JP6027518B2 - 内燃機関 - Google Patents

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本発明は、内燃機関に係り、詳しくは自動車用内燃機関におけるオイルクーラーの取付構造に関する。
自動車等の内燃機関では、内燃機関本体にオイル(潤滑油)が循環する油路が形成され、油路を介してオイルが内燃機関の各部に供給されている。オイルは、内燃機関本体内を循環するうちに内燃機関本体から熱を受けて昇温される。そのため、油路の経路上にオイルクーラーを設け、オイルの温度上昇を抑制している。オイルクーラーは、オイルが流れる油路と、空気又は水等の冷却流体が流れる液路とを有し、油路を流れるオイルは液路を流れる冷却流体と熱交換することによって冷却される。
オイルは、内燃機関の潤滑に使用されるだけでなく、吸排気バルブの開閉タイミングやリフト量を変化させる可変バルブ機構を作動させる作動油(油圧)としても使用される。近年、燃費の向上等を目的として、例えば、吸気側カムシャフト及び排気側カムシャフトの双方にVTCアクチュエータを設ける等、可変バルブ機構が多く活用される場合がある。このように、オイルによって作動する装置を多く使用する場合には、オイルの循環量を増大させる必要がある。また、高出力化に伴いターボチャージャを設ける場合には、ターボチャージャの潤滑及び冷却が必要になり、オイルの循環量及びオイルの冷却能力を高める必要がある。このような観点からオイルクーラーの容量を増加させる必要がある。しかしながら、オイルクーラーは油圧に圧力損失を発生させるため、単純に大型化するとオイルの圧力損失が大きくなり、内燃機関の各部における油圧が低下すると共に、オイルポンプの負荷が増大し、燃費が悪化するという問題がある。このような問題に対して、オイルの圧力損失を低減するために、2つのオイルクーラーが並列に設けられた内燃機関がある(例えば、特許文献1)。
実開昭62−117209号公報
しかしながら、オイルクーラーでのオイルの圧力損失を抑制するべく、オイルクーラーを内燃機関に複数個並列に設ける場合、オイルクーラーに起因して内燃機関全体が大型化する虞がある。
本発明は、以上の背景を鑑み、複数のオイルクーラーを有する内燃機関において、内燃機関の小型化を図ることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の内燃機関(1)は、内燃機関本体(6)のシリンダ列方向と平行に延びる側壁部(12A)に、シリンダ列方向に沿って列設され、それぞれ内部に油路と冷却液路とを有する複数のオイルクーラー(34、35)と、下流側が分岐して前記オイルクーラーのそれぞれに連通し、前記オイルクーラーのそれぞれに並列にオイルを供給する上流側油路(51)と、上流側が分岐して前記オイルクーラーのそれぞれに連通し、前記オイルクーラーのそれぞれから並列にオイルを受け取る下流側油路(52)と、下流側が分岐して前記オイルクーラーのそれぞれに連通し、前記オイルクーラーのそれぞれに並列に冷却液を供給する上流側液路(22)と、上流側が分岐して前記オイルクーラーのそれぞれに連通し、前記オイルクーラーのそれぞれから並列に冷却液を受け取る下流側液路(23)とを有し、前記上流側油路は、前記上流側液路及び前記下流側液路の少なくとも一方と熱交換可能に一部が沿うように配置され、前記下流側油路は、前記上流側液路及び前記下流側液路の少なくとも一方と熱交換可能に一部が沿うように配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、上流側油路及び下流側油路を流れるオイルが、上流側液路及び下流側液路を流れる冷却液と熱交換するため、オイルの冷却はオイルクーラーの外部においても行われるようになる。そのため、オイルクーラーでの熱交換量を低減させることができ、オイルクーラーの容量を低減することができる。これにより、オイルクーラーの体積を小さくすることが可能になり、内燃機関全体の小型化が達成される。
また、上記の発明において、当該内燃機関は、ドライサンプ型の内燃機関であり、前記側壁部のシリンダ列方向における一側に設けられたオイルタンク(32)と、前記内燃機関本体内のオイルを前記オイルタンクに圧送するべく、前記側壁部に設けられたスカベンジポンプ(31)と、前記オイルタンク内のオイルを前記上流側油路に圧送するべく、前記側壁部に設けられたオイルポンプ(33)とを有し、前記オイルクーラーのそれぞれは、前記オイルタンクのシリンダ列方向における側方かつ前記オイルポンプ及び前記スカベンジポンプの上方に配置されているとよい。
この構成によれば、内燃機関の側壁部に設けられるオイルタンク、スカベンジポンプ、オイルポンプによって内燃機関の側壁部に形成される凹部にオイルクーラーを配置することによって、オイルクーラーの内燃機関の外面からの張り出しを抑制することができる。これにより、内燃機関全体の小型化が達成される。
また、上記の発明において、前記スカベンジポンプは前記オイルタンクの下部に対してシリンダ列方向における一側に配置され、前記オイルポンプは、前記スカベンジポンプのシリンダ列方向における一側に配置されているとよい。
この構成によれば、スカベンジポンプ及びオイルポンプが内燃機関の側壁部の下部に配置されるため、それらの上方にオイルクーラーを配置するための空間(凹部)を確保することができる。
また、上記の発明において、前記スカベンジポンプ及び前記オイルポンプの回転軸線は互いに同軸に配置され、かつシリンダ列方向に延びているとよい。
