JP4158398B2 - 連結部材の連結構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は連結部材の連結構造に係り、特に、陳列装置を構成する左右一対の支柱を連結部材で相互に連結する構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、店舗什器としての陳列装置は、ベースの後部に配置される左右一対の支柱と、当該支柱に支持される左右一対の側部材と、これら側部材間に配置される棚板とを備えて構成されている。ここで、左右一対の支柱は、左右方向に延びる連結部材を介して相互に連結されるようになっている。この連結構造としては、支柱の内側面にスロットを設ける一方、連結部材の端部に爪片を設け、この爪片をスロットに挿入して当該スロットの下端形成縁に爪片を引っ掛けるものが一般的である。
【0003】
しかしながら、このような構造では、爪片がスロットに引っ掛けられて連結部材が支柱間に配置されるだけの構造となるため、連結部材の上方への不用意なる脱落を規制する必要がある。
【0004】
そこで、前記脱落を規制する構造として、支柱の上端に形成されている開放部を閉塞するためのキャップを利用したものが知られている。具体的には、キャップを支柱の上端に形成された開放部に装着する押し込み力によって爪片を強制的に変形させ、これにより、爪片がスロットの上方に移動できない構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、爪片を変形させる構造では、支柱と連結部材との連結を解除すべく分解作業を行なうときに、爪片の変形状態を元に戻してスロットへの引っ掛け状態を解除する作業が不可避的に要求されるものとなる。しかも、再組み立てを行なうときには、初期の連結作業に比べてスムースな連結も期待できないという不都合を招来する。これは、連結部材が全体として金属により形成されているため、一旦変形させた爪片を初期の形状に補正する作業が容易ではないことに起因する。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、支持体間に連結部材を配置して連結を行なう際に、連結部材の変形を伴うことなく当該連結部材の脱落を防止することができ、分解後の再度の連結作業もスムースに行なうことができる連結構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、相対配置される一対の支柱と、これら支柱の上端部間に配置される連結部材と、この連結部材を支柱間に配置した状態で当該支柱の上端部に形成された開放部に装着されるキャップとを備え、
前記支柱の上端側の側面に上下方向に延びる切欠穴を設ける一方、前記連結部材の端部に前記切欠穴に挿入可能な爪片を設け、
前記切欠穴は、上下方向中間部に段部を備えた形状に設けられ、
前記キャップを前記開放部に装着したときに、前記爪片が変形することなく段部直下に移動して前記連結部材の脱落を防止する、という構成を採っている。このような構成によれば、キャップの装着によって突部が脱落防止される位置に保たれるようになり、連結部材の意図しない脱落を防止することができる。しかも、突部は変形しない状態に保たれるため、分解しても部品精度が低下することもなく、再度の連結作業もスムースに行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明において、前記キャップは、前記爪片の板厚よりも大きい末広スロット部と、当該末広スロット部に連なるとともに前記爪片の厚みと略同一の幅を有する幅狭スロット部とを備え、前記キャップを前記開放部に装着したときに、前記爪片が末広スロット部を経て幅狭スロット部内に位置した状態で前記段部直下に移動する、という構成を採ることが好ましい。このような構成によれば、キャップと爪片が段部直下に位置した状態が確実に保たれるようになり、キャップを取り外さない限り連結状態を安定して保つことができる。しかも、末広スロット部が形成されていることで、キャップを装着するときに、当該キャップの初期挿入作業も極めて容易且つ迅速に行うことができる。
【0010】
また、前記切欠穴は第1の切欠穴と第2の切欠穴とからなるダブルスロット状に設けられる一方、前記突部は第1及び第2の切欠穴に対応する二つの爪片により構成され、
前記第1の切欠穴は前記段部を備える一方、
