JP5990386B2 - 物品陳列棚 - Google Patents
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そして、物品陳列棚の耐震性を高めるため、支柱の上端部にフックが係止された連結材が容易に脱落しないよう、中空の支柱にキャップや止め具を嵌め込むことが行われている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
すなわち、本発明の物品陳列棚は、床面に沿って延び、床面上に間隔を隔てて二本一対で設置されるベース脚と、それぞれのベース脚上に設けられて上方に延び、棚板が装着可能とされた中空筒状の支柱と、互いに隣接する二本の支柱の上端部どうしを連結する上部連結材と、互いに隣接する二本の支柱どうしを下部にて連結する下部連結材と、支柱の上端部に嵌め込まれるキャップと、を備え、支柱の上端部に係止溝が形成され、上部連結材の両端部に、支柱の係止溝に係止されるフックと、上部連結材の上部から下方に向けて垂下し、支柱の内周側に挿入され、支柱の内周面に面接触することで、前記上部連結材が前記支柱の上端部から上方へ抜けるのを防止するように前記支柱の内周面に係止される垂下片とが形成され、キャップに、垂下片を支柱の内周面に向けて押圧する押圧部が形成されていることを特徴とする。
このように、フックを支柱の上端部の係止溝に係止させると、垂下片が支柱の内周側に挿入され、その内周面に係止される。この状態で、キャップを支柱の上端部に嵌め込むと、押圧部によって垂下片が支柱の内周面に向けて押圧されるので、垂下片と支柱の内周面との係止状態が維持される。
このようにすることで、垂下片と支柱の内周面との係止状態がより確実に維持される。
図1に示すように、物品陳列棚10は、床面に沿って延び、床面上に間隔を隔てて互いに平行に設置される二本一対のベース脚11と、各ベース脚11上に設けられて上方に延び、棚板が装着可能とされた二本一対の支柱12、12と、互いに隣接する二本の支柱12、12の下部どうしを互いに連結する下部連結材13と、互いに隣接する二本の支柱12、12の上部どうしを互いに連結する上部連結材14と、を備えている。互いに隣接する二本のベース脚11、11の先端部11s、11s間には、キックプレート30を架け渡たすこともできる。
また、支柱12は、その両側面12a、12bに、下部連結材13、上部連結材14等を係止するため、長手方向に所定の間隔をあけて略矩形状の係止孔17Aや係止溝17Bが複数貫通形成されている。
係止金具19は、連結バー18の少なくとも両側面に溶接されたプレート19a,19aと、プレート19a、19aに突出形成された係止フック19b、19bと、最下段のベース棚を備える場合にその後端部を係止させる係止爪19c、19cと、を有する。そして、下部連結材13は、両端に突出形成された係止フック19b、19bを両側の支柱12、12の係止孔17A、17Aに係止させることにより、両側の支柱12、12をその下部どうしにおいて互いに連結する。
係止金具21は、連結バー20の上面に沿う上部プレート部21aと、上部プレート部21aの両側から連結バー20の両側面に沿うよう下方に延びるサイドプレート部21b、21bと、を有する断面略コ字状とされている。
この垂下片25には、サイドプレート部21b側に、突起26が形成されている。
このプレート片51において、支柱12の内周面側の表面には、前記の突起26が係止される係止凹部52が形成されている。
そして、垂下片25に形成された突起26が、プレート片51に形成された係止凹部52に係止され、これによって、上部連結材14が支柱12の上端部から抜けるのを防ぐようになっている。
図4に示すように、このキャップ60は、支柱12を断面視したときの外形寸法とほぼ同寸法に形成されたプレート部61と、このプレート部61からその表面に直交する方向に延び、支柱12の内部に挿入される断面長方形状の筒状部62と、が一体に形成された構成を有している。これにより、プレート部61は、筒状部62よりも外周側に張り出して形成されている。
支柱12の内部空間に挿入された筒状部62においては、スリット63、63にフック22、22が入り込む。この状態で、フック22、22の間の弾性片64が、垂下片25に突き当たる。つまりこれにより、上部連結材14の垂下片25は、支柱12の内周面12tとキャップ60の弾性片64とに挟み込まれることになる。これによって、突起26と係止凹部52との係止状態が不用意に解除されるのを防ぐことができる。
しかも、上部連結材14は、支柱12に対して上方から嵌め込んだ後、キャップ60を装着するのみでよく、組立作業を容易に行うことができる。
なお、本発明の物品陳列棚は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
上記実施形態では、垂下片25に突起26を形成し、プレート片51に係止凹部52を形成するようにしたが、垂下片25側に係止凹部を形成し、プレート片51側に突起を設けるようにしても良い。
また、上記実施形態では、物品陳列棚10は、二本の支柱12,12のみを備える構成としたが、三本以上の支柱12を併設し、互いに隣接する二本の支柱12、12間を下部連結材13、上部連結材14で連結して棚板を設けるようにしても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
11 ベース脚
12 支柱
12t 内周面
13 下部連結材
14 上部連結材
17B 係止溝
20 連結バー
21 係止金具
21a 上部プレート部
21b サイドプレート部
21c 端部
22 フック
22a 延出部
22b 係止爪部
25 垂下片
26 突起
30 キックプレート
50 貫通孔
51 プレート片
52 係止凹部
60 キャップ
61 プレート部
62 筒状部
63 スリット
64 弾性片(押圧部)
Claims (2)
- 床面に沿って延び、前記床面上に間隔を隔てて二本一対で設置されるベース脚と、
それぞれの前記ベース脚上に設けられて上方に延び、棚板が装着可能とされた中空筒状の支柱と、
互いに隣接する二本の支柱の上端部どうしを連結する上部連結材と、
互いに隣接する二本の支柱どうしを下部にて連結する下部連結材と、
前記支柱の上端部に嵌め込まれるキャップと、を備え、
前記支柱の上端部に係止溝が形成され、
前記上部連結材の両端部に、前記支柱の前記係止溝に係止されるフックと、
前記上部連結材の上部から下方に向けて垂下し、前記支柱の内周側に挿入され、前記支柱の内周面に面接触することで、前記上部連結材が前記支柱の上端部から上方へ抜けるのを防止するように前記支柱の内周面に係止される垂下片とが形成され、
前記キャップに、前記垂下片を前記支柱の内周面に向けて押圧する押圧部が形成されていることを特徴とする物品陳列棚。 - 前記上部連結材の前記垂下片または前記支柱の内周面の一方に係止凹部が形成されるとともに、他方に前記係止凹部に係止される突部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の物品陳列棚。
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