この構成によれば、スカベンジポンプ及びオイルポンプが内燃機関の側壁部の下部に直線状に配置されるため、それらの上方にオイルクーラーを配置するための空間(凹部)を確保し易くなる。
また、上記の発明において、当該内燃機関は、一対のバンク部(11)を有するV型の内燃機関であり、前記オイルクーラーは、前記バンクの一方の下方に設けられているとよい。
この構成によれば、バンク部の下方に形成されるデッドスペースにオイルクーラーが配置されるため、オイルクーラーの内燃機関外方への張り出しが抑制される。
また、上記の発明において、前記上流側油路、前記下流側油路、前記上流側液路、及び前記下流側液路のそれぞれは、前記内燃機関本体の内部に形成され、互いに平行にシリンダ列方向に延びる主通路部(22A、23A、51A、52A)と、前記主通路部から前記側壁部と前記オイルクーラーのそれぞれとの接合面に延びる複数の接続通路部(22B、22C、23B、23C、51B、51C、52B、52C)とを有するとよい。
この構成によれば、各油路及び各冷却液路の主通路部が互いに平行にシリンダ列方向に延びるため、各通路を互いに接近させ易い。そのため、小さなスペースに各油路及び各冷却液路を集積して配置することが可能になり、オイル及び冷却液間での熱交換が促進されると共に、油路及び冷却液路の設置に必要なスペースが小さくなり、内燃機関の小型化が可能になる。
以上の構成によれば、複数のオイルクーラーを有する内燃機関において、内燃機関の小型化を図ることができる。
実施形態に係る内燃機関の正面図 実施形態に係る内燃機関の背面図 実施形態に係る内燃機関の右側面図 実施形態に係る内燃機関のシリンダブロック及びオイルクーラーを示す斜視図 シリンダブロックを透視して油路及び冷却液路を示す透視斜視図 シリンダブロックを透視して油路及び冷却液路を示す透視右側面図 変形実施例に係る内燃機関のシリンダブロック、プレート及びオイルクーラーを示す斜視図 変形実施例に係るプレートの(A)クーラー接合面側から見た透視斜視図、(B)ブロック接合面側側から見た透視斜視図
以下、図面を参照して、本発明を自動車の内燃機関に適用した実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、自動車の前進方向を前方として各方向を定める。
図1〜図3に示すように、実施形態に係る内燃機関1は、シリンダがV字状に配置された6気筒の水冷式、ドライサンプ型のエンジンである。内燃機関1は、シリンダ列方向(クランク軸線)が前後と一致するように、縦置きに車体に搭載される。内燃機関1は、シリンダブロック3と、シリンダブロック3の上部に接合された左右一対のシリンダヘッド4と、各シリンダヘッド4の上部に接合されたヘッドカバー5とを有する内燃機関本体6を有する。
シリンダブロック3は、上部に設けられたアッパブロック8と、アッパブロック8の下部に接合されたロアブロック9とを有している。アッパブロック8及びロアブロック9は、鋳造品であり、例えば砂型によって成形されてよい。アッパブロック8は、上部に配置された左右一対のバンク部11と、バンク部11の下部に配置されたクランクケース上部12とを有する。左のバンク部11はその上端が左方に傾倒するように配置され、右のバンク部11はその上端が右方に傾倒するように配置されている。各バンク部11は、前後に延在し、それぞれ3つのシリンダボア14が形成されている(図4参照)。左のバンク部11の各シリンダボア14は互いに平行に左方に傾倒して配置され、右のバンク部11の各シリンダボア14は互いに平行に右方に傾倒して配置されている。左のバンク部11のシリンダボア14の軸線と右のバンク部11のシリンダボア14の軸線とは、前後から見て所定の角度を有して上に開いたV形を呈する。左のバンク部11の下端右縁と右のバンク部11の下端左縁とは、互いに連続し、左のバンク部11及び右のバンク部11はクランク室の上壁部を構成している。
クランクケース上部12は、左のバンク部11の下端左縁から下方に延びると共に前後に延びる左の側壁部12Aと、右のバンク部11の下端右縁から下方に延びると共に前後に延びる右の側壁部12Aと、左右かつ上下に延び、各バンク部11及び各側壁部12Aの前端を連結する前側の端壁部12Bと、左右かつ上下に延び、各バンク部11及び各側壁部12Aの後端を連結する後側の端壁部12Bとを有している。すなわち、左右の側壁部12Aはシリンダ列方向に延び、前後の端壁部12Bはシリンダ列方向と直交する方向に延びている。各バンク部11及びクランクケース上部12によって、アッパブロック8は、下方に開口した箱形を呈する。
ロアブロック9は、底壁部9Aと、底壁部9Aの前後縁に沿って上方に突出した前後の下端壁部9Bと、左右縁に沿って上方に突出した左右の下側壁部9Cとを有し、上方に開口した箱形を呈する。前後の下端壁部9Bが前後の端壁部12Bに接合され、左右の下側壁部9Cが左右の側壁部12Aに接合されることによって、ロアブロック9はアッパブロック8に接合され、アッパブロック8とロアブロック9との間にクランク室(不図示)が形成される。
クランク室には、クランクシャフト(不図示)が回転可能に配置される。クランクシャフトは、アッパブロック8及びロアブロック9に形成された軸受部(不図示)によって支持される。クランクシャフトは、各シリンダボア14内に摺動可能に配置されるピストン(不図示)と、コンロッド(不図示)を介して連結される。
