JP2009090038A - 商品陳列什器における棚板の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】棚板にさまざまな方向から外力が加わった場合でも、棚板が、ブラケットおよび支柱から脱落したり、またはがたついたりすることがないようにした商品陳列什器における棚板の取付構造を提供する。
【解決手段】左右1対の支柱1の対向面に係止孔2を設け、各係止孔2に、前後方向を向くブラケット3の後端に設けた外側方を向く係止爪4を係止し、各ブラケット3の前端に設けた前向き突部6を、両ブラケット3上に載置した棚板8の前端より垂下する前面板12に設けた貫通孔15に嵌合し、かつ各ブラケット3の後部上縁に設けた上向き突部7を、棚板8の水平板9に設けた貫通孔16に嵌合する。
【選択図】 図1
【解決手段】左右1対の支柱1の対向面に係止孔2を設け、各係止孔2に、前後方向を向くブラケット3の後端に設けた外側方を向く係止爪4を係止し、各ブラケット3の前端に設けた前向き突部6を、両ブラケット3上に載置した棚板8の前端より垂下する前面板12に設けた貫通孔15に嵌合し、かつ各ブラケット3の後部上縁に設けた上向き突部7を、棚板8の水平板9に設けた貫通孔16に嵌合する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、商品陳列什器における棚板の取付構造に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等において使用されている陳列棚においては、左右1対の支柱の前面に、複数の係止孔を上下方向に等間隔をもって列設し、いずれかの係止孔に、前後方向を向くブラケットの後端に設けた、後下方を向く係止爪を係止し、左右1対のブラケット上に棚板を載置したものが多い(例えば特許文献1参照)。
また、係止孔を、支柱の前面における左右の縁部に設け、そこに係合させたブラケットの係止爪の側面が、支柱の内側面に当接するようにすることにより、ブラケットの左右いずれかの方向への回動を阻止するようにしたものもある(例えば特許文献2参照)。
特開2006−296905号公報
特開平10−155614号公報
しかし、特許文献1に記載されているものにおいては、棚板に顧客のバック等が衝突したとき、棚板がブラケットに対して位置ずれしたり、甚だしいときは、ブラケットから脱落したりすることがある。
特許文献2に記載されているものにおいては、ブラケットの左右いずれかの方向への回動が防止されるだけで、棚板の前部に上向きの外力が加わった際には、やはり棚板がブラケットから脱落するおそれがある。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、棚板にさまざまな方向から外力が加わった場合でも、棚板が、ブラケットおよび支柱から脱落したり、またはがたついたりすることがないようにした商品陳列什器における棚板の取付構造を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 左右1対の支柱の対向面に係止孔を設け、各係止孔に、前後方向を向くブラケットの後端に設けた外側方を向く係止爪を係止し、各ブラケットの前端に設けた前向き突部を、前記両ブラケット上に載置した棚板の前端より垂下する前面板に設けた係合凹部に嵌合し、かつ前記各ブラケットの後部上縁に設けた上向き突部を、前記棚板の水平部に設けた係合凹部に嵌合する。
(1) 左右1対の支柱の対向面に係止孔を設け、各係止孔に、前後方向を向くブラケットの後端に設けた外側方を向く係止爪を係止し、各ブラケットの前端に設けた前向き突部を、前記両ブラケット上に載置した棚板の前端より垂下する前面板に設けた係合凹部に嵌合し、かつ前記各ブラケットの後部上縁に設けた上向き突部を、前記棚板の水平部に設けた係合凹部に嵌合する。
(2) 上記(1)項において、ブラケットにおける前後方向を向く本体部の後部外側面を、各支柱の内面に当接させる。
(3) 上記(1)または(2)項において、棚板の前面板に設けた係合凹部を、前後方向を向く貫通孔とし、この貫通孔の前面を、前面板の前面に設けたプライスカードホルダにより覆う。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、棚板の後端に設けた後面板を水平部より垂下させ、その下端部を、ブラケットの後部上端に設けた下向き凹入段部に係合させる。
