JP6025814B2 - 操作装置および自律移動システム - Google Patents

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Description

本発明は、自律移動装置を操作するための操作装置に関する。
果樹園等のように多数の障害物が存在しかつ全地球航法衛星システム(GNSS;Global Navigation Satellite System)を使用できない環境において、運転手による運転を必要としない自律移動装置が用いられることがある。このような環境で用いられる自律移動装置は、周囲の障害物を検出するセンサを備えるとともに、地形情報および経路情報を取得可能に構成される。地形情報は、地形に固有な座標系における樹幹等の固定障害物(ランドマーク)の位置を表わす。経路情報は、自律移動装置が移動すべき移動経路を表わす。自律移動装置は、地形情報とセンサにより得られる情報とに基づいて自己位置を推定しながら、経路情報により与えられる移動経路上を自律的に移動する。
特許文献1には、自己位置の推定機能を有する自律移動装置が記載されている。自律移動装置は、周囲に存在する壁または障害物等の物体との距離を計測する測距センサを備える。自律移動装置と周囲に存在する物体との距離が計測されることによりローカルマップが取得される。取得されたローカルマップに基づいて自己位置が推定される。
特開2010−079869号公報
自律移動装置が経路上を移動するためには、最初の準備として、移動経路の出発点に特定の向きで自律移動装置を配置する必要がある。しかしながら、自律移動装置を任意の位置に配置した場合であっても、自律移動装置が移動経路上を移動可能であることが望まれる。
本発明の目的は、自律移動装置を任意の位置から移動させることが可能な操作装置および自律移動システムを提供することである。
(1)第1の発明に係る操作装置は、自己位置の推定機能を有する自律移動装置と通信可能な操作装置であって、地形を示す地形情報に基づいて地形画像を画面上に表示するとともに自律移動装置が移動すべき経路を示す経路情報に基づいて経路画像を地形画像上に表示する表示部と、地形画像上において発進前の自律移動装置の位置および向きを指定する操作を検出する検出部と、検出部により検出された操作に基づいて地形画像における自律移動装置の位置および向きを判定する判定部と、判定部により判定された位置および向きを、発進前の自律移動装置の位置および向きを示す起点情報として自律移動装置に送信する送信部とを備える。
この操作装置においては、地形を示す地形情報に基づいて地形画像が表示部の画面上に表示される。また、自律移動装置が移動すべき経路を示す経路情報に基づいて経路画像が地形画像上に表示される。地形画像上において発進前の自律移動装置の位置および向きを指定する操作が検出部により検出される。検出部により検出された操作に基づいて地形画像における自律移動装置の位置および向きが判定部により判定される。発進前の自律移動装置の位置および向きを示す起点情報として、判定部により判定された位置および向きが送信部により自律移動装置に送信される。
この構成によれば、自律移動装置が任意の位置に配置された場合でもあっても、自律移動装置は、起点情報に基づいて地形上の現在の位置を発進前の自己位置として推定することが可能になる。それにより、自律移動装置は、現在の位置から移動すべき経路上を自律的に移動することが可能となる。そのため、使用者は、移動すべき経路上の出発点に特定の向きで自律移動装置を配置することなく、自律移動装置を任意の位置から経路上を移動させることができる。
(2)表示部は、画面上に自律移動装置を示す指標を移動可能および回転可能に表示し、検出部は、表示部により画面上に表示された指標の位置および向きを検出し、判定部は、検出部により検出された指標の位置および向きに基づいて地形画像における自律移動装置の位置および向きを判定してもよい。
この場合、使用者は、画面上の指標を操作することにより地形画像上において自律移動装置の位置および向きを直感的にかつ容易に指定することができる。
(3)表示部は、地形画像および経路画像を画面上の第1の領域に表示し、指標を画面上の第2の領域に回転可能に表示するとともに、指標を第2の領域から第1の領域に移動可能に表示してもよい。
この場合、画面上の第1の領域における地形画像および経路画像と画面上の第2の領域における指標とを別個に操作することができる。そのため、地形画像および経路画像についての操作と指標についての操作とが抵触しない。これにより、操作装置の取り扱い性を向上させることができる。
(4)表示部は、地形画像および経路画像を移動可能および拡大縮小可能に表示してもよい。
この場合、使用者は、地形画像および経路画像の全体を俯瞰的に視認することができるとともに、地形画像および経路画像の一部を詳細に視認することができる。
(5)表示部は、予め定められた操作により地形画像および経路画像を固定可能に表示しかつ指標を移動可能および回転可能に表示してもよい。
この場合、画面上の地形画像および経路画像を固定することにより指標を別個に操作することができる。そのため、地形画像および経路画像についての操作と指標についての操作とが抵触しない。これにより、操作装置の取り扱い性を向上させることができる。
(6)表示部および検出部は、タッチパネルディスプレイにより構成されてもよい。
この場合、使用者は、指またはタッチペンで表示部の画面に触れることにより、地形画像上において自律移動装置の位置および向きを直感的に指定することができる。
(7)第2の発明に係る自律移動システムは、自己位置の推定機能を有する自律移動装置と、自律移動装置と通信可能な第1の発明に係る操作装置とを備え、操作装置は、起点情報を自律移動装置に送信し、自律移動装置は、移動可能に構成された本体部と、操作装置により送信された起点情報を受信する受信部と、操作装置において用いられる地形情報および経路情報にそれぞれ対応する地形情報および経路情報を取得する取得部と、受信部により受信された起点情報ならびに取得部により取得された地形情報および経路情報を記憶する記憶部と、記憶部により記憶された地形情報および起点情報に基づいて地形における本体部の位置および向きを発進前の自己位置として推定する推定部と、記憶部により記憶された経路情報および推定部により推定される自己位置に基づいて本体部を発進させる制御部とを含む。