左右一対のシリンダヘッド4は、それぞれ、左右のバンク部11の上端面に接合され、各バンク部11に対応して前後に延びている。各シリンダヘッド4は、シリンダボア14に対向する部分に、凹部である燃焼室凹部(不図示)を有する。また、各シリンダヘッド4は、燃焼室凹部からシリンダヘッド4の左右方向における内側部4A及び外側部4Bに延びる吸気ポート(不図示)及び排気ポート(不図示)を有している。吸気ポートは両シリンダヘッド4の互いに対向する側に配置された内側部4A(左右方向における中央側の側部)に開口している。排気ポートは、両シリンダヘッド4の互いに相反する側に配置された外側部4B(左のバンク部11では左側、右のバンク部11では右側)に排気開口16を形成して開口している(図3参照)。排気ポートは、各燃焼室凹部から延び、シリンダヘッド4内において互いに集合して排気集合部を形成した後、排気開口16を形成している。排気集合部がシリンダヘッド4の外側部の内側に形成されることによって、シリンダヘッド4の外側部4Bは、外側に張り出している。シリンダヘッド4の外側部4Bは、シリンダ列方向における中央部が最も外側に突出しており、排気開口16はシリンダヘッド4の外側部4Bのシリンダ列方向における中央部に形成されている。
吸気ポートには、図示しない吸気管の下流端が接合される。シリンダヘッド4の排気開口16には、排気管18の上流端が接合される。排気管18の経路上には、上流側からターボチャージャ19のタービン、触媒コンバータ(不図示)、消音器(不図示)が順に設けられる。ターボチャージャ19は、排気開口16の左右方向における外方に配置される。タービンより下流の排気管18は、タービンから後方に延びている。
図5及び図6に示すように、アッパブロック8及びシリンダヘッド4の内部には、不凍液等の冷却液が流れる冷却液路20が形成されている。冷却液路20は、各バンク部11においてシリンダボア14を側方から囲むように環状に形成されたウォータジャケット21を有している。また、冷却液路20は、アッパブロック8の右の側壁部12A内に形成された第1液路(上流側液路)22と、第2液路(下流側液路)23とを有する。第1及び第2液路22、23は、互いに連続せず、後述する第1及び第2オイルクーラー34、35を介して互いに接続される。
図4〜図6に示すように、第1液路22は、右の側壁部12A内をシリンダ列方向(前後)に沿って延びる第1液路主通路部22Aと、第1液路主通路部22Aから互いに分岐して延びる第1液接続通路部22B及び第2液接続通路部22Cとを有している。同様に、第2液路23は、右の側壁部12A内をシリンダ列方向に沿って延びる第2液路主通路部23Aと、第2液路主通路部23Aから互いに分岐して延びる第3液接続通路部23B及び第4液接続通路部23Cとを有している。第1液路主通路部22Aは、第2液路主通路部23Aよりも後方かつ下方に配置され、左右方向において略同一の位置に配置されている。第1液路主通路部22Aは、前後方向において、その前端が第2液路主通路部23Aの前端及び後端の間に配置され、その後端が第2液路主通路部23Aの後端よりも後方に配置されている。
第1液路主通路部22Aの後端部は、液路を介してウォータジャケット21に連通している。第2液路23の前端部は、液路を介してアッパブロック8の前端壁に接合されたウォータポンプ28に連通している。ウォータポンプ28は、液路を介してウォータジャケット21に接続され、冷却液路20は循環路を形成している。また、冷却液路20は、ラジエータ(不図示)に繋がる液路を並列に有し、冷却液がラジエータにおいて冷却されるようになっている。本実施形態では、ウォータジャケット21を通過した冷却液は、第1液路22、第1及び第2オイルクーラー34、35、第2液路23、ウォータポンプ28を順に通過する。
第1液路主通路部22Aの前端部には、第1液路主通路部22Aから右方に屈曲するように延び、右の側壁部12Aの外面に開口する第1液接続通路部22Bが形成されている。また、第1液路主通路部22Aの前端部から後方に所定の距離をおいた部分には、第1液路主通路部22Aから右方に延び、右の側壁部12Aの外面に開口する第2液接続通路部22Cが形成されている。すなわち、第1液路主通路部22Aの前端部(下流端)は、第1液接続通路部22B及び第2液接続通路部22Cの二股に分岐している。第1液接続通路部22B及び第2液接続通路部22Cの開口端は、上下方向において、互いに略同一となる位置に配置されている。
第2液路主通路部23Aの後端部から前方向に所定の距離をおいた部分には、第2液路主通路部23Aから右方に延び、右の側壁部12Aの外面に開口する第3液接続通路部23Bが形成されている。また、第2液路主通路部23Aの後端部には、第2液路主通路部23Aから右方に延び、右の側壁部12Aの外面に開口する第4液接続通路部23Cが形成されている。すなわち、第2液路主通路部23Aの後端部(上流端)は、第3液接続通路部23B及び第4液接続通路部23Cの二股に分岐している。第3液接続通路部23B及び第4液接続通路部23Cの開口端は、それぞれ上方に幅が広げられて長穴状を呈し、互いに略同一となる位置に配置されている。
前後方向において、第3液接続通路部23Bは第1液接続通路部22Bよりも前方に配置され、第4液接続通路部23Cは第1液接続通路部22Bと第2液接続通路部22Cとの間に配置されている。図4に示すように、第1〜第4液接続通路部22B、22C、23B、23Cの開口端は、ボス状(筒状)に右の側壁部12Aから突出している。第1〜第4液接続通路部22B、22C、23B、23Cの開口端面は、1つの仮想平面上に配置されている。
