、露光装置1は、陰圧形成用フィルム2を載置するステージ5、アライメントスコープ6を含んでいてもよい。アライメントスコープ6及びステージ5を用いることで、湾曲可能なフィルム状フォトマスク(以下、単に「フォトマスク」と記載することがある。)7と曲面体8の位置合わせを自動で行うことができる。なお、ステージ5及びアライメントスコープ6は必須ではなく、手動で位置合わせをしてもよい。
図2(A)〜(C)は、本発明の製造方法の概略を説明するための図である。先ず、図2(A)に示すように、フォトマスク7及び陰圧形成用フィルム2との間に、フォトレジストを塗布した曲面体8を挿入する(挿入工程)。なお、図2(A)に示す例では、フォトマスク7及び陰圧形成用フィルム2が密着し易いようにシール材9を配置している。そして、図2(B)に示すように、フォトマスク7、陰圧形成用フィルム2及びシール材9で形成された空間の空気を吸引ポンプ3で吸引することで、曲面体8のフォトレジストを塗布した面にフォトマスク7を密着し、曲面体8の他方の面に陰圧形成用フィルム2を密着する(密着工程)。そして、図2(C)に示すように、フォトマスク7を介して、曲面体8に塗布されているフォトレジストに光源4から光を照射することで露光する(露光工程)。露光工程の後は、露光した前記曲面体8を現像し、余分なフォトレジストを除去する(現像工程)ことで、フォトレジストでパターンを形成した曲面体8を製造することができる。
陰圧形成用フィルム2は、フォトマスク7と組み合わせて吸引ポンプで吸引することで、陰圧形成用フィルム2及びフォトマスク7で形成する空間を陰圧にし、曲面体8に密着できるものであれば特に制限は無い。具体的には、空気不透過性で且つ柔軟性のある材料であればよく、例えば、ゴム、シリコーンゴム、ラテックス、ウレタン、ナイロン等の樹脂類、PETフィルム等が挙げられる。また、不織布等に上記ゴムや樹脂類を積層したものであってもよい。
陰圧形成用フィルム2とフォトマスク7を組み合わせて吸引する際には、両者の隙間から空気が漏れないようにすることが好ましい。したがって、両者の間にシール材9を設けてもよい。シール材9としては、例えば、シリコーン製のOリング、シリコンスポンジが挙げられる。なお、フォトマスク7は製品によって取り換えるが、陰圧形成用フィルム2は取り換える必要は無い。そのため、陰圧形成用フィルム2の周囲にシール材9を貼り付けたものを用いてもよい。また、シール材9として、粘着・剥離が可能な粘着剤を用いてもよい。粘着剤としては、ポリエステル系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、酸化ビニル系粘着剤等、公知の粘着剤を用いればよい。
なお、機械的圧力でフォトマスク7を湾曲して曲面体8に密着させようとした場合、機械的圧力が曲面体8にもかかり、曲面体8がガラスの場合は破損する恐れがある。一方、本発明のように、陰圧形成用フィルム2とフォトマスク7で形成する空間を陰圧にしていくと、フォトマスク7が曲面体8に徐々に密着していくが、同時に、陰圧形成用フィルムも徐々に曲面体8に密着していく。そのため、曲面体8には一方向に圧力がかかるのではなく、上下方向から挟むように圧力がかかるため、破損し難くなる。
吸引ポンプ3は、空気を吸引できれば特に制限は無く、公知の吸引ポンプを用いればよい。
光源4は、高圧水銀灯のg線(波長436nm)、i線(波長365nm)、h線(波長405nm)等の光源を用いることができる。また、必要に応じて、光源からの光をフォトマスクに向けて照射する為の光学系10を設けてもよい。
ステージ5は、曲面体8にフォトマスク7が密着する位置を調整するために、XYθステージを用いることが好ましい。XYθステージは、(株)大日本科研が製作するステージまたは市販されているXYθステージを用いればよい。曲面体8とフォトマスク7の位置合わせは、先ず、ステージ5の上に陰圧形成用フィルム2及び曲面体8を載置する。そして、ステージ5を上昇させてフォトマスク7に接近させる。その際に、アライメントスコープ6を用いて、フォトマスク7が曲面体8の所期の位置となるように、ステージ5を自動調整すればよい。アライメントスコープ6は市販されているものを用いればよい。図1に示す例では、アライメントスコープ6を4個用いた例を示しているが、位置合わせの調整ができれば他の個数であってもよい。なお、目視で位置合わせをする場合は、ステージ5及びアライメントスコープ6を用いなくてもよい。