前記第2の切欠穴は、第1の穴内に位置する爪片を前記段部の直下に移動させるための傾斜部を備える、という構成を併せて採用するとよい。このような構成を採用すれば、連結強度を高めることができるだけでなく、キャップを装着する方向に押し込むだけで、第1の切欠穴の段部直下に対応する爪片を移動させることができる。
【0011】
なお、本明細書において、位置若しくは方向を示す用語は、特に明示しない限り、図1の矢印A方向に向かって陳列装置を見た状態を基準として用いるものとする。従って、例えば、「前」とは、陳列装置の手前側について用いられる一方、「後」は陳列装置の奥行き側について用いられることとなる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1には、本実施例に係る陳列装置の概略斜視図が示され、図2には、その分解斜視図が示されている。また、図3には、陳列装置の支持体カバーを省略した図1の右側面図が示されている。これらの図において、陳列装置10は、ベース11と、このベース11の後部左右両側に配置された支持体としての左右一対の支柱12と、これら支柱12を相互に連結する連結部材14と、この連結部材14と左右の支柱12,12で囲まれる内側領域に配置された背板15と、支柱12,12の前面側と前記ベース11の上面側に支持された左右一対の側部材17,17と、これら側部材17,17間において、前記支柱12,12に支持された棚板18とを備えて構成されている。
【0014】
前記ベース11は、図1,4ないし図7にも示されるように、支柱12の前面側に位置し、前後方向に向けられて左右一対をなすように対称構造を備えたベース側板20,20と、各ベース側板20の外側面をカバーするベースカバー21と、このベースカバー21の上部において前記側部材17間に位置するベース棚板22と、前記ベース側板20,20の前端部間に配置される幕板23とを備えて構成されている。
【0015】
ベース側板20は、図5及び図6に示されるように、略鉛直面内に位置して前後方向に延びる略長方形状の側面部25と、この側面部25の上端及び下端にそれぞれ連なって略水平方向内側に向けられた上端面部26及び下端面部27と、これら上端面部26、下端面部27の各内方端から相互に向き合う方向に向けられた屈曲面部28,29と、側面部25の前端に連なって内方に向けられた前端面部30と、この前端面部30の内方端から後方に向けられるとともに、前記屈曲面部28,29と略同一鉛直面内に位置して相互に干渉しない上下幅に設けられた折り返し面部32と、側面部25、上端面部26及び下端面部27の後部領域において、これらに囲まれる内側に固定された連結用ブラケット34とを備えて構成されている。前記上端面部26の後部には、前後方向に延びるスロット穴35が形成されているとともに、前端面部30の上下二箇所には、前記ベースカバー21及び幕板23を取り付けるためのスロット穴37が形成されている。
【0016】
前記連結用ブラケット34は、図6に示されるように、後方(同図中右方)に開放するコ字状をなすブラケット本体38と、このブラケット本体38の後端から後方に突出する中段爪部39及び下段爪部40と、中段爪部39の上方に位置するとともに軸ピン41を介してブラケット本体38に回転可能に支持された上段可動爪部42とを備えて構成されている。中段爪部39と下段爪部40はブラケット本体38の左右(図6中上下)両側に設けられており、上段可動爪部42は、ブラケット本体38の上部に設けられた切欠部44内を前後方向(図6中左右方向)に延びるように一個設けられている。ここで、上段可動爪部42は、ブラケット本体38よりも手前側に延びる片状の操作部45を一体に備えた形状に設けられているとともに、当該操作部45は、前述したスロット穴35を通じて前記上端面部26に対して出没自在に設けられている。なお、上段可動爪部42は、図示の位置にあるときに、支柱12に対して連結状態を締め付けできるようになっている。
【0017】