シリンダブロック3の後端壁部12Bには、図示しないトランスミッションが設けられる。トランスミッションは、公知のものであってよく、シリンダブロック3と略同一の高さを有し、後端壁部12Bから後方に延びている。
図5及び図6に示すように、内燃機関1は、オイル(潤滑油)を内燃機関1の各部に供給すると共に、回収して再循環させるオイル循環装置30を有する。図1〜図6に示すように、オイル循環装置30は、ドライサンプ型の循環装置であり、スカベンジポンプ31と、オイルタンク32と、オイルポンプ33と、第1及び第2オイルクーラー34、35と、オイルフィルタ36とを有する。
図1〜図3に示すように、オイルタンク32は、オイルを貯留するタンクであり、内燃機関本体6の後部右側に設けられている。オイルタンク32は上下に延び、その下部であるタンク下部32Aはシリンダブロック3の右の側壁部12A及び右の下側壁部9Cの外面の後端部(シリンダ列方向における一端部)に沿うようにシリンダブロック3に支持されている。オイルタンク32の中間部であるタンク中間部32Bは、タンク下部32Aの上端から、右のバンク部11及び右シリンダヘッド4をかわしながら後方かつ左方に傾斜しつつ上方に延び、右のバンク部11及び右シリンダヘッド4の後方に回り込んでいる。また、タンク中間部32Bは、図示しないトランスミッションとの干渉を避けながら、トランスミッションの上方に延びている。オイルタンク32の上部であるタンク上部32Cは、タンク中間部32Bの上端から右のシリンダヘッド4及び右のヘッドカバー5の後端面に沿って上方に延び、右のヘッドカバー5の上端よりも上方に突出している。
図3に示すように、ロアブロック9の右の下側壁部9Cの外面であって、タンク下部32Aよりも前側の部分には、後側から順にスカベンジポンプ31とオイルポンプ33とが接合されている。スカベンジポンプ31及びオイルポンプ33は、トロコイドポンプ等の公知のポンプであってよい。スカベンジポンプ31とオイルポンプ33とは、駆動軸が互いに同軸に配置され、一体回転するように互いに接合されている。スカベンジポンプ31及びオイルポンプ33の駆動軸は、クランクシャフトと平行に配置されている。オイルポンプ33の駆動軸は、クランクシャフトと駆動力伝達機構(不図示)を介して連結されており、クランクシャフトの回転に応じて駆動する。駆動力伝達機構は、チェーン及びスプロケット、又はベルト及びプーリ等を含む公知の機構であってよい。駆動力伝達機構は、アッパブロック8の前端壁部12B及びロアブロック9の前下端壁部9Bには、チェーンカバー38が接合され、駆動力伝達機構は前端壁部12B及び前下端壁部9Bとチェーンカバー38とによって形成される空間内に配置されている。
図3及び図4に示すように、アッパブロック8の右の側壁部12Aの外面であって、タンク下部32Aよりも前側の部分には、前側から順にシリンダ列方向に沿って第1オイルクーラー34と第2オイルクーラー35とが接合されている。本実施形態では、第1及び第2オイルクーラー34、35は、同一の構成を有する。オイルクーラーは、略直方体の外形を有し、外面の1つである略四角形の接合面において、右の側壁部12Aの外面にボルト締結等によって接合される。オイルクーラーの内部には、オイルが流れるクーラー油路(不図示)と、不凍液等の冷却液が流れるクーラー液路(不図示)とが互いに隣接して形成されている。クーラー油路及びクーラー液路を形成する部材は、熱交換可能な(熱伝導率が高い)材料から形成され、クーラー油路を通過するオイルとクーラー液路を通過する冷却液との間で熱交換が行われる。
図4に示すように、クーラー油路の入口である油入口孔41Aと、出口である油出口孔41Bとは略四角形の接合面の対角位置に配置されている。クーラー液路の入口である液入口孔42Aと、出口である液出口孔42Bとは略四角形の接合面における油入口孔41A及び油出口孔41Bとは異なる対角位置に配置されている。詳細には、接合面が左方を向いた状態で、各油入口孔41Aは接合面の前下部、油出口孔41Bは接合面の後上部に設けられ、液入口孔42Aは接合面の後下部、液出口孔42Bは接合面の前上部に設けられる。
図1及び図3に示すように、第1オイルクーラー34は、上下方向において、右のバンク部11及び右のシリンダヘッド4とオイルポンプ33との間に配置されている。第2オイルクーラー35は、上下方向において、右のバンク部11及び右シリンダヘッド4とスカベンジポンプ31との間に配置されている。また、第1及び第2オイルクーラー34、35は、オイルタンク32のタンク下部32Aよりも前側に配置されている。右のバンク部11、右シリンダヘッド4、スカベンジポンプ31、オイルポンプ33、及びオイルタンク32は、アッパブロック8の右の側壁部12Aの外面よりも右方に突出し、シリンダブロック3の右側部に凹部45が形成されている。その凹部45に第1及び第2オイルクーラー34、35は、配置されている。第1及び第2オイルクーラー34、35の突出端(右端)は、右のシリンダヘッド4の右端及びタンク下部32Aの右端よりも左方に配置されている。また、右のシリンダヘッド4の右方には、ターボチャージャ19が配置されるため、第1及び第2オイルクーラー34、35はターボチャージャ19の下方かつ左方の奥まった部分に配置されている。
