JP6025906B1 - インバータ装置およびインバータ装置を備えた電動機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不要なスイッチングを発生させずにデッドタイム補償を行うことで、応答性などの制御特性の劣化を低減しながら高効率で運転可能なインバータ装置を得る。【解決手段】通電器(18)と、電圧指令生成器(14)と、通電素子の短絡防止用デッドタイムに起因するデッドタイム誤差電圧を補償するデッドタイム補償器(15)と、電圧指令とインバータの直流電圧の値から通電信号の第1のDuty指令を生成するDuty指令生成器(16)と、通電信号生成器(17)とを備え、デッドタイム補償器は、第1のDuty指令に基づいてデッドタイム補償後電圧指令を生成し、Duty指令生成器は、デッドタイム補償後電圧指令とインバータの直流電圧の値から第2のDuty指令を生成し、通電信号生成器は、第2のDuty指令に基づいて通電信号を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、デッドタイムを有するスイッチング型のインバータ装置およびインバータ装置を備えた電動機制御装置に関する。
MOSFETなどに代表される通電素子をオンオフさせることで直流電圧を交流電圧に変換するPWM(Pulse Width Modulation)方式などを用いたスイッチング型インバータは、電動機制御に広く用いられている。そして、このようなスイッチング型インバータは、通電素子の短絡を防止するために、通電素子のターンオフ時間を考慮してデッドタイムが挿入されている。
このデッドタイムによって、インバータの電圧指令と出力電圧との間の誤差電圧が発生し、制御応答特性の劣化、電流波形の歪みなどが生じてしまう。なお、以下の説明においては、この誤差電圧のことを、デッドタイム誤差電圧と称す。電動機を制御するにあたっては、制御応答特性の劣化、電流波形の歪みなどによって、トルク応答性の低下や、トルクリップルの発生などといった問題が生じ得る。
このデッドタイム誤差電圧を補償するデッドタイム補償の技術として、以下のようなものがある。デッドタイム誤差電圧(歪み電圧)は、電流の向きに応じてその向きが決まり、電流が正方向であれば負となり、電流が負方向であれば正となる。
また、デッドタイム誤差電圧の大きさは、デッドタイムとスイッチング周波数(PWMの場合には、キャリア周波数に相当)が決まれば求まる。従って、求まった電圧の大きさに従って、電流が正方向であれば正、電流が負方向であれば負の補償電圧を電圧指令に加えることで、デッドタイム誤差電圧を補償することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−254682号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
デッドタイムは、スイッチング時のみ挿入される。このため、元の電圧指令がDuty指令100%相当であるときには、スイッチングが発生しないため、デッドタイムは、存在しない。
しかしながら、特許文献1のように、単純に電流の値の符号に応じて補償電圧を加算する場合には、元の電圧指令がDuty指令100%相当、すなわち、電圧指令が正の最大値相当、であった場合でも、電流の値が負であれば負の補償電圧を元の電圧指令に加算する。この結果、最終的に出力されるDuty指令は、100%を下回ることになる。
また、元の電圧指令がDuty指令0%相当、すなわち、電圧指令が負の最大値相当、であった場合でも、電流の値が正であれば正の補償電圧を元の電圧指令に加算する。この結果、最終的に出力されるDuty指令は、0%を上回ることになる。そして、このような制御を行った場合には、本来不要なスイッチングが発生する。
電圧指令と電流とに位相差がある場合には、電圧指令と電流の値が互いに異符号となるこのような区間が存在し得る。このとき、本来は不要なスイッチングが発生することによって、デッドタイム誤差電圧が発生する。ただし、デッドタイム補償電圧が適切であれば、デッドタイム誤差電圧とデッドタイム補償電圧は、相殺され、電圧指令と実際に出力される電圧とは一致する。
しかしながら、通電素子のスイッチングが発生するために、スイッチング損失は、増加し、また、デッドタイム区間中は、ダイオードに電流が流れることになる。そして、一般的には、MOSFETなどの通電素子に比べて、ダイオードの導通損失は大きいため、導通損失も増加し、インバータの効率が低下することとなる。