前記ベースカバー21は、ベース側板20の側面部25に略対応する平面形状を備えたカバー側面47と、このカバー側面47の上端に連なってベース側板20の上端面部26上に位置するカバー上面48と、このカバー上面48の内方端から下向きに設けられるとともに、ベース側板20の屈曲面部28に引っ掛け可能な複数の屈曲面49と、前記カバー側面47の前端から内方に向けられたカバー前面50と、このカバー前面50の内方端から後方に向けられた前部折り返し面52と、当該前部折り返し面52の後端に連なって前記ベース側板20の前端面部30に形成されたスロット穴37に引っ掛け可能に設けられた上下二つのフック53,53とを備えて構成されている。ここで、前記複数の屈曲面49間には、図5に示されるように、後述する位置規制体の装着領域を決定する切欠部55,55が前後二箇所に形成されている。
【0018】
前記ベース棚板22は、図1及び図7に示されるように、平面部57と、この平面部57の左右両側(図7では紙面直交方向両側)に位置する棚板側面58,58と、前記平面部57の前端側に設けられて所定の装飾効果を表出する前部材59と、平面部57の左右方向に沿って延びる二本の補強桟60,60により構成されている。平面部57の後部左右両側下面には、板状部材62が固定されているとともに、当該板状部材62には、部分的な切り起こしによって形成された舌片63(図2参照)が設けられている。なお、図1中陳列装置10の中段に示された棚板18は、ベース棚板22と同一構造のものが用いられる。
【0019】
前記幕板23は、図2に示されるように、ベース側板20,20の前端部間に位置する横長の正面部65を備えており、当該正面部65の左右両端側には、後方に向けられた上下二つの爪片66,66が形成されている。これらの爪片66は、ベース側板20の前端面部30に形成されたスロット穴37に、前記ベースカバー21のフック53と共に挿入されてこれに引っ掛けできるようになっている。
【0020】
前記支柱12は、図2、図8及び図9に示されるように、上端に開放部12Aを備えた略角柱のパイプ材により構成されている。この支柱12は、相互に略平行に延びる前面部69及び後面部70と、これら前面部69及び後面部70の短寸幅方向両側間に位置する左右(図8中上下)一対の外側面部71及び内側面部72と、下端部に設けられたアジャスタ73とを備えて構成されている。前面部69と後面部70の各面内には、左右二列となる支持部としてのスロット穴75,75(図2参照)がそれぞれ形成されており、これらのスロット穴75を利用することでベース側板20,20が支柱12の下部に装着できるようになっている。なお、棚板18(図1参照)は、前記スロット穴75に引っ掛け可能な図示しない片状のブラケットを介して支持することができる。
【0021】
前記支柱12の外側面部71及び内側面部72の各面には、前面部69及び後面部70と同様に前後二列となるスロット穴77が上下方向に沿って形成されている。これらのスロット穴77は、他の陳列装置10を増設連結するために利用したり、支柱12の前後各領域に跨る前後幅を有する側部材等を支持する際に利用できるようにした汎用性を付与するために設けられているものである。
【0022】
前記外側面部71及び内側面部72の上端側領域には、図8,9及び図11に示されるように、前記スロット穴77の延出方向と略同一線上に位置するダブルスロット状の第1及び第2の切欠穴80,81が形成されている。これらの切欠穴80,81のうち、内側面部72側に設けられた第1及び第2の切欠穴80,81は、支柱12間を相互に連結する連結部材14を引っ掛けるために利用される。この一方、外側面部71側の第1及び第2の切欠穴80,81は、後述する支持体カバーを引っ掛けるために利用される。第1の切欠穴80は、下部の前後幅(図9中左右幅)W1が上部の前後幅W2よりも大きくなる脱落防止部としての段部82を中間前部寄りに備えた形状に設けられている。この一方、第2の切欠穴81は、下部の前後幅W3が上部の前後幅W4に対して次第に小さくなる傾斜部83を後部に備えた形状に設けられている。なお、外側面部71及び内側面部72における前後方向中間、すなわち、前後のスロット穴77,77の中間には、面位置を凹ませて形成された溝85が上下方向に沿って形成され、この溝85を利用することで、背板15(図1参照)が支持可能となっている。
【0023】