オイルフィルタ36は、内部に油路と、油路を横切るように設けられた濾材とを有する公知のフィルターである。オイルフィルタ36は、アッパブロック8の右バンクと左バンクとの間であって、後端部に接合されている。
図3、図5及び図6に示すように、オイル循環装置30は、ロアブロック9の内側底部とスカベンジポンプ31とを連通する第1油路(不図示)と、スカベンジポンプ31とオイルタンク32とを連通する第2油路48と、オイルタンク32とオイルポンプ33とを連通する第3油路49と、オイルポンプ33と第1及び第2オイルクーラー34、35とを連通する第4油路(上流側油路)51と、第1及び第2オイルクーラー34、35とオイルフィルタ36とを連通する第5油路(下流側油路)52と、オイルフィルタ36とアッパブロック8に形成されたメインギャラリ53とを接続する第6油路54とを有する。メインギャラリ53は、アッパブロック8の左右のバンク部11間を前後に延びる油路である。メインギャラリ53には、クランクシャフトの軸受部にオイルを供給する油路や、ピストンを冷却するためのオイルジェットにオイルを供給する油路や、シリンダヘッド4にオイルを供給する油路等が連通している。シリンダヘッド4に供給されたオイルは、動弁機構の潤滑や、可変バルブタイミング装置(VTCやVTEC等)の作動油として使用される。シリンダヘッド4の各部に供給されたオイルはシリンダブロック3に形成されたオイル戻り通路を介してロアブロック9の内側底部に戻され、シリンダブロック3の各部に供給されたオイルは、アッパブロック8やロアブロック9の内壁を伝い、ロアブロック9の内側底部に戻される。
第1油路は、ロアブロック9に形成されている。第2及び第3油路48、49は、管部材によって形成されている。第4油路51は、上流側部分がロアブロック9に形成され、下流側部分がアッパブロック8に形成されている。第5油路52及びメインギャラリ53は、アッパブロック8に形成されている。
第4油路51の下流側部分は、アッパブロック8のロアブロック9との接合面から上方に延びる上流側接続部51Dと、接続部の上端から前後に延びる第4油路主通路部51Aと、第4油路主通路部51Aの前端から屈曲して右方に延び、右の側壁部12Aの外面に開口する第1油接続通路部51Bと、第4油路主通路部51Aの後端から屈曲して右方に延び、右の側壁部12Aの外面に開口する第2油接続通路部51Cとを有している。すなわち、第1油接続通路部51B及び第2油接続通路部51Cは、第4油路主通路部51Aの下流端において互いに分岐するように延びている。第4油路主通路部51Aは、概ね水平に前後に延び、前端部及び後端部が中央部よりも上方に配置されている。第1油接続通路部51B及び第2油接続通路部51Cの開口は、上下方向において同位置に配置されている。
第5油路52は、第5油路主通路部52Aと、第3油接続通路部52Bと、第4油接続通路部52Cと、下流側接続部52Dとを有する。第5油路主通路部52Aは、第4油路51の第4油路主通路部51Aよりも上方かつ後方を水平に前後に延びている。第3油接続通路部52Bは、第5油路主通路部52Aの前端部から右方に延びて右の側壁部12Aの外面に開口する。第4油接続通路部52Cは、第5油路主通路部52Aの第3油接続通路部52Bから後方に所定の距離をおいた部分から右方に延びて右の側壁部12Aの外面に開口する。下流側接続部52Dは、第5油路主通路部52Aの後端から、シリンダの周囲に配置されたウォータジャケット21を避けつつ、両バンク部11の間における後端部に延びている。
図4に示すように、第1〜第4油接続通路部51B、51C、52B、52Cの開口端は、ボス状(筒状)に形成され、右の側壁部12Aから突出している。第1〜第4油接続通路部51B、51C、52B、52Cの開口端面は、第1〜第4液接続通路部22B、22C、23B、23Cと同じ1つの仮想平面上に配置されている。
図4〜図6に示すように、第1及び第2油接続通路部51B、51Cと、第1及び第2液接続通路部22B、22Cとは、上下方向において略同一の位置に配置されている。第3及び第4油接続通路部52B、52Cと、第3及び第4液接続通路部23B、23Cとは、上下方向において略同一に配置されている。また、前後方向において、第1油接続通路部51Bと第3液接続通路部23Bとは略同一の位置に配置され、第2油接続通路部51Cと第4液接続通路部23Cとは略同一の位置に配置され、第3油接続通路部52Bと第1液接続通路部22Bとは略同一の位置に配置され、第4油接続通路部52Cと第2液接続通路部22Cとは略同一の位置に配置されている。
第1液路主通路部22Aと第4油路主通路部51Aとは、上下方向において略同一の位置に配置され、第1液路主通路部22Aの前端部は、第4油路主通路部51Aの後端部と干渉しないように、左方に湾曲しながら第4油路主通路部51Aの後端部に沿って左方を回り込み、第1油接続通路部51Bと第2油接続通路部51Cとの間に延びている。第2液路主通路部23Aは、第5油路主通路部52Aの下部に沿って延在し、第3及び第4液接続通路部23B、23Cの開口端が上方に延びた長孔に形成されることによって、第4液接続通路部23Cの上端が、第3及び第4油接続通路部52B、52Cの間に配置されている。
このように、第4油路主通路部51Aの後端部と第1液路主通路部22Aの前端部とは、前後方向において互いにオーバーラップし、互いに沿うように配置されている。すなわち、第4油路主通路部51Aと第1液路主通路部22Aとは、互いに連通しないように、互いに近接して配置されている。同様に、第5油路主通路部52Aの前端部と第2液路主通路部23Aの後端部とは、前後方向において互いにオーバーラップし、互いに沿うように配置され、互いに連通しないように近接して配置されている。
