JP6029747B2 - 周波数調節可能なデジタル信号の生成方法及び装置、並びにこれらを用いた周波数シンセサイザー - Google Patents

周波数調節可能なデジタル信号の生成方法及び装置、並びにこれらを用いた周波数シンセサイザー Download PDF

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Description

本発明は、周波数調節可能な基準クロック信号等の周波数調節可能なデジタル信号の生成方法及び装置に関する。
本発明は、例えば、フラクショナルN(fractional-N:分数分周)周波数シンセサイザーのための基準クロック信号を生成すること、基準クロック信号に基づいてフラクショナルN周波数シンセサイザーを動作させること等に適用可能である。
周波数シンセサイザーは、例えば陸上通信又は衛星通信の分野において、所望の周波数の信号を生成するのに一般的に用いられる。広く普及したタイプの周波数シンセサイザーは、フラクショナルN位相ロックループ(PLL)周波数シンセサイザーであり、非常に高い周波数分解能を可能にする。そのようなフラクショナルN周波数シンセサイザーの通常の構成が図1に示されている。図1によれば、フラクショナルN周波数シンセサイザー100は、基準クロック発生器101と、デジタルコア102と、位相周波数検出器(PFD)103と、チャージポンプ104と、ループフィルター105と、電圧制御発振器(VCO)106と、2分周(divide-by-2)プリスケーラー107と、4/5分周器108と、フラクショナルN分周器としての役割を果たすMカウンター109と、Aカウンター110とを備える。VCO106の出力信号は2分周プリスケーラー107及び4/5分周器108によってプリスケーリングされ、フラクショナルN分周器109に供給される。フラクショナルN分周器109において、信号の周波数は分数Nで分周され、フラクショナルN分周器109の出力はPFD103に供給される。PFD103において、基準クロック発生器101によって出力され、デジタルコア102において処理される基準クロック信号が、その位相及び周波数に関してフラクショナルN分周器109の出力と比較される。PFD103は、例えば、それぞれの2つの入力信号の例えばアップスロープ又はダウンスロープを比較して、それぞれのアップスロープ又はダウンスロープの位相差を示す電圧信号を出力する。ここで、PFD103の出力電圧の極性は、位相差の符号を示す。換言すれば、PFD103の出力電圧の極性は、それぞれのアップスロープ又はダウンスロープの時間的な順序を示す。PFD103によって出力される信号は、チャージポンプ104によって電流に変換され、生成された電流がループフィルター105に入力され、ループフィルター105においてこの電流は積分され、VCO106のための電圧制御信号が形成される。PFD103、チャージポンプ104、ループフィルター105、VCO106、2分周プリスケーラー107、4/5分周器108、及びフラクショナルN分周器109によって形成される位相ロックループによって、VCO106の出力周波数は、VCO106のプリスケーリング及び分周された出力信号が、基準クロック発生器101によって出力され、デジタルコア102によって処理された基準クロック信号と同じ周波数を有するように制御される。
上記において、フラクショナルN分周器109によってVCO106の出力信号の周波数の分周が以下のように達成される。Nが整数の分周比に設定される場合、フラクショナルN分周器109は、フラクショナルN分周器109に入力される続くN個のパルスにつき1つのパルスを出力する。次に、各N番目のパルスがPFD103に供給され、分周比Nがデジタルコア102に供給され、それに応じて、基準クロック発生器101によって出力される基準信号を処理することができるようにする。特に、基準クロック信号は、デジタルコア102が、或るタイミング間隔でのみ基準クロック信号のパルスを出力するように処理される。このタイミング間隔において、N番目のパルスもフラクショナルN分周
器109によって出力されることが予期される。換言すれば、上記の構成によって、VCO106のプリスケーリングされた出力信号のN番目のパルスごとに、このパルスが基準クロック信号のそれぞれのパルスと比較される。2分周プリスケーラー107及び4/5分周器108が省かれる単純化された例では、この方式におけるVCO106の出力信号の周波数は、基準クロック発生器101によって出力される基準クロック信号の周波数のN倍に等しくなるように制御される。
フラクショナル分周比は、フラクショナルN分周器109を様々な整数分周比に交互に設定することによって得ることができる。例えば、フラクショナルN分周器109の実際の/瞬時の分周比Nを10及び11に交互に設定することによって、結果としての/所望の分周比10.5を得ることができる。更なる例によれば、実際の分周比を、フラクショナルN分周器109の10サイクルのうちの1つについて11に設定し、10サイクルのうちの残りの9つについて10に設定することによって、結果としての分周比10.1を得ることができる。当然ながら、整数分周比を設定するためのより精緻な方式を用いることができる。これは例えば、整数分周比の相対的な出現が、所望のフラクショナル分周比を中心としたガウス分布等の分布によって求められる方式等である。したがって、フラクショナル分周比が10.5であることが望ましい例において、整数分周比11、12、13等を相対的な出現を減らしながら、及び整数分周比10、9、8等を相対的な出現を減らしながら設定することができる。
しかしながら、上記で説明したようなフラクショナルN周波数シンセサイザーでは、PFDにおいて比較される2つの信号が決して正確に同相でないという問題が生じる。すなわち、フラクショナルN分周器109の実際の分周比が所望のフラクショナル分周比未満の整数値に設定されるフラクショナルN分周器109のサイクルにおいて、基準クロック信号はフラクショナルN分周器109の出力に遅れるのに対し、フラクショナルN分周器109の実際の分周比が所望のフラクショナル分周比よりも高い整数値に設定されるサイクルの場合、フラクショナルN分周器109によって出力される信号は、基準クロック信号に遅れる。したがって、PFD103の出力電圧は頻繁に極性を変え、それによってチャージポンプによって出力される電流も頻繁に極性を変える。しかしながら、電流の極性の反転の出現時、電流は一時的に非常に小さく、チャージポンプ104の特性に起因して、電流の大きさはこの状況(reg i me)において非線形に変化する。また、出力電流の時間依存性はこの場合、予測不可能である。この理由により、チャージポンプ104のこの状況は、「非線型ゾーン」又は「デッドゾーン」と呼ばれる。チャージポンプ104によって出力される電流の大きさのこの非線形の変化、及び予測不可能な時間依存性がVCO106に影響を与え、それによって、VCO106の出力信号は、「スプリアス(spurs)」と呼ばれる望ましくない疑似周波数成分を含む。これらのスプリアスは、フラクショナルN分周器109の動作に起因したものであるため、「分数スプリアス」と呼ばれる。
分数スプリアスは、所望の分周比Nが整数に近いか又は半整数に近い場合に現れる。出力信号の周波数空間の約16%について、又はそれぞれ所望の分周比Nの空間の約16%について分数スプリアスが現れることがわかっている。このため、以下において、間隔n−0.05<N<n+0.05又は間隔(n+1/2)−0.05<N<(n+1/2)+0.05にある所望の分周比Nは、「スプリアス限界(spur critical)」と呼ばれる。ここで、nはゼロ又は正の整数である。これらの間隔にない所望の分周比Nは、「スプリアスフリー(spur free)」値と呼ばれる。
特に、周波数シンセサイザーが、単一チップ構成、潜在的チャージポンプ不一致又は潜在的チャージポンプ漏れの状態で実現される場合、基準クロック信号へのVCO106の出力信号の再結合(coupling-back)又はVCO106の出力信号への基準クロック信号の再結合がスプリアスの更なる原因となる。
従来技術において、分数スプリアスのレベルを低減するための様々なメカニズムが知られており、これらのメカニズムは、ディザリング、PFDにおけるノイズシェーピング、及びチャージポンプへのオフセット電流(バイアス)の印加を含み、この印加によって、位相ノイズの増大と引き換えに分数スプリアスが抑制される。しかしながら、これらのメカニズムのいずれも分数スプリアスを完全に除去しないことがわかっている。また、特に単一チップ上に実装されるフラクショナルN周波数シンセサイザーの場合、分数スプリアスのレベルを低減する手段は、設計の考慮事項及び空間制限に起因して制限される。
出版物である非特許文献1はフラクショナルN周波数シンセサイザーを開示しており、このフラクショナルN周波数シンセサイザーにおいて、PFDは時間−デジタル変換器(TDC)と置き換えられ、このフラクショナルN周波数シンセサイザーは位相補間ベースのフラクショナルN分周器を用いる。しかしながら、位相補間分周器によって分数スプリアスのレベルを低減することによって位相ノイズが増大し、アクティブループフィルタリングが必要となる。
また、ハイブリッドフラクショナルN周波数シンセサイザーが提案されており、このハイブリッドフラクショナルN周波数シンセサイザーでは、基準信号の周波数を、分周比Nのスプリアス限界値を回避することができるように調整することができる。そのようなハイブリッドフラクショナルN周波数シンセサイザーでは、基準クロック信号は、出力周波数を調節することができるダイレクトデジタルシンセサイザー(DDS)によって提供される。このDDSでは、予め記憶された信号シーケンス(例えば正弦波)が調整可能なサンプルレートでサンプリングされ、信号値の結果としてのシーケンスがデジタル/アナログ変換にかけられ、所望の周波数の出力信号が生成される。ここで、所望の周波数はサンプルレートに依拠する。しかしながら、サンプリングエラー及びデジタル/アナログ変換に起因して、DDSの出力信号はスプリアスフリーではない。したがって、ハイブリッドフラクショナルN周波数シンセサイザーの出力もスプリアスフリーではない。
Zanuso, M他「A wideband 3.6 GHz digital DS fractional-N PLL with phase interpolation divider and digital spur cancellation」IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol. 46, No. 3, March 2011, pages 627 - 638
本発明の目的は、上記で論考した従来技術の制限を克服することである。本発明の別の目的は、低減されたスプリアスレベルで周波数調節可能なデジタル信号を出力する信号発生器を提供することである。本発明の更なる目的は、低減されたスプリアスレベルで信号を出力するフラクショナルN周波数シンセサイザーを提供することである。本発明のまた更なる目的は、低減されたスプリアスレベルで信号を出力し、単一のチップ上で実装することができるフラクショナルN周波数シンセサイザーを提供することである。