フォトマスク7は、湾曲することができ、空気不透過性の材料で形成されていれば特に制限は無い。例えば、PETフィルム等の材料にパターンが形成されたマスクを用いればよい。湾曲可能なフォトマスクは、上記材料を用いて作製することもできるが、市販の湾曲可能なフィルム状のフォトマスクを用いてもよい。
曲面体8は、湾曲部分を有するものであれば広く用いることができる。材料としては、ガラス、セラミックス、樹脂製品等、フォトレジストを塗布できるものであれば特に制限は無い。また、曲面体8は、曲面部分を含んでいれば任意の形状でよい。例えば、平凸、平凹のように、曲面部分が一つであってもよい。また、平面状の板を一軸方向のみに湾曲した2D、平面状の板を2軸方向に湾曲した3Dの他、両凸、凸メニスカス、凹メニスカス、両凹等、任意の曲面でもよい。また、曲率は、用いる用途に応じて決めればよいが、例えば、車両の窓ガラス、車載製品、携帯電話カバーガラス等に用いる場合は、R500〜R1500程度であることが望ましい。
曲面体8に塗布するフォトレジストは、フォトリソグラフィーの分野で一般的に用いられている紫外線や電子線等の照射により硬化する樹脂を用いればよい。例えば、ポジ型レジストとしては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレンスルホン、ポリヘキサフルオロブチルメタクリレート、ポリメチルイソプロペニルケトン及び臭化ポリ1−トリメチルシリルプロピン等の放射線分解型ポリマーレジスト、コール酸o−ニトロベンジルエステル類等の溶解抑制剤系ポジ型レジスト等が挙げられる。また、ネガ型レジストとしては、ポリビニルフェノール−3,3´−ジアジドジフェニルスルホン及びポリメタクリル酸グリシジル等が挙げられる。又、これらの樹脂中に分散等させる遮光剤としては、カーボンブラックや鉄黒等の顔料等の黒色の着色剤を用いることが好ましい。更に、これらの着色剤の含有量としては、上記の感光性樹脂中に10〜30重量%程度含ませることが好ましい。10重量%よりも少ないと遮光性が十分でなく、30重量%より多過ぎると、露光された光の一部が吸収されてしまい遮光膜のパターン精度が劣る。また、顔料の色は、黒色に限定されず、白であってもよく、その場合、加色出来る材料を用いればよい。
本発明では、フォトマスク7は吸引により曲面体8に密着することから、フォトレジストは曲面体8の凸面、凹面の何れに塗布してもよい。フォトレジストの塗布は、スプレー法等により曲面体8の曲面部分の全面に塗布し、露光前に仮乾燥しておけばよい。仮乾燥しておくことで、フォトレジストがフォトマスク7に付着して汚染することを防止できる。
露光後の曲面体8は、公知の現像液に浸すことで余分なフォトレジストを除去し、次いでリンス液で濯ぐことで、所期の部分にフォトレジストでパターンを形成した曲面体8を製造することができる。
本発明の製造方法により製造したフォトレジストでパターンを形成した曲面体8の用途としては、車載用の窓ガラス、ヘッドアップディスプレイ用のスクリーン、カーナビ用カバーガラス、メーター(計器)、携帯電話のカバーガラス、曲面TV等が挙げられる。どの部分にフォトレジストでパターンを形成するのかは、使用する用途に応じてフォトマスクを設計又は選択すればよい。
以下に実施例を掲げ、本発明を具体的に説明するが、この実施例は単に本発明の説明のため、その具体的な態様の参考のために提供されているものである。これらの例示は本発明の特定の具体的な態様を説明するためのものであるが、本願で開示する発明の範囲を限定したり、あるいは制限することを表すものではない。
<実施例1>
以下の手順により、周囲に額縁状にフォトレジストを形成した曲面ガラスを作製した。
(1)ステージ5の上に、ネオプレーンゴムシートで形成した陰圧形成用フィルム2をセットした。
(2)陰圧形成用フィルム2の周囲に、シール材9としてシリコーン製の0リングをセットした。
(3)カーボンブラックを添加したネガ型フォトレジスト(東進ケミカル社製 DUBM−1074F)をスプレーにより凸面に塗布し、90℃で120秒仮乾燥した3D曲面ガラス8(東京特殊社製、XY方向:R1000)を、フォトレジストを塗布した面が上になるようにセットした。