この自律移動システムの操作装置においては、地形を示す地形情報に基づいて地形画像が表示部の画面上に表示される。また、自律移動装置が移動すべき経路を示す経路情報に基づいて経路画像が地形画像上に表示される。地形画像上において発進前の自律移動装置の位置および向きを指定する操作が検出部により検出される。検出部により検出された操作に基づいて地形画像における自律移動装置の位置および向きが判定部により判定される。発進前の自律移動装置の位置および向きを示す起点情報として、判定部により判定された位置および向きが送信部により自律移動装置に送信される。
自律移動システムの自律移動装置においては、操作装置により送信された起点情報が受信部により受信される。操作装置において用いられる地形情報および経路情報にそれぞれ対応する地形情報および経路情報が取得部により取得される。受信部により受信された起点情報ならびに取得部により取得された地形情報および経路情報が記憶部により記憶される。記憶部により記憶された地形情報および起点情報に基づいて地形における本体部の位置が発進前の自己位置として推定部により推定される。記憶部により記憶された経路情報および推定部により推定される自己位置に基づいて本体部が発進する。
この構成によれば、自律移動装置が任意の位置に配置された場合でもあっても、自律移動装置は、起点情報に基づいて地形上の現在の位置を発進前の自己位置として推定することが可能になる。それにより、自律移動装置は、現在の位置から移動すべき経路上を自律的に移動することが可能となる。そのため、使用者は、移動すべき経路上の出発点に特定の向きで自律移動装置を配置することなく、自律移動装置を任意の位置から経路上を移動させることができる。
本発明によれば、自律移動装置を任意の位置から移動させることが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る自律移動システムの構成を示す図である。 自律移動装置の構成を示すブロック図である。 タッチパネルディスプレイの画面の表示例を示す図である。 タッチパネルディスプレイの画面の表示例を示す図である。 タッチパネルディスプレイの画面の表示例を示す図である。 図1の操作装置の制御装置による起点情報送信処理を示すフローチャートである。 図1の操作装置の制御装置による起点情報送信処理を示すフローチャートである。 図2の自律移動装置の制御装置による自律移動処理を示すフローチャートである。
(1)自律移動システム
以下、本発明の一実施の形態に係る自律移動システムについて図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る自律移動システム300の構成を示す図である。図1に示すように、自律移動システム300は、操作装置100および自律移動装置200を含む。図1においては、操作装置100のブロック図と自律移動装置200の外観の模式図とが示される。
自律移動装置200は、自己位置の推定機能を有し、運転手による運転操作を必要とせずに自律的に移動する。この自律移動装置200は、例えば果樹園等のように多数の障害物が存在しかつ全地球航法衛星システム(GNSS;Global Navigation Satellite System)を使用できない環境において用いられる。
自律移動装置200は、本体部210を備える。本実施の形態においては、自律移動装置200は予め定められた移動経路上を移動する無人陸上車両(UGV;Unmanned Ground Vehicle)であり、本体部210は車体211、4つの車輪212および検出部220を含む。自律移動装置200は、自己位置を逐次推定し、推定した自己位置を位置情報として送信する。自律移動装置200の詳細については後述する。
(2)操作装置
本実施の形態においては、図1の操作装置100は、タッチパネルディスプレイ10を有するスマートデバイス(smart device)である。操作装置100は、自律移動装置200と通信可能であり、自律移動装置200が移動を開始する起点を自律移動装置200に指定するために用いられる。
操作装置100は、筐体部110、検出部120、表示部130、制御装置140、記憶部150、送信部160および受信部170を備える。タッチパネルディスプレイ10は、検出部120および表示部130により構成される。筐体部110は、タッチパネルディスプレイ10、制御装置140、記憶部150、送信部160および受信部170を収容する。タッチパネルディスプレイ10の画面は、使用者が指またはタッチペン(以下、単に指と呼ぶ)により接触可能に筐体部110から露出する。
記憶部150は、例えば揮発性メモリまたはハードディスクを含む。本例においては、揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM;Random Access Memory)である。記憶部150には、コンピュータプログラムが記憶される。また、記憶部150には、自律移動装置200が移動する領域の地形を示す地形情報が記憶される。さらに、記憶部150には、自律移動装置200が移動すべき経路を示す経路情報が複数記憶される。
制御装置140は、例えば中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)を含む。制御装置140は、制御部141および判定部142を備える。制御装置140が記憶部150に記憶されるコンピュータプログラムを実行することにより、制御部141および判定部142の機能が実現される。
制御部141は、記憶部150に記憶された地形情報に基づいて、地形画像を表示部130の画面上に表示させる。また、制御部141は、記憶部150に記憶されたいずれかの経路情報に基づいて、経路画像を表示部130の画面の地形画像上に表示させる。さらに、制御部141は、表示部130の画面上に自律移動装置200を示す指標を移動可能および回転可能に表示する。
検出部120は、表示部130の画面上に表示される各種画像に対して使用者が行なう操作を検出する。例えば、検出部120は、表示部130の画面上で自律移動装置200の位置および向きを指定するための操作を検出する。判定部142は、検出部120により検出された操作に基づいて地形画像における自律移動装置200の位置および向きを判定する。