上記の目的を考慮して、添付の特許請求項1の特徴を有する周波数調節可能なデジタル信号の生成方法と、添付の特許請求項10の特徴を有する信号発生器とが提案される。好ましい実施形態は従属請求項に記載される。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明の方法は、周波数シンセサイザーの基準クロック信号を生成するために用いられる。本発明の別の好ましい実施形態によれば、本発
明の信号発生器は周波数シンセサイザーにおいて用いられる。
本発明の一態様によれば、周波数調節可能なデジタル信号の生成方法が提供され、本方法は、周期的な第1のアナログ信号を生成することと、前記第1のアナログ信号の値と、変数値である第1の制御値との間の第1差分の符号を求めて符号反転を特定することと、前記第1差分の前記符号に基づいて前記周波数調節可能なデジタル信号を生成することとを含み、前記周波数調節可能なデジタル信号は、前記信号レベルの一部の切り替わりが前記第1差分のそれぞれの符号反転と一致するように生成される。好ましくは、第1のアナログ信号は周期的基準信号に基づいて生成される。
本発明の方法は、アナログ領域とデジタル領域との厳密な分離を提供する。本発明者らが認識しているように、スプリアスはデジタル領域にそれらの起源を有するので、そのような分離によって、最終的なデジタル出力信号の全体的なスプリアスレベルを大幅に制限することが可能になる。提案される方法によって、周期的なアナログ信号は、可変制御値によって示される閾値と比較される。この比較はアナログ領域において排他的に実行され、それによって、比較の結果生じる信号はスプリアスフリーである。したがって、信号レベルの一部の切り替わりが、アナログ信号の値と可変の制御値との間の第1差分のそれぞれの符号反転と一致する信号は、厳密にスプリアスフリーである。
可変の制御値を提供することによって、第1差分の符号が反転するタイミングは、アナログ信号の周期ごとに変動させることができる。このため、周波数調節可能なデジタル信号の信号レベルの切り替わりのタイミングを調整することができる。換言すれば、可変の制御値を提供することによって、周波数調節可能なデジタル信号の周波数はほぼ任意に調節することができる。要約すると、本発明の方法は、スプリアスがなく、オーバーサンプリングの目的でのデジタル入力信号の増倍を一切必要としない周波数調節可能なデジタル信号を提供することを可能にする。
第1のアナログ信号の周期ごとに、第1の制御値を調整することが更に提案される。第1のアナログ信号が周期的な基準信号に基づいて生成される場合、代替的に、第1の制御値は、基準信号の周期ごとに調整することができる。
第1の制御値が、それぞれ第1のアナログ信号の周期ごと又は基準信号の周期ごとに調整される場合、一定の周波数を有するデジタル信号を生成することができ、デジタル信号の周波数は正確に、かつほぼ任意に調節することができる。
好ましくは、前記第1のアナログ信号を生成することは、更に、第1の積分演算を周期的に実行して第1の積分値を示す第1のアナログ信号を得ることを含む。特に、第1のアナログ信号を生成することは、第1のコンデンサーを周期的に充電することを更に含むことができ、この場合、第1のアナログ信号は第1のコンデンサーの電圧を示す。
このように、経済的で単純な手段によってスプリアスフリーのアナログ信号を生成することができる。特に、それぞれ積分演算の一定の利得、又は一定の充電電流が提供される場合、結果としての第1のアナログ信号は三角波信号であり、これによってデジタル信号の周波数の単純で正確な調節が可能になり、これには比較的単純な計算しか伴わない。
前記周波数調節可能な信号を生成するステップにおいて、更に、前記周波数調節可能なデジタル信号は、前記信号レベルの残りの切り替わりのそれぞれが、前記信号レベルのそれぞれの反対の切り替わりから所定の期間後に起こるように生成されることが提案される。
特に、周波数調節可能なデジタル信号が、例えばアップスロープのみにおいてトリガーするために用いられる場合、上記で提案された特徴は本発明の方法の特に単純な実施態様を提供する。第1差分のそれぞれの符号反転と一致しない信号レベルの切り替わりが、反対方向の信号レベルのそれぞれの先行する切り替わりから所定の期間後に起こる場合、上記切り替えはモノフロップ(mono-flop:単安定マルチバイブレーター)によって実行することができる。
本発明の別の態様によれば、更に、前記第1のアナログ信号に対して固定の位相シフトを有する周期的な第2のアナログ信号を生成することと、前記第2のアナログ信号の値と、変数値である第2の制御値との間の第2差分の符号を求めて符号反転を特定することと、が提案される。前記周波数調節可能な信号を生成するステップにおいて、更に、前記周波数調節可能なデジタル信号は、前記信号レベルの残りの切り替わりのそれぞれが、前記第2差分のそれぞれの符号反転と一致するように、前記第2差分の前記符号に基づいて生成される。好ましくは、第2のアナログ信号は、周期的な基準信号に基づいて生成される。更に好ましくは、固定の位相シフトは180度であり、第2のアナログ信号は、第1の基準信号の位相を180度シフトするための論理NOTゲートの出力に基づいて生成される。
第2のアナログ信号に、第1のアナログ信号に対する固定の位相シフトを与えることによって、第1のアナログ信号によってトリガーされない信号レベルの残りの切り替わりのための単純で正確なトリガーを提供することができる。第2の制御値も可変であるので、信号レベルのこれらの切り替わりのタイミングは、第1のアナログ信号の周期ごとに変動させることができる。したがって、周波数調節可能なデジタル信号のデューティ比は正確に調整することができる。さらに、基準信号を、基準信号と同一の信号と、基準信号から180度シフトされた信号とに分割することによって、第1のアナログ信号及び第2のアナログ信号の双方を特に単純に生成することができ、第1のアナログ信号と第2のアナログ信号との間の固定位相差が確保される。
第1のアナログ信号の期間ごとに、第2の制御値を調整することが更に提案される。第1のアナログ信号が周期的な基準信号に基づいて生成される場合、代替的に、第2の制御値は、基準信号の周期ごとに調整することができる。
第2の制御値が、それぞれ第1のアナログ信号の周期ごと又は基準信号の周期ごとに調整される場合、一定の周波数及び一定のデューティ比を有するデジタル信号を生成することができ、デジタル信号の周波数及びデューティ比は正確に、かつほぼ任意に調節することができる。
好ましくは、前記第2のアナログ信号を生成することは、第2の積分演算を周期的に実行して第2の積分値を示す前記第2のアナログ信号を得ることを更に含む。特に、第2のアナログ信号を生成することは、第2のコンデンサーを周期的に充電することを更に含むことができ、この場合、第2のアナログ信号は第1のコンデンサーの電圧を示す。
このように、経済的で単純な手段によってスプリアスフリーのアナログ信号を生成することができる。特に、それぞれ積分演算の一定の利得、又は一定の充電電流が提供される場合、結果としての第2のアナログ信号は三角波信号であり、これによってデジタル信号の周波数及び/又はデューティ比の単純で正確な調節が可能になり、これには比較的単純な計算しか伴わない。
本発明の別の態様によれば、前記周波数調節可能なデジタル信号を周波数シンセサイザーの基準クロック信号として更に用いることが提案される。前記周波数シンセサイザーは
、出力信号を生成する電圧制御発振器と、前記出力信号に基づいて分周された出力信号を生成するフラクショナルN分周器と、前記分周された出力信号と前記基準クロック信号との間の位相差を示す制御信号を生成する位相比較器と、前記電圧制御発振器を制御するためのフィルタリングされた制御信号を、前記位相比較器が生成する制御信号に基づき生成するフィルターと、を備える。
スプリアスフリーの周波数調節可能なデジタル信号は、有利にはフラクショナルN周波数シンセサイザーのための基準クロック信号として利用することができる。基準クロック信号の周波数は、ほぼ任意に調節することができるので、周波数シンセサイザーの出力信号の所与の所望の周波数について、フラクショナルN分周器の分周比の更なる選択が利用可能になる。明らかに、そのような追加の選択は、基準クロック信号の周波数が固定である場合に利用可能でない。加えて、本発明のフラクショナルN周波数シンセサイザーにおいて提供される基準クロック信号はスプリアスフリーである。
したがって、結果として分数スプリアスが生じるフラクショナル分周比の値、特に、整数に近いか又は半整数に近いフラクショナル分周比を回避することができる。特に、ここで、フラクショナルN分周器の分周比を厳密に整数値に制限することも可能であり、それによって、出力信号の所望の周波数について、フラクショナルN分周器の切り替えは不要である。このようにして、フラクショナルN周波数シンセサイザーの分数スプリアスのレベルは大幅に低減させることができる。このため、本発明の周波数シンセサイザーは、フラクショナルN周波数シンセサイザー及び整数−N周波数シンセサイザーの利点、すなわち優れた周波数分解能、及び分数スプリアスがないことを組み合わせる。
前記フラクショナルN分周器の分周比を設定することと、前記出力信号の所望の周波数及び前記フラクショナルN分周器の前記設定された分周比に従って前記周波数調節可能なデジタル信号の前記周波数を制御することと、が更に提案される。好ましくは、フラクショナルN分周器の分周比は、出力信号の所望の周波数に関わらずスプリアスフリーの値に設定される。特に、フラクショナルN分周器の分周比は、整数にも半整数にも近くない値に設定されることが好ましい。特に、フラクショナルN分周器の切り替えの必要がないように、フラクショナルN分周器の分周比を整数値に設定することができる。
本発明の別の態様によれば、周波数調節可能なデジタル信号を生成する信号発生器が提案される。本信号発生器は、周期的な第1のアナログ信号を生成する手段と、前記第1のアナログ信号の値と、変数値である第1の制御値との間の第1差分の符号を求めて符号反転を特定する手段と、前記第1差分の前記符号に基づいて前記周波数調節可能なデジタル信号を生成し、前記周波数調節可能なデジタル信号の信号レベルを、信号レベルの一部の切り替わりが前記第1差分のそれぞれの符号反転と一致するよう切り替える手段と、を備える。好ましくは、第1のアナログ信号は周期的な基準信号に基づいて生成される。
さらに、前記第1のアナログ信号の周期ごとに前記第1の制御値を調整する手段を提供することが提案される。第1のアナログ信号が周期的な基準信号に基づいて生成される場合、代替的に、第1の制御値は、基準信号の周期ごとに調整することができる。
好ましくは、前記第1のアナログ信号を生成する前記手段は、更に、第1の積分演算を周期的に実行して第1の積分値を示す前記第1のアナログ信号を得る。特に、第1のアナログ信号を生成する手段は、更に、第1のコンデンサーを周期的に充電することができる。この場合、第1のアナログ信号は第1のコンデンサーの電圧を示す。
本発明の別の態様によれば、前記第1のアナログ信号に対して固定の位相シフトを有する周期的な第2のアナログ信号を生成する手段と、前記第2のアナログ信号の値と、変数
値である第2の制御値との間の第2差分の符号を求めて符号反転を特定する手段と、を更に提供することが提案される。前記周波数調節可能なデジタル信号を生成する手段は、更に、前記第2差分の前記符号に基づいて前記周波数調節可能なデジタル信号を生成し、前記周波数調節可能なデジタル信号の前記信号レベルを、前記信号レベルの残りの切り替わりのそれぞれが前記第2差分のそれぞれの符号反転と一致するよう切り替える。好ましくは、第2のアナログ信号は周期的な基準信号に基づいて生成される。更に好ましくは、固定位相シフトは180度であり、第2のアナログ信号は、第1の基準信号の位相を180度シフトさせるための論理NOTゲートの出力に基づいて生成される。
