JP6031237B2 - 物品陳列棚 - Google Patents

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Description

本発明は、店舗等において物品の展示のために設置される物品陳列棚に関する。
店舗において商品等の物品を展示するための物品陳列棚は、その設置や移動、ディスプレイ方法の変更等を容易に行えるよう、床面上に設置されるベース脚、ベース脚上に立設される支柱、互いに隣接する支柱に係止される棚板等からなる組立式のものが多用されている。
このような陳列棚においては、ベース脚上に、最下段のベース棚を設けることがある。
ベース棚は、支柱に係止するのではなく、ベース脚上に載置される。ベース棚の幅方向(支柱どうしが隣接する方向)への位置決めのため、ベース脚上に爪部材を取り付け、この爪部材にベース棚の両端部に形成された垂下片を係止させることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4594490号公報
しかし、上記特許文献1に示された構成では、ベース脚と爪部材とが別部品であるために、部品点数が増えてコストがかかる。さらに、ベース棚の取り付け時には、ベース脚に形成された取り付け孔に爪部材を取り付ける必要があり、手間がかかる。また、部品点数が多ければ、工場出荷時に、部品の出荷間違い等が起きる可能性が高まる。
また、このような物品陳列棚は、店舗内のレイアウト変更等のため、棚の高さ等の変更を行うことがある。そのような場合、ベース棚と爪部材を一緒に取り外したならば、これらを確実に保管しておく必要がある。その後に再びベース棚を取り付けるときまでに、爪部材を紛失してしまう恐れがあるからである。
そこでなされた本発明は、ベース棚を容易に取り付けることができるとともに、部品点数を減らして部品管理を確実に行うことのできる物品陳列棚を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の物品陳列棚は、床面に沿って延び、前記床面上に間隔を隔てて二本一対で設置され、先端部に開口を有する中空筒状で側面に開口が形成されたベース脚と、それぞれの前記ベース脚上に設けられて上方に延び、棚板が装着可能とされた支柱と、互いに隣接する二本の支柱どうしを連結する連結部材と、前記ベース脚の前記先端部の開口を塞ぐキャップと、二本一対の前記ベース脚上に設置されるベース棚と、を備え、前記キャップは、前記ベース脚の前記先端部の開口を覆うプレート部と、前記プレート部から延び、前記ベース脚の内部に挿入されるとともに前記ベース脚の前記側面の開口に嵌り込む係止レバーが形成された筒状部とを有し、前記ベース脚の前記先端部に装着した状態で、前記ベース脚の上面よりも上方に突出し、前記ベース棚の端部を、一対の前記ベース脚が並べられた方向への移動を規制するように係止可能な凸部が前記プレート部に形成され、前記ベース脚の前記先端部に対し、上下反転して装着が可能であり、前記ベース脚に対し、一端部を上方に位置させた状態では、前記一端部に前記ベース脚の上面よりも上方に前記凸部が突出形成され、他端部を上方に位置させた状態では、前記他端部が、前記ベース脚の上面と略同一面に位置するようになっている ことを特徴とする。
このような物品陳列棚は、キャップにベース棚が係止可能であるため、キャップ以外にベース棚を係止するための部品を設ける必要が無く、部品点数を減らすことができる。
また、キャップは、ベース脚の先端部に常に装着されているため、紛失してしまう恐れがない。
さらに、ベース棚を装着する場合と、装着しない場合とで、キャップの上下の向きを変えることができる。そして、ベース棚を装着しない場合には、他端部を上方に位置させることによって、この他端部が、ベース脚の上面と略同一面に位置するため、突起物等のない優れた外観を提供することができる。
また、キャップの凸部は、間隔を有して対をなして設けられており、ベース棚の先端部は、対をなす凸部の間に差し込まれているようにすることもできる。
これによって、一対のベース脚が並べられた方向への移動をより確実に規制することができる

本発明によれば、キャップにベース棚が係止可能であるため、キャップ以外にベース棚を係止するための部品を設ける必要が無く、部品点数を減らし低コスト化を図ることができる。また、キャップは常時ベース脚に装着されているものであるため、紛失するおそれもなく、部品管理を確実に行うことができる。さらに、部品点数が少なければ、部品手配等の際に発注間違い等が生じる可能性も低い。