特に、電圧指令と電流の位相差が180度となっている状態、つまり、電圧指令と電流の値が常に互いに異符号となっている状態、での発電動作時には、Duty指令が0%のときに電流が正方向に最大となり、Duty指令が100%のときに電流が負方向に最大となる。このため、電圧指令と電流の位相差が180度となっている状態では、スイッチング損失および導通損失の増加が、特に顕著となる。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、不要なスイッチングを発生させずにデッドタイム補償を行うことで、応答性などの制御特性の劣化を低減しながら高効率で運転可能なインバータ装置およびインバータ装置を備えた電動機制御装置を得ることを目的とする。
本発明に係るインバータ装置は、通電信号に基づいて、インバータに接続される負荷に通電するための通電素子を、ブリッジの上下アームのそれぞれに有する通電器と、負荷に印加する電圧を定める電圧指令を生成する電圧指令生成器と、通電素子の短絡防止用デッドタイムに起因するデッドタイム誤差電圧を補償するデッドタイム補償器と、電圧指令をインバータの直流電圧で除した値に基づき、通電信号の第1のDuty指令を生成するDuty指令生成器と、通電信号を生成する通電信号生成器とを備え、デッドタイム補償器は、第1のDuty指令に基づいてデッドタイム補償電圧を生成し、電圧指令とデッドタイム補償電圧に基づいてデッドタイム補償後電圧指令を生成し、Duty指令生成器は、デッドタイム補償後電圧指令をインバータの直流電圧で除した値に基づき、通電信号の第2のDuty指令を生成し、通電信号生成器は、第2のDuty指令に基づいて、通電素子をオンオフするように定める通電信号を生成し、デッドタイム補償器は、第1のDuty指令が、通電素子で生成可能な最小パルス幅に基づいて設定されるデッドタイム補償実行Duty指令範囲を逸脱する場合には、デッドタイム補償電圧を0とするものである。
また、本発明に係るインバータ装置を備えた電動機制御装置は、負荷が電動機の電機子巻線または界磁巻線の少なくともいずれか一方であり、本発明に係るインバータ装置により電動機の電機子巻線または界磁巻線の少なくともいずれか一方に通電信号を与えて通電を行い、電動機を制御するものである。
本発明のインバータ装置によれば、電圧指令とインバータの直流電圧とから生成された第1のDuty指令の大きさに応じてデッドタイム補償後の電圧指令を生成し、デッドタイム補償後の電圧指令を用いて生成された第2のDuty指令に基づいて通電信号を生成する構成を備えている。この結果、不要なスイッチングを発生させずにデッドタイム補償を行うことで、応答性などの制御特性の劣化を低減しながら高効率で運転可能なインバータ装置およびインバータ装置を備えた電動機制御装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係るインバータ装置を含む電動機制御装置の概略構成を、負荷である電機子巻線が含まれる電動機とともに示す図である。 本発明の実施の形態1に係るインバータ装置の中の通電器の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るPWM動作を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るインバータ装置の中の通電器の概略構成のうち、一相分を抜き出して描いた図である。 本発明の実施の形態1に係る、第1のDuty指令が0%かつ電流が正方向のときのPWM動作を示す図である。
以下、本発明のインバータ装置を含む電動機制御装置の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機制御装置の概略構成を、電動機とともに示す図である。なお、以降では、各図中、同一符号は、同一または相当部分を示す。
図1において、電動機制御装置1は、電動機2を制御する。電動機2は、3相の同期電動機であり、固定子(電機子巻線)21、および回転子22(界磁)を有して構成されている。
なお、本実施の形態1における電機子巻線21の結線は、3相Y結線であるとして説明する。また、回転子22の界磁の方式としては、永久磁石を用いた永久磁石界磁方式、巻線界磁方式、さらに永久磁石と巻線の併用方式が、主として挙げられるが、本実施の形態1では、永久磁石界磁方式を使用することとして説明する。
図1に示した本実施の形態1における電動機制御装置1は、電流算出器11、電流指令生成器12、回転子位置算出器13、電圧指令生成器14、デッドタイム補償器15、Duty指令生成器16、通電信号生成器17、および通電器18を有して構成されている。