第1オイルクーラー34が右の側壁部12Aに接合された状態で、第1オイルクーラー34の油入口孔41Aは第1油接続通路部51Bに接続され、油出口孔41Bは第3油接続通路部52Bに接続され、液入口孔42Aは第1液接続通路部22Bに接続され、液出口孔42Bは第3液接続通路部23Bに接続される。同様に、第2オイルクーラー35が右の側壁部12Aに接合された状態で、第2オイルクーラー35の油入口孔41Aは第2油接続通路部51Cに接続され、油出口孔41Bは第4油接続通路部52Cに接続され、液入口孔42Aは第2液接続通路部22Cに接続され、液出口孔42Bは第4液接続通路部23Cに接続される。これにより、第1及び第2オイルクーラー34、35は、第4油路51及び第5油路52の間で並列に接続されると共に、第1液路22及び第2液路23の間で並列に接続される。
オイルは、第4油路主通路部51Aから第1油接続通路部51B、第1オイルクーラー34の油入口孔41A、油出口孔41B、第3油接続通路部52Bを順に通過して第5油路主通路部52Aに到達すると共に、第4油路主通路部51Aから第2油接続通路部51C、第2オイルクーラー35の油入口孔41A、油出口孔41B、第4油接続通路部52Cを順に通過して第5油路主通路部52Aに到達する。冷却液は、第1液路主通路部22Aから第1液接続通路部22B、第1オイルクーラー34の液入口孔42A、液出口孔42B、第3液接続通路部23Bを順に通過して第2液路主通路部23Aに到達すると共に、第1液路主通路部22Aから第2液接続通路部22C、第2オイルクーラー35の液入口孔42A、液出口孔42B、第4液接続通路部23Cを順に通過して第2液路主通路部23Aに到達する。
第4油路主通路部51Aの前後方向における中央部と第5油路52の第5油路主通路部52Aの前端部とは、概ね上下に延びるバイパス通路55によって接続されている。第4油路51を流れるオイルの一部は、バイパス通路55を通過することによって、第1及び第2オイルクーラー34、35を通過することなく、第5油路52に流れる。
第5油路52の下流側接続部52Dは、第5油路主通路部52Aの後端から屈曲して下方かつ左方に傾斜しつつ後方に直線状に延びた後、屈曲して後方に直線状に伸び、その後、左方かつ上方に滑らかに湾曲しながら向きを変え、左方かつ上方に直線状に延びて両バンク部11の間における後端部に開口している。第5油路52の下流側接続部52Dの開口端(下流端)は、シリンダブロック3に接合されたオイルフィルタ36の入口に接続される。
本実施形態に係る内燃機関1では、第1及び第2オイルクーラー34、35を設け、各オイルクーラー34、35にオイル及び冷却液を並列に供給するようにしたため、オイルの冷却能力を高めつつ、オイルの圧力損失を低減することができる。各オイルクーラーは、内燃機関1の右側部において、右のバンク部11、右のシリンダブロック3、オイルタンク32のタンク下部32A、スカベンジポンプ31、オイルポンプ33によって囲まれた凹部45に配置されるため、スペースを効率的に使用して内燃機関1全体の小型化を図ることができる。特に、ドライサンプ型の内燃機関1では、オイルパンが省略されることによって、内燃機関1の上下高さが縮小され、内燃機関1の側部にオイルタンク32が配置されるため、オイルクーラーの配置可能部位が制限される。本実施形態では、ロアブロック9の左下側壁部9Cにスカベンジポンプ31及びオイルポンプ33をシリンダ列方向に沿って同軸に配置し、アッパブロック8の左側壁部12Aの外面側であってオイルタンク32のタンク下部32Aの前方に、シリンダ列方向に沿った凹部45を形成した。そして、この凹部45に第1及び第2オイルクーラー34、35をシリンダ列方向に沿って列設したため、第1及び第2オイルクーラー34、35は、内燃機関1の左方に張り出すことなく、効率良く配置される。
第1及び第2オイルクーラー34、35にオイル及び冷却液を供給する第4及び第5油路主通路部51A、52Aと、第1及び第2液路主通路部22A、23Aとは、それぞれシリンダ列方向に延在するため、互いに近接されることができ、これらの通路を狭い範囲に集約させることができる。また、第4及び第5油路主通路部51A、52A及び第1及び第2液路主通路部22A、23Aが互いに近接して配置されることによって、第4及び第5油路主通路部51A、52Aを流れるオイルと第1及び第2液路主通路部22A、23Aを流れる冷却液との間で熱交換が可能になる。これにより、第1及び第2オイルクーラー34、35の外部においてもオイル及び冷却液の間で熱交換が可能になり、交換可能な熱量が増加する。
次に、上記の実施形態の一部変形例について説明する。図7及び図8に示すように、この一部変形例では、第1及び第2オイルクーラー34、35とアッパブロック8との間に、プレート70が介装される。そして、第1及び第2オイルクーラー34、35は、プレート70を介してオイル及び冷却液の供給及び排出が行われる。以下の説明では、上記の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