(4)PETフィルム材料で形成したフォトマスク7に描画されたアライメントパターンと曲面ガラス8の外周が一致するように、フォトマスク7の位置を調整した。
(5)陰圧形成用フィルム2、フォトマスク7及びシール材9で構成された空間を、真空ポンプ(アルバック機工社製)を用いて吸引し、陰圧形成用フィルム2及びフォトマスク7を曲面ガラス8に密着させた。
(6)UV光源(大日本科研社製)を用いて露光した。
(7)露光終了後、KOH(ダイソーケミカル製)を用いて現像を行った後、超純水でリンスすることで、周囲に額縁状にフォトレジストを形成した曲面ガラス8を作製した。
図3(A)は、実施例1で作製した3D曲面ガラス8の上面方向、図3(B)は3D曲面ガラス8のX軸方向、図3(C)は3D曲面ガラス8のY軸方向からの写真である。写真から明らかなように、3D曲面ガラス8の周囲にフォトレジストで額縁を形成することができた。
<実施例2>
次に、3D曲面ガラス8の周囲ではなく、曲面部分に細線パターンを作製できるフォトマスク7を用い、ポジ型の細線用フォトレジスト(東京応化工業社製)を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、フォトレジストで細線を形成した3D曲面ガラス8を作製した。
図4は、実施例2で作製した3D曲面ガラス8の拡大写真である。フォトレジスト11の細線の幅は15μmであった。また、各細線の直進性(エッジ精度)は約5μm以内で、高精度の直進性が得られ。
<比較例1>
以下の手順により、周囲に額縁を印刷した曲面ガラス8を作製した。
(1)スクリーン印刷機(ミノグループ社製)のテーブル上に、曲面ガラス8(東京特殊社製)をセットし、次いで、塗布パターンが形成されたスクリーン版を曲面ガラス8の上部にセットした。
(2)スキージゴムをスクリーン版上より、曲面ガラス8に接触する場所まで押込むことで、曲面ガラス8にスクリーン印刷を行った。なお、初期押込み量として、凹凸面最下部まで押込みを設定した。図5は、比較例1で作製した3D曲面ガラス8の拡大写真である。写真から明らかなように、エッジ部分はギザつき、直進性は約30μmであった。
以上の結果より、本発明の製造方法及び露光装置を用いることで、曲面体8に精度よくフォトレジストで細線、遮光膜等のパターンを形成できることが明らかとなった。
本発明により、曲面体に精度よくフォトレジストのパターンを形成できる。したがって、車や電子機器等に用いられる曲面ガラス等に所期のパターンを形成できるので、自動車産業、電子機器産業にとって有用である。
1…露光装置、2…陰圧形成用フィルム、3…吸引ポンプ、4…光源、5…ステージ、6…アライメントスコープ、7…湾曲可能なフィルム状フォトマスク、8…曲面体、9…シール材、10…光学系、11…フォトレジスト

Claims (3)

  1. 湾曲可能なフィルム状フォトマスク及び陰圧形成用フィルムとの間に、フォトレジストを塗布した曲面ガラスを挿入する挿入工程、
    吸引ポンプにより、前記湾曲可能なフィルム状フォトマスク及び前記陰圧形成用フィルムで形成された空間の空気を吸引することで、前記曲面ガラスのフォトレジストを塗布した面に前記湾曲可能なフィルム状フォトマスクを密着し、前記曲面ガラスの他方の面に前記陰圧形成用フィルムを密着する密着工程、
    前記湾曲可能なフィルム状フォトマスクを介して前記曲面ガラスに塗布されているフォトレジストを露光する露光工程、
    露光した前記曲面ガラスを現像し、余分なフォトレジストを除去する現像工程、
    を含む、フォトレジストでパターンを形成した曲面ガラスの製造方法。
  2. 前記密着工程が、前記湾曲可能なフィルム状フォトマスク及び前記陰圧形成用フィルムとの間にシール部材を配置して行われる、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記フォトレジストが、前記曲面ガラスの周囲に額縁状に形成されている請求項1又は2に記載の製造方法。
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