前記連結部材14は、図2に示されるように、左右の支柱12,12間において、上下二箇所に配置されている。なお、図2では、他の構成部品との錯綜を回避するため、支柱12の上部側に配置される連結部材14のみが示されている。この連結部材14は、図10(A)〜(C)及び図11に示されるように、断面形状が略コ字状をなして横方向に延びる本体部材87と、この本体部材87の左右両端部にそれぞれ固定された端部材88,88とにより構成されている。端部材88は、本体部材87の上面87A、前面87B及び後面87Cの各面に対応する上面88A、前面88B及び後面88Cを備え、前面88B及び後面88Cの下端縁は、内側に向かって次第に上下幅を小さくする緩やかな円弧状に設けられているとともに、外側端部には、各二つの突部としての爪片90,90を備えた形状に設けられている。これらの爪片90,90は、図11に示されるように、各支柱12,12の内側面部72側における第1及び第2の切欠穴80,81内に受け入れられて当該切欠穴80,81の下端形成縁に引っ掛かるように設けられている。また、各支柱12,12の開放部12Aには、前記爪片90,90を切欠穴80,81に引っ掛けた状態、つまり、連結部材14が支柱12間に掛け渡された状態で、キャップ92,92がそれぞれ装着されるようになっている。
【0024】
前記キャップ92は、図11ないし図14に示されるように、平面視略長方形状をなす頂板93と、この頂板93の短寸幅方向両側から下向きに延びる左右一対の片部材94,94と、これら片部材94の前後方向略中間部間に設けられた連結ブロック95と、前記頂板93の短寸幅方向略中間の下面側から下向きに延び、且つ、片部材94と略平行に設けられた補強片96とを備えて構成されている。各片部材94の面内には、その前後方向二箇所領域において、下向きに開放する切欠スロット97,97が形成されている。この切欠スロット97は、上部スロット幅が狭く形成された幅狭スロット部97Aと、下部スロット幅が下端に向かうに従って次第に広くなる末広スロット部97Bとにより構成されている。
【0025】
また、前記キャップ92は、図14に示されるように、支柱12の上端を閉塞するように取り付けられた状態において、前記連結部材14の爪片90が幅狭スロット部97Aに受容される位置に保たれる。これと同時に、爪片90の基部90A(図14中斜線部分)が第1及び第2の切欠穴80,81内に位置し、且つ、前部側の爪片90が第1の切欠穴80における段部82直下に位置し、これにより、キャップ92を装着した状態では、爪片90の上方への移動が規制され、意図的に分解力を付与しない限り、連結部材14の連結位置を強固に保持することが可能となる。
【0026】
前記側部材17は、図15にも示されるように、略縦長方形の外形に沿うフレーム枠100と、このフレーム枠100の内側領域で上下方向に配設されて相互に略平行となる複数の縦線材101と、これら縦線材101を前後方向に横切るように配設されて相互に略平行となる複数の横線材102とからなり、これら縦横の各線材101,102によって左右方向に多数の開放部104が形成されている。
【0027】
前記フレーム枠100は、相互に略平行な前部及び後部フレーム形成部材107,108と、これら前後のフレーム形成部材107,108の上端部及び下端部間に配置された上部フレーム形成部材109及び下部フレーム形成部材110とからなる。下部フレーム形成部材110を除く他のフレーム形成部材107〜109は角柱材により構成されている一方、下部フレーム形成部材110は、下向きに開放するコ字状の角材により構成され、その外側面部分には、打ち抜き穴111が前後二箇所に形成されている。
【0028】
前記後部フレーム形成部材108の後端部には、複数のフック112が設けられており、これらのフック112が支柱12の前面部69に形成されたスロット穴75に引っ掛けられるようになっている。また、側部材17の下端部をなす下部フレーム形成部材110は、前記ベース11を構成するベースカバー21上に装着される位置規制体115を介して支持されるようになっている。
【0029】
前記位置規制体115は、図15及び図16に示されるように、前記ベースカバー21におけるカバー上面48の左右幅より若干大きな幅を備えた平面視略方形の基板部117と、この基板部117と共に本体116を形成するとともに、当該基板部117の左右両側から下向きに設けられた一対の垂下面部118,119と、基板部117の上面に取り付けられるとともに前記側部材17の下部フレーム形成部材110内に位置する移動規制部120と、この移動規制部120に併設された棚受け部材121とにより構成されている。
【0030】