電流算出器11は、電機子巻線21の各相に流れる電流をフィードバック値として算出し、電流の値として出力する。電流算出器11による電流の算出方法としては、例えば、CTなどの電流センサを用いて電流を検出する方法が挙げられる。
電流指令生成器12は、電動機2の電機子巻線21に流れる電流を基準値として定める電流指令を生成する。なお、電流指令は、どのように定めてもよく、例えば、所望のトルクから定める、あるいは所望の発電量から定める、などが挙げられる。
本実施の形態1における電流指令生成器12は、所望のトルクに応じて電流指令を生成して出力することとする。より具体的には、電流指令生成器12により生成される電流指令は、回転子22の磁極位置の方向にd軸を定義し、これに直交する向きにq軸を定義した場合の、dq軸上の値であるとする。
回転子位置算出器13は、回転子22の回転子位置、すなわち磁極位置、を算出して出力する。回転子位置算出器13による回転子位置の算出方法としては、例えば、レゾルバなどを用いて回転子位置を検出する方法が挙げられる。
電圧指令生成器14は、電流算出器11から出力されるフィードバック値である電流、電流指令生成器12から出力される基準値である電流指令、および回転子位置算出器13で検出された回転子22の回転子位置に基づいて、3相交流の電圧指令を生成する。この手順について、次に説明する。
まず、電圧指令生成器14は、dq軸上の電流指令の値、dq軸上の電流の値から、dq電圧指令を生成する。ここで、電圧指令生成器14は、電流算出器11から出力される3相交流の電流からdq軸上の電流を得る際には、一般的な3相−dq変換を用いる。なお、電圧指令生成器14においてdq電圧指令を生成する方法としては、例えば、電流指令と電流の偏差に基づくPI制御を用いる方法が挙げられる。
続いて、電圧指令生成器14は、回転子位置とdq電圧指令から3相交流の電圧指令を生成して出力する。ここで、電圧指令生成器14は、回転子位置とdq電圧指令から3相交流の電圧指令を生成する際には、一般的なdq−3相変換を用いる。
デッドタイム補償器15は、第1のDuty指令、電流、電圧指令に基づいて、デッドタイム補償後電圧指令を生成して出力する。デッドタイム補償器15の詳細な機能については、後述する。
Duty指令生成器16は、電圧指令、直流電圧の値から第1のDuty指令を生成するとともに、デッドタイム補償後電圧指令、直流電圧の値から第2のDuty指令を生成して出力する。
ここで、Duty指令生成器16が生成する第1のDuty指令は、電圧指令を直流電圧の値Vdcで除したものに0.5を加算して、値の範囲を0〜1に規格化したものである。また、Duty指令生成器16が生成する第2のDuty指令は、デッドタイム補償後電圧指令を直流電圧の値で除したものに0.5を加算して、値の範囲を0〜1に規格化したものである。なお、以下の説明においては、Duty指令(第1のDuty指令および第2のDuty指令)の値を百分率で表す場合もある。
通電器18は、通電信号に基づいて交流電圧を出力し、電機子巻線21に通電する。図2は、本発明の実施の形態1における通電器18の構成を、電機子巻線21とともに示す図である。通電器18は、U、V、W相ごとに、直列に接続された上アームと下アームを有している。
ここで、上アームとは、それぞれU相上アーム182、V相上アーム184、W相上アーム186のことである。一方、下アームとは、それぞれU相下アーム183、V相下アーム185、W相下アーム187のことである。
また、各アームは、通電素子と還流ダイオードが逆並列に接続された構成となっている。なお、以降の説明では、あるアームの通電素子がオンになることを、単に「アームがオンになる」、オフになることを、単に「アームがオフになる」というように表現することもある。
また、図2においては、直流電源181の両端の、仮想中性点基準の電位を+Vdc/2、−Vdc/2というように記載している。従って、直流電源181の両端の電圧、すなわち直流電圧、の値は、Vdcである。
通電信号生成器17は、通電信号に相当するPWM信号を生成して出力する。具体的には、通電信号生成器17は、第2のDuty指令と、値の範囲が0〜1の三角波である搬送波との比較により、PWM信号を生成して出力する。
図3は、本発明の実施の形態1における通電信号生成器17によるPWM動作を示す説明図である。図3においては、代表的にU相の場合についてのみ示しているが、他の相の場合についても、同様である。図3において、Carrは、搬送波、DutyU2は、U相の第2のDuty指令、UH、ULは、それぞれU相上アーム、U相下アームの通電信号である。