上述のように、タッチパネルディスプレイ10は、検出部120および表示部130により構成される。そのため、使用者は、指で表示部130の画面に触れることにより、地形画像上において自律移動装置200の位置および向きを直感的に指定することができる。
送信部160は、判定部142により判定された位置および向きを自律移動装置200の移動開始の起点を示す起点情報として自律移動装置200の受信部270(図2)に送信する。また、本実施の形態においては、送信部160は、記憶部150に記憶された地形情報および経路情報を自律移動装置200に送信する。受信部170は、自律移動装置200から送信される自律移動装置200の位置情報を受信する。
制御部141は、受信部170により受信される位置情報に基づいて、自律移動装置200の位置を示す装置画像を表示部130の画面の地形画像上に表示させる。使用者は、表示部130の装置画像を視認することにより、自律移動開始後の自律移動装置200の位置を視覚的に認識することができる。
(3)自律移動装置
図2は、自律移動装置200の構成を示すブロック図である。図2に示すように、自律移動装置200は、本体部210を備える。本体部210は、検出部220、取得部230、制御装置240、記憶部250、送信部260、受信部270および駆動部280を備える。本体部210の車体211(図1)は、取得部230、制御装置240、記憶部250、送信部260、受信部270および駆動部280を収容する。
受信部270は、操作装置100により送信された起点情報を受信する。本実施の形態においては、取得部230は、図1の操作装置100の送信部160により送信された地形情報および経路情報を受信する。これにより、取得部230は、図1の操作装置100の記憶部150に記憶された地形情報および経路情報にそれぞれ対応する地形情報および経路情報を取得する。なお、受信部270が取得部230として用いられてもよい。
本実施の形態においては、取得部230は操作装置100の送信部160から地形情報および経路情報を受信することにより地形情報および経路情報を取得するが、これに限定されない。取得部230がコンパクトディスク(CD;Compact Disc)またはユニバーサルシリアルバス(USB;Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された情報を読み出す情報読出部により実現されてもよい。この場合、操作装置100の記憶部150に記憶された地形情報および経路情報にそれぞれ対応する地形情報および経路情報が記憶された記録媒体が準備される。取得部230は、記録媒体から地形情報および経路情報を取得する。
記憶部250は、図1の操作装置100の記憶部150と同様に、例えば揮発性メモリまたはハードディスクを含む。記憶部250には、コンピュータプログラムが記憶される。また、記憶部250には、受信部270により受信された起点情報ならびに取得部230により取得された地形情報および経路情報が記憶される。
検出部220は、例えばレーザレンジファインダ(LRF;Laser Range Finder)であり、車体211の周囲に向かって光を照射可能でかつ水平方向等に光を走査可能に車体211(図1)に設けられる。また、検出部220は、周囲の樹幹等の障害物(ランドマーク)により反射された光を検出し、周囲の障害物(ランドマーク)までの距離を示す複数の距離データを生成する。生成された複数の距離データは、記憶部250に記憶される。
制御装置240は、例えば電子制御ユニット(ECU;Electronic Control Unit)であり、図1の操作装置100の制御装置140と同様にCPUを含む。制御装置240は、制御部241および推定部242を備える。制御装置240が記憶部250に記憶されるコンピュータプログラムを実行することにより、制御部241および推定部242の機能が実現される。
推定部242は、記憶部250に記憶された複数の距離データおよび地形情報に基づいて自己位置を推定する。また、推定部242は、本体部210が移動を開始する前においては、記憶部250に記憶された地形情報、起点情報および複数の距離データに基づいて地形における本体部210の位置を起点における自己位置として推定する。
制御部241は、記憶部250に記憶された経路情報および推定部242により推定される起点における自己位置に基づいて駆動部280を駆動する。駆動部280は、駆動系アクチュエータおよび操舵系アクチュエータを含む。駆動部280は、制御部241による制御に基づいて図1の複数の車輪212を回転させる。これにより、本体部210が発進する。本実施の形態においては、制御部241は、本体部210が起点から発進した後、記憶部250に記憶された経路情報が示す経路上の移動を継続するように駆動部280を制御する。
このように、本実施の形態においては、自律移動装置200は経路情報により予め定められた経路上を移動する。ここで、起点における自律移動装置200の位置が経路上にある場合には、自律移動装置200は当該起点から経路上を移動する。一方、起点における自律移動装置200の位置が経路上にない場合には、自律移動装置200は起点から最も近い経路の部分まで移動した後、経路上を移動する。
また、本体部210の発進後も、検出部220は継続して複数の距離データを生成する。これにより、記憶部250に記憶される複数の距離データは逐次更新される。推定部242は、記憶部250に記憶される地形情報、複数の距離データおよび以前に推定された自己位置に基づいて現在の自己位置を逐次推定する。送信部260は、推定部242により推定された自己位置を位置情報として図1の操作装置100の受信部170に送信する。
(4)タッチパネルディスプレイの画面
図3、図4および図5は、タッチパネルディスプレイ10の画面の表示例を示す図である。図3に示すように、タッチパネルディスプレイ10の画面には、複数の表示領域11,12が設けられる。表示領域11は、比較的大きい面積を有し、タッチパネルディスプレイ10の画面の中央に配置される。表示領域12は、表示領域11に隣接するように表示領域11の下方に配置される。