好ましくは、第2のアナログ信号を生成する手段は、更に、第2の積分演算を周期的に実行して第2の積分値を示す第2のアナログ信号を得る。特に、第2のアナログ信号を生成する手段は、更に、第2のコンデンサーを周期的に充電することができ、この場合、第2のアナログ信号は第2のコンデンサーの電圧を示す。
本発明の更に別の態様によれば、周波数シンセサイザーであって、出力信号を生成する電圧制御発振器と、信号発生器と、前記出力信号に基づいて分周された出力信号を生成するフラクショナルN分周器と、前記分周された出力信号と前記信号発生器が生成する前記周波数調節可能なデジタル信号である基準クロック信号との間の位相差を示す制御信号を生成する位相比較器と、前記電圧制御発振器を制御するためのフィルタリングされた制御信号を、前記位相比較器が生成する制御信号に基づき生成するフィルターと、を備える、周波数シンセサイザーが提案される。
前記フラクショナルN分周器の分周比を設定する手段と、前記出力信号の所望の周波数及び前記フラクショナルN分周器の前記設定された分周比に従って前記周波数調節可能なデジタル信号の前記周波数を制御する手段と、を備える周波数シンセサイザーを提供することが更に提案される。好ましくは、フラクショナルN分周器の分周比は、出力信号の所望の周波数に関わらずスプリアスフリーの値に設定される。特に、フラクショナルN分周器の分周比は、整数にも半整数にも近くない値に設定されることが好ましい。
周波数シンセサイザーが単一のチップ上に実装される場合、特定の利点を達成することができる。
上記で提案されたフラクショナルN周波数シンセサイザーは大幅に低減されたスプリアスレベルを有するので、有利には単一チップ構成において実施することができる。この構成では通常、スプリアス低減のための措置は、設計の考慮事項及びサイズ制限によって制限される。
当該技術分野において既知のフラクショナルN周波数シンセサイザーを示す図である。 本発明の第1の実施形態による周波数調節可能なデジタル信号を生成するための信号発生器を示す図である。 本発明の第1の実施形態による信号発生器の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による信号発生器の動作を示すタイミング図である。 本発明の第1の実施形態による信号発生器の動作を示す更なるタイミング図である。 本発明の第2の実施形態による周波数調節可能なデジタル信号を生成するための信号発生器を示す図である。 本発明の第2の実施形態による信号発生器の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による信号発生器の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による信号発生器の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による信号発生器の動作を示すタイミング図である。 本発明の第2の実施形態による信号発生器の動作を示す別のタイミング図である。 本発明の第1の実施形態による信号発生器を備えるフラクショナルN周波数シンセサイザーを示す図である。 本発明の第2の実施形態による信号発生器を備えるフラクショナルN PLL周波数シンセサイザーを示す図である。 図8及び図9に示すフラクショナルN周波数シンセサイザーの動作を示すフローチャートである。
以下において、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。図面において、同一のものは同一の参照符号によって示される。本発明は、説明される実施形態に限定されず、実施形態の説明される特徴及び態様は、本発明の更なる実施形態を形成するように変更又は結合することができることが理解される。
本発明の以下の説明において、異なる方向(プラスからマイナス又はマイナスからプラス)の符号反転、及び異なる方向(デジタル信号の低レベルから高レベル、又は高レベルから低レベル)、すなわちアップスロープ又はダウンスロープを有する信号レベルの遷移(切り替わり)について言及する。ここで、本発明は、信号レベルのそのような符号反転及び遷移間の明示的に開示される相関に限定されないことが理解される。なぜなら、例えば以下で開示される信号線上のNOTゲートを設けることによって、又は積分器利得を変更することによって、正の符号反転が負の符号反転で置き換えられ、及び/又は信号レベルの正の遷移が信号レベルの負の遷移によって置き換えられるように本発明を変更することが、十分に専門家の能力の範囲内にあるためである。
図2は、本発明の第1の実施形態による、調節可能な周波数を有する信号を生成するための信号発生器を示している。信号発生器は、フィルター201(第1のフィルター)と、比較器202(第1の比較器)と、デジタル/アナログ変換器203(第1のデジタル/アナログ変換器)と、論理モジュール400と、コントローラー500とを備える。例えば、振動水晶によって生成されるデジタル基準信号の基準周波数Frefがフィルター201に供給される。基準信号は、矩形信号等のデジタル信号である。例示の目的で、基準周波数Frefは100MHzであると仮定される。フィルター201は積分器であり、コンデンサー(第1のコンデンサー)を定電流で充電するための電流源(第1の電流源)に接続されたこのコンデンサーを備えることができる。比較器202はアナログレベルのトリガーを表すことが好ましい。
図3、図4A及び図4Bを参照して説明されるように、フィルター201による積分は、低レベルから高レベルへの基準信号Frefの遷移(切り替わり)によってトリガーされ、フィルター201は積分値(第1の積分値)をアナログ信号(第1のアナログ信号)として出力する。アナログ信号は比較器202に供給される。図4A及び図4Bを参照して説明されるように、コントローラー500は、閾値を示す、制御値(第1の制御値)を示すデジタルシーケンスをデジタル/アナログ変換器203に出力する。
デジタル/アナログ変換器203は、例えば8ビットデジタル/アナログ変換器であり、最小値と最大値との間で2−1=255段階で制御値を調整することができる。デジタル/アナログ変換器203は、コントローラー500によるデジタルシーケンス出力を、アナログ値である制御値に変換する。制御値は比較器202に供給される。
比較器202は、アナログ信号の信号レベルを制御値と比較し、比較の結果に従ってデジタル信号(第1のデジタル信号)を出力する。アナログ信号の信号レベル(アナログ信号の値)が制御値を超えている場合、比較器202はデジタル信号の高レベルを出力し、そうでない場合、低レベルを出力する。換言すれば、比較器202はアナログ信号の信号レベルと制御値との間の差(第1差分)を連続して観測し、その符号を連続して求め、差の符号反転を特定する。アナログ信号の信号レベルが制御値によって示される閾値を超えて上昇するか、又はアナログ信号の信号レベルが制御値によって示される閾値未満に降下するとき、符号反転が検出される。上記で示すように、比較器202は、アナログ信号の信号レベルを制御値(又は第1の制御値によって示される閾値)と比較し、それらの値の差の符号反転を検出するアナログレベルトリガーによって表されることが好ましい。さらに好ましくは、制御値自体が閾値を表し、すなわち、第1の制御値は、例えば、アナログ信号の信号レベルと直接比較することができる電圧レベルである。
比較器202によって出力されるデジタル信号の信号レベルの一部の遷移(切り替わり)は、比較器202によって求められるそれぞれの符号反転と一致する。1つの例として、比較器202によって出力されるデジタル信号のアップスロープ(図4A、図4Bのタイミングt11、t12、t13、t14を参照されたい)はそれぞれ、比較器202によって求められる符号反転と一致する。これらの符号反転は、最初にアナログ信号の信号レベルが制御値によって示される閾値よりも小さく、この制御値によって示される閾値を超えて上昇する場合に生じる。
比較器202によって出力されるデジタル信号は論理モジュール400に供給される。論理モジュール400において、比較器202によって出力されるデジタル信号は、周波数Foutのデジタル出力信号を形成するように処理される。デジタル出力信号(周波数調節可能なデジタル信号)は、信号レベルの一部の遷移が、比較器202によって求められるそれぞれの符号反転と一致するように生成され、例えば、論理モジュール400によって出力されるデジタル出力信号のアップスロープがそれぞれ、比較器202によって出力されるデジタル信号のアップスロープと一致するように生成される。
1つの実施形態において、信号レベルの一部の遷移でない残りの遷移が、信号レベルの先行する逆の遷移の所定の期間T3後にトリガーされる。換言すれば、第1の方向における各遷移(すなわち、低レベルから高レベル、又は高レベルから低レベル)後に続いて、所定の期間後、反対方向における信号レベルの遷移を提供するように論理モジュール400がトリガーされる。所定の期間T3は、信号発生器によって出力することができる最も高い周波数に対応する周期よりも短くなるように選択される。所定の期間T3の持続時間は考慮事項によって制限される。この考慮事項によれば、高レベルパルスも、デジタル出力信号の高レベルパルス間の間隔も、短くなりすぎてはならない。なぜなら、そうでなければ、非ゼロキャパシタンスを有するデジタル出力信号を処理する下流のデジタル回路部が、デジタル出力信号を正確に処理することができないためである。1つの例では、所定の時間期間T3は、信号発生器の最も高い可能な周波数出力の周期の半分に対応するように選択される。別の例では、所定の期間T3は、基準信号Frefの周期の半分に対応するように選択される。上記トリガーは、例えば論理モジュール400が備えるモノフロップによって提供することができる。
フィルター201によって実行される積分プロセスは、所定の期間T4の後、リセットされる。例えば、積分プロセスは信号発生器の最も高い可能な周波数出力の周期の半分に対応する所定の期間T4の後にリセットすることができる。さらに、積分プロセスは、基準信号の周期の半分に対応する所定の期間T4の後にリセットすることができる。代替的に、フィルター201によって実行される積分プロセスは、基準信号の周期に対応する所定の期間T4の後にリセットすることができる。代替的に、所定の期間T4は、基準信号の周期の半分と、基準信号の周期との間で選択することができる。
本発明の別の実施形態において、論理モジュール400は省かれ、デジタル出力信号は比較器202によって出力されるデジタル信号に対応する。この場合、信号レベルの一部の遷移内にない残りの遷移が、フィルター201による積分プロセスのリセットによってトリガーされ、この時点において、フィルター201によって出力されるアナログ信号の信号レベルは、制御値によって示される閾値未満に降下する。論理モジュール400を省くことは、比較器202によって出力されるデジタル信号の高レベルの電圧が、デジタル出力信号を処理するために下流のデジタル回路部によって必要とされる高レベルの電圧と一致する場合、例えば、比較器202及び下流のデジタル回路部がCMOS要素である場合、特に有利である。