一部変形実施形態では、上記実施形態においてアッパブロック8の右の側壁部12Aに形成された第4及び第5油路主通路部51A、52A、第1〜第4油接続通路部51B、51C、52B、52C、第1及び第2液路主通路部22A、23A、第1〜第4液接続通路部22B、22C、23B、23Cが省略され、第1及び第2プレート油路71、72、第1及び第2プレート液路73、74としてプレート70内に形成される。アッパブロック8の右の側壁部12Aには、第4油路51の下流端、第5油路52の上流端、第1液路22の下流端、第2液路23の上流端が開口している。
プレート70は、扁平な直方体状に形成され、ブロック接合面70A及びクーラー接合面70Bの互いに相反する主面を有している。プレート70は、ブロック接合面70Aにおいてアッパブロック8の右の側壁部12Aの外面に当接し、ボルト等によって右の側壁部12Aに締結される。プレート70のクーラー接合面70Bには、第1及び第2オイルクーラー34、35がボルト等によって締結される。プレート70内には、第1及び第2プレート油路71、72、第1及び第2プレート液路73、74が形成されている。
第1プレート油路71は、シリンダ列方向に沿って直線状に延びる第1プレート油路主通路部71Aと、第1プレート油路主通路部71Aからクーラー接合面70Bに延びて開口する第1油接続通路部71B及び第2油接続通路部71Cと、第1プレート油路主通路部71Aからブロック接合面70Aに延びて開口する第5油接続通路部71Dとを有している。
第2プレート油路72は、シリンダ列方向に沿って直線状に延びる第2プレート油路主通路部72Aと、第2プレート油路主通路部72Aからクーラー接合面70Bに延び開口する第3油接続通路部72B及び第4油接続通路部72Cと、第2プレート油路主通路部72Aからブロック接合面70Aに延びて開口する第6油接続通路部72Dとを有している。第2プレート油路主通路部72Aは、第1プレート油路主通路部71Aよりも上方に配置され、かつ後方にずれて配置されている。前後方向(シリンダ列方向)において、前側から順に第1油接続通路部71B、第3油接続通路部72B、第2油接続通路部71C、第4油接続通路部72Cの順で配置される。
第1プレート液路73は、シリンダ列方向に沿って直線状に延びる第1プレート液路主通路部73Aと、第1プレート液路主通路部73Aからクーラー接合面70Bに延び開口する第1液接続通路部73B及び第2液接続通路部73Cと、第1プレート液路主通路部73Aからブロック接合面70Aに延びて開口する第5液接続通路部73Dとを有している。
第2プレート液路74は、シリンダ列方向に沿って直線状に延びる第2プレート液路主通路部74Aと、第2プレート液路主通路部74Aからクーラー接合面70Bに延び開口する第3液接続通路部74B及び第4液接続通路部74Cと、第2プレート液路主通路部74Aからブロック接合面70Aに延びて開口する第6液接続通路部74Dとを有している。第2プレート液路主通路部74Aは、第1プレート液路主通路部73Aよりも上方に配置され、かつ前方にずれて配置されている。前後方向(シリンダ列方向)において、前側から順に第3液接続通路部23B、第1液接続通路部22B、第4液接続通路部23C、第2液接続通路部22Cの順で配置される。
第1オイルクーラー34の油入口孔41Aは第1油接続通路部71Bに接続され、油出口孔41Bは第3油接続通路部72Bに接続され、液入口孔42Aは第1液接続通路部73Bに接続され、油出口孔41Bは第3液接続通路部74Bに接続される。同様に、第2オイルクーラー35の油入口孔41Aは第2油接続通路部71Cに接続され、油出口孔41Bは第4油接続通路部72Cに接続され、液入口孔42Aは第2液接続通路部73Cに接続され、油出口孔41Bは第4液接続通路部74Cに接続される。第5油接続通路部71Dは右の側壁部12Aに開口した第4油路51に接続され、第6油接続通路部72Dは右の側壁部12Aに開口した第5油路52に接続される。第5液接続通路部73Dは右の側壁部12Aに開口した第1液路22に接続され、第6液接続通路部74Dは右の側壁部12Aに開口した第2液路23に接続される。
第1及び第2プレート油路71、72と、第1及び第2プレート液路73、74との各通路は、プレート70を穿孔することによって形成されている。例えば各主通路部71A、72A、73A、74Aは、プレート70の側面から穿孔によって通路を形成した後、開口端をプラグ76で塞ぐことによって形成するとよい。他の実施形態では、鋳造によってプレート70を成形し、プレート70の成形と同時に各通路を形成してもよい。
第1プレート液路主通路部73Aの前端部は、第1プレート油路主通路部71Aの後端部の上部に沿って前方に延びている。また、第1液接続通路部73Bの開口端は、第1プレート油路主通路部71Aの前部に沿って下方に延出している。このように、第1プレート液路73と第1プレート油路71とは、互いに近接して配置され、各通路を流れるオイルと冷却液との間で熱交換が可能になっている。
第2プレート液路主通路部74Aの後端部は、第2プレート油路主通路部72Aの前端部の上部に沿って後方に延びている。また、第4液接続通路部23Cの開口端は、第2プレート油路主通路部72Aの前部に沿って下方に延出している。第3油接続通路部72Bの開口端は、第2プレート液路主通路部74Aの前部に沿って上方に延出している。このように、第2プレート液路74と第2プレート油路72とは、互いに近接して配置され、各通路を流れるオイルと冷却液との間で熱交換が可能になっている。