表示領域11には、図1の記憶部150に記憶された地形情報に基づいて地形画像11gが表示される。また、表示領域11の地形画像11g上には、図1の記憶部150に記憶された経路情報に基づいて経路画像11rが表示される。なお、経路情報に含まれる経路は、教示(ティーチング)により設定されてもよいし、操作装置100を用いて設定されてもよい。
ティーチングにより経路を設定する場合は、使用者は予め自律移動装置200を実際に地形上で走行させる。自律移動装置200が走行した経路が、自律移動装置200が移動すべき経路として設定される。操作装置100を用いて経路を設定する場合は、使用者は指でタッチパネルディスプレイ10の画面に経路を描画する。それにより、自律移動装置200が移動すべき経路が設定される。
表示領域11の経路画像11r上には、予め設定された位置に暫定的な自律移動装置200の位置および向きを示す暫定装置画像11iが表示される。図2の自律移動装置200の受信部270が起点情報を受信する前においては、推定部242は、経路画像11rにおける暫定装置画像11iの位置および向きにそれぞれ対応する経路上の位置および向きを起点として認識する。そのため、実際に自律移動装置200が経路における当該位置に当該向きで配置されている場合には、推定部242は、受信部270が起点情報を受信することなく自己位置を推定することができる。
表示領域12には、自律移動装置200を示す指標13が表示される。指標13は、自律移動装置200の向きを特定可能な形状を有する。図3〜図5の例においては、指標13は、2つの直角の角部、2つの鈍角の角部および1つの鋭角の角部を含む五角形状を有する。指標13の鋭角の角部の向きが自律移動装置200の向き(例えば、前方方向)を表わす。指標13の形状は、五角形状に限定されず、矢印等の他の形状であってもよい。
使用者は、指を指標13またはその近傍に接触させた状態で指標13の略中央部を中心に指を回転させる操作(回転操作)を行なう。これにより、表示領域12上で指標13を回転させることができる。また、使用者は、指を指標13に接触させた状態で指を表示領域11に移動させる操作(ドラッグ操作)を行なう。続いて、使用者は、表示領域11の任意の位置で指を画面から離間させる操作(ドロップ操作)を行なう。これにより、指標13の向きを維持したまま指標13を表示領域12から表示領域11の任意の位置に移動させることができる。
また、表示領域12には発進ボタン12Aおよび停止ボタン12Bが左右に並ぶように表示される。自律移動装置200を発進させる場合、使用者は発進ボタン12Aに指で接触する操作(タップ操作)を行なう。一方、自律移動装置200を停止させる場合、使用者は停止ボタン12Bにタップ操作を行なう。
使用者は、2本の指を表示領域11の任意の部分に接触させた状態で2本の指を互いに遠ざけるか、または近づける操作(ピンチ操作)を行なう。これにより、表示領域11の当該部分に含まれた地形画像11gを拡大表示または縮小表示することができる。
表示領域11の当該部分の地形画像11g上に経路画像11r、暫定装置画像11iまたは後述する装置画像11o(図5)が含まれている場合には、ピンチ操作により経路画像11r、暫定装置画像11iまたは装置画像11oも拡大表示または縮小表示される。図4においては、地形画像11g、経路画像11rおよび暫定装置画像11iが拡大表示されている。
図4に示すように、表示領域11に地形画像11gの全体が表示されていない状態において、地形画像11gの縮尺を変更することなく地形画像11gの他の部分を視認したい場合がある。このような場合には、使用者は、指を表示領域11の任意の部分に接触させた状態で指を上、下、左、または右に移動させる操作(フリック操作またはスワイプ操作)を行なう。これにより、地形画像11gの縮尺を変更することなく表示領域11に表示される地形画像11gの部分を上、下、左もしくは右に移動または回転移動させることができる。
地形画像11g上に経路画像11r、暫定装置画像11iまたは後述する装置画像11o(図5)が含まれている場合には、フリック操作またはスワイプ操作により経路画像11r、暫定装置画像11iまたは装置画像11oも上、下、左もしくは右に移動または回転移動する。
このように、タッチパネルディスプレイ10に地形画像11gおよび経路画像11rを移動可能および拡大縮小可能に表示することができる。これにより、使用者は、地形画像11gおよび経路画像11rの全体を俯瞰的に視認することができるとともに、地形画像11gおよび経路画像11rの一部を詳細に視認することができる。
(5)タッチパネルディスプレイの操作例
以下、タッチパネルディスプレイ10上において使用者により行なわれる自律移動装置200の位置および向きを指定するための操作の一例を説明する。使用者は、自律移動装置200の付近で自律移動装置200および周囲の地形を視認する。それにより、使用者は、地形における自律移動装置200の位置および向きを認識する。地形における自律移動装置200の位置は、地形画像11gにおける図3の位置Xに対応する。
そこで、使用者は、2本の指を位置X近傍のa部およびb部にそれぞれ接触させた状態で、矢印A,Bで示すように2本の指を互いに遠ざける操作(ピンチアウト操作)を行なう。これにより、図4に示すように、位置X近傍の地形画像11gを拡大表示することができる。図4の例では、位置X近傍の経路画像11rおよび暫定装置画像11iも拡大表示されている。
なお、図4の例において、使用者は、2本の指を表示領域11のc部およびd部にそれぞれ接触させた状態で、矢印C,Dで示すように2本の指を互いに近づける操作(ピンチイン操作)を行なう。これにより、地形画像11g、経路画像11rおよび暫定装置画像11iを図3に示すように縮小表示することができる。
次に、図4の例において、使用者は、指を指標13近傍のe部に接触させた状態で、矢印Eで示すように指を指標13の中央部13cを中心に回転させる回転操作を行なう。これにより、指標13の向きが自律移動装置200の向きに一致するように表示領域12上で指標13を回転させることができる。
その後、使用者は、図5に矢印Fで示すように、指を地形画像11g上の位置Xに重なるf部まで移動させるようにドラッグ操作を行なう。ドラッグ操作が行なわれている間は、地形画像11gおよび経路画像11rの表示は固定され、地形画像11gおよび経路画像11rの移動および拡大縮小表示は行なわれない。続いて、使用者は、f部でドロップ操作を行なう。これにより、指標13が向きを維持したまま表示領域12から表示領域11の地形画像11g上のf部に移動される。