また、Vuは、U相の端子電圧(出力電圧)、すなわち、電機子巻線21に接続されているUの線の、仮想中性点基準の電位、Iuは、U相の電流であり、Iuが正の場合、負の場合それぞれについて、Vuの波形を模式的に示している。ここで、電流の向きは、通電器18から負荷である電動機2の電機子巻線21に向かう場合を正とする。
なお、通電信号のスイッチングのタイミングにおいて、上下アーム短絡防止用に、上下アームをともにオフにする時間であるデッドタイムTdを挿入する必要がある。デッドタイムTdの挿入方法はいくつかあるが、ここでは、各アームの通電信号とも、オンのタイミングをデッドタイムTd分遅らせる方法で、デッドタイムを挿入するものとする。
デッドタイムTd中の電圧は、Iu>0の場合には、−Vdc/2となり、Iu<0の場合には、Vdc/2となる。このデッドタイムTd中の電圧によって、電圧指令と実際に出力される電圧との差が生じる。電圧指令通りの電圧が出力されないため、例えば、本実施の形態1のように、電流指令と電流の偏差に基づくPI制御で電圧指令を生成している場合には、設定したPI制御のゲイン通りの制御応答が得られないという問題が生じ得る。
また、PI制御時だけでなく、PI制御をせずに、直接、電圧指令を生成して制御する場合であっても、電流波形が歪むという問題が生じ得る。電動機2を制御する上では、これらの問題は、例えば、所望のトルク応答、発電電流応答が得られない、あるいはトルクリップルが生じる、などといった、さらなる問題を生じさせることとなる。
これらの問題を解決するには、このデッドタイムTd中の電圧による影響を補償するデッドタイム補償が必要となる。
また、通電信号生成器17は、入力される電流の値が許容電流値を超えた場合には、電機子巻線21への通電を停止するように、上アーム、下アームをともにオフするように、通電信号を生成する。
次に、デッドタイムTd中の電圧が、電流の向きによって決まることを説明する。図4は、本発明の実施の形態1におけるインバータ装置内の通電器18の概略構成のうち、U相の1相だけを抜き出した回路図である。
図4(a)は、U相の電流Iuが正方向であるときを示しており、ダイオード183bが導通するため、U相の端子電圧、すなわち、電機子巻線21に接続されているUの線の、仮想中性点基準の電位、は、負値−Vdc/2となる。一方、図4(b)は、U相の電流Iuが負方向であるときを示しており、ダイオード182bが導通するため、U相の端子電圧は、正値Vdc/2となる。
他の相の場合についても同様である。V相の場合、電流Ivが正方向であるときには、ダイオード185bが導通するため、V相の端子電圧(電機子巻線21に接続されているVの線の、仮想中性点基準の電位)は、負値−Vdc/2となる。一方、電流Ivが負方向であるときには、ダイオード184bが導通するため、V相の端子電圧は、正値Vdc/2となる。
同様に、W相の場合、電流Iwが正方向であるときには、ダイオード187bが導通するため、W相の端子電圧(電機子巻線21に接続されているWの線の、仮想中性点基準の電位)は、負値−Vdc/2となる。一方、電流Iwが負方向であるときには、ダイオード186bが導通するため、W相の端子電圧は、正値Vdc/2となる。
このデッドタイムTd中の電圧は、通電素子のスイッチングのタイミングで発生する。スイッチングのタイミングは、搬送波半周期に1回である。このため、設定デッドタイムをTd、搬送波周期をTcとすると、平均的なデッドタイム誤差電圧の大きさは、Vdc・Td/Tcとなる。従って、デッドタイム補償電圧としては、このデッドタイム誤差電圧と同じ大きさの電圧を、向きのみ反転させて加算させればよい。
次に、本実施の形態1における技術的特徴であるデッドタイム補償器15の詳細な機能について説明する。まず、デッドタイム補償器15は、第1のDuty指令がデッドタイム補償実行Duty指令範囲に収まっているか否かを判定する。なお、デッドタイム補償実行Duty指令範囲は、通電器18の通電素子の実質的なDutyが、0%および100%となるDuty指令を、それぞれ上下限値として定められる。
ここで、このデッドタイム補償実行Duty指令範囲を単純に0%から100%としない理由は、通電器18の通電素子が生成できるパルス幅には制約があるためである。この制約が生じる理由としては、通電素子の立ち上がり時間、立ち下がり時間に相当するスイッチング時間が、理想的には無限小であるが、実際には有限時間であることが挙げられる。