また、ベース棚を取り付ける度に別部品を用意する必要が無いことから、ベース棚を容易に取り付けることができる
本実施形態に係る物品陳列棚の外観を示す斜視図である。 下部連結部材を示す正面図である。 上部連結部材を示す正面図である。 物品陳列棚のベース脚およびキックプレートを示す斜視図である。 ベース脚およびキックプレートの斜視図である。 キャップの平面図および正面図である。 キャップの取り付けパターンを示す図である。 ベース棚を取り付けた状態を示す斜視図である。 ベース棚を取り付けた状態を示す拡大斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による物品陳列棚を実施するための最良の形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
図1に示すように、物品陳列棚10は、床面に沿って延び、床面上に間隔を隔てて互いに平行に設置される二本一対のベース脚11と、各ベース脚11上に設けられて上方に延び、棚板が装着可能とされた二本一対の支柱12、12と、互いに隣接する二本の支柱12、12の下部どうしを互いに連結する下部連結材(連結部材)13と、互いに隣接する二本の支柱12、12の上部どうしを互いに連結する上部連結材(連結部材)14と、を備えている。
ベース脚11は、床面に沿って延びる断面矩形の中空筒状で、その下面11aに床面に接地するパッド15を備えている。
支柱12は、断面矩形の中空筒状で、その前後面12f、12rに、棚板等を係止するため、長手方向に所定の間隔をあけて略矩形状の係止孔16が複数貫通形成されている。ここで、係止孔16は、支柱の前後面12f、12rの幅方向に2列に形成されている。これは、支柱12の幅方向両側に棚板等のオプション部材が係止できるようにするためである。
また、支柱12は、その両側面12a、12bに、下部連結材13、上部連結材14等を係止するため、長手方向に所定の間隔をあけて略矩形状の係止孔17Aやスリット17Bが複数貫通形成されている。
図2に示すように、下部連結材13は、断面矩形の中空筒状をなした連結バー18と、連結バー18の両端部に設けられた係止金具19と、が一体に設けられている。
係止金具19は、連結バー18の少なくとも両側面に溶接されたプレート19a,19aと、プレート19a、19aに突出形成された係止フック19b、19bと、後述する最下段のベース棚60の後端部を係止する係止爪19c、19cと、を有する。
そして、下部連結材13は、両端に突出形成された係止フック19b、19bを両側の支柱12、12の係止孔17A、17Aに係止させることにより、両側の支柱12、12をその下部どうしにおいて互いに連結する。
図3に示すように、上部連結材14は、断面矩形の筒状をなした連結バー20と、連結バー20の両端部に設けられた係止金具21と、が一体に設けられている。
係止金具21は、連結バー20の少なくとも両側面に溶接されたプレート21a,21aと、プレート21a、21aに突出形成された係止フック21b、21bと、を有する。そして、上部連結材14は、両端に突出形成された係止フック21b、21bを両側の支柱12、12のスリット17B、17Bに係止させることにより、両側の支柱12、12をその上部どうしにおいて互いに連結する。
さて、図4(a)、(b)に示すように、このような物品陳列棚10において、互いに隣接する二本のベース脚11、11の先端部11s、11s間には、キックプレート30を架け渡たすことができる。なお、このキックプレート30は、必須の構成ではない。
ここで、キックプレート30は、ベース脚11、11間に設置した状態で、ベース脚11、11の上面11bと略同一面をなす上面部31と、ベース脚11、11の下面11aと略同一面をなす下面部32と、上面部31および下面部32の間に形成され、床面に直交する前面部33とからなる断面略C字状とされている。
図5に示すように、キックプレート30の両端部には、キックプレート30をベース脚11、11に係止させるための係止フック34がそれぞれ形成されている。