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、棚板を、商品を載置する水平板と、その前端に固着した前面板とを備えるものとし、かつ前記水平板と前面板とを、透明または半透明のアクリル板により形成する。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、棚板の前部に上向きの外力が作用したときは、左右のブラケットの前端に設けた前向き突部が、棚板の前端より垂下する前面板に設けた係合凹部に嵌合されていることによって、棚板の前部がブラケットから脱落するのが防止され、棚板に左右方向の外力が作用したときは、左右のブラケットの後端に設けた外側方を向く係止爪が、左右1対の支柱の対向面に設けた係止孔に係止され、両ブラケットの前端に設けた前向き突部が、棚板の前端より垂下する前面板に設けた係合凹部に嵌合され、かつ各ブラケットの後部上縁に設けた上向き突部が、棚板の水平部に設けた係合凹部に嵌合されていることによって、棚板の左右方向のがたつき、各ブラケットの後端部を中心とする左右方向の揺動、および棚板の前後方向の移動やがたつき等が確実に防止される。
したがって、棚板にさまざまな方向から外力が加わった場合でも、棚板が、ブラケットおよび支柱から脱落したり、またはがたついたりすることがない。
また、左右の支柱の対向面に係止孔を設け、前面には設ける必要がないので、係止孔が支柱の前面に露呈している従来のもののように、美観を損ねることがなく、美麗な外観を呈することができる。
請求項1記載の発明によると、棚板の前部に上向きの外力が作用したときは、左右のブラケットの前端に設けた前向き突部が、棚板の前端より垂下する前面板に設けた係合凹部に嵌合されていることによって、棚板の前部がブラケットから脱落するのが防止され、棚板に左右方向の外力が作用したときは、左右のブラケットの後端に設けた外側方を向く係止爪が、左右1対の支柱の対向面に設けた係止孔に係止され、両ブラケットの前端に設けた前向き突部が、棚板の前端より垂下する前面板に設けた係合凹部に嵌合され、かつ各ブラケットの後部上縁に設けた上向き突部が、棚板の水平部に設けた係合凹部に嵌合されていることによって、棚板の左右方向のがたつき、各ブラケットの後端部を中心とする左右方向の揺動、および棚板の前後方向の移動やがたつき等が確実に防止される。
したがって、棚板にさまざまな方向から外力が加わった場合でも、棚板が、ブラケットおよび支柱から脱落したり、またはがたついたりすることがない。
また、左右の支柱の対向面に係止孔を設け、前面には設ける必要がないので、係止孔が支柱の前面に露呈している従来のもののように、美観を損ねることがなく、美麗な外観を呈することができる。
請求項2記載の発明によると、ブラケットにおける前後方向を向く本体部の後部外側面を、各支柱の内面に当接させてあるので、左右のブラケットの外側方向への回動が阻止され、またそれと、左右のブラケットが、前後2箇所で棚板と係合し、左右のブラケットが棚板を介して、互いに結合されているため、棚板の左右方向の揺れ動きや、ブラケットの後端部を中心とする回動等が、より確実に防止される。
特に、ブラケットの本体部の後部外側面を、各支柱の内面に当接させてあるので、特許文献2における、ブラケットの後端に設けた係止爪の側面を支柱の内側面に当接させるものより大きなブラケットの側方回動阻止力を得ることができる。
特に、ブラケットの本体部の後部外側面を、各支柱の内面に当接させてあるので、特許文献2における、ブラケットの後端に設けた係止爪の側面を支柱の内側面に当接させるものより大きなブラケットの側方回動阻止力を得ることができる。
請求項3記載の発明によると、棚板の前面板に設けた係合凹部を、前後方向を向く貫通孔とし、この貫通孔の前面を、前面板の前面に設けたプライスカードホルダにより覆っているので、体裁がよい。
請求項4記載の発明によると、棚板の後端に設けた後面板を水平部より垂下させ、その下端部を、ブラケットの後部上端に設けた下向き凹入段部に係合させてあるので、棚板の前方への移動を、より確実に阻止することができる。