このスイッチング時間の存在により、オン時間やオフ時間が短くなるようなDuty指令を与えても、通電素子が反応できず、実質的にDutyが0%や100%となる。なお、通電素子のスイッチング時間が、要求精度、通電素子の特性などの観点から無視できる場合であれば、デッドタイム補償実行Duty指令範囲を単純に0%から100%としてもよい。
搬送波の半周期中に、通電器18の通電素子の実質的なDutyが0%および100%となっている場合は、その期間でのスイッチングは生じないため、デッドタイムも発生しない。
まず、第1のDuty指令が実質的に0%となっている場合について考える。このとき、電流が負方向に流れていれば、前述の通り、デッドタイム誤差電圧は、正方向となる。従って、電圧指令に加算するデッドタイム補償電圧の符号は、デッドタイム誤差電圧の符号を反転させたものであるから、デッドタイム補償電圧は、負の値となる。この場合、第2のDuty指令は、0%未満の負値となるが、PWMの原理から実質的に0%であり、実動作に支障はない。
しかしながら、電流が正方向に流れている場合には、電圧指令に加算するデッドタイム補償電圧は、正の値となる。この場合、デッドタイム補償後電圧指令に基づく第2のDuty指令は、0%を超える正値となるため、通電素子のスイッチングが発生する。
図5は、本発明の実施の形態1において、第1のDuty指令が0%であり、かつ電流が正方向に流れている場合の、第1のDuty指令、第2のDuty指令、出力電圧の関係を示す図である。DutyU1は、U相の第1のDuty指令である。出力電圧自体は、Duty0%に相当する電圧となっているが、第2のDuty指令が、0%を超えていることによって、U相下アームにおいて、スイッチングが発生している(図5におけるULのON/OFF波形参照)。
なお、図5中のUHは、常時「OFF」となっている。これは、デッドタイム挿入方法が、各々のオンするタイミングをデッドタイム分遅らせるというものであり、上アームの場合、デッドタイム終了時点とオフするタイミングが同じであるために、UHが「ON」となる区間が存在しなくなっているということを意味している。
本来は、不要なスイッチングが発生することにより、通電素子のスイッチング損失が発生する。また、デッドタイムの間は、ダイオードに電流が流れることになり、一般的に、MOSFETなどの通電素子に比べてダイオードの導通損失は大きいため、導通損失も増加する。
第1のDuty指令が実質的に100%となっている場合についても同様に、このとき電流が負方向に流れていれば、負のデッドタイム補償電圧を加算することにより、不要なスイッチングが発生し、全体として損失が増大する。
従って、第1のDuty指令が、通電素子のDutyを実質的に0%、および100%とするような値となっている場合には、デッドタイム補償電圧を0にすることで不要なスイッチングが発生しないようにする。
ところで、デッドタイム補償電圧の向きを決めるために参照している電流の向きは、電流算出器11から出力される電流の値の符号で判定している。そして、電流算出器11から出力される電流の値が0となる付近では、ノイズなどの影響により、電流の値が、0近傍で頻繁に正負に変動する場合がある。
このように変動する場合、デッドタイム補償電圧の向きも、これに応じて変動する。このため、制御精度が悪化する場合がある。そこで、電流の値の大きさがある所定の値未満になった場合は、デッドタイム補償電圧を0にすることで、この変動の影響を軽減することができる。
なお、これまでの説明では、電流算出部11の出力である電流の向きに応じてデッドタイム補償電圧の向きを定めるとしていた。しかしながら、電流指令生成器12の出力である電流指令を用いて、デッドタイム補償電圧の向きを定めることもできる。ただし、電流指令は、dq軸上の値であり、これを3相の値に換算する必要がある。この換算には、一般的なdq−3相変換を用いる。
デッドタイム補償電圧の向きを定めるために電流指令を用いる場合には、上述したようなノイズの影響は基本的にない。このため、電流の大きさがある所定の値未満になった場合にも、デッドタイム補償電圧を0にしなくとも、安定してデッドタイム補償を行えることが期待できる。
ただし、電流指令の算出方法によっては、3相の電流指令が0となる付近で変動する場合も考えられる。例えば、本実施の形態1の場合、3相の電流指令は、dq軸上の電流指令をdq−3相変換して得ているが、その際に用いられる回転子位置の値が、ノイズの影響を受けている場合には、3相の電流指令も、やはり変動する。