図17に示されるように、前記一対の垂下面部118,119のうち、一方の垂下面部118は、ベースカバー21の上端部外側に位置し、他方の垂下面部119は、ベースカバー21の屈曲面49領域に形成された切欠部55内に位置し、これにより、位置規制体115がベースの前後方向に移動不能に保たれることとなる。
【0031】
前記移動規制部120は、前記下部フレーム形成部材110の延出方向に沿うように向けられた一対の起立部124,125と、これら起立部124,125の基端間に位置する固定面部126とからなる略U字状の外観形状に設けられている。起立部124の面内には切り起こし片128が形成されており、当該切り起こし片128は、図17に示されるように、下部フレーム形成部材110の打ち抜き穴111に引っ掛かり可能に設けられている。
【0032】
前記棚受け部材121は、略L字状の部材により構成されている。すなわち、底辺部130と、この底辺部130の一端から上方に起立する側片部131とからなる。この側片部131の面は、前記起立部124,125と略平行に位置し、ベース棚板22の棚板側面58内に位置するようになっている。この側片部131の上端には、その前後二箇所領域に切除部134,134が形成され、これら切除部134の何れか一方には、ベース棚板22の平面部57下面に位置する舌片63が受容されてベース棚板22の前後への移動規制を行なうようになっている。
【0033】
前記側部材17を支柱12に取り付けるのと前後して、当該支柱12の外側面部71には、支持体カバー140が装着される。この支持体カバー140は、図18に示されるように、支柱12の長さ方向に沿う長片状のカバー面部141と、このカバー面部141の短寸幅方向両側に配置されるとともに、下端縁位置がカバー面部141の下端縁位置よりも上方となる長さの折り曲げ面部142,142と、カバー面部141の上端部、中間部及び下端部の三箇所に分散して配置された第1ないし第3の爪保持部材143,144,145とを備えて構成されている。
【0034】
前記第1及び第2の爪保持部材143,144は、略同一の構造によって構成されている。これら爪保持部材143,144は、平面からなる固定面部147,148と、これら各固定面部147,148の面内前後(図18(A)中左右)二箇所を切り起こして形成された各一対の爪150,151とにより構成され、爪150が支柱12の側面部71に形成された第1及び第2の切欠穴80,81に引っ掛けられる一方、爪151が下方のスロット穴77に引っ掛けられるようになっている。
【0035】
前記第3の爪保持部材145は、前記第1の爪保持部材143の固定面部147よりも上下方向長さが長い固定面部153と、当該固定面部153の面内二箇所を切り起こして形成された一対の爪154とにより構成され、これらの爪154が前記支柱12の下部スロット穴77に引っ掛けできるようになっている。
【0036】
次に、本実施例に係る陳列装置10の全体的な組み立て要領について説明する。
【0037】
先ず、ベース側板20を対応する支柱12の前面部69に設けられた下部のスロット穴75を利用して連結する。この連結に際しては、上段可動爪部42が下方に変位した位置となるように操作部45をスロット穴35より上方に突出させた状態とし、この状態で、中段爪部39と下段爪部40をスロット穴75に差し込み、その後に、前記操作片部45をスロット穴35位置より下方に押し込む。この押し込みにより、上段可動爪部42が上方に変位し、このとき、対応するスロット穴75の上端形成縁に強く食い込んで連結強度を高めることとなる。
【0038】
このようにして各支柱12にベース側板20が連結された後に、各支柱12間の下部に図示省略した連結部材を掛け渡し、各支柱12間の溝85に背板15の左右両端部を受容させてスライド操作で装着する。そして、支柱12,12の上端部に連結部材14を掛け渡す。すなわち、連結部材14の左右両端部に設けられている爪片90,90を第1及び第2の切欠穴80,81に上端より引っ掛けるように挿入する。そして、各支柱12の上端からキャップ92を挿入する。この状態では、爪片90,90は、キャップ92に形成された切欠スロット97,97の末広スロット部97B,97B内に位置することとなる。ここで、上方からの押し込み力をキャップ92に付与すると、キャップ92の幅狭スロット部97A,97A内に爪片90の基部90Aが入り込むとともに、第2の切欠穴81の傾斜部83により、爪片90,90が前方に移動して連結部材14全体を若干前方移動させ、第1の切欠穴80内の爪片90が段部82下に位置するようになる。従って、キャップ92を支柱12の上端に完全に押し込んだ状態では、爪片90は変形を伴うことなく基部90Aが段部82に引っ掛かるようになり、以後、人為的な作業を行なわない限り、前記連結状態が解除されることはない。