このように、画面上の地形画像11gおよび経路画像11rを固定することにより指標13を別個に操作することができる。そのため、地形画像11gおよび経路画像11rについての操作と指標13についての操作とが抵触しない。これにより、操作装置100の取り扱い性を向上させることができる。
地形画像11g上のf部には、自律移動装置200の位置を示す装置画像11oが表示される。また、暫定装置画像11iが非表示となる。装置画像11oは、表示領域12の指標13と相似形状を有する。f部の装置画像11oの向きは、ドロップ操作が行なわれた時点の指標13の向きと一致する。使用者は、表示領域12の発進ボタン12Aをタップ操作するまで、上記の一連の操作を何回でも繰り返し行なうことができる。
図1の検出部120は、使用者により行なわれる上記の一連の操作を検出する。発進ボタン12Aがタップ操作された場合、地形画像11gにおける装置画像11oの位置および向きが確定する。図1の判定部142は、検出部120により検出された操作に基づいて地形画像11gにおける装置画像11oの位置(図5の例ではf部)に対応する地形上の位置を自律移動装置200の位置と判定する。また、装置画像11oの向きを自律移動装置200の向きと判定する。
自律移動装置200の発進後には、図1の受信部170は、自律移動装置200の位置情報を図2の送信部260から受信する。そのため、地形画像11g上に表示される装置画像11oの位置および向きは、図2の推定部242により推定される地形上での自律移動装置200の自己位置および向きに対応するように逐次更新される。
(6)起点情報送信処理
図6および図7は、図1の操作装置100の制御装置140による起点情報送信処理を示すフローチャートである。起点情報送信処理は、制御装置140が図1の記憶部150に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより行われる。以下、図1および図3〜図5の操作装置100ならびに図6および図7のフローチャートにしたがって起点情報送信処理を説明する。
まず、制御部141は、記憶部150に記憶された地形情報に基づいて、地形画像11gを表示部130の表示領域11上に表示させる(ステップS1)。また、制御部141は、記憶部150に記憶された経路情報に基づいて、経路画像11rを表示部130の表示領域11の地形画像11g上に表示させる(ステップS2)。ここで、制御部141は、暫定装置画像11iを表示部130の表示領域11上に表示させる。
さらに、制御部141は、指標13を表示部130の表示領域12上に表示させる(ステップS3)。ステップS1〜S3の処理の順序は、図6の例に限定されず、ステップS1〜S3の処理が同時に行われてもよいし、ステップS1〜S3の処理が他の順序で行われてもよい。
次に、制御部141は、検出部120が地形画像11gの表示部分を変更するための操作を検出したか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4における操作は、ピンチ操作、フリック操作およびスワイプ操作を含む。ステップS4において、検出部120が操作を検出していない場合には、制御部141はステップS6の処理に進む。
ステップS4において、検出部120が操作を検出した場合には、制御部141は、操作に基づいて表示領域11上の地形画像11gの表示部分を更新する(ステップS5)。ここで、更新対象となった地形画像11gの部分上に経路画像11r、暫定装置画像11iまたは装置画像11oが含まれている場合には、制御部141は、経路画像11r、暫定装置画像11iまたは装置画像11oの表示部分も更新する。その後、制御部141はステップS6の処理に進む。
続いて、制御部141は、検出部120が表示領域12の指標13を回転させるための操作を検出したか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6において、検出部120が操作を検出していない場合には、制御部141はステップS8の処理に進む。ステップS6において、検出部120が操作を検出した場合には、制御部141は、表示領域12上の指標13の向きを更新する(ステップS7)。その後、制御部141はステップS8の処理に進む。
次に、制御部141は、検出部120が指標13を表示領域12から表示領域11へ移動させるための操作を検出したか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8における操作は、ドラッグ操作およびドロップ操作を含む。ステップS8において、検出部120が操作を検出していない場合には、制御部141はステップS10の処理に進む。
ステップS8において、検出部120が操作を検出した場合には、制御部141は、指標13を表示領域11上の検出した位置に移動させる(ステップS9)。ここで、制御部141は、暫定装置画像11iに代えて、指標13の移動後の位置に装置画像11oを表示させる。その後、制御部141はステップS10の処理に進む。なお、ステップS8およびS9の処理は、ステップS6およびS7の処理よりも前に行われてもよい。
続いて、制御部141は、検出部120が起点情報を確定するための操作を検出したか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10における操作は、発進ボタン12Aのタップ操作を含む。ステップS10において、検出部120が操作を検出していない場合には、制御部141はステップS4の処理に戻る。制御部141は、検出部120が起点情報を確定するための操作を検出するまでステップS4〜S10の処理を繰り返す。これにより、使用者は、起点情報が確定されるまで装置画像11oの位置および向きを指定するための操作を繰り返すことができる。
ステップS10において、検出部120が操作を検出した場合には、判定部142は、検出された操作に基づいて地形画像11g上の指標13(装置画像11o)の位置および向きを判定する(ステップS11)。続いて、制御部141は、判定部142により判定された位置および向きを起点情報として送信部160により自律移動装置200の受信部270(図2)に送信させる(ステップS12)。その後、制御部141は、起点情報送信処理を終了する。