論理モジュール400又は比較器202によって出力されるデジタル出力信号はコントローラー500に供給され、コントローラー500はデジタル/アナログ変換器203を制御して制御値を出力する。図3、図4A及び図4Bを参照して説明するように、制御値は、アナログ信号の期間ごとに調整されるか、又はそれぞれ基準信号の周期ごとに調整される。
図3は、上記で説明した信号発生器の動作を説明するフローチャートである。ステップS3001〜S3003は図2におけるフィルター201に関する。ステップS3001において、基準信号の信号レベルが求められる。ステップS3002において、信号レベルが高レベルに遷移したことがわかった場合、ステップS3003において積分プロセス(第1の積分プロセス)が開始される。基準信号の信号レベルが高レベルにない場合、プロセスはステップS3001に戻る。換言すれば、フィルター201による積分プロセスは、基準信号のアップスロープによってトリガーされる。代替的に、フィルター201は基準信号のダウンスロープ上でトリガーすることができる。
ステップS3004〜S3006は図2における比較器202に関する。ステップS3004において、第1の積分プロセスの積分値に対応する第1のアナログ信号の信号レベルが第1の制御値と比較される。すなわち、第1のアナログ信号の信号レベルと第1の制御値との間の差の符号反転が特定される。ステップS3005において第1差分の符号反転が特定された場合、第1のデジタル信号の信号レベル、又はそれぞれデジタル出力信号の信号レベルが高レベルに切り替えられる。そうでない場合、プロセスはステップS3004に戻る。換言すれば、第1のデジタル信号のアップスロープ、又はそれぞれデジタル出力信号のアップスロープが、第1のアナログ信号が第1の制御値によって示される閾値を超えて上昇することによってトリガーされる。代替的に、それぞれの信号のダウンスロープは、ステップS3005において求められる符号反転によってトリガーすることができる。
ステップS3007〜S3009は、図2におけるフィルター201に更に関する。ステップS3007において、第1の積分プロセスの開始からの経過時間が求められる。ステップS3008において、経過時間が所定の期間T4を超えることがわかった場合、第1の積分プロセスの積分値(第1の積分値)がリセットされる(図4A、図4Bにおけるタイミングt02、t04、t06及びt08を参照されたい)。そうでない場合、プロ
セスはステップS3007に戻る。
ステップS3010〜S3012は図2の論理モジュール400に関する。ステップS3010において、第1のデジタル信号、又はそれぞれデジタル出力信号の高レベルへの遷移からの経過時間が求められる。ステップS3011において、経過時間が所定の期間T3を超えることがわかった場合、デジタル出力信号の信号レベルは低レベルに戻るように切り替えられる(図4A、図4Bにおけるタイミングt21、t22、t23及びt24を参照されたい)。そうでない場合、プロセスはステップS3010に戻る。換言すれば、デジタル出力信号のダウンスロープのためのトリガーは、それぞれの先行するアップスロープから所定の期間後に提供される。代替的な実施形態において、ダウンスロープは、ステップS3005において求められる符号反転によってトリガーされ、デジタル出力信号のアップスロープのためのトリガーは、それぞれの先行するダウンスロープから所定の期間後に提供される。
図3に示すプロセスフローは、基準信号の周期ごとに実行される連続プロセスであると理解される。これは、ステップS3012及びS3001を接続するフロー線によって示される。
上記のプロセスフローにおいて、ステップS3007〜S3009はステップS3010〜S3012と交換することができることが理解される。
図4Aは、信号発生器のデジタル出力信号の周波数Foutが基準信号の周波数Frefよりも低い場合の、図2の信号発生器の動作を示すタイミング図である。個々の図のそれぞれにおいて、水平軸は時間を表し、垂直軸は振幅(すなわち、信号レベル)を表す。同じことは、図4B、図7A及び図7Bについても当てはまる。図4Aにおいて、上から1番目の図は基準信号を示し、2番目の図は第1のアナログ信号を示し、3番目の図は図2における比較器202の動作を示し、4番目の図は、図2における論理モジュール400によって提供されるダウントリガーを概略的に示し、5番目の図は、図2の信号発生器のデジタル出力信号を示す。
図4Aに示す基準信号は、タイミングt01、t03、t05及びt07において信号レベルのアップスロープを有し、タイミングt02、t04、t06及びt08において信号レベルのダウンスロープを有する。図2におけるフィルター201は、基準信号のアプスロープによってトリガーされると、第1の積分プロセスを開始し、それにより第1のアナログ信号の信号レベルは、それぞれのタイミングt01、t03、t05及びt07において連続して単調に上昇し始める。図4Aの第2の図において見てとることができるように、積分値は、基準信号のダウンスロープによってトリガーされてリセットされる。しかしながら、代替的な実施形態において、積分値のリセットは、基準信号の次のアップスロープによってトリガーすることもできる。更なる代替的な実施形態において、積分値をリセットするためのトリガーは、基準信号のそれぞれのダウンスロープとそれぞれの後続のアップスロープとの間の任意のタイミングにおいて提供される。
図4Aの第3の図に示されているように、第1の制御値は、基準信号の周期ごと、又はそれぞれ第1のアナログ信号の周期ごとに調整される。この事例において、第1の制御値は基準信号のアップスロープと同期して調整される。ここで、基準信号の周期間の第1の制御値は、タイミングt03においてレベルL11からレベルL12まで、タイミングt05においてレベルL12からレベルL13まで、タイミングt07においてレベルL13からレベルL14まで、一定量だけ徐々に増大する。第1のアナログ信号の連続して単調に上昇する信号レベルは、図4Aに示す基準信号の第1の周期におけるタイミングt11において、基準信号の第2の周期におけるタイミングt12において、基準信号の第3
の周期におけるタイミングt13において、及び基準信号の第4の周期におけるタイミングt14において、第1の制御値によって示される閾値に下から交差する。
図4Aの第3の図から見てとることができるように、第1のアナログ信号の信号レベルが基準信号の各周期において第1の制御値によって示される閾値に交差するタイミングは、基準信号の以前の周期よりも後に生じる。すなわち、図4Aにおいて、関係t11−t01<t12−t03<t13−t05<t14−t07が成り立つ。
図4Aの第5の図において見てとることができるように、デジタル出力信号の高レベルL1の出力は、第1のアナログ信号が、それぞれのタイミングt11、t12、t13及びt14において第1の制御値によって示される閾値を超えて上昇することによってトリガーされる。換言すれば、デジタル出力信号の信号レベルの一部の切り替わりは、第1のアナログ信号の値と、第1の制御値によって示される閾値との間の第1差分のそれぞれの符号反転と一致する。より詳細には、デジタル出力信号の信号レベルの1つおきの切り替わり(この場合、デジタル出力信号の全てのアップスロープ)は、第1差分のそれぞれの符号反転と一致する。
図4Aの第4の図に示すように、低レベルLOへのデジタル出力信号のダウンスロープのためのトリガーは、アップトリガーの後の一定の所定の期間T3において提供される。第4の図におけるタイミングt21、t22及びt23におけるパルスは、概略的な例として理解され、それらが第5の図におけるデジタル出力信号のダウントリガーとしての役割を果たす限り、当然ながら異なる形態、持続期間等を有することができる。
基準信号の周期はT1によって表され、デジタル出力信号の周期はT2によって表される。図4Aにおける第1の図及び第5の図における比較から明らかに見てとることができるように、デジタル出力信号の周期T2は基準信号の周期T1よりも長い。したがって、デジタル出力信号の周波数Foutは、基準信号の周波数Frefよりも低い。それぞれの先行するアップトリガー後の所定の期間T3においてダウントリガーが提供されるので、デジタル出力信号のデューティ比は50%と異なる。所定の期間T3が周期T1の半分になるように選択される図4Aの例では、デジタル出力信号のデューティ比は50%よりも小さい。
図4Bは、信号発生器のデジタル出力信号の周波数Foutが基準信号の周波数Frefよりも高い場合の、図2の信号発生器の動作を示すタイミング図である。図4Bのタイミング図によって示されるデジタル出力信号を生成するためのプロセスは、第1の制御値が徐々に増加するのではなく徐々に減少する点においてのみ、図4Aによって示されるそれぞれのプロセスと異なる。それ以外の点において、プロセスは同一である。
図4Aにおけるように、上から1番目の図は基準信号を示し、2番目の図は第1のアナログ信号を示し、3番目の図は図2における比較器202の動作を示し、4番目の図は、図2における論理モジュール400によって提供されるダウントリガーを概略的に示し、5番目の図は、図2の信号発生器のデジタル出力信号を示す。最初の2つの図は、図4Aにおける最初の2つの図と同一である。第3の図において、第1の制御値はタイミングt03においてレベルL11からレベルL12に変更され、タイミングt05においてレベルL12からレベルL13に変更され、タイミングt07においてレベルL13からレベルL14に変更される。
図4Aの場合のように、第1の制御値は、基準信号の周期ごと、又はそれぞれ第1のアナログ信号の周期ごとに調整される。特に、この場合、第1の制御値は基準信号のアップスロープと同期して調整される。図4Aと対照的に、ここで、第1の制御値は基準信号の
周期ごとに一定量だけ徐々に減少する。第1の制御値は、タイミングt03においてレベルL11からレベルL12まで、タイミングt05においてレベルL12からレベルL13まで、タイミングt07においてレベルL13からレベルL14まで減少する。第1のアナログ信号の連続して単調に上昇する信号レベルは、図4Bに示す基準信号の第1の期間におけるタイミングt11において、基準信号の第2の周期におけるタイミングt12において、基準信号の第3の周期におけるタイミングt13において、及び基準信号の第4の周期におけるタイミングt14において、第1の制御値によって示される閾値に下から交差する。
図4Bの第3の図から見てとることができるように、第1のアナログ信号の信号レベルが基準信号の各周期において第1の制御値によって示される閾値に交差するタイミングは、基準信号の以前の周期よりも早く生じる。すなわち、図4Bにおいて、関係t11−t01>t12−t03>t13−t05>t14−t07が成り立つ。
図4Bの第5の図を参照すると、デジタル出力信号のアップスロープは、図4Aに示される場合と同様に、第1のアナログ信号が、それぞれのタイミングt11、t12、t13及びt14において第1の制御値によって示される閾値を超えて上昇することによってトリガーされる。換言すれば、デジタル出力信号の信号レベルの一部の切り替わりは、第1のアナログ信号の値と、第1の制御値によって示される閾値との間の第1差分のそれぞれの符号反転と一致する。より詳細には、デジタル出力信号の信号レベルの1つおきの切り替わり(この場合、デジタル出力信号の全てのアップスロープ)は、第1差分のそれぞれの符号反転と一致する。