【0039】
次いで、ベース側板20の外側にベースカバー21を装着する。この装着は、ベースカバー21の前部内側に設けられたフック53をベース側板20の前端面部30に設けられたスロット穴37に引っ掛けることによって行なわれる。この後、左右のベース側板20,20の前部間に幕板23を位置させ、当該幕板23の左右両側の爪片66,66を前記スロット穴37,37にそれぞれ引っ掛ける。この際、スロット穴37は、ベースカバー21のフック53と幕板23の爪片66を一体に受容した状態となる。
【0040】
そして、左右の各ベースカバー21,21のカバー上面48,48上に、位置規制体115,115をそれぞれセットする。これらの位置規制体115は、ベースカバー21における屈曲面49の切欠部55内に、位置規制体115の垂下面部119が位置するようにセットされる。従って、このようにセットされた後の位置規制体115は前後、左右への移動が規制されることとなる。
【0041】
このようにして位置規制体115がセットされた状態で、ベース棚板22が配置される。すなわち、位置規制体115における棚受け部材121の側片部131がベース棚板22の棚板側面58内に位置するように配置される。このとき、ベース棚板22の平面部57の左右両側下面に位置する舌片63が、前記側片部131の切除部134内に入り込むようになり、これにより、ベース棚板22は、前後及び左右への移動が規制された状態で支持されることとなる。
【0042】
次いで、左右の各支柱12の前面部69側と、ベースカバー21のカバー上面48側に側部材17を配置する。この側部材17は、後部フレーム形成部材108に設けられたフック112を支柱12のスロット穴75に引っ掛けると同時に、下部フレーム形成部材110の内側に、位置規制体115の起立部124,125が入り込むようにして行なう。この際、一方の起立部124に設けられた切り起こし片128は、下部フレーム形成部材110の打ち抜き穴111内に位置することとなり、これにより、側部材17の左右方向への移動と、縦方向への浮き上がりの双方が規制されることとなる。なお、前記フック112は、支柱12の前面部69における左右二列のスロット穴75のうち、外側列のスロット穴75が利用されるようになっており、内側列のスロット穴75には、図示しない片状のブラケットのフックを引っ掛ける領域として利用される。
【0043】
この後、前述したスロット穴75に引っ掛けられる図示しないブラケットを介して、ベース棚板22と同一構造の棚板18が所定高さ位置に配置される。
【0044】
前記側部材17の装着と前後して、各支柱12の外側に位置する側面部71には支持体カバー140が装着される。この装着は、第1の爪保持部材143に設けられた爪150を支柱12の上端に形成された第1及び第2の切欠穴80,81に引っ掛ける一方、第2及び第3の爪保持部材144,145に設けられた各爪151、154を対応するスロット穴77に引っ掛けることによって行なわれ、これにより、陳列装置10全体の組み立てを完了することができる。
【0045】
従って、このような実施例によれば、キャップ92を支柱12の上端開放部12Aに装着する作業によって、前方側の爪片90が第1の切欠穴80における段部82直下に位置するようになり、爪片90が浮き上がろうとする外力が付与されることがあっても基部90Aの上端縁が段部82に引っ掛かって爪片90の上方移動が規制され、ひいては、連結部材14の脱落を効果的に防止できるという効果を得る。しかも、爪片90は変形することがないため、分解作業を行う場合には、キャップ92を支柱12の開放部12Aから取り外した後に、単に爪片90位置を後方に移動させるだけで上方に抜き出すことができ、極めて容易且つ迅速に作業を行うことができる。
【0046】