係止フック34は、前面部33に連続して、前面部33の両側の端部33aよりもキックプレート30の長手方向に突出するプレート部34aと、プレート部34aの先端部から直交して下方に延びて形成された係止爪34bとからなる。
さて、キックプレート30の係止フック34が係止された各ベース脚11の先端部11sには、先端部11sの開口を塞ぐキャップ40を装着することができる。図6に示すように、このキャップ40は、ベース脚11を断面視したときの外形寸法とほぼ同寸法に形成されたプレート部41と、このプレート部41からその表面に直交する方向に延び、ベース脚11の内部に挿入される筒状部42と、が一体に形成された構成を有している。これにより、プレート部41は、筒状部42よりも外周側に張り出して形成されている。
プレート部41において、筒状部42が形成された側には、例えば上下に、ベース脚11の先端部11sに突き当たる突起43が形成されている。これにより、キャップ40は、ベース脚11に筒状部42を嵌合させたときに、突起43,43がベース脚11の先端部11sに突き当たることで、ベース脚11への挿入寸法が規制される。また、突起43,43がベース脚11の先端部11sに突き当たった状態では、筒状部42のベース脚11側の端部が、ベース脚11の先端部11sとプレート部41との隙間から露出する。
筒状部42は、プレート部41の表面に直交する方向に延出し、その基端部側のプレート部41に近接する位置には、キャップ40をベース脚11に装着したときにこのベース脚11と対をなす他方のベース脚11に対面する側の側面42a、42aに、スリット50が形成されている。つまり、このスリット50は、プレート部41と筒状部42との間に設けられている。
このスリット50は、筒状部42において、ベース脚11に装着したときに上下を向く面42c、42d側が開放端50eとされ、ベース脚11に装着した状態での上下方向に沿って、一定長連続して形成されている。このスリット50は、キャップ40をベース脚11に装着した状態で、上方にも開口するよう形成されている。
また、筒状部42の先端部側には、片持ち状に延びる係止レバー44が形成されている。この係止レバー44は、ベース脚11の側面に形成された開口11cに嵌り込むことで、キャップ40の抜け止めとして機能する。
そして、このようなキャップ40は、突起43がベース脚11の先端部11sに突き当たるまで、筒状部42がベース脚11の先端部の内部空間に挿入される。この状態で、ベース脚11の先端部11sとプレート部41との間に、スリット50が露出するようになっている。
そして、このスリット50に、係止フック34が係止されることで、キックプレート30がベース脚11,11に連結される。
また、図7に示すように、このキャップ40は、ベース脚11に対し、上下を反転させた、プレート部41の一端部41aを上方に位置させた状態と、他端部41bを上方に位置させた状態とで、それぞれ装着可能となっている。
そして、図7(a)に示すように、プレート部41の一端部41aを上方に位置させてベース脚11の先端部11sに装着した状態では、この一端部41aに、ベース脚11の上面11bよりも上方に延びる一対の爪部材(凸部)45,45が突出形成されている。
また、図7(b)に示すように、プレート部41の他端部41bを上方に位置させてベース脚11の先端部11sに装着した状態では、他端部41bが、ベース脚11の上面11bと略同一面に位置するようになっている。
このような物品陳列棚10においては、ベース脚11,11上に、最下段のベース棚60を、以下に示すような構成により装着可能となっている。
すなわち、ベース棚60を設置する場合、キャップ40は、爪部材45、45が形成された一端部41aを上方に向けた状態でベース脚11に装着する。そして、図8、図9に示すように、爪部材45、45の間に、ベース棚60の両側の端板60aを差し込む。一本のベース脚11の両側にそれぞれベース棚60を設ける場合、一方の側のベース棚60の端板60aと、他方の側のベース棚60の端板60aとが、同じ爪部材45,45の間に差し込まれるようになっている。これにより、ベース棚60は、幅方向(隣り合う支柱12,12どうしが並ぶ方向)に固定される。
また、ベース棚60は、後端部の端板(図示無し)が、下部連結部材13に形成された係止爪19cに挿入されることで、前後方向(水平面内で隣り合う支柱12,12どうしが並ぶ方向に直交する方向)に固定される。