図4Bの第4の図を参照すると、図4Aに示す場合のように、デジタル出力信号のダウンスロープのためのトリガーが、アップトリガーから一定の所定の期間T3後に提供される。第4の図におけるタイミングt21、t22及びt23におけるパルスは、概略的な例として理解され、それらが第5の図におけるデジタル出力信号のダウントリガーとしての役割を果たす限り、当然ながら異なる形態、持続期間等を有することができる。
図4Bの第1の図及び第5の図の比較から見てとることができるように、デジタル出力信号の周期T2は基準信号の周期T1よりも短い。したがって、デジタル出力信号の周波数Foutは、基準信号の周波数Frefよりも高い。それぞれの先行するアップトリガーから所定の期間T3後にダウントリガーが提供されるので、デジタル出力信号のデューティ比は50%と異なる。所定の期間T3が周期T1の半分になるように選択される図4Bの例では、デジタル出力信号のデューティ比は50%よりも大きい。
図4A及び図4Bにおいて、第1の制御値が最大値C1max(例えば、第1のアナログ値によって達成される最大値によって示される)に達し、それによって第1の制御値をこれ以上増大させることが得策でない(すなわち、オーバーフローが発生する)事例が生じる場合がある。同様に、第1の制御値が値C1min(例えば、ゼロ)に達し、それによって第1の制御値をこれ以上減少させることが得策でない(すなわち、アンダーフローが発生する)事例が生じる場合がある。前者の事例では、第1の制御値C1を一定の量ΔCだけ増大させた後に、第1の制御値が最大値C1maxを超える場合、この最大値C1maxを第1の制御値から減算することができ、それによって以下が得られる。
Figure 0006029747
その後、第1の制御値は、最大値C1maxに再び達するまで更に増大させることがで
きる。次に、上記の手順が繰り返される。
同様に、後者の事例では、第1の制御値C1を一定の量ΔCだけ増大させた後に、第1の制御値が最小値C1min未満に降下する場合、最大値C1maxを第1の制御値に加算することができ、それによって、ここでもまた式(1)に従って第1の制御値が得られる(ここで(1)におけるΔCは負である)。その後、第1の制御値は、最小値C1minに再び達するまで更に減少させることができる。次に、上記の手順が繰り返される。
双方の事例において、第1の積分プロセスが基準信号の後続のアップスロープの前にリセットされる場合、デジタル出力信号のパルスをスキップすることが必要な場合がある。
図4A及び図4Bを参照して説明したように、デジタル出力信号の周波数Foutは、基準信号の周期ごとに第1の制御値を調整することによって調節することができる。特に、ΔCは、第1の制御値C1が基準信号の周期ごとに変更される一定量であり、aは第1のアナログ信号の変化率であり、ΔTは基準信号と比較したデジタル出力信号の周期におけるシフトであり、第1の制御値自体が閾値としての役割を果たす電圧レベルであると仮定すると、以下の概略的な関係が成り立つ。
Figure 0006029747
式(2)において、ΔCは正又は負とすることができる。このため、変化率aに対し一定量の変化ΔCを適切に選択することによって、デジタル出力信号の周波数を以下に調節することができる。
Figure 0006029747
他方で、第1の制御値が一定のままであり、基準信号の周期ごとに調整されない場合、デジタル出力信号の出力周波数Foutは基準信号の周波数Frefと同一である。
図5は、本発明の第2の実施形態による周波数調節可能なデジタル信号を生成するための信号発生器を示している。図5の信号発生器は、第1のフィルター201によって形成される第1の基準ブランチ、第1の比較器202及び第1のデジタル/アナログ変換器203に加えて、第2の基準ブランチも含む。図2及び図5における同様の参照符号を付された要素は、別段の指定がない限り、構成及び機能が同一であると理解される。第1のフィルター201、第1の比較器202及び第1のデジタル/アナログ変換器203は、図2において同様の参照符号を付された要素と同一である。第2の基準ブランチは、移相器としての役割を果たすNOTゲート305と、第2のフィルター301と、第2の比較器302と、第2のデジタル/アナログ変換器303とによって形成される。
基準信号Frefは移相器305に供給される。移相器305において、高レベルの基準信号が低レベルに変換され、逆もまた同様である。基準信号Frefが50%のデューティ比を有する場合、これは180度の位相シフトに対応する。位相シフトされた基準信号は、第2のフィルター301に供給される。第2のフィルター301の機能は第1のフィルター201の機能と同一である。第2のフィルター301による積分は、低レベルから高レベルへの位相シフトされた基準信号の切り替えによってトリガーされ、第2のフィルター301は、第2の積分値を第2のアナログ信号として出力する。位相シフトされた基準信号は、基準信号に対して180度だけシフトされるので、第2のアナログ信号は第
1のアナログ信号に対して180度だけ位相シフトされる。
図2と関連して説明されるコントローラー500は、第1の制御値を示すデジタルシーケンスを第1のデジタル/アナログ変換器203に出力する。さらに、コントローラー500は、閾値を示す第2の制御値を示すデジタルシーケンスを、第2のデジタル/アナログ変換器303に出力する。第2のデジタル/アナログ変換器303の構成及び機能は、図2における第1のデジタル/アナログ変換器203の構成及び機能と同一である。第2のデジタル/アナログ変換器303は、コントローラー500によって出力されたデジタルシーケンスを、アナログ値である第2の制御値に変換し、この第2の制御値を第2の比較器302に供給する。
第2の比較器302の構成及び機能は、図2における第1の比較器202の構成及び機能と同一である。しかしながら、第2の制御値は第1の制御値と異なる場合があることに留意しなくてはならない。第2の比較器302は、第2のアナログ信号の信号レベルを第2の制御値と比較し、比較結果に従って第2のデジタル信号を出力する。第2のアナログ信号の信号レベルが第2の制御値を超える場合、第2の比較器302は第2のデジタル信号の高レベルを出力し、そうでない場合、低レベルを出力する。換言すれば、第2の比較器302は第2のアナログ信号の信号レベルと第2の制御値との間の差(第2差分)を連続して観測し、その第2差分の符号を連続して求め、第2差分の符号反転を特定する。比較器202に関して示すように、第2の比較器302も、第2のアナログ信号の信号レベルを第2の制御値(又は第2の制御値によって示される閾値)と比較し、それらの値の差の符号反転を検出するアナログレベルトリガーによって表されることが好ましい。
第1の比較器202によって出力される第1のデジタル信号及び第2の比較器302によって出力される第2のデジタル信号は論理モジュール400に供給される。論理モジュール400において、第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号は、周波数Foutのデジタル出力信号を形成するように処理される。この実施形態において、論理モジュール400は論理XORゲートとして構成される。すなわち、第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号の双方の信号レベルが低レベルである場合、デジタル出力信号の信号レベルは低レベルである。第1のデジタル信号が高レベルに切り替わる場合、デジタル出力信号も高レベルに切り替えられる。次に、第2のデジタル信号も高レベルに切り替わる場合、デジタル出力信号は低レベルに戻るように切り替えられる。換言すれば、デジタル出力信号のアップスロープのためのトリガーは第1のデジタル信号によって提供され、デジタル出力信号のダウンスロープのためのトリガーは第2のデジタル信号によって提供される。上記において、第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号の役割は交換することができることが理解される。
図7A及び図7Bを参照して更に論考されるように、この実施形態において、第1の制御値及び第2の制御値を調整することによって、デジタル出力信号のアップスロープのタイミングと、デジタル出力信号のダウンスロープのタイミングとの双方を調整することができる。基準信号の周期ごとに、又はそれぞれ第1のアナログ信号の周期ごとに双方の制御値が調整される場合、デジタル出力信号の周波数と、デジタル出力信号のデューティ比との双方を調節することができる。第1の制御値及び第2の制御値の調整は、コントローラー500によって実行され、コントローラー500はデジタル出力信号の所望の周波数及び/又はデューティ比に従って制御値を調整する。
図6A〜図6Cは、本発明の第2の実施形態による信号発生器の動作を示すフローチャートである。ここで、図6Aは第1の基準ブランチの動作を示し、図6Bは第2の基準ブランチの動作を示し、図6Cは論理モジュール400の動作を示す。ステップS6001〜S6009及びS6101〜S6109は、別段の指定がない限り、ステップS300
1〜S3009に対応し、それによって図3を参照して論考されたそれぞれの詳細は図6A及び図6Bにも当てはまる。
図6Aにおいて、ステップS6001〜S6003は図5の第1のフィルター201に関する。ステップS6001において、基準信号の信号レベルが求められる。ステップS6002において、信号レベルが高レベルに遷移したことがわかった場合、ステップS6003において第1の積分プロセスが開始される。基準信号の信号レベルが高レベルではない場合、プロセスはS6001に戻る。換言すれば、第1の積分プロセスは、基準信号のアップスロープによってトリガーされる。代替的に、フィルター201は基準信号のダウンスロープ上でトリガーすることができる。
ステップS6004〜S6006は図5における第1の比較器202に関する。ステップS6004において、第1の積分プロセスの第1の積分値に対応する第1のアナログ信号の信号レベルが第1の制御値と比較される。すなわち、第1のアナログ信号の信号レベルと第1の制御値によって示される閾値との間の第1差分の符号反転が特定される。ステップS6005において第1差分の符号反転が特定される場合、第1のデジタル信号の信号レベルが、高レベルに切り替えられる。そうでない場合、プロセスはステップS6004に戻る。換言すれば、第1のデジタル信号のアップスロープが、第1のアナログ信号が第1の制御値によって示される閾値を超えて上昇することによってトリガーされる。代替的に、第1のデジタル信号のダウンスロープは、ステップS6005において求められる符号反転によってトリガーすることができる。
ステップS6007〜S6009は、図5における第1のフィルター201に更に関する。ステップS6007において、第1の積分プロセスの開始からの経過時間が求められる。ステップS6008において、経過時間が所定の期間T4を超えることがわかった場合、第1の積分プロセスの第1の積分値がリセットされる(図7A、図7Bにおけるタイミングt02、t04、t06及びt08を参照されたい)。そうでない場合、プロセスはステップS6007に戻る。