請求項5記載の発明によると、棚板を、商品を載置する水平板と、その前端に固着した前面板とを備えるものとし、かつ前記水平板と前面板とを、透明または半透明のアクリル板により形成してあるので、美麗な陳列棚を形成することができ、化粧品等の陳列用什器に好適に適用することができる。
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を備える商品陳列什器の要部の分解斜視図である。
この商品陳列什器は、化粧品や貴金属等を美麗に陳列するためのものである。
図1に示すように、商品陳列什器における左右1対の支柱1、1の対向面(以下内面という)のやや前部には、複数の縦長の係止孔2が、上下方向に等間隔をもって、また互いに左右に対向するようにして設けられている。
図1は、本発明の一実施形態を備える商品陳列什器の要部の分解斜視図である。
この商品陳列什器は、化粧品や貴金属等を美麗に陳列するためのものである。
図1に示すように、商品陳列什器における左右1対の支柱1、1の対向面(以下内面という)のやや前部には、複数の縦長の係止孔2が、上下方向に等間隔をもって、また互いに左右に対向するようにして設けられている。
等高をなす左右の所要の係止孔2、2には、前後方向を向くブラケット3、3の後端に設けた外側方を向く上下1対の下向きフック状の係止爪4、4が係止されている。
各ブラケット3は、前後方向を向く板状の本体部3aを備えており、この本体部3aの後部上端には、下向き凹入段部5が設けられており、この下向き凹入段部5に連続して、上方の係止爪4が設けられている。
また、本体部3aの前端上部には、前向き突部6が、同じく後部上縁における下向き凹入段部5に近接した部分には、上向き突部7が設けられている。
また、本体部3aの前端上部には、前向き突部6が、同じく後部上縁における下向き凹入段部5に近接した部分には、上向き突部7が設けられている。
図2〜図4に示すように、左右のブラケット3、3は、本体部3aの後部外側面が、各支柱1の内面に当接するようにして、上下の係止爪4、4が、支柱1、1の係止孔2、2の下縁に係止されているので、左右のブラケット3、3の外側方向への回動が阻止されるようになっている。
図1に示すように、棚板8は、商品載置面を形成する水平板(水平部)9と、その左右の側端と後端と前端とに、上下両方向に突出するようにして固着された左右1対の側板10、10と後面板11と前面板12と、この前面板12の前面に、下部に設けたスペーサ13を介して固着することにより、前面板12との間におけるスペーサ13の上方に、プライスカード(図示略)を挿入しうるようにした透明板状のプライスカードホルダ15とを備えている。
棚板8の左右方向の長さは、左右の支柱1、1の中心間の距離と等しくしてある。
また、水平板9、側板10、10、後面板11、前面板12、およびスペーサ13は、いずれも透明または半透明のアクリル板等により形成するのが好ましい。
また、水平板9、側板10、10、後面板11、前面板12、およびスペーサ13は、いずれも透明または半透明のアクリル板等により形成するのが好ましい。
前面板12における水平板9より下方の両側部には、前後方向を向く円形の貫通孔(係合凹部)15、15が設けられている。また、水平板9の後両側部にも、上下方向に貫通する円形の貫通孔16、16が設けられている。
図2〜図4に示すように、棚板8は、後面板11の下端部が下向き凹入段部5に係合し、前向き突部6が前面板12の貫通孔15に、また上向き突部7が水平板9の貫通孔16にそれぞれ嵌合し、かつ水平板9の下面が本体部3aの上端に当接するようにして、左右のブラケット3、3上に載置されている。
このとき、前向き突部6が前面板12の貫通孔15に嵌合しているので、棚板8の前部とブラケット3の前部との上下方向および左右方向への相対移動が阻止され、上向き突部7が水平板9の貫通孔16に嵌合しているので、棚板8の後部とブラケット3の後部との前後方向および左右方向への相対移動が阻止され、後面板11の下端部が下向き凹入段部5に係合しているので、棚板8の前方への移動が強力に阻止され、また、左右のブラケット3の本体部3aの後部外側面が、各支柱1の内面に当接するようにして、上下の係止爪4、4が、支柱1、1の係止孔2、2の下縁に係止されているので、左右のブラケット3、3の外側方向への回動が阻止される。