また、プレート70には、アッパブロック8の右の側壁部12Aに開口した過給機用の冷却液路20に接続する過給機用冷却液路78が形成されている。過給機用冷却液路78は、一端がブロック接合面70Aに開口すると共に、他端がプレート70の側面に開口している。過給機用冷却液路78のプレート70側面への開口端には、管部材である接続部材79が結合されている。接続部材79は、ホース等を介して過給機に接続される。
以上のように、第1及び第2プレート油路71、72と、第1及び第2プレート液路73、74とを有するプレート70を設けることによって、シリンダブロック3に直接に分岐した各通路を形成する必要がなくなり、シリンダブロック3の製造が容易になる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、本実施形態では内燃機関に2つのオイルクーラー34、35を設けた例について説明したが、オイルクーラーの数は3以上の複数個であってもよい。その場合には、複数のオイルクーラーを側壁部12Aをシリンダ列方向に沿って直線状に並べるとよい。そして、各油路及び液路の主通路部にオイルクーラーの数に対応した接続通路部を設けるとよい。また、本発明に係る内燃機関は、V型内燃機関に限定されるものではなく、単気筒や直列多気筒の内燃機関であってもよい。
1…内燃機関、3…シリンダブロック、4…シリンダヘッド、6…内燃機関本体、8…アッパブロック、9…ロアブロック、11…バンク部、12…クランクケース上部、12A…側壁部、12B…端壁部、19…ターボチャージャ、20…冷却液路、21…ウォータジャケット、22…第1液路(上流側液路)、23…第2液路(下流側液路)、28…ウォータポンプ、30…オイル循環装置、31…スカベンジポンプ、32…オイルタンク、33…オイルポンプ、34…第1オイルクーラー、35…第2オイルクーラー、36…オイルフィルタ、38…チェーンカバー、41A…油入口孔、41B…油出口孔、42A…液入口孔、42B…液出口孔、45…凹部、51…第4油路(上流側油路)、52…第5油路(下流側油路)、53…メインギャラリ、54…第6油路、55…バイパス通路、70…プレート、71…第1プレート油路(上流側油路)、72…第2プレート油路(下流側油路)、73…第1プレート液路(上流側液路)、74…第2プレート液路(下流側液路)

Claims (6)

  1. 内燃機関本体のシリンダ列方向と平行に延びる側壁部に、シリンダ列方向に沿って列設され、それぞれ内部に油路と冷却液路とを有する複数のオイルクーラーと、
    下流側が分岐して前記オイルクーラーのそれぞれに連通し、前記オイルクーラーのそれぞれに並列にオイルを供給する上流側油路と、
    上流側が分岐して前記オイルクーラーのそれぞれに連通し、前記オイルクーラーのそれぞれから並列にオイルを受け取る下流側油路と、
    下流側が分岐して前記オイルクーラーのそれぞれに連通し、前記オイルクーラーのそれぞれに並列に冷却液を供給する上流側液路と、
    上流側が分岐して前記オイルクーラーのそれぞれに連通し、前記オイルクーラーのそれぞれから並列に冷却液を受け取る下流側液路とを有し、
    前記上流側油路は、前記上流側液路及び前記下流側液路の少なくとも一方と熱交換可能に一部が沿うように配置され、前記下流側油路は、前記上流側液路及び前記下流側液路の少なくとも一方と熱交換可能に一部が沿うように配置されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 当該内燃機関は、ドライサンプ型の内燃機関であり、
    前記側壁部のシリンダ列方向における一側に設けられたオイルタンクと、
    前記内燃機関本体内のオイルを前記オイルタンクに圧送するべく、前記側壁部に設けられたスカベンジポンプと、
    前記オイルタンク内のオイルを前記上流側油路に圧送するべく、前記側壁部に設けられたオイルポンプとを有し、
    前記オイルクーラーのそれぞれは、前記オイルタンクのシリンダ列方向における側方かつ前記オイルポンプ及び前記スカベンジポンプの上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記スカベンジポンプは前記オイルタンクの下部に対してシリンダ列方向における一側に配置され、前記オイルポンプは、前記スカベンジポンプのシリンダ列方向における一側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記スカベンジポンプ及び前記オイルポンプの回転軸線は互いに同軸に配置され、かつシリンダ列方向に延びていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関。
  5. 当該内燃機関は、一対のバンク部を有するV型の内燃機関であり、
    前記オイルクーラーは、前記バンクの一方の下方に設けられていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
  6. 前記上流側油路、前記下流側油路、前記上流側液路、及び前記下流側液路のそれぞれは、前記内燃機関本体の内部に形成され、互いに平行にシリンダ列方向に延びる主通路部と、前記主通路部から前記側壁部と前記オイルクーラーのそれぞれとの接合面に延びる複数の接続通路部とを有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の内燃機関。
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