ステップS6010において、第1のデジタル信号は低レベルに切り替えられる。この実施形態において、第1のデジタル信号のアップスロープはデジタル出力信号のためのトリガーとして用いられるので、第1のデジタル信号の信号レベルが高レベルである期間が、第1のデジタル信号をデジタル回路部によって適切に処理できるように十分長い限り、この切り替えの具体的なタイミングは重要でない。第1の積分値がリセットされる場合、第1の積分値は第1の制御値未満に降下するので、第1のデジタル信号は低レベルに自動的に切り替わる。代替的に、ステップS6010はステップS6007の前に実行することもできる。
図6Bにおいて、ステップS6101〜S6103は、図5における第2のフィルター301に関する。ステップS6101において、位相シフトされた基準信号の信号レベルが求められる。ステップS6102において、信号レベルが高レベルに遷移したことがわかった場合、第2の積分プロセスがステップS6103において開始する。位相シフトされた基準信号の信号レベルが高レベルにない場合、プロセスはステップS6101に戻る。換言すれば、第2の積分プロセスは、位相シフトされた基準信号のアップスロープによって(又はそれに対応して、基準信号のダウンスロープによって)トリガーされる。代替的に、第2のフィルター301は位相シフトされた基準信号のダウンスロープにおいて(又はそれに対応して、基準信号のアップスロープにおいて)トリガーすることができる。
ステップS6104〜S6106は図5における第2の比較器302に関する。ステップS6104において、第2の積分プロセスの第2の積分値に対応する第2のアナログ信
号の信号レベルが第2の制御値と比較される。すなわち、第2のアナログ信号の信号レベルと第2の制御値によって示される閾値との間の第2差分の符号反転が特定される。ステップS6105において第2差分の符号反転が特定される場合、第2のデジタル信号の信号レベルが、高レベルに切り替えられる。そうでない場合、プロセスはステップS6104に戻る。換言すれば、第2のデジタル信号のアップスロープが、第2のアナログ信号が第2の制御値によって示される閾値を超えて上昇することによってトリガーされる。代替的に、第2のデジタル信号のダウンスロープは、ステップS6105において求められる符号反転によってトリガーすることができる。
ステップS6107〜S6109は、図5における第2のフィルター301に更に関する。ステップS6107において、第2の積分プロセスの開始からの経過時間が求められる。ステップS6108において、経過時間が所定の期間T4を超えることがわかった場合、第2の積分プロセスの第2の積分値がリセットされる(図7A、図7Bにおけるタイミングt03、t05及びt07を参照されたい)。そうでない場合、プロセスはステップS6107に戻る。
ステップS6110において、第2のデジタル信号は低レベルに切り替えられる。この実施形態において、第2のデジタル信号のアップスロープはデジタル出力信号のためのトリガーとして用いられるので、第2のデジタル信号の信号レベルが高レベルである期間が、第2のデジタル信号をデジタル回路部によって適切に処理できるように十分長い限り、この切り替えの具体的なタイミングは重要でない。第2の積分値がリセットされる場合、第2の積分値は第2の制御値未満に降下するので、第2のデジタル信号は低レベルに自動的に切り替わる。代替的に、ステップS6110はステップS6107の前に実行することもできる。
図6Cは、第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号に基づいて論理モジュール400においてデジタル出力信号が生成されるプロセスを示している。ステップS6201において、第1のデジタル信号の信号レベルが求められる。ステップS6202において、第1のデジタル信号の信号レベルが高レベルに遷移したことがわかった場合、デジタル出力信号の信号レベルはステップS6203において高レベルに切り替えられる。そうでない場合、プロセスフローはステップS6201に戻る。
ステップS6204において、第2のデジタル信号の信号レベルが求められる。ステップS6205において、第2のデジタル信号の信号レベルが高レベルに遷移したことがわかった場合、デジタル出力信号の信号レベルはステップS6206において低レベルに戻るように切り替えられる。そうでない場合、プロセスフローはステップS6204に戻る。
上記でステップS6201〜S6206を参照して論考されたプロセスフローは、デジタル出力信号の単一のパルスの生成について説明するものである。したがって、このプロセスは、ステップS6206とS6201とを接続するプロセスフロー線によって示されるように、複数の連続したパルスを生成するための連続プロセスであると理解されるべきである。
ステップS6201〜S6206を参照して上記で説明したプロセスフローは、論理XORゲートによって実施することができる。デジタル出力信号のアップスロープは、第1のデジタル信号によって、より詳細には第1のデジタル信号のアップスロープによってトリガーされる。デジタル出力信号のダウンスロープは、第2のデジタル信号によって、より詳細には第2のデジタル信号のアップスロープによってトリガーされる。代替的な実施形態において、第1のデジタル信号及び第2のデジタル信号の役割は交換することができ
、及び/又は論理NOTゲートは、論理モジュール400に給電する信号線のいずれか又は双方に設けることができ、それによって、第1のデジタル信号及び/又は第2のデジタル信号のダウンスロープは、論理モジュール400のトリガーとしての役割を果たす。
図7Aは、信号発生器のデジタル出力信号の周波数Foutが基準信号の周波数Frefよりも低い場合の、第1の基準ブランチ及び第2の基準ブランチを有する図5の信号発生器の動作を示すタイミング図である。上から1番目の図は基準信号を示し、2番目の図は第1のアナログ信号を示し、3番目の図は第2のアナログ信号を示し、4番目の図は図5における第1の比較器202の動作を示し、5番目の図は図5における第2の比較器302の動作を示し、6番目の図は、図5の信号発生器のデジタル出力信号を示す。
図7Aに示す基準信号は、タイミングt01、t03、t05及びt07において信号レベルのアップスロープを有し、タイミングt02、t04、t06及びt08において信号レベルのダウンスロープを有する。図5における第1のフィルター201は、基準信号のアプスロープによってトリガーされると、第1の積分プロセスを開始し、それにより第1のアナログ信号の信号レベルは、それぞれのタイミングt01、t03、t05及びt07において連続して単調に上昇し始める。位相シフトされた基準信号のアップスロープによってトリガーされて、図5における第2のフィルター301は第2の積分プロセスを開始する。この事例において、基準信号は50%のデューティ比を有し、位相シフトされた基準信号は180度の位相差(位相シフト)で基準信号からシフトされる。したがって、位相シフトされた基準信号のアップスロープは基準信号のダウンスロープに対応する。したがって、第2のアナログ信号の信号レベルは、それぞれのタイミングt02、t04、t06及びt08において連続的にかつ単調に上昇し始める。
図7Aの第2の図及び第3の図から見てとることができるように、基準信号のダウンスロープによってトリガーされて第1の積分値がリセットされ、基準信号のアップスロープによってトリガーされて第2の積分値がリセットされる。一方、代替的な実施形態では、第1の積分値のリセットは、基準信号の次のアップスロープによってトリガーすることもでき、第2の積分値のリセットは基準信号の次のダウンスロープによってトリガーすることもできる。更なる代替的な実施形態では、第1の積分値をリセットするためのトリガーは、基準信号のそれぞれのダウンスロープと、それぞれの後続のアップスロープとの間の任意のタイミングにおいて提供され、第2の積分値をリセットするためのトリガーは、基準信号のそれぞれのアップスロープと、それぞれの後続のダウンスロープとの間の任意のタイミングにおいて提供される。
図7Aの第4の図に示されるように、第1の制御値は、基準信号の周期ごとに調整される。この場合、第1の制御値は基準信号のアップスロープと同期して調整され、第2の制御値も基準信号のアップスロープと同期して調整される。第1の制御値は、基準信号の周期ごとに、タイミングt03においてレベルL11からレベルL12まで、タイミングt05においてレベルL12からレベルL13まで、タイミングt07においてレベルL13からレベルL14まで、一定量だけ徐々に増加する。第2の制御値は、基準信号の周期ごとに、タイミングt03においてレベルL21からレベルL22まで、タイミングt05においてレベルL22からレベルL23まで、一定量だけ徐々に増加する。図7Aの例示的な実施例において、レベルL21はレベルL11よりも高く、レベルL22はレベルL12よりも高く、レベルL23はレベルL13よりも高く、以下同様であり、50%のデジタル出力信号のデューティ比を得るように特に選択される(すなわち、L21とL11との間、L22とL12との間、L23とL13との間、及び以下同様のそれぞれの差は、基準信号の周期ごとにレベルが増加する一定量の半分である)。しかしながら、レベルL21、L22及びL23のためのそのような選択は必須ではなく、デジタル出力信号の異なるデューティ比が望ましい場合、又はデジタル出力信号のデューティ比が特に関心
事でない場合に、そこから逸脱することができる。それにもかかわらず、レベルL21、レベルL22及びレベルL23等は、デジタル出力信号のダウンスロープのためのトリガーが、デジタル出力信号のアップスロープのためのトリガーを上回らないように選択される必要があることが理解される。
第1のアナログ信号の連続して単調に上昇する信号レベルは、図7Aに示す基準信号の第1の周期におけるタイミングt11において、基準信号の第2の周期におけるタイミングt12において、基準信号の第3の周期におけるタイミングt13において、及び基準信号の第4の周期におけるタイミングt14において、第1の制御値によって示される閾値に下から交差する。第2のアナログ信号の連続して単調に上昇する信号レベルは、図7Aに示す基準信号の第1の周期におけるタイミングt21において、基準信号の第2の周期におけるタイミングt22において、基準信号の第3の周期におけるタイミングt23において、第2の制御値によって示される閾値に下から交差する。
図7Aの第4の図及び第5の図から見てとることができるように、第1のアナログ信号の信号レベルが基準信号の各周期において第1の制御値によって示される閾値に交差するタイミングは、基準信号の以前の周期よりも後に生じ、第2のアナログ信号の信号レベルが基準信号の各周期において第2の制御値によって示される閾値に交差するタイミングは、基準信号の以前の周期よりも後に生じる。すなわち、図7Aにおいて、関係t11−t01<t12−t03<t13−t05<t14−t07及びt21−t01<t22−t03<t23−t05が成り立つ。