(7)自律移動処理
図8は、図2の自律移動装置200の制御装置240による自律移動処理を示すフローチャートである。自律移動処理は、制御装置240が図2の記憶部250に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより行われる。以下、図2の自律移動装置200および図8のフローチャートにしたがって、自律移動処理を説明する。
まず、制御部241は、操作装置100の送信部160(図1)により送信された起点情報を受信部270に受信させる(ステップS21)。また、制御部241は、操作装置100の記憶部150(図1)に記憶された地形情報および経路情報にそれぞれ対応する地形情報および経路情報を取得部230に取得させる(ステップS22)。ステップS22の処理は、ステップS21の処理よりも前に行われてもよいし、ステップS21の処理と同時に行われてもよい。
次に、制御部241は、受信部270により受信された起点情報ならびに取得部230により取得された地形情報および経路情報を記憶部250に記憶させる(ステップS23)。続いて、制御部241は、本体部210の周囲の障害物(ランドマーク)を検出する(ステップS24)。ここで、障害物(ランドマーク)の検出は、検出部220に距離データを生成させることにより行なわれる。距離データは記憶部250に記憶される。
その後、推定部242は自己位置を推定する(ステップS25)。ここで、自己位置の推定は、記憶部250に記憶された複数の距離データおよび地形情報に基づいて行なわれる。本体部210が移動を開始する前においては、起点情報をさらに用いて自己位置の推定が行なわれる。本体部210が移動を開始した後においては、それ以前に推定された自己位置をさらに用いて現在の自己位置の推定が行なわれる。
次に、制御部241は、記憶部250に記憶された経路情報および推定部242により推定される起点における自己位置に基づいて駆動部280により本体部210を発進させる(ステップS26)。本実施の形態においては、本体部210の発進は、駆動部280が複数の車輪212を回転させることにより行なわれる。
続いて、制御部241は、本体部210の停止が指示されたか否かを判定する(ステップS27)。本体部210の停止の指示は、受信部270が操作装置100の送信部160(図1)から停止信号を受信することにより行なわれる。使用者は、操作装置100の停止ボタン12B(図3〜図5)をタップ操作することにより停止信号を操作装置100の送信部160から送信することができる。
ステップS27において、本体部210の停止が指示されていない場合には、制御部241はステップS24の処理に戻る。制御部241は、本体部210の停止が指示されるまでステップS24〜S27の処理を繰り返す。ステップS27において、本体部210の停止が指示された場合には、制御部241は駆動部280により本体部210を停止させる(ステップS28)。その後、制御部241は、自律移動処理を終了する。
なお、自律移動処理の終了後、受信部270が操作装置100の送信部160から発進信号を受信した場合には、制御部241はステップS24の処理から自律移動処理を再開することができる。使用者は、操作装置100の発進ボタン12A(図3〜図5)をタップ操作することにより発進信号を操作装置100の送信部160から送信することができる。
また、本実施の形態においては、自律移動装置200は経路情報により予め定められた経路上を移動する。ここで、経路上に自律移動装置200の到着地点を予め設定することができる。自律移動装置200が経路上の到着地点に到着した場合には、制御部241は駆動部280により本体部210を停止させ、自律移動処理を終了する。
(8)効果
本実施の形態に係る自律移動システム300においては、自律移動装置200は、地形上の任意の位置に配置された場合であっても、起点情報に基づいて地形上の現在の位置を起点における自己位置として推定することが可能になる。それにより、自律移動装置200は、現在の位置から移動すべき経路上を自律的に移動することが可能となる。そのため、使用者は、移動すべき経路上の出発点に特定の向きで自律移動装置200を配置することなく、自律移動装置200を任意の位置から経路上を移動させることができる。
また、地形画像11gおよび経路画像11rはタッチパネルディスプレイ10の表示領域11に表示される。指標13は、タッチパネルディスプレイ10の表示領域12に回転可能に表示されるとともに、表示領域12から表示領域11に移動可能である。この場合、使用者は、地形画像11g上において自律移動装置200の位置および向きを直感的にかつ容易に指定することができる。また、表示領域11における地形画像11gおよび経路画像11rと表示領域12における指標13とを別個に操作することができる。そのため、地形画像11gおよび経路画像11rについての操作と指標13についての操作とが抵触しない。これにより、操作装置100の取り扱い性を向上させることができる。
(9)他の実施の形態
(a)上記実施の形態においては、タッチパネルディスプレイ10の画面に2つの表示領域11,12が設けられるが、本発明はこれに限定されない。タッチパネルディスプレイ10の画面に3つ以上の領域が設けられてもよいし、1つの領域が設けられてもよい。タッチパネルディスプレイ10の画面に1つの領域が設けられる場合には、タッチパネルディスプレイ10は、地形画像11gおよび経路画像11rについての操作と指標13についての操作とが抵触しないように構成される。
例えば、使用者が指を地形画像11gまたは経路画像11rに一定時間以上接触させる操作(ホールド操作)を行なっているときには、地形画像11gおよび経路画像11rの表示を固定してもよい。あるいは、タッチパネルディスプレイ10の画面にボタン(ホールドボタン)を設け、使用者がホールドボタンのタップ操作を行なっているときには、地形画像11gおよび経路画像11rの表示を固定してもよい。
(b)上記実施の形態においては、操作装置100の制御部141は、検出部120が起点情報を確定するための操作を操作装置100の発進ボタン12Aのタップ操作としたが、本発明はこれに限定されない。検出部120が起点情報を確定するための操作を、指標13を表示領域12から表示領域11の任意の位置へ移動した指を画面から離間させる操作(ドラッグ操作およびドロップ操作)としてもよい。