そのような場合には、電流の向きに応じてデッドタイム補償電圧の向きを定める場合と同様に、電流指令の大きさがある所定の値未満になった場合は、デッドタイム補償電圧を0にすることで、この変動の影響を軽減することができる。
なお、ここまでの説明においては、デッドタイム誤差電圧、デッドタイム補償電圧を一定として説明してきた。設定デッドタイム通りに実際のデッドタイムが確保されているとみなせる場合には、このように一定として、特に問題ない。しかしながら、実際には、通電素子の応答遅れがり、立ち上がり、立ち下がりに有限の時間がかかるため、設定したデッドタイム通りのデッドタイムが確保されない場合もある。
そのような場合には、デッドタイム誤差電圧も変化するため、デッドタイム補償電圧もこれに応じて変化させる必要がある。通電素子の応答は、一般的に、通電素子を流れる電流によって決まる。このため、デッドタイム補償電圧も、通電素子を流れる電流に応じて可変とする。
具体的には、3相の電流または3相の電流指令を引数として、デッドタイム補償電圧係数を出力するテーブルを用意しておく。そして、デッドタイム補償電圧係数をKtdとして、デッドタイム補償電圧の大きさを、Ktd・Vdc・Td/Tcとし、向きは前述の通り、電流または電流指令の符号に応じて定めることで、デッドタイム補償を行う。
以上のように、実施の形態1に係る電動機制御装置によれば、不要なスイッチングを発生させることなく、デッドタイム補償を行うことができる。この結果、インバータの効率低下を抑制しながら、トルク応答性、発電電流応答性の改善、およびトルクリップルの低減を図ることができる。
特に、通電素子の実質的なDutyが0%や100%となる区間が存在するような動作領域で、電圧と電流の位相差が180度となる条件で発電動作を行う場合には、顕著な効果が得られる。この場合、同一入力の場合における発電出力の向上、同一出力の場合における発電効率向上が可能となる。
また、インバータの損失に起因する熱的制約で、最大出力や運転時間に制約が生じている場合には、効率向上によって、これらの制約が緩和されることも期待できる。
なお、本実施の形態1では、回転子22の界磁の方式を永久磁石界磁方式としていたが、界磁巻線を使用する巻線界磁方式、あるいは界磁巻線を併用する方式であってもよい。その場合、通電信号生成器17は、界磁巻線に通電するための通電信号を生成して出力し、通電器18は、その通電信号に基づいて、界磁巻線に通電する構成とする。
また、電流算出器11で算出される電流の値が許容電流値を超える場合には、界磁巻線に対する通電を停止するように、通電信号を生成する構成としてもよい。なお、界磁巻線への通電に関しても、デッドタイムの挿入が必要な回路構成の場合には、これまで説明してきたものと同様のデッドタイム補償を適用することができる。
デッドタイム補償電圧の大きさに関しても、電機子巻線への通電の場合と同様、デッドタイム中の電圧を平均的に算出することで求められる。
界磁巻線の場合、電圧指令と電流の向きは、基本的には同一である。しかしながら、界磁電流を迅速に下げる必要がある場合などに、界磁巻線に負電圧を印加する場合(逆励磁時)などには、電圧指令と電流の向きが逆になる。その際に、Duty指令が負の最大電圧相当である場合には、本発明特有の効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では、電動機2の電機子巻線21の結線を3相Y結線として説明したが、相数、結線方式は、これに限定されない。電動機の種類に関しても、同期電動機に限定されず、誘導電動機等、他の電動機であってもよい。
また、本実施の形態1では、電動機2の回転子位置を参照していたが、回転子位置を参照せず、交流位相を内部で生成して通電する方式であってもよい。
また、本実施の形態1では、電圧指令に基づいて第1のDuty指令を生成し、デッドタイム補償後電圧指令に基づいて第2のDuty指令を生成していたが、電流算出器11の電流の値に基づいて第1のDuty指令、第2のDuty指令を直接生成する構成であってもよい。
また、本実施の形態1では、デッドタイム補償電圧を電流算出器11から出力される電流の値を参照して生成していたが、電圧指令と電流の関係が既知であれば、電流を参照せずに、デッドタイム補償電圧を生成することができる。
また、本実施の形態1では、電圧指令をPI制御に基づいて生成していたが、電圧指令の生成方法は、これに限定されない。P制御、I制御に基づいて生成してもよい。また、電流をフィードバックせずに、電流指令からルックアップテーブル等によって電圧指令を生成してもよい。