図7Aの第6の図において見てとることができるように、デジタル出力信号の高レベルL1の出力は、第1のアナログ信号が、それぞれのタイミングt11、t12、t13及びt14において制御値を超えて上昇することによってトリガーされる。換言すれば、デジタル信号の信号レベルの一部の切り替わりは、第1のアナログ信号の値と、第1の制御値によって示される閾値との間の第1差分それぞれの符号反転と一致する。より詳細には、デジタル信号の信号レベルの1つおきの切り替わり(この場合、デジタル出力信号の全てのアップスロープ)は、第1差分のそれぞれの符号反転と一致する。デジタル出力信号の低レベルL0の出力は、第2のアナログ信号が、図7Aにおけるそれぞれのタイミングt21、t22及びt23において第2の制御値によって示される閾値を超えて上昇することによってトリガーされる。換言すれば、デジタル出力信号の信号レベルの残りの切り替わり(この例では、デジタル出力信号の全てのダウンスロープ)は、第2のアナログ信号の値と、第2の制御値によって示される閾値との間の第2差分のそれぞれの符号反転と一致する。
図4A、図4Bにおけるように、基準信号の周期はT1によって表され、デジタル出力信号の周期はT2によって表される。図7Aにおける第1の図及び第6の図の比較から明らかに見てとることができるように、デジタル出力信号の周期T2は基準信号の周期T1よりも長い。したがって、デジタル出力信号の周波数Foutは、基準信号の周波数Frefよりも低い。図7AにおけるレベルL21、L22及びL23の特定の選択によって、デジタル出力信号のデューティ比は50%である。
図7Bは、信号発生器のデジタル出力信号の周波数Foutが基準信号の周波数Frefよりも高い場合の、第1の基準ブランチ及び第2の基準ブランチを有する図5の信号発生器の動作を示すタイミング図である。上から1番目の図は基準信号を示し、2番目の図は第1のアナログ信号を示し、3番目の図は第2のデジタル信号を示し、4番目の図は図5における第1の比較器202の動作を示し、5番目の図は図5における第2の比較器302の動作を示し、6番目の図は、図5の信号発生器のデジタル出力信号を示す。最初の3つの図は、図7Aにおける最初の3つの図と同一であり、同様の説明が適用される。
図7Bの第4の図に示されるように、第1の制御値は、基準信号の周期ごとに調整される。この場合、第1の制御値は基準信号のアップスロープと同期して調整され、第2の制御値も基準信号のアップスロープと同期して調整される。第1の制御値は、基準信号の周期ごとに、タイミングt03においてレベルL11からレベルL12まで、タイミングt05においてレベルL12からレベルL13まで、タイミングt07においてレベルL13からレベルL14まで、一定量だけ徐々に減少する。また、第2の制御値は、基準信号の周期ごとに、タイミングt03においてレベルL21からレベルL22まで、タイミングt05においてレベルL22からレベルL23まで、タイミングt07においてレベルL23からレベルL24まで、一定量だけ徐々に減少する。図7Bの例示的な実施例において、レベルL21はレベルL11よりも低く、レベルL22はレベルL12よりも低く、レベルL23はレベルL13よりも低く、レベルL24はレベルL14よりも低く、以下同様であり、50%のデジタル出力信号のデューティ比を得るように特に選択される(すなわち、L21とL11との間、L22とL12との間、L23とL13との間、L24とL14との間、及び以下同様のそれぞれの差は、基準信号の周期ごとにレベルが減少する一定量の半分である)。しかしながら、レベルL21、L22及びL23のためのそのような選択は必須ではなく、デジタル出力信号の異なるデューティ比が望ましい場合、又はデジタル出力信号のデューティ比が特に関心事でない場合に、そこから逸脱することができる。それにもかかわらず、レベルL21、レベルL22及びレベルL23等は、デジタル出力信号のダウンスロープのためのトリガーが、デジタル出力信号のアップスロープのためのトリガーを上回らないように選択される必要があることが理解される。
第1のアナログ信号の連続して単調に上昇する信号レベルは、図7Bに示す基準信号の第1の周期におけるタイミングt11において、基準信号の第2の周期におけるタイミングt12において、基準信号の第3の周期におけるタイミングt13において、及び基準信号の第4の周期におけるタイミングt14において、第1の制御値によって示される閾値に下から交差する。第2のアナログ信号の連続して単調に上昇する信号レベルは、図7Bに示す基準信号の第1の周期におけるタイミングt21において、基準信号の第2の周期におけるタイミングt22において、基準信号の第3の周期におけるタイミングt23において、基準信号の第4の周期におけるタイミングt24において、第2の制御値によって示される閾値に下から交差する。
図7Bの第4の図及び第5の図から見てとることができるように、第1のアナログ信号の信号レベルが基準信号の各周期において第1の制御値によって示される閾値に交差するタイミングは、基準信号の以前の周期よりも前に生じ、第2のアナログ信号の信号レベルが基準信号の各周期において第2の制御値によって示される閾値に交差するタイミングは、基準信号の以前の周期よりも前に生じる。すなわち、図7Bにおいて、関係t11−t01>t12−t03>t13−t05>t14−t07及びt21−t01>t22−t03>t23−t05>t24−t07が成り立つ。
図7Bの第6の図において見てとることができるように、デジタル出力信号の高レベルL1の出力は、第1のアナログ信号が、それぞれのタイミングt11、t12、t13及びt14において制御値を超えて上昇することによってトリガーされる。換言すれば、デジタル信号の信号レベルの一部の切り替わりは、第1のアナログ信号の値と、第1の制御値によって示される閾値との間の第1差分のそれぞれの符号反転と一致する。より詳細には、デジタル信号の信号レベルの1つおきの切り替わり(この場合、デジタル出力信号の全てのアップスロープ)は、第1差分のそれぞれの符号反転と一致する。デジタル出力信号の低レベルL0の出力は、第2のアナログ信号が、図7Bにおけるそれぞれのタイミングt21、t22,t23及びt24において第2の制御値によって示される閾値を超えて上昇することによってトリガーされる。換言すれば、デジタル出力信号の信号レベルの
残りの切り替わり(この例では、デジタル出力信号の全てのダウンスロープ)は、第2のアナログ信号の値と、第2の制御値によって示される閾値との間の第2差分のそれぞれの符号反転と一致する。
図4A、図4B、及び図7Aにおけるように、基準信号の周期はT1によって表され、デジタル出力信号の周期はT2によって表される。図7Bにおける第1の図及び第6の図の比較から明らかに見てとることができるように、デジタル出力信号の周期T2は基準信号の周期T1よりも短い。したがって、デジタル出力信号の周波数Foutは、基準信号の周波数Frefよりも高い。図7BにおけるレベルL21、L22、L23及びL24の特定の選択によって、デジタル出力信号のデューティ比は50%である。
オーバーフロー又はアンダーフローの場合に実行される手順について、図4A及び図4Bに関するそれぞれの説明が参照される。同様に、基準信号の周期ごとに第1の制御レベル制御を変更しなくてはならない一定量ΔCの決定も図4A及び図4Bを参照して説明されている。一定のデューティ比が望ましい場合、第1の制御レベル及び第2の制御レベルは、基準信号の周期ごとに同じ一定量だけ変更されなくてはならない。すなわち、第1の制御レベルのための一定の変化量ΔC1は、第2の制御レベルのための一定の変化量ΔC2に等しくなくてはならない。
図8は、図2、図3、図4A及び図4Bを参照して説明される信号発生器を備えるフラクショナルN周波数シンセサイザーを示している。フラクショナルN周波数シンセサイザーは、位相周波数検出器(PFD)603と、チャージポンプ604と、ループフィルター605と、電圧制御発振器(VCO)606と、2分周プリスケーラー607と、フラクショナルN分周器としての役割を果たすMカウンター609とを備える。この点において、図8に示されるフラクショナルN周波数シンセサイザーは、図1に示される従来技術のフラクショナルN周波数シンセサイザーに対応する。
しかしながら、図8におけるフラクショナルN周波数シンセサイザーは、信号発生器のコントローラー500がフラクショナルN分周器609に接続され、フラクショナルN分周器609が、図1におけるデジタルコア102ではなくコントローラー500によって制御されるようになっているという点で、従来技術のフラクショナルN周波数シンセサイザーと異なる。さらに、図8におけるフラクショナルN周波数シンセサイザーのための基準クロック信号は、図1における基準クロック発生器101ではなく、本発明の第1の実施形態による信号発生器によって提供される。コントローラー500は、結果としての/所望の分周比Nを設定するようにフラクショナルN分周器609を制御し、また、図2、図3、図4A及び図4Bを参照して論考されたように、基準信号Frefの周期ごとに制御値を示すデジタルシーケンスをデジタル/アナログ変換器203に提供する。この意味において、図8のフラクショナルN周波数シンセサイザーはハイブリッドフラクショナルN周波数シンセサイザーの分類に属する。
図9は、図5、図6A、図6B、図6C、図7A及び図7Bを参照して説明される信号発生器を備えるフラクショナルN周波数シンセサイザーを示している。フラクショナルN周波数シンセサイザーは、位相周波数検出器(PFD)603と、チャージポンプ604と、ループフィルター605と、電圧制御発振器(VCO)606と、2分周プリスケーラー607と、フラクショナルN分周器としての役割を果たすMカウンター609とを備える。この点において、図9に示されるフラクショナルN周波数シンセサイザーは、図1に示される従来技術のフラクショナルN周波数シンセサイザーに対応する。
しかしながら、図9におけるフラクショナルN周波数シンセサイザーは、信号発生器のコントローラー500がフラクショナルN分周器609に接続され、フラクショナルN分
周器609が、図1におけるデジタルコア102ではなくコントローラー500によって制御されるようになっているという点で、従来技術のフラクショナルN周波数シンセサイザーと異なる。さらに、図9におけるフラクショナルN周波数シンセサイザーのための基準クロック信号は、図1における基準クロック発生器101ではなく、本発明の第2の実施形態による信号発生器によって提供される。コントローラー500は、結果としての/所望の分周比Nを設定するようにフラクショナルN分周器609を制御し、また、図5、図6A、図6B、図6C、図7A及び図7Bを参照して論考されたように、基準信号Frefの周期ごとに制御値を示すデジタルシーケンスをデジタル/アナログ変換器203及び303に提供する。この意味において、図9のフラクショナルN周波数シンセサイザーはハイブリッドフラクショナルN周波数シンセサイザーの分類に属する。
図10は、図8及び図9に示すフラクショナルN周波数シンセサイザーの動作を示すフローチャートである。ステップS1001において、フラクショナルN周波数シンセサイザーの、又は対応してVCO606の所望の周波数FVCOが読み出される。フラクショナルN周波数シンセサイザーのデジタル出力信号の所望の周波数は、ユーザーによって、又はフラクショナルN周波数シンセサイザーを制御する高レベルの制御手段によって入力することができる。ステップS1002において、周波数Frefの基準クロック信号が用いられる場合に所望の周波数を得るのに必要とされるフラクショナル分周比Nが求められる。ステップS1003において、求められたフラクショナル分周比Nがスプリアス限界分周比であるか否か、すなわち、求められたフラクショナル分周比Nが整数分周比又は半整数分周比に近いか否かが検査される。求められたフラクショナル分周比Nがスプリアス限界であるとわかった場合、プロセスフローはステップS1004に進み、そうでない場合、ステップS1007に進む。