(c)上記実施の形態においては、自律移動装置200は経路情報において予め設定された経路上を移動するが、本発明はこれに限定されない。自律移動装置200は、障害物との衝突を回避しつつ地形上の任意の経路を移動してもよい。
(d)上記実施の形態において、自律移動装置200の制御装置240は1つのECUにより構成されるが、本発明はこれに限定されない。自律移動装置200の制御装置240は、例えば自己位置の推定を行なうためのECUおよび自律移動を行なうためのECUを含む複数のECUにより構成されてもよい。
(e)上記実施の形態において、操作装置100はスマートデバイスであるが、本発明にはこれに限定されない。操作装置100は、パーソナルコンピュータまたはゲーム機器等の他の電子機器であってもよい。また、操作装置100は、上記実施の形態のようにタッチパネルディスプレイ10を有することが好ましいが、本発明はこれに限定されない。操作装置100は、タッチパネルディスプレイ10を有しなくてもよい。
(f)上記実施の形態において、自律移動装置200はUGVであるが、本発明はこれに限定されない。移動装置200は、UGVとは異なる他の四輪車両であってもよいし、二輪車両、三輪車両、船舶、飛行体または歩行ロボット等の他の移動装置であってもよい。
(10)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、自律移動装置200が自律移動装置の例であり、操作装置100が操作装置の例であり、地形画像11gが地形画像の例であり、経路画像11rが経路画像の例である。表示部130が表示部の例であり、検出部120が検出部の例であり、判定部142が判定部の例であり、送信部160が送信部の例であり、指標13が指標の例である。
表示領域11,12がそれぞれ第1および第2の領域の例であり、タッチパネルディスプレイ10がタッチパネルディスプレイの例であり、本体部210が本体部の例であり、受信部270が受信部の例である。取得部230が取得部の例であり、記憶部250が記憶部の例であり、推定部242が推定部の例であり、制御部241が制御部の例であり、自律移動システム300が自律移動システムの例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
(11)参考形態
(1)第1の参考形態に係る操作装置は、自己位置の推定機能を有する自律移動装置と通信可能な操作装置であって、地形を示す地形情報に基づいて地形画像を画面上に表示するとともに自律移動装置が移動すべき経路を示す経路情報に基づいて経路画像を地形画像上に表示する表示部と、地形画像上において自律移動装置の位置および向きを指定する操作を検出する検出部と、検出部により検出された操作に基づいて地形画像における自律移動装置の位置および向きを判定する判定部と、判定部により判定された位置および向きを、自律移動装置が移動を開始する起点を示す起点情報として自律移動装置に送信する送信部とを備える。
この操作装置においては、地形を示す地形情報に基づいて地形画像が表示部の画面上に表示される。また、自律移動装置が移動すべき経路を示す経路情報に基づいて経路画像が地形画像上に表示される。地形画像上において自律移動装置の位置および向きを指定する操作が検出部により検出される。検出部により検出された操作に基づいて地形画像における自律移動装置の位置および向きが判定部により判定される。自律移動装置が移動を開始する起点を示す起点情報として、判定部により判定された位置および向きが送信部により自律移動装置に送信される。
この構成によれば、自律移動装置が任意の位置に配置された場合でもあっても、自律移動装置は、起点情報に基づいて地形上の現在の位置を起点における自己位置として推定することが可能になる。それにより、自律移動装置は、現在の位置から移動すべき経路上を自律的に移動することが可能となる。そのため、使用者は、移動すべき経路上の出発点に特定の向きで自律移動装置を配置することなく、自律移動装置を任意の位置から経路上を移動させることができる。
(2)表示部は、画面上に自律移動装置を示す指標を移動可能および回転可能に表示し、検出部は、表示部により画面上に表示された指標の位置および向きを検出し、判定部は、検出部により検出された指標の位置および向きに基づいて地形画像における自律移動装置の位置および向きを判定してもよい。
この場合、使用者は、画面上の指標を操作することにより地形画像上において自律移動装置の位置および向きを直感的にかつ容易に指定することができる。
(3)表示部は、地形画像および経路画像を画面上の第1の領域に表示し、指標を画面上の第2の領域に回転可能に表示するとともに、指標を第2の領域から第1の領域に移動可能に表示してもよい。
この場合、画面上の第1の領域における地形画像および経路画像と画面上の第2の領域における指標とを別個に操作することができる。そのため、地形画像および経路画像についての操作と指標についての操作とが抵触しない。これにより、操作装置の取り扱い性を向上させることができる。
(4)表示部は、地形画像および経路画像を移動可能および拡大縮小可能に表示してもよい。
この場合、使用者は、地形画像および経路画像の全体を俯瞰的に視認することができるとともに、地形画像および経路画像の一部を詳細に視認することができる。
(5)表示部は、予め定められた操作により地形画像および経路画像を固定可能に表示しかつ指標を移動可能および回転可能に表示してもよい。
この場合、画面上の地形画像および経路画像を固定することにより指標を別個に操作することができる。そのため、地形画像および経路画像についての操作と指標についての操作とが抵触しない。これにより、操作装置の取り扱い性を向上させることができる。
(6)表示部および検出部は、タッチパネルディスプレイにより構成されてもよい。
この場合、使用者は、指またはタッチペンで表示部の画面に触れることにより、地形画像上において自律移動装置の位置および向きを直感的に指定することができる。