なお、本発明に係る連結構造は、爪片90に変形を与えることなく上方変位を規制できるものであれば、必要に応じて設計変更することができる。例えば、前記実施例では、第1及び第2の切欠穴80,81が、それらの上端を開放した形状に設けられているが、当該上端が閉塞したタイプの切欠穴であってもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、連結部材の端部に設けられた突部を支柱の穴に挿入して当該支柱の開放部にキャップを装着するだけで、前記突部を変形させることなく穴内の脱落防止部側に移動可能としたから、キャップの装着によって突部が脱落防止される位置に保たれるようになり、連結部材の意図しない脱落を防止することができる。しかも、突部は変形しない状態に保たれるため、分解しても部品精度が低下することもなく、再度の連結作業もスムースに行なうことができる。
【0048】
また、前記キャップを支柱の開放部に装着したときに、突部を構成する爪片がキャップに形成された末広スロット部を経て幅狭スロット部内に位置して段部直下に移動する構成としたから、キャップと爪片が段部直下に位置した状態が確実に保たれるようになり、キャップを取り外さない限り連結状態を安定して保つことができる。しかも、末広スロット部が形成されていることで、キャップを装着するときに、当該キャップの初期挿入作業も極めて容易且つ迅速に行うことができる。
【0049】
更に、前記切欠穴が第1及び第2の切欠穴によって形成され、第1の穴内に位置する爪片を段部の直下に移動させるための傾斜部が第2の切欠穴に形成されているため、連結部材と支持体との連結強度を高めることができるだけでなく、前記キャップを装着する方向に押し込むだけで、極めて容易に第1の切欠穴の段部直下に爪片を移動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る陳列装置の概略斜視図。
【図2】前記陳列装置の概略分解斜視図。
【図3】前記陳列装置の一部構成部品を省略した右側面図。
【図4】ベースの要部概略斜視図。
【図5】ベースの要部分解斜視図。
【図6】ベース側板の平面図。
【図7】ベース棚板の右側面図。
【図8】支柱の平面図。
【図9】図8の正面図
【図10】(A)は連結部材の平面図、(B)は連結部材の正面図。(C)は連結部材の底面図。
【図11】支柱と連結部材及びキャップの分解斜視図。
【図12】前記キャップの底面図。
【図13】前記キャップの正面図。
【図14】支柱に対して連結部材及びキャップを取り付けたときの位置を示す説明図。
【図15】ベースの要部と側部材の概略分解斜視図。
【図16】(A)は位置規制体の概略斜視図、(B)はその正面図。
【図17】位置規制体と側部材及びベース棚板との相対位置を示す断面図。
【図18】(A)は支持体カバーの正面図、(B)は(A)の右側面図。
【符号の説明】
10 陳列装置
12 支柱(支持体)
12A 開放部
14 連結部材
22 ベース棚板
80 第1の切欠穴
81 第2の切欠穴
82 段部
83 傾斜部
90 爪片(突部)
92 キャップ
97A 幅狭スロット部
97B 末広スロット部

Claims (3)

  1. 相対配置される一対の支柱と、これら支柱の上端部間に配置される連結部材と、この連結部材を支柱間に配置した状態で当該支柱の上端部に形成された開放部に装着されるキャップとを備え、
    前記支柱の上端側の側面に上下方向に延びる切欠穴を設ける一方、前記連結部材の端部に前記切欠穴に挿入可能な爪片を設け、
    前記切欠穴は、上下方向中間部に段部を備えた形状に設けられ、
    前記キャップを前記開放部に装着したときに、前記爪片が変形することなく段部直下に移動して前記連結部材の脱落を防止することを特徴とする連結部材の連結構造。
  2. 前記キャップは、前記爪片の板厚よりも大きい末広スロット部と、当該末広スロット部に連なるとともに前記爪片の厚みと略同一の幅を有する幅狭スロット部とを備え、前記キャップを前記開放部に装着したときに、前記爪片が末広スロット部を経て幅狭スロット部内に位置した状態で前記段部直下に移動することを特徴とする請求項記載の連結部材の連結構造。
  3. 前記切欠穴は第1の切欠穴と第2の切欠穴とからなるダブルスロット状に設けられる一方、前記突部は第1及び第2の切欠穴に対応する二つの爪片により構成され、
    前記第1の切欠穴は前記段部を備える一方、
    前記第2の切欠穴は、第1の穴内に位置する爪片を前記段部の直下に移動させるための傾斜部を備えていることを特徴とする請求項記載の連結部材の連結構造。
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