ベース棚60を設置しない場合には、プレート部41の他端部41bを上方に位置させ、他端部41bを、ベース脚11の上面11bと略同一面に位置するようになっている。
上述したような構成によれば、キャップ40に、ベース棚60の端板60aが差し込まれる爪部材45、45を設けることで、ベース棚60を幅方向に固定することができる。キャップ40は、一般に、ベース脚11の先端部11sを塞いで美観を高めるために常時用いられているものである。これにより、ベース棚60の固定のために、別途部品を設ける必要が無く、キャップ40に、ベース棚60の固定機能を兼ね備えることができる。したがって、物品陳列棚10の部品点数を減じて低コスト化を図ることができる。さらに、部品点数が減れば、部品の紛失やメーカや販売店からの部品発送時に部品発注ミスなどを防ぐことができる。
さらに、キャップ40は、ベース棚60を固定する場合と、ベース棚60を用いない場合とで、上下を反転させてベース脚11の先端部11sに取り付ければ、キャップ40を兼用することができる。これによっても部品点数が減り、上記と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の物品陳列棚は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、スリット50をキャップ40の側面に形成するようにし、このスリット50にキックプレート30を係止させる構成としたが、これに限るものではなく、キックプレート30は、ベース脚11の側面や上面に係止するようにしても良い。
また、キャップ40のプレート部41の一端部41aに爪部材45,45が形成され、他端部41bは爪部材45,45を有さないようにし、ベース棚60の有無に応じて、キャップ40の上下を入れ替え可能とするようにしたが、これに限るものではない。
例えば、支柱12には、棚板に限らず、他の様々なオプション部品を装着することができる。
また、上記実施形態では、物品陳列棚10は、二本の支柱12,12のみを備える構成としたが、三本以上の支柱12を併設し、互いに隣接する二本の支柱12、12間を下部連結材13、上部連結材14で連結して棚板を設けるようにしても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10 物品陳列棚
11 ベース脚
11s 先端部
12 支柱
13 下部連結材(連結部材)
14 上部連結材(連結部材)
30 キックプレート
31 上面部
32 下面部
33 前面部
34 係止フック
40 キャップ
41 プレート部
42 筒状部
43 突起
44 係止レバー
45 爪部材(凸部)
50 スリット
60 ベース棚

Claims (2)

  1. 床面に沿って延び、前記床面上に間隔を隔てて二本一対で設置され、先端部に開口を有する中空筒状で側面に開口が形成されたベース脚と、
    それぞれの前記ベース脚上に設けられて上方に延び、棚板が装着可能とされた支柱と、
    互いに隣接する二本の支柱どうしを連結する連結部材と、
    前記ベース脚の前記先端部の開口を塞ぐキャップと、
    二本一対の前記ベース脚上に設置されるベース棚と、を備え、
    前記キャップは、
    前記ベース脚の前記先端部の開口を覆うプレート部と、前記プレート部から延び、前記ベース脚の内部に挿入されるとともに前記ベース脚の前記側面の開口に嵌り込む係止レバーが形成された筒状部とを有し、
    前記ベース脚の前記先端部に装着した状態で、前記ベース脚の上面よりも上方に突出し、前記ベース棚の端部を、一対の前記ベース脚が並べられた方向への移動を規制するように係止可能な凸部が前記プレート部に形成され
    前記ベース脚の前記先端部に対し、上下反転して装着が可能であり、前記ベース脚に対し、一端部を上方に位置させた状態では、前記一端部に前記ベース脚の上面よりも上方に前記凸部が突出形成され、他端部を上方に位置させた状態では、前記他端部が、前記ベース脚の上面と略同一面に位置するようになっている
    ことを特徴とする物品陳列棚。
  2. 前記キャップの前記凸部は、間隔を有して対をなして設けられており、前記ベース棚の先端部は、対をなす前記凸部の間に差し込まれていることを特徴とする請求項1に記載の物品陳列棚。
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