さらに、これらの相乗作用により、棚板8の前部がブラケット3から上方に離脱したり、左右のブラケット3、3および支柱1、1から脱落したりするのを防止することができるとともに、棚板8の左右方向のがたつき、各ブラケット3の後端部を中心とする左右方向の揺動、および棚板8の前後方向の移動やがたつき等を確実に防止することができる。
また、左右の支柱1、1の前面に係止孔2を設ける必要がないので、係止孔が支柱の前面に露呈する従来のもののように、美観を損ねることがなく、美麗な外観を呈することができる。
しかも、貫通孔15の前面を、前面板12の前面に設けたプライスカードホルダ14により覆っているので、貫通孔15が露呈することがなく、体裁がよい。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、幾多の変形した態様での実施が可能である。
例えば、貫通孔15、16を、貫通しない凹部としたり、その形状を、円形以外の四角形その他の形状としてもよい。
また、棚板8の水平板9を、水平とした鋼板の側端部を下方に向かってコ字状に折り返し、その折り返した下方の水平部に、貫通孔16を設けてもよい。
例えば、貫通孔15、16を、貫通しない凹部としたり、その形状を、円形以外の四角形その他の形状としてもよい。
また、棚板8の水平板9を、水平とした鋼板の側端部を下方に向かってコ字状に折り返し、その折り返した下方の水平部に、貫通孔16を設けてもよい。
1 支柱
2 係止孔
3 ブラケット
3a本体部
4 係止爪
5 下向き凹入段部
6 前向き突部
7 上向き突部
8 棚板
9 水平板(水平部)
10 側板
11 後面板
12 前面板
13 スペーサ
14 プライスカードホルダ
15、16 貫通孔(係合凹部)
2 係止孔
3 ブラケット
3a本体部
4 係止爪
5 下向き凹入段部
6 前向き突部
7 上向き突部
8 棚板
9 水平板(水平部)
10 側板
11 後面板
12 前面板
13 スペーサ
14 プライスカードホルダ
15、16 貫通孔(係合凹部)
Claims (5)
- 左右1対の支柱の対向面に係止孔を設け、各係止孔に、前後方向を向くブラケットの後端に設けた外側方を向く係止爪を係止し、各ブラケットの前端に設けた前向き突部を、前記両ブラケット上に載置した棚板の前端より垂下する前面板に設けた係合凹部に嵌合し、かつ前記各ブラケットの後部上縁に設けた上向き突部を、前記棚板の水平部に設けた係合凹部に嵌合したことを特徴とする商品陳列什器における棚板の取付構造。
- ブラケットにおける前後方向を向く本体部の後部外側面を、各支柱の内面に当接させた請求項1記載の商品陳列什器における棚板の取付構造。
- 棚板の前面板に設けた係合凹部を、前後方向に貫通する係合孔とし、この係合孔の前面を、前面板の前面に設けたプライスカードホルダにより覆った請求項1または2記載の商品陳列什器における棚板の取付構造。
- 棚板の後端に設けた後面板を水平部より垂下させ、その下端部を、ブラケットの後部上端に設けた下向き凹入段部に係合させた請求項1〜3のいずれかに記載の商品陳列什器における棚板の取付構造。
- 棚板を、商品を載置する水平板と、その前端に固着した前面板とを備えるものとし、かつ前記水平板と前面板とを、透明または半透明のアクリル板により形成した請求項1〜4のいずれかに記載の商品陳列什器における棚板の取付構造。
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---|---|---|---|---|
JP2016097119A (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-30 | 富士電機株式会社 | ショーケース |
JP2017047144A (ja) * | 2015-09-06 | 2017-03-09 | 株式会社サヌキ | 棚装置 |
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-
2007
- 2007-10-12 JP JP2007266069A patent/JP2009090038A/ja active Pending
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