(7)第2の参考形態に係る自律移動システムは、自己位置の推定機能を有する自律移動装置と、自律移動装置と通信可能な第1の参考形態に係る操作装置とを備え、操作装置は、起点情報を自律移動装置に送信し、自律移動装置は、移動可能に構成された本体部と、操作装置により送信された起点情報を受信する受信部と、操作装置において用いられる地形情報および経路情報にそれぞれ対応する地形情報および経路情報を取得する取得部と、受信部により受信された起点情報ならびに取得部により取得された地形情報および経路情報を記憶する記憶部と、記憶部により記憶された地形情報および起点情報に基づいて地形における本体部の位置および向きを起点における自己位置として推定する推定部と、記憶部により記憶された経路情報および推定部により推定される起点における自己位置に基づいて本体部を発進させる制御部とを含む。
この自律移動システムの操作装置においては、地形を示す地形情報に基づいて地形画像が表示部の画面上に表示される。また、自律移動装置が移動すべき経路を示す経路情報に基づいて経路画像が地形画像上に表示される。地形画像上において自律移動装置の位置および向きを指定する操作が検出部により検出される。検出部により検出された操作に基づいて地形画像における自律移動装置の位置および向きが判定部により判定される。自律移動装置が移動を開始する起点を示す起点情報として、判定部により判定された位置および向きが送信部により自律移動装置に送信される。
自律移動システムの自律移動装置においては、操作装置により送信された起点情報が受信部により受信される。操作装置において用いられる地形情報および経路情報にそれぞれ対応する地形情報および経路情報が取得部により取得される。受信部により受信された起点情報ならびに取得部により取得された地形情報および経路情報が記憶部により記憶される。記憶部により記憶された地形情報および起点情報に基づいて地形における本体部の位置が起点における自己位置として推定部により推定される。記憶部により記憶された経路情報および推定部により推定される起点における自己位置に基づいて本体部が発進する。
この構成によれば、自律移動装置が任意の位置に配置された場合でもあっても、自律移動装置は、起点情報に基づいて地形上の現在の位置を起点における自己位置として推定することが可能になる。それにより、自律移動装置は、現在の位置から移動すべき経路上を自律的に移動することが可能となる。そのため、使用者は、移動すべき経路上の出発点に特定の向きで自律移動装置を配置することなく、自律移動装置を任意の位置から経路上を移動させることができる。
本発明は、自己位置の推定機能を有する自律移動装置を操作するための種々の操作装置に有効に利用することができる。
10 タッチパネルディスプレイ
11,12 表示領域
11g 地形画像
11i 暫定装置画像
11o 装置画像
11r 経路画像
12A 発進ボタン
12B 停止ボタン
13 指標
100 操作装置
110 筐体部
120,220 検出部
130 表示部
140,240 制御装置
141,241 制御部
142 判定部
150,250 記憶部
160,260 送信部
170,270 受信部
200 自律移動装置
210 本体部
211 車体
212 車輪
230 取得部
242 推定部
280 駆動部
300 自律移動システム

Claims (7)

  1. 自己位置の推定機能を有する自律移動装置と通信可能な操作装置であって、
    地形を示す地形情報に基づいて地形画像を画面上に表示するとともに前記自律移動装置が移動すべき経路を示す経路情報に基づいて経路画像を前記地形画像上に表示する表示部と、
    前記地形画像上において発進前の前記自律移動装置の位置および向きを指定する操作を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された操作に基づいて前記地形画像における前記自律移動装置の位置および向きを判定する判定部と、
    前記判定部により判定された位置および向きを、発進前の前記自律移動装置の位置および向きを示す起点情報として前記自律移動装置に送信する送信部とを備える、操作装置。
  2. 前記表示部は、前記画面上に前記自律移動装置を示す指標を移動可能および回転可能に表示し、
    前記検出部は、前記表示部により前記画面上に表示された前記指標の位置および向きを検出し、
    前記判定部は、前記検出部により検出された前記指標の位置および向きに基づいて前記地形画像における前記自律移動装置の位置および向きを判定する、請求項1記載の操作装置。
  3. 前記表示部は、前記地形画像および前記経路画像を前記画面上の第1の領域に表示し、前記指標を前記画面上の第2の領域に回転可能に表示するとともに、前記指標を前記第2の領域から前記第1の領域に移動可能に表示する、請求項2記載の操作装置。
  4. 前記表示部は、前記地形画像および前記経路画像を移動可能および拡大縮小可能に表示する、請求項2または3記載の操作装置。
  5. 前記表示部は、予め定められた操作により前記地形画像および前記経路画像を固定可能に表示しかつ前記指標を移動可能および回転可能に表示する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の操作装置。
  6. 前記表示部および前記検出部は、タッチパネルディスプレイにより構成される、請求項1〜5のいずれかに記載の操作装置。
  7. 自己位置の推定機能を有する自律移動装置と、
    前記自律移動装置と通信可能な請求項1〜6のいずれか一項に記載の操作装置とを備え、
    前記操作装置は、起点情報を前記自律移動装置に送信し、
    前記自律移動装置は、
    移動可能に構成された本体部と、
    前記操作装置により送信された起点情報を受信する受信部と、
    前記操作装置において用いられる地形情報および経路情報にそれぞれ対応する地形情報および経路情報を取得する取得部と、
    前記受信部により受信された起点情報ならびに前記取得部により取得された地形情報および経路情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部により記憶された地形情報および起点情報に基づいて前記地形における前記本体部の位置および向きを発進前の自己位置として推定する推定部と、
    前記記憶部により記憶された経路情報および前記推定部により推定される自己位置に基づいて前記本体部を発進させる制御部とを含む、自律移動システム。
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