ステップS1004において、分周比Nはスプリアス限界でない値に設定される。例えば、分周比Nは、求められたフラクショナル分周比Nよりも大きい最も近い整数に設定することができる。通常、分周比Nを求められたフラクショナル分周比Nよりも高い値に設定することは、分周比Nを求められたフラクショナル分周比Nよりも低い値に設定することよりも好ましい。その理由は、前者の場合、周波数Frefよりも小さい基準クロック周波数Foutを用いることができるのに対し、後者の場合、基準周波数Frefよりも大きい基準クロック周波数Foutが必要とされるためである。一方、後者の場合、デジタル回路部が、周波数Frefよりも大きな周波数Foutの信号を適切に処理することができない場合があるという問題が生じる場合がある。
ステップS1005において、ステップS1004において設定された分周比Nに対して、フラクショナルN周波数シンセサイザーのデジタル出力信号の所望の周波数を得るのに必要な基準クロック周波数Foutが求められる。ステップS1006において、ステップS1005において信号発生器のデジタル出力信号の周波数として求められた基準クロック周波数を得るのに必要とされる第1の制御値及び/又は第2の制御値のための調整パターンが求められる。このステップは、図4A、図4B、図7A及び図7Bを参照して提供される説明に従って実行される。したがって、調整パターンを求めることは、基準信号の周期ごとに第1の制御値及び/又は第2の制御値が増大するか又は減少する一定の量ΔCを求めることを含む。
ステップS1003において、求められたフラクショナル分周比Nがスプリアス限界でないとわかった場合、ステップS1007において、フラクショナル分周器609の分周比Nがこの求められた値に設定される。したがって、信号発生器の出力周波数Foutは基準周波数Frefと同一にしておくことができる。したがって、ステップS1008において、第1の制御値及び/又は第2の制御値のための調整パターンが固定の値に設定され、すなわち、一定の量ΔCはゼロに設定される。この調整パターンに従って、第1の制
御値及び/又は第2の制御値は一定に保たれ、信号発生器によって出力される基準クロック信号が基準信号Frefと同じ周波数及びデューティ比を有するようにされる。
ステップS1009において、ステップS1006又はS1008において求められた調整パターンが適用され、この求められた調整パターンに従って、基準信号Frefの周期ごとにコントローラー500が第1の制御値及び/又は第2の制御値を調整するようにする。上記において、図8のフラクショナルN周波数シンセサイザーの場合、第1の制御値のための調整パターンのみが求められ、設定されることが理解される。
フラクショナルN周波数シンセサイザーの動作中に、このフラクショナルN周波数シンセサイザーのデジタル出力信号の異なる周波数が所望される場合、図10のプロセスフローが繰り返される。
上記で説明した実施形態の構造の特徴、構成要素及び特定の詳細は、それぞれの用途に最適化された更なる実施形態を形成するように交換するか又は組み合わせることができる。これらの変更形態が当業者に容易に明らかとなる限り、それらの変更形態は、この説明を簡潔にするために、明示的に全ての可能な組み合わせを指定することなく上記の説明によって暗黙的に開示されるものとする。

Claims (13)

  1. 周波数調節可能なデジタル信号の生成方法であって、
    周期的な第1のアナログ信号を生成することと、
    前記第1のアナログ信号の信号レベルと、変数値である第1の制御値との間の第1差分の符号を求めて符号反転を特定することと、
    前記第1差分の前記符号に基づいて前記周波数調節可能なデジタル信号を生成することとを含み、
    前記周波数調節可能なデジタル信号は、
    前記周波数調整可能なデジタル信号の各アップスロープが前記第1差分のそれぞれの符号反転と一致するように生成され、又は、
    前記周波数調整可能なデジタル信号の各ダウンスロープが前記第1差分のそれぞれの符号反転と一致するように生成され、
    前記第1のアナログ信号の1周期につき一定量ずつ前記第1の制御値を徐々に増加させることで前記第1のアナログ信号の周期ごとに前記第1の制御値を調整し、又は、
    前記第1のアナログ信号の1周期につき一定量ずつ前記第1の制御値を徐々に減少させることで前記第1のアナログ信号の周期ごとに前記第1の制御値を調整し、
    それによって前記周波数調整可能なデジタル信号の周波数を調節することを更に含む、
    周波数調整可能なデジタル信号の生成方法
  2. 前記第1のアナログ信号を生成することは、第1の積分演算を周期的に実行して第1の積分値を示す前記第1のアナログ信号を得ることを更に含む、
    請求項に記載の方法。
  3. 前記周波数調節可能な信号を生成するステップにおいて、
    更に、前記周波数調節可能なデジタル信号は、前記周波数調整可能なデジタル信号の残りのスロープのそれぞれが、前記周波数調整可能なデジタル信号の反対のスロープのそれぞれから所定の期間後に生起するように生成される、
    請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第1のアナログ信号に対して固定の位相シフトを有する周期的な第2のアナログ信号を生成することと、
    前記第2のアナログ信号の信号レベルと、変数値である第2の制御値との間の第2差分の符号を求めて符号反転を特定することとを更に含み、
    前記周波数調節可能な信号を生成するステップにおいて、
    更に、前記周波数調節可能なデジタル信号は、前記周波数調節可能なデジタル信号の残りのスロープのそれぞれが、前記第2差分のそれぞれの符号反転と一致するように、前記第2差分の前記符号に基づいて生成される、
    請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記第1のアナログ信号の1周期につき一定量ずつ前記第1の制御値が徐々に増加する場合には前記第1のアナログ信号の1周期につき一定量ずつ前記第2の制御値を徐々に増加させることで、又は、
    前記第1のアナログ信号の1周期につき一定量ずつ前記第1の制御値が徐々に減少する場合には前記第1のアナログ信号の1周期につき一定量ずつ前記第2の制御値を徐々に減少させることで、
    前記第1のアナログ信号の周期ごとに前記第2の制御値を調整することを更に含む、
    請求項に記載の方法。
  6. 前記第2のアナログ信号を生成することは、第2の積分演算を周期的に実行して第2の積分値を示す前記第2のアナログ信号を得ることを更に含む、
    請求項又はに記載の方法。
  7. 前記周波数調節可能なデジタル信号を周波数シンセサイザーの基準クロック信号として用いることを更に含み、
    前記周波数シンセサイザーは、
    出力信号を生成する電圧制御発振器と、
    前記出力信号に基づいて分周された出力信号を生成するフラクショナルN分周器と、
    前記分周された出力信号と、前記基準クロック信号との間の位相差を示す制御信号を生成する位相比較器と、
    前記電圧制御発振器を制御するためのフィルタリングされた制御信号を、前記位相比較器が生成する制御信号に基づき生成するフィルターとを備える、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記フラクショナルN分周器の分周比を設定することと、
    前記出力信号の所望の周波数及び前記フラクショナルN分周器の前記設定された分周比に従って前記周波数調節可能なデジタル信号の前記周波数を制御することとを更に含む、
    請求項に記載の方法。
  9. 周波数調節可能なデジタル信号を生成する信号発生器であって、
    前記信号発生器は、
    周期的な第1のアナログ信号を生成する手段(201)と、
    前記第1のアナログ信号の信号レベルと、変数値である第1の制御値との間の第1差分の符号を求めて符号反転を特定する手段(202)と、
    前記第1差分の前記符号に基づいて前記周波数調節可能なデジタル信号を生成し、
    前記周波数調整可能なデジタル信号の各アップスロープが前記第1差分のそれぞれの符号反転と一致するよう前記周波数調節可能なデジタル信号の信号レベルを切り替える、又は、
    前記周波数調整可能なデジタル信号の各ダウンスロープが前記第1差分のそれぞれの符号反転と一致するように前記周波数調節可能なデジタル信号の信号レベルを切り替える手
    段とを備え、
    前記第1のアナログ信号の1周期につき一定量ずつ前記第1の制御値を徐々に増加させることで前記第1のアナログ信号の周期ごとに前記第1の制御値を調整し、又は、
    前記第1のアナログ信号の1周期につき一定量ずつ前記第1の制御値を徐々に減少させることで前記第1のアナログ信号の周期ごとに前記第1の制御値を調整し、
    それによって前記周波数調整可能なデジタル信号の周波数を調節する手段を更に備える、
    周波数調整可能なデジタル信号を生成する信号発生器
  10. 前記第1のアナログ信号を生成する前記手段(201)は、更に、第1の積分演算を周期的に実行して第1の積分値を示す前記第1のアナログ信号を得る、
    請求項に記載の信号発生器。
  11. 前記第1のアナログ信号に対して固定の位相シフトを有する周期的な第2のアナログ信号を生成する手段(301)と、
    前記第2のアナログ信号の信号レベルと変数値である第2の制御値との間の第2差分の符号を求めて符号反転を特定する手段(302)とを更に備え、
    前記周波数調節可能なデジタル信号を生成する手段は、更に、
    前記第2差分の前記符号に基づいて前記周波数調節可能なデジタル信号を生成し、前記周波数調整可能なデジタル信号の残りのスロープのそれぞれが前記第2差分の前記符号のそれぞれの符号反転と一致するように、前記周波数調節可能なデジタル信号の信号レベルを切り替える、
    請求項9又は10に記載の信号発生器。
  12. 周波数シンセサイザーであって、
    請求項11のいずれか一項に記載の信号発生器と、
    出力信号を生成する電圧制御発振器(606)と、
    前記出力信号に基づいて分周された出力信号を生成するフラクショナルN分周器(609)と、
    前記分周された出力信号と、前記信号発生器が生成する前記周波数調節可能なデジタル信号である基準クロック信号との間の位相差を示す制御信号を生成する位相比較器(603)と、
    前記電圧制御発振器(606)を制御するためのフィルタリングされた制御信号を、前記位相比較器(603)が生成する制御信号に基づき生成するフィルター(605)と、を備える、
    周波数シンセサイザー。
  13. 前記フラクショナルN分周器の分周比を設定する手段と、
    前記出力信号の所望の周波数及び前記フラクショナルN分周器の前記設定された分周比に従って前記周波数調節可能なデジタル信号の前記周波数を制御する手段とを更に備える、
    請求項12に記載の周波数シンセサイザー。
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