また、本実施の形態1では、3相−dq変換、dq−3相変換を用いて制御していたが、交流を直接制御してもよい。
1 電動機制御装置(インバータ装置)、2 電動機、11 電流算出器、12 電流指令生成器、13 回転子位置算出器、14 電圧指令生成器、15 デッドタイム補償器、16 Duty指令生成器、17 通電信号生成器、18 通電器、21 固定子(電機子巻線)、22 回転子(界磁)、181 直流電源、182 U相上アーム、182a U相上アーム通電素子、182b U相上アーム還流ダイオード、183 U相下アーム、183a U相下アーム通電素子、183b U相下アーム還流ダイオード、184 V相上アーム、184a V相上アーム通電素子、184b V相上アーム還流ダイオード、185 V相下アーム、185a V相下アーム通電素子、185b V相下アーム還流ダイオード、186 W相上アーム、186a W相上アーム通電素子、186b W相上アーム還流ダイオード、187 W相下アーム、187a W相下アーム通電素子、187b W相下アーム還流ダイオード。

Claims (8)

  1. 通電信号に基づいて、インバータに接続される負荷に通電するための通電素子を、ブリッジの上下アームのそれぞれに有する通電器と、
    前記負荷に印加する電圧を定める電圧指令を生成する電圧指令生成器と、
    前記通電素子の短絡防止用デッドタイムに起因するデッドタイム誤差電圧を補償するデッドタイム補償器と、
    前記電圧指令を前記インバータの直流電圧で除した値に基づき、前記通電信号の第1のDuty指令を生成するDuty指令生成器と、
    前記通電信号を生成する通電信号生成器と
    を備え、
    前記デッドタイム補償器は、前記第1のDuty指令に基づいてデッドタイム補償電圧を生成し、前記電圧指令と前記デッドタイム補償電圧に基づいてデッドタイム補償後電圧指令を生成し、
    前記Duty指令生成器は、前記デッドタイム補償後電圧指令を前記インバータの前記直流電圧で除した値に基づき、前記通電信号の第2のDuty指令を生成し、
    前記通電信号生成器は、前記第2のDuty指令に基づいて、前記通電素子をオンオフするように定める前記通電信号を生成し、
    前記デッドタイム補償器は、前記第1のDuty指令が、前記通電素子で生成可能な最小パルス幅に基づいて設定されるデッドタイム補償実行Duty指令範囲を逸脱する場合には、前記デッドタイム補償電圧を0とする
    インバータ装置。
  2. 前記負荷に流れる電流を検出または推定する電流算出器をさらに備え、
    前記デッドタイム補償器は、前記電流の値に基づいて前記デッドタイム補償電圧を生成する
    請求項に記載のインバータ装置。
  3. 前記負荷に流れる電流を定める電流指令を生成する電流指令生成器をさらに備え、
    前記電圧指令生成器は、前記電流指令に基づいて前記電圧指令を生成し、
    前記デッドタイム補償器は、前記電流指令に基づいて前記デッドタイム補償電圧を生成する
    請求項に記載のインバータ装置。
  4. 前記デッドタイム補償器は、前記電流の値の符号が正であれば正の前記デッドタイム補償電圧を生成し、前記電流の値の符号が負であれば負の前記デッドタイム補償電圧を生成する
    請求項またはに記載のインバータ装置。
  5. 前記デッドタイム補償器は、前記電流の値の大きさがあらかじめ設定した補償不要範囲内である場合には、前記デッドタイム補償電圧を0とする
    請求項記載のインバータ装置。
  6. 前記デッドタイム補償器は、前記電流指令の値の符号が正であれば正の前記デッドタイム補償電圧を生成し、前記電流指令の値の符号が負であれば負の前記デッドタイム補償電圧を生成する
    請求項に記載のインバータ装置。
  7. 前記デッドタイム補償器は、前記電流指令の値の大きさがあらかじめ設定した補償不要範囲内である場合には、前記デッドタイム補償電圧を0とする
    請求項記載のインバータ装置。
  8. 前記負荷が電動機の電機子巻線または界磁巻線の少なくともいずれか一方であり、請求項1からのいずれか1項に記載のインバータ装置により前記電動機の前記電機子巻線または前記界磁巻線の少なくともいずれか一方に前記通電信号を与えて通電を行い、前記電動機を制御する
    インバータ装置を備えた電動機制御装置。
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