JP5934512B2 - 物品陳列棚 - Google Patents
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そして、物品陳列棚の耐震性を高めるため、連結材の上端部にフックが係止された連結材が容易に脱落しないよう、中空の支柱にキャップや止め具を嵌め込むことが行われている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
すなわち、本発明の物品陳列棚は、床面に沿って延び、床面上に間隔を隔てて二本一対で設置されるベース脚と、それぞれのベース脚上に設けられて上方に延び、棚板が装着可能とされた中空筒状の支柱と、互いに隣接する二本の支柱の上端部どうしを連結する上部連結材と、互いに隣接する二本の支柱どうしを下部にて連結する下部連結材と、を備え、支柱の上端部に係止溝が形成され、上部連結材の両端部に、支柱に係止される係止金具が設けられ、係止金具は、係止溝に挿入されて支柱において外周面と内周面とを挟み込むフックと、支柱の内周面に沿い、支柱の内周面から離間する方向への変位が規制された規制部材と、を有し、規制部材は、係止金具の上部から下方に向けて延出し、支柱の内周面に沿うよう配置された垂下片と、垂下片から支柱の内周面と平行にフックに向けて突出するように形成された第一突起と、フックに形成され、第一突起が挿入された開口部と、を備え、第一突起が開口部に干渉することによって、垂下片の、支柱の内周面から離間する方向への変位が規制されていることを特徴とする。
図1に示すように、物品陳列棚10は、床面上に間隔を隔てて互いに平行に二本一対で設置される中空筒状のベース脚11と、各ベース脚11から立設される一対の支柱12、12と、一対の支柱12、12の下端部どうしを互いに連結する下部連結材13と、一対の支柱12、12の上端部どうしを互いに連結する上部連結材14と、互いに隣接するベース脚11、11の先端部11s、11s間に架け渡されたキックプレート30を架け渡たすこともできる。
また、支柱12は、その両側面12a、12bに、下部連結材13、上部連結材14等を係止するため、略矩形状の係止孔17Aや係止溝17Bが複数貫通形成されている。ここで、係止溝17Bは、支柱12の上端部に開口し下側に向けて形成され、支柱12の外周面から内周面に貫通する溝である。
係止金具19は、連結バー18の少なくとも両側面に溶接されたプレート19a,19aと、プレート19a、19aに突出形成された係止フック19b、19bと、を有する。そして、下部連結材13は、両端に突出形成された係止フック19b、19bを両側の支柱12、12の係止孔17A、17Aに係止させることにより、両側の支柱12、12をその下部どうしにおいて互いに連結する。
図4に示すように、係止金具21は、連結バー20の上面に沿う上部プレート部21aと、上部プレート部21aの両側から連結バー20の両側面に沿うよう下方に延びるサイドプレート部21b、21bと、を有する。
また、フック22の延出部22aには、サイドプレート部21b、21部同士が対向する方向に貫通する貫通開口部(開口部)23が形成されている。貫通開口部23は、例えば矩形に形成されている。
垂下片25の幅方向両側には、サイドプレート部21b、21部同士が対向する方向にフック22に向けて突出する突起(第一突起)26,26が形成されている。この突起26、26は、貫通開口部23内に挿入されている。これにより、垂下片25は、突起26と貫通開口部23との干渉により、サイドプレート部21bの端部21cから離間する方向(垂下片25の厚さ方向)への変位が規制されている。
また、垂下片25の先端部25aは、先端に行くにしたがいサイドプレート部21bの端部21cから離間するよう、折り曲げられている。これにより、垂下片25の先端部25aと、サイドプレート部21bの端部21cとの間隔がテーパ状に広がっている。
ここで、各係止溝17Bにおいて、一方の側面には、他方の側面に向けてサイドプレート部21b、21部同士が対向する方向に突出する突起(第二突起)51、51が形成されている。本実施形態では、突起51は、各係止溝17Bにおいて挿入片50を構成する側面50aから反対側の側面に向けて突出し、すなわち支柱12において内側から外側に向けて突出している。挿入片50の両側には、側方に突出する突起(第二突起)51、51が形成されている。各突起51は、その上部が、下方に行くにしたがい突起51が設けられた側面50aからの突出寸法が増大する傾斜面51aとされ、下部が、側面50aに直交する直交面51bとされている。
すると、支柱12の壁部は、サイドプレート部21bとフック22の係止爪部22bとの間に嵌り込むこととなる。すなわち、支柱12の外周面12sに、係止溝17B、17Bよりも下方の部分において、係止金具21のサイドプレート部21bの端部21cが突き当たる。また、支柱12の内周面12tに、係止溝17B、17Bよりも下方の部分において、係止爪部22bが突き当たる。これにより、サイドプレート部21bとフック22により、支柱12の外周面12sと内周面12tとを挟み込む。この状態で、挿入片50には内周面12t側で垂下片25が突き当たっている。
これにより、強大な地震等により横方向の外力が作用したときにも、係止金具21が支柱12の上端部から外れるのを確実に防ぐことができる。
しかも、上部連結材14は、支柱12に対して上方から嵌め込むのみでよく、組立作業を容易に行うことができる。
なお、本発明の物品陳列棚は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、突起51を挿入片50に設けるようにしたが、この突起51は、挿入片50に対し、係止溝17Bを挟んだ反対側に形成しても良い。
また、上記実施形態では、物品陳列棚10は、二本の支柱12,12のみを備える構成としたが、三本以上の支柱12を併設し、互いに隣接する二本の支柱12、12間を下部連結材13、上部連結材14で連結して棚板を設けるようにしても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
11 ベース脚
12 支柱
12s 外周面
12t 内周面
13 下部連結材
14 上部連結材
15 パッド
17A 係止孔
17B 係止溝
20 連結バー
21 係止金具
21a 上部プレート部
21b サイドプレート部
21c 端部
22 フック
22a 延出部
22b 係止爪部
23 貫通開口部(開口部)
25 垂下片(規制部材)
25a 先端部
26 突起(第一突起)
30 キックプレート
50 挿入片
50a 側面
51 突起(第二突起)
51a 傾斜面
51b 直交面
Claims (2)
- 床面に沿って延び、前記床面上に間隔を隔てて二本一対で設置されるベース脚と、
それぞれの前記ベース脚上に設けられて上方に延び、棚板が装着可能とされた中空筒状の支柱と、
互いに隣接する二本の支柱の上端部どうしを連結する上部連結材と、
互いに隣接する二本の支柱どうしを下部にて連結する下部連結材と、を備え、
前記支柱の上端部に係止溝が形成され、
前記上部連結材の両端部に、前記支柱に係止される係止金具が設けられ、
前記係止金具は、
前記係止溝に挿入されて前記支柱において外周面と内周面とを挟み込むフックと、
前記支柱の内周面に沿うよう配置され、前記支柱の前記内周面から離間する方向への変位が規制された規制部材と、を有し、
前記規制部材は、前記係止金具の上部から下方に向けて延出し、前記支柱の内周面に沿うよう配置された垂下片と、
前記垂下片から前記支柱の内周面と平行に前記フックに向けて突出するよう形成された第一突起と、
前記フックに形成され、前記第一突起が挿入された開口部と、を備え、
前記第一突起が前記開口部に干渉することによって、前記垂下片の、前記支柱の前記内周面から離間する方向への変位が規制されていることを特徴とする物品陳列棚。 - 前記係止溝に、一方の側面から対向する他方の側面に向けて突出する第二突起が形成され、
前記第二突起は、前記開口部に係合することで、前記係止金具の前記支柱の軸線方向に沿った変位が規制されていることを特徴とする請求項1に記載の物品